JP2006264365A - サスペンション装置 - Google Patents

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Toshiyuki Oki
敏之 大木
Michito Hirahara
道人 平原
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Abstract

【課題】開断面構造のビームを用いてねじりを許容しつつ、当該ビームの曲げ剛性を高めることができるサスペンション装置を提供する。
【解決手段】車両前後方向に延在し、車輪を回転自在に支持する回転支持部材に後端部を連結し、車体に前端部を連結する左右一対のトレーリングアーム1と、車幅方向に延在し、車幅方向端部を夫々トレーリングアーム1に連結するトーションビーム3とを備え、トーションビーム3を、車幅方向端部を夫々トレーリングアーム1に連結する1又は2以上の開断面構造のメインビーム31と、車幅方向端部を夫々トレーリングアーム1に連結し、メインビーム31を補助する1又は2以上のサブビーム32とから構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、連結部材によって車両左右のトレーリングアームが結合されたサスペンション装置に関するものである。
従来のサスペンション装置としては、車両の左右両側に配設されるトレーリングアームと、2つのトレーリングアームの車両前端部を結ぶ、断面が略U字形状のトーションビームとを備えるというものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
トーションビームは、左右のトレーリングアームが上下逆相に移動する場合(旋回時等)にねじりバネとして機能してねじりを許容しつつ、車輪に車両横方向の力が加わった場合に曲げ方向のバネとして機能するものである。
実公平7−47206号公報
ところで、トーションビームの曲げ方向の剛性は、操縦安定性の要件から限りなく大きくしたいが、上記従来のサスペンション装置にあっては、トーションビームが開断面構造であるため、十分な曲げ剛性を得ることができないという未解決の課題がある。
トーションビームの曲げ剛性を高めるために、トーションビームの板厚を上げたり、トーションビームの断面を閉断面構造としたりすることにより断面2次モーメントを向上させる方法が考えられるが、この場合、ビームがねじりバネとして機能する際に、ビームとトレーリングアームとの結合部に生じる歪が逃げることができず、当該結合部にクラックが入るという未解決の課題がある。
そこで、本発明は、開断面構造のビームを用いてねじりを許容しつつ、当該ビームの曲げ剛性を高めることができるサスペンション装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係るサスペンション装置は、車両前後方向に延在し、車輪を回転自在に支持する回転支持部材に後端部を連結し、車体に前端部を連結する左右一対のトレーリングアームと、車幅方向に延在し、車幅方向端部を夫々前記トレーリングアームに連結する連結部材とを備え、前記連結部材を、車幅方向端部を夫々前記トレーリングアームに連結する1又は2以上の開断面構造のメインビームと、車幅方向端部を夫々前記トレーリングアームに連結し、前記メインビームを補助する1又は2以上のサブビームとから構成する。
本発明によれば、メインビームを開断面構造とすることで、ねじり方向の入力による連結部材としてのトーションビームとトレーリングアームとの結合部のクラック発生を抑制することができると共に、サブビームとの組み合わせによってトーションビーム全体の剛性を高め、車両横方向の入力に対する曲げ剛性を向上して操縦安定性向上を良好に保つことができるという効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態におけるサスペンション装置を示す斜視図であり、左右一対のトレーリングアーム1が車幅方向に対向配置されて、夫々車両前後方向に延在している。トレーリングアーム1の各後端部は回転支持部材に連結されて図示しない車輪を回転自在に支持しており、各前端部はブラケット2を介して車体に連結されて遥動可能となっている。つまり、トレーリングアーム1とブラケット2とは回転自在に連結され、ブラケット2と車体とは回転不可に連結されている。
また、このトレーリングアーム1の各前端部は、車幅方向に延在する連結部材としてのトーションビーム3の車幅方向端部と剛に結合している。
このトーションビーム3は、図2にその軸直方向の断面形状を示すように、断面略U字形状の開断面構造のメインビーム31と、メインビーム31の近傍に配置されて当該メインビーム31を補助するサブビーム32とから構成される。そして、本実施形態では、メインビーム31の開口を車両下方に向けて配置する。また、サブビーム32は、メインビーム31と同様の開断面構造とし、その開口を車両下方に向けてメインビーム31の開断面内に配置する。
そして、メインビーム31の車幅方向端部を夫々トレーリングアーム1に結合すると共に、サブビーム32の車幅方向端部を夫々トレーリングアーム1に結合する。なお、メインビーム31とサブビーム32とは溶接等により結合しないものとする。
また、図中符号4はショックアブソーバであり、符号5は補強板である。この補強板5は、トレーリングアーム1の車幅方向の内側に配設され、その一部をメインビーム31に接続することで、トレーリングアーム1とメインビーム31との連結を補強している。
このような構成より、走行中に車輪がバウンド又はリバウンドすると、トレーリングアーム1が回転軸Pを中心に遥動する。そして、旋回走行時等、左右のトレーリングアーム1が上下逆相に遥動する場合には、トーションビーム3が捩れてバネとして働くようになっている。また、車輪に車両横方向の力が加わった場合には、トーションビーム3は曲げ方向のバネとして機能するようになっている。
ところで、トーションビーム3の曲げ剛性は、操縦安定性の要件から限りなく大きくすることが求められる。例えば、旋回中横力が働くと、旋回外輪がトーアウトの傾向となり、車両としてオーバーステアの傾向が強くなるので、操縦安定性が低下してしまう。そのため、このような横力に対しては剛性を高くする必要がある。
しかしながら、従来のサスペンション装置では、1本のトーションビームにより左右一対のトレーリングアームを連結しており、このトーションビームが開断面構造となっているため、十分な曲げ剛性を得ることができないという問題があった。つまり、トーションビームの曲げ剛性を増加するためには、トーションビームの板厚を上げたり、断面構造を閉断面としたりして断面2次モーメントを向上する方法が最も簡易な方法であるが、前述したようにトーションビームがねじりバネとして機能する際に、トーションビームとトレーリングアームとの結合部に生じる歪が逃げることができず、当該結合部にクラックが入るという課題があり、実現困難であった。
これに対して、本実施形態では、トーションビーム3を開断面構造のメインビーム31とメインビーム31を補助するサブビーム32とで構成するので、開断面構造のメインビーム31によって従来装置と同様にねじりを許容することができると共に、サブビーム31によってメインビーム31が補強されることにより、従来装置と比較してトーションビーム3の曲げ剛性を向上することができる。
このように、上記第1の実施形態では、トーションビームをメインビームとサブビームとで構成し、メインビームを開断面構造とするので、ねじり方向の入力によるトーションビームとトレーリングアームとの結合部のクラック発生を防止することができると共に、メインビーム単独では限界がある剛性向上を、サブビームとの組み合わせによって実現することができ、車両横方向の入力に対する剛性が高められることで操縦安定性向上を良好に保つことができる。
さらに、サブビームもメインビームと同様に開断面構造とするので、ねじり方向の入力によるトーションビームとトレーリングアームとの結合部のクラック発生を確実に防止することができる。
また、サブビームをメインビームの開断面内に配置するので、トーションビームの省スペース化を実現することができる。
なお、上記第1の実施形態においては、各ビームの開断面が下開きである場合について説明したが、これに限定されるものではなく、前開きや後開きに設定するようにしてもよく、各ビームの開口面が同一方向でなくてもよい。
また、上記第1の実施形態においては、サブビームを開断面構造とする場合について説明したが、これに限定されるものではなく、閉断面構造(中空構造)や中実構造であってもよい。
さらに、上記第1の実施形態においては、サブビームをメインビームの開断面内に配置する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、メインビームの外側近傍に配置して当該メインビームを補助するようにしてもよい。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
この第2の実施形態は、前述した第1の実施形態において、トーションビームのねじりの弾性中心が、当該ビームの車両上下方向の中心位置に対して上方側に位置するようにしたものである。
すなわち、第2の実施形態におけるトーションビーム3の軸直方向の断面形状を図3に示すように、開口が車両下方に設定された開断面構造のメインビーム31の開断面内に、開断面構造のサブビーム32を、開断面の開口を車両下方に設定して配置する。そして、サブビーム32の弾性中心位置がメインビーム31の車両上下方向の中心位置に対して上方側となるように、各ビーム31,32を配置したことを除いては、図1に示す第1の実施形態と同様の構成を有するため、その詳細な説明は省略する。
メインビーム31の弾性中心位置はO’であり、サブビーム32の弾性中心位置はO”である。したがって、前述したように、メインビーム31及びサブビーム32の開口を共に車両下方に設定して配置し、サブビーム32の弾性中心位置がメインビーム31の車両上下方向の中心位置に対して上方側となるように各ビーム31,32を配置することにより、トーションビーム3全体としての弾性中心位置は、一点鎖線C1で示す当該トーションビーム3の車両上下方向の中心位置に対して上方側の位置Oとなる。
図4は、第2の実施形態におけるサスペンション装置の正面図である。左右の車輪6が共にバウンド(又はリバウンド)し、左右のトレーリングアーム1が上下同相に移動する場合は、トーションビーム3がねじりバネとして機能することがないので、図4(a)の二点鎖線に示すように、サスペンションストローク時のトーションビーム3の形状変化はほとんどない。
一方、旋回走行時等、左右のトレーリングアーム1が上下逆相に移動する場合は、トーションビーム3がねじりバネとして機能する。このとき、トーションビーム3のねじりの弾性中心が車両上方の位置Oにあるため、図4(b)の二点鎖線に示すように、サスペンションストローク時のトーションビーム3には下反角がつけられることになる。
トーションビーム3に下反角をつける、即ちトレーリングアーム1の回転軸に下反角をつけると、車輪のトー変化がバウンド側でトーイン、リバウンド側でトーアウトとなる。そのため、ロールステアを旋回外輪・トーインとして、コーナリングパワーを向上することができる。
このように、上記第2の実施形態では、トーションビームのねじりの弾性中心位置を、当該トーションビームの車両上下方向の中心位置に対して上方側に設定するので、サスペンションストローク時に適切なロールステアを得ることができる。
また、サブビームを開断面構造とし、メインビームとサブビームとの開断面を共に下開きとし、さらにサブビームのねじりの弾性中心位置がメインビームの車両上下方向の中心位置に対して上方側となるように配置するので、確実にトーションビームのねじりの弾性中心位置を、当該トーションビームの車両上下方向の中心位置に対して上方側に設定することができる。
なお、上記第2の実施形態においては、トーションビームのねじりの弾性中心位置が、当該トーションビームの車両上下方向の中心位置に対して上方側に設定されていればよい。
つまり、サブビームは閉断面構造であっても中実構造であってもよく、メインビームは前開きであっても後開きであってもよく、この場合、サブビームのねじりの弾性中心位置を、メインビームのねじりの弾性中心位置に対して車両上方側に設定すれば、トーションビーム全体としてのねじりの弾性中心位置を当該トーションビームの中心位置に対して上方側に設定することができるので、図3に示す構造のトーションビームと同様の効果を得ることができる。
また、サブビームはメインビームの外側近傍に配置するようにしてもよく、この場合、サブビームをメインビームの車両上方側に配置すれば、トーションビーム全体としてのねじりの弾性中心位置を当該ビームの中心位置に対して上方側に設定することができるので、図3に示す構造のトーションビームと同様の効果を得ることができる。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
この第3の実施形態は、前述した第1の実施形態において、トーションビームのねじりの弾性中心が、当該ビームの車両前後方向の中心位置に対して後方側に位置するようにしたものである。
すなわち、第3の実施形態におけるトーションビーム3の軸直方向の断面形状を図5に示すように、開口が車両下方に設定された開断面構造のメインビーム31の開断面内に、開断面構造のサブビーム32を、開断面の開口を車両前方に設定して配置する。そして、サブビーム32の弾性中心位置がメインビーム31の車両前後方向の中心位置に対して後方側となるように、各ビーム31,32を配置したことを除いては、図1に示す第1の実施形態と同様の構成を有するため、その詳細な説明は省略する。
メインビーム31の弾性中心位置はO’であり、サブビーム32の弾性中心位置はO”である。したがって、前述したように、メインビーム31の開口を車両下方に設定すると共にサブビーム32の開口を車両前方に設定して配置し、サブビーム32の弾性中心位置がメインビーム31の車両前後方向の中心位置に対して後方側となるように各ビーム31,32を配置することにより、トーションビーム3全体としての弾性中心位置は、一点鎖線C2で示す当該トーションビーム3の車両前後方向の中心位置に対して後方側の位置Oとなる。
図6は、第3の実施形態におけるサスペンション装置の平面図である。左右の車輪6が共にバウンド(又はリバウンド)し、左右のトレーリングアーム1が上下同相に移動する場合は、トーションビーム3がねじりバネとして機能することがないので、図6(a)の二点鎖線に示すように、サスペンションストローク時のトーションビーム3の形状変化はほとんどない。
一方、旋回走行時等、左右のトレーリングアーム1が上下逆相に移動する場合は、トーションビーム3がねじりバネとして機能する。このとき、トーションビーム3のねじりの弾性中心が車両後方の位置Oにあるため、図6(b)の二点鎖線に示すように、サスペンションストローク時のトーションビーム3には後退角がつけられることになる。
トーションビーム3に後退角をつける、即ちトレーリングアーム1の回転軸に後退角をつけると、サスペンションがストロークする際、バウンド側でネガティブ・キャンバ、リバウンド側でポジティブ・キャンバがつく。そのため、旋回時に対地キャンバを直立に近づけて操縦安定性を向上することができる。
このように、上記第3の実施形態では、トーションビームのねじりの弾性中心位置を、当該トーションビームの車両前後方向の中心位置に対して後方側に設定するので、サスペンションストローク時にキャンバ特性を向上することができ、操縦安定性を向上させることができる。
また、サブビームを開断面構造とし、メインビームの開断面を下開き、サブビームの開断面を前開きに設定し、さらにサブビームのねじりの弾性中心位置がメインビームの車両前後方向の中心位置に対して後方側となるように配置するので、確実にトーションビームのねじりの弾性中心位置を、当該トーションビームの車両前後方向の中心位置に対して後方側に設定することができる。
なお、上記第3の実施形態においては、トーションビームのねじりの弾性中心位置が、当該トーションビームの車両前後方向の中心位置に対して後方側に設定されていればよい。
つまり、サブビームは閉断面構造であっても中実構造であってもよく、メインビームは前開きであっても後開きであってもよく、この場合、サブビームのねじりの弾性中心位置を、メインビームのねじりの弾性中心位置に対して車両後方側に設定すれば、トーションビーム全体としてのねじりの弾性中心位置を当該トーションビームの中心位置に対して後方側に設定することができるので、図5に示す構造のトーションビームと同様の効果を得ることができる。
また、サブビームはメインビームの外側近傍に配置するようにしてもよく、この場合、サブビームをメインビームの車両後方側に配置すれば、トーションビーム全体としてのねじりの弾性中心位置を当該ビームの中心位置に対して後方側に設定することができるので、図5に示す構造のトーションビームと同様の効果を得ることができる。
また、上記第3の実施形態においては、前述した第2の実施形態と組み合わせることで、トーションビームのねじりの弾性中心位置を、当該トーションビームの中心位置に対して車両上方且つ車両後方に設定するようにしてもよい。
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
この第4の実施形態は、前述した第1の実施形態において、メインビーム及びサブビームの開断面の開口方向を、タイヤ接地点から入力される力と車輪側部材の質量中心点から入力される力とに対する横剛性を考慮して設定するようにしたものである。
すなわち、第4の実施形態におけるトーションビーム3の軸直方向の断面形状及び車輪6との位置関係を図7に示すように、トーションビーム3を、開断面構造のメインビーム31と開断面構造のサブビーム32とから構成し、メインビーム31の開断面内にサブビーム32を配置する。
そして、メインビーム31の開断面の開口を、車両側面視において車輪側部材の質量中心αとメインビーム31の中心Aとを結ぶ直線aに対して直角の方向に設定して配置し、サブビーム32の開断面の開口を、車両側面視においてタイヤ接地点βとサブビーム32の中心Bとを結ぶ直線bに対して直角の方向に設定して配置したことを除いては、図1に示す第1の実施形態と同様の構成を有するため、その詳細な説明は省略する。
車輪に車両横方向の力が加わったとき、トーションビーム3は曲げ方向のバネとして機能し、前述したように、トーションビーム3の曲げ剛性は、操縦安定性の要件から大きくすることが求められる。
車輪に加わる車両横方向の力は、タイヤ接地点から入力される。そのため、このタイヤ接地点での横剛性を確保することにより、車輪に車両横方向の力が加わったときのトーションビーム3の曲げ剛性を高めることができる。
また、車両横方向の振動現象に対しては、車輪側部材の質量中心位置から力が働くため、この質量中心点での横剛性を確保することも重要である。
さらに、開断面構造のトーションビームの断面2次モーメントは、開口面が荷重入力点の向きにあるときが最も大きくなることが知られている。
そこで、本実施形態のように、メインビーム31の開口を車輪側部材の質量中心点αとトーションビーム3の中心点Pとを結ぶ直線に対して直角の方向且つ荷重入力点の方向に設定することにより、車輪側部材の質量中心点での横剛性を十分に確保することができると共に、サブビーム32の開口をタイヤ接地点βとトーションビーム3の中心点Pとを結ぶ直線に対して直角の方向且つ荷重入力点の方向に設定することにより、タイヤ接地点での横剛性を十分に確保することができる。
このように、上記第4の実施形態では、メインビームの開口面を車輪側部材の質量中心点とトーションビームの中心点とを結ぶ直線に対して直角の方向に設定して配置し、サブビームの開口面をタイヤ接地点とトーションビームの中心点とを結ぶ直線に対して直角の方向に設定して配置するので、2つの車両横方向の力に対して夫々トーションビームの曲げ剛性を十分に高めることができ、より操縦安定性を向上することができる。
なお、上記第4の実施形態においては、サブビームの開口面を車輪側部材の質量中心点とトーションビームの中心点とを結ぶ直線に対して直角の方向に設定して配置し、メインビームの開口面をタイヤ接地点とトーションビームの中心点とを結ぶ直線に対して直角の方向に設定して配置するようにしてもよい。
また、上記第4の実施形態においては、サブビームをメインビームの開断面内に配置する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、メインビームの外側近傍に配置するようにしてもよい。
さらに、上記第4の実施形態においては、各ビームの開断面の開口を図7の直線a又はbに対して直角の方向に設定する場合について説明したが、略直角の方向であればよい。
なお、上記各実施形態においては、メインビームとサブビームとを夫々1つずつ設ける場合について説明したが、これに限定されるものではなく、各ビームを2つ以上設けるようにしてもよい。
さらに、上記各実施形態においては、トレーリングアーム1の前端部をトーションビーム3で結合するピボットビーム式の構造に本発明を適用する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、トレーリングアーム1の中央部をトーションビーム3で結合するカップルドビーム式の構造や、トレーリングアーム1の後端部をトーションビーム3で結合するアクスルビーム式の構造に本発明を適用するようにしてもよい。
本発明の実施形態を示す概略構成図である。 第1の実施形態におけるトーションビームの断面形状を示す図である。 第2の実施形態におけるトーションビームの断面形状を示す図である。 第2の実施形態の動作を説明する図である。 第3の実施形態におけるトーションビームの断面形状を示す図である。 第3の実施形態の動作を説明する図である。 第4の実施形態におけるトーションビームの断面形状を示す図である。
符号の説明
1 トレーリングアーム
2 ブラケット
3 トーションビーム
31 メインビーム
32 サブビーム
4 ショックアブソーバ
5 補強板
6 車輪

Claims (6)

  1. 車両前後方向に延在し、車輪を回転自在に支持する回転支持部材に後端部を連結し、車体に前端部を連結する左右一対のトレーリングアームと、車幅方向に延在し、車幅方向端部を夫々前記トレーリングアームに連結する連結部材とを備えるサスペンション装置において、
    前記連結部材は、車幅方向端部を夫々前記トレーリングアームに連結する1又は2以上の開断面構造のメインビームと、車幅方向端部を夫々前記トレーリングアームに連結し、前記メインビームを補助する1又は2以上のサブビームとから構成されていることを特徴とするサスペンション装置。
  2. 前記サブビームは、前記メインビームの開断面内に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のサスペンション装置。
  3. 前記連結部材のねじりの弾性中心位置が、当該連結部材の車両上下方向の中心位置に対して上方側に位置するように、前記メインビーム及び前記サブビームを配置することを特徴とする請求項1又は2に記載のサスペンション装置。
  4. 前記連結部材のねじりの弾性中心位置が、当該連結部材の車両前後方向の中心位置に対して後方側に位置するように、前記メインビーム及び前記サブビームを配置することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のサスペンション装置。
  5. 前記サブビームは、開断面構造であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のサスペンション装置。
  6. 前記メインビーム及び前記サブビームのうち何れか一方のビームの開断面の開口が、車両側面視でのタイヤ接地点と当該ビームの中心とを結ぶ直線に直角又は略直角の方向となるように配置され、他方のビームの開断面の開口が、車両側面視での車輪側部材の質量中心と当該ビームの中心とを結ぶ直線に直角又は略直角の方向となるように配置されていることを特徴とする請求項5に記載のサスペンション装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013060177A (ja) * 2011-09-15 2013-04-04 Mazda Motor Corp 車両のトーションビーム式サスペンション

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