JP2006245275A - 磁気検出素子 - Google Patents

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正路 斎藤
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Abstract

【課題】ΔRAが大きい磁気検出素子を提供する。
【解決手段】固定磁性層14の磁性層14cは下からCoFe層14c1、NiFe合金層14c2(ただし、a、bは原子%であり0<a≦25、a+b=100である)及びCoFe層14c3が積層された3層構造を有している。NiFe合金層14c2中のNiの原子%が0原子%より大きく25原子%以下と従来よりも低くなっている。これにより、従来よりも磁気検出素子の抵抗変化量と素子面積の積ΔRAを大きくできる。
【選択図】図1

Description

本発明は膜面垂直方向にセンス電流を流すCPP(current perpendicular to the plane)型の磁気検出素子に係り、特に抵抗変化量と素子面積の積ΔRAを大きくすることのできる磁気検出素子に関する。
図7は従来における磁気検出素子(スピンバルブ型薄膜素子)を記録媒体との対向面と平行な方向から切断した部分断面図である。
図7に示す符号1はTaからなる下地層であり、下地層1の上にCrなどのbcc構造(体心立方構造)の金属からなるシード層2が形成されている。
シード層2の上には、反強磁性層3、固定磁性層4、非磁性材料層5、フリー磁性層6、保護層7が順次積層された多層膜Tが形成されている。
保護層7はTa、非磁性材料層5はCu、フリー磁性層6及び固定磁性層4はNiFe合金、反強磁性層3はPtMnによって形成されている。
多層膜Tの上下には電極層10,10が設けられており、多層膜の膜面垂直方向に直流のセンス電流が流される。
反強磁性層6と固定磁性層5との界面で交換結合磁界が発生し、前記固定磁性層5の磁化はハイト方向(図示Y方向)に固定される。
フリー磁性層6の両側にはCoPtなどの硬磁性材料からなるハードバイアス層8が形成され、ハードバイアス層8の上下及び端部は絶縁層9によって絶縁されている。ハードバイアス層8からの縦バイアス磁界によりフリー磁性層3の磁化は、トラック幅方向(図示X方向)に揃えられる。
図7に示される磁気検出素子に、外部磁界が印加されると、フリー磁性層の磁化方向が固定磁性層の磁化方向に対して相対的に変動して、多層膜の抵抗値が変化する。一定の電流値のセンス電流が流れている場合には、この抵抗値の変化を電圧変化として検出することにより、外部磁界を検知する。
磁気検出素子のフリー磁性層及び固定磁性層の材料としてパーマロイが用いられることが多かった。また、パーマロイ以外のNiFe合金からなるフリー磁性層及び固定磁性層を有する磁気検出素子の例が、特許文献1(特開2002−204010号公報)に記載されている。
特開2002−204010号公報(第7頁)
パーマロイはNiを80at%含有するNiFe合金である。また、特許文献1では、段落(0023)に記載されているように、高スピン分極材料としてNiFe(100−x)合金(40≦x≦70)が記載されている。
しかし、この組成範囲のNiFe合金を用いてフリー磁性層や固定磁性層を形成しても、多層膜の膜面垂直方向に直流のセンス電流が流されるCPP(current perpendicular to the plane)−GMR型磁気検出素子の抵抗変化量と素子面積の積ΔRAを5mΩμm以上にすることが難しく、実用的な再生出力を得ることができなかった。
本発明は上記従来の課題を解決するためのものであり、固定磁性層の好ましい構成条件を示すことにより、再生出力の高い磁気検出素子の発明を提供することを目的としている。
本発明は、磁化方向が一方向に固定される固定磁性層と、前記固定磁性層に非磁性材料層を介して形成されたフリー磁性層が設けられた多層膜を有し、前記多層膜の各層の膜面と垂直方向に電流が流れる磁気検出素子において、
前記固定磁性層はNiFe合金層(a、bは原子%であり0<a≦25、a+b=100である)を有していることを特徴とするものである。
本発明では、固定磁性層をNiFe合金層を有するものとして形成している。ただし、前記NiFe合金のNiとFeの原子%は従来とは違っている。すなわち、本発明では、NiFe合金中のNiの原子%が0原子%より大きく25原子%以下と低い範囲になっている。本発明の発明者は、NiFe合金中のNiの原子%がこの範囲であるほうが、従来よりも磁気検出素子の抵抗変化量と素子面積の積ΔRAを大きくできることを見いだした。また、本発明の磁気検出素子では、固定磁性層の磁歪定数を大きくすることができ、固定磁性層の一軸異方性を大きくすることができる。
本発明では、前記固定磁性層はNiFe合金層(a、bは原子%であり4≦a≦23、a+b=100である)を有していることがより好ましい。さらに、好ましいのは、前記固定磁性層がNiFe合金層(a、bは原子%であり15≦a≦20、a+b=100である)を有していることである。
本発明では、前記固定磁性層が前記NiFe合金層の上下にCoFe層が積層された3層構造を有していることが好ましい。
また、前記フリー磁性層がCoYZ合金層(YはMn、Fe、Crのうち1種または2種以上の元素であり、前記ZはAl、Ga、Si、Ge、Sn、In、Sb、Pb、Znのうち1種または2種以上の元素)を有していることが好ましい。
本発明では、抵抗変化量と素子面積の積ΔRAを5mΩμm以上にすることができる。
本発明の磁気検出素子は、例えば、前記固定磁性層が前記フリー磁性層の上側に設けられているトップスピンバルブ型のCPP−GMR型磁気検出素子である。
あるいは、前記固定磁性層が前記フリー磁性層の下側に設けられているボトムスピンバルブ型のCPP−GMR型磁気検出素子である。
または、前記フリー磁性層の下に前記非磁性材料層及び前記固定磁性層が設けられ、前記フリー磁性層の上に他の非磁性材料層及び他の固定磁性層が設けられているデュアルスピンバルブ型のCPP−GMR型磁気検出素子である。
例えば、前記固定磁性層に反強磁性層が重ねられていることによって前記固定磁性層の磁化方向が固定される。
または、前記固定磁性層の一軸異方性によってこの固定磁性層の磁化方向が一方向に固定されている自己ピン止め構造の固定磁性層を有する磁気検出素子であってもよい。
本発明では、前記固定磁性層のNiFe合金中のNiの原子%を0原子%より大きく25原子%以下と低い範囲と低くさせることにより、従来よりも磁気検出素子の抵抗変化量と素子面積の積ΔRAを大きくすることができる。また、固定磁性層の磁歪定数を大きくすることができ、固定磁性層の一軸異方性を大きくすることができる。
図1は、本発明の第1実施形態の磁気検出素子(シングルスピンバルブ型磁気抵抗効果素子)の全体構造を記録媒体との対向面側から見た断面図である。なお、図1ではX方向に延びる素子の中央部分のみを破断して示している。
このシングルスピンバルブ型磁気抵抗効果素子は、ハードディスク装置に設けられた浮上式スライダのトレーリング側端部などに設けられて、ハードディスクなどの記録磁界を検出するものである。なお、ハードディスクなどの磁気記録媒体の移動方向はZ方向であり、磁気記録媒体からの洩れ磁界の方向はY方向である。
図1の最も下に形成されているのはTa,Hf,Nb,Zr,Ti,Mo,Wのうち1種または2種以上の元素などの非磁性材料で形成された下地層11である。この下地層11の上に、シード層12、反強磁性層13、固定磁性層14、非磁性材料層15、フリー磁性層16、保護層17からなる多層膜T1が積層されている。図1に示される磁気検出素子は、フリー磁性層16の下に反強磁性層13が設けられているいわゆるボトムスピンバルブ型のGMR型磁気検出素子である。
シード層12は、NiFeCrまたはCrによって形成される。シード層12をNiFeCrによって形成すると、シード層12は、面心立方(fcc)構造を有し、膜面と平行な方向に{111}面として表される等価な結晶面が優先配向しているものになる。また、シード層12をCrによって形成すると、シード層12は、体心立方(bcc)構造を有し、膜面と平行な方向に{110}面として表される等価な結晶面が優先配向しているものになる。
なお、下地層11は非晶質に近い構造を有するが、この下地層11は形成されなくともよい。
前記シード層12の上に形成された反強磁性層13は、元素X(ただしXは、Pt,Pd,Ir,Rh,Ru,Osのうち1種または2種以上の元素である)とMnとを含有する反強磁性材料で形成されることが好ましい。
反強磁性層13は、面心立方(fcc)構造を有するもの、または、面心正方(fct)構造を有するものになる。
これら白金族元素を用いたX−Mn合金は、耐食性に優れ、またブロッキング温度も高く、さらに交換結合磁界(Hex)を大きくできるなど反強磁性材料として優れた特性を有している。例えば二元系で形成されたPtMn合金又はIrMn合金を使用することができる。
また本発明では、前記反強磁性層13は、元素Xと元素X′(ただし元素X′は、Ne,Ar,Kr,Xe,Be,B,C,N,Mg,Al,Si,P,Ti,V,Cr,Fe,Co,Ni,Cu,Zn,Ga,Ge,Zr,Nb,Mo,Ag,Cd,Sn,Hf,Ta,W,Re,Au,Pb、及び希土類元素のうち1種または2種以上の元素である)とMnとを含有する反強磁性材料で形成されてもよい。
なお前記元素X′には、元素XとMnとで構成される空間格子の隙間に侵入し、または元素XとMnとで構成される結晶格子の格子点の一部と置換する元素を用いることが好ましい。ここで固溶体とは、広い範囲にわたって、均一に成分が混ざり合った固体のことを指している。
なお本発明では、好ましい前記元素X′の組成範囲は、at%(原子%)で0.2から10であり、より好ましくは、at%で、0.5から5である。また本発明では前記元素XはPtまたはIrであることが好ましい。
また本発明では、反強磁性層13の元素Xあるいは元素X+X′のat%を45(at%)以上で60(at%)以下に設定することが好ましい。より好ましくは49(at%)以上で56.5(at%)以下である。これによって成膜段階において、固定磁性層14との界面が非整合状態にされ、しかも前記反強磁性層13は熱処理によって適切な規則変態を起すものと推測される。
固定磁性層14は、磁性層14a、非磁性中間層14b、磁性層14cからなっている。前記反強磁性層13との界面での交換結合磁界及び非磁性中間層14bを介した反強磁性的交換結合磁界(RKKY的相互作用)により前記磁性層14aと磁性層14cの磁化方向は互いに反平行状態にされる。これは、いわゆる人工フェリ磁性結合状態と呼ばれ、この構成により固定磁性層14の磁化を安定した状態にでき、また前記固定磁性層14と反強磁性層13との界面で発生する交換結合磁界を見かけ上大きくすることができる。
なお前記磁性層14aは例えば15〜35Å程度で形成され、非磁性中間層14bは8Å〜10Å程度で形成され、磁性層14cは20〜50Å程度で形成される。
磁性層14aはCoFe合金によって形成されている。非磁性中間層14bは、Ru、Rh、Ir、Cr、Re、Cuなどの非磁性導電材料で形成される。磁性層14cはCoFe合金層14c1、NiFe合金層14c2、CoFe合金層14c3からなる3層構造である。NiFe合金層14c2の組成は本発明の特徴をなすものであるので、後に詳述する。
前記固定磁性層14の上に形成された非磁性材料層15は、Cu、Au、またはAgで形成されている。
さらにフリー磁性層16が形成されている。フリー磁性層16はCoYZ合金層(YはMn、Fe、Crのうち1種または2種以上の元素であり、ZはAl、Ga、Si、Ge、Sn、In、Sb、Pb、Znのうち1種または2種以上の元素)であることが好ましい。CoYZ合金層はハーフメタル的な性質を有しており、CPP−GMR型磁気検出素子の抵抗変化量ΔRと素子面積Aの積ΔRAを大きくするために有効な材料である。より好ましくは、フリー磁性層16が、組成式がCoMnZで表される金属化合物によって形成されることである。ここで、ZはAl、Ga、Si、Ge、Sn、In、Sb、Pb、Zn、のうち1種または2種以上の元素である。
図1に示す実施形態では、フリー磁性層16の両側にハードバイアス層18,18が形成されている。前記ハードバイアス層18,18からの縦バイアス磁界によってフリー磁性層16の磁化はトラック幅方向(図示X方向)に揃えられる。ハードバイアス層18,18は、例えばCo−Pt(コバルト−白金)合金やCo−Cr−Pt(コバルト−クロム−白金)合金などで形成されている。
ハードバイアス層18,18の上下及び端部は、アルミナなどからなる絶縁層19,19によって絶縁されている。
多層膜T1の上下には、電極層20,20が設けられており、多層膜T1を構成する各層の膜面に対して垂直方向にセンス電流が流されるCPP(Current Perpendicular to the plane)−GMR型の磁気検出素子となっている。
電極層20,20はα−Ta、Au、Cr、Cu(銅)、Rh、Ir、RuやW(タングステン)などで形成されている。
本実施の形態の特徴部分について述べる。
固定磁性層14の磁性層14cは下からCoFe層14c1、NiFe合金層14c2(ただし、a、bは原子%であり0<a≦25、a+b=100である)及びCoFe層14c3が積層された3層構造を有している。
本実施の形態では、NiFe合金層14c2中のNiFe合金中のNiの原子%が0原子%より大きく25原子%以下と低い範囲になっている。NiFe合金中のNiの原子%がこの範囲であるほうが、従来よりも磁気検出素子の抵抗変化量と素子面積の積ΔRAを大きくできる。また、NiFe合金中のNiの原子%がこの範囲であると、固定磁性層14の磁歪定数を大きくすることができ、固定磁性層14の一軸異方性を大きくすることができる。
また、NiFe合金層14c2がNiFe合金(a、bは原子%であり4≦a≦23、a+b=100である)で形成されることがより好ましい。さらに好ましいのは、NiFe合金層14c2がNiFe合金(a、bは原子%であり15≦a≦20、a+b=100である)で形成されていることである。NiFe合金層14c2の上下に積層されたCoFe層14c1、CoFe層14c2は、NiFe合金の拡散防止を図るために設けられたものである。なお、図1に示されたシングルスピンバルブ型のGMR磁気検出素子の場合、非磁性材料層15と接しているCoFe層14c3のみが形成されていれば、NiFe合金の非磁性材料層15への拡散防止効果を得ることができる。また、CoFe層14c1、14c3が形成されず、固定磁性層14がNiFe合金層14c2のみからなる単層構造であってもよい。
なお、NiFe合金層14c2の膜厚t1は15Å以上50Å以下であることが好ましく、CoFe層14c1の膜厚t2及びCoFe層14c3の膜厚t3は5Å以上15Å以下であることが好ましい。
図1に示すスピンバルブ型薄膜素子では、下地層11から保護層17をスパッタ法や蒸着法を用いて成膜した後、熱処理を施し、これによって前記反強磁性層13と固定磁性層14との界面に交換結合磁界を発生させる。このとき磁場を図示Y方向と平行な方向に向けることで、前記固定磁性層14の磁化は図示Y方向と平行な方向に向けられ固定される。なお図1に示す実施形態では前記固定磁性層14は人工フェリ構造であるため、磁性層14aが例えば図示Y方向に磁化されると、磁性層14cは図示Y方向と逆方向に磁化される。
図1に示された磁気検出素子は、固定磁性層とフリー磁性層の磁化が直交関係にある。記録媒体からの洩れ磁界が磁気検出素子の図示Y方向に侵入し、フリー磁性層の磁化が感度良く変動し、この磁化方向の変動と、固定磁性層の固定磁化方向との関係で電気抵抗が変化し、この電気抵抗値の変化に基づく電圧変化または電流変化により、記録媒体からの洩れ磁界が検出される。
図2は本発明におけるデュアルスピンバルブ型磁気検出素子を記録媒体との対向面側から見た断面図である。
図2に示すように、下から下地層11、シード層12、反強磁性層13、固定磁性層31、非磁性材料層15、およびフリー磁性層16が連続して積層されている。さらにフリー磁性層16の上には、非磁性材料層15、固定磁性層32、反強磁性層13、および保護層17が連続して積層されて多層膜T2が形成されている。
また、フリー磁性層16の両側にはハードバイアス層18,18が積層されている。ハードバイアス層18,18は、アルミナなどからなる絶縁層19,19によって絶縁されている。
多層膜T2の上下には、電極層20,20が設けられており、多層膜T2を構成する各層の膜面に対して垂直方向にセンス電流が流されるCPP(Current Perpendicular to the plane)−GMR型の磁気検出素子となっている。
なお、図2において、図1と同じ符号が付けられた層は同じ材料で形成されている。
図2に示される磁気検出素子の固定磁性層31は、磁性層31a、非磁性中間層31b、磁性層31cからなる。磁性層31aはCoFeなどの強磁性材料によって形成されている。非磁性中間層31bはRu、Rh、Ir、Cr、Re、Cuなどの非磁性導電材料で形成される。磁性層31cはCoFe合金層31c1、NiFe合金層31c2、CoFe合金層31c3からなる3層構造である。NiFe合金層31c2の組成は本発明の特徴をなすものであるので、後に詳述する。
反強磁性層13との界面での交換結合磁界及び非磁性中間層31bを介した反強磁性的交換結合磁界(RKKY的相互作用)により磁性層31aの磁化方向と、磁性層31cの磁化方向は互いに反平行状態にされる。
図2に示される磁気検出素子の固定磁性層32は、磁性層32a、非磁性中間層32b、磁性層32cからなる。磁性層32cはCoFeなどの強磁性材料によって形成され、非磁性中間層32bは前述した非磁性中間層31bを形成する非磁性材料と同じ材料を用いて形成される。磁性層32aはCoFe合金層32a1、NiFe合金層32a2、CoFe合金層32a3からなる3層構造である。NiFe合金層32a2の組成は本発明の特徴をなすものであるので、後に詳述する。固定磁性層32の上にある反強磁性層13との界面での交換結合磁界及び非磁性中間層32bを介した反強磁性的交換結合磁界(RKKY的相互作用)により磁性層32cの磁化方向と、磁性層32aの磁化方向は互いに反平行状態にされる。
なお、固定磁性層31、固定磁性層32をそれぞれ磁性層31c、磁性層32aのみからなる人工フェリ構造を有さない構造として形成してもよい。本実施の形態でも、NiFe合金層31c2及びNiFe合金層32a2を形成するNiFe合金中のNiの原子%が0原子%より大きく25原子%以下と低い範囲になっている。NiFe合金中のNiの原子%がこの範囲であるほうが、従来よりも磁気検出素子の抵抗変化量と素子面積の積ΔRAを大きくできる。また、NiFe合金中のNiの原子%がこの範囲であると、固定磁性層14の磁歪定数を大きくすることができ、固定磁性層31及び固定磁性層32の一軸異方性を大きくすることができる。
NiFe合金層31c2及びNiFe合金層32a2の上下に積層されたCoFe層31c1、31c3、及びCoFe層32a1、32a3は、NiFe合金の拡散防止のために設けられたものである。また、CoFe層31c1、31c3、及びCoFe層32a1、32a3が形成されず、NiFe合金層31c2及びNiFe合金層32a2のみが形成されてもよい。
なお、NiFe合金層31c2及びNiFe合金層32a2の膜厚t4は15Å以上50Å以下であることが好ましく、CoFe層31c1、31c3、及びCoFe層32a1、32a3の膜厚t5は5Å以上15Å以下であることが好ましい。
図2に示すスピンバルブ型薄膜素子では、下地層11から保護層17をスパッタ法や蒸着法を用いて成膜後、熱処理を施し、これによって前記反強磁性層13と固定磁性層31、32との界面に交換結合磁界を発生させる。このとき磁場を図示Y方向と平行な方向に向けることで、前記固定磁性層31,32の磁化は図示Y方向と平行な方向に向けられ固定される。なお図2に示す実施形態では前記固定磁性層31,32は人工フェリ構造である。
図2に示された磁気検出素子は、固定磁性層とフリー磁性層の磁化が直交関係にある。記録媒体からの洩れ磁界が磁気検出素子の図示Y方向に侵入し、フリー磁性層の磁化が感度良く変動し、この磁化方向の変動と、固定磁性層の固定磁化方向との関係で電気抵抗が変化し、この電気抵抗値の変化に基づく電圧変化または電流変化により、記録媒体からの洩れ磁界が検出される。図2に示されたデュアルスピンバルブ型の磁気検出素子はフリー磁性層16の上下に非磁性材料層15を介して固定磁性層32と固定磁性層31が設けられているので、理論上は抵抗変化量ΔRと素子面積Aの積ΔRAを図1に示されたシングルスピンバルブ型の磁気検出素子の2倍にすることができる。本実施の形態の磁気検出素子であれば、磁気検出素子のΔRAを5mΩμm以上にすることが可能である。
また、NiFe合金層31c2及びNiFe合金層32a2がNiFe合金(a、bは原子%であり4≦a≦23、a+b=100である)で形成されると磁気検出素子のΔRAを5.5mΩμm以上にすることが可能である。さらに、NiFe合金層31c2及びNiFe合金層32a2がNiFe合金(a、bは原子%であり15≦a≦20、a+b=100である)で形成されると磁気検出素子のΔRAを6mΩμm以上にすることが可能である。
図3は本発明におけるトップスピンバルブ型磁気検出素子磁気検出素子を記録媒体との対向面側から見た断面図である。
図3に示すように、下から下地層11、シード層12、フリー磁性層16、非磁性材料層15、固定磁性層32、反強磁性層13および保護層17が連続して積層されて多層膜T3が形成されている。
また、フリー磁性層16の両側にはハードバイアス層18,18が積層されている。ハードバイアス層18,18は、アルミナなどからなる絶縁層19,19によって絶縁されている。
多層膜T3の上下には、電極層20,20が設けられており、多層膜T3を構成する各層の膜面に対して垂直方向にセンス電流が流されるCPP(Current Perpendicular to the plane)−GMR型の磁気検出素子となっている。
なお、図3において、図1または図2と同じ符号が付けられた層は同じ材料で形成されている。
本実施の形態でも、NiFe合金層32a2を形成するNiFe合金中のNiの原子%が0原子%より大きく25原子%以下と低い範囲になっている。NiFe合金中のNiの原子%がこの範囲であるほうが、従来よりも磁気検出素子の抵抗変化量と素子面積の積ΔRAを大きくできる。また、NiFe合金中のNiの原子%がこの範囲であると、固定磁性層14の磁歪定数を大きくすることができ、固定磁性層31及び固定磁性層32の一軸異方性を大きくすることができる。
また、NiFe合金層32a2がNiFe合金(a、bは原子%であり4≦a≦23、a+b=100である)で形成されることがより好ましい。さらに好ましいのは、NiFe合金層31c2及びNiFe合金層32a2がNiFe合金(a、bは原子%であり15≦a≦20、a+b=100である)で形成されることである。
なお、図1ないし図3では、固定磁性層14、31、32の磁化方向を反強磁性層13との界面での交換結合磁界によって固定していた。しかし、固定磁性層14、31、32に反強磁性層13が重ねられず、固定磁性層14、31、32自身の一軸異方性によって固定磁性層14、31、32の磁化方向が固定される自己ピン止め構造の固定磁性層であってもよい。
図4は自己ピン止め構造の固定磁性層を有する磁気検出素子を記録媒体との対向面側から見た断面図である。
図4に示す実施形態では、多層膜T4は、下からシード層21、固定磁性層23、非磁性材料層24、フリー磁性層25及び保護層26の順に積層されたものである。
前記シード層21は、NiFe合金、NiFeCr合金あるいはCr、Taなどで形成されている。シード層21は、例えば(Ni0.8Fe0.260at%Cr40at%の膜厚35Å〜60Åで形成される。
固定磁性層23は、磁性層23a、非磁性中間層23b、磁性層23cからなっている。非磁性中間層23bを介した反強磁性的交換結合磁界(RKKY的相互作用)により前記磁性層23aと磁性層23cの磁化方向は互いに反平行状態にされる。これは、いわゆる人工フェリ磁性結合状態と呼ばれ、この構成により固定磁性層23の磁化を安定した状態にできる。固定磁性層23の磁化方向は、磁性層23a及び磁性層23bの一軸異方性によって図示Y方向(ハイト方向)に平行な方向に固定されている。このような、固定磁性層の構造を自己ピン止め構造という。
なお前記磁性層23aは例えば15〜35Å程度で形成され、非磁性中間層23bは8Å〜10Å程度で形成され、磁性層23cは20〜50Å程度で形成される。
磁性層23aはCoFe合金によって形成されている。非磁性中間層23bは、Ru、Rh、Ir、Cr、Re、Cuなどの非磁性導電材料で形成される。磁性層23cはCoFe合金層23c1、NiFe合金層23c2、CoFe合金層23c3からなる3層構造である。NiFe合金層23c2の組成は本発明の特徴をなすものであるので、後に詳述する。
非磁性材料層24は、固定磁性層23とフリー磁性層25との磁気的な結合を防止する層であり、Cu,Cr,Au,Agなど導電性を有する非磁性材料により形成されることが好ましい。特にCuによって形成されることが好ましい。非磁性材料層の膜厚は17Å〜50Åである。
さらにフリー磁性層25が形成されている。フリー磁性層25はCoYZ合金層(YはMn、Fe、Crのうち1種または2種以上の元素であり、ZはAl、Ga、Si、Ge、Sn、In、Sb、Pb、Znのうち1種または2種以上の元素)であることが好ましい。CoYZ合金層はハーフメタル的な性質を有しており、CPP−GMR型磁気検出素子の抵抗変化量ΔRと素子面積Aの積ΔRAを大きくするために有効な材料である。より好ましくは、フリー磁性層25が、組成式がCoMnZで表される金属化合物によって形成されることである。ここで、ZはAl、Ga、Si、Ge、Sn、In、Sb、Pb、Zn、のうち1種または2種以上の元素である。
また前記フリー磁性層25のトラック幅方向(図示X方向)の幅寸法でトラック幅Twが決められる。
保護層26はTaやRuなどからなり、多層膜T4の酸化の進行を抑える。保護層26の膜厚は10Å〜50Åである。
図1に示す実施形態では、シード層21から保護層26までの多層膜T4の両側には絶縁層27、ハードバイアス層28及び絶縁層29が積層されている。ハードバイアス層28からの縦バイアス磁界によってフリー磁性層25の磁化はトラック幅方向(図示X方向)に揃えられる。
前記絶縁層27と前記ハードバイアス層28間にバイアス下地層(図示しない)が形成されていてもよい。前記バイアス下地層は例えばCr、W、W−Ti合金、Fe−Cr合金などで形成される。
前記絶縁層27,29はAlやSiO等の絶縁材料で形成されたものであり、前記多層膜T4内を各層の界面と垂直方向に流れる電流が、前記多層膜T4のトラック幅方向の両側に分流するのを抑制すべく前記ハードバイアス層28の上下を絶縁するものである。
なお前記ハードバイアス層28,28は例えばCo−Pt(コバルト−白金)合金やCo−Cr−Pt(コバルト−クロム−白金)合金などで形成される。
絶縁層29及び保護層26上並びにシード層21の下には、Cuなどの導電性材料からなる電極層20,20が形成されている。図4に示す磁気検出素子の構造はCPP(current perpendicular to the plane)型であり、前記多層膜T4を構成する各層の界面に対し垂直方向に電流を流す電流源となっている。
フリー磁性層25の磁化は、ハードバイアス層28,28からの縦バイアス磁界によってトラック幅方向(図示X方向)に揃えられる。そして記録媒体からの信号磁界(外部磁界)に対し、フリー磁性層25の磁化が感度良く変動する。一方、固定磁性層23の磁化は、固定磁性層23自身の一方向異方性によってハイト方向(図示Y方向)に固定されている。
フリー磁性層25の磁化方向の変動と、固定磁性層23の固定磁化方向(特に第2磁性層23cの固定磁化方向)との関係で電気抵抗が変化し、この電気抵抗値の変化に基づく電圧変化または電流変化により、記録媒体からの洩れ磁界が検出される。
本実施の形態の特徴部分について述べる。
固定磁性層23の磁性層23cは下からCoFe層23c1、NiFe合金層23c2(ただし、a、bは原子%であり0<a≦25、a+b=100である)及びCoFe層23c3が積層された3層構造を有している。
本実施の形態では、NiFe合金層23c2中のNiFe合金中のNiの原子%が0原子%より大きく25原子%以下と低い範囲になっている。NiFe合金中のNiの原子%がこの範囲であるほうが、従来よりも磁気検出素子の抵抗変化量と素子面積の積ΔRAを大きくできる。また、NiFe合金中のNiの原子%がこの範囲であると、固定磁性層23の磁歪定数を大きくすることができ、固定磁性層23の一軸異方性を大きくすることができるので固定磁性層23の磁化方向を一定方向に確実に固定することができる。すなわち、磁気検出素子の再生出力が増大し、また、外部磁界の印加方向に依存する再生出力の非対称性(アシンメトリー)を低減することができる。
また、NiFe合金層23c2がNiFe合金(a、bは原子%であり4≦a≦23、a+b=100である)で形成されることがより好ましい。さらに好ましいのは、NiFe合金層23c2がNiFe合金(a、bは原子%であり15≦a≦20、a+b=100である)で形成されていることである。NiFe合金層23c2の上下に積層されたCoFe層23c1、CoFe層23c2は、NiFe合金の拡散防止を図るために設けられたものである。なお、図4に示されたシングルスピンバルブ型のGMR磁気検出素子の場合、非磁性材料層24と接しているCoFe層23c3のみが形成されていれば、NiFe合金の非磁性材料層15への拡散防止効果を得ることができる。また、CoFe層23c1、23c3が形成されず、固定磁性層23がNiFe合金層23c2のみからなる単層構造であってもよい。
なお、NiFe合金層23c2の膜厚t6は15Å以上50Å以下であることが好ましく、CoFe層23c1の膜厚t7及びCoFe層23c3の膜厚t8は5Å以上15Å以下であることが好ましい。
以下に示す膜構成のデュアルスピンバルブ型磁気検出素子を形成し、第2固定磁性層(図2の磁性層31c、磁性層32aに対応する)を構成するNiFe合金層(ただし、a、bは原子%であり、a+b=100である)中のNiの原子%を変化させたときの、磁気検出素子の磁気抵抗変化量ΔRと素子面積Aの積ΔRA及び第2固定磁性層の磁歪定数λsを調べた。ΔRAの測定結果を図5に、磁歪定数λsの測定結果を図6に示す。
基板/下地層Ta(30Å)/シード層NiFeCr(50Å)/反強磁性層IrMn(70Å)/固定磁性層(第1固定磁性層Co70Fe30(30Å)/非磁性中間層Ru(9.1Å)/第2固定磁性層CoFe(10Å)/NiFe(35Å)/CoFe(5Å)/非磁性材料層Cu(43Å)/フリー磁性層CoMnGe(80Å)/非磁性材料層Cu(43Å)/第2固定磁性層CoFe(5Å)/NiFe(35Å)/CoFe(10Å)/非磁性中間層Ru(9.1Å)/第1固定磁性層(Co70Fe30(30Å))/反強磁性層IrMn(70Å)/保護層Ta(200Å)なお、括弧内の数字は膜厚である。
図5をみると、固定磁性層のNiFe合金層(ただし、a、bは原子%でありa+b=100である)中のNi含有量aが0原子%より大きく25原子%以下の範囲で、磁気検出素子のΔRAが5mΩμm以上になる。一方、従来のようにNi含有量aが40原子%から80原子%の範囲だと、磁気検出素子のΔRAが5mΩμm未満である。
また、Ni含有量aが4原子%以上23原子%以下の範囲で、磁気検出素子のΔRAが5.5mΩμm以上になり、Ni含有量aが15原子%以上20原子%以下の範囲で、磁気検出素子のΔRAが6mΩμm以上になる。
従って、本発明では、前記固定磁性層がNiFe合金層(a、bは原子%であり0<a≦25、a+b=100である)を有しているという組成限定を行なった。また、前記固定磁性層はNiFe合金層(a、bは原子%であり4≦a≦23、a+b=100である)を有していることがより好ましく、さらに好ましいのは、前記固定磁性層がNiFe合金層(a、bは原子%であり15≦a≦20、a+b=100である)を有していることとした。
さらに、図6をみると、本発明における前記NiFe合金層の組成範囲において、固定磁性層の磁歪定数λsが大きくなっている。特に、前記NiFe合金層のNi含有量aが4原子%以上23原子%以下の範囲だと、Ni含有量aが40原子%から80原子%という従来の範囲のものよりも、磁歪定数λsが大きくなっている。
固定磁性層の磁歪定数λsが大きくなると、形状異方性による固定磁性層の磁化固定力が強くなる。固定磁性層の磁歪定数λsが大きくなる本発明は、図4に示されたような自己ピン止め式の磁気検出素子に適用すると特に有効である。
本発明の第1実施形態の磁気検出素子(シングルスピンバルブ型磁気抵抗効果素子)の構造を記録媒体との対向面側から見た断面図、 本発明の第2実施形態の磁気検出素子(デュアルスピンバルブ型磁気抵抗効果素子)の構造を記録媒体との対向面側から見た断面図、 本発明の第3実施形態の磁気検出素子(シングルスピンバルブ型磁気抵抗効果素子)の構造を記録媒体との対向面側から見た断面図、 本発明の第4実施形態の磁気検出素子(自己ピン止め式シングルスピンバルブ型磁気抵抗効果素子)の構造を記録媒体との対向面側から見た断面図、 デュアルスピンバルブ型磁気検出素子を形成し、固定磁性層を構成するNiFe合金層(ただし、a、bは原子%であり、a+b=100である)中のNiの原子%を変化させたときの、磁気検出素子の磁気抵抗変化量ΔRと素子面積Aの積ΔRAを示すグラフ、 デュアルスピンバルブ型磁気検出素子を形成し、固定磁性層を構成するNiFe合金層(ただし、a、bは原子%であり、a+b=100である)中のNiの原子%を変化させたときの、固定磁性層の磁歪定数λsを示すグラフ、 従来の磁気検出素子の断面図、
符号の説明
11 下地層
12 シード層
13 反強磁性層
14、31、32 固定磁性層
15 非磁性材料層
16 フリー磁性層
17 保護層
18 ハードバイアス層
19 絶縁層
20 電極層

Claims (11)

  1. 磁化方向が一方向に固定される固定磁性層と、前記固定磁性層に非磁性材料層を介して形成されたフリー磁性層が設けられた多層膜を有し、前記多層膜の各層の膜面と垂直方向に電流が流れる磁気検出素子において、
    前記固定磁性層はNiFe合金層(a、bは原子%であり0<a≦25、a+b=100である)を有していることを特徴とする磁気検出素子。
  2. 前記固定磁性層はNiFe合金層(a、bは原子%であり4≦a≦23、a+b=100である)を有している請求項1記載の磁気検出素子。
  3. 前記固定磁性層はNiFe合金層(a、bは原子%であり15≦a≦20、a+b=100である)を有している請求項2記載の磁気検出素子。
  4. 前記固定磁性層が前記NiFe合金層の上下にCoFe層が積層された3層構造を有している請求項1ないし3のいずれかに記載の磁気検出素子。
  5. 抵抗変化量と素子面積の積ΔRAが5mΩμm以上である請求項1ないし4のいずれかに記載の磁気検出素子。
  6. 前記フリー磁性層がCoYZ合金層(YはMn、Fe、Crのうち1種または2種以上の元素であり、前記ZはAl、Ga、Si、Ge、Sn、In、Sb、Pb、Znのうち1種または2種以上の元素)を有している請求項1ないし5のいずれかに記載の磁気検出素子。
  7. 前記固定磁性層が前記フリー磁性層の上側に設けられている請求項1ないし6のいずれかに記載の磁気検出素子。
  8. 前記固定磁性層が前記フリー磁性層の下側に設けられている請求項1ないし6のいずれかに記載の磁気検出素子。
  9. 前記フリー磁性層の下に前記非磁性材料層及び前記固定磁性層が設けられ、前記フリー磁性層の上にも非磁性材料層及び固定磁性層が設けられている請求項1ないし6のいずれかに記載の磁気検出素子。
  10. 前記固定磁性層の一軸異方性によってこの固定磁性層の磁化方向が一方向に固定されている請求項7ないし9のいずれかに記載の磁気検出素子。
  11. 前記固定磁性層に反強磁性層が重ねられている請求項7ないし9のいずれかに記載の磁気検出素子。
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