JP2006243123A - 光学装置、及びプロジェクタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 光学装置44は、光学素子441Rと、光学素子441Rの周縁部を保持する保持枠445と、保持枠445の内部に光学素子441Rの周縁部に沿って配設され、冷却流体が流れる冷却管4631Rとを備える。保持枠445と冷却管4631Rとの隙間に熱伝導材が充填されている。
【選択図】 図7
Description
光変調素子としては、例えば、1対の基板間に液晶が密封封入されたアクティブマトリックス駆動方式の液晶パネルが採用される。一般に、液晶パネルの光束入射側及び光束射出側には、所定の偏光軸を有する光束を透過させる入射側偏光板及び射出側偏光板がそれぞれ配置される。
そこで、液晶パネルと偏光板との間に液体冷媒層としての透過型の冷却室を配設し、その冷却室に冷却流体を流して光変調素子や偏光板の温度上昇を抑える技術がある(例えば、特許文献1参照)。
そのため、上記のアンダーカット部の形成に、特殊な刃具を用いた切削加工が必要であり、低コスト化を図りにくい。
また、収納溝に金属パイプを良好に密着させるには、金属パイプの拡径工程を複数回に分けて繰り返し行う必要があり、多大な時間を要する。
さらに、金属パイプが小径であると、パイプの拡径が難しく、また、パイプの変形量にムラが生じやすいために、パイプと収納溝との間に隙間が生じ、その結果、冷却板の冷却能力の低下を招きやすい。
冷却管は光学素子の周縁部に沿って配設されるから、冷却流体中を画像形成用の光束が通過することがなく、そのため、光学素子にて形成される光学像に冷却流体中の気泡や塵埃等の像が含まれたり、冷却流体の温度分布に伴う光学像の揺らぎが発生することが回避される。
さらに、この光学装置では、素子周縁部における冷却流体の経路が管(冷却管)によって形成されるから、経路形成のための接合部を比較的少なくすることが可能である。そのため、流体漏れのリスクが小さく、また、流れ方向に関して均一かつ滑らかな流路が形成されるから配管抵抗が小さい。
したがって、この光学装置によれば、冷却流体を用いることによる不具合の発生を抑えつつ、光変調素子の温度上昇を効果的に抑制することができる。
なお、光変調素子の保持枠の内部に冷却管を配設した構造は、保持枠が光変調素子の保持手段と冷却手段とを兼ねており、小型化を図りやすく、小型の光学素子に好ましく適用可能である。
つまり、この第1の光学装置では、冷却管を拡径させることなく、板状部材と冷却管とを熱的に接続することができる。冷却管の拡径工程を不要とすることで、製造時間を大幅に短縮することが可能であり、また、小径の冷却管にも好ましく適用される。
したがって、この第1の光学装置は、低コスト化や小型化に有利である。
この場合、前記熱伝導材は、前記冷却板の使用温度範囲内において弾性を有するのが好ましい。
熱伝導材が弾性を有することにより、熱変形等に伴う板状部材と冷却管との隙間の変化に応じて熱伝導材が伸縮し、板状部材と冷却管との熱的接続が安定的に維持される。
この構成によれば、保持枠の内部に比較的容易に冷却管を配設することができる。
上記補溝により、板状部材と冷却管との隙間の容積に応じて熱伝導材の配置量が適宜調整され、板状部材と冷却管との間の熱的接続が安定的に維持される。
前記一対の枠状部材同士は、ネジ等による締結、接着、溶接、及び嵌合等の機械的結合、のうちの少なくとも1種類を用いて結合されている構成とすることができる。
これらの手法を用いることで一対の板状部材同士を互いに結合することができる。
前記熱伝導材の接着力により前記一対の板状部材同士の結合力の少なくとも一部を得るようにしてもよい。
冷却管は光学素子の周縁部に沿って配設されるから、冷却流体中を画像形成用の光束が通過することがなく、そのため、光学素子にて形成される光学像に冷却流体中の気泡や塵埃等の像が含まれたり、冷却流体の温度分布に伴う光学像の揺らぎが発生することが回避される。
さらに、この光学装置では、素子周縁部における冷却流体の経路が管(冷却管)によって形成されるから、経路形成のための接合部を比較的少なくすることが可能である。そのため、流体漏れのリスクが小さく、また、流れ方向に関して均一かつ滑らかな流路が形成されるから配管抵抗が小さい。
したがって、この光学装置によれば、冷却流体を用いることによる不具合の発生を抑えつつ、光変調素子の温度上昇を効果的に抑制することができる。
なお、光変調素子の保持枠の内部に冷却管を配設した構造は、保持枠が光変調素子の保持手段と冷却手段とを兼ねており、小型化を図りやすく、小型の光学素子に好ましく適用可能である。
したがって、この第2の光学装置は、低コスト化や小型化に有利である。
例えば、前記樹脂材は、金属材が混入した樹脂材、及びカーボン材が混入した樹脂材の少なくとも1種類を含む構成とすることができる。
この場合、熱膨張率が、前記冷却管と前記一対の板状部材のそれぞれとの間で同程度であるのが好ましい。
この構成によれば、少なくとも一方の板状部材が熱伝導性の高い樹脂材からなることにより、冷却ユニットの軽量化が図られる。また、冷却管と一対の板状部材のそれぞれとの間で熱膨張率が同程度であることにより、硬化収縮時あるいは成形後において、各板状部材と冷却管との間に熱変形量の差による隙間が形成されるのが防止され、それらの熱的接続が安定的に維持される。
これによれば、熱伝導材の充填により、板状部材と冷却管との間の熱伝達性の向上が図られる。
熱伝導材が弾性を有することにより、熱変形等に伴う板状部材と冷却管との隙間の変化に応じて熱伝導材が伸縮し、板状部材と冷却管との熱的接続が安定的に維持される。
上記補溝により、第1の板状部材と冷却管との隙間の容積に応じて熱伝導材の配置量が適宜調整され、第1の板状部材と冷却管との間の熱的接続が安定的に維持される。
冷却管は光学素子の周縁部に沿って配設されるから、冷却流体中を画像形成用の光束が通過することがなく、そのため、光学素子にて形成される光学像に冷却流体中の気泡や塵埃等の像が含まれたり、冷却流体の温度分布に伴う光学像の揺らぎの発生が回避される。
さらに、この光学装置では、素子周縁部における冷却流体の経路が管(冷却管)によって形成されるから、経路形成のための接合部を比較的少なくすることが可能である。そのため、流体漏れのリスクが小さく、また、流れ方向に関して均一かつ滑らかな流路が形成されるから配管抵抗が小さい。
したがって、この光学装置によれば、冷却流体を用いることによる不具合の発生を抑えつつ、光変調素子の温度上昇を効果的に抑制することができる。
なお、光変調素子の保持枠の内部に冷却管を配設した構造は、保持枠が光変調素子の保持手段と冷却手段とを兼ねており、小型化を図りやすく、小型の光学素子に好ましく適用可能である。
したがって、この第3の光学装置は、低コスト化や小型化に有利である。
この場合、前記冷却管に比べて前記板状部材の熱膨張率が高いことが好ましい。
例えば、前記冷却管が銅合金からなり、前記板状部材がアルミニウム合金又はマグネシウム合金からなる構成とすることができる。
冷却管に比べて板状部材の熱膨張率が高いことにより、板状部材の硬化収縮時において冷却管に比べて板状部材の収縮量が大きいから、板状部材と冷却管との間に隙間が形成されるのが防止され、両者の熱的接続が安定的に維持される。
この場合、熱膨張率が、前記冷却管と前記板状部材との間で同程度であるのが好ましい。
例えば、前記樹脂材は、金属材が混入した樹脂材、及びカーボン材が混入した樹脂材の少なくとも1種類を含む構成とすることができる。
板状部材が熱伝導性の高い樹脂材からなることにより、冷却ユニットの軽量化が図られる。また、冷却管と板状部材との間で熱膨張率が同程度であることにより、成形後に板状部材と冷却管との間に隙間が形成されるのが防止され、両者の熱的接続が安定的に維持される。
このプロジェクタによれば、光変調素子の温度上昇が効果的に抑制されるから、画質の向上が図られる。さらに、このプロジェクタによれば、低コスト化や小型化及び冷却の効率化が図られる。
図1は、プロジェクタ1の概略構成を模式的に示す図である。
プロジェクタ1は、光源から射出される光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成し、形成した光学像をスクリーン上に拡大投射するものである。このプロジェクタ1は、外装ケース2と、空冷装置3と、光学ユニット4と、投射光学装置としての投射レンズ5とを備える。
なお、図1において、図示は省略するが、外装ケース2内において、空冷装置3、光学ユニット4、及び投射レンズ5以外の空間には、電源ブロック、ランプ駆動回路等が配置されるものとする。
なお、外装ケース2は、合成樹脂等に限らず、その他の材料にて形成してもよく、例えば、金属等により構成してもよい。
また、図示は省略するが、この外装ケース2には、プロジェクタ1外部から空気を内部に導入するための吸気口(例えば、図2に示す吸気口22)、及びプロジェクタ1内部で温められた空気を排出するための排気口が形成されている。
さらに、この外装ケース2には、図1に示すように、投射レンズ5の側方で外装ケース2の角部分に位置し、光学ユニット4の後述するラジエータ466及び軸流ファン467等を他の部材と隔離する隔壁21が形成されている。
投射レンズ5は、複数のレンズが組み合わされた組レンズとして構成される。そして、この投射レンズ5は、光学ユニット4にて形成された光学像(カラー画像)を図示しないスクリーン上に拡大投射する。
光学ユニット4は、図1に示すように、インテグレータ照明光学系41と、色分離光学系42と、リレー光学系43と、光学装置44と、光学部品用筐体45と、液冷ユニット46とを備える。
第2レンズアレイ413は、第1レンズアレイ412と略同様な構成を有しており、小レンズがマトリクス状に配列された構成を有している。この第2レンズアレイ413は、重畳レンズ415とともに、第1レンズアレイ412の各小レンズの像を光学装置44の後述する液晶パネル上に結像させる機能を有している。
具体的に、偏光変換素子414によって略1種類の偏光光に変換された各部分光は、重畳レンズ415によって最終的に光学装置44の後述する液晶パネル上にほぼ重畳される。偏光光を変調するタイプの液晶パネルを用いたプロジェクタでは、1種類の偏光光しか利用できないため、ランダムな偏光光を発する光源ユニット411からの光の略半分を利用できない。このため、偏光変換素子414を用いることで、光源ユニット411からの射出光を略1種類の偏光光に変換し、光学装置44での光の利用効率を高めている。
リレー光学系43は、図1に示すように、入射側レンズ431、リレーレンズ433、及び反射ミラー432,434を備え、色分離光学系42で分離された青色光を光学装置44の後述する青色光用の液晶パネルまで導く機能を有している。
入射側偏光板442は、偏光変換素子414で偏光方向が略一方向に揃えられた各色光が入射され、入射された光束のうち、偏光変換素子414で揃えられた光束の偏光軸と略同一方向の偏光光のみを透過させ、その他の光束を吸収するものである(光吸収型)。
この入射側偏光板442は、具体的な図示は省略するが、サファイアガラスまたは水晶等の透光性基板上に偏光膜が貼付された構成を有している。光吸収型の偏光膜は、例えば、ヨウ素分子または染料分子を含むフィルムを一軸延伸して形成されており、消光比が比較的高く、入射角依存性が比較的小さいという利点を有する。
射出側偏光板443は、入射側偏光板442と略同様の構成であり、液晶パネル441から射出された光束のうち、入射側偏光板442における光束の透過軸と直交する偏光軸を有する光束のみ透過させ、その他の光束を吸収するものである(光吸収型)。
なお、図2において、光学部品用筐体45内の光学部品は、説明の簡略化のために、光学装置44のみを図示し、その他の光学部品41〜43は省略している。また、図2及び図3において、説明の簡略化のために、液冷ユニット46における部材を一部省略して示している。
このうち、部品収納部材451は、光学部品用筐体45の底面、前面、及び側面をそれぞれ構成する。
また、側面の正面部分には、図2に示すように、投射レンズ5を光学ユニット4に対して所定位置に設置するための投射レンズ設置部451Bが形成されている。この投射レンズ設置部451Bは、平面視略矩形状に形成され、平面視略中央部分には光学装置44からの光束射出位置に対応して円形状の図示しない孔が形成されており、光学ユニット4にて形成されたカラー画像が上記孔を通して投射レンズ5にて拡大投射される。
以下、液冷ユニット46について詳しく説明する。
図2及び図3において、液冷ユニット46は、メインタンク461、流体圧送部462(図3)、素子冷却管463、分岐タンク464(図3)、合流タンク465、ラジエータ466、軸流ファン467、及び管部469等を備える。
このメインタンク461の周面において、図3に示すように、冷却流体の流入部461A及び流出部461Bが形成されている。
これら流入部461A及び流出部461Bは、管状部材から構成され、メインタンク461の内外に突出するように配置されている。そして、流入部461Aの外側に突出した一端に管部469の一端が接続され、その管部469を介して外部からの冷却流体がメインタンク461内部に流入する。また、流出部461Bの外側に突出した一端にも管部469の一端が接続され、その管部469を介してメインタンク461内部の冷却流体が外部に流出する。
また、メインタンク461において、流入部461A及び流出部461Bの各中心軸が互いに略直交する位置関係にあり、これにより、流入部461Aを介してメインタンク461内部に流入した冷却流体が、流出部461Bを介して直ぐに外部に流出することが回避され、メインタンク461内部での混合作用により、冷却流体の均質化並びに温度の均一化が図られる。そして、メインタンク461から流出した冷却流体は、管部469を介して流体圧送部462に送られる。
具体的に、流体圧送部462は、例えば、略直方体状のアルミニウム等の金属製の中空部材内に羽根車が配置された構成を有し、図示しない制御装置の制御の下、上記羽根車が回転することで、メインタンク461内に蓄積された冷却流体を管部469を介して強制的に吸引し、その冷却流体を管部469を介して外部に強制的に排出する。このような構成により、上記羽根車の回転軸方向の厚み寸法を小さくすることができ、コンパクト化並びに省スペース化が図られる。本実施形態では、流体圧送部462は、図2又は図3に示すように、投射レンズ5の下方に配置される。
図4において、前述したように、光学装置44は、3枚の液晶パネル441(赤色光用の液晶パネル441R、緑色光用の液晶パネル441G、青色光用の液晶パネル441B)と、各液晶パネル441の入射側あるいは射出側に配置される偏光板(入射側偏光板442、射出側偏光板443)と、クロスダイクロイックプリズム444とが一体的に構成されたものである。
すなわち、赤(R)、緑(G)、青(B)の各色毎に、射出側偏光板443、液晶パネル441、及び入射側偏光板442の順に、それらがクロスダイクロイックプリズム444上に重ねて配置されている。
そして、素子冷却管463は、液晶パネル441、入射側偏光板442、及び射出側偏光板443のそれぞれに対して個別に配設されている。
同様に、素子冷却管463は、緑色光に関して、液晶パネル441Gの周縁に配設される液晶パネル冷却管4631Gと、入射側偏光板442の周縁に配設される入射側偏光板冷却管4632Gと、射出側偏光板443の周縁に配設される射出側偏光板冷却管4633Gとを含み、また、青色光に関して、液晶パネル441Bの周縁に配設される液晶パネル冷却管4631Bと、入射側偏光板442の周縁に配設される入射側偏光板冷却管4632Bと、射出側偏光板443の周縁に配設される射出側偏光板冷却管4633Bとを含む。
なお、上記素子保持枠、及び素子冷却管463の詳しい構造については後述する。
また、合流タンク465は、図2に示すように、各素子冷却管463から送られた冷却流体を合流させて一時的に蓄積するものである。
本実施形態では、光学装置44におけるクロスダイクロイックプリズム444の一面に分岐タンク464が配置され、そのクロスダイクロイックプリズム444の反端側の一面に合流タンク465が配置されている。分岐タンク464及び合流タンク465の配置位置はこれに限らず、他の位置でもよい。
分岐タンク464は、図5に示すように、全体が略円柱形状を有し、アルミニウム等の金属製の密閉された容器状部材から構成され、内部に冷却流体を一時的に蓄積する。
この分岐タンク464の周面において、冷却流体の流入部464A、及び流出部464B1,464B2,…464B9が形成されている。
これら流入部464A及び流出部464B1〜464B9は、管状部材から構成され、分岐タンク464の内外に突出するように配置されている。そして、流入部464Aの外側に突出した一端に管部469の一端が接続され、その管部469を介して流体圧送部462(図3参照)からの冷却流体が分岐タンク464内部に流入する。また、流出部464B1〜464B9の外側に突出した各一端にも管部469の一端が個別に接続され、その管部469を介して分岐タンク464内部の冷却流体が各素子冷却管463(図4参照)に向けて流出する。
この合流タンク465の周面において、冷却流体の流入部465A1,465A2,…465A9、及び流出部465Bが形成されている。
これら流入部465A1〜465A9及び流出部465Bは、管状部材から構成され、合流タンク465の内外に突出するように配置されている。そして、流入部465A1〜465A9の外側に突出した各一端に管部469の一端が個別に接続され、その管部469を介して各素子冷却管463(図4参照)からの冷却流体が合流タンク465内部に流入する。また、流出部465Bの外側に突出した一端にも管部469の一端が接続され、その管部469を介して合流タンク465内部の冷却流体がラジエータ466に向けて流出する。
管状部材4661は、アルミニウム等の熱伝導性の高い部材からなり、流入部4661Aから流入した冷却流体が流出部4661Bに向けて内部を流れる。管状部材4661の流入部4661Aと合流タンク465の流出部465Bとが管部469を介して接続され、管状部材4661の流出部4661Bとメインタンク461とが管部469を介して接続されている。
複数の放熱フィン4662は、アルミニウム等の熱伝導性の高い板状部材からなり、並列配置されている。また、軸流ファン467は、ラジエータ466の一面側から冷却空気を吹き付けるように構成されている。
そして、ラジエータ466では、管状部材4661内を流れる冷却流体の熱が放熱フィン4662を介して放熱されるとともに、軸流ファン467による冷却空気の供給によってその放熱が促進される。
冷却流体としては、例えば透明性の非揮発性液体であるエチレングリコールが用いられ、この他の液体を用いてもよい。なお、本発明における冷却流体は液体に限らず、気体でもよく、また、液体と固体との混合物等を用いてもよい。
次に、素子保持枠及び素子冷却管について説明する。ここでは、代表的に、赤色光に関するものを説明するが、緑色光及び青色光に関するものもこれと同様である。
図7に示すように、赤色光に関して、液晶パネル441Rの周縁が液晶パネル保持枠445に保持され、入射側偏光板442の周縁が入射側偏光板保持枠446に保持され、射出側偏光板443の周縁が射出側偏光板保持枠447に保持されている。各保持枠445,446,447は、液晶パネル441Rの画像形成領域に対応した後述する矩形状の開口部を有しており、これらの開口部を光束が通過する。
そして、液晶パネル保持枠445の内部に、液晶パネル441Rの周縁に沿って液晶パネル冷却管4631Rが配設され、入射側偏光板保持枠446の内部に、入射側偏光板442の周縁に沿って入射側偏光板冷却管4632Rが配設され、射出側偏光板保持枠447の内部に、射出側偏光板443の周縁に沿って射出側偏光板冷却管4633Rが配設されている。
液晶パネル保持枠445は、図8に示すように、一対の枠状部材4451,4452と、液晶パネル固定板4453とを含む。
ここで、液晶パネル441Rは、透過型であり、一対の透明基板間に液晶層が密閉封入された構成を有し、一対の基板は、液晶に駆動電圧を印加するためのデータ線、走査線、スイッチング素子、画素電極等が形成された駆動基板と、共通電極、ブラックマトリックス等が形成された対向基板とを含む。
枠状部材4451と枠状部材4452との結合は、ネジ等による締結、接着、溶接、及び嵌合等の機械的結合など、様々な方法が適用可能である。結合方法としては、液晶パネル冷却管4631Rと枠状部材4451,4452(あるいは液晶パネル441R)との間の熱伝達性の高い方法が好ましく用いられる。
なお、枠状部材4451,4452の具体例な結合構造については後述する。
流入部(IN)から液晶パネル冷却管4631R内に流入した冷却流体は、液晶パネル441Rの周縁に沿って略一周にわたって流れ、流出部(OUT)から流出する。また、その冷却流体は、液晶パネル冷却管4631R内を流れる間に、液晶パネル441Rから熱を奪う。すなわち、液晶パネル441Rの熱が、枠状部材4451,4452を介して液晶パネル冷却管4631R内の冷却流体に伝達されて外部に運ばれる。
さらに、液晶パネル441Rの側面には段差が設けられており、入射面に比べて射出面の面積が広い。そのため、面積の小さい入射面側に近づけて液晶パネル冷却管4631Rが配設されることにより、構成要素の配置の効率化が図られ、装置の小型化が図られる。
入射側偏光板保持枠446は、液晶パネル保持枠445(図8参照)と概ね同様の構成からなり、図10(A)及び(B)に示すように、一対の枠状部材4461,4462と、偏光板固定板4463とを含む。
ここで、入射側偏光板442は、透光性基板上に偏光膜フィルムが貼付された構成からなる。
枠状部材4461と枠状部材4462との結合は、ネジ等による締結、接着、溶接、及び嵌合等の機械的結合など、様々な方法が適用可能である。結合方法として、入射側偏光板冷却管4632Rと枠状部材4461,4462(あるいは入射側偏光板442)との間の熱伝達性の高い方法が好ましく用いられる。
流入部(IN)から入射側偏光板冷却管4632R内に流入した冷却流体は、入射側偏光板442の周縁に沿って略一周にわたって流れ、流出部(OUT)から流出する。また、その冷却流体は、入射側偏光板冷却管4632R内を流れる間に、入射側偏光板442から熱を奪う。すなわち、入射側偏光板442の熱が、枠状部材4461,4462を介して入射側偏光板冷却管4632R内の冷却流体に伝達されて外部に運ばれる。
射出側偏光板保持枠447は、入射側偏光板保持枠446(図10参照)と同様の構成からなり、図11(A)及び(B)に示すように、一対の枠状部材4471,4472と、偏光板固定板4473とを含む。
ここで、射出側偏光板443は、入射側偏光板442と同様に、透光性基板上に偏光膜フィルムが貼付された構成からなる。
枠状部材4471と枠状部材4472との結合は、ネジ等による締結、接着、溶接、及び嵌合等の機械的結合など、様々な方法が適用可能である。結合方法として、射出側偏光板冷却管4633Rと枠状部材4471,4472(あるいは射出側偏光板443)との間の熱伝達性の高い方法が好ましく用いられる。
流入部(IN)から射出側偏光板冷却管4633R内に流入した冷却流体は、射出側偏光板443の周縁に沿って略一周にわたって流れ、流出部(OUT)から流出する。また、その冷却流体は、射出側偏光板冷却管4633R内を流れる間に、射出側偏光板443から熱を奪う。すなわち、射出側偏光板443の熱が、枠状部材4471,4472を介して射出側偏光板冷却管4633R内の冷却流体に伝達されて外部に運ばれる。
しかも、冷却流体の経路(素子冷却管4631R,4632R,4633R)が各素子441R,442,443の周縁部に沿って配設されることにより、冷却流体中を画像形成用の光束が通過することがなく、そのため、液晶パネル441Rにて形成される光学像に冷却流体中の気泡や塵埃等の像が含まれたり、冷却流体の温度分布に伴う光学像の揺らぎが発生することが回避される。
なお、素子保持枠445,446,447の内部に素子冷却管4631R,4632R,4633Rを配設した構造は、保持枠445,446,447が、各素子441R,442,443の保持手段と冷却手段とを兼ねており、その結果、小型化を図りやすく、小型の光学素子に好ましく適用可能である。
例えば、本実施形態では、各素子441R,442,443の周縁部の外側に、各素子の厚みと同程度の外径を有する素子冷却管4631R,4632R,4633Rを配設しており、冷却流体経路を備えることによる厚み方向の拡大が抑制されている。
すなわち、図12(A)〜(C)に示すように、液晶パネル保持枠445の内部において、断面円環状の液晶パネル冷却管4631Rが、液晶パネル441Rの周縁部に沿って略一周にわたって延び、そこで折り返されて逆方向に向かって略一周にわたって延びている。こうした管形態は、いわゆるフォーミング加工により形成可能である。また、枠状部材4451a,4451b,4452の各内面(合わせ面、対向面)には、液晶パネル441Rの周縁に沿って略一周にわたって断面略半円状の溝部4451aB,4451bB,4452Ba,4452Bbが形成されており、溝部4451aBと溝部4452Ba、溝部4451bBと溝部4452Bbとはそれぞれ、互いに略鏡面対称の形状関係にある。そして、液晶パネル冷却管4631Rを各溝部4451aB,4451bB,4452Ba,4452Bb内に収納した状態で、枠状部材4451a,4451b,4452同士が互いに結合されている。
すなわち、図13(A),(B)に示すように、略矩形断面を有する液晶パネル冷却管4631Rが、液晶パネル441Rの周縁部に沿って枠状に配設されている。そして、液晶パネル冷却管4631Rの中央の開口部において液晶パネル441Rが保持されている。液晶パネル冷却管4631Rの厚みは、液晶パネル441Rとほぼ同じである。
すなわち、本実施形態では、3枚の液晶パネル441R,441G,441Bと、3つの入射側偏光板442と、3つの射出側偏光板443とを含む合計9つの光学素子が、冷却流体を用いて個別に冷却される。各素子が個別に冷却されることにより、各素子の温度上昇に伴う不具合の発生が確実に防止される。
図15は、上記した光学装置44における冷却流体の流れを示す配管系統図である。
図15に示すように、本実施形態では、光学装置44における、3枚の液晶パネル441R,441G,441Bと、3つの入射側偏光板442と、3つの射出側偏光板443とを含む合計9つの光学素子に対して、冷却流体の経路が並行に設けられている。
また、複数の素子冷却管を冷却流体の経路上ですべて並列に配置する構成に限らず、少なくとも一部を直列に配置する構成としてもよい。この場合、各素子の発熱量に応じてその経路を定めるとよい。
図16の例では、光学装置44における、3枚の液晶パネル441R,441G,441Bと、3つの入射側偏光板442と、3つの射出側偏光板443とを含む合計9つの光学素子に対してそれぞれ素子冷却管(4631R,4632R,4633R,4631G,4632G,4633G,4631B,4632B,4633B)が配設されるとともに、冷却流体の経路が色毎に直列に設けられている。
そして、光学装置44における発熱量は、入射側偏光板、液晶パネル、射出側偏光板、の順に高くなる傾向にある(入射側偏光板 < 液晶パネル < 射出側偏光板)。
また、比較的発熱量が高い射出側偏光板443に対して最初に冷却流体を供給するので、射出側偏光板443が確実に冷却される。
さらに、各色毎に複数の素子冷却管をすべて直列に配置するのに限らず、次に説明するように一部のみを直列に配置する構成でもよい。
図17の例では、光学装置44における、3枚の液晶パネル441R,441G,441Bと、3つの入射側偏光板442と、3つの射出側偏光板443とを含む合計9つの光学素子に対してそれぞれ素子冷却管(4631R,4632R,4633R,4631G,4632G,4633G,4631B,4632B,4633B)が配設されるとともに、冷却流体の経路が各色毎に一部で直列に設けられている。
また、発熱量の高い射出側偏光板443に対する冷却経路と並行して、液晶パネル441R,441G,441B及び入射側偏光板442に対して冷却経路が設けられていることにより、射出側偏光板443の熱影響が他の素子に及ぶのが回避され、液晶パネル441R,441G,441B及び入射側偏光板442が効果的に冷却される。
ここで、緑色光は一般に光強度が比較的強いことからその光学素子も温度上昇しやすい。そのため、緑色光に関しては冷却効果が高い冷却構造を採用し、他の赤色光及び青色光に関しては簡素な構成の冷却構造を採用することにより、配管スペースの縮小化と素子冷却の効率化とが図られる。
次に、上述した液晶パネル441、入射側偏光板442、及び射出側偏光板443の各素子の保持枠(液晶パネル保持枠445、入射側偏光板保持枠446、射出側偏光板保持枠447)に適用される枠状部材の結合構造、及び素子保持枠の製造方法について説明する。
同様に、「冷却管14」は、上記の素子冷却管463(液晶パネル冷却管4631R、入射側偏光板冷却管4632R、射出側偏光板冷却管4633R)に対応する。
同様に、「光学素子11」は、上記の液晶パネル441R,441G,441B、入射側偏光板442及び射出側偏光板443に対応する。
次に、上記枠状部材12,13からなる素子保持枠の製造方法について説明する。
図19は、図18の素子保持枠の製造方法の一例を示す説明図である。この製造方法は、溝部形成工程と、結合工程と、充填工程とを有する。本例では、充填工程は結合工程に含まれる。
すなわち、溝部形成工程において、一方の枠状部材12の対向面123に冷却管14を収納するための溝部122を形成し、他方の枠状部材13の対向面133に冷却管14を収納するための溝部132と、溝部132に隣接して設けられる補溝160とを形成する(図22(a))。補溝160は、枠状部材13の対向面133において、溝部132の両外側に溝部132と略並行に形成され、さらに、複数の補溝160が、互いに離間して配設される。補溝160の形状やその数は、熱伝導材140の材質特性等に応じて適宜定められる。鋳造法(ダイカスト法など)や鍛造法(冷間/熱間鍛造など)を用いることにより、こうした形状の枠状部材13であっても容易かつ低コストでの形成が可能である。なお、枠状部材12の対向面123にも同様の補溝を設けてもよい。
図23の例では、補溝160が、枠状部材12,13の各溝部122,132の内面にその軸方向に延びて形成されている。さらに、複数の補溝160が、補溝160の周方向に互いに離間して配設されている。
また、図24の例では、補溝160が、枠状部材12,13の各溝部122,132の内面に周方向に延びて形成されている。さらに、複数の補溝160が、溝部122,132の軸方向に互いに離間して配設されている。なお、図24において、補溝160を、溝部122(132)の底部から頂部に向かって深さが徐々に小さく変化するように形成してもよい。
鋳造法(ダイカスト法など)や鍛造法(冷間/熱間鍛造など)を用いることにより、こうした形状の枠状部材12,13であっても容易かつ低コストでの形成が可能である。
なお、枠状部材12,13の溝部122,132と対向面123,133との双方に補溝160を設けてもよい。
図25の例では、補溝160が、冷却管14の外面においてその軸方向に延びて形成されている。さらに、複数の補溝160が、冷却管14の周方向に互いに離間して配設されている。
図26の例では、補溝160が、冷却管14の外面においてその周方向に延びて形成されている。さらに、複数の補溝160が、冷却管14の軸方向に互いに離間して配設されている。
図27の例では、補溝160が、冷却管14の外面において螺旋状に形成されている。
次に、枠状部材の結合構造の第2例、及びそれに対応した素子保持枠の製造方法について説明する。なお、各図においては、各構成要素を図面上で認識可能な程度の大きさとするために、必要に応じてその縮尺を実際とは異ならしめてある。また、既に説明したものと同一の機能を有する構成要素には、同一の符号を付し、その説明を省略または簡略化する。
本例の素子保持枠105は、図18の素子保持枠10と異なり、一方の枠状部材13が、インサート成形加工により形成されている。
一例として、枠状部材13及び冷却管14が銅(熱膨張率:16.6×10^-6/K)あるいはステンレス(オーステナイト系、熱膨張率:13.6×10^-6/K))からなり、枠状部材12が上記の熱伝導性の高い樹脂材(熱膨張率:10〜20×10^-6/K)からなる組み合わせがあげられる。
次に、上記素子保持枠105の製造方法について説明する。
図29は、素子保持枠105の製造方法の一例を示す説明図である。この製造方法は、溝部形成工程と、結合工程とを有する。
次に、素子保持枠の別の形態例について説明する。なお、各図においては、各構成要素を図面上で認識可能な程度の大きさとするために、必要に応じてその縮尺を実際とは異ならしめてある。また、既に説明したものと同一の機能を有する構成要素には、同一の符号を付し、その説明を省略または簡略化する。
本例の素子保持枠106は、図28の素子保持枠10と異なり、冷却管14の周囲に1つの枠状部材12がインサート成形加工により形成されている。
一例として、枠状部材12がアルミニウム合金(融点:580℃、熱膨張率:22×10^-6/K)からなり、冷却管14が銅(融点:1083℃、熱膨張率:16.6×10^-6/K)からなる組み合わせ、あるいは、枠状部材12が低比重マグネシウム合金(融点:650℃、熱膨張率:27×10^-6/K)からなり、冷却管14が銅(融点:1083℃、熱膨張率:16.6×10^-6/K)からなる組み合わせなどがあげられる。
次に、上記素子保持枠106の製造方法について説明する。
図31は、素子保持枠106の製造方法の一例を示す説明図である。この製造方法は、成形工程を有する。
この場合、枠状部材12及び冷却管14の材質の組み合わせとしては、それらの熱膨張率が互いに同程度であるのが好ましい。
一例として、冷却管14が銅(熱膨張率:16.6×10^-6/K)あるいはステンレス(オーステナイト系、熱膨張率:13.6×10^-6/K)からなり、枠状部材12が上記の熱伝導性の高い樹脂材(熱膨張率:10〜20×10^-6/K)からなる組み合わせがあげられる。
図32の素子保持枠107は、図30の素子保持枠106と同様に、冷却管14の周囲に1つの枠状部材12がインサート成形加工により形成されている。また、この素子保持枠107は、図14の素子保持枠106と異なり、枠状部材12とは別に、光学素子11と冷却管14とを熱的に接続する伝熱部材170を備えている。
また、透過型の液晶パネルに限らず、反射型の液晶パネルを用いてもよい。
また、光変調素子としては、液晶パネルに限らず、マイクロミラーを用いたデバイスなど、液晶以外の光変調素子を用いてもよい。この場合、光束入射側及び光束射出側の偏光板は省略できる。
また、本発明は、スクリーンを観察する方向から投射を行うフロントタイプのプロジェクタ、及びスクリーンを観察する方向とは反対側から投射を行うリアタイプのプロジェクタにも適用可能である。
Claims (26)
- 光学装置であって、
光学素子と、
前記光学素子の周縁部を保持する保持枠と、
前記保持枠の内部に前記光学素子の周縁部に沿って配設され、冷却流体が流れる冷却管と、を備え、
前記保持枠と前記冷却管との隙間に熱伝導材が充填されていることを特徴とする光学装置。 - 請求項1に記載の光学装置において、
前記熱伝導材は、金属材が混入した樹脂材、カーボン材が混入した樹脂材、及びホットメルトのうちの少なくとも1種類を含むことを特徴とする光学装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の光学装置において、
前記熱伝導材は、前記光学素子の使用温度範囲内において弾性を有することを特徴とする光学装置。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載の光学装置において、
前記保持枠は、前記冷却管を間に挟んで一対の枠状部材が対向配置された構成を有しており、
前記一対の枠状部材の少なくとも一方の対向面には、前記冷却管を収納する溝部が形成されており、
前記熱伝導材は、前記溝部と前記冷却管との隙間及び/又は前記一対の枠状部材同士の隙間に配されていることを特徴とする光学装置。 - 請求項4に記載の光学装置において、
前記溝部の内面及び/又は前記一対の枠状部材の少なくとも一方の対向面に、前記熱伝導材が少なくとも一時的に収容される補溝が形成されていることを特徴とする光学装置。 - 請求項4又は請求項5に記載の光学装置において、
前記冷却管の外面に、前記熱伝導材が少なくとも一時的に収容される補溝が形成されていることを特徴とする光学装置。 - 請求項1から請求項6のいずれかに記載の光学装置において、
前記一対の枠状部材同士は、ネジ等による締結、接着、溶接、及び嵌合等の機械的結合、のうちの少なくとも1種類を用いて結合されていることを特徴とする光学装置。 - 請求項7に記載の光学装置において、
前記熱伝導材の接着力により前記一対の枠状部材同士の結合力の少なくとも一部が得られていることを特徴とする光学装置。 - 光学装置であって、
光学素子と、
前記光学素子の周縁部を保持する保持枠と、
前記保持枠の内部に前記光学素子の周縁部に沿って配設され、冷却流体が流れる冷却管と、を備え、
前記保持枠は、前記冷却管を間に挟んで一対の枠状部材が対向配置された構成を有しており、
前記一対の枠状部材の各対向面には、前記冷却管を収納する溝部が形成されており、
前記一対の枠状部材のうちの第1の枠状部材の上に前記冷却管を配置した状態で、該冷却管に比べて融点が低い材料を用いて、該冷却管の周囲に第2の枠状部材が成形により形成されていることを特徴とする光学装置。 - 請求項9に記載の光学装置において、
前記第2の枠状部材の成形に伴って前記第1の枠状部材と前記第2の枠状部材とを結合させる係合部を含むことを特徴とする光学装置。 - 請求項9又は請求項10に記載の光学装置において、
前記第1の枠状部材が金属材又は樹脂材からなり、前記第2の枠状部材が樹脂材からなることを特徴とする光学装置。 - 請求項11に記載の光学装置において、
前記樹脂材は、金属材が混入した樹脂材、及びカーボン材が混入した樹脂材のうちの少なくとも1種類を含むことを特徴とする光学装置。 - 請求項9から請求項12のいずれかに記載の光学装置において、
熱膨張率が、前記冷却管と前記一対の枠状部材のそれぞれとの間で同程度であることを特徴とする光学装置。 - 請求項9から請求項13のいずれかに記載の光学装置において、
前記冷却管と前記一対の枠状部材の少なくとも一方との隙間に熱伝導材が充填されていることを特徴とする光学装置。 - 請求項14に記載の光学装置において、
前記熱伝導材は、金属材が混入した樹脂材、及びカーボン材が混入した樹脂材、及びホットメルトのうちの少なくとも1種類を含むことを特徴とする光学装置。 - 請求項14又は請求項15に記載の光学装置において、
前記熱伝導材は、前記冷却板の使用温度範囲内において弾性を有することを特徴とする光学装置。 - 請求項9から請求項16のいずれかに記載の光学装置において、
前記第1の枠状部材には、前記隙間に連通しかつ前記熱伝導材が少なくとも一時的に収容される補溝が形成されていることを特徴とする光学装置。 - 光学装置であって、
光学素子と、
前記光学素子の周縁部を保持する保持枠と、
前記保持枠の内部に前記光学素子の周縁部に沿って配設され、冷却流体が流れる冷却管と、を備え、
前記冷却管に比べて融点が低い材料を用いて、前記冷却管の周囲に前記枠状部材が成形により形成されていることを特徴とする光学装置。 - 請求項18に記載の光学装置において、
前記冷却管及び前記保持枠がともに金属材からなることを特徴とする光学装置。 - 請求項19に記載の光学装置において、
前記冷却管に比べて前記保持枠の熱膨張率が高いことを特徴とする光学装置。 - 請求項19又は請求項20に記載の光学装置において、
前記冷却管が銅合金からなり、前記保持枠がアルミニウム合金又はマグネシウム合金からなることを特徴とする光学装置。 - 請求項17に記載の光学装置において、
前記冷却管が金属材からなり、前記枠状部材が熱伝導性の高い樹脂材からなることを特徴とする光学装置。 - 請求項22に記載の光学装置において、
熱膨張率が、前記冷却管と前記枠状部材との間で同程度であることを特徴とする光学装置。 - 請求項22又は請求項23に記載の光学装置において、
前記樹脂材は、金属材が混入した樹脂材、及びカーボン材が混入した樹脂材のうちの少なくとも1種類を含むことを特徴とする光学装置。 - 請求項1から請求項24のいずれかに記載の光学装置において、
前記光学素子は、光源からの光束を画像情報に応じて変調する光変調素子及び/又は前記光変調素子の入射面側及び射出面側の少なくとも一方に偏光板を含むことを特徴とする光学装置。 - 光源装置と、
請求項25に記載の光学装置と、
前記光学装置に前記冷却流体を循環させる冷却ユニットと、
前記光学装置にて形成された光学像を拡大投射する投射光学装置と、を備えていることを特徴とするプロジェクタ。
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