JP2006256272A - 通帳類及び通帳類印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 頁を一枚づつ確実に捲ることができるようにする。
【解決手段】 綴じ目部Ttを中心として開頁自在に綴じられた表紙Ta及び中紙Tnと、中紙Tn間に介在するように設けられた無線ICカード90と、この無線ICカード90を被覆し、綴じ目部Ttに綴じられることにより無線ICカード90を保持するオーバーシート91とを具備し、オーバーシート91の摩擦係数の値を中紙Tnの摩擦係数の値以上とする。
【選択図】 図12
【解決手段】 綴じ目部Ttを中心として開頁自在に綴じられた表紙Ta及び中紙Tnと、中紙Tn間に介在するように設けられた無線ICカード90と、この無線ICカード90を被覆し、綴じ目部Ttに綴じられることにより無線ICカード90を保持するオーバーシート91とを具備し、オーバーシート91の摩擦係数の値を中紙Tnの摩擦係数の値以上とする。
【選択図】 図12
Description
本発明は、無線ICカードを搭載する通帳類、及び通帳類印刷装置に関する。
通帳類印刷装置には、所持人情報などの特定情報(セキュリティ情報)が印刷されるカード印刷物(例えばクレジットカード、健康保険証カード、電車定期券など)のセキュリティを考慮して、目視で確認できる印刷に加えて、ICメモリを併用した電子的な情報による印刷情報の整合性を確認するものが、最近増えている。
特に、ICメモリに非接触1C(無線1C)を採用した方式は、使用者の携帯状態が比較的自由であること、また、データ読み書き時の媒体保持姿勢の自由度が高いこと、さらに、接触式のコンタクト部汚れ等による不具合も回避できることなどのメリットが多く、採用例が増加している。
ところで、非接触1Cカードを搭載するIC通帳類では、通帳類の中に非接触1Cカードが貼り付けられる。IC通帳類では、通帳形状の非接触1Cカードを通帳の中身用紙とともに綴じられるPET−G等のオーバーシート(保持シート)に挟み込んで熱圧着する事によりIC通帳に搭載している(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001−287477号公報
IC通帳類の発行機において、非接触1Cが搭載されたIC通帳類の普及はこれからだが、ICカードが通帳中央に綴じ込まれたようなIC通帳類では、表紙やページの自動ページめくり動作を行う場合に、オーバーシートとその直前用紙との摩擦力の違いによりオーバーシート以前の用紙が塊で捲りあがり、捲り動作ができない不具合が予想される。
また、IC通帳類ではIC通帳類の変形により無線ICが破損し、使用不能となる問題があった。
さらに、従来の通帳類発行機では、通帳固有の番号を通帳のページに印刷された固有の番号をOCRにより読取っていたが、印刷された文字は印刷条件他によりかすれ、傷などの欠陥や、OCR読み取りを行う光学系への汚れの付着等により、固有番号を読み間違える問題があった。
本発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、頁を一枚づつ確実に捲ることができ、また、通帳類の変形により無線ICを損傷させることなく、しかも、通帳の固有情報を確実に読み取ることができるようにした通帳類、及び通帳類印刷装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1記載のものは、綴じ目部を中心として開頁自在に綴じられた表紙及び中紙と、前記中紙間に介在するように設けられた無線ICカードと、この無線ICカードを被覆し、前記綴じ目部に綴じられることにより前記無線ICカードを保持する保持シートとを具備し、前記保持シートの摩擦係数の値を前記中紙の摩擦係数の値以上としたことを特徴とする。
請求項6記載のものは、予め通帳類それぞれに付与された固有情報が記録された無線ICを内蔵する通帳類を搬送する搬送手段と、この搬送手段によって搬送される通帳類の頁を捲る頁捲り手段と、この頁捲り手段によって頁捲りされた通帳類の無線ICに記録されている固有情報を無線で読み取る無線読取手段と、前記通帳類の固有記載情報を入力する入力手段と、この入力手段により入力された固有記載情報に基づいて前記通帳類に印刷情報を印刷する印刷手段と、この印刷手段によって印刷された印刷情報を読み取る読取手段と、この読取手段で読み取られた印刷情報と前記無線読取手段で読み取られた固有情報とが対応するか否かを判別する判別手段と、この判別手段により対応すると判別されるのに基づいて印刷データを生成する生成手段と、この生成手段によって生成された印刷データを前記無線ICに書き込む無線書込手段とを具備することを特徴とする。
本発明によれば、頁を一枚づつ確実に捲ることができ、また、通帳類が変形してもその無線ICを損傷させることがなく、しかも、通帳の固有情報を確実に読み取ることができる。
以下、本発明を図面に示す実施の形態を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の一実施の形態である通帳類印刷装置1を示す全体構成図である。
図1は本発明の一実施の形態である通帳類印刷装置1を示す全体構成図である。
この通帳類印刷装置1は通帳類取込部4を備え、この通帳類取込部4には通帳類Tが閉じた状態で複数冊積層されてセットされ、一冊づつ取り込まれるようになっている。この取込まれた通帳類Tは複数個の搬送ローラ対2によって搬送路3に沿って搬送される。搬送路3中には通帳類Tの搬送方向に沿って無線読み取り手段としてのIC R/W5、頁捲り装置6、直接印刷部7、中間転写印刷部8、OCR読取部9、IC R/Wユニット10、及び通帳類折畳み部14が配設されている。
また、搬送路3の排出端側には通帳類Tの排出方向を第1の方向と第2の方向に切り換える排出ゲート11が設けられ、第1の方向には正常な通帳類Tを集積させる正常通帳集積部12、第2の方向には不良な通帳類を集積させる不良通帳集積部13が配設されている。
上記した通帳類取込部4は、複数の通帳類Tを重ねたまま投入可能であり、制御部の指示に応じて最も下側の1冊のみが取出手段であるピッカ(図示しない)によって取り出され、IC読取部5の方向に取り込まれる。
IC読取部5は、通帳類の後述するICカードの無線ICに書き込まれたIC通帳固有のシリアル番号等の情報を非接触IC−R/Wで読取る。ここで読取ったIC通帳固有のシリアル番号は後述するデータ入力制御部に送信され、さらに、図示しない上位のコンピュータに送信され、この通帳類の無線ICに書き込むべきデータなどが検索されて印刷すべき情報が返信される。
この情報に基づいて印刷処理が行われるため、早く通帳類のシリアル番号を上位に伝送する必要から、IC読取り部5は通帳取込部の直後にある必要がある。
頁捲り装置6は、通帳類取込部4から取り込まれた通帳類Tの表紙を捲ったり、さらに内側の中紙をめくる機能を有する。めくった頁の認識は、通帳類Tに当初より印刷されているバーマークを、図示しないバーマークリーダで読み取ることで行う。
直接印刷部7は、印刷する通帳類Tの印刷頁表面上に、インクリボン7b、サーマルヘッド7aの順に押し当てて、サーマルヘッド7aが選択的に発熱することで画像や文字を印刷する。この実施の形態では、中間転写印刷部8で印刷される情報に比べて、セキュリティ度合いが低い情報を直接印刷部7によって印刷する。
なお、通帳類Tの全てが直接印刷部7で印刷されるわけではなく、また、直接印刷部7で印刷される頁は、中間転写印刷部8で印刷される頁とは異なる。このため、直接印刷部7での印刷が発生した場合は、まず印刷する頁を頁捲り装置6で捲り出して直接印刷を行った後に、再度、頁捲り装置6に搬送して中間転写印刷を行う頁を捲り出す。直接印刷部7で印刷される情報がない場合は、通帳類Tは直接印刷部7を通過する。
図2は、上記した中間転写印刷部8を示すものである。
中間転写印刷部8は機能的に情報印刷部(以下、印刷部という)16と、オーバーコート転写部(以下、転写部という)17とを有して構成されている。
印刷部16としては熱溶融転写印刷方式のものが採用されている。即ち、サーマルヘッド19とプラテンローラ20との間に挟まれるように溶融インクリボン22と中間転写フィルム21とを配置し、サーマルヘッド19により溶融インクリボン22のインクを中間転写フィルム21の表面に転写して情報等を印刷する。
この熱溶融転写方式の特徴としては、画像耐久性が高いこと、インク材料に機能性材料を適用することが比較的容易なこと(例えば蛍光顔料、アルミ蒸着薄膜)などがあり、偽造防止を目的とする印刷物に適している。
溶融インクリボン22のベースフィルム厚やインク層厚は、印刷ドット再現性に極めて重要なパラメータであり、インクリボン層厚としては3〜25μmであり、望ましくは4〜10μmである。
一方、中間転写フィルム21の後述するベースフィルムの厚さや、受像兼接着層厚は、接着性や膜切れ特性に影響を与えるパラメータであり、中間転写フィルム21の層厚は、10〜100μmであり、望ましくは25〜50μmである。
プラテンローラ20は硬質のゴム材料を表面に用いたローラで、ゴム硬度が上がるほどに微小ドットの再現性が向上するが、同時に最適なプラテンローラ20とサーマルヘッド19の位置関係を得ることが難しくなる。このため、硬度は75°以上、望ましくは85〜97°である。同時に研磨したゴム表面の表面粗さも、表面平滑性が上がるほどに微小ドットの再現性が向上する。このため、表面粗さは中心線平均粗さRaで1μm以下、望ましくは0.5μm程度であることが要求される。
中間転写フィルム21を搬送する駆動力は、一般的にプラテンローラ20に駆動機構を設けることが多いが、上記の硬度と平滑性から中間転写フィルム21とプラテンローラ20の摩擦係数が上がらず、また安定しない。このため、プラテンローラ20の下流(ヒートローラ側)直近に別途フィルム駆動ローラ23を設ける。フィルム駆動ローラ23は硬度30〜60度のローラを用い、中間転写フィルム21はフィルム駆動ローラ23に対して出来るだけ巻付き角が大きいほうが良い。実施例では90°から130°の巻き付き角をえられるようにテンショナ24を配置する。
テンショナ24には図示しないバネ機構が設けられ、限られた可動範囲内で中間転写フィルム21にテンションを与えて、フィルム駆動ローラ23と中間転写フィルム21が常に適切に接触する状態を作り出す。フィルム駆動ローラ23の駆動は5相ステッピングモータ、タイミングベルト、プーリによる減速機構の組み合わせにより、正確に搬送が行われる。また、サーマルヘッド19はニアエッジ、またはコーナエッジタイプのヘッドを用い、熱時剥離による印刷を行うことが望ましい。
また、転写部17は通帳類搬送路3を介して対向配置されるヒートローラ35とバックアップローラ36を備えている。ヒートローラ35はDCサーボモータ若しくはステッピングモータにより正確に一定速度で駆動可能になっており、回転自在なバックアップローラ36との間にはコイルバネ37で発生された圧力が付与されるようになっている。
図3(a)〜(c)は中間転写フィルム21の構成を示す断面図である。
図3(a)に示す中間転写フィルム21は、基材としてのポリエチレンテレフタレート(以下、PETという)のフィルム26の表面に、透明樹脂によるホログラム形成層と金属化合物の蒸着層による透明ホログラム層28、受像層兼接着層としてのポリエステル系樹脂29を積層したものである。
また、図3(b)に示す中間転写フィルム21は、基材としてのPETフィルム26の表面に、剥離層としてのフェノキシ系樹脂27、透明樹脂によるホログラム形成層と金属化合物の蒸着層による透明ホログラム層28、受像層兼接着層としてのポリエステル系樹脂29を積層したものである。
さらに、図3(c)に示す中間転写フィルム21は、基材としてのPETフィルム26の表面に、剥離層としてのフェノキシ系樹脂27、保護層30、透明樹脂によるホログラム形成層と金属化合物の蒸着層による透明ホログラム層28、受像層兼接着層としてのポリエステル系樹脂29を積層したものである。
その他、中間転写フィルム21としては紫外線によって発光する蛍光発色層などの機能層を設け、転写対象への転写と同時にこれらの機能層も転写するものであってもよい。
図4は上記した通帳類取込部4にセットされる通帳類Tを開いた状態で示すものである。
この通帳類Tは表紙Taを有し、この表紙Taには綴じ目部Ttを介して複数枚の中紙Tn、及び後で詳しく述べるICカードが綴じ込められている。中紙Tnには通帳類固有情報としての通帳類固有番号42が記録されている。
図5は上記した通帳類印刷装置1の駆動制御系を示すブロック図である。
図中51はデータ入力制御部で、このデータ入力制御部51に印刷装置1が接続されている。データ入力制御部51には主制御部52が設けられ、この主制御部52には制御回路を介してメモリ53、インターフエース部54、操作パネル55、及び画像入力部56が接続されている。
印刷装置1には生成手段としての生成部58a及び判別手段としての判別部58bを有して構成される装置制御部58が設けられ、この装置制御部58には制御回路を介して直接印刷画像処理部67、中間転写画像処理部68、ヒータ温度制御部60、通帳類搬送制御部61、画像形成制御部62、光学式文字認識部69、無線読取/書込部73が配設されている。
上記した直接印刷画像処理部67にはサーマルヘッド7aの印字動作を制御するヘッド制御部63が接続されている。中間転写画像処理部66にはサーマルヘッド19の印字動作を制御するヘッド制御部64が接続されている。
ヒータ温度制御部60には制御回路を介してヒートローラ35のヒータ65が接続されている。通帳類搬送制御部61には制御回路を介して通帳類搬送機構2A、通帳類取込機構4a、頁検知部6b、頁捲り機構6a及び排出ゲート制御部11aが接続されている。
画像形成制御部62には制御回路を介して転写リボン搬送機構32a、サーマルヘッド19を移動させるヘッド移動機構19a、ヒートローラ35を回転させる回転機構35aが接続されている。
光学式文字認識部69には読取り光学系9が接続されている。無線IC読取/書込部73には、IC読取部5、及び無線IC R/Wユニット10が接続されている。
次に、上記したように構成される通帳類印刷装置1の動作について説明する。
まず、図1に示す通帳類取込部4から通帳類Tを1冊づつ取出してIC読取部5へ搬送する。このIC読取部5で通帳類の後述するICカードに書き込まれた通帳固有のシリアル番号等を非接触IC−R/Wで読取る。ここで読取ったIC通帳固有のシリアル番号は後述するデータ入後述するデータ入力制御部に送信され、さらに、図示しない上位のコンピュータに送信され、このIC通帳に書き込むべきデータなどが検索されて印刷すべき情報が返信される。
通帳固有のシリアル番号等が読み取られた通帳類は、頁捲り部6に搬送され、ここで、通帳類Tのページが捲られて所定のページが開いた状態となる。
一方、印刷装置制御部58には、画像入力部56で取得された所持人のカラー顔画像データ、操作パネル55で入力された所持人のセキュリティ文字情報が送信されてくる。
この印刷装置制御部58に送信された所持人のカラー顔画像データ、所持人のセキュリティ文字情報、さらに、IC読取部5で読み取られた通帳固有のシリアル番号に基づいて生成部58aで印刷データが生成され、中間転写画像処理部68に送信される。
中間転写画像処理部68では、この印刷データに基づいてサーマルヘッド19を動作させてY(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン)の三原色のインクに加えて黒インクの4色を重ね合せて所持人の顔画像を中間転写フィルム21の表面にカラー印刷する。これら複数色のインクの重ね合わせによる印刷は、中間転写フィルム21がサーマルヘッド19をインクの色数と同じ回数往復することで行われる。また、印刷される情報は、反転画像であるという特徴がある。なお、印刷色は上記4色のインクに加えて、蛍光顔料を含んだインクなど機能性インクを付与してもよい。
この所持人の顔画像のカラー印刷後、通帳固有のシリアル番号情報が付与されたセキュリティ情報が中間転写フィルム21の表面にサーマルヘッド19により印刷される。
このようにカラー顔画像、及び通帳固有情報が付与されたセキュリティ情報が印刷された中間転写フィルム21は順方向(ヒートローラ35の方向)に巻き取られ、図6(a)に示すように経路途中の転写部マーク検知センサ39によって中間転写フィルム21の位置が把握される。この把握結果に基づいて転写開始位置まで中間転写フィルム21が送られる。
また、このとき通帳類Tは、転写される頁が開かれた状態で図6(b)に示すように取り込まれて、ヒートローラ35に対して決められた位置に搬送される。転写される頁は、表紙見返し頁でも、他の中紙頁でもかまわない。
このように互いに位置決めされた中間転写フィルム21と通帳類Tの該当ベージは、図6(c)に示すように円周の一部が切り欠かれた形状の金属製のヒートローラ35の回転と共に合わされ、搬送と同時に加圧されるとともに加熱される。その後、図7に示すように通帳類Tに対して60°〜110°の角度をもって転写フィルムベース26が引き上げられて、固有印刷情報と受像兼接着層29、ホログラム層28の転写が完了し、図8に示すように固有情報42aが転写されたものを含み、数字、文字、記号、バーコード等からなるセキュリティ情報46及び所持人のカラー顔画像44が転写される。転写が完了した通帳類Tは、図6(d)に示すように頁が開かれた状態のまま次のOCR読取部9に搬送される。
このOCR読取部9で通帳固有情報42aとセキュリティ情報46が読み取られる。この読み取られた通帳固有情報42aとセキュリティ情報46は、光学式文字認識部69で認識され、この認識結果が印刷装置制御部58に送信される。印刷装置制御部58の判別部58bではこの送信されたデータとIC読取部5によって読み取られた通帳固有情報との照合処理を行い、判断した結果を通帳類搬送制御部61に送信する。
判別部58bでのデータの照合結果で不良と判断された場合には、印刷装置制御部58からデータ入力制御部51、及び無線IC 読取書込部73に対し、作成した通帳類が不良であったことを通知する。
データ入力制御部51では作成された通帳類が不良であったという通知を受信することに基づいて再度同一の印刷処理命令を印刷装置制御部58に送信し、自動的に通帳類の再作成を行わせる。
OCR読取部9を通過した通帳類Tは折畳み部14に送られて折り畳まれたのち、無線IC R/W部10へ送られる。通帳類が不良の場合には無線IC R/Wユニット10により不良である旨のデータが通帳類Tの後述する無線IC101に記録される。
一方、上記したデータの照合結果が正しかった場合には、印刷装置制御部58の生成部58aで生成された印刷データに基づいて後述する無線IC101への記録データが生成され、無線IC R/W制御部73に送信される。この送信に基づき無線ICR/Wユニット10により通帳類固有情報が付与されたセキュリティ情報を通帳類Tの後述する無線IC101に記録(書き込み)する。
無線ICR/Wユニット10で、無線IC101に情報が記録された正常通帳類は排出ゲート11の動作により正常通帳集積部12へ排出され、不良通帳類は不良通帳類類集積部13へ排出されてそれぞれ集積される。
ところで、図9は、上記した頁捲り装置6の頁捲り動作を示すものである。
この通帳類捲り装置は、図9(a)に示すように捲り位置に搬送されてくる通帳類Tの綴目部Tt側を搬送ローラ対2a,2bによりクランプした状態で、ローラアーム84と通帳押上ガイド83を回動させて傾斜させる。この通帳押上ガイド83の回動によって通帳類Tが押し上げられてカールされ、捲りローラ81に押し上げられる。この状態から図9(b)に示すように捲りローラ81が時計方向に回転されて一番上位側の表紙Taの捲りが開始されて湾曲状にされる。こののち、図9(c)に示すように、ローラアーム84が逆方向に回動されてその捲りローラ81で湾曲状の表紙Taを押し上げ、さらに、捲りローラ81が回転することにより、図9(d)に示すように表紙Taの先端が捲りローラ81によって持ち上げられ、ついには、図9(e)に示すように表紙Taの先端部が反発力によりが捲りローラ101上側に乗り上がる。しかるのち、図9(f)に示すようにローラアーム84の左方向への回動して捲りローラ81が移動し停止する。この状態から通帳類Tが搬送ローラ対2c,2dの回転によって右方向に搬送されて、図9(g)に示すように通帳類Tの捲りを完了する。
上記した頁捲り動作において、捲られる表紙Ta以外についても通帳押上ガイド83でカールさせられることが分かる。この通帳押上ガイド83によるカールを行なうことで、頁捲り時の最上ページ(ここでは表紙)の移動開始搬送力を低減でき、また、2枚捲りを防止できる、などの効果がある。
このため、捲り対象のページ(ここでは表紙)の曲げこわさがある程度低いことは当然であるが、通帳押上ガイド83でのカール発生を可能にするため、その他の下側のページ全体についても、カールを許容する低い曲げこわさである必要がある。
図10は、上記した通帳類Tを開いた状態を示す斜視図で、図11はその側面図である。
通帳類Tは表紙Taと、複数枚の中紙Tnを有するとともに、ICカード90を有している。これら表紙Taと、中紙Tnと、ICカード90の後述する保持シートとは綴じ目部Ttを介して綴じられ、この綴じ目部Ttを中心にして開頁されるようになっている。
図12は、通帳類Tの作成方法を示す側面図である。
まず、複数の中紙Tnと保持シートとしてのオーバーシート91を重ね合わせ、これら中紙Tnとオーバーシート91の中央部を綴じ糸92により一体に縫い込んで、通帳類の中身を完成させる。
ついで、この中身の綴じ目部Ttに接着材を塗布し、この接着剤を塗布した綴じ目部Ttを表紙Taの中央部に接着してICの無い状態の通帳を完成する。こののち、オーバーシート91の内面側に接着剤を塗布してその綴じ目部から折り曲げる。そして、この折り曲げたオーバーシート91間にICカード90を挿入してその両面部にオーバーシート91を接着させて外周をカッタ等で切り揃える事によりICを搭載した通帳類Tが完成する。
図13は上記した通帳類の頁捲り動作時に発生する摩擦力を示すものである。
例えば、表紙Taを捲るために表紙Taに捲りローラ81を押し付けて回転させた場合、ICカード90のオーバーシート91とこのオーバーシート91に接触している中紙Tnとの間に発生する摩擦係数μnが中紙Tn間に発生する摩擦係数μ1,2,3・・より小さいと、捲ろうとする表紙Taだけではなく、オーバーシート91と表紙Taとの間に存在する中紙Tnが塊となって膨らみ、捲りを正常に行えないという問題がある。
通帳類Tの中紙Tn間の摩擦係数μは通常0.2〜0.3程度であり、例えばオーバーシート91をPET等の樹脂とした場合、中紙Tnとの摩擦係数μは0.1〜0.15である。
各中紙Tnの座屈の抗力を0とした場合、捲りローラ81を通帳類Tに押し付けて表紙Taを捲る力F、FμHに対して、通帳類Tの各ページには中紙Tn間で滑るのを妨げる方向の力Fμ1(〜n)が発生する。このとき、オーバーシート91と中紙Tn−nと間の摩擦係数μnが、他の中紙Tn1(〜n−1)間の摩擦係数よりも小さいと、オーバーシート91と中紙Tn−nとの間でずれが発生し、中紙Tn−nより上側の中紙1(〜n−1)が塊で捲り上がることとなる。
そこで、本発明においては、ICカード90を通帳類Tに綴じるためのオーバーシート91の摩擦係数の値を中紙Tn間の摩擦係数の値以上とする。
具体的には、オーバーシート91の素材として中紙Tnの素材と同じ素材を用いる。或いは、PET製のオーバーシート91の表面に中紙Tnの素材と同じ素材を貼り付ける。または、オーバーシート91の表面に熱圧着により凹凸模様を形成して摩擦係数を増大させる。さらには、オーバーシート91の表面に微小な穎粒状の塊を入れたインクで印刷を施して摩擦係数を高める等である。
これにより、オーバーシート91と中紙Tn−nとの間でのずれの発生を抑制でき、中紙Tn−nより上側の中紙1(〜n−1)が塊で捲り上がることを防止できる。
一方、通帳類Tは、ポケット、かばん等に入れられ、通常のクレジットカード等のように大切に扱われない場合が多く、例えばズボンのポケットなどに入れられることがある。この場合には、通帳類に大きな曲げの力が働くため、ICカード90に過大な応力が働き、ICがICカード90の中心部に搭載されていると、ICが破損する虞がある。
そこで、本発明では、通帳類Tが大きく曲げられた場合でも、ICカード90のICに最も大きな応力が加わる事を避けるようにICカード90を構成した。
図14は、1Cカード90を示す平面図で、図15はその側断面図である。
1Cカード90は、0.76mm程度の厚さで、以下に示す層構成となっている。
即ち、1Cカード90は、PET等の樹脂からなるカード基材106と、PETなどからなるベースフィルム103と、ベースフィルム103上に金属を蒸着した柔軟性の高いアンテナ102と、塑性材料で構成される無線IC101と、このIC101を施封する施封材109と、IC101を補強する補強金属板105を有する構造となっている。
カード基材106には、樹脂(PET等)などが用いられ、その厚みはIC構成部の厚さなどに決定される。
IC101は、製造方法等にもよるが、大きさ4〜5mm角、厚さ80〜150μmが一般的で、8KBから1MB程度の記憶容量を想定する。そして、この無線IC101はICカード90の中心Cから所定距離変位されている。
アンテナ102は、厚さ20〜50μm程度である。
ベースフィルム103は、PET厚さ20〜50μm程度である。
補強用金属板105は、厚さ50〜200μm程度のステンレス材やアルミ材が用いられる。
このように構成されるICカード90には、曲げの力が加わった場合、弾性材料であるカード基材106、べ一スフィルム103、アンテナ102等はたわみ曲線に従ってたわむ事が可能であるが、IC101は塑性材料であるため変形できず、曲げが大きいと過剰な応力がIC101に作用し破損し、IC101が破損する可能性が高い。
しかしながら、上記したようにIC101をICカード90の中心Cから所定距離変位して設けるため、通帳類Tが曲げられた場合でも、IC101に大きな応力が加わる事を避けることができ、その損傷を防止することができる。
なお、1Cカード90のベースフィルムはJIS・IS0等で規定されたICカードの大きさのものを利用し、通帳サイズのカード基材106に封入する段階で、IC101を通帳類の中心位置からずれた位置となるように配置する事も可能である。
その他、本発明は、要旨の範囲内で種々変形実施可能なことは勿論である。
2a〜2d…搬送ローラ対(搬送手段)、6…頁捲り装置(頁捲り手段)、8…中間転写印刷部(印刷手段)、9…OCR(読取手段)、10…IC R/W(無線書込手段)、51…データ入力制御部(入力手段)、58b…判別部(判別手段)、58a…生成部(生成手段)、Tt…綴じ目部、Ta…表紙、Tn…中紙、90…無線ICカード、91…オーバーシート(保持シート)、105…無線IC。
Claims (7)
- 綴じ目部を中心として開頁自在に綴じられた表紙及び中紙と、
前記中紙間に介在するように設けられた無線ICカードと、
この無線ICカードを被覆し、前記綴じ目部に綴じられることにより前記無線ICカードを保持する保持シートとを具備し、
前記保持シートの摩擦係数の値を前記中紙の摩擦係数の値以上としたことを特徴とする通帳類。 - 前記保持シートは前記中紙と同一の素材によって構成されたことを特徴とする請求項1記載の通帳類。
- 前記保持シートは表面に凹凸部を有することを特徴とする請求項1記載の通帳類。
- 前記保持シートは表面に高摩擦印刷面を有することを特徴とする請求項1記載の通帳類。
- 前記無線ICカードの無線ICはカード中心から所定距離変位して設けられたことを特徴とする請求項1記載の通帳類。
- 予め通帳類それぞれに付与された固有情報が記録された無線ICを内蔵する通帳類を搬送する搬送手段と、
この搬送手段によって搬送される通帳類の頁を捲る頁捲り手段と、
この頁捲り手段によって頁捲りされた通帳類の無線ICに記録されている固有情報を無線で読み取る無線読取手段と、
前記通帳類の固有記載情報を入力する入力手段と、
この入力手段により入力された固有記載情報に基づいて前記通帳類に印刷情報を印刷する印刷手段と、
この印刷手段によって印刷された印刷情報を読み取る読取手段と、
この読取手段で読み取られた印刷情報と前記無線読取手段で読み取られた固有情報とが対応するか否かを判別する判別手段と、
この判別手段により対応すると判別されるのに基づいて印刷データを生成する生成手段と、
この生成手段によって生成された印刷データを前記無線ICに書き込む無線書込手段と、
を具備することを特徴とする通帳類印刷装置。 - 前記無線書込手段は前記判別手段により対応しないと判別されるのに基づいてその旨を前記無線ICに書き込むことを特徴とする請求項6記載の通帳類印刷装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005080459A JP2006256272A (ja) | 2005-03-18 | 2005-03-18 | 通帳類及び通帳類印刷装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005080459A JP2006256272A (ja) | 2005-03-18 | 2005-03-18 | 通帳類及び通帳類印刷装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006256272A true JP2006256272A (ja) | 2006-09-28 |
Family
ID=37095991
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005080459A Withdrawn JP2006256272A (ja) | 2005-03-18 | 2005-03-18 | 通帳類及び通帳類印刷装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006256272A (ja) |
-
2005
- 2005-03-18 JP JP2005080459A patent/JP2006256272A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20070705 |