JP2006252160A - クーポン発行システム - Google Patents

Abstract

【課題】 消費者の希望に適合したクーポンサービスと消費者の嗜好に適したクーポンサービスとを消費者に対して提供でき、かつ、ＩＣカードに対応させることで、他のサービスと併用して使用できるクーポン発行システムを提供する。
【解決手段】 サービスサーバ１０には、クーポンサービスに対する消費者の希望情報、消費者の購買履歴情報およびクーポン発行者が登録したクーポンサービス情報が記憶されている。サービスサーバ１０は、消費者パソコン２０からの要求を受けて、希望情報および購買履歴情報に基づく消費者分析結果にそれぞれ適合したクーポンサービス情報を選定し、選定したクーポンサービス情報はＩＣカード３０に記憶される。消費者は、クーポンサービス情報を記憶したＩＣカード３０を店舗のＰＯＳレジスタ５１で使用することで、クーポンサービスを受けることができる。
【選択図】 図１

Description

本発明は、クーポン発行者が、ネットワークを介して、消費者側の希望する条件にあったクーポンを消費者が所持する通信端末に直接送信するクーポン発行システムに関し、更に、クーポン発行者側からも消費者に適したクーポンを直接送信することができるクーポン発行システムに関する。

従来、クーポンの発行は、チラシや新聞などを利用した印刷媒体として消費者に提供され、これらの印刷媒体から必要な部分を消費者が事前に切り取って、引き換え用のクーポン券としたり、最初からクーポン券として印刷してこれを消費者に配布するなどして、クーポンサービスは運用されている。

従来のクーポンサービスの運用方法では、予め発行されたクーポン券を所持しなかった場合はクーポン券を利用できなかったり、クーポン券を長期的なマーケッティング戦略として展開できなかったり、クーポン券を所持した消費者の知人はクーポン券を利用できないなどといった問題があるため、本出願人は上述した問題を解決する一つのクーポン発行システムを特許文献１において既に開示している。

特許文献１に記載のクーポン発行システムは、クーポン発行会社がクーポン券の発行や配布を行なわなくても、消費者の希望条件に適合したクーポンサービスを受けることを可能とし、更に、クーポンサービスを受けた消費者が紹介した他の消費者に対しても、クーポンサービスを受けられるようにすることで、新規消費者の開拓を効率的に行なえるようにし、また、消費者においても、パソコンや携帯電話等の通信端末を所持していれば、どこでも、何時でもクーポンの発行を受けてクーポンサービスの利用をすることができるようにしたクーポン発行システムである。

しかしながら、特許文献１に記載したクーポン発行システムでは、消費者が希望してはいないが、消費者に適したクーポンサービスを、クーポン発行会社側から消費者に提供できない問題もある。また、他のサービス（例えば、金融決済機能付き店舗カードなど）で、近年、普及が拡大しているＩＣカード（例えば、接触・非接触ＩＣカード、ＳＩＭ・ＵＩＭ等）に、クーポン券や特典ポイントなどの情報を記憶できない問題がある。
特開２００３−１５０８３９号公報

上述した問題を鑑みて、本発明のクーポン発行システムは、クーポン発行会社がクーポン券の発行や配布を行なわなくても、消費者がクーポンサービスを受けることを可能とし、更に、クーポンサービスを受けた消費者が紹介した他の消費者に対しても、クーポンサービスを受けられるようにすることで、新規顧客の開拓を効率的に行なえるようにしたクーポン発行システムにおいて、消費者側からは希望条件に適合したクーポンサービスを受けられ、クーポン発行会社側からは消費者の嗜好などに適合したクーポンサービスを提供でき、更に、近年、金融決済機能付き店舗カードなどで普及が拡大しているＩＣカードに対応させることで、クーポン券以外のサービスと併用して使用することのできるクーポン発行システムを提供することを目的とする。

この課題を解決する本発明の第１の態様は、クーポン発行者が消費者に提供するクーポンサービス情報と、消費者が希望するクーポンサービスの条件を示す希望情報と消費者の購買履歴情報とを管理するサービスサーバと、前記サービスサーバとネットワークを介して通信可能に接続され消費者の通信端末である消費者端末と、クーポン発行者の通信端末である発行者端末と、消費者が商品を購入する店舗に設置された店舗サーバとにより、消費者に対してクーポンの発行を行なうクーポン発行システムであって、前記サービスサーバには、前記発行者端末から前記サービスサーバに送信されたクーポンサービス情報を登録するクーポンサービス情報データベースと、前記消費者端末から前記サービスサーバに送信された前記希望情報と前記店舗サーバから送信された前記購買履歴情報とが登録される消費者情報データベースと、前記クーポンサービス情報データベースと前記消費者情報データベースに登録された情報とを照合して、消費者の前記希望条件に適合するクーポンサービス情報と、前記購買履歴情報を分析することで得られる消費者の嗜好情報に適合するクーポンサービス情報とを選定するクーポンサービス情報選定手段と、前記クーポンサービス情報選定手段により選定されたクーポンサービス情報を、前記消費者端末からの送信要求信号に応じて、前記消費者端末に送信することでクーポン券の発行を可能にするクーポン発行手段と、前記消費者端末から送信された前記転送要求情報に応じて、前記サービスサーバから前記消費者端末に送信された前記クーポンサービス情報を、前記消費者が指定する他の消費者が有する前記消費者端末に転送するクーポンサービス情報転送手段と、を備えたことを特徴とする。

本発明の第１の態様によれば、前記サービスサーバが前記購買履歴情報を管理することで、消費者側からは希望条件に適合したクーポンサービスを受けるられるばかりか、ＣＲＭ（Customer Relationship Management）の手法を用いることで、クーポン発行会社側からは消費者の嗜好などに適したクーポンサービスを提供できる。

また、本発明の第２の態様は、第１の態様に記載のクーポン発行システムにおいて、消費者は、消費者を特定する情報である消費者情報が記憶されたＩＣカードを所持し、消費者が有する前記消費者端末は前記ＩＣカードとデータ通信するリーダライタを備え、消費者が有する前記消費者端末は、前記サービスサーバから送信された前記クーポンサービス情報を、前記リーダライタを介して前記ＩＣカードに書き込むことを特徴とするクーポン券発行システムである。

本発明の第２の態様によれば、消費者はＩＣカードを所持し、前記サービスサーバから送信された前記クーポンサービス情報が前記ＩＣカードに書き込まれることで、金融決済機能付き店舗カードなどで普及が拡大しているＩＣカードにクーポンサービスを供与することができ、クーポンサービスとそれ以外のサービスと併用して消費者に提供できる。

また、本発明の第３の態様は、第２の態様に記載のクーポン発行システムにおいて、前記サービスサーバの前記消費者情報データベースに、前記クーポンサービス情報の転送要求を行なった消費者を特定する情報である転送者情報および転送を受けた消費者を特定する情報である被転送者情報を記録する転送情報記録手段と、更に、前記クーポンサービス情報の転送要求を行なった消費者に対する特典ポイントを発生させ、前記消費者端末を介し、転送要求を行なった消費者が所持する前記ＩＣカードに、前記特典ポイントを記録する第１の特典ポイント記録手段とを備えたことを特徴とする。

また、本発明の第４態様は、第３の態様に記載のクーポン発行システムであって、前記店舗で前記クーポンサービス情報が使用されたときに、ＩＣカードに記憶された前記消費者情報と前記クーポンサービス情報とが前記店舗サーバから前記サービスサーバに送信され、前記サービスサーバには、前記消費者情報と使用された前記クーポンサービス情報とに基づいて、前記クーポンサービス情報を転送要求した前記転送者情報を前記転送情報記録手段から探索し、前記転送者情報で特定される前記消費者に対して特典ポイントを発生させ、前記消費者情報データベースの前記消費者の情報記録領域に前記特典ポイントを記録させる第２の特典ポイント記録手段を有し、前記サービスサーバは、前記転送者情報で特定される前記消費者が前記サービスサーバにアクセスしたときに、第２の特典ポイント記録手段に記憶されている前記特典ポイントを、前記消費者端末を介して前記ＩＣカードに書き込むことを特徴とする。

上述した本発明のクーポン発行システムによれば、クーポン発行会社がクーポン券の発行や配布を行なわなくても、消費者がクーポンサービスを受けることを可能とし、更に、クーポンサービスを受けた消費者が紹介した他の消費者に対しても、クーポンサービスを受けられるようにすることで、新規顧客の開拓を効率的に行なえる。更に、本発明によれば、消費者側からは希望条件に適合したクーポンサービスを受けるられ、クーポン発行会社側からは消費者の嗜好などに適合したクーポンサービスを提供でき、更に、近年、金融決済機能付き店舗カードなどで普及が拡大しているＩＣカードに対応させることで、クーポン券以外のサービスと併用して使用することのできるクーポン発行システムを提供できる。

以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図１は本発明のクーポン発行システムの概略構成図、図２は消費者が所持するＩＣカードを説明する図、図３は本発明のクーポン発行システムを構成するサービスサーバーのシステムブロック図、図４、図５及び図６は本発明のクーポン発行システムの処理手順を示すシステムブロック図である。

（クーポン券発行システム）
図１に示したように、本発明に係るクーポン発行システムは、クーポンの発行を行なうクーポン発行会社等のクーポン発行者に備えられた通信端末である発行者端末４０と、クーポンを利用して商品やサービスの購入を行なう消費者が所有する通信端末である消費者パソコン２０と、クーポンサービスにより種々の特典を消費者に提供する店舗に備えられたＰＯＳレジスタ５１、店舗端末５２および店舗サーバ５０と、情報センターに備えられ、クーポン発行者が消費者に提供可能なクーポンサービス情報や、消費者が提供を希望するクーポンサービスの条件に関する情報などの消費者情報等を一元的に管理するサービスサーバ１０とを有する。そして、発行者端末４０、消費者パソコン２０、サービスサーバ１０および店舗サーバ５０は、それぞれインターネット等のネットワーク網６０を介して接続されている。

なお、図１ではクーポン発行者と情報センターを区別して記述しているが、情報センターは、クーポン発行者側であるクーポン発行会社が自社で所有する施設であってもよいし、また独立したクーポンサービス情報仲介業者が所有し運営する施設であってもよい。

（発行者端末）
クーポン発行会社等のクーポン発行者に備えられた発行者端末４０は、ネットワーク網６０を介して他の通信端末とデータ通信機能を有し、クーポン発行者が発行するクーポンの具体的な内容や条件などを記述したクーポンサービス情報をサービスサーバ１０に送信する。

（消費者パソコン）
消費者が有する消費者パソコン２０は、消費者が希望するクーポンサービスの条件を示す希望情報をサービスサーバ１０に送信したり、サービスサーバ１０からクーポンサービス情報を受信したりするときに使用する通信端末である。消費者はＩＣカード３０を所持し、消費者パソコン２０はＩＣカード３０とデータ通信するリーダライタ２１を備え、消費者パソコン２０はサービスサーバ１０からクーポン券をデジタル化した情報であるクーポンサービス情報を受信すると、受信したクーポンサービス情報をＩＣカード３０に書き込む。消費者はこのＩＣカード３０を店舗で利用することで、クーポンサービスが供与される。

（ＩＣカード）
図２は、消費者が所持するＩＣカード３０を説明する図である。図２（ａ）はＩＣカード３０の斜視図で、ＩＣカード３０はキャッシュカードやクレジットカードと同じ大きさのプラスチック製カードにＩＣモジュールがエンベットされたカードで、本実施の形態においてＩＣカード３０は接触型ＩＣカードとしている。

図２（ｂ）は、ＩＣカード３０に格納されているファイルの構造を示した図である。消費者が有するＩＣカード３０には、金融決済ディレクトリ３１に関連付けられて、金融決済アプリケーションのＡＤＦ（Application Definition File）としてクレジット決済ＡＤＦ３２と、クーポンサービスのＡＤＦとしてクーポンサービスＡＤＦ３３が格納され、クーポンサービスＡＤＦ３３は、クーポンサービス情報を記憶するＥＦ３４（EF:Elementary File）、消費者情報を記憶するＥＦ３５および後述する特典ポイントを記憶するＥＦ３６を有している。

なお、本実施の形態においてはＩＣカード３０を接触型ＩＣカードとしているが、ＩＣカード３０はアンテナコイルを内蔵し非接触でリーダライタとデータ通信する非接触型ＩＣカード、または接触によるデータ通信と非接触によるデータ通信の２つの通信機能を兼ね備えたデュアルインターフェース型ＩＣカードであってもよい。

加えて、本実施の形態においては、消費者はクーポンサービス情報を記憶するＩＣカード３０を有し、消費者が所持する通信端末を消費者パソコン２０としているが、消費者が所持する通信端末を携帯電話とし、クーポンサービス情報を記憶するＩＣカード３０が、携帯電話に内蔵されるＳＩＭ（Subscriber Identity Module）であっても本発明は実現することができる。消費者が所持する通信端末を携帯電話とすることで、消費者は場所を問わず、クーポンサービス情報をサービスサーバ１０から取得することができる。

消費者が訪れる店舗には、店舗のサービスカウンターなどに設置された店舗端末５２、複数のＰＯＳレジスタ５１（図１は一台のみを記載）、および、ネットワーク網６０に接続された店舗サーバ５０などが備えられ、店舗端末５２およびＰＯＳレジスタ５１は店舗サーバ５０に接続されている。

店舗端末５２は、消費者が所持するＩＣカード３０とデータ通信するためのリーダライタ５２ａと、プリンター５２ｂなどが備えられ、消費者は店舗サーバ５０を使用してサービスサーバ１０にアクセスし、クーポンサービス情報を入手したり、消費者が所持するＩＣカード３０から読み出したクーポンサービス情報をプリンター５２ｂにより用紙に印字出力することができる。

ＰＯＳレジスタ５１には、消費者が所持するＩＣカード３０とデータ通信するためのリーダライタ５１ａが備えられ、ＰＯＳレジスタ５１は消費者が所持するＩＣカード３０を利用して、商品の購入の金融決済やクーポンサービスの供与などを行う。なお、ＰＯＳレジスタ５１が取得した消費者の購買履歴情報は店舗サーバ５０に蓄えられ、店舗サーバ５０に蓄えられた購買履歴情報は、ある一定期間ごと（例えば、１ヶ月ごと）にネットワーク網６０を介してサービスサーバ１０に送信され、購買履歴情報はサービスサーバ１０に記憶される。

（サービスサーバ）
図３は情報センター１０に備えられたサービスサーバ１０のブロック図である。サービスサーバ１０は、データベースとして、クーポン発行者が発行するクーポンサービス情報やクーポンサービスの利用条件などを随時登録しておくクーポンサービス情報データベース１１と、住所、氏名、電話番号等の消費者の個人情報、クーポンサービスへの消費者の希望情報や、店舗サーバ５０から送信される消費者の購買履歴情報などを随時登録しておく消費者情報データベース１２とを備える。

また、サービスサーバ１０は、上述したデータベース以外の手段として、クーポンサービス情報選定手段１３、クーポン発行手段１４、転送情報記録手段１５、クーポンサービス情報転送手段１６、第１の特典ポイント記録手段１７及び第２の特典ポイント記録手段１８とを備える。

クーポンサービス情報データベース１１に登録する情報としては、例えば、クーポンサービスを行なう地域、店舗、販売エリア、商品ジャンル、有効期間、そして価格に対する割引率などの具体的な特典内容であるクーポンサービス情報、年齢、性別等のクーポンサービスの利用条件などで、これらのクーポンサービス情報は、クーポン発行者が自由に設定しクーポンサービス情報データベース１１に登録することができる。

また、消費者情報データベース１２に登録する消費者の希望情報は、例えば、クーポンサービスを希望する地域、店舗、販売エリア、商品ジャンル、有効期間、そしてクーポンサービス情報の配信時間などの情報である。更に、消費者情報データベース１２には、消費者ごとに購買履歴情報（購入した商品情報、購入金額など）が記憶される。消費者情報データベース１２に蓄積された消費者の購買履歴情報をＣＲＭの手法を用いて分析することで、消費者ごとの嗜好などが分析でき、クーポン発行者は消費者の嗜好に適合したクーポンサービスを、消費者に供与できるようになる。

クーポンサービス情報選定手段１３は、消費者が配信を希望するクーポンサービスの条件に適合するクーポンサービス情報と、購買履歴情報から分析した消費者の嗜好に合うクーポンサービス情報とを選定する手段である。クーポンサービス情報選定手段１３は、消費者が所有する消費者パソコン２０からサービスサーバ１０に対して、予め定められた確認依頼用の信号が送信されると、消費者情報データベース１２に登録されたクーポンサービスの希望条件に適合するクーポンサービス情報や、確認依頼用の信号を送信した消費者の購買履歴情報から分析した消費者の嗜好に合うクーポンサービス情報を、クーポンサービス情報データベース１１に登録されたクーポンサービス情報の中から選定する。

そして、クーポン発行手段は、クーポンサービス情報選定手段１３が選定したクーポンサービス情報を消費者パソコン２０に送信する手段で、消費者が所有する消費者パソコン２０からサービスサーバ１０に前述した確認依頼用の信号が送信されると、クーポンサービス情報選定手段１３が選定したクーポンサービス情報を消費者パソコン２０に送信する。そして、消費者パソコン２０に送信されたクーポンサービス情報は、リーダライタ２１を介してＩＣカード３０に記憶される。

クーポンサービス情報転送手段１６は、消費者の消費者パソコン２０から送信された転送要求情報に応じて、サービスサーバ１０からこの消費者に送信さしたクーポンサービス情報を、消費者が指定する他の消費者の通信端末（例えば、消費者パソコン）に転送する機能を有する。

転送情報記録手段１５は、クーポンサービス情報転送手段１６によるクーポンサービス情報の転送があった場合に、転送要求情報を発信した消費者の消費者情報を転送者情報とし、または、転送を受けた消費者の消費者情報を被転送者情報として消費者情報データベース１２に登録する機能を有する。

第１の特典ポイント記録手段１７は、クーポンサービス情報の転送要求を行なった消費者に対する特典ポイントを発生させ、転送要求を行なった消費者が所持するＩＣカード３０に特典ポイントを記録すると共に、消費者情報データベース１２に供与済みの特典ポイントとして記録する機能を有する。

また、第２の特典ポイント記録手段１８は、転送を受けた消費者が、他の消費者から転送されたクーポンサービス情報を使用したときに、クーポンサービス情報を転送した消費者に特典ポイントを与える手段である。転送を受けた消費者が、他の消費者から転送されたクーポンサービス情報を使用すると、少なくとも、使用したクーポンサービス情報を特定する情報と、転送を受けた消費者が所持するＩＣカード３０に記憶された消費者情報とがサービスサーバ１０に送信される。

そして、第２の特典ポイント記録手段は、前記サービスサーバ１０には、前記消費者情報と使用された前記クーポンサービス情報をキー情報として、前記クーポンサービス情報を転送要求した転送者情報を転送情報記録手段から探索する。そして、転送者情報で特定される消費者に対して特典ポイントを発生させ、消費者情報データベース１２に未供与の特典ポイントとして記録する。

サービスサーバ１０は、転送者情報で特定される消費者が消費者パソコン２０またはＰＯＳレジスタ５１などを利用し、サービスサーバ１０にアクセスしたときに、消費者情報データベース１２に記憶された未供与の特典ポイントが、ＩＣカード３０に記憶されている特典ポイントに加算される。そして、消費者情報記録領域に記憶された未供与の特典ポイントは、供与済みの特典ポイントに加算され、加算した未供与の特典ポイントは削除される。

（クーポン発行システムの処理手順）
次に、本発明のクーポン発行システムの処理手順について、図４、５のフローチャートに基づいて説明する。まず、クーポン発行者側は、ネットワーク網６０を介し、発行者端末４０から情報センター１０のサービスサーバ１０にクーポンサービス情報を送信する（Ｓ０１）。クーポンサービス情報を受信すると、サービスサーバ１０は、クーポンサービス情報データベース１１に受信したクーポンサービス情報を登録する（Ｓ０２）。

ステップＳ０１で、クーポン発行者がサービスサーバ１０に送信するクーポンサービス情報としては、例えば、クーポンサービスを行なう地域、店舗、販売エリア、商品ジャンル、有効期間、そして価格に対する割引率などの具体的な特典内容、クーポンサービスを受けることができる条件、その他の種々の必要な情報などの中から任意に選択して、クーポン発行者が自由に設定し登録することができる。

次に、消費者は、消費者パソコン２０を用い、ネットワーク網６０を介して情報センター１０のサービスサーバ１０に対して、クーポンサービスを希望する具体的な希望情報とＩＣカード３０に記憶された消費者情報とを送信する（Ｓ０３）。サービスサーバ１０は、受信した希望情報を消費者情報に関連付けて消費者情報データベース１２に登録する（Ｓ０４）。

消費者の希望情報としては、例えば、クーポンサービスを希望する地域、店舗、販売エリア、商品ジャンル、有効期間、そしてクーポンサービス情報の配信時間、その他の種々の情報がある。

上記のクーポン発行者によるクーポンサービス情報のクーポン情報データベースへの登録（ステップＳ０１およびＳ０２）や、また消費者によるクーポンサービスへの希望情報の消費者情報データベース１２への登録（ステップＳ０３およびＳ０４）は、随時行なえばよく、登録の順番はどちらが先でもよい。

そして、消費者が提供を希望するクーポンサービスの希望条件の情報を、サービスサーバ１０の消費者情報データベース１２に登録させた後においては、消費者がいつでも自分が希望した条件に適合したクーポンサービス情報をサービスサーバ１０から取得できるようになる。

例えば、消費者の自宅に設置された消費者パソコン２０や、店舗に設置された店舗端末５２を利用することで、消費者は情報センターのサービスサーバ１０と通信を行ない、消費者情報データベース１２に登録させたクーポンサービスへの希望情報に適合するクーポンサービス情報などの消費者に送信すべきクーポンサービス情報が、クーポンサービス情報データベース１１に登録されていないか否かについて確認され、消費者情報データベース１２に登録されている場合は、登録されているクーポンサービス情報が消費者のＩＣカード３０に記憶される。

消費者はクーポンサービス情報を取得するために、消費者の消費者パソコン２０もしくは店舗端末５２からサービスサーバ１０にアクセスし、ＩＣカード３０に記憶された消費者情報を含む確認依頼用の信号を送信する（Ｓ０５）。サービスサーバ１０では、この確認依頼用の信号を受信すると、クーポンサービス情報選定手段１３が作動し、消費者情報データベース１２に登録されている消費者の希望情報、および消費者の購買履歴情報の分析結果などに基づいて、クーポンサービス情報データベース１１に登録されているクーポンサービス情報を照合処理し、その希望条件や購買履歴情報の分析結果に適合するクーポンサービス情報を選定する処理が行なわれる（Ｓ０６）。

そして、クーポンサービス情報選定手段１３で選定されたクーポンサービス情報は、クーポン発行手段１４によってサービスサーバ１０から消費者の消費者パソコン２０に対して送信され、消費者パソコン２０に送信されたクーポンサービス情報はＩＣカード３０に記憶され、クーポン発行者側から消費者側に対してクーポンを発行する権利が提供されることになる（Ｓ０７）。

消費者が送信されたクーポンサービス情報を他の消費者に転送したい場合は、消費者パソコン２０からサービスサーバ１０に、クーポンサービス情報の転送依頼情報を送信する（Ｓ０８）。そして、クーポンサービス情報転送手段２２は、転送依頼情報に基づいた他の消費者が所有する通信端末に対して、このクーポンサービス情報の転送を行なう（Ｓ０９）。次に、クーポンサービス情報転送手段２２で処理した転送依頼者及び転送受信者の情報を転送情報記録手段１５に登録する（Ｓ１０）。

次に、第１の特典ポイント記録手段１７により、クーポンサービス情報の転送要求を行なった消費者に対する特典ポイントを発生させ、消費者が所持するＩＣカード３０に発生させた特典ポイントを記憶すると共に、消費者情報データベース１２に供与済みの特典ポイントとして記録する（Ｓ１１）。

上述した手順が実行されることで、消費者は店舗にて供与されたクーポンサービスを利用でき、また、この消費者から転送を受けた消費者も転送されたクーポンサービス情報の利用が可能となる。

（クーポンサービス情報使用時の処理手順）
次に、クーポンサービス情報が送信された消費者が、そのクーポンサービス情報を使用した場合における処理手順について説明する。まず、この消費者が、店舗において商品の購入を行なう際、ＩＣカード３０に格納されたクレジットアプリケーションを利用して商品の購入の決済を行い、希望したクーポンサービスを受けるために、消費者はクーポンサービス情報が記憶されたＩＣカード３０を店員に提出する（Ｓ２１）。

次に、この店員がＩＣカード３０をＰＯＳレジスタ５１に備えられたリーダライタ５１ａに装着すると、ＰＯＳレジスタ５１はＩＣカード３０からクーポンサービス情報を読取り、読み取ったクーポンサービス情報に基づくクーポンサービスを消費者に供与するとともに、ＩＣカード３０を利用して商品の購入の決済を行う（Ｓ２２）。

そして、ＰＯＳレジスタ５１はＩＣカード３０から読み取ったクーポンサービス情報と消費者情報をサービスサーバ１０に送信する（Ｓ２３）。クーポンサービス情報を受信したサービスサーバ１０の第２の特典ポイント記録手段１８は、使用されたクーポンサービス情報が転送された情報であった場合は、クーポンサービス情報を転送した消費者に対して特典ポイントを発生させ、消費者情報データベース１２に未供与の特典ポイントとして記録する（Ｓ２４）。消費者情報データベース１２の消費者情報記録領域に記憶された未供与の特典ポイントは、クーポンサービス情報を転送した消費者がサービスサーバ１０にアクセスしたときに、この消費者が所持するＩＣカード３０に記憶される。

消費者のＩＣカード３０に記憶された各特典ポイントは、商品購入時における割引きや景品などとして消費者に還元される。以上により、本発明のクーポン発行システムの処理が行われ、クーポンサービス情報を他の消費者に転送したり、また転送を依頼することによりその転送依頼者に対するさらなる特典を提供することができる。

以上説明したように、本発明のクーポン発行システムは、クーポン発行会社がクーポン券の発行や配布を行なわなくても、消費者の希望条件に適合したクーポンサービスや消費者の嗜好に合ったクーポンサービスを受けることができ、更に、クーポンサービス情報を最初に受けた消費者が、更に他の消費者に対してもそのクーポンサービス情報の転送を行なうことができるようにしたので、新規の消費者に対する開拓が効率的に行なえるという効果があるばかりか、消費者側からは希望条件に適合したクーポンサービスを受けるられ、クーポン発行会社側からは消費者の嗜好などに適合したクーポンサービスを提供できる。

まや、クーポンサービス情報を消費者が所有するＩＣカード３０に記憶することで、ＩＣカード３０に格納された他のアプリケーション（例えば、クレジットアプリケーションやポイントアプリケーション）と連動させたサービス展開が可能になる。

クーポン発行システムの構成図。 ＩＣカードを説明する図。 サービスサーバのブロック図。 クーポン発行システムの処理手順を示した第１のフロー図。 クーポン発行システムの処理手順を示した第２のフロー図。 クーポンサービス情報を使用した場合の処理手順を示したフロー図。

符号の説明

１０ サービスサーバ
１１ クーポンサービス情報データベース
１２ 消費者情報データベース
１３ クーポンサービス情報選定手段
１４ クーポン発行手段
１５ 転送情報記憶手段
１６ クーポンサービス情報転送手段
１７ 第１の特典ポイント記憶手段
１８ 第２の特典ポイント記憶手段
２０ 消費者パソコン
２１ リーダライタ
３０ ＩＣカード
４０ 発行者端末
５０ 店舗サーバ
５１ ＰＯＳレジスタ
５１ａ リーダライタ
５１ｂ プリンタ

Claims (4)

1. クーポン発行者が消費者に提供するクーポンサービス情報と、消費者が希望するクーポンサービスの条件を示す希望情報及び消費者の購買履歴情報とを管理するサービスサーバと、前記サービスサーバとネットワークを介して通信可能に接続され消費者の通信端末である消費者端末、クーポン発行者の通信端末である発行者端末および消費者が商品を購入する店舗に設置された店舗サーバとにより、消費者に対してクーポンの発行を行なうクーポン発行システムであって、前記サービスサーバには、前記発行者端末から前記サービスサーバに送信されたクーポンサービス情報を登録するクーポンサービス情報データベースと、前記消費者端末から前記サービスサーバに送信された前記希望情報と前記店舗サーバから送信された前記購買履歴情報とが登録される消費者情報データベースと、前記クーポンサービス情報データベースと前記消費者情報データベースに登録された情報とを照合して、消費者の前記希望条件に適合するクーポンサービス情報と、前記購買履歴情報を分析することで得られる消費者の嗜好情報に適合するクーポンサービス情報とを選定するクーポンサービス情報選定手段と、前記クーポンサービス情報選定手段により選定されたクーポンサービス情報を、前記消費者端末からの送信要求信号に応じて、前記消費者端末に送信することでクーポン券の発行を可能にするクーポン発行手段と、前記消費者端末から送信された前記転送要求情報に応じて、前記サービスサーバから前記消費者端末に送信された前記クーポンサービス情報を、前記消費者が指定する他の消費者が有する前記消費者端末に転送するクーポンサービス情報転送手段と、を備えたことを特徴とするクーポン発行システム。
2. 請求項１に記載のクーポン発行システムにおいて、消費者は、消費者を特定する情報である消費者情報が記憶されたＩＣカードを所持し、消費者が有する前記消費者端末は前記ＩＣカードとデータ通信するリーダライタを備え、消費者が有する前記消費者端末は、前記サービスサーバから送信された前記クーポンサービス情報を前記ＩＣカードに書き込むことを特徴とするクーポン発行システム。
3. 請求項２に記載のクーポン発行システムにおいて、前記サービスサーバの前記消費者情報データベースに、前記クーポンサービス情報の転送要求を行なった消費者を特定する情報である転送者情報と、該転送を受けた消費者を特定する情報である被転送者情報とを記録する転送情報記録手段と、更に、前記クーポンサービス情報の転送要求を行なった消費者に対する特典ポイントを発生させ、消費者が所持する前記ＩＣカードに、前記特典ポイントを記録する第１の特典ポイント記録手段とを備えたことを特徴とするクーポン発行システム。
4. 請求項３に記載のクーポン発行システムであって、前記クーポンサービス情報が使用されたときに、ＩＣカードに記憶された前記消費者情報と前記クーポンサービス情報とが前記店舗サーバから前記サービスサーバに送信され、前記サービスサーバには、前記消費者情報と使用された前記クーポンサービス情報とに基づいて、前記クーポンサービス情報を転送要求した前記転送者情報を前記転送情報記録手段から探索し、前記転送者情報で特定される前記消費者に対して特典ポイントを発生させ、前記消費者情報データベースの該消費者の情報記録領域に前記特典ポイントを記録させる第２の特典ポイント記録手段を有し、前記サービスサーバは、前記転送者情報で特定される前記消費者が前記サービスサーバにアクセスしたときに、第２の特典ポイント記録手段に記憶されている前記特典ポイントを前記ＩＣカードに書き込むことを特徴とするクーポン発行システム。
   
   

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