JP2006240458A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】 空気入りタイヤにおいて、ベルト層とベルト強化層等の間に発生するせん断変形等を小さくし、セパレーションの発生を抑制し、ベルト耐久性等を向上させる。また、突起入力時のベルト耐久性等を向上させる。
【解決手段】 1層以上からなるベルト強化層6、7の外周側と内周側のそれぞれに、1層以上のベルト層(外周側ベルト層1、2、内周側ベルト層3、4)を設ける。ベルト強化層6、7の幅は、タイヤ断面幅の0.6倍以上とし、その補強素子10は、ほぼ周方向のタイヤ赤道面に対し±10度以下の角度で傾斜させる。ベルト層のコード12は、タイヤ赤道面に対し45度以上の角度で傾斜させる。また、最も幅広のベルト層の幅をタイヤ断面幅の0.7倍以上にする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、空気入りタイヤに関し、特に周方向に延びる補強素子が埋設されたベルト強化層をベルト層に重ね合わせて配置した空気入りタイヤに関する。
空気入りタイヤには、一般にトレッド部のカーカス外周側に、剛性の高いコードで形成された1層以上のベルト層からなるベルトが設けられている。このベルト層は、カーカスを保護するだけではなくタイヤを径方向に圧縮する役目をしており、周方向の剛性を保ちいわゆるたが効果を発揮する。
このような空気入りタイヤに、内圧をかけたときのベルトによるたが効果は、ベルト層コードの切断面があるトレッドのショルダー部で中央部よりも小さい。そのため、ショルダー部でのベルトの径方向成長量は、中央部のそれよりも大きくなり、ベルトは、ショルダー部で周方向へ相対的に大きく伸び、ベルト端部のトレッドゴムは大きな周方向歪みを受けることになる。この歪みによりゴムに亀裂等が発生するため、ベルト端部ではベルトとトレッドゴムの間にセパレーションが起きやすいという問題がある。
更に、近年の車両の高速化・低床化の要求に伴い空気入りタイヤは偏平化が進んでいるが、偏平化するに従い内圧時のトレッド部の径成長量は増大していく傾向があり、この径成長量の増大によりベルト端部での耐久力が低下し、特にセパレーションが発生し易くなっている。
これらの問題に対処するため、周方向に延びる波状またはジグザグ状に屈曲した補強素子が埋設された強化層をベルト層の内周側に設けることで、特にショルダー部でのベルトの径成長量を抑えて、ベルト端部でのセパレーション耐久性を向上させた空気入りタイヤが提案されている(特許文献1参照)。
しかし、特許文献1に記載された空気入りタイヤの構成でも、偏平化が更に進んで偏平比が0.70以下となってくると、従来の幅のベルト強化層では径成長量を効果的に抑制できないという問題が生じる。そこで、ベルト強化層の幅を広げること、具体的にはタイヤ断面幅の0.6倍以上に広げることで、内圧時の径成長量を抑制することが提案されている(特許文献2参照)。
この特許文献2に記載されたタイヤでは、内圧時の径成長量は確かに抑制できる。しかし、ベルト強化層の幅を広げたことで、逆に荷重時にベルト強化層の幅方向外側端部とベルト層との層間にセパレーションが発生し易くなり、ベルト耐久性等が低下してしまうという新たな問題が生じることが判明した。
図3は、特許文献に記載されたものではないが、このようにベルト強化層をベルト層の内周側に設けた従来の空気入りタイヤの要部断面図を、また、図4は、この空気入りタイヤのトレッド部の構造を概略的に示す平面展開図を示す。
図3、4に示すように、従来の空気入りタイヤ20は、トロイダル状に延びるカーカス層21とその外周側に設けたトレッドゴム22を備え、トレッドゴム22の内周側に、タイヤ赤道面に対し45度以上に傾斜させて配置したベルト層コード29からなり、径方向に重ねて配置されたベルト層23、24からなるベルトと、このベルト層23、24の内周側でかつカーカス層21との間に、それぞれタイヤ周方向にほぼ平行に波状またはジグザグ状に屈曲して配置したスチール、アラミド繊維等の非伸長性のコードからなる補強素子28を備え、タイヤ径方向に重ねて配置されたベルト強化層25、26が配置されている。
ここで、ベルト強化層25,26は、タイヤ幅方向で略同じ幅に形成され、ベルト強化層25の外周側に隣接したベルト層24は、ベルト強化層25,26より幅広に、かつベルト層23はベルト強化層25,26より幅が狭く形成されている。
ところで、このような空気入りタイヤ20において、タイヤ荷重時のベルト層23、24とベルト強化層25,26は、円弧から平らに変形する、つまり周方向へ引っ張られるが、この引っ張り力は、タイヤ20の幅方向外側ほど大きく、そのため、ベルト強化層25,26とベルト層24との伸びの差は、ベルト強化層25,26の端部ほど大きくなる。
ところが、ベルト強化層25、26には内部に周方向へ延びる補強素子28が埋設されているため、周方向への伸びが非常に小さく、隣接するベルト層24と伸びの差が生じ、これによりベルト層24とベルト強化層25、26の間には大きなせん断変形が発生する。
つまり、従来の空気入りタイヤでは、ベルト層24に作用する周方向の引張力は、タイヤの幅方向外側ほど大きく、ベルト強化層25,26との伸びの差はベルト強化層25,26の端部ほど大きくなる。その結果、ベルト強化層25,26端部27付近での層間のせん断変形はより大きくなり、その部分のゴムに亀裂等が生じ、セパレーションが進展するという問題がある。
図5は、図3の円Cで示す部分を拡大して示したタイヤの断面図であるが、このタイヤ20では、同図に示すベルト強化層25,26の幅方向外側端27の近傍で層間せん断変形が最も大きくなり、その部分で亀裂等が生じ、セパレーションが進展する。
特開平2−208101号公報 特開2004−345437号公報
本発明は、前記従来の問題に鑑みなされたものであって、その目的は、空気入りタイヤにおいて、ベルト層とベルト強化層等の間に発生するせん断変形等を小さくし、セパレーションの発生を抑制し、ベルト耐久性等を向上させることであり、かつ突起入力時のベルト耐久性等を向上させ、更に偏摩耗を防止することである。
請求項1の発明は、空気入りタイヤにおいて、周方向に略平行に配置された複数の補強素子を有する1層以上のベルト強化層と、該ベルト強化層の径方向外周側と内周側にコードを備えたベルト層を配置したことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載された空気入りタイヤにおいて、前記補強素子は、タイヤ赤道面に対し±10度以下の角度で傾斜し、かつ前記ベルト強化層の幅はタイヤ断面幅の0.6倍以上であることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載された空気入りタイヤにおいて、前記ベルト層は、タイヤ赤道面に対し45度以上の角度で傾斜したコードから成ることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載された空気入りタイヤにおいて、前記ベルト層のうち最も幅広のものの幅は、タイヤ断面幅の0.7倍以上であることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載された空気入りタイヤにおいて、前記ベルト強化層の径方向外周側に前記ベルト強化層よりも幅広の2層のベルト層を有し、該ベルト層の径方向に相互に隣接する該ベルト層のコードの傾斜角度は、タイヤ赤道面に対し対称でかつ45度以上の同一角度であることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載された空気入りタイヤにおいて、前記ベルト強化層の径方向内周側に前記ベルト強化層よりも幅広の2層のベルト層を有し、該ベルト層の径方向に相互に隣接する該ベルト層のコードの傾斜角度は、タイヤ赤道面に対し対称でかつ45度以上の同一角度であることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1ないし6のいずれかに記載された空気入りタイヤにおいて、前記ベルト層が前記ベルト強化層の径方向外周側と内周側に2層ずつ配置され、これら4層のベルト層が前記ベルト強化層を挟んで対称積層されていることを特徴とする。
本発明によれば、内圧時のタイヤ径方向成長量や、荷重時のベルト層とベルト強化層等の間に発生するせん断変形等を小さくすることができ、セパレーションの発生を抑制し、ベルト耐久性等を向上させることができる。また、突起入力時にも幅方向せん断変形を小さくすることができ、ベルト耐久性や耐偏摩耗性を向上させることができる。従って、製品タイヤの寿命を延ばすことができる。
本発明の空気入りタイヤの一実施形態を図面を参照して説明する。
図1、2は、それぞれ本発明の実施形態に係る空気入りタイヤのトレッド部の構造を概略的に示す平面展開図であり、図1は、ベルト強化層6、7に従来と同様に波状またはジグザグ状に屈曲した補強素子10を使用したもの(以下、波状ベルトという)を、図2は、ベルト強化層6、7に屈曲しない補強素子11を使用したものを示す。
本実施形態におけるタイヤは、例えば、図3に示す従来のタイヤと同様に、トロイダル状に延びるカーカス層5と図示しないトレッドゴムとの間に、補強素子10又は11が埋設され、径方向に重ねて配置された2層のベルト強化層6、7と、ベルト強化層6、7の外周側に隣接して径方向に重ねて配置されたベルト層コード12からなる2層のベルト層1、2を備えているが、ベルト強化層6、7の内周側に隣接して径方向に重ねて配置されたベルト層コード12からなる2層のベルト層3、4を備えている点で前記従来のものと相違している。
ここで、ベルト強化層6、7は、従来のタイヤと同様に、例えばスチール、アラミド繊維等からなる非伸長性のコードからなる補強素子10、11を周方向に略平行(タイヤ赤道面に対し±10度以下の角度)に複数本延在させて、その周りを被覆ゴムで覆って形成し、前記コードは、同一の振幅及び周期を持った波状またはジグザグ状、例えば三角波、方形波、正弦波状に屈曲させ、或いは屈曲させなくともよい。
ベルト強化層6、7の幅をタイヤ断面幅の0.6倍未満にすると、偏平比の低いタイヤでは、内圧時の径成長量を抑制する効果が小さくなり、超偏平サイズのタイヤでは径成長量をタイヤ幅方向で均一化できず、セパレーションの発生を抑制できないため、本実施形態では、ベルト強化層6、7の幅は、タイヤ断面幅の0.6倍以上とし、最も幅の広いベルト層(ベルト層1から4のいずれであってもよい)の幅はタイヤ断面幅の0.7倍以上にしている。
また、ベルト層1、2、3、4の面内せん断剛性は、ベルト層コード12の方向が赤道面に対し45度のときに最大となり、45度未満にするとベルト層端部に歪みが集中し、また、幅方向の曲げ剛性を高める効果が小さくなり、セパレーションの発生を抑制できないため、各ベルト層1、2、3、4は、それぞれベルト層コード12をタイヤ赤道面に対し45度以上傾斜させて複数本配置し、それらの周りを被覆ゴムで覆って形成している。
更に、ベルト強化層6、7の外周側にあるベルト層1、2のそれぞれのベルト層コード12が延びる方向、及び、内周側にあるベルト層3、4のそれぞれのベルト層コード12が延びる方向は、タイヤ赤道面に対し対称となるように逆方向に傾斜させて交差状にしており、かつ、ベルト強化層6、7の外周側にあるベルト層1、2と、内周側にあるベルト層3、4の、4層のベルト層はベルト強化層6、7を挟んで対称積層している。
ここで、対称積層とは、ベルト層1、2、3、4のベルト層コード12の延びる方向とタイヤ赤道面との角度をα度とすると、ベルト層1、2、3、4のベルト層コード12の方向をそれぞれ順に、+α度、−α度、−α度、+α度、または、−α度、+α度、+α度、−α度のように、ベルト強化層6、7を挟んで対称になるように交差状に配置することをいう。
本実施形態に係る空気入りタイヤは以上の構成からなるため以下の特長を有する。即ち、
(1)ベルト強化層6、7の内周側にベルト層3、4を配置したため、ベルト強化層6、7に内周側のベルト層3、4の伸びが加わり、タイヤ荷重時にベルト強化層6、7を周方向に従来より伸ばすことができる。そのため、ベルト層2、3とベルト強化層6、7間の伸びの差を小さくすることができ、層間のせん断変形を小さくできるので、セパレーションの発生を抑制でき、ベルト耐久性を向上させることができる。
(2)ベルト強化層6、7の補強素子10、11の角度を周方向に略平行(タイヤ赤道面に対し±10度以下の角度)に配置したため、周方向に高い剛性が得られる。そのため、内圧時や走行劣化時のタイヤの径成長量を効果的に抑制することができ、ベルトとトレッドゴム間のセパレーションの発生を抑制することができる。
(3)最も広いベルト層(ベルト層1から4のいずれか)の幅がタイヤ断面幅の0.7倍以上あり、荷重時のタイヤ接地部端部(トレッドショルダー部)付近までせん断剛性の高いベルトが存在する構成であるため、偏摩耗を改善することができる。
(4)ベルト層1、2、3、4のベルト層コード12は、タイヤ赤道面に対し45度以上傾斜しているため、ベルト層1、2、3、4は幅方向断面内で高い曲げ剛性を発揮し、荷重時の幅方向外側端における周方向の変形を効果的に抑制することができる。
(5)ベルト層1、2、3、4が、ベルト強化層6、7の内周側と外周側にあるため、突起入力時にも効果を発揮する。ここで突起入力とは、空気入りタイヤが路面を走行しているときに石に乗り上げる等した場合に、トレッド表面に働く半径方向内側へ向かう力をいい、この力によりベルト層は幅方向の大きな曲げ変形を受ける。この変形により、内周側のベルト層3、4には引っ張り変形が加わり、外周側のベルト層1、2には圧縮変形が加わるが、ベルト層コード12の角度が45度以上であるため、内周側のベルト層3、4は幅方向引っ張り変形を抑制する剛性が高く、また、外周側のベルト層1、2は幅方向圧縮変形をそれぞれ抑制しようとする剛性が高い。このため、突起入力時にも幅方向せん断変形を抑制し、セパレーションの発生やベルトの破断等を抑えることができる。
(6)ベルト強化層6、7の外周側にあるベルト層1、2のそれぞれのコード12が延びる方向、及び、内周側にあるベルト層3、4のそれぞれのコード12が延びる方向は、タイヤ赤道面に対し対称となるように逆方向に傾斜させて交差状にしているため、ベルト層1、2またはベルト層3、4のそれぞれの面内せん断変形の向きは逆になり、各層のせん断変形は打ち消される。従って、層間の周方向せん断変形は小さくなり、セパレーションの発生を抑制でき、ベルト耐久性を向上させることができる。層間のせん断変形は、ベルト強化層6、7外周側端部近傍で最も大きくなるため、ベルト層1、2、3、4の幅がベルト強化層6、7の幅より広いときに、このようにする効果は大きい。
(7)ベルト強化層6、7の外周側にあるベルト層1、2と、内周側にあるベルト層3、4はベルト強化層6、7を挟んで対称積層しているため、ベルト層1、2、3、4が曲げられたときに、それらの捩れ変形が連成して生じるのを防止できるため、ベルト耐久性等を向上させることができる。
なお、ベルト強化層は1層以上あればよく、また、ベルト層もベルト強化層の内・外周側にそれぞれ1層以上あればよい。このようにしても、上記と同様に、セパレーションの発生を抑制でき、ベルト耐久性等を向上させることができる。
(タイヤ試験)
本発明の空気入りタイヤの効果を確認するため、ベルト強化層の外周側にのみベルト層を有する比較例のタイヤと、ベルト強化層の内・外周側にベルト層を有する実施例のタイヤを用いて、以下の条件でタイヤの走行試験を行った。比較例、実施例ともに、タイヤサイズが435/45R22.5の超偏平のトラック・バス用ラジアルタイヤ(複輪で装着されている2本のタイヤを1本にしたもの)を使用し、サイズが14.00×22.5のリムに装着し、充填空気圧は900kPaとした。
表1に、比較品と実施品に使用したベルト強化層とベルト層等の条件を示す。なお、表中に示すベルト層等の幅は、タイヤ幅方向の長さを指し、角度は、ベルト層のコードの延びる方向とタイヤ赤道面との角度を示し、角度の前に示すR、Lは、コードの延びる方向がタイヤ赤道面に対しそれぞれ右方向、左方向であることを意味する。また、ベルト強化層には波状ベルトを使用した。
Figure 2006240458
比較品(図4に示す)には、カーカス層21の外周側にベルト強化層25、26(幅300mm)を設け、ベルト強化層の外周側に隣接してベルト強化層より幅広の最幅広ベルト層24(幅380mm、R52度)を、最幅広ベルト層24の外周側にベルト強化層より狭いベルト層23(幅196mm、L52度)を設けた。
実施品(図1に示す本発明の実施形態に係る実施品)には、カーカス層5とトレッドゴムの間にベルト強化層6、7(幅300mm)を設けるとともに、ベルト強化層の外周側にベルト層1(幅320mm、R75度)とベルト層2(幅340mm、L75度)を、ベルト強化層の内周側にベルト層3(幅380mm、L75度)とベルト層4(幅400mm、R75度)を設けた。本実施品では、全ての請求項で規定する要件を適用したものとしたため、ベルト層の幅は全てベルト強化層より広く、それらを75度で対称積層させた。
これら各タイヤに49.0kNの荷重を負荷しながら、ドラム上を速度65km/hで、セパレーションが発生するまで走行させた。その結果を表1に、比較例のタイヤを100とした指数で示す。表中のベルト強化層端周方向せん断歪指数は、有限要素法(FEM)により計算して指数化した値であり、最もセパレーションが起きやすい場所のせん断歪みを推定したものである。実施例のタイヤではその指数が79と低く、比較例のタイヤに比べてセパレーションが発生し難いことがわかる。
これらのタイヤの故障位置、即ちセパレーションの発生箇所は、どちらもベルト強化層端(ベルト強化層幅方向外側端)であった。しかし、実施例のタイヤが故障するまでのドラム走行距離指数は120であり、比較例のタイヤの100に比べて、セパレーションを効果的に抑制できることが証明された。
本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤ(ベルト強化層が波状ベルト)のトレッド部の構造を概略的に示す平面展開図である。 本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤ(波状ベルト以外のベルト強化層)のトレッド部の構造を概略的に示す平面展開図である。 従来の空気入りタイヤの要部断面図である。 従来の空気入りタイヤのトレッド部の構造を概略的に示す平面展開図である。 従来の空気入りタイヤのベルト強化層端部(図3C)の要部拡大断面図である。
符号の説明
1・・・ベルト層(外周側)、2・・・ベルト層(外周側)、3・・・ベルト層(内周側)、4・・・ベルト層(内周側)、5・・・カーカス層、6・・・ベルト強化層、7・・・ベルト強化層、10・・・補強素子、11・・・補強素子、12・・・ベルト層コード、20・・・従来の空気入りタイヤ、21・・・カーカス層、22・・・トレッドゴム、23・・・ベルト層、24・・・最幅広ベルト層、25・・・ベルト強化層、26・・・ベルト強化層、27・・・ベルト強化層の幅方向外側端、28・・・補強素子、29・・・ベルト層コード

Claims (7)

  1. 周方向に略平行に配置された複数の補強素子を有する1層以上のベルト強化層と、
    該ベルト強化層の径方向外周側と内周側にコードを備えたベルト層を配置したことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 請求項1に記載された空気入りタイヤにおいて、
    前記補強素子は、タイヤ赤道面に対し±10度以下の角度で傾斜し、かつ前記ベルト強化層の幅はタイヤ断面幅の0.6倍以上であることを特徴とする空気入りタイヤ。
  3. 請求項1又は2に記載された空気入りタイヤにおいて、
    前記ベルト層は、タイヤ赤道面に対し45度以上の角度で傾斜したコードから成ることを特徴とする空気入りタイヤ。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載された空気入りタイヤにおいて、
    前記ベルト層のうち最も幅広のものの幅は、タイヤ断面幅の0.7倍以上であることを特徴とする空気入りタイヤ。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載された空気入りタイヤにおいて、
    前記ベルト強化層の径方向外周側に前記ベルト強化層よりも幅広の2層のベルト層を有し、該ベルト層の径方向に相互に隣接する該ベルト層のコードの傾斜角度は、タイヤ赤道面に対し対称でかつ45度以上の同一角度であることを特徴とする空気入りタイヤ。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載された空気入りタイヤにおいて、
    前記ベルト強化層の径方向内周側に前記ベルト強化層よりも幅広の2層のベルト層を有し、該ベルト層の径方向に相互に隣接する該ベルト層のコードの傾斜角度は、タイヤ赤道面に対し対称でかつ45度以上の同一角度であることを特徴とする空気入りタイヤ。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載された空気入りタイヤにおいて、
    前記ベルト層が前記ベルト強化層の径方向外周側と内周側に2層ずつ配置され、これら4層のベルト層が前記ベルト強化層を挟んで対称積層されていることを特徴とする空気入りタイヤ。
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