JP2002117310A - 電子クーポン発行システム、サーバ、及び記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 クーポンの利用を促進し、かつクーポンの利
用後の分析を効率的に行うこと。 【解決手段】 クライアント９は電子クーポン２１と電
子クーポン情報と顧客情報を管理サーバ１１に送り、携
帯端末７に管理サーバ１１のＵＲＬやパスワード等を通
知する。管理サーバ１１は、携帯端末７から入力された
パスワード等により携帯端末７を認証し、電子クーポン
２１を携帯端末７に送る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワークを介
して電子クーポンを発行する電子クーポン発行システ
ム、サーバコンピュータ、及び記録媒体に関するもので
ある。

【０００２】

【従来の技術】メーカーや店舗等が、消費者による購買
促進を目的に、特定の商品やサービスの割引等を対象に
発行する金券や優待券をクーポンという。例えば、新聞
の折り込み広告にクーポンを刷り込んでおき、消費者が
来店時にクーポンを持参し提示すれば、クーポンに表示
されたサービスを受けることが可能である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このように通常のクー
ポンは紙に印刷されたものであり、利用するためにはク
ーポンを常時携帯しなければならず、利用者にとっては
面倒である。逆に、利用者にとって面倒なクーポンは利
用されず、販売促進というクーポンの目的は果たされな
くなる。また、クーポンが使用された場合、従来のよう
に紙に印刷されたクーポンでは、利用率を分析する作業
は煩雑であり、利用顧客の特定を行うのは困難である。

【０００４】本発明は、このような問題を鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、クーポンの利用を
促進し、かつ利用後の分析を効率的に行うための電子ク
ーポン発行システム、サーバコンピュータ、及び記録媒
体を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ための第１の発明は、携帯端末とサーバとがネットワー
クを介して接続された電子クーポン発行システムであっ
て、前記携帯端末は、電子クーポンを受ける旨のメッセ
ージと、前記サーバを特定する特定情報が書き込まれた
電子メールを受けとり、前記特定情報を用いて前記サー
バにアクセスし、前記サーバは、前記携帯端末に対して
電子クーポンを送ることを特徴とする電子クーポン発行
システムである。第1の発明では、携帯端末が電子クー
ポンを受ける旨のメッセージと、前記サーバを特定する
特定情報が書き込まれた電子メールを受けとり、前記特
定情報を用いて前記サーバにアクセスすると、前記サー
バは、前記携帯端末に対して電子クーポンを送る。

【０００６】第２の発明は、携帯端末にネットワークを
介して接続されたサーバであって、前記携帯端末は、前
記サーバを特定する特定情報が書き込まれた電子メール
を受けとり、前記特定情報を用いて前記サーバにアクセ
スすると、前記サーバは、前記携帯端末に対して電子ク
ーポンを送ることを特徴とするサーバである。第２の発
明では、携帯端末がサーバを特定する特定情報が書き込
まれた電子メールを受けとり、前記特定情報を用いて前
記サーバにアクセスすると、サーバは前記携帯端末に対
して電子クーポンを送る。第３の発明は、コンピュータ
を請求項７記載のサーバとして機能させるプログラムを
記録した記録媒体である。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下に、図面に基づいて本発明の
実施の形態を詳細に説明する。図１は、本発明の実施の
形態に係る電子クーポン発行システム１の概略構成図で
ある。電子クーポン発行システム１は、ネットワーク
３、携帯端末７、管理サーバ１１、コンピュータ３１等
から構成され、携帯端末７、管理サーバ１１、コンピュ
ータ３１がネットワーク３に接続される。

【０００８】ネットワーク３は例えばインターネットで
ある。携帯端末７は、ネットワーク３に接続され、通信
可能な端末であり、例えば携帯電話、ＰＨＳ、ＰＤＡ等
である。

【０００９】管理サーバ１１は管理会社５に設置され、
電子クーポンデータベース１５、クーポン情報データベ
ース１７、顧客情報データベース１９等を有する。管理
サーバ１１は電子クーポン２１の管理等を行う。電子ク
ーポン２１の詳細については後に説明するが、電子クー
ポン２１はある特定のサービスや商品の割引等が受けら
れる旨を示すものである。

【００１０】電子クーポンデータベース１５は、クライ
アント９から発行を依頼された電子クーポン２１のデー
タ、例えば携帯端末７の画面に表示させる電子クーポン
画像データ等を保持する。即ち、電子クーポンデータベ
ース１５は、クーポン情報データベース１７の提供電子
クーポン名１７１に対応する電子クーポン画像データ等
を保持する。

【００１１】図２、図３は、クーポン情報データベース
１７、顧客情報データベース１９の内容を示す図であ
る。図２に示すように、クーポン情報データベース１７
は、提供電子クーポン名１７１、利用可能期間１７３、
利用可能回数１７５、利用カウンタ１７７等を保持す
る。

【００１２】提供電子クーポン名１７１は、電子クーポ
ンデータベース１５に保持される電子クーポン２１の格
納ファイル名等である。利用可能期間１７３は電子クー
ポン２１の利用期間を示すものであり、例えば「スター
トが２０００年６月１日でエンドが２０００年６月３０
日」等である。利用可能回数１７５は、電子クーポン２
１の利用可能回数であり、例えば「１回」である。利用
カウンタ１７７は携帯端末７による電子クーポン２１の
利用回数をカウントしたものであり、利用回数が利用可
能回数１７５を越えた時点で電子クーポン２１の利用は
中止される。

【００１３】図３に示すように、顧客情報データベース
１９は、電子クーポン２１を送信する携帯端末７の利用
者に関する情報を示し、利用者の名前１９１、性別１９
２、年齢１９３、電話番号１９４、パスワード１９５、
及び提供電子クーポン２１情報へのポインタ１９６を示
す。パスワード１９５は、携帯端末７に電子クーポン２
１を表示させ利用する際に必要な情報であり、後述する
パスワード５５と同じものである。ポインタ１９６は、
クーポン情報データベース１７に保持されるクーポン情
報の内どれが適用されるかを示す情報である。

【００１４】即ち、顧客情報データベース１９の利用者
の名前１９１で示される顧客に対して、クーポン情報デ
ータベース１７の提供電子クーポン名１７１で示される
電子クーポン２１が発行され、利用可能回数１７５等が
クーポン情報データベース１７に保持される。電子クー
ポン２１の画像データは電子クーポンデータベース１５
に保持される。

【００１５】クライアント９は、コンピュータ３１と顧
客情報データベース３３を有する。クライアント９は例
えば小売店等の店舗やメーカーである。クライアント９
が有する顧客情報データベース３３には、各クライアン
ト９毎の顧客情報が保持され、コンピュータ３１は顧客
情報データベース３３の管理等を行う。

【００１６】管理会社５が複数のクライアント９と電子
クーポン２１の発行を契約している場合、管理会社５は
例えばクライアント単位でクーポン情報データベース１
７や顧客情報データベース１９を管理する。

【００１７】次に、電子クーポン発行システム１によっ
て電子クーポン２１が発行され、利用される動作につい
て説明する。図４は電子クーポン発行システム１による
処理を示すフローチャートである。

【００１８】管理サーバ１１は、クライアント９の情報
を顧客情報データベース１９に登録する（ステップ２０
１）。クライアント９の情報とは、クライアント９の名
称、住所等であり、管理会社５は図１には図示しないデ
ータベースにこの情報を保持する。この作業は、管理サ
ーバ１１とクライアント９とが契約した時点で行っても
良い。

【００１９】クライアント９のコンピュータ３１は、管
理サーバ１１に対して、電子クーポン２１、及びそれを
提供する顧客、利用可能期間、利用回数といったクーポ
ン情報等を通知する(ステップ２０２)。即ち、クライア
ント９は、どの顧客にどのような利用条件の電子クーポ
ン２１を発行するかといった情報を管理サーバ１１に通
知する。

【００２０】管理サーバ１１は、通知された電子クーポ
ン２１の画像情報等を電子クーポンデータベース１５
に、提供顧客等を顧客情報データベース１９に、利用可
能期間、利用回数等をクーポン情報をクーポン情報デー
タベース１７に登録する（ステップ２０３）。ステップ
２０２で電子クーポン２１が送られない場合でも、通知
されたクーポン情報を基に管理サーバ１１が電子クーポ
ン２１を作成し、電子クーポンデータベース１５に登録
してもよい。

【００２１】コンピュータ３１は、対象となる顧客、即
ち携帯端末７に電子メールを送付し、電子クーポン２１
の入手方法等を通知する（ステップ２０４）。尚、クラ
イアント９は、顧客のメールアドレスを既に取得してお
り、コンピュータ３１の顧客データベース３３には顧客
のメールアドレスが保持されている。ステップ２０４の
処理は管理サーバ１１によって行われてもよい。

【００２２】ここで、クライアント９が「レストランＡ
ＢＣ」という飲食店であり、携帯端末７の利用者（顧
客）がその飲食店の顧客であったとする。飲食店は上記
の方法に従って、携帯端末７に電子クーポン２１発行を
通知する電子メールを送る。この電子メールには、管理
サーバ１１のＵＲＬ５３及び顧客用のパスワード５５が
付加されている。

【００２３】図５は、管理サーバ１１によって携帯端末
７に送信された電子メールの表示画面５１の例を示す。
図５に示すように、電子メールには「レストランＡＢＣ
にて誕生月に飲食代を１割引するサービスが受けられ
る」という電子クーポン２１のサービス内容、管理サー
バ１１のＵＲＬ５３、パスワード５５が記載される。

【００２４】次に、携帯端末７の利用者（顧客）は電子
メールを確認し、電子クーポン対象のクライアント９の
店舗等を訪問し（ステップ２０５）、店頭にて管理サー
バ１１にアクセスする（ステップ２０６）。即ち、携帯
端末７の利用者は店頭で図５に示す表示画面５１を表示
させ、管理サーバ１１を示すＵＲＬ５３、パスワード５
５を入力し、管理サーバ１１にアクセスする。

【００２５】次に、管理サーバ１１はクーポン情報デー
タベース１７、顧客情報データベース１９を用いて顧客
を認証し、利用可能回数１７５を確認し、電子クーポン
２１を携帯端末７に送信する（ステップ２０７）。即
ち、入力したパスワードから、管理サーバ１１は携帯端
末７の利用者が電子クーポン２１の対象となる顧客であ
ることを認証する。ここで、顧客に対して複数の電子ク
ーポンが発行されている場合があるので、どのクーポン
であるかを顧客に入力させるようにすることもできる。
更に、利用可能回数等のクーポン情報や利用カウンタの
データ等を読み出し、電子クーポン２１の利用回数が利
用可能回数以内であれば、携帯端末７に対して電子クー
ポン２１を送信する。携帯端末７は電子クーポン２１を
画面等に表示し、顧客は電子クーポン２１に記されたサ
ービスを受ける（ステップ２０８）。

【００２６】図６は、電子クーポン２１を表示した携帯
端末７の表示画面６１を示す。利用者は表示画面６１を
店員等に提示し、規定の割引サービスを受ける(ステッ
プ２０８)。

【００２７】次に、管理サーバ１１は、電子クーポン２
１の利用率等を集計、分析し、クライアント９に報告す
る(ステップ２０９)。サーバコンピュータ３１は、管理
サーバ１１から報告を受け取る(ステップ２１０)。

【００２８】即ち、管理サーバ１１は前述のパスワード
や携帯端末番号から顧客を特定し、顧客毎の利用率や電
子クーポン毎の利用率等を集計、分析する。例えば、
「顧客Ａは飲食サービスの利用率が高い」とか「商品Ｂ
の電子クーポン利用率は３０％、商品Ｃの電子クーポン
利用率は４５％」といった分析が行われる。

【００２９】このような分析結果は、管理サーバ１１か
らクライアント９に送られ、クライアント９にとって貴
重なマーケティング情報となる。このように本実施の形
態を用いれば、電子クーポン２１は利用者にとって利用
しやすく、かつクライアント９側にとっても電子クーポ
ン２１の正式な利用者をチェックできるとともに、利用
率等の分析結果を得ることができる。

【００３０】尚、本実施の形態では、クライアント９が
管理会社５に対して電子クーポン２１の管理や分析処理
等に対する料金を支払う。また、顧客の認証には図５に
示すパスワード５５を用いたが、携帯電話等の携帯端末
７には通信会社への登録時に固有の認証ＩＤ番号が与え
られており、その認証ＩＤ番号や携帯電話番号等を利用
して携帯端末７や顧客を識別することも可能である。ま
た、管理会社５とクライアント９を統合し、一つのサー
バコンピュータが管理サーバ１１やコンピュータ３１の
処理を行うこともできる。

【００３１】次に、電子クーポン２１の発行を依頼する
クライアント９とクーポンの対象商品や対象サービスを
提供する店舗等が異なる場合について説明を補足する。
例えば、クライアント９が飲料メーカであり、商品であ
る「飲料Ｘ」の電子クーポン２１の発行を管理会社５に
依頼する。

【００３２】管理サーバ１１は「飲料Ｘ」の割引販売サ
ービスの電子クーポンを発行し、その旨を伝える電子メ
ールを携帯端末７に送る。携帯端末７の利用者は、「飲
料Ｘ」を販売する小売店の店頭で電子クーポン２１にア
クセスする。この際、小売店の店名や支店名等を入力し
たり、選択できるような画面を表示し、利用者に入力し
てもらう。

【００３３】また、携帯端末７と小売店のＰＯＳ対応レ
ジスタに無線通信機能を付加し、電子クーポン２１を無
線で送受信することも可能である。この無線通信機能と
は例えばＢｌｕｅｔｏｏｔｈといった無線通信規格を利
用するものであり、大容量のデータを高速に通信するこ
とができる。

【００３４】こうして小売店のＰＯＳシステムに電子ク
ーポン２１の利用が登録され、小売店から管理会社５や
クライアント９に電子クーポン２１の利用の集計結果等
が送られる。この集計結果を利用して、小売店とクライ
アント９間の電子クーポン２１に関する清算がスムーズ
に行える。

【００３５】また、本実施の形態はチケット等の発行に
も利用することが可能である。携帯端末７の利用者がク
ライアント９から電子チケットを購入した場合、電子チ
ケットは電子クーポン２１と同様に携帯端末７に送ら
れ、図４に示すステップ２０４以降の処理に従って、携
帯端末７の利用者はチケットの必要な会場の入口等で電
子チケットを携帯端末７に表示させ、入場するものであ
る。

【００３６】

【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明によ
れば、クーポンの利用を促進し、かつクーポンの利用後
の分析を効率的に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の実施の形態に係る電子クーポン発行
システム１の概略構成図

【図２】 クーポン情報データベース１７の内容を示す
図

【図３】 顧客情報データベース１９の内容を示す図

【図４】 電子クーポン発行システムによる処理を示す
フローチャート

【図５】 携帯電話７の表示画面５１を示す図

【図６】 携帯電話７の表示画面６１を示す図

【符号の説明】

１………電子クーポン発行システム ３………ネットワーク ５………管理会社 ７………携帯端末 ９………クライアント １１………管理サーバ １５………電子クーポンデータベース １７………クーポン情報データベース １９………顧客情報データベース ２１………電子クーポン

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｇ０７Ｇ 1/14 Ｇ０７Ｇ 1/14 Ｈ０４Ｌ 9/32 Ｈ０４Ｌ 9/00 ６７３Ａ

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 携帯端末とサーバとがネットワークを介
   して接続された電子クーポン発行システムであって、 前記携帯端末は、電子クーポンを受ける旨のメッセージ
   と、前記サーバを特定する特定情報が書き込まれた電子
   メールを受けとり、前記特定情報を用いて前記サーバに
   アクセスし、 前記サーバは、前記携帯端末に対して電子クーポンを送
   ることを特徴とする電子クーポン発行システム。
2. 【請求項２】 前記特定情報は、前記サーバのＵＲＬで
   あることを特徴する請求項１記載の電子クーポン発行シ
   ステム。
3. 【請求項３】 前記電子メールには、前記特定情報とパ
   スワードが書き込まれ、 前記携帯端末は、前記特定情報を用いて前記サーバにア
   クセスし、前記パスワードを用いて認証されることを特
   徴とする請求項１記載の電子クーポン発行システム。
4. 【請求項４】 携帯端末にネットワークを介して接続さ
   れたサーバであって、 前記携帯端末が、前記サーバを特定する特定情報が書き
   込まれた電子メールを受けとり、前記特定情報を用いて
   アクセスすると、前記携帯端末に対して電子クーポンを
   送ることを特徴とするサーバ。
5. 【請求項５】 前記特定情報は、前記サーバのＵＲＬで
   あることを特徴する請求項４記載のサーバ。
6. 【請求項６】 前記電子メールには、前記特定情報とパ
   スワードが書き込まれ、 前記携帯端末が、前記特定情報を用いてアクセスする
   と、前記パスワードを用いて認証することを特徴とする
   請求項４記載のサーバ。
7. 【請求項７】 前記サーバは、 前記携帯端末を有する顧客に関する顧客情報と、 前記電子クーポンに関するクーポン情報を具備すること
   を特徴とする請求項４記載のサーバ。
8. 【請求項８】 前記クーポン情報は、電子クーポンの利
   用可能期間、利用可能回数、利用カウンタ等を有するこ
   とを特徴とする請求項７記載のサーバ。
9. 【請求項９】 前記サーバは、前記電子クーポンの利用
   状況を記録しておくことを特徴とする請求項７記載のサ
   ーバ。
10. 【請求項１０】 コンピュータを請求項７記載のサーバ
    として機能させるプログラムを記録した記録媒体。