JP2006259610A - 電子音楽装置 - Google Patents
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Abstract
【構成】 電子音楽装置において、楽曲データに基づいて自動演奏を行う自動演奏機能と、その自動演奏の際に生成した波形データを記録する録音機能を設ける場合において、利用を制限しない楽曲データに基づく自動演奏は録音機能の状態に関係なく通常品質で行い(S21,S22)、利用を制限する楽曲データに基づく自動演奏は、録音の実行中でも録音待機状態でもない場合に通常品質で行い、録音の実行中又は録音待機状態には低品質で行うようにした(S23,S24)。
【選択図】 図5
Description
そして、デジタルで出力される波形データについては、元の楽曲データとは異なる種類のデータに変換されているものの、元の楽音データと比較して品質の劣化がない。そこで、著作権保護等のため利用を制限する楽曲データについては、波形データとして複製や出力されることも防止したいという要求があった。
まず、図1を用いて、この発明の電子音楽装置の実施形態である電子楽器の構成について説明する。図1はその電子楽器の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、電子楽器10は、CPU11,ROM12,RAM13,タイマ14,表示回路15,検出回路17,外部機器入出力部(I/O)19,MIDI(Musical Instruments Digital Interface:登録商標)I/O20,音源部21,ミキサ22,転送部23,ディスクI/O24を備え、これらがバスライン30によって接続されている。
タイマ14は、CPU11における楽曲データからの演奏データの生成や、音源部21におけるMIDI形式の演奏データに基づく波形データの生成、ミキサ22における音響信号処理、及び転送部23における波形データの転送処理等のタイミングを管理するための計時信号を生成する計時手段である。CPU11にこのタイマ14の機能を設けてもよい。
MIDII/O20は、PCや他の電子楽器、音源装置等、MIDIデータを取り扱う外部装置との間でMIDIデータの送受信を行うためのインタフェースである。そして、例えばUSB規格や、IEEE1394(Institute of Electrical and Electronic Engineers 1394)規格、あるいはRS232C(Recommended Standard 232 version C)規格等に準拠したインタフェースによって構成することができる。なお、外部機器I/O19とMIDII/O20を兼ねるようなインタフェースを設けてもよい。
また、ステレオトラックに記録した波形データを他の記憶領域に移動して保存したり、他の記憶領域に保存してある波形データを再生に用いるためにステレオトラックに読み出すこともできる。そして、上記のステレオトラックも含め、波形データを記憶する記憶手段が第2の記憶手段に該当する。
そこで、この電子楽器10においては、利用を制限する楽曲データと制限しない楽曲データとを区別し、利用を制限する楽曲データについては、上記の機能を利用して楽曲データから実質的に同じ品質の波形データを作成することができないようにしている。
まず、図2に、電子楽器10のコンソールのうち、自動演奏及び波形データの記録(録音)に係る操作に使用する部分の構成を示す。
この図に示すように、電子楽器10のコンソール40には、液晶パネルにタッチパネルを積層した操作パネル41と、レコーダの録音・再生の開始・停止等を指示するためのボタン51〜55とを設けている。なお、コンソール40には、それ以外の、自動演奏の録音・再生の開始・停止等を制御するためのボタン等の図示しない操作子も設けられている。
そして、楽曲一覧部42の脇には楽曲選択ボタン44を表示し、ユーザがこのボタンにタッチすることにより、対応する楽曲データ名表示部43に表示されている楽曲データを、自動演奏に使用する楽曲データとして選択することができるようにしている。
巻き戻しボタン54と早送りボタン55は、レコーダの巻き戻しと早送りを指示するためのボタンであり、それが操作されている間、選択されているステレオトラック上の再生位置を示す再生ポインタを時間軸上の前方ないし後方に録音・再生時より速い速度で移動させる。
また、停止状態で開始ボタン53を押下すると、レコーダは再生状態に移行し、再生状態で停止ボタン52を押下すると、レコーダは停止状態に移行する。
そして、この図に示すように、自動演奏用のデータには、楽曲データ、スタイルデータ、音色データ、設定データ等のデータと、これらの各データと対応するエントリデータとが含まれる。
また、スタイルデータ、音色データ、および設定データは、それぞれ、上記のMIDIデータを再生する際に、上記16トラックとは別のリズムトラックで再生されるリズムのリズムパターンを制御するデータ、音源部21における上記16トラックの各々の音色を制御するデータ、および楽曲の拍子やテンポを制御するデータである。
そしてさらに、対応する楽曲データの利用を制限するか否かを判断するための利用制限情報として、ここではエントリデータに著作権データを含めている。そして、著作権データとしては、著作権保護のため楽曲データの利用を制限する場合(第1の楽曲データに該当)には「1」を、著作権保護が不要な場合(第2の楽曲データに該当)には「0」を登録するようにしている。
なお、利用制限情報として、著作権データのように、権利の有無を示す情報でなく、他の情報を用いるようにしてもよい。
CPU11は、楽曲選択画面でいずれかの楽曲選択ボタン44が押下されると、図4のフローチャートに示す処理を開始する。そして、ステップS11で押下されたボタンと対応する楽曲がなければそのまま処理を終了するが、あれば、ステップS12以降に進む。
そしてその後、選択された楽曲の名前を記憶する(S15)と共に、その楽曲の楽曲データをRAM13に読み出して(S16)処理を終了する。
以上の処理により、ユーザに指示された楽曲に係る楽曲データをRAM13に読み出し、自動演奏に使用できる状態にすることができる。
CPU11は、楽曲選択ボタン44により自動演奏する楽曲が選択された後、図示しない自動演奏用の再生ボタンの押下等により自動演奏の開始が指示されると、図5のフローチャートに示す処理を開始する。
この処理においてはまず、自動演奏の対象として選択されている楽曲が制限曲であるか否か判断する(S21)。この判断は、例えば図4のステップS13又はS14で設定した制限フラグが1であるか否かによって行うことができる。
(1)音源部21で生成する波形データのビット数を落としたもの(通常16ビットのところ8ビットにする等)。
(2)音源部21で生成する波形データのサンプリング周波数を下げたもの(通常48キロヘルツのところ20キロヘルツにする等)。
(3)CPU11が楽曲データに基づいて生成するMIDIイベントの発生タイミングの時間分解能や各パラメータの分解能を下げたもの。
(5)音源部21の一部の発音チャンネルを用いてノイズを発生させ、ミキサ22において他の波形データに対してミキシングしたもの。
(6)ミキサ22でディストーション処理を行って波形を歪ませたもの。
(7)全く音を発しない無音を示す波形データを生成するもの。
そして、これらの処理は、CPU11が自身で自動演奏に係る処理の内容を変更したり、音源部21やミキサ22に設定するパラメータの値を変更したりすることにより、実現できる。
そして、複製を完全に防止しなくても、波形データの品質が低いものであれば、用途が限られるため、利用の制限という目的はある程度達成することができる。
なお、最低限利用を制限する楽曲データの同等な品質での複製を防止するためには、録音の実行中のみ、利用を制限する楽曲データに基づく自動演奏を低品質で行うようにすることも考えられる。
CPU11は、録音ボタン51が押下されると、図6のフローチャートに示す処理を開始する。そして、まずステップS31でレコーダの状態を判定し、録音状態ないし再生状態であれば録音ボタン51の押下に応じた動作は特にないので処理を終了する。また、録音待機状態であれば、レコーダを停止状態に移行させると共に、録音ボタンのランプを消灯してレコーダが停止状態であることを示す(S32,S33)。
そして、レコーダが停止状態であれば、制限曲を自動演奏中であっても、通常品質で自動演奏を行ってよいため、自動演奏を通常品質に変更して処理を終了する(S34,S35)。
ここで、電子楽器10においては、録音状態には、必ず録音待機状態から移行するので、録音待機状態に移行する際に制限曲の自動演奏を低品質にしておき、その後品質を変更しなければ、録音状態に移行する際にも制限曲の自動演奏は低品質のままである。
なお、最低限利用を制限する楽曲データの複製を防止するためには、レコーダが録音状態に移行する際(録音待機状態において開始ボタン53が押下された場合)に、利用を制限する楽曲データに基づく自動演奏を低品質に変更するようにすることも考えられる。
電子楽器10は、HDD25等に記憶している楽曲データを、外部機器I/O19を介して外部装置に出力することもできる。そして、ユーザが楽曲選択ボタン44により楽曲を選択して外部出力を指示すると、CPU11は図7のフローチャートに示す処理を開始する。
例えば、上述した実施形態においては、楽曲全体について、利用制限の有無を設定し、それに応じて自動演奏の品質を切り換える例について説明した。しかし、パートごとに利用制限の有無を設定できるようにする等、楽曲データの一部のみの利用を制限することができるようにすることも考えられる。そして、このようにした場合、レコーダが録音状態、又はそれに加えて録音待機状態の場合に、楽曲データのうち利用を制限する部分に基づく自動演奏についてのみ、低品質で行い、利用を制限しない部分については通常品質で行うことができるようにすることが考えられる。
このようにすれば、より柔軟に、必要な部分だけ楽曲データの利用制限を行い、制限の必要ない部分についてはユーザの自由度を高めることができる。
そして、例えば、メーカー独自の形式でフォーマットされたフレキシブルディスクに記憶された楽曲データのように、一般的なPCや他社のシーケンサで読み込んだりコピーしたりできないように保存されている楽曲データは、利用を制限する楽曲データであると判断するようにしてもよい。
そして、このようなケースとしては、ID(識別情報)を付した記録媒体に、そのIDを用いて暗号化したりスクランブルをかけたりした状態で楽曲データを記憶させておき、電子楽器10で利用する際に、記録媒体のIDを用いて楽曲データを復元してから電子楽器10の記憶手段に移動させるようにするケースが考えられる。また、電子楽器10のHDD25に記憶されている楽曲データを、記録媒体のIDを用いて暗号化してその記録媒体に移動させることができるようにすることも考えられる。
また、楽曲データを電子楽器10の記憶手段に移動させる際に、上記のようなフォーマットの違いが判別できなくなってしまう場合は、その移動の際に、必要に応じて利用制限情報を作成し、楽曲データと対応させて記憶しておくようにしてもよい。
また、この発明が電子楽器以外の電子音楽装置に適用できることはもちろんであり、例えば、ハードディスクレコーダ、MIDIシーケンサ、デジタルミキサ、カラオケ装置、楽曲データや波形データを処理するソフトウェアを実行可能なPC等、任意の電子音楽装置に適用することができる。
また、楽曲データや波形データを記憶する記憶手段は、電子音楽装置に内蔵のものに限られず、取り外し可能な記録媒体や、装置の外部に設けた記録装置、あるいはその記録装置に装着された記録媒体等であってもよい。
従って、必要な場合にユーザによる楽曲データの利用を制限できる電子音楽装置を提供することができる。
Claims (1)
- 利用を制限する第1の楽曲データと、利用を制限しない第2の楽曲データとを記憶する第1の記憶手段と、
波形データを記憶する第2の記憶手段と、
前記第1の記憶手段に記憶している楽曲データに基づいて該楽曲データが示す楽曲に係る波形データを生成して出力する自動演奏手段と、
該手段が生成した波形データを前記第2の記憶手段に記録して録音を行う録音手段とを設け、
前記自動演奏手段を、波形データの生成に用いている楽曲データが前記第2の楽曲データである場合には前記録音手段の状態に関係なく通常品質の波形データの出力を行い、波形データの生成に用いている楽曲データが前記第1の楽曲データである場合には、前記録音手段が録音実行中でない場合、又はそれに加えて録音待機状態でない場合に前記通常品質の波形データの出力を行い、前記録音手段が録音実行中の場合、又はそれに加えて録音待機状態の場合には、前記通常品質よりも低い品質の波形データの出力を行う手段としたことを特徴とする電子音楽装置。
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