JP2006258276A - 回転体の逆回転防止機構 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 シャフト3aに対して正回転方向αへ向かう回転力が回転体12に作用した際に回転体12の内周面に対して摺動して回転を許容し、シャフト3aに対して逆回転方向βへ向かう回転力が回転体12に作用した際に回転体12の内周面に密着して回転を阻止する弾性材からなる回転規制部材13をシャフト3aに取り付ける。さらに、紙粉対策のため異物侵入防止部材を設け、回転体の内周面を凹凸形状とする。
【選択図】 図3
Description
なお、上記回転体は、以下の実施例において説明するフィードローラ以外でもよく、例えば排紙ローラなどでもよい。
図1及び図2は、本実施例の逆回転防止機構を備えたローラを有する用紙送り機構の概略構成図である。
図3は、この実施例における回転体の逆回転防止機構を示す斜視図、図4は、逆回転防止機構の構成を説明する分解斜視図、図5は、逆回転防止機構の構造を説明する断面図、図6は、逆回転防止機構を備えたフィードローラの一部を断面視した平面図、図7は、逆回転防止機構の作用を説明する断面図である。
図25から図27はブラケット14による回転規制部材13の保持構造の変形例を示すものである。
回転規制部材13は、ゴム等の弾性体で形成されているため、表面に細かい紙粉やトナーなどの異物が付着すると摩擦力が小さくなり、回転体12の逆回転方向への回転を阻止できなくなる虞がある。これを防止するための紙粉対策を施した変形例について説明する。
図35に示すものは、回転体12の内側に異物が入らないように、回転体12の外縁部に異物侵入防止部材52を設けたものである。図36は、異物侵入防止部材52の一例を示す斜視図である。この異物侵入防止部材52は、図36に示すように、円筒状のスポンジ等の外縁部に両面テープ51を貼ったものであり、図35に示すように、回転体12の外縁部に両面テープ51を貼着して取り付けることができる。
図37に示すものは、回転規制部材が当接する回転体12の内周面に凹凸部12aを有するものである。
すなわち、図38に示すものは、回転体12の内側に異物が入らないように、回転体12の外縁部に両面テープ51などを介して異物侵入防止部材52(例えば、スポンジ等)を設け、かつ、回転規制部材が当接する回転体12の内周面に凹凸形状を有するものである。
図40及び図41は、図24における保持部16を示す図であり、(a)はその側面図、(b)は保持部16に回転規制部材13を嵌合してA方向から見た図である。
これにより、逆回転時に突起60と回転体12の内壁との間隙Sを回転規制部材13の突起部13cが物理的に通過できないため、この間隙Sに突起部13cが引っ掛かり、摩擦による効果に加えて回転阻止をより確実なものとすることができる。なお、図43のQ付近が厚くなる形状を含めてもよい。
図47は回転規制部材13の腕部13eが2つ設けられている例であり、その断面図である。また、図48は回転規制部材13の腕部13eが4つ設けられている例であり、その要部の斜視図である。
図47及び図48においても図46に示した例と同様に、シャフト3aの突起3bは、その先端と回転体12の内壁との間隙が回転規制部材13の突起部13cの円形直径または断面が多角形であればこの多角形に外接する円の直径よりも小さくなるように設けられており、逆回転時には、複数の腕部13eの突起部13cがそれぞれ物理的に通過できないため、この間隙Sに突起部13cが引っ掛かり、摩擦による効果に加えて回転阻止をさらに確実なものとすることができる。
なお、回転規制部材13における回転体12の内壁と当接する部分以外の箇所、例えば、上記腕部13eなどは、ゴム等の弾性材でなくてもよい。
このように、シャフト3aに対する回転体12の逆回転方向への回転を阻止する弾性体からなる回転規制部材13をシャフトに設けた簡易な構成であるので、低コスト化を図ることができ、しかも、組み立て分解の容易化を図ることができ、これにより、内部の消耗部品を容易に交換することができる。
11 逆回転防止機構
12 回転体
13 回転規制部材
13a 基端側
13b 先端側
13c 突起部
13d 環状部
13e 腕部
15 固定部
16 保持部
18 取付孔
21 低摩擦材
23 突起部
33 取付円筒部
52 異物侵入防止部材
60 シャフトの突起
Claims (25)
- シャフトと、該シャフトに回転自在に支持された回転体との間に介装されて前記シャフトに対する前記回転体の正回転方向への回転を許容し、逆回転方向への回転を阻止する回転体の逆回転防止機構であって、
前記シャフトに取り付けられ、前記シャフトに対して正回転方向へ向かう回転力が前記回転体に作用した際に前記回転体の内周面に対して摺動して回転を許容し、前記シャフトに対して逆回転方向へ向かう回転力が前記回転体に作用した際に前記回転体の内周面に密着して回転を阻止する弾性材からなる回転規制部材を備えたことを特徴とする回転体の逆回転防止機構。 - 前記回転規制部材は、前記シャフトから正回転方向へ向かって延在されていることを特徴とする請求項1に記載の回転体の逆回転防止機構。
- 前記回転規制部材の逆回転方向側には、この回転規制部材よりも高い剛性を有する保持部が配設され、該保持部によって前記回転規制部材の逆回転方向側への変形が規制されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回転体の逆回転防止機構。
- 前記保持部は、前記シャフトに固定される固定部に設けられ、前記回転規制部材は、前記保持部によって前記シャフトに保持されていることを特徴とする請求項3に記載の回転体の逆回転防止機構。
- 前記回転規制部材は、ゴム、エラストマ、スポンジあるいはこれらの複合物からなる弾性材から形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の回転体の逆回転防止機構。
- 前記回転規制部材は、前記回転体の内周面に接触する先端側の厚さが薄くされていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の回転体の逆回転防止機構。
- 前記回転規制部材は、前記シャフトに保持される基端側と前記回転体の内周面に接触する先端側とが異なる硬度とされていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の回転体の逆回転防止機構。
- 前記回転規制部材は、前記回転体の内周面への接触面に、低摩擦材が露出されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の回転体の逆回転防止機構。
- 前記低摩擦材は、前記回転規制部材の表面にコーティングすることにより設けられていることを特徴とする請求項8に記載の回転体の逆回転防止機構。
- 前記回転規制部材は、前記回転体の内周面との接触箇所に、断面視円形の突起部を有することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の回転体の逆回転防止機構。
- 前記回転規制部材は、前記回転体内への配設前の形状が、直線状であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の回転体の逆回転防止機構。
- 前記回転規制部材は、前記回転体内への配設前の形状が、逆回転方向へ湾曲する円弧状に形成されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の回転体の逆回転防止機構。
- 前記回転規制部材は、前記回転体内への配設前の形状が、正回転方向への湾曲後に外周側へ屈曲された断面視S字状に形成されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の回転体の逆回転防止機構。
- 前記回転規制部材は、前記回転体内への配設前の形状が、外周側へ突出する円弧状に湾曲した断面視U字状に形成されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の回転体の逆回転防止機構。
- 前記保持部は、前記シャフトに形成された径方向の取付孔へ前記固定部を挿入して係合することにより前記シャフトに取り付けられていることを特徴とする請求項4〜14のいずれか1項に記載の回転体の逆回転防止機構。
- 前記保持部は、前記固定部に形成された取付円筒部を前記シャフトに圧入することにより前記シャフトに取り付けられていることを特徴とする請求項4〜14のいずれか1項に記載の回転体の逆回転防止機構。
- 前記回転規制部材と前記固定部とが一体成型されていることを特徴とする請求項4〜14のいずれか1項に記載の回転体の逆回転防止機構。
- 前記固定部が前記回転体の内周面近傍まで延在され、この固定部の先端部に前記回転規制部材が連結されていることを特徴とする請求項17に記載の回転体の逆回転防止機構。
- 前記回転規制部材、前記保持部及び前記固定部が一体成型されていることを特徴とする請求項4〜14のいずれか1項に記載の回転体の逆回転防止機構。
- 前記回転規制部材が周方向へ間隔をあけて複数設けられていることを特徴とする請求項1〜19のいずれか1項に記載の回転体の逆回転防止機構。
- 前記回転体内側に異物が入らないように、前記固定部に異物侵入防止部材が取り付けられていることを特徴とする請求項4〜20のいずれか1項に記載の回転体の逆回転防止機構。
- 前記回転体の内側に異物が入らないように、前記回転体の外縁部に異物侵入防止部材が取り付けられていることを特徴とする請求項4〜20のいずれか1項に記載の回転体の逆回転防止機構。
- 前記回転規制部材が当接する前記回転体の内周面に凹凸形状を有することを特徴とする請求項1〜22のいずれか1項に記載の回転体の逆回転防止機構。
- 前記回転規制部材は断面が円形または多角形の突起部を有し、
前記シャフトは、その周縁に略棒状の突起を有し、該突起の先端と前記回転体の内壁との間隙が、前記回転規制部材の突起部の円形直径または多角形に外接する円の直径よりも小さいことを特徴とする請求項1〜23のいずれか1項に記載の回転体の逆回転防止機構。 - 前記回転規制部材は、前記シャフトが挿通される環状部から外側に向かって伸びる複数の腕部を備え、前記腕部に前記突起部を備えることを特徴とする請求項24に記載の回転体の逆回転防止機構。
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JP2005114639A JP2006258276A (ja) | 2004-12-06 | 2005-04-12 | 回転体の逆回転防止機構 |
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JP2006258276A true JP2006258276A (ja) | 2006-09-28 |
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Citations (5)
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JPH04327029A (ja) * | 1991-01-30 | 1992-11-16 | Eaton Corp | 一方向クラッチ機構 |
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2005
- 2005-04-12 JP JP2005114639A patent/JP2006258276A/ja active Pending
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