JP2010076749A - 運搬車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】 車輪取付筒に対する複輪式タイヤの取付け、取外し作業を容易に行うことができ、メンテナンス時の作業性を向上することができるようにする。
【解決手段】 リムスペーサ15の外径Dを、アウタリム14の縁取り部14A,14Bと等しい外径寸法に形成する。これにより、アウタリム14の縁取り部14Aとリムスペーサ15との間に段差等が生じるのを防ぐ。そして、インナリム13の当接部13Bについても、その外径をリムスペーサ15の外径Dと同等の寸法に形成し、両者の間に段差等が生じるのを防ぐ。これにより、インナタイヤ9がインナリム13とリムスペーサ15との間で斜めに傾いたりするのを防止できる。また、アウタリム14とリムスペーサ15との間にインナタイヤ9のビードシートバンド9C等が引っ掛かったりするのも防ぐことができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、例えば鉱山等で採掘した砕石物、または掘削した土砂からなる積荷を積載して運搬するのに好適に用いられる運搬車両に関する。
一般に、ダンプトラックのような運搬車両は、例えば鉱山で採掘した砕石物、または油圧ショベルを用いて掘削した土砂を所望の場所に運搬するのに用いられる。そして、このような運搬車両は、車体のフレーム上に起伏可能となったベッセル(荷台)を備え、このベッセルに砕石物、土砂からなる積荷を積載した状態で運搬するものである。
また、この種の従来技術による運搬車両は、車体の下部側に左,右方向に延びて設けられた筒状のアクスルハウジングと、該アクスルハウジングの軸方向両端側にそれぞれ設けられた筒状の車輪取付筒と、該各車輪取付筒と一体に回転する左,右の車輪とを備えている。そして、これらの車輪は、前記車輪取付筒の外周面側に設けられ左,右方向に間隔をもって配置される複数のリムベースと、該各リムベースの外周面側に着脱可能に嵌合して取付けられ前記車輪取付筒と一体に回転する複輪式のタイヤとを有している(例えば、特許文献1参照)。
即ち、この種の従来技術による運搬車両は、ベッセル(荷台)に積載した積荷の重量が主に車両の後輪側に付加されるため、左,右の後輪には、例えば2個のタイヤを並設してなる複輪式のタイヤを用いることにより、タイヤ1個あたりの積載荷重(負荷)を軽減化できるようにしている。
特開2006−264395号公報
ところで、従来技術による運搬車両は、後輪側に複輪式のタイヤを用いることにより、各タイヤ毎の積載荷重比を軽減できるため、ベッセル(荷台)に積載する積荷の重量を増大することができるという利点がある。しかし、各タイヤの外径寸法は、例えば2〜4メートルにも及ぶ大径に形成され、タイヤ重量も1〜3トンの大重量になっている。
そして、このような複輪式のタイヤは、例えば2個のタイヤを車輪取付筒にそれぞれ嵌合して取付ける構成となっている。このため、定期点検時に各タイヤを車輪取付筒から引出すように抜取ったり、逆に各タイヤを車輪取付筒に取付けたりする作業は、大変な手間がかかり、メンテナンス時の作業性が悪い上に、作業者の負担が非常に大きいという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、車輪取付筒に対して、複輪式タイヤの取付け、取外し作業を容易に行うことができ、組立て時やメンテナンス時の作業性を向上することができるようにした運搬車両を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明は、運搬物を積載する荷台が設けられた車体と、該車体の下部側に左,右方向に延びて設けられた筒状のアクスルハウジングと、該アクスルハウジングの軸方向両端側にそれぞれ設けられた筒状の車輪取付筒と、該各車輪取付筒に設けられ該車輪取付筒と一体に回転する左,右の車輪とを備え、これらの車輪は、前記車輪取付筒の外周面側に設けられ左,右方向に間隔をもって配置される複数のリムベースと、該各リムベースの外周面側に着脱可能に嵌合して取付けられ前記車輪取付筒と一体に回転する複輪式のタイヤとを有してなる運搬車両に適用される。
そして、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記車輪取付筒の外周面側には、前記各リムベースの間に配置され前記各タイヤの間に左,右方向の隙間を確保するリムスペーサを設け、該リムスペーサは、前記複数のリムベースのうち、左,右方向の外側寄りに位置するリムベースと同等の外径寸法をもって形成する構成としたことにある。
また、請求項2の発明によると、前記複輪式のタイヤのうち少なくとも前記車輪取付筒の軸方向外側寄りに位置するタイヤの内径側には、前記リムベースの外周面側に摺動可能に挿嵌される挿嵌リングを設け、前記リムベースの外周面側には、該挿嵌リングに締代をもって当接し前記タイヤの抜止めを行うロックリングを着脱可能に設ける構成としている。
また、請求項3の発明によると、前記複数のリムベースは、前記車輪取付筒の外周面に嵌合して設ける構成としている。
さらに、請求項4の発明によると、前記複数のリムベースの内周側には環状のディスクをそれぞれ一体に設け、該各ディスクを前記車輪取付筒の外周側に締結することにより、前記各リムベースを該車輪取付筒に固定して設ける構成としている。
一方、請求項5の発明によると、前記複輪式のタイヤを構成するインナタイヤとアウタタイヤのうち、前記インナタイヤの内径側には、前記車輪取付筒の軸方向外側寄りに位置し前記リムベースの外周面側に摺動可能に挿嵌される挿嵌リングを設け、前記アウタタイヤの内径側には、前記車輪取付筒の軸方向両側に位置し前記リムベースの外周面側にそれぞれ摺動可能に挿嵌される挿嵌リングを設け、前記複数のリムベースを構成するインナリムとアウタリムのうち、前記インナリムの外周面側には、前記インナタイヤ側の前記挿嵌リングに締代をもって当接し前記インナリムに対する前記インナタイヤの抜止めを行うロックリングを着脱可能に設け、前記アウタリムの外周面側には、前記アウタタイヤ側の前記各挿嵌リングに締代をもって当接し前記アウタリムに対する前記アウタタイヤの抜止めを行うロックリングをそれぞれ着脱可能に設ける構成としている。
また、請求項6の発明によると、前記リムスペーサの内周側には、前記車輪取付筒の外周側に嵌合される複数の内側リングを設け、前記リムスペーサは、該内側リングにより前記リムベースと同等の外径寸法に保持する構成としている。
一方、請求項7の発明によると、前記リムスペーサは、前記車輪取付筒の外周面とほぼ等しい内径寸法をもって形成され前記車輪取付筒の外周側に嵌合される筒状リングと、該筒状リングの外周面から径方向外向きに突設され該筒状リングの周方向に間隔をもって軸方向に延びる複数のレール部材とにより構成し、前記リムスペーサは、該各レール部材により前記リムベースとを同等の外径寸法に形成する構成としている。
また、請求項8の発明によると、前記車輪取付筒の外周面には、前記複数のリムベースを構成するインナリムとアウタリムのうち、前記インナリムを軸方向で抜止め状態に保持する環状のテーパ面部と、前記インナリム、アウタリムを前記リムスペーサと一緒に前記車輪取付筒の外周側に挿嵌した状態で、前記テーパ面部との間で前記インナリム、リムスペーサおよびアウタリムを軸方向両側から挟んで抜止め、廻止め状態に固定するクランプとを設け、前記リムスペーサは、前記車輪取付筒の外周側で前記インナリムとアウタリムとの間に軸方向両側から挟んだ状態に保持される構成としている。
また、請求項9の発明によると、前記車輪取付筒の外周面には、前記複数のリムベースを構成するインナリムとアウタリムのうち、前記インナリムを軸方向で抜止め状態に保持する環状のテーパ面部と、前記インナリム、アウタリムを前記リムスペーサと一緒に前記車輪取付筒の外周側に挿嵌した状態で、前記テーパ面部との間で前記インナリム、リムスペーサおよびアウタリムを軸方向両側から挟んで抜止め、廻止め状態に固定するクランプとを設け、前記複輪式のタイヤを構成するインナタイヤとアウタタイヤのうち前記インナタイヤの内径側には、前記車輪取付筒の軸方向に離間して配置された一対のサイドリングと、該一対のサイドリングのうち前記車輪取付筒の軸方向外側寄りに位置する一方のサイドリングの内径側に固着され前記リムベースの外周側に摺動可能に挿嵌される挿嵌リングとを設け、前記アウタタイヤの内径側には、前記車輪取付筒の軸方向に離間して配置された一対のサイドリングと、該各サイドリングの内径側に固着され前記リムベースの外周側にそれぞれ摺動可能に挿嵌される一対の挿嵌リングとを設け、前記複数のリムベースを構成するインナリムとアウタリムのうち前記インナリムには、前記インナタイヤ側の各サイドリングのうち前記車輪取付筒の軸方向内側寄りに位置するサイドリングに当接するバックフランジと、前記車輪取付筒の外周面に摺動可能に嵌合すると共にテーパ面部に当接するガターバンドとを設け、前記インナリムのガターバンドには、前記バックフランジとの間で前記インナリムに対する前記インナタイヤの抜止めを行うため前記インナリムの外周面側に着脱可能に取付けられ前記インナタイヤ側の前記挿嵌リングに締代をもって当接するロックリングを設け、前記アウタリムには、前記車輪取付筒の軸方向内側寄りに位置して前記車輪取付筒の外周面に摺動可能に嵌合し前記クランプによって固定される一のガターバンドを設けると共に、前記車輪取付筒の軸方向外側に他のガターバンドを設け、前記アウタリムの各ガターバンドには、前記アウタタイヤ側の前記各挿嵌リングに締代をもって当接し前記アウタリムに対する前記アウタタイヤの抜止めを行うロックリングをそれぞれ着脱可能に設け、前記リムスペーサは、前記インナリムのガターバンドと前記アウタリムの一のガターバンドとの間で軸方向両側から挟んだ状態に保持する構成としている。
さらに、請求項10の発明によると、前記インナリムのガターバンドと前記アウタリムの一のガターバンドとには径方向外側にそれぞれ切欠きを設け、前記リムスペーサは、該各切欠きにより前記インナリムおよびアウタリムと同等の外径寸法に保持する構成としている。
上述の如く、請求項1の発明によれば、複数のリムベースのうち左,右方向の外側寄りに位置するリムベースに対し、リムスペーサを同等の外径寸法をもって形成する構成としているので、外側寄りに位置するリムベースとリムスペーサとの間に段差(両者の外周面に沿った段差)が生じるのを防ぐことができる。このため、複輪式のタイヤを車輪取付筒から脱着するときには、複数のリムベースとリムスペーサは車輪取付筒に固定したままの状態で、これらの外周面に沿って複輪式のタイヤ(内側のインナタイヤと外側のアウタタイヤ)を、前記段差に邪魔されることなく、スムーズに引出して取外すことができる。従って、車輪取付筒に対する複輪式タイヤの取付け、取外し作業を容易に行うことができ、組立て時やメンテナンス時の作業性を大幅に向上することができると共に、作業者の負担等を大幅に軽減することができる。
また、請求項2の発明によると、上述の如き構成を有しているので、複輪式のタイヤを車輪取付筒から脱着するときには、まず、ロックリングをリムベースから取外すことにより、前記タイヤを挿嵌リングと一緒にリムベースの外周面に沿って引出すように抜取ることができる。一方、これとは逆に、複輪式のタイヤを挿嵌リングと一緒にリムベースの外周面に沿って摺動させるように挿嵌して取付けたときには、最後にロックリングをリムベースの外周面側に取付けることにより、該ロックリングを挿嵌リングに締代をもって当接させ、前記タイヤの抜止めを確実に行うことができる。
また、請求項3の発明による構成は、リムベースが所謂テーパタイプのタイヤ取付用リムに該当する場合であり、車輪取付筒の外周に嵌合して固定されたリムベースに対し、その外周面側にタイヤを着脱可能に取付けることができる。
さらに、請求項4の発明による構成は、リムベースが所謂センタディスクタイプのタイヤ取付用リムに該当する場合であり、環状のディスクを介して車輪取付筒の外周に固定されたリムベースに対し、その外周面側にタイヤを着脱可能に取付けることができる。
一方、請求項5の発明によると、複数のリムベースを構成するインナリムとアウタリムのうち、前記インナリムの外周面側にはロックリングを着脱可能に設け、該ロックリングをインナタイヤ側の挿嵌リングに締代をもって当接させることにより、前記インナリムに対する前記インナタイヤの抜止めを行うことができる。また、前記アウタリムの外周面側には他のロックリングをそれぞれ着脱可能に設け、該各ロックリングをアウタタイヤ側の各挿嵌リングに締代をもって当接させることにより、前記アウタリムに対する前記アウタタイヤの抜止めを行うことができる。
また、請求項6の発明によると、リムスペーサの内周側には、車輪取付筒の外周側に嵌合される複数の内側リングを設けているので、前記リムスペーサは、該内側リングにより前記リムベースと同等の外径寸法に保持することができる。
また、請求項7の発明は、リムスペーサを、筒状リングと複数のレール部材とにより構成しているので、これらのレール部材により、リムスペーサの外径寸法をリムベースと同等の外径寸法に形成することができる。
また、請求項8の発明は、車輪取付筒の外周面に環状のテーパ面部とクランプとを設けているので、インナリムおよびアウタリムをリムスペーサと一緒に前記車輪取付筒の外周側に挿嵌した状態では、前記テーパ面部とクランプとの間で前記インナリム、リムスペーサおよびアウタリムを軸方向両側から挟むことにより、これらを前記車輪取付筒の外周側に抜止め、廻止め状態に固定することができ、このときに、前記リムスペーサを前記インナリムとアウタリムとの間に軸方向両側から挟んだ状態に保持することができる。
また、請求項9の発明によると、インナリムのガターバンドには、インナタイヤ側の挿嵌リングに締代をもって当接するロックリングを設け、アウタリムの各ガターバンドには、アウタタイヤ側の各挿嵌リングに締代をもって当接する他のロックリングをそれぞれ設けることにより、リムスペーサは、前記インナリムのガターバンドと前記アウタリムの一のガターバンドとの間で軸方向両側から挟んだ状態に保持することができる。
さらに、請求項10の発明によると、アウタリムの一のガターバンドとインナリムのガターバンドとの径方向外側にそれぞれ設けた切欠きに対して、リムスペーサの両端側を嵌合させることができ、これにより、前記リムスペーサの外径寸法を前記インナリムおよびアウタリムと同等の外径寸法に保持することができる。
本発明の第1の実施の形態によるダンプトラックを示す正面図である。 後輪側のタイヤ等を図1中の矢示II−II方向からみた拡大断面図である。 アウタタイヤとインナタイヤとの間に設けたリムスペーサ等を示す図2中の要部拡大図である。 リムスペーサを図2中の矢示IV−IV方向からみた断面図である。 アウタタイヤを車輪取付筒から取外すためにロックリングをアウタリムから脱着した状態を示す部分断面図である。 図5に続きアウタタイヤを車輪取付筒から抜き取った状態を示す部分断面図である。 図6に続いてインナタイヤを車輪取付筒から取外すために他のロックリングをアウタリムから脱着した状態を示す部分断面図である。 図7に続いてインナタイヤを車輪取付筒から取外すために別のロックリングをインナリムから脱着した状態を示す部分断面図である。 図8に続いてインナタイヤを車輪取付筒から抜き取る途中の状態を示す部分断面図である。 図9に続いてインナタイヤを車輪取付筒から抜き取った状態を示す部分断面図である。 第2の実施の形態によるアウタタイヤとインナタイヤとの間に設けたリムスペーサ等を示す拡大断面図である。 リムスペーサを図11中の矢示 XII−XII 方向からみた断面図である。 第3の実施の形態によるアウタタイヤとインナタイヤとの間に設けたリムスペーサ等を示す拡大断面図である。 リムスペーサを図13中の矢示 XIV−XIV 方向からみた断面図である。 第4の実施の形態による後輪側のタイヤ等を拡大して示す部分断面図である。 アウタタイヤとインナタイヤとの間に設けたリムスペーサ等を示す図15中の要部拡大図である。 リムスペーサを図16中の矢示XVII−XVII方向からみた断面図である。
以下、本発明の実施の形態による運搬車両を、例えば後輪駆動式のダンプトラックに適用した場合を例に挙げ、添付図面に従って詳細に説明する。
ここで、図1ないし図10は本発明に係る運搬車両の第1の実施の形態を示している。
図中、1は本実施の形態で採用した運搬車両としてのダンプトラックで、該ダンプトラック1は、図1に示すように頑丈なフレーム構造をなす車体2と、該車体2上に起伏可能に搭載された荷台としてのベッセル3とにより大略構成されている。
そして、ベッセル3は、例えば砕石物のような重い荷物を多量に積載するため全長が10〜13メートルにも及ぶ大型の容器として形成され、その後側底部が、車体2の後端側にピン結合部4等を介して起伏(傾転)可能に連結されている。また、ベッセル3の前側上部には、後述のキャビン5を上側から覆う庇部3Aが一体に設けられている。
5は庇部3Aの下側に位置して車体2の前部に設けられたキャビンで、該キャビン5は、ダンプトラック1の運転者が乗降する運転室を形成し、その内部には運転席、起動スイッチ、アクセルペダル、ブレーキペダル、操舵用のハンドルおよび複数の操作レバー(いずれも図示せず)等が設けられている。
そして、ベッセル3の庇部3Aは、キャビン5を上側からほぼ完全に覆うことにより、例えば岩石のような飛び石からキャビン5を保護すると共に、ダンプトラック1の転倒時にもキャビン5内の運転者を保護する機能を有しているものである。
6は車体2の前部側に回転可能に設けられた左,右の前輪(図1中に左側のみ図示)で、該前輪6は、ダンプトラック1の運転者によって操舵(ステアリング操作)される操舵輪を構成するものである。そして、前輪6は後述の後輪7と同様に、例えば2〜4メートルに及ぶタイヤ径(外径寸法)をもって形成されている。
7は車体2の後部側に回転可能に設けられた左,右の後輪(図1、図2中に左側のみ図示)で、該後輪7は、ダンプトラック1の駆動輪を構成し、図2に示す如く後述の車輪取付筒12と一体に回転駆動されるものである。そして、後輪7は、後述する複輪式(例えば2本)のタイヤ8,9と、インナリム13、アウタリム14、リムスペーサ15およびロックリング18,19,20等を含んで構成されている。
次に、後輪7の主要部を構成する複輪式のタイヤ8,9について述べる。即ち、8は、図2に示すように、左,右方向の外側に位置するタイヤ(以下、アウタタイヤ8という)であり、9は、該アウタタイヤ8よりも左,右方向の内側に位置するタイヤ(以下、インナタイヤ9という)である。
ここで、アウタタイヤ8の内径側には、図6に示すように左,右一対のサイドリング8A,8Bと、嵌合、圧入または溶接のような固定手段を用いて該サイドリング8A,8Bの内径側に固着された左,右一対のビードシートバンド8C,8Dとが予備組付け(サブアッシー)された状態で設けられている。そして、アウタタイヤ8のビードシートバンド8C,8Dは、後述するアウタリム14の外周面側に摺動可能に挿嵌される挿嵌リングを構成するものである。
また、インナタイヤ9の内径側には、図10に示す如く左,右一対のサイドリング9A,9Bと、該サイドリング9A,9Bのうち一方のサイドリング9Bの内径側に、嵌合、圧入または溶接のような固定手段を用いて固着されたビードシートバンド9Cとが予備組付け(サブアッシー)された状態で設けられている。そして、インナタイヤ9の場合は、ビードシートバンド9Cが後述するインナリム13の外周面側に摺動可能に挿嵌される挿嵌リングを構成するものである。
次に、10はダンプトラック1の後輪7側に設けられた走行駆動装置である。この走行駆動装置10は、後述のアクスルハウジング11、車輪取付筒12、電動モータおよび減速歯車機構(いずれも図示せず)等により構成されている。そして、走行駆動装置10は、前記電動モータの回転を減速歯車機構によって減速し、車両の駆動輪となる後輪7を車輪取付筒12と一緒に大なる回転トルクで走行駆動するものである。
11は車体2の後部の下部側に設けられた後輪7用のアクスルハウジングで、該アクスルハウジング11は、左,右の後輪7間を軸方向(車体2の左,右方向)に延びる筒状体として形成されている。そして、アクスルハウジング11は、ショックアブソーバのような緩衝器(図示せず)を介して車体2の後部下側に取付けられるものである。
ここで、アクスルハウジング11内には、左,右の後輪7を夫々個別に回転駆動するため一対の駆動源(例えば、大出力の電動モータ)が収容して設けられ、その出力軸(図示せず)は、後述の車輪取付筒12内に向けて軸方向に延びている。そして、出力軸の回転は、低速、大トルクとなって車輪取付筒12に伝えられる。
12は車輪としての後輪7と一体に回転する車輪取付筒で、該車輪取付筒12は、アクスルハウジング11の軸方向両端側に夫々軸受(図示せず)等を介して回転可能に設けられている。そして、車輪取付筒12は、所謂ホイールハブを構成し、その外周面側には、後輪7のインナリム13,アウタリム14等がクランプ16と一緒に圧入、嵌合手段を用いて着脱可能に取付けられるものである。
ここで、車輪取付筒12内には、前記出力軸の回転を減速する減速歯車機構(図示せず)が設けられている。この減速歯車機構は、前記駆動源(電動モータ)の回転を減速することにより、大トルクとなった回転を発生し、この回転を車輪取付筒12、車両の駆動輪となる後輪7(アウタタイヤ8、インナタイヤ9)に伝達するものである。
また、車輪取付筒12の外周面は、後述のインナリム13とアウタリム14とが嵌合して取付けられる筒状の取付面12Aとして形成されている。そして、この取付面12Aのうち軸方向の内側(図2中で左,右方向の左側)となる部位には、後述のインナリム13を抜止め状態に保持するために環状のテーパ面部12Bが設けられている。さらに、車輪取付筒12の軸方向外側(図2中で左,右方向の右側)には、後述のボルト17が取付けられる取付端部12Cとなっている。
13はインナタイヤ9を車輪取付筒12の外周面側に位置決めするリムベースとしてのインナリムで、該インナリム13は、所謂テーパタイプのタイヤ取付用リムとして構成されている。ここで、インナリム13は、図10に示すように軸方向に延びる短尺な筒体として形成され、その軸方向内側には、インナタイヤ9のサイドリング9Bを抜止め状態に保持するバックフランジとしての厚肉な抜止め部13Aが一体に形成されている。そして、インナリム13の内径は、後述の当接部13Bを除いて車輪取付筒12の外径よりも大径に形成されている。
また、インナリム13の軸方向外側には、車輪取付筒12のテーパ面部12Bに当接するガターバンドとしての厚肉な当接部13Bが一体に形成されている。この当接部13Bは、車輪取付筒12の外周面(取付面12A)に摺動可能に嵌合すると共に、抜止め部13A側よりも予め小さい内径寸法に形成されている。そして、インナリム13は、この当接部13Bが車輪取付筒12のテーパ面部12Bに当接することにより、インナリム13全体が車輪取付筒12に対して片持ち支持されると共に、抜止め状態に保持されるものである。
ここで、インナリム13の外周面側には、図8に示すようにインナタイヤ9のサイドリング9Aとビードシートバンド9Cとが摺動可能に挿嵌され、これによりインナタイヤ9は、車輪取付筒12の外周面側に取付けられる。また、インナリム13の当接部13Bには、その外周面側に環状のリング溝13Cが形成され、該リング溝13Cには、後述のロックリング20が着脱可能に装着されるものである。
14はアウタタイヤ8を車輪取付筒12の外周面側に位置決めするリムベースとしてのアウタリムで、該アウタリム14は、所謂テーパタイプのタイヤ取付用リムとして構成されている。ここで、アウタリム14は、図6〜図8に示す如く軸方向に延びる短尺な筒体として形成され、左,右対称な形状を有している。そして、アウタリム14の軸方向内側には、車輪取付筒12の外周面(取付面12A)に摺動可能に嵌合するガターバンドとしての厚肉な縁取り部14Aが一体に形成されている。
また、アウタリム14の軸方向外側にも、縁取り部14Aと同一形状に形成された他のガターバンドとしての厚肉な縁取り部14Bが一体に設けられている。そして、アウタリム14は、縁取り部14A,14Bのいずれか一方を選択的に車輪取付筒12の外周面(取付面12A)に嵌合した状態で、後述のリムスペーサ15とクランプ16とを用いて軸方向両側から挟持することにより、アウタリム14全体が車輪取付筒12の外周面側に抜止め状態に固定されるものである。
ここで、アウタリム14の外周面側には、図5に示すようにアウタタイヤ8のビードシートバンド8C,8Dが摺動可能に挿嵌され、これによりアウタタイヤ8は、車輪取付筒12の外周面側に取付けられる。また、アウタリム14の縁取り部14A,14Bには、その外周面側に環状のリング溝14C,14Dが形成され、これらのリング溝14C,14Dには、後述のロックリング18,19が着脱可能に装着されるものである。
15はインナリム13、アウタリム14と共に後輪7の一部を構成するリムスペーサである。このリムスペーサ15は、車輪取付筒12の外周面側でインナリム13とアウタリム14との間に配置されることにより、アウタタイヤ8とインナタイヤ9との間に左,右方向(軸方向)の隙間を確保するものである。
ここで、リムスペーサ15は、図3、図4に示すように短尺な筒状リングとして形成され、その内周側には、例えば2個の内側リング15A,15Aが軸方向に離間して設けられている。そして、リムスペーサ15は、内側リング15Aを介して車輪取付筒12の外周面(取付面12A)に嵌合され、インナリム13とアウタリム14との間に軸方向両側から挟持されている。
また、リムスペーサ15の外径Dは、図3〜図5に示すようにアウタリム14の縁取り部14A,14Bと等しい外径(同等の外径寸法)をもって形成され、アウタリム14の縁取り部14Aとリムスペーサ15との間に段差(径方向の寸法差)をなくす構成としている。そして、インナリム13の当接部13Bについても、その外径がリムスペーサ15の外径Dと同等の寸法(等しい寸法)に形成され、両者の間には段差(径方向の寸法差)をなくす構成としている。ここで、リムスペーサ15は、前記各内側リング15Aによりインナリム13の当接部13Bおよびアウタリム14の縁取り部14A,14Bと同等の外径寸法に保持されている。
16は車輪取付筒12の外周面側に後輪7を固定するためのクランプを示している。このクランプ16は、車輪取付筒12の周方向に間隔をもって設けられた10個以上の部材からなり、インナリム13、アウタリム14をリムスペーサ15と一緒に車輪取付筒12に対して抜止め、廻止め状態に固定するものである。即ち、クランプ16は、所謂「くさび」として機能する楔形状した複数の部材からなり、車輪取付筒12の取付面12Aとアウタリム14の内周面との間に圧入手段を用いて嵌合される。
そして、クランプ16は、その軸方向一側を車輪取付筒12の取付面12Aとアウタリム14の内周面との間に圧入した状態で、例えば20数本に及ぶボルト17で車輪取付筒12の取付端部12Cに締付けるように固定されている。これにより、クランプ16は、アウタリム14の縁取り部14Aをリムスペーサ15との間で軸方向から挟持し、アウタリム14を車輪取付筒12の外周面側に抜止め状態で固定すると共に、このときにインナリム13もリムスペーサ15と車輪取付筒12のテーパ面部12Bとを介して抜止め状態に固定(クランプ)されるものである。
18,19は後輪7のアウタタイヤ8をアウタリム14に抜止めするためのロックリングである。このロックリング18,19は、例えば2個に分割された半割リングを用いて構成され、アウタリム14のリング溝14C,14Dに径方向外側から着脱可能に取付けられるものである。
即ち、ロックリング18は、図3に示す如くアウタリム14のリング溝14Cに径方向外側から嵌合され、この状態で前記半割リングは、その両端側が連結具等を用いて固定されるものである。そして、この状態でロックリング18は、図3に示すようにビードシートバンド8Cの端部に締代をもって当接し、このビードシートバンド8C、サイドリング8Aを介してアウタタイヤ8の抜止めを行うものである。
また、ロックリング19についても、アウタリム14のリング溝14Dに連結具等を用いて固定される。そして、このロックリング19は、図2に示すようにビードシートバンド8Dの端部に締代をもって当接し、このビードシートバンド8D、サイドリング8Bを介してアウタタイヤ8の抜止めを行うものである。
20は後輪7のインナタイヤ9をインナリム13に抜止めするためのロックリングで、該ロックリング20は、前述したアウタ側のロックリング18,19と同様に半割リングを用いて構成されている。ここで、ロックリング20は、インナリム13のリング溝13Cに径方向外側から嵌合され、この状態で連結具等を用いて固定される。そして、このロックリング20は、図3に示すようにビードシートバンド9Cの端部に締代をもって当接し、このビードシートバンド9C、サイドリング9Bを介してインナタイヤ9の抜止めを行うものである。
また、21は図1に示すダンプトラック1のベッセル3を起伏させるための起伏シリンダで、該起伏シリンダ21は、図1に示す如く前輪6と後輪7との間に位置して車体2の左,右両側に配設されている。そして、起伏シリンダ21は、外部から圧油が給排されることにより上,下方向に伸縮し、後部側のピン結合部4を中心にしてベッセル3を起伏(傾転)させるものである。
22は作動油タンクで、該作動油タンク22は、図1に示すようにベッセル3の下方に位置して車体2の側面等に取付けられている。そして、作動油タンク22内に収容した作動油は、前記油圧ポンプにより圧油となって起伏シリンダ21およびパワーステアリング用の操舵シリンダ等に給排されるものである。
第1の実施の形態によるダンプトラック1は、上述の如き構成を有するもので、次に、その作動について説明する。
まず、ダンプトラック1のキャビン5に乗り込んだ運転者が、原動機であるエンジン(図示せず)を起動すると、油圧源となる油圧ポンプ(図示せず)が回転駆動されると共に、オルタネータ等により発電が行われ、この電気がバッテリ等に充電されつつ、電気コントローラ(いずれも図示せず)等に給電される。
そして、車両を走行駆動するときには、前記電気コントローラから後輪7側の左,右の電動モータに駆動電流が供給され、このときに電気コントローラは、左,右の電動モータの回転数を個別にフィードバック制御する。これにより、車両の駆動輪となる左,右の後輪7は、互いに独立して回転駆動され、直進走行時には互いに同一の回転数で駆動される。
即ち、ダンプトラック1の後輪7側に設けられた走行駆動装置10は、前記電動モータの回転を減速歯車機構により大なる減速比で減速し、後輪7を車輪取付筒12と一緒に大なる回転トルクで走行駆動するものである。この場合、左,右の後輪7は、左,右の電動モータにより互いに独立した回転数で駆動される。
ところで、ダンプトラック1の後輪7側には、アウタタイヤ8とインナタイヤ9とからなる複輪式のタイヤを用いている。これにより、各タイヤ8,9毎の積載荷重比が軽減されるため、ベッセル3に積載する積荷の重量を増大することが可能となる。
しかし、各タイヤ8,9の外径寸法は、例えば2〜4メートルにも及ぶ大径に形成され、その重量も1〜3トンとなる大重量である。このため、複輪式のタイヤ(アウタタイヤ8,インナタイヤ9)を定期点検時に車輪取付筒12から引出すように抜取ったり、逆に各タイヤを車輪取付筒12に取付けたりする作業は、大変な手間がかかり、メンテナンス時の作業性が悪い。
即ち、複輪式のアウタタイヤ8,インナタイヤ9を車輪取付筒12から取外す場合の一般的な手順は、最初に図2中に示す複数のボルト17を外し、10個以上の部材からなるクランプ16を車輪取付筒12の外周面側から引出すように抜取る。次に、アウタリム14と一緒にアウタタイヤ8を車輪取付筒12の外周面側から取外す。そして、その後は、リムスペーサ15を車輪取付筒12の外周面側から抜取るように取外し、最後にインナリム13と一緒にインナタイヤ9を車輪取付筒12の外周面側から取外すようにしている。
しかし、この場合には、複数のボルト17の脱着作業に手間がかかる上に、複数のクランプ16を車輪取付筒12の外周面側から引出すように抜取る作業にも大変な労力と時間を費やす。しかも、例えばメンテナンス作業の最後に複輪式のアウタタイヤ8,インナタイヤ9を車輪取付筒12に再度取付けた状態で、複数のボルト17の締付けトルク等にバラツキがあると、ボルト17が弛んでタイヤが脱落する虞れが生じる。
このため、本発明者等は、上記の如くボルト17やクランプ16等を取外すことなく、即ちインナリム13、アウタリム14を車輪取付筒12の外周面側に取付けたままの状態で、アウタタイヤ8とインナタイヤ9のメンテナンス、交換作業を行うことを検討した。
即ち、第1の実施の形態の場合、図5に示すようにロックリング19を、アウタリム14のリング溝14Dから脱着するように取外すことにより、アウタタイヤ8のビードシートバンド8Dに対するロックリング19の抜止めを解除する。この状態で図6に示すように、アウタリム14の外周面側からアウタタイヤ8をサイドリング8A,8B、ビードシートバンド8C,8Dと一緒に引出すように抜取る。次に、図7に示すようにロックリング18を、アウタリム14のリング溝14Cから係合を解除して抜取るように取外す。
そして、アウタタイヤ8の抜取り作業が終ったら、次にインナタイヤ9の取外し作業を行う。ここで、図8に示す如くロックリング20をインナリム13のリング溝13Cから係合を解除して抜取るように取外し、これに続いて、インナタイヤ9をビードシートバンド9C、サイドリング9A,9Bと一緒にインナリム13の外周面側からリムスペーサ15の外周面側へと軸方向に引出すようにする(図9参照)。
しかし、このときにインナリム13の外周面とリムスペーサ15の外周面との間に段差が存在すると、重量物であるインナタイヤ9がインナリム13とリムスペーサ15との間で前記段差により斜めに傾いてしまい、インナタイヤ9(ビードシートバンド9C、サイドリング9A,9B)をインナリム13の外周面側から軸方向に引出すのに余分な手間がかかる。
また、リムスペーサ15の外周面とアウタリム14の外周面との間に段差が存在すると、インナタイヤ9(特に、ビードシートバンド9C)がアウタリム14とリムスペーサ15との間の前記段差に引っ掛かる虞れがある。従って、図9に示す状態からインナタイヤ9をリムスペーサ15、アウタリム14の外周面側へと軸方向に引出すためには、例えば油圧クレーン等を用いて重量物であるインナタイヤ9を持上げつつ、当該タイヤ9を水平に保つ必要が生じる。
そこで、第1の実施の形態では、このような問題を解消できるようにするため、リムスペーサ15の外径Dを、図3〜図5に示すようにアウタリム14の縁取り部14A,14Bと等しい外径寸法に形成し、アウタリム14の縁取り部14Aとリムスペーサ15との間に段差をなくす構成としている。一方、インナリム13の当接部13Bについても、その外径をリムスペーサ15の外径Dと同等の寸法に形成し、両者の間でも段差をなくす構成としている。
これにより、第1の実施の形態では、インナタイヤ9がインナリム13とリムスペーサ15との間で斜めに傾いたりするのを防止でき、アウタリム14とリムスペーサ15との間にインナタイヤ9(特に、ビードシートバンド9C)が引っ掛かったりするのも防ぐことができる。
従って、第1の実施の形態によれば、複輪式のアウタタイヤ8,インナタイヤ9を車輪取付筒12から脱着するときに、インナリム13、アウタリム14とリムスペーサ15とを車輪取付筒12に固定したままの状態で、これらの外周面に沿って複輪式のタイヤ8,9を段差に邪魔されることなく、スムーズに引出して取外すことができる。
この結果、車輪取付筒12に対する複輪式タイヤ8,9の取付け、取外し作業を容易に行うことができ、組立て時やメンテナンス時の作業性を大幅に向上することができると共に、作業者の負担等を大幅に軽減することができる。
また、アウタタイヤ8の内径側には挿嵌リングとしてのビードシートバンド8C,8Dを設け、アウタリム14の外周面側にはリング溝14C,14Dを介してロックリング18,19を着脱可能に設けている。また、インナタイヤ9の内径側には挿嵌リングとしてのビードシートバンド9Cを設け、インナリム13の外周面側にはリング溝13Cを介してロックリング20を着脱可能に設ける構成としている。
これにより、アウタタイヤ8,インナタイヤ9を車輪取付筒12から抜取るときには、まず、ロックリング19をアウタリム14のリング溝14Dから取外す。これにより、アウタタイヤ8をビードシートバンド8C,8D等と一緒にアウタリム14の外周面に沿って引出すように抜取ることができる。そして、その後はロックリング18をアウタリム14のリング溝14Cから取外し、ロックリング20をインナリム13のリング溝13Cから取外すことにより、インナタイヤ9をビードシートバンド9C等と一緒にインナリム13の外周面に沿って引出すように抜取ることができる。
また、これとは逆にインナタイヤ9、アウタタイヤ8をインナリム13、アウタリム14の外周面に沿って摺動させるように挿嵌して取付けるときには、ロックリング18,19,20をインナリム13、アウタリム14の外周面側にリング溝13C,13D,14Cを介して取付ける。これにより、ロックリング18,19,20をビードシートバンド8C,8D,9Cに締代をもって当接させ、インナタイヤ9、アウタタイヤ8の抜止めを確実に行うことができる。
次に、図11および図12は本発明の第2の実施の形態を示し、第2の実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
しかし、第2の実施の形態の特徴は、アウタタイヤ8とインナタイヤ9との間に左,右方向(軸方向)の隙間を確保するリムスペーサ31を、短尺な筒状リング32と、該筒状リング32の外周面側に設けられた複数のレール部材33,33,…とにより構成したことにある。
ここで、リムスペーサ31は、前記第1の実施の形態で述べたリムスペーサ15とほぼ同様に構成され、図11に示す如く車輪取付筒12の外周面側でインナリム13とアウタリム14との間に配置されている。そして、リムスペーサ31の筒状リング32と各レール部材33とは、インナリム13とアウタリム14との間に軸方向両側から挟持されることにより、アウタタイヤ8とインナタイヤ9との間に左,右方向の隙間を確保するものである。
しかし、この場合のリムスペーサ31は、筒状リング32が車輪取付筒12の外周面(取付面12A)にほぼ等しい内径寸法をもって形成され、車輪取付筒12の外周にほとんど隙間なく嵌合されている。また、リムスペーサ31の各レール部材33は、図12に示す如く筒状リング32の外周から径方向外向きに放射状をなすように突設され、筒状リング32の周方向に間隔をもって配設されると共に、その軸方向に延設されている。
そして、これらのレール部材33は、図12に示すようにリムスペーサ31の外径Dを規定し、その外径Dは、アウタリム14の縁取り部14A,14Bと等しい外径(同等の外径寸法)をもって形成されている。また、インナリム13の当接部13Bも、その外径がリムスペーサ31の外径Dと同等の寸法(等しい寸法)に形成され、両者の間に段差をなくす構成となっている。
かくして、このように構成される第2の実施の形態でも、リムスペーサ31の外径Dを、インナリム13の当接部13B、アウタリム14の縁取り部14A,14Bと等しい外径(同等の外径寸法)に形成することにより、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。
そして、第2の実施の形態では、インナタイヤ9をリムスペーサ31の外周に沿って車輪取付筒12から取外したり、車輪取付筒12に取付けたりするときに、各レール部材33をインナタイヤ9に対するガイドレールとして機能させ、例えばアウタリム14の縁取り部14Aとリムスペーサ31との間に段差が生じるのを防ぐことができる。また、インナリム13の当接部13Bとリムスペーサ31との間にも段差が生じるのを防ぐことができる。
次に、図13および図14は本発明の第3の実施の形態を示し、第3の実施の形態の特徴は、リムスペーサをインナリムとアウタリムとの間に架渡す形態で設ける構成としたことにある。なお、第3の実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
図中、41は第3の実施の形態で採用したリムベースとしてのインナリムで、該インナリム41は、第1の実施の形態で述べたインナリム13とほぼ同様に構成されている。そして、インナリム41の軸方向内側(左,右方向の左側)には、インナタイヤ9のサイドリング9Aを抜止め状態に保持するバックフランジとしての厚肉な抜止め部(図示せず)が、図2に示した抜止め部13Aと同様に形成されている。
また、インナリム41には、その軸方向外側(左,右方向の右側)にガターバンドとしての厚肉な当接部41Bが一体に形成され、該当接部41Bは、車輪取付筒12のテーパ面部12Bに当接することにより、インナリム41全体が車輪取付筒12に対して片持ち支持されると共に、抜止め状態に保持される。また、インナリム41の当接部41Bには、その外周面側に環状のリング溝41Cが形成され、該リング溝41Cには、ロックリング20が着脱可能に装着される。
しかし、第3の実施の形態で採用したインナリム41の当接部41Bには、その外周面側(径方向外側)に後述するリムスペーサ43の一側端部が嵌合状態で取付けられる環状の切欠き41Dを形成している点で、第1の実施の形態とは異なるものである。そして、リムスペーサ43の端部を切欠き41Dに嵌合させた状態では、インナリム41の当接部41Bとリムスペーサ43との間に段差が生じることのない構成としている。
42はアウタタイヤ8を車輪取付筒12の外周面側に位置決めするリムベースとしてのアウタリムで、該アウタリム42は、第1の実施の形態で述べたアウタリム14と同様に構成され、その軸方向両側には、ガターバンドとしての厚肉な縁取り部42A(一方のみ図示)が一体に形成されている。また、アウタリム42の縁取り部42Aには、その外周面側に環状のリング溝42Cが形成され、該リング溝42Cには、ロックリング18が着脱可能に装着されるものである。
しかし、第3の実施の形態で採用したアウタリム42の縁取り部42Bには、その外周面側(径方向外側)に後述するリムスペーサ43の他側端部が嵌合状態で取付けられる環状の切欠き42Dを形成している点で、第1の実施の形態とは異なるものである。そして、リムスペーサ43の端部を切欠き42Dに嵌合させた状態では、アウタリム42の縁取り部42Bとリムスペーサ43との間に段差が生じることのない構成としている。
43はインナリム41、アウタリム42と共に後輪7の一部を構成するリムスペーサで、該リムスペーサ43は、第1の実施の形態で述べたリムスペーサ15とほぼ同様に構成されている。そして、リムスペーサ43は、車輪取付筒12の外周面側でインナリム41とアウタリム42との間に配置されることにより、アウタタイヤ8とインナタイヤ9との間に左,右方向(軸方向)の隙間を確保するものである。
しかし、リムスペーサ43は、図14に示すように短尺な筒状リングとして形成され、その軸方向両側がインナリム41の切欠き41Dとアウタリム42の切欠き42Dとに嵌合されている。これにより、リムスペーサ43は、インナリム41とアウタリム42との間に架渡すように設けられ、かつインナリム41の当接部41Bとアウタリム42の縁取り部42Aとの間で軸方向両側から挟持されるものである。
そして、リムスペーサ43は、図13に示すようにアウタリム42の縁取り部42Aと等しい外径(同等の外径寸法)をもって形成され、インナリム41の当接部41Bも、その外径がリムスペーサ43の外径Dと同等の寸法に形成されている。これにより、リムスペーサ43は、インナリム41の当接部41Bおよびアウタリム42の縁取り部42A等との間に段差が生じるのを防ぐ構成としている。
かくして、このように構成される第3の実施の形態でも、リムスペーサ43の外径Dを、インナリム41の当接部41B、アウタリム42の縁取り部42A等と等しい外径に形成することにより、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。
そして、第3の実施の形態では、インナタイヤ9をリムスペーサ43の外周に沿って車輪取付筒12から取外したり、車輪取付筒12に取付けたりするときに、リムスペーサ43の外周面をガイド面として機能させ、例えばアウタリム42の縁取り部42Aとリムスペーサ43との間に段差が生じるのを防ぐことができる。また、インナリム41の当接部41Bとリムスペーサ43との間にも段差が生じるのを防ぐことができる。
次に、図15ないし図17は本発明の第4の実施の形態を示し、第4の実施の形態の特徴は、所謂センタディスクタイプのタイヤ取付用リムに適用したことにある。なお、第4の実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
図中、51は第4の実施の形態で採用した車輪取付筒で、該車輪取付筒51は、第1の実施の形態で述べた車輪取付筒12とほぼ同様に構成され、アクスルハウジング11の軸方向両端側に夫々軸受(図示せず)等を介して回転可能に設けられている。しかし、この場合の車輪取付筒51には、その外周側に2個の環状突起51A,51Bが軸方向に離間して一体に設けられている。
ここで、車輪取付筒51の環状突起51A,51Bには、例えば20〜30個のボルト取付穴(図示せず)が周方向に間隔をもって設けられ、これらのボルト取付穴には、後述のボルト53がそれぞれ締結されることにより、後輪7のインナリム52とアウタリム54とが車輪取付筒51の外周側に着脱可能に取付けられるものである。
52はインナタイヤ9を車輪取付筒51の外周側に位置決めするリムベースとしてのインナリムで、該インナリム52は、第1の実施の形態で述べたインナリム13とほぼ同様に構成され、バックフランジとしての厚肉な抜止め部52A、ガターバンドとしての厚肉部52B、環状のリング溝52C等を有している。しかし、この場合のインナリム52は、所謂センタディスクタイプのタイヤ取付用リムとして構成されている点で、第1の実施の形態とは異なるものである。
このため、インナリム52の内周側には、環状のディスク52Dが一体に形成され、該ディスク52Dには、車輪取付筒51の環状突起51Aに対応して例えば20〜30個のボルト挿通穴(図示せず)が周方向に間隔をもって設けられている。そして、インナリム52は、ディスク52Dを車輪取付筒51の環状突起51Aに複数のボルト53で締結することにより、車輪取付筒51の外周側に固定されるものである。
54はアウタタイヤ8を車輪取付筒51の外周側に位置決めするリムベースとしてのアウタリムで、該アウタリム54は、第1の実施の形態で述べたアウタリム14とほぼ同様に構成され、ガターバンドとしての厚肉な縁取り部54A,54B、環状のリング溝54C,54D等を有している。しかし、この場合のアウタリム54も、所謂センタディスクタイプのタイヤ取付用リムとして構成されている点で、第1の実施の形態とは異なっている。
このため、アウタリム54の内周側には、環状のディスク54Eが一体に形成され、該ディスク54Eには、車輪取付筒51の環状突起51Bに対応して例えば20〜30個のボルト挿通穴(図示せず)が周方向に間隔をもって設けられている。そして、アウタリム54は、ディスク54Eを車輪取付筒51の環状突起51Bに複数のボルト53で締結することにより、車輪取付筒51の外周面側に固定されるものである。
55はインナリム52、アウタリム54と共に後輪7の一部を構成するリムスペーサで、該リムスペーサ55は、第1の実施の形態で述べたリムスペーサ15とほぼ同様に構成され、図15、図16に示すように短尺な筒状リングとして形成されている。また、リムスペーサ55の内周側には、例えば2個の内側リング56が軸方向に離間して設けられている。
そして、リムスペーサ55は、内側リング56を介して車輪取付筒51の外周面に嵌合され、車輪取付筒51の外周側でインナリム52とアウタリム54との間で軸方向両側から挟まれるように配置されている。また、リムスペーサ55の外径Dは、図15〜図17に示すようにアウタリム54の縁取り部54A,54Bと等しい外径をもって形成され、インナリム52の厚肉部52Bについても、その外径がリムスペーサ55の外径Dと同等の寸法に形成されている。
かくして、このように構成される第4の実施の形態でも、リムスペーサ55の外径Dを、インナリム52の厚肉部52B、アウタリム54の縁取り部54A,54Bと等しい外径に形成することにより、所謂センタディスクタイプのタイヤ取付用リムに本発明を適用した場合でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。
そして、第4の実施の形態では、インナタイヤ9をリムスペーサ55の外周に沿って車輪取付筒51から取外したり、車輪取付筒51に取付けたりするときに、リムスペーサ55の外周面をガイド面として機能させ、例えばアウタリム54の縁取り部54Aとリムスペーサ55との間に段差が生じるのを防ぐことができる。また、インナリム52の厚肉部52Bとリムスペーサ55との間にも段差が生じるのを防ぐことができる。
なお、前記第4の実施の形態では、リムスペーサ55を短尺な筒状リングにより形成し、その内周側には複数の内側リング56を設ける場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば図11、図12に示す第2の実施の形態のように、リムスペーサを筒状リングと複数のレール部材とを用いて構成してもよい。また、例えば図13、図14に示す第3の実施の形態のように、リムスペーサをインナリムとアウタリムとの間に架渡して設ける構成としてもよいものである。
また、前記各実施の形態では、例えば後輪側の走行駆動装置10に駆動源として電動モータを用いる場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば油圧モータ等を走行駆動装置の駆動源として用いてもよいものである。また、前輪側に複輪式のタイヤを用いた型式の運搬車両にも適用できる。
さらに、前記各実施の形態にあっては、後輪駆動式のダンプトラック1を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば前輪駆動式または前,後輪を共に駆動する4輪駆動式のダンプトラック等、各種の運搬車両にも適用してもよいものである。
1 ダンプトラック(運搬車両)
2 車体
3 ベッセル(荷台)
5 キャビン
6 前輪
7 後輪(車輪)
8 アウタタイヤ
8A,8B,9A,9B サイドリング
8C,8D,9C ビードシートバンド(挿嵌リング)
9 インナタイヤ
10 走行駆動装置
11 アクスルハウジング
12,51 車輪取付筒
12A 取付面(外周面)
12B テーパ面部
13,41,52 インナリム(リムベース)
13A,52A 抜止め部(バックフランジ)
13B,41B 当接部(ガターバンド)
13C,13D,14C,14D,41C,42C,52C,54C,54D リング溝
14,42,54 アウタリム(リムベース)
14A,14B,42A,54A,54B 縁取り部(ガターバンド)
15,31,43,55 リムスペーサ
15A 内側リング
16 クランプ
18,19,20 ロックリング
21 起伏シリンダ
32 筒状リング
33 レール部材
41D,42D 切欠き
51A,51B 環状突起
52B 厚肉部(ガターバンド)
52D,54E ディスク
53 ボルト
56 内側リング

Claims (10)

  1. 運搬物を積載する荷台が設けられた車体と、該車体の下部側に左,右方向に延びて設けられた筒状のアクスルハウジングと、該アクスルハウジングの軸方向両端側にそれぞれ設けられた筒状の車輪取付筒と、該各車輪取付筒に設けられ該車輪取付筒と一体に回転する左,右の車輪とを備え、
    前記車輪は、前記車輪取付筒の外周面側に設けられ左,右方向に間隔をもって配置される複数のリムベースと、該各リムベースの外周面側に着脱可能に嵌合して取付けられ前記車輪取付筒と一体に回転する複輪式のタイヤとを有してなる運搬車両において、
    前記車輪取付筒の外周面側には、前記各リムベースの間に配置され前記各タイヤの間に左,右方向の隙間を確保するリムスペーサを設け、該リムスペーサは、前記複数のリムベースのうち、左,右方向の外側寄りに位置するリムベースと同等の外径寸法をもって形成する構成としたことを特徴とする運搬車両。
  2. 前記複輪式のタイヤのうち少なくとも前記車輪取付筒の軸方向外側寄りに位置するタイヤの内径側には、前記リムベースの外周面側に摺動可能に挿嵌される挿嵌リングを設け、前記リムベースの外周面側には、該挿嵌リングに締代をもって当接し前記タイヤの抜止めを行うロックリングを着脱可能に設ける構成としてなる請求項1に記載の運搬車両。
  3. 前記複数のリムベースは、前記車輪取付筒の外周面に嵌合して設ける構成としてなる請求項1または2に記載の運搬車両。
  4. 前記複数のリムベースの内周側には環状のディスクをそれぞれ一体に設け、該各ディスクを前記車輪取付筒の外周側に締結することにより、前記各リムベースを該車輪取付筒に固定して設ける構成としてなる請求項1または2に記載の運搬車両。
  5. 前記複輪式のタイヤを構成するインナタイヤとアウタタイヤのうち、前記インナタイヤの内径側には、前記車輪取付筒の軸方向外側寄りに位置し前記リムベースの外周面側に摺動可能に挿嵌される挿嵌リングを設け、
    前記アウタタイヤの内径側には、前記車輪取付筒の軸方向両側に位置し前記リムベースの外周面側にそれぞれ摺動可能に挿嵌される挿嵌リングを設け、
    前記複数のリムベースを構成するインナリムとアウタリムのうち、前記インナリムの外周面側には、前記インナタイヤ側の前記挿嵌リングに締代をもって当接し前記インナリムに対する前記インナタイヤの抜止めを行うロックリングを着脱可能に設け、
    前記アウタリムの外周面側には、前記アウタタイヤ側の前記各挿嵌リングに締代をもって当接し前記アウタリムに対する前記アウタタイヤの抜止めを行うロックリングをそれぞれ着脱可能に設ける構成としてなる請求項1,2,3または4に記載の運搬車両。
  6. 前記リムスペーサの内周側には、前記車輪取付筒の外周側に嵌合される複数の内側リングを設け、前記リムスペーサは、該内側リングにより前記リムベースと同等の外径寸法に保持する構成としてなる請求項1,2,3または4に記載の運搬車両。
  7. 前記リムスペーサは、前記車輪取付筒の外周面とほぼ等しい内径寸法をもって形成され前記車輪取付筒の外周側に嵌合される筒状リングと、該筒状リングの外周面から径方向外向きに突設され該筒状リングの周方向に間隔をもって軸方向に延びる複数のレール部材とにより構成し、前記リムスペーサは、該各レール部材により前記リムベースとを同等の外径寸法に形成する構成としてなる請求項1,2,3または4に記載の運搬車両。
  8. 前記車輪取付筒の外周面には、前記複数のリムベースを構成するインナリムとアウタリムのうち、前記インナリムを軸方向で抜止め状態に保持する環状のテーパ面部と、前記インナリム、アウタリムを前記リムスペーサと一緒に前記車輪取付筒の外周側に挿嵌した状態で、前記テーパ面部との間で前記インナリム、リムスペーサおよびアウタリムを軸方向両側から挟んで抜止め、廻止め状態に固定するクランプとを設け、
    前記リムスペーサは、前記車輪取付筒の外周側で前記インナリムとアウタリムとの間に軸方向両側から挟んだ状態に保持される構成としてなる請求項1,2または3に記載の運搬車両。
  9. 前記車輪取付筒の外周面には、前記複数のリムベースを構成するインナリムとアウタリムのうち、前記インナリムを軸方向で抜止め状態に保持する環状のテーパ面部と、前記インナリム、アウタリムを前記リムスペーサと一緒に前記車輪取付筒の外周側に挿嵌した状態で、前記テーパ面部との間で前記インナリム、リムスペーサおよびアウタリムを軸方向両側から挟んで抜止め、廻止め状態に固定するクランプとを設け、
    前記複輪式のタイヤを構成するインナタイヤとアウタタイヤのうち前記インナタイヤの内径側には、前記車輪取付筒の軸方向に離間して配置された一対のサイドリングと、該一対のサイドリングのうち前記車輪取付筒の軸方向外側寄りに位置する一方のサイドリングの内径側に固着され前記リムベースの外周側に摺動可能に挿嵌される挿嵌リングとを設け、
    前記アウタタイヤの内径側には、前記車輪取付筒の軸方向に離間して配置された一対のサイドリングと、該各サイドリングの内径側に固着され前記リムベースの外周側にそれぞれ摺動可能に挿嵌される一対の挿嵌リングとを設け、
    前記複数のリムベースを構成するインナリムとアウタリムのうち前記インナリムには、前記インナタイヤ側の各サイドリングのうち前記車輪取付筒の軸方向内側寄りに位置するサイドリングに当接するバックフランジと、前記車輪取付筒の外周面に摺動可能に嵌合すると共にテーパ面部に当接するガターバンドとを設け、
    前記インナリムのガターバンドには、前記バックフランジとの間で前記インナリムに対する前記インナタイヤの抜止めを行うため前記インナリムの外周面側に着脱可能に取付けられ前記インナタイヤ側の前記挿嵌リングに締代をもって当接するロックリングを設け、
    前記アウタリムには、前記車輪取付筒の軸方向内側寄りに位置して前記車輪取付筒の外周面に摺動可能に嵌合し前記クランプによって固定される一のガターバンドを設けると共に、前記車輪取付筒の軸方向外側に他のガターバンドを設け、
    前記アウタリムの各ガターバンドには、前記アウタタイヤ側の前記各挿嵌リングに締代をもって当接し前記アウタリムに対する前記アウタタイヤの抜止めを行うロックリングをそれぞれ着脱可能に設け、
    前記リムスペーサは、前記インナリムのガターバンドと前記アウタリムの一のガターバンドとの間で軸方向両側から挟んだ状態に保持する構成としてなる請求項1,2または3に記載の運搬車両。
  10. 前記インナリムのガターバンドと前記アウタリムの一のガターバンドとには径方向外側にそれぞれ切欠きを設け、前記リムスペーサは、該各切欠きにより前記インナリムおよびアウタリムと同等の外径寸法に保持する構成としてなる請求項9に記載の運搬車両。
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