JPH1111113A - 空気入りタイヤおよび該空気入りタイヤ成形用ドラム - Google Patents

空気入りタイヤおよび該空気入りタイヤ成形用ドラム

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JPH1111113A
JPH1111113A JP9180460A JP18046097A JPH1111113A JP H1111113 A JPH1111113 A JP H1111113A JP 9180460 A JP9180460 A JP 9180460A JP 18046097 A JP18046097 A JP 18046097A JP H1111113 A JPH1111113 A JP H1111113A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベルト端部での周方向剛性、即ちたが締め
効果を高めることでベルト耐久性を向上させる。 【解決手段】 平行ベルトプライ26c、26dの幅方向
両端部におけるコード28の振幅aを波長λで除した値A
を、幅方向中央部におけるa/λの値B以下とすれば、
平行ベルトプライ26c、26dの幅方向両端部における周
方向剛性、即ちたが締め効果を、加硫時において大きく
引き伸ばされることで高くなった幅方向中央部における
周方向剛性以上まで高めることができ、これにより、ベ
ルト端セパレーションが効果的に抑制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、波状のコードが
埋設されたベルトプライを有する空気入りタイヤおよび
該空気入りタイヤ成形用ドラムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、空気入りタイヤは、例えば円筒状
をした成形ドラムの外周にカーカスプライを少なくとも
1枚巻き付けた後、ビードをセットして折返すことで円
筒状のグリーンケースを成形するとともに、円筒状をし
たバンド成形ドラムの外周に複数枚のベルトプライを巻
き付けた後、該ベルトプライの半径方向外側にトレッド
を巻き付けてBT(ベルト・トレッド)バンドを成形
し、次に、前記グリーンケースを断面略半円状に膨出さ
せながら該グリーンケースの半径方向外側に前記BTバ
ンドを嵌合して貼付けることでグリーンタイヤを成形
し、その後、該グリーンタイヤを加硫装置により加硫す
ることで成形している。そして、このような成形は前記
ベルトプライに、周方向と実質上平行になるよう配列さ
れるとともに波状に折れ曲がったコードが内部に埋設さ
れている平行ベルトプライを含む場合も同様に行われ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そして、前述したよう
な平行ベルトプライを含む空気入りタイヤにあっても、
円筒状をしたバンド成形ドラムの外周に平行ベルトプラ
イを含むベルトプライを巻き付けることで円筒状をした
ベルト層を成形しているが、このようなベルト層はグリ
ーンタイヤの加硫時に幅方向中央部が幅方向両端部より
半径方向外側に突出するよう変形、通常は一定の曲率半
径で湾曲するよう変形するため、加硫の途中で前記平行
ベルトプライの幅方向中央部に埋設されている波状コー
ドは幅方向両端部に埋設されている波状コードより大き
く周方向に引き伸ばされる。この結果、加硫後の空気入
りタイヤにおいては、平行ベルトプライ内の波状コード
の波長が幅方向中央から幅方向両端に向かうに従い徐々
に短くなるとともに振幅が徐々に大きくなり、これによ
り、ベルト端での周方向剛性、即ちたが締め効果が弱く
なってベルト端セパレーションを効果的に抑制すること
ができなくなるという問題点がある。
【0004】この発明は、ベルト端部での周方向剛性、
即ちたが締め効果を高めることでベルト耐久性を向上さ
せた空気入りタイヤを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的は、第1
に、少なくとも1枚のカーカスプライからなるトロイダ
ル状のカーカス層と、カーカス層の半径方向外側に配置
され複数枚のベルトプライからなるベルト層と、ベルト
層の半径方向外側に配置されたトレッドとを備え、前記
ベルトプライのうち、少なくとも1枚のベルトプライ
が、内部に周方向と実質上平行になるよう配列されると
ともに波状に折れ曲がったコードが埋設されている平行
ベルトプライである空気入りタイヤにおいて、前記平行
ベルトプライ内のコードの振幅をa、波長をλとしたと
き、平行ベルトプライの幅方向両端部におけるa/λの
値Aを幅方向中央部におけるa/λの値B以下とした空
気入りタイヤにより、第2に、波状に折れ曲がったコー
ドが内部に埋設されている平行ベルトプライを含む複数
枚のベルトプライを外周に巻き付けることにより、前記
平行ベルトプライ内のコードを周方向と実質上平行にな
るよう配列させながらベルト層を構成した後、該ベルト
層の半径方向外側にトレッドを巻き付けることで、空気
入りタイヤのバンドを成形するようにした空気入りタイ
ヤ成形用ドラムにおいて、該ドラムの半径を軸方向中央
から軸方向両外側に向かうに従い小径とすることで該ド
ラムを太鼓状とするとともに、該ドラムの軸方向中央と
該軸方向中央から平行ベルトプライの 1/2幅だけ軸方向
両外側に離れた位置とにおける半径差を、該平行ベルト
プライを有する加硫済み空気入りタイヤの平行ベルトプ
ライの幅方向中央と幅方向両端とにおける半径差以上と
した空気入りタイヤ成形用ドラムにより達成することが
できる。
【0006】前述のようにグリーンタイヤを加硫する
と、平行ベルトプライはその幅方向中央部が周方向に大
きく引き伸ばされるため、加硫済みの空気入りタイヤと
なったときには、該平行ベルトプライの幅方向中央部に
埋設されている波状のコードの振幅aを波長λで除した
値Bはグリーンタイヤ時における値よりかなり小さくな
って周方向剛性、即ちたが締め効果が高くなる。このた
め、この発明においては、加硫済み空気入りタイヤにお
ける平行ベルトプライの幅方向両端部におけるa/λの
値Aを前述した幅方向中央部におけるa/λの値B以
下、即ち値Bと同一あるいは値B未満とし、これによ
り、該平行ベルトプライの幅方向両端部における周方向
剛性、即ちたが締め効果を前記幅方向中央部における周
方向剛性以上に高め、ベルト端セパレーションを効果的
に抑制するようにしたのである。
【0007】ここで、前述したグリーンタイヤを成形す
るためには、ドラムの外周に平行ベルトプライを含む複
数枚のベルトプライを巻き付けてベルト層を構成した
後、該ベルト層の半径方向外側にトレッドを巻き付ける
ことで、これらベルト層、トレッドからなるバンドを成
形する必要があるが、このようなバンドを成形するドラ
ムの半径を軸方向中央から軸方向両外側に向かうに従い
小径とすることで該ドラムを太鼓状とするとともに、該
ドラムの軸方向中央と該軸方向中央から平行ベルトプラ
イの 1/2幅だけ軸方向両外側に離れた位置とにおける半
径差を、該平行ベルトプライを有する加硫済み空気入り
タイヤの平行ベルトプライの幅方向中央と幅方向両端と
における半径差以上とすれば、前記バンドの加硫時にお
ける拡径量は平行ベルトプライの幅方向中央部と幅方向
両端部とで同一あるいは幅方向中央部より幅方向両端部
で大きくなり、この結果、平行ベルトプライの幅方向両
端部に埋設されている波状のコードの加硫時における周
方向への引き伸ばし量が幅方向中央部に埋設されている
波状のコードの引き伸ばし量以上となる。これにより、
加硫済み空気入りタイヤとなったとき、平行ベルトプラ
イの幅方向両端部におけるa/λの値Aは幅方向中央部
におけるa/λの値B以下となり、請求項1に記載の空
気入りタイヤを簡単、確実に成形することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態を図
面に基づいて説明する。第1、2、3図において、11は
加硫が既に終了した製品としての空気入りラジアルタイ
ヤであり、このタイヤ11は、ビードコア12がそれぞれ埋
設された一対のビード部13と、これらビード部13からほ
ぼ半径方向外側に向かって延びるサイドウォール部14
と、これらサイドウォール部14の半径方向外端同士を連
ねる略円筒状のトレッド部15とを有する。また、このタ
イヤ11は一方のビード部13から他方のビード部13に亘っ
て延びるトロイダル状をしたカーカス層21によって補強
されており、このカーカス層21の幅方向両端部は前記ビ
ードコア12の回りに軸方向内側から軸方向外側に向かっ
て折り返されている。このカーカス層21は少なくとも1
枚、この実施例では1枚のカーカスプライ22から構成さ
れ、該カーカスプライ22内にはタイヤ赤道面Eに直交す
る(ラジアル方向に延びる)多数本のスチール等からな
る非伸張性コード23が埋設されている。前記カーカス層
21の半径方向外側にはベルト層25が配置され、このベル
ト層25は複数枚、この実施例では5枚のベルトプライ2
6、即ち第1、2、3、4、5ベルトプライ26a、26
b、26c、26d、26eを順次半径方向内側から半径方向
外側に向かって重ね合わせることで構成している。ここ
で、前記ベルトプライ26のうち少なくとも1枚のベルト
プライ、この実施例では第1、第2、第5ベルトプライ
26a、26b、26eの3枚のベルトプライは、内部に周方
向、即ちタイヤ赤道面Eに対して10度から50度の角度で
傾斜している多数本のコード27が埋設された傾斜ベルト
プライであり、これらのコード27はスチール、ケブラー
(芳香族ポリアミド繊維)等の非伸張性材料から構成さ
れている。そして、これらのコード27は、傾斜ベルトプ
ライが複数枚のとき、少なくとも2枚の傾斜ベルトプラ
イにおいて交差している。一方、前記ベルトプライ26の
うち少なくとも1枚のベルトプライ、この実施例では第
3、第4ベルトプライ26c、26dの2枚のベルトプライ
は、内部に周方向と実質上平行になるよう、即ちタイヤ
赤道面 5と実質上平行になるよう配列されたコード28が
埋設されている平行ベルトプライであり、これらのコー
ド28はスチール等の非伸張性材料から構成されている。
ここで、これらのコード28は第3、第4ベルトプライ26
c、26dの表裏面に平行な平面内において波状に、例え
ば方形波状、三角波状、正弦波状に折り曲げられてお
り、その振幅はa、波長はλである。なお、前述したコ
ード23、27、28は複数本のフィラメントを撚り合わせた
ものでもよく、あるいは単線フィラメントから構成され
ていてもよい。また、前記ベルト層25の半径方向外側に
は、外周に主溝、横溝等の溝30が形成されたトレッド31
が配置されている。そして、このタイヤ11のトレッド部
15の外周は加硫によって中央部が両端部より半径方向外
側に突出するよう膨出、通常は一定の曲率半径で湾曲し
ている。この結果、このタイヤ11を構成する第3、第4
ベルトプライ(平行ベルトプライ)26c、26dにおいて
も、タイヤ11の回転中心から幅方向中央Hrまでの半径Q
c、Qdが、タイヤ11の回転中心から幅方向両端Hc、Hdま
での半径Nc、Ndより大となっており、これらの間にはそ
れぞれ半径差Kc、Kdが存在する。ここで、前述したコー
ド28の振幅a、波長λ、半径Qc、Qd、Nc、Ndは、加硫済
みのタイヤ11をリム組し内圧充填後にX線等により各値
を測定して求める。ここで、リムとは下記規格の標準リ
ムのことで、内圧とは単輪の最大荷重(最大積載荷重)
に対する空気圧のことである。また、前述した規格と
は、タイヤが生産または使用される地域に有効な産業規
格によって決められている。例えば、アメリカ合衆国で
は「The Tire and Rim Association Inc.のYear Book」
で、欧州では「The EuropeanTire and Rim Techenical
Organizationの Standards Manual」で、日本では「日
本自動車タイヤ協会のJATMA Year Book」にて規定され
ている。
【0009】そして、前述のようなタイヤ11は、グリー
ンタイヤを成形した後、該グリーンタイヤを加硫装置に
より加硫することで成形されるが、このグリーンタイヤ
は、円筒状をした図示していない成形ドラムの外周にカ
ーカスプライ22を巻き付けてカーカス層21を成形した
後、ビードコア12を該カーカス層21の外側にセットして
折返すことで円筒状のグリーンケースを成形するととも
に、図4に示すようなバンド成形ドラム35の外周に前述
した複数枚(5枚)のベルトプライ26、即ち、第1、
2、3、4、5ベルトプライ26a、26b、26c、26d、
26eを次々と巻き付けベルト層25を成形した後、該ベル
ト層25の半径方向外側にトレッド31を巻き付けてBT
(ベルト・トレッド)バンド36を成形する。この際、平
行ベルトプライである第3、第4ベルトプライ26c、26
dは波状に屈曲したコード28を1本または数本並べてゴ
ム被覆したリボン状体を螺旋状に巻き付ることで成形し
ており、この結果、第3、第4ベルトプライ26c、26d
内のコード28は周方向と実質上平行となるよう配列され
る。ここで、前述のバンド成形ドラム35は、回転中心か
ら外周までの半径が軸方向中央から軸方向両外側に向か
うに従い小径となっており、この結果、全体として太鼓
状を呈している。この結果、このバンド成形ドラム35の
軸方向中央Crにおける半径Rrは、該バンド成形ドラム35
の軸方向中央Crから第3、第4ベルトプライ(平行ベル
トプライ)26c、26dの幅Wc、Wdの 1/2だけ軸方向両外
側にそれぞれ離れた位置Pc、Pdにおける半径Rc、Rdよ
り、半径差Sc、Sd分だけ大きい。そして、この実施形態
においては、前記半径差Sc、Sdをそれぞれ前述した加硫
済み空気入りタイヤ11の第3、第4ベルトプライ26c、
26dにおける半径差Kc、Kd以上としており、この結果、
前記第3、第4ベルトプライ26c、26dの、軸線を含む
縦断面における曲率半径が所定値である場合には、バン
ド成形ドラム35の、軸線を含む縦断面における外周の曲
率半径は前記所定値未満となる。そして、このようなバ
ンド成形ドラム35を用いてBTバンド36が成形される
と、前記グリーンケースを断面略半円状に膨出させなが
らその半径方向外側に該BTバンド36を嵌合して貼付
け、グリーンタイヤを成形する。
【0010】その後、前述したグリーンタイヤを加硫装
置に収納して加硫するが、この加硫時にBTバンドを構
成する第3、第4ベルトプライ26c、26d(平行ベルト
プライ)は全体的に拡径する。ここで、前述のように半
径差Sc、Sdをそれぞれ半径差Kc、Kd以上としているた
め、第3、第4ベルトプライ26c、26dの拡径量は、そ
の幅方向中央部と幅方向両端部とで同一あるいは幅方向
中央部より幅方向両端部において大きくなり、この結
果、第3、第4ベルトプライ26c、26dの幅方向両端部
に埋設されている波状のコード28の加硫時における周方
向への引き伸ばし量が、幅方向中央部に埋設されている
波状のコード28の引き伸ばし量以上となる。これによ
り、加硫済み空気入りタイヤ11における第3、第4ベル
トプライ26c、26dの幅方向両端部におけるコード28の
平均振幅を平均波長で除した値、即ちa/λの値Aは、
幅方向中央部におけるコード28の平均振幅を平均波長で
除した値、即ちa/λの値B以下となる。このように前
述のバンド成形ドラム35を用いれば、値Aが値B以下と
なるタイヤ11を簡単、確実に成形することができる。
【0011】そして、前述のように、第3、第4ベルト
プライ26c、26d(平行ベルトプライ)の幅方向両端部
におけるa/λの値Aを、幅方向中央部におけるa/λ
の値B以下、即ち値Bと同一あるいは値B未満とすれ
ば、該第3、第4ベルトプライ26c、26dの幅方向両端
部における周方向剛性、即ちたが締め効果を、加硫時に
おいて大きく引き伸ばされることで高くなった幅方向中
央部における周方向剛性以上、即ちこれと同一またはこ
れを超えるまで高めることができ、この結果、ベルト端
セパレーションを効果的に抑制することができるのであ
る。
【0012】
【実施例】次に、試験結果を説明する。この試験に当た
っては、第3、第4ベルトプライにおけるA/Bの値が
それぞれ 1.4、 1.4である従来タイヤと、第3、第4ベ
ルトプライにおけるA/Bの値がそれぞれ 0.9、 0.9で
ある供試タイヤとを準備した。ここで、各タイヤのベル
ト層の構造は前記実施形態で説明したものと同様であ
り、また、各タイヤのサイズは265/60R22.5、各タイヤ
を装着したリムは8.25であった。次に、これら各タイヤ
に900kPaの内圧を充填した後、 2725kgfの縦荷重を作用
させながらドラム上を60km/hの速度から30分毎に 5km/h
のステップで増加させつつ走行させ、各タイヤにおいて
ベルト端セパレーションが発生したときの速度を求め
た。その結果を、従来タイヤを指数 100で表示すると、
供試タイヤにあっては指数 125までベルト耐久性が向上
していた。ここで、指数 100は 115km/hであった。
【0013】また、前記タイヤに900kPaの内圧を充填し
た後、2725kgfの縦荷重および 275kgfの横荷重(縦荷重
の10%)を作用させながらドラム上を60km/hの速度で走
行させ、ベルト端セパレーションが発生したときの走行
距離を求めた。その結果を、従来タイヤを指数 100で表
示すると、供試タイヤにあっては指数 130までベルト耐
久性が向上していた。ここで、指数 100は1800kmであっ
た。
【0014】次に、前記タイヤを4本準備するととも
に、これらタイヤを商業用トラックに装着して900kPaの
内圧を充填した後、平均 2600kgfの荷重を作用させなが
ら舗装高速路30%、舗装一般路70%の走行路を10万km走
行させ、走行終了時に各タイヤを解剖して傾斜ベルトプ
ライのコードに沿う亀裂長さをコード20本について測定
した。その結果は、従来タイヤにおいては平均 5.4mmで
あったが、供試タイヤにあっては平均 1.8mmまで減少
し、耐セパレーション性が向上していた。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、ベルト端部での周方向剛性、即ちたが締め効果を高
めることができるため、ベルト耐久性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態を示す空気入りタイヤの
子午線断面図である。
【図2】その一部破断平面図である。
【図3】平行ベルトプライ内のコードを示す平面断面図
である。
【図4】空気入りタイヤ成形用ドラムの部分正面図であ
る。
【符号の説明】
11…空気入りタイヤ 21…カーカス層 22…カーカスプライ 25…ベルト層 26…ベルトプライ 26c、26d…平行ベルト
プライ 28…コード 31…トレッド 35…ドラム 36…バンド Cr…軸方向中央 Rr…半径 Pc、Pd…位置 Sc、Sd…半径差 Hr…軸方向中央 Hc、Hd…軸方向両端 Kc、Kd…半径差

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも1枚のカーカスプライからなる
    トロイダル状のカーカス層と、カーカス層の半径方向外
    側に配置され複数枚のベルトプライからなるベルト層
    と、ベルト層の半径方向外側に配置されたトレッドとを
    備え、前記ベルトプライのうち、少なくとも1枚のベル
    トプライが、内部に周方向と実質上平行になるよう配列
    されるとともに波状に折れ曲がったコードが埋設されて
    いる平行ベルトプライである空気入りタイヤにおいて、
    前記平行ベルトプライ内のコードの振幅をa、波長をλ
    としたとき、平行ベルトプライの幅方向両端部における
    a/λの値Aを幅方向中央部におけるa/λの値B以下
    としたことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 【請求項2】波状に折れ曲がったコードが内部に埋設さ
    れている平行ベルトプライを含む複数枚のベルトプライ
    を外周に巻き付けることにより、前記平行ベルトプライ
    内のコードを周方向と実質上平行になるよう配列させな
    がらベルト層を構成した後、該ベルト層の半径方向外側
    にトレッドを巻き付けることで、空気入りタイヤのバン
    ドを成形するようにした空気入りタイヤ成形用ドラムに
    おいて、該ドラムの半径を軸方向中央から軸方向両外側
    に向かうに従い小径とすることで該ドラムを太鼓状とす
    るとともに、該ドラムの軸方向中央と該軸方向中央から
    平行ベルトプライの 1/2幅だけ軸方向両外側に離れた位
    置とにおける半径差を、該平行ベルトプライを有する加
    硫済み空気入りタイヤの平行ベルトプライの幅方向中央
    と幅方向両端とにおける半径差以上としたことを特徴と
    する空気入りタイヤ成形用ドラム。
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