JP2000240764A - ウォームギヤ機構 - Google Patents

ウォームギヤ機構

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JP2000240764A
JP2000240764A JP4517299A JP4517299A JP2000240764A JP 2000240764 A JP2000240764 A JP 2000240764A JP 4517299 A JP4517299 A JP 4517299A JP 4517299 A JP4517299 A JP 4517299A JP 2000240764 A JP2000240764 A JP 2000240764A
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JP
Japan
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worm
gear mechanism
housing
side housing
wheel
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Pending
Application number
JP4517299A
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English (en)
Inventor
Akira Hasegawa
晃 長谷川
Seiji Sano
誠治 佐野
Terukazu Nakajima
照和 中嶋
Katsuyuki Takeuchi
克之 竹内
Masanori Natsume
正則 夏目
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koyo Seiko Co Ltd
Toyota Motor Corp
Toyoda Koki KK
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
Toyota Motor Corp
Toyoda Koki KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バックラッシの調整を容易に行い得るウォー
ムギヤ機構を提供すること。 【解決手段】 ウォームギヤ機構において、ウォーム1
1を回転自在に支持するウォーム側ハウジング31と、
ウォーム11に噛み合うウォームホイール12を回転自
在に支持するウォームホイール側ハウジング32が、仮
固定手段(スリット33、シム34)にてウォーム11
とウォームホイール12の軸間距離をハウジング30外
から調整可能とされるとともに、本固定手段(ボルト6
2)にて前記軸間距離を固定されるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車両用の電
動式パワーステアリング装置において採用されるウォー
ムギヤ機構に関する。
【0002】
【従来の技術】ウォームギヤ機構を動力伝達機構として
採用した電動式パワーステアリング装置は、例えば特開
平10−297505号公報に示されている。同公報の
電動式パワーステアリング装置においては、電動モータ
の回転を減速して出力軸に動力を伝達する動力伝達機構
としてウォームギヤ機構を採用している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した公報の電動式
パワーステアリング装置においては、ウォームギヤ機構
において、ウォームを回転自在に支持するウォーム側ハ
ウジングと、前記ウォームに噛み合うウォームホイール
を回転自在に支持するウォームホイール側ハウジング
が、別部材にて構成されていて、これら両ハウジングの
組付けに際して両ハウジングの取付間隔をシム(隙間調
整板)にて調整することにより、ウォームとウォームホ
イールの歯面間に生じるバックラッシが調整されるよう
になっている。このため、ウォームギヤ機構を組み立て
て所定時間慣らした後や、長期の使用等によりウォーム
とウォームホイールに歯面摩耗が生じて、バックラッシ
の調整が必要となったときには、両ハウジングの分解・
再組付とシム交換が必要であって、作業性が極めて悪
い。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した問題
に対処すべくなされたものであり、ウォームギヤ機構に
おいて、ウォームを回転自在に支持するウォーム側ハウ
ジングと、前記ウォームに噛み合うウォームホイールを
回転自在に支持するウォームホイール側ハウジングが、
仮固定手段にて前記ウォームと前記ウォームホイールの
軸間距離をハウジング外から調整可能とされるととも
に、本固定手段にて前記軸間距離を固定されるようにし
たことに特徴がある。
【0005】
【発明の作用・効果】本発明によるウォームギヤ機構に
おいては、本固定手段による固定を解除することによ
り、仮固定手段にてウォームとウォームホイールの軸間
距離をハウジング外から調整することができる。したが
って、ウォームギヤ機構を組み立てて所定時間慣らした
後や、長期の使用等によりウォームとウォームホイール
に歯面摩耗が生じた場合等にて、バックラッシの調整が
必要となったときには、本固定手段による固定を解除
し、仮固定手段にてウォームとウォームホイールの軸間
距離をハウジング外から調整することにより、バックラ
ッシの調整が可能であり、例えば両ハウジングの分解・
再組付といったような煩雑な作業が不要であって、バッ
クラッシの調整を容易に行うことができる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の各実施形態を図
面に基づいて説明する。図1は本発明によるウォームギ
ヤ機構の第1実施形態を示していて、このウォームギヤ
機構は車両用の電動式パワーステアリング装置に採用さ
れるものであり、ウォーム11とこのウォーム11に動
力伝達可能に噛み合う樹脂製のウォームホイール12を
備えるとともに、これらを収容し電動モータ20を支承
するハウジング30を備えている。
【0007】ウォーム11は、ハウジング30のウォー
ム側ハウジング31に一対のベアリング41,42を介
して回転自在に支持されていて、内周にセレーションを
施したスリーブ51を介して電動モータ20の出力軸2
1に動力伝達可能に連結されている。ウォームホイール
12は、ステアリングシャフト13(例えばラックピニ
オン式ステアリング装置のピニオン軸またはコラムシャ
フト)に一体的に組付けられていて、ハウジング30の
ウォームホイール側ハウジング32に一対のベアリング
(図示省略)を介して回転自在に支持されている。
【0008】電動モータ20は、ステアリングシャフト
13に加えられる操舵力を周知のようにして助勢するた
めのものであり、そのケーシング22にてハウジング3
0にボルト61にて組付けられていて、このケーシング
22とベアリング42のアウターレース42a間には両
ベアリング41,42にプレロードを付与するためのス
リーブ52が介装されている。
【0009】ハウジング30は、ウォーム11の軸線に
沿って設けたスリット33を有していて、このスリット
33によってウォーム側ハウジング31とウォームホイ
ール側ハウジング32が形成されている。スリット33
は、ウォーム側ハウジング31とウォームホイール側ハ
ウジング32間に設けられてウォーム11とウォームホ
イール12の各位置を仮に固定するためのもの(仮固定
手段)であり、ハウジング30外から脱着可能なシム3
4によって隙間Sを調整されるようになっている。な
お、シム34はガスケット35とともに組付けられるよ
うになっている。
【0010】スリット33の隙間Sは、ウォーム側ハウ
ジング31とウォームホイール側ハウジング32を連結
固定するボルト(本固定手段)62によって調整状態に
て固定されるようになっていて、これによってウォーム
11とウォームホイール12の軸間距離を最適値に調整
維持し得て、ウォーム11とウォームホイール12の歯
面間に生じるバックラッシを最適値に調整維持し得るよ
うになっている。
【0011】上記のように構成した第1実施形態のウォ
ームギヤ機構においては、ボルト62を取り外して両ハ
ウジング31,32の連結固定を解除することにより、
シム34をハウジング30外から脱着交換することが可
能であり、シム34によるスリット33の隙間調整(調
整代は数十ミクロンである)によりウォーム11とウォ
ームホイール12の軸間距離をハウジング30外から調
整することができる。なお、スリット33の隙間調整後
には、ボルト62を取り付けてスリット33の隙間Sを
調整した状態にて固定する。
【0012】したがって、ウォームギヤ機構を組み立て
て所定時間慣らした後や、長期の使用等によりウォーム
11とウォームホイール12に歯面摩耗が生じた場合等
にて、バックラッシの調整が必要となったときには、ボ
ルト62による固定を解除し、スリット33の隙間調整
にてウォーム11とウォームホイール12の軸間距離を
ハウジング30外から調整することにより、バックラッ
シの調整が可能であり、煩雑な作業が不要であって、バ
ックラッシの調整を容易に行うことができる。
【0013】図2は本発明によるウォームギヤ機構の第
2実施形態を示していて、この実施形態においては、ス
リット33の隙間調整用のシム34に代えて頭部が四角
形のテーパースクリュー34Aが採用されている。ま
た、両ベアリング41,42にプレロードを付与するた
めのスリーブ52に代えてプレロードを自動的に調整す
るスプリング52Aが採用されている。その他の構成は
上記第1実施形態の構成と同じであるため、同一符号を
付して説明は省略する。
【0014】上記のように構成した第2実施形態のウォ
ームギヤ機構においては、ボルト62を緩めた状態にて
テーパースクリュー34Aをハウジング30外から進退
することにより、スリット33の隙間調整(調整代は数
十ミクロンである)をすることが可能であり、これによ
りウォーム11とウォームホイール12の軸間距離をハ
ウジング30外から調整することができる。なお、スリ
ット33の隙間調整後には、ボルト62を締め付けてス
リット33の隙間Sを調整した状態にて固定する。
【0015】したがって、ウォームギヤ機構を組み立て
て所定時間慣らした後や、長期の使用等によりウォーム
11とウォームホイール12の歯面摩耗が生じた場合等
にて、バックラッシの調整が必要となったときには、ボ
ルト62を緩めた状態にてテーパースクリュー34Aを
進退させて、スリット33の隙間調整にてウォーム11
とウォームホイール12の軸間距離をハウジング30外
から調整することにより、バックラッシの調整が可能で
あり、煩雑な作業が不要であって、バックラッシの調整
を容易に行うことができる。また、この第2実施形態に
おいては、ボルト62を緩める作業と、テーパースクリ
ュー34Aを進退させる作業と、ボルト62を締め付け
る作業によって、バックラッシの調整が可能であるた
め、シム34の脱着交換が必要な上記第1実施形態に比
して、作業性を向上させることができる。
【0016】図3及び図4は本発明によるウォームギヤ
機構の第3実施形態を示していて、この実施形態におい
ては、ハウジング130が、ウォーム111を一対のベ
アリング141,142を介して回転自在に支持するウ
ォーム側ハウジング131と、このウォーム側ハウジン
グ131を挟むようにして配置されてウォームホイール
112を一対のベアリング143,144を介して回転
自在に支持する一対の板状ウォームホイール側ハウジン
グ132,133によって構成されている。
【0017】図4において左側のウォームホイール側ハ
ウジング132は、3本のボルト162と1本の中空状
ノックピン163を用いてウォーム側ハウジング131
に組付けられるようになっていて、各ボルト162が挿
通する各取付孔132aは各ボルト162の軸径より所
定量大きくノックピン163(ウォーム側ハウジング1
31に打ち込まれている)の外径に略等しい大きさに形
成されている。一方、右側のウォームホイール側ハウジ
ング133は、3本のボルト162を用いてウォーム側
ハウジング131に組付けられるようになっていて、各
ボルト162が挿通する各取付孔133aは各ボルト1
62の軸径より所定量大きく形成されている。
【0018】このため、6本の各ボルト162を緩めた
状態では、ウォーム側ハウジング131と両ウォームホ
イール側ハウジング132,133がノックピン163
を介して揺動可能にヒンジ結合され、ノックピン163
を揺動中心軸として両ウォームホイール側ハウジング1
32,133をウォーム側ハウジング131に対して所
定量揺動することが可能である。これにより、ウォーム
111とウォームホイール112の軸間距離を最適値に
調整し得て、ウォーム111とウォームホイール112
の歯面間に生じるバックラッシを最適値に調整し得る。
なお、その他の構成は上記第1実施形態の構成と同じで
あるため、100番台の同一符号を付して説明は省略す
る。
【0019】上記のように構成した第3実施形態のウォ
ームギヤ機構においては、各ボルト162を緩めた状態
にてウォームホイール側ハウジング132,133をウ
ォーム側ハウジング131に対してノックピン163を
揺動中心軸として揺動することにより、ウォーム111
とウォームホイール112の軸間距離をハウジング13
0外から調整することができる。なお、調整後には、各
ボルト162を締め付けてウォーム111とウォームホ
イール112の軸間距離を調整した状態にて固定する。
【0020】したがって、ウォームギヤ機構を組み立て
て所定時間慣らした後や、長期の使用等によりウォーム
111とウォームホイール112に歯面摩耗が生じた場
合等にて、バックラッシの調整が必要となったときに
は、各ボルト162を緩めた状態にてウォームホイール
側ハウジング132,133をウォーム側ハウジング1
31に対して揺動させて、ウォーム111とウォームホ
イール112の軸間距離をハウジング130外から調整
することにより、バックラッシの調整が可能であり、煩
雑な作業が不要であって、バックラッシの調整を容易に
行うことができる。また、この第3実施形態において
は、各ボルト162を緩める作業と、ウォームホイール
側ハウジング132,133をウォーム側ハウジング1
31に対して揺動させる作業と、各ボルト162を締め
付ける作業によって、バックラッシの調整が可能である
ため、シム34の脱着交換が必要な上記第1実施形態に
比して、作業性を向上させることができる。
【0021】図5は本発明によるウォームギヤ機構の第
4実施形態を示していて、この実施形態においては、ノ
ックピン163(図4参照)が設けられておらず、左側
のウォームホイール側ハウジング132に設けた円筒状
ボス部132b(ウォーム側ハウジング131の取付孔
131aに回動可能に嵌合連結されている)の軸線L1
に対してベアリング143の取付穴132cの軸線L2
(ウォームホイール112の軸心)が所定量a偏芯して
設けられている。その他の構成は上記第3実施形態の構
成と同じであるため、同一符号を付して説明は省略す
る。
【0022】このため、6本の各ボルト162を緩めた
状態では、ウォーム側ハウジング131に対して両ウォ
ームホイール側ハウジング132,133を回動させる
ことにより、ウォームホイール112をウォーム111
に対して偏芯移動させることが可能である。これによ
り、ウォーム111とウォームホイール112の軸間距
離を最適値に調整し得て、ウォーム111とウォームホ
イール112の歯面間に生じるバックラッシを最適値に
調整し得る。
【0023】上記のように構成した第4実施形態のウォ
ームギヤ機構においては、各ボルト162を緩めた状態
にてウォームホイール側ハウジング132,133をウ
ォーム側ハウジング131に対して回動することによ
り、ウォーム111とウォームホイール112の軸間距
離をハウジング130外から調整することができる。な
お、調整後には、各ボルト162を締め付けてウォーム
111とウォームホイール112の軸間距離を調整した
状態にて固定する。したがって、この第4実施形態にお
いても上記第3実施形態と同様の作用効果を得ることが
できる。
【0024】図6及び図7は本発明によるウォームギヤ
機構の第5実施形態を示していて、この実施形態におい
ては、電動モータ220の出力軸221にウォーム21
1が一体的に形成されていて、ベアリング241を介し
てハウジング230に回転自在に支持されるとともに、
ベアリング242を介して電動モータ220のケーシン
グ222に回転自在に支持されている。なお、ハウジン
グ230には、両ベアリング241,242にプレロー
ドを付与するためのプラグ252(ハウジング外端部に
工具取付用切欠252aを有する)が組付けられてい
る。
【0025】ところで、この第5実施形態においては、
図7にて示したように、ベアリング241の位置がハウ
ジング230と板ばね271とテーパースクリュー26
2(四角形の頭部を有している)によって調整可能に規
定されるようになっている。板ばね271は、ベアリン
グ241のアウターレース241aとハウジング230
間に介装されていて、ベアリング241を径方向(図7
の上方すなわちウォーム211とウォームホイール21
2の軸間距離を大きくする方向)へ付勢している。テー
パースクリュー262は、ハウジング230に進退可能
に組付けられていて、その先端のテーパー部262aに
てベアリング241のアウターレース241aに係合し
ている、また、テーパースクリュー262は、ハウジン
グ230外から内方へ螺進することによりベアリング2
41を板ばね271に抗して位置調整可能に押動するよ
うになっていて、固定ナット281により調整状態にて
固定されるようになっている。なお、ハウジング230
の内面は、ベアリング241のアウターレース241a
が摺動可能に係合している部位のみが機械加工されてい
て、コスト低減が図られている。
【0026】上記のように構成した第5実施形態のウォ
ームギヤ機構においては、プラグ252を緩めるととも
に固定ナット281を緩めた状態にてテーパースクリュ
ー262を進退させることにより、ウォーム211とウ
ォームホイール212の軸間距離をハウジング230外
から調整することができる。なお、調整後には、固定ナ
ット281とプラグ252を締め付けてウォーム211
とウォームホイール212の軸間距離を調整した状態に
て固定する。
【0027】したがって、ウォームギヤ機構を組み立て
て所定時間慣らした後や、長期の使用等によりウォーム
211とウォームホイール212に歯面摩耗が生じた場
合等にて、バックラッシの調整が必要となったときに
は、固定ナット281とプラグ252を緩めた状態にて
テーパースクリュー262を進退させて、ウォーム21
1とウォームホイール212の軸間距離をハウジング2
30外から調整することにより、バックラッシの調整が
可能であり、煩雑な作業が不要であって、バックラッシ
の調整を容易に行うことができる。
【0028】また、この第5実施形態においては、固定
ナット281とプラグ252を緩める作業と、テーパー
スクリュー262を進退させる作業と、固定ナット28
1とプラグ252を締め付ける作業によって、バックラ
ッシの調整が可能であり、しかも各作業箇所が図6の左
方に集中しているため、上記各実施形態に比して容易に
バックラッシを調整することが可能であり、またバック
ラッシを調整すると同時に両ベアリング241,242
のプレロードを調整することができるため整備性が極め
てよい。また、テーパースクリュー262の先端のテー
パー部262aにてベアリング241のアウターレース
241aを押動する構成を採用しているため、テーパー
スクリュー262の一回転当たりのバックラッシ変化量
が少なくて、バックラッシを容易に微調整することが可
能である。
【0029】上記第5実施形態においては、ウォーム2
11側のベアリング241を図6の上下方向に移動させ
てウォーム211とウォームホイール212のバックラ
ッシを調整するように実施したが、ウォームホイール2
12側のベアリング(図示省略)を図6の上下方向に移
動させるように構成してウォーム211とウォームホイ
ール212のバックラッシを調整するように実施するこ
とも可能である。
【0030】図8及び図9は本発明によるウォームギヤ
機構の第6実施形態を示していて、この実施形態におい
ては、ハウジング330がウォーム側ハウジング331
とウォームホイール側ハウジング332によって構成さ
れていて、電動モータ320の出力軸321に一体的に
形成したウォーム311がベアリング341,342を
介してウォーム側ハウジング331のスリーブ部331
aに回転自在に支持され、ウォームホイール312がベ
アリング(図示省略)を介してウォームホイール側ハウ
ジング332に回転自在に支持されている。なお、両ベ
アリング341,342のプレロードは出力軸321に
形成した環状フランジ321aとナット352の協同作
用によって調整されるようになっている。
【0031】ところで、この第6実施形態においては、
ウォーム側ハウジング331のスリーブ部331aが内
外径を偏芯させていて、内径にてウォーム311を回転
自在に支持しており、外径にてウォームホイール側ハウ
ジング332に設けた保持孔332aに回転可能に嵌合
連結されている。また、スリーブ部331aは、中間部
に開口331bを有していて、この開口331bを通し
てウォームホイール312の一部が侵入してウォーム3
11と噛み合っている。なお、スリーブ部331aの先
端部にはキャップ371が嵌着固定されている。
【0032】また、この第6実施形態においては、ウォ
ーム側ハウジング331と電動モータ320のケーシン
グ322がボルト361を用いてウォームホイール側ハ
ウジング332に連結固定されていて、ボルト361が
挿通する各取付孔331c,322aはボルト361の
軸径より所定量大きく形成されている。
【0033】このため、ボルト361を緩めた状態で
は、ウォームホイール側ハウジング332に対してウォ
ーム側ハウジング331とケーシング322を一体的に
回動させることにより、ウォーム311をウォームホイ
ール312に対して偏芯移動させることが可能である。
これにより、ウォーム311とウォームホイール312
の軸間距離を最適値に調整し得て、ウォーム311とウ
ォームホイール312の歯面間に生じるバックラッシを
最適値に調整し得る。
【0034】上記のように構成した第6実施形態のウォ
ームギヤ機構においては、ボルト361を緩めた状態に
てウォームホイール側ハウジング332に対してウォー
ム側ハウジング331をケーシング322と共に回動す
ることにより、ウォーム311とウォームホイール31
2の軸間距離をハウジング330外から調整することが
できる。なお、調整後には、ボルト361を締め付けて
ウォーム311とウォームホイール312の軸間距離を
調整した状態にて固定する。したがって、この第6実施
形態においても上記第3実施形態及び第4実施形態と同
様の作用効果を得ることができる。
【0035】上記第6実施形態においては、電動モータ
320の出力軸321にウォーム311を一体的に設け
て実施したが、図10に示したように、ウォーム311
を電動モータ320の出力軸321とは別体とし、これ
らを内周にセレーションを施したスリーブ351にて動
力伝達可能に連結して実施することも可能である。な
お、図10に示した第7実施形態においては、スリーブ
部331aの先端部にキャップ371が螺着固定されて
いる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるウォームギヤ機構の第1実施形
態を示す要部断面図である。
【図2】 本発明によるウォームギヤ機構の第2実施形
態を示す要部断面図である。
【図3】 本発明によるウォームギヤ機構の第3実施形
態を示す要部断面図である。
【図4】 図3に示した第3実施形態の4−4線に沿っ
た断面図である。
【図5】 本発明によるウォームギヤ機構の第4実施形
態を示す図4相当図である。
【図6】 本発明によるウォームギヤ機構の第5実施形
態を示す要部断面図である。
【図7】 図6の7−7線に沿った断面図である。
【図8】 本発明によるウォームギヤ機構の第6実施形
態を示す要部断面図である。
【図9】 図8の9−9線に沿った断面図である。
【図10】 本発明によるウォームギヤ機構の第7実施
形態を示す要部断面図である。
【符号の説明】
11…ウォーム、12…ウォームホイール、13…ステ
アリングシャフト、20…電動モータ、30…ハウジン
グ、31…ウォーム側ハウジング、32…ウォームホイ
ール側ハウジング、33…スリット、34…シム、62
…ボルト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷川 晃 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 佐野 誠治 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 中嶋 照和 大阪府大阪市中央区南船場三丁目5番8号 光洋精工株式会社内 (72)発明者 竹内 克之 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内 (72)発明者 夏目 正則 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内 Fターム(参考) 3D033 CA04 3J030 AB01 AC03 BA03 BB01 BD01 CA10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウォームを回転自在に支持するウォーム
    側ハウジングと、前記ウォームに噛み合うウォームホイ
    ールを回転自在に支持するウォームホイール側ハウジン
    グが、仮固定手段にて前記ウォームと前記ウォームホイ
    ールの軸間距離をハウジング外から調整可能とされると
    ともに、本固定手段にて前記軸間距離を固定されるよう
    にしたウォームギヤ機構。
  2. 【請求項2】 請求項1に係るウォームギヤ機構におい
    て、前記仮固定手段が前記ウォーム側ハウジングと前記
    ウォームホイール側ハウジング間に設けられてハウジン
    グ外から脱着可能なシムによって隙間を調整されるスリ
    ットであり、前記本固定手段が前記スリットの隙間を調
    整状態にて固定する固定具であることを特徴とするウォ
    ームギヤ機構。
  3. 【請求項3】 請求項1に係るウォームギヤ機構におい
    て、前記仮固定手段が前記ウォーム側ハウジングと前記
    ウォームホイール側ハウジング間に設けられてハウジン
    グ外から進退可能なスクリューによって隙間を調整され
    るスリットであり、前記本固定手段が前記スリットの隙
    間を調整状態にて固定する固定具であることを特徴とす
    るウォームギヤ機構。
  4. 【請求項4】 請求項1に係るウォームギヤ機構におい
    て、前記仮固定手段が前記ウォーム側ハウジングと前記
    ウォームホイール側ハウジングを揺動可能に連結して前
    記軸間距離をハウジング外から調整可能なヒンジ結合手
    段であり、前記本固定手段が前記両ハウジングを調整状
    態にて連結固定する固定具であることを特徴とするウォ
    ームギヤ機構。
  5. 【請求項5】 請求項1に係るウォームギヤ機構におい
    て、前記仮固定手段が前記ウォーム側ハウジングと前記
    ウォームホイール側ハウジングを偏芯移動可能に連結し
    て前記軸間距離をハウジング外から調整可能な嵌合連結
    手段であり、前記本固定手段が前記両ハウジングを調整
    状態にて連結固定する固定具であることを特徴とするウ
    ォームギヤ機構。
  6. 【請求項6】 請求項1に係るウォームギヤ機構におい
    て、前記仮固定手段が、前記ウォームまたは前記ウォー
    ムホイールを回転自在に支持するベアリングを径方向へ
    付勢するスプリングと、前記ベアリングを収容するハウ
    ジング外から進退可能で前記スプリングに抗して前記ベ
    アリングを位置調整可能に押動するスクリューであり、
    前記本固定手段が前記スクリューを調整状態にて固定す
    る固定ナットであることを特徴とするウォームギヤ機
    構。
  7. 【請求項7】 請求項1に係るウォームギヤ機構におい
    て、前記ウォーム側ハウジングが内外径を偏芯させて内
    径にて前記ウォームを回転自在に支持し中間部に前記ウ
    ォームホイールの一部が侵入可能な開口を有するスリー
    ブ部を備えた構成であり、前記ウォームホイール側ハウ
    ジングが前記スリーブ部をその外径にて回転可能に保持
    する保持孔を備えた構成であり、前記仮固定手段が前記
    ウォーム側ハウジングの前記スリーブ部を前記ウォーム
    ホイール側ハウジングの前記保持孔に対して回転可能に
    連結して前記軸間距離をハウジング外から調整可能な嵌
    合連結手段であり、前記本固定手段が前記両ハウジング
    を調整状態にて連結固定する固定具であることを特徴と
    するウォームギヤ機構。
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