JP2006264395A - ダンプトラックの走行駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 キャリアの回転を拘束することにより、このキャリアをアクスルハウジングの強度部材として活用し、組立時の作業性等を向上できるようにする。
【解決手段】 アクスルハウジング12の筒状スピンドル15の内部に、遊星歯車減速機構25を収容する減速機収容空間Aを形成し、1段目のキャリア30を筒状スピンドル15内に非回転状態で設ける。電動モータ17の回転軸18で太陽歯車26を回転駆動し、1段目の遊星歯車28を自転させることにより、リングギヤ27の減速した回転を、カップリング33を介して2段目の太陽歯車35に伝える。2段目の遊星歯車減速機構34も、そのキャリア39を筒状スピンドル15の開口端側に固定して設ける。遊星歯車減速機構34のリングギヤ36から減速した回転を取出し、後輪7側の車輪取付筒19を大トルクで回転駆動する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、例えば露天の採掘場、石切り場、鉱山等で採掘した砕石物を運搬する大型の運搬車として好適に用いられるダンプトラックの走行駆動装置に関し、特に、複数段の遊星歯車減速機構を用いて走行時の回転トルクを増大させる構成としたダンプトラックの走行駆動装置に関する。
一般に、ダンプトラックと呼ばれる大型の運搬車は、車体のフレーム上に起伏可能となったベッセル(荷台)を備え、このベッセルに砕石物等の重い荷物を多量に積載した状態で運搬するものである。
このため、ダンプトラックの駆動輪を走行駆動する走行駆動装置は、車体に取付けられる筒状のアクスルハウジングと、該アクスルハウジングに設けられ回転軸を回転駆動する油圧モータ等の駆動源と、前記アクスルハウジングの先端側外周に軸受を介して回転可能に設けられ車輪が取付けられる車輪取付筒と、該車輪取付筒と前記回転軸との間に設けられ該車輪取付筒に対し前記回転軸の回転を減速して伝える複数段の遊星歯車減速機構とを備えている(例えば、特許文献1,2参照)。
そして、複数段の遊星歯車減速機構は、例えば油圧モータからなる駆動源の回転出力を減速して車輪取付筒(車輪)に伝えることにより、車両の前輪または後輪等の駆動輪に大なる回転トルクを発生させ、ダンプトラック(車両)の運搬性能を高めるものである。
特開平5−193373号公報 特開平9−300984号公報
ところで、上述した従来技術では、車両の回転トルクを増大させるための遊星歯車減速機構が、太陽歯車、複数の遊星歯車、リングギヤおよびキャリア等により構成されている。そして、このキャリアは、前記太陽歯車の回転に従って自転しつつ公転する複数の遊星歯車を複数の支持ピンを介して回転可能に支持し、各遊星歯車の公転を回転出力として外部に取出す構成としている。
しかし、このような遊星歯車減速機構に用いるキャリアは、例えば鋳造等の手段を用いて数百kg(キログラム)にも及ぶ重量物として成形されるので、キャリアの重心位置が回転中心から僅かでも偏ってしまうと、遊星歯車の回転に伴ってキャリアが回転するときに大きな振動が発生する原因となる。
このため、従来技術では、キャリアを製造する上で重心位置の管理等を厳密に行う必要が生じる上に、このキャリアに組付ける前記支持ピンおよび複数の遊星歯車の荷重配分等が難しくなり、製造時の生産性、組立時の作業性を向上することができないという問題がある。
また、キャリアは、複数の遊星歯車を回転可能に支持する上で十分な剛性を確保する必要があり、このためにもキャリアは頑丈な重量物として形成される。しかし、キャリアが回転するタイプの遊星歯車減速機構では、走行駆動装置の非回転部分(例えば、アクスルハウジング等)に対する強度部材としてキャリアを活用することができず、キャリアの重さが大きな問題となっている。
しかも、従来技術の場合には、アクスルハウジングから軸方向外側へと張出した位置に遊星歯車減速機構を配置する構成としている。このため、走行駆動装置全体の軸方向長さ(全長)が長くなり、全体が大型化し重量も大きくなるという問題がある。
また、従来技術の走行駆動装置では、車輪取付筒(駆動輪)に制動力を付与するブレーキ装置を、例えば駆動源と車輪取付筒との間となる位置でアクスルハウジングの外周側、即ち駆動輪よりも軸方向の内側となる位置に配設する構成としている。このため、ブレーキ装置のメンテナンス(保守、点検)を行う場合には、前記駆動輪を車輪取付筒から取外し、さらに車輪取付筒と遊星歯車減速機構の分解作業等も必要となり、メンテナンス時の作業性が非常に悪いという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、遊星歯車減速機構のキャリアをアクスルハウジングに固定することにより、キャリアの回転を拘束することができ、該キャリアを製造する上で重心位置の管理等を特別に行う必要がなくなり、当該キャリアの製造する上での作業性、生産性を高めることができるようにしたダンプトラックの走行駆動装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、キャリアの回転を拘束することにより、該キャリアをアクスルハウジングの強度部材として活用でき、全体の小型化、軽量化を図ることができると共に、組立時の作業性等を向上することができるようにしたダンプトラックの走行駆動装置を提供することにある。
さらに、本発明の別の目的は、車両の駆動輪等を取外すことなく、アクスルハウジングの軸方向外側の端部からブレーキ手段等の保守、点検を容易に行うことができ、メンテナンス時の作業性を高めることができるようにしたダンプトラックの走行駆動装置を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明は、ダンプトラックの車体に非回転状態で取付けられる筒状のアクスルハウジングと、該アクスルハウジングに設けられ回転軸を回転駆動する駆動源と、前記アクスルハウジングの外周側に軸受を介して回転可能に設けられ車輪が取付けられる車輪取付筒と、該車輪取付筒と前記アクスルハウジングとの間に設けられ該車輪取付筒に対し前記回転軸の回転を減速して伝える複数段の遊星歯車減速機構とを備えてなるダンプトラックの走行駆動装置に適用される。
そして、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記アクスルハウジングの内部は、前記複数段の遊星歯車減速機構のうち1段目の遊星歯車減速機構を収容する減速機収容空間として形成し、前記1段目の遊星歯車減速機構は、1段目の遊星歯車を自転可能に支持する1段目のキャリアを前記アクスルハウジングの減速機収容空間内に非回転状態で設ける構成としたことにある。
また、請求項2の発明によると、前記複数段の遊星歯車減速機構のうち最終段の遊星歯車減速機構は、最終段の遊星歯車を自転可能に支持する最終段のキャリアを、前記アクスルハウジングの開口端側に非回転状態で設け、前記最終段のキャリアは、前記減速機収容空間を外側から覆う蓋体を兼用する構成としている。
また、請求項3の発明によると、前記最終段のキャリアには、前記減速機収容空間の外側に位置して前記車輪取付筒の回転に制動力を与えるブレーキ手段を設ける構成としている。
一方、請求項4の発明によると、前記1段目の遊星歯車減速機構は、前記回転軸の先端側に設けられ該回転軸と一体に回転する1段目の太陽歯車と、該太陽歯車の径方向外側に配置され内周側に内歯が形成された1段目のリングギヤと、該リングギヤの内歯と前記太陽歯車とに噛合し前記太陽歯車の回転をリングギヤに伝える1段目の前記遊星歯車と、該遊星歯車を自転可能に支持する1段目の前記キャリアとにより構成し、前記リングギヤは、前記アクスルハウジングの内周側に隙間を介して回転可能に配置され前記遊星歯車の自転による回転を2段目の遊星歯車減速機構に伝える構成としている。
また、請求項5の発明によると、前記2段目の遊星歯車減速機構は、前記1段目のリングギヤに連結され該リングギヤと一体に回転する2段目の太陽歯車と、該太陽歯車の径方向外側に位置して前記車輪取付筒に設けられ内周側に内歯が形成された2段目のリングギヤと、該リングギヤの内歯と前記太陽歯車に噛合し該太陽歯車の回転をリングギヤに伝える2段目の遊星歯車と、該遊星歯車を支持ピンを介して回転可能に支持する2段目のキャリアとにより構成し、該2段目のキャリアは、前記2段目のリングギヤの径方向内側に位置して前記アクスルハウジングの開口端側に固定する構成としている。
上述の如く、請求項1に記載の発明によれば、アクスルハウジングの内部は、1段目の遊星歯車減速機構を収容する減速機収容空間として形成し、1段目のキャリアはアクスルハウジングの減速機収容空間内に非回転状態で設ける構成としているので、前記キャリアの回転をアクスルハウジングにより拘束することができ、従来技術のようにキャリアを製造する上で重心位置の管理等を特別に行う必要がなくなり、キャリアに組付ける複数の支持ピンおよび遊星歯車の荷重配分等を容易に行うことができる。そして、キャリアは、複数の遊星歯車を回転可能に支持するために十分な剛性を確保し頑丈な構造に形成できると共に、このキャリアを走行駆動装置の非回転部分(例えば、アクスルハウジング等)に対する強度部材として活かすことができ、装置全体の強度、剛性を高めることができる。また、これによりアクスルハウジングの肉厚等を小さくして軽量化を図ることができる。
従って、キャリアを製造する上での作業性、生産性を高めることができると共に、遊星歯車減速機構の組立時における作業性を向上することができる。また、1段目の遊星歯車減速機構をアクスルハウジングの減速機収容空間内に収納することができるので、走行駆動装置全体の軸方向長さ(全長)を短くすることができ、装置全体を小型化し軽量化も図ることができる。
また、請求項2に記載の発明は、最終段のキャリアをアクスルハウジングの開口端側に非回転状態で設け、アクスルハウジングの減速機収容空間を外側から覆う蓋体をキャリアにより兼用させる構成としているので、最終段のキャリアについても回転を拘束でき、製造時の作業性、組立時の作業性等を向上することができる。そして、最終段のキャリアによりアクスルハウジングを頑丈な構造の有蓋筒状体として構成できると共に、このキャリアをアクスルハウジングに対する強度部材として活用でき、装置全体の強度、剛性を高めることができる。また、これによってもアクスルハウジングの肉厚等を小さくすることができ、全体の軽量化等を図ることができる。
また、請求項3に記載の発明によると、最終段のキャリアには減速機収容空間の外側となる位置にブレーキ手段を設ける構成としているので、車輪(車輪取付筒)の径方向内側で、アクスルハウジングの軸方向外側となる位置にブレーキ手段を設置することができる。このために、ブレーキのメンテナンス時には車両の駆動輪等を取外すことなく、アクスルハウジングの軸方向外側の端部からブレーキ手段等の保守、点検を容易に行うことができ、メンテナンス時の作業性を高めることができる。
一方、請求項4に記載の発明によると、1段目の遊星歯車減速機構は、駆動源による太陽歯車の回転を複数の遊星歯車の自転に変換しつつ、この自転による回転をリングギヤの減速した回転として取出すことができ、この減速した回転を2段目の遊星歯車減速機構に伝えることができる。
また、請求項5に記載の発明によると、2段目の遊星歯車減速機構は、1段目のリングギヤと一体に2段目の太陽歯車を回転させることにより、該太陽歯車の回転を各遊星歯車の自転に変換しつつ、この自転による回転を2段目のリングギヤに減速した回転として伝えることができ、2段目のリングギヤと一体に車輪取付筒を回転駆動することができる。そして、2段目のキャリアは2段目のリングギヤの径方向内側に位置してアクスルハウジングの開口端側に固定する構成としているので、2段目のキャリアについても、アクスルハウジング等に対する強度部材として活用でき、装置全体の強度、剛性を高めることができる。
以下、本発明の実施の形態によるダンプトラックの走行駆動装置を、後輪駆動式のダンプトラックを例に挙げ、添付図面に従って詳細に説明する。
ここで、図1ないし図9は本発明の第1の実施の形態を示している。図中、1は本実施の形態で採用したダンプトラックで、このダンプトラック1は、図1に示すように頑丈なフレーム構造をなす車体2と、該車体2上に起伏可能に搭載された荷台としてのベッセル3とにより大略構成されている。
そして、ベッセル3は、例えば砕石物等の重い荷物を多量に積載するため全長が10〜13m(メートル)にも及ぶ大型の容器として形成され、その後側底部が、車体2の後端側にピン結合部4等を介して起伏(傾転)可能に連結されている。また、ベッセル3の前側上部には、後述のキャビン5を上側から覆う庇部3Aが一体に設けられている。
5は庇部3Aの下側に位置して車体2の前部に設けられたキャビンで、該キャビン5は、ダンプトラック1の運転者が乗降する運転室を形成し、その内部には運転席、起動スイッチ、アクセルペダル、ブレーキペダル、操舵用のハンドルおよび複数の操作レバー(いずれも図示せず)等が設けられている。
そして、ベッセル3の庇部3Aは、キャビン5を上側からほぼ完全に覆うことにより、例えば岩石等の飛び石からキャビン5を保護すると共に、車両(ダンプトラック1)の転倒時等にもキャビン5内の運転者を保護する機能を有しているものである。
6,6は車体2の前部側に回転可能に設けられた左,右の前輪で、該各前輪6は、ダンプトラック1の運転者によって操舵(ステアリング操作)される操舵輪を構成するものである。そして、前輪6は後述の後輪7と同様に、例えば2〜4mに及ぶタイヤ径(外径寸法)をもって形成されている。
7,7は車体2の後部側に回転可能に設けられた左,右の後輪で、該各後輪7は、ダンプトラック1の駆動輪を構成し、図4に示す後述の走行駆動装置11により車輪取付筒19と一体に回転駆動される。そして、後輪7は、2本のタイヤ7A,7Aと、該各タイヤ7Aの内側に配設されるリム7B,7Bと、該各リム7Bのうち軸方向外側のリム7Bに着脱可能に嵌合して設けられるホイールキャップ7C(図3参照)等とにより構成されるものである。
8はキャビン5の下側に位置して車体2内に設けられる原動機としてのエンジンで、該エンジン8は、例えば大型のディーゼルエンジン等により構成され、図2に示すように発電機としてのオルタネータ9を駆動するものである。また、エンジン8は、油圧源となる油圧ポンプ(図示せず)等を回転駆動し、後述の起伏シリンダ62、パワーステアリング用の操舵シリンダ(図示せず)等に圧油を給排させる機能も有している。
10はダンプトラック1の制御装置を構成する電気コントローラで、該電気コントローラ10は、図1に示すようにキャビン5の後側に位置して車体2上に立設された配電盤等により構成されている。そして、電気コントローラ10は、図2に示すオルタネータ9で発生した電気をバッテリ(図示せず)を充電させると共に、この電気を後述の電動モータ17に出力し、電動モータ17の回転数を個別にフィードバック制御する機能等を有している。
11はダンプトラック1の後輪7側に設けられた走行駆動装置で、該走行駆動装置11は、後述のアクスルハウジング12、電動モータ17、車輪取付筒19および複数段の遊星歯車減速機構25,34等により構成されている。そして、走行駆動装置11は、電動モータ17の回転を複数段の遊星歯車減速機構25,34により減速し、車両の駆動輪となる後輪7を車輪取付筒19と一緒に大なる回転トルクで走行駆動するものである。
12は車体2の後部側に設けられた後輪7用のアクスルハウジングで、該アクスルハウジング12は、図2に示すように左,右の後輪7,7間を軸方向に延びる筒状体として形成されている。そして、アクスルハウジング12は、ショックアブソーバ等の緩衝器(図示せず)を介して車体2の後部側に取付けられる中間の懸架筒13と、該懸架筒13の左,右両側にそれぞれ設けられた後述のモータ収容筒14および筒状スピンドル15とにより構成されるものである。
14,14は懸架筒13の両端側に設けられたモータ収容筒で、該各モータ収容筒14は、図4および図5に示す如くテーパ形状をなす筒体として形成され、その大径部14A側が図2に示す懸架筒13にボルト等を用いて着脱可能に固着される。また、モータ収容筒14の小径部14B側には、図5、図7に示すように後述の筒状スピンドル15がボルト16等を介して着脱可能に固着され、その内部は後述する第1の減速機収容空間Aとなっている。そして、モータ収容筒14内には、後輪7の駆動源となる後述の電動モータ17が収容されるものである。
15はアクスルハウジング12の先端側開口部を構成する筒状スピンドルで、該筒状スピンドル15は、例えば80〜100cm程度の内径寸法をもった大径の段付筒状体からなり、その内部は図5、図7に示すように後述の第1の減速機収容空間Aとして形成されている。また、筒状スピンドル15の外周面は、後述の軸受20,21を介して後輪7側の車輪取付筒19を回転可能に支持する構成となっている。
ここで、筒状スピンドル15の軸方向中間部には、その内周面から径方向内向きに突出する環状凸部15Aが一体に形成され、この環状凸部15Aには、後述する1段目のキャリア30が固定して取付けられている。また、筒状スピンドル15は、軸方向の一側(基端側)がモータ収容筒14にボルト16等を介して連結される連結部15Bとなり、軸方向の他側(先端側)には、図7、図8に示す如く径方向外向きに突出する環状の鍔部15Cが一体に形成されている。
そして、筒状スピンドル15の鍔部15Cには、後述する最終段のキャリア39が固定して取付けられるものである。このように、筒状スピンドル15は、後述する遊星歯車減速機構25,34のキャリア30,39が固定して設けられることにより、頑丈な構造をなす有蓋筒状体として組立てられ、その外周側で車輪取付筒19(後輪7)を内側から高い剛性(強度)をもって支持できるものである。また、筒状スピンドル15は、後述の遊星歯車減速機構25,34に発生する回転反力等を、キャリア30,39を介して十分な強度で受承する機能も有している。
ここで、第1の減速機収容空間Aは、図5、図7に示す如くモータ収容筒14、筒状スピンドル15に囲まれ、その軸方向一側(内側)が後述の電動モータ17で閉塞され、軸方向他側(外側)が後述のカップリング33等により閉塞されている。そして、第1の減速機収容空間Aの内部には、後述する1段目の遊星歯車減速機構25が収容されるものである。
17はアクスルハウジング12のモータ収容筒14に着脱可能に設けられる駆動源としての電動モータで、該電動モータ17は、図2に示す如く左,右の後輪7,7を互いに独立して回転駆動するため、アクスルハウジング12の両側に位置する左,右のモータ収容筒14,14内にそれぞれ取付けられている。
そして、電動モータ17は、図4、図5に示すようにモータ収容筒14内から筒状スピンドル15内の減速機収容空間Aに向けて軸方向に延びる回転軸18を有し、この回転軸18は、電動モータ17により正方向または逆方向に回転駆動されるものである。また、回転軸18の先端側には、後述の太陽歯車26が一体回転するようにスプライン結合されている。
19は車輪としての後輪7と一体に回転する車輪取付筒で、該車輪取付筒19は、所謂ホイールハブを構成し、その外周側には、後輪7のリム7B,7Bが圧入等の手段を用いて着脱可能に取付けられる。そして、車輪取付筒19は、軸受20,21間にわたって軸方向に延びる一側筒部19Aと、該一側筒部19Aの端部から後述のリングギヤ36に向けて軸方向に延び、内周面19B1 が一側筒部19Aよりも大なる内径に形成された他側筒部19Bとにより段付筒状体として形成されている。
また、車輪取付筒19の一側筒部19Aには、その内周側に後述の軸受20,21が嵌合して取付けられる軸受取付部19C,19Dが段差となって設けられている。また、一側筒部19Aの内周側には、軸方向一側の端面と軸受取付部19Cとの間に位置してテーパ状に拡開し、後述するシール装置51のリテーナ54が取付けられる拡開部としてのリテーナ取付部19Eが形成されている。
また、車輪取付筒19の他側筒部19Bは、その内周面19B1 が後述するディスク保持筒22にほぼ等しい内径をもって形成されている。そして、他側筒部19Bは、筒状スピンドル15の鍔部15C等を径方向外側から取囲み、後述の減速機収容空間Bから環状空間Cに向けて潤滑油100が流通するのを許すものである。
また、車輪取付筒19の軸方向外側部位には、後述のリングギヤ36とディスク22A用のディスク保持筒22とが長尺ボルト23(図6参照)等を用いて一体的に固着され、車輪取付筒19はリングギヤ36と一体に回転されるものである。この場合、車輪取付筒19には、電動モータ17の回転を遊星歯車減速機構25,34で減速することにより大トルクとなった回転がリングギヤ36を介して伝えられる。そして、車輪取付筒19は、車両の駆動輪となる後輪7を大なる回転トルクで回転させるものである。
ここで、車輪取付筒19、ディスク保持筒22およびリングギヤ36の内周側は、後述する2段目の遊星歯車減速機構34が収容される第2の減速機収容空間Bとして形成されている。そして、第2の減速機収容空間Bは、軸方向一側に位置する第1の減速機収容空間Aとの間が後述のカップリング33等により取囲まれ、軸方向の他側(外側)は、後述のキャリア39、内側キャップ42およびシール装置60等で覆われるものである。
また、車輪取付筒19と筒状スピンドル15との間は、筒状スピンドル15の外周側を環状に取囲む環状空間Cとなり、環状空間Cの下側部位には、潤滑油100が収容されるものである。そして、この環状空間Cは、軸受21内の隙間等を介して第2の減速機収容空間Bを常に連通している。
また、車輪取付筒19の一側筒部19Aは、軸受取付部19C,19D間に位置する内周面が図5、図7〜図9に示す如く軸受21側から軸受20側に向けて漸次拡径するテーパ状のガイド面(以下、傾斜面19Fという)として形成され、環状空間C内の潤滑油100は、この傾斜面19Fにより後述の排出配管59側に向けてガイドされるものである。そして、車輪取付筒19の軸方向一側(内側)には、アクスルハウジング12のモータ収容筒14、筒状スピンドル15と車輪取付筒19との間となる位置に後述のシール装置51等が設けられている。
20,21は筒状スピンドル15の外周側で車輪取付筒19を回転可能に支持する軸受で、該軸受20,21は、例えば同一の円錐ころ軸受等を用いて構成され、車輪取付筒19の一側筒部19Aと筒状スピンドル15との間に軸方向に離間して配設されている。即ち、一方の軸受20は、車輪取付筒19の軸受取付部19C内に嵌合して取付けられ、他方の軸受21は、車輪取付筒19の軸受取付部19D内に嵌合して取付けられている。
22は車輪取付筒19の一部をリングギヤ36と共に構成するディスク保持筒で、該ディスク保持筒22は、図5に示すように車輪取付筒19の軸方向外側となる位置にリングギヤ36を挟んで取付けられ、図6に示す複数の長尺ボルト23,23,…を用いて車輪取付筒19に着脱可能に固着(一体化)されるものである。
そして、ディスク保持筒22には、図6に示すようにリング状(環状)をなすディスク22Aが抜止め、廻止め状態で取付けられ、このディスク22Aは、後述のディスクブレーキ46により制動力が付与される。即ち、後輪7と車輪取付筒19は、ディスク保持筒22およびディスク22Aと一体に回転し、該ディスク22Aに付与されるブレーキ力により走行時の回転が停止(制動)されるものである。
24は筒状スピンドル15と車輪取付筒19との間に設けられた減速機構で、該減速機構24は、後述する1段目の遊星歯車減速機構25と2段目の遊星歯車減速機構34とにより構成され、後輪7側の車輪取付筒19に対し回転軸18の回転を減速して伝えるものである。
25はアクスルハウジング12の筒状スピンドル15内に設けられたキャリア固定型である1段目の遊星歯車減速機構で、該遊星歯車減速機構25は、図4、図5、図7および図8に示すように回転軸18の先端側にスプライン結合された太陽歯車26と、該太陽歯車26とリングギヤ27の内歯27Aとに噛合し、該太陽歯車26の回転に従って自転する例えば3個の遊星歯車28(1個のみ図示)と、該各遊星歯車28を支持ピン29を介して回転可能に支持したキャリア30とにより構成されている。
そして、1段目のキャリア30は、その外周側が筒状スピンドル15の環状凸部15Aにボルト31(図8参照)等を用いて非回転状態で、かつ着脱可能に固定され、複数の遊星歯車28等と共に筒状スピンドル15の減速機収容空間A内に収容されている。また、キャリア30の内周側には、図8に示すように回転軸18の先端側を回転可能に支持する軸受32等が設けられている。
また、1段目のリングギヤ27は、太陽歯車26、遊星歯車28、支持ピン29およびキャリア30等を径方向外側から取囲む短尺の筒形歯車として形成され、筒状スピンドル15の内周側に小さな径方向隙間(例えば、2〜5mm程度)を介して相対回転可能に配置されている。そして、リングギヤ27の内周側には、各遊星歯車28に噛合する内歯27A(図8参照)が形成されている。
ここで、1段目の遊星歯車減速機構25は、キャリア30が筒状スピンドル15に固定されることにより、遊星歯車28の公転(キャリヤ30の回転)が拘束される。そして、1段目の遊星歯車減速機構25は、電動モータ17の回転軸18によって太陽歯車26が一体に回転されると、この太陽歯車26の回転を複数の遊星歯車28の自転に変換する。
そして、1段目の遊星歯車減速機構25は、各遊星歯車28の自転(回転)をリングギヤ27の減速した回転として取出すと共に、このリングギヤ27の回転を後述のカップリング33を介して2段目の遊星歯車減速機構34に伝えるものである。
また、各遊星歯車28の支持ピン29には、図8に示すように潤滑油の油路29Aが形成され、この油路29Aには、筒状スピンドル15内を軸方向に延びる潤滑油の導管(図示せず)が接続される。そして、この導管から油路29A内に導かれる潤滑油は、遊星歯車28の軸受28A等に向けて噴射するように供給され、これらの軸受28Aおよび遊星歯車28の歯面等を潤滑状態に保つものである。
33は1段目のリングギヤ27と一体に回転する回転伝達部材としてのカップリングで、該カップリング33は、1段目の遊星歯車減速機構25と2段目の遊星歯車減速機構34との間に位置する環状の板体として形成され、その外周側は1段目のリングギヤ27にスプライン等の手段で結合されている。
また、カップリング33の内周側は、後述する2段目の太陽歯車35にスプライン等の手段で結合されている。そして、カップリング33は、1段目のリングギヤ27の回転を2段目の太陽歯車35に伝え、この太陽歯車35をリングギヤ27と一体的に同一の速度で回転させるものである。なお、カップリング33には、第1の減速機収容空間A内の潤滑油を第2の減速機収容空間B側に向けて、カップリング33の前,後で流通させる複数の油穴(図示せず)等を形成してもよい。
34は本実施の形態で採用した最終段となる2段目の遊星歯車減速機構で、該遊星歯車減速機構34は、筒状スピンドル15と車輪取付筒19との間に1段目の遊星歯車減速機構25を介して配設され、1段目の遊星歯車減速機構25と共に回転軸18の回転を減速して車輪取付筒19に大なる回転トルクを発生させるものである。
この場合、2段目の遊星歯車減速機構34は、回転軸18と同軸に配置されカップリング33と一体的に回転する筒状の太陽歯車35と、該太陽歯車35とリングギヤ36の内歯36A(図8参照)とに噛合し、太陽歯車35の回転に従って自転する例えば3個の遊星歯車37(1個のみ図示)と、該各遊星歯車37を支持ピン38を介して回転可能に支持したキャリア39等とにより構成されている。
そして、2段目のキャリア39は、その外周側が筒状スピンドル15の鍔部15Cにボルト40(図8参照)等を用いて非回転状態で、かつ着脱可能に固定されている。これによりキャリア39は、筒状スピンドル15の開口端で減速機収容空間Aを外側から覆う蓋体を兼用するものである。また、キャリア39の内周側には、図8に示すように軸受41等が設けられ、この軸受41は、カップリング33との間で太陽歯車35を軸方向両側から回転可能に支持している。
一方、2段目のリングギヤ36は、太陽歯車35、遊星歯車37、支持ピン38およびキャリア39等を径方向外側から取囲む短尺の筒状体として形成され、車輪取付筒19とディスク保持筒22との間に一体的に固着して設けられている。そして、リングギヤ36の内周側には、各遊星歯車37に噛合する内歯36A(図8参照)が形成されている。
ここで、最終段となる2段目の遊星歯車減速機構34は、キャリア39が筒状スピンドル15に固定されることにより、遊星歯車37の公転(キャリヤ39の回転)が拘束される。そして、2段目の遊星歯車減速機構34は、太陽歯車35がカップリング33と一体に回転すると、この太陽歯車35の回転を複数の遊星歯車37の自転に変換しつつ、この自転(回転)をリングギヤ36から減速した回転として取出す。
即ち、この場合のリングギヤ36は、ディスク保持筒22と共に車輪取付筒19に一体化して設けられている。そして、後輪7側の車輪取付筒19には、1段目の遊星歯車減速機構25と2段目の遊星歯車減速機構34とで2段階に減速された大出力の回転トルクが伝えられるものである。
また、各遊星歯車37の支持ピン38には、図8に示すように潤滑油の油路38Aが形成され、該油路38Aには、キャリア39の外側から後述の導管48が接続される。そして、導管48から油路38A内に導かれる潤滑油は、遊星歯車37の軸受37A等に向けて噴射するように供給され、これらの軸受37Aおよび遊星歯車37の歯面等を潤滑状態に保つものである。
この場合、遊星歯車減速機構34のキャリア39には、図8に示すように筒状スピンドル15の鍔部15Cに沿って上,下方向に延びる油溝39Aが形成されている。そして、キャリア39の径方向内側と外側とは、この油溝39Aを介して常時連通し、第1,第2の減速機収容空間A,B内に供給された潤滑油100は、油溝39Aを介して車輪取付筒19の上,下方向の下側へと流通するものである。
42はキャリア39の内周側を施蓋する内側キャップで、該内側キャップ42は、図8に示すようにキャリア39の内周側にボルト等を介して着脱可能に設けられ、軸受41等をキャリア39との間で抜止め状態に保持している。そして、内側キャップ42は、筒状スピンドル15の開口端側をキャリア39と共に施蓋し、第2の減速機収容空間B内の潤滑油等がキャリア39の内側から漏洩するのを防ぐものである。
43は筒状の太陽歯車35内を軸方向に延びて配設されたブレーキ配管で、このブレーキ配管43は、その先端側が内側キャップ42に取付けられ、内側キャップ42から外部に引出されている。また、ブレーキ配管43の基端側(一側)は、1段目のキャリア30に向けて延び、1段目のキャリア30に穿設した軸方向の液穴(図示せず)等を介して他のブレーキ配管44に接続されている。
また、他のブレーキ配管44は、図5に示す如く筒状スピンドル15の減速機収容空間A内を軸方向に延び、その基端側は車両に搭載されたブレーキ用の液圧制御弁等を介してマスタシリンダ(図示せず)に接続されている。そして、ブレーキ操作時には、前記マスタシンダからのブレーキ液圧がブレーキ配管44からブレーキ配管43に向けて供給される。
また、内側キャップ42から外部に引出されたブレーキ配管43の先端側は、例えば可撓性ホース等からなる合計3本の分岐管45,45,…(図6参照)に接続されている。そして、これらの分岐管45は、ブレーキ配管43側からのブレーキ液圧を後述の各ディスクブレーキ46にそれぞれ供給するものである。
46,46,…はディスク22Aと共にブレーキ手段を構成する複数のディスクブレーキで、該各ディスクブレーキ46は、図8に示すように最終段となる2段目のキャリア39に軸方向の外側(減速機収容空間Aの外側)からボルト47等を用いて取付けられている。また、ディスクブレーキ46は、図6に示すようにディスク22Aの周方向に間隔をもって合計3個設けられている。
そして、ディスクブレーキ46は、前記マスタシリンダからのブレーキ液圧がブレーキ配管44,43および各分岐管45等を介して供給されることにより、ディスク22Aを軸方向の両側から挟持し、ディスク22Aと一体に回転する車輪取付筒19(後輪7)に制動力を付与するものである。
48,48,…は潤滑油の導管で、これらの導管48は、図6に示すようにキャリア39の外側となる位置で各支持ピン38の油路38A(図8参照)に接続されている。また、これらの導管48は、図8に示すブレーキ配管43,44とほぼ同様に太陽歯車35,キャリア30,筒状スピンドル15内等に配置された潤滑油の供給配管(図示せず)に接続されている。そして、この供給配管からの潤滑油は、各導管48を介して各支持ピン38の油路38A内へと噴射状態で供給されるものである。
49は車輪取付筒19の最下部位に形成されたドレン孔で、該ドレン孔49は、図7に示すようにリングギヤ36およびディスク保持筒22を貫通して軸方向に延び、その先端側はプラグ50により着脱可能に閉塞されている。そして、プラグ50を取外したときには、車輪取付筒19内に溜まった潤滑油100をドレン孔49を通じて外部に排出できるものである。
51は筒状スピンドル15と車輪取付筒19との間を液密にシールするシール装置で、該シール装置51は、図5、図7、図9に示すように所謂フローティングシールにより構成されている。そして、シール装置51は、筒状スピンドル15と車輪取付筒19との間の環状空間C内に収容した潤滑油100が後述するリテーナ52の外部に漏洩するのを抑えると共に、土砂、雨水等が環状空間C内に侵入するのを防止するものである。
ここで、シール装置51は、図9に示すようにアクスルハウジング12のモータ収容筒14と筒状スピンドル15との間にボルト16等を介して挟持された固定側のリテーナ52と、車輪取付筒19のリテーナ取付部19E内に位置し軸方向一側の端面にボルト53等を介して取付けられた回転側のリテーナ54と、これらのリテーナ52,54との間で一対のOリング55,55を挟持し、互いに軸方向で対向して配置された一対のシールリング56,56とにより構成されている。
そして、シール装置51は、リテーナ52,54とシールリング56,56との間で一対のOリング55を弾性変形させ、リテーナ52,54と各Oリング55との間をシールすると共に、Oリング55の弾性復元力で各シールリング56に対して軸方向の押圧力を付与する。これにより、一対のシールリング56,56は、軸方向で互いに摺接し合うようになり、両者の摺接面を液密にシールするものである。
また、固定側のリテーナ52は、図9に示すように筒状スピンドル15の外周側に嵌合される筒部52Aと、該筒部52Aの基端側から径方向内向きに突出しモータ収容筒14と筒状スピンドル15との間に挟持される環状突部52Bと、筒部52Aの基端側から径方向外向きに突出しOリング55の保持部52Cが一体形成されたフランジ部52Dとにより構成されている。
そして、リテーナ52の環状突部52Bは、筒部52Aを筒状スピンドル15の外周側に嵌合させるときに、筒状スピンドル15の軸方向一側(基端側)の端面に後述のシム板58を介して当接され、ボルト57により筒状スピンドル15の端面側に固定される。また、リテーナ52のフランジ部52Dには、後述の排出配管59が接続されるものである。
58は固定側のリテーナ52と筒状スピンドル15との間にボルト57を用いて挟持されたシム板で、該シム板58は、筒状スピンドル15の基端側端面に沿って延びる環状平板として形成されている。そして、シム板58は、その板厚または枚数に応じてリテーナ52の環状突部52Bと筒状スピンドル15の端面との間の間隔S(図9参照)を可変に調節する。
この場合、筒状スピンドル15の外周側に嵌合するリテーナ52の筒部52Aは、その先端側が軸受20の内輪に当接し、この軸受20に対する軸方向のセット荷重(スラスト荷重)を、シム板58の厚さまたは枚数に応じて可変に調整する。また、筒状スピンドル15と車輪取付筒19との間に配設された他の軸受21についても、その内輪側が図7に示す如く筒状スピンドル15の鍔部15C側に当接しているので、軸受21のセット荷重(スラスト荷重)は、シム板58の厚さまたは枚数に応じて可変に調整されるものである。
59はリテーナ52のフランジ部52Dに接続して設けられた排出配管で、該排出配管59は、筒状スピンドル15と車輪取付筒19との間で最も下側となる最下部位に配設され、例えば第1,第2の減速機収容空間A,Bおよび環状空間C内に前述の如く供給された潤滑油100を、車両の潤滑油ポンプ(図示せず)等により環状空間Cの外部に向けて吸引しつつ、排出させるものである。
この場合、排出配管59は、一方の端部がリテーナ52に取付けられ、このリテーナ52を介してアクスルハウジング12(モータ収容筒14)の外部に引き出されている。また、排出配管59の下流側となる他方の端部は、モータ収容筒14の大径部14A側に取付けられ、図2に示すアクスルハウジング12の懸架筒13側から他の配管(図示せず)等を介して前記潤滑油ポンプの吸込側、冷却装置(図示せず)等に接続される。
60は車輪取付筒19の軸方向外側となる位置に配設された他のシール装置で、該シール装置60は、所謂フローティングシールとして構成され、図7、図8に示す如くディスク保持筒22と最終段(2段目)のキャリア39との間に固定側のリテーナ60A等を介して設けられている。そして、このシール装置60も、車輪取付筒19の軸方向一側(内側)に配設した図7、図9に示すシール装置51とほぼ同様に構成され、第2の減速機収容空間B内の潤滑油がディスク保持筒22とキャリア39側のリテーナ60Aとの間から外部に漏洩するのを抑えると共に、外部の土砂、雨水等が侵入するのを防止するものである。
61は後輪7を車輪取付筒19の外周側に着脱可能に固定する楔部材で、該楔部材61は、図4および図5に示すように、車輪取付筒19の軸方向外側から後輪7のリム7Bと車輪取付筒19との間に圧入され、後輪7を車輪取付筒19に対して抜止め、廻止め状態に保持するものである。
このため、楔部材61は、車輪取付筒19の周方向に間隔をもって10個以上設けられ、これらの楔部材61を脱着することによって、後輪7は車輪取付筒19から取外されるものである。なお、図7ないし図9中では、車輪取付筒19の外周側から後輪7と楔部材61等を取外した状態を示している。
また、62は図1に示すダンプトラック1のベッセル3を起伏させるための起伏シリンダで、該起伏シリンダ62は、図1に示す如く前輪6と後輪7との間に位置して車体2の左,右両側に配設されている。そして、起伏シリンダ62は、外部から圧油が給排されることにより上,下方向に伸縮し、後部側のピン結合部4を中心にしてベッセル3を起伏(傾転)させるものである。
63は作動油タンクで、該作動油タンク63は、図1に示すようにベッセル3の下方に位置して車体2の側面等に取付けられている。そして、作動油タンク63内に収容した作動油は、前記油圧ポンプにより圧油となって起伏シリンダ62およびパワーステアリング用の操舵シリンダ等に給排されるものである。
本実施の形態によるダンプトラック1の走行駆動装置11は、上述の如き構成を有するもので、次に、その作動について説明する。
まず、ダンプトラック1のキャビン5に乗り込んだ運転者が、図2に示すエンジン8を起動すると、油圧源となる油圧ポンプ(図示せず)が回転駆動されると共に、オルタネータ9により発電が行われ、この電気がバッテリ等に充電されつつ、電気コントローラ10等に給電される。
そして、車両を走行駆動するときには、電気コントローラ10から後輪7側の各電動モータ17に駆動電流が供給され、このときに電気コントローラ10は、左,右の電動モータ17,17の回転数を個別にフィードバック制御する。これにより、車両の駆動輪となる左,右の後輪7,7は、互いに独立して回転駆動され、直進走行時には互いに同一の回転数で駆動される。
即ち、ダンプトラック1の後輪7側に設けられた走行駆動装置11は、電動モータ17(回転軸18)の回転を複数段の遊星歯車減速機構25,34により、例えば30〜40程度の減速比で減速し、車両の駆動輪となる後輪7を車輪取付筒19と一緒に大なる回転トルクで走行駆動するものである。そして、左,右の後輪7は、左,右の電動モータ17により独立した回転数で駆動される。
ところで、ダンプトラック1の走行駆動装置11に用いる複数段の遊星歯車減速機構25,34は、各遊星歯車28,37を回転自在に支持するキャリア30,39が、例えば鋳造等の手段を用いて数百kg(キログラム)にも及ぶ重量物として成形される。
このため、仮にキャリア30,39を回転させるタイプの減速装置を例に挙げると、キャリア30,39の重心位置が回転中心から僅かでも偏心した場合に、キャリア30,39の回転に伴って大きな振動が発生する原因となる。また、キャリア30,39は、複数の遊星歯車28,37を回転可能に支持する上で十分な剛性を確保する必要があり、このためにもキャリア30,39は頑丈な重量物として形成することが要求される。
そこで、本実施の形態にあっては、車両の後輪7側に設けるアクスルハウジング12を、中央の懸架筒13と、左,右のモータ収容筒14,14と、該各モータ収容筒14の軸方向外側に位置する左,右の筒状スピンドル15とにより構成し、筒状スピンドル15の内部には第1の減速機収容空間Aを形成すると共に、筒状スピンドル15内に1段目のキャリア30を固定して設ける構成としている。
これにより、1段目の遊星歯車減速機構25をアクスルハウジング12の筒状スピンドル15(第1の減速機収容空間A)内にコンパクトに収容でき、前記キャリア30の回転を筒状スピンドル15により拘束することができる。そして、1段目の遊星歯車28の自転によりリングギヤ27を筒状スピンドル15内で回転させ、このリングギヤ27から減速した回転をカップリング33側へと取出すことができる。
このため、重量物からなるキャリア30を従来技術のように回転させることなく、リングギヤ27から減速した回転を取出すように1段目の遊星歯車減速機構25を構成することができ、キャリア30を製造する上で重心位置の管理等を特別に行う必要がなくなる。
これにより、キャリア30を製造するときの作業性、生産性を高めることができる。また、キャリア30に組付ける複数の支持ピン29および遊星歯車28の荷重配分等を特別に配慮する必要がなくなり、遊星歯車減速機構25の組立作業性を大幅に向上することができる。
そして、複数の遊星歯車28を回転可能に支持するために十分な剛性を確保し頑丈な重量物として形成されるキャリア30を、走行駆動装置11の非回転部分(例えば、アクスルハウジング12、筒状スピンドル15)に対する強度部材として活かすことができ、装置全体の強度、剛性を高めることができる。これにより、筒状スピンドル15の肉厚等を小さくして軽量化を図ることができる。
また、最終段となる2段目の遊星歯車減速機構34も、キャリア39を筒状スピンドル15にボルト40等で固定することにより、キャリア39の回転を拘束することができ、後輪7側の車輪取付筒19と一体のリングギヤ36から減速した大トルクの回転を取出すことができる。
そして、最終段のキャリア39を筒状スピンドル15の軸方向他側(開口端)に固定して設けることにより、筒状スピンドル15の開口端側を覆う蓋体として最終段のキャリア39を活用することができ、キャリア39により筒状スピンドル15を頑丈な構造の有蓋筒状体として組立てることができる。また、最終段のキャリア39についても回転を拘束でき、製造時の作業性、組立時の作業性等を向上することができる。
この結果、最終段のキャリア39についても、筒状スピンドル15等に対する強度部材として活用でき、装置全体の強度、剛性を高めることができる。また、これによっても筒状スピンドル15の肉厚等を小さくすることができ、装置全体の軽量化等を図ることができる。
従って、本実施の形態によれば、遊星歯車減速機構25,34のキャリア30,39を製造する上での作業性、生産性を高めることができると共に、遊星歯車減速機構25,34の組立時における作業性を向上することができる。また、1段目の遊星歯車減速機構25を筒状スピンドル15内に収納することができるので、走行駆動装置11全体の軸方向長さ(全長)を短くすることができ、装置全体を小型化し軽量化も図ることができる。
また、本実施の形態によれば、最終段のキャリア39を筒状スピンドル15の開口端側を覆う蓋体として活用し、キャリア39の外側面には、ディスクブレーキ46をボルト47等で固定して設ける構成としているので、後輪7(車輪取付筒19)の径方向内側で、筒状スピンドル15の軸方向外側となる位置にディスクブレーキ46を設置することができる。
このために、ディスクブレーキ46のメンテナンス時には、例えば後輪7のホイールキャップ7C(図3参照)を軸方向の外側から取外すだけで、後輪7のタイヤ7Aおよびリム7B等を取外すことなく、ディスク保持筒22(車輪取付筒19)の軸方向外側からディスクブレーキ46の保守、点検を容易に行うことができ、メンテナンス時の作業性を高めることができる。
また、非回転状態となった1段目のキャリア30には、遊星歯車28から離間した位置に液穴を形成し、この液穴をブレーキ液の供給通路とすることにより、例えば図7に示すブレーキ配管43,44をキャリア30の前,後で連通させることができる。このように、非回転のキャリア30を活用することにより、車両のディスクブレーキ46に対しブレーキ液圧を安定して供給することができる。
また、本実施の形態では、最終段のキャリア39を筒状スピンドル15の鍔部15Cにボルト40を用いて固定する構成としているので、例えばスプライン等の手段を用いてキャリア39を筒状スピンドル15に結合(固定)する場合に比較して、キャリア39の軸方向変位等を確実に規制でき、ディスク保持筒22とキャリア39との間に配設するシール装置60等の組付け性を向上することができる。
なお、前記実施の形態では、1段目のキャリア30を筒状スピンドル15の環状凸部15Aにボルト31で固定する場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば鋳造または鍛造等の手段を用いて1段目のキャリアを筒状スピンドル15内に一体形成する構成としてもよく、1段目のキャリアを筒状スピンドル内に非回転状態で設ける構成とすればよいものである。
また、前記実施の形態では、2段目のキャリア39を筒状スピンドル15の鍔部15Cにボルト40を用いて固定する場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば鋳造または鍛造等の手段を用いて最終段のキャリアを筒状スピンドル15の開口端側に一体形成する構成としてもよい。
また、前記実施の形態では、減速機構24を1段目の遊星歯車減速機構25と2段目の遊星歯車減速機構34とにより構成する場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば3段以上の遊星歯車減速機構により減速機構を構成してもよいものである。
また、前記実施の形態では、電動モータ17を駆動源として用いる場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば油圧モータ等を走行駆動装置の駆動源として用いてもよいものである。
さらに、前記実施の形態にあっては、後輪駆動式のダンプトラック1を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば前輪駆動式または前,後輪を共に駆動する4輪駆動式のダンプトラックに適用してもよいものである。
本発明の実施の形態によるダンプトラックを示す正面図である。 ダンプトラックの走行駆動装置を示す構成図である。 図1中の後輪を拡大して示す正面図である。 ホイールキャップを取外した状態で後輪側の走行駆動装置を図3中の矢示IV−IV方向からみた断面図である。 図4中のモータ収容筒、筒状スピンドル、車輪取付筒および遊星歯車減速機構等を拡大して示す断面図である。 ディスクブレーキ等を拡大して示す図5の左側面図である。 図5中の車輪取付筒および遊星歯車減速機構等を拡大して示す断面図である。 図7中の遊星歯車減速機構等をさらに拡大して示す断面図である。 図7中の筒状スピンドルと車輪取付筒との間に設けたシール装置等を拡大して示す断面図である。
符号の説明
1 ダンプトラック
2 車体
3 ベッセル
5 キャビン
6 前輪
7 後輪(車輪)
8 エンジン
9 オルタネータ(発電機)
10 電気コントローラ
11 走行駆動装置
12 アクスルハウジング
13 懸架筒
14 モータ収容筒
15 筒状スピンドル
16,31,40 ボルト
17 電動モータ(駆動源)
18 回転軸
19 車輪取付筒
20,21 軸受
22 ディスク保持筒
22A ディスク
24 減速機構
25 1段目の遊星歯車減速機構
26 太陽歯車
27 リングギヤ
28 遊星歯車
29 支持ピン
30 1段目のキャリア
33 カップリング
34 2段目(最終段)の遊星歯車減速機構
35 太陽歯車
36 リングギヤ
37 遊星歯車
38 支持ピン
39 2段目(最終段)のキャリア
42 内側キャップ
43,44 ブレーキ配管
46 ディスクブレーキ(ブレーキ手段)
51,60 シール装置
61 楔部材
62 起伏シリンダ
A 第1の減速機収容空間

Claims (5)

  1. ダンプトラックの車体に非回転状態で取付けられる筒状のアクスルハウジングと、該アクスルハウジングに設けられ回転軸を回転駆動する駆動源と、前記アクスルハウジングの外周側に軸受を介して回転可能に設けられ車輪が取付けられる車輪取付筒と、該車輪取付筒と前記アクスルハウジングとの間に設けられ該車輪取付筒に対し前記回転軸の回転を減速して伝える複数段の遊星歯車減速機構とを備えてなるダンプトラックの走行駆動装置において、
    前記アクスルハウジングの内部は、前記複数段の遊星歯車減速機構のうち1段目の遊星歯車減速機構を収容する減速機収容空間として形成し、
    前記1段目の遊星歯車減速機構は、1段目の遊星歯車を自転可能に支持する1段目のキャリアを前記アクスルハウジングの減速機収容空間内に非回転状態で設ける構成としたことを特徴とするダンプトラックの走行駆動装置。
  2. 前記複数段の遊星歯車減速機構のうち最終段の遊星歯車減速機構は、最終段の遊星歯車を自転可能に支持する最終段のキャリアを、前記アクスルハウジングの開口端側に非回転状態で設け、前記最終段のキャリアは、前記減速機収容空間を外側から覆う蓋体を兼用する構成としてなる請求項1に記載のダンプトラックの走行駆動装置。
  3. 前記最終段のキャリアには、前記減速機収容空間の外側に位置して前記車輪取付筒の回転に制動力を与えるブレーキ手段を設けてなる請求項2に記載のダンプトラックの走行駆動装置。
  4. 前記1段目の遊星歯車減速機構は、前記回転軸の先端側に設けられ該回転軸と一体に回転する1段目の太陽歯車と、該太陽歯車の径方向外側に配置され内周側に内歯が形成された1段目のリングギヤと、該リングギヤの内歯と前記太陽歯車とに噛合し前記太陽歯車の回転をリングギヤに伝える1段目の前記遊星歯車と、該遊星歯車を自転可能に支持する1段目の前記キャリアとにより構成し、前記リングギヤは、前記アクスルハウジングの内周側に隙間を介して回転可能に配置され前記遊星歯車の自転による回転を2段目の遊星歯車減速機構に伝える構成としてなる請求項1,2または3に記載のダンプトラックの走行駆動装置。
  5. 前記2段目の遊星歯車減速機構は、前記1段目のリングギヤに連結され該リングギヤと一体に回転する2段目の太陽歯車と、該太陽歯車の径方向外側に位置して前記車輪取付筒に設けられ内周側に内歯が形成された2段目のリングギヤと、該リングギヤの内歯と前記太陽歯車に噛合し該太陽歯車の回転をリングギヤに伝える2段目の遊星歯車と、該遊星歯車を支持ピンを介して回転可能に支持する2段目のキャリアとにより構成し、該2段目のキャリアは、前記2段目のリングギヤの径方向内側に位置して前記アクスルハウジングの開口端側に固定する構成としてなる請求項4に記載のダンプトラックの走行駆動装置。
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