JP2019202596A - ウォーム減速機 - Google Patents

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晴彦 清田
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Abstract

【課題】部品点数を増加させることなく、温度変化が生じた場合にも、カバーによる封止性能が低下することを抑制できる、ウォーム減速機の構造を提供する。【解決手段】ウォーム収容部24を構成する材料の線膨張係数と、カバー22dを構成する材料の線膨張係数とを、互いに異ならせる。カバー22dを構成する外側筒部46aを、ウォーム収容部24を構成するカバー装着側端部29aに隙間嵌めで外嵌し、かつ、カバー22dを構成する内側筒部49aを、カバー装着側端部29aに締り嵌めで内嵌する。【選択図】図13

Description

本発明は、電動式のパワーステアリング装置などに組み込まれるウォーム減速機に関する。
パワーステアリング装置は、運転者がステアリングホイールを操作するのに要する力を軽減するために、広く使用されている。パワーステアリング装置には、補助動力源として電動モータを利用する電動式のパワーステアリング装置と、補助動力源として油圧を利用する油圧式のパワーステアリング装置との2種類が知られている。電動式のパワーステアリング装置は、油圧式のパワーステアリング装置に比べて、小型かつ軽量に構成でき、補助動力の大きさの制御が容易で、しかもエンジンの動力損失が少ないなどの利点があるため、主流になっている。
電動式のパワーステアリング装置では、ステアリングホイールの操作に基づき回転する操舵用回転軸に対して、減速機を介して、電動モータの補助動力を付与する。このような減速機としては、大きな減速比が得られるなどの理由から、ウォーム減速機が広く使用されている。
ただし、ウォーム減速機を構成するウォームホイールとウォームとの噛合部には、不可避のバックラッシュが存在しているため、ウォームホイールの回転方向が変化する際に、歯打ち音を発生させやすいという問題がある。
特開2007−314114号公報には、ハウジングを構成するウォーム収容部の内側にウォームを回転自在に支持するとともに、付勢部材により、ウォームの先端部に対して、ウォーム歯をホイール歯に向けて押し付ける方向の力を付与する構造が開示されている。このような構造によれば、噛合部のバックラッシュを抑えることができ、歯打ち音の発生を抑制できる。
特開2007−314114号公報には、ウォーム収容部の内側に付勢部材を挿入するための開口部を、カバーによって塞ぐ構造も開示されている。具体的には、カバーを構成する円筒状の嵌合筒部を、ウォーム収容部の開口部に締り嵌めで内嵌する構造が開示されている。これにより、ウォーム収容部とカバーとの間部分から、ハウジングの内部に充填したグリースなどの潤滑剤が漏洩したり、外部空間に存在する水分などがハウジングの内部に侵入することを防止できる。
特開2007−314114号公報 特開2014−125113号公報
ただし、特開2007−314114号公報に記載された構造では、カバーを構成する嵌合筒部を、ウォーム収容部の開口部に締り嵌めで内嵌しているため、ウォーム減速機の温度が、外気温の上昇やウォーム減速機の運転に伴い、組み立て時の温度から上昇した際に、カバーによる封止性能が低下する可能性がある。例えば、ウォーム収容部を含むハウジングを合成樹脂製とし、カバーをアルミニウム合金などの金属製とした場合には、ウォーム収容部の線膨張係数がカバーの線膨張係数よりも大きくなるため、温度上昇が生じた際に、ウォーム収容部の開口部とカバーの嵌合筒部との間に隙間が生じやすくなる。このため、当該隙間から、潤滑剤が漏洩したり、外部から水分などが侵入しやすくなる。
これに対して、特開2014−125113号公報には、ウォーム収容部の開口部に、カバーをボルトにより固定するとともに、ウォーム収容部の開口縁部とカバーとの間に、弾性部材を挟持する構造が開示されている。このような構成によれば、ウォーム減速機に温度変化が生じた場合にも、カバーによる封止性能が低下することを抑制できる。ただし、ウォーム収容部の開口部をカバーにより塞ぐのに、ボルトや弾性部材を別途使用しているため、部品点数が嵩み、コストが高くなりやすくなる。
本発明は、上述のような事情に鑑みてなされたものであり、部品点数を増加することなく、温度変化が生じた場合にも、カバーによる封止性能が低下することを抑制できるウォーム減速機の構造を実現することを発明の目的としている。
本発明の第1態様及び第2態様のウォーム減速機はいずれも、ハウジングと、ウォームホイールと、ウォームと、付勢部材と、カバー(蓋部材)を備えている。
前記ハウジングは、ホイール収容部と、該ホイール収容部に対し捩れの位置に設けられ、両端が開口した筒状のウォーム収容部と、を有している。
前記ウォームホイールは、外周面にホイール歯を有しており、前記ホイール収容部の内側に回転可能に配置されている。
前記ウォームは、基端部を電動モータの出力軸に連結し、軸方向中間部に設けられたウォーム歯を前記ホイール歯に噛合させ、かつ、前記ウォーム収容部の内側に回転可能に支持されている。
前記付勢部材は、前記ウォームの先端部に対し、前記ウォーム歯を前記ホイール歯に向けて押し付ける方向の力を付与する。
前記カバーは、前記ウォームの先端側に位置する前記ウォーム収容部の開口部を塞ぐ。
本発明の第1態様のウォーム減速機では、前記ウォーム収容部を構成する材料の線膨張係数と前記カバーを構成する材料の線膨張係数とを、互いに異ならせている。
前記カバーは、前記ウォームの先端側に位置する前記ウォーム収容部のカバー装着側端部に外嵌される外側筒部と、前記カバー装着側端部に内嵌される内側筒部とを有し、前記外側筒部と前記内側筒部の少なくともいずれか一方を、前記カバー装着側端部に締り嵌めで嵌合している。
本発明の第1態様のウォーム減速機を実施する場合には、前記ウォーム収容部を構成する材料の線膨張係数を、前記カバーを構成する材料の線膨張係数よりも大きくすることもできるし、前記ウォーム収容部を構成する材料の線膨張係数を、前記カバーを構成する材料の線膨張係数よりも小さくすることもできる。
いずれの場合にも、前記外側筒部と前記内側筒部の少なくともいずれか一方を、前記カバー装着側端部に締り嵌めで嵌合、すなわち圧入する。
具体的には、前記外側筒部を前記カバー装着側端部に対して締り嵌めで外嵌し、かつ、前記内側筒部を前記カバー装着側端部に対して隙間嵌めで内嵌する嵌合態様か、前記外側筒部を前記カバー装着側端部に対して隙間嵌めで外嵌し、かつ、前記内側筒部を前記カバー装着側端部に対して締り嵌めで内嵌する嵌合態様か、又は、前記外側筒部を前記カバー装着側端部に対して締り嵌めで外嵌し、かつ、前記内側筒部を前記カバー装着側端部に対して締り嵌めで内嵌する嵌合態様の、いずれかを採用することができる。
また、前記外側筒部と前記内側筒部のいずれかを、前記カバー装着側端部に隙間嵌めで嵌合する嵌合態様を採用する場合には、前記外側筒部の内周面に径方向内側に向けて突出した突起部を設け、該突起部を前記カバー装着側端部の外周面に形成した凹部に凹凸係合させることが、温度変化が生じた際に、前記カバーの脱落防止をより有効に図る面から好ましい。
本発明の第2態様のウォーム減速機では、前記ウォーム収容部を構成する材料の線膨張係数を、前記カバーを構成する材料の線膨張係数よりも大きくしている。
前記カバーは、前記ウォームの先端側に位置する前記ウォーム収容部のカバー装着側端部に外嵌される外側筒部を有し、前記外側筒部を、前記カバー装着側端部に締り嵌めで嵌合する。
なお、本発明の第2態様のウォーム減速機では、第1態様のウォーム減速機のように、前記カバーに、前記カバー装着側端部に内嵌する内側筒部を設けることもできるが、内側筒部を設けない構成を採用することもできる。
本発明の第2態様のウォーム減速機を実施する場合に、前記カバーに、前記内側筒部を設けない構成を採用する場合には、前記外側筒部の内周面に径方向内側に向けて突出した突起部を設け、該突起部を前記カバー装着側端部の外周面に形成した凹部に凹凸係合させることが、温度低下が生じた際に、前記カバーの脱落防止をより有効に図る面から好ましい。
本発明のウォーム減速機を実施する場合には、前記外側筒部を、内周面に、径方向内側に向けて突出した突起部を有するものとし、かつ、前記カバー装着側端部を、外周面に、径方向内側に向けて凹んだ凹部を有するものとし、前記突起部を前記凹部に凹凸係合させることができる。
このように、前記外側筒部の内周面に突起部を設けるとともに、前記カバー装着側端部の外周面に凹部を設ける場合には、例えば、前記突起部は、前記外側筒部の基端側を向いた断面直線状の係止面を有し、該係止面を前記凹部の内側面に係止する(引っ掛ける)ことができる。
あるいは、前記突起部の先端面(内周面)の断面形状を、直線部が存在しない凸円弧形状とすることもできる。
また、前記突起部を、前記外側筒部の内周面に全周にわたり形成し、前記突起部を環状に構成することもできるし、前記外側筒部の内周面に円周方向に間欠的に複数又は1個のみ形成することもできる。前記凹部に関しても、前記カバー装着側端部の外周面に全周にわたり形成し、前記凹部を環状に構成することもできるし、前記カバー装着側端部の外周面に円周方向に間欠的に複数又は1個のみ形成することもできる。
さらに、前記カバーに前記内側筒部を設ける場合には、前記内側筒部を、外周面に、径方向外側に向けて突出した突起部を有するものとし、かつ、前記カバー装着側端部を、内周面に、径方向外側に向けて凹んだ凹部を有するものとし、前記突起部を前記凹部に凹凸係合させることもできる。
本発明のウォーム減速機を実施する場合には、前記外側筒部の円周方向1箇所又は円周方向複数箇所に、前記外側筒部の先端縁に開口した切り欠きを設けることができる。
本発明のウォーム減速機によれば、部品点数を増加させることなく、温度変化が生じた場合にも、カバーによる封止性能が低下することを抑制できる。
図1は、実施の形態の第1例にかかるウォーム減速機を備えた、ステアリング装置の部分切断側面図である。 図2は、図1のA−A断面図である。 図3は、電動モータとウォーム減速機部分を取り出して一部を切断して示す、斜視図である。 図4は、実施の形態の第1例のウォーム減速機に関して一部を切断して示す、分解斜視図である。 図5は、図1のB−B断面図である。 図6は、図5の部分拡大図である。 図7は、実施の形態の第2例に用いるカバーを取り出して示す斜視図である。 図8は、実施の形態の第2例を示す、図6に相当する図である。 図9は、実施の形態の第3例に用いるカバーを取り出して示す斜視図である。 図10は、実施の形態の第3例を示す、図6に相当する図である。 図11は、実施の形態の第4例に用いるカバーを取り出して示す斜視図である。 図12は、実施の形態の第4例を示す、図6に相当する図である。 図13は、実施の形態の第5例を示す、図6に相当する図である。 図14は、実施の形態の第6例を示す、図6に相当する図である。 図15は、実施の形態の第7例に用いるカバーを取り出して示す斜視図である。
[実施の形態の第1例]
実施の形態の第1例について、図1〜図6を用いて説明する。
<パワーステアリング装置の全体構造>
本例のパワーステアリング装置は、コラムアシストタイプの電動式のパワーステアリング装置であり、ステアリングホイール1と、ステアリングシャフト2と、ステアリングコラム3と、1対の自在継手4a、4bと、中間シャフト5と、ステアリングギヤユニット6と、1対のタイロッド7と、電動アシスト装置8を備えている。
ステアリングホイール1は、ステアリングコラム3の内側に回転自在に支持されたステアリングシャフト2の後端部に取り付けられている。ステアリングシャフト2の前端部は、ステアリングコラム3の前端部に固定されたハウジング9の内側に配置されており、トーションバー10を介して出力シャフト11に連結されている。
出力シャフト11は、ハウジング9の内側に、1対の転がり軸受12a、12bを介して回転可能に支持されている。出力シャフト11の回転は、1対の自在継手4a、4b及び中間シャフト5を介して、ステアリングギヤユニット6のピニオンシャフト13に伝達される。そして、ピニオンシャフト13の回転を、図示しないラックの直線運動に変換することで、1対のタイロッド7を押し引きし、操舵輪に舵角を付与する。
電動アシスト装置8は、運転者がステアリングホイール1を操作するのに要する力の軽減を図るもので、トルクセンサ14と、図示しないECUと、電動モータ15と、ウォーム減速機16を備えている。
トルクセンサ14は、出力シャフト11の周囲に配置されており、該出力シャフト11の捩れ方向及び捩れ量を検出する。ECUは、トルクセンサ14により検出された出力シャフト11の捩れ方向及び捩れ量に基づき算出した操舵トルクに関する情報、及び、図示しない車速センサにより測定される車速に関する情報などに基づいて、補助トルクを決定する。電動モータ15は、ハウジング9に支持固定されており、ECUによって通電方向及び通電量が制御されている。ウォーム減速機16は、電動モータ15の回転力を減速して出力シャフト11に伝達する。この結果、出力シャフト11に補助トルクが付与されるため、ステアリングホイール1に加えられた力よりも大きな力で、1対のタイロッド7を押し引きすることが可能になる。
<ウォーム減速機の構造>
ウォーム減速機16は、ハウジング9と、ウォーム17と、ウォームホイール18と、第一軸受19と、第二軸受20と、付勢部材21と、カバー22を備えている。
ハウジング9は、出力シャフト11の周囲に配置されたホイール収容部23と、該ホイール収容部23に対し捩れの位置に設けられたウォーム収容部24を有しており、全体が一体に構成されている。ウォーム収容部24は、両端が開口した円筒状に構成されており、その内側には、電動モータ15のモータ出力軸25に基端部が連結されたウォーム17が配置される。ウォーム収容部24の内周面は、凹円筒面状に構成されており、軸方向中間部の円周方向一部がホイール収容部23に開口している。したがって、ウォーム収容部24の内部空間とホイール収容部23の内部空間とは互いにつながっている。
ウォーム収容部24のうち、ウォーム17の先端側(図5の右側)に設けられた先端側開口部26は、ウォーム減速機16を組み立てる際に、付勢部材21をウォーム収容部24の内側に挿入するのに利用するものであり、カバー22によって塞がれている。なお、図示の例では、先端側開口部26の開口縁部に、面取りが形成されている。これに対して、ウォーム収容部24のうち、ウォーム17の基端側(図5の左側)に設けられた基端側開口部27は、ウォーム減速機16を組み立てる際に、ウォーム17をウォーム収容部24の内側に挿入するのに利用するものであり、電動モータ15の取付フランジ部28によって塞がれている。また、ウォーム収容部24のうちでカバー22が装着されるカバー装着側端部29は、円筒状に構成されており、カバー装着側端部29の内周面及び外周面は、それぞれ円筒面状で互いに同軸になっている。
特に本例では、このようなハウジング9を、カバー22を構成する材料よりも線膨張係数が大きい材料製としている。具体的には、ハウジング9を構成する材料は、カバー22を構成する材料との関係で決定するが、例えば、ポリエチレンテレフタラート(PET、線膨張係数65)、ポリアミド6などのポリアミド系樹脂(ポリアミド6の線膨張係数72)、ポリプロピレン(PP、線膨張係数58〜100)、ポリフェニレンサルファイド(PPS、線膨張係数49)などの合成樹脂や、アルミニウム合金(線膨張係数23〜25)、マグネシウム合金(線膨張係数26〜28)などを使用することができる。なお、線膨張係数の単位は、10−6/℃である。
ウォーム17は、基端部に第一支持軸部30を、先端部に第二支持軸部31をそれぞれ有しており、かつ、これら第一支持軸部30と第二支持軸部31との間の軸方向中間部に、ウォーム歯32を有している。このようなウォーム17は、ウォーム収容部24の内側に回転可能に支持されており、その基端部をモータ出力軸25に対して、スプライン係合などにより回転力の伝達を可能に、かつ、ウォーム17の若干の揺動変位を可能に連結している。なお、ウォーム17の基端部は、モータ出力軸25に対して、弾性体を備えたトルク伝達用継手などのその他の回転力の伝達を可能とする連結部材を介して、ウォーム17の揺動変位を可能に連結することもできる。
ウォームホイール18は、ウォーム歯32と噛み合うホイール歯33を外周面に有しており、出力シャフト11に外嵌固定されている。このようなウォームホイール18は、ホイール収容部23の内側に回転可能に配置されている。なお、本例のパワーステアリング装置は、コラムアシストタイプであるため、ウォームホイール18を出力シャフト11に固定しているが、ピニオンアシストタイプの電動パワーステアリング装置では、ウォームホイールをピニオンシャフトに固定する。
第一軸受19は、単列深溝型や4点接触型などの玉軸受であり、それぞれが円環状の内輪34及び外輪35と、複数個の玉36を備えている。このうちの内輪34は、ウォーム17の第一支持軸部30に外嵌固定されているのに対し、外輪35は、ウォーム収容部24の内周面のうち、基端側開口部27の奥側部分に内嵌固定されている。また、第一軸受19は、内輪34及び外輪35と玉36との間にラジアル隙間を有している。本例では、ウォーム17の基端部をモータ出力軸25に対して揺動変位を可能に連結し、かつ、第一軸受19に内部隙間を設定しているため、ウォーム17は、第一軸受19の中心を支点として、ウォーム収容部24に対し揺動可能に支持されている。
第二軸受20は、単列深溝型などの玉軸受であり、それぞれが円環状の内輪及び外輪と、複数個の玉を備えている。このうちの内輪は、ウォーム17の第二支持軸部31に外嵌固定されているのに対し、外輪は、ウォーム収容部24の内周面のうち、先端側開口部26の奥側部分に内嵌固定された付勢部材21の内側に配置されている。
本例では、ハウジング9の内部にグリースを封入している。これにより、ウォーム歯32とホイール歯33との噛合部にグリースを供給して、噛合部での摩耗を抑制するとともに、異音の発生を抑制している。また、第一軸受19及び第二軸受20にグリースを供給して、第一軸受19及び第二軸受20の転がり抵抗の低減を図っている。
付勢部材21は、ウォーム17の先端部に対し、第二軸受20を介して、ウォーム歯32をホイール歯33に向けて押し付ける方向の力を付与するためのものであり、外側ガイド37と、内側カム38と、板ばね39と、捩りコイルばね40を有している。
外側ガイド37は、全体が段付き円筒状に構成されており、大径筒部41aと小径筒部41bを有している。外側ガイド37の大径筒部41aは、ウォーム収容部24の内周面のうち、先端側開口部26の奥側部分に、相対回転不能に内嵌されている。内側カム38は、第二軸受20を構成する外輪に外嵌されており、大径筒部41aの内側に大径筒部41aに対する相対回転を可能に配置されている。内側カム38は、外周面に、径方向高さが周方向位置に応じて漸次変化する凸カム42を有しており、大径筒部41aは、凸カム42に対向する内周面に、径方向深さが周方向位置に応じて漸次変化する凹カム43を有している。板ばね39は、半円筒状に構成されており、大径筒部41aの外周面とウォーム収容部24の内周面との間部分のうち、ウォーム17の中心軸及びウォームホイール18の中心軸にそれぞれ直交する方向(図5及び図6の上下方向、矢印X方向)に関して、ウォームホイール18から遠い側に配置されている。捩りコイルばね40は、円環状のコイル部44を小径筒部41bに外嵌し、かつ、一端部を外側ガイド37の一部に係止しており、他端部を内側カム38の一部に係止している。
上述のような構成を有する付勢部材21では、捩りコイルばね40が、内側カム38を周方向に付勢し、内側カム38を外側ガイド37に対して相対回転させる。この際、凸カム42の係合位置は、径方向高さが高くなる側へと移動し、かつ、凹カム43の係合位置は、径方向深さが浅くなる側へと移動する。このため、凸カム42と凹カム43との係合に基づいて、内側カム38を、矢印X方向に関してウォームホイール18側に向けて押圧する。つまり、捩りコイルばね40の弾力による回転力を、凸カム42と凹カム43とのカム係合によって、ウォームホイール18側に向いた押圧力に変換する。さらに、付勢部材21は、板ばね39によっても、内側カム38をウォームホイール18側に向けて押圧する。
このため、本例では、ウォーム歯32とホイール歯33との噛合部におけるバックラッシュを抑えることができて、該噛合部で、歯打ち音が発生することを抑制できる。また、ウォーム減速機16を構成する各部材に寸法誤差や組立誤差が生じたり、ウォーム歯32やホイール歯33の歯面に摩耗が生じた場合には、捩りコイルばね40の弾力に基づいて、内側カム38を噛み合い方向(ウォームホイール18側)に変位させることができる。このため、ウォーム歯32とホイール歯33との噛合位置のずれを補正することができ、噛み合い位置がばらつくことを防止できる。したがって、噛合部での歯打ち音の発生を効果的に防止することができる。
カバー22は、全体が有底円筒状(シャーレ状)に構成され、かつ、コ字形の断面形状を有しており、ウォーム収容部24のカバー装着側端部29に装着されて、ウォーム収容部24のうちで、ウォーム17の先端側に設けられた先端側開口部26を塞ぐ。カバー22は、円板状で断面直線状の蓋本体45と、カバー22の外周縁部に設けられた円筒状の外側筒部46を有している。外側筒部46は、蓋本体45の径方向外端部から直角に折れ曲がるように設けられている。本例では、このような構成を有するカバー22を、ウォーム収容部24のカバー装着側端部29に装着した際に、外側筒部46をカバー装着側端部29に締り嵌めで外嵌し、かつ、蓋本体45の内側面の径方向外側部をカバー装着側端部29の円輪状の先端面に突き当てている。このため、カバー22の装着状態において、蓋本体45の内側面の径方向中央側部分とウォーム17の先端面との間には、隙間空間47が存在している。
本例では、このようなカバー22を、ハウジング9(ウォーム収容部24)を構成する材料よりも線膨張係数が小さい材料製としている。具体的には、カバー22を構成する材料は、ハウジング9を構成する材料との関係で決定するが、例えば、アルミニウム合金(線膨張係数23〜25)、SPCCなどの鉄系合金(SPCCの線膨張係数11.7)、SUS304やSUS430などのステンレス系合金(SUS304の線膨張係数17.3、SUS430の線膨張係数10.4)、マグネシウム合金(線膨張係数26〜28)、ポリエチレンテレフタラート(PET、線膨張係数65)、ポリアミド6などのポリアミド系樹脂(ポリアミド6の線膨張係数72)、ポリプロピレン(PP、線膨張係数58〜100)、ポリフェニレンサルファイド(PPS、線膨張係数49)等の合成樹脂などを使用することができる。
例えば、カバー22を、アルミニウム合金、鉄系合金、ステンレス系合金、マグネシウム合金などの金属製とする場合には、ハウジング9を、カバー22を構成する金属材料よりも線膨張係数の大きい合成樹脂製とすることができる。また、カバー22とハウジング9をともに合成樹脂製とする場合には、カバー22を、ポリフェニレンサルファイド(PPS)製とし、ハウジング9を、ポリフェニレンサルファイド(PPS)よりも線膨張係数の大きい、ポリエチレンテレフタラート(PET)製、ポリアミド6製、ポリプロピレン(PP)製とすることができる。また、カバー22とハウジング9をともに、金属製とすることもできる。ハウジング9を構成する材料の線膨張係数を、カバー22を構成する材料の線膨張係数よりもどの程度大きくするかは、外側筒部46とカバー装着側端部29との間に設定する締め代の大きさ、及び、使用状態におけるウォーム減速機16の温度範囲などを考慮して決定する。
以上のような本例の構造では、部品点数を増加させることなく、温度変化が生じた場合にも、カバー22による封止性能が低下することを抑制できる。
すなわち、本例では、ウォーム収容部24を構成する材料の線膨張係数を、カバー22を構成する材料の線膨張系数よりも大きくしている。このため、ウォーム減速機16の温度が、外気温の上昇やウォーム減速機16の運転に伴って組み立て時の温度から上昇した場合に、カバー22を構成する外側筒部46の膨張量よりもウォーム収容部24を構成するカバー装着側端部29の膨張量の方が大きくなる。したがって、温度上昇が生じた場合には、温度上昇前に比べて、外側筒部46の内周面とカバー装着側端部29の外周面との間の締め代が大きくなる。グリースの流動性は、温度が上昇して粘度が低下することに起因して上昇するが、本例の構造によれば、グリース(増ちょう剤から分離した基油などを含む)が、カバー22とカバー装着側端部29との間部分から漏洩することを有効に防止できる。また、水分などが外部空間からウォーム収容部24の内部に侵入することも有効に防止できる。
これに対し、ウォーム減速機16の温度が、外気温の低下などに起因して組み立て時の温度から低下した場合には、カバー22を構成する外側筒部46の収縮量よりもウォーム収容部24を構成するカバー装着側端部29の収縮量の方が大きくなる。このため、温度低下が生じた場合には、温度低下前に比べて、外側筒部46の内周面とカバー装着側端部29の外周面との間の締め代は小さくなる。ただし、温度低下が生じた場合には、グリースの流動性は、粘度が上昇することに起因して低下するため、外側筒部46の内周面とカバー装着側端部29の外周面との間の締め代が低下した場合にも、グリースは漏洩しにくくなる。
さらに、ウォーム収容部24の内部に封入されたグリースが外部空間に漏洩するには、グリースは、ウォーム収容部24のカバー装着側端部29の内周面をウォーム17から離れる方向に移動したのち、移動方向を90度転換して、カバー装着側端部29の先端面と蓋本体45の内側面との間を径方向外側に向けて移動し、さらに移動方向を90度転換して、カバー装着側端部29の外周面と外側筒部46の内周面との間をウォーム17に近づく方向に移動する必要がある。このように、ウォーム収容部24の内部に封入したグリースが外部空間に漏洩するには、図6に矢印Yで示すように、移動方向を180度転換して、断面略U字状の経路を移動する必要がある。このため、ウォーム収容部24の内側に封入したグリースが外部空間に漏洩することを効果的に抑制できる。
このように本例の構造によれば、ウォーム減速機16の温度が、組み立て時の温度から上昇した場合及び低下した場合のいずれの場合にも、カバー22による封止性能が低下することを抑制できる。しかも、本例では、特開2014−125113号公報に記載された構造のように、ボルトや弾性部材を別途使用しないため、部品点数が増加することもない。
なお、本例の構造を実施する際には、カバー装着側端部29の寸法を図示の構造よりも短くし、ウォーム17の先端面及び付勢部材21の側面からのカバー装着側端部29の突出量を小さく抑えることができる。このような構成を採用すれば、カバー22の装着状態において、蓋本体45の内側面をウォーム17の先端面に近づけることができるため、ウォーム減速機16の小型化を図ることが可能になり、レイアウト性を向上することができる。
[実施の形態の第2例]
実施の形態の第2例について、図7及び図8を用いて説明する。本例では、実施の形態の第1例の構造に対して、カバー22aの形状のみを変更している。カバー22aは、ウォーム収容部24を構成する材料よりも線膨張係数が小さい材料製である。カバー22aを構成する蓋本体45aは、径方向外側から順に、外側平板部48と、内側筒部49と、中間平板部50と、傾斜板部51と、内側平板部52を有している。
外側平板部48は、円輪状で、カバー22aの外周縁部に設けられた外側筒部46の基端部から径方向内側に直角に折れ曲がるように設けられている。このような外側平板部48の内側面は、カバー22aをカバー装着側端部29に装着した際に、ウォーム収容部24のカバー装着側端部29の先端面に突き当てられる。内側筒部49は、円筒状で、外側平板部48の径方向内端部から外側筒部46と同方向に直角に折れ曲がるように設けられており、外側筒部46と同軸に配置されている。このため、内側筒部49は、外側筒部46の径方向内側に配置されており、外側筒部46と径方向に重畳している。ウォーム17の軸方向に関する内側筒部49の全長と外側筒部46の全長は、ほぼ同じである。このような内側筒部49は、カバー22aをカバー装着側端部29に装着した際に、カバー装着側端部29に隙間嵌めで内嵌される。中間平板部50は、円輪状で、内側筒部49の先端部から径方向内側に直角に折れ曲がるように設けられている。このような中間平板部50は、カバー22aをカバー装着側端部29に装着した際に、付勢部材21の側面に対して微小隙間を介して対向する。傾斜板部51は、径方向内側に向かうほどウォーム17から離れる方向に傾斜しており、中間平板部50の内周縁と内側平板部52の外周縁との間部分に設けられている。内側平板部52は、円形板状に構成されており、カバー22aをカバー装着側端部29に装着した際に、ウォーム17の先端面との間にある程度大きな隙間空間47aを介して対向する。
本例では、カバー22aを、ウォーム収容部24のカバー装着側端部29に装着した状態で、外側筒部46をカバー装着側端部29に締り嵌めで外嵌するとともに、内側筒部49をカバー装着側端部29に隙間嵌めで内嵌している。また、蓋本体45aを構成する外側平板部48の内側面を、カバー装着側端部29の先端面に突き当てている。
以上のような構成を有する本例では、ウォーム減速機16の温度が、外気温の低下などに起因して組み立て時の温度から低下した場合に、カバー22aを構成する内側筒部49の収縮量よりもウォーム収容部24を構成するカバー装着側端部29の収縮量の方が大きくなる。このため、温度低下が生じた場合には、温度低下前に比べて、内側筒部49の外周面とカバー装着側端部29の内周面との間の隙間が小さくなる。組み立て時の内側筒部49の外周面とカバー装着側端部29の内周面との間の隙間の大きさを調整することにより、内側筒部49の外周面とカバー装着側端部29の内周面との間に締め代を持たせることもできる。したがって、ウォーム収容部24の内部に封入したグリースが、カバー22aとカバー装着側端部29との間部分から漏洩することを有効に防止できる。また、水分などが外部空間からウォーム収容部24の内部に侵入することも有効に防止できる。ウォーム減速機16の温度が、組み立て時の温度から上昇した場合には、実施の形態の第1例の構造と同様に、温度上昇前に比べて、外側筒部46の内周面とカバー装着側端部29の外周面との間の締め代を大きくできるため、グリースの漏洩を防止できるとともに、水分などの侵入を防止できる。なお、本例では、ハウジング9を構成する材料の線膨張係数を、カバー22を構成する材料の線膨張係数よりもどの程度大きくするかは、外側筒部46とカバー装着側端部29との間に設定する締め代の大きさ、及び、内側筒部49とカバー装着側端部29との間に設定する隙間の大きさ、並びに、使用状態におけるウォーム減速機16の温度範囲などを考慮して決定する。
また、カバー22aを構成する内側平板部52の内側面とウォーム17の先端面との間に、隙間空間47aを設けているため、ウォーム17が先端側に移動した場合にも、ウォーム17の先端面が内側平板部52に当接しにくくできる。このため、ウォーム17との当接に起因して、カバー22aがずれたり、脱落したりすることを有効に防止できる。また、隙間空間47aにグリースを溜めることもできるため、グリースが漏洩することを抑制することもできる。
本例を実施する場合には、カバー22aを、ウォーム収容部24を構成する材料よりも線膨張係数が大きい材料製とすることもできる。この場合には、ウォーム減速機16の温度が、組み立て時の温度から上昇した場合に、ウォーム収容部24を構成するカバー装着側端部29の膨張量よりもカバー22aを構成する内側筒部49aの膨張量の方が大きくなる。したがって、温度上昇が生じた場合には、温度上昇前に比べて、カバー装着側端部29の内周面と内側筒部49aの外周面との間の隙間が小さくなり、カバー装着側端部29の内周面と内側筒部49aの外周面との間に締め代を持たせることもできる。これに対して、ウォーム減速機16の温度が、組み立て時の温度から低下した場合には、カバー装着側端部29の収縮量よりも外側筒部46の収縮量の方が大きくなる。したがって、温度低下前に比べて、外側筒部46の内周面とカバー装着側端部29の外周面との間の締め代を大きくすることができる。
以上のように、本例の構造では、カバー22aを構成する材料とウォーム収容部24を構成する材料との線膨張係数とが互いに異なっていれば、ウォーム減速機16の温度が、組み立て時の温度から上昇した場合及び低下した場合のいずれの場合にも、カバー22aによる封止性能が低下することを抑制できる。
その他の構成及び作用効果については、実施の形態の第1例と同じである。
[実施の形態の第3例]
実施の形態の第3例について、図9及び図10を用いて説明する。本例では、実施の形態の第1例の構造に対して、カバー22bの形状及びカバー装着側端部29aの外周面の形状を変更している。カバー22bは、ウォーム収容部24を構成する材料よりも線膨張係数が小さい材料製である。
本例では、カバー22bを構成する外側筒部46aの先端部の内周面に、径方向内側に向けて突出した環状突起部53を全周にわたり設けている。環状突起部53は、返し形状になっており、全体が断面直角三角形状で、外側筒部46aの基端側を向いた断面直線状(平坦面状)の係止面54を有している。このような環状突起部53は、カバー22bを金属製とする場合には、例えばプレス加工や切削加工などにより形成することができ、カバー22bを合成樹脂製とする場合には、例えば射出成形などにより形成することができる。
一方、カバー装着側端部29aの外周面には、径方向内側に向けて凹んだ環状凹部55を全周にわたり設けている。環状凹部55は、台形状の断面形状を有しており、カバー装着側端部29aの先端側に平坦面状の被係止面56を有している。このような環状凹部55は、ハウジング9を金属製とする場合には、例えば切削加工や鋳造により形成することができ、ハウジング9を合成樹脂製とする場合には、例えば射出成形などにより形成することができる。
本例では、カバー22bを、ウォーム収容部24のカバー装着側端部29aに対してスナップフィット式に装着する。すなわち、外側筒部46aの先端部の内径寸法をカバー装着側端部29aの先端面を利用して弾性的に押し拡げ、環状突起部53をカバー装着側端部29aの径方向外側に移動させた状態で、カバー22bを押し込む。そして、環状突起部53と環状凹部55とが整合した状態で外側筒部46aを弾性復元させて、環状突起部53を環状凹部55の内側に入り込ませる。これにより、環状突起部53を環状凹部55に凹凸係合させる。また、このようにカバー22bをカバー装着側端部29aに装着した状態で、外側筒部46aの基端部乃至中間部(環状突起部53から外れた部分)を、カバー装着側端部29aに締り嵌めで外嵌する。また、環状突起部53の係止面54を、環状凹部55の内側面である被係止面56に当接させる(引っ掛ける)。
以上のような構成を有する本例では、ウォーム減速機16の温度が組み立て時の温度から低下することで、カバー22bを構成する外側筒部46aの収縮量よりもウォーム収容部24を構成するカバー装着側端部29aの収縮量の方が大きくなった場合にも、環状突起部53を環状凹部55に凹凸係合させており、本例では特に、環状突起部53の係止面54を環状凹部55の被係止面56に引っ掛けているため、カバー22bがカバー装着側端部29aから脱落することを有効に防止できる。さらに、環状突起部53と環状凹部55との凹凸係合によって、蓋本体45の内側面の径方向外側部分を、カバー装着側端部29aの先端面に押し付けることができる。このため、蓋本体45の内側面とカバー装着側端部29aの先端面とを密着させることができるので、グリースの漏洩防止及び水分などの侵入防止の面から有利になる。
なお、本例を実施する場合には、環状突起部53の形状(断面形状)は、上述した形状に限定されず、断面直線状の係止面54を有していれば、断面矩形状やその他の多角形状を採用することができる。また、環状凹部55の形状(断面形状)も、平坦面状の被係止面56を有していれば、断面矩形状や断面三角形状とすることができる。
その他の構成及び作用効果については、実施の形態の第1例と同じである。
[実施の形態の第4例]
実施の形態の第4例について、図11及び図12を用いて説明する。本例では、実施の形態の第3例の構造に対して、環状突起部53aの形状を変更している。カバー22cは、ウォーム収容部24を構成する材料よりも線膨張係数が小さい材料製である。
本例では、環状突起部53aの先端面である内周面の断面形状を、直線部が存在しない凸円弧形状としている。そして、このような形状を有する環状突起部53aの先端部を、カバー装着側端部29aの外周面に形成された環状凹部55の内側に入り込ませて、環状突起部53aを環状凹部55に凹凸係合させている。
以上のような構成を有する本例では、環状凹部55の内面に対して、先端面が断面凸円弧形状の環状突起部53aを係合させているため、環状突起部53a及び環状凹部55に関して、ウォーム17の軸方向に関する位置精度を高くしなくても、環状突起部53aを環状凹部55に対して係合させることが可能になる。また、環状突起部53aの先端面の断面形状を凸円弧形としているため、カバー22cを装着する際に、環状突起部53aの先端面とカバー装着側端部29aの外周面との間に生じる摩擦力を抑えることもできる。このため、カバー22cを装着するのに要する力を低減することができ、カバー22cの組み付け作業性を向上することができる。
その他の構成及び作用効果については、実施の形態の第1例及び第3例と同じである。
[実施の形態の第5例]
実施の形態の第5例について、図13を用いて説明する。本例では、カバー22dとして、実施の形態の第2例と第4例の構造を組み合わせた如き形状を有するものを使用している。具体的には、カバー22dを、蓋本体45aと外側筒部46aを有するものとし、このうちの蓋本体45aを、径方向外側から順に、外側平板部48aと、内側筒部49aと、中間平板部50aと、傾斜板部51aと、内側平板部52aを有するものとしている。また、外側筒部46aの先端部の内周面に、径方向内側に向けて突出した環状突起部53aを有するものとしている。
本例では、ウォーム収容部24を構成する材料の線膨張係数と、カバー22dを構成する材料の線膨張係数とが、互いに異なっていれば、カバー22dを、ウォーム収容部24を構成する材料よりも線膨張係数が小さい材料製としても良いし、反対に、カバー22dを、ウォーム収容部24を構成する材料よりも線膨張係数が大きい材料製としても良い。ウォーム収容部24を構成する材料の線膨張係数と、カバー22dを構成する材料の線膨張係数との差は、外側筒部46aとカバー装着側端部29aとの間に設定する隙間の大きさ、及び、内側筒部49aとカバー装着側端部29aとの間に設定する締め代の大きさ、並びに、使用状態におけるウォーム減速機16の温度範囲などを考慮して決定する。
カバー22dを、ウォーム収容部24のカバー装着側端部29aに装着した状態で、外側筒部46aをカバー装着側端部29aに隙間嵌め外嵌するとともに、内側筒部49aをカバー装着側端部29aに締り嵌めで内嵌している。また、蓋本体45aを構成する外側平板部48aの内側面を、カバー装着側端部29aの先端面に突き当てている。さらに、外側筒部46aの先端部の内周面に設けられた環状突起部53aを、カバー装着側端部29aの外周面に設けた環状凹部55に対して凹凸係合させている。本例では、カバー22dの装着状態で、外側筒部46aの内周面とカバー装着側端部29aの外周面との間に環状隙間57を設けている。
本例では、カバー22dを、ウォーム収容部24を構成する材料よりも線膨張係数が小さい材料製とした場合に、ウォーム減速機16の温度が組み立て時の温度から上昇すると、カバー22dを構成する外側筒部46aの膨張量よりもウォーム収容部24を構成するカバー装着側端部29aの膨張量の方が大きくなる。したがって、温度上昇が生じた場合には、温度上昇前に比べて、外側筒部46aの内周面とカバー装着側端部29aの外周面との間の隙間が小さくなり、外側筒部46aの内周面とカバー装着側端部29aの外周面との間に締め代を持たせることもできる。これに対して、ウォーム減速機16の温度が組み立て時の温度から低下した場合には、温度低下前に比べて、内側筒部49aの外周面とカバー装着側端部29aの内周面との間の締め代を大きくできる。したがって、ウォーム減速機16の温度が、組み立て時の温度から上昇した場合及び低下した場合のいずれの場合にも、カバー22dによる封止性能が低下することを抑制できる。
一方、カバー22dを、ウォーム収容部24を構成する材料よりも線膨張係数が大きい材料製とした場合には、ウォーム減速機16の温度が組み立て時の温度から上昇すると、ウォーム収容部24を構成するカバー装着側端部29aの膨張量よりもカバー22dを構成する内側筒部49aの膨張量の方が大きくなる。したがって、温度上昇が生じた場合には、温度上昇前に比べて、内側筒部49aの外周面とカバー装着側端部29aの内周面との間の締め代をより大きくできる。これに対して、ウォーム減速機16の温度が、組み立て時の温度から低下した場合には、カバー装着側端部29aの収縮量よりも外側筒部46aの収縮量の方が大きくなる。したがって、温度低下前に比べて、外側筒部46aの内周面とカバー装着側端部29aの外周面との間の隙間が小さくなり、外側筒部46aの内周面とカバー装着側端部29aの外周面との間に締め代を持たせることもできる。したがって、ウォーム減速機16の温度が、組み立て時の温度から上昇した場合及び低下した場合のいずれの場合にも、カバー22dによる封止性能が低下することを抑制できる。
以上のように、本例の構造では、カバー22dを構成する材料とウォーム収容部24を構成する材料との線膨張係数が互いに異なっていれば、ウォーム減速機16の温度が、組み立て時の温度から上昇した場合及び低下した場合のいずれの場合にも、カバー22dによる封止性能が低下することを抑制できる。
また、本例の場合にも、環状突起部53aと環状凹部55との凹凸係合に基づいて、カバー22dがカバー装着側端部29aから脱落することを有効に防止できる。また、環状突起部53aと環状凹部55との凹凸係合によって、外側平板部48aの内側面をカバー装着側端部29aの先端面に押し付け、これら両面を密着させることができるため、グリースの漏洩防止及び水分などの侵入防止の面から有利になる。さらに、外側筒部46aの内周面とカバー装着側端部29aの外周面との間に形成される環状隙間57に、グリースを溜めることもできる。このため、グリースの漏洩防止を図る上でより有利になる。
その他の構成及び作用効果については、実施の形態の第1例、第2例及び第4例と同じである。
[実施の形態の第6例]
実施の形態の第6例について、図14を用いて説明する。本例では、実施の形態の第5例に構造に対して、カバー装着側端部29bの形状を変更している。すなわち、本例では、カバー装着側端部29bのうち、環状凹部55が設けられた部分よりも先端側(図14の右側)に、環状凹部55が設けられた部分よりも基端側(図14の左側)に設けられた大径部58よりも外径寸法の小さい小径部59を設けている。そして、カバー22dを、カバー装着側端部29bに装着した状態で、外側筒部46aの外径寸法が、カバー装着側端部29bの大径部58の外径寸法と同じになるようにしている。
以上のような構成を有する本例では、カバー22dの径方向外側部(外側筒部46a)が、ウォーム収容部24に対して径方向外側に出っ張らないようにできる。このため、ウォーム減速機16の小型化を図ることが可能になり、レイアウト性を向上することができる。
その他の構成及び作用効果については、実施の形態の第1例及び第5例と同じである。
[実施の形態の第7例]
実施の形態の第7例について、図15を用いて説明する。本例では、実施の形態の第5例の構造に対して、カバー22eの形状を変更している。すなわち、本例では、カバー22eを構成する外側筒部46bの円周方向等間隔複数箇所(図示の例では4箇所)に、外側筒部46bの先端縁に開口する切り欠き60を設けている。換言すれば、外側筒部46bを、円周方向に間欠的に設けた複数(図示の例では4つ)の外側筒片61から構成している。外側筒片61の先端部の内周面には、径方向内側に向けて突出した突起部62を設けている。
以上のような構成を有する本例では、外側筒部46bが円周方向に連続していないため、カバー22eをカバー装着側端部に装着するのに要する荷重(挿入荷重)を低減できる。また、本例では、カバー装着側端部の外周面に形成する、突起部62と凹凸係合する凹部を、円周方向に関して連続しない形状とすることができる。換言すれば、カバー装着側端部の外周面に、円周方向に関して間欠的に複数の凹部(凹溝)を形成し、これら各凹部に対して、突起部62をそれぞれ凹凸係合させることができる。このような構成は、凹部の形成部位に起因して、カバー装着側端部の外周面に、切削加工や鋳造(金型の転写)により環状の凹部を形成することが難しい場合や、割型の制約により環状の凹部を形成することが困難である場合などに有効であり、カバー装着側端部の形状や鋳造型による制約を少なくできる。
その他の構成及び作用効果については、実施の形態の第1例、第5例及び第6例と同じである。
本発明を実施する場合には、実施の形態の各例の構造を適宜組み合わせて実施することができる。また、付勢部材は、実施の形態の各例で説明した構造に限らず、ウォームの先端部に対し、ウォーム歯をホイール歯に向けて押し付ける方向の力を付与することができるものであれば、従来から知られた各種の構造を採用することができる。
1 ステアリングホイール
2 ステアリングシャフト
3 ステアリングコラム
4a、4b 自在継手
5 中間シャフト
6 ステアリングギヤユニット
7 タイロッド
8 電動アシスト装置
9 ハウジング
10 トーションバー
11 出力シャフト
12a、12b 転がり軸受
13 ピニオンシャフト
14 トルクセンサ
15 電動モータ
16 ウォーム減速機
17 ウォーム
18 ウォームホイール
19 第一軸受
20 第二軸受
21 付勢部材
22、22a〜22e カバー
23 ホイール収容部
24 ウォーム収容部
25 モータ出力軸
26 先端側開口部
27 基端側開口部
28 取付フランジ部
29、29a、29b カバー装着側端部
30 第一支持軸部
31 第二支持軸部
32 ウォーム歯
33 ホイール歯
34 内輪
35 外輪
36 玉
37 外側ガイド
38 内側カム
39 板ばね
40 捩りコイルばね
41a 大径筒部
41b 小径筒部
42 凸カム
43 凹カム
44 コイル部
45、45a 蓋本体
46、46a、46b 外側筒部
47、47a 隙間空間
48、48a 外側平板部
49、49a 内側筒部
50、50a 中間平板部
51、51a 傾斜板部
52、52a 内側平板部
53、53a 環状突起部
54 係止面
55 環状凹部
56 被係止面
57 環状隙間
58 大径部
59 小径部
60 切り欠き
61 外側筒片
62 突起部

Claims (6)

  1. ホイール収容部と、該ホイール収容部に対し捩れの位置に設けられ、両端が開口した筒状のウォーム収容部と、を有するハウジングと、
    外周面にホイール歯を有し、前記ホイール収容部の内側に回転可能に配置されたウォームホイールと、
    基端部を電動モータの出力軸に連結し、軸方向中間部に設けられたウォーム歯を前記ホイール歯に噛合させ、かつ、前記ウォーム収容部の内側に回転可能に支持されたウォームと、
    前記ウォームの先端部に対し、前記ウォーム歯を前記ホイール歯に向けて押し付ける方向の力を付与する付勢部材と、
    前記ウォームの先端側に位置する前記ウォーム収容部の開口部を塞ぐカバーと、を備え、
    前記ウォーム収容部を構成する材料の線膨張係数と前記カバーを構成する材料の線膨張係数とが互いに異なっており、
    前記カバーは、前記ウォームの先端側に位置する前記ウォーム収容部のカバー装着側端部に外嵌される外側筒部と、前記カバー装着側端部に内嵌される内側筒部とを有し、前記外側筒部と前記内側筒部の少なくともいずれか一方が、前記カバー装着側端部に締り嵌めで嵌合されている、
    ウォーム減速機。
  2. ホイール収容部と、該ホイール収容部に対し捩れの位置に設けられ、両端が開口した筒状のウォーム収容部と、を有するハウジングと、
    外周面にホイール歯を有し、前記ホイール収容部の内側に回転可能に配置されたウォームホイールと、
    基端部を電動モータの出力軸に連結し、軸方向中間部に設けられたウォーム歯を前記ホイール歯に噛合させ、かつ、前記ウォーム収容部の内側に回転可能に支持されたウォームと、
    前記ウォームの先端部に対し、前記ウォーム歯を前記ホイール歯に向けて押し付ける方向の力を付与する付勢部材と、
    前記ウォームの先端側に位置する前記ウォーム収容部の開口部を塞ぐカバーと、を備え、
    前記ウォーム収容部を構成する材料の線膨張係数が、前記カバーを構成する材料の線膨張係数よりも大きくなっており、
    前記カバーは、前記ウォームの先端側に位置する前記ウォーム収容部のカバー装着側端部に外嵌される外側筒部を有し、前記外側筒部が、前記カバー装着側端部に締り嵌めで嵌合されている、
    ウォーム減速機。
  3. 前記外側筒部は、内周面に、径方向内側に向けて突出した突起部を有し、かつ、前記カバー装着側端部は、外周面に、径方向内側に向けて凹んだ凹部を有し、前記突起部が前記凹部に凹凸係合している、請求項1〜2のうちのいずれか1項に記載したウォーム減速機。
  4. 前記突起部は、前記外側筒部の基端側を向いた断面直線状の係止面を有しており、前記係止面が前記凹部の内側面に係止されている、請求項3に記載したウォーム減速機。
  5. 前記突起部の先端面の断面形状が、凸円弧形状である、請求項3に記載したウォーム減速機。
  6. 前記外側筒部には、円周方向1箇所又は円周方向複数箇所に、前記外側筒部の先端縁に開口した切り欠きを有する、請求項1〜5のうちのいずれか1項に記載したウォーム減速機。
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