JP2006261539A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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宰豪 山住
Yoshifumi Ouchi
佳文 大内
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Abstract

【課題】処理室、搬送室およびロードロック室を備えた半導体製造装置において半導体ウエハ上に付着するマイナス電荷に帯電した異物を検出することのできる技術を提供する。
【解決手段】シリコン単結晶基板9と、その上に形成された、例えば酸化シリコン、窒化シリコンまたは酸窒化シリコンを主成分とする絶縁膜10とによって構成された異物検査用ダミーウエハSWdを用いることにより、プラズマCVD装置の反応室内または搬送室内のマイナス電荷に帯電したSiO微粒子を検出する。
【選択図】図4

Description

本発明は、半導体装置の製造技術に関し、特に、処理室、搬送室およびロードロック室を備えた半導体製造装置において発生する異物の検査方法に適用して有効な技術に関するものである。
例えば表面が鏡面研磨された単結晶シリコン基板と、単結晶シリコン基板上に成膜された数千オングストローム〜2ミクロン程度の膜厚の酸化膜とからなり、単結晶シリコン基板上の微細欠陥が酸化膜によって覆われた異物管理用の半導体基板が、特開2000−208574号公報(特許文献1)に記載されている。
特開2000−208574号公報
本発明者らは、CVD(Chemical Vapor Deposition)反応の一形式であるプラズマ励起反応を利用したプラズマCVD装置を用いて、半導体基板上での各種膜の形成を行っている。プラズマ反応は減圧状態の反応室内で高周波放電を行わせ、プラズマ粒子のエネルギーによって反応ガスを分解または相互に反応させて、半導体基板上に反応生成物としての膜を堆積させる方法である。プラズマCVD反応の機構は複雑ではあるが、例えば熱CVD法に比べて低温での膜の堆積が可能であり、例えば400℃以下の温度で窒化シリコン膜または酸化シリコン膜などが成膜できることから、半導体装置の製造分野では早くからプラズマCVD法が実用化されている。
しかしながら、プラズマCVD装置を用いた酸化シリコン膜の形成においては、以下に説明する種々の技術的課題が存在する。
プラズマCVD装置では、反応室内に置かれる製品用ウエハの主面上に反応生成物が到達して酸化シリコン膜が形成される一方で、反応室内にはマイナス電荷に帯電した異物、例えば酸化シリコンを主成分とする微粒子(以下、SiO微粒子という)が浮遊する。例えばプラズマCVD装置に備わる反応室と搬送室との間に圧力差がない状態で製品用ウエハを反応室から搬送室へ搬送した場合、この帯電したSiO微粒子は搬送室へ逆流し、製品用ウエハ上に付着することがある。このため、通常、シリコン単結晶からなる異物検査用ダミーウエハをプラズマCVD装置へ投入し、製品と同じ製造過程を経た後、異物検査用ダミーウエハを参照用として異物検査を行っている。
ところが、SiO微粒子はマイナス電荷で帯電しているため、製品用ウエハ上には付着するが、シリコン単結晶からなる異物検査用ダミーウエハ上には付着しないことが本発明者らによって明らかとなった。このため、製品用ウエハ上に付着したSiO微粒子と異物検査用ダミーウエハ上に付着したSiO微粒子との間で相関関係をとることが難しく、製品用ウエハ上にSiO微粒子が多発してもSiO微粒子を検出することができずに多数の不良製品が製造されてしまう。
本発明の目的は、処理室、搬送室およびロードロック室を備えた半導体製造装置において製品用ウエハ上に付着するマイナス電荷に帯電した異物を低減することのできる技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本発明は、シリコン単結晶基板と、その上に形成された、例えば酸化シリコン、窒化シリコンまたは酸窒化シリコンを主成分とするプラス電荷に帯電した絶縁膜とによって構成される異物検査用ダミーウエハを用いて、半導体製造装置の反応室内または搬送室内のマイナス電荷に帯電した異物を検出するものである。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
半導体製造装置の反応室内または搬送室内のマイナス電荷に帯電した異物を検出することができるので、マイナス電荷に帯電した異物が発生した際の異物低減対策が可能となり、製品用ウエハ上に付着するマイナス電荷に帯電した異物を低減することができる。
本実施の形態においては、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。さらに、本実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。同様に、本実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
また、本実施の形態においては、電界効果トランジスタを代表するMISFETをMISと略し、pチャネル型のMISFETをpMISと略し、nチャネル型のMISFETをnMISと略す。
また、本実施の形態を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本発明の一実施の形態では、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)デバイスの製造方法に本発明を適用した場合について図1〜図10を用いて説明する。
図1に示すように、例えばp型のシリコン単結晶からなる半導体基板(円形の薄い板状に加工した半導体ウエハ)1を用意する。次に、この半導体基板1を熱酸化してその表面に厚さ0.01μm程度の薄い酸化シリコン膜2を形成し、続いてその上層に、例えばCVD法により厚さ0.1μm程度の窒化シリコン膜3を堆積する。
次に、フォトリソグラフィ法により形成されたレジストパターンをマスクとして窒化シリコン膜3、酸化シリコン膜2および半導体基板1を順次エッチングすることにより、素子分離領域の半導体基板1に深さ0.35μm程度の素子分離溝4aを形成する。
次に、図2に示すように、プラズマCVD装置を用いて、半導体基板1上に酸化シリコン膜4bを堆積する。酸化シリコン膜4bは、例えばTEOS(tetraethylorthosilicate:Si(OC)とオゾン(O)とをソースガスに用いたプラズマCVD法により堆積されたTEOS酸化膜で構成される。ここで、酸化シリコン膜4bの成膜に先駆けてプラズマCVD装置において発生する異物の検査を行う。
次に、図3〜図6を用いて、酸化シリコン膜4bを形成する際にプラズマCVD装置において発生するマイナス電荷に帯電した異物、例えばSiO微粒子の検査方法について説明する。図3は、本発明の一実施の形態によるシングルウエハマルチチャンバ方式の並行平板型プラズマCVD装置の構成の一例を示す模式図であり、図中、5はプラズマCVD装置、6は反応室、6Aはゲート、7は搬送室、7Aは搬送ロボット、8はロードロック室、8A,8Bはウエハカセット、SWは製品用ウエハである。図4は、本発明の一実施の形態によるプラズマCVD装置における成膜時の製品用ウエハの流れを説明する工程図である。図5は、本発明の一実施の形態による異物検査用ダミーウエハを示す断面図であり、図中、9はシリコン単結晶基板、10は絶縁膜、SWdは異物検査用ダミーウエハである。図6(a)〜(d)は、本発明の一実施の形態によるプラズマCVD装置におけるSiO微粒子の発生箇所を特定するための異物検査用ダミーウエハの動きを示す工程図である。
一般に、プラズマCVD装置は、反応室を中心として、サブシステムとしてのガス制御系、真空制御系、ウエハ搬送系、電源部等を基本構成とし、反応室以外は共通化が可能である。図3に示すプラズマCVD装置5では、これらのうち製造歩留まり等に影響を与えるSiO微粒子が製品用ウエハSW上に付着すると考えられる反応室6、搬送室7およびロードロック室8を例示している。
プラズマCVD装置5に備わる反応室6は平行平板型構造であり、加熱にはヒータ付きのサセプタを用いる。プラズマCVD装置5は、反応室6の内部に2つの平板電極を対向させ、一方の電極板上に処理するべき製品用ウエハSWを載置し、対向する電極との間に高周波電力を印加し、生成ガスのプラズマを発生させて製品用ウエハSWの主面上にプラズマCVD法によって絶縁膜、半導体膜または金属・導体膜を堆積する半導体製造装置である。図3には、3つの反応室6を例示しているが、2つまたは4つの反応室6の構成が可能である。
製品用ウエハSWの主面上への酸化シリコン膜、例えばTEOS酸化膜の形成は、例えば以下の手順によって行われる。
図3および図4に示すように、搬送室7には、製品用ウエハSWを搬送する搬送ロボット7Aが備わっており、搬送ロボット7Aにてロードロック室8に設置されたウエハカセット8Aから1枚の製品用ウエハSWが搬出され、搬送室7と反応室6との間を仕切るゲート6Aを開けて反応室6へ搬入される。ウエハカセット8Aには、通常25枚、12枚または6枚等のバッチ単位で製品用ウエハSWが収納されている。
製品用ウエハSWは、反応室6の内部に設置された一方の電極であるサセプタと呼ばれる支持台の上に置かれた後、ゲート6Aを閉じて、このサセプタと、その周囲を絶縁体によって保持されたシャワーヘッドとの間に高周波電力が印加される。シャワーヘッドにはガスノズルが設けられており、このガスノズルを通して複数種の生成ガス、例えばTEOSガスおよびオゾンガスが反応室6へ導入されて、製品用ウエハSWの主面上にTEOS酸化膜が成膜される。生成ガスおよび反応副生成物は、圧力調整バルブおよびスロットバルブを通り排気ダクトへ排出される。
製品用ウエハSWの主面上にTEOS酸化膜が堆積されると、搬送ロボット7Aにて反応室6から製品用ウエハSWが搬出されてロードロック室8に設置されたウエハカセット8Bへ搬入される。
次に、製品用ウエハSW上に付着するSiO微粒子を検出する異物検査用ダミーウエハSWdについて説明する。
図5に示すように、異物検査用ダミーウエハSWdは、シリコン単結晶基板9と、その上に形成された、例えば酸化シリコン、窒化シリコンまたは酸窒化シリコンを主成分とする絶縁膜10とにより構成されている。シリコン単結晶基板9は、例えばCZ(Czochralski)法またはFZ(Floating Zone)法により製造された基板である。また、絶縁膜10は、例えばプラズマCVD法により形成され、例えば3nmから200nm程度(好ましくは200nm)の厚さを有している。シリコン単結晶基板9上には、厚さ3nm程度の自然酸化膜が形成されていることから、絶縁膜10中の帯電量を制御するためには、絶縁膜10の厚さを3nmよりも厚くすることが望ましい。また、本発明者らが検討した結果、厚さ200nmの絶縁膜10において、付着した異物(SiO微粒子)の最も高い検出感度が得られた。
前述したように、反応室内または搬送室内などに浮遊するSiO微粒子はマイナス電荷で帯電しているため、シリコン単結晶基板9上には付着しない。しかし、シリコン単結晶基板9上に、例えば酸化シリコン、窒化シリコンまたは酸窒化シリコンを主成分とする絶縁膜10を成膜した異物検査用ダミーウエハSWdはプラス電荷で帯電しているため、異物検査用ダミーウエハSWdにSiO微粒子が付着しやすく、SiO微粒子を検出することができる。
SiO微粒子の検出は、例えば非接触での光学的な手法で行われる。例えば波長250nmから850nm程度の近紫外から近赤外にわたる光を用いて、非接触に絶縁膜10上に付着したSiO微粒子を検出することができる。
これによって、プラズマCVD装置の反応室内または搬送室内のSiO微粒子を異物検査用ダミーウエハSWdによって検出することが可能となり、異物検査用ダミーウエハSWd上に付着したSiO微粒子から製品用ウエハSW上に付着するSiO微粒子を推測することができる。本発明者らが行った異物検査では、例えば反応室6内に浮遊する0.1μm以上の大きさのSiO微粒子が、シリコン単結晶基板からなる異物検査用ダミーウエハでは1個から2個程度しか検出されなかったが、本発明の異物検査用ダミーウエハSWdでは30個から40個程度検出することができた。
次に、SiO微粒子の発生箇所を特定するための異物検査用ダミーウエハSWdの動きの一例を説明する。図6(a)は搬送室7内で付着するSiO微粒子、図6(b)は反応室6内で付着するSiO微粒子、図6(c)はゲート6Aの開閉時に付着するSiO微粒子、図6(d)は反応ガスのフロー時に付着するSiO微粒子をそれぞれ検出する異物検査用ダミーウエハSWdの動きを示す工程図である。
搬送室7内で付着するSiO微粒子は、例えば図6(a)に示す工程により検出することができる。まず、搬送ロボット7Aにてロードロック室8に設置されたウエハカセット8Aから異物検査用ダミーウエハSWdを搬出する。搬送ロボット7Aにて保持した状態で異物検査用ダミーウエハSWdを搬送室7に30秒以上放置した後、異物検査用ダミーウエハSWdを搬送ロボット7Aにてロードロック室8に設置されたウエハカセット8Bへ搬入する。
反応室6内で付着するSiO微粒子は、例えば図6(b)に示す工程により検出することができる。まず、搬送ロボット7Aにてロードロック室8に設置されたウエハカセット8Aから異物検査用ダミーウエハSWdを搬出し、搬送室7を通り、搬送室7と反応室6との間を仕切るゲート6Aを開けて反応室6へ搬入する。サセプタ上に異物検査用ダミーウエハSWdを載せた後、搬送ロボット7Aを戻す。次いでゲート6Aを閉じた状態で異物検査用ダミーウエハSWdをサセプタ上に30秒以上放置した後、ゲート6Aを開けて異物検査用ダミーウエハSWdを搬送ロボット7Aにて反応室6から搬出し、搬送室7を通り、ロードロック室8に設置されたウエハカセット8Bへ搬入する。
ゲート6Aの開閉時に付着するSiO微粒子は、例えば図6(c)に示す工程により検出することができる。まず、搬送ロボット7Aにてロードロック室8に設置されたウエハカセット8Aから異物検査用ダミーウエハSWdを搬出し、搬送室7を通り、搬送室7と反応室6との間を仕切るゲート6Aを開けて反応室6へ搬入する。サセプタ上に異物検査用ダミーウエハSWdを載せた後、搬送ロボット7Aを戻す。次いでゲート6Aを開閉した後、異物検査用ダミーウエハSWdを搬送ロボット7Aにて反応室6から搬出し、搬送室7を通り、ロードロック室8に設置されたウエハカセット8Bへ搬入する。
反応ガスのフロー時に付着するSiO微粒子は、例えば図6(d)に示す工程により検出することができる。まず、搬送ロボット7Aにてロードロック室8に設置されたウエハカセット8Aから異物検査用ダミーウエハSWdを搬出し、搬送室7を通り、搬送室7と反応室6との間を仕切るゲート6Aを開けて反応室6へ搬入する。サセプタ上に異物検査用ダミーウエハSWdを載せた後、搬送ロボット7Aを戻す。次いでゲート6Aを閉じた状態でガスノズルから生成ガスを反応室6へ供給し、異物検査用ダミーウエハSWdをサセプタ上に、例えば成膜時間と同程度の時間放置した後、反応室6への生成ガスの供給を止める。その後、ゲート6Aを開けて異物検査用ダミーウエハSWdを搬送ロボット7Aにて反応室6から搬出し、搬送室7を通りロードロック室8に設置されたウエハカセット8Bへ搬入する。
このように、異物検査用ダミーウエハSWdの動きを制御することにより、SiO微粒子が検出できることに加えて、さらにSiO微粒子の発生箇所を特定することができる。
なお、このような異物検査は、酸化シリコン膜4bの成膜に先駆けて行うと前述したが、1バッチ内の数枚、または1バッチの全ての製品用ウエハSW上に酸化シリコン膜4bを堆積した後に行ってもよい。
次に、図7に示すように、半導体基板1上にCVD法により堆積した酸化シリコン膜4bを、例えばCMP(chemical vapor deposition)法により研磨して、素子分離溝4aの内部に酸化シリコン膜4bを残すことによって素子分離領域を形成する。続いて熱リン酸を用いたウェットエッチングで窒化シリコン膜3を除去した後、半導体基板1に温度1000℃程度の熱処理を施すことにより、素子分離溝4aに埋め込んだ酸化シリコン膜4bを焼き締める。
次に、フォトリソグラフィ法により形成されたレジストパターンをマスクとして半導体基板1に不純物をイオン注入し、pウェル11およびnウェル12を形成する。pウェル11にはp型の導電型を示す不純物、例えばボロンをイオン注入し、nウェル12にはn型の導電型を示す不純物、例えばリンをイオン注入する。この後、各ウェル領域にMISのしきい値を制御するための不純物をイオン注入してもよい。
次に、ゲート絶縁膜となる酸化シリコン膜13a、ゲート電極となるシリコン多結晶膜14aおよびキャップ絶縁膜となる酸化シリコン膜15aを順次堆積して積層膜を形成する。酸化シリコン膜13aは、例えば熱酸化法または熱CVD法により形成することができ、シリコン多結晶膜14aは、例えばCVD法により形成することができる。また、酸化シリコン膜15aは、例えば前記図3に記載したプラズマCVD装置5を用いて形成され、酸化シリコン膜4bと同様に、その成膜時には前述した異物検査用ダミーウエハSWdを用いた異物検査が行われる。
次に、図8に示すように、フォトリソグラフィ法により形成されたレジストパターンをマスクとして上記積層膜をエッチングして、ゲート絶縁膜13、ゲート電極14およびキャップ絶縁膜15を形成する。続いて半導体基板1上にCVD法により酸化シリコン膜を堆積した後、この酸化シリコン膜を異方性エッチングすることにより、ゲート電極14の側壁にサイドウォール16を形成する。
次に、フォトリソグラフィ法により形成されたレジストパターンをマスクとしてpウェル11にn型不純物、例えばヒ素をイオン注入し、ゲート電極28の両側のpウェル11にn型半導体領域17を形成する。n型半導体領域17は、ゲート電極14およびサイドウォール16に対して自己整合的に形成され、nMISのソース・ドレインとして機能する。同様に、フォトリソグラフィ法により形成されたレジストパターンをマスクとしてnウェル12にp型不純物、例えばフッ化ボロンをイオン注入し、ゲート電極14の両側のnウェル12にp型半導体領域18を形成する。p型半導体領域18は、ゲート電極14およびサイドウォール16に対して自己整合的に形成され、pMISのソース・ドレインとして機能する。
次に、図9に示すように、半導体基板1上に酸化シリコン膜19を形成した後、この酸化シリコン膜19を、例えばCMP法によって研磨することによりその表面を平坦化する。酸化シリコン膜19は、例えば前記図3に記載したプラズマCVD装置5を用いて形成され、酸化シリコン膜4bと同様に、その成膜時には前述した異物検査用ダミーウエハSWdを用いた異物検査が行われる。
次に、フォトリソグラフィ法により形成されたレジストパターンをマスクとしたエッチングによって酸化シリコン膜19に接続孔20を形成する。この接続孔20はn型半導体領域17またはp型半導体領域18上などの必要部分に形成する。続いて接続孔20の内部を含む半導体基板1の全面に窒化チタン膜を、例えばCVD法により形成し、さらに接続孔20を埋め込むタングステン膜を、例えばCVD法により形成する。その後、接続孔20以外の領域の窒化チタン膜およびタングステン膜を、例えばCMP法により除去して接続孔20の内部にプラグ21を形成する。
次に、半導体基板1上に、例えばタングステン膜を形成した後、フォトリソグラフィ法により形成されたレジストパターンをマスクとしたエッチングによりタングステン膜を加工し、第1層目の配線22を形成する。タングステン膜は、CVD法またはスパッタ法により形成できる。
次に、図10に示すように、配線22を覆う絶縁膜、例えば酸化シリコン膜を形成した後、その絶縁膜を、例えばCMP法で研磨することにより、表面が平坦化された層間絶縁膜23を形成する。続いてフォトリソグラフィ法により形成されたレジストパターンをマスクとしたエッチングによって層間絶縁膜23の所定の領域に接続孔24を形成する。
次に、接続孔24の内部を含む半導体基板1の全面にバリアメタル層を形成し、さらに接続孔24を埋め込む銅膜を形成する。バリアメタル層は、例えば窒化チタン膜、タンタル膜または窒化タンタル膜などであり、例えばCVD法またはスパッタ法により形成する。銅膜は主導体層として機能し、例えばメッキ法により形成できる。メッキ法による銅膜の形成前に、例えばCVD法またはスパッタ法によりシード層として薄い銅膜を形成できる。その後、接続孔24以外の領域の銅膜およびバリアメタル層を、例えばCMP法により除去して接続孔24の内部にプラグ25を形成する。
次に、半導体基板1上にストッパ絶縁膜26を形成し、さらに配線形成用の絶縁膜27を形成する。ストッパ絶縁膜26は、例えば窒化シリコン膜とし、絶縁膜27は、例えば酸化シリコン膜とする。続いてフォトリソグラフィ法により形成されたレジストパターンをマスクとしたエッチングによってストッパ絶縁膜26および絶縁膜27の所定の領域に配線溝28を形成する。
次に、配線溝28の内部を含む半導体基板1の全面にバリアメタル層29を形成し、さらに配線溝28を埋め込む銅膜を形成する。その後、配線溝28以外の領域の銅膜およびバリアメタル層29を、例えばCMP法により除去して、配線溝28の内部に銅膜を主導体層とする第2層目の配線30を形成する。
その後、さらに上層の配線を形成した後、パッシベーション膜で半導体基板1の全面を覆うことにより、CMOSデバイスが略完成する。
このように、本実施の形態によれば、異物検査用ダミーウエハSWdを、シリコン単結晶基板9と、その上に形成された、例えば酸化シリコン、窒化シリコンまたは酸窒化シリコンを主成分とする絶縁膜10とによって構成することにより、プラズマCVD装置5の反応室6内または搬送室7内のSiO微粒子を検出することができる。これにより、SiO微粒子が発生した際の異物低減対策が可能となり、製品用ウエハSW上に付着するSiO微粒子を低減することができる。さらに、製品用ウエハSW上に付着するSiO微粒子が低減できることから半導体装置の製造歩留まりを向上させることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を発明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、前記実施の形態では、プラズマCVD装置を用いて酸化シリコン膜を堆積する際の異物検査に本発明を適用したが、材料またはCVD装置の方式に限定されることなく、反応室、搬送室およびロードロック室を備えるCVD装置を用いて各種膜を堆積する際の異物検査に適用することができる。さらに、CVD装置に限定されるものではなく、反応室、搬送室およびロードロック室を備えるいかなる半導体製造装置における異物検査にも本発明を適用することができ、例えばドライエッチング装置における異物検査に適用しても同様の効果が得られる。
また、前記実施の形態では、異物検査用ダミーウエハを構成し、シリコン単結晶基板上に形成される絶縁膜に、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜または酸窒化シリコン膜を例示したが、これに限定されるものではなく、プラス電荷に帯電する絶縁膜であれば適用することが可能であり、同様の効果が得られる。さらに、上記絶縁膜はプラズマCVD法により形成されるとしたが、これに限定されるものではなく、熱酸化法、熱CVD法またはスパッタリング法などの薄膜形成法を用いることができる。
また、前記実施の形態では、半導体製造装置において発生するマイナス電荷に帯電した異物としてSiO微粒子を例示したが、これに限定されるものではない。
本発明の半導体製造装置の異物検査方法は、反応室、搬送室およびロードロック室を備える半導体製造装置において発生するマイナス電荷に帯電した異物の検出に適用することができる。
本発明の一実施の形態であるCMOSデバイスの製造工程を示す半導体基板の要部断面図である。 本発明の一実施の形態であるCMOSデバイスの製造工程を示す半導体基板の要部断面図である。 本発明の一実施の形態である平行平板型プラズマCVD装置の構成の一例を示す模式図である。 本発明の一実施の形態によるプラズマCVD装置における成膜時の製品用ウエハの流れを説明する工程図である。 本発明の一実施の形態である異物検査用ダミーウエハを示す断面図である。 本発明の一実施の形態であるSiO微粒子の発生箇所を特定するための異物検査用ダミーウエハの動きの一例を示す工程図である。 本発明の一実施の形態であるCMOSデバイスの製造工程を示す半導体基板の要部断面図である。 本発明の一実施の形態であるCMOSデバイスの製造工程を示す半導体基板の要部断面図である。 本発明の一実施の形態であるCMOSデバイスの製造工程を示す半導体基板の要部断面図である。 本発明の一実施の形態であるCMOSデバイスの製造工程を示す半導体基板の要部断面図である。
符号の説明
1 半導体基板
2 酸化シリコン膜
3 窒化シリコン膜
4a 素子分離溝
4b 酸化シリコン膜
5 プラズマCVD装置
6 反応室
6A ゲート
7 搬送室
7A 搬送ロット
8 ロードロック室
8A,8B ウエハカセット
9 シリコン単結晶基板
10 絶縁膜
11 pウェル
12 nウェル
13 ゲート絶縁膜
13a 酸化シリコン膜
14 ゲート電極
14a シリコン多結晶膜
15 キャップ絶縁膜
15a 酸化シリコン膜
16 サイドウォール
17 n型半導体領域
18 p型半導体領域
19 酸化シリコン膜
20 接続孔
21 プラグ
22 配線
23 層間絶縁膜
24 接続孔
25 プラグ
26 ストッパ絶縁膜
27 絶縁膜
28 配線溝
29 バリアメタル層
30 配線
SW 製品用ウエハ
SWd 異物検査用ダミーウエハ

Claims (6)

  1. 反応室、搬送室およびロードロック室を備える半導体製造装置の前記反応室または前記搬送室内の異物を検査する工程を含む半導体装置の製造方法であって、前記異物の検査工程では、基板と、前記基板上に形成されたプラス電荷に帯電した絶縁膜とによって構成される異物検査用ダミーウエハを用いて、前記反応室内または前記搬送室内の異物を検出することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、前記絶縁膜は、酸化シリコン、窒化シリコンまたは酸窒化シリコンを主成分とすることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、前記絶縁膜の厚さは3nmから200nm程度であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、前記絶縁膜はプラズマCVD法により前記基板上に形成されることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、前記異物はマイナス電荷に帯電していることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、前記異物は酸化シリコンを主成分とする微粒子であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
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