JP2000127520A

JP2000127520A - 印刷システム、印刷システムの制御方法、および印刷システムの制御プログラムを格納したコンピュータ読取可能な記憶媒体

Info

Publication number: JP2000127520A
Application number: JP10301783A
Authority: JP
Inventors: Tetsuo Kurita; 哲夫栗田
Original assignee: Canon Inc
Current assignee: Canon Inc
Priority date: 1998-10-23
Filing date: 1998-10-23
Publication date: 2000-05-09

Abstract

(57)【要約】【課題】ユーザが所定のユーザアクションを忘れるこ
となどにより手動両面印刷ジョブが放置されても、他の
印刷ジョブに対する影響をできる限り低減することがで
きるようにする。【解決手段】手動両面印刷開始時、および片面印刷の
終了後、用紙を再装填してもう片面の印刷に入るために
ダイアログ表示を行ない（Ｓ１０００、Ｓ１０１２）、
ユーザが設定した時間内にダイアログに対するユーザア
クションがあれば、手動両面印刷を続行させ（Ｓ１０１
１、Ｓ１０１６）、該時間内にユーザアクションがなけ
ればスプールされている別ジョブを先行して実行し（Ｓ
１００７、Ｓ１０２２）、この別ジョブを先行して実行
した回数がユーザが設定した回数に達すると、当該の手
動両面印刷ジョブを破棄する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、印刷すべき画像情
報を生成し、生成した画像情報を印刷装置に転送するホ
スト装置と、ホスト装置から転送された画像情報を印刷
出力する印刷装置から成り、最初に奇数ページあるいは
偶数ページのみの画像情報を印刷装置で印刷させ、片面
の印刷終了後、ユーザが当該片面印刷された用紙を給紙
口に再セットし、次に最初に印刷したページと異なる偶
数ページあるいは奇数ページを残る片面に印刷させる手
動両面印刷ジョブを実行する印刷システム、印刷システ
ムの制御方法、および印刷システムの制御プログラムを
格納したコンピュータ読取可能な記憶媒体に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、ホストコンピュータシステム
および電子写真プロセスや、インクジェット（インク吹
き付け）プロセスを用いたプリンタ等からなる印刷シス
テムでは、ユーザの手動操作を介在させた、半自動の両
面印刷方式として、いわゆる手動両面印刷方式が考えら
れている。

【０００３】図３は上記のような従来の印刷システムの
構成を示しており、ホストコンピュータ３００、および
印刷装置本体（プリンタ）３０１から構成されている。

【０００４】ホストコンピュータ３００は、公知の一般
的な構成、すなわちマザーボード、それに接続されたハ
ードディスク、ＲＡＭやディスプレイ、キーボード、デ
ータ転送用の各種のＩ／Ｆ等を有している。

【０００５】印刷装置本体３０１は、ビデオコントロー
ラ３０２及びエンジンコントローラ３０３、あるいは３
０２，３０３を一体化したコントローラを有している。
ビデオコントローラ３０２はホストコンピュータ３００
から送信された印刷データを不図示のプリンタエンジン
に入力可能な画像データ（ビットマップデータなど）に
変換するためのものである。また、エンジンコントロー
ラ３０３は電子写真プロセスや、インクジェット方式に
より構成された不図示のプリンタエンジンの印刷動作を
制御する。

【０００６】上記のような従来のプリンティングシステ
ムにおいて手動両面印刷を行なう場合、たとえば以下の
ような一連の処理を実施する。

【０００７】まず、ホストコンピュータ３００におい
て、ユーザが印刷指示をすることにより、ホストコンピ
ュータ３００は印刷装置が解釈可能な印刷データを指定
枚数分生成する。この印刷データは、通常、ＰＤＬ（ペ
ージ記述言語など）により記述されたデータフォーマッ
トを有しており、ホストコンピュータ３００はこの印刷
データを生成してメモリーに一時確保すると同時に、両
面印刷を開始することをユーザに通知するメッセージを
不図示のディスプレイなどにより表示する。

【０００８】その後、印刷開始指示のためのアクション
（キーボードの所定キーの押下、あるいはマウスによる
ダイアログ表示のボタン押下などによる）をユーザが行
なうと、ホストコンピュータ３００は偶数ページ面の画
像あるいは奇数ページ面の画像だけを印刷装置３０１側
に転送し、片面の印刷を実行させる。この片面の印刷が
終了すると、ホストコンピュータ３００は排紙された用
紙を給紙口にセットするようユーザに通知するメッセー
ジを表示する。そして、最後にユーザが給紙口にセット
して上記同様の方法で印刷開始を指示することにより、
もう片面、すなわち、奇数面あるいは偶数面を印刷させ
る。このようにして、従来では、手動両面印刷を行なっ
ていた。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の手動両面印刷では、次のような問題点があ
った。

【００１０】手動両面印刷を実施した場合、最初の片面
の印刷開始時、およびもう片面の印刷開始時にシステム
はユーザアクションを受け付ける必要があり、これらの
ユーザアクションが無ければ印刷を再開しないため、ユ
ーザが所定のユーザアクションを忘れることなどにより
手動両面印刷ジョブが放置されてしまうと、当該手動両
面印刷指示以降に実施された印刷は、手動両面印刷が完
了するまで実行することができなかった。

【００１１】さらに、従来の手動両面印刷制御をネット
ワーク環境に適用し、複数のユーザ（あるいはホスト装
置）がプリンタを共有して利用しようとした場合、両面
印刷を実施したユーザがホストコンピュータに印刷デー
タを格納した状態でアクションを行っていなかった場
合、それ以降印刷を行おうとしたユーザはいつまでも印
刷処理を待たなければならない、という不具合があっ
た。この不具合は、特にネットワーク環境で複数のユー
ザ、あるいはホストコンピュータが印刷装置を共有する
場合に、ローカル環境時よりも大きな問題となる。

【００１２】本発明の課題は、以上の問題を解決し、ユ
ーザが所定のユーザアクションを忘れることなどにより
手動両面印刷ジョブが放置されても、他の印刷ジョブに
対する影響をできる限り低減することができるようにす
ることにある。

【００１３】

【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決することを目的としてなされたもので、印刷すべき画
像情報を生成し、生成した画像情報を印刷装置に転送す
るホスト装置と、ホスト装置から転送された画像情報を
印刷出力する印刷装置から成り、最初に奇数ページある
いは偶数ページのみの画像情報を印刷装置で印刷させ、
片面の印刷終了後、ユーザが当該片面印刷された用紙を
給紙口に再セットし、次に最初に印刷したページと異な
る偶数ページあるいは奇数ページを残る片面に印刷させ
る手動両面印刷ジョブを実行する印刷システム、印刷シ
ステムの制御方法、および印刷システムの制御プログラ
ムを格納したコンピュータ読取可能な記憶媒体におい
て、前記手動両面印刷ジョブの開始時、ないし片面印刷
後のもう片面の印刷開始時のタイミングにおいて、前記
手動両面印刷ジョブの印刷処理を一時中断して所定のユ
ーザアクションを受け付け、前記タイミングにおいて前
記ユーザインターフェースで前記所定のユーザアクショ
ンが行なわれなかった場合、当該の手動両面印刷ジョブ
を中止、破棄、または延期させる例外処理を実行する制
御を行なう構成を採用した。

【００１４】あるいはさらに、前記両面印刷開始タイミ
ングの前記ユーザインターフェースを介したユーザアク
ションの受け付けにおいて、印刷が中断されてから一定
時間、所定のユーザアクションがなかった場合、手動両
面印刷処理を中止し、通常のページ順で印刷を再開する
構成を採用した。

【００１５】あるいはさらに、前記片面印刷後のもう片
面の印刷開始時のタイミングの前記ユーザインターフェ
ースを介したユーザアクションの受け付けにおいて、印
刷が中断されてから一定時間、所定のユーザアクション
がなかった場合、当該の手動両面印刷ジョブを破棄する
構成を採用した。

【００１６】あるいはさらに、前記片面印刷後のもう片
面の印刷開始時のタイミングの前記ユーザインターフェ
ースを介したユーザアクションの受け付けにおいて、印
刷が中断されてから一定時間、ユーザからアクションが
なく、かつ、当該手動両面印刷ジョブ以外の他の印刷ジ
ョブが存在する場合、前記他の印刷ジョブを先行して印
刷処理する構成を採用した。

【００１７】あるいはさらに、一定時間、所定のユーザ
アクションがなかった場合、両面印刷データ以降の印刷
データを先に印刷し、再度前記ユーザインターフェース
を介したユーザアクションの受け付けに戻る一連の処理
を、所定のユーザアクションがない限り続ける構成を採
用した。

【００１８】あるいはさらに、一定時間、所定のユーザ
アクションがなかった場合、両面印刷データ以降の印刷
データを先に印刷し、再度前記ユーザインターフェース
を介したユーザアクションの受け付けに戻る一連の処理
を、所定のユーザアクションがない限り一定回数行なっ
た後、当該手動両面印刷ジョブを破棄する構成を採用し
た。

【００１９】あるいはさらに、前記一定時間の指定をユ
ーザが前記ユーザインターフェースを介して行なう構成
を採用した。

【００２０】あるいはさらに、前記ユーザが指定した一
定時間に関する情報が手動両面印刷データ中に格納され
て印刷システム内で授受される構成を採用した。

【００２１】あるいはさらに、前記一定回数の指定をユ
ーザが前記ユーザインターフェースを介して行なう構成
を採用した。

【００２２】あるいはさらに、前記ユーザが指定した一
定回数に関する情報が手動両面印刷データ中に格納され
て印刷システム内で授受される構成を採用した。

【００２３】あるいはさらに、給紙口の用紙無し、トナ
ー、インクなどの印刷材料切れなどにより印刷続行不能
な致命的エラーが生じた場合、前記手動両面印刷ジョブ
を中止、破棄、または延期させる例外処理の進行を停止
させる構成を採用した。

【００２４】あるいはさらに、印刷システムが相互にネ
ットワーク接続された複数のホスト装置と印刷装置から
構成され、前記手動両面印刷すべきデータの生成、ユー
ザインターフェースを介した前記所定のユーザアクショ
ンの受け付け、および、前記制御における手動両面印刷
ジョブを中止、破棄、または延期させる例外処理の任意
の部分が前記複数のホスト装置と印刷装置のうち任意の
装置で実行され、前記手動両面印刷ジョブに関する処理
全体がこれらの複数のホスト装置と印刷装置の協働によ
り実行される構成を採用した。

【００２５】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。本発明は、印刷機構の構成に
限定されるものではなく、印刷機構としてはインクジェ
ットプリンタなど、種々の構成を用いることができる
が、便宜上、以下では印刷機構として電子写真方式を採
用したレーザビームプリンタの構成を例示するものとす
る。

【００２６】［印刷装置の構成］図１は本発明を採用し
たＬＢＰ（レーザビームプリンタ）の概略構成を示した
もので、図１のＬＢＰ本体１００はホストコンピュータ
等の外部装置に接続され、このホストコンピュータ等か
ら送られる制御コードや文字コード、あるいはビットマ
ップデータ等の印刷データに基づいて印刷を行うもので
ある。

【００２７】操作パネル１０１は、操作のためのスイッ
チ（キー）及びＬＥＤ表示器、ＬＣＤ表示器が配されて
おり、印刷装置の環境等を設定するために使われるが、
近年これら環境設定は、ホストコンピュータ等の外部装
置で行われることが多く、レーザビームプリンタ本体１
００に必須のものではない。

【００２８】後述のビデオコントローラ１０２は、プリ
ンタ制御ユニット２６１に相当し、レーザビームプリン
タ１００全体の制御およびホストコンピュータから供給
される制御コードや文字コードを解析したり、あるい
は、描画データであるビットマップデータをメモリ展開
し、ビデオ信号に変換してレーザドライバ１０３に出力
するためのもので、プリント基板などに実装される。

【００２９】レーザードライバ１０３は、半導体レーザ
１０４を駆動する回路であり、入力されたビデオ信号に
応じて、半導体レーザ１０４から発射されたレーザ光１
０５をオン・オフ切り替えし、ビデオ信号により変調さ
れたレーザ光１０５を得る。

【００３０】このレーザ光１０５は、回転多面鏡１０６
で左右方向に振られて静電ドラム１０７上を走査する。
これにより、静電ドラム１０７上に、ビデオ信号に対応
した静電潜像が形成される。この潜像は、静電ドラム１
０７の周囲の現像ユニット１０８により現像された後、
記録紙に転写される。

【００３１】この記録紙には、カットシートが用いられ
る（本実施形態では便宜上、「記録紙」というが、実際
にはその材質は紙以外の任意の材質でよい）。このカッ
トシート記録紙は、レーザビームプリンタ１００に装着
した用紙カセット１０９に収納され、給紙ローラ１１０
および搬送ローラ１１１により、装置内に取り込まれ
て、静電ドラム１０７の位置に供給され、しかる後に定
着器１１２により定着され、排紙トレイ１１３に排紙さ
れる。

【００３２】また、本実施形態の場合、給紙口として
は、用紙カセット１０９以外に手差し給紙口１０９ａも
設けられており、任意の用紙を手差し給紙口１０９ａか
ら給紙して印刷することができるようになっている。後
述の手動両面印刷における片面印刷後のもう片面の印刷
は、この手差し給紙口１０９ａに片面印刷済みの用紙を
装填するか、あるいは再度用紙カセット１０９に片面印
刷済みの用紙を装填することなどにより行なう。

【００３３】なお、本発明では、給紙口を配置する位置
や構造は、上記のような用紙カセット１０９を用いよう
と、手差し給紙口１０９ａを用いようと任意であり、そ
の構成によって本発明が限定されるものではない。特
に、給紙口としては、手動両面印刷における片面印刷済
みの用紙を装填する複数枚数の用紙を容易に装填できる
のが好ましいが、具体的な構成については当業者におい
て任意の構造を採用すればよい。以下の説明では、手動
両面印刷における用紙の供給元は、単に「給紙口」とし
て言及するものとする。

【００３４】［システムの構成］図２は、本発明の印刷
システムの概略構成を示している。図示のようにシステ
ムはホストコンピュータ２５０と、プリンタ２６０（図
１のＬＢＰ本体１００に相当）を双方向インターフェー
ス２７０（ＩＥＥＥ１２８４などのパラレルインターフ
ェースや、ネットワーク接続であってもよい）を介して
接続し構成されている。

【００３５】このうち、ホストコンピュータ２５０は、
ホストコンピュータ本体を制御する制御ユニット２５１
を備えている。

【００３６】この制御ユニット２５１は、ごく一般的な
ハードウェア構成であり、ＣＰＵ１，ＲＡＭ２，ＲＯＭ
３、タイマ４、キーボードコントローラ（ＫＢＣ）５，
ＣＲＴコントローラ（ＣＲＴＣ）６、ディスクコントロ
ーラ（ＤＫＣ）７及びＩ／Ｏコントローラ（ＩＯＣ）８
から構成されている。

【００３７】このうち、ＣＰＵ１は、ＲＯＭ３や外部メ
モリ１２に格納されたブートプログラムやアプリケーシ
ョンプログラム等を実行し、システムバス９に接続され
ている前記各デバイスを総括的に制御することにより、
装置全体の動作を制御する。

【００３８】ＲＡＭ２は、ＣＰＵ１の主メモリ及びワー
クエリア等として機能するもので、半導体メモリなどか
ら構成される。

【００３９】キーボードコントローラ５は、キーボード
１０や不図示のポインティングデバイスからのキー入力
を制御する。ＣＲＴコントローラ６は、ＣＲＴディスプ
レイ（ＣＲＴ）１１の表示を制御する。これらのキーボ
ード１０、ＣＲＴディスプレイはユーザインターフェー
スのために用いられる。

【００４０】ディスクコントローラ（ＤＫＣ）７は、ハ
ードディスク（ＨＤ）や、フロッピーディスク（Ｆ
Ｄ）、フラッシュＰＲＯＭなどの外部メモリ１２との入
出力を制御するためのものである。上記外部メモリ１２
にはブートプログラム、種々のアプリケーションプログ
ラム、フォントデータ、ユーザファイルが記憶される。

【００４１】Ｉ／Ｏコントローラ（ＩＯＣ）８は、所定
の双方向性インターフェース（以下、単にインターフェ
ースという）２７０を介してプリンタ２６０に接続さ
れ、プリンタ２６０との通信制御を実行する。なお、Ｉ
／Ｏコントローラ８の構成は、双方向インターフェース
２７０の仕様に合致した任意のものを用いればよく、予
め制御ユニット２５１の基板（マザーボード）に内蔵さ
れたデバイスであってもよいし、また、バススロットに
接続した後付けのデバイス（例えば、ＥＣＰ（Ｅｎｈａ
ｎｃｅｄ／ＥｘｔｅｎｄｅｄＣａｐａｂｉｌｉｔｉｅ
ｓＰｏｒｔ）ボード、あるいはネットワークボードな
ど）から構成されていてもよい。

【００４２】一方、プリンタ２６０は、プリンタ制御ユ
ニット２６１を備えている。このプリンタ制御ユニット
２６１は、プリンタ本体全体の制御、及びホストコンピ
ュータ２５０から供給される画像情報を解析する機能を
有し、ＣＰＵ２１，ＲＡＭ２２，ＲＯＭ２３，ＮＶＲＡ
Ｍ２４、通信制御部２５、印刷部Ｉ／Ｆ２６、パネル制
御部２７及びディスクコントローラ（ＤＫＣ）２８から
構成されている。

【００４３】プリンタＣＰＵ２１は、ＲＯＭ２３あるい
は外部メモリ３２に記憶された制御プログラムに基づい
てシステムバス２９に接続された上記各種デバイスとの
アクセスを総括的に制御し、印刷部Ｉ／Ｆ２６を介して
接続されたエンジンコントローラ３０へ出力情報として
ビデオ信号を出力する。

【００４４】パネル制御部２７は、操作パネル（図１の
１０１）に配されたスイッチやＬＥＤ表示器、メッセー
ジ表示デバイスであるＬＣＤ等を制御するデバイスドラ
イバから構成される。

【００４５】ＲＯＭ２３には、操作パネルのスイッチか
らのキー割り込みを受け付けたり、ＬＥＤの点灯、消
灯、点滅を行なったり、ＬＣＤへのメッセージ文字列の
表示、変更を制御するプログラムを記憶する。

【００４６】ＣＰＵ２１は、通信制御部２５を介してホ
ストコンピュータ２５０へ通信することができ、所定の
プロトコルに基づきプリンタ２６０内の情報をホストコ
ンピュータ２５０に通知できるようになっている。

【００４７】また、ＲＡＭ２２は、ＣＰＵ２１の主メモ
リ、ワークエリア、あるいは画像メモリなどとして機能
し、図示しない増設ポートに接続されるオプションＲＡ
Ｍによりメモリ容量を拡張することもできるようになっ
ている。ＮＶＲＡＭ２４は、プリンタの環境データ等を
格納するために用いられる。

【００４８】なお、本発明のプリンタの構成は、近年良
くみられるホストベースプリンタ（文字、描画コード等
の解析処理、制御処理のほとんどの部分をホストコンピ
ュータ側で行うようなプリンタ）のように、外部メモリ
３２や操作部パネル３１、あるいはＮＶＲＡＭ２４を省
いたり、ＣＰＵ２１を使わずに必要な機能をＡＳＩＣ
（Ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎ−ＳｐｅｃｉｆｉｃＩｎｔ
ｅｇｒａｔｅｄＣｉｒｃｕｉｔ）で置き換えてコスト
ダウンを図った構成であっても一向に構わない。

【００４９】ホストコンピュータ２５０のＩ／Ｏコント
ローラ８、および通信制御部２５の通信方式は先に触れ
たように任意であり、ＩＥＥＥ１２８４（いわゆるセン
トロニクスＩ／Ｆ）に限らず、ＵＳＢ，ＩＥＥＥ１３９
４、などのインターフェース、イーサネットなどの任意
のネットワークインターフェースなど、種々の方式であ
ってよい。

【００５０】［印刷制御の機能構成］図４は、イーサネ
ットなどのネットワーク４００を介して、複数のホスト
コンピュータ４０１、４０２と、プリンタ４０４を接続
した構成を示している。

【００５１】図４（Ａ）はシステム構成の一例を示した
もので、同図の符号４０１、４０２は一般的なホストコ
ンピュータで、図３の３００と同様のシステム構成であ
るが、当該ネットワーク環境に対応したネットワークプ
ロトコルをコントロール可能なネットワークボードある
いはネットワークアダプタ４０３，４０９を介してネッ
トワーク４００に接続されている。

【００５２】プリンタ本体４０４は、図３の３０１と同
様の構成であり、ホストコンピュータ４０１、４０２同
様に当該ネットワーク環境に対応したネットワークプロ
トコルをコントロール可能なネットワークボードあるい
はネットワークアダプタ４０８を介してネットワーク４
００に接続されている。

【００５３】図４（Ｂ）は、図４（Ａ）のようにネット
ワーク接続されたコンピュータ４０１、４０２およびプ
リンタ４０４の印刷に関する機能構成を示している。

【００５４】以下、両面印刷を行う場合の動作につい
て、図４（Ａ）、（Ｂ）の構成を参照しつつ説明する。
ホストコンピュータシステム４０１においてアプリケー
ションソフトウェア４１０から印刷指令が発行される
と、当該ホストコンピュータシステム４０１の記憶領域
（図２のＲＡＭ２あるいは外部メモリ１２）に格納され
ているプリンティングシステムソフトウェアが印刷のた
めの描画データを生成し（４１１）、スプーリング部
（４１２）においてスプーリングが行われる。

【００５５】その際、本実施形態では、印刷データ生成
部が、図５（Ａ）のようにスプールデータのヘッダ部
に、両面印刷識別情報（両面印刷を行なうかどうかの識
別情報）５０１、両面印刷のインストラクションウィン
ドウ表示により印刷処理が中断されてから印刷データを
破棄したり印刷を後回しにしたりするまでの時間情報５
０２、および印刷を後回しにする回数情報５０３を生成
して格納する。

【００５６】図５（Ａ）は、１〜Ｎページから成る１個
のスプール情報の先頭に両面印刷識別情報５０１、時間
情報５０２、および回数情報５０３からなる両面印刷制
御情報のヘッダを格納しているが、このヘッダ情報は図
５（Ｂ）のようにページ毎に格納することも考えられ
る。

【００５７】なお、両面印刷識別情報５０１、時間情報
５０２、および回数情報５０３などの両面印刷制御情報
は、図２のキーボード１０や不図示のポインティングデ
バイス等によってユーザが入力するものであり、これら
の両面印刷制御情報は、印刷を開始する時にその印刷に
関して設定したり、あるいはそのホストコンピュータ
や、特定のプリンタに関するデフォルト値として設定す
ることができる。

【００５８】図２のＲＡＭ２あるいは外部メモリ１２に
スプーリングデータが格納されると、図４（Ｂ）の印刷
制御部４１３は表示制御部４１５を介して図６（Ａ）の
ような両面印刷開始メッセージウィンドウ（ダイアロ
グ）を図２のＣＲＴ１１に表示する。

【００５９】これに対してユーザがＣＡＮＣＥＬ（図６
（Ａ）のＣＡＮＣＥＬボタン：マウスなどにより操作す
る）を選択した場合には、スプールデータを図２のＲＡ
Ｍ２あるいは外部メモリ１２から破棄し印刷を終了する
が、ＯＫ（図６（Ａ）のＯＫボタン：マウスなどにより
操作する）が選択されたならスプールデータ中の奇数あ
るいは偶数ページデータのみを通信制御部４１４を介し
て接続された印刷装置４０４に転送する。

【００６０】このようにして指令された片面データの印
刷が終了すると、印刷装置４０４は、片面データ全てを
印刷完了したことを通知する情報をホストコンピュータ
４０１に送信し、ホストコンピュータ４０１の通信制御
部４１４がこの情報を受信すると、印刷制御部４１３は
表示制御部４１５を介して図６（Ｂ）に示すようなもう
片面を印刷することを促すメッセージウィンドウ（ダイ
アログ）を表示する。

【００６１】これに対して、ユーザが片面だけ印刷され
た用紙を所定の向きで給紙口（図１の構成では、用紙カ
セット１０９あるいは手差し給紙口１０９ａ。以下単に
給紙口という）に再セットし、メッセージウィンドウの
ＯＫボタンを選択すると、印刷制御部４１４はスプール
データ中のもう片面の偶数または奇数ページデータのみ
を通信制御部４１４を介して印刷装置４０４へ転送し両
面印刷の残りの部分を実行させる。

【００６２】なお、図６（Ａ）、（Ｂ）に示した前記両
面印刷開始メッセージは、印刷制御部４１３に限らず、
印刷データ生成部４１１、スプール部４１２の主導によ
り表示制御部４１５を介してＣＲＴ１１に表示すること
もできる。また、図６（Ａ）、（Ｂ）に示したメッセー
ジ（ダイアログ）は、あくまでも一例であり、任意の形
態（たとえばオペレーティングシステムの慣習に応じた
形態）であってよく、また、たとえば文字列情報のみな
らずアニメーション等を利用した視覚的にユーザが理解
しやすいような形態であってもよい。

【００６３】印刷装置４０４は、ホストコンピュータシ
ステム４０１からビデオコントローラ４０５（図２のプ
リンタ制御ユニット２６１）上の通信制御部４３０を介
して受信した印刷データを図２のＲＡＭ２２あるいは外
部メモリ３２に一時格納され、当該印刷データは図２の
ＲＯＭ２３あるいはＲＡＭ２２または外部メモリ３２に
格納された印刷制御プログラム（あるいは不図示のＡＳ
ＩＣ）によって、プリンタエンジンに直接入力できるビ
ットマップデータなどの形式のビデオデータに展開され
る。

【００６４】展開された印刷データは、エンジンコント
ローラ４０６（図２のエンジンコントローラ３０）を介
してプリンタエンジンに入力され、記録紙上に記録され
る。プリンタエンジンが図１の構成であれば、主に帯
電、露光、現像、転写、定着及び紙搬送等の電子写真プ
ロセス等に関わる制御が行なわれ、記録紙への画像記録
が行なわれる。インクジェットプリンタ方式のエンジン
であれば、あるいは、ノズルの制御やインク吹き付け制
御により記録が行なわれるのはいうまでもない。

【００６５】なお、前記図２のＲＯＭ２３あるいはＲＡ
Ｍ２２または外部メモリ３２に格納された印刷制御プロ
グラムは、印刷装置４０４におけるジャム情報や印刷完
了の有無やドアオープン、あるいは給紙口への用紙収納
の有無などのプリンタ情報をホストコンピュータ４０１
へ通信制御部４３０を介して通知する機能をも有してい
る。

【００６６】次にホストコンピュータ４０１をプリント
サーバにして、ネットワーク接続されたクライアントコ
ンピュータとして動作するホストコンピュータ４０２か
ら両面印刷を行った場合の処理を説明する。ここでは、
便宜上、ホストコンピュータ４０２もホストコンピュー
タ２５０と同様の構成を持つものとするが、ホストコン
ピュータ４０２と４０１が全く同一のものである事を意
味するものではなく、また、ホストコンピュータ４０２
と４０１が全く同じ構成であることを必要とするもので
もない。ホストコンピュータ４０２と４０１は、ネット
ワークプロトコル上の印刷制御に関する相互のインター
フェース上の互換性を有していれば良い。

【００６７】さて、クライアントであるホストコンピュ
ータシステム４０２においてアプリケーションソフトウ
ェア４２０から印刷指令が発行された時、ホストコンピ
ュータシステム４０２の記憶領域（図２のＲＡＭ２ある
いは外部メモリ１２）に格納されているプリンティング
システムソフトウェアが印刷のための描画データを生成
し（４２１）、スプーリング部（４２２）においてスプ
ーリングが行われる。その際、印刷データ生成部では、
両面印刷識別情報５０１、両面印刷のインストラクショ
ンウィンドウ表示により印刷処理が中断されてから、印
刷データを破棄したり印刷を後回しにしたりするまでの
時間情報５０２、印刷を後回しにする回数情報５０３を
生成し、図５のようにスプールデータのヘッダ部に格納
する。

【００６８】スプールデータは、その後通信制御部４２
４、更にプリントサーバ側ホストコンピュータ４０１の
通信制御部４１４を介して、ホストコンピュータ４０１
のスプール部４１２に入り、ホストコンピュータ４０１
の図２ＲＡＭ２あるいは外部メモリ１２に格納される。

【００６９】格納されたスプーリングデータは、その後
印刷制御部４１３において、図５に示した各両面情報に
基づき、図６（Ａ）のような両面印刷開始メッセージウ
ィンドウ（ダイアログ）をそれぞれのコンピュータ４０
１、４０２のＣＲＴ１１（図２）に表示する（ユーザが
アプリケーションを実行しているコンピュータのみの表
示でも良い）。この表示制御は、通信制御部４１４，４
２４を経由して、サーバコンピュータ４０１では表示制
御部４１５により、また、クライアントコンピュータ４
０２では表示制御部４２５により行われる。

【００７０】これに対してユーザが、ホストコンピュー
タ４０２，４０１どちらか一方でＣＡＮＣＥＬボタンを
選択すると、スプールデータをプリントサーバコンピュ
ータ４０１のＲＡＭ２あるいは外部メモリ１２（図２）
から破棄し印刷を終了し、一方、ＯＫボタンが選択され
た場合はスプールデータ中の奇数あるいは偶数ページデ
ータのみを通信制御部４１４を介して接続された印刷装
置４０４に転送する。

【００７１】次に、印刷装置４０４が片面データ全てを
印刷完了したことを通知する情報をサーバであるホスト
コンピュータ４０１の通信制御部４１４が受信すると、
印刷制御部４１３は表示制御部４１５および通信制御部
４１４、４２４を経由し、クライアントコンピュータ４
０２にもその旨が通知される。

【００７２】そして、コンピュータ４０１、４０２にお
いて、前述同様に表示制御部４１５、４２５を介して図
６（Ｂ）のようなもう片面を印刷することを促すメッセ
ージをそれぞれのコンピュータ４０１、４０２のＣＲＴ
１１（図２）に表示する（ユーザがアプリケーションを
実行しているコンピュータのみの表示でも良い）。

【００７３】ここでユーザが片面だけ印刷された用紙を
給紙口に再セットし、コンピュータ４０１、４０２どち
らかのメッセージウィンドウのＯＫボタンを選択する
と、ホストコンピュータ４０１の印刷制御部４１４はス
プールデータ中のもう片面の偶数または奇数ページデー
タのみを通信制御部４１４を介して印刷装置４０４へ転
送し両面印刷を完了する。

【００７４】なお、前記両面印刷開始メッセージの表示
は、プリントサーバ４０１側の印刷制御部４１３に限ら
ずスプール部４１２や、クライアントコンピュータ４０
２側の印刷データ生成部４２１、スプール部４２２にお
いても表示制御部４２５、４１５を介してそれぞれのコ
ンピュータ４０２、４０１のＣＲＴ１１（図２）に表示
することが可能である。

【００７５】印刷装置４０４の処理の概要は既に説明済
みであるのでここでは重複した説明を省略する。

【００７６】以上が、手動操作を介した両面印刷、すな
わち手動両面印刷を行なう印刷システムの概要であり、
上記のように手動両面印刷は印刷装置（プリンタ）に直
接接続されたコンピュータのみならずネットワーク接続
されたクライアントコンピュータからも実行することが
できる。

【００７７】そして、上記の基本構成においては、手動
両面印刷開始時（片面の印刷開始時）、およびもう片面
の印刷開始時にはサーバないしクライアントコンピュー
タにおいてダイアログ表示を行ない、ここでユーザアク
ションを受け付け、その結果に応じて処理が進行するよ
うになっている。

【００７８】以下では、手動両面印刷開始時（片面の印
刷開始時）、およびもう片面の印刷開始時のユーザアク
ションを適切に取り扱うための種々の実施形態を例示す
る。

【００７９】以下に示す各実施形態は、手動両面印刷ジ
ョブの開始時、ないし片面印刷後のもう片面の印刷開始
時のタイミングにおいて、印刷処理を一時中断して所定
のユーザアクションを受け付け、所定のユーザアクショ
ンが行なわれなかった場合、当該の手動両面印刷ジョブ
を中止、破棄、または延期させる例外処理を実行するた
めのものである。

【００８０】［実施形態１］本実施形態は、手動両面印
刷時の両面印刷開始メッセージウィンドウに対するユー
ザアクションがなかった場合の取り扱い（例外処理）に
関するものであり、本実施形態では、アクションがユー
ザからなかった場合に、通常印刷をするものである。

【００８１】本実施形態の制御を図７のフローチャート
に示す。本実施形態では、まず、クライアントコンピュ
ータ４０２のユーザはアプリケーション４２０を介し
て、「通常印刷するまでの時間」を入力し、両面印刷実
行指示をする（ステップＳ７００）。

【００８２】この「通常印刷するまでの時間」は、図５
の時間情報５０２として用いるものであり、ユーザイン
ターフェースには、図６（Ａ）のようなダイアログが用
いられる。ここでは、「通常印刷するまでの時間」の入
力に関しては、ダイアログ中に適当な入力フィールドを
設けておき、この時間値は任意に変更でき、また、変更
を行なわなければ前回設定した値をそのままデフォルト
値として用いるような仕様が考えられる。

【００８３】これによりＲＡＭ２あるいは外部メモリ１
２に格納されたプログラムにより、ステップＳ７０１で
図５に示したような両面印刷情報群（５０１〜５０３）
およびページ毎の描画オブジェクト情報等を含んだスプ
ールデータを生成し、スプール部４２２へデータを出力
する。両面印刷識別情報５０１は手動両面印刷を行なう
旨の値に設定され、ユーザが入力した「通常印刷するま
での時間」は時間情報５０２として設定される。なお、
図７の制御では、「通常印刷するまでの時間」である時
間情報５０２が制御に必須の要素であり、回数情報５０
３は使用されない（したがって任意のデータが格納され
ていてもよく、また所定の未定義を意味する値を格納す
るなどしてもよい）。

【００８４】生成されたスプールデータは、印刷制御部
４２３、通信制御部４２４からプリントサーバとして機
能するホストコンピュータ４０１の通信制御部４１４を
介してプリントサーバ側ホストコンピュータ４０１のス
プール部４１２にスプーリングされる（ステップＳ７０
２）。

【００８５】なお、以上は印刷データ生成部（アプリケ
ーション４２０およびデータ生成部４２１）がクライア
ント側ホストコンピュータ４０２に存在し、両面印刷制
御側がプリントサーバコンピュータに存在する場合だ
が、両処理部が同一のコンピュータ上に存在する場合で
も処理フローは何ら変わらない。その場合、ステップＳ
７００はホストコンピュータ４０１のアプリケーション
４１０で、ステップＳ７０１印刷データの生成は、デー
タ生成部４１１で行われ、印刷データはそのままスプー
ル部４１２にスプーリングされる。

【００８６】次に（印刷データ生成がいずれのコンピュ
ータで行なわれる場合でも）、サーバであるコンピュー
タ４０１の印刷制御部４１３が、スプーリングされた印
刷データの両面印刷識別情報５０１（図５）により両面
印刷であることを認識すると、図６（Ａ）のような両面
印刷を開始する旨をユーザに通知するメッセージウィン
ドウ（ダイアログ）を表示する（ステップＳ７０３）。
この表示制御は、印刷制御部４１３の主導により、前述
のように表示制御部４１５、（ネットワークを介して）
表示制御部４２５を用いて行なわれる。

【００８７】また、同時に、ユーザ指定の時間情報５０
１（図５）に基づき、タイマカウントを開始する（ステ
ップＳ７０４）。

【００８８】そして、図６に示したメッセージウィンド
ウに対しユーザからアクションがあったかをチェックす
る（ステップＳ７０５）。ここでもしユーザアクション
があった場合は、そのアクションが両面印刷を続行する
ためのＯＫボタンを選択したものなのか、印刷を中止す
るためのＣＡＮＣＥＬボタンを選択したものなのかを判
定する（ステップＳ７０９）。

【００８９】ここでＯＫボタンが選択されたのであれば
両面印刷続行と判断し、偶数ページ（２，４，６…）あ
るいは奇数ページ（１，３，５…）の片面の印刷データ
のみを通信制御部４１４を介して印刷装置４０４に転送
し片面印刷を完了する（ステップＳ７１０）。またＣＡ
ＮＣＥＬボタンが選択された場合はスプール部から印刷
データをホストコンピュータのメモリ上から削除し印刷
を終了する（ステップＳ７１１）。

【００９０】一方、ステップＳ７０５において、アクシ
ョンがなかった場合は、「通常印刷するまでの時間」で
ある時間情報５０２により指定された時間が経過したか
どうかを判定する（ステップＳ７０６）。この指定時間
が経過していなければタイマカウントを続行し（ステッ
プＳ７０７）、一方、指定時間が経過している場合は両
面印刷を中止し、全ページの印刷データを１、２、３、
４、５…の順番で印刷装置４０４へ転送し通常の片面印
刷を実行させる（ステップＳ７０８）。

【００９１】以上の制御により、手動両面印刷時のメッ
セージウィンドウ（ダイアログ）に対するアクションが
指定時間なかった場合、通常印刷に切り替えることがで
きる。したがって、ユーザアクションが無い場合半永久
的にスプール部に印刷データ（手動両面印刷データ）が
溜まったままという状態を回避することができ、ユーザ
が指定した印刷データを速やかに出力できるので、後続
の印刷ジョブに影響を与えることがない。

【００９２】また、ユーザは通常印刷に切り替えるまで
の所望の時間指定を印刷ジョブごとに行なうことがで
き、ユーザが好みに応じて、放置された手動両面印刷ジ
ョブを中止して通常印刷に切り替える例外処理を行なう
までの時間を設定することができる優れた効果がある。

【００９３】なお、図７では、手動両面印刷のもう片面
の印刷について詳細に示していないが、この残りの片面
の印刷については、たとえば後述の実施形態２のステッ
プＳ８０９（図８）以降の処理を参照されたい。図８の
処理を応用する場合は、データ破棄（Ｓ８１７）ではな
く、残りの片面を単に通常印刷する、つまり、偶数ない
し奇数ページの残りの片面を別紙へ通常印刷する処理も
考えられる。

【００９４】［実施形態２］以上は、手動両面印刷時の
メッセージウィンドウ（ダイアログ）に対するアクショ
ンが指定時間なかった場合、通常印刷に切り替えるもの
であるが、本実施形態の制御は、手動両面印刷時のメッ
セージウィンドウ（ダイアログ）に対するアクションが
ユーザからなかった場合に印刷データを破棄するもので
ある。

【００９５】なお、本実施形態でも同様に、時間情報５
０２は、ユーザがダイアログにより設定し、スプールデ
ータに図５のように格納されるものであるが、以下の説
明から明らかなように、前記実施形態の最初の手動両面
印刷開始の指示が無い場合に「通常印刷するまでの時
間」ではなく、「最初の手動両面印刷開始の指示が無い
場合、あるいはもう片面の印刷の指示が無い場合にデー
タを破棄するまでの時間」である。この時間情報の意味
は、ダイアログにより設定する場合に文字メッセージな
どにより充分ユーザに熟知させる事が必要なのはいうま
でもない。

【００９６】本実施形態の制御を図８に示す。なお、こ
こでは、両面印刷開始メッセージを表示する（Ｓ８０
０）までの処理は実施形態１説明のフローチャートステ
ップＳ７００〜ステップＳ７０３までの処理と同様のた
め省略してある。また、ステップＳ８０１〜ステップＳ
８０４までの処理はステップＳ７０４〜ステップＳ７０
７と同様であるから説明を省略する。

【００９７】本実施形態では、手動両面印刷時のメッセ
ージウィンドウ（ダイアログ）に対するアクションが指
定時間なかった場合、すなわち、図８のステップＳ８０
３においてユーザ指定の時間（スプールデータに含まれ
ている時間情報５０２）に到達した場合は、スプール部
から当該両面印刷データを削除し、印刷処理を終了する
（ステップＳ８０５）。

【００９８】図８では、図７で示していなかった手動両
面印刷における片面、およびもう片面の印刷が示してあ
り、以下、これにつき説明する。本実施形態では、「通
常印刷するまでの時間」である時間情報５０２はこちら
の制御でも用いられる。

【００９９】図６（Ａ）の両面印刷開始メッセージウィ
ンドウにおいてユーザから何らかのアクションがあった
場合はステップＳ８０７に移行し、何が選択されたかを
判定する。ここで、ＣＡＮＣＥＬボタンが選択された場
合は印刷データを削除する（ステップＳ８０８）。

【０１００】一方、ＯＫボタンが選択された場合は印刷
データの片面ページデータのみを印刷装置４０４へ転送
し片面印刷を完了する（ステップＳ８０９）。この際、
印刷装置４０４は、片面印刷が終了したことを通信制御
部４３０を介してホストコンピュータ４０１へ通知し、
ホストコンピュータ４０１の印刷制御部４１３は当該片
面印刷終了情報を取得すると表示制御部４１５、クライ
アントコンピュータ４０２の表示制御部４２５を介して
例えば図６（Ｂ）のようなもう一方の片面の印刷のため
の操作（前述の記録紙の再装填、ダイアログのボタン押
下など）を促すメッセージを表示する（ステップＳ８１
０）と共にユーザ指定の時間情報（時間情報５０２）に
基づいてタイマカウントを開始する（ステップＳ８１
１）。

【０１０１】ここで、図６（Ｂ）メッセージウィンドウ
に対してユーザからアクションがあったか（ステップＳ
８１２）、あった場合のアクション内容は何か（ステッ
プＳ８１３）を判定し、ＯＫボタンの選択ならもう片面
の印刷データを印刷装置４０４へ転送し、両面印刷を完
了する（ステップＳ８１４）。

【０１０２】また、ＣＡＮＣＥＬボタンの選択であった
なら印刷を中止し、スプール部から印刷データを削除す
る（ステップＳ８０８）。ステップＳ８１２においてメ
ッセージウィンドウにユーザアクションがなかった場合
はユーザ指定の設定時間に到達したかをチェックし（ス
テップＳ８１５）、到達していなかったら更にタイマカ
ウントを実施し、もし設定時間に達した時はスプール部
から印刷データを削除して（ステップＳ８１７）印刷を
終了する。

【０１０３】以上のようにして、手動両面印刷時のメッ
セージウィンドウ（ダイアログ）に対するアクションが
ユーザからなかった場合に印刷データを破棄することが
でき、後続の印刷ジョブを遅滞させるのを防止すること
ができる。

【０１０４】なお、本実施形態では、最初の手動両面印
刷開始の指示が無い場合、あるいはもう片面の印刷の指
示が無い場合にデータを破棄するまでの時間をユーザに
指定させるようにしており、これらは同一の時間値であ
るものとしたが、それぞれの時間をダイアログから別の
値に設定可能とする構成も考えられる。また、指定時間
が経過した時の処置（ステップＳ８０５、Ｓ８１７）は
ともにデータ破棄であるが、いずれかを通常印刷による
続行処理にしてもかまわない。Ｓ８１７を通常印刷とす
る場合は、前記実施形態の最後で述べたように、残りの
片面を単に通常印刷する、つまり、偶数ないし奇数ペー
ジの残りの片面を別紙へ通常印刷する処理となる。

【０１０５】［実施形態３］本実施形態は、手動両面印
刷時のメッセージウィンドウ（ダイアログ）に対するア
クションがユーザからなかった場合に、当該手動両面印
刷データ以降にスプールされた後続の印刷ジョブを先行
（優先）して処理する例外処理を行なうものである。

【０１０６】なお、本実施形態でも同様に、時間情報５
０２は、ユーザがダイアログにより設定し、スプールデ
ータに図５のように格納されるものであるが、以下の説
明から明らかなように、本実施形態の時間情報５０２は
「最初の手動両面印刷開始の指示が無い場合、あるいは
もう片面の印刷の指示が無い場合に後続の印刷ジョブを
先行（優先）して処理するまでの時間」である。この時
間情報の意味は、ダイアログにより設定する場合に文字
メッセージなどにより充分ユーザに熟知させる事が必要
なのはいうまでもない。

【０１０７】本実施形態の制御を図９に示す。本実施形
態の実施形態２（図８）のステップＳ８００〜ステップ
Ｓ８０４の処理とステップＳ９００〜ステップＳ９０４
までの処理は同様のため説明を省略し、それ以降の処理
から説明する。

【０１０８】ステップＳ９０４においてユーザアクショ
ンが無いままユーザ指定の設定時間に到達したなら、ホ
ストコンピュータ４０１の印刷制御部４１３は、当該両
面印刷データ以外の印刷データ（ジョブ）例えばホスト
コンピュータ４０１のデータ生成部４１１で生成された
ジョブやクライアントコンピュータ４０２のデータ生成
部４２１で生成されたジョブ、あるいはネットワーク接
続された不図示のホストコンピュータのデータ生成部で
生成された別ジョブがスプール部４１２に蓄積されてい
ないかを判定し（ステップＳ９０５）、別ジョブがなけ
ればタイマをリセットし（ステップＳ９０８）再びタイ
マカウントを開始する（ステップＳ９０１）。

【０１０９】もしスプール部に別ジョブが存在する場合
は、ステップＳ９０６において、ステップＳ９００で既
に表示しているメッセージウィンドウに対するユーザ入
力を禁止する。このステップＳ９０６では、たとえば、
メッセージウィンドウを一旦クローズし、タイマカウン
ト開始時（ステップＳ９０１）に再オープンしてもかま
わないし、単にダイアログの入力フィールドをグレーア
ウト（入力不可とする）しても良い。あるいは、ユーザ
入力を受け付けるが入力情報自体無視しても良いし、ユ
ーザ入力を一時的に記憶しておいて、後で利用するよう
にしても本発明の構成を損ねるものではない。

【０１１０】さて、ステップＳ９０６に続き、両面印刷
データをホストコンピュータ４０１のメモリ内に一時退
避させ、後から蓄積された別ジョブを印刷装置４０４へ
転送し別ジョブの印刷を完了する（ステップＳ９０
７）。別ジョブの印刷が完了したらタイマリセットを行
い（ステップＳ９０８）、再び一時確保した当該両面印
刷データに対するユーザアクション待ち状態となる。

【０１１１】一方、ステップＳ９０２においてユーザア
クションがあった場合はステップＳ９０９以降の手動両
面印刷の処理に入る。ここでも、片面印刷が終了した
後、ユーザアクションの有無により他のジョブを実行す
るかどうかを決定する。

【０１１２】まず、ユーザ入力情報を判定（ステップＳ
９０９）して、その後ＣＡＮＣＥＬが選択されたのであ
ればスプール部から両面印刷データを削除し（ステップ
Ｓ９１０）、ＯＫボタンが選択されたなら両面印刷続行
のため片面ページのみの印刷を行う（ステップＳ９１
１）。

【０１１３】そして、片面印刷が終了したなら図６
（Ｂ）メッセージウィンドウ（ダイアログ）を表示し
（ステップＳ９１２）、タイマカウントを開始する（ス
テップＳ９１３）。

【０１１４】ステップＳ９１４ではユーザアクションの
有無をチェックし、ユーザアクションが有りアクション
内容判定後（ステップＳ９１５）、判定結果がＣＡＮＣ
ＥＬであったならスプール部の両面印刷データを削除し
（ステップＳ９１０）、ＯＫならもう片面ページを印刷
し（ステップＳ９１６）両面印刷を完了する。

【０１１５】ステップＳ９１４でユーザアクションがな
い場合はユーザ指定の設定時間に到達したかを判定し
（ステップＳ９１７）、もし判定時間に到達していない
ならタイマカウントを行い（ステップＳ９１８）、設定
時間に達していたならスプール部に別ジョブが蓄積され
ていないかをチェックする（ステップＳ９１９）。

【０１１６】ステップＳ９１９のチェックにより、もし
別ジョブが無ければタイマリセット後（ステップＳ９２
０）、再びタイマカウントを開始する（ステップＳ９１
３）。もし別ジョブを検知したならば、ステップＳ９０
６同様ユーザ入力を禁止し（ステップＳ９２１）、両面
印刷データを一時確保の上、別ジョブを先行印刷する
（ステップＳ９２２）。

【０１１７】以上のようにして、手動両面印刷時、ユー
ザアクションがなかった場合、後続の印刷ジョブを先行
（優先）して処理することができ、後続の印刷ジョブを
遅滞させるのを防止することができる。

【０１１８】［実施形態４］本実施形態は、手動両面印
刷時のメッセージウィンドウに対するアクションがユー
ザからなかった場合に、当該両面印刷データ以降に蓄積
された後続の他のジョブを先行（優先）して実行すると
ともに、この他のジョブを先行（優先）して実行した回
数により当該両面印刷データを破棄する例外処理を行な
うようにしたものである。

【０１１９】なお、本実施形態でも同様に、時間情報５
０２は、「最初の手動両面印刷開始の指示が無い場合、
あるいはもう片面の印刷の指示が無い場合に後続の印刷
ジョブを先行（優先）して処理するまでの時間」であ
り、ユーザがダイアログにより設定し、スプールデータ
に図５のように格納されるものである。また、手動両面
印刷データを破棄する基準となるこの他のジョブを先行
（優先）して実行した回数（回数情報のしきい値：図５
の回数情報５０３）もユーザがダイアログにより設定
し、スプールデータに図５のように格納されるものであ
る。これらの時間、回数情報５０２、５０３の入力のた
めのダイアログは前述の実施形態同様に図示を省略して
いるが、これらの時間、回数情報５０２、５０３の意味
は、ダイアログにより設定する場合に文字メッセージな
どにより充分ユーザに熟知させる事が必要なのはいうま
でもない。

【０１２０】本実施形態の処理を図１０に示す。図１０
のステップＳ１０００〜ステップＳ１００７、およびス
テップＳ１００９〜ステップＳ１０２２までの処理は図
９のステップＳ９００〜ステップＳ９０７、およびステ
ップＳ９０９〜ステップＳ９２２までの処理とそれぞれ
同等であるので、ここでは、図９の処理と異なる部分の
み説明する。

【０１２１】まず、両面印刷開始メッセージ表示時にユ
ーザアクションがなく、ユーザ指定の時間に達した時に
スプール部に別ジョブが蓄積されていた場合は、別ジョ
ブを印刷（ステップＳ１０００〜ステップＳ１００７）
した後、ステップＳ１０２３において、この他のジョブ
を先行（優先）して実行した回数をカウントする（ステ
ップＳ１０２３）。

【０１２２】そして、ステップＳ１０２４において、こ
のカウント結果が予め時間情報同様にユーザより入力さ
れ図５のようにスプールデータ情報中に格納された回数
情報５０３に到達したか否かをチェックしもし指定回数
に到達していなければタイマリセット（ステップＳ１０
０８）の後、再びユーザアクション待ちとなる。

【０１２３】一方、ステップＳ１０２４で、他のジョブ
を先行（優先）して実行した回数が指定回数５０３にな
った場合は、当該の両面印刷データを削除し印刷を終了
する（ステップＳ１０２５）。

【０１２４】また、本実施形態でも、ステップＳ１００
２においてユーザアクションがあった場合は、ステップ
Ｓ１００９以降の手動両面印刷の処理に入る。ここで
も、片面印刷が終了した後、ユーザアクションの有無に
より他のジョブを実行するかどうかを決定するととも
に、他のジョブを先行（優先）して実行した回数をカウ
ントし、当該両面印刷データを破棄するかどうかを決定
する。

【０１２５】ステップＳ１００９〜Ｓ１０２２までは図
９のステップＳ９０９〜Ｓ９２２と同等であり、図６
（Ｂ）のような、もう片面ページ側の印刷を促すメッセ
ージウィンドウ（ダイアログ）を表示した状態でユーザ
アクションがなく、かつユーザ指定時間到達時スプール
部に別ジョブが蓄積されていたなら、別ジョブを印刷
（ステップＳ１０１２〜ステップＳ１０２２）した後、
他のジョブを先行（優先）して実行した回数をカウント
し（ステップＳ１０２６）、それが指定回数に達したか
を判定する（ステップＳ１０２７）。ステップＳ１０２
７の判定の結果、指定回数に達しなければタイマをリセ
ット（ステップＳ１０２０）した後、再びユーザアクシ
ョン待ちとなり（ステップＳ１０１４）、ステップＳ１
０２７で指定回数に到達している場合は当該の両面印刷
データを削除する（ステップＳ１０２８）。

【０１２６】このようにして、手動両面印刷時のメッセ
ージウィンドウに対するアクションがユーザからなかっ
た場合に、当該両面印刷データ以降に蓄積された後続の
他のジョブを先行（優先）して実行するとともに、この
他のジョブを先行（優先）して実行した回数により当該
両面印刷データを破棄することができ、後続の印刷ジョ
ブを先行して処理することができ、後続の印刷ジョブを
遅滞させるのを防止することができるとともに、後続の
印刷ジョブを先行して処理した回数に応じて当該の両面
印刷データを自動的に削除し、メモリ資源を有効に活用
することができる。

【０１２７】また、本実施形態では、手動両面印刷時の
メッセージウィンドウに対する一定時間、所定のユーザ
アクションがなかった場合、両面印刷データ以降の印刷
データを先に印刷し、再度前記ユーザインターフェース
を介したユーザアクションの受け付けに戻る一連の処理
を、所定のユーザアクションがない限り一定回数行なっ
てから当該手動両面印刷ジョブを破棄するようにしてい
るので、放置された手動両面印刷ジョブに関するユーザ
の注意を喚起し、確実に当該の手動両面印刷ジョブを終
了させることができるとともに、注意の喚起にも拘らず
手動両面印刷ジョブの放置が続けば、最終的に放置され
た手動両面印刷ジョブを確実に破棄できるという優れた
効果がある。

【０１２８】また、本実施形態によれば、ユーザはダイ
アログを介して、好みに応じて、放置された手動両面印
刷ジョブを破棄するまでに他の印刷ジョブを先行させる
回数を任意に設定することができる、という優れた効果
がある。

【０１２９】以上、４つの実施形態を示したが、さらに
上述の基本的な実施形態の細部を任意に取捨選択して組
合せることにより、以下に示すような種々の実施形態が
考えられる。

【０１３０】［実施形態５］実施形態２の図８ステップ
Ｓ８０５およびステップＳ８１７のデータ破棄処理は、
先に触れたように、図７ステップＳ７０８のような通常
印刷あるいは片面ページ印刷処理に変更することができ
る。また、ユーザアクションがなかった場合に行なうべ
き処理をユーザが適当なダイアログなどのインターフェ
ースを介して任意に設定可能な構成も考えられる。

【０１３１】［実施形態６］同様に、実施形態４におい
て、図１０のステップＳ１０２５およびステップＳ１０
２８のデータ破棄処理を図７ステップＳ７０８のような
通常印刷あるいは片面ページ印刷処理に変更することも
可能である。ここでも、また、ユーザアクションがなか
った場合に行なうべき処理をユーザが適当なダイアログ
などのインターフェースを介して任意に設定可能な構成
としてもよい。

【０１３２】［実施形態７］また、実施形態４の図１０
のステップＳ１０２３およびステップＳ１０２６におい
て回数をカウントする際、それぞれステップＳ１００５
およびステップＳ１０１９においてスプール部に蓄積さ
れた別ジョブの存在を検知した時に、蓄積ジョブが複数
個あったなら、それら複数個のジョブをまとめて１ブロ
ック（１回）としてカウントしても良いし、複数個分カ
ウントしてもいっこうに構わない。どちらであっても、
本発明の本質は何等影響を受けることなく、同様の効果
を期待することができる。

【０１３３】［実施形態８］上述の実施形態１〜７にお
いて、更にユーザフレンドリな構成とするために、時間
情報および回数情報をインクリメントあるいはデクリメ
ントした結果を、図６のメッセージウィンドウ、あるい
はその他のウィンドウに表示して、ユーザに逐次通知す
るような構成にしてもよい。

【０１３４】［実施形態９］また、実施形態１〜４で
は、ユーザアクションがなかった場合の例外処理（通常
印刷への切り換え、ジョブの破棄、あるいは他のジョブ
の先行処理）を実行するための基準である、時間情報や
回数情報は、印刷開始時にユーザがダイアログなどを介
して設定するものとしたが、必ずしも印刷を行なうユー
ザがこのような時間情報や回数情報を手動両面印刷ごと
に毎回、設定する構成でなくてもかまわない。たとえ
ば、システム管理を行なうために用いられる所定のダイ
アログを介して上記の時間情報や回数情報が設定される
ものであってもよい。このような構成によれば、通常、
ユーザが設定すべき情報の数を減らすことができ、ユー
ザの操作は容易になる。

【０１３５】［実施形態１０］プリンタの印刷処理にお
いては、印刷が続行不能な致命的エラーが生じた場合の
処理が種々知られている。たとえば、光学センサなどか
ら成る用紙センサにより給紙口（図１の構成では用紙カ
セット１０９あるいは手差し給紙口１０９ａ）内の用紙
の有無を検出し、用紙が給紙口に存在しない場合にはエ
ラー状態となり、印刷処理を中止し、プリンタのホスト
装置、あるいはネットワークプリンタの場合であればネ
ットワーク上のプリンタを共有するホスト装置にその旨
を通知し、エラーメッセージを表示させたり、あるいは
給紙口が複数あるような場合には給紙口（カセットな
ど）を切り替えて同一サイズあるいは別サイズの代替の
用紙を用いて印刷するような技術が用いられている。こ
のようなエラー処理は、通常、上記の用紙センサの出力
に応じて起動する割り込みルーチンなどにより処理され
る。

【０１３６】このような用紙無しエラーが生じた場合に
は、実施形態１〜４の図７〜図１０の処理において、ス
テップＳ７０４、Ｓ８０１、Ｓ８１１、Ｓ９０１、Ｓ９
１３、Ｓ１００１、Ｓ１０１３におけるような手動両面
印刷の例外処理の実行条件となるタイマカウントを開始
させる必要はないので、図７のＡまたはＡ’の位置、図
８、図９および図１０のＡまたはＡ’の位置、および
（または）ＢまたはＢ’の位置に図１１または図１２に
示す処理を挿入しておくことが考えられる。

【０１３７】図１１は、ステップＳ１１０１において、
用紙センサにより給紙口に用紙があるかを判断し、用紙
が無ければそれ以降の処理（上記手動両面印刷の例外処
理の実行条件となるタイマカウントの開始）に進まない
ようにするものである。なお、ステップＳ１１０２は、
上記の用紙センサの出力に応じて起動する割り込みルー
チンなどにより実行されるエラー通知および表示処理を
破線により仮想的に示したものである。

【０１３８】図１２は図１１のステップＳ１１０１と同
等のステップＳ１２０１の後に給紙口の切り替えにより
代替用紙を用いることができるかどうかを調べるステッ
プＳ１２０２を設けたもので、給紙口の切り替えにより
代替用紙を用いることができない場合に限り、それ以降
の処理（上記手動両面印刷の例外処理の実行条件となる
タイマカウントの開始）に進まないようにするものであ
る。

【０１３９】ただし、図８、図９および図１０のＢまた
はＢ’の位置は、片面の印刷が終了した状態であるか
ら、検出したエラーがカセット内に新規印刷のための用
紙が無い、などのエラーであれば、残りの片面の印刷処
理のみに限って処理を続けさせるようにしてもよい。

【０１４０】本実施形態では、給紙口の用紙無しによっ
て生じるエラーを考えたが、このような処理はトナーや
インク無しにより生じるエラーの場合にも実行すること
ができる。すなわち、印刷続行不能のエラーの際には、
手動両面印刷の例外処理の実行条件となるタイマカウン
トを開始しないような制御を行なうようにすればよい。

【０１４１】以上のように、給紙口の用紙無し、トナ
ー、インクなどの印刷材料切れなどによる印刷続行不能
の致命的エラーの際には、手動両面印刷の例外処理の実
行条件となるタイマカウントを開始しないように制御す
ることにより、無駄かつ不可解なエラーメッセージを表
示したりすることがなく、より致命的な印刷続行不能の
エラー処理を優先させることができ、ユーザに用紙、ト
ナー、インクなどの補給その他の適切な処理を行なわせ
ることができる。

【０１４２】以上、第１〜第１０の実施形態を示した
が、以上の各実施形態では、手動両面印刷すべき画像生
成をホストコンピュータにより行なうものとしたが、画
像生成手段が印刷装置に内蔵されていてもかまわない。
たとえば、印刷装置にスキャナなどが一体化されてお
り、このスキャナにより読み取った画像を手動両面印刷
する場合にも上記の各実施形態の例外制御を実施できる
のはいうまでもない。あるいは、たとえ印刷システム中
の（一部の）プリンタとホストコンピュータが一体化さ
れているような構成においても同様の例外制御を行なえ
るのはもちろんである。

【０１４３】また、以上の各実施形態において、ホスト
コンピュータや印刷装置のうち特定の装置で実行すべき
ものとして説明した処理は、上記の説明とは異なる他の
装置で実行するように構成できる。

【０１４４】たとえば、以上では、ホストコンピュータ
から、まず両面印刷すべき片面の印刷データを送信し、
しかる後にもう片面を送信するようにしているが、ホス
トコンピュータから全てのページを印刷装置に送信して
しまい、印刷装置側の制御で偶数ページ、奇数ページの
分解と印刷順の決定、その他の必要な制御が行なわれる
ような構成も考えられる。したがって、その場合、図６
に示したようなメッセージウィンドウ（ダイアログ）の
表示によるユーザインターフェースは印刷装置側に設け
ることもできるし、また、片面の処理終了時に印刷装置
からホストコンピュータにその旨を通知する手段があれ
ば、上記各実施形態同様にホストコンピュータ側で行な
うこともできる。

【０１４５】要するに、本発明に係わる処理の任意の部
分は、印刷システムを構成する任意の装置において実行
することができ、また、そのためのプログラムやデータ
などは印刷システムを構成する任意の装置の任意のコン
ピュータ読取可能な記憶媒体（フロッピーディスク、ハ
ードディスク、メモリカードやカートリッジ、ＲＯＭな
どの半導体メモリ）中に分散して、あるいは一体として
任意の形式で格納しておくことができる。

【０１４６】このように、手動両面印刷ジョブの開始、
再開に係る所定のユーザアクションの受け付け、手動両
面印刷ジョブを中止、破棄、または延期させる例外処理
の任意の部分を複数のホスト装置と印刷装置のうち任意
の装置で実行され、手動両面印刷ジョブに関する処理全
体がこれらの複数のホスト装置と印刷装置の協働により
実行される構成とすることにより、相互にネットワーク
接続された複数のホスト装置と印刷装置から構成された
印刷システムにおいて、手動両面印刷処理に関する例外
処理の負荷を分散することができ、印刷システム全体で
効率よく手動両面印刷処理を制御できる、という優れた
効果を期待できる。

【０１４７】また、以上で、ホストコンピュータとして
説明した装置は両面印刷すべき画像を生成できる装置で
あれば、ファクシミリ装置や特定の目的に用いられる専
用の画像処理装置など、任意のホスト装置であってよ
い。印刷装置も、両面印刷すべき画像を受け取り、印刷
できる装置であれば、スキャナなどと一体化された複合
画像形成装置など、任意の装置であってよい。

【０１４８】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、印
刷すべき画像情報を生成し、生成した画像情報を印刷装
置に転送するホスト装置と、ホスト装置から転送された
画像情報を印刷出力する印刷装置から成り、最初に奇数
ページあるいは偶数ページのみの画像情報を印刷装置で
印刷させ、片面の印刷終了後、ユーザが当該片面印刷さ
れた用紙を給紙口に再セットし、次に最初に印刷したペ
ージと異なる偶数ページあるいは奇数ページを残る片面
に印刷させる手動両面印刷ジョブを実行する印刷システ
ム、印刷システムの制御方法、および印刷システムの制
御プログラムを格納したコンピュータ読取可能な記憶媒
体において、前記手動両面印刷ジョブの開始時、ないし
片面印刷後のもう片面の印刷開始時のタイミングにおい
て、前記手動両面印刷ジョブの印刷処理を一時中断して
所定のユーザアクションを受け付け、前記タイミングに
おいて前記ユーザインターフェースを介して前記所定の
ユーザアクションが行なわれなかった場合、当該の手動
両面印刷ジョブを中止、破棄、または延期させる例外処
理を実行する制御を行なう構成を採用しており、このよ
うな基本構成によって、ユーザが所定のユーザアクショ
ンを忘れることなどにより手動両面印刷ジョブが放置さ
れても、放置された手動両面印刷ジョブを中止、破棄、
または延期させることができるので、他の印刷ジョブに
対する影響を低減することができ、ネットワーク環境下
で印刷装置を共有して利用する場合にも印刷システム全
体の処理を遅滞させることがなく、印刷システム全体の
処理効率を著しく改善できる優れた効果がある。

【０１４９】また、前記両面印刷開始タイミングの前記
ユーザインターフェースを介するユーザアクションの受
け付けにおいて、印刷が中断されてから一定時間、所定
のユーザアクションがなかった場合、手動両面印刷処理
を中止し、通常のページ順で印刷を再開する構成を採用
することにより、放置された手動両面印刷ジョブを通常
印刷で続行させることができ、他の印刷ジョブに対する
影響を低減し、印刷システム全体の処理を遅滞させるこ
とがなく、印刷システム全体の処理効率を著しく改善で
きる優れた効果がある。

【０１５０】あるいはさらに、前記片面印刷後のもう片
面の印刷開始時のタイミングの前記ユーザインターフェ
ースを介するユーザアクションの受け付けにおいて、印
刷が中断されてから一定時間、所定のユーザアクション
がなかった場合、当該の手動両面印刷ジョブを破棄する
構成を採用することにより、放置された手動両面印刷ジ
ョブを除去して、他の印刷ジョブに対する影響を低減
し、印刷システム全体の処理を遅滞させることがなく、
印刷システム全体の処理効率を著しく改善できる優れた
効果がある。

【０１５１】あるいはさらに、前記片面印刷後のもう片
面の印刷開始時のタイミングの前記ユーザインターフェ
ースを介するユーザアクションの受け付けにおいて、印
刷が中断されてから一定時間、ユーザからアクションが
なく、かつ、当該手動両面印刷ジョブ以外の他の印刷ジ
ョブが存在する場合、前記他の印刷ジョブを先行して印
刷処理する構成を採用することにより、放置された手動
両面印刷ジョブよりも他の印刷ジョブを優先して実行す
ることができ、他の印刷ジョブに対する影響を低減し、
印刷システム全体の処理を遅滞させることがなく、印刷
システム全体の処理効率を著しく改善できる優れた効果
がある。

【０１５２】あるいはさらに、前記片面印刷後のもう片
面の印刷開始時のタイミングの前記ユーザインターフェ
ースを介するユーザアクションの受け付けにおいて、一
定時間、所定のユーザアクションがなかった場合、両面
印刷データ以降の印刷データを先に印刷し、再度前記ユ
ーザインターフェースを介したユーザアクションの受け
付けに戻る一連の処理を、所定のユーザアクションがな
い限り続ける構成を採用することにより、放置された手
動両面印刷ジョブよりも他の印刷ジョブを優先して実行
させ、他の印刷ジョブに対する影響を低減し、印刷シス
テム全体の処理を遅滞させることがなく、印刷システム
全体の処理効率を著しく改善するとともに、放置された
手動両面印刷ジョブに関するユーザの注意を喚起し、確
実に当該の手動両面印刷ジョブを終了させることができ
る、という優れた効果がある。

【０１５３】あるいはさらに、前記片面印刷後のもう片
面の印刷開始時のタイミングの前記ユーザインターフェ
ースを介するユーザアクションの受け付けにおいて、一
定時間、所定のユーザアクションがなかった場合、両面
印刷データ以降の印刷データを先に印刷し、再度前記ユ
ーザインターフェースを介したユーザアクションの受け
付けに戻る一連の処理を、所定のユーザアクションがな
い限り一定回数行なった後、当該手動両面印刷ジョブを
破棄する構成を採用することにより、放置された手動両
面印刷ジョブを最終的に除去でき、他の印刷ジョブに対
する影響を確実に低減させることができ、印刷システム
全体の処理を遅滞させることがなく、印刷システム全体
の処理効率を著しく改善できる優れた効果がある。

【０１５４】あるいはさらに、前記一定時間の指定をユ
ーザが前記ユーザインターフェースを介して行なう構成
を採用することにより、ユーザが好みに応じて、放置さ
れた手動両面印刷ジョブを中止、破棄、または延期させ
る例外処理を行なうまでの時間を設定することができる
優れた効果がある。

【０１５５】あるいはさらに、前記ユーザが指定した一
定時間に関する情報が手動両面印刷データ中に格納され
て印刷システム内で授受される構成を採用することによ
り、手動両面印刷ジョブごとに放置された手動両面印刷
ジョブを中止、破棄、または延期させる例外処理を行な
うまでの時間を設定することができる優れた効果があ
る。

【０１５６】あるいはさらに、前記一定回数の指定をユ
ーザが前記ユーザインターフェースを介して行なう構成
を採用することにより、ユーザが好みに応じて、放置さ
れた手動両面印刷ジョブを破棄するまでに他の印刷ジョ
ブを先行させる回数を設定することができる優れた効果
がある。

【０１５７】あるいはさらに、前記ユーザが指定した一
定回数に関する情報が手動両面印刷データ中に格納され
て印刷システム内で授受される構成を採用することによ
り、手動両面印刷ジョブごとに放置された手動両面印刷
ジョブを破棄するまでに他の印刷ジョブを先行させる回
数を設定することができる優れた効果がある。

【０１５８】あるいはさらに、給紙口の用紙無し、トナ
ー、インクなどの印刷材料切れなどにより印刷続行不能
な致命的エラーが生じた場合、前記手動両面印刷ジョブ
を中止、破棄、または延期させる例外処理の進行を停止
させる構成を採用することにより、無駄かつ不可解なエ
ラーメッセージを表示したりすることがなく、より致命
的な印刷続行不能のエラー処理を優先させることがで
き、ユーザに用紙、トナー、インクなどの補給その他の
適切な処理を行なわせることができる優れた効果があ
る。

【０１５９】あるいはさらに、印刷システムが相互にネ
ットワーク接続された複数のホスト装置と印刷装置から
構成され、前記手動両面印刷すべきデータの生成、ユー
ザインターフェースを介した前記所定のユーザアクショ
ンの受け付け、および、前記制御における手動両面印刷
ジョブを中止、破棄、または延期させる例外処理の任意
の部分が前記複数のホスト装置と印刷装置のうち任意の
装置で実行され、前記手動両面印刷ジョブに関する処理
全体がこれらの複数のホスト装置と印刷装置の協働によ
り実行される構成を採用することにより、相互にネット
ワーク接続された複数のホスト装置と印刷装置から構成
された印刷システムにおいて、手動両面印刷処理に関す
る例外処理の負荷を分散することができ、印刷システム
全体で効率よく手動両面印刷処理を制御できる、という
優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を実施可能な印刷装置（プリンタエンジ
ン部分）の構成を示した概略断面図である。

【図２】本発明の実施形態におけるホストコンピュータ
及び印刷装置からなる印刷システムの制御系の構成を示
すブロック図である。

【図３】ホストコンピュータ及び印刷装置からなる印刷
システムの概略構成を示すブロック図である。

【図４】本発明の印刷システムをネットワーク構成とし
た場合の機能構成を示す説明図である。

【図５】本発明において用いられる両面印刷にかかわる
各種の情報群を含むスプールデータの構成例を示した説
明図である。

【図６】本発明において両面印刷時にユーザへステータ
スを通知したり、入力を促すために用いられるメッセー
ジウィンドウ（ダイアログ）の構成例を示した説明図で
ある。

【図７】本発明の第１の実施形態における制御を示すフ
ローチャートである。

【図８】本発明の第２の実施形態における制御を示すフ
ローチャートである。

【図９】本発明の第３の実施形態における制御を示すフ
ローチャートである。

【図１０】本発明の第４の実施形態における制御を示す
フローチャートである。

【図１１】本発明の第１０の実施形態における制御を示
すフローチャートである。

【図１２】本発明の第１０の実施形態における異なる制
御を示すフローチャートである。

【符号の説明】

１、２１ＣＰＵ２、２２ＲＡＭ３、３３ＲＯＭ４タイマ５キーボードコントローラ（ＫＢＣ）６ＣＲＴコントローラ（ＣＲＴＣ）７ディスクコントローラ（ＤＫＣ）８Ｉ／Ｏコントローラ（ＩＯＣ）２４ＮＶＲＡＭ２５通信制御部２６印刷部Ｉ／Ｆ２７パネル制御部２８ディスクコントローラ（ＤＫＣ）２５０ホストコンピュータ２６０画像出力装置２７０双方向インターフェース

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】印刷すべき画像情報を生成し、生成した
画像情報を印刷装置に転送するホスト装置と、ホスト装
置から転送された画像情報を印刷出力する印刷装置から
成り、最初に奇数ページあるいは偶数ページのみの画像
情報を印刷装置で印刷させ、片面の印刷終了後、ユーザ
が当該片面印刷された用紙を給紙口に再セットし、次に
最初に印刷したページと異なる偶数ページあるいは奇数
ページを残る片面に印刷させる手動両面印刷ジョブを実
行する印刷システムにおいて、前記手動両面印刷ジョブの開始時、ないし片面印刷後の
もう片面の印刷開始時のタイミングにおいて、前記手動
両面印刷ジョブの印刷処理を一時中断して所定のユーザ
アクションを受け付けるユーザインターフェース手段
と、前記タイミングにおいて前記ユーザインターフェース手
段を介して前記所定のユーザアクションが行なわれなか
った場合、当該の手動両面印刷ジョブを中止、破棄、ま
たは延期させる例外処理を実行する制御手段を有するこ
とを特徴とする印刷システム。
【請求項２】前記両面印刷開始タイミングの前記ユー
ザインターフェース手段によるユーザアクションの受け
付けにおいて、印刷が中断されてから一定時間、所定の
ユーザアクションがなかった場合、手動両面印刷処理を
中止し、通常のページ順で印刷を再開することを特徴と
する請求項１に記載の印刷システム。
【請求項３】前記片面印刷後のもう片面の印刷開始時
のタイミングの前記ユーザインターフェース手段による
ユーザアクションの受け付けにおいて、印刷が中断され
てから一定時間、所定のユーザアクションがなかった場
合、当該の手動両面印刷ジョブを破棄することを特徴と
する請求項１に記載の印刷システム。
【請求項４】前記片面印刷後のもう片面の印刷開始時
のタイミングの前記ユーザインターフェース手段による
ユーザアクションの受け付けにおいて、印刷が中断され
てから一定時間、ユーザからアクションがなく、かつ、
当該手動両面印刷ジョブ以外の他の印刷ジョブが存在す
る場合、前記他の印刷ジョブを先行して印刷処理するこ
とを特徴とする請求項１に記載の印刷システム。
【請求項５】前記片面印刷後のもう片面の印刷開始時
のタイミングの前記ユーザインターフェース手段による
ユーザアクションの受け付けにおいて、一定時間、所定
のユーザアクションがなかった場合、両面印刷データ以
降の印刷データを先に印刷し、再度前記ユーザインター
フェース手段によるユーザアクションの受け付けに戻る
一連の処理を、所定のユーザアクションがない限り続け
ることを特徴とする請求項４に記載の印刷システム。
【請求項６】前記片面印刷後のもう片面の印刷開始時
のタイミングの前記ユーザインターフェース手段による
ユーザアクションの受け付けにおいて、一定時間、所定
のユーザアクションがなかった場合、両面印刷データ以
降の印刷データを先に印刷し、再度前記ユーザインター
フェース手段によるユーザアクションの受け付けに戻る
一連の処理を、所定のユーザアクションがない限り一定
回数行なった後、当該手動両面印刷ジョブを破棄するこ
とを特徴とする請求項４に記載の印刷システム。
【請求項７】前記一定時間の指定をユーザが前記ユー
ザインターフェース手段を介して行なうことを特徴とす
る請求項２〜６に記載の印刷システム。
【請求項８】前記ユーザが指定した一定時間に関する
情報が手動両面印刷データ中に格納されて印刷システム
内で授受されることを特徴とする請求項７に記載の印刷
システム。
【請求項９】前記一定回数の指定をユーザが前記ユー
ザインターフェース手段を介して行なうことを特徴とす
る請求項６に記載の印刷システム。
【請求項１０】前記ユーザが指定した一定回数に関す
る情報が手動両面印刷データ中に格納されて印刷システ
ム内で授受されることを特徴とする請求項９に記載の印
刷システム。
【請求項１１】給紙口の用紙無し、トナー、インクな
どの印刷材料切れなどにより印刷続行不能な致命的エラ
ーが生じた場合、前記手動両面印刷ジョブを中止、破
棄、または延期させる例外処理の進行を停止させること
を特徴とする請求項１に記載の印刷システム。
【請求項１２】相互にネットワーク接続された複数の
ホスト装置と印刷装置から成り、前記手動両面印刷すべ
きデータの生成、ユーザインターフェース手段による前
記所定のユーザアクションの受け付け、および、前記制
御手段による手動両面印刷ジョブを中止、破棄、または
延期させる例外処理の任意の部分が前記複数のホスト装
置と印刷装置のうち任意の装置で実行され、前記手動両
面印刷ジョブに関する処理全体がこれらの複数のホスト
装置と印刷装置の協働により実行されることを特徴とす
る請求項１〜１１に記載の印刷システム。
【請求項１３】印刷すべき画像情報を生成し、生成し
た画像情報を印刷装置に転送するホスト装置と、ホスト
装置から転送された画像情報を印刷出力する印刷装置か
ら成り、最初に奇数ページあるいは偶数ページのみの画
像情報を印刷装置で印刷させ、片面の印刷終了後、ユー
ザが当該片面印刷された用紙を給紙口に再セットし、次
に最初に印刷したページと異なる偶数ページあるいは奇
数ページを残る片面に印刷させる手動両面印刷ジョブを
実行する印刷システムの制御方法において、前記手動両面印刷ジョブの開始時、ないし片面印刷後の
もう片面の印刷開始時のタイミングにおいて、前記手動
両面印刷ジョブの印刷処理を一時中断して所定のユーザ
アクションを受け付けるユーザインターフェース工程
と、前記タイミングにおいて前記ユーザインターフェース工
程で前記所定のユーザアクションが行なわれなかった場
合、当該の手動両面印刷ジョブを中止、破棄、または延
期させる例外処理を実行する制御工程を有することを特
徴とする印刷システムの制御方法。
【請求項１４】前記両面印刷開始タイミングの前記ユ
ーザインターフェース工程のユーザアクションの受け付
けにおいて、印刷が中断されてから一定時間、所定のユ
ーザアクションがなかった場合、手動両面印刷処理を中
止し、通常のページ順で印刷を再開することを特徴とす
る請求項１３に記載の印刷システムの制御方法。
【請求項１５】前記片面印刷後のもう片面の印刷開始
時のタイミングの前記ユーザインターフェース工程のユ
ーザアクションの受け付けにおいて、印刷が中断されて
から一定時間、所定のユーザアクションがなかった場
合、当該の手動両面印刷ジョブを破棄することを特徴と
する請求項１２に記載の印刷システムの制御方法。
【請求項１６】前記片面印刷後のもう片面の印刷開始
時のタイミングの前記ユーザインターフェース工程のユ
ーザアクションの受け付けにおいて、印刷が中断されて
から一定時間、ユーザからアクションがなく、かつ、当
該手動両面印刷ジョブ以外の他の印刷ジョブが存在する
場合、前記他の印刷ジョブを先行して印刷処理すること
を特徴とする請求項１３に記載の印刷システムの制御方
法。
【請求項１７】前記片面印刷後のもう片面の印刷開始
時のタイミングの前記ユーザインターフェース工程のユ
ーザアクションの受け付けにおいて、一定時間、所定の
ユーザアクションがなかった場合、両面印刷データ以降
の印刷データを先に印刷し、再度前記ユーザインターフ
ェース工程のユーザアクション受け付けに戻る一連の処
理を、所定のユーザアクションがない限り続けることを
特徴とする請求項１６に記載の印刷システムの制御方
法。
【請求項１８】前記片面印刷後のもう片面の印刷開始
時のタイミングの前記ユーザインターフェース工程のユ
ーザアクションの受け付けにおいて、一定時間、所定の
ユーザアクションがなかった場合、両面印刷データ以降
の印刷データを先に印刷し、再度前記ユーザインターフ
ェース工程のユーザアクション受け付けに戻る一連の処
理を、所定のユーザアクションがない限り一定回数行な
った後、当該手動両面印刷ジョブを破棄することを特徴
とする請求項１６に記載の印刷システムの制御方法。
【請求項１９】前記一定時間の指定をユーザが前記ユ
ーザインターフェース工程を介して行なうことを特徴と
する請求項１４〜１８に記載の印刷システムの制御方
法。
【請求項２０】前記ユーザが指定した一定時間に関す
る情報が手動両面印刷データ中に格納されて印刷システ
ム内で授受されることを特徴とする請求項１９に記載の
印刷システムの制御方法。
【請求項２１】前記一定回数の指定をユーザが前記ユ
ーザインターフェース工程を介して行なうことを特徴と
する請求項１８に記載の印刷システムの制御方法。
【請求項２２】前記ユーザが指定した一定回数に関す
る情報が手動両面印刷データ中に格納されて印刷システ
ム内で授受されることを特徴とする請求項１３に記載の
印刷システムの制御方法。
【請求項２３】給紙口の用紙無し、トナー、インクな
どの印刷材料切れなどにより印刷続行不能な致命的エラ
ーが生じた場合、前記手動両面印刷ジョブを中止、破
棄、または延期させる例外処理の進行を停止させること
を特徴とする請求項１３に記載の印刷システムの制御方
法。
【請求項２４】印刷システムが相互にネットワーク接
続された複数のホスト装置と印刷装置から構成され、前
記手動両面印刷すべきデータの生成、ユーザインターフ
ェース工程における前記所定のユーザアクションの受け
付け、および、前記制御工程における手動両面印刷ジョ
ブを中止、破棄、または延期させる例外処理の任意の部
分が前記複数のホスト装置と印刷装置のうち任意の装置
で実行され、前記手動両面印刷ジョブに関する処理全体
がこれらの複数のホスト装置と印刷装置の協働により実
行されることを特徴とする請求項１３〜２３に記載の印
刷システムの制御方法。
【請求項２５】印刷すべき画像情報を生成し、生成し
た画像情報を印刷装置に転送するホスト装置と、ホスト
装置から転送された画像情報を印刷出力する印刷装置か
ら成り、最初に奇数ページあるいは偶数ページのみの画
像情報を印刷装置で印刷させ、片面の印刷終了後、ユー
ザが当該片面印刷された用紙を給紙口に再セットし、次
に最初に印刷したページと異なる偶数ページあるいは奇
数ページを残る片面に印刷させる手動両面印刷ジョブを
実行する印刷システムの制御プログラムを格納したコン
ピュータ読取可能な記憶媒体において、前記手動両面印刷ジョブの開始時、ないし片面印刷後の
もう片面の印刷開始時のタイミングにおいて、前記手動
両面印刷ジョブの印刷処理を一時中断して所定のユーザ
アクションを受け付けるユーザインターフェース工程
と、前記タイミングにおいて前記ユーザインターフェース工
程で前記所定のユーザアクションが行なわれなかった場
合、当該の手動両面印刷ジョブを中止、破棄、または延
期させる例外処理を実行する制御工程を格納したことを
特徴とする印刷システムの制御プログラムを格納したコ
ンピュータ読取可能な記憶媒体。
【請求項２６】前記両面印刷開始タイミングの前記ユ
ーザインターフェース工程のユーザアクションの受け付
けにおいて、印刷が中断されてから一定時間、所定のユ
ーザアクションがなかった場合、手動両面印刷処理を中
止し、通常のページ順で印刷を再開するための制御手順
を格納したことを特徴とする請求項２５に記載の印刷シ
ステムの制御プログラムを格納したコンピュータ読取可
能な記憶媒体。
【請求項２７】前記片面印刷後のもう片面の印刷開始
時のタイミングの前記ユーザインターフェース工程のユ
ーザアクションの受け付けにおいて、印刷が中断されて
から一定時間、所定のユーザアクションがなかった場
合、当該の手動両面印刷ジョブを破棄するための制御手
順を格納したことを特徴とする請求項２５に記載の印刷
システムの制御プログラムを格納したコンピュータ読取
可能な記憶媒体。
【請求項２８】前記片面印刷後のもう片面の印刷開始
時のタイミングの前記ユーザインターフェース工程のユ
ーザアクションの受け付けにおいて、印刷が中断されて
から一定時間、ユーザからアクションがなく、かつ、当
該手動両面印刷ジョブ以外の他の印刷ジョブが存在する
場合、前記他の印刷ジョブを先行して印刷処理するため
の制御手順を格納したことを特徴とする請求項２５に記
載の印刷システムの制御プログラムを格納したコンピュ
ータ読取可能な記憶媒体。
【請求項２９】前記片面印刷後のもう片面の印刷開始
時のタイミングの前記ユーザインターフェース工程のユ
ーザアクションの受け付けにおいて、一定時間、所定の
ユーザアクションがなかった場合、両面印刷データ以降
の印刷データを先に印刷し、再度前記ユーザインターフ
ェース工程のユーザアクション受け付けに戻る一連の処
理を、所定のユーザアクションがない限り続けるための
制御手順を格納したことを特徴とする請求項２８に記載
の印刷システムの制御プログラムを格納したコンピュー
タ読取可能な記憶媒体。
【請求項３０】前記片面印刷後のもう片面の印刷開始
時のタイミングの前記ユーザインターフェース工程のユ
ーザアクションの受け付けにおいて、一定時間、所定の
ユーザアクションがなかった場合、両面印刷データ以降
の印刷データを先に印刷し、再度前記ユーザインターフ
ェース工程のユーザアクション受け付けに戻る一連の処
理を、所定のユーザアクションがない限り一定回数行な
った後、当該手動両面印刷ジョブを破棄するための制御
手順を格納したことを特徴とする請求項２８に記載の印
刷システムの制御プログラムを格納したコンピュータ読
取可能な記憶媒体。
【請求項３１】前記一定時間の指定をユーザが前記ユ
ーザインターフェース工程を介して行なうための制御手
順を格納したことを特徴とする請求項２６〜３０に記載
の印刷システムの制御プログラムを格納したコンピュー
タ読取可能な記憶媒体。
【請求項３２】前記ユーザが指定した一定時間に関す
る情報を手動両面印刷データ中に格納して印刷システム
内で授受するための制御手順を格納したことを特徴とす
る請求項３１に記載の印刷システムの制御プログラムを
格納したコンピュータ読取可能な記憶媒体。
【請求項３３】前記一定回数の指定をユーザが前記ユ
ーザインターフェース工程を介して行なうための制御手
順を格納したことを特徴とする請求項３０に記載の印刷
システムの制御プログラムを格納したコンピュータ読取
可能な記憶媒体。
【請求項３４】前記ユーザが指定した一定回数に関す
る情報を手動両面印刷データ中に格納して印刷システム
内で授受するための制御手順を格納したことを特徴とす
る請求項３３に記載の印刷システムの制御プログラムを
格納したコンピュータ読取可能な記憶媒体。
【請求項３５】給紙口の用紙無し、トナー、インクな
どの印刷材料切れなどにより印刷続行不能な致命的エラ
ーが生じた場合、前記手動両面印刷ジョブを中止、破
棄、または延期させる例外処理の進行を停止させるため
の制御手順を格納したことを特徴とする請求項２５に記
載の印刷システムの制御プログラムを格納したコンピュ
ータ読取可能な記憶媒体。
【請求項３６】印刷システムが相互にネットワーク接
続された複数のホスト装置と印刷装置から構成され、前
記手動両面印刷すべきデータの生成、ユーザインターフ
ェース工程における前記所定のユーザアクションの受け
付け、前記制御工程における手動両面印刷ジョブを中
止、破棄、または延期させる例外処理の任意の部分を前
記複数のホスト装置と印刷装置のうち任意の装置で実行
し、前記手動両面印刷ジョブに関する処理全体をこれら
の複数のホスト装置と印刷装置の協働により実行するた
めの制御手順を格納したことを特徴とする請求項２５〜
３５に記載の印刷システムの制御プログラムを格納した
コンピュータ読取可能な記憶媒体。