JP2006262752A - N−アセチルグルコサミン含有組成物の製造方法及び該組成物を含有する飲食品 - Google Patents

N−アセチルグルコサミン含有組成物の製造方法及び該組成物を含有する飲食品 Download PDF

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Abstract

【課題】 N−アセチルグルコサミンを含有する組成物を効率的に粉末化でき、しかも生理活性効果の高いコラーゲンも均一に混合できるようにしたN−アセチルグルコサミン含有組成物の製造方法及び該組成物を含有する飲食品を提供する。
【解決手段】 N−アセチルグルコサミン又はN−アセチルグルコサミンを含有する糖組成物にコラーゲンを添加した混合溶液をスプレードライヤーによって乾燥させてN−アセチルグルコサミン含有組成物を得る。前記N−アセチルグルコサミン又は前記糖組成物は、キチンを酸により部分加水分解することにより得られるものであることが好ましく、前記コラーゲンは魚由来のコラーゲンであることが好ましい。また、前記N−アセチルグルコサミン又は前記糖組成物と前記コラーゲンの組成比が、前記N−アセチルグルコサミン又は前記糖組成物5〜90質量%、前記コラーゲン10〜95質量%となるようにすることが好ましい。そして、前記混合組成物を飲食品に0.01〜30質量%添加する。
【選択図】 なし

Description

本発明は、N−アセチルグルコサミン含有組成物の製造方法及び該組成物を含有する飲食品に関する。
N−アセチルグルコサミンは、自然界においては、エビ、カニ等の甲殻類、カブトムシ、コオロギ等の昆虫類や真菌類の細胞壁に含まれており、キチンの構成単位として天然界に広く存在する単糖類の一種である。このN−アセチルグルコサミンは、その甘味度が砂糖の半分程度であり、生体中のムコ多糖類の合成原料として知られており、美容や関節障害改善等の生理機能性が認められたことから、近年機能性食品素材として注目されている。
一方、キチンオリゴ糖は、N−アセチルグルコサミンが数個結合したオリゴ糖であり、ビフィズス菌増殖作用や免疫調整機能等の生理活性が認められている機能性食品素材である。
N−アセチルグルコサミンは、キチンを塩酸で完全加水分解してグルコサミン塩酸塩を得た後、無水酢酸でアセチル化することにより製造することができるが、アセチル化合成されたN−アセチルグルコサミンは食品として利用することができなかった。
そのため、飲食品に利用可能なN−アセチルグルコサミンの製造方法として、例えば、下記特許文献1には、キチンを酸により部分加水分解して得たN−アセチルキトオリゴ糖含有混合物を基質とし、N−アセチルキトオリゴ糖に対し加水分解能を有する酵素を作用させることを特徴とするN−アセチル−D−グルコサミンの製造法が開示されている。
また、下記特許文献2には、N−アセチル−D−グルコサミンとN−アセチルキトオリゴ糖の混合物であるキチンの酸加水分解物から、分離膜によりN−アセチル−D−グルコサミンを選択的に取り出すことを特徴とする天然型N−アセチル−D−グルコサミンの製造方法が開示されている。
一方、キチンオリゴ糖(N−アセチルキトオリゴ糖)の製造方法として、下記特許文献3には、キチンを酸により部分加水分解し、アルカリにより中和してN−アセチルキトオリゴ糖を生成せしめ、該中和溶液から副生塩を分離除去することからなるN−アセチルキトオリゴ糖の製造方法において、上記中和溶液からの脱塩をイオン交換膜電気透析法で行うことを特徴とするN−アセチルキトオリゴ糖の製造方法が開示されている。
また、下記特許文献4には、キチンに、ストレプトミセス属に属する微生物由来のキチン分解酵素を作用させることにより、N−アセチルグルコサミン及び/又はキトオリゴ糖を有効成分とするキチン分解物を得る方法が開示されている。
一方、コラーゲンは動物組織における主要構成タンパク質であり、皮膚、血管、内臓、骨等、いたるところに存在していることが知られている。コラーゲンやコラーゲンの熱変性物であるゼラチンを加水分解して得られるコラーゲンペプチドは、美容効果や関節強化効果等の生理活性効果を有しており、近年機能性食品素材として注目されており、例えば、本出願人は、下記特許文献5において、平均分子量が1,000〜10,000である魚類由来のコラーゲンペプチドと、ビタミンCと、ビタミンB2とを有効成分として含むことを特徴とする美肌促進剤を開示している。また、下記特許文献6にはN−アセチルグルコサミンとコラーゲンを含有する経口摂取用美肌促進剤が開示されている。
特公平5−33037号公報 特開2000−281696号公報 特公平5−86399号公報 特公平7−102100号公報 特開2004−238365号公報 中国特許ZL00108263.9公報
しかしながら、上記従来技術においては、N−アセチルグルコサミンを得る手段に着目しており、その粉末化の工程については、ほとんど検討がなされていなかった。すなわち、キチンの酸や酵素を触媒とした加水分解物から分離膜によってN−アセチルグルコサミンを選択的に取り出す、若しくはN−アセチルキトオリゴ糖に対し加水分解能を有する酵素を作用させる等の手段によりN−アセチルグルコサミンの純度を高めた場合、スプレードライ法では収率が著しく低下してしまうことから、最終的に結晶化法や凍結乾燥法等で乾燥粉末化されていたが、製造コストがかかってしまうという問題があった。
また、キチンを塩酸で加水分解した場合、グリコシド結合の分解と同時にアセトアミド基の分解も進行し、味が悪く、さらには加熱着色性を有するグルコサミン塩酸塩も生成するため、N−アセチルグルコサミンの精製や品質に影響を与えてしまうという問題があった。
更に、上記特許文献6に記載されているようなN−アセチルグルコサミンとコラーゲンを含有する組成物を得るためには、N−アセチルグルコサミン及びコラーゲンをそれぞれ乾燥・粉末化し、各粉末を混合調製していたため、各成分の粉末化を必要として手間がかかるだけでなく、品質が不均一となることもあった。
したがって、本発明の目的は、N−アセチルグルコサミンを含有する組成物を効率的に粉末化でき、しかも生理活性効果の高いコラーゲンも均一に混合できるようにしたN−アセチルグルコサミン含有組成物の製造方法及び該組成物を含有する飲食品を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明者らが鋭意研究した結果、N−アセチルグルコサミンをコラーゲンの共存下において噴霧乾燥することにより、N−アセチルグルコサミンを容易に粉末化することができ、かつコラーゲンも均一に混合されたN−アセチルグルコサミン含有組成物が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明のN−アセチルグルコサミン含有組成物の製造方法は、N−アセチルグルコサミン又はN−アセチルグルコサミンを含有する糖組成物にコラーゲンを添加して混合溶液とし、この混合溶液をスプレードライヤーによって乾燥することを特徴とする。
本発明の製造方法によれば、N−アセチルグルコサミン又はN−アセチルグルコサミンを含有する糖組成物にコラーゲンを添加した混合溶液をスプレードライすることにより、コラーゲンが賦形剤として作用して、N−アセチルグルコサミン又はN−アセチルグルコサミンを含有する糖組成物を効率よく乾燥粉末化することができる。また、N−アセチルグルコサミン又はN−アセチルグルコサミンを含有する糖組成物とコラーゲンとを、一旦水に溶解混合した後、スプレードライしているため、これらがより均一に混合された粉末を得ることができ、別途コラーゲンを添加する必要なく、N−アセチルグルコサミンとコラーゲンとの相乗効果を期待した組成物を得ることができる。
本発明の製造方法においては、前記N−アセチルグルコサミン又は前記糖組成物が、キチンを酸により部分加水分解することにより得られるものであることが好ましい。
また、前記N−アセチルグルコサミン又は前記糖組成物が、キチンを塩酸により部分加水分解し、この分解液を中和後、イオン交換膜電気透析法によって脱塩処理した後、共存するグルコサミン塩酸塩をイオン交換樹脂によって吸着除去し、酵素分解によりN−アセチルグルコサミンを遊離させることにより得られるものであることが好ましい。
これらの態様によれば、N−アセチルグルコサミンやキチンオリゴ糖に比べて味が悪く、スプレードライ工程において褐変化の原因にもなるグルコサミン塩酸塩を効率よく除去することができるので、製品の味や外観を良好にすることができる。
更に、前記糖組成物が、N−アセチルグルコサミン80〜99質量%、キチンオリゴ糖1〜20質量%含有するものであることが好ましい。この態様によれば、幅広い飲食品等への使用に好適な溶解性を有する組成物を得ることができる。
更にまた、前記コラーゲンは、魚由来のコラーゲンであることが好ましい。この態様によれば、より安全性の高い組成物を得ることができる。
更にまた、前記コラーゲンは平均分子量1,000〜10,000の魚由来コラーゲンペプチドであることが好ましい。この態様によれば、N−アセチルグルコサミン又はN−アセチルグルコサミンを含有する糖組成物をより効率よく粉末化することができる。また、消化性に優れ、生理機能の面でN−アセチルグルコサミンとのより高い相乗効果が期待できる組成物を得ることができる。
更にまた、前記N−アセチルグルコサミン又は前記糖組成物と前記コラーゲンの組成比が、前記N−アセチルグルコサミン又は前記糖組成物5〜90質量%、前記コラーゲン10〜95質量%となるようにすることが好ましい。
更にまた、前記混合溶液に、デンプン、デキストリン、乳糖、トレハロースから選ばれた少なくとも一種の糖質を添加することが好ましい。
これらの態様によれば、N−アセチルグルコサミン又はN−アセチルグルコサミンを含有する糖組成物を更に効率よく粉末化することができる。
また、本発明の飲食品は、N−アセチルグルコサミン含有組成物が0.01〜30質量%添加されていることを特徴とする。
本発明の飲食品は、N−アセチルグルコサミンとコラーゲンが均一に混合された組成物を含むので、工業生産においても品質が安定している。また、本飲食品を摂取することにより、N−アセチルグルコサミンとコラーゲンの相乗効果による美容や関節強化等の生理機能が期待できる。
本発明によれば、N−アセチルグルコサミン又はN−アセチルグルコサミンを含有する糖組成物にコラーゲンを添加した混合溶液をスプレードライすることにより、コラーゲンが賦形剤として作用して、N−アセチルグルコサミン又はN−アセチルグルコサミンを含有する糖組成物を効率的に製造し、安価に提供することができる。また、この組成物を飲食品に添加することにより、N−アセチルグルコサミンとコラーゲンの相乗効果による美容や関節強化等の生理機能を付与した飲食品を安価に提供することができる。
まず、本発明で用いられる原料について説明する。
本発明で用いられるN−アセチルグルコサミン又はN−アセチルグルコサミンを含有する糖組成物(以下、「糖組成物等」という)の起源は特に限定されるものではなく、例えば、キチンを原料として酸や酵素を用いた分解法やグルコース等の糖類を原料とした発酵法(特開2003−034568号公報)等により得ることができるが、本発明においては、生産効率の面から、キチンを酸により部分加水分解して得られたものであることが好ましく、キチンを塩酸により部分加水分解し、この分解液を中和後、イオン交換膜電気透析法によって脱塩処理した後、共存するグルコサミン塩酸塩をイオン交換樹脂によって吸着除去し、酵素分解によりN−アセチルグルコサミンを遊離させることにより得られるものであることがより好ましい。
本発明において、上記糖組成物等の原料として用いられるキチンは、エビ、カニ、オキアミ等、甲殻類の甲皮を塩酸処理してカルシウム分を除去し、更に水酸化ナトリウム処理により蛋白質を除去することなどにより調製されるが、その他の入手経路、調製手段などで得られるキチンを用いることもできる。
本発明において、キチンの塩酸による部分加水分解は、キチン質量の2〜20倍量の塩酸を添加して、撹拌しながら30〜60℃、2〜8時間反応させることにより行われる。より好ましくはキチン質量の3〜10倍量の濃塩酸を添加して、撹拌しながら40〜50℃、3〜5時間反応させる。塩酸の添加量が上記範囲外であると、分解効率が悪くなったり、中和塩の量が多くなり脱塩に時間がかかるため好ましくない。また、反応温度及び反応時間が上記範囲外であると、分解効率が悪くなったり、グルコサミン塩酸塩の生成量が多くなるため好ましくない。
次に、加水分解反応を終了させるために、部分加水分解溶液と同容量程度の水で希釈し、さらに温度が上昇しないように、例えば25〜50%水酸化ナトリウム溶液等のアルカリ剤を用いてpH3〜7になるように中和を行う。
中和した部分加水分解溶液には、N−アセチルグルコサミン、キチンオリゴ糖、グルコサミン塩酸等の他、未分解の不溶性キチンも含まれており、糖の分解により多少褐色みを呈しているが、未分解の不溶性キチンや着色は少量の活性炭及びフィルターを用いて濾過することにより除去することができる。
そして、中和した部分加水分解溶液を、特許第2134244号(特公平5−86399号)に記載された方法(イオン交換膜電気透析法)で脱塩処理を行う。イオン交換膜電気透析に用いられるイオン交換膜は特に限定されないが、例えば、ネオセプタCL−25T、CM−1〜2、AM−1〜3(いずれも商品名、徳山曹達株式会社製)、セレミオンCMV/AMV(商品名、旭硝子株式会社製)等が挙げられる。
次に、脱塩処理した部分加水分解溶液をイオン交換樹脂で処理し、溶液中のグルコサミン塩酸塩を吸着除去する。イオン交換樹脂処理は、強酸性イオン交換樹脂と弱塩基性イオン交換樹脂の組み合わせによって行われる。これにより、N−アセチルグルコサミンやキチンオリゴ糖と比べて味が悪く、スプレードライ工程において粉末の褐変化の原因となるグルコサミン塩酸塩を非常に効率よく除去することができる。
具体的には、脱塩処理した部分加水分解溶液を強酸性イオン交換樹脂で処理した後、続いて弱塩基性イオン交換樹脂で処理する。処理の方法は、カラム式でもよく、バッチ式でもよい。上記強酸性イオン交換樹脂としては、例えば、商品名「ダイヤイオンSK1−B」(三菱化学製)等が使用でき、上記弱塩基性イオン交換樹脂としては商品名「ダイヤイオンWA−30」(三菱化学製)等が使用できる。
次に、上記イオン交換樹脂処理した部分加水分解溶液中に含まれるキチンオリゴ糖を分解してN−アセチル−グルコサミンを更に遊離させるために、キチンオリゴ糖に対して加水分解能を有する酵素を作用させる。このような酵素としては、キチンオリゴ糖を単糖のN−アセチルグルコサミンにまで分解してしまう酵素であればいずれの酵素を用いてもよく、例えば、リゾチーム、キチナーゼ、キトビアーゼ(β−N−アセチルヘキソサミニダーゼ)等が挙げられる。なお、リゾチームやキチナーゼの中にはキチンオリゴ糖の二糖や三糖に対して加水分解能が低いものがあるため、キトビアーゼ等の低分子オリゴ糖に対して高い加水分解能を有する酵素を併用することが好ましい。
上記酵素は、市販の酵素を利用することができ、例えば、リゾチームは、ニワトリの卵白リゾチームが一般的である。キチナーゼは、ストレプトマイセス・グリセウス、セラチア・マルツセンス(シグマ社)、アエロモナス・ハイドロフイラ(合同酒精)、ストレプトマイセス・アンティビオテイカス(カルビオケム社)等の微生物起源の酵素が挙げられる。なお、キチナーゼやキトビアーゼ等のキチンあるいはキチンオリゴ糖分解酵素を産生する微生物を培養し、この培養物から酵素を抽出した粗酵素を使用することもできる。また、市販の酵素製剤(セルラーゼ製剤、ペクチナーゼ製剤、アミラーゼ製剤、プロテアーゼ製剤等)の中には、キチナーゼやキトビアーゼ等を含む製剤が多く、これらの市販酵素製剤を使用することもできる。
上記イオン交換樹脂処理した部分加水分解溶液中に含まれるキチンオリゴ糖の酵素分解反応の条件は、酵素の種類や酵素量に応じて適宜設定することができるが、最終的に得られる糖組成物が、N−アセチルグルコサミン80〜99質量%、キチンオリゴ糖1〜20質量%含有するように酵素分解反応の条件を設定することが好ましい。キチンオリゴ糖の比率が上記範囲より高くなると、糖組成物の水への溶解性が低下し、飲食品等への使用に支障をきたすため好ましくない。なお、反応終了後は、反応液を加熱するなどして酵素を失活させればよく、更に活性炭等の吸着剤を用いて適宜脱色処理を行ってもよい。
また、上記酵素反応前及び/又は酵素反応後に、特開2000−281696号公報に記載された方法で、分離膜によってN−アセチルグルコサミンを選択的に取り出し、N−アセチルグルコサミンの純度を高めてもよい。
本発明においては、上記のようにして得られた糖組成物等の溶液をそのまま用いることができる。
一方、本発明で用いられるコラーゲンの起源は特に限定されず、牛、豚、鶏、魚類等の由来のコラーゲンを用いることができるが、近年の狂牛病や豚口蹄疫、鳥インフルエンザといった家畜伝染病の影響により、安全性の面から魚類の皮や骨、ウロコ等から抽出された魚類由来のコラーゲンが好ましく用いられる。本発明においては、平均分子量1,000〜10,000の魚由来コラーゲンペプチドがより好ましく用いられる。コラーゲンペプチドの平均分子量が1,000未満の場合はスプレードライの際に賦形剤としての効果が低くなり、平均分子量が10,000以上の場合は溶液の粘性が高くなりスプレードライによる粉末化に支障をきたすため好ましくない。また、上記分子量範囲の魚由来コラーゲンペプチドは消化性に優れ、生理機能の面でもN−アセチルグルコサミンとのより高い相乗効果が期待できる。
コラーゲンの原料となる魚種に制限はないが、例えば、タラ類、カレイ類、サケ類、マス類、サメ類、エイ類、ティラピア類、アジ類、サバ類、カワハギ類、ハタ類、カツオ、マグロ類、カジキ類、フグ類、カサゴ類、タイ類、ウナギ類、イワシ類、ニシン、サンマ、メバル、ブリ等が挙げられ、中でも大量かつ安定的な調達が可能であるクロマグロ、ミナミマグロ、キハダ、ビンチョウマグロ、メバチマグロ等のマグロ類、タラ、コマイ、スケソウダラ等のタラ類、カレイ、ソウハチ、オヒョウ、ヒラメ等のカレイ類の魚皮、若しくはタイ類の魚鱗等が好ましく用いられる。
また、上記魚類由来コラーゲンペプチドは、食品素材として市販されているものを用いることができるが、特開2003−238597号公報に記載された下記方法により製造されたものが好ましく用いられる。
(1)魚類原料からコラーゲンを含む抽出物を調製する工程
上記魚類原料からコラーゲンを抽出する方法は公知の方法を採用できるが、水を加えて加熱抽出又は加圧加熱抽出する方法が好ましく用いられる。この抽出方法によれば、水難溶性であるエラスチン等の不溶性タンパク質が溶出せず、効率よくコラーゲンを抽出できる。なお、魚類原料は抽出効率を上げるために、適当な手段により切断、細断、粉砕、あるいはミンチしてから用いることが好ましく、魚骨や魚鱗は予め塩酸等により脱灰してから用いることが好ましい。
例えば、魚類原料100質量部に対して、100〜500質量部の水を加えて60〜100℃で0.5〜3時間加熱抽出すればよい。また、加圧加熱抽出する場合は110〜120℃で0.5〜3時間抽出すればよい。
(2)コラーゲンを含む抽出物を酵素分解する工程
上記の工程で得られたコラーゲンを含む抽出物を、タンパク加水分解酵素で処理してコラーゲンをペプチド化する。
上記タンパク加水分解酵素は特に制限されず、中性プロテアーゼ、アルカリ性プロテアーゼ、酸性プロテアーゼ、あるいはそれらを含有する酵素製剤等を用いることができる。市販のタンパク加水分解酵素製剤としては、一般に食品製造に用いられるタンパク加水分解酵素を用いることができ、例えば、商品名「プロテアーゼN」(天野エンザイム製、中性プロテアーゼ)、商品名「プロテアーゼP−3」(天野エンザイム製、アルカリ性プロテアーゼ)、商品名「スミチームAP」(新日本化学工業製、酸性プロテアーゼ)等を用いることができる。
酵素の添加量、反応時間及び処理温度は適宜設定できるが、通常、酵素の添加量は処理液の固形分に対して0.2〜5質量%が好ましく、1〜2質量%がより好ましい。反応時間は0.5〜5時間が好ましく、1〜3時間がより好ましい。また、反応温度は30〜70℃が好ましく、45〜65℃がより好ましい。酵素反応条件が上記範囲外であると、コラーゲンを十分に加水分解できなかったり、逆に加水分解が進みすぎて、収率が低下する場合がある。なお、酵素反応終了後は、加熱するなどして酵素を失活させることが好ましい。
(3)前記抽出物の酵素分解物を逆浸透膜を用いて濃縮、精製する工程
上記の工程で得られた酵素分解物を逆浸透膜処理して濃縮液を回収する。逆浸透膜を用いて、濃縮・精製することにより、魚特有の味や臭い成分(例えば、アミノ酸、オリゴペプチド、核酸、有機酸、ミネラル、揮発含性硫化合物、脂肪酸、窒素化合物、カルボニル化合物等)やヒ素を1ステップで簡単に除去することができる。また、分子量の小さなコラーゲンペプチドを損失することなく回収することができる。回収した濃縮液は、そのまま、あるいは適宜乾燥して粉末化して用いることができる。
ここで用いられる逆浸透膜としては、食塩阻止率が10〜50%のものが好ましく用いられる。このような逆浸透膜としては、例えば、商品名「NTR−7410」、商品名「NTR−7430」、商品名「NTR−7450」(いずれも日東電工製)等が挙げられる。
逆浸透膜の食塩阻止率が上記範囲外であると、呈味成分や臭い成分、ヒ素などの不純物の除去が不十分になったり、コラーゲンペプチドの損失が大きくなるため好ましくない。
なお、逆浸透膜処理の条件は適宜設定できるが、通常、処理液を固形分濃度15質量%以下になるように調整し、pH4〜7、液温60℃以下で循環しながら、固形分濃度25質量%以上になるまで濃縮を行うことが好ましい。また、この際、適宜加水しながら原液量の1〜10倍量、好ましくは3〜5倍量の水を加えて液を透過させることが好ましい。加水操作を繰り返すことにより、不純物を効率よく除去することができる。
なお、上記(1)〜(3)のいずれかの工程中において、脱色、脱臭処理を行うことが好ましく、特に、上記(3)よりも前の工程において、前記コラーゲンを含む抽出物又はその酵素分解物を脱色、脱臭処理することが好ましい。上記(3)よりも前の工程で脱色、脱臭処理することにより、抽出や酵素分解によって生じた着色や臭いを除去しやすく、また、逆浸透膜の目詰まりを防止できるので膜処理の効率を向上することができる。
脱色、脱臭の方法は、作業性の点から固体吸着剤を用いることが好ましい。固体吸着剤としては、活性炭、アルミナ、シリカゲル、活性白土等を適宜組み合わせて用いることができ、中でも活性炭が特に好ましく用いられる。
例えば、コラーゲンを含む抽出液又はその酵素分解液に、0.5〜30質量%の活性炭を加えて、50〜90℃で15分〜3時間撹拌した後、濾過して液部を回収すればよい。また、活性炭等を充填したカラムに通液することによって行うこともできる。
上記製造方法で得られた魚類由来コラーゲンペプチドは、固形分中の遊離アミノ酸含量が1.0質量%以下、ヒ素含量が2ppm以下であることが好ましい。このようなコラーゲンペプチドは、アミノ酸含量が低いので、飲食品に高濃度で含有させても、加熱時の変色や味への悪影響が起こることがない。また、ヒ素含量が低いので飲食品に高濃度で配合しても安全性が非常に高い。このような魚類由来コラーゲンペプチドとして、例えば、商品名「マリンマトリックス」(焼津水産化学工業製)を用いることができる。
本発明においては、コラーゲンの粉末を用いてもよく、粉末化前のコラーゲン溶液を用いてもよい。
以下、本発明のN−アセチルグルコサミン含有組成物(以下、単に「組成物」という)の製造方法について、詳細に説明する。
本発明においては、上記の糖組成物等の溶液に、上記コラーゲンを添加して混合溶液を調製し、この混合溶液をスプレードライヤーによって乾燥粉末化すればよい。
上記糖組成物等とコラーゲンの組成比は、糖組成物等5〜90質量%、コラーゲン10〜95質量%であることが好ましく、より好ましくは糖組成物等10〜70質量%、コラーゲン30〜90質量%、最も好ましくは糖組成物等20〜50質量%、コラーゲン50〜80質量%である。上記糖組成物等とコラーゲンの組成比が上記範囲外であると、効率よく乾燥粉末化できないため好ましくない。
本発明においては、前記混合溶液に、更に、デンプン、デキストリン、乳糖、トレハロースから選ばれた少なくとも一種の糖質を添加してもよい。これらの糖質の添加量は、上記糖組成物等とコラーゲンの合計量に対して、0.1〜60質量%が好ましい。これにより、スプレードライ法でより容易に粉末乾燥化することができ、効率的な製造が可能となる。
また、上記混合液の固形分濃度は、1〜50質量%が好ましく、10〜30質量%がより好ましい。上記混合液の濃度が上記範囲外であると、効率よく乾燥粉末化できないためこのましくない。
スプレードライの条件は、通常、イン120〜200℃、アウト50〜120℃で行えばよい。
本発明の製造方法によって得られる組成物は、無機塩類、有機酸類、糖質類、タンパク類、ペプチド類、アミノ酸類、脂質類、更には食品、及び医薬的に許容される担体、賦形剤、糖類、甘味料、香料、酸味料、着色料、その他補助的添加剤を適宜配合して、液剤、散剤、錠剤、丸剤、細粒剤、顆粒剤、カプセル剤、ゼリー、チュアブル、ペースト等の形状をなした、いわゆる健康食品に利用することができる他、さらには入浴剤や化粧品等の分野でも利用することができる。
更に、本発明の製造方法によって得られる組成物は、様々な飲食品に配合することができ、例えば、(1)清涼飲料、炭酸飲料、果実飲料、野菜ジュース、乳酸菌飲料、乳飲料、豆乳、ミネラルウォーター、茶系飲料、コーヒー飲料、スポーツ飲料、アルコール飲料、ゼリー飲料等の飲料類、(2)トマトピューレ、キノコ缶詰、乾燥野菜、漬物等の野菜加工品、(3)乾燥果実、ジャム、フルーツピューレ、果実缶詰等の果実加工品、(4)カレー粉、わさび、ショウガ、スパイスブレンド、シーズニング粉等の香辛料、(5)パスタ、うどん、そば、ラーメン、マカロニ等の麺類(生麺、乾燥麺含む)、(6)食パン、菓子パン、調理パン、ドーナツ等のパン類、(7)アルファー化米、オートミール、麩、バッター粉等、(8)焼菓子、ビスケット、米菓子、キャンデー、チョコレート、チューイングガム、スナック菓子、冷菓、砂糖漬け菓子、和生菓子、洋生菓子、半生菓子、プリン、アイスクリーム等の菓子類、(9)小豆、豆腐、納豆、きな粉、湯葉、煮豆、ピーナッツ等の豆類製品、(10)蜂蜜、ローヤルゼリー加工食品、(11)ハム、ソーセージ、ベーコン等の肉製品、(12)ヨーグルト、プリン、練乳、チーズ、発酵乳、バター、アイスクリーム等の酪農製品、(13)加工卵製品、(14)干物、蒲鉾、ちくわ、魚肉ソーセージ等の加工魚や、乾燥わかめ、昆布、佃煮等の加工海藻や、タラコ、数の子、イクラ、からすみ等の加工魚卵、(15)だしの素、醤油、酢、みりん、コンソメベース、中華ベース、濃縮出汁、ドレッシング、マヨネーズ、ケチャップ、味噌等の調味料や、サラダ油、ゴマ油、リノール油、ジアシルグリセロール、べにばな油等の食用油脂、(16)スープ(粉末、液体含む)等の調理、半調理食品や、惣菜、レトルト食品、チルド食品、半調理食品(例えば、炊き込みご飯の素、カニ玉の素)等が挙げられる。
上記飲食品における組成物の配合量は、0.01〜30質量%が好ましく、0.1〜10質量%がより好ましい。組成物の配合量が少なすぎると、生理活性が期待できる量のN−アセチルグルコサミン及びコラーゲンを摂取するために1回当りの摂取量を大幅に増やす必要があるため、継続的に摂取することが困難となり、多すぎると製品中での結晶化による沈殿発生や、過剰摂取による軟便等の症状がでる可能性がある。
なお、N−アセチルグルコサミンの安全性については、ラットを用いた急性毒性試験の結果から、ラットに対する50%致死量(LD50)は、5,000mg/体重kg以上であることが分かっており、非常に安全な成分である。
本発明の飲食品は、他の成分として、サメ軟骨抽出物、ビタミンB群、MSM(メチル・スルフォニル・メタン)、ショウガエキス等を含むことができる。例えば、サメ軟骨抽出物を含むことにより、生体内でのムコ多糖の生合成が促進され、N−アセチルグルコサミン及びコラーゲンペプチドとの相乗効果が期待できる。飲食品中のサメ軟骨抽出物の含有量は、通常、0.01〜10質量%が好ましく、0.1〜10質量%がより好ましい。
本発明の飲食品の摂取量は、成人1日当たり、N−アセチルグルコサミン換算で0.1〜15gであり、より好ましくは0.5〜1.5gである。N−アセチルグルコサミンの摂取量が0.1g未満では十分な生理活性が期待できず、15gを超えると体質により軟便、下痢等の症状が出る可能性があるため好ましくない。
10Lのガラス容器中で濃塩酸4Lにキチン1kgを撹拌しながら投入した。容器を外部から温水加熱して40℃に保ちながら加水分解反応を行った。4時間後、水2.5Lをゆっくりと投入し、反応を停止した。ソーダ灰でpH3〜7に中和し、活性炭100gを投入後60分間撹拌、脱色を行った。ろ紙ろ過により活性炭を除去後、ろ液を電気透析脱塩装置(商品名「セレミオンCMV/AMV」、旭硝子株式会社製)により脱塩した。
次いで脱塩液を、強酸性イオン交換樹脂(商品名「ダイヤイオンSK1−B」、三菱化学製)を充填した500ml容カラム、また弱塩基性イオン交換樹脂(商品名「ダイヤイオンWA−30」、三菱化学製)を充填した500ml容カラムに順番に通液し(SV=2)、共存するグルコサミン塩酸塩を除去した。
さらに処理液に、市販の酵素製剤(商品名「ヘミセルラーゼアマノ90」、天野エンザイム製)8gを添加し、50℃にて20時間処理した後、85℃まで昇温して酵素を失活させてから、魚由来コラーゲンペプチド(商品名「マリンマトリックス」、焼津水産化学工業株式会社)450gを混合、溶解した後、スプレードライ法(ニロ社製スプレードライヤー)にて乾燥(乾燥温度:イン160℃、アウト95℃)し、白色粉末(以下、サンプル1という)860gを得た。
サンプル1について、HPLCにより分析した結果、質量組成比はN−アセチルグルコサミン47%、キチンオリゴ糖3%であり、グルコサミン塩酸塩は検出されなかった。また、自動アミノ酸分析装置(商品名「L−8500A」、株式会社日立製作所)を用いてコラーゲン量を分析した結果、コラーゲンの質量組成比は50%であった。
10Lのガラス容器中で濃塩酸4Lにキチン1kgを撹拌しながら投入した。容器を外部から温水加熱して40℃に保ちながら加水分解反応を行った。6時間後、水2.5Lをゆっくりと投入し、反応を停止した。ソーダ灰でpH3〜7に中和し、活性炭100gを投入して60分間撹拌し、脱色を行った。ろ紙ろ過により活性炭を除去後、ろ液を電気透析脱塩装置(商品名「セレミオンCMV/AMV」、旭硝子株式会社製)により脱塩した。
次いで脱塩液を強酸性イオン交換樹脂(商品名「ダイヤイオンSK1−B」、三菱化学製)を充填した500ml容カラム、また弱塩基性イオン交換樹脂(商品名「ダイヤイオンWA−30」、三菱化学製)を充填した500ml容カラムに順番に通液し(SV=2)、共存するグルコサミン塩酸塩を除去した。
さらに処理液に対し、市販の酵素製剤(商品名「ヘミセルラーゼアマノ90」、天野エンザイム製)10gを添加し、50℃にて20時間処理した後、85℃まで昇温して酵素を失活させ、魚由来コラーゲンペプチド(商品名「マリンマトリックス」、焼津水産化学工業株式会社)450g、デキストリン(商品名「パインデックスNO.2」、松谷化学製)220gを添加溶解し、スプレードライ法(ニロ社製スプレードライヤー)にて乾燥(乾燥温度:イン160℃、アウト95℃)し、白色粉末(以下、サンプル2という)1,060gを得た。
サンプル2について、HPLCにより分析した結果、粉末中に含まれる糖の質量組成比はN−アセチルグルコサミン38%、キチンオリゴ糖2%、デキストリン20%であり、グルコサミン塩酸塩は検出されなかった。また、自動アミノ酸分析装置(商品名「L−8500A」、株式会社日立製作所)を用いてコラーゲン量を分析した結果、コラーゲンの質量組成比は40%であった。
下記に示す配合で常法に従って清涼飲料を作った。この清涼飲料は、加熱殺菌による褐変等も生じることがなく、また、適度な甘味を有しており、非常に飲みやすかった。この清涼飲料は1日1本(50g)を目安に摂取することが好ましい。
(配合:50g/本当たり)
エリスリトール 7g
サンプル1(実施例1) 2g
ビタミンC 0.5g
ビタミンB2 5mg
酸味料 適量
甘味料 適量
香料 適量
保存料 適量
水 残り
下記に示す配合で常法に従ってゼリー飲料を作った。このゼリー飲料は、ゲル化も良好で非常に飲みやすかった。このゼリー飲料は1日1本(100g)を目安に摂取することが好ましい。
(配合:100g/本当たり)
砂糖 10g
濃縮果汁 5g
サンプル1(実施例1) 3.5g
ビタミンB2 4mg
酸味料 適量
ゲル化剤 適量
香料 適量
保存料 適量
水 残り
下記に示す配合で常法に従って野菜飲料を作った。この野菜飲料は、粘度も低く、果汁感があり、非常に飲みやすかった。この野菜飲料は1日1缶(200g)を目安に摂取することが好ましい。
(配合:200g/缶)
人参ピューレ 20g
セロリピューレ 1g
リンゴピューレ 5g
オレンジ果汁 5g
レモン果汁 5g
砂糖 5g
サンプル2(実施例2) 3g
ビタミンC 0.3g
ショウガエキス 0.3g
酸味料 適量
結晶セルロース 適量
水 残り
下記に示す配合で常法に従って果実飲料を作った。この果実飲料は、外観も色鮮やかで香り良く、非常に飲食意欲をそそり、実際に試飲すると非常に美味しかった。この果実飲料は1日1パック(200g)を目安に摂取することが好ましい。
(配合:200g/パック当たり)
濃縮アセロラ果汁 50g
濃縮ラズベリー果汁 50g
サンプル2(実施例2) 4g
キチンオリゴ糖 0.2g
ローヤルゼリー 0.1g
水 残り
下記に示す配合で常法に従って豆乳飲料を作った。この豆乳飲料は、配合成分とNAGの相性が良く、褐変・沈殿等もなく、味もシンプルかつマイルドで非常に飲みやすかった。この豆乳飲料は1日1パック(125g)を目安に摂取することが好ましい。
(配合:125g/パック当たり)
豆乳 100g
大豆イソフラボン 0.5g
サンプル1(実施例1) 1.3g
砂糖 4g
水 残り
下記に示す配合で常法に従って炭酸飲料を作った。この炭酸飲料は、適度な発泡感があり、のど越しが良く、沈殿物等もなく、非常に飲みやすかった。この炭酸飲料は1日1本(150g)を目安に摂取することが好ましい。
(配合:150g/本当たり)
果糖液糖 25g
サンプル1(実施例1) 0.5g
水溶性食物繊維 1g
ショウガエキス 0.1g
酒精 1g
酸味料 適量
香料 適量
炭酸水 残り
本発明の製造方法は、N−アセチルグルコサミンとコラーゲンが均一に混合され、機能性食品素材として飲食品等に幅広く利用することができる粉末状の組成物を製造する方法として好適である。また、この組成物を添加した飲食品は、N−アセチルグルコサミンとコラーゲンの相乗効果による美容や関節強化等の生理機能が期待できるので、美容・健康飲食品として利用できる。

Claims (9)

  1. N−アセチルグルコサミン又はN−アセチルグルコサミンを含有する糖組成物にコラーゲンを添加して混合溶液とし、この混合溶液をスプレードライヤーによって乾燥することを特徴とするN−アセチルグルコサミン含有組成物の製造方法。
  2. 前記N−アセチルグルコサミン又は前記糖組成物が、キチンを酸により部分加水分解することにより得られるものである請求項1記載のN−アセチルグルコサミン含有組成物の製造方法。
  3. 前記N−アセチルグルコサミン又は前記糖組成物が、キチンを塩酸により部分加水分解し、この分解液を中和後、イオン交換膜電気透析法によって脱塩処理した後、共存するグルコサミン塩酸塩をイオン交換樹脂によって吸着除去し、酵素分解によりN−アセチルグルコサミンを遊離させることにより得られるものである請求項1又は2記載のN−アセチルグルコサミン含有組成物の製造方法。
  4. 前記糖組成物が、N−アセチルグルコサミン80〜99質量%、キチンオリゴ糖1〜20質量%含有するものである請求項1〜3のいずれか一つに記載のN−アセチルグルコサミン含有組成物の製造方法。
  5. 前記コラーゲンが魚由来のコラーゲンである請求項1〜4のいずれか一つに記載のN−アセチルグルコサミン含有組成物の製造方法。
  6. 前記コラーゲンが、平均分子量1,000〜10,000の魚由来コラーゲンペプチドである請求項1〜5のいずれか一つに記載のN−アセチルグルコサミン含有組成物の製造方法。
  7. 前記N−アセチルグルコサミン又は前記糖組成物と前記コラーゲンの組成比が、前記N−アセチルグルコサミン又は前記糖組成物5〜90質量%、前記コラーゲン10〜95質量%となるようにする請求項1〜6のいずれか一つに記載のN−アセチルグルコサミン含有組成物の製造方法。
  8. 前記混合溶液に、デンプン、デキストリン、乳糖、トレハロースから選ばれた少なくとも一種の糖質を添加する請求項1〜7のいずれか一つに記載のN−アセチルグルコサミン含有組成物の製造方法。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の方法により得られたN−アセチルグルコサミン含有組成物が0.01〜30質量%添加されていることを特徴とする飲食品。
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