JP2000281696A - 天然型n−アセチル−d−グルコサミンの製造法 - Google Patents
天然型n−アセチル−d−グルコサミンの製造法Info
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- JP2000281696A JP2000281696A JP11085771A JP8577199A JP2000281696A JP 2000281696 A JP2000281696 A JP 2000281696A JP 11085771 A JP11085771 A JP 11085771A JP 8577199 A JP8577199 A JP 8577199A JP 2000281696 A JP2000281696 A JP 2000281696A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 食品として利用可能な天然型N−アセチル−D
−グルコサミンを効率よく製造する方法を提供する。 【解決手段】 キチンを酸加水分解して得られるN−ア
セチル−D−グルコサミンとN−アセチルキトオリゴ糖の
混合物から、分離膜を使用することにより天然型N−ア
セチル−D−グルコサミンを分離する。キチンを酸で部
分加水分解し、この分解液を中和した後、イオン交換膜
電気透析法によって脱塩処理して、前記N−アセチル−D
−グルコサミンとN−アセチルキトオリゴ糖の混合物を
調製することが好ましい。また、前記キチンの酸加水分
解物が、N−アセチル−D−グルコサミンを60〜85
%含有するものであることが好ましい。
−グルコサミンを効率よく製造する方法を提供する。 【解決手段】 キチンを酸加水分解して得られるN−ア
セチル−D−グルコサミンとN−アセチルキトオリゴ糖の
混合物から、分離膜を使用することにより天然型N−ア
セチル−D−グルコサミンを分離する。キチンを酸で部
分加水分解し、この分解液を中和した後、イオン交換膜
電気透析法によって脱塩処理して、前記N−アセチル−D
−グルコサミンとN−アセチルキトオリゴ糖の混合物を
調製することが好ましい。また、前記キチンの酸加水分
解物が、N−アセチル−D−グルコサミンを60〜85
%含有するものであることが好ましい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キチンの酸加水分
解物から天然型N−アセチル−D−グルコサミンを製造す
る方法に関する。
解物から天然型N−アセチル−D−グルコサミンを製造す
る方法に関する。
【0002】
【従来の技術】N−アセチル−D−グルコサミンは、エ
ビ、カニ等の甲殻類、カブトムシ、コオロギ等の昆虫類
や真菌類の細胞壁に含まれており、キチンの構成単位と
して天然界に広く存在する単糖類の1種である。このN
−アセチル−D−グルコサミンは、その甘味度が砂糖の
半分程度でさわやかな甘味を有しており、またムコ多糖
類の構成糖として存在するなど、生体内での重要な役割
が研究され、食品への利用が期待される物質である。
ビ、カニ等の甲殻類、カブトムシ、コオロギ等の昆虫類
や真菌類の細胞壁に含まれており、キチンの構成単位と
して天然界に広く存在する単糖類の1種である。このN
−アセチル−D−グルコサミンは、その甘味度が砂糖の
半分程度でさわやかな甘味を有しており、またムコ多糖
類の構成糖として存在するなど、生体内での重要な役割
が研究され、食品への利用が期待される物質である。
【0003】しかしながら、キチンを原料として酸加水
分解によりN−アセチル−D−グルコサミンを製造しよう
とする場合、グリコシド結合の分解と同時にアセトアミ
ド基の分解も進行し、最終的にD−グルコサミンとなっ
てしまうため、通常、N−アセチル−D−グルコサミン
は、D−グルコサミンを再度N−アセチル化して製造され
ている。
分解によりN−アセチル−D−グルコサミンを製造しよう
とする場合、グリコシド結合の分解と同時にアセトアミ
ド基の分解も進行し、最終的にD−グルコサミンとなっ
てしまうため、通常、N−アセチル−D−グルコサミン
は、D−グルコサミンを再度N−アセチル化して製造され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記再
N−アセチル化されたN−アセチル−D−グルコサミン
は、合成品であるため食品には利用できなかった。
N−アセチル化されたN−アセチル−D−グルコサミン
は、合成品であるため食品には利用できなかった。
【0005】そのため、キチンを原料として酵素や酸な
どによる加水分解工程のみによるN−アセチル−D−グル
コサミンの製造方法が考案されているが、酵素を用いる
方法(例えば特公平5−33037号参照)は、キチン
が水不溶性で構造も強固なことから分解率が低く、実用
的とは言い難かった。また、酸加水分解による方法は、
上述したようにD−グルコサミンが大量に生成するた
め、その分離精製が困難となっていた。
どによる加水分解工程のみによるN−アセチル−D−グル
コサミンの製造方法が考案されているが、酵素を用いる
方法(例えば特公平5−33037号参照)は、キチン
が水不溶性で構造も強固なことから分解率が低く、実用
的とは言い難かった。また、酸加水分解による方法は、
上述したようにD−グルコサミンが大量に生成するた
め、その分離精製が困難となっていた。
【0006】すなわち、本発明の目的は、食品として利
用可能な天然型N−アセチル−D−グルコサミンを効率よ
く分離精製する方法を提供することにある。
用可能な天然型N−アセチル−D−グルコサミンを効率よ
く分離精製する方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明者らが研究を行った結果、分離膜を使用する
ことにより、キチンを酸加水分解して得られるN−アセ
チル−D−グルコサミンとN−アセチルキトオリゴ糖の混
合物から、N−アセチル−D−グルコサミンを効率良く分
離できることを見い出し、本発明を完成するに至った。
に、本発明者らが研究を行った結果、分離膜を使用する
ことにより、キチンを酸加水分解して得られるN−アセ
チル−D−グルコサミンとN−アセチルキトオリゴ糖の混
合物から、N−アセチル−D−グルコサミンを効率良く分
離できることを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0008】すなわち、本発明は、分離膜を使用するこ
とによってN−アセチル−D−グルコサミンとN−アセチ
ルキトオリゴ糖の混合物から、N−アセチル−D−グルコ
サミンを分離精製するという製造方法を提供するもので
ある。
とによってN−アセチル−D−グルコサミンとN−アセチ
ルキトオリゴ糖の混合物から、N−アセチル−D−グルコ
サミンを分離精製するという製造方法を提供するもので
ある。
【0009】本発明によれば、加水分解工程のみによっ
てN−アセチル−D−グルコサミンを効率よく製造するこ
とができ、得られたN−アセチル−D−グルコサミンは食
品として広く利用することができる。
てN−アセチル−D−グルコサミンを効率よく製造するこ
とができ、得られたN−アセチル−D−グルコサミンは食
品として広く利用することができる。
【0010】本発明の好ましい態様によれば、キチンを
酸により部分加水分解し、この分解液を中和した後、イ
オン交換膜電気透析法によって脱塩処理して、前記N−
アセチル−D−グルコサミンとN−アセチルキトオリゴ糖
の混合物を調製する。
酸により部分加水分解し、この分解液を中和した後、イ
オン交換膜電気透析法によって脱塩処理して、前記N−
アセチル−D−グルコサミンとN−アセチルキトオリゴ糖
の混合物を調製する。
【0011】本発明の更に好ましい態様によれば、前記
キチンの酸加水分解物が、N−アセチル−D−グルコサ
ミンを60〜85%含有するようにする。
キチンの酸加水分解物が、N−アセチル−D−グルコサ
ミンを60〜85%含有するようにする。
【0012】上記態様によれば、N−アセチルグルコサ
ミンの脱アセチル化物であるD−グルコサミンの生成量
を比較的少なく抑え、かつ、N−アセチル−D−グルコ
サミンの生成量を多くすることができる。
ミンの脱アセチル化物であるD−グルコサミンの生成量
を比較的少なく抑え、かつ、N−アセチル−D−グルコ
サミンの生成量を多くすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明において原料として用いら
れるキチンは、エビ、カニ、オキアミ等、甲殻類の甲皮
を塩酸処理でカルシウム分を除去し、さらに水酸化ナト
リウム処理により蛋白質を除去することなどにより調製
されるが、その他の入手経路、調製手段などで得られる
キチンであってもよい。
れるキチンは、エビ、カニ、オキアミ等、甲殻類の甲皮
を塩酸処理でカルシウム分を除去し、さらに水酸化ナト
リウム処理により蛋白質を除去することなどにより調製
されるが、その他の入手経路、調製手段などで得られる
キチンであってもよい。
【0014】本発明におけるキチン酸加水分解物とは、
キチンを酸で部分加水分解することによって得られるN
−アセチル−D−グルコサミンとN−アセチルキトオリゴ
糖の混合物であり、N−アセチル−D−グルコサミンを6
0〜85%含有することが好ましい。
キチンを酸で部分加水分解することによって得られるN
−アセチル−D−グルコサミンとN−アセチルキトオリゴ
糖の混合物であり、N−アセチル−D−グルコサミンを6
0〜85%含有することが好ましい。
【0015】上記キチンの酸による部分加水分解は、キ
チン重量の2〜20倍量の塩酸、蟻酸、硫酸等の酸溶液
を添加して、撹拌しながら30〜60℃、2〜8時間反
応させることにより行われる。より好ましくはキチン重
量の3〜10倍量の濃塩酸を添加して、撹拌しながら4
0〜50℃、3〜5時間反応させる。酸溶液の添加量が
上記範囲外であると、分解効率が悪くなったり、中和塩
の量が多くなるため好ましくない。また、反応温度及び
反応時間が上記範囲外であると、分解効率が悪くなった
り、D−グルコサミンが生成されるため好ましくない。
チン重量の2〜20倍量の塩酸、蟻酸、硫酸等の酸溶液
を添加して、撹拌しながら30〜60℃、2〜8時間反
応させることにより行われる。より好ましくはキチン重
量の3〜10倍量の濃塩酸を添加して、撹拌しながら4
0〜50℃、3〜5時間反応させる。酸溶液の添加量が
上記範囲外であると、分解効率が悪くなったり、中和塩
の量が多くなるため好ましくない。また、反応温度及び
反応時間が上記範囲外であると、分解効率が悪くなった
り、D−グルコサミンが生成されるため好ましくない。
【0016】次に、加水分解反応を終了させるために、
部分加水分解液と同容量程度の水で希釈し、さらに温度
が上昇しないように、例えば25〜50%水酸化ナトリ
ウム溶液等のアルカリ剤を用いてpH3〜7になるよう
に中和を行う。
部分加水分解液と同容量程度の水で希釈し、さらに温度
が上昇しないように、例えば25〜50%水酸化ナトリ
ウム溶液等のアルカリ剤を用いてpH3〜7になるよう
に中和を行う。
【0017】このようにして得られる中和水溶液は、糖
の分解により多少褐色みを呈し、また未分解の不溶性キ
チンも残存しているが、これらは少量の活性炭及びフィ
ルターを用いて濾過することにより除去することがで
き、無色透明な中和溶液として得ることができる。この
中和溶液をそのまま分離膜処理することによりN−アセ
チル−D−グルコサミンとN−アセチルキトオリゴ糖を分
離することもできるが、本発明においては、該中和溶液
を特許第2134244号(特公平5−86399号)
に記載された方法(イオン交換膜電気透析法)で脱塩処
理してから分離膜処理することが好ましい。イオン交換
膜電気透析に用いられるイオン交換膜は、特に限定され
ないが、例えば、ネオセプタCL−25T、CM−1〜
2、AM−1〜3(徳山曹達株式会社製)、セレミオン
CMV/AMV(旭硝子株式会社製)等が挙げられる。
の分解により多少褐色みを呈し、また未分解の不溶性キ
チンも残存しているが、これらは少量の活性炭及びフィ
ルターを用いて濾過することにより除去することがで
き、無色透明な中和溶液として得ることができる。この
中和溶液をそのまま分離膜処理することによりN−アセ
チル−D−グルコサミンとN−アセチルキトオリゴ糖を分
離することもできるが、本発明においては、該中和溶液
を特許第2134244号(特公平5−86399号)
に記載された方法(イオン交換膜電気透析法)で脱塩処
理してから分離膜処理することが好ましい。イオン交換
膜電気透析に用いられるイオン交換膜は、特に限定され
ないが、例えば、ネオセプタCL−25T、CM−1〜
2、AM−1〜3(徳山曹達株式会社製)、セレミオン
CMV/AMV(旭硝子株式会社製)等が挙げられる。
【0018】また、上記キチン加水分解溶液は、分離膜
処理に供する前に適宜濃縮又は希釈して1〜40%の濃
度に調整されることが好ましく、経済性、操作性の点か
ら5〜20%に調整されることがより好ましい。
処理に供する前に適宜濃縮又は希釈して1〜40%の濃
度に調整されることが好ましく、経済性、操作性の点か
ら5〜20%に調整されることがより好ましい。
【0019】なお、上記キチン酸加水分解物又はその中
和溶液に、例えば特許1822027号(特公平5−3
3037号)に記載されているN−アセチルキトオリゴ
糖に対して加水分解能を有する酵素を作用させて、N−
アセチル−D−グルコサミンをさらに増加させることも
可能である。この場合には、加水分解物中のN−アセチ
ル−D−グルコサミンの含量を85%以上にすることも
可能である。
和溶液に、例えば特許1822027号(特公平5−3
3037号)に記載されているN−アセチルキトオリゴ
糖に対して加水分解能を有する酵素を作用させて、N−
アセチル−D−グルコサミンをさらに増加させることも
可能である。この場合には、加水分解物中のN−アセチ
ル−D−グルコサミンの含量を85%以上にすることも
可能である。
【0020】本発明で用いる分離膜は、一般的にルーズ
RO膜あるいはNF膜と呼ばれる種類の膜で、食塩阻止率と
して10〜90%の範囲の膜が使用できる。これらは、
溶液濃度、溶液pH、溶液温度、圧力、流速等の運転条件
により分離性能が変化するため、分離膜の種類を特に規
定できるものではないが、例えば、溶液濃度5〜15
%、溶液pH4〜6、液温10〜30℃のものを用いる
場合、食塩阻止率10〜60%の膜が好ましく用いられ
る。この場合、N−アセチル−D−グルコサミンは透過液
に含まれている。この透過液は、適宜濃縮してそのまま
噴霧乾燥、凍結乾燥、結晶化操作により粉末化すること
ができるが、好ましくは、粉末化する前にイオン交換樹
脂で精製することにより、さらに純度の高いものを得る
ことができる。
RO膜あるいはNF膜と呼ばれる種類の膜で、食塩阻止率と
して10〜90%の範囲の膜が使用できる。これらは、
溶液濃度、溶液pH、溶液温度、圧力、流速等の運転条件
により分離性能が変化するため、分離膜の種類を特に規
定できるものではないが、例えば、溶液濃度5〜15
%、溶液pH4〜6、液温10〜30℃のものを用いる
場合、食塩阻止率10〜60%の膜が好ましく用いられ
る。この場合、N−アセチル−D−グルコサミンは透過液
に含まれている。この透過液は、適宜濃縮してそのまま
噴霧乾燥、凍結乾燥、結晶化操作により粉末化すること
ができるが、好ましくは、粉末化する前にイオン交換樹
脂で精製することにより、さらに純度の高いものを得る
ことができる。
【0021】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。 実施例 濃塩酸20Lを撹拌しながら、キチン4kgを加え、4
5℃で4時間分解した後、同容量の水を加えて反応を停
止した後、ソーダ灰で中和してpH4.5にした。そし
て、脱色するために活性炭800gを加えて30分間撹
拌した後、濾過助剤を加えて濾過した。中和により生じ
た塩を除くために濾液を電気透析装置にかけ、N−アセ
チル−D−グルコサミン(73%)とN−アセチルキトオ
リゴ糖(27%)を含む溶液(濃度10%、pH5.
5)を20L得た。
する。 実施例 濃塩酸20Lを撹拌しながら、キチン4kgを加え、4
5℃で4時間分解した後、同容量の水を加えて反応を停
止した後、ソーダ灰で中和してpH4.5にした。そし
て、脱色するために活性炭800gを加えて30分間撹
拌した後、濾過助剤を加えて濾過した。中和により生じ
た塩を除くために濾液を電気透析装置にかけ、N−アセ
チル−D−グルコサミン(73%)とN−アセチルキトオ
リゴ糖(27%)を含む溶液(濃度10%、pH5.
5)を20L得た。
【0022】この溶液20Lを食塩阻止率10%のRO
膜(NTR−7410HG、日東電工製)に循環通液(液温
20℃)して、透過液が10L回収できたところで原液
に10L加水し、さらに透過液を10L回収し、この操
作をもう1回繰り返して合計30Lの透過液を得た。こ
の透過液30Lをイオン交換樹脂カラムに通してさらに
精製した後、減圧濃縮し、結晶化してN−アセチル−D−
グルコサミン1,020gを得た。
膜(NTR−7410HG、日東電工製)に循環通液(液温
20℃)して、透過液が10L回収できたところで原液
に10L加水し、さらに透過液を10L回収し、この操
作をもう1回繰り返して合計30Lの透過液を得た。こ
の透過液30Lをイオン交換樹脂カラムに通してさらに
精製した後、減圧濃縮し、結晶化してN−アセチル−D−
グルコサミン1,020gを得た。
【0023】得られたN−アセチル−D−グルコサミンの
純度は、HPLC分析により99%、融点は201℃であっ
た。
純度は、HPLC分析により99%、融点は201℃であっ
た。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
天然型N−アセチル−D−グルコサミンを効率よく生産す
ることができる。そして、食品添加物公定書記載の製造
方法に則っているため、得られたN−アセチル−D−グル
コサミンは食品添加物として広く利用できるものであ
る。
天然型N−アセチル−D−グルコサミンを効率よく生産す
ることができる。そして、食品添加物公定書記載の製造
方法に則っているため、得られたN−アセチル−D−グル
コサミンは食品添加物として広く利用できるものであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂井 和男 静岡県藤枝市旭ヶ丘5−2 Fターム(参考) 4C057 AA05 BB02 CC03 JJ03
Claims (3)
- 【請求項1】 N−アセチル−D−グルコサミンとN−ア
セチルキトオリゴ糖の混合物であるキチンの酸加水分解
物から、分離膜によりN−アセチル−D−グルコサミンを
選択的に取り出すことを特徴とする天然型N−アセチル
−D−グルコサミンの製造法。 - 【請求項2】 キチンを酸により部分加水分解し、この
分解液を中和した後、イオン交換膜電気透析法によって
脱塩処理して、前記N−アセチル−D−グルコサミンとN
−アセチルキトオリゴ糖の混合物を調製する請求項1記
載の天然型N−アセチル−D−グルコサミンの製造法。 - 【請求項3】 前記キチンの酸加水分解物が、N−アセ
チル−D−グルコサミンを60〜85%含有するもので
ある請求項1又は2記載の天然型N−アセチル−D−グル
コサミンの製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11085771A JP2000281696A (ja) | 1999-03-29 | 1999-03-29 | 天然型n−アセチル−d−グルコサミンの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11085771A JP2000281696A (ja) | 1999-03-29 | 1999-03-29 | 天然型n−アセチル−d−グルコサミンの製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000281696A true JP2000281696A (ja) | 2000-10-10 |
Family
ID=13868148
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11085771A Pending JP2000281696A (ja) | 1999-03-29 | 1999-03-29 | 天然型n−アセチル−d−グルコサミンの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000281696A (ja) |
Cited By (14)
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---|---|---|---|---|
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CN115448963A (zh) * | 2022-10-21 | 2022-12-09 | 扬州日兴生物科技股份有限公司 | 一种n-乙酰-d-氨基葡萄糖的制备方法 |
-
1999
- 1999-03-29 JP JP11085771A patent/JP2000281696A/ja active Pending
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