JP2009094380A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009094380A
JP2009094380A JP2007265284A JP2007265284A JP2009094380A JP 2009094380 A JP2009094380 A JP 2009094380A JP 2007265284 A JP2007265284 A JP 2007265284A JP 2007265284 A JP2007265284 A JP 2007265284A JP 2009094380 A JP2009094380 A JP 2009094380A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
upper electrode
semiconductor device
substrate
electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007265284A
Other languages
English (en)
Inventor
Yosuke Inoue
陽介 井上
Kotaro Horikoshi
孝太郎 堀越
Taichi Hayamizu
太一 早水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Renesas Technology Corp
Original Assignee
Renesas Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Renesas Technology Corp filed Critical Renesas Technology Corp
Priority to JP2007265284A priority Critical patent/JP2009094380A/ja
Publication of JP2009094380A publication Critical patent/JP2009094380A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Chemical Vapour Deposition (AREA)
  • Drying Of Semiconductors (AREA)
  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)

Abstract

【課題】平行平板型プラズマ処理装置を用いた基板の処理に際し、上部電極を構成する部材間の熱膨張係数差に起因する異物の発生を抑制する。
【解決手段】プラズマエッチング装置50の真空チャンバ51に設けられた上部電極ユニット60は、シリコン層とグラファイト層とを貼り合わせた円盤状の電極板61と、電極板61を支持するアルミニウム製の電極支持部材62とからなり、この上部電極ユニット60の上部にはチーリングユニット80が設けられている。チーリングユニット80は、その底部に冷媒を循環させるための冷媒室81が設けられており、上部電極ユニット60が冷媒によって強制冷却される構造になっている。
【選択図】図6

Description

本発明は、半導体装置の製造技術に関し、特に、プラズマ処理装置を用いて半導体基板の表面処理を行う工程に適用して有効な技術に関するものである。
半導体製造プロセスでは、半導体基板の表面処理を行うためにプラズマ処理装置が使用されている。例えば半導体基板上の層間絶縁膜に微細な配線溝を形成した後、配線溝の内部を含む層間絶縁膜上にメタル膜を堆積し、次に化学的機械研磨(CMP:Chemical Mechanical Polishing)法を用いて配線溝の外部のメタル膜を除去することにより、配線溝の内部に埋込み配線を形成する、いわゆるダマシンプロセスでは、層間絶縁膜に配線溝を形成する工程でプラズマエッチング装置が使用される。
プラズマ処理装置にも各種のタイプがあるが、処理室(チャンバ)内に一対の電極を対向して配置する平行平板型のプラズマ処理装置は、処理の均一性に優れ、大口径の基板(ウエハ)の処理も可能であることから広汎に使用されている。
例えば平行平板型のプラズマエッチング装置を使って層間絶縁膜に配線溝を形成する場合は、処理室内の下部電極上にウエハを載置した後、処理室内にフッ化炭化水素系のエッチングガスを導入すると共に、電極に高周波を印加することによって電極間にプラズマを発生させ、エッチングガスの解離によって生じたイオンによって基板の表面をエッチングする。
上記のようなプラズマエッチング処理においては、エッチングガスの解離生成物に起因する異物が処理室の内壁などに堆積し、これが基板の表面に付着することによって歩留まりの低下を引き起こすことが知られている。
特許文献1(特開平7−22393号公報、[0021]、[0029]、図11)は、CとFを含むガスを用いて酸化シリコン膜をドライエッチングする際、前記ガス中の元素を含むフロロカーボン膜がエッチング装置の反応容器(チャンバ)内壁に堆積し、エッチングを繰り返すうちにこのフロロカーボン膜が剥離して被処理基板のパターン欠損を引き起こす問題を指摘している。その対策として、この文献は、反応容器内に設けられる−100℃〜0℃の温度範囲に設定される冷却機構と、前記反応容器内に隣接して設けられ、前記反応容器内の冷却機構をシャッターを介して前記反応容器内を真空に保持したまま搬入、搬出せしめる手段とを有するロードロック室とを備えたドライエッチング装置を開示している。このドライエッチング装置によれば、反応容器内に低温部を設けることにより、エッチング時に発生するフロロカーボン膜が低温部に堆積し、反応容器内壁への堆積量が激減する。従って、この低温部をロードロック等を利用して真空に保持したまま、反応容器外に移送し、大気中で洗浄することにより、反応容器内で堆積したフロロカーボン膜のほとんどを除去することが可能となる。
特許文献2(特開2003−174012号公報、[0018]、図1)は、上述したフロロカーボン系のパーティクルが基板表面に付着するのを防止する対策として、基板ホルダの基板保持面よりも下方の位置に冷却トラップを交換可能に取り付け、エッチング中にこの冷却トラップを40℃〜100℃程度に冷却することによって、堆積作用のあるガス分子を捕集する技術を開示している。
特許文献3(特開2003−68710号公報、[0025]、図1)は、チャンバの天井部分に設けられた上部電極ユニットを冷却する部材冷却システムを備えたプラズマエッチング装置を開示している。このプラズマエッチング装置の上部電極ユニットは、その下面に多数のガス吐出孔が設けられたシャワーヘッドと、このシャワーヘッドの上部に設けられたベース部材とを有している。ベース部材には気体流路が形成されており、この気体流路内に空気の流れを形成してベース部材を空冷することにより、シャワーヘッドの温度上昇を60℃から64℃程度にまで抑制することができるようになっている。この気体流路はカバー部材で覆われており、また、気体流路内の空気をファンにより排気管を介してクリーンルーム外へ排出するので、気体流路内の空気の流れがクリーンルーム内の気流に影響を及ぼしたり、クリーンルーム内にパーティクルなどを散乱させたりすることがない。
特開平7−22393号公報([0021]、[0029]、図11) 特開2003−174012号公報([0018]、図1) 特開2003−68710号公報([0025]、図1)
このように、従来のプラズマエッチング工程においては、エッチングガスの解離生成物に起因する異物による歩留まりの低下を防ぐために、種々の対策が講じられている。
ところが、プラズマエッチング装置の処理室内で発生する異物の中には、上記したエッチングガスの解離生成物に起因する異物以外の異物が存在し、これが歩留まりの低下を引き起こす一因になっていることを本発明者は突き止めた。
本発明者らが使用している平行平板型プラズマエッチング装置の上部電極は、シリコンとグラファイトを貼り合わせたラミネート構造を有している。この上部電極は、アルミニウム製の電極支持部材に固定され、下部電極(サセプタ)の上方に配置されている。また、この上部電極には、エッチングガスを処理室に供給するための多数のガス吐出孔が設けられている。
基板のエッチングが始まると、プラズマのエネルギーによって上部電極が加熱され、その温度が次第に上昇していく。すると、アルミニウムとグラファイトの熱膨張係数差に起因して、上部電極と電極支持部材との接触面にずれが生じ、アルミニウムによりも柔らかいグラファイトで構成された上部電極が擦れてカーボン系の異物が発生する。そして、上部電極の熱膨張−収縮が繰り返されて異物がある量まで蓄積すると、この異物がエッチングガスと共に上部電極のガス吐出孔を通じて処理内に導入され、基板の表面に付着して歩留まりの低下を引き起こす。
本発明者らは、当初、上記した異物に起因する歩留まりの低下を抑制するために、毎日1時間程度処理室内をクリーニングしていたが、このクリーニング作業のためにエッチング工程のスループットが大幅に低下してしまった。また、クリーニングを行っても異物を十分に除去することができなかった。
本発明の目的は、平行平板型プラズマ処理装置を用いた基板の処理に際し、上部電極を構成する部材間の熱膨張係数差に起因する異物の発生を抑制する技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本発明は、平行平板型プラズマ処理装置を用いて被処理基板の表面を処理する工程を含む半導体装置の製造方法であって、前記プラズマ処理装置は、前記被処理基板を載置する下部電極と、前記下部電極と対向するように配置された複数の部材からなる上部電極ユニットと、前記上部電極ユニットを強制冷却するための冷却手段とを有するものである。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
プラズマ処理の進行に伴う上部電極ユニットの昇温を冷却手段によって抑制することにより、上部電極ユニットを構成する各部材間の接触面におけるずれ量が減少するので、上部電極ユニットから発生する異物の量が減少する。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
本実施の形態は、多層Cu配線を有する半導体装置に適用したものである。この半導体装置は、第1層目のCu配線をシングルダマシン法で形成し、第2層目以降のCu配線をデュアルダマシン法で形成している。以下、その製造方法を図1〜図11を用いて工程順に説明する。
まず、図1に示すように、例えば単結晶シリコンからなる半導体基板(以下、単に基板という)1の主面に、nチャネル型MISFET(Qn)およびpチャネル型MISFET(Qp)を形成する。なお、図中の符号2は素子分離溝、符号4はp型ウエル、符号5はn型ウエルをそれぞれ示している。
素子分離溝2は、基板1をエッチングして形成した溝の内部にSiO(酸化シリコン)膜3を埋め込んだ後、その表面を化学的機械研磨法で平坦化する、周知のSTI(Shallow Trench Isolation)法を用いて形成する。また、p型ウエル4およびn型ウエル5は、基板1にp型不純物(例えばホウ素)およびn型不純物(例えばリン)をイオン注入し、続いて基板1を熱処理してこれらの不純物を基板1中に拡散させることによって形成する。
nチャネル型MISFET(Qn)は、p型ウエル4の表面に形成されたSiO膜またはSiON(酸窒化シリコン)膜からなるゲート絶縁膜6、ゲート絶縁膜6の上部に形成された多結晶シリコン膜などからなるゲート電極7、ゲート電極7の側壁に形成された酸化シリコン膜などからなるサイドウォールスペーサ8、およびゲート電極7の両側のp型ウエル4に形成された一対のn型半導体領域(ソース、ドレイン)11などによって構成される。pチャネル型MISFET(Qp)は、ゲート絶縁膜6、ゲート電極7、サイドウォールスペーサ8、およびゲート電極7の両側のn型ウエル5に形成された一対のp型半導体領域(ソース、ドレイン)12などによって構成される。
nチャネル型MISFET(Qn)のゲート電極7を構成する多結晶シリコン膜中にはn型不純物(リン)を導入し、pチャネル型MISFET(Qp)のゲート電極7を構成する多結晶シリコン膜中にはp型不純物(ホウ素)を導入する。また、nチャネル型MISFET(Qn)のゲート電極7とn型半導体領域(ソース、ドレイン)11のそれぞれの表面、およびpチャネル型MISFET(Qp)のゲート電極7とp型半導体領域(ソース、ドレイン)12のそれぞれの表面には、ゲート電極7およびソース、ドレインの低抵抗化を目的としてCo(コバルト)シリサイド膜9を形成する。
次に、図2に示すように、nチャネル型MISFET(Qn)およびpチャネル型MISFET(Qp)のそれぞれの上部にエッチングストッパ膜13と絶縁膜14とを堆積した後、化学的機械研磨法を用いて絶縁膜14の表面を平坦化する。エッチングストッパ膜13は、例えばCVD法で堆積した窒化シリコン膜で構成し、絶縁膜14は、例えばCVD法で堆積した酸化シリコン膜で構成する。
次に、nチャネル型MISFET(Qn)のn型半導体領域(ソース、ドレイン)11およびpチャネル型MISFET(Qp)のp型半導体領域(ソース、ドレイン)12のそれぞれの上部の絶縁膜14をエッチングし、続いてその下層のエッチングストッパ膜13をエッチングしてコンタクトホール15を形成する。
次に、コンタクトホール15の内部にメタルプラグ16を形成する。メタルプラグ16を形成するには、まずコンタクトホール15の内部を含む絶縁膜14上にスパッタリング法でTiN(窒化チタン)膜とW(タングステン)膜とを堆積する。TiN膜はバリアメタル膜として機能するものであり、TiN膜とTi(チタン)膜との積層膜で構成することもできる。次に、絶縁膜14上のTiN膜とW膜とを化学的機械研磨法で除去する。コンタクトホール15の内部に形成したメタルプラグ16は、nチャネル型MISFET(Qn)のn型半導体領域(ソース、ドレイン)11およびpチャネル型MISFET(Qp)のp型半導体領域(ソース、ドレイン)12とそれぞれ電気的に接続される。
次に、図3に示すように、絶縁膜14上にプラズマCVD法でSiCN膜17を堆積した後、SiCN膜17上に層間絶縁膜としてSiOC膜18を堆積する。SiCN膜17およびSiOC膜18は、例えばプラズマCVD法で堆積する。SiCN膜17は、後の工程でSiOC膜18に配線溝を形成する際のエッチングストッパ膜として機能する。エッチングストッパ膜としては、窒化シリコン膜を使用することもできるが、ここではSiN膜よりも誘電率が低いSiCN膜17を使用する。SiOC膜18の比誘電率は、2.9程度である。
次に、図4に示すように、SiOC膜18の上部に反射防止膜19を形成する。反射防止膜19は、例えばSiO膜19a、SiON膜19bおよびSiO膜19cの3層膜で構成し、プラズマCVD装置のチャンバ内で連続して成膜する。
次に、図5に示すように、反射防止膜19の上部にフォトレジスト膜21を形成した後、このフォトレジスト膜21をマスクにして反射防止膜19およびSiOC膜18をドライエッチングすることによって、配線溝20を形成する。このとき、SiOC膜18の下層のSiCN膜17がエッチングストッパ膜として機能する。
図6は、上記配線溝20の形成に用いるプラズマエッチング装置の要部の構造を示す概略断面図である。
プラズマエッチング装置50は、例えばアルミニウムやステンレスなどの金属で構成された真空チャンバ(処理室)51を備えている。真空チャンバ51の中央には、下部電極を構成するサセプタ52が設けられている。また、真空チャンバ51には、ゲートバルブ53を介してロードロックチャンバ54が接続されている。ウエハ状の基板1は、図示しない多関節アーム型のロボットハンドなどを介してロードロックチャンバ54から真空チャンバ51内に搬送され、サセプタ52の上面中央に載置される。また、エッチング処理が終了した基板1は、ロボットハンドなどを介して真空チャンバ51からロードロックチャンバ54に搬出される。
サセプタ52の上面中央には、基板1と略同一寸法の静電チャック55が設けられている。静電チャック55は、2層の絶縁フィルムに挟まれた金属層を有しており、真空チャンバ51の外部の直流電源56からこの金属層に直流高電圧を印加することにより、基板1の裏面が静電チャック55の表面に吸着・保持される。
サセプタ52の内部には、基板1の温度を調節するための冷媒が循環する冷媒導入管57が設けられている。冷媒導入管57の一端から導入された冷媒は、サセプタ52の内部を循環した後、冷媒導入管57の他端から外部に排出される。これにより、サセプタ52上の基板1は、プラズマエッチングの開始から終了までの間、ほぼ一定の温度(例えば20℃)に維持される。
サセプタ52の上方には、サセプタ52の上面と対向するように配置された上部電極ユニット60が設けられている。上部電極ユニット60は、例えばシリコン層とグラファイト層とを貼り合わせた円盤状の電極板61と、この電極板61を支持するアルミニウム製の電極支持部材62とからなり、電極板61には、上下方向に貫通する多数のガス吐出孔63が設けられている。
電極支持部材62の一部には、ガス導入口64が設けられており、このガス導入口64には、バルブ70を介してガス導入管71が接続されている。また、ガス導入管71には、例えばCなどのフッ化炭素系ガスあるいはCHFなどのフッ化炭化水素系ガスと、酸素ガス(O)と、Arなどからなるパージガスとを供給するガス供給源72a、72b、72cがそれぞれマスフローコントローラ73を介して接続されている。
電極支持部材62と電極板61との間には、上記ガス導入口64に連通する隙間65が設けられており、ガス導入口64から導入されたガスは、この隙間65とガス吐出孔63とを通じて真空チャンバ51内に供給される。一方、真空チャンバ51の側面には、ターボ分子ポンプ74に接続された排気管75が設けられており、このターボ分子ポンプ74の作動によって真空チャンバ51の内部が排気され、所定の真空度の減圧雰囲気に設定される。
図7は、上部電極ユニット60の一部を拡大して示す断面図である。多数のガス吐出孔63が設けられた電極板61は、例えばシリコン層61aの上部にグラファイト層61bを積層したラミネート構造を有している。電極支持部材62には所定の間隔を置いて、中空の支柱66が設けられており、この支柱66の内部に挿入されたステンレス製のネジ67によって、電極板61が電極支持部材62に固定されるようになっている。
電極支持部材62の上面には、エッチングの開始に先立って上部電極ユニット60を所定の温度に加熱するためのシートヒータ68が貼り付けてある。シートヒータ68は、例えば2層のポリイミド樹脂フィルムの間に金属箔(ヒータ部)をラミネートした面状発熱体である。
図7に示すように、アルミニウム製の支柱66の底面(矢印で示す箇所)は、電極板61のグラファイト層61bの上面と接触している。そのため、エッチング中に上部電極ユニット60の温度が上昇すると、アルミニウム製の支柱66とグラファイト層61bとの線膨張係数差によって両者の接触面にずれが生じ、支柱66よりも柔らかいグラファイト層61bが擦れてカーボン系の異物が発生する。そして、上部電極ユニット60の熱膨張−収縮が繰り返されて異物がある程度の量にまで成長すると、この異物がガスと共にガス吐出孔63を通じて真空チャンバ51内に導入され、基板1の表面に付着する。
そこで、図6に示すように、本実施の形態のプラズマエッチング装置50は、上部電極ユニット60の上部にチーリングユニット(冷却手段)80を設けている。このチーリングユニット80は、その底部に冷媒を循環させるための冷媒室81が設けられており、ポンプなどによって冷媒室81に導入された冷媒が冷媒室81内を循環する間に、上部電極ユニット60が冷媒によって強制冷却される構造になっている。
上記真空チャンバ51内で基板1の表面をエッチングするには、まず真空チャンバ51内を所定の真空度まで減圧する。また、シートヒータ68を作動させて上部電極ユニット60を予備加熱する。上部電極ユニット60が80℃程度まで加熱されると、シートヒータ68がオフとなり、上部電極ユニット60の過剰な昇温が防止される。
次に、マスフローコントローラ73によって流量が調節されたガス、例えばCと酸素の混合ガスを、ガス導入口64、隙間65およびガス吐出孔63を通じて真空チャンバ51内に供給する。また、下部電極を構成するサセプタ52に低周波電源76から所定周波数の電力を印加し、上部電極ユニット60に高周波電源77から所定周波数の電力を印加することにより、真空チャンバ51内にプラズマを発生させる。これにより、混合ガスがプラズマによって解離されてラジカル成分やイオン成分が生じ、これらの成分が基板1の表面に入射することによってエッチングが開始される。
基板1のエッチングが進行すると、プラズマのエネルギーによって上部電極ユニット60が加熱され、その温度が上昇していく。そこで、チーリングユニット80を作動させ、冷媒室81に冷媒を供給することによって、上部電極ユニット60の昇温を抑制しつつ、基板1のエッチングを進行させる。
上記のようなチーリングユニット80を備えたプラズマエッチング装置50の異物低減効果を実測した結果を図8に示す。図8の左側のグラフは、チーリングユニット80を備えた本実施の形態のプラズマエッチング装置50を使い、冷媒室81に−20℃の冷媒を供給しながら基板1をエッチングしたときに基板1の表面に付着した異物の数を示している。一方、図8の右側のグラフは、比較例のプラズマエッチング装置を使って基板1をエッチングしたときに基板1の表面に付着した異物の数を示している。比較例のプラズマエッチング装置は、上部電極ユニット60の上部に20℃の水が供給される水冷ジャケットを備えたものを使用した。基板1のエッチング中に熱電対を用いて上部電極ユニット60の温度を測定したところ、本実施の形態のプラズマエッチング装置50と比較例のプラズマエッチング装置は、電極板61の温度差が6℃、電極支持部材62の温度差が7℃であった。
異物の測定は1日1回行い、90日間連続して測定した。この結果、−20℃の冷媒で上部電極ユニット60を冷却する本実施の形態のプラズマエッチング装置50は、20℃の水で上部電極ユニット60を冷却する比較例のプラズマエッチング装置に比べて、平均値で50%程度異物を減らすことができた。
このように、本実施の形態のプラズマエッチング装置50を用いることにより、エッチング中に上部電極ユニット60の昇温が抑制されるので、前記図7に示したアルミニウム製の支柱66とグラファイト層61bとの接触面におけるずれ量が減少し、これに伴って、グラファイト層61bの表面から発生する異物の量も減少する。
この結果、エッチング中に上記異物が基板1の表面に付着することに起因する歩留まりの低下を大幅に抑制することができた。また、従来は真空チャンバ51内のクリーニング作業を毎日1時間程度行っていたが、このクリーニング作業の間隔を大幅に延ばすことができたので、エッチング工程のスループットを大幅に向上させることができた。
次に、基板1をプラズマエッチング装置50から取り出した後、基板1の表面のフォトレジスト膜21をプラズマアッシングによって除去し、続いてアッシング時に発生した基板1の表面のポリマーをウェット洗浄で除去した後、図9に示すように、配線溝20の底部のSiCN膜17をドライエッチングしてメタルプラグ16の表面を露出させる。このとき、SiOC膜18の上部に形成した反射防止膜19もエッチングされ、その膜厚が薄くなる。
次に、図10に示すように、配線溝20の内部を含む反射防止膜19上に膜厚50nm程度のTiN膜、またはTiN膜とTi膜との積層膜からなるバリアメタル膜22aをスパッタリング法で堆積し、続いて配線溝20の内部を完全に埋め込む厚い(800nm〜1600nm程度)Cu膜22bをスパッタリング法または電解メッキ法で堆積する。バリアメタル膜は、Cu膜が周囲の絶縁膜中に拡散するのを防ぐバリア膜として機能する。バリアメタル膜としては、TiN膜の他、WN(窒化タングステン)膜やTaN(窒化タンタル)膜のような窒化メタル膜またはこれらにSiを添加した合金膜、あるいはTa膜、Ti膜、W膜、TiW膜のような高融点メタル膜、もしくはこれら高融点メタル膜の積層膜など、Cuと反応し難い各種導電膜を使用することができる。Cu膜22bを電解メッキ法で堆積する場合は、バリアメタル膜22aの上部にスパッタリング法でCuのシード層(図示せず)を堆積し、このシード層の表面にCu膜22bを析出させる。
次に、図11に示すように、配線溝20の外部のCu膜22bとバリアメタル膜22aとを化学的機械研磨法で除去することにより、配線溝20の内部に第1層目のCu配線22を形成する。このとき、SiOC膜18の上部に形成した反射防止膜19も同時に除去される。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば上部電極ユニットの電極板は、シリコン層とグラファイト層のラミネート構造に限定されるものではなく、例えばグラファイト層単独、あるいはグラファイト層とシリコン層以外の他の材料とのラミネート構造など、各種の電極材料が適用できる。同様に、上部電極ユニットの電極支持部材は、アルミニウムに限定されるものではなく、例えばステンレスなど、各種の材料が適用できる。すなわち、電極板とそれを支持する電極支持部材が熱膨張率の異なる材料で構成されている場合には、本発明を適用することができる。
前記実施の形態では、チーリングユニットの冷媒温度を−20℃に設定したが、冷媒温度を−20℃よりもさらに低温に設定することにより、電極支持部材と電極板との接触面におけるずれ量をさらに減少させることができる。
前記実施の形態では、平行平板型プラズマエッチング装置を用いるプロセスに適用したが、プラズマCVD装置、プラズマアッシング装置など、平行平板型プラズマ処理装置を用いる各種プロセスに適用することができる。
本発明は、プラズマ処理装置を用いた半導体装置の製造に適用して有用なものである。
本発明の一実施の形態である半導体装置の製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。 図1に続く半導体装置の製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。 図2に続く半導体装置の製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。 図3に続く半導体装置の製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。 図4に続く半導体装置の製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。 本発明の一実施の形態であるプラズマエッチング装置の要部の構造を示す概略断面図である。 図6に示すプラズマエッチング装置に取り付けられた上部電極ユニットの一部を拡大して示す断面図である。 本発明の一実施の形態であるプラズマエッチング装置の異物低減効果を比較例と共に示すグラフである。 図5に続く半導体装置の製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。 図9に続く半導体装置の製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。 図10に続く半導体装置の製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
符号の説明
1 半導体基板
2 素子分離溝
3 SiO膜
4 p型ウエル
5 n型ウエル
6 ゲート絶縁膜
7 ゲート電極
8 サイドウォールスペーサ
9 Coシリサイド膜
11 n型半導体領域(ソース、ドレイン)
12 p型半導体領域(ソース、ドレイン)
13 エッチングストッパ膜
14 絶縁膜
15 コンタクトホール
16 メタルプラグ
17 SiCN膜
18 SiOC膜
19 反射防止膜
19a SiO膜
19b SiON膜
19c SiO膜
20 配線溝
21 フォトレジスト膜
22 Cu配線
22a バリアメタル膜
22b Cu膜
50 プラズマエッチング装置
51 真空チャンバ
52 サセプタ
53 ゲートバルブ
54 ロードロックチャンバ
55 静電チャック
56 直流電源
57 冷媒導入管
60 上部電極ユニット
61 電極板
61a シリコン層
61b グラファイト層
62 電極支持部材
63 ガス吐出孔
64 ガス導入口
65 隙間
66 支柱
67 ネジ
68 シートヒータ
70 バルブ
71 ガス導入管
72a、72b、72c ガス供給源
73 マスフローコントローラ
74 ターボ分子ポンプ
75 排気管
76 低周波電源
77 高周波電源
80 チーリングユニット
81 冷媒室
Qn nチャネル型MISFET
Qp pチャネル型MISFET

Claims (7)

  1. 平行平板型プラズマ処理装置を用いて被処理基板の表面を処理する工程を含む半導体装置の製造方法であって、
    前記プラズマ処理装置は、前記被処理基板を載置する下部電極と、前記下部電極と対向するように配置された複数の部材からなる上部電極ユニットと、前記上部電極ユニットを強制冷却するための冷却手段とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記上部電極ユニットは、第1の材料からなる電極板と、前記第1の材料とは熱膨張係数が異なる第2の材料からなる電極支持部材とを有し、前記電極板が、前記電極支持部材によって支持されていることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記電極板は、グラファイトを含むことを特徴とする請求項2記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記電極支持部材はアルミニウムからなることを特徴とする請求項2記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記電極板には、前記下部電極が設けられた処理室内に処理ガスを供給するためのガス吐出孔が設けられていることを特徴とする請求項2記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記平行平板型プラズマ処理装置は、平行平板型プラズマエッチング装置であることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記上部電極ユニットを−20℃以下の冷媒で冷却することを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
JP2007265284A 2007-10-11 2007-10-11 半導体装置の製造方法 Pending JP2009094380A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007265284A JP2009094380A (ja) 2007-10-11 2007-10-11 半導体装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007265284A JP2009094380A (ja) 2007-10-11 2007-10-11 半導体装置の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009094380A true JP2009094380A (ja) 2009-04-30

Family

ID=40666044

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007265284A Pending JP2009094380A (ja) 2007-10-11 2007-10-11 半導体装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009094380A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011018912A1 (ja) * 2009-08-10 2011-02-17 三菱電機株式会社 プラズマcvd装置、プラズマ電極および半導体膜の製造方法
JP2011049217A (ja) * 2009-08-25 2011-03-10 Renesas Electronics Corp 半導体装置及びその製造方法
WO2016157312A1 (ja) * 2015-03-27 2016-10-06 堺ディスプレイプロダクト株式会社 成膜装置及び成膜装置のクリーニング方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011018912A1 (ja) * 2009-08-10 2011-02-17 三菱電機株式会社 プラズマcvd装置、プラズマ電極および半導体膜の製造方法
CN102473612A (zh) * 2009-08-10 2012-05-23 三菱电机株式会社 等离子体cvd装置、等离子体电极以及半导体膜的制造方法
JP5398837B2 (ja) * 2009-08-10 2014-01-29 三菱電機株式会社 プラズマcvd装置、プラズマ電極および半導体膜の製造方法
CN102473612B (zh) * 2009-08-10 2015-06-10 三菱电机株式会社 等离子体cvd装置、等离子体电极以及半导体膜的制造方法
JP2011049217A (ja) * 2009-08-25 2011-03-10 Renesas Electronics Corp 半導体装置及びその製造方法
WO2016157312A1 (ja) * 2015-03-27 2016-10-06 堺ディスプレイプロダクト株式会社 成膜装置及び成膜装置のクリーニング方法
JPWO2016157312A1 (ja) * 2015-03-27 2018-01-18 堺ディスプレイプロダクト株式会社 成膜装置及び成膜装置のクリーニング方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10770346B2 (en) Selective cobalt removal for bottom up gapfill
US10049891B1 (en) Selective in situ cobalt residue removal
TWI636501B (zh) 使用水蒸氣處理將材料層從基材移除的方法
US6352081B1 (en) Method of cleaning a semiconductor device processing chamber after a copper etch process
TWI427684B (zh) 用於現場基底處理之方法及裝置
TW201826386A (zh) 用於高深寬比結構之移除方法
TWI621181B (zh) 用於原位金屬硬遮罩形狀控制之脈衝介電蝕刻程序以致能無空隙金屬化
US8642473B2 (en) Methods for contact clean
US20030022487A1 (en) Barrier formation using novel sputter-deposition method
KR20140095031A (ko) 다중-층 필름 스택에서 자기-정렬 비아 및 트렌치를 에칭하는 방법
TW202044560A (zh) 用於記憶體應用的垂直電晶體製造
US11908696B2 (en) Methods and devices for subtractive self-alignment
JP2009094380A (ja) 半導体装置の製造方法
US6458703B2 (en) Method for manufacturing semiconductor devices with allevration of thermal stress generation in conductive coating
TWI312572B (en) Method of processing semiconductor substrate
US20050112856A1 (en) Seed layer treatment
US20230045689A1 (en) Method of forming interconnect for semiconductor device
JP2006269528A (ja) 半導体処理装置
JP4585178B6 (ja) 半導体装置の製造方法
JP4585178B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2006261465A (ja) 半導体装置の製造方法および半導体製造装置
JP2011171615A (ja) 半導体素子製造方法
JP2004022621A (ja) 半導体製造装置および半導体装置の製造方法
EP0570069A2 (en) Semiconductor device with a semiconductor body of which a surface is provided with a conductor pattern formed in a layer package comprising a TiW layer and an Al layer
JP2001274242A (ja) 半導体装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Effective date: 20100528

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712