JP2006243385A - カメラ - Google Patents

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和義 畔上
Yuichi Kawanabe
裕一 川鍋
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Abstract

【課題】本発明は、複数のレンズ群からなる撮影レンズを経由して入射してきた被写体光を捉えて撮影を行なうカメラに関し、組立時にレンズ群の位置調整を容易にかつ正確に行なうことのできる構造を備える。
【解決手段】光軸を中心としたときの半径方向に張り出した張出壁311を有し撮影レンズを構成する1つのレンズ群を保持するレンズ枠と、レンズ枠固定用に光軸に向かって内側に張り出して張出壁311を円周方向複数点で支えてその張出壁の光軸方向の位置を規制する支持壁153を有し上記レンズ枠に保持されたレンズ群を含む撮影レンズを収容するレンズ鏡胴と、張出壁311を支持壁153との間に挟んでその張出壁311を支持壁153に押圧するバネ部材451とを備え、張出壁311が、光軸を中心とした円周方向に、同一厚みであって光軸方向に階段状に偏倚した形状を有する。
【選択図】 図8

Description

本発明は、複数のレンズ群からなる撮影レンズを経由して入射してきた被写体光を捉えて撮影を行なうカメラに関する。
従来より、カメラにおいては、ズームレンズを構成するための複数のレンズ群を備えた撮影レンズが多用されており、この点は従前の銀塩フィルム上に写真撮影を行なうカメラでも、近年の、撮影素子上に結像させて画像データを生成するタイプのデジタルカメラでも同様である(特許文献1参照)。
このようなカメラでは、製造ばらつき等を吸収して正確に結像させるために、組立時に、レンズ群の位置調整が行なわれている。
この位置調整にあたっては従来、レンズ群を保持するレンズ枠と、レンズ枠固定用に光軸に向かって内側に張り出てレンズ枠を支えてレンズ枠の光軸方向の位置を規制する支持壁を有するレンズ鏡胴と、レンズ枠を支持壁との間に挟んでレンズ枠を支持壁に押圧するバネ部材とを備え、支持壁が階段状に形成され、レンズ枠を光軸まわりに回転させてその支持壁のどの段に支持させるかにより、そのレンズ枠に保持されたレンズ群の光軸方向の位置調整が行なわれている。
特許文献1にも、上記とは異なる構造であるが、レンズの光軸方向の位置調整を行なうための構造が開示されている。
特開2003−315649号公報
ところが、上記の構成でレンズ枠の光軸方向の位置調整を行なうと、レンズ枠の光軸方向の位置に応じてそのレンズ枠を支持壁に押圧するバネ部材の変形量が変化しレンズ枠を支持壁に押圧する押圧力が変化することになる。
ここで、レンズ群の位置調整は、光軸方向のみでなく、光軸に直角な方向にも行なってそのレンズ群の光軸を撮影レンズ全体の光軸と一致させる必要があるが、上記のようにレンズ枠を支持壁に押圧する押圧力が変化すると、レンズ枠を光軸に直角な方向に動かしにくく少し力を入れるといきなり大きく動いてしまったりするなど、光軸に直角な方向の位置調整作業に支障を及ぼすという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑み、組立時にレンズ群の位置調整を容易にかつ正確に行なうことのできる構造を備えたカメラを提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明のカメラは、複数のレンズ群からなる撮影レンズを経由して入射してきた被写体光を捉えて撮影を行なうカメラにおいて、
光軸を中心としたときの半径方向に張り出した張出壁を有し撮影レンズを構成する1つのレンズ群を保持するレンズ枠と、
レンズ枠固定用に光軸に向かって内側に張り出して上記張出壁を円周方向複数点で支えてその張出壁の光軸方向の位置を規制する支持壁を有し上記レンズ枠に保持されたレンズ群を含む撮影レンズを収容するレンズ鏡胴と、
上記張出壁を支持壁との間に挟んでその張出壁を支持壁に押圧するバネ部材とを備え、
上記張出壁が、光軸を中心とした円周方向に、同一厚みであって光軸方向に階段状に偏倚した形状を有するものであることを特徴とする。
ここで、本発明のカメラにおいて、上記撮影レンズが複数のレンズ群から構成されたものであって、上記レンズ枠は、典型的には、それら複数のレンズ群のうちの光軸方向先端の第1レンズ群を保持するレンズ枠であってもよい。
また、上記本発明のカメラにおいて、上記張出壁は、上記支持壁の、光軸方向前側に位置し、上記バネ部材は、張出壁の光軸方向前側に位置してその張出壁を光軸方向後方に向けて付勢することにより張出壁を支持壁に押圧するものであってもよい。
以上の本発明によれば、レンズ枠に設けられた張出壁が、同一厚みであって光軸方向に階段状に偏倚した形状を有するものであるため、レンズ枠を回転させてそのレンズ枠の支持壁への当接位置を変化させてもバネ部材の変形量は一定にとどまり、そのレンズ枠に保持されたレンズの光軸方向の位置調整を行なってもバネ部材による押圧力は変化せず、したがってそのレンズ枠の光軸に直角な方向への位置調整に影響はなく、組立時にレンズ群を容易かつ正確に位置調整することができる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1、図2は、本発明の一実施形態としてのカメラの、それぞれ前面および背面を斜め上から見て示した斜視図である。
カメラ10の前面には、カメラ本体から突出した繰出状態にあるレンズ鏡胴100が示されている。このレンズ鏡胴100は図1に示す繰出状態とその繰出状態の筒長よりも筒長を収縮させてカメラ本体内に収容された沈胴状態とを有する。
また、このレンズ鏡胴100の内部には、焦点距離可変なズームレンズからなる撮影レンズ200が備えられている。さらに、このカメラ10の前面には、撮影時にフラッシュ光を発するフラッシュ発光部11が備えられ、このカメラ10の上面には、このカメラ10に撮影指示を与えるシャッタボタン12が配備されている。
また、このカメラ10の図2に示す背面には、T/W(テレ/ワイド)切替レバー21、撮影/再生切替ボタン22、ファンクションボタン23、4方向キー24、OKキー25、DISP/BACKキー26、および画面表示用のLCDパネル27が配置されている。
ここで、T/W切替レバー21は、撮影レンズの焦点距離切替用のレバーである。また、撮影/再生切替ボタン22は、1回押すごとにこのカメラ10のモードを撮影モードと再生モードとに切り替えるためのボタンである。
さらにファンクションボタン23は、これを押すとLCDパネル27上にメニューが表示される。その後4方向キー24の左右ボタンでメニューを切り替え、4方向キー24の上下ボタンでそのメニュー中のいずれかの項目を選択し、OKボタン25を押すことによりその選択した項目が設定される。この操作より、例えばISO感度、フラッシュ発光の有無、その他撮影モードあるいは再生モード中の様々な項目の設定が行なわれる。
さらに、DISP/BACKキー26は、例えば再生モードにおいてLCDパネル27上に表示される画像の表示態様(1枚の画像のみ表示/複数枚のサムネイル画像を並べて表示など)を順次切り替えたり、表示画像を1つ前の画面に戻したりするときに押下するキーである。
図3〜図5は、図1に示すレンズ鏡胴100の内部構造を示す光軸に沿う方向の断面図であり、図3〜図5は、それぞれ、繰出状態のうちのワイド端(焦点距離が最短の状態)、繰出状態のうちのテレ端(焦点距離が最長の状態)、および沈胴状態を示す図である。以下では、主に図3を参照し、必要に応じて図4、図5を参照しながらレンズ鏡胴の構造を説明する。
このレンズ鏡胴100には、前群レンズ枠310に保持された前群レンズ210、後群レンズ枠320に保持された後群レンズ220、およびフォーカスレンズ枠330に保持されたフォーカスレンズ230からなる3群構成の撮影レンズが内蔵されており、沈胴、繰出し、テレ/ワイド(T/W)切替え、およびピント調整に応じて、いずれかあるいは全てのレンズ群が光軸方向に移動するように構成されている。
図3の右下には、ズーム駆動モータ101が示されており、図2に示すT/W切替レバー21を操作すると、テレ側に操作するかワイド側に操作するかに応じて、このズーム駆動モータ101が正転あるいは逆転する。このズーム駆動モータ101の回転駆動力はウォームギア102および2段ギア103を介して駆動筒110の駆動ギア111に伝達される。この駆動筒110は、その内側に備えられた固定筒120に対し、光軸方向の移動は禁止された状態で光軸まわりに回転する。
固定筒120にはその固定筒120の壁を貫通するカム溝121が形成されており、また駆動筒110には光軸方向に延びるキー溝112が形成されており、このキー溝112には、中間筒130に固定されたカムフォロワピン131が、固定筒120に設けられたカム溝121を貫通して嵌入している。したがって駆動筒110が回転すると、中間筒130もその駆動筒110の回転に連れ回るとともに固定筒120のカム溝121の形状に応じて光軸方向に移動する。ただし、図3に示すワイド端と図4に示すテレ端との間では、固定筒120のカム溝121は円周方向に延びており、その間では中間筒130は光軸方向には移動せずにその同じ位置で回転する。図5に示す沈胴状態と図3に示すワイド端との間では中間筒130は回転しながら光軸方向に移動する。
この中間筒130の内側には直進キーリング140が配備されている。この直進キーリング140は、中間筒130に対し、相対回転自在であって光軸方向への相対移動が禁止されており、また、固定筒120の直進キー溝122に嵌入している。したがって、中間筒130が駆動筒110の回転に伴って回転しながら光軸方向に移動すると、直進キーリング140は、中間軸130の光軸方向の移動に伴って、光軸方向に、固定筒120に対し回り止めされた状態のまま直進する。
後群レンズ220を保持する後群レンズ枠320は直進キーリング140のキー溝141に嵌入しており、さらにこの後群レンズ枠320にはカムフォロワピン321が設けられて、このカムフォロワピン321は中間筒130の内面のカム溝132に嵌入している。
したがって駆動筒110の回転に伴って中間筒130が回転すると、後群レンズ枠320は、中間筒130内面のカム溝132の形状に従って回転を伴わずに光軸方向に移動する。
この後群レンズ枠320は、後群レンズ220を保持するとともに、シャッタ羽根411および絞り羽根412を備えた光量制御部材410を支持している。この光量制御部材410は、後群レンズ枠320に対し光軸方向に移動自在となっており、バネ部材420により光軸方向前方に付勢されている。また、この光量制御部材410の前面には突起部413が形成されている。この突起部413は、このレンズ鏡胴が繰出状態(図3、図4参照)から沈胴状態(図5参照)に移行する際に、後述する前移動筒150の押圧部151で押され、バネ部材420の付勢力に抗してこの光量制御部材410を光軸方向後方に押し下げるためのものである。尚、沈胴状態においてはシャッタ羽根411および絞り羽根412は最大開口にまで開かれ光量制御部材410が光軸方向後方に押し下げられても後群レンズ220との干渉が避けられる構造となっている。
また、後群レンズ枠320の光軸方向背面側には、その後群レンズ枠320の背面および後群レンズ220の背面に沿う第1の遮光部材431が固定されているとともに、後群レンズ枠320の背面に一端が固定され、その背面から光軸に対し斜め後方に広がる第2の遮光部材432が備えられている。これら第1の遮光部材431および第2の遮光部材432は、迷光を遮光するためのものである。これらの遮光部材についてはさらに後述する。
また、後群レンズ枠320には、光軸方向前方から見たときに後述する送りネジ部材470を覆うように広がる壁部322が設けられており、この壁部322の存在も迷光の遮光に寄与している。さらに、図3では図示省略されているが、図4に示す引っ張りバネ461の配置位置の工夫も迷光防止に寄与している。詳細は後述する。この引っ張りバネ461は、前群レンズ枠310と後群レンズ枠320を互いに引き寄せる方向に付勢し、それら前群レンズ枠310と後群レンズ枠320との間のガタを防止するためのものである。
また、前移動筒150は、直進キーリング140の直進キー溝142に嵌入しており回転が防止されている。また、この前移動筒150にはその外面に突出したカムフォロワピン152が固設されている。このカムフォロワピン152は、中間筒130内面のカム溝133に嵌入しており、中間筒130が回転すると、その中間筒130に対し、そのカム溝133の形状に従って光軸方向に移動する。
この前移動筒150には、前群レンズ210を保存した前群レンズ枠310の固定用に光軸に向かって内側に張り出してこの前群レンズ枠310を円周方向複数点で支えてその前群レンズ枠310の光軸方向の位置を規制する支持壁153が備えられており、一方、前群レンズ枠310は光軸を中心としたときの半径方向に張り出した張出壁311を有し、その張出壁311が前移動筒150の支持壁153に接着されている。また、この張出壁311は、一端が前移動筒150に固定されたレンズ枠押え板バネ451で支持壁153に押圧されている。このレンズ枠押え板バネ451は、組立時に必要なものである。
さらに、この前群レンズ210の前面には、前移動筒150に支持された開閉自在なレンズバリア460が備えられている。
また、図3の右側上部には、フォーカス駆動モータ104が備えられており、このカメラ内での演算によりフォーカスレンズ230の合焦位置が求められると、フォーカスレンズ230をその合焦位置に移動させるべく、フォーカス駆動モータ104が回転する。このフォーカス駆動モータ104の回転駆動力はギア105,106,107を介して送りネジ471を回転させる。
この送りネジ471の外周には雄ネジが形成されており、この雄ネジには、フォーカスレンズ枠330に固設されたナット472が螺合しており、送りネジ471の回転に伴ってフォーカスレンズ枠330に保持されたフォーカスレンズ230が光軸方向に移動し、光軸方向後方のCCDホルダ511に保持されたCCD固体撮影素子510上に合焦状態の被写体を結像させる。CCD固体撮像素子510ではその被写体を表わす画像信号が生成され、さらに図示しない電子回路により画像処理等が行なわれて記録メディア上に画像データ記録されるが、その電子回路による処理については本発明の主題ではなく、公知の一般的な技術を適用すればよいため、ここでの詳細説明は省略する。
この図3〜図5に示すレンズ鏡胴100は、以上の構造を備えたものであり、ズーム駆動モータ101とフォーカス駆動モータ104の回転駆動により、図3および図4に示す繰出状態と図5に示す沈胴状態との間、および図3に示すワイド端と図4に示すテレ端との間でレンズ鏡胴100の構成部品が移動する。
次に、本実施形態におけるいくつかの特徴部分について説明する。
図6は、前移動筒150の部分を前方斜めから見て示した斜視図である。ただし、この図6では、レンズバリアは取り除かれている。
この図6には、図3にも示す、前移動筒150、前群レンズ210、前群レンズ枠310(図3参照)の、半径方向に張り出した張出壁311、およびレンズ枠押え板バネ451が示されている。このレンズ枠押え板バネ451は、円周方向3ヵ所にある押圧部451aで、張出壁311を、前移動筒150の支持壁153(図3参照)に向けて押圧している。
図7は、支持壁および張出壁の従来例を示すものであり、本実施形態に対する比較例に相当する。
また、図8は、本実施形態における支持壁および張出壁の構造を示す図である。
図7,図8のいずれにおいても、左右方向が、実際のレンズ鏡胴(図3参照)における円周方向に相当する。
尚、ここでは、分かり易さのために、図7に示す比較例においても、本実施形態における部材に相当する部材には同一符号を付して示し、同一の名称を用いている。
図7に示す比較例の場合、レンズ枠310(図3参照)を構成する張出壁311の、レンズ枠押え板バネ451の押圧部451aに対応する位置に突起部311aが設けられており、その突起部311aが、前移動筒150(図3参照)を構成する支持壁153に当接して、レンズ枠押え板バネ451の押圧部451aにより支持壁153に押し当てられている。
ここで前群レンズ枠310は、組立時に、その前群レンズ枠310に保持された前群レンズ210の光軸方向の位置および光軸に直角な方向の位置が調整され、その調整の後で前移動筒に接着により固定される。
この位置調整を実現するために、図7に示す従来例では、前移動筒150を構成する指示壁153の、前群レンズ枠310の張出壁311を支持する側の面が円周方向(図7の左右方向)に階段状に形成されており、前群レンズ枠310を回転させると、図7(A)に示す位置から図7(B)に示す位置へと、階段状に前群レンズ枠310の光軸方向の位置(前群レンズ枠210の光軸方向の位置)が調整される。尚、この調整のための構造は、光軸周りの3ヵ所に設けられており、前群レンズ枠310は光軸周りの3ヵ所で前移動筒150に支持される。
このようにして、前群レンズ210の、先ずは光軸方向について位置調整が行なわれ、その後、前群レンズ枠310を、その前群レンズ枠310の張出壁311に設けられた突起部311aが、前移動筒150の支持壁153の、光軸方向調整後の段から外れない範囲内で、前群レンズ枠310を光軸に対し直角な方向に動かして、撮影レンズ200(図1,図5参照)全体の光軸と前群レンズ210の光軸が一致するように調整される。このような、光軸方向および光軸に直角な方向の位置調整が行なわれた後、前群レンズ枠310が前移動筒150に接着剤で接着される。レンズ枠押え板バネ451は、調整時および接着剤が完全に乾くまでの間、前群レンズ枠310を前移動筒150に仮止めしておく役割りを担っている。
ここで、図7に示す比較例の場合、図7(A)の状態から図7(B)の状態に移すと、レンズ枠押え板バネ451の押圧部451aが光軸方向に偏差dだけ異なる位置に移動する。すなわち、前群レンズ210の光軸方向の位置を調整しようとして前群レンズ枠310を光軸まわりに回転させて前移動筒150の支持壁153の異なる段に移動させるとレンズ枠押え板バネ451の押圧部451aによる押圧力が異なることとなり、その後、前群レンズ枠310を光軸に対し直角な方向に移動させようとしたときに、その押圧力が強過ぎたりあるいは弱過ぎたりなどしてスムーズな調整を行ないにくく、調整作業が大変であるという問題がある。
これに対し、本実施形態である図8の場合、レンズ枠押え板バネ451の押圧部451aに対応する突起部153aは前移動筒150の支持壁153に設けられており、前群レンズ枠310の張出壁311は、同一厚みであって光軸方向に階段状に偏倚した構造を有している。このため図8(A)の状態から図8(B)の状態に移動したとき、前群レンズ枠310自体は光軸方向に移動するが、レンズ枠押え板バネ451の押圧部451aの位置は変化せず(偏差d=0)、したがって押圧力が一定に保たれ、光軸方向の位置調整が行なわれた結果どの段に位置しても適正な押圧力の下で前群レンズ枠310を光軸に対し直角方向に移動させることができる。
尚、本実施形態(図8の場合)においても、この調整のための構造は光軸まわりの3ヵ所に設けられており、前群レンズ枠310は光軸まわりの3ヵ所で前移動筒150に支持されている。
このようにして、光軸方向および光軸に直角な方向の位置調整が行なわれた後、前群レンズ枠310が前移動筒150に接着剤で固定される。
図9は、後群レンズ枠320の背面部分を斜めから見て示した斜視図である。
ここには、後群レンズ220を保持する後群レンズ保持枠320の、光軸方向背面が示されており、その背面には、後群レンズ220の、被写界からの光を通過する領域に開口を有し、その周囲を覆う第1の遮光部材431のほか、後群レンズ保持枠320の背面に一端432aが固定された第2の遮光部材432が備えられている。
図10は、後群レンズ枠320の背面部分を第2の遮光部材432を取り外して斜めから見て示した斜視図である。
図9と図10との対比から分かるように、後群レンズ枠320背面の、第2の遮光部材432の一端432aが固定される部分の近傍に、突出したスロープ部325が設けられており、第2の遮光部材432は、そのスロープ部325に乗り上げるように一端432aが固定され、光軸対し斜め後方に向かって広がっている。
図4には、被写界内の上部からの光束L1と、被写界から外れた位置にある、例えば太陽等の光源からの迷光の進入路L2が示されている。
第1の遮光部材431は、被写界からの光束L1を正常に通過させるだけの開口を有しており、この第1の遮光部材431だけでは、図4に示す進入路L2を通って入射してきた迷光を遮光することはできない。そこで、第2の遮光部材432を備え、第2の遮光部材432に、このような進入路L2を通って入射してきた迷光を遮光する役割りを担わせている。
図11は、沈胴時におけるフォーカスレンズ枠の背面を斜めから見て示した斜視図、図12は、沈胴時における、後群レンズとフォーカスレンズとに挟まれた状態の第2の遮光部材を、フォーカスレンズ枠を取り外して示した斜視図である。
この第2の遮光部材432は、可撓性を有するシート状の部材であり、図4にも示すように、沈胴時には、後群レンズ220とフォーカスレンズ230とに挟まれて後群レンズ枠320および後群レンズ220に向かって押し付けられている。したがって、この第2の遮光部材432は、繰出状態にあっては後群レンズ枠320から後方斜めに広がって遮光部材としての役割りを担うとともに、沈胴時には後群レンズ枠320に向かって押し付けられて沈胴時の筒長が短縮されている。
図13は、後群レンズ枠の前面および前群レンズ枠と後群レンズ枠との間に掛け渡された引張りバネを示した模式的斜視図である。
また、図14は、引張りバネの部分の従来の構造を示す図であり、本実施形態に対する比較例に相当する。
尚、ここでは、分かり易さのため、図14に示す比較例においても、本実施形態における部材に相当する部材には同一の名称を用いるとともに同一符号を付して示す。
図14に示す比較例においては、後群レンズ枠320に、引張りバネ461を配置するための開口325を設けて、その部分に引張りバネ461を配置している。この場合、その開口325が迷光の進入路となり、撮影画像によりフレア等が生じる原因となる。
これに対し、本実施形態の場合、図13に示すように引張りバネ461は後群レンズ枠320の外側に配置されており、後群レンズ枠320は迷光の進入路が塞がれた形状を有し、図14に示す開口325に相当する部分からの迷光の進入が防止されている。
また、後群レンズ枠320には、送りネジ部470(図3を合わせて参照)の光軸方向前方を覆うように壁部322が設けられており、この壁部322により、この壁部322の部分から進入しようとする迷光の進入路が塞がれている。
図15は沈胴状態を示す模式図である。
図3から図5にも示し、かつ前述したように、光量制御部材410にはその前面に突起部413が設けられており、沈胴時には、光量制御部材410は前移動筒150の押圧部151で押されて光軸方向後方に移動している。また、沈胴時には、前群レンズ枠310と光量移動部材410との間に僅かながら間隙Δを有している。
従来、沈胴時に、光量制御部材410を前群レンズ枠310で押す構造が知られているが、前群レンズ枠310は接着剤で前移動筒150に接着されており、組立時の、その接着剤が完全に固化するよりも前に沈胴動作を行なわさせると前群レンズ枠310の光軸方向の位置がずれてそのまま固まってしまう恐れがあり、また、接着が多少なりとも弱い場合、このカメラを長期間使用している間の前群レンズ枠310が光量制御部材410から受ける反力により接着が剥れて、前群レンズ枠310が脱落してしまうおそれがある。
本実施形態では、光量制御部材410に突起部413を設けて確実に前移動筒50で押すようにしたため、上記のような光軸方向の位置ずれや前群レンズ枠310の脱落という問題が回避される。
尚、本実施形態では光量制御部材410に突起部413を設けたが、前移動筒150の押圧部151に突起部を設けその突起部で光量制御部材410を押すように構成してもよい。
また、本実施形態は3群のズームレンズからなる撮影レンズを備えたカメラであるが、本発明は4群以上のレンズ群からなる撮影レンズを備えたカメラにおいても同様に適用することができる。
本発明の一実施形態としてのカメラの前面を斜め上から見て示した斜視図である。 本発明の一実施形態としてのカメラの背面を斜め上から見て示した斜視図である。 図1に示すレンズ鏡胴の内部構造を示す、光軸に沿う方向の断面図である。 図1に示すレンズ鏡胴の内部構造を示す、光軸に沿う方向の断面図である。 図1に示すレンズ鏡胴の内部構造を示す、光軸に沿う方向の断面図である。 前移動筒を前方斜めから見て示した斜視図である。 支持壁および張出壁の従来例を示す図である。 本実施形態における支持壁および張出壁の構造を示す図である。 後群レンズ枠の背面部分を斜めから見て示した斜視図である。 後群レンズ枠の背面部分を、第2の遮光部材を取り外して斜めから見てきた斜視図である。 沈胴時におけるフォーカスレンズ枠の背面を斜めから見て示した斜視図である。 沈胴時における、後群レンズとフォーカスレンズとに挟まれた状態の第2の遮光部材を、フォーカスレンズ枠を取り外して示した斜視図である。 後群レンズ枠の前面、および前群レンズ枠と後群レンズ枠との間に掛け渡された引張りバネを示した模式的斜視図である。 引張りバネの部分の従来の構造を示す図である。 沈胴状態を示す模式図である。
符号の説明
10 カメラ
11 フラッシュ発生部
12 シャッタボタン
21 T/W(テレ/ワイド)切替レバー
22 撮影/再生切替ボタン
23 ファンクションボタン
24 4方向キー
25 OKキー
26 DISP/BACKキー
27 画面表示用のLCDパネル
100 レンズ鏡胴
110 駆動筒
120 固定筒
130 中間筒
140 直進キーリング
150 前移動壁部筒
151 押圧部
153 支持壁
200 撮影レンズ
210 前群レンズ
220 後群レンズ
230 フォーカスレンズ
310 前群レンズ枠
311 張出壁
320 後群レンズ枠
322 壁部
330 フォーカスレンズ枠
410 光量制御部材
413 突起部
431 第1の遮光部材
432 第2の遮光部材
451 レンズ枠押え板バネ
461 引っ張りバネ

Claims (3)

  1. 複数のレンズ群からなる撮影レンズを経由して入射してきた被写体光を捉えて撮影を行なうカメラにおいて、
    光軸を中心としたときの半径方向に張り出した張出壁を有し前記撮影レンズを構成する1つのレンズ群を保持するレンズ枠と、
    前記レンズ枠固定用に光軸に向かって内側に張り出して前記張出壁を円周方向複数点で支えて該張出壁の光軸方向の位置を規制する支持壁を有し前記レンズ枠に保持されたレンズ群を含む前記撮影レンズを収容するレンズ鏡胴と、
    前記張出壁を前記支持壁との間に挟んで該張出壁を該支持壁に押圧するバネ部材とを備え、
    前記張出壁が、光軸を中心とした円周方向に、同一厚みであって光軸方向に階段状に偏倚した形状を有するものであることを特徴とするカメラ。
  2. 前記撮影レンズが複数のレンズ群から構成されたものであって、前記レンズ枠が該複数のレンズ群のうちの光軸方向先端の第1レンズ群を保持するレンズ枠であることを特徴とする請求項1記載のカメラ。
  3. 前記張出壁は、前記支持壁の、光軸方向前側に位置し、前記バネ部材は、前記張出壁の光軸方向前側に位置して該張出壁を光軸方向後方に向けて付勢することにより該張出壁を前記支持壁に押圧するものであることを特徴とする請求項1又は2記載のカメラ。
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