JP2006240458A - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 1層以上からなるベルト強化層6、7の外周側と内周側のそれぞれに、1層以上のベルト層(外周側ベルト層1、2、内周側ベルト層3、4)を設ける。ベルト強化層6、7の幅は、タイヤ断面幅の0.6倍以上とし、その補強素子10は、ほぼ周方向のタイヤ赤道面に対し±10度以下の角度で傾斜させる。ベルト層のコード12は、タイヤ赤道面に対し45度以上の角度で傾斜させる。また、最も幅広のベルト層の幅をタイヤ断面幅の0.7倍以上にする。
【選択図】 図1
Description
図3、4に示すように、従来の空気入りタイヤ20は、トロイダル状に延びるカーカス層21とその外周側に設けたトレッドゴム22を備え、トレッドゴム22の内周側に、タイヤ赤道面に対し45度以上に傾斜させて配置したベルト層コード29からなり、径方向に重ねて配置されたベルト層23、24からなるベルトと、このベルト層23、24の内周側でかつカーカス層21との間に、それぞれタイヤ周方向にほぼ平行に波状またはジグザグ状に屈曲して配置したスチール、アラミド繊維等の非伸長性のコードからなる補強素子28を備え、タイヤ径方向に重ねて配置されたベルト強化層25、26が配置されている。
ここで、ベルト強化層25,26は、タイヤ幅方向で略同じ幅に形成され、ベルト強化層25の外周側に隣接したベルト層24は、ベルト強化層25,26より幅広に、かつベルト層23はベルト強化層25,26より幅が狭く形成されている。
図5は、図3の円Cで示す部分を拡大して示したタイヤの断面図であるが、このタイヤ20では、同図に示すベルト強化層25,26の幅方向外側端27の近傍で層間せん断変形が最も大きくなり、その部分で亀裂等が生じ、セパレーションが進展する。
請求項2の発明は、請求項1に記載された空気入りタイヤにおいて、前記補強素子は、タイヤ赤道面に対し±10度以下の角度で傾斜し、かつ前記ベルト強化層の幅はタイヤ断面幅の0.6倍以上であることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載された空気入りタイヤにおいて、前記ベルト層は、タイヤ赤道面に対し45度以上の角度で傾斜したコードから成ることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載された空気入りタイヤにおいて、前記ベルト層のうち最も幅広のものの幅は、タイヤ断面幅の0.7倍以上であることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載された空気入りタイヤにおいて、前記ベルト強化層の径方向外周側に前記ベルト強化層よりも幅広の2層のベルト層を有し、該ベルト層の径方向に相互に隣接する該ベルト層のコードの傾斜角度は、タイヤ赤道面に対し対称でかつ45度以上の同一角度であることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載された空気入りタイヤにおいて、前記ベルト強化層の径方向内周側に前記ベルト強化層よりも幅広の2層のベルト層を有し、該ベルト層の径方向に相互に隣接する該ベルト層のコードの傾斜角度は、タイヤ赤道面に対し対称でかつ45度以上の同一角度であることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1ないし6のいずれかに記載された空気入りタイヤにおいて、前記ベルト層が前記ベルト強化層の径方向外周側と内周側に2層ずつ配置され、これら4層のベルト層が前記ベルト強化層を挟んで対称積層されていることを特徴とする。
図1、2は、それぞれ本発明の実施形態に係る空気入りタイヤのトレッド部の構造を概略的に示す平面展開図であり、図1は、ベルト強化層6、7に従来と同様に波状またはジグザグ状に屈曲した補強素子10を使用したもの(以下、波状ベルトという)を、図2は、ベルト強化層6、7に屈曲しない補強素子11を使用したものを示す。
(1)ベルト強化層6、7の内周側にベルト層3、4を配置したため、ベルト強化層6、7に内周側のベルト層3、4の伸びが加わり、タイヤ荷重時にベルト強化層6、7を周方向に従来より伸ばすことができる。そのため、ベルト層2、3とベルト強化層6、7間の伸びの差を小さくすることができ、層間のせん断変形を小さくできるので、セパレーションの発生を抑制でき、ベルト耐久性を向上させることができる。
(2)ベルト強化層6、7の補強素子10、11の角度を周方向に略平行(タイヤ赤道面に対し±10度以下の角度)に配置したため、周方向に高い剛性が得られる。そのため、内圧時や走行劣化時のタイヤの径成長量を効果的に抑制することができ、ベルトとトレッドゴム間のセパレーションの発生を抑制することができる。
(4)ベルト層1、2、3、4のベルト層コード12は、タイヤ赤道面に対し45度以上傾斜しているため、ベルト層1、2、3、4は幅方向断面内で高い曲げ剛性を発揮し、荷重時の幅方向外側端における周方向の変形を効果的に抑制することができる。
(7)ベルト強化層6、7の外周側にあるベルト層1、2と、内周側にあるベルト層3、4はベルト強化層6、7を挟んで対称積層しているため、ベルト層1、2、3、4が曲げられたときに、それらの捩れ変形が連成して生じるのを防止できるため、ベルト耐久性等を向上させることができる。
本発明の空気入りタイヤの効果を確認するため、ベルト強化層の外周側にのみベルト層を有する比較例のタイヤと、ベルト強化層の内・外周側にベルト層を有する実施例のタイヤを用いて、以下の条件でタイヤの走行試験を行った。比較例、実施例ともに、タイヤサイズが435/45R22.5の超偏平のトラック・バス用ラジアルタイヤ(複輪で装着されている2本のタイヤを1本にしたもの)を使用し、サイズが14.00×22.5のリムに装着し、充填空気圧は900kPaとした。
Claims (7)
- 周方向に略平行に配置された複数の補強素子を有する1層以上のベルト強化層と、
該ベルト強化層の径方向外周側と内周側にコードを備えたベルト層を配置したことを特徴とする空気入りタイヤ。 - 請求項1に記載された空気入りタイヤにおいて、
前記補強素子は、タイヤ赤道面に対し±10度以下の角度で傾斜し、かつ前記ベルト強化層の幅はタイヤ断面幅の0.6倍以上であることを特徴とする空気入りタイヤ。 - 請求項1又は2に記載された空気入りタイヤにおいて、
前記ベルト層は、タイヤ赤道面に対し45度以上の角度で傾斜したコードから成ることを特徴とする空気入りタイヤ。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載された空気入りタイヤにおいて、
前記ベルト層のうち最も幅広のものの幅は、タイヤ断面幅の0.7倍以上であることを特徴とする空気入りタイヤ。 - 請求項1ないし4のいずれかに記載された空気入りタイヤにおいて、
前記ベルト強化層の径方向外周側に前記ベルト強化層よりも幅広の2層のベルト層を有し、該ベルト層の径方向に相互に隣接する該ベルト層のコードの傾斜角度は、タイヤ赤道面に対し対称でかつ45度以上の同一角度であることを特徴とする空気入りタイヤ。 - 請求項1ないし5のいずれかに記載された空気入りタイヤにおいて、
前記ベルト強化層の径方向内周側に前記ベルト強化層よりも幅広の2層のベルト層を有し、該ベルト層の径方向に相互に隣接する該ベルト層のコードの傾斜角度は、タイヤ赤道面に対し対称でかつ45度以上の同一角度であることを特徴とする空気入りタイヤ。 - 請求項1ないし6のいずれかに記載された空気入りタイヤにおいて、
前記ベルト層が前記ベルト強化層の径方向外周側と内周側に2層ずつ配置され、これら4層のベルト層が前記ベルト強化層を挟んで対称積層されていることを特徴とする空気入りタイヤ。
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