JP2006255949A - 画像形成装置およびその印刷制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】両面印刷機構を有しない画像形成装置、すなわちいわゆる片面機において、ユーザがより容易かつ良好に両面印刷処理を行えるように改良されたものが望まれていた。
【解決手段】両面印刷モード設定時に、表面印刷終了時から所定時間を経過するまでは、両面印刷処理のために待機する。しかし、所定時間内に表面印刷済用紙が給紙トレイ23にセットされなかったときには、両面印刷モードを解除する。
【効果】ユーザが両面印刷の際に表面印刷済用紙を手差しトレイにセットし忘れていたような場合には、所定時間経過時に、他のユーザからの他のジョブを行わせることができる。
【選択図】 図3
【解決手段】両面印刷モード設定時に、表面印刷終了時から所定時間を経過するまでは、両面印刷処理のために待機する。しかし、所定時間内に表面印刷済用紙が給紙トレイ23にセットされなかったときには、両面印刷モードを解除する。
【効果】ユーザが両面印刷の際に表面印刷済用紙を手差しトレイにセットし忘れていたような場合には、所定時間経過時に、他のユーザからの他のジョブを行わせることができる。
【選択図】 図3
Description
この発明は、プリンタ、複写機等の画像形成装置およびその印刷制御方法に関する。特に、この発明は、用紙の表裏両面に自動的に印刷を行ういわゆる両面印刷機構を有していない画像形成装置およびその印刷制御方法に関する。
従来から、供給される用紙の表裏両面に自動的に画像を印刷して、当該両面に画像が印刷された用紙を排出位置へ排出する両面印刷機構を有する画像形成装置が知られている。この種の画像形成装置(いわゆる、両面機)では、両面印刷モードで印刷を行う場合、用紙カセットや手差しトレイ等の給紙位置にセットされた用紙が画像形成部へと供給されて、片方の面(第1面または表面)に画像が印刷された後、当該用紙が装置内で表裏反転されて再び画像形成部へと供給され、残りの片方の面(第2面または裏面)に画像が印刷される。このようにして表裏(第1面および第2面)に画像が印刷された用紙が排出トレイなどの機外の排出位置に排出されることにより、供給位置からの1回の給紙で両面印刷処理が達成されるようになっている。(たとえば特許文献1参照)
しかしながら、上記のような両面印刷機構を実現するためには、表面(第1面)に画像が印刷された後の用紙を画像形成装置内で表裏反転させるための装置(いわゆる、スイッチバック装置)を必要とし、画像形成装置全体の構成が大型化するとともにコストも高くなる。
しかしながら、上記のような両面印刷機構を実現するためには、表面(第1面)に画像が印刷された後の用紙を画像形成装置内で表裏反転させるための装置(いわゆる、スイッチバック装置)を必要とし、画像形成装置全体の構成が大型化するとともにコストも高くなる。
そこで、両面印刷機構を有しない画像形成装置(いわゆる、片面機)を用いて両面印刷処理を行うことが考えられる。すなわち、給紙位置にセットした用紙を画像形成部へと供給し、片方の面(第1面または表面)に画像を印刷した後機外の排出位置へ排出させ、ユーザがその用紙を再び給紙位置にセットすることに応答して、当該用紙を画像形成部へと供給し、残りの片面(第2面または裏面)に画像を印刷させることにより、用紙の両面に画像を印刷することが可能である。(たとえば特許文献2,特許文献3参照)。
特開平7−271508号公報
特開2004−279449号公報
特開2004−279451号公報
上記特許文献2,3に開示されているような、いわゆる片面機を用いて両面印刷処理を行うやり方の場合、両面印刷を行い易くするために「手差し両面印刷モード」が設けられているものがある。かかる「手差し両面印刷モード」が設けられたプリンタを例にとると、手差し両面印刷モードでは、表面が印刷された後、「手差しトレイに印刷済用紙をセットしてからOKボタンを押して下さい」といった内容のメッセージが、そのプリンタに接続されたユーザのパソコンにポップアップ表示される。つまり、ユーザが行うべき補助動作がユーザに報知される。
ところが、報知される補助動作に従って、ユーザは、表面の印刷終了後、プリンタのある場所に出向いて表面印刷済の用紙を手差しトレイにセットし、再度自席に戻ってパソコンのOKボタンを操作しなければならない。従って、ユーザに対して非効率的な作業を強いることになる。
また、手差し両面印刷モードにおいて、表面印刷終了後、ユーザが表面印刷済用紙を手差しトレイにセットし忘れていると、プリンタはいつまでも手差し両面印刷モードのままで、別のパソコン等から送られてくる印刷要求(他のジョブ)を受け付けたり、実行したりすることができないという課題もある。
また、手差し両面印刷モードにおいて、表面印刷終了後、ユーザが表面印刷済用紙を手差しトレイにセットし忘れていると、プリンタはいつまでも手差し両面印刷モードのままで、別のパソコン等から送られてくる印刷要求(他のジョブ)を受け付けたり、実行したりすることができないという課題もある。
さらに、仮に両面印刷モードのときに、他のジョブを受付可能にすると、両面印刷が正しく行われずに誤印刷が行われることがあるという課題もある。
この発明は、かかる背景のもとになされたもので、両面印刷機構を有しない画像形成装置、すなわちいわゆる片面機において、ユーザがより容易かつ良好に両面印刷処理を行うことができるように改良された画像形成装置を提供することを主たる目的とする。
この発明は、かかる背景のもとになされたもので、両面印刷機構を有しない画像形成装置、すなわちいわゆる片面機において、ユーザがより容易かつ良好に両面印刷処理を行うことができるように改良された画像形成装置を提供することを主たる目的とする。
またこの発明は、ユーザに対して的確な補助動作を報知するとともに、その報知に基づくユーザの動作に応答して、良好に両面印刷処理が行える両面印刷機構を有しない画像形成装置を提供することを他の目的とする。
さらにこの発明は、両面印刷機構を有しない画像形成装置における、改良された両面印刷制御方法を提供することを目的とする。
さらにこの発明は、両面印刷機構を有しない画像形成装置における、改良された両面印刷制御方法を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、用紙を反転させ、用紙の表裏両面に自動的に印刷を行うための両面印刷機構を有していない画像形成装置において、用紙の表裏両面に印刷を行うべき旨の両面印刷指示、および、印刷データが与えられたことに応答して、与えられた印刷データ以外の印刷は受け付けない両面印刷モードを設定する手段、上記両面印刷モードにおいて、与えられた印刷データの中の表面用印刷データを用紙に印刷し、印刷済用紙を機外へ排出する表面印刷実行手段、上記両面印刷モードが設定された後に、ユーザが所定の補助動作を行うことを了解した旨の信号を検出するOK信号検出手段、上記OK信号検出手段が信号を検出したことに基づき、上記表面印刷実行手段による印刷終了に応じて、時間の計測を開始する計時手段、上記計時手段が所定の時間を計時するまでに、予め定める給紙部に用紙がセットされたか否かを検出する手段、上記検出手段が用紙がセットされたことを検出したことに応答して、当該用紙を取り込み、上記与えられた印刷データの中の裏面用印刷データを用紙に印刷し、印刷済用紙を機外へ排出する裏面印刷実行手段、ならびに上記計時手段が所定の時間を計時するまでに、上記予め定める給紙部に用紙がセットされなかったときには、設定されている両面印刷モードを解除する手段、を含むことを特徴とする画像形成装置である。
請求項2記載の発明は、上記裏面印刷実行手段は、上記予め定める給紙部に用紙がセットされたことの検出に加えて、裏面印刷を開始すべき旨の信号が与えられたことに応答して印刷を実行することを特徴とする、請求項1記載の画像形成装置である。
請求項3記載の発明は、上記画像形成装置はパソコンと接続可能であり、上記両面印刷指示、印刷データおよびOK信号は、接続されたパソコンから与えられることを特徴とする、請求項1または2記載の画像形成装置である。
請求項3記載の発明は、上記画像形成装置はパソコンと接続可能であり、上記両面印刷指示、印刷データおよびOK信号は、接続されたパソコンから与えられることを特徴とする、請求項1または2記載の画像形成装置である。
請求項4記載の発明は、パソコンと接続された画像形成装置が、用紙を反転させ、用紙の表裏両面に自動的に印刷を行うための両面印刷機構を有していない画像形成装置である場合の印刷制御方法であって、パソコンから画像形成装置に対して両面印刷指示および印刷データが与えられたことに応答して、画像形成装置を、与えられた印刷データ以外の印刷は受け付けない両面印刷モードに設定し、与えられた印刷データの中の表面用印刷データを用紙に印刷して、印刷済用紙を機外へ排出する表面印刷を実行させ、両面印刷モード設定後にパソコンから予め定めるOK信号が与えられたことを検出して、表面印刷の終了時から計時を開始し、計時時間が所定時間を経過するまでに用紙が予め定める給紙部にセットされたときには、そのセットされた用紙に与えられた印刷データの中の裏面用印刷データを印刷し、印刷済用紙を機外へ排出する裏面印刷を実行させ、計時時間が所定時間を経過しても予め定める給紙部に用紙がセットされなかったときには、設定されている両面印刷モードを解除することを特徴とする、画像形成装置のための印刷制御方法である。
請求項1の発明によれば、両面印刷機構を有しない画像形成装置(いわゆる片面機)を用いて用紙の表裏両面に印刷を行おうとする際に、表面印刷が終了後所定時間が経過するまでの間は、両面印刷のために与えられた印刷データ以外の印刷は受け付けられず、ユーザの補助動作(具体的には表面印刷済の用紙を予め定める給紙部(手差しトレイなど)にセットするという動作)に基づいて、確実に両面印刷を行うことができる。
そして、仮に所定時間を経過するまでに、裏面印刷が行われなかったときには、両面印刷モードは解除されるから、画像形成装置が長時間特定の印刷データのためだけに独占されることにより、他の印刷ができないといった弊害を生じない。
請求項2の発明によれば、裏面印刷を、より確実に行わせることができる。
請求項3の構成では、画像形成装置がパソコンと接続されている場合に、ユーザがパソコンから指示した両面印刷指令に基づき、適切に両面印刷処理を行うことができる。
請求項2の発明によれば、裏面印刷を、より確実に行わせることができる。
請求項3の構成では、画像形成装置がパソコンと接続されている場合に、ユーザがパソコンから指示した両面印刷指令に基づき、適切に両面印刷処理を行うことができる。
請求項4の発明では、両面印刷機構を有していない画像形成装置を用いて両面印刷を行う場合に、ユーザにとって使い勝手の良い印刷制御方法を提供することができる。
以下には、図面を参照して、この発明の具体的な実施形態について説明をする。
図1は、画像形成装置の一例としてのプリンタ1の構成を示す縦断図であり、プリンタ1はパソコン2と任意の通信回路網(LANなど)30によって接続されている。
プリンタ1は、その外形がハウジング11により区画されており、ハウジング11のたとえば下方には給紙カセット12が備えられている。
図1は、画像形成装置の一例としてのプリンタ1の構成を示す縦断図であり、プリンタ1はパソコン2と任意の通信回路網(LANなど)30によって接続されている。
プリンタ1は、その外形がハウジング11により区画されており、ハウジング11のたとえば下方には給紙カセット12が備えられている。
ハウジング11には、LSU(レーザスキャニングユニット)13、感光体ドラム14、メインチャージャ15、現像器16、転写ベルト17等を含むいわゆる画像形成部20、および、用紙に転写されたトナー像を定着するための定着装置18が内蔵されている。給紙カセット12に収容された用紙Pは、搬送経路19を搬送され、画像形成部20および定着装置18を通過することにより、用紙に画像が印刷される。そして印刷済用紙は、機外に露出または突出している上排出トレイ21または横排出トレイ22に排出される。上排出トレイ21に印刷済用紙が排出されるか、横排出トレイ22に印刷済用紙が排出されるかは、表示・操作パネル26からの操作により切り換えることができる。
ハウジング11の側面には、予め定める給紙部としての手差しトレイ23が備えられている。手差しトレイ23には、セットされた用紙があるか否かを検出するための用紙検出スイッチ24が設けられている。手差しトレイ23にセットされた用紙は、給紙経路25を介して搬送経路19に取り込まれ、搬送経路19を通過する間に、画像形成部20によりその上面にトナー像が転写され、転写されたトナー像は定着装置18で定着されて、印刷が完了し、上排出トレイ21または横排出トレイ22へ排出される。
ハウジング11には、表示・操作パネル26が備えられている。このパネル26には表示部27および操作ボタン(OKボタン)28が備えられている。
さらに、このプリンタ1は、所定の接続ケーブルまたはLAN等の回路網30を介してユーザのパソコン2と接続可能になっており、パソコン2から与えられる印刷データや印刷指示(両面印刷指示など)に基づき、与えられた印刷データの印刷処理を行えるようになっている。
さらに、このプリンタ1は、所定の接続ケーブルまたはLAN等の回路網30を介してユーザのパソコン2と接続可能になっており、パソコン2から与えられる印刷データや印刷指示(両面印刷指示など)に基づき、与えられた印刷データの印刷処理を行えるようになっている。
図2は、図1に示すプリンタ1およびパソコン2の制御構成要素のブロック図である。プリンタ1は、制御中枢としてのCPU等で構成された制御部31を備え、制御部31には表示部27、操作ボタン28、用紙検出スイッチ24が接続されている。また、制御部31は画像形成部20および定着装置18の駆動を制御する。さらに、パソコン2からは、制御部31に対し、印刷データや両面印刷指示が与えられ得る。また、制御部31はパソコン2に対し報知信号等を出力することができ、パソコン2は、その報知信号に基づく報知情報をポップアップ表示し得る。
図3,図4は、図2に示す制御構成要素ブロック図における制御動作を示すフローチャートである。次に、図3,図4の流れに従って、図1および図2を参照しながら、この実施形態に係るプリンタ1において、両面印刷を行う場合の処理手順について説明をする。 まず、ユーザは、パソコン2において、両面印刷設定を行う(ステップS1)。両面印刷設定とは、プリンタ1に与えるべき印刷データの特定、および、用紙の表裏両面に印刷を行うべき旨の指示等である。パソコン2において両面印刷設定が行われた後、パソコン2からプリンタ1に対して両面印刷指示および印刷データが送信される(ステップS2)。
ステップS2で送信されてきた両面印刷指示および印刷データを受信したプリンタ1は、両面印刷モードを設定して(ステップS3)、受信した印刷データ以外の印刷は受け付けないようにする。
そして、プリンタ1は、両面印刷モードにおいて、受信した印刷データの中の表面用印刷データを用紙に印刷し、印刷済用紙を機外に排出する表面印刷を開始する(ステップS4)。
そして、プリンタ1は、両面印刷モードにおいて、受信した印刷データの中の表面用印刷データを用紙に印刷し、印刷済用紙を機外に排出する表面印刷を開始する(ステップS4)。
また、プリンタ1はパソコン2に報知信号を送り、その報知信号を受信したパソコン2では、「表面印刷終了後、表面印刷済用紙を手差しトレイにセットして下さい。かかる処理をすることを了解したなら、OKボタンを押して下さい。」という旨のメッセージ表示と共に、OKボタンを表示す(ステップS5)。
パソコン2を操作しているユーザは、ステップS5のメッセージを確認した後、表示されているOKボタンを押圧またはクリックする。これにより、ユーザが所定の補助動作を行うことを了解した旨のOK信号が、プリンタ1へ与えられる(ステップS6)。
パソコン2を操作しているユーザは、ステップS5のメッセージを確認した後、表示されているOKボタンを押圧またはクリックする。これにより、ユーザが所定の補助動作を行うことを了解した旨のOK信号が、プリンタ1へ与えられる(ステップS6)。
プリンタ1では、表面印刷が終了するのを待ち(ステップS7)、表面印刷の終了を起点として計時手段(この計時手段は制御部31により実現されるソフトウェアタイマが例示できるが、制御部31内に時間計測用のハードウェアタイマが備えられていてもよい。)によって時間計測が開始される(ステップS8)。そして手差しトレイ23に表面印刷済の用紙がセットされるか否かが判別され(ステップS9)、また、計時手段が所定の第1時間であるT1時間を計時したか否かが判別される(ステップS10)。T1時間は、たとえば、5分前後の時間とすることができる。
計時手段がT1時間を計時するまでに、手差しトレイ23にユーザによって表面印刷済用紙がセットされると、それは用紙検出スイッチ24で検出される。よって、プリンタ1は、手差しトレイ23に用紙がセットされたことに応じて、セットされた用紙を順次取り込み、その用紙にステップS2で送信されてきた印刷データの中の裏面用印刷データを印刷する裏面印刷を行い、裏面印刷を行った用紙を機外へ排出する(ステップS11)。
一方、計時手段がT1時間を計時するまでに、ユーザが、手差しトレイ23に表面印刷済用紙をセットし忘れている場合には、ステップS12へ進み、プリンタ1は両面印刷モードを中断して、ステップS2で送信されてきた印刷データ以外の印刷を可能な状態に切り換える(ステップS12)。また、プリンタ1からパソコン2に対して報知信号が送信され、パソコン2において「両面印刷指示に基づき表面の印刷を終了したが、印刷済用紙が手差しトレイにセットされないまま所定時間が経過したので、送信されてきた印刷データのうちの裏面印刷用のデータを一時解放した。裏面印刷を再実行するのであれば、OKボタンを押して下さい」という旨のメッセージとともに、OKボタンが表示される(ステップS13)。
ユーザが、たとえばうっかりしていて表面印刷済用紙を手差しトレイ23にセットし忘れていた場合には、ユーザは、この表示を確認してOKボタンを押すことになる。
ところで、プリンタ1は、ステップS12で説明したように、両面印刷モードを中断しているから、他のジョブ(他の印刷データ)を受付けて実行可能になっている(ステップS14)。それゆえ、パソコン2からOKボタンの押圧信号が送られてこなければ、プリンタ1は、他のジョブを受付け、そのジョブの印刷処理を行う。これにより、あるユーザがプリンタ1を使用しており、しかも、そのユーザがうっかりとして裏面印刷のための用紙セットを忘れていた場合等に、プリンタ1を他のユーザが使用できないといった弊害をなくすることができる。
ところで、プリンタ1は、ステップS12で説明したように、両面印刷モードを中断しているから、他のジョブ(他の印刷データ)を受付けて実行可能になっている(ステップS14)。それゆえ、パソコン2からOKボタンの押圧信号が送られてこなければ、プリンタ1は、他のジョブを受付け、そのジョブの印刷処理を行う。これにより、あるユーザがプリンタ1を使用しており、しかも、そのユーザがうっかりとして裏面印刷のための用紙セットを忘れていた場合等に、プリンタ1を他のユーザが使用できないといった弊害をなくすることができる。
プリンタ1は、ステップS12で、両面印刷モードを中断した後、所定の第2時間としてのT2時間が経過するまでの間に、ユーザからのOKボタンの押圧信号を受信しなかった場合には、両面印刷モードを解除する(ステップS16)。両面印刷モードが解除されると、ステップS2でプリンタ1へ送信された印刷データは、プリンタ1から消去され、未実行の裏面印刷は行えなくなり、プリンタ1は他のジョブのための動作をその後自由に行える。
ステップS15で判別しているT2時間は、たとえば30分程度を設定するのが好ましい。計時手段は、ステップS8から計時を開始しているので、この実施形態では、ステップS15において、表面印刷終了後約35分程度が経過しても、ユーザから裏面印刷を行うべき旨の信号入力がない場合に、両面印刷モードが解除されることになる(ステップS16)。
そして、既に説明したように、ステップS12で両面印刷モードは中断されているから、表面印刷終了後5分程度の時間が経過した後、35分程度の時間が経過するまでの約30分間は、プリンタ1は動作しないわけではなく、他のジョブを受付け、その他のジョブの印刷動作を行い得るから、プリンタ1が特定のパソコン(ユーザ)により印刷が行われていないにもかかわらず占有されているといった弊害は生じない。
一方、計時手段がT2時間を計時するまでの間に、ユーザがパソコン2のOKボタンを押したときには、その信号がプリンタ1へ与えられ(ステップS17でY)、プリンタ1は、両面印刷モードを中断中に受け付けた他のジョブの処理を一時停止して、両面印刷モードを復帰させる(ステップS18)。そして、パソコン2に対して、改めて「手差しトレイ23に表面印刷済の用紙をセットして下さい。このメッセージを確認したならばOKボタンを押して下さい。」という旨のメッセージとともにOKボタンの表示を行わせるよう、報知信号を送信する。パソコン2ではその報知信号に基づき上記メッセージおよびOKボタンを表示する(ステップS19)。
プリンタ1では、手差しトレイ23に用紙がセットされたか否かを判別し(ステップS20)、また、OKボタンが押されたか否かを判別する(ステップS21)。
そして、手差しトレイ23に表面印刷済の用紙がセットされ、かつ、OKボタンが押された場合には、手差しトレイ23にセットされている用紙を順次取り込み、その用紙に対してステップS2で送信されてきた印刷データに基づいて裏面印刷を実行する(ステップS22)。
そして、手差しトレイ23に表面印刷済の用紙がセットされ、かつ、OKボタンが押された場合には、手差しトレイ23にセットされている用紙を順次取り込み、その用紙に対してステップS2で送信されてきた印刷データに基づいて裏面印刷を実行する(ステップS22)。
そして、裏面印刷が終了した後、設定していた両面印刷モードを解除する(ステップS23)。
上述の実施形態の説明では、パソコン2に各種のメッセージおよびOKボタンが表示される構成について説明したが、メッセージはパソコン2にだけ表示される構成に代えて、プリンタ1の表示部27にも同時に表示される構成としてもよい。また、その場合、パソコン2に表示されたOKボタンの押圧に代えて、プリンタ1のOKボタン28が押されても、プリンタ1が上述した制御動作を実行する構成であってもよい。
上述の実施形態の説明では、パソコン2に各種のメッセージおよびOKボタンが表示される構成について説明したが、メッセージはパソコン2にだけ表示される構成に代えて、プリンタ1の表示部27にも同時に表示される構成としてもよい。また、その場合、パソコン2に表示されたOKボタンの押圧に代えて、プリンタ1のOKボタン28が押されても、プリンタ1が上述した制御動作を実行する構成であってもよい。
さらに、上述の実施形態では、プリンタ1にパソコン2が接続されており、パソコン2から両面印刷指示および印刷データがプリンタ1に送信されるものとして説明した。
しかし、プリンタ1がたとえば複写機であり、パソコン2が接続されていない場合であっても、上述の制御動作を適用することができる。すなわち、画像形成装置が複写機であって単体で使用される場合において、ユーザが複写機に読み取らせた原稿に基づき両面印刷を行う旨を指示し、複写機が表面の印刷を開始した後、ユーザが一時複写機から離れている場合等において、この発明に係る印刷制御を適用すれば、ユーザの両面印刷が終了せず、複写機の両面印刷モードが中断されている場合に、他のユーザが複写機を利用することができ便利である。
しかし、プリンタ1がたとえば複写機であり、パソコン2が接続されていない場合であっても、上述の制御動作を適用することができる。すなわち、画像形成装置が複写機であって単体で使用される場合において、ユーザが複写機に読み取らせた原稿に基づき両面印刷を行う旨を指示し、複写機が表面の印刷を開始した後、ユーザが一時複写機から離れている場合等において、この発明に係る印刷制御を適用すれば、ユーザの両面印刷が終了せず、複写機の両面印刷モードが中断されている場合に、他のユーザが複写機を利用することができ便利である。
また、元のユーザは、所定のT2時間が経過する前であれば、両面印刷モードを復帰させて、既に読み取らせた原稿データに基づいて両面印刷を滞りなく行わせることができ、便利である。
上述の実施形態では、表面印刷済の用紙をセットする給紙部として、手差しトレイ23を例示したが、表面印刷済用紙をセットするための専用の給紙部が備えられていても構わない。
上述の実施形態では、表面印刷済の用紙をセットする給紙部として、手差しトレイ23を例示したが、表面印刷済用紙をセットするための専用の給紙部が備えられていても構わない。
上記図3,図4で説明した制御手順において、計時手段はT1時間およびT2時間の2段階に時間を計時し(ステップS10,S15参照)、それぞれの時間が経過したか否かにより異なる制御を行っている。
しかし、これに代え、ステップS10で計時手段が所定時間を計時するまでの間に、ユーザが手差しトレイ23に表面印刷済用紙をセットしなかった場合に、両面印刷モードを中断するのに代えて、直ちに両面印刷モードを解除するという構成としてもよい。
しかし、これに代え、ステップS10で計時手段が所定時間を計時するまでの間に、ユーザが手差しトレイ23に表面印刷済用紙をセットしなかった場合に、両面印刷モードを中断するのに代えて、直ちに両面印刷モードを解除するという構成としてもよい。
すなわち、図3,図4において、ステップS12以降の処理は行わず、ステップS10で所定時間が経過したと判別されたことに基づき、ステップS16の両面印刷モードを解除するという処理が行われる構成であってもよい。こうすることにより、特定のユーザにより両面印刷が中途半端になったまま、長時間プリンタ1が独占されているという不具合を解消することができる。
その他、この発明は、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
1 プリンタ
2 パソコン
12 給紙カセット
18 定着装置
20 画像形成部
21 上排出トレイ
22 横排出トレイ
23 手差しトレイ
24 用紙検出スイッチ
27 表示部
28 操作ボタン(OKボタン)
31 制御部
2 パソコン
12 給紙カセット
18 定着装置
20 画像形成部
21 上排出トレイ
22 横排出トレイ
23 手差しトレイ
24 用紙検出スイッチ
27 表示部
28 操作ボタン(OKボタン)
31 制御部
Claims (4)
- 用紙を反転させ、用紙の表裏両面に自動的に印刷を行うための両面印刷機構を有していない画像形成装置において、
用紙の表裏両面に印刷を行うべき旨の両面印刷指示、および、印刷データが与えられたことに応答して、与えられた印刷データ以外の印刷は受け付けない両面印刷モードを設定する手段、
上記両面印刷モードにおいて、与えられた印刷データの中の表面用印刷データを用紙に印刷し、印刷済用紙を機外へ排出する表面印刷実行手段、
上記両面印刷モードが設定された後に、ユーザが所定の補助動作を行うことを了解した旨の信号を検出するOK信号検出手段、
上記OK信号検出手段が信号を検出したことに基づき、上記表面印刷実行手段による印刷終了に応じて、時間の計測を開始する計時手段、
上記計時手段が所定の時間を計時するまでに、予め定める給紙部に用紙がセットされたか否かを検出する手段、
上記検出手段が用紙がセットされたことを検出したことに応答して、当該用紙を取り込み、上記与えられた印刷データの中の裏面用印刷データを用紙に印刷し、印刷済用紙を機外へ排出する裏面印刷実行手段、ならびに
上記計時手段が所定の時間を計時するまでに、上記予め定める給紙部に用紙がセットされなかったときには、設定されている両面印刷モードを解除する手段、
を含むことを特徴とする画像形成装置。 - 上記裏面印刷実行手段は、上記予め定める給紙部に用紙がセットされたことの検出に加えて、裏面印刷を開始すべき旨の信号が与えられたことに応答して印刷を実行することを特徴とする、請求項1記載の画像形成装置。
- 上記画像形成装置はパソコンと接続可能であり、上記両面印刷指示、印刷データおよびOK信号は、接続されたパソコンから与えられることを特徴とする、請求項1または2記載の画像形成装置。
- パソコンと接続された画像形成装置が、用紙を反転させ、用紙の表裏両面に自動的に印刷を行うための両面印刷機構を有していない画像形成装置である場合の印刷制御方法であって、
パソコンから画像形成装置に対して両面印刷指示および印刷データが与えられたことに応答して、画像形成装置を、与えられた印刷データ以外の印刷は受け付けない両面印刷モードに設定し、
与えられた印刷データの中の表面用印刷データを用紙に印刷して、印刷済用紙を機外へ排出する表面印刷を実行させ、
両面印刷モード設定後にパソコンから予め定めるOK信号が与えられたことを検出して、表面印刷の終了時から計時を開始し、
計時時間が所定時間を経過するまでに用紙が予め定める給紙部にセットされたときには、そのセットされた用紙に与えられた印刷データの中の裏面用印刷データを印刷し、印刷済用紙を機外へ排出する裏面印刷を実行させ、
計時時間が所定時間を経過しても予め定める給紙部に用紙がセットされなかったときには、設定されている両面印刷モードを解除することを特徴とする、画像形成装置のための印刷制御方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011218556A (ja) * | 2010-04-02 | 2011-11-04 | Nec Corp | 印刷装置、テストパターン印刷方法及びプログラム |
US10012939B2 (en) | 2015-11-06 | 2018-07-03 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming apparatus and program product used in the image forming apparatus |
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JP2000127520A (ja) * | 1998-10-23 | 2000-05-09 | Canon Inc | 印刷システム、印刷システムの制御方法、および印刷システムの制御プログラムを格納したコンピュータ読取可能な記憶媒体 |
-
2005
- 2005-03-15 JP JP2005073507A patent/JP2006255949A/ja active Pending
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