JP2009253339A - データ送信装置およびデータ転送装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電子メールを使用することなく、指定された送信先にデータを送信することができる技術を提供することを課題とする。
【解決手段】ネットワーク複合機4は、PC5のコンピュータ名、共有フォルダ名などが記述された送信先登録データ73をネットワーク複合機1に送信する。ネットワーク複合機1のユーザは、スキャンデータ75の送信先を、送信先登録データ73に基づいて指定する。ネットワーク複合機1は、スキャンデータ75と、スキャンデータ75の転送先を示す転送指示データ76とを、インターネット印刷プロトコルを用いてネットワーク複合機4に送信する。ネットワーク複合機4は、スキャンデータ75とともに転送指示データ76を受信した場合、転送指示データ76で指定された転送先にスキャンデータ75を転送することを決定する。スキャンデータ75は、SMBプロトコルに基づいてPC5の共有フォルダ51に保存される。
【選択図】図4
【解決手段】ネットワーク複合機4は、PC5のコンピュータ名、共有フォルダ名などが記述された送信先登録データ73をネットワーク複合機1に送信する。ネットワーク複合機1のユーザは、スキャンデータ75の送信先を、送信先登録データ73に基づいて指定する。ネットワーク複合機1は、スキャンデータ75と、スキャンデータ75の転送先を示す転送指示データ76とを、インターネット印刷プロトコルを用いてネットワーク複合機4に送信する。ネットワーク複合機4は、スキャンデータ75とともに転送指示データ76を受信した場合、転送指示データ76で指定された転送先にスキャンデータ75を転送することを決定する。スキャンデータ75は、SMBプロトコルに基づいてPC5の共有フォルダ51に保存される。
【選択図】図4
Description
本発明は、ネットワークを介して電子データを送信するデータ送信装置、およびデータ送信装置から受信した電子データを指定された端末装置に転送するデータ転送装置に関する。
近年、オフィスなどでは、1台でコピー機能、ファックス機能、プリンタ機能、スキャナ機能、電子メール機能などの多機能を備えたネットワーク複合機が用いられている。ネットワーク複合機は、通常、LAN(Local Area Network)に接続されて使用される。ユーザは、LANに接続するPC(Personal Computer)を操作して、ネットワーク複合機の各種機能を利用することができる。
また、ネットワーク複合機が有する機能の一つとして、原稿をスキャンして作成したスキャン画像データを、ユーザが指定したPCの共有フォルダに保存する機能がある。たとえば、特許文献1に係る画像読取装置において、ユーザが入力したユーザ識別情報に対応する共有フォルダ名の一覧が、表示部に表示される。特許文献1に係る画像読取装置は、表示部に表示された共有フォルダ名の一覧からユーザが選択したフォルダに、スキャン画像データを保存する。
上述した特許文献1に係る画像読取装置において、同一のLANに接続するコンピュータが、スキャン画像データの送信対象となる。つまり、特許文献1に係る画像読取装置は、他のLANに接続するコンピュータに、スキャン画像データを送信できない。
一方、電子メールを用いて指定されたメールアドレスにスキャン画像データを送信するネットワーク複合機が存在する。このようなネットワーク複合機は、インターネットなどを介して接続するPCに対して、スキャン画像データを送信することができる。しかしながら、電子メールを用いてスキャン画像データを送信する場合、ネットワーク複合機および送信先のコンピュータが、メールサーバに接続できる環境下にいなければならない。
このように、スキャン画像データを送信する場合、送信先のコンピュータの接続環境に応じてネットワーク複合機の設定をユーザが変更しなければならず、ネットワーク複合機の操作性が損なわれるおそれがあった。また、ネットワーク複合機または送信先のコンピュータの接続環境によっては、スキャン画像データを送信できないケースが発生するという問題があった。
そこで、本発明は前記問題点に鑑み、電子メールを使用することなく、指定された送信先にデータを送信することができる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、ネットワークを介して通信装置に接続されたデータ送信装置であって、前記通信装置との間でファイル共有プロトコルを用いた通信が可能な端末装置の一覧情報を保持し、前記一覧情報を用いて送信データの送信先を設定する送信先設定部と、前記送信先に設定された前記端末装置に前記送信データを転送することを前記通信装置に指示する転送指示情報を作成する転送指示情報作成部と、遠隔印刷プロトコルに基づいて、前記送信データとともに前記転送指示情報を前記通信装置に送信する送信部と、を備えることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の画像読み取り装置であって、さらに、前記端末装置を特定する端末情報を受信し、受信した前記端末情報を前記一覧情報に登録する端末情報登録部、を備えることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、ネットワークを介して接続された通信装置により遠隔印刷プロトコルを用いて送信された送信データを受信する受信部と、前記受信部が前記送信データの転送を指示する転送指示情報を前記送信データとともに受信した場合、前記転送指示情報に基づいて前記送信データの転送先を決定する転送確認部と、ファイル共有プロトコルに基づいて前記送信データを決定された前記転送先に転送する転送部と、を備えることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3に記載のデータ転送装置において、さらに、自装置が前記送信データを転送することができる装置を示す転送先情報を保持し、前記通信装置が前記送信データを送信する前に前記転送先情報を前記通信装置に送信する転送先管理部、
を備えることを特徴とする。
を備えることを特徴とする。
本発明に係るデータ送信装置は、端末装置に送信データを送信する場合、データとともに端末装置への送信データの転送を指示する転送指示情報を、遠隔印刷プロトコルを用いて、前記端末装置と通信することができる通信装置に送信する。これにより、本発明に係るデータ送信装置は、電子メールを使用することなく、直接データを送信することができない端末装置に対してデータを送信することができる。
また、本発明に係るデータ転送装置は、遠隔印刷プロトコルに基づいて送信データとともに転送指示情報を受信した場合、受信した送信データを、ファイル共有プロトコルを用いて転送する。本発明に係るデータ転送装置を用いることによって、送信データの送信元の通信装置は、電子メールを使用することなく、直接データを送信することができない装置にデータを送信することができる。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。本実施の形態では、本発明に係るデータ送信装置およびデータ転送装置の一例として、ネットワーク複合機について説明する。
図1は、本実施の形態に係るネットワーク複合機1、4を含むネットワークシステムの構成図である。図1に示すネットワークシステムでは、ネットワークシステム100、200がインターネット300を介して接続されている。ネットワークシステム100、200は、互いに離れた場所に構築されており、たとえば、企業の拠点などに構築される。
ネットワークシステム100は、ネットワーク複合機1と、PC2とがそれぞれLAN3に接続された構成である。ネットワークシステム200は、ネットワーク複合機4と、PC5とがそれぞれLAN6に接続された構成である。LAN3、6は、それぞれ図示しないルータなどを介して、インターネット300に接続している。
図1に示すネットワークシステムにおいて、ネットワーク複合機1が原稿70を読み取って作成したスキャンデータ75が、PC5の共有フォルダ51に保存される遠隔保存処理が実行される。図1に示す破線矢印は、遠隔保存処理におけるスキャンデータ75の流れを示している。
遠隔保存処理において、ネットワーク複合機1は、Internet Printing Protocol(IPP)を用いて、スキャンデータ75をネットワーク複合機4に送信する。ネットワーク複合機4は、SMB(Server Message Block)プロトコルを用いて、PC5に作成された共有フォルダ51にスキャンデータ75を保存する。
まず、ネットワーク複合機1の構成について説明する。図2は、ネットワーク複合機1の構成を示すブロック図である。ネットワーク複合機1は、制御部11と、操作部12と、タッチパネル式ディスプレイ13と、スキャナ部14と、プリンタ部15と、FAX(ファクシミリ)部16と、LANインタフェース17とを備える。
制御部11は、送信先設定部111と、IPP処理部112と、マイクロプロセッサ(図示省略)とを備える。マイクロプロセッサは、ネットワーク複合機1の全体制御を行う。
送信先設定部111は、スキャナ部14が作成したスキャンデータ75の送信先の設定などを行う。IPP処理部112は、インターネット300を介して接続する各コンピュータとの間で、IPPを用いたデータの送受信を行う。
操作部12は、ネットワーク複合機1に対する各種の指示を入力するためのハードウェアキーなどで構成される。タッチパネル式ディスプレイ13は、ネットワーク複合機1に関する情報、および各種の操作メニューを表示する。
スキャナ部14は、ADF(Auto Document Feeder)等にセットされた原稿70を1ページずつ読み取り、各ページに対応する画像データとしてスキャンデータ75、75・・・を出力する。プリンタ部15は、スキャンデータ75またはPC2が送信した印刷データなどを、各種の設定条件に応じて印刷用紙に印刷する。FAX部16は、公衆回線網(図示省略)を用いたファクシミリ通信を行う。
LANインタフェース17は、LAN3などに接続された各コンピュータとの間で、TCP(Transmission Control Protocol)/IP(Internet Protocol)を用いたデータの送受信を行う。
次に、ネットワーク複合機4の構成について説明する。図3は、ネットワーク複合機4の構成を示すブロック図である。ネットワーク複合機4は、制御部41と、操作部42と、タッチパネル式ディスプレイ43と、スキャナ部44と、プリンタ部45と、FAX部46と、LANインタフェース47とを備える。
制御部41は、転送先決定部411と、IPP処理部412と、転送処理部413と、メモリ414と、マイクロプロセッサ(図示省略)とを備える。マイクロプロセッサは、ネットワーク複合機4の全体制御を行う。
転送先決定部411は、ネットワーク複合機1から受信したデータの内容に応じて、受信したデータを転送するかどうかを判定する。IPP処理部412は、インターネット300に接続する各コンピュータとの間で、IPPを用いたデータの送受信を行う。転送処理部413は、SMBプロトコルを用いて、PC5に作成された共有フォルダ51にデータを保存する。メモリ414は、RAM(Random Access Memory)などで構成されており、受信したデータを一時的に記憶する。
操作部42、タッチパネル式ディスプレイ43、スキャナ部44、プリンタ部45、FAX部46、LANインタフェース47については、ネットワーク複合機1の各構成要素と同様であるため、その説明を省略する。
以下、上述した構成を有するネットワーク複合機1、4の動作について詳しく説明する。まず、遠隔保存処理における処理の流れの概要について、図4を用いて説明する。
図4は、遠隔保存処理におけるネットワーク複合機1、4およびPC5の処理の流れを示す図である。なお、ステップS1〜S3に示す処理は、遠隔保存処理の準備段階に相当する。
まず、PC5のユーザは、PC5を操作して共有フォルダ登録情報71を作成し、共有フォルダ登録情報71をネットワーク複合機4に送信する(ステップS1)。共有フォルダ登録情報71は、PC5のコンピュータ名、共有フォルダ51のフォルダ名、ユーザID、パスワード、スキャンデータ75の送信元(ネットワーク複合機1)のIPアドレスなどが記述されたデータである。
ネットワーク複合機4において、転送先決定部411は、受信した共有フォルダ登録情報71を共有フォルダ管理データ72に登録し、送信先登録データ73をネットワーク複合機1に送信する(ステップS2)。ネットワーク複合機1では、送信先設定部111が、送信先登録データ73を受信した場合、送信先管理テーブル74にPC5のコンピュータ名と、共有フォルダ51のフォルダ名とを登録する(ステップS3)。
このように、ネットワーク複合機1、4に共有フォルダ51に関する情報を登録することによって、遠隔保存処理を実行することが可能となる。
次に、ネットワーク複合機1のユーザが、原稿70をスキャナ部14のADFにセットし、遠隔保存処理の設定を行う(ステップS4)。スキャナ部14は、ネットワーク複合機1のユーザの指示に応じて、原稿70を読み取ってスキャンデータ75、75・・・を作成する(ステップS5)。IPP処理部112は、スキャンデータ75と、スキャンデータ75の転送を指示する転送指示データ76とを、IPPを用いてネットワーク複合機4に送信する(ステップS6)。
ネットワーク複合機4は、転送指示データ76を受信することにより、スキャンデータ75をPC5に転送する(ステップS7)。スキャンデータ75は、SMBプロトコルに基づいて共有フォルダ51に保存される。これにより、スキャンデータ75の遠隔保存処理が終了する。
次に、上述した処理について詳しく説明する。図5は、共有フォルダ登録情報71の登録処理(ステップS2)における、ネットワーク複合機4の動作の流れを示すフローチャートである。まず、PC5が、HyperText Transfer Protocol(HTTP)のPostコマンドなどを用いて、共有フォルダ登録情報71をネットワーク複合機4に送信する。
ネットワーク複合機4が共有フォルダ登録情報71を受信した場合(ステップS21においてYes)、転送先決定部411は、受信した共有フォルダ管理情報71に基づいて共有フォルダ管理データ72を更新する(ステップS22)。共有フォルダ管理データ72には、PC5あるいは図示しない他のPCから送信された共有フォルダ登録情報71が蓄積されている。
次に、転送先決定部411は、受信した共有フォルダ登録情報71に基づいて、送信先登録データ73を作成する(ステップS23)。IPP処理部412は、送信先登録データ73を、IPPを用いてネットワーク複合機1に送信する(ステップS24)。これにより、図5に示す処理が終了する。
送信先登録データ73は、csv(Comma Separated Values)形式のデータであり、ネットワーク複合機4のIPアドレス、ネットワーク複合機4の名前、PC5のコンピュータ名、共有フォルダ51のフォルダ名などが記述される。なお、ネットワーク複合機4のIPアドレスに代えて、URI(Uniform Resource Identifier)情報が記述されてもよい。また、ネットワーク複合機4の名前は、ネットワーク複合機1のユーザがネットワーク複合機4であることを認識できる情報であればよい。たとえば、ネットワーク複合機4の設置場所などが記述されていてもよい。
次に、送信先登録データ73の登録処理(ステップS3)について説明する。図6は、送信先登録データ73の登録処理におけるネットワーク複合機1の動作の流れを示すフローチャートである。
まず、ネットワーク複合機1がIPPに基づくデータを受信した場合(ステップS31においてYes)、送信先設定部111は、受信したデータがcsv形式のデータであるかどうかを判断する(ステップS32)。受信したデータがcsv形式でない場合(ステップS32においてNo)、プリンタ部15が受信したデータを印刷する(ステップS35)ことで、図6に示す処理が終了する。
一方、受信したデータがcsv形式のデータである場合(ステップS32においてYes)、受信したデータが送信先登録データ73であるかどうかを、送信先設定部111が判断する(ステップS33)。受信したデータが送信先登録データ73でない場合(ステップS33においてNo)、プリンタ部15が受信したデータを印刷する(ステップS35)ことで、図6に示す処理が終了する。
受信したデータが送信先登録データ73の場合(ステップS33においてYes)、送信先設定部111は、送信先登録データ73に基づいて送信先管理テーブル74を更新する(ステップS34)。これにより、スキャンデータ75の遠隔保存処理に必要な共有フォルダ51に関する情報の登録が完了する。つまり、スキャンデータ75の遠隔保存処理が可能な状態となる。
図7は、送信先管理テーブル74の一例を示す図である。図7に示すように、送信先管理テーブル74では、送信先登録データ73に記述された各項目の情報が、スキャンデータ75を転送する転送装置(ネットワーク複合機4など)のIPアドレスに基づいて管理されている。図7において破線で示すデータが、PC5の共有フォルダ51に対応するデータであるとする。また、共有フォルダ51のフォルダ名として、共有フォルダ51のネットワークパスが記録されている。
次に、遠隔保存処理の設定(ステップS4)について説明する。図8は、遠隔保存処理における設定画面131の初期状態を示す図である。図9は、ネットワーク複合機4の動作確認を完了した後における設定画面131を示す図である。
ネットワーク複合機1のユーザは、操作部12またはタッチパネル式ディスプレイ13を操作して、図8に示す設定画面131を呼び出す。図8に示す設定画面131には、送信先管理テーブル74に記述された転送装置名がそれぞれ記述された選択ボタン132、132・・・が表示される。
たとえば、「拠点B」に対応する選択ボタン132が押されることにより、IPP処理部112は、ネットワーク複合機4に対して動作確認要求を行う(ステップS41)。具体的には、IPP処理部112が、動作確認通知をネットワーク複合機4に送信する。動作確認通知の送信には、プリンタ属性情報を要求するIPPのコマンド(Get−Printer−Attributeコマンド)などが用いられる。
動作確認応答としてネットワーク複合機4からプリンタ属性情報を受信した場合、送信先設定部111は、ネットワーク複合機4が動作中であると判断する。送信先設定部111は、応答確認処理(ステップS42)として、図9に示す設定画面131を表示する。図9に示す設定画面131には、送信先管理テーブル74に基づいて、ネットワーク複合機4に対応する共有フォルダの一覧情報133が表示されている。
たとえば、一覧情報133からスキャンデータ75の送信先として、PC5に対応する「PC−005」が選択されたとする。この場合、送信先設定部111は、PC5のコンピュータ名と、共有フォルダ51のフォルダ名とがcsv形式で記述された転送指示データ76を作成する。これにより、遠隔保存処理の設定が完了する。そして、図9に示すスキャン開始ボタン134が押されることで、スキャナ部14は、スキャン処理(ステップS5)を実行する。
なお、送信先設定部111は、プリンタ属性情報を受信できない場合、遠隔保存処理ができないことを示すメッセージをタッチパネル式ディスプレイ13に表示し、遠隔保存処理の設定を終了する。
次に、スキャンデータ送信処理(ステップS6)について説明する。図10は、スキャンデータ送信処理におけるネットワーク複合機1の動作の流れを示すフローチャートである。
まず、IPP処理部112が、ネットワーク複合機4に対してジョブ生成要求を送信する(ステップS61)。ジョブ生成応答を受信した場合(ステップS62においてYes)、転送指示データ76がネットワーク複合機4に送信される(ステップS63)。ジョブ生成要求の送信には、IPPのCreate−Jobコマンドなどが用いられ、転送指示データ76の送信には、Send−Documentコマンドが用いられる。
次に、原稿70の各ページに対応するスキャンデータ75がネットワーク複合機4に送信される。具体的には、IPP処理部112は、送信するスキャンデータ75が最後のデータであるかを確認する(ステップS64)。最後のデータでない場合(ステップS64においてNo)、IPP処理部112は、Send−Documentoコマンドを用いて、スキャンデータ75をネットワーク複合機4に送信する(ステップS65)。
一方、最後のデータである場合(ステップS64においてYes)。IPP処理部112は、Send−Documentコマンドにおけるlast−document属性を「true」にして、スキャンデータ75を送信する(ステップS66)。last−document属性とは、送信するデータが最終データであることを示すフラグ情報である。これにより、ネットワーク複合機1は、図10に示す処理を終了する。
次に、スキャンデータ転送処理(ステップS7)について説明する。図11は、スキャンデータ転送処理におけるネットワーク複合機4の動作の流れを示すフローチャートである。
IPP処理部412は、ジョブ生成要求をネットワーク複合機1から受信した場合(ステップS71においてYes)、ジョブ生成応答をネットワーク複合機1に返信する(ステップS72)。これにより、ネットワーク複合機4は、ネットワーク複合機1からデータを受信することができる状態となる。
IPP処理部412は、フラグ情報がない状態でデータを受信した場合(ステップS73においてNo)、データの内容に関係なく、受信したデータをメモリ414に記憶する(ステップS74)。一方、フラグ情報とともにデータを受信した場合(ステップS73においてYes)、IPP処理部412は、受信したデータをメモリ414に記憶し、全ての受信データの内容を確認する(ステップS75)。受信データ中に転送指示データ76がない場合(ステップS76においてNo)、プリンタ部45が受信データを印刷する(ステップS77)ことで、図11に示す処理が終了する。
一方、受信データ中に転送指示データ76がある場合(ステップS76においてYes)、転送処理部413が、SMBプロトコルを用いて受信データに含まれるスキャンデータ75をPC5に転送する(ステップS78)。
具体的には、転送処理部413は、転送指示データ76に記述されたPC名、共有フォルダ名に基づいて、共有フォルダ管理データ72からPC5のユーザ名、パスワードを取得する。転送処理部413は、PC5との間でSMBプロトコルに基づくセッションを開設する。転送処理部413は、取得したPC5のユーザ名、パスワードをPC5に送信して、PC5に認証を要求する。PC5の認証の後で、転送処理部413は、スキャンデータ75の送信先を共有フォルダ51に指定し、スキャンデータ75をPC5に送信する。これにより、スキャンデータ75の遠隔保存処理が完了する。
以上説明したように、本実施の形態に係るネットワーク複合機1は、スキャンデータ75と転送指示データ76とを、IPPを用いてネットワーク複合機4に送信する。ネットワーク複合機4は、転送指示データ76が指示する転送先に受信したスキャンデータ75をPC5に送信する。これにより、ネットワーク複合機4は、電子メールを用いることなく、スキャンデータ75をPC5に送信することができる。
なお、本実施の形態において、遠隔保存処理の設定(ステップS4)時に、IPP処理部112がネットワーク複合機4の動作確認を行う例について説明したが、これに限られない。たとえば、IPP処理部112は、ユーザがスキャン開始ボタン134を押した際に、ネットワーク複合機4の動作確認を行ってもよい。
なお、本実施の形態において、ネットワーク複合機1がIPPを用いて送信先登録データ73を送信する例について説明したが、これに限られない。たとえば、ネットワーク複合機4は、HTTPを用いて送信先登録データ73をネットワーク複合機1に送信してもよい。また、ネットワーク複合機4は、送信先登録データ73をバイナリデータに変換し、FAX部46を介してバイナリデータをネットワーク複合機1に送信してもよい。
1、4 ネットワーク複合機
5 PC(パーソナルコンピュータ)
11、41 制御部
12、42 操作部
13、43 タッチパネル式ディスプレイ
14、44 スキャナ部
15、45 プリンタ部
51 共有フォルダ
111 送信先設定部
112、412 IPP処理部
411 転送先決定部
413 転送処理部
414 メモリ
5 PC(パーソナルコンピュータ)
11、41 制御部
12、42 操作部
13、43 タッチパネル式ディスプレイ
14、44 スキャナ部
15、45 プリンタ部
51 共有フォルダ
111 送信先設定部
112、412 IPP処理部
411 転送先決定部
413 転送処理部
414 メモリ
Claims (4)
- ネットワークを介して通信装置に接続されたデータ送信装置であって、
前記通信装置との間でファイル共有プロトコルを用いた通信が可能な端末装置の一覧情報を保持し、前記一覧情報を用いて送信データの送信先を設定する送信先設定部と、
前記送信先に設定された前記端末装置に前記送信データを転送することを前記通信装置に指示する転送指示情報を作成する転送指示情報作成部と、
遠隔印刷プロトコルに基づいて、前記送信データとともに前記転送指示情報を前記通信装置に送信する送信部と、
を備えることを特徴とするデータ送信装置。 - 請求項1に記載の画像読み取り装置であって、さらに、
前記端末装置を特定する端末情報を受信し、受信した前記端末情報を前記一覧情報に登録する端末情報登録部、
を備えることを特徴とするデータ送信装置。 - ネットワークを介して接続された通信装置により遠隔印刷プロトコルを用いて送信された送信データを受信する受信部と、
前記受信部が前記送信データの転送を指示する転送指示情報を前記送信データとともに受信した場合、前記転送指示情報に基づいて前記送信データの転送先を決定する転送確認部と、
ファイル共有プロトコルに基づいて前記送信データを決定された前記転送先に転送する転送部と、
を備えることを特徴とするデータ転送装置。 - 請求項3に記載のデータ転送装置において、さらに、
自装置が前記送信データを転送することができる装置を示す転送先情報を保持し、前記通信装置が前記送信データを送信する前に前記転送先情報を前記通信装置に送信する転送先管理部、
を備えることを特徴とするデータ転送装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2015104982A1 (ja) * | 2014-01-09 | 2015-07-16 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像形成装置 |
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JP2008028472A (ja) * | 2006-07-18 | 2008-02-07 | Ricoh Co Ltd | Faxゲートウェイ装置 |
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Legal Events
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