JP2006259666A - 光学補償シートおよびその製造方法、偏光板、ならびに液晶表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】透明支持体上に配向層と光学異方性層とをこの順に有する光学補償シート。前記光学異方性層は、液晶性化合物の少なくとも一種と、カルボキシル基、スルホ基、ホスホノキシ基およびそれらの塩からなる群より選ばれる少なくとも一種の親水性基を有するフルオロ脂肪族基含有ポリマーの少なくとも一種とを含有し、かつ、前記配向層および/または光学異方性層は、求核性定数(n)が5以上10以下の求核剤を1種以上含有する。
【選択図】なし
Description
[1] 透明支持体上に配向層と光学異方性層とをこの順に有する光学補償シートであって、
前記光学異方性層は、液晶性化合物の少なくとも一種と、カルボキシル基(−COOH)、スルホ基(−SO3H)、ホスホノキシ基[−PO(OH)2]およびそれらの塩からなる群より選ばれる少なくとも一種の親水性基を有するフルオロ脂肪族基含有ポリマー(以下、「ポリマーA」という)の少なくとも一種とを含有し、かつ、
前記配向層および/または光学異方性層は、求核性定数(n)が5以上10以下の求核剤を1種以上含有することを特徴とする光学補償シート。
[2] 前記ポリマーAは、少なくとも1つのフェニル基および/またはフェニレン基を含有する[1]に記載の光学補償シート。
[3] 前記ポリマーAが、フルオロ脂肪族基含有モノマーより誘導される繰り返し単位と下記一般式(1)で表される繰り返し単位とを含む共重合体である[1]または[2]に記載の光学補償シート。
(連結基群)
単結合、−O−、−CO−、−NR4−(R4は水素原子、アルキル基、アリール基、またはアラルキル基を表す)、−S−、−SO2−、−P(=O)(OR5)−(R5はアルキル基、アリール基、またはアラルキル基を表す)、アルキレン基、およびアリーレン基;
Qはカルボキシル基(−COOH)もしくはその塩、スルホ基(−SO3H)もしくはその塩、またはホスホノキシ{−OP(=O)(OH)2}もしくはその塩を表す。)
[4] 一般式(1)において、Lはフェニレン基を含む[3]に記載の光学補償シート。
[5] 前記光学異方性層が、セルロースエステルを更に含有する[1]〜[4]のいずれかに記載の光学補償シート。
[6] 前記光学異方性層が、フルオロ脂肪族基を有するポリマー(以下、「ポリマーB」という)の少なくとも一種を更に含有する[1]〜[5]のいずれかに記載の光学補償シート。
[7] 前記光学異方性層が、1,3,5−トリアジン環基を有する化合物を更に含有する[1]〜[6]のいずれかに記載の光学補償シート。
[8] 前記求核剤が、亜硫酸イオンを生じる亜硫酸塩、チオ硫酸イオンを生じるチオ硫酸塩、および水酸化物イオンを有する化合物から選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする[1]〜[7]のいずれかに記載の光学補償シート。
[9] 前記液晶性化合物が、ディスコティック液晶性化合物である[1]〜[8]のいずれかに記載の光学補償シート。
[10] 前記光学異方性層中、前記液晶性化合物がハイブリッド配向し、かつ該ハイブリッド配向が固定されている[1]〜[9]のいずれかに記載の光学補償シート。
[11] 少なくとも透明支持体と、該透明支持体上に液晶性化合物の少なくとも一種を含む光学異方性層を有する光学補償シートの製造方法であって、
前記液晶性化合物の少なくとも一種を、求核性定数(n)が5以上10以下の求核剤の少なくとも一種ならびにカルボキシル基(−COOH)、スルホ基(−SO3H)、ホスホノキシ基[−PO(OH)2]およびそれらの塩からなる群より選ばれる少なくとも一種の親水性基を有するフルオロ脂肪族基含有ポリマー(以下、「ポリマーA」という)の少なくとも一種の存在下で水平配向させる工程と、
前記水平配向した液晶性化合物をハイブリッド配向させる工程と、
前記ハイブリッド配向状態にある液晶性化合物を固定して光学異方性層を形成する工程とを含む光学補償シートの製造方法。
[12] 少なくとも、偏光膜と、[1]〜[10]のいずれかに記載の光学補償シートまたは[11]に記載の製造方法によって製造される光学補償シートとを有する偏光板。
[13] 偏光膜と、該偏光膜を挟持して配置された一対の透明支持体と、ハイブリッド配向状態に固定されたディスコティック液晶性化合物を含有する光学異方性層を、前記一対の透明支持体の少なくとも一方の外側に有する偏光板であって、
前記一対の透明支持体のうち少なくとも一方が下記式(I)を満足する偏光板。
(I)25+Re(633)≦Rth(633)≦250−Re(633)
[式中、Re(λ)は波長λnmにおける正面レターデーション値(単位:nm)、Rth(λ)は波長λnmにおける膜厚方向のレターデーション値(単位:nm)である。]。
[14] [1]〜[10]のいずれか1項に記載の光学補償シート、[11]に記載の製造方法によって製造される光学補償シートまたは[12]もしくは[13]に記載の偏光板を有する液晶表示装置。
[15]少なくとも、液晶セルと、該液晶セルの両側にそれぞれ配置された一対の偏光膜とを有し、かつ、前記一対の偏光膜の少なくとも一方と前記液晶セルとの間に[1]〜[10]のいずれか1項に記載の光学補償シート、[11]に記載の製造方法によって製造される光学補償シートまたは[12]もしくは[13]に記載の偏光板を有する液晶表示装置。
[16]前記液晶セルに近い側の透明支持体の遅相軸と前記偏光膜吸収軸とが交差している[15]に1項に記載の液晶表示装置。
まず、本発明に用いられる求核性定数(n)が5以上10以下の求核剤について説明する。
本発明において、配向層および/または光学異方性層は、Pearson等の求核性定数(nCH3I)が5以上10以下の求核性剤を1種以上含有することを特徴とする。前記求核剤は、好ましくはPearson等の求核性定数(n)が6以上10以下であり、より好ましくは6.5以上10以下である(以降、求核性定数(nCH3I)を求核性定数(n)と表記することもある)。ここで、Pearson等の求核性定数(nCH3I)は、R.G.Pearson、et al.、J.Am.Chem.Soc.、89、1827(1967)に基づくものであり、岡本邦男、「講座有機反応機構3、求核置換反応」pp147((株)東京化学同人(1970年刊))等に記載の内容のものが挙げられる。上記の求核定数(n)となる求核剤として、例えば以下の求核剤が挙げられる(括弧の数字は求核定数(n)を示す)。
有機塩基(例えば、トリエチルアミン(6.66)、ジエチルアミン(7.00)、N,N−ジメチルシクロヘキシルアミン(6.73)、ピリジン(5.23)、ピロリジン(7.23)、ピペリジン(7.30)、アニリン(5.70)、N,N−ジメチルアニリン(5.64)等)、NH3(5.5)、ArO-(Arはアリール基を表し、フェニル基、トリル基、キシリル基、メトキシフェニル基等が挙げられ、例えばフェノレートアニオン(5.75)等)、ヒドロキリルアミン(6.60)、SCN-(6.70)、チオ尿素(7.27)、OH-(6.58)、I-(7.42)、(R)3P(Rは炭化水素基またはOR1基(R1は炭化水素基)を表す。:炭化水素基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、フェニル基、トリル基等が挙げられる。例えばトリエチルフォスフィン(8.72)、トリブチルフォスフィン(8.69)、トリフェニルフォスフィン(7.00)、トリメトキシフォスフィン(5.00)等)、RS-(Rは炭化水素基を表し、例えばブチル基、ヘキシル基、オクチル基、フェニル基、トリル基等が挙げられる。フェニルチオラートイオン(9.92)等)、SO3 2-(8.53)、S2O3 2-(8.95)などが挙げられる。
上記の求核剤として挙げられるアニオン分子は、無機カチオンと塩を形成した化合物として用いられる(本発明で称する「求核剤」)。無機カチオンとしては特に限定されないが、具体的にはアンモニウムカチオン、金属カチオン(金属としてはアルカリ金属、アルカリ土類金属、遷移金属等の何れでも良い。例えば、Li、Na、K、Be、Mg、Ca、Ba、Ce、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Mo、W、Co、Cu、Ag、Zn、B、Al等)が挙げられる。より好ましくは、アンモニウムカチオン、またはLi、Na、K、Mg、Ca、Ba、Al、Ti、Zr、Co、Ni、Znから選ばれる金属イオンが挙げられる。
前記アニオン分子は、無機カチオンとともに、水/メタノールに対しての溶解性が良い塩を形成していることがより好ましい。これにより、配向層を配向手段で配向した後に光学異方性層を塗設して得られる光学補償シートの塗布面状が良好で白抜け等の光学的欠陥を軽減若しくは解消することができる。これは、配向層に含まれる求核剤が配向層に含まれる架橋剤を安定かつ均一に分布させることで、光学異方性層を塗設した時に液晶分子の配向状態への影響を小さくすることが1つの要因と推測される。当然、添加量により効果は異なってくるため、適時量を調整することが好ましい。
本発明の光学補償シートは、前記求核剤を、配向層、光学異方性層のいずれか一方のみに含むこともでき、両層に含むこともできる。但し、配向速度向上のためには、前記求核剤が、少なくとも配向層に含まれることが好ましい。前記求核剤は、配向層形成用塗布液(組成物)中に、0.001〜1.0質量%の割合で添加することが好ましい。さらには、0.002〜0.5質量%が好ましい。添加量がこの範囲であると、膜の強度が十分に保持された、白抜け等の光学的に欠陥の無い光学補償シートが得られ、さらに前記ポリマーAを併用することで、ハイブリッド配向の傾斜角制御し、かつ液晶化合物の配向速度が著しく向上された光学補償シートが得られる。さらには、長尺フィルムを連続して製造しても、極めて安定な性能で製造することができる。
本発明において、配向層は、上記のような配向層形成用塗布液をディップコート法、エアーナイフコート法、カーテンコート法、ローラーコート法、ワイヤーバーコート法、グラビアコート、マイクログラビア法、ダイコート法(エクストルージョンコート法(米国特許2681294号明細書)、スライドコート法、押し出しコート法)等の方法を用いて塗布、乾燥させることによって形成することができる。塗布方式に関しては、各種文献(例えば、Modern Coating and Drying Technology,Edward Cohen and Edgar B. Gutoff, Edits., VCH Publishers, Inc, 1992)に記載されている。少ない塗布量域でも安定に操作できるロッドコーター法、グラビアコーター法、ブレードコーター法、ダイコーター法が好ましい。特に、ロッドコーター法またはダイコーター法が好ましくい。
次に、本発明の光学補償シートに用いられるポリマーAについて説明する。
ポリマーAは、カルボキシル基(−COOH)、スルホ基(−SO3H)、ホスホノキシ基[−PO(OH)2]およびそれらの塩からなる群より選ばれる少なくとも一種の親水性基を有するフルオロ脂肪族基含有ポリマーである。ポリマーAは、ハイブリッド配向の傾斜角、とりわけ空気界面側の傾斜角の制御に有効である。更に、ポリマーAが少なくとも1つのフェニル基および/またはフェニレン基を含むことにより、配向速度を効果的に向上させることもできる。前記ポリマーAは、好ましくはフルオロ脂肪族基含有モノマーより誘導される繰り返し単位と下記一般式(1)で表される繰り返し単位とを含む共重合体である。
(連結基群)
単結合、−O−、−CO−、−NR4−(R4は水素原子、アルキル基、アリール基、またはアラルキル基を表す)、−S−、−SO2−、−P(=O)(OR5)−(R5はアルキル基、アリール基、またはアラルキル基を表す)、アルキレン基、およびアリーレン基;Qはカルボキシル基(−COOH)もしくはその塩、スルホ基(−SO3H)もしくはその塩、またはホスホノキシ{−OP(=O)(OH)2}もしくはその塩を表す。
(連結基群)
単結合、−O−、−CO−、−NR4−(R4は水素原子、アルキル基、アリール基、またはアラルキル基を表す)、−S−、−SO2−、−P(=O)(OR5)−(R5はアルキル基、アリール基、またはアラルキル基を表す)、アルキレン基、およびアリーレン基。
(置換基群)
アルキル基(好ましくは炭素数1〜20、より好ましくは炭素数1〜12、特に好ましくは炭素数1〜8のアルキル基であり、例えば、メチル基、エチル基、イソプロピル基、tert−ブチル基、n−オクチル基、n−デシル基、n−ヘキサデシル基、シクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基などが挙げられる)、アルケニル基(好ましくは炭素数2〜20、より好ましくは炭素数2〜12、特に好ましくは炭素数2〜8のアルケニル基であり、例えば、ビニル基、アリール基、2−ブテニル基、3−ペンテニル基などが挙げられる)、アルキニル基(好ましくは炭素数2〜20、より好ましくは炭素数2〜12、特に好ましくは炭素数2〜8のアルキニル基であり、例えば、プロパルギル基、3−ペンチニル基などが挙げられる)、アリール基(好ましくは炭素数6〜30、より好ましくは炭素数6〜20、特に好ましくは炭素数6〜12のアリール基であり、例えば、フェニル基、p−メチルフェニル基、ナフチル基などが挙げられる)、アラルキル基(好ましくは炭素数7〜30、より好ましくは炭素数7〜20、特に好ましくは炭素数7〜12のアラルキル基であり、例えば、ベンジル基、フェネチル基、3−フェニルプロピル基などが挙げられる)、置換もしくは無置換のアミノ基(好ましくは炭素数0〜20、より好ましくは炭素数0〜10、特に好ましくは炭素数0〜6のアミノ基であり、例えば、無置換アミノ基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、アニリノ基などが挙げられる)、
以下にLの具体的構造を例示するが、本発明はこれらの具体例に限定されるものではない。
(1)アルケン類
エチレン、プロピレン、1−ブテン、イソブテン、1−ヘキセン、1−ドデセン、1−オクタデセン、1−エイコセン、ヘキサフルオロプロペン、フッ化ビニリデン、クロロトリフルオロエチレン、3,3,3−トリフルオロプロピレン、テトラフルオロエチレン、塩化ビニル、塩化ビニリデンなど;
(2)ジエン類
1,3−ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエン、2−エチル−1,3−ブタジエン、2−n−プロピル−1,3−ブタジエン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、2−メチル−1,3−ペンタジエン、1−フェニル−1,3−ブタジエン、1−α−ナフチル−1,3−ブタジエン、1−β−ナフチル−1,3−ブタジエン、2−クロロ−1,3−ブタジエン、1−ブロモ−1,3−ブタジエン、1−クロロブタジエン、2−フルオロ−1,3−ブタジエン、2,3−ジクロロ−1,3−ブタジエン、1,1,2−トリクロロ−1,3−ブタジエンおよび2−シアノ−1,3−ブタジエン、1,4−ジビニルシクロヘキサンなど;
(3a)アルキルアクリレート類
メチルアクリレート、エチルアクリレート、n−プロピルアクリレート、イソプロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、イソブチルアクリレート、sec−ブチルアクリレート、tert−ブチルアクリレート、アミルアクリレート、n−ヘキシルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、2−エチルへキシルアクリレート、n−オクチルアクリレート、tert−オクチルアクリレート、ドデシルアクリレート、フェニルアクリレート、ベンジルアクリレート、2−クロロエチルアクリレート、2−ブロモエチルアクリレート、4−クロロブチルアクリレート、2−シアノエチルアクリレート、2−アセトキシエチルアクリレート、メトキシベンジルアクリレート、2−クロロシクロヘキシルアクリレート、フルフリルアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、2−メトキシエチルアクリレート、ω−メトキシポリエチレングリコールアクリレート(ポリオキシエチレンの付加モル数:n=2ないし100のもの)、3−メトキシブチルアクリレート、2−エトキシエチルアクリレート、2−ブトキシエチルアクリレート、2−(2−ブトキシエトキシ)エチルアクリレート、1−ブロモ−2−メトキシエチルアクリレート、1,1−ジクロロ−2−エトキシエチルアクリレート、グリシジルアクリレートなど);
メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、n−プロピルメタクリレート、イソプロピルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、sec−ブチルメタクリレート、tert−ブチルメタクリレート、アミルメタクリレート、n−ヘキシルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、n−オクチルメタクリレート、ステアリルメタクリレート、ベンジルメタクリレート、フェニルメタクリレート、アリルメタクリレート、フルフリルメタクリレート、テトラヒドロフルフリルメタクリレート、クレジルメタクリレート、ナフチルメタクリレート、2−メトキシエチルメタクリレート、3−メトキシブチルメタクリレート、ω−メトキシポリエチレングリコールメタクリレート(ポリオキシエチレンの付加モル数:n=2ないし100のもの)、2−アセトキシエチルメタクリレート、2−エトキシエチルメタクリレート、2−ブトキシエチルメタクリレート、2−(2−ブトキシエトキシ)エチルメタクリレート、グリシジルメタクリレート、3−トリメトキシシリルプロピルメタクリレート、アリルメタクリレート、2−イソシアナトエチルメタクリレートなど;
マレイン酸ジメチル、マレイン酸ジブチル、イタコン酸ジメチル、イタコン酸ジブチル、クロトン酸ジブチル、クロトン酸ジヘキシル、フマル酸ジエチル、フマル酸ジメチルなど;
N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジエチルアクリルアミド、N−n−プロピルアクリルアミド、N−tertブチルアクリルアミド、N−tertオクチルメタクリルアミド、N−シクロヘキシルアクリルアミド、N−フェニルアクリルアミド、N−(2−アセトアセトキシエチル)アクリルアミド、N−ベンジルアクリルアミド、N−アクリロイルモルフォリン、ジアセトンアクリルアミド、N−メチルマレイミドなど;
アクリロニトリル、メタクリロニトリルなど;
(5)スチレンおよびその誘導体
スチレン、ビニルトルエン、エチルスチレン、p−tertブチルスチレン、p−ビニル安息香酸メチル、α−メチルスチレン、p−クロロメチルスチレン、ビニルナフタレン、p−メトキシスチレン、p−ヒドロキシメチルスチレン、p−アセトキシスチレンなど;
(6)ビニルエステル類
酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、イソ酪酸ビニル、安息香酸ビニル、サリチル酸ビニル、クロロ酢酸ビニル、メトキシ酢酸ビニル、フェニル酢酸ビニルなど;
メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、n−プロピルビニルエーテル、イソプロピルビニルエーテル、n−ブチルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、tert−ブチルビニルエーテル、n−ペンチルビニルエーテル、n−ヘキシルビニルエーテル、n−オクチルビニルエーテル、n−ドデシルビニルエーテル、n−エイコシルビニルエーテル、2−エチルヘキシルビニルエーテル、シクロヘキシルビニルエーテル、フルオロブチルビニルエーテル、フルオロブトキシエチルビニルエーテルなど;および
(8)その他の重合性単量体
N−ビニルピロリドン、メチルビニルケトン、フェニルビニルケトン、メトキシエチルビニルケトン、2−ビニルオキサゾリン、2−イソプロペニルオキサゾリンなど。
前記光学異方性層中に、セルロースエステルを含有させると、空気界面側の液晶性化合物の分子の傾斜角をより増加させることができるので、好ましい。また、セルロースエステルは、組成物を支持体面上等に塗布した際のハジキの発生を軽減することにも寄与する。本発明に使用可能なセルロースエステルの好ましい例には、セルロースアセテート、セルロースアセテートブチレート、セルロースアセテートプロピオネート、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロースおよびカルボキシメチルセルロースが含まれる。中でも、セルロースアセテートブチレートが好ましい。前記セルロースエステルの添加量は、液晶性化合物の総量に対して質量百分率で、好ましくは0.01〜8%、より好ましくは0.01〜4%、さらに好ましくは0.01〜2%である。
前記光学異方性層は、1,3,5−トリアジン環基を有する化合物の少なくとも一種を含有していることが好ましい。該化合物は、液晶性化合物、特にディスコティック液晶性化合物を、水平配向状態からハイブリッド配向状態に安定的に転移させるために寄与する。1,3,5−トリアジン環基を有する化合物は、光学異方性層を形成する際に用いる組成物中に含有させることができる。なお、本発明に使用可能な1,3,5−トリアジン環基を有する化合物としては、下記一般式(5)または(6)で表される化合物が好ましい。
L1、L2およびL3で各々表される二価の連結基の例としては、例えば−CO−、―NRa−(Raはアルキル基または水素原子)、−O−、−S−、−SO−、−SO2−およびそれらの組み合わせからなる群より選ばれる二価の連結基であることが好ましい。より好ましくは、−CO−、−NRa−、−O−、−S−、−SO2−およびそれらの群より選ばれる二価の連結基であり、さらに好ましくは−CO−、−NRa−、−O−、−S−およびSO2−からなる群選ばれる二価の連結基、または該群から選ばれる二価の連結基の2種または3種の組み合わせである。最も好ましくは、−NRa−、−O−およびS−からなる群より選ばれる二価の連結基、または該群から選ばれる二価の連結基の2種または3種の組み合わせである。
式中、Z4で表される二価の連結基は、アルキレン基、アルケニレン基、二価のアリール基、二価のヘテロ環残基、−CO−、−SO−、−SO2−およびそれらの組み合わせからなる群より選ばれる二価の連結基であることが好ましい。
本発明の光学補償シートは、液晶性化合物の配向によって発現された光学異方性を有する。光学異方性層中において液晶性化合物の分子は、配向状態に固定されていることが好ましく、ハイブリッド配向状態に固定されていることがより好ましい。本発明に用いられる液晶性化合物については特に制限はなく、種々の化合物を用いることができる。棒状液晶性化合物またはディスコティック液晶性化合物を用いることが好ましく、ディスコティック液晶性化合物を用いることがより好ましい。また、液晶性化合物は、高分子液晶でも低分子液晶であってもよい。さらに、低分子液晶性化合物が層を形成する際に架橋され、もはや液晶性を示さなくなったものも含まれる。
棒状液晶性化合物としては、アゾメチン類、アゾキシ類、シアノビフェニル類、シアノフェニルエステル類、安息香酸エステル類、シクロヘキサンカルボン酸フェニルエステル類、シアノフェニルシクロヘキサン類、シアノ置換フェニルピリミジン類、アルコキシ置換フェニルピリミジン類、フェニルジオキサン類、トラン類およびアルケニルシクロヘキシルベンゾニトリル類が好ましく用いられる。なお、棒状液晶性化合物には、金属錯体も含まれる。また、棒状液晶性化合物を繰り返し単位中に含む液晶ポリマーも、本発明において棒状液晶性化合物として用いることができる。言い換えると、棒状液晶性化合物は、(液晶)ポリマーと結合していてもよい。棒状液晶性化合物については、例えば、季刊化学総説第22巻液晶の化学(1994)日本化学会編の第4章、第7章および第11章、および液晶デバイスハンドブック日本学術振興会第142委員会編の第3章に記載のものを採用できる。
棒状液晶性化合物の複屈折率は、0.001〜0.7の範囲にあることが好ましい。
ディスコティック液晶性化合物には、C.Destradeらの研究報告(Mol.Cryst.71巻、111頁(1981年))に記載されているベンゼン誘導体、C.Destradeらの研究報告(Mol.Cryst.122巻、141頁(1985年)、Physics lett,A,78巻、82頁(1990))に記載されているトルキセン誘導体、B.Kohneらの研究報告(Angew.Chem.96巻、70頁(1984年))に記載されたシクロヘキサン誘導体およびJ.M.Lehnらの研究報告(J.Chem.Commun.,1794頁(1985年))、J.Zhangらの研究報告(J.Am.Chem.Soc.116巻、2655頁(1994年))に記載されているアザクラウン系やフェニルアセチレン系マクロサイクルが含まれる。
D(−LQ)n
一般式(III)中、Dは円盤状コアであり、Lは二価の連結基であり、Qは重合性基であり、nは4〜12の整数である。
本発明の光学補償シートは、液晶性化合物および所望により他の添加剤を含有する組成物(通常は塗布液)を、支持体表面、好ましくは配向層表面に塗布して、液晶性化合物の分子を配向させ、該配向状態に固定することで作製することができる。塗布液の調製に使用する溶媒としては、有機溶媒が好ましく用いられる。有機溶媒の例には、アミド(例、N,N−ジメチルホルムアミド)、スルホキシド(例、ジメチルスルホキシド)、ヘテロ環化合物(例、ピリジン)、炭化水素(例、ベンゼン、ヘキサン)、アルキルハライド(例、クロロホルム、ジクロロメタン、テトラクロロエタン)、エステル(例、酢酸メチル、酢酸ブチル)、ケトン(例、アセトン、メチルエチルケトン)、エーテル(例、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン)が含まれる。アルキルハライドおよびケトンが好ましい。2種類以上の有機溶媒を併用してもよい。均一性の高い光学フィルムを作製する場合には、塗布液の表面張力は、25mN/m以下であることが好ましく、22mN/m以下であることがさらに好ましい。
次に、本発明の偏光板について説明する。
本発明は、少なくとも、偏光板と前記光学補償シートを有する偏光板に関する。前記偏光板は、偏光膜の一方の表面に、本発明の光学補償シート(支持体表面が偏光膜と接する様に)貼合し、その反対側の表面に、セルロースアシレート等からなるポリマーフィルムを配置する(光学異方性層/偏光膜/ポリマーフィルムの配置とする)ことが好ましい。
(I)25+Re(633)≦Rth(633)≦250−Re(633)
[式中、Re(λ)は波長λnmにおける正面レターデーション値(単位:nm)、Rth(λ)は波長λnmにおける膜厚方向のレターデーション値(単位:nm)である。]
以下、本発明の偏光板に用いられる種々の部材について説明する。
前記透明支持体は、偏光膜の保護膜に要求される特性を備えている限り材料については特に制限されない。また、一対の保護膜のうち、光学異方層側の保護膜は、光学異方層を支持する支持体として用いられていると、偏光板を薄層化できるので好ましい。透明支持体の光透過率は、80%以上であることが好ましい。透明支持体は、ポリマーフィルムから選択することが好ましい。ポリマーフィルムを構成するポリマーの例には、セルロースエステル(例、セルロースのモノ乃至トリアシレート体)、ノルボルネン系ポリマーおよびポリメチルメタクリレートが含まれる。市販のポリマー(ノルボルネン系ポリマーでは、アートン及びゼオネックスいずれも商品名))を用いてもよい。又、従来知られているポリカーボネートやポリスルホンのような複屈折の発現し易いポリマーであっても、WO00/26705号明細書に記載のように、分子を修飾することで複屈折の発現性を制御すれば、本発明に用いることもできる。
セルロースアセテートの粘度平均重合度(DP)は、250以上であることが好ましく、290以上であることがさらに好ましい。又、セルロースアセテートは、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーによるMw/Mn(Mwは質量平均分子量、Mnは数平均分子量)の分子量分布が狭いことが好ましい。具体的なMw/Mnの値としては、1.0〜1.7であることが好ましく、1.0〜1.65であることがさらに好ましい。
これらの具体的なアシル基、及びセルロースアシレートの合成方法は、発明協会公開技報(公技番号2001−1745、2001年3月15日発行 発明協会)の9ページに詳細に記載されている。
以下にポリマーフィルムの光学的異方性を低下させるための化合物として使用可能な例示化合物、及び波長分散調整剤として使用可能な例示化合物を示すが、以下の化合物に限定されるものではない。
この吸湿膨張係数を調節することで、光学異方層や偏光膜の光学的性能を維持したまま、額縁状の透過率上昇(歪みによる光漏れ)を防止することができる。
吸湿膨張係数の測定方法について以下に示す。作製したポリマーフィルムから幅5mm、長さ20mmの試料を切り出し、片方の端を固定して25℃、20%RH(R0)の雰囲気下にぶら下げた。他方の端に0.5gの重りをぶら下げて、10分間放置し長さ(L0)を測定した。次に、温度は25℃のまま、湿度を80%RH(R1)にして、長さ(L1)を測定した。吸湿膨張係数は下式により算出することができる。測定は同一試料につき10サンプル行い、平均値を採用する。
吸湿膨張係数[/%RH]={(L1−L0)/L0}/(R1−R0)
ポリマーフィルムは、ソルベントキャスト法によりを製造することが好ましい。ソルベントキャスト法では、ポリマー材料を有機溶媒に溶解した溶液(ドープ)を用いてフィルムを製造する。前記ソルベントキャスト法では、ドープをドラムまたはバンド上に流延し、溶媒を蒸発させてフィルムを形成する。流延前のドープは、固形分量が18〜35%となるように濃度を調整することが好ましい。ドラムまたはバンドの表面は、鏡面状態に仕上げておくことが好ましい。
ドープは、表面温度が10℃以下のドラムまたはバンド上に流延することが好ましい。流延してから2秒以上風に当てて乾燥することが好ましい。得られたフィルムをドラムまたはバンドから剥ぎ取り、さらに100〜160℃まで逐次温度を変えた高温風で乾燥して残留溶剤を蒸発させることもできる。以上の方法は、特公平5−17844号公報に記載がある。この方法によると流延から剥ぎ取りまでの時間を短縮することができる。この方法を実施するためには、流延時のドラムまたはバンドの表面温度においてドープがゲル化することが必要である。
上記のような二層以上の複数のセルロースアシレート溶液を共流延する方法としては、例えば、支持体の進行方向に間隔を置いて設けた複数の流延口からセルロースアシレートを含む溶液をそれぞれ流延させて積層させる方法(例えば、特開平11−198285号公報記載の方法)、2つの流延口からセルロースアシレート溶液を流延する方法(特開平6−134933号公報記載の方法)、高粘度セルロースアシレート溶液の流れを低粘度のセルロースアシレート溶液で包み込み、その高、低粘度のセルロースアシレート溶液を同時に押出す方法(特開昭56−162617号公報記載の方法)等が挙げられる。本発明ではこれらに限定されるものではない。
これらのソルベントキャスト方法の製造工程については、前記の公技番号 2001−1745の22頁〜30頁に詳細に記載され、溶解、流延(共流延を含む)、金属支持体、乾燥、剥離、延伸などに分類される。
ポリマーフィルムには、表面処理を施すことが好ましい。表面処理には、コロナ放電処理、グロー放電処理、火炎処理、酸処理、アルカリ処理および紫外線照射処理が含まれる。これらについては、詳細が前記の公技番号 2001−1745の30頁〜32頁に詳細に記載されている。これらの中でも特に好ましくは、アルカリ鹸化処理でありセルロースアシレートフィルムの表面処理としては極めて有効である。
本発明に使用可能な偏光膜は、Optiva Inc.に代表される塗布型偏光膜、もしくはバインダーと、ヨウ素または二色性色素からなる偏光膜が好ましい。偏光膜におけるヨウ素および二色性色素は、バインダー中で配向することで偏向性能を発現する。ヨウ素および二色性色素は、バインダー分子に沿って配向するか、もしくは二色性色素が液晶のような自己組織化により一方向に配向することが好ましい。現在、市販の偏光子は、延伸したポリマーを、浴槽中のヨウ素もしくは二色性色素の溶液に浸漬し、バインダー中にヨウ素、もしくは二色性色素をバインダー中に浸透させることで作製されるのが一般的である。
市販の偏光膜は、ポリマー表面から4μm程度(両側合わせて8μm程度)にヨウ素もしくは二色性色素が分布しており、十分な偏光性能を得るためには、10μm以上の厚みの偏光膜を用いるのが好ましい。浸透度は、ヨウ素もしくは二色性色素の溶液濃度、同浴槽の温度、同浸漬時間により制御することができる。
上記のように、バインダー厚みの下限は、10μmであることが好ましい。厚みの上限は、液晶表示装置の光漏れの観点からは、薄ければ薄い程よい。現在市販の偏光板(約30μm)以下であることが好ましく、25μm以下が好ましく、20μm以下がさらに好ましい。20μm以下であると、光漏れ現象は、17インチの液晶表示装置で観察されなくなる。
配向膜は、架橋反応が終了した後でも、反応しなかった架橋剤をある程度含んでいる。但し、残存する架橋剤の量は、配向膜中に1.0質量%以下であることが好ましく、0.5質量%以下であることがさらに好ましい。このようにすることで、偏光膜を液晶表示装置に組み込み、長期使用、或は高温高湿の雰囲気下に長期間放置しても、偏光度の低下を生じない。
架橋剤については、米国再発行特許23297号明細書に記載がある。また、ホウ素化合物(例、ホウ酸、硼砂)も、架橋剤として用いることができる。
光学補償フィルムと偏光膜も、ロールTOロール様式で積層してもよい。
本発明は、本発明の光学補償シートまたは本発明の偏光板を有する液晶表示装置に関する。
更に、本発明は、少なくとも、液晶セルと、該液晶セルの両側にそれぞれ配置された一対の偏光膜とを有し、かつ、前記一対の偏光膜の少なくとも一方と前記液晶セルとの間に、本発明の光学補償シートまたは本発明の偏光板を有する液晶表示装置に関する。
図1に示す透過型液晶表示装置は、観察側から順に、透明保護膜1、偏光膜3、透明保護膜(光学異方層7の透明支持体を兼ねる)5及び光学異方性層7からなる観察者側偏光板と、液晶セルの上基板9、棒状液晶層11及び液晶セルの下基板13からなる液晶セルと、光学異方性層14、透明保護膜(光学異方層14の透明支持体を兼ねる)16、偏光膜18、及び透明保護膜20からなる下側偏光板と、バックライト22とを有する。そして、透明保護膜、偏光膜、透明支持体および光学異方性層(1〜7および14〜21)が本発明の偏光板を構成する。
上下基板9、13間に誘電異方性が正で、屈折率異方性Δn=0.0854(589nm、20°C)、誘電率異方性Δε=+8.5程度の液晶を封入する。液晶層11の厚さd(μm)と屈折率異方性Δnとの積Δn・dは、0.2〜1.2μmとする。0.2〜0.5μmとするのが好ましい。液晶層11の配向制御は、上下基板9、13の内面に形成された配向膜(不図示)の表面性状及びラビング軸10、12により制御することができる。液晶分子の配向方向を示すダイレクタ、いわゆるチルト角は、約3°とすることが好ましい。ラビング方向は上下基板9及び13で互いに直交する方向に施し、その強さとラビング回数などでチルト角の大きさが制御できる。配向膜はポリイミド膜を塗布後、焼成して形成することが好ましい。液晶層11のツイスト角の大きさは、上下基板9,13のラビング方向の交差角と液晶材料に添加するカイラル剤により決定される。例えば、ツイスト角が90°になるようにするためには、ピッチ60μm程度のカイラル剤を添加することが好ましい。液晶層11の厚さdは、例えば5μm程度としてもよい。用いる液晶材料LCは、ネマチック液晶であれば、特に限定されない。誘電率異方性Δεは、その値が大きいほうが駆動電圧を低減できる。屈折率異方性Δnは、小さいほうが液晶層の厚み(ギャップ)を厚くでき、ギャップばらつきを少なくすることができる。また、Δnが大きい方がセルギャップを小さくでき、高速応答が可能となる。また液晶層のツイスト角(ねじれ角)は、一般に光源側から表示観察側に向けて観察側から見て時計回りにねじらせ、90°近傍(85°から95°)が最適値となる。これらの範囲では白表示輝度が高く、黒表示輝度が小さいことから、明るくコントラストの高い表示装置が得られる。
(I) 25+Re(633)≦Rth(633)≦250−Re(633)
(I’)25+Re(633)≦Rth(633)≦175+Re(633)かつ、
Rth(633)≦250−Re(633)
(I”)50+Re(633)≦Rth(633)≦150+Re(633)かつ、
Rth(633)≦150−Re(633)
[式中、Re(λ)は波長λnmにおける正面レターデーション値(単位:nm)、Rth(λ)は波長λnmにおける膜厚方向のレターデーション値(単位:nm)である。]
保護膜が上記光学特性を満足すると、液晶表示装置のコントラスト視野角が拡大することは、後述する実施例において証明されているが、理論的には、上記式を満足していると、吸収軸が直交した一対の偏光板を斜めから観察したときの見かけの偏光板交差角が補正され、どの角度から観察しても直交であるからと考えられる。
[実施例1]
(ポリマー基材の作製)
下記の組成物をミキシングタンクに投入し、30℃に加熱しながら攪拌して、各成分を溶解し、セルロースアセテート溶液を調製した。
────────────────────────────────────
セルロースアセテート溶液組成(質量部) 内層 外層
────────────────────────────────────
酢化度60.9%のセルロースアセテート 100質量部 100質量部
トリフェニルホスフェート(可塑剤) 7.8質量部 0.8質量部
ビフェニルジフェニルホスフェート(可塑剤)
3.9質量部 3.9質量部
メチレンクロライド(第1溶媒) 293質量部 314質量部
メタノール(第2溶媒) 71質量部 76質量部
1−ブタノール(第3溶媒) 1.5質量部 1.6質量部
シリカ微粒子(AEROSIL R972、日本アエロジル(株)製)
0質量部 0.8質量部
下記レターデーション上昇剤 1.4質量部 0質量部
────────────────────────────────────
作製したポリマー基材(PK−1)を2.0Nの水酸化カリウム溶液(25℃)に2分間浸漬した後、硫酸で中和し、純水で水洗、乾燥した。このPK−1の表面エネルギーを接触角法により求めたところ、63mN/mであった。
このPK−1上に、下記の組成の配向膜塗布液を#16のワイヤーバーコーターで28ml/m2の塗布量で塗布した。60℃の温風で60秒、さらに90℃の温風で150秒乾燥した。
50質量部のグルタルアルデヒドの水溶液を作製し、その水溶液中に亜硫酸ナトリウム0.05質量部を加えて4時間室温で放置した。その液を下記の変性ポリビニルアルコールの溶解した水/メタノール溶液に添加して、下記の組成の配向層塗布液を作製した。
下記の変性ポリビニルアルコール 20質量部
亜硫酸ナトリウム 0.05質量部
グルタルアルデヒド 0.5質量部
水 360質量部
メタノール 120質量部
尚、乾燥後の塗布面の塗布幅方向での中央と左右両端の位置のpH値は6.0〜6.6の範囲であった。
光学異方性層の組成物
下記のディスコティック液晶性化合物 41.01質量部
エチレンオキサイド変成トリメチロールプロパントリアクリレート
(V#360、大阪有機化学(株)製) 4.06質量部
セルロースアセテートブチレート
(CAB551−0・2、イーストマンケミカル社製) 0.18質量部
ポリマーA(P−94) 0.18質量部
光重合開始剤(イルガキュアー907、チバガイギー社製) 1.35質量部
増感剤(カヤキュアーDETX、日本化薬(株)製) 0.45質量部
波長546nmで測定した光学異方性層のReレターデーション値は52nmであった。
偏光板をクロスニコル配置とし、得られた光学補償シートのムラを観察したところ、正面、および法線から60°まで傾けた方向から見ても、ムラは検出されなかった。
平均重合度4000、鹸化度99.8mol%のPVAを水に溶解し、4.0%の水溶液を得た。この溶液をテーパーのついたダイを用いてバンド流延して乾燥し、延伸前の幅が110mmで厚みは左端が120μm、右端が135μmになるように製膜した。
このフィルムをバンドから剥ぎ取り、ドライ状態で45度方向に斜め延伸してそのままよう素0.5g/L、よう化カリウム50g/Lの水溶液中に30℃で1分間浸漬し、次いでホウ酸100g/L、よう化カリウム60g/Lの水溶液中に70℃で5分間浸漬し、さらに水洗槽において20度で10秒間水洗したのち80℃で5分間乾燥してよう素系偏光子(HF−01)を得た。偏光子は、幅660mm、厚みは左右とも20μmであった。
ポリビニルアルコール系接着剤を用いて、KH−1(光学補償シート)をポリマー基材(PK−1)面で偏光子(HF−01)の片側に貼り付けた。また、厚さ80μmのトリアセチルセルロースフィルム(TD−80U:富士写真フイルム(株)製)にケン化処理を行い、ポリビニルアルコール系接着剤を用いて、偏光子の反対側に貼り付けた。
偏光子の透過軸とポリマー基材(PK−1)の遅相軸とは平行になるように配置した。偏光子の透過軸と上記トリアセチルセルロースフィルムの遅相軸とは、直交するように配置した。このようにして偏光板(HB−1)を作製した。
配向膜塗布液に含まれる亜硫酸ナトリウムの代わりに水酸化カリウムを用いて塗布液pHを8.5にした以外は、実施例1と同様にして光学補償シート(KH−2)、さらには、KH−2付偏光板(HB−2)を作製した。
[実施例3]
光学異方性層の塗布液にポリマーA(P−41)を添加すること以外実施例1と同様にして、光学補償シート(KH−3)、さらには、KH−3付偏光板(HB−3)を作製した。
[実施例4]
光学異方性層の塗布液に1、3、5−トリアジン環を有する化合物を添加した以外は、実施例3と同様にして、光学補償シート(KH−4)、さらには、KH−4付偏光板(HB−4)を作製した。
[実施例5]
P−94、P−41の代わりに光学異方性層の塗布液にポリマーA(P−73)を添加した以外は、実施例4と同様にして、さらには、KH−5付偏光板(HB−5)を作製した。
[実施例6]
実施例1で用いた配向膜の塗布液に水酸カリウムを添加することでpH8.5に調整した以外は、実施例1と同様にして、さらには、KH−6付偏光板(HB−6)を作製した。
光学異方性層の塗布液にポリマーA(P−94)を添加しないこと以外は、実施例1と同様にして、光学補償シート(KH−H1)、さらには、KH−H1付偏光板(HB−H1)を作製した。
[比較例2]
配向膜に含まれる求核剤を添加しないこと以外は、実施例1と同様にして、光学補償シート(KH−H2)、さらには、KH−H2付偏光板(HB−H2)を作製した。
TN型液晶セルを使用した液晶表示装置(AQUOS LC20C1S、シャープ(株)製)に設けられている一対の偏光板を剥がし、代わりに実施例1で作製した偏光板(HB−1)を、光学補償シート(KH−1)が液晶セル側となるように粘着剤を介して、観察者側およびバックライト側に一枚ずつ貼り付けた。観察者側の偏光板の透過軸と、バックライト側の偏光板の透過軸とは、Oモードとなるように配置した。
作製した液晶表示装置について、測定機(EZ−Contrast160D、ELDIM社製)を用いて、黒表示(L1)から白表示(L8)までの8段階で視野角を測定した。測定結果を表1に示す。
光学補償シートの光学異方性層における液晶性化合物の配向膜近傍の傾斜角および空気界面近傍の傾斜角は、エリプソメーター(APE−100、島津製作所(株)製)を用いて観察角度を変えてレターデーションを測定し、Jpn.J.Appl.Phys.Vol.36(1997)pp.143−147に記載されている手法で算出した。測定波長は632.8nmであり、結果を表1に示す。
実施例1で用いたレターデーション上昇剤の添加量を変えて、Rthを80、90、110、120、130nmにしたポリマー基材を作製したこと以外は、実施例1と同様にして、光学補償シート、さらには光学補償シート付き偏光板を作製した。ポリマー基材のRthを80、90、110、120、130nmに変えても、上下左右の視野角は実施例1で得られた視野角とほぼ同等であった。
実施例1で用いたレターデーション上昇剤を、下記のレターデーション上昇剤に代え、内層の添加量を1.4質量部にし、Rthを110nmにしたポリマー基材を作製した以外は、実施例1と同様にして、光学補償シート、さらには、光学補償シート付き偏光板を作製した。上下左右の視野角は実施例1で得られた視野角とほぼ同等であった。
実施例7で用いたレターデーション上昇剤の添加量を変えて、Rthを80、90、100、120、130nmにしたポリマー基材を作製したこと以外は、実施例1と同様にして、光学補償シート、さらには光学補償シート付き偏光板を作製した。ポリマー基材のRthを80、90、100、120、130nmに変えても、上下左右の視野角は実施例1で得られた視野角とほぼ同等であった。
ポリマー基材を下記のように作製した以外は、実施例2と同様にして光学補償シート(KH−7)、さらには、KH−7付偏光板(HB−7)を作製した。
(ポリマー基材作製)
下記の組成物をミキシングタンクに投入し、加熱しながら攪拌して、各成分を溶解し、セルロースアセテート溶液を調製した。
セルロースアセテート溶液組成
酢化度60.7〜61.1%のセルロースアセテート 100質量部
トリフェニルホスフェート(可塑剤) 7.8質量部
ビフェニルジフェニルホスフェート(可塑剤) 3.9質量部
メチレンクロライド(第1溶媒) 336質量部
メタノール(第2溶媒) 29質量部
1-ブタノール(第3溶媒) 11質量部
ポリマー基材、偏光板を下記のように作製した以外は実施例10と同様にした。
(ポリマー基材の作製)
下記の組成物をミキシングタンクに投入し、加熱しながら攪拌して、各成分を溶解し、セルロースアセテート溶液を調製した。
セルロースアセテート溶液組成
───────────────────────────────────
酢化度60.9%のセルロースアセテート 100質量部
トリフェニルホスフェート(可塑剤) 7.8質量部
ビフェニルジフェニルホスフェート(可塑剤) 3.9質量部
メチレンクロライド(第1溶媒) 300質量部
メタノール(第2溶媒) 45質量部
染料(住化ファインケム(株)製 360FP) 0.009質量部
───────────────────────────────────
セルロースアセテート溶液464質量部に、レターデーション上昇剤溶液36質量部およびシリカ微粒子(R972、アイロジル社製)1.1質量部を混合し、充分に攪拌してドープを調製した。レターデーション上昇剤の添加量は、セルロースアセテート100質量部に対して、5.0質量部であった。また、シリカ微粒子の添加量は、セルロースアセテート100質量部に対して、0.15質量部であった。
透明支持体を、温度20℃、相対湿度20%の条件で2時間、調温、調湿し、自動複屈折計(KOBRA 21ADH、王子計測機器(株))を用いて、波長590nmにおけるレターデーション値(Re)を測定したところ、19.0nmであった。また、波長590nmにおけるレターデーション値(Rth)を測定したところ、88nmであった。
次に、透明支持体を、温度10℃、相対湿度20%の条件で2時間、調温、調湿し、同様に、波長633nmにおけるレターデーション値(Re)を測定したところ、18.9nmであった。また、波長633nmにおけるレターデーション値(Rth)を測定したところ、87.6nmであった。
実施例10において、偏光膜の吸収軸と光学補償シートの支持体の遅相軸(流延方向と平行方向)とが平行になるように配置した。
光学異方性層の厚みを2.5μmに変えた以外は実施例10と同様に光学補償シート、偏光板を作製した。
光学異方性層の厚みを2.5μmに変えた以外は実施例11と同様に光学補償シート、偏光板を作製した。
2 上側偏光板外側保護膜遅相軸
3 上側偏光板偏光膜
4 上側偏光板偏光膜吸収軸
5 上側偏光板液晶セル側保護膜(支持体)
6 上側偏光板液晶セル側保護膜(支持体)遅相軸
7 上側光学異方性層
8 上側光学異方性層の支持体側の配向用ラビング方向
9 液晶セル上側基板
10 上側基板液晶配向用ラビング方向
11 液晶分子(液晶層)
12 下側基板液晶配向用ラビング方向
13 液晶セル下側基板
14 下側光学異方性層
15 下側光学異方性層の支持体側の配向用ラビング方向
16 下側偏光板液晶セル側保護膜(支持体)
17 下側偏光板液晶セル側保護膜(支持体)遅相軸
18 下側偏光板偏光膜
19 下側偏光板偏光膜の吸収軸
20 下側偏光板外側保護膜
21 下側偏光板外側保護膜遅相軸
22 バックライト
Claims (16)
- 透明支持体上に配向層と光学異方性層とをこの順に有する光学補償シートであって、
前記光学異方性層は、液晶性化合物の少なくとも一種と、カルボキシル基(−COOH)、スルホ基(−SO3H)、ホスホノキシ基[−PO(OH)2]およびそれらの塩からなる群より選ばれる少なくとも一種の親水性基を有するフルオロ脂肪族基含有ポリマー(以下、「ポリマーA」という)の少なくとも一種とを含有し、かつ、
前記配向層および/または光学異方性層は、求核性定数(n)が5以上10以下の求核剤を1種以上含有することを特徴とする光学補償シート。 - 前記ポリマーAは、少なくとも1つのフェニル基および/またはフェニレン基を含有する請求項1に記載の光学補償シート。
- 前記ポリマーAが、フルオロ脂肪族基含有モノマーより誘導される繰り返し単位と下記一般式(1)で表される繰り返し単位とを含む共重合体である請求項1または2に記載の光学補償シート。
(連結基群)
単結合、−O−、−CO−、−NR4−(R4は水素原子、アルキル基、アリール基、またはアラルキル基を表す)、−S−、−SO2−、−P(=O)(OR5)−(R5はアルキル基、アリール基、またはアラルキル基を表す)、アルキレン基、およびアリーレン基;
Qはカルボキシル基(−COOH)もしくはその塩、スルホ基(−SO3H)もしくはその塩、またはホスホノキシ{−OP(=O)(OH)2}もしくはその塩を表す。) - 一般式(1)において、Lはフェニレン基を含む請求項3に記載の光学補償シート。
- 前記光学異方性層が、セルロースエステルを更に含有する請求項1〜4のいずれか1項に記載の光学補償シート。
- 前記光学異方性層が、フルオロ脂肪族基を有するポリマー(以下、「ポリマーB」という)の少なくとも一種を更に含有する請求項1〜5のいずれか1項に記載の光学補償シート。
- 前記光学異方性層が、1,3,5−トリアジン環基を有する化合物を更に含有する請求項1〜6のいずれか1項に記載の光学補償シート。
- 前記求核剤が、亜硫酸イオンを生じる亜硫酸塩、チオ硫酸イオンを生じるチオ硫酸塩、および水酸化物イオンを有する化合物から選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の光学補償シート。
- 前記液晶性化合物が、ディスコティック液晶性化合物である請求項1〜8のいずれか1項に記載の光学補償シート。
- 前記光学異方性層中、前記液晶性化合物がハイブリッド配向し、かつ該ハイブリッド配向が固定されている請求項1〜9のいずれか1項に記載の光学補償シート。
- 少なくとも透明支持体と、該透明支持体上に液晶性化合物の少なくとも一種を含む光学異方性層を有する光学補償シートの製造方法であって、
前記液晶性化合物の少なくとも一種を、求核性定数(n)が5以上10以下の求核剤の少なくとも一種ならびにカルボキシル基(−COOH)、スルホ基(−SO3H)、ホスホノキシ基[−PO(OH)2]およびそれらの塩からなる群より選ばれる少なくとも一種の親水性基を有するフルオロ脂肪族基含有ポリマー(以下、「ポリマーA」という)の少なくとも一種の存在下で水平配向させる工程と、
前記水平配向した液晶性化合物をハイブリッド配向させる工程と、
前記ハイブリッド配向状態にある液晶性化合物を固定して光学異方性層を形成する工程とを含む光学補償シートの製造方法。 - 少なくとも、偏光膜と、請求項1〜10のいずれか1項に記載の光学補償シートまたは請求項11に記載の製造方法によって製造される光学補償シートとを有する偏光板。
- 偏光膜と、該偏光膜を挟持して配置された一対の透明支持体と、ハイブリッド配向状態に固定されたディスコティック液晶性化合物を含有する光学異方性層を、前記一対の透明支持体の少なくとも一方の外側に有する偏光板であって、
前記一対の透明支持体のうち少なくとも一方が下記式(I)を満足する偏光板。
(I)25+Re(633)≦Rth(633)≦250−Re(633)
[式中、Re(λ)は波長λnmにおける正面レターデーション値(単位:nm)、Rth(λ)は波長λnmにおける膜厚方向のレターデーション値(単位:nm)である。] - 請求項1〜10のいずれか1項に記載の光学補償シート、請求項11に記載の製造方法によって製造される光学補償シートまたは請求項12もしくは13に記載の偏光板を有する液晶表示装置。
- 少なくとも、液晶セルと、該液晶セルの両側にそれぞれ配置された一対の偏光膜とを有し、かつ、前記一対の偏光膜の少なくとも一方と前記液晶セルとの間に請求項1〜10のいずれか1項に記載の光学補償シート、請求項11に記載の製造方法によって製造される光学補償シートまたは請求項12もしくは13に記載の偏光板を有する液晶表示装置。
- 液晶セルに近い側の透明支持体の遅相軸と前記偏光膜吸収軸とが交差している請求項15に記載の液晶表示装置。
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