JP2006248450A - 車載情報提供装置 - Google Patents

車載情報提供装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006248450A
JP2006248450A JP2005070207A JP2005070207A JP2006248450A JP 2006248450 A JP2006248450 A JP 2006248450A JP 2005070207 A JP2005070207 A JP 2005070207A JP 2005070207 A JP2005070207 A JP 2005070207A JP 2006248450 A JP2006248450 A JP 2006248450A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
image
information
optical flow
providing apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005070207A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4848648B2 (ja
Inventor
Kazuto Kato
和人 加藤
Haruo Takezawa
晴夫 竹澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2005070207A priority Critical patent/JP4848648B2/ja
Publication of JP2006248450A publication Critical patent/JP2006248450A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4848648B2 publication Critical patent/JP4848648B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Abstract

【課題】 実際の走行車両においてピッチ動がキャンセルされる場合でも、提供情報を観察する乗員に自己運動知覚を誘起させる車載情報提供装置を得る。
【解決手段】車載情報提供装置100は、車両運動に応じたオプティカルフロー画像を生成し、車両の乗員が観察している享楽画像と合成して画像表示部106に表示する。これにより、画像観察者(乗員)の視覚刺激を通して画像観察者に自己運動知覚を与えることができる。車速変化が所定量以上検出された場合にのみ、オプティカルフロー画像を提供する。オプティカルフロー画像の提供はサブリミナル表示で行う。オプティカルフロー画像をドットフローで構成したので、オプティカルフロー画像画像を生成する負担が軽く、画像生成部103の構成を簡単にすることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両内で画像などを表示する車載情報提供装置に関する。
車両の乗員が移動中の車両内で車両に固定されている表示画面を見る場合、車両の揺動に伴って画面と乗員との間に相対変位が生じる。一般に、視覚情報から得られる体の運動情報と前庭器(三半規管、耳石)から得られる運動情報とが一致しない場合、人は揺動に対する違和感や不快感を感じる。乗員が車両内から外部風景を見ている場合、視覚、前庭器いずれからも空間内での自身の動きに関する情報が得られ、これらの情報が一致するため違和感は生じない。一方、乗員が車両内の表示画面を注視している場合、視覚からは画面と乗員との相対変位に関する情報しか得られないため、視覚情報から判断した自身の動きと、前庭器からの運動情報から判断した自身の動きとの間に不一致が生じ、違和感や不快感が発生する。
特許文献1には、流動する立体画像に対して手前または奥に、静止している画像パターンもしくは微速移動している画像パターンを表示することにより、観察者の自己運動知覚を制御してシミュレータ酔いを抑制するドライブシミュレータが開示されている。また、特許文献2には、車両のピッチ動や、表示画面〜観察者の頭部間の相対変位を検出し、ピッチ動および相対変位に基づいて画面上の画像表示位置を移動させることにより、観察者にとって表示画像が所定の位置に固定されて見えるようにした車載情報提供装置が開示されている。
特開平9−269723号公報 特開2004−224315号公報
特許文献1の技術は、あらかじめ用意された立体画像へ適用されるものであるため、実際の走行車両で観察される画面への適用が困難である。また、特許文献2の技術は、アクティブサスペンション技術によって走行車両のピッチ動がキャンセルされてしまう場合には、違和感・不快感の低減効果が不十分になってしまう。
本発明による車載情報提供装置は、乗員に提供する情報を表示するとともに、車両の動きに基づく車両運動の推定値を用いて車速変化および進路変化の少なくとも一方に同期するオプティカルフロー情報を生成し、生成したオプティカルフロー情報を表示するようにしたものである。
本発明による車載情報提供装置は、乗員に提供する情報を表示するとともに、車両の動きに基づく車両運動の推定値を用いて車速変化および進路変化の少なくとも一方に同期する移動音情報を生成し、生成した移動音情報を音響再生するようにしたものである。
請求項1〜6、11、12に記載の発明による車載情報提供装置では、車速変化および進路変化の少なくとも一方に同期するオプティカルフロー情報を表示するようにしたので、実際の走行車両においてピッチ動がキャンセルされる場合でも、提供情報を観察する乗員に自己運動知覚を誘起させる結果、乗員が感じる違和感・不快感を低減できる。
請求項7〜11、13に記載の発明による車載情報提供装置では、車速変化および進路変化の少なくとも一方に同期する移動音情報を音響再生するようにしたので、実際の走行車両においてピッチ動がキャンセルされる場合でも、提供情報を観察する乗員に自己運動知覚を誘起させる結果、乗員が感じる違和感・不快感を低減できる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。
(第一の実施形態)
図1は、本発明の第一の実施形態による車載情報提供装置の構成を説明する図である。図1において、車載情報提供装置100は、車両運動検出部101と、走行状態推定部102と、画像生成部103と、情報源装置104と、画像合成部105と、画像表示部106とを有する。車両の乗員である観察者は、車両内の座席(不図示)に着座して画像表示部106によって表示される画像などの情報を観察する。
車両運動検出部101は、車両の走行速度およびヨーレートを検出し、検出信号を走行状態推定部102へ出力する。走行状態推定部102は、入力された検出信号に基づいて車両運動を推定する。車両運動は、車両の並進方向の動きと回転方向の動きとを含む。画像生成部103は、推定された車両運動を表すオプティカルフロー画像を生成する。オプティカルフロー画像の詳細については後述する。情報源装置104は、不図示の外部装置から画像表示部106に表示させる画像信号を入力し、入力された画像信号(享楽画像と呼ぶ)を画像合成部105へ出力する。
画像合成部105は、享楽画像とオプティカルフロー画像とを重畳表示(オーバーレイ表示)するための合成処理を行い、合成画像信号を画像表示部106の入力インターフェイスに応じた表示信号として画像表示部106へ出力する。
画像表示部106は、たとえば、LCD(液晶表示器)によって構成され、入力された表示信号による画像などを再生表示する。
上述した車載情報提供装置100で行われる表示制御処理の流れについて、図2のフローチャートを参照して説明する。図2の処理は、車載情報提供装置100の制御部を兼ねる画像生成部103によって行われる。図2のステップS10において、画像生成部(制御部)103は、画像表示部105の画面電源がオンされているか否かを判定する。画像生成部(制御部)103は、画面電源がオンされている場合にステップS10を肯定判定してステップS20へ進み、画面電源がオンされていない場合にはステップS10を否定判定し、ステップS10の判定処理を繰り返す。
ステップS20において、画像生成部(制御部)103は、変数S0を初期化してステップS30へ進む。変数S0は、直前の車両運動の状態を示す変数である。ステップS30において、画像生成部(制御部)103は車両運動検出部101へ指令を送り、車両運動の測定を指示してステップS40へ進む。ステップS40において、画像生成部(制御部)103は走行状態推定部102へ指令を送り、現在の車両の走行状態Sを推定させてステップS50へ進む。
ステップS50において、画像生成部(制御部)103は、変数S0と走行状態Sについて|S-S0|≧Stが成立するか否かを判定する。ただし、Stは所定値である。画像生成部(制御部)103は、上式が成立する場合にステップS50を肯定判定してステップS60へ進み、上式が成立しない場合にはステップS50を否定判定し、ステップS80へ進む。ステップS60へ進む場合には、車両運動が所定値St以上であることから、画像表示部106を観察する乗員が違和感や不快感を感じるおそれがあるとみなす。一方、ステップS80へ進む場合は、車両運動が所定値St未満であることから、画像表示部106を観察する乗員が違和感や不快感を感じるおそれがないとみなす。
ステップS60において、画像生成部(制御部)103はオプティカルフロー画像を生成し、生成した画像信号を画像合成部105へ送出してステップS70へ進む。ステップS70において、画像生成部(制御部)103は画像合成部105へ指令を送り、画像合成処理を行わせてステップS80へ進む。
ステップS80において、画像生成部(制御部)103は画像表示部106へ指令を送り、再生画像を表示させてステップS90へ進む。これにより、オプティカルフロー画像が生成されている場合には享楽画像とオプティカルフロー画像との重畳画像が画像表示部106に表示され、オプティカルフロー画像が生成されていない場合には享楽画像のみが画像表示部106に表示される。
ステップS90において、画像生成部(制御部)103は、変数S0に走行状態Sを代入してステップS100へ進む。ステップS100において、画像生成部(制御部)103は、画像表示部106の画面電源がオフされたか否かを判定する。画像生成部(制御部)103は、画面電源がオフされた場合にステップS100を肯定判定し、図2による処理を終了する。一方、画像生成部(制御部)103は、画面電源がオフされていない場合にはステップS100を否定判定し、ステップS30へ戻って上述した処理を繰り返す。
図3は、享楽画像およびオプティカルフロー画像の一例を説明する図である。図3(a)は、情報源装置104から入力された享楽画像を示す。図3(b)および図3(c)は、オプティカルフローをドットフローによって構成する例を示し、図3(b)は車両運動が直進状態である場合の基本画像であり、図3(c)は車両運動がコーナリング状態である場合の画像である。図3(b)において、画面の中央がドットフローの消失点に対応し、この消失点から画面の周辺へ向けてドット(図中白丸)が放射状に直線移動する。図3(c)において、画面の中央より右にドットフローの消失点が位置し、この消失点から画面の周辺へ向けてドット(図中白丸)が放射状に曲線移動する。
図3(b)および図3(c)のオプティカルフローは、車両走行時に車窓から観察される車外風景における任意の複数の点についての移動ベクトルに対応する。すなわち、画像生成部(制御部)103は、車速およびヨーレートに応じて推定される車速変化や進路変化に基づき、車窓に流れるであろう車外風景の見かけの速度分布を演算し、演算した速度分布を上記複数の点についての移動ベクトルとして動画表示するオプティカルフロー画像を生成する。
生成されたオプティカルフロー画像は、画像観察者に自己運動知覚を生じさせる。具体的には、図3(b)のドットフロー画像は画面中央(消失点)に向けて直進移動(前進)している感覚を観察者に与え、図3(c)のドットフロー画像は右カーブを曲がって移動(前進)している感覚を観察者に与える。このように、オプティカルフロー画像は画像観察者にオプティカルフローの向きと逆方向に移動しているような運動知覚を生じさせる。画像観察者に後退しているような運動知覚を生じさせるためには、ドットフローの移動する向きを逆向きにすればよい。
図3(d)は、図3(a)の享楽画像と図3(b)のドットフロー画像とが画像合成部105によって合成された画像を示す図である。このように両画像を合成することにより、享楽画像の情報と車両運動を表す情報とを重ね合わせて同時に画像観察者へ提供(表示)することができる。
なお、画像合成部105は、オプティカルフロー画像が画像表示部106にサブリミナル表示されるように合成処理を行う。具体的には、オプティカルフロー画像を継続して表示させるのではなく、人の通常の視覚でとらえらえない速度で点滅表示させ、画像観察者の潜在意識に働きかけるようにオプティカルフロー画像を提供する。
以上説明した第一の実施形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)車両運動に応じたオプティカルフロー画像を生成し、車両の乗員が観察している享楽画像と合成して画像表示部106に表示させたので、画像観察者(乗員)の視覚刺激を通して画像観察者に自己運動知覚を与えることができる。この結果、画像観察者は、享楽情報を観察中に視覚(オプティカルフロー画像)から得る運動情報と、前庭器(三半規管、耳石)から得る運動情報とが一致するため、違和感や不快感の発生が抑えられる。
(2)車速変化が所定量以上(車両運動が所定値St以上)検出された場合にのみ、オプティカルフロー画像を提供するようにしたので、違和感や不快感が生じるおそれのない微速度の場合にはオプティカルフロー画像が非提供(表示停止)にされ、享楽画像の見やすさを損なうことがない。
(3)オプティカルフロー画像の提供をサブリミナル表示で行うので、画像観察者が提供されるオプティカルフロー画像を煩わしく感じることがない。
(4)オプティカルフロー画像をドットフローで構成したので、オプティカルフロー画像画像を生成する負担が軽く、画像生成部103の構成を簡単にすることができる。
(変形例1)
図4は、オプティカルフローを構成する他の例を説明する図である。図4(a)は、オプティカルフローをドットフローによって構成する例を説明する図である。図4(a)において、画面の中央の水平線がドットフローの消失線に対応し、この消失線から画面の上下に向けてドット(図中白丸)が直線移動する。
図4(b)は、オプティカルフローをラインフローによって構成する例を説明する図である。図4(b)において、画面の中央の水平線がラインフローの消失線に対応し、この消失線から画面の上下に向けてラインが平行移動する。
図4(a)および図4(b)の構成によれば、画面の上下方向に移動するドットもしくはラインによって、画像観察者が画面方向へ移動しているような自己運動知覚を画像観察者に与えることができる。また、ドットもしくは垂直線を左右方向にも移動させるようにすれば、画像観察者に左右方向へ移動しているような自己運動知覚を与えることもできる。
図4(c)は、オプティカルフローを図形フローによって構成する例を説明する図である。図4(c)において、画面の中央がドットフローの消失点に対応し、この消失点から画面の周辺に向けて図形(長方形)が逐次拡大する。図4(c)の構成によれば、拡大される図形によって、画像観察者に画面方向へ前進しているような自己運動知覚を誘起できる。図形を消失点に向けて逐次縮小するようにすれば、画像観察者が画面方向から後退しているような自己運動知覚を誘起できる。さらに、消失点を左右方向に移動させるようにすれば、画像観察者が左右方向へ移動しているような自己運動知覚を与えることもできる。
図4(a)〜図4(c)のオプティカルフロー画像は、それぞれが画像合成部105によって図3(a)の享楽画像と合成され、画像観察者へ提供される。なお、ドットの代わりに文字や記号などをフロー表示させてもよいし、図形の場合には長方形の代わりに三角形や円(楕円)形をフロー表示させてもよい。
画像表示部106による表示画面の周囲に光源を配設し、光源による発光部分を掃引させることによってオプティカルフローを構成してもよい。図4(d)は、この場合のオプティカルフローを説明する図である。図4(d)において、享楽画像を表示する画面の周囲のディスプレイ枠部に、個別に点灯/消灯の切換えが可能に構成された複数の光源(たとえば、LED)がライン状に並べて配設されている。享楽画像の上部および下部のそれぞれにおいて、左右方向の中央に位置するオプティカルフローの消失点から、左右両方向に向けて発光部分(光の帯)が移動するように点灯制御される。画面の左右方向に移動する発光部分によって、画像観察者が画面方向へ移動しているような自己運動知覚を画像観察者に与えることができる。さらに、消失点を左右方向に移動させるようにすれば、画像観察者が左右方向へ移動しているような自己運動知覚を与えることもできる。図4(d)に示す構成によれば、オプティカルフロー画像を生成する画像生成部103や画像合成部105を省略して表示制御処理を簡略化できる。
享楽画像の左部および右部のそれぞれにおいて、発光部分(光の帯)が移動するように点灯制御させてもよい。この場合には、上下方向の中央に位置するオプティカルフローの消失点(不図示)から、上下両方向に向けて発光部分(光の帯)が移動するように点灯制御する。画面の上下方向に移動する発光部分によって、画像観察者が画面方向へ移動しているような自己運動知覚を画像観察者に与えることができる。
(変形例2)
図5は、車速とオプティカルフローとの関係を説明する図である。図5(a)は、上述した第一の実施形態に対応する図である。すなわち、車速変化が所定量以上(車両運動が所定値St以上)検出された場合にのみ、オプティカルフローが提供されることを示している。図5(a)において、画像動の速度は、オプティカルフローが表す移動ベクトルの大きさに対応する。実線波形はオプティカルフロー提供期間(表示期間)を表し、破線波形はオプティカルフロー非提供期間(表示停止期間)を表す。車両が一定速度で走行している場合は、静止状態と同様に加速度が0であるので、オプティカルフローを非提供にしても構わない。
図5(b)は、図5(a)の場合と異なる例を説明する図である。図5(b)によれば、検出される車速変化が所定量未満(車両運動が所定値St未満)の場合に、画像動の速度(すなわち、オプティカルフローが表す移動ベクトルの大きさ)が0にリセットされることを示している。この場合の画像動の速度は相対速度として表されるため、動きが速いオプティカルフローの出現頻度を少なくすることができる。図5(b)による制御の特徴は、車両が前進していても減速する場合には消失点に向かってオプティカルフローが移動する(画像動の速度が負になる)点にある。これにより、画像観察者は自身が後退しているように感じる。一方、前進減速時に画像観察者が自身の前庭器(三半規管、耳石)から得る運動情報は、後退加速時と同様の後ろ向き加速度であることから、視覚情報(オプティカルフロー)と前庭器情報とが一致し、画像観察者が違和感や不快感を感じることはない。
図5(c)は、図5(a)、図5(b)の場合とさらに異なる例を説明する図である。図5(c)による制御の特徴は、検出される車速変化に比例する画像動の速度が、オプティカルフローとして常に提供される点にある。この場合には、図2においてステップS50の処理をスキップできるため、制御を簡略化することができる。
(変形例3)
上述した図5(a)の例では、車速変化が所定量以上(車両運動が所定値St以上)検出されるか否かによってオプティカルフローの提供と非提供とを切換えるようにしたが、提供するオプティカルフローの態様を異ならせる構成にしてもよい。オプティカルフローの態様の切換えは、たとえば、オプティカルフローを非提供にする期間に表示輝度を低下させたり、表示彩度を低下させたり、表示コントラストを低下させたりすることによって、オプティカルフローを提供する期間に比べてオプティカルフローを目立たなくすることによって行う。
また、特許文献2に記載の技術のように、車両のピッチ動や表示画面〜観察者の頭部間の相対変位をキャンセルするべく、画面上に提供するオプティカルフローをリアルタイムに移動させるようにしてもよい。
(第二の実施形態)
図6は、本発明の第二の実施形態による車載情報提供装置の構成を説明する図である。図6において、車載情報提供装置200は、車両操作検出部201と、道路情報データベース(DB)202と、車両運動検出部203と、走行状態推定部204と、画像生成部206と、情報源装置205と、画像合成部207と、画像表示部208とを有する。車両の乗員である観察者は、車両内の座席(不図示)に着座して画像表示部208によって表示される画像などの情報を観察する。
車両操作検出部201は、ステアリング操作やペダル操作を検出し、検出信号を走行状態推定部204へ送出する。道路情報データベース202は道路の形状情報を格納し、走行状態推定部204からアクセスされる。道路情報データベース202は、不図示のナビゲーションシステムを構成する。車両運動検出部203は、車両の走行速度およびヨーレートを検出し、検出信号を走行状態推定部204へ出力する。走行状態推定部204は、入力された検出信号および道路情報に基づいて、現在および将来の車両運動を推定・予測する。現在の車両運動は、検出された車速やヨーレートから推定される。将来の車両運動は、走行経路に位置する道路の形状情報(道路が直線か、カーブか、交差点かを示す)と、ステアリング操作量、アクセル操作量、およびブレーキ操作量とを用いて予測される。情報源装置205は、不図示の外部装置から画像表示部208に表示させる画像信号を入力し、入力された画像信号(享楽画像と呼ぶ)を画像生成部206と画像合成部207の双方へ出力する。画像生成部206は、享楽画像をベースにして、推定された車両運動を表すオプティカルフロー画像を生成する。
画像合成部207は、享楽画像とオプティカルフロー画像とを重畳表示(オーバーレイ表示)するための合成処理を行い、合成画像信号を画像表示部208の入力インターフェイスに応じた表示信号として画像表示部208へ出力する。
画像表示部208は、たとえば、LCD(液晶表示器)によって構成され、入力された表示信号による画像などを再生表示する。
上述した車載情報提供装置200で行われる表示制御処理の流れについて、図7のフローチャートを参照して説明する。図7の処理は、車載情報提供装置200の制御部を兼ねる画像生成部206によって行われる。図7のステップS110において、画像生成部(制御部)206は、画像表示部208の画面電源がオンされているか否かを判定する。画像生成部(制御部)206は、画面電源がオンされている場合にステップS110を肯定判定してステップS120へ進み、画面電源がオンされていない場合にはステップS110を否定判定し、ステップS110の判定処理を繰り返す。
ステップS120において、画像生成部(制御部)206は、変数S0およびSf0を初期化してステップS130へ進む。変数S0は直前の車両運動の状態を示す変数であり、変数Sf0は将来の車両運動の状態を示す変数である。ステップS130において、画像生成部(制御部)206は車両操作検出部201へ指令を送り、ステアリング操作量、アクセルペダル操作量、およびブレーキペダル操作量の測定を指示してステップS140へ進む。
ステップS140において、画像生成部(制御部)206は走行状態推定部204へ指令を送り、道路情報データベース202から進路の道路情報(道路形状データ)を読み出させてステップS150へ進む。進路情報は、不図示のナビゲーションシステムによって与えられる。
ステップS150において、画像生成部(制御部)206は車両運動検出部203へ指令を送り、車両運動の測定を指示してステップS160へ進む。ステップS160において、画像生成部(制御部)206は走行状態推定部102へ指令を送り、将来(所定時間T後)の車両の走行状態Sfを予測させてステップS170へ進む。ステップS170において、画像生成部(制御部)206は走行状態推定部102へ指令を送り、現在の車両の走行状態Sを推定させてステップS180へ進む。
ステップS180において、画像生成部(制御部)206は、変数Sf0と予測された走行状態Sfについて|Sf-Sf0|≧Stが成立するか否かを判定する。ただし、Stは所定値である。画像生成部(制御部)206は、上式が成立する場合にステップS180を肯定判定してステップS200へ進み、上式が成立しない場合にはステップS180を否定判定し、ステップS190へ進む。ステップS200へ進む場合は、予測された車両運動が所定値St以上であることから、画像表示部208を観察する乗員が違和感や不快感を感じるおそれがあるとみなす。
ステップS190において、画像生成部(制御部)206は、変数S0と推定された走行状態Sについて|S-S0|≧Stが成立するか否かを判定する。ただし、Stは所定値である。画像生成部(制御部)206は、上式が成立する場合にステップS190を肯定判定してステップS200へ進み、上式が成立しない場合にはステップS190を否定判定し、ステップS220へ進む。ステップS200へ進む場合は、推定された車両運動が所定値St以上であることから、車両の運動状態が変化しており、画像表示部208を観察する乗員が違和感や不快感を感じるおそれがあるとみなす。一方、ステップS220へ進む場合は、予測および推定された車両運動がいずれも所定値St未満であることから、車両運動の変化が終了しており、画像表示部208を観察する乗員が違和感や不快感を感じるおそれがないとみなす。
ステップS200において、画像生成部(制御部)206は享楽画像を加工してオプティカルフロー画像を生成し、生成した画像信号を画像合成部207へ送出してステップS210へ進む。ステップS210において、画像生成部(制御部)206は画像合成部207へ指令を送り、画像合成処理を行わせてステップS220へ進む。
ステップS220において、画像生成部(制御部)206は画像表示部208へ指令を送り、再生画像を表示させてステップS230へ進む。これにより、オプティカルフロー画像が生成されている場合には享楽画像とオプティカルフロー画像との重畳画像が画像表示部208に表示され、オプティカルフロー画像が生成されていない場合には享楽画像のみが画像表示部208に表示される。
ステップS230において、画像生成部(制御部)206は、変数Sf0に走行状態Sfを代入するとともに、変数S0に走行状態Sを代入してステップS240へ進む。ステップS240において、画像生成部(制御部)206は、画像表示部208の画面電源がオフされたか否かを判定する。画像生成部(制御部)206は、画面電源がオフされた場合にステップS240を肯定判定し、図7による処理を終了する。一方、画像生成部(制御部)206は、画面電源がオフされていない場合にはステップS240を否定判定し、ステップS130へ戻って上述した処理を繰り返す。
図8は、享楽画像およびオプティカルフロー画像の一例を説明する図である。図8(a)は、情報源装置205から入力された享楽画像を示す。図8(b)は、画面の中央を消失点とし、享楽画像を構成する各画素を上記消失点から画面の周辺へ向けて放射状に直線移動させるオプティカルフロー画像(動画像)を生成し、生成したオプティカルフロー画像を元画像(この場合は享楽画像)に重ね合わせてオーバーレイ表示したものである。
オプティカルフロー画像の生成タイミングは、所定時間ごとに生成する、もしくは享楽画像が変化した場合に生成することが好ましい。これにより、享楽画像と同様のモチーフで違和感が少ないオプティカルフロー画像を提供することができる。
図8(c)は、元画像(この場合は享楽画像)を縮小して画面の中央に表示し、元画像の周囲において図8(b)の場合と同様に生成したオプティカルフロー画像(動画像)が見えるようにピクチャー・イン・ピクチャー表示したものである。一般に、オプティカルフロー画像を観察する人の視感度は、画面の中心視野よりも画面の周辺視野の方が高いため、オプティカルフロー画像を画面の周辺部のみ提供するだけで、画像観察者に自己運動知覚を効果的に与えることができる。
図8(d)は、元画像(この場合は享楽画像)を縮小して画面の中央に表示し、元画像の周囲において、車両運動に応じて図4(c)の図形フローのように元画像が逐次拡大(もしくは縮小)されるオプティカルフロー画像(動画像)が見えるようにピクチャー・イン・ピクチャー表示したものである。図8(b)と同様に、享楽画像と同様のモチーフで違和感が少ないオプティカルフロー画像を提供でき、図8(c)と同様に、オプティカルフロー画像を画面の周辺部のみに提供するだけで、画像観察者に自己運動知覚を効果的に与えることができる。
以上説明した第二の実施形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)第一の実施形態の構成に加えて、走行経路情報、ステアリング操作量およびペダル操作量を用いて将来の車両運動を予測し、予測した車両運動が所定値St以上の場合にもオプティカルフロー画像を提供するようにしたので、時間的余裕をもってオプティカルフロー画像を提供できる。
(2)画像観察者が観察している元画像(この場合は享楽画像)をベースにオプティカルフロー画像を生成したので、享楽画像とオプティカルフロー画像との差異が少なくなる。これにより、画像観察者にとって違和感が少ないオプティカルフロー画像を提供することができる。
(第三の実施形態)
図9は、本発明の第三の実施形態による車載情報提供装置の構成を説明する図である。図9において、車載情報提供装置300は、車両運動検出部301と、走行状態推定部302と、移動音生成部303と、情報源装置304と、音響合成部305と、画像表示部306と、音響再生部307とを有する。車両の乗員である観察者は、車両内の座席(不図示)に着座して画像表示部306によって表示される画像などの情報を観察する。
車両運動検出部301は、車両の走行速度およびヨーレートを検出し、検出信号を走行状態推定部302へ出力する。走行状態推定部302は、入力された検出信号に基づいて車両運動を推定する。移動音生成部303は、推定された車両運動を表す移動音信号を生成する。移動音信号の詳細については後述する。情報源装置304は、不図示の外部装置から画像表示部306に表示させる画像信号、および音響再生部307から再生させる音響信号を入力し、入力された画像信号を画像表示部306へ、入力された音響信号を音響合成部305へ、それぞれ出力する。なお、情報源装置304から入力された画像信号およびこの画像信号に関連する音響信号を享楽情報と呼ぶことにする。
音響合成部305は、音響信号と移動音信号とを合成し、合成後の音響信号を音響再生部307へ出力する。画像表示部306は、たとえば、LCD(液晶表示器)によって構成され、入力された信号による画像などを再生表示する。音響再生部307は少なくとも4スピーカー(乗員に対して前方の左右にそれぞれ配設されるスピーカー、および後方の左右にそれぞれ配設されるスピーカー)を含み、これらのスピーカーから音響信号を再生する。各スピーカーから再生される音の大きさ、音程、タイミングなどの違いによって、再生音を聴取する乗員が異なる音像を定位するように構成されている。
上述した車載情報提供装置300で行われる音響再生制御処理の流れについて、図10のフローチャートを参照して説明する。図10の処理は、車載情報提供装置300の制御部を兼ねる移動音生成部303によって行われる。図10のステップS310において、移動音生成部(制御部)303は、画像表示部306の画面電源がオンされているか否かを判定する。移動音生成部(制御部)303は、画面電源がオンされている場合にステップS310を肯定判定してステップS320へ進み、画面電源がオンされていない場合にはステップS310を否定判定し、ステップS310の判定処理を繰り返す。
ステップS320において、移動音生成部(制御部)303は、変数S0を初期化してステップS330へ進む。変数S0は、直前の車両運動の状態を示す変数である。ステップS330において、移動音生成部(制御部)303は車両運動検出部301へ指令を送り、車両運動の測定を指示してステップS340へ進む。ステップS340において、移動音生成部(制御部)303は走行状態推定部302へ指令を送り、現在の車両の走行状態Sを推定させてステップS350へ進む。
ステップS350において、移動音生成部(制御部)303は、変数S0と走行状態Sについて|S-S0|≧Stが成立するか否かを判定する。ただし、Stは所定値である。移動音生成部(制御部)303は、上式が成立する場合にステップS350を肯定判定してステップS360へ進み、上式が成立しない場合にはステップS350を否定判定し、ステップS380へ進む。ステップS360へ進む場合は、車両運動が所定値St以上でることから、画像表示部306を観察する乗員が違和感や不快感を感じるおそれがあるとみなす。一方、ステップS380へ進む場合は、車両運動が所定値St未満であることから、画像表示部306を観察する乗員が違和感や不快感を感じるおそれがないとみなす。
ステップS360において、移動音生成部(制御部)303は車両運動に同期する移動音を生成し、生成した移動音信号を音響合成部305へ送出してステップS370へ進む。ステップS370において、移動音生成部(制御部)303は音響合成部305へ指令を送り、音響合成処理を行わせてステップS380へ進む。
ステップS380において、移動音生成部(制御部)303は音響再生部307へ指令を送り、音響再生させてステップS390へ進む。これにより、移動音が生成されている場合には享楽情報(音響信号)と移動音との合成音がスピーカーから再生され、移動音が生成されていない場合には享楽情報(音響信号)のみがスピーカーから再生される。
ステップS390において、移動音生成部(制御部)303は画像表示部306へ指令を送り、享楽情報(画像信号)による再生画像を表示させてステップS400へ進む。ステップS400において、移動音生成部(制御部)303は、変数S0に走行状態Sを代入してステップS410へ進む。ステップS410において、移動音生成部(制御部)303は、画像表示部306の画面電源がオフされたか否かを判定する。移動音生成部(制御部)303は、画面電源がオフされた場合にステップS410を肯定判定し、図10による処理を終了する。一方、移動音生成部(制御部)303は、画面電源がオフされていない場合にはステップS410を否定判定し、ステップS330へ戻って上述した処理を繰り返す。
図11は、移動音の一例を説明する図である。図11において、移動する音像を円で表し、音像の移動方向を矢印の向きで表し、音像を定位させる音の大きさの大小を円の直径の大小で表し、音の音程を円の濃淡で表す(音程が高いほど濃い)ものとする。乗員は、前方(車両の進行方向)に位置するディスプレイ(画像表示部306)を観察している。
車両が前方へ直進する場合、車両運動を表す移動音は左右の音量が等しくされ、その音像が乗員の前方から後方へ移動するように再生される。さらに、乗員から離れた位置に定位する音像の音量は小さく、乗員に近い位置に定位する音像の音量は大きくされるとともに、乗員に近づく音像の音程は乗員から遠ざかる音像の音程より高くされる(ドップラー効果)。これにより、移動音を聴取する乗員がディスプレイ方向へ前進しているような自己運動知覚を当該乗員に与えることができる。なお、乗員に後退しているような運動知覚を生じさせるためには、音像の移動する向きを逆向きにすればよい。
コーナリング時の車両運動を表す移動音は、オプティカルフローを視覚刺激として提供する図3(c)の場合と同様に、音像の消失点を左右方向に移動させればよい。音像が曲線を描きながら接近するように移動音を提供することで、乗員が左右方向へ移動しているような自己運動知覚を当該乗員の聴覚刺激を通して与えることができる。
乗員から離れた遠方に音像を定位させる再生音に残響を付加するようにすれば、乗員が感じる距離感をさらに高めることができる。
以上説明した第三の実施形態によれば、車両運動に応じた移動音を生成し、車両の乗員が鑑賞している享楽情報(音響)と合成して音響再生部307から音響再生したので、画像観察者(乗員)の聴覚刺激を通して画像観察者に自己運動知覚を与えることができる。この結果、画像観察者は、享楽情報を鑑賞中に聴覚(移動音)から得る運動情報と、前庭器(三半規管、耳石)から得る運動情報とが一致するため、違和感や不快感の発生が抑えられる。
生成した移動音情報について、車両の乗員が鑑賞している享楽情報(音響信号)と合成して音響再生するようにしたが、乗員が音量を絞ったミュート状態で享楽情報を鑑賞する場合や、享楽情報に音響信号が含まれていない場合には、生成した移動音情報のみを音響再生するように構成してもよい。
(変形例4)
上述した第三の実施形態では、車速変化が所定量以上(車両運動が所定値St以上)検出されるか否かによって移動音の提供と非提供(再生停止)とを切換えるようにしたが、提供する移動音を異ならせる構成にしてもよい。移動音の切換えは、たとえば、移動音を非提供にする期間に音量を低下させたり、移動音の発生頻度を低下させたりすることにより、移動音を提供する期間に比べて移動音による音像の動きを抑えることによって行う。
第三の実施形態と第一の実施形態(もしくは第二の実施形態)とを組み合わせるように構成してもよい。この場合には、乗員の視覚刺激および聴覚刺激の双方を通して当該乗員に自己運動知覚を与えることができる。
特許請求の範囲における各構成要素と、発明を実施するための最良の形態における各構成要素との対応について説明する。表示手段は、たとえば、画像表示部106(306)によって構成される。車両運動検出手段は、たとえば、車両運動検出部101(301)によって構成される。車両運動推定手段は、たとえば、走行状態推定部102(302)によって構成される。オプティカルフロー情報は、たとえば、オプティカルフロー画像が対応する。オプティカルフロー情報生成手段は、たとえば、画像生成部103によって構成される。オプティカルフロー表示手段は、たとえば、画像表示部106によって構成される。移動音情報は、たとえば、移動音信号が対応する。移動音情報生成手段は、たとえば、移動音生成部303によって構成される。音響再生手段は、たとえば、音響再生部307によって構成される。なお、以上の説明はあくまで一例であり、発明を解釈する上で、上記の実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係に何ら限定されるものではない。
本発明の第一の実施形態による車載情報提供装置の構成を説明する図である。 表示制御処理の流れを説明するフローチャートである。 (a)享楽画像を示す図である。(b)ドットフローの基本画像を示す図である。(c)コーナリング時のドットフロー画像を示す図である。(d)享楽画像とドットフロー画像のオーバーレイ表示を示す図である。 (a)オプティカルフローをドットフローによって構成する図である。(b)オプティカルフローをラインフローによって構成する図である。(c)オプティカルフローを図形フローによって構成する図である。(d)画面周囲の光源でオプティカルフローを構成する図である。 (a)〜(c)車速とオプティカルフローとの関係を説明する図である。 本発明の第二の実施形態による車載情報提供装置の構成を説明する図である。 表示制御処理の流れを説明するフローチャートである。 (a)享楽画像を示す図である。(b)享楽画像とオプティカルフロー画像とをオーバーレイ表示した図である。(c)享楽画像の周囲にオプティカルフロー画像を表示した図である。(d)享楽画像の周囲に拡大/縮小画像を表示した図である。 本発明の第三の実施形態による車載情報提供装置の構成を説明する図である。 音響再生制御処理の流れを説明するフローチャートである。 移動音の一例を説明する図である。
符号の説明
100、200、300…車載情報提供装置
101、203、301…車両運動検出部
102、204、302…走行状態推定部
103、206…画像生成部
104、205、304…情報源装置
105、207…画像合成部
106、208、306…画像表示部
201…車両操作検出部
202…道路情報データベース
303…移動音生成部
305…音響合成部
307…音響再生部

Claims (13)

  1. 乗員に提供する情報を表示する表示手段と、
    車両の動きを検出する車両動検出手段と、
    前記車両動検出手段による検出信号を用いて前記車両の運動を推定する車両運動推定手段と、
    前記車両運動推定手段による推定値を用いて車速変化および進路変化の少なくとも一方に同期するオプティカルフロー情報を生成するオプティカルフロー情報生成手段と、
    前記オプティカルフロー情報を表示するオプティカルフロー表示手段とを備えることを特徴とする車載情報提供装置。
  2. 請求項1に記載の車載情報提供装置において、
    前記オプティカルフロー表示手段は前記表示手段と共通に構成され、前記オプティカルフロー情報の一部または全部を前記提供する情報に重ね合わせるように表示することを特徴とする車載情報提供装置。
  3. 請求項1または2に記載の車載情報提供装置において、
    前記オプティカルフロー表示手段は、(1)前記車両運動推定手段による推定値が所定値以上の場合は前記オプティカルフロー情報を表示し、(2)前記推定値が前記所定値未満の場合は前記オプティカルフロー情報の表示を停止する、もしくは前記オプティカルフロー情報の表示輝度、表示彩度、および表示コントラストの少なくとも一つを低下させることを特徴とする車載情報提供装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の車載情報提供装置において、
    前記車両運動推定手段は、前記車両動検出手段による車両の並進方向および回転方向の両方もしくはいずれか一方の検出信号に基づく現在の車両運動の推定と、ステアリング操作量、ペダル操作量および走行経路における道路形状情報の少なくとも一つに基づく所定時間後の車両運動の推定との少なくとも一方を行うことを特徴とする車載情報提供装置。
  5. 請求項2に記載の車載情報提供装置において、
    前記オプティカルフロー情報は、ドット、ライン、図形、記号、もしくは前記乗員に提供する情報を元に加工された画像が移動する動画像を表すことを特徴とする車載情報提供装置。
  6. 請求項1に記載の車載情報提供装置において、
    前記オプティカルフロー表示手段は前記表示手段の周囲に配設された光源によって構成され、前記光源による発光部分が移動するように点灯制御されることを特徴とする車載情報提供装置。
  7. 乗員に提供する情報を表示する表示手段と、
    車両の動きを検出する車両動検出手段と、
    前記車両動検出手段による検出信号を用いて前記車両の運動を推定する車両運動推定手段と、
    前記車両運動推定手段による推定値を用いて車速変化および進路変化の少なくとも一方に同期する移動音情報を生成する移動音情報生成手段と、
    前記移動音情報を再生する音響再生手段とを備えることを特徴とする車載情報提供装置。
  8. 請求項7に記載の車載情報提供装置において、
    前記音響再生手段は、前記移動音情報を単独再生、または前記表示手段に表示される情報と関連する音響情報と合成して同時再生することを特徴とする車載情報提供装置。
  9. 請求項7または8に記載の車載情報提供装置において、
    前記音響再生手段は、(1)前記車両運動推定手段による推定値が所定値以上の場合は前記移動音情報を再生し、(2)前記推定値が前記所定値未満の場合は前記移動音情報の再生を停止する、もしくは前記移動音情報の再生音量および発生頻度の少なくとも一つを低下させることを特徴とする車載情報提供装置。
  10. 請求項7〜9のいずれか一項に記載の車載情報提供装置において、
    前記移動音情報は、音量、音程、タイミング、および残響によって定位される音像の移動を表すことを特徴とする車載情報提供装置。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項に記載の車載情報提供装置において、
    前記オプティカルフロー表示手段で表示されるオプティカルフロー情報、もしくは前記音響再生手段で再生される移動音情報は、前記乗員が自身の前庭器官から取得する運動情報と合致する自己運動知覚を前記乗員に与えることを特徴とする車載情報提供装置。
  12. 乗員に提供する情報を表示し、
    車両の動きを検出し、
    前記検出した車両の動きに基づいて前記車両の運動を推定し、
    前記車両の運動の推定値を用いて車速変化および進路変化の少なくとも一方に同期するオプティカルフロー情報を生成し、
    前記生成したオプティカルフロー情報をさらに表示することを特徴とする車載情報提供装置。
  13. 乗員に提供する情報を表示し、
    車両の動きを検出し、
    前記検出した車両の動きに基づいて前記車両の運動を推定し、
    前記車両の運動の推定値を用いて車速変化および進路変化の少なくとも一方に同期する移動音情報を生成し、
    前記生成した移動音情報を音響再生することを特徴とする車載情報提供装置。
JP2005070207A 2005-03-14 2005-03-14 車載情報提供装置 Expired - Fee Related JP4848648B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005070207A JP4848648B2 (ja) 2005-03-14 2005-03-14 車載情報提供装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005070207A JP4848648B2 (ja) 2005-03-14 2005-03-14 車載情報提供装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006248450A true JP2006248450A (ja) 2006-09-21
JP4848648B2 JP4848648B2 (ja) 2011-12-28

Family

ID=37089382

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005070207A Expired - Fee Related JP4848648B2 (ja) 2005-03-14 2005-03-14 車載情報提供装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4848648B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008001340A (ja) * 2006-05-23 2008-01-10 Nissan Motor Co Ltd 注意誘導装置および注意誘導方法
JP2008242251A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 映像表示装置
JPWO2007086431A1 (ja) * 2006-01-25 2009-06-18 パナソニック株式会社 映像表示装置
JP2010173492A (ja) * 2009-01-29 2010-08-12 Nissan Motor Co Ltd 車速伝達装置および車速伝達方法
JP2013073504A (ja) * 2011-09-28 2013-04-22 Casio Comput Co Ltd 画像遷移装置、画像遷移方法およびプログラム
JP2014514601A (ja) * 2011-03-31 2014-06-19 アルカテル−ルーセント 移動環境においてディスプレイ・デバイスを使用する際の不快感を回避し、かつ/または乗り物酔いを軽減する方法およびシステム
CN104859540A (zh) * 2014-02-25 2015-08-26 马自达汽车株式会社 车辆用显示控制装置
JP2016145886A (ja) * 2015-02-06 2016-08-12 マツダ株式会社 車両用効果音発生装置
JP2018126185A (ja) * 2017-02-06 2018-08-16 株式会社日立製作所 装置、音データの生成方法、及びプログラム
CN112470212A (zh) * 2018-08-01 2021-03-09 索尼公司 信息处理设备、信息处理方法、程序和移动体
WO2023021762A1 (ja) * 2021-08-16 2023-02-23 株式会社J-QuAD DYNAMICS 表示制御装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03183300A (ja) * 1989-12-12 1991-08-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 移動感発生装置
JP2001099670A (ja) * 1999-10-01 2001-04-13 Pioneer Electronic Corp ナビゲーション装置
JP2005125843A (ja) * 2003-10-21 2005-05-19 Yamaha Corp 車載用音響装置
JP2005294954A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Pioneer Electronic Corp 表示装置及び補助表示装置
JP2006015877A (ja) * 2004-07-01 2006-01-19 Pioneer Electronic Corp 情報表示装置、情報表示方法および情報表示プログラム
WO2006006553A1 (ja) * 2004-07-14 2006-01-19 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 報知装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03183300A (ja) * 1989-12-12 1991-08-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 移動感発生装置
JP2001099670A (ja) * 1999-10-01 2001-04-13 Pioneer Electronic Corp ナビゲーション装置
JP2005125843A (ja) * 2003-10-21 2005-05-19 Yamaha Corp 車載用音響装置
JP2005294954A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Pioneer Electronic Corp 表示装置及び補助表示装置
JP2006015877A (ja) * 2004-07-01 2006-01-19 Pioneer Electronic Corp 情報表示装置、情報表示方法および情報表示プログラム
WO2006006553A1 (ja) * 2004-07-14 2006-01-19 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 報知装置

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2007086431A1 (ja) * 2006-01-25 2009-06-18 パナソニック株式会社 映像表示装置
JP2008001340A (ja) * 2006-05-23 2008-01-10 Nissan Motor Co Ltd 注意誘導装置および注意誘導方法
JP2008242251A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 映像表示装置
JP2010173492A (ja) * 2009-01-29 2010-08-12 Nissan Motor Co Ltd 車速伝達装置および車速伝達方法
JP2014514601A (ja) * 2011-03-31 2014-06-19 アルカテル−ルーセント 移動環境においてディスプレイ・デバイスを使用する際の不快感を回避し、かつ/または乗り物酔いを軽減する方法およびシステム
KR101504858B1 (ko) 2011-03-31 2015-03-20 알까뗄 루슨트 이동 환경에서 디스플레이 디바이스를 사용할 때 멀미를 완화 및/또는 불편함을 방지하기 위한 시스템 및 방법
JP2013073504A (ja) * 2011-09-28 2013-04-22 Casio Comput Co Ltd 画像遷移装置、画像遷移方法およびプログラム
CN104859540A (zh) * 2014-02-25 2015-08-26 马自达汽车株式会社 车辆用显示控制装置
JP2016145886A (ja) * 2015-02-06 2016-08-12 マツダ株式会社 車両用効果音発生装置
JP2018126185A (ja) * 2017-02-06 2018-08-16 株式会社日立製作所 装置、音データの生成方法、及びプログラム
CN112470212A (zh) * 2018-08-01 2021-03-09 索尼公司 信息处理设备、信息处理方法、程序和移动体
WO2023021762A1 (ja) * 2021-08-16 2023-02-23 株式会社J-QuAD DYNAMICS 表示制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4848648B2 (ja) 2011-12-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4848648B2 (ja) 車載情報提供装置
KR102306159B1 (ko) 몰입형 가상 디스플레이
US11790616B2 (en) Immersive virtual display
US9902403B2 (en) Sensory stimulation for an autonomous vehicle
US10181212B2 (en) Method and system for reducing motion sickness in virtual reality ride systems
US20190061655A1 (en) Method and apparatus for motion sickness prevention
WO1998051385A1 (fr) Machine de jeux pour corps en mouvement
US20200035029A1 (en) Entertainment system for a motor vehicle and method for operating an entertainment system
JP2016137871A (ja) 車両用乗員感情対応制御装置
JP4482666B2 (ja) 動揺病低減情報提示装置及び提示方法
JP2015018074A (ja) 乗り物の運転シミュレーション装置
CN110447244A (zh) 用于为两轮车骑车者提供空间可感知的声学信号的方法
JP2006047478A (ja) バーチャルリアリティ演出装置、バーチャルリアリティ演出制御装置及びバーチャルリアリティ演出制御プログラム
JP4493575B2 (ja) 移動体シミュレータ装置およびその制御方法並びに制御プログラム
JP2004356731A (ja) 車載情報提供装置
JP2005329754A (ja) 運転者知覚制御装置
JP2005306268A (ja) 車載情報提供装置および車載情報提供装置の制御方法
JP7298432B2 (ja) 観光疑似体験システム
WO2022113386A1 (ja) 情報処理装置、情報処理方法、プログラムおよびデータ構造
WO2020161853A1 (ja) 映像刺激提示制御装置
JPH09269723A (ja) 運動知覚制御装置
JP2001183968A (ja) 疑似体験装置及び疑似体験方法
JP2022177643A (ja) コンテンツ制御装置、コンテンツ制御方法、プログラム、およびコンテンツ提供システム
JP2022086880A (ja) 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
JP2022086879A (ja) 情報処理装置、情報処理方法、プログラムおよびデータ構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080125

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100520

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100629

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100820

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110215

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110404

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110920

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111003

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141028

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees