JP2006253959A - ファクシミリ誤送信防止システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 ファクシミリ誤送信防止システムにおいて、送信データの誤送信を防止する。
【解決手段】 ファクシミリ機11が用紙を読み取って生成された送信データ(画像データ)は、構内交換装置12を経由してファクシミリサーバ20に送信され、ファクシミリサーバ20のデータ記憶部に格納される。送信者により送信データの宛先が入力されてから、確認者により当該宛先が確認されると、ファクシミリサーバ20の仮送信手段は、当該宛先に送信データの存在を通知するためのデータを送信する。その後、公衆電話回線網2を経由して、送信データの送信を指示する本送信指令を受け付けると、ファクシミリサーバ20の本送信手段は上記の宛先に送信データを送信する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、公衆電話回線網を経由して送信データを送信するファクシミリ誤送信防止システム、特に、ファクシミリ誤送信防止システムにおいて送信データの誤送信を防止するための誤送信防止技術に関する。
公衆電話回線網に送信データを送信するファクシミリ機では、送信データの誤送信が問題となる。例えば、秘密性の高い情報を含む送信データを送信する場合に、送信データが間違った宛先に誤送信されると、顧客の個人情報が流出することとなってしまい問題となる。ここで、秘密性の高い情報とは、例えば、金融機関の顧客の個人情報や、重要な企業秘密などである。
このような誤送信を防止するための一つの方法として、ファクシミリ機で用紙を読み取って送信データを送信する前に、用紙に印刷された宛先が正しいことを、送信者と、送信者以外の他の者(例えば送信者の上司)が確認する方法がある。また、別の方法として、ファクシミリ機から送信データを送信する時に、ファクシミリ機で押下された宛先が正しいことを、送信者と、送信者以外の他の者の2人で確認する方法がある。
また、送信データの誤送信を防止するためのファクシミリ機に関する技術として、“親展送信”と呼ばれる技術がある。この技術では、送信者側のファクシミリ機から受信者側のファクシミリ機に秘密性の高い送信データを送信するときに、受信者側のファクシミリ機においてパスワードで保護された“私書箱”宛てに送信データを送信する。そして、受信者側のファクシミリ機に正しいパスワードを入力した者だけが、“私書箱”宛てに送信された送信データを印刷して用紙を入手することができる。これにより、秘密性の高い情報の漏洩が防止される。なお、親展送信については、下記のURLに紹介されている。
コニカ・ミノルタ株式会社、製品情報、モノクロ複合機 bizhub7228、[平成17年3月3日検索]、インターネット<URL : http://konicaminolta.jp/products/business/copiers/bw/bizhub7228/>
しかしながら、上述した、用紙に印刷された宛先が正しいことを、送信者と、送信者以外の他の者が確認する方法では、用紙に印刷された宛先が正しいことが確認されたとしても、ファクシミリ機から送信データを送信する時に、送信者によりファクシミリ機で押下される宛先番号が間違っていれば、送信データは間違った宛先に誤送信されてしまう、といった問題がある。
また、上述した、ファクシミリ機で押下された宛先が正しいことを、送信者と、送信者以外の他の者の2人で確認する方法では、ファクシミリ機から送信データを送信する度に2人で確認する必要があり、人員を要し、手間がかかってわずらわしい、といった問題がある。
また、上述した、“親展送信”では、送信者側のファクシミリ機と受信者側のファクシミリ機とで、“親展送信”を行うための共通の通信規約に従って通信を行う必要があり、このためには、送信者側のファクシミリ機と受信者側のファクシミリ機が共通の仕様「Fコード」に従うことが前提となる。よって、この機能を実装していないファクシミリ機の間では“親展送信”を行うことができない、といった問題がある。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、ファクシミリ誤送信防止システムにおいて、送信データの誤送信を防止することを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明は、公衆電話回線網を経由して送信データの送信処理を行うファクシミリ誤送信防止システムであって、送信予定の送信データを格納するデータ記憶手段と、当該送信データの宛先に、当該送信データの存在を通知するためのデータを送信する仮送信手段と、公衆電話回線網を経由して、送信データの送信を指示する本送信指令を受け付ける本送信指令受け付け手段と、本送信指令受け付け手段により本送信指令が受け付けられた場合、宛先に送信データを送信する本送信手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明のファクシミリ誤送信防止システムによれば、データ記憶手段に送信予定の送信データが格納されると、仮送信手段は、送信データの宛先に、送信データの存在を通知するためのデータを送信する。これにより、宛先側の当該データの受信者は、自分宛ての送信データが存在することを知ることができる。そして、宛先側の当該データの受信者は、公衆電話回線網を経由して、ファクシミリ誤送信防止システムに、送信データの送信を指示する本送信指令を送信することができる。ファクシミリ誤送信防止システムの本送信指令受け付け手段が、公衆電話回線網を経由して、送信データの送信を指示する本送信指令を受け付けると、本送信手段は、上記宛先に送信データを送信する。このように、送信者により設定された宛先に送信データの送信するに先立って、当該宛先に送信データの存在を通知するためのデータの送信を行うことで、送信データが間違った宛先に誤送信されることを防止しつつ、送信データを確実に正しい宛先に送信することができる。
また、上述したファクシミリ誤送信防止システムは、送信データの宛先に対応したパスワードを格納したパスワード記憶手段を、さらに備え、本送信指令受け付け手段は、本送信指令として、パスワードを含む情報を取得し、本送信手段は、本送信指令受け付け手段により取得されたパスワードが、パスワード記憶手段に格納された送信データの宛先のパスワードと一致する場合に、宛先に送信データを送信し、本送信指令受け付け手段により取得されたパスワードが、パスワード記憶手段に格納された送信データの宛先のパスワードと一致しない場合に、宛先への送信データの送信を禁止することが好ましい。
これによれば、本送信指令をパスワードを含む情報とすることで、宛先側の受信者がパスワードを知っているか否かを確認することができる。よって、送信データの存在を通知するためのデータが、間違った宛先に送信された場合に、当該間違った宛先側の受信者による本送信指令の送信を不可能にして、送信データが間違った宛先に誤送信されることを防止することができる。
また、上述した目的を達成するために、本発明は、公衆電話回線網を経由して送信データの送信処理を行うファクシミリ誤送信防止システムであって、送信予定の送信データを格納するデータ記憶手段と、送信データの宛先を受け付ける宛先情報受け付け手段と、確認者により宛先が確認されたことを示す確認情報を受け付ける確認情報受け付け手段と、確認情報受け付け手段により確認情報が受け付けられた場合、宛先に送信データを送信する送信手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明のファクシミリ誤送信防止システムによれば、データ記憶手段に送信予定の送信データが格納されると、送信者は送信データの宛先をファクシミリ誤送信防止システムに入力する。ファクシミリ誤送信防止システムの宛先情報受け付け手段が、送信者により入力された送信データの宛先を受け付けると、確認者は送信データの宛先を確認する。ファクシミリ誤送信防止システムの確認情報受け付け手段が、確認者により宛先が確認されたことを示す確認情報を受け付けると、ファクシミリ誤送信防止システムの送信手段は宛先に送信データを送信する。このように、送信者により入力された宛先に送信データを送信するために、送信者以外の少なくとも一人の者による確認を必要とすることで、送信データが間違った宛先に誤送信されることを防止しつつ、送信データを確実に正しい宛先に送信することができる。
また、上述した目的を達成するために、本発明は、コンピュータを、送信予定の送信データを格納するデータ記憶手段、当該送信データの宛先に、当該送信データの存在を通知するためのデータを送信する仮送信手段、公衆電話回線網を経由して、送信データの送信を指示する本送信指令を受け付ける本送信指令受け付け手段、本送信指令受け付け手段により本送信指令が受け付けられた場合、宛先に送信データを送信する本送信手段、として機能させることを特徴とするファクシミリ誤送信防止プログラムである。
また、上述したファクシミリ誤送信防止プログラムは、コンピュータを、送信データの宛先に対応したパスワードを格納したパスワード記憶手段として、さらに機能させ、本送信指令受け付け手段は、本送信指令としてパスワードを含む情報を取得し、本送信手段は、本送信指令受け付け手段により取得されたパスワードが、パスワード記憶手段に格納された送信データの宛先のパスワードと一致する場合に、宛先に送信データを送信し、本送信指令受け付け手段により取得されたパスワードが、パスワード記憶手段に格納された送信データの宛先のパスワードと一致しない場合に、宛先への送信データの送信を禁止することが好ましい。
上述した目的を達成するために、本発明は、コンピュータを、送信予定の送信データを格納するデータ記憶手段、送信データの宛先を受け付ける宛先情報受け付け手段、確認者により宛先が確認されたことを示す確認情報を受け付ける確認情報受け付け手段、確認情報受け付け手段により確認情報が受け付けられた場合、宛先に送信データを送信する送信手段、として機能させることを特徴とするファクシミリ誤送信防止プログラムである。
本発明のファクシミリ誤送信防止システムによれば、送信データの誤送信を防止することができる。
以下、図面を参照して、本発明のファクシミリ誤送信防止システムの好適な実施形態について詳細に説明する。
<ファクシミリ誤送信防止システムの構成>
図1は、ファクシミリ誤送信防止システム1の構成を示すシステム図である。図1に示すように、ファクシミリ誤送信防止システム1は、ファクシミリ機11と、構内交換装置PBX12と、ファクシミリサーバ20と、複数の端末装置13A〜13Zと、で構成されている。ファクシミリ誤送信防止システム1においては、構内交換装置12が、公衆交換電話網PSTN(公衆電話回線網)2に接続されており、その構内交換装置12にはファクシミリ機11とファクシミリサーバ20が接続されている。また、ファクシミリ誤送信防止システム1にはローカルエリアネットワークLAN16が配設され、そのLAN16にはファクシミリサーバ20及び複数の端末装置13A〜13Zが接続されている。
[ ファクシミリ機の構成 ]
ファクシミリ機11には、電話番号又はファックス番号をプッシュするための複数のプッシュボタンと、シャープボタン、*印ボタン、短縮ダイヤルボタン等の複数の機能ボタンが設けられている。また、ファクシミリ機11には、ビジネス文書等が印刷された用紙の紙面を読み取るためのスキャナーが設けられている。送信者がスキャナーに用紙をセットして、宛先のファックス番号を押下すると、ファクシミリ機11は、用紙の紙面を読み取って画像データ(送信データ)を生成し、当該送信データを公衆交換電話網2を介して宛先のファクシミリ機3に送信する。ここで、送信者は、同じファクシミリ誤送信防止システム1内のファクシミリサーバ20を宛先として、送信データを送信することもできる。すなわち、送信者がファクシミリサーバ20を指定するファックス番号を押下すると、ファクシミリ機11は、用紙の紙面を読み取って送信データを生成し、当該送信データを内線14,15及び構内交換装置12を介してファクシミリサーバ20に送信する。また、上記の処理において、ファクシミリ機11は、送信データに、送信データを互いに識別するためのファックスID番号を付加してから、送信データをファクシミリサーバ20に送信する。なお、ファクシミリサーバ20のファックス番号の押下を簡単に行うために、いずれか一つの機能ボタンに、ファクシミリサーバ20のファックス番号を割り付けている。
[ 構内交換装置の構成 ]
構内交換装置PBX12は、いわゆるデジタルPBXであり、ファクシミリ機11及びファクシミリサーバ20に接続されたライン回路と、公衆交換電話網2に接続されたトランク回路と、音声信号の交換接続を行う通話スイッチと、ライン回路、トランク回路及び通話スイッチの交換接続を行う制御部と、を有している。
[ ファクシミリサーバの構成 ]
図2は、ファクシミリサーバ20の機能ブロック図を示している。ファクシミリサーバ20は、物理的には、CPU、ROMやRAMといったメモリ、ハードディスクといった記憶装置、FAX回線ボード22、LANインターフェイス23といった通信機器、キーボード、マウス、ディスプレイといった周辺機器等により構成されている。そして、図2に示すように、ファクシミリサーバ20は、機能的には、制御部30、データ記憶部21、公衆交換電話網2に接続されたFAX回線ボード22、及びLANインターフェイス23を備えている。これらのうち、制御部30は、データ記憶部21、FAX回線ボード22、及びLANインターフェイス23に接続されており、送信者番号認識手段31、宛先情報受け付け手段32、確認情報受け付け手段33、仮送信手段34、本送信指令受け付け手段35、本送信手段36、Webサーバーアプリケーション37、Webブラウザ38を有している。
データ記憶部21には、ファクシミリ機11から内線16を介して到来した送信データが格納される。また、データ記憶部21には、ファクシミリ誤送信防止システム1を利用可能なユーザのユーザ番号及びパスワードのデータや、送信データを送信する宛先のデータ(顧客名、会社名、住所、ファックス番号、電話番号、パスワード等)など、後述する送信データを送信するための処理に必要となる全てのデータが格納されている。
FAX回線ボード22は、公衆交換電話網2に接続され、受信側のファクシミリ機3と回線を接続したり、受信側のファクシミリ機3からの信号を受信したりする。LANインターフェイス23は、ローカルエリアネットワーク16を介して、ファクシミリ誤送信防止システム1に設置された各端末装置13A〜13Zとの通信を行うためのインターフェイスである。
制御部30は、次に説明する各手段31〜38として機能する。制御部30が、ファクシミリ機11から内線16を介して到来した送信データを取り込むと、送信者番号認識手段31は、当該送信データ(画像データ)に対して文字認識処理を行う。詳しくは、送信者は、送信対象の用紙の左上隅部に自己のユーザ番号を押印してから、この用紙をファクシミリ機11の読み取り処理にかけて、ファクシミリ機11に送信データを生成させる。送信者番号認識手段31が、この送信データの左上隅部に対して文字認識処理を行うことにより、押印された送信者番号が検出される。
宛先情報受け付け手段32は、送信者により入力された宛先データを取り込む処理、又は、データ記憶部21に格納された複数の宛先データの中から、送信者により選択された宛先データを取り込む処理を行う。確認情報受け付け手段33は、宛先情報受け付け手段32により取り込まれた宛先データが、確認者により確認されたことを示す確認情報を取り込む処理を行う。仮送信手段34は、データ記憶部21に送信データが格納されていることを通知するためのデータを、公衆交換電話網2を介して送信する処理を行う。
本送信指令受け付け手段35は、公衆交換電話網2を介して発呼があると発呼元と回線を接続し、発呼元におけるプッシュボタンの押下により出力されるトーン信号を、送信データの送信を指示する本送信指令として取り込む。本送信指令は、具体的には、送信データを識別するためのファックスID番号と、発呼元を確認するためのパスワードである。本送信手段36は、本送信指令受け手段35により正しい本送信指令が受け付けられた場合、発呼元に送信データを送信する。
Webサーバーアプリケーション37は、LAN16を経由した端末装置13A〜13Zからのアクセスにより端末装置13A〜13Zに対してWebサイトを閲覧可能にし、データ記憶部21に格納された送信データ及びそれに関連する情報(ファックスID番号、送信者等)などを閲覧可能にする。また、Webブラウザ38は、ファクシミリサーバ20のURLを基にWebサーバーアプリケーション37にアクセスし、Web画面生成プログラム(html等)を取り込んで、そのWeb画面生成プログラムを実行する。表示手段は、Web画面生成プログラムの実行によるWebサイトを表示する。このWebサイトでは、ファクシミリサーバ20のデータ記憶部21に格納された送信データ及びそれに関連する情報などが表示される。
[ 端末装置の構成 ]
端末装置13A〜13Zは、物理的には、キーボード、マウス、CPU、ROM、RAM、ハードディスク、ディスプレイ、LANインターフェイス23といった通信機器等により構成されている。端末装置13A〜13Zは、機能的には、操作部、制御部30、表示手段、及びLANインターフェイス23、を備え、制御部30は、Webブラウザを有している。操作部は、キーボード及びマウス等により構成され、文字や数字の入力等を行う際に用いられる。Webブラウザは、ファクシミリサーバ20のURLを基に、LAN16を介してファクシミリサーバ20のWebサーバーアプリケーション37にアクセスし、Web画面生成プログラム(html等)をダウンロードして、そのWeb画面生成プログラムを実行する。表示手段は、Web画面生成プログラムの実行によるWebサイトを表示する。
<受信側ファクシミリ機の構成>
受信側のファクシミリ機3には、電話番号又はFAX番号をプッシュするための複数のプッシュボタンと、シャープボタン、*印ボタン、短縮ダイヤルボタン等の複数の機能ボタンが設けられている。また、ファクシミリ機3には、ビジネス文書等が印刷された用紙の紙面を読み取るためのスキャナーが設けられている。また、ユーザが通話するための受話器が設けられており、当該受話器には、送話するためのマイク及び受話するためのスピーカが設けられている。
<ファクシミリ誤送信防止システムによる処理>
次に、上述したファクシミリ誤送信防止システム1によって行われる処理について説明する。
[ 送信データの取り込み処理 ]
図3には、ファクシミリサーバ20により実行される、送信データをデータ記憶部21に格納する処理を示すフローチャートである。この処理は、送信者により、用紙がファクシミリ機11のスキャナーにセットされ、ファクシミリサーバ20のファックス番号が押下された時、又は当該ファックス番号に対応する機能ボタンが押下された時に実行される。
用紙の紙面がファクシミリ機11のスキャナーに読み取られると、スキャナーは用紙の紙面の画像データを、送信データとして生成する。ファクシミリ機11は、送信データに、用紙が読み取られた日時のデータを付加してから、構内交換装置12及び内線14,15を介して、ファクシミリサーバ20に送信する。ファクシミリサーバ20が送信データを取り込むと(S301)、制御部30はこの送信データにファックスID番号を割り振り、送信データに、ファックスID番号のデータを付加する。そして、制御部30の送信者番号認識手段31は、画像データ(送信データ)の左上隅部分に対して文字認識処理を行い、用紙の左上隅に押印された送信者番号を検出する(S302)。制御部30は、送信データに、送信者番号のデータを付加してから、データ記憶部21において当該送信者番号に対応する格納領域に送信データを格納する(S303)。
[ 送信者による仮送信指示〜確認者による確認処理〜仮送信処理]
図4には、送信データがデータ記憶部21に格納された後に、送信者及び確認者により行われる処理のフローチャートが示されている。送信者は、ファクシミリ機11に用紙を読み取らせた後に、ファクシミリサーバ20のキーボード及びマウスを操作して、ファクシミリサーバ20のWebブラウザ38を起動させる。続いて、送信者は、Webブラウザ38においてファクシミリサーバ20のURLを設定し、ファクシミリサーバ20のWebサーバーアプリケーション37にアクセスさせる。Webサーバーアプリケーション37は、Webブラウザ38の要求に応じて、ユーザがファクシミリ誤送信防止システムにログインするための画面を表示させるWeb画面生成プログラム(html等)を提供する。Webブラウザ38がWeb画面生成プログラムを実行すると、ファクシミリサーバ20の表示手段には、図6に示されるユーザ番号及びパスワードを入力するためのログイン画面が表示される。ここで、送信者がユーザ番号(送信者番号)とパスワードを入力すると、制御部30は、データ記憶部21に格納された送信者番号とパスワードの対応関係を示すテーブルを参照し、入力されたパスワードが正しいか否かを判定する。そして、入力されたパスワードが正しい場合には、制御部30は、送信者を認証する。
制御部30により送信者が認証されると、Webサーバーアプリケーション37は、Webブラウザ38に対して、認証されたユーザ番号(送信者番号)に関連する送信データの一覧を表示するためのWeb画面生成プログラムを提供する。Webブラウザ38がWeb画面生成プログラムを実行すると、ファクシミリサーバ20の表示手段には、図7に示される送信データの一覧が表示される。図7の画面表示では、認証されたユーザ番号に関連する送信データの一覧が表示されており、先ほどの読み取り処理により生成された送信データは最上欄に表示されている。
ここで、送信データの一覧には、送信データの“ファックスID番号”、“状態”、読み取り処理が行われた“日付”及び“時刻”、“送信者”、“会社名”、“宛先”、“FAX番号”、“確認者”のデータの欄が設けられている。ここで、“状態”の欄には、送信データの処理状況に応じて“未送信”“確認前” “確認済” “送信済み”と表示される。“未送信”とは、送信データがデータ記憶部21に格納されたのみで、何ら処理が行われていない状態を意味する。“確認前”とは、送信者による仮送信指示又は送信指示が行われ、且つ、確認者による確認処理が行われていない状態を意味する。“確認済”とは、確認者による確認処理が行われ、且つ、送信データの送信処理が行われていない状態を意味する。“送信済み”とは、送信データの送信処理が行われた状態を意味する。
なお、確認者とは、送信者により入力された送信データの宛先が正しいか否かを確認する者である。データ記憶部21には、複数のユーザのそれぞれに対応して、一人又は複数人の確認者が設定され、記憶されている。一人の確認者が設定されている場合には、その確認者が出張中であったり休暇中であると、宛先の確認が遅れてしまう。そこで、出来れば、複数人の確認者を設定することが好ましい。なお、確認者は、例えば、送信者の上司を設定したり、隣席の者を設定すればよい。
図7の画面表示において、送信者のマウス操作によって、送信データのファックスID番号のいずれかがクリックされると、Webサーバーアプリケーション37は、Webブラウザ38に対して、クリックされた送信データに関する詳細データを表示するためのWeb画面生成プログラムを提供する。Webブラウザ38がWeb画面生成プログラムを実行すると、ファクシミリサーバ20の表示手段には、クリックされた送信データに関する詳細データが表示される。例えば、図7の一覧表の最上欄に表示された送信データのファックスID番号“25494”がクリックされると、図8に示される画面が表示される。
図8の画面表示は、送信者に送信データの宛先を入力させるための画面である。送信データの宛先として、“お客様名”“会社名”“FAX番号”“電話番号”及び“コメント”を入力するための欄が、空欄で表示されている。また、送信データの宛先を入力するための欄の下側には、送信データの画像データが表示される。なお、画像データの左上隅部には、文字認識処理に供されたユーザ番号“55234”が表示されている。送信者のキーボード操作によって各欄に宛先が入力されてから、さらに、送信者のマウス操作によって画面右側に表示された“送信”がクリックされると、制御部30の宛先情報受け付け手段32は、宛先データを取り込み、図8に表示された送信データと関連付けて記憶する。また、同時に、制御部30は、送信者により仮送信が指示されたことを示す情報を取得する(S401)。
また、上述したように、図8の画面表示において“送信”がクリックされると、ファクシミリサーバ20の表示手段には、図9に示される画面が表示される。図9の画面では、送信データの一覧が更新された状態で表示されている。すなわち、ファックスID番号“25494”の送信データの状態が“確認前”に変更されている。また、ファックスID番号“25494”の送信データの“送信者”、“会社名”、“宛先”、“FAX番号”の欄に、送信者により入力された宛先データが表示されている。
なお、同じ宛先に送信データを送信する機会が多い場合には、送信者による宛先データの入力ミスを回避するために、ファクシミリ誤送信防止システム1に宛先登録機能及び宛先検索機能を用意してもよい。すなわち、図8の画面表示において、送信者のマウス操作によって、画面右側の“参照”がクリックされると、Webサーバーアプリケーション37は、Webブラウザ38に対して、宛先を登録又は検索するためのWeb画面生成プログラムを提供する。Webブラウザ38がWeb画面生成プログラムを実行すると、ファクシミリサーバ20の表示手段には、図10の画面が表示される。
図10の画面表示は、送信者が宛先データを登録又は検索するための画面である。この画面では、“お客様名”“会社名”“住所”“FAX番号”“電話番号” “携帯番号” “パスワード”を入力するための欄が、空欄で表示される。送信者が宛先データを登録する場合には、送信者は、各欄に宛先データを入力してから、さらに、マウスを操作して画面表示された“登録”をクリックする。これにより、制御部30の宛先情報受け付け手段32は、宛先データを取り込んでから、既に登録されている他の宛先データと共にデータ記憶部21に格納する。このように予め宛先データを登録しておくことで、送信者が送信データの送信を行う度に宛先データを入力する必要がなく、送信者の宛先データの入力ミスにより送信データが誤送信されることを防止することができる。なお、ここで登録されたパスワードは、ファクシミリ誤送信防止システム1が受信者を認証するためのパスワードであり、電話、ファクシミリ、Eメール等の手段で受信者に通知される。
また、送信者が既に登録された宛先データを検索する場合には、例えば、“お客様名”の欄に、キーワードとして“やまだ”を入力してから、画面に表示された“検索”をクリックすると、Webサーバーアプリケーション37は、Webブラウザ38に対して、キーワードに対する検索結果を表示するためのWeb画面生成プログラムを提供する。Webブラウザ38がWeb画面生成プログラムを実行すると、ファクシミリサーバ20の表示手段には、図11に示されるようにキーワードに対する検索結果が表示される。ここで、送信者のマウス操作によって、図11に示された表の“お客様名(かな)”の列に表示された名前のいずれかがクリックされると、クリックされた名前の宛先データが入力された状態で図8の画面が表示される。
送信者により宛先データが入力されて仮送信指示が行われた後に、確認者による確認処理が行われる(S402)。すなわち、送信者について設定された確認者が、自己の使用する端末装置13A〜13Zのキーボード及びマウスを操作して、端末装置13A〜13ZのWebブラウザを起動させる。続いて、確認者は、ファクシミリサーバ20のURLを設定し、LAN16を介して、ファクシミリサーバ20のWebサーバーアプリケーション37にアクセスする。Webサーバーアプリケーション37は、端末装置13A〜13ZのWebブラウザの要求に応じて、ユーザがファクシミリ誤送信防止システムにログインするための画面を表示させるWeb画面生成プログラム(html等)を提供する。WebブラウザがWeb画面生成プログラムを実行すると、ファクシミリサーバ20の表示手段には図6に示されるユーザ番号及びパスワードを入力するためのログイン画面が表示される。Webブラウザ38がWeb画面生成プログラムを実行すると、ファクシミリサーバ20の表示手段には、図6に示されるユーザ番号及びパスワードを入力するためのログイン画面が表示される。ここで、確認者が正しいユーザ番号とパスワードを入力すると、制御部30は確認者を認証する。
この画面において、確認者のマウス操作によって一覧表の最上欄に表示された送信データのファックスID番号“25494”がクリックされると、端末装置13A〜13Zの表示手段には、図8に示される画面と同様な形式で、ファックスID番号“25494”の送信データについて、送信者により入力された宛先データが表示される。この画面表示は、確認者に、入力された宛先データの確認を求めるものであるため、画面右側には、図8の画面表示の“送信”に代えて、“確認”と表示される。この画面表示において、確認者が、表示された宛先データが正しいことを確認すると、確認者は、画面右側に表示された“確認”をクリックする。
上述したように、確認者により“確認”がクリックされると、端末装置13A〜13ZからLAN16を介してファクシミリサーバ20に、確認者により宛先データが確認されたことを示す確認情報が送信される(S402)。ファクシミリサーバ20の制御部30の確認情報受け付け手段33が確認情報を取り込むと、制御部30は、仮送信手段34に仮送信処理を実行させる(S403)。ここで、仮送信処理とは、公衆交換電話網2を介して、送信データの宛先に、送信データの存在を通知するためのデータを送信する処理のことである。すなわち、制御部30の仮送信手段34は、受信側のファクシミリ機3に対して発呼を行って回線が接続されると、図12に示される「FAX送付通知状」の送信データを送信する。受信側のファクシミリ機3は、当該送信データを取り込んで、「FAX送付通知状」を用紙に印刷して出力する。「FAX送付通知状」には、所定の電話番号(ファクシミリサーバ20の電話番号)に電話してから、ファックスID番号及び受信者のパスワードの入力を促す文書が記載されている。
[ 本送信処理 ]
図5には、受信者による送信データの要求に応じて、ファクシミリサーバ20により実行される処理のフローチャートが示されている。「FAX送付通知状」を見た受信者が、受話器を取り上げて、「FAX送付通知状」に記載されたファクシミリサーバ20の電話番号を押下すると、公衆交換電話網2を介して、受信者側のファクシミリ機3はファクシミリサーバ20に対して発呼を行う。ファクシミリサーバ20は、発呼に対して応呼して、回線を接続する(S501)。続いて、ファクシミリサーバ20の制御部30の本送信指令受け付け手段35は、データ記憶部21に格納された音声情報を読み出して、接続されている回線を介して、受信者側のファクシミリ機3に音声情報を送信する(S502)。当該音声情報は、受信者側のファクシミリ機3に設けられた受話器のスピーカを介して再生される。音声情報は、受信者にファックスID番号と受信者のパスワードの押下を促すものである。受信者は、当該音声を聞き取いてから、ファクシミリ機3に設けられたボタンに触れて、送信データのファックスID番号と受信者のパスワードを押下して、さらにスタートボタンを押下する。
受信者によりファクシミリ機3のボタンが押下されると、押下されるボタンに応じたトーン信号が公衆交換電話網2を介してファクシミリサーバ20に送信される。本送信指令受け付け手段35は、当該トーン信号を取り込んで、トーン信号に基づいて受信者により押下されたファックスID番号とパスワードを認識する(S503)。そして、本送信指令受け付け手段35は、データ記憶部21に格納された送信データを参照して、送信データのファックスID番号に基づいて受信者を特定する。さらに、本送信指令受け付け手段35は、データ記憶部21に格納された宛先データを参照して、押下されたパスワードが送信データの受信者のパスワードと一致するか否かを判定する(S504)。
ここで、本送信指令受け付け手段35により取得されたパスワードが、データ記憶手段21に格納された送信データの受信者のパスワードと一致する場合に、本送信手段36は、送信データの宛先に送信データを送信する(S505)。受信側のファクシミリ機3は、送信データを取り込んで、印刷処理を行う。これにより、受信者は、送信データが印刷された用紙を入手することができる。その後、制御部30は、回線を切断する。一方、本送信指令受け付け手段35により取得されたパスワードが、データ記憶手段21に格納された送信データの受信者のパスワードと一致しない場合には、制御部30は、パスワードが間違っている旨の音声信号を送信してから回線を切断する(S506)。このように、本送信指令をパスワードを含む情報とすることで、発呼元がパスワードを知っているか否かを確認することができる。よって、仮送信処理が間違った宛先にされた場合に、当該間違った宛先の受信者による本送信指令の送信を不可能にして、送信データが間違った宛先に誤送信されることを防止することができる。また、上述した処理において、制御部30は、送信データを送信した時に、送信データが送信された日時のデータを、ファックスID番号に関連付けて記憶する。送信者及び確認者は、この送信データが送信された日時のデータを、Webブラウザを用いて参照することができる。従来技術では、送信データを送信した後に、本人宛てに送信データが間違いなく届いているか電話で確認をするなどの処理を行っている場合が多い。これに対して、本システムでは、送信者及び確認者は、受信者が送信データを受信した日時を、容易に確認することができる。
なお、ファクシミリサーバ20からパスワードを要求する手順は、次のように行ってもよい。すなわち、受信者が「FAX送付通知状」を見てから、携帯電話や固定電話からファクシミリサーバ20に電話をかけて、ファクシミリサーバ20との間で回線を接続する。そして、受信者が携帯電話や固定電話のボタンを押下して、ファックスID番号及びパスワードをファクシミリサーバ20に送信する。ここで、ファクシミリサーバ20は、データ記憶部21に格納された送信データを参照して、携帯電話等から送信されてきたファックスID番号に基づいて受信者を特定する。さらに、ファクシミリサーバ20は、データ記憶部21に格納された宛先データを参照して、押下されたパスワードが送信データの受信者のパスワードと一致するか否かを判定する。ここで、ファクシミリサーバ20により取得されたパスワードが、データ記憶手段21に格納された送信データの受信者のパスワードと一致する場合に、ファクシミリサーバ20は、送信データの宛先に送信データを送信する。
また、ファクシミリサーバ20からパスワードを要求する手順は、次のように行ってもよい。すなわち、ファクシミリサーバ20が受信側のファクシミリ機3に電話をかけて、受信側のファクシミリ機3との間で回線を接続する。そして、ファクシミリサーバ20が、受信側のファクシミリ機3に音声ガイダンスで「こちらは○○ファックス送信センターです。お客様のパスワードをダイヤルしてください。」というガイダンスを流す。これに応じて、受信者がパスワードを押下すると、ファクシミリサーバ20は、公衆交換電話網2を介して到来するトーン信号に基づいて、受信者により押下されたパスワードを認識する。ここで、本送信指令受け付け手段35により取得されたパスワードが、データ記憶手段21に格納された送信データの受信者のパスワードと一致する場合に、ファクシミリサーバ20は、音声ガイダンスで「それではFAXを送信します。ピーと鳴ったら電話を切ってお待ちください。」というガイダンスを流し、送信データを送信する。この手順によれば、受信者がパスワードを押下するときに、ファクシミリサーバ20とファクシミリ機3との間で回線が接続されたままであるため、送信データのファックスID番号は特定されている。よって、受信者は、ファックスID番号を押下しなくても、送信データの送信を受けることができる。
<本実施形態の効果>
上述した本実施形態のファクシミリ誤送信防止システム1では、送信者により入力された宛先に送信データの送信するに先立って、当該宛先に送信データの存在を通知するために、「FAX送付通知状」のデータの送信を行う。そして、ファクシミリ誤送信防止システム1は、送信データの送信を指示する本送信指令が受け付けられるまで、送信データを送信することがない。よって、本実施形態のファクシミリ誤送信防止システム1では、送信データが間違った宛先に誤送信されることを防止しつつ、送信データを確実に正しい宛先に送信することができる。
また、上述した本実施形態のファクシミリ誤送信防止システム1では、送信者により入力された宛先データに、送信者以外の少なくとも一人の確認者による確認を必要としている。よって、本実施形態のファクシミリ誤送信防止システム1では、これによっても、送信データが間違った宛先に誤送信されることを防止しつつ、送信データを確実に正しい宛先に送信することができる。さらに、確認者は、端末装置からファクシミリ誤送信防止システム1にログインしたときに、送信者に対して宛先データの確認を与えることができるため、送信者による送信データの送信にいちいち立ち会う必要がなく、業務を効率的に行うことができる。また、万が一、送信者が間違った宛先データを入力して、当該宛先に送信データが送られてしまった場合でも、その責任を送信者一人が負うことがなく、その責任を送信者と確認者に分散することができる。このように誤送信の責任を分散することは、送信者が業務を安心して効率的に遂行できる点で効果がる。
また、上述した本実施形態のファクシミリ誤送信防止システム1では、既存のファクシミリシステムを利用してファクシミリ誤送信防止システム1を構築することができるため、ファクシミリ誤送信防止システム1を構築するための費用を安価にすることができる。また、本実施形態のファクシミリ誤送信防止システム1は、受信側のファクシミリ機3のメーカー、機種等を問わず適用することができるため、受信側のファクシミリ機3のメーカー、機種等を、ファクシミリ誤送信防止システム1に合わせて変更する必要がない。
なお、上述した実施形態のファクシミリ誤送信防止システム1では、送信データを送信するときに、送信データの宛先を2人以上で確認して送信する機能と、「FAX送付通知状」を送信して受信者にパスワードを要求する機能と、を併用することにより、送信データの誤送信を好適に防止している。しかし、これらの機能は、必ずしも併用される必要はない。すなわち、上述したファクシミリ誤送信防止システム1において、送信データの宛先を2人以上で確認して送信する機能のみを用いて、受信者にパスワードを要求する機能を用いない構成としてもよい。また、受信者にパスワードを要求する機能のみを用いて、送信データの宛先を2人以上で確認して送信する機能を用いない構成としてもよい。
<他の送信方法、その1>
上述したファクシミリ誤送信防止システム1を利用して、図13に示される手順で送信データの送信を行っても、送信データの誤送信を防止することができる。図13には、送信データがデータ記憶部21に格納された後に、送信者及び確認者により行われる処理の手順が示されている。図4に示される処理と同様に、送信者により、図6の画面においてユーザ番号とパスワードが入力され、図7の画面において送信データのファックスID番号がクリックされ、図8の画面において送信データの宛先データが入力される。ここで、図8の画面において、送信者のマウス操作によって、画面右側に表示された“送信”がクリックされると、制御部30は、送信者により送信データの送信が指示されたことを示す情報を取得する(S131)。
送信者により宛先データが入力されて送信指示が行われた後に、当該送信者の確認者として設定された者が、自己の使用する端末装置13A〜13ZのWebブラウザ38を起動して、ファクシミリ誤送信防止システム1にログインすると、図8と同様な形式で送信データの一覧が画面表示される。ここで、送信者により“送信”がクリックされた送信データについては、送信者により入力された送信データの宛先データが表示される。確認者が、画面に表示された送信データの宛先データが正しいことを確認してから、マウスを操作して画面右側に表示された“確認”をクリックすると、端末装置13A〜13Zからファクシミリサーバ20に、確認者により宛先データが確認されたことを示す確認情報が送信される(S132)。ファクシミリサーバ20の本送信手段36は、端末装置13A〜13Zからの確認情報に応じて、送信データを受信側のファクシミリ機3に送信する処理を行う(S133)。受信側のファクシミリ機3は、送信データを取り込んで、印刷処理を行う。これにより、受信者は、送信データが印刷された用紙を入手することができる。
上述した送信データの送信方法では、送信者により入力された宛先データに、送信者以外の少なくとも一人の確認者による確認を必要としている。よって、このファクシミリ誤送信防止システム1では、送信データが間違った宛先に誤送信されることを防止しつつ、送信データを確実に正しい宛先に送信することができる。さらに、確認者は、端末装置からファクシミリ誤送信防止システム1にログインしたときに、送信者に対して宛先データの確認を与えることができるため、送信者による送信データの送信にいちいち立ち会う必要がなく、業務を効率的に行うことができる。また、万が一、送信者が間違った宛先データを入力して、当該宛先に送信データが送られてしまった場合でも、その責任を送信者一人が負うことがなく、その責任を送信者と確認者に分散することができる。このように誤送信の責任を分散することは、送信者が業務を安心して効率的に遂行できる点で効果がる。
また、このファクシミリ誤送信防止システム1では、既存のファクシミリシステムを利用してファクシミリ誤送信防止システム1を構築することができるため、ファクシミリ誤送信防止システム1を構築するための費用を安価にすることができる。また、このファクシミリ誤送信防止システム1は、受信側のファクシミリ機3のメーカー、機種等を問わず適用することができるため、受信側のファクシミリ機3のメーカー、機種等を、ファクシミリ誤送信防止システム1に合わせて変更する必要がない。
<他の送信方法、その2>
また、図14に示されるファクシミリ誤送信防止システム5を利用して、図15に示される手順で送信データの送信を行っても、送信データの誤送信を防止することができる。図14は、他のファクシミリ誤送信防止システム5の構成を示すシステム図である。図14に示されるファクシミリ誤送信防止システム5では、図1のファクシミリ誤送信防止システム1と比較して、ファクシミリサーバ20がLANに接続されておらず簡略化された構成となっている。
図15には、送信データがデータ記憶部21に格納された後に、送信者及び確認者により行われる処理の手順が示されている。図4に示される処理と同様に、送信者により、図6の画面においてユーザ番号とパスワードが入力され、図7の画面において送信データのファックスID番号がクリックされ、図8の画面において送信データの宛先データが入力される。ここで、図8の画面において、送信者のマウス操作によって、画面右側に表示された“送信”がクリックされると、制御部30は、送信者により送信データの仮送信が指示されたことを示す情報を取得する(S151)。既述したように、仮送信処理とは、送信データの宛先に送信データの存在を通知するためのデータを送信する処理のことである。送信データを受信した受信側のファクシミリ機3は、図13に示される「FAX送付通知状」を印刷して出力する(S152)。「FAX送付通知状」を見た者が、正しいファックスID番号と受信者のパスワードを押下すると、制御部20の本送信指令受け付け手段35は、当該ファックスID番号とパスワードを、本送信指令として取り込む。以降、既述した図5に示される処理が行われる。これにより、受信者は、送信データが印刷された用紙を入手することができる。
上述した本実施形態のファクシミリ誤送信防止システム5では、送信者により入力された宛先に送信データの送信するに先立って、当該宛先に送信データの存在を通知するための「FAX送付通知状」のデータの送信を行う。そして、ファクシミリ誤送信防止システム5は、送信データの送信を指示する本送信指令が受け付けられるまで、送信データを送信することがない。よって、本実施形態のファクシミリ誤送信防止システム5では、送信データが間違った宛先に誤送信されることを防止しつつ、送信データを確実に正しい宛先に送信することができる。
また、上述した本実施形態のファクシミリ誤送信防止システム5では、既存のファクシミリシステムを利用してファクシミリ誤送信防止システム5を構築することができるため、ファクシミリ誤送信防止システム5を構築するための費用を安価にすることができる。また、本実施形態のファクシミリ誤送信防止システム5は、受信側のファクシミリ機3のメーカー、機種等を問わず適用することができるため、受信側のファクシミリ機3のメーカー、機種等を、ファクシミリ誤送信防止システム5に合わせて変更する必要がない。
ファクシミリ誤送信防止システムの構成を示すシステム図である。 ファクシミリサーバの構成を示す機能ブロック図である。 データ記憶部に送信データを格納する処理を示すフローチャートである。 送信者による送信指示から仮送信処理までの手順を示すフローチャートである。 受信者側のファクシミリ機に送信データを送信する処理を示すフローチャートである。 ブラウザによる画面表示を示す模式図である。 ブラウザによる画面表示を示す模式図である。 ブラウザによる画面表示を示す模式図である。 ブラウザによる画面表示を示す模式図である。 ブラウザによる画面表示を示す模式図である。 ブラウザによる画面表示を示す模式図である。 「FAX送付通知状」の内容を示す説明図である。 送信者による送信指示から送信処理までの手順を示すフローチャートである。 ファクシミリ誤送信防止システムの他の構成を示すシステム図である。 送信者による送信指示から仮送信処理までの手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1,5…ファクシミリ誤送信防止システム、2…公衆交換電話網、3…受信側のファクシミリ機、11…送信側のファクシミリ機、12…構内交換装置、13A〜13Z…端末装置、14,15…内線、16…ローカルエリアネットワーク、20…ファクシミリサーバ、21…データ記憶部、22…FAX回線ボード、23…LANインターフェイス、30…制御部、31…送信者番号認識手段、32…宛先情報受け付け手段、33…確認情報受け付け手段、34…仮送信手段、35…本送信指令受け付け手段、36…本送信手段、37…Webサーバーアプリケーション、38…Webブラウザ。

Claims (6)

  1. 公衆電話回線網を経由して送信データの送信処理を行うファクシミリ誤送信防止システムであって、
    送信予定の送信データを格納するデータ記憶手段と、
    当該送信データの宛先に、当該送信データの存在を通知するためのデータを送信する仮送信手段と、
    前記公衆電話回線網を経由して、前記送信データの送信を指示する本送信指令を受け付ける本送信指令受け付け手段と、
    前記本送信指令受け付け手段により前記本送信指令が受け付けられた場合、前記宛先に前記送信データを送信する本送信手段と、
    を備えたことを特徴とするファクシミリ誤送信防止システム。
  2. 前記送信データの宛先に対応したパスワードを格納したパスワード記憶手段を、さらに備え、
    前記本送信指令受け付け手段は、前記本送信指令として、パスワードを含む情報を取得し、
    前記本送信手段は、
    前記本送信指令受け付け手段により取得されたパスワードが、前記パスワード記憶手段に格納された前記送信データの宛先のパスワードと一致する場合に、前記宛先に前記送信データを送信し、
    前記本送信指令受け付け手段により取得されたパスワードが、前記パスワード記憶手段に格納された前記送信データの宛先のパスワードと一致しない場合に、前記宛先への前記送信データの送信を禁止する
    ことを特徴とする請求項1に記載のファクシミリ誤送信防止システム。
  3. 公衆電話回線網を経由して送信データの送信処理を行うファクシミリ誤送信防止システムであって、
    送信予定の送信データを格納するデータ記憶手段と、
    前記送信データの宛先を受け付ける宛先情報受け付け手段と、
    確認者により前記宛先が確認されたことを示す確認情報を受け付ける確認情報受け付け手段と、
    前記確認情報受け付け手段により前記確認情報が受け付けられた場合、前記宛先に前記送信データを送信する送信手段と、
    を備えたことを特徴とするファクシミリ誤送信防止システム。
  4. コンピュータを、
    送信予定の送信データを格納するデータ記憶手段、
    当該送信データの宛先に、当該送信データの存在を通知するためのデータを送信する仮送信手段、
    前記公衆電話回線網を経由して、前記送信データの送信を指示する本送信指令を受け付ける本送信指令受け付け手段、
    前記本送信指令受け付け手段により前記本送信指令が受け付けられた場合、前記宛先に前記送信データを送信する本送信手段、
    として機能させることを特徴とするファクシミリ誤送信防止プログラム。
  5. コンピュータを、前記送信データの宛先に対応したパスワードを格納したパスワード記憶手段として、さらに機能させ、
    前記本送信指令受け付け手段は、前記本送信指令としてパスワードを含む情報を取得し、
    前記本送信手段は、
    前記本送信指令受け付け手段により取得されたパスワードが、前記パスワード記憶手段に格納された前記送信データの宛先のパスワードと一致する場合に、前記宛先に前記送信データを送信し、
    前記本送信指令受け付け手段により取得されたパスワードが、前記パスワード記憶手段に格納された前記送信データの宛先のパスワードと一致しない場合に、前記宛先への前記送信データの送信を禁止する
    ことを特徴とする請求項4に記載のファクシミリ誤送信防止プログラム。
  6. コンピュータを、
    送信予定の送信データを格納するデータ記憶手段、
    前記送信データの宛先を受け付ける宛先情報受け付け手段、
    確認者により前記宛先が確認されたことを示す確認情報を受け付ける確認情報受け付け手段、
    前記確認情報受け付け手段により前記確認情報が受け付けられた場合、前記宛先に前記送信データを送信する送信手段、
    として機能させることを特徴とするファクシミリ誤送信防止プログラム。
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