JP2006258169A - 減速ユニット、及び、この減速ユニットを用いた電子機器 - Google Patents

減速ユニット、及び、この減速ユニットを用いた電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】 超小型に構成されながら、バックラッシュの問題を解消して精密に位置制御を行うことができ、さらに組み付け易い減速ユニットを提供する。
【解決手段】 動力伝達機構が、モータMのピニオンギヤ65側から伝達されてきた動力が伝達される第1シャフト70と、前記第1シャフト70から動力が伝達され且つ前記出力シャフト100側に伝達するアイドルシャフト80とを備え、前記アイドルシャフト80にOリング81を外嵌すると共に、該Oリング81を押し潰しながら前記第1シャフト及び前記アイドルシャフト80を平行に配置し、前記第1シャフト70の端部74が、先細りとなるようにテーパ状に切り欠かれている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、入力軸の回転速度に対して出力軸の回転速度を減少させる減速ユニットに関し、特に超小型に構成された減速ユニット、及び、この減速ユニットを用いた電子機器に関する。
従来から、入力軸の回転速度に対して、出力軸の回転速度を減少させる減速ユニットが提供されている。この種の減速ユニットにあっては、径方向に互いに歯合する歯車を複数設けて、歯合される互いのギヤ数の違いによって、出力軸の回転速度を入力軸の回転速度に比して減少させる。
一方、一般に、歯合するギヤ同士にあっては、適宜のクリアランスが設けられている。このようなクリアランスは、バックラッシュの原因となっており、精密な位置制御を行うにあたっての問題とされていた。このような問題を解消するにあたって、このようなギヤが設けられた歯車に代え、ゴムローラを用いて構成される減速ユニットが提供されている(特許文献1参照)。すなわち、径の異なるゴムローラの周面同士を互いに密着させて、動力を伝達させるものである。このようなゴムローラを用いた減速ユニットにあっては、上述したように、歯合するギヤ同士にクリアランスを設けることが必要とされないため、バックラッシュの問題が解消され易いものとなっていた。
特開平11−167608号公報
上述したゴムローラを用いた減速ユニットにあっては、ゴムローラの周面が他の回転部材と密着していることが必要とされる。つまり、このゴムローラを組み付けるにあたっては、その密着させるべきゴムローラの面を押圧しながら、他の回転部材を組み付けていくものとされていた。なお、このような組み付けは、減速ユニット自体が大型若しくは中型で構成されるような場合には、問題なくなされるものであった。
一方、この種の減速ユニットにあっては、内視鏡やデジタルカメラ等に組み込まれるものがある。このような内視鏡やデジタルカメラ等に組み込まれるものは、超小型に構成しなければならない。このように減速ユニットを、超小型に構成した場合にあっては、減速ユニット自体が大型若しくは中型に構成されるような場合と異なり、小型さが故に指が届き難く、ゴムローラや他の回転部材等が組み付け難いものとなっていた。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであって、その目的は、入力軸の回転速度に対して出力軸の回転速度を減少させる減速ユニットであって、超小型に構成されながら、バックラッシュの問題を解消して精密に回転することができ、さらに組み付け易い減速ユニット、及び、この減速ユニットを用いた電子機器を提供することにある。
本発明は、前記課題を解決するための手段として以下の減速ユニット、及び、この減速ユニットを用いた電子機器を提供する。
本発明の減速ユニットは、入力軸の回転速度に対して出力軸の回転速度を減少させる動力伝達機構を有する減速ユニットであって、前記動力伝達機構は、前記入力軸側から伝達されてきた動力が伝達される第1の軸と、前記第1の軸から動力が伝達され且つ前記出力軸側に伝達する第2の軸とを備え、前記第1の軸若しくは前記第2の軸のうち少なくとも何れか一方の軸に弾性材料からなるリング部材を外嵌すると共に、該リング部材を押し潰しながら前記第1の軸及び前記第2の軸を平行に配置したことを特徴とする。
本発明の減速ユニットにあっては、第1の軸若しくは第2の軸のうち少なくとも何れか一方の軸に弾性材料からなるリング部材を外嵌すると共に、このリング部材を押し潰しながら平行に前記第1の軸及び前記第2の軸を配置されている。ここで、この間に設けられたリング部材は、その弾性力によって、前記第1の軸及び前記第2の軸に好適に密着する。これによって、この配置された第1の軸及び第2の軸は、このリング部材により好ましく生じる摩擦力によって、互いは連動することとなる。つまり、例えば、第2の軸にリング部材が外嵌されている場合は、第1の軸が回転したとき、その回転に従った力は、その押し潰されたリング部材に加わる。そして、この押し潰されたリング部材が外嵌される第2の軸は、リング部材から、第1の回転に従った力を受ける。これによって、第2の軸は、外嵌されたリング部材に従って回転する。また、逆に、第1の軸にリング部材が外嵌されている場合にあっても、第2の軸は、このリング部材の回転に従って力を受けて回転する。
従って、第1の軸若しくは第2の軸に簡単に取り付け可能とされながら、第1の軸若しくは第2の軸の一方の軸の回転に従って、第1の軸若しくは第2の軸の他方の軸を好適に回転させることができる。なお、これらの第1の軸及び第2の軸のうち、例えば、第1の軸の軸径を第2の軸の軸径より小に設定した場合には、この第2の軸の回転数は、第1の軸の回転数に比して減少したものとなる。
本発明の減速ユニットは、前記第1の軸及び前記第2の軸の端部のうち少なくとも1つの前記端部が、先細りとなるようにテーパ状に切り欠かれていることを特徴とする。
本発明の減速ユニットにあっては、これらの第1の軸及び第2の軸の端部が、テーパ状に切り欠かれて先細りとなっているので、ケーシングに設けられた軸受に第1の軸及び第2の軸を組み付けていく場合は、これらの第1の軸及び第2の軸の先細りとなった端部が軸受の開口端に入りやすいものとなる。従って、第1の軸及び第2の軸をケーシングに組み付けのし易い減速ユニットとなる。
本発明の減速ユニットは、前記第1の軸及び前記第2の軸の前記端部を受ける軸受の少なくとも1つの開口部が、開口端に向かって拡径されるように切り欠かれていることを特徴とする。
本発明の減速ユニットにあっては、軸受の開口部が、開口端に向かって拡径されるように切り欠かれているので、ケーシングに設けられた軸受に第1の軸及び第2の軸を組み付けていく場合に、これらの第1の軸及び第2の軸の端部は、その拡径された開口端に入りやすいものとなる。従って、第1の軸及び第2の軸をケーシングに組み付けのし易い減速ユニットとなる。
本発明の減速ユニットは、前記軸受に嵌挿される前記第1の軸及び前記第2の軸の前記端部に、凹部を設けたことを特徴とする。
本発明の減速ユニットにあっては、凹部に油が留まることとなって、第1の軸及び第2の軸の端部と、この端部を支持する軸受との摩擦力を、好適に減少させる。従って、これらの第1の軸及び第2の軸を滑らかに回転させることができる。加えて、軸受の磨耗も減少させることができ、長期間に亘って使用することができる減速ユニットとなる。
本発明の減速ユニットは、前記リング部材が、断面を円形状とされてなることを特徴とする。
本発明の減速ユニットにあっては、リング部材が断面を円形状とされてなることとしているので、リング部材が外嵌された軸を組み付ける際、このリング部材を押し潰すにあたっての接する個所を、徐々に大きなものとすることできる。これによって、第1の軸および第2の軸をケーシングに組み付ける際に、組み付け易いものとなる。さらに、リング部材の断面が円形状に構成されているので、第1の軸及び第2の軸の一方の軸に外嵌されたリング部材の押し潰した個所は、均等に他方の軸と接することとなって、所望の摩擦力が得られやすい。従って、第1の軸若しくは第2の軸に簡単に取り付け可能とされながら、一方の軸の回転に従って他方の軸を好適に回転させることができる。
本発明の減速ユニットは、前記リング部材が外嵌される軸の該リング部材が外嵌される個所に、断面が円弧状に形成された嵌め込み溝を設けたことを特徴とする。
本発明の減速ユニットにあっては、リング部材が外嵌される個所に断面が円弧状に形成された嵌め込み溝が設けられているので、このリング部材が好適に嵌め込まれ、これによって、軸の回転中にリング部材がずれてしまい難いものとする。また、リング部材が外嵌された嵌め込み溝は断面を円弧状で形成されているので、その外嵌される軸と、断面が円形状で構成されたリング部材との接触面積は、通常の軸に外嵌された場合に比して大きなものとなる。従って、リング部材は、軸の回転中にずれてしまい難いとされる上、第1の軸及び第2の軸の一方の軸の回転に従って他方の軸を好適に回転させることができる。
本発明の減速ユニットは、前記嵌め込み溝の内周面に、周方向に延びる凹溝を設けたことを特徴とする。
本発明の減速ユニットにあっては、前記嵌め込み溝の内周面に、周方向に延びる凹溝を設けているので、押圧されながら組み付けられたリング部材が、この周方向に延びた凹溝に食い込むようになる。これによって、このリング部材と、この嵌め込み溝との間に生じる摩擦力が向上する。言い換えれば、リング部材は、この凹溝に食い込まされたことによって、この嵌め込み溝内に好適に保持される。従って、入力軸から伝達されてきた動力は、第1の軸から第2の軸へと好ましく伝達される。
本発明の電子機器は、動力源と該動力源が発生する動力に従って回転する被回転部材とを備えた電子機器であって、前記動力源と前記被回転部材との間に、上述の減速ユニットを装置したことを特徴とする。
本発明の電子機器にあっては、動力源と被回転部材との間に上述の減速ユニットを装置したので、好ましく減少された回転速度で被回転部材を回転させることができる。さらに、装置される減速ユニットが超小型に構成可能とされるので、電子機器全体においても超小型に構成することができる。
本発明に係る減速ユニットによれば、入力軸の回転速度に対して出力軸の回転速度を減少させる減速ユニットであって、超小型に構成されながら、バックラッシュの問題を解消して精密に回転することができ、さらに組み付け易いものとなる。また、本発明に係る電子機器によれば、好ましく減速可能で且つ超小型に構成することができる。
以下、本発明に係る減速ユニットについての実施の形態について、図を参照しながら説明する。なお、図1は本発明に係る減速ユニットの上断面図、図2はネジ部材によるケーシングの組み付けを示す断面図、図3は図1に示す減速ユニットのA−A模式的断面図及びB−B模式的断面図、図4はシャフトの端部が嵌挿されている軸受を拡大して示す断面図、図5はOリングを示す斜視図及び嵌め込み溝の断面図である。
図1に示す符号1は、本発明に係る減速ユニットである。この減速ユニット1は、ケーシング2に回転シャフト(回転軸)が内蔵されてなるものである。また、ケーシング2は、図3(a)及び図3(b)に示すように、断面が円形状に形成されてなるものであって、5つに分割されたケーシング10,20,30,40,50がネジ部材7,8,9によって一体とされてなるものである。すなわち、最もモータM側に配置される第1ケーシング10と、前記第1ケーシング10の出力シャフト(出力軸)100側に配置される第2ケーシング20と、前記第2ケーシング20の出力シャフト100側に隣接して配置される第3ケーシング30と、前記第3ケーシング30の出力シャフト100側に隣接して配置される第4ケーシング40と、最も出力シャフト100側に配置される第5ケーシング50とから構成されている。
これらのケーシング10,20,30,40,50が配置されることによって、このケーシング2内には、各種のギヤ室が設けられたものとなっている。すなわち、前記第2ケーシング20と第3ケーシング30との間に第1ギヤ室3が、前記第3ケーシング30と第4ケーシング40との間に第2ギヤ室4が、前記第4ケーシング40と第5ケーシング50との間に第3ギヤ室5とが設けられたものとなっている。そして、これらの第1〜第3ギヤ室3,4,5に、この減速ユニット1の中心軸線Xと平行となるように、第1ギヤシャフト70、第2シャフト90が内蔵される。また、アイドルシャフト80、出力シャフト100にあっては、この減速ユニット1の中心軸線X上に内蔵されるものとなっている。
ここで、前記第1ケーシング10、第2ケーシング20にあっては、前記第1ケーシング10を介して第1ネジ部材7を前記第2ケーシングと螺着させることによって、互いに一体とされている。また、これらの第2ケーシング20、第3ケーシング30、第4ケーシング40、第5ケーシング50にあっては、図2に示すように、これらを挟み込んで螺着される第2ネジ部材8と第3ネジ部材9とによって、互いに一体とされている。具体的には、前記第2ネジ部材8によって前記第1ケーシング10と、第2ケーシング20と、第3ケーシング30とを一体になるように螺合し、前記第3ネジ部材9によって前記第3ケーシング30と、第4ケーシング40と、第5ケーシング50とを一体になるように螺合している。
図1に示す符号Mは、動力源となるモータを示している。前記第1ケーシング10は、略有底筒状に構成されるものであって、その底部11が前記モータM側に向くように配置されている。底部11には、前記モータMの先端部分が入る切り欠き部12が設けられている。この底部11の切り欠き部12には、モータMの肩部M1が溶接されている。これによって、前記モータMの頭部に設けられたモータピニオンM2は、この減速ユニット1の内部に配置されることとなる。このモータピニオンM2には、カップリング61が設けられている。また、この、この一端にモータピニオンM2が設けられたカップリング61は、他端に、ピニオンギヤ65が設けられている。なお、このピニオンギヤ65は、この減速ユニット1の中心軸線X上に配置されるものであって、本発明における入力軸に相当する個所となっている。
前記ピニオンギヤ65は、第1ギヤ室3において、第1シャフト70に設けられた第1ギヤ71と歯合されている。この第1シャフト70は、一端部72が前記第2ケーシング20に設けられた第1の軸受21に嵌挿されると共に、中間部73が前記第3ケーシング30に設けられた挿通部31に挿通され、他端部74が前記第4ケーシング40に設けられた第1の軸受41に嵌挿されている。つまり、この第1シャフト70は、第1ギヤ室3と第2ギヤ室4とに亘って設けられたものとなっている。この第1シャフト70は、図1においては、下方となるようにケーシング2内に設けられている。前記第1シャフト70は、前記第2ギヤ室4においては、前記第1ギヤ室3における外径に比して小に設定された外径で構成されたものとなっている。
この第1シャフト70の両端部72,74にあっては、先細りとなるようにテーパ状に切り欠かれている。また、この第1シャフト70の端部72,74を受ける軸受21,41の開口部21a,41aは、開口端に向かって拡径されるように切り欠かれている。この両端部72,74のうち他端部74を拡大して取上げて説明すると、図4に示すように、この他端部74は、その先端に向かって幅が狭くなるようにテーパ状にされた斜面74aが設けられている。また、この他端部74を受ける第1の軸受41にあっては、この第1の軸受41の開口部41aには、開口端に向かって拡径されるように切り欠かれた面取り部41bが設けられている。
また、この他端部74にあっては、図4に示すように、その周面に油留め用の凹部74bが設けられている。この凹部74bは、この他端部74の周面を周方向に連なるように切り欠いて設けられた溝で構成されている。この溝で構成される油留め用の凹部74bは、油が留められる個所となっている。なお、後においても言及するが、この凹部74bについては、この他端部74にのみに設けられるものではなく、一端部72においても設けられるばかりか、軸受に嵌挿された適宜の回転可能なシャフトの端部においても設けられるものとなっている。また、この回転可能なシャフトの適宜の軸受にあっても、この第1の軸受41の開口部41aに設けられる面取り部41bと同様に、開口端に向かって拡径されるように切り欠かれた面取り部が設けられるものとなっている。
この第1シャフト70の当接部75は、第2ギヤ室4において、アイドルシャフト80に設けられた有機材料等からなる第1のOリング(弾性材料からなるリング部材)81(図5(a)参照)を介して当接されている。このアイドルシャフト80は、一端部82が前記第3ケーシング30に設けられた第2の軸受32に嵌挿されると共に、他端部84が前記第4ケーシング40に設けられた第2の軸受42に嵌挿されている。なお、この両端部82,84にあっても、上述した第1シャフト70の他端部74と同様に、符号は付さないが、その先端に向かって幅が狭くなるようにテーパ状にされた斜面が設けられている。また、第2の軸受32,42にあっても、上述した第1の軸受41の開口部41aと同様に、符号は付さないが、開口端に向かって拡径されるように切り欠かれた面取り部が設けられている。
このアイドルシャフト80は、図1及び図5(b)に示すように、その中間部において内に断面が円弧状に切り欠かれて形成された嵌め込み溝85が設けられている。また、この嵌め込み溝85内にあっては、その嵌め込み溝85内の最内個所を、その嵌め込み溝85内の周方向に亘る凹溝86が設けられている。なお、このアイドルシャフト80は、中間部の径を大にして構成されている。この中間部の径が大にして構成されていることによって、前記嵌め込み溝85が好適に設けられることとなっている。
この第1のOリング81は、図5(a)に示すように、断面を円形状とされてなるものであって、その内径は、前記嵌め込み溝85の径に比して小さく構成されている。この第1のOリング81を前記嵌め込み溝85に嵌め込む際は、伸ばして嵌め込むものとなっている。このように第1のOリング81と嵌め込み溝85を構成することによって、この第1のOリングは、この嵌め込み溝85から移動され難いように好ましく嵌め込まれる。
また、この第1のOリング81は、図5(b)に示すように、押し潰すようにして、第1シャフト70の当接部75及び第2シャフト90の第1当接部91に当接させている。この押し潰しによって、この第1のOリング81の当接側とは反対側にあっては、前記凹溝86に食い込むように変形したものとなっている。この第1シャフト70とアイドルシャフト80と第2シャフト90にあっては、第1シャフト70とアイドルシャフト80との間隔(中心軸線X方向と直交する距離)と、第2シャフト90とアイドルシャフト80との間隔(中心軸線X方向と直交する距離)とは、同じ間隔とされるように互いが配置されている。これによって、この第1のOリング81は、両者の当接部75,91から均等に押し潰されるものとなっている。
さらに、このアイドルシャフト80の第1のOリング81は、第2ギヤ室4において、前記第1シャフト70とはアイドルシャフト80を介して反対側にとされる位置に配置された、第2シャフト90の第1当接部91と当接されている。この第2シャフト90は、一端部92が前記第3ケーシング30に設けられた第3の軸受33に嵌挿されると共に、中間部93が前記第4ケーシング40に設けられた挿通部43に挿通され、他端部94が前記第5ケーシング50に設けられた第3の軸受51に嵌挿されている。つまり、この第2シャフト90は、第2ギヤ室4と第3ギヤ室5とに亘って設けられたものとなっている。この第2シャフト90は、図1においては、上方となるようにケーシング2内に設けられている。前記第2シャフト90は、前記第3ギヤ室5においては、前記第2ギヤ室4における外径に比して小に設定された外径で構成されたものとなっている。
なお、この両端部92,94にあっても、上述した第1シャフト70と同様に、符号は付さないが、その先端に向かって幅が狭くなるようにテーパ状にされた斜面が設けられている。また、第3の軸受33,51にあっても、上述した第1の軸受41の開口部41aと同様に、符号は付さないが、開口端に向かって拡径されるように切り欠かれた面取り部が設けられている。
このように、前記第2ギヤ室4において、第1シャフト70とアイドルシャフト80と第2シャフト90とが配置されることによって、図3(a)に示すように、前記Oリング81を介して互いのシャフト70,80,90が当接するものとなる。これによって、この第1シャフト70の回転に従ってアイドルシャフト80は回転し、このアイドルシャフトの回転に従って第2シャフト90は回転する。なお、符号8及び符号9は第2及び第3ネジ部材であり、符号6a及び符号6bはガイドシャフトである。
この第2シャフト90の第2の当接部95は、第3ギヤ室5において、出力シャフト100に設けられた有機材料等からなる第2のOリング(弾性材料からなるリング部材)101を介して当接されている。この出力シャフト100は、一端部102が前記第4ケーシング40に設けられた第4の軸受を兼ねる第2の軸受42に嵌挿されると共に、中間部103が前記第5ケーシング50に設けられた外部に連通される第5の軸受52に挿入され、他端部(符号無し)は外方に突出されている。なお、この一端部102にあっても、上述した第1シャフト70の他端部74と同様に、符号は付さないが、その先端に向かって幅が狭くなるようにテーパ状にされた斜面が設けられている。また、これと同様に、中間部103にあっても、その他端に向かって幅が狭くなるようにテーパ状にされた斜面103aが設けられている。また、前記第4の軸受を兼ねる第2の軸受42にあっても、上述した第1の軸受41の開口部41aと同様に、開口端に向かって拡径されるように切り欠かれた面取り部(符号無し)が設けられ、これと同様に、第5の軸受52にあっても、このケーシング2の内方に向かって拡径されるように切り欠かれた面取り部52aが設けられている。
この出力シャフト100にあっても、上述したアイドルシャフト80と同様に第2のOリング101が外嵌されて構成されている。つまり、図1に示すように、その中間部において内に断面が円弧状に切り欠かれて形成された嵌め込み溝105が設けられている。また、この嵌め込み溝105の中心部にあっては、さらに凹溝106が設けられている。なお、この第2のOリング101、嵌め込み溝105、及び凹溝106は、上述した第1のOリング85と径の大きさを異にされる点を除いては、同様に構成される。
このように、前記第3ギヤ室5において、第2シャフト90と出力シャフト100とが配置されることによって、図3(b)に示すように、前記Oリング101を介して互いのシャフト90,100が当接するものとなる。これによって、この第2シャフト90の回転に従って出力シャフト100は回転する。
加えて、このケーシング2内には、適宜のガイドシャフト6a,6bが嵌入されている。このガイドシャフト6a,6bにあっても、符号は付さないが、両端部に上述した第1シャフト70の他端部74と同様に、先端に向かって幅が狭くなるようにテーパ状にされた斜面が設けられ、また、その嵌入される個所にあっても、上述した第1の軸受41の開口部41aと同様に、開口端に向かって拡径されるように切り欠かれた面取り部が設けられている。
このように構成された減速ユニット1は、次のように組み付けられる。すなわち、上述した各種のシャフト70等を内蔵しながら、前記第1のケーシング10と第2のケーシング20と第3のケーシング30とを、前記第2ネジ部材8によって一体に組み付ける。次いで、上述した各種のシャフト100等を内蔵しながら、前記第4のケーシング40と第5のケーシング50とを、前記第3ネジ部材9によって一体に組み付ける。このようにして組み付けられたもの同士の間に、前記アイドルシャフト80と第2シャフト90とを嵌め込ませながら、この前記第1のケーシング10と第2のケーシング20と第3のケーシング30とを組み付けられたものに、前記第4のケーシング40と第5のケーシング50とを組み付けたものを、前記第3ネジ部材9によって一体に組み付ける。
以上より、この減速ユニット1にあっては、Oリング81,101を外嵌すると共に、これらのOリング81,101を押し潰しながら平行に、例えば、前記第1シャフト70(第1の軸)及び前記アイドルシャフト80(第2の軸)を配置したので、この配置された第1シャフト70及びアイドルシャフト80は、この間に設けられた弾性材料からなるリング部材、例えば有機材料等からなるOリング81,101の摩擦力によって、互いが連動することとなる。つまり、例えば、第1シャフト70が回転したとき、その回転に従った力は、その押し潰された第1のOリング81に加わり、そして、この押し潰された第1のOリング81が外嵌されるアイドルシャフトは、この第1のOリング81からその従った力を受けて回転することとなる。従って、上述した各種のシャフト70等を簡単に取り付け可能とされながら、一方のシャフトの回転に従って、他方のシャフトを好適に回転させることができる。
また、この減速ユニット1にあっては、これらの各種のシャフト70等の端部74等が、テーパ状に切り欠かれて先細りとなっているので、各種のケーシング40等に設けられた軸受41等にこれらの各種のシャフト70等を組み付けていく場合は、これらの各種のシャフト70等の先細りとなった端部74等が軸受41等の開口端に入りやすいものとなる。従って、組み付けのし易い減速ユニットとなる。
また、この減速ユニット1に設けられる軸受にあっては、例えば、第1の軸受41に代表されるように、その開口部41aが開口端に向かって拡径されるように切り欠かれている。従って、このケーシング2に設けられる軸受に各種のシャフト70等を組み付けていく場合は、これら各種のシャフト70等の端部は、その拡径された開口端に入りやすいものとなる。従って、各種のシャフト70をケーシング2に組み付けのし易い減速ユニットとなる。
また、この減速ユニット1にあっては、回転する各種のシャフト70等の端部74等に設けられた油留め用の凹部74bに、油が留まることとなる。そして、この油の潤滑性によって、例えば、第1シャフト70の端部74と、この端部74を支持する第1の軸受41との摩擦力は、好適に減少したものとなる。従って、回転する各種のシャフト70等を滑らかに回転させることができ、また、これらシャフトの軸受の磨耗も減少させることができ、長期間に亘って各種のシャフトが好適に回転できる減速ユニットとなる。
また、この減速ユニット1にあっては、設けられるOリング81等にあっては、その断面が円形状からなるものとされている。これによって、例えば、Oリング81を押し潰しながら、このOリング81が外嵌されたアイドルシャフト80を組み付ける際には、その押し潰す力を徐々に大きなものとすることできる。従って、このアイドルシャフト80をケーシング2に組み付け易くでき、超小型の減速ユニットを組み付けるに際して有利なものとなる。
また、この減速ユニット1にあっては、例えば、アイドルシャフト80のうち、Oリング81が外嵌される個所に、断面が円弧状に形成された嵌め込み溝85が設けられている。これによって、Oリング81は好適に嵌め込まれ易いものとなり、また、Oリング81は嵌め込み溝85に好適保持される。さらに、このアイドルシャフト80と外嵌されるOリング81との接触面積が大きくなることから、このアイドルシャフト80と外嵌されるOリング81との摩擦力が好適に高められることとなって、Oリング81のずれは好適に防止される。さらに、押圧されたOリング81は、この嵌め込み溝85の中心部に設けられた凹溝86に入り込む。これによって、アイドルシャフト80と外嵌されるOリング81との摩擦力は、さらに高められたものとなって、Oリング81のずれが好適に防止される。
以上、この減速ユニット1によれば、互いのシャフト70等同士の間にクリアランスを設けていないので、バックラッシュの問題が解消され、これによって精密に回転して位置制御に大きく貢献する減速ユニットとなった。また、この減速ユニット1によれば、超小型に構成されながら、さらに組み付け易いものとなっている。
この減速ユニット1にあっては、図1に示して説明したように、動力源とされるモータMが、前記第1ケーシング10に取り付けられている。ここで、出力シャフト(出力軸)100に、例えば、撮像可能なカメラ(被回転部材)を取り付けた場合、全体として、内視鏡カメラ(電子機器)を構成することとなる。このように内視鏡カメラを構成した場合には、好ましく減少された回転速度でカメラを回転させることができる。さらに、装置される減速ユニット1が超小型に構成可能とされるので、この内視鏡カメラ全体においても超小型に構成することができる。
なお、本発明の技術範囲は上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上述した実施の形態にあっては、5つに分割されたケーシングによって3つのギヤ室が構成されてなるものとしたが、これに限定されることなく、適宜に分割されたケーシングによって適宜の数のギヤ室を設けてなるものとすることができる。
また、上述した実施の形態にあっては、2つのシャフトに1つずつのOリングのみが外嵌されるように構成したが、これに限定されることなく、適宜数のシャフトに適宜数のOリングを外嵌するように構成してもよい。
本発明に係る減速ユニットの上断面図である。 ネジ部材によるケーシングの組み付けを示す断面図である。 図1に示す減速ユニットのA−A模式的断面図及びB−B模式的断面図である。 軸の端部が嵌挿されている軸受を拡大して示す断面図である。 Oリングを示す斜視図及び嵌め込み溝の断面図である。
符号の説明
1 減速ユニット
2 ケーシング
65 ピニオンギヤ
70 第1シャフト
74 第1シャフトの端部
80 アイドルシャフト
81 Oリング
100 出力シャフト
M モータ

Claims (8)

  1. 入力軸の回転速度に対して出力軸の回転速度を減少させる動力伝達機構を有する減速ユニットであって、
    前記動力伝達機構は、前記入力軸側から伝達されてきた動力が伝達される第1の軸と、前記第1の軸から動力が伝達され且つ前記出力軸側に伝達する第2の軸とを備え、
    前記第1の軸若しくは前記第2の軸のうち少なくとも何れか一方の軸に弾性材料からなるリング部材を外嵌すると共に、該リング部材を押し潰しながら前記第1の軸及び前記第2の軸を平行に配置したことを特徴とする減速ユニット。
  2. 請求項1に記載の減速ユニットにおいて、
    前記第1の軸及び前記第2の軸の端部のうち少なくとも1つの前記端部が、先細りとなるようにテーパ状に切り欠かれていることを特徴とする減速ユニット。
  3. 請求項1または請求項2に記載の減速ユニットにおいて、
    前記第1の軸及び前記第2の軸の前記端部を受ける軸受の少なくとも1つの開口部が、開口端に向かって拡径されるように切り欠かれていることを特徴とする減速ユニット。
  4. 請求項1から請求項3うち何れか一項に記載の減速ユニットにおいて、
    前記軸受に嵌挿される前記第1の軸及び前記第2の軸の前記端部に、凹部を設けたことを特徴とする減速ユニット。
  5. 請求項1から請求項4のうち何れか一項に記載の減速ユニットにおいて、
    前記リング部材が、断面を円形状とされてなることを特徴とする減速ユニット。
  6. 請求項5に記載の減速ユニットにおいて、
    前記リング部材が外嵌される軸の該リング部材が外嵌される個所に、断面が円弧状に形成された嵌め込み溝を設けたことを特徴とする減速ユニット。
  7. 請求項6に記載の減速ユニットにおいて、
    前記嵌め込み溝の内周面に、周方向に延びる凹溝を設けたことを特徴とする減速ユニット。
  8. 動力源と該動力源が発生する動力に従って回転する被回転部材とを備えた電子機器であって、
    前記動力源と前記被回転部材との間に、請求項1から請求項7のうち何れか一項に記載の減速ユニットを装置したことを特徴とする電子機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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