JP2006255833A - クーラント濾過装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 加工処理が実行されると、並行して濾過フィルタの目詰まりチェック処理が定期的に行われる。目詰まりチェック処理では、圧力センサが正常であるか否か(S1)、工具の先端からクーラントが吐出されているか否か(S2)が判断され、圧力センサが正常であり、且つ工具の先端からクーラントが吐出されていないことを条件に逆洗処理が実行される(S5)。
【選択図】 図3
Description
前記濾過フィルタが目詰まりすると、工作機械から回収したクーラントを工作機械に戻すためのポンプ装置に負荷が掛かり過ぎるため、前記濾過フィルタを適宜、洗浄したり交換したりする必要がある。このため、クーラント濾過装置には、濾過フィルタを洗浄するための洗浄機構が設けられている。
従って、加工プログラムに洗浄指令コードを組み込むことを忘れると、加工プログラムにより全ての加工動作が終了するまで洗浄作業が行われない。加工プログラムが長い場合は一連の加工動作が終了するまでに切粉が濾過フィルタに詰まり、その旨が報知されてしまうことがあった。また、加工動作によっては切粉が発生し易く、洗浄指令コードや終了コードに基づき洗浄作業が行われる前に切粉がフィルタに詰まってしまう場合もある。
前記クーラント濾過装置5は、工作機械1から排出される使用済みクーラントを回収槽(図示せず)を介して回収し貯溜するクーラントタンク6(回収手段に相当)、クーラントタンク6内のクーラントを吸い上げる中圧ポンプ7(吐出圧1.5〜7.0MPa)、前記中圧ポンプ7の吐出口7aに接続された第1の還流パイプ8、前記第1の還流パイプ8にフィルタ装置9を介して接続された第2の還流パイプ10を備えている。
中圧ポンプ7の吸込口7bに接続されたパイプ11は、前記クーラントタンク6の内部まで延びている。前記パイプ11の下端部には円筒状のサクションフィルタ12が接続されている。
第1及び第2の還流パイプ8及び10は、それぞれハウジング13の液入口13a及び液出口13bに接続されている。第1及び第2の還流パイプ8及び10には両者の圧力に基づいて濾過フィルタ14の目詰まりを検出する差圧スイッチ15が接続されている。
前記バルブA〜Cはいずれもノーマルクローズタイプのもので、オフ状態で閉鎖され、オン状態で開放されるようになっている。本実施例では、中圧ポンプ7が供給手段に相当し、第1及び第2の還流パイプ8,10がクーラント供給路に相当する。また、中圧ポンプ7、エア源18から洗浄手段が構成される。
前記操作パネル29は、工作機械1に指令を与えたり、各種の設定を行ったりするための種々のキーを備えている。前記ディスプレイ30は、工作機械1の運転状況等を表示する。前記ROM27には、CPU25が解読、実行する基本的なプログラムが予め格納されている。また、前記RAM28には、加工プログラム、濾過フィルタの目詰まりチェックプログラム、逆洗条件テーブル(いずれも詳しくは後述する)等が記憶保持されている。
後述するように、本実施例では、CPU25は制御手段、洗浄手段、判断手段、計測手段として機能する。
即ち、本実施例では、圧力センサ17の圧力値が正常範囲から外れているときは、ろ過フィルタ14に付着している切り屑等が多いと判断し、エア流入時間t1を長くしている。
ステップT7或いはT8にて取得したフィルタ内洗浄時間t2が経過すると、ステップT9に移行して、バルブCをオフすると共に中圧ポンプ7をオフする。これにより、バルブCが閉状態になる。また、クーラントタンク6からフィルタ装置9へのクーラントの供給が停止される。以上により、逆洗処理が終了する。
本実施例は、クーラントが濾過フィルタ14を通過した時間に応じて濾過フィルタ14に付着する切り屑の量が多くなることに着目したものであり、上記構成によれば、濾過フィルタ14に切り屑が余り付着していない状態で逆洗処理が行われることがない。即ち、不必要に逆洗処理が行われることを防止できる。
図7に示すフローチャートのように、工具4の先端からクーラントが吐出されていないときは(ステップS2にてNO)、予め設定されたエア流入時間及びフィルタ内洗浄時間で逆洗処理を実行するように構成しても良い。このような構成によれば、圧力センサ17の圧力値を記憶しない分、構成を簡単にすることができる。
加圧エアを用いて濾過フィルタを洗浄する方式に代えて、例えば濾過フィルタを回転させてダストをふるい落とす方式、フィルタの外周部をスクレーパでこすり落とす方式でも良い。
工作機械の動作を制御する制御装置は、工作機械とは別に構成されていても良い。
Claims (5)
- 工作機械から排出される使用済みクーラントを回収する回収手段と、
前記回収手段により回収されたクーラントを濾過する濾過フィルタと、
前記濾過フィルタにて濾過されたクーラントを前記工作機械に供給する供給手段と、
前記濾過フィルタの洗浄手段と、
前記洗浄手段による洗浄動作の実行が可能か否かを判断する判断手段と、
前記判断手段により洗浄動作の実行が可能であると判断されたときに、前記洗浄手段に洗浄動作を実行させる制御手段とを備えることを特徴とするクーラント濾過装置。 - 前記供給手段は、前記クーラントを前記工作機械に供給するクーラント供給路を備えると共に、前記濾過フィルタは前記クーラント供給路に設けられ、
前記判断手段は、前記クーラント供給路を通して前記工作機械にクーラントが供給されているときは前記洗浄手段による洗浄動作の実行が不可能であると判断することを特徴とする請求項1記載のクーラント濾過装置。 - 前記工作機械は、加工動作時に内部をクーラントが通過する工具を備え、
前記判断手段は、前記工具による加工動作時には洗浄動作の実行が不可能であると判断し、前記工具の交換時には洗浄動作の実行が可能であると判断するように構成されていることを特徴とする請求項1または2記載のクーラント濾過装置。 - 前記工作機械にクーラントが供給される時間を計測する計測手段を備え、
前記制御手段は、前記判断手段により洗浄動作の実行が可能であると判断され、且つ、前記計測手段により計測された時間が所定時間を経過したときに前記洗浄手段に洗浄動作を実行させるように構成されていることを特徴とする請求項2記載のクーラント濾過装置。 - 前記工具の内部をクーラントが通過した時間を計測する計測手段を備え、
前記制御手段は、前記判断手段により洗浄動作の実行が可能であると判断され、且つ、前記計測手段により計測された時間が所定時間を経過したときに前記洗浄手段に洗浄動作を実行させるように構成されていることを特徴とする請求項3記載のクーラント濾過装置。
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