JPH07195903A - 複輪式駆動車軸装置 - Google Patents

複輪式駆動車軸装置

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JPH07195903A
JPH07195903A JP35111693A JP35111693A JPH07195903A JP H07195903 A JPH07195903 A JP H07195903A JP 35111693 A JP35111693 A JP 35111693A JP 35111693 A JP35111693 A JP 35111693A JP H07195903 A JPH07195903 A JP H07195903A
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茂三 山本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外輪を内輪に対して切断および接続させて必
要にして十分な駆動力および制動力を得る。 【構成】 本体41が直進のときステアリングハンドル
48は中立位置にあり、軽負荷時には油圧センサ75か
らの出力信号および角度センサ74からの出力信号によ
りクラッチピストン70がクラッチ板69を押圧する。
内輪用ハブ51と外輪用ハブ52とが同期して回転す
る。重負荷時にステアリングハンドル48を換向して本
体41を旋回させると、油圧センサ75からの出力信号
および角度センサ74からの出力信号によりクラッチピ
ストン70がクラッチ板69から離間する。内輪46が
主導して本体41が換向され、外輪47はスリップしな
い回転数で回転する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フォークリフト等の荷
役車両において、駆動車軸に複数の車輪が取付けられた
駆動車軸装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フォークリフト等の荷役車両は、
フォーク等が車両の外側に張り出したカウンタバランス
タイプであるため、荷役作業が行いやすく重宝がられて
いる。そのために次の要件を満たすようにされている。
【0003】(1)前輪(駆動輪)は極力小径にし、オ
ーバーハングを短くする。
【0004】(2)全負荷時(最大荷重の荷物が乗って
いる状態)に荷重と自重との合計の約90%の高負荷を
前輪に受けても走行できる。
【0005】(3)自重は荷重より大きく、無負荷時
(荷物が乗っていない状態)は前輪および後輪に自重の
約半分ずつの荷重がかかる。
【0006】(4)稼働率の高い場合には加速性が要求
されるので、エンジン式においては、登板能力を無負荷
時1/4(スリップ限界)、全負荷時1/5程度にする
(実際には登板を伴う作業は少ない)。
【0007】そして、近年は作業効率、耐久性向上のた
め、作業場の路面は改良され、高圧タイヤを使用してい
るとはいえ、トルクコンバータを使用しているので、タ
イヤの粘着係数を0.6以上確保でき、スリップしない
発進、十分な制動能力を発揮するようになっている。
【0008】これらを、最大荷重15t、自重23tの
フォークリフトについてまとめると、下記のようにな
る。
【0009】前輪に加わる荷重は、無負荷時11.5
t、全負荷時34t。後輪に加わる荷重は、無負荷時1
1.5t、全負荷時4t。舗装路面上のタイヤ粘着係数
をμ=0.6とすると、スリップ限界は、無負荷時6.
9t、全負荷時20.4tとなる。
【0010】また、最大けん引力(ストール時)は、1
0.3tあるが、無負荷時はスリップし、全負荷時はエ
ンジンの出力に制限されてスリップ限界の半分である。
【0011】そして、上記要件を満たすために、特に大
型のフォークリフトでは、前輪を複輪式(4輪あるいは
6輪)にして、オーバーハングを短くするとともに、前
後輪のサイズを共通にしてタイヤ交換等のサービス性を
よくしている。実開昭56−163001号公報では、
図5の如く、前輪1が6輪式とされたフォークリフトが
開示されている。このフォークリフトは、エンジンから
の駆動力がデファレンシャル2を介して駆動車軸3に伝
達され、該駆動車軸3の両端に取付けられた車輪用ハブ
4が回転する。そして、両側の車輪用ハブ4には内側か
ら内輪5、中間輪6、最外輪7の順に3個ずつ合計6個
の車輪が取付けられており、駆動車軸3により6個の車
輪を同期して回転させる。フォークリフトの換向は、後
輪を換向させて行う。なお、図5中、8はベアリング、
9はブレーキ、10はプラネタリ式減速装置、11は車
軸管である。
【0012】一般にフォークリフトは、小旋回できるよ
うに後輪の換向角度を大きくしているため、換向時に生
じる前輪1の左右車輪の回転差が大きくなるが、この左
右車輪の回転差はデファレンシャル2により吸収してス
リップするのを避けている。しかし、このとき車輪用ハ
ブ4に取付けられた個々の車輪5,6,7を見ると、そ
れぞれの車輪5,6,7に回転差が求められ、特に内側
の内外輪5,7は、中間輪6に対して求められる回転差
が大きいと同回転する。路面に対してスリップすること
になる。
【0013】このスリップ発生について、図6に示す前
輪4輪式フォークリフトに基づいて説明すると、まず、
フォークリフト本体20を左側に換向させると、換向側
である左側の車輪用ハブ21の外輪21aの旋回半径r
iiが、内輪21bの旋回半径rioよりも小さくな
り、外輪21aの移動距離が短くなるので、同回転する
内外輪21a,21bはそれぞれスリップせざるを得な
くなる。また、右側の車輪用ハブ22においても、外輪
22aの旋回半径rooは、内輪22bの旋回半径r
oiよりも大きくなり、外輪22aの移動距離が長くな
るので、同回転する内外輪22a,22bもスリップし
ながら回転することとなる。特にコンクリート路面で走
行することの多い作業で使用したり、また、全負荷時に
換向が多い場合は各車輪の接地面積が拡がるので、車輪
の摩耗が早くなってしまう。なお、図6中、23は後
輪、24はフォークである。
【0014】このことは前輪6輪式のフォークリフトに
おいても同様で、特に最外輪7の摩耗が大きくなる。そ
こで、この最外輪7の摩耗を防止するために、実開昭5
3−72304号公報では、図7の如く、6輪式フォー
クリフトの前輪30の最外輪31を、駆動車軸32に対
して空回りするよう取付けられた遊動輪式のフォークリ
フトが開示されている。このフォークリフトは、駆動車
軸32の両端に内輪33および中間輪34を備えた車輪
用ハブ35が回転自在に取付けられ、その先端に取付け
られた延長筒36にベアリング37を介して最外輪31
が回転自在に取付けられている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記遊
輪式フォークリフトでは、換向時における最外輪31の
スリップがなくなって車輪の摩耗は防止できるが、直進
時における車輪の駆動力および制動力は、車輪が6輪で
あるにも拘わらず4輪で駆動および制動が行われるの
で、2/3の力しか発揮できないといった問題がある。
また、前輪4輪式フォークリフトに採用すると、1/2
の駆動力および制動力になってしまう。
【0016】しかも、前輪6輪式および4輪式フォーク
リフトは、大きな荷重を積載する目的で大型のフォーク
リフトに採用されているので、十分な駆動力、制動力が
発揮できないと、積載荷重を少なくしなければならなく
なる。したがって、駆動および制動に関係のない最外輪
31を設けている分だけ、フォークリフト本体が無駄に
大きいものとなっていた。
【0017】本発明は、上記に鑑み、遊動外輪を内輪に
対して断続させて駆動力および制動力を十分に発揮する
とともに車輪の摩耗を防止する複輪式駆動車軸の提供を
目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明による課題解決手
段は、駆動車軸50に、内輪用ハブ51と外輪用ハブ5
2とが取付けられ、あるいは内輪用ハブ51に外輪用ハ
ブ52が回転自在に外嵌され、前記駆動車軸50に対し
て前記外輪用ハブ52を、あるいは前記内輪用ハブ51
に対して前記外輪用ハブ52を切り離しあるいは接続さ
せる断続手段であるクラッチ67と、換向角度と負荷重
量に応じてクラッチ67を作動させるクラッチ制御手段
68とが設けられたものである。
【0019】
【作用】上記課題解決手段において、軽負荷でステアリ
ングハンドル48が中立位置にあるとき、クラッチ制御
手段68によってクラッチ67が作動され、内輪用ハブ
51と外輪用ハブ52とが接続される。そして、駆動車
軸50により内輪用ハブ51と外輪用ハブ52とが同期
して回転駆動され、十分な駆動力が得られる。
【0020】そして、ある程度以上の負荷時に限り、ス
テアリングハンドル48を換向させてある角度に達する
と、クラッチ制御手段68によってクラッチ67が作動
されて内輪用ハブ51と外輪用ハブ52とが切り離され
る。したがって、駆動車軸50によって内輪用ハブ51
だけ回転駆動され、外輪用ハブ52はスリップしない回
転数で回転する。
【0021】
【実施例】図1は本発明の一実施例における複輪式駆動
車軸装置の断面図、図2は本実施例の前輪4輪式フォー
クリフトの斜視図、図3は駆動車軸装置のクラッチ制御
手段の構成図である。
【0022】本実施例の前輪4輪式フォークリフトは、
図2の如く、フォークリフト本体41の下部に配された
前輪42および後輪43と、本体41の前部に立設され
たマスト44と、該マスト44に昇降自在に支持された
フォーク45と、該フォーク45を昇降させるリフトシ
リンダ45aとを備えている。
【0023】前記前輪42は、左右に内輪46および外
輪47の2個ずつの車輪を有しており、エンジンからの
駆動力により駆動車軸装置を介して回転駆動される。前
記後輪43は、左右に1個ずつの車輪を有しており、ス
テアリングハンドル48を回転することによって換向さ
れて本体41を旋回させる。
【0024】前記駆動車軸装置は、図1の如く、本体4
1の下部に取付けられた車軸管49と、該車軸管49内
に挿通され回転自在に支持された駆動車軸50と、前記
車軸管49に回転自在に外嵌された内輪用ハブ51と、
該内輪用ハブ51に回転自在に外嵌された外輪用ハブ5
2とを備えている。
【0025】前記駆動車軸50は、車軸管49の本体中
央部分に内装された図示しないデファレンシャルに連結
されており、該デファレンシャルを介してエンジンから
の駆動力により回転される。駆動車軸50の先端には、
駆動車軸50の回転を減速させて前記内輪用ハブ51に
伝達する減速装置53が設けられている。
【0026】該減速装置53は、プラネタリ式減速装置
で、駆動車軸50の先端に固定された駆動ギア54と、
内輪用ハブ51に固定された内歯ギア55と、前記駆動
ギア54と内歯ギア55との間に噛合された遊星ギア5
6とからなる。該遊星ギア56は、車軸管49に嵌合固
定された延長筒57の支軸58に回転自在に支持され、
前記駆動ギア54からの回転駆動力を前記内歯ギア55
へ伝達する。
【0027】前記内輪用ハブ51は、その外周が外側へ
向かうほど小径となる段々状の円筒形に形成され、前記
車軸管49にベアリング59を介して回転自在に外嵌さ
れている。内輪用ハブ51の外端面には前記内歯ギア5
5がボルト60により締結されている。また、大径部の
外周にはリム61に装着された内輪46が固定され、リ
ム61の内面側にはブレーキ62が介装されている。そ
して、内輪用ハブ51の小径部の外周には、前記外輪用
ハブ52がベアリング63を介して回転自在に外嵌され
ている。
【0028】前記外輪用ハブ52は、その内側端に段状
の鍔部64が形成されており、該鍔部64が内輪用ハブ
51の中径部の外周面にベアリング65を介して回転自
在に配置され、内輪用ハブ51に対して空回りする。外
輪用ハブ52の外周にはリム66に装着された外輪47
が固定されている。
【0029】そして、本実施例では、前記内輪用ハブ5
1に対して外輪用ハブ52を切り離しあるいは接続させ
るクラッチ67と、換向角度と負荷重量に応じてクラッ
チ67を作動させるクラッチ制御手段68とが設けられ
ている。
【0030】前記クラッチ67は、油圧式クラッチとさ
れ、外輪用ハブ52の鍔部64の内側に装着されたクラ
ッチ板69と、内輪用ハブ51の中径部に埋設されクラ
ッチ板69を押圧するクラッチピストン70と、該クラ
ッチピストン70をクラッチ板69から離間させる方向
へ付勢するコイルバネ71とから構成されている。そし
て、車軸管49および内輪用ハブ51には、本体41か
らクラッチ67へ至る油供給路72が形成されており、
本体41の油圧ポンプ73からの圧油が油供給路72を
介してクラッチ67に供給され、クラッチピストン70
がクラッチ板69に離接自在に移動する。
【0031】前記クラッチ制御手段68は、負荷重量が
ある重量を越えたときに限り、本体換向時のステアリン
グハンドル48の切れ角に応じてクラッチ67を作動さ
せるもので、図3の如く、ステアリングハンドル48の
切れ角を検出する角度センサ74と、前記リフトシリン
ダ45aの油圧を検出する油圧センサ75と、前記角度
センサ74および前記油圧センサ75の出力信号に基づ
いてクラッチ67を制御するコントロール部76と、該
コントロール部76によってクラッチ67へ圧油を供給
する油圧ポンプ73とからなる。なお、図3中、77は
エンジン、78はポンプ、79はバルブ、80はタンク
である。
【0032】前記角度センサ74は、ステアリングハン
ドル軸48aに固定されたプーリ81にチェーン82を
介して連結されたセンサプーリ83と、該センサプーリ
83の回転を検出するセンサ本体84とを備えている。
センサ本体84内には、センサプーリ83のセンサ軸8
5の回転を電磁コイル等を使用して電圧変化により回転
位置を検出する一般的な回転位置センサが内装されてい
る。また、前記油圧センサ75は、リフトシリンダ45
aの油圧の変化を電圧の変化に変換させるものである。
【0033】前記コントロール部76は、前記角度セン
サ74と油圧センサ75からの出力信号に応じてソレノ
イドバルブ等を作動させる電気回路86と、ソレノイド
バルブ等の作動により油圧ポンプ73からクラッチ67
へ圧油供給を行う油圧回路87とから構成されている。
そして、図4の如く、駆動力、制動力を十分に発揮でき
る駆動車軸負荷になるリフトシリンダ油圧Poに達した
場合で、ステアリングハンドル48の切れ角が一定値θ
o以上になると角度センサ74の電圧がSo以上とな
り、コントロール部76へ出力信号が送られ、ソレノイ
ドバルブが切換えられてクラッチ67が切り離される。
また、角度センサ74の電圧がSo以下のときは、ステ
アリングハンドル48が中立位置状態と判断されてクラ
ッチ67が接続される。なお、図4において、θeは、
ステアリングハンドル48を一杯に切った時の切れ角
で、このとき得られるセンサ電圧はSmとなり、これ以
上の信号は得られない。
【0034】上記構成において、エンジンからの駆動力
により駆動車軸50が回転される。このとき、本体41
を直進させるのであればステアリングハンドル48は中
立位置にあるので、角度センサ74の電圧はSo以下と
なり、コントロール部76ではその出力信号を受けてソ
レノイドバルブが切換えられ、油圧ポンプ73からの圧
油がクラッチ67へ供給されてクラッチピストン70が
クラッチ板69を押圧する。そして、内輪用ハブ51と
外輪用ハブ52とが同期して回転し、エンジンからの駆
動力が4輪すべてに伝達されて直進する。また、この直
進状態からブレーキ62を掛けると、4輪すべてが制動
されて停止する。
【0035】次に、駆動車軸に負荷重量が加わってリフ
トシリンダ油圧がPo以上になったとき、車両の駆動
力、制動力を十分に発揮できる状態にある。そのとき、
ステアリングハンドル48を換向して本体41を旋回さ
せると、ステアリングハンドル48の切れ角がθo以上
になり、角度センサ74の電圧がSo以上となる。その
出力信号をコントロール部76が受けるとソレノイドバ
ルブが切換えられ、油圧ポンプ73からクラッチ67へ
の圧油供給が途絶えてクラッチピストン70がクラッチ
板69から離間する。そして、内輪46の2輪が主導し
て本体41が換向され、外輪47はスリップしない回転
数に変化する。本体41が左旋回の場合、右側の外輪4
7は内輪46より速く回転し、左側の外輪47は内輪4
6より遅く回転する。
【0036】このように、内輪用ハブ51と外輪用ハブ
52とをクラッチ67により断続させるので、クラッチ
67を接続すると4輪すべてに駆動力が伝達され、クラ
ッチ67を切り離すと外輪用ハブ52が空回りする。そ
して、ステアリングハンドル48の切れ角を検出してク
ラッチ67を作動させるので、ステアリングハンドル4
8を換向させるだけの簡単な操作でクラッチ67の断続
が行える。
【0037】したがって、本体41の直進あるいは換向
等の状況に応じて、外輪用ハブ52に対して駆動力を与
えたり与えなかったりできるので、直進時には駆動力お
よび制動力が十分に発揮でき、重負荷時に限り、換向時
に外輪用ハブ52がスリップしない回転数で回転して車
輪寿命の延命効果が向上する。
【0038】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、本発明の範囲内で上記実施例に多くの修
正および変更を加え得ることは勿論である。
【0039】例えば、上記実施例では、外輪用ハブ52
を内輪用ハブ51に回転自在に取付け、内輪用ハブ51
に対して切り離したりあるいは接続させたが、外輪用ハ
ブ52を直接駆動車軸50に回転自在に取付け、駆動車
軸50に対して切り離しあるいは接続させるクラッチ等
の断続手段を設けてもよい。
【0040】また、上記実施例では、前輪4輪式フォー
クリフトについて述べたが、前輪6輪式のフォークリフ
トでも適用できる。
【0041】さらに、ステアリングハンドル48の切れ
角の検出は、角度センサ74を用いて回転位置を検出し
ていたが、リミットスイッチ等のオンオフスイッチを用
いてタイロッドの移動位置を検出してもよい。また、ク
ラッチ67に油圧式クラッチを用いたが、電気式の電磁
クラッチ等でもよい。
【0042】さらにまた、上記実施例では、ステアリン
グハンドル48によって本体41を旋回させるフォーク
リフトについて述べたが、レバーによって左右の駆動輪
の回転数を可変して本体を旋回させる車両でもよい。
【0043】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
よると、駆動車軸と外輪用ハブとを断続手段により切り
離しあるいは接続させるので、接続時には内輪用ハブと
外輪用ハブとに駆動力が伝達され、切断時には外輪用ハ
ブが空回りする。そして、本体の直進あるいは換向等の
状況に応じて、クラッチを断続させて外輪用ハブに対し
て駆動力を与えたり与えなかったりできる。
【0044】したがって、直進時および軽負荷での換向
は駆動力および制動力が十分に発揮でき、重負荷換向時
には外輪用ハブのスリップが防止されて車輪寿命の延命
効果が向上するといった優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における複輪式駆動車軸装置
の断面図
【図2】本実施例の前輪4輪式フォークリフトの斜視図
【図3】駆動車軸装置のクラッチ制御手段の構成図
【図4】(A)はステアリングハンドル切れ角に対する
角度センサの出力特性を示す図、(B)は負荷重量に対
する油圧センサの出力特性を示す図
【図5】従来の前輪6輪式フォークリフトの駆動車軸装
置の断面図
【図6】従来の前輪4輪式フォークリフトの平面図
【図7】従来の遊動輪式フォークリフトの駆動車軸装置
の断面図
【符号の説明】
50 駆動車軸 51 内輪用ハブ 52 外輪用ハブ 67 クラッチ 68 クラッチ制御手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動車軸に、内輪用ハブと外輪用ハブと
    が取付けられ、前記駆動車軸に対して前記外輪用ハブを
    切り離しあるいは接続させる断続手段が設けられたこと
    を特徴とする複輪式駆動車軸装置。
  2. 【請求項2】 駆動車軸に内輪用ハブが取付けられ、該
    内輪用ハブに外輪用ハブが回転自在に外嵌され、前記内
    輪用ハブに対して前記外輪用ハブを断続させるクラッチ
    と、換向角度と負荷重量に応じて前記クラッチを作動さ
    せるクラッチ制御手段とが設けられたことを特徴とする
    複輪式駆動車軸装置。
JP05351116A 1993-12-29 1993-12-29 複輪式駆動車軸装置 Expired - Lifetime JP3121193B2 (ja)

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