JP2007198445A - 歯車および電動パワーステアリング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 熱膨張した場合でも噛合いフリクションを防止できる歯車を提供すること。
【解決手段】 本発明の歯車は、回転軸と、前記回転軸に設けられ、外周側に設けられた複数個の歯を有する歯車本体と、前記回転軸と前記歯車本体とを接続する接続部材と、前記歯車本体と前記接続部材との間に設けられ、第1の弾性力を有する第1弾性部材と、前記歯車本体と前記接続部材との間に設けられ、前記第1の弾性力よりも高い第2の弾性力を有する第2弾性部材と、を有することとした。
【選択図】 図3
【解決手段】 本発明の歯車は、回転軸と、前記回転軸に設けられ、外周側に設けられた複数個の歯を有する歯車本体と、前記回転軸と前記歯車本体とを接続する接続部材と、前記歯車本体と前記接続部材との間に設けられ、第1の弾性力を有する第1弾性部材と、前記歯車本体と前記接続部材との間に設けられ、前記第1の弾性力よりも高い第2の弾性力を有する第2弾性部材と、を有することとした。
【選択図】 図3
Description
本発明は、歯車および電動パワーステアリング装置に関する。
従来、特許文献1に開示される電動パワーステアリング装置のウォームホイールは、円環状の弾性体を介してハブとギヤとが接続されているため、ウォームシャフトとの噛合い部におけるバックラッシュを解消し、路面からの振動も吸収することができる。
特開2001−355700号公報
このようなウォームホイールにおいて雰囲気温度の上昇や電動モータの過熱等によりウォームホイールが熱膨張した場合、ウォームシャフトに対する押し付け力が過大となり、噛合いフリクションが増大するという問題があった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、その目的とするところは、熱膨張した場合でも噛合いフリクションを防止できる歯車を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の歯車は、回転軸と、前記回転軸に設けられ、外周側に設けられた複数個の歯を有する歯車本体と、前記回転軸と前記歯車本体とを接続する接続部材と、前記歯車本体と前記接続部材との間に設けられ、第1の弾性力を有する第1弾性部材と、前記歯車本体と前記接続部材との間に設けられ、前記第1の弾性力よりも高い第2の弾性力を有する第2弾性部材と、を有することとした。
よって、熱膨張した場合でも噛合いフリクションを防止できる歯車を提供することができる。
以下、本発明の歯車および電動パワーステアリング装置を実現する最良の形態を、図面に基づき説明する。
[電動パワーステアリング装置]
図1は、電動パワーステアリング装置1のシステム構成図である。
図1は、電動パワーステアリング装置1のシステム構成図である。
電動パワーステアリング装置1は、ステアリングホイール2、ステアリングシャフト3、減速ギヤ4、電動モータ5、ラック&ピニオンギヤ6、図外のラックバーを収装するラックチューブ7、タイロッド8、およびECU9を有している。
ステアリングホイール2はステアリングシャフト3に接続され、ステアリングシャフト3は中間ジョイント3aを介してピニオンシャフト3bに接続されている。ステアリングホイール2の回転はステアリングシャフト3、中間ジョイント3aを介してピニオンシャフト3bに伝達される。
ピニオンシャフト3bの先端には図示しないピニオンギヤが形成され、ラック&ピニオンギヤ6においてこのピニオンギヤが上記ラックバーと噛み合っている。ステアリングホイール2の操作によりピニオンギヤが回転すると、この回転がラックバーの横方向の直線運動に変わる。この直線運動が、ラックバーの両端に取付けられたタイロッド8を介してフロントホイールを操向する。
ピニオンシャフト3bには減速ギヤ4および電動モータ5が設けられている。減速ギヤ4は電動モータ5により駆動され、ピニオンシャフト3bの回転に対して補助動力を与えている。
ECU9は、電動モータ5に接続されると共に、ピニオンシャフト3bに設けられた図外の操舵トルクセンサ、電動モータ5に設けられた回転角センサ5a(図2参照)等の各センサに接続されている。ECU9はこれらのセンサにより検出されたステアリングホイール2の操作力や車速等の情報に基づいて電動モータ5に制御信号を出力し、電動モータ5を制御する。ECU9が電動モータ5に流れる電流を制御することにより、ピニオンシャフト3bの回転に対して適切な補助動力が与えられ、電動パワーステアリング装置1が運転者の操舵力をアシストする。
図2は、減速ギヤ4および電動モータ5のシステム構成図である。ステアリングホイール2側のピニオンシャフト3bの軸方向から見た部分断面図を示す。
減速ギヤ4は、ウォームホイール10およびウォームシャフト20を有している。ウォームホイール10は、ピニオンシャフト3bの軸上に設けられ、外周上に複数の歯を有しており、これらの歯がウォームシャフト20と噛合っている。なお、図2では噛合い部以外の歯を省略して描いている。
ウォームシャフト20には電動モータ5が取付けられている。電動モータ5がウォームシャフト20を駆動して上記噛合い部を介してウォームホイール10を回転させることにより、ピニオンシャフト3bの回転に対して補助動力を与えている。
[ウォームホイールの構造]
次に、ウォームホイール10の構造について図3〜図8に基づき説明する。
次に、ウォームホイール10の構造について図3〜図8に基づき説明する。
図3はウォームホイール10の分解斜視図である。ウォームホイール10は、本体部100、接続部材11、および弾性部材12を有している。説明のため、ウォームホイール10の軸方向であって、本体部100よりも弾性部材12側をx軸正方向と定義する。
(本体部)
本体部100は、歯部101と芯金部102とを有している。芯金部102は金属材料によって形成されている。歯部101は芯金部102の外周側を被覆する樹脂材料で形成されている。
本体部100は、歯部101と芯金部102とを有している。芯金部102は金属材料によって形成されている。歯部101は芯金部102の外周側を被覆する樹脂材料で形成されている。
芯金部102の中心には、芯金部102をx軸方向に貫通する回転軸孔103が形成されている。回転軸孔103の外周には、芯金部102をx軸方向に貫通する貫通孔104が形成されている。回転軸孔103には、接続部材11を介してピニオンシャフト3bが設置される。貫通孔104は、芯金部102の周方向に等間隔に8個設けられている。芯金部102のx軸正方向側面には、8個の貫通孔104の開口部を結ぶようにして環状の溝105が形成されている。
(接続部材)
接続部材11は第1部材11a,第2部材11bおよび8個の軸部11cを有している。第1部材11aは、中心が円形にくり貫かれたリング形状であり、リング周方向に等間隔に貫通孔110が8個設けられている。第2部材11bは、中心が円形にくり貫かれたリング形状であり、リング周方向に等間隔に貫通孔112が8個設けられている。第2部材11bのx軸正方向には、円形にくり貫かれた中心を囲むように円筒部111が形成されている。第1部材11aの貫通孔110は第2部材11bの貫通孔112よりも小径に設けられている。
接続部材11は第1部材11a,第2部材11bおよび8個の軸部11cを有している。第1部材11aは、中心が円形にくり貫かれたリング形状であり、リング周方向に等間隔に貫通孔110が8個設けられている。第2部材11bは、中心が円形にくり貫かれたリング形状であり、リング周方向に等間隔に貫通孔112が8個設けられている。第2部材11bのx軸正方向には、円形にくり貫かれた中心を囲むように円筒部111が形成されている。第1部材11aの貫通孔110は第2部材11bの貫通孔112よりも小径に設けられている。
図4、図5は、第1部材11a、第211b、及び軸部11cを組立てた接続部材11を示す。図4は、組立てた接続部材11をx軸負方向から見た正面図である。
図5は、図4のA-Aで切った部分断面図である。第2部材11bの円筒部111のx軸正方向端は、第1部材11aの中心部117と嵌合している。軸部11cは、x軸負方向から順に根元部113、第1軸部114、第2軸部115、リベットかしめ部116を有しており、各部113〜116は、この順に径が小さくなるように形成されている。
軸部11cは、x軸負方向側から第1部材11aの貫通孔112,110に圧入される。軸部11cの第1軸部114は第2部材11bの貫通孔112と嵌合し、リベットかしめ部116は第1部材11aの貫通孔110を貫通している。軸部11cは、x軸負方向側では貫通孔112よりも大径の根元部113によりx軸正方向への移動が規制され、x軸正方向側ではリベットかしめ部116が部材11aとリベット結合されてx軸負方向への移動が規制されている。
貫通孔112、110の径は、それぞれ第1軸部114、リベットかしめ部116の径に合わせて設けられている。第2軸部115には、後述の円筒部122が設置される(図8参照)。
図3に示すように、ウォームホイール10の組立て時において、第1部材11aと第2部材11bは本体部100を挟み込むように設置され、第1部材11aの8個の貫通孔110、第2部材11bの8個の貫通孔112、および本体部の8個の貫通孔104がそれぞれx軸方向において一致するように設置される。8個の軸部11cは、これらの貫通孔104,110,112をそれぞれ貫通して本体部100と接続部材11とを結合している。
ピニオンシャフト3bは、接続部材11の円筒部111に嵌合されて接続部材11に取付けられる。円筒部111は、本体部100の回転軸孔103に遊嵌状態で取り付けられる(図8参照)。このように接続部材11は、本体部100とピニオンシャフト3bとの間に介在される。
(弾性部材)
弾性部材12は、本体部100と接続部材11との間の隙間に設けられる(図3参照)。弾性部材12は、接続部121と円筒部122を有している。円筒部122は円筒状の部材であり、8個ある。接続部121は、円筒部122同士を円筒部122のx軸正方向側端部で接続する部材であり、8個の円筒部122を連結して環状に設けられている。なお、接続部121、円筒部122は、それぞれ請求項1の第1弾性部材、第2弾性部材に相当する。
弾性部材12は、本体部100と接続部材11との間の隙間に設けられる(図3参照)。弾性部材12は、接続部121と円筒部122を有している。円筒部122は円筒状の部材であり、8個ある。接続部121は、円筒部122同士を円筒部122のx軸正方向側端部で接続する部材であり、8個の円筒部122を連結して環状に設けられている。なお、接続部121、円筒部122は、それぞれ請求項1の第1弾性部材、第2弾性部材に相当する。
接続部材11の8個の軸部11cは、8個の円筒部122の内周にそれぞれ挿入される。一方、8個の円筒部122は、本体部100の8個の貫通孔104にそれぞれ挿入される。このように円筒部122は、本体部100の貫通孔104と接続部材11の軸部11cとの間の隙間に介在されている。
したがって、ピニオンシャフト3bと本体部100との間には軸部11cおよび弾性部材12が介在し、ピニオンシャフト3bと本体部100間のトルク伝達は、軸部11cおよび弾性部材12を介して行われることとなる(図8参照)。
接続部121および円筒部122は1つの弾性部材として一体に形成され、かつ同一材料(ゴム等)によって形成されている。
図6は、弾性部材12のx軸正方向側拡大正面図であり、図7は、図6のA-A断面図である。図6に示すように、ウォームホイール10径方向における接続部121の幅r1は、円筒部122の幅r2よりも小さい。また、図7に示すように、円筒状である円筒部122のx軸方向厚みよりも接続部121のx軸方向厚みの方が小さい。
よって、ウォームホイール10径方向で切ったときの接続部121の断面積は、円筒部122の断面積より小さい。したがって、ウォームホイール10径方向において、円筒部122は接続部121よりも高い弾性力を有している。なお、接続部121の形状や断面積を変更することにより、接続部121の弾性力を適宜調整することができる。
図3に示すように、接続部121のx軸方向厚みは、芯金部102のx軸正方向側面に形成されている環状の溝105の深さと略同じであり、組立て時に、接続部121が溝105に嵌合するように設けられている。
(クリアランス)
図8は、ウォームホイール10のx軸方向部分断面図である。組立て後のウォームホイール10を図3のA-O-A'で切った断面を示す。
図8は、ウォームホイール10のx軸方向部分断面図である。組立て後のウォームホイール10を図3のA-O-A'で切った断面を示す。
円筒部122は、第1円筒部122aと第2円筒部122bを有している。第1円筒部122aは、軸部11cの第2軸部115と嵌合する。第2円筒部122bは、貫通孔104の内周面と嵌合する。ウォームホイール10の周方向には、第1、第2円筒部122a,122bが交互に設置されている(図3参照)。
接続部材11と本体部100との間であって、接続部121および円筒部122を除く部分には、クリアランスが形成されている。具体的には、ウォームホイール10の径方向に着目すると、本体部100の貫通孔104と接続部材11の軸部11cとの間であって、円筒部122を除く部分にクリアランスa,bが形成されている。
クリアランスaは、貫通孔104の内周面と第1円筒部122aの外周面との間に形成されており、クリアランスbは、第2円筒部122bの内周面123と軸部11cの外周面との間に形成されている。よって、クリアランスaとクリアランスbは、ウォームホイール10の周方向に交互に配置されるように設けられている。
[実施例1の作用]
(噛合いフリクション増大抑制作用)
ウォームホイール10が熱膨張した場合であっても、小さい弾性力を有する接続部121がウォームシャフト20への押し付け力を緩和し、噛合いフリクションの増大を抑制する。また、弾性力の大きい円筒部122により、高荷重にも耐え得る。以下、具体的に説明する。
(噛合いフリクション増大抑制作用)
ウォームホイール10が熱膨張した場合であっても、小さい弾性力を有する接続部121がウォームシャフト20への押し付け力を緩和し、噛合いフリクションの増大を抑制する。また、弾性力の大きい円筒部122により、高荷重にも耐え得る。以下、具体的に説明する。
図9、図10は、ウォームホイール10が熱膨張して弾性部材12に荷重が加えられている状態を示す。
図9は常温使用域〜比較的低温である高温時領域で、ウォームホイール10の熱膨張が小さく接続部121に荷重が加えられている状態を示す。図10は比較的高温である高温時領域で、ウォームホイール10の熱膨張が大きく円筒部122に荷重が加えられている状態を示す。ここで、常温使用域とは、ウォームホイール10の雰囲気温度や電動モータ5の温度が常温である温度領域を意味し、高温時領域とは、上記温度が高温である温度領域を意味する。
図9、図10において、第1円筒部122aと第2円筒部122bの両方を示す。図9に示すように、第1円筒部122aと貫通孔104との間にクリアランスaが形成され、第2円筒部122bと軸部11cとの間にクリアランスbが形成されている。図9において、ウォームホイール10の芯金部102は、弾性部材12を介してのみ、軸部11cと接続されている。
図9、図10の矢印方向において、ウォームホイール10がウォームシャフト20と噛合っているものとする。なお、ウォームシャフト20の位置、及びピニオンシャフト3bに対して固定されている軸部11cの位置は変化しない一方、ウォームホイール10(芯金部102)はクリアランスa,bの範囲で軸部11cに対して移動しうる。
図9において、ウォームホイール10の芯金部102が熱膨張すると、芯金部102に設けられている溝105がウォームホイール10の外径方向に移動するため、溝105に嵌合されている接続部121がウォームホイール10の外径方向に荷重を受けて弾性変形する。以下、弾性変形する部分を斜線で示す。
一方、芯金部102の熱膨張によりウォームホイール10はウォームシャフト20に押し付けられるが、ウォームシャフト20の位置は固定されているため、ウォームホイール10はウォームシャフト20との噛合部方向と反対方向に移動しようとする。一方、ピニオンシャフト3bに固定されている接続部材11の軸部11cの位置は変わらない。よって、ウォームホイール10はクリアランスa,bの範囲で軸部11cに対して移動しうる。このときの移動方向は、ウォームシャフト20との噛合部方向と反対方向である。このとき溝105に嵌合されている接続部121が上記反対方向に荷重を受けて弾性変形する。
よって、ウォームホイール10が熱膨張した場合であっても、ウォームホイール10はクリアランスa,bの範囲で軸部11cに対して上記噛合部方向と反対方向に移動し、熱膨張分はクリアランスa,bによって吸収されて歯部101に伝達されない。このため、ウォームホイール10がウォームシャフト20へ押し付けられる力が抑制される。
また、ウォームホイール10がクリアランスa,bの範囲で移動する際、ウォームシャフト20に対してウォームホイール10から作用する力は、接続部121の上記弾性変形に伴う小さな弾性力のみである。したがって、ウォームホイール10がウォームシャフト20へ押し付けられる力が更に抑制される。
図10は、比較的高温である高温時領域で芯金部102がさらに熱膨張して、貫通孔104と第1円筒部122aが接触し、また第2円筒部122bと軸部11cとが接触している状態を示す。ウォームホイール10はウォームシャフト20との噛合部方向と反対方向に移動しようとする一方、ピニオンシャフト3bに固定されている接続部材11の軸部11cの位置は変わらない。このため、上記接触部分において、円筒部122は荷重を受けて圧縮される。
このようにウォームホイール10が大きく熱膨張した場合にも、ウォームホイール10がウォームシャフト20へ押し付けられる力を円筒部122の弾性変形によって抑制しつつ、円筒部122が有する高い弾性力によって、大きな熱膨張による高荷重に対して耐えることができる。
なお、円筒部122は軸部11cの周りに環状に設けられている。このため、ウォームホイール10がどの方向から力を受けた場合であっても、すなわち円筒部122がウォームホイール10径方向等だけでなく他の方向から荷重を受けた場合であっても、円筒部122は均等に弾性力を発揮する。
図11は、ウォームホイール10の熱膨張と噛合いフリクションとの関係を示す。
横軸正方向は、ウォームホイール10の歯面とウォームシャフト20の歯面との間の締代の大きさを示し、横軸負方向は、ウォームホイール10の歯面とウォームシャフト20の歯面との間の遊びの大きさを示す。原点Oでは遊びがゼロである。横軸の値はウォームホイール10の熱膨張の大きさに対応している。例えばウォームホイール10が熱膨張すると、その膨張した分だけ締代が大きくなる
縦軸は、ホイール回転トルク、すなわちウォームホイール10によりウォームシャフト20を回転させるのに必要なトルクを示す。原点Oではホイール回転トルクが、軸受け等による回転トルクのみとなる。縦軸の値はウォームホイール10とウォームシャフト20との間の噛合いフリクションの大きさに対応している。噛合いフリクションが大きくなると、その分だけホイール回転トルクが大きくなる。
以下、横軸正方向の領域、すなわち締代の大きさとホイール回転トルクとの関係を考える。ウォームホイール10が熱膨張すると締代が大きくなり、ウォームホイール10がウォームシャフト20に押し付けられる。これにより噛合いフリクションが増大するため、ウォームホイール10を回転させるのに必要なトルクが増大する。
(常温使用域〜比較的低温である高温時領域)
常温使用域、または比較的低温である高温時領域では、熱膨張が小さいため締代は小さい。また、締代の増分に対してホイール回転トルクの増分が小さい(常温使用域においてはトルク増分が略ゼロである)。これは、小さい弾性力を有する接続部121の弾性変形により、ウォームホイール10とウォームシャフト20との噛合いフリクションが低減されるためである。すなわち、この領域では、ウォームホイール10の熱膨張に対して、クリアランスa,b及び接続部121の弾性変形により噛合いフリクションを低減する。
常温使用域、または比較的低温である高温時領域では、熱膨張が小さいため締代は小さい。また、締代の増分に対してホイール回転トルクの増分が小さい(常温使用域においてはトルク増分が略ゼロである)。これは、小さい弾性力を有する接続部121の弾性変形により、ウォームホイール10とウォームシャフト20との噛合いフリクションが低減されるためである。すなわち、この領域では、ウォームホイール10の熱膨張に対して、クリアランスa,b及び接続部121の弾性変形により噛合いフリクションを低減する。
(比較的高温である高温時領域)
比較的高温である高温時領域では、熱膨張が大きいため締代が大きい。また、締代の増分に対してホイール回転トルクの増分が抑制されているが、常温使用域〜比較的低温である高温時領域よりも傾きが大きい。これは、大きい弾性力を有する円筒部122の弾性変形により、ウォームホイール10とウォームシャフト20との噛合いフリクションが低減されるためである。すなわち、この領域では、ウォームホイール10の著しい熱膨張に対しても、円筒部122の弾性変形により噛合いフリクションを低減する。
比較的高温である高温時領域では、熱膨張が大きいため締代が大きい。また、締代の増分に対してホイール回転トルクの増分が抑制されているが、常温使用域〜比較的低温である高温時領域よりも傾きが大きい。これは、大きい弾性力を有する円筒部122の弾性変形により、ウォームホイール10とウォームシャフト20との噛合いフリクションが低減されるためである。すなわち、この領域では、ウォームホイール10の著しい熱膨張に対しても、円筒部122の弾性変形により噛合いフリクションを低減する。
なお、更に高温の領域になると、弾性部材12による噛合いフリクション低減作用は熱膨張に追いつかず、ウォームホイール10の樹脂製の歯部101がたわんでホイール回転トルクは急激に増加する。よって、車両搭載時に発生しうる熱環境の上限において、噛合いフリクション(ホイール回転トルク)が許容範囲まで弾性部材12によって吸収可能であるように、弾性部材12の弾性力やクリアランスa,bの大きさを設定するのが好ましい。
(ウォームホイール軸芯ずれ抑制作用)
図8に示すように、ウォームホイール10の本体部100と接続部材11との間にはクリアランスa、bが存在し、ウォームホイール10の回転軸であるピニオンシャフト3bと本体部100の軸との間にずれを許容する構造となっている。このずれを利用して上記のように噛合いフリクションを抑制している。
図8に示すように、ウォームホイール10の本体部100と接続部材11との間にはクリアランスa、bが存在し、ウォームホイール10の回転軸であるピニオンシャフト3bと本体部100の軸との間にずれを許容する構造となっている。このずれを利用して上記のように噛合いフリクションを抑制している。
接続部121は、円筒部122同士を接続するように設けられている。よって、クリアランスa内で本体部100に対して自由に動こうとする第1円筒部122aの動き、およびクリアランスb内で軸部11cに対して自由に動こうとする第2円筒部122bの動きを、接続部121が規制するように機能する。
具体的には、クリアランスaにおける第1円筒部122aの動きを、本体部100に固定されている両隣の第2円筒部122bが、接続部121を介して規制する。また、クリアランスbにおける第2円筒部122bの動きを、軸部11cに固定されている両隣の第2円筒部122aが、接続部121を介して規制する。
このように、接続部121の弾性力を介してクリアランスa,bにおける第1、第2円筒部122a,122bの位置を一定に確保し、そのことを介してピニオンシャフト3bとウォームホイール10の軸を一致させようとする力が常に作用する。これにより、ピニオンシャフト3bに対するウォームホイール10の軸芯のずれが固定することが抑制される。
また、接続部121は8個の円筒部122同士を連結するように環状に設けられており、弾性部材12全てが1つの環状部材として形成されている。これにより上記作用が強化され、ピニオンシャフト3bに対するウォームホイール10の軸芯ずれの固定が更に抑制される。
[従来例との対比における実施例1の効果]
従来例(特許文献1)のウォームホイールは、ハブとギヤとを接続する円環状の弾性体を有している。しかし、この弾性体は1つの高い弾性力を有するのみで、本願発明のように2段階の弾性力が設けられていない。また、弾性体とハブ又はギヤとの間にクリアランスはなく、両者は密着して設けられている。
従来例(特許文献1)のウォームホイールは、ハブとギヤとを接続する円環状の弾性体を有している。しかし、この弾性体は1つの高い弾性力を有するのみで、本願発明のように2段階の弾性力が設けられていない。また、弾性体とハブ又はギヤとの間にクリアランスはなく、両者は密着して設けられている。
このため、ウォームホイールが熱膨張した場合、小さい弾性力による噛合いフリクション抑制作用がない。またクリアランスが設けられていないため、熱膨張がウォームシャフトとの噛合部に直接に伝達される。よって、ウォームシャフトに対する押し付け力が過大となり、噛合いフリクションが増大する。
これに対し、本願実施例1のウォームホイールは、ピニオンシャフト3bと、ピニオンシャフト3bに設けられ、外周側に歯部101を有する本体部100と、ピニオンシャフト3bと本体部100とを接続する接続部材11と、本体部100と接続部材11との間に設けられた接続部121と、本体部100と接続部材11との間に設けられ、接続部121よりも高い弾性力を有する円筒部122と、を備えた。
よって、ウォームホイール10が熱膨張した場合でも、小さい弾性力を有する接続部121がウォームシャフト20への押し付け力を緩和し、噛合いフリクションの増大を抑制することができる。また、大きい弾性力を有する円筒部122を設けることにより、高荷重にも耐え得る、という効果を有する。
また、本願実施例1のウォームホイール10は、接続部材11と本体部100との間であって、接続部121及び円筒部122を除く部分にクリアランスa,bを形成した。
よって、ウォームシャフト10への押し付け力を緩和し、噛合いフリクションの増大を抑制することができる、という効果を有する。
接続部121及び円筒部122は1つの部材によって形成される。これにより、別々の部材によって形成される場合と比べ、組付け工数を削減することができる、という効果を有する。
接続部121の円筒部122との接続部(図9の斜線部分に対応する)におけるウォームホイール10径方向断面積は、円筒部122の同方向断面積より小さい。よって弾性力の違いを設けることができる。また、接続部121、円筒部122のそれぞれの形状や断面積を変えることによって弾性力を変化させることができる。したがって、接続部121および円筒部122を同一材料によって形成することが可能である。これにより、別々の材料によって形成される場合と比べ、工数等を削減することができる、という効果を有する。
接続部121は円筒部122のx軸方向一方側にのみ設けられ、図3に示すように接続部121は、隣り合う円筒部122のx軸正方向側の端部同士を連結している。よって、弾性部材12をx軸正方向側から一度に組付けることができる。したがって、組立性を向上させることができる、という効果を有する。
[実施例2の構成]
図12は、実施例2のウォームホイール10の軸方向部分断面図である。図3のA-O断面を示す。
図12は、実施例2のウォームホイール10の軸方向部分断面図である。図3のA-O断面を示す。
(本体部)
実施例2のウォームホイール10の本体部100は、実施例1と同様に、歯部101と芯金部102とを有している。芯金部102は金属材料によって形成されている。歯部101は芯金部102の外周側を被覆する樹脂材料で形成されている。
実施例2のウォームホイール10の本体部100は、実施例1と同様に、歯部101と芯金部102とを有している。芯金部102は金属材料によって形成されている。歯部101は芯金部102の外周側を被覆する樹脂材料で形成されている。
芯金部102表面は、芯金部102のx軸方向側面、貫通孔104内周面、および回転軸孔103側内周面において、歯部101と同じ樹脂材料によって被膜が形成されている。歯部101および上記被膜は、同一型内でインモールド成形される。
その他のウォームホイール10の構成は、実施例1と同様である。
[実施例2の作用効果]
ドリル加工等により形成された芯金部102の貫通孔104の位置精度が低い場合であっても、最終的な貫通孔104を形成する被膜の形成位置は歯部101と被膜とが形成される同一の型によって一律に決定されるため、貫通孔104の位置精度を向上させることができる、という効果を有する。
ドリル加工等により形成された芯金部102の貫通孔104の位置精度が低い場合であっても、最終的な貫通孔104を形成する被膜の形成位置は歯部101と被膜とが形成される同一の型によって一律に決定されるため、貫通孔104の位置精度を向上させることができる、という効果を有する。
その他の作用効果は、実施例1と同様である。
[実施例3の構成]
図13は、実施例3の弾性部材12を示す。図3のB部分のx軸方向正面図である。円筒部122の内周面123には、x軸方向に伸びる複数の切り欠き溝123aが周方向に設けられている。残りの他の円筒部122も同様である。
図13は、実施例3の弾性部材12を示す。図3のB部分のx軸方向正面図である。円筒部122の内周面123には、x軸方向に伸びる複数の切り欠き溝123aが周方向に設けられている。残りの他の円筒部122も同様である。
その他のウォームホイール10の構成は、実施例1と同様である。
[実施例3の作用効果]
円筒部122において、溝123aが設けられている内周面123側の弾性力は、溝123aが設けられていないその他の部分の弾性力よりも小さい。すなわち、実施例3は、円筒部122の特定の部位(内周面123)について弾性力を変えたものである。
円筒部122において、溝123aが設けられている内周面123側の弾性力は、溝123aが設けられていないその他の部分の弾性力よりも小さい。すなわち、実施例3は、円筒部122の特定の部位(内周面123)について弾性力を変えたものである。
図9に示すように、常温使用域〜比較的低温である高温時領域では、ウォームホイール10の熱膨張が小さく接続部121に荷重が加えられている。ウォームホイール10と軸部11cとを弾性部材12が結合しているが、第1円筒部122aに着目すると、軸部11cに嵌合している第1円筒部122aの内周面123は、溝123aにより弾性力が小さくなっている。
このため、ウォームホイール10を支える弾性部材12の弾性力は更に低減される。したがって、ウォームホイール10とウォームシャフト20との噛合いフリクションを更に抑制する、という効果を有する。
図10に示すように、比較的高温である高温時領域では、ウォームホイール10の熱膨張によりクリアランスa、b(図9参照)が縮められ、第1円筒部122aは貫通孔104と接触し、第2円筒部122bは軸部11cと接触する。このとき軸部11cと嵌合している第1円筒部122aの内周面123、および軸部11cと接触している第2円筒部122bの内周面123は荷重を受けて圧縮される。ここで、円筒部122の内周面123の弾性力は、溝123aが設けられていないその他の部分の弾性力よりも小さい
このため、比較的高温である高温時領域の中でも、比較的低温側の領域(図11参照)において、接続部121と同様の作用を有する。すなわち、比較的高温である高温時領域の中でも、熱膨張が小さく締代も小さい比較的低温側の領域において、小さい弾性力により噛合いフリクションを抑制する作用を有する。
すなわち、実施例1において円筒部122が作用する領域を、さらに接続部121が作用する領域と円筒部122が作用する領域とに分けた意味を有し、噛合いフリクションを更に抑制することができる、という効果を有する。
また、接続部材11の複数の軸部11cの径が製造誤差によりばらついている場合、溝123aを設けていないときには、上記噛合いフリクション抑制作用やウォームホイール軸芯ずれ抑制作用の低下等、影響が生じる。本実施例3のように溝123aを設け、小さい弾性力を有する内周面123が軸部11cの径の製造誤差を吸収することによって、こうした影響を緩和できる、という効果を有する。
その他の作用効果は、実施例1と同様である。
[他の実施例]
以上、本発明を実施するための最良の形態を、実施例1〜3に基づいて説明してきたが、本発明の具体的な構成は実施例1〜3に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても、本発明に含まれる。
以上、本発明を実施するための最良の形態を、実施例1〜3に基づいて説明してきたが、本発明の具体的な構成は実施例1〜3に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても、本発明に含まれる。
例えば、接続部121と円筒部122は別々の部材であってもよい
さらに、上記実施例1、2から把握しうる請求項1〜3以外の技術的思想について、以下にその作用効果と共に記載する。
(イ)請求項2に記載の歯車において、前記ウォームホイールは周方向に複数の貫通孔を備え、前記接続部材は前記複数の貫通孔をそれぞれ貫通するように設けられた複数の軸部を有し、前記第2弾性部材は環状に形成され、前記貫通穴と前記軸部との間に設けられることを特徴とする歯車。
円筒部122を軸部の周りに環状に設けることにより、ウォームホイール10がどの方向から力を受けた場合であっても均等に弾性力を発揮することができる。
(ロ)上記(イ)に記載の歯車において、前記第1弾性部材は、前記複数の第2弾性部材同士を接続するように設けられることを特徴とする歯車。
接続部121が円筒部122同士を接続するように設けられるため、クリアランスa,b内で自由に動こうとする円筒部122の動きを接続部121が規制するように働き、ピニオンシャフト3bに対するウォームホイール10の軸芯ずれを抑制することができる。
(ハ)上記(ロ)に記載の歯車において、前記第1弾性部材は全ての前記第2弾性部材同士を連結するように環状に設けられることを特徴とする歯車。
接続部121と円筒部122全てが1つの環状部材として形成されるため、ピニオンシャフト3bに対するウォームホイール10の軸芯ずれを更に抑制することができる。
(ニ)上記(ハ)に記載の歯車において、前記第1弾性部材及び前記第2弾性部材は1つの部材によって形成されることを特徴とする歯車。
接続部121と円筒部122を1つの部材として形成することにより、組付け工数を削減することができる。
(ホ)上記(ニ)に記載の歯車において、前記第1弾性部材は前記第2弾性部材の軸方向一方側にのみ設けられることを特徴とする歯車。
接続部121と円筒部122を、ウォームホイール10に対して接続部121の設けられる側からウォームホイール10の軸方向に一度に組付けることができるため、組立性を向上させることができる。
(ヘ)上記(ハ)に記載の歯車において、前記第1弾性部材および前記第2弾性部材は同一材料によって形成され、前記第1弾性部材の前記第2弾性部材との接続部における断面積は、前記第2弾性部材の軸方向断面積より小さいことを特徴とする歯車。
接続部121と円筒部122のそれぞれの断面積を変えることによって弾性力を変化させることにより、接続部121と円筒部122を同一材料で形成することができる。
(ト)上記(ロ)に記載の歯車において、前記隙間空間は、前記貫通穴と前記第2弾性部材との間に形成されるものと、前記第2弾性部材と前記軸部との間に形成されるものとが周方向に交互に配置されるように設けられることを特徴とする歯車。
クリアランスa,bを設けることにより、クリアランスa,b内におけるある円筒部122の動きを両隣の円筒部122が規制するように機能するため、ピニオンシャフト3bに対するウォームホイール10の軸芯ずれを抑制することができる。
(チ)上記(イ)に記載の歯車において、前記歯車本体は金属材料によって形成された芯金部と、この芯金部の外周側に設けられ樹脂材料で形成された歯部と、から構成され、前記貫通穴は前記芯金部に形成され、この芯金部表面は、前記歯部と同じ樹脂材料によって被膜が形成され、前記歯部および前記被膜は、同一型内でインモールド成形されることを特徴とする歯車。
ドリル加工等により形成された芯金部102の貫通孔104の位置精度が低い場合であっても、最終的な貫通孔104を形成する被膜の形成位置は歯部101が形成される型によって一律に決定されるため、貫通孔104の位置精度を向上させることができる。
1 電動パワーステアリング装置
2 ステアリングホイール
3 ステアリングシャフト
3b ピニオンシャフト
4 減速ギヤ
5 電動モータ
6 ラック&ピニオンギヤ
9 ECU
10 ウォームホイール
11 接続部材
11a 第1部材
11b 第2部材
11c 軸部
12 弾性部材
20 ウォームシャフト
100 本体部
101 歯部
102 芯金部
103 回転軸孔
104 貫通孔
105 溝
110、112 貫通孔
111 円筒部
121 接続部
122 円筒部
122a 第1円筒部
122b 第2円筒部
2 ステアリングホイール
3 ステアリングシャフト
3b ピニオンシャフト
4 減速ギヤ
5 電動モータ
6 ラック&ピニオンギヤ
9 ECU
10 ウォームホイール
11 接続部材
11a 第1部材
11b 第2部材
11c 軸部
12 弾性部材
20 ウォームシャフト
100 本体部
101 歯部
102 芯金部
103 回転軸孔
104 貫通孔
105 溝
110、112 貫通孔
111 円筒部
121 接続部
122 円筒部
122a 第1円筒部
122b 第2円筒部
Claims (3)
- 回転軸と、
前記回転軸に設けられ、外周側に設けられた複数個の歯を有する歯車本体と、
前記回転軸と前記歯車本体とを接続する接続部材と、
前記歯車本体と前記接続部材との間に設けられ、第1の弾性力を有する第1弾性部材と、
前記歯車本体と前記接続部材との間に設けられ、前記第1の弾性力よりも高い第2の弾性力を有する第2弾性部材と、を備えたことを特徴とする歯車。 - 請求項1に記載の歯車において、前記接続部材と前記歯車本体との間であって、前記第1弾性部材及び前記第2弾性部材を除く部分に隙間空間が形成されることを特徴とする歯車。
- ステアリングホイールに接続される操舵軸と、
前記操舵軸上に設けられる操舵状態検出手段と、
前記操舵軸上に設けられるウォームホイールと、
前記ウォームホイールに噛合うウォームシャフトと、
前記ウォームシャフトに設けられ、このウォームシャフト及び前記ウォームホイールを介して前記操舵軸に操舵アシストトルクを付与する電動機と、
前記操舵状態検出手段の出力信号に基づき前記電動機を制御する電動機制御手段と、を備える電動パワーステアリング装置であって、
前記ウォームホイールは、
前記操舵軸に設けられ、外周側に設けられた複数個の歯を有する歯車本体と、
前記回転軸と前記歯車本体とを接続する接続部材と、
前記歯車本体と前記接続部材との間に設けられ、第1の弾性力を有する第1弾性部材と、
前記歯車本体と前記接続部材との間に設けられ、前記第1の弾性力よりも高い第2の弾性力を有する第2弾性部材と、を備えたことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
Priority Applications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2006
- 2006-01-25 JP JP2006015720A patent/JP2007198445A/ja active Pending
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