JP2006240094A - 液滴吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 記録媒体への処理液の付着量を抑えつつ、記録媒体上で複数色のインク滴のそれぞれに対して処理液滴を均等に作用させること。
【解決手段】 前段121a及び後段122aは、それぞれ、マゼンタのインクノズル群12M、シアンのインクノズル群12C、及び、これらよりも上流側に配置された処理液ノズル群12Pを有する。インクノズル群12M、12C、及び、処理液ノズル群12Pは、それぞれ、主走査方向において記録ドットピッチDPの2倍のノズルピッチNPで構成されている。同一段のマゼンタのインクノズル群12Mとシアンのインクノズル群12Cとは、主走査方向において全打滴点を埋めるように互いに補完して配置されている。処理液ノズル群12Pの各ノズル51Pの主走査方向の位置は、マゼンタのインクノズル群12Mのノズル51Mの主走査方向の位置とシアンのインクノズル群12Cノズル51Cの主走査方向の位置との間にしてある。
【選択図】 図6

Description

本発明は液滴吐出装置に係り、特にインク滴を記録媒体に対して吐出することにより記録媒体上に画像を形成する液滴吐出装置に関する。
インクジェット方式の液滴吐出装置は、多数のノズル(孔)を配列させたインク吐出ヘッドと紙などの記録媒体とを相対的に移動させながら、ノズルから記録媒体に向けてインク滴を吐出することにより、記録媒体上に画像を形成するようになっている。
近年、ノズルの高密度化による画像品質の向上が図られており、記録媒体に向けて吐出されるインクの量が増大してきている。このような液滴吐出装置において使用されるインクは、一般に、水や有機溶媒等の液体の溶媒成分を多く含んでいる。
ところで、記録媒体がその内部にインクを浸透させる浸透媒体である場合には、記録媒体内にインクが浸透していく過程で、ドットの径が所定の径よりも大きくなってしまったり、ドットの周囲の境界部分がぼやけてしまったり、ドットの拡がりが不均一になったり、あるいは、ドットの形状がひげ形状になってしまうという、いわゆる「滲み」が発生してしまう。
また、記録媒体が主としてその表面でインクを定着させる非浸透媒体である場合には、記録媒体に付着したインク中の溶媒成分が十分に除去されないと、インク中の色材成分が記録媒体の表面で安定して定着できないことになる。
そこで、インク滴中の色材を記録媒体上で不溶化又は凝集させる処理液滴を記録媒体に向けて吐出し、その後に、インクを吐出する事により、記録媒体上で色材を凝集させる。特に、記録媒体が浸透媒体である場合には、色材を媒体表面に留め、溶媒分のみを浸透させる。また、記録媒体が非浸透媒体である場合には、色材と溶媒を分離し、溶媒分のみを除去する。このようにすることで画像品質を向上させることが可能な液滴吐出装置が各種提案されている。
特許文献1には、インクドットの分布状態に応じてインクドットの形成位置には処理液ドットを形成する一方でインクドットを形成しない位置には処理液ドットを形成しないように制御するとともに、処理液の一滴の吐出量をインクの一滴の吐出量よりも多くして、インクドットよりも処理液ドットを大きく形成することにより、記録媒体上でインクドットの複数の形成範囲に渡って処理液ドットを1つ形成するようにしたものが記載されている。
特許文献2には、画像データに基づいて所定の解像度でn値化(例えば5値化)されたインクの量子化データを求め、このインクの量子化データに応じて、複数の画素からなるマトリクス(例えば2×2画素のマトリクス)ごとに各マトリクスに対するインクドットの割り付け及び処理液ドットの割り付けを行うことにより、インクドットの分布状態に応じて処理液ドットの形成位置を制御するようにしたものが記載されている。
特許文献3には、インク→処理液→インクの順、または、処理液→インク→処理液の順となるように3重層の打滴をすることにより高品位の画像を形成するようにしたものが記載されている。
特開平08−52867号公報(特に、図4−7、及び、第0027−0033欄) 特開平11−334114号公報(特に、図2−7、及び、第0022−0031欄) 特開2002−337332号公報
先ず処理液滴を記録媒体に向けて吐出し、続いて、処理液滴の付着位置に向けて、第1色(例えばマゼンタ)のインク滴、第2色(例えばシアン)のインク滴の順に記録媒体に向けて吐出する場合、処理液滴の次に吐出される第1色のインク滴は記録媒体上でフレッシュな処理液滴に直接的に接触して良好に反応することになるが、その次に吐出される第2色のインク滴はフレッシュな処理液滴とは直接的には接触できず、一般に、第1色のインク滴と比較して反応が鈍くなる。すなわち、第1色のインク滴と第2色のインク滴とで処理液が均等に作用しないことになる。
また、第1色のインク滴と第2色のインク滴とで処理液が均等に作用するように、処理液滴の吐出回数を増やして、処理液滴→第1色のインク滴→処理液滴→第2色のインク滴、という順で記録媒体上の同一位置に向けて吐出するようにした場合には、記録媒体への処理液の付着量が多くなってしまうことになる。
特許文献1に記載のように、インクドットの分布状態に応じてインクドットの形成位置には処理液ドットを形成する一方でインクドットを形成しない位置には処理液ドットを形成しないようにしたとしても、記録媒体上の広い領域の全面に画像形成するような場合には、結局、処理液が記録媒体に多量に付着してしまうことになる。例えば、記録媒体上に写真画像を大きく形成するような場合、どうしても処理液が記録媒体に多量に付着してしまうことになる。
また、特許文献2に記載のように、インクの量子化データに応じて処理液ドットの形成位置を制御するようにした場合であっても、単位面積(例えば2×2画素のマトリクス)あたりの処理液の付着量に対応する量子化データのレベルが記録領域の全面において高ければ、結局、処理液が記録媒体に多量に付着してしまうことになる。複数色のインクを用いる場合、一般に、中間色で全面に画像形成するとき、処理液の付着量が最大になる。
なお、特許文献1、2、3には、第1色のインク滴と第2色のインク滴とで処理液滴を均等に作用させることについて記載がない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、記録媒体への処理液の付着量を抑えつつ、記録媒体上で複数色のインク滴のそれぞれに対して処理液滴を均等に作用させることができる液滴吐出装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、第1色のインク滴を吐出する複数のノズルが配置されている第1色インクノズル群と、第2色のインク滴を吐出する複数のノズルが配置されている第2色インクノズル群と、前記第1色インクノズル群及び第2色インクノズル群よりも副走査方向において上流側に配置され、所定の処理液滴を吐出する複数のノズルが配置されている処理液ノズル群と、を備え、前記第1色インクノズル群のノズルと前記第2色インクノズル群のノズルとは、主走査方向において互いにずらして配置されており、前記処理液ノズル群の各ノズルの主走査方向における位置は、前記第1色インクノズル群のノズルの主走査方向における位置と前記第2色インクノズル群のノズルの主走査方向における位置との間である構成になっている。
請求項2に記載の発明は、第1色のインク滴を吐出する複数のノズルが配置されている第1色インクノズル群と、第2色のインク滴を吐出する複数のノズルが配置されている第2色インクノズル群と、前記第1色インクノズル群及び第2色インクノズル群よりも副走査方向において上流側に配置され、所定の処理液滴を吐出する複数のノズルが配置されている処理液ノズル群と、を有するノズル配列が副走査方向において前段及び後段に配置され、前記前段及び後段の各段において、前記第1色インクノズル群及び前記第2色インクノズル群は、それぞれ主走査方向において記録ドットピッチの2倍のノズルピッチで構成され、前記前段及び後段の各段において、前記第1色インクノズル群のノズルと前記第2色インクノズル群のノズルとは、主走査方向についての打滴点を全て埋めるように主走査方向において互いに補完して配置されている構成になっている。
ここで、インク滴の第1色及び第2色は、異なる2色であって、特には限定されない。2色よりも多い種類の色を用いて画像形成を行っている場合には、記録媒体上で略同一位置に付着する機会が多い組み合わせを構成する2色について本発明の構成を用いてもよく、また、人の視認性が高い方の2色について本発明の構成を用いてもよい。
例えば、マゼンタ、シアン、イエロ、ブラックの4色を用いて画像形成を行っている場合において、記録媒体上で略同一位置に付着する機会が多く、かつ、人の視認性が高い、マゼンタ及びシアンの組み合わせの2色のインク滴について本発明の構成を用いてもよい。また、マゼンタ及びシアンの他に、ライトマゼンタ、ライトシアンを含む場合には、マゼンタ及びシアンの組み合わせの2色について本発明の構成を用いると同時に、ライトマゼンタ及びライトシアンの組み合わせの2色についても本発明の構成を用いるようにしてもよい。
処理液は、インクと接触することでインクに何らかの作用を与える液体である。例えば、インク中の色材を不溶化または凝集させることによりインクの溶媒と色材とを分離させる作用を有する処理液が用いられる。例えば、アニオンポリマーあるいはアニオン染料を含んだインクに対しては、カチオンポリマーを含有する透明液を処理液とする。また、例えば、顔料分散インクに対しては、多価金属を含有する透明液を処理液とする。なお、処理液自体がインクと反応する場合に特に限られず、記録媒体上でのインクの何らかの反応を促進あるいは抑止するように作用する処理液であってもよい。
なお、各ノズル群は、ノズル群ごとにそれぞれ物理的に一つのヘッドとして形成されている場合に限られず、複数のノズル群を一体化して一つのヘッドとして形成されている場合を含む。
この構成によって、従来のように第1色インクノズル群と第2色インクノズル群とが主走査方向において略同一位置に配置されている場合と比較して、第1色のインク滴の吐出前と第2色インク滴の吐出前との両時において処理液を吐出することなく、第1色のインク滴の吐出前に処理液を吐出するのみで、第1色のインク滴と第2色のインク滴とを記録媒体上でひとつの処理液滴に対して確実かつ均等に接触させることが可能になる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記前段及び後段の各段において、前記第1色インクノズル群と前記第2色インクノズル群とは、千鳥状で配置されている構成になっている。
この構成によって、第1色ノズル群と第2色ノズル群とをそれぞれ独立したヘッドとして構成することができ、インクの供給系の構造を簡略化することができる。
一方で、請求項4に記載のように、前記前段及び後段の各段において、前記第1色インクノズル群のノズルと前記第2色インクノズル群のノズルとが主走査方向に沿ったひとつの直線上に交互に並べて配置されている構成とすることにより、第1色ノズル群と第2色ノズル群とをひとつのヘッドとして一体に形成してもよい。
請求項5に記載の発明は、請求項2乃至4のいずれかに記載の発明において、前記処理液ノズル群の各ノズルの主走査方向における位置は、前記第1色インクノズル群のノズルの主走査方向における位置と前記第2色インクノズル群のノズルの主走査方向における位置との間であるとともに、前記処理液ノズル群は、主走査方向において記録ドットピッチの2倍のノズルピッチで配置されている構成になっている。
この構成によって、処理液の吐出量を低減することができ、ノズル解像度の粗いヘッドを用いる事が出来る。
請求項6に記載の発明は、第1色のインク滴を吐出する複数のノズルが配置されている第1色インクノズル群と、第2色のインク滴を吐出する複数のノズルが配置されている第2色インクノズル群と、前記第1色インクノズル群及び第2色インクノズル群よりも副走査方向において上流側に配置され、所定の処理液滴を吐出する複数のノズルが配置されている処理液ノズル群と、を有するノズル配列が副走査方向においてn段配置され、前記n段の各段において、前記第1色インクノズル群及び前記第2色インクノズル群は、それぞれ主走査方向において記録ドットピッチのn倍のノズルピッチで構成され、前記n段の各段において、前記第1色インクノズル群のノズルと前記第2色インクノズル群のノズルとは、主走査方向において記録ドットピッチ分ずらして配置されている構成になっている。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、前記第1色インクノズル群及び前記第2色インクノズル群は、それぞれ同一色のインクを吐出する前記n段分の全てのノズルを主走査方向に沿った直線に向けて投影すると、該直線上において前記記録ドットピッチと同一ピッチのノズルピッチを有する仮想的なひとつのノズルラインとして補完されるようにノズルが配置されている構成になっている。
請求項8に記載の発明は、請求項6又は7に記載の発明において、前記処理液ノズル群の各ノズルの主走査方向における位置は、前記第1色インクノズル群のノズルの主走査方向における位置と前記第2色インクノズル群のノズルの主走査方向における位置との間であるとともに、前記処理液ノズル群は、主走査方向において記録ドットピッチのn倍のノズルピッチで配置されている構成になっている。
請求項9に記載の発明は、第1色のインク滴を吐出する複数のノズルが配置されているインクノズル群を有する前段と、第2色のインク滴を吐出する複数のノズルが配置されているインクノズル群を有する後段と、を備え、前記前段及び後段の各段において、同一段にある前記インクノズル群よりも副走査方向において上流側に、所定の処理液滴を吐出する複数のノズルが配置されている処理液ノズル群がそれぞれ設けられており、前記前段及び後段の各段において、前記処理液ノズル群の各ノズルの主走査方向における位置は、同一段にある前記インクノズル群の主走査方向において互いに隣接する一方のノズルの主走査方向における位置と他方のノズルの主走査方向における位置との間である構成になっている。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の発明において、前記前段及び後段の各段において、前記インクノズル群は、副走査方向において2つに分割して配置されており、前記前段及び後段の各段において、前記処理液ノズル群の各ノズルの主走査方向における位置は、同一段にある前記2つのインクノズル群のうち一方に属するノズルの主走査方向における位置と他方に属するノズルの主走査方向における位置との間である構成になっている。
本発明によれば、記録媒体への処理液の付着量を抑えつつ、記録媒体上で複数色のインク滴のそれぞれに対して処理液滴を均等に作用させることができる。
以下、添付図面に従って、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明に係る液滴吐出装置の全体構成例を示すブロック図である。
図1において、本実施形態の液滴吐出装置としてのインクジェット記録装置10は、液滴吐出部12、システムコントローラ110、メモリ111、通信インタフェース112、搬送制御部113、溶媒除去制御部114、乾燥制御部115、印字検出部116、プリント制御部120、画像バッファメモリ121、ヘッドドライバ122、給液制御部123、給液部124等を備えている。
液滴吐出部12は、紙等の記録媒体に向けてインク滴及び処理液滴を吐出するものである。
インクには、液体の溶媒に色材が分子の状態(又はイオンの状態)で溶解している染料インク、液体の溶媒に色材が微小な塊の状態で分散している顔料インクなどがある。
また、処理液は、本明細書において、インクと接触することでインクに何らかの作用を与える液体である。例えば、インク中の色材を不溶化または凝集させることによりインクの溶媒と色材とを分離させる作用を有する処理液が用いられる。例えば、アニオンポリマーあるいはアニオン染料を含んだインクに対しては、カチオンポリマーを含有する透明液を処理液として用いる。また、例えば、顔料分散インクに対しては、多価金属を含有する透明液を処理液として用いる。なお、処理液自体がインクと反応する場合に特に限られず、記録媒体上でのインクの何らかの反応を促進あるいは抑止するように作用する処理液であってもよい。
通信インタフェース112は、ホストコンピュータ300から送られてくる画像データを受信するインタフェース部である。通信インタフェース112は、例えば、USB(Universal Serial Bus)、IEEE1394、イーサネットなどの有線の通信インタフェース、又は、無線の通信インタフェースを用いる。
ホストコンピュータ300から送出された画像データは通信インタフェース112を介してインクジェット記録装置10に取り込まれ、一旦メモリ111に記憶される。メモリ111は、通信インタフェース112を介して入力された画像を一旦格納する記憶手段であり、システムコントローラ110を通じてデータの読み書きが行われる。メモリ111は、半導体素子からなるメモリに限らず、ハードディスクなどの磁気記録媒体を用いてもよく、また、光ディスクなどの光学記録媒体を用いてもよい。
なお、画像データの入力態様は、ホストコンピュータ300との通信により画像データが入力される場合に特に限定されるものではない。例えば、メモリカードや光ディスクなどのリムーバブルメディアから画像データを読み込むことにより画像データが入力されるようにしてもよい。
システムコントローラ110は、中央演算装置(CPU)及びその周辺回路等から構成され、所定のプログラムに従ってインクジェット記録装置10の全体を制御する制御手段として機能するとともに、各種演算を行う演算手段として機能する。システムコントローラ110は、メモリ111、通信インタフェース112、搬送制御部113、溶媒除去制御部114、乾燥制御部115、印字検出部116、プリント制御部120等の各部を制御する。例えば、ホストコンピュータ300との間の通信制御を行うとともに、搬送制御部113を介した搬送用モータ等の搬送部40の制御、溶媒除去制御部114を介した溶媒除去用ローラ等の溶媒除去部18の制御、乾燥制御部115を介したヒータ191及び送風ファン192の制御、プリント制御部120を介したヘッドドライバ122及び給液制御部123の制御などを行う。
メモリ111には、システムコントローラ110が実行するプログラム及び制御に必要な各種データが格納されている。また、メモリ111は、画像データの一時記憶領域として利用されるとともに、プログラムの展開領域及び演算作業領域としても利用される。
搬送制御部113は、システムコントローラ110からの指示に従って搬送用モータ等の搬送部40を駆動するドライバ(駆動回路)である。
搬送部40は、記録媒体を所定の搬送路上で搬送するものである。例えば、記録媒体を吸引して載置する搬送ベルト、及び、その搬送ベルトを駆動する搬送ローラを含んで構成される。搬送部40は、搬送制御部113により制御され、記録媒体と液滴吐出部12とを、記録媒体の搬送方向(副走査方向)において、相対的に移動させる。
溶媒除去制御部114は、システムコントローラ110からの指示に従って溶媒除去用ローラ等の溶媒除去部18を駆動するドライバ(駆動回路)である。
溶媒除去部18は、処理液及びインクが付着した記録媒体から液体を除去するものである。ここで、記録媒体から除去される液体は、主として、処理液の作用により記録媒体上でインクの色材と分離した溶媒である。処理液が記録媒体上に残る場合、その記録媒体上の処理液も除去する。溶媒除去部18の具体例については後に詳述する。
乾燥制御部115は、システムコントローラ110からの指示に従ってヒータ191及び送風ファン192を駆動するドライバ(駆動回路)である。
印字検出部116は、イメージセンサを含むブロックであり、記録媒体に印字された画像を読み取り、所要の信号処理などを行って印字状況(吐出の有無、打滴のばらつき、光学濃度など)を検出し、その検出結果をシステムコントローラ110に提供する。
プリント制御部120は、システムコントローラ110の制御に従い、メモリ111内の画像データから印字制御用の信号を生成するための各種加工、補正などの処理を行う信号処理機能を有し、生成した印字データ(ドットデータ)をヘッドドライバ122に供給する制御部である。
プリント制御部120には画像バッファメモリ121が備えられており、プリント制御部120における画像データ処理時に画像データやパラメータなどのデータが画像バッファメモリ121に一時的に格納される。なお、図1において画像バッファメモリ121はプリント制御部120に附随する態様で示されているが、システムコントローラ110用のメモリ111と兼用することも可能である。また、プリント制御部120とシステムコントローラ110とを統合して1つのプロセッサで構成する態様も可能である。
記録媒体に形成すべき画像のデータは、通信インタフェース112を介して外部から入力され、メモリ111に蓄えられる。この段階では、RGBの画像データがメモリ111に記憶される。メモリ111に蓄えられた画像データは、システムコントローラ110を介してプリント制御部120に送られ、該プリント制御部120においてディザ法や誤差拡散法などのハーフトーン化技術によってインク色ごとのドットデータに変換される。インクジェット記録装置10では、インク(色材)による微細なドットの打滴密度やドットサイズを変えることによって、人の目に擬似的な連続階調の画像を形成するため、入力されたデジタル画像の階調(画像の濃淡)をできるだけ忠実に再現するようなドットパターンに変換する必要がある。
ずなわち、プリント制御部120は、入力されたRGB画像データをK,C,M,Yの4色のドットデータに変換する処理を行う。また、プリント制御部120は、各色のドットデータを基に処理液の打滴領域(処理液の打滴が必要な記録面の領域)を判別し、処理液打滴用のドットデータを生成する。こうして、プリント制御部120で生成されたドットデータ(処理液及び各色インク用)は、画像バッファメモリ121に蓄えられる。
ヘッドドライバ122は、プリント制御部120から与えられる印字データ(すなわち、画像バッファメモリ121に記憶されたドットデータ)に基づき、処理液打滴用の液滴吐出ヘッド12P及び各色インク用の液滴吐出ヘッド12K、12M、12C、12Yの駆動制御信号を生成する。ヘッドドライバ122で生成された駆動制御信号が各液滴吐出ヘッド12P、12K、12M、12C、12Yに与えられることによって、処理液吐出用の液滴吐出ヘッド12Pの該当するノズルから処理液が吐出されるとともに、各色インク用の液滴吐出ヘッド12K、12M、12C、12Yの該当するノズルからインクが吐出される。なお、ヘッドドライバ122には駆動条件を一定に保つためのフィードバック制御系を含んでいてもよい。
給液制御部123は、液滴吐出部12に処理液及びインクを供給する制御を行う。
給液部124は、給液制御部123の制御に従って、処理液用の液滴吐出ヘッド12Pに処理液を供給するとともに、各色インク用の液滴吐出ヘッド12K、12M、12C、12Yに各色のインクを供給するものである。給液部124は、例えば、インクジェット記録装置10に着脱自在に装着されたインクカートリッジ等のインク貯蔵部(図示を省略)から液滴吐出部12へ至る管路、及び、ポンプ等からなる。インクカートリッジ等のインク貯蔵部からインク吐出部12に対して給液部124により処理液及びインクが供給される。
記録媒体の搬送速度に同期して処理液吐出用の液滴吐出ヘッド12Pからの処理液の吐出の制御、及び、インク吐出用の液滴吐出ヘッド12K、12M、12C、12Yからのインクの吐出の制御を行うことにより、記録媒体に画像が形成される。上述のとおり、プリント制御部120において所要の信号処理が施され、ヘッドドライバ122を介して、処理液の打滴、インクの吐出量や吐出タイミングの制御が行われる。これにより所望のドットサイズやドット配置が実現される。
また、プリント制御部120は、必要に応じて、印字検出部116からシステムコントローラ110を介して得られる情報に基づいて、液滴吐出ヘッド12P、12K、12M、12C、12Yに対する各種補正を行う。また、プリント制御部120は、システムコントローラ110からの指示により、印字検出部116から得られる情報に基づいて、処理液とインクの液量比を調整する制御を行うとともに、予備吐出や吸引その他の所定の回復動作を実施する制御を行う。
以下、本発明の液滴滴吐出装置について、各種の実施形態ごとに分けて説明する。
まず、本発明に係る液滴吐出装置の第1実施形態について説明する。
図2は、第1実施形態の液滴吐出装置の要部の機構的な構成例を示す。
搬送ベルト43は、記録媒体の幅(記録媒体の主走査方向の長さ)よりも広い幅を有しており、記録媒体20を吸着しながら所定の搬送方向(副走査方向)に搬送する。このように記録媒体20が搬送ベルト43に吸着されて搬送されることにより、記録媒体20のたわみや波うちが防止される。記録媒体20の吸着の態様には各種あり、例えば、静電吸着や、負圧力の吸引などが挙げられる。
搬送ベルト43が巻かれている搬送ローラ41、42の少なくとも一方にモータ(図示を省略)の動力が伝達されることにより、搬送ベルト43は図2において反時計回り方向に駆動され、搬送ベルト43上に保持された記録媒体20は、図2において右から左へと搬送される。
なお、搬送ローラ41、42、搬送ベルト43、及び、搬送モータは図1における搬送部40を構成している。
第1実施形態の液滴吐出部12は、記録媒体20の搬送方向(副走査方向)に沿って上流側の前段121a及び下流側の後段122aの2段によって構成されている。
前段121a及び後段122aの各段において、副走査方向に沿って上流側から、処理液滴を吐出する処理液吐出ヘッド12P、マゼンタ(M)のインク滴を吐出するMインク吐出ヘッド12M、シアン(C)のインクを吐出するCインク吐出ヘッド12C、ブラック(K)のインクを吐出するKインク吐出ヘッド12K、イエロ(Y)のインクを吐出するYインク吐出ヘッド12Yの順に配置されている。
各吐出ヘッド12M、12C、12Y、12B、12Pは、記録媒体20の搬送方向(副走査方向)と略直交する方向に沿って延在するように設置されている。
かかるヘッド配置により、前段121a及び後段122aのそれぞれにおいて、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロ(Y)、ブラック(K)の各色のインク吐出ヘッド12M、12C、12Y、12Kでインクを打滴する前に、処理液打滴ヘッド12Pによって記録媒体上の記録面に処理液を付着させることができる。
溶媒除去部18は、溶媒除去用のローラ等で構成され、インク中の色材から分離している溶媒分を吸収除去する。また、溶媒除去不要の際は離脱可能な形態になっていることが望ましい。
乾燥部19は、処理液及びインクが付着した記録媒体を加熱して、記録媒体上で処理液の作用によりインク中の色材から分離している液体溶媒を気化させる。乾燥部19は、図1のヒータ191(例えばハロゲンヒータ)及び送風ファン192によって構成されている。これにより、記録媒体が乾燥し、記録媒体上にインク中の色材が安定して定着することになる。
以下では、インク吐出ヘッド12M、12C、12Y、12K及び処理液吐出ヘッド12Pの構造が共通している場合を例に説明する。
図3(a)、(b)、(c)は、共通構造のインク吐出ヘッド12M、12C、12Y、12K及び処理液吐出ヘッド12Pを代表する液滴吐出ヘッド50の記録媒体20に対向する面を示す。
なお、図3(a)は、複数のノズル51が主走査方向において所定のノズルピッチNPとなるように配置された基本構成のノズル配置を示し、図3(b)は、複数のノズル51が主走査方向において所定のノズルピッチNPとなるように千鳥状に配置されたノズル配置を示し、図3(c)は、複数のノズル51が主走査方向において所定のノズルピッチNPとなるように主走査方向に対して斜め方向に並べて配置されたノズル配置を示す。
ここで、ノズルピッチNPは、主走査方向におけるノズル51同士の間隔である。
図3(b)や図3(c)に示されるノズル配置では、一般に、図3(a)に示される基本構成のノズル配置と比較して、ノズルピッチNPの小さな液滴吐出ヘッド50を製造し易い。例えば、図4は、その場合の吐出ヘッド50の構造例を示す平面透視図であり、ノズル51、ノズル51に連通する圧力室52、及び、圧力室52にインクを供給するインク供給口53からなるインク室ユニット54を、千鳥でマトリックス状に配置させた構造にすることで、見かけ上のノズルピッチの高密度化を図っている。
なお、図3(b)及び図3(c)に示される液滴吐出ヘッド50について、主走査方向に沿ったひとつの直線上に全てのノズルを投影すると、図3(a)に示される液滴吐出ヘッド50と同一になる。また、図4のマトリックス型ヘッドについても、図5に示されるとおり、図3(a)に示される液滴吐出ヘッドと同一になる。すなわち、図3(a)、図3(b)、図3(c)、図4に示される液滴吐出ヘッド50は、いずれも、複数のノズル51を主走査方向に沿って所定のノズルピッチNPで配置したものということができる。
以下では、図3(a)に示される液滴吐出ヘッド50が、図3(b)、図3(c)及び図4に示されるような液滴吐出ヘッド50を含んで、主走査方向においてノズルピッチNPを有するノズル群からなる液滴吐出ヘッド50を代表するものとする。また、図3(a)に示すノズル配置の基本構成は、図3(b)、図3(c)及び図4に示されるようなノズル配置をも代表することから、「投影ノズル配置」と呼ぶことにする。
図6は、第1実施形態の液滴吐出装置における具体的な投影ノズル配置を示す模式図である。
各液滴吐出ヘッド12M、12C、12Y、12K、12Pの主走査方向におけるノズル同士の間隔(ノズルピッチ)NPは、記録媒体上に形成される主走査方向のドットの間隔(記録ドットピッチ)DPの2倍である。
まず、同一色のインクを吐出する液滴吐出ヘッド同士の主走査方向におけるノズル51の位置関係を説明する。
前段121aのMインク吐出ヘッド12Mに属するノズル51Mと後段122aのMインク吐出ヘッド12Mに属するノズル51Mとは、互いに、主走査方向において記録ドットピッチDPずらして配置されている。具体的には、前段121aのMインク吐出ヘッド12Mに属する任意のひとつのノズル(例えば51Mi)に注目するとともに、後段122aのMインク吐出ヘッド12Mに属するノズルであって前段121aの注目ノズル51aと主走査方向において最小差のノズル51Mjに注目したとき、これらの注目ノズル51Mi、51Mj同士の主走査方向における差異は記録ドットピッチDPに等しい。
すなわち、前段121aのMインク吐出ヘッド12Mを構成するノズル群及び後段122aのMインク吐出ヘッド12Mを構成するノズル群は、これらのマゼンタのインクを吐出する全てのノズル51Mを主走査方向に沿ったひとつの直線(主走査線)200に向けて投影すると、当該主走査線200上において記録ドットピッチDPと同一ピッチのノズルピッチを有する仮想的なひとつのノズルライン120として補完される。
同様に、Cインク吐出ヘッド12C、Yインク吐出ヘッド12Y、及び、Kインク吐出ヘッド12Kについても、それぞれ、前段121aと後段122aとで主走査方向においてノズルが記録ドットピッチDPずらして配置されている。
すなわち、同一色のインクを吐出する全てのノズルを主走査線200に向けて投影すると、当該主走査直線200上において記録ドットピッチDPと同一ピッチのノズルピッチを有する仮想的なひとつのノズルライン120として補完される。
なお、処理液吐出ヘッド12Pに属するノズル51Pについては、前段121aと後段122aとで主走査方向において略同一の位置に配置されている。このように本発明において処理液吐出ヘッド12Pのノズル51Pは前段121aと後段122aとで主走査方向においてずらさなくてもよいが、インク吐出ヘッド12M、12C、12Y、12Kと同様に前段121aと後段122aとでノズル51Pを主走査方向において記録ドットピッチDPずらすことにより記録媒体上の処理液滴の分布状態を均一化するようにしてもよい。
次に、前段121a及び後段122aの各段内の液滴吐出ヘッド同士について、主走査方向におけるノズル51の位置関係を説明する。
同一段において、Mインク吐出ヘッド12Mに属するノズル51MとCインク吐出ヘッド12Cに属するノズル51Cとは、互いに、主走査方向において記録ドットピッチDPずらして配置されている。具体的には、Mインク吐出ヘッド12Mに属する任意のひとつノズル(例えば51Mi)に注目するとともに、同一段のCインク吐出ヘッド12Cに属するノズルであってMインク吐出ヘッド12Mの注目ノズル51Miと主走査方向において最小差のノズル51Ciに注目したとき、これらの注目ノズル51Mi、51Ci同士の主走査方向における差異は記録ドットピッチDPに等しい。
すなわち、同一段にあるMインク吐出ヘッド12Mのノズル51MとCインク吐出ヘッド12Cのノズル51Cとは、投影ノズル配置の主走査方向において、全ての打滴点を埋めるように互いに補完して、千鳥状で配置されている。
また、処理液吐出ヘッド12Pの各ノズル51Pは、図7に示すように、処理液吐出ヘッド12P上の主走査方向に沿ったひとつの直線(主走査線)200Pに、同一段のMインク吐出ヘッド12Mのノズル51MとCインク吐出ヘッド12Cのノズル51Cとを投影したとき、主走査線200P上で互いに隣接するMインク吐出ヘッド12Mの投影ノズル510MとCインク吐出ヘッド12Mの投影ノズル510Cとの中間に、1個おきに(すなわち記録ドットピッチDPの2倍のノズルピッチNPで)、配置されている。
詳細には、同一段において、処理液吐出ヘッド12Pのノズル51Pとその下流のMインク吐出ヘッド12Mのノズル51Mとは、互いに、主走査方向において記録ドットピッチDPの略1/2倍ずらして配置されている。同様に、同一段において、処理液吐出ヘッド12Pのノズル51Pとその下流のCインク吐出ヘッド12Cのノズル51Cとは、互いに、主走査方向において記録ドットピッチDPの略1/2倍ずらして配置されている。
すなわち、同一段において、処理液吐出ヘッド12Pのノズル51Pとその下流のMインク吐出ヘッド12Mのノズル51Mとのずれ量は、処理液吐出ヘッド12Pのノズル51Pとその下流のCインク吐出ヘッド12Cのノズル51Cとのずれ量と略同一にしてある。
また、同一段にある処理液吐出ヘッド12Pのノズル51Pとその下流のYインク吐出ヘッド12Yのノズル51Yとについても、互いに、主走査方向において記録ドットピッチの略1/2倍ずらして配置されている。また、同一段にある処理液吐出ヘッド12Pのノズル51Pとその下流のKインク吐出ヘッド12Kのノズル51Kとについても、互いに、主走査方向において記録ドットピッチの略1/2倍ずらして配置されている。
図8は、処理液滴、マゼンタのインク滴、シアンのインク滴の順に記録媒体に向けて吐出した場合における記録媒体への液滴付着の様子を示す模式図である。
まず、処理液吐出ヘッド12Pの注目ノズル(図6の51Pi)から処理液滴が吐出されることにより、図8(a)に示すように、処理液滴91Pが記録媒体に付着し、次に、処理液吐出ヘッド12Pの下流にある同一段のMインク吐出ヘッド12Mの注目ノズル(図6の51Mi)からマゼンタのインク滴が吐出されることにより、図8(b)に示すように、マゼンタのインク滴91Mが記録媒体上の処理液滴91Pと直接的に接触するように記録媒体に付着し、次に、処理液吐出ヘッド12Pの下流にある同一段のCインク吐出ヘッド12Cの注目ノズル(図6の51Ci)からシアンのインク滴が吐出されることにより、図8(c)に示すように、シアンのインク滴91Cが記録媒体上の処理液滴91Pと直接的に接触するように記録媒体に付着する。
ここで、図8に示される記録媒体上での液滴91P、91M、91Cは、説明を簡略に行うため、サイズが同一であり、また、時系列におけるサイズの変化がないものとして記載してある。実際には、処理液滴91Pの吐出量をインク滴の分布状態等に応じて変化させることにより、処理液滴91Pのサイズがインク滴よりも大きく(又は小さく)なることがある。また、実際には、インク滴91M、91Cの記録媒体への浸透や、記録媒体上での液滴同士の交わりにより、時系列において液滴91P、91M、91Cのサイズが変化する。
なお、シアンのインク滴91Cが記録媒体上の処理液滴91Pと直接的に接触した後に、このシアンのインク滴91Cの付着位置に向けて同一段のYインク吐出ヘッド12Yのノズル(図6の51Yi)からイエロのインク滴が吐出されたときには、イエロのインク滴は記録媒体上でシアンのインク滴91Cと略同一位置に付着することになるが、イエロ(黄)は人の視認性が低いので、処理液滴と直接的には接触しなくても、マゼンタやシアンのインク滴と比較して、画像全体においてはあまり影響を与えない。
また、M色インク吐出ヘッド12MのノズルからM色のインクを吐出した後に同一段のKインク吐出ヘッド12Kのノズルからブラックのインクを吐出させることも液滴吐出部12の構造上は可能であるが、ブラックのインク滴をマゼンタのインク滴と同一位置に付着させる機会がマゼンタのインク滴及びシアンのインク滴を同一位置に付着させる機会と比較して少ないか、あるいは、ブラックのインク滴をマゼンタのインク滴と同一位置に付着させる機会がないといった実際上の理由により、同一段においてKインクヘッド12Kのノズル51KがMインクヘッド12Mのノズル51Mと主走査方向において同一位置に配置されていても、画像全体においてはあまり影響を与えない。
マゼンタ、シアン及びイエロ等のブラック以外のインクは用いないでブラックのインクのみによって画像形成を行う場合、あるいは、ブラック以外のインク滴の付着位置とは異なる位置にのみブラックのインク滴を付着させる場合には、まず、処理液吐出ヘッド12Pのノズル(例えばの図6の51Pi)から処理液が吐出されることにより、処理液滴が記録媒体に付着し、次に、処理液吐出ヘッド12Pの下流にある同一段のKインク吐出ヘッド12Kのノズル(例えば図6の51Ki)からブラックのインク滴が吐出されることにより、ブラックのインク滴が記録媒体上の処理液滴と直接接触するように記録媒体に付着することになる。
なお、図8においては、記録媒体に付着した状態の処理液滴のサイズがインク滴のサイズと同じであるものとして図示されているが、図9に示されるように、記録媒体に付着した状態の処理液滴のサイズをインク滴のサイズよりも大きくなるように構成してもよい。
図9においては、処理液滴91Pの径は、マゼンタのインク滴91Mの径及びシアンのインク滴91Cの径の略2倍として記載されている。
まず、図9(a)に示すように処理液滴91Pが記録媒体に付着し、次に、図9(b)に示すようにマゼンタのインク滴91Mが記録媒体上の処理液滴91Pと直接的に接触するように記録媒体に付着し、次に、図9(c)に示すようにシアンのインク滴91Cが記録媒体上の処理液滴91Pと直接的に接触するように記録媒体に付着する。
本実施形態では、処理液吐出ヘッド12Pから吐出される処理液滴の吐出1回あたりの吐出量を、当該処理液滴が記録媒体上で作用する同一段のインク滴の数に応じて、変化させるようになっている。
詳細には、記録媒体上の処理液滴の付着位置(処理液ドット位置)から記録ドットピッチDP×1/2ずらした位置に吐出される同一段のインク吐出ヘッド(12M、12C、12Y、12K)のインク滴の数(すなわち色数)によって、例えば次のように切り換える。
4色のときの処理液滴の吐出量を「a」として、3色のときの処理液滴の吐出量は「3a/4」、2色のときの処理液滴の吐出量は「2a/4」、1色のときの処理液滴の吐出量は「a/4」、0色のとき(すなわちインク滴を吐出しないとき)の処理液滴の吐出量は「0」とする。
例えば、図6において、前段121aの処理液吐出用の注目ノズル51Piからの処理液滴の吐出量は、同一段にある4つのインク吐出用の注目ノズル51Mi、51Ci、51Ki、12Yiからマゼンタ、シアン、ブラック、イエロの4色のインク滴を吐出するときは「a」であり、3つのインク吐出用の注目ノズル51Mi、51Ci、12Yiからマゼンタ、シアン、イエロの3色のインク滴を吐出するときは「3a/4」であり、2つのインク吐出用ノズル51Mi、51Ciからマゼンタ、シアンの2色のインク滴を吐出するときは「2a/4」であり、1つのインク吐出用ノズル51Miから1色のみインク滴を吐出するときは「a/4」、インク滴を吐出しないとき(0色)は「0」である。
次に、本発明に係る液滴吐出装置の第2実施形態について説明する。
図10は、第2実施形態の液滴吐出装置における投影ノズル配置を示す模式図である。
前述の第1実施形態の液滴吐出装置は、図6に示されるように、副走査方向において上流側から前段121aと後段122aの2段によって液滴吐出部12が構成されているが、第2実施形態の液滴吐出装置では、図10に示されるように、副走査方向において上流側から前段121b、中段122b、後段123bの3段によって液滴吐出部12が構成されている。
前段121b、中段122b及び後段123bの各段において、副走査方向に沿って上流側から、処理液吐出ヘッド12P、Mインク吐出ヘッド12M、Cインク吐出ヘッド12C、Kインク吐出ヘッド12K、Yインク吐出ヘッド12Yの順に配置されている。
各液滴吐出ヘッド12M、12C、12Y、12K、12Pの主走査方向におけるノズルの間隔(ノズルピッチ)NPは、記録媒体上に形成される主走査方向のドットの間隔(記録ドットピッチ)DPの3倍である。
前段121b、中段122b及び後段123bにおいてMインク吐出ヘッド12Mのみに注目すると、図11に示されるように、前段121bのMインク吐出ヘッド12Mのノズル51Mに対して、中段122bのMインク吐出ヘッド12Mのノズル51Mは、図11の下方向(主走査方向)に記録ドットピッチDPずらして配置されており、さらに、中段122bのMインク吐出ヘッド12Mのノズル51Mに対して、後段123bのMインク吐出ヘッド12Mのノズル51Mは、図11の下方向(主走査方向)に記録ドットピッチDPずらして配置されている。同様に、Cインク吐出ヘッド12C、Kインク吐出ヘッド12K、及び、Yインク吐出ヘッド12Yについても、前段121b、中段122b、後段123bの順に主走査方向に記録ドットピッチDPずつずらして配置されている。
前段121b、中段122b及び後段123bの3段を構成するインク吐出ヘッド(12M、12C、12K、12Y)のうちで、同一色のインクを吐出する3段分の全てのノズルを主走査方向に沿ったひとつの直線(主走査線)200に向けて投影すると、当該主走査線200上において記録ドットピッチDPと同一ピッチのノズルピッチを有する仮想的なひとつのノズルライン120として全ての打滴点が埋まるように補完される。
また、前段121b、中段122b及び後段123bの各段内において、同一段にあるMインク吐出ヘッド12Mのノズル群とCインク吐出ヘッド12Cのノズル群とは、互いに、主走査方向において記録ドットピッチDPずらして配置されている。
また、同一段にある処理液吐出ヘッド12Pのノズル群とその下流のMインク吐出ヘッド12Mのノズル群とは、互いに、主走査方向において記録ドットピッチDPの略1/2倍ずらして配置されている。同様に、同一段にある処理液吐出ヘッド12Pのノズル群とその下流のCインク吐出ヘッド12Cのノズル群とは、互いに、主走査方向において記録ドットピッチDPの略1/2倍ずらして配置されている。
すなわち、同一段において、処理液吐出ヘッド12Pのノズル51Pとその下流のMインク吐出ヘッド12Mのノズル51Mとのずれ量は、処理液吐出ヘッド12Pのノズル51Pとその下流のCインク吐出ヘッド12Cのノズル51Cとのずれ量と略同一にしてある。
別の言い方をすると、処理液吐出ヘッド12Pの各ノズルは、処理液吐出ヘッド12P上の主走査線に同一段のMインク吐出ヘッド12Mのノズル51MとCインク吐出ヘッド12Cのノズル51Cとを投影したとき、互いに隣接するMインク吐出ヘッド12Mの投影ノズル510MとCインク吐出ヘッド12Mの投影ノズル510Cとの中間に、2個おきに(すなわち記録ドットピッチDPの3倍のノズルピッチNPで)、配置されている。
また、同一段にある処理液吐出ヘッド12Pのノズル51Pとその下流のYインク吐出ヘッド12Yのノズル51Yとについても、主走査方向において記録ドットピッチの略1/2倍ずらして配置されている。同様に、同一段にある処理液吐出ヘッド12Pのノズル51Pとその下流のKインク吐出ヘッド12Kのノズル51Kとについても、主走査方向において記録ドットピッチDPの略1/2倍ずらして配置されている。
以上説明した図10に示されるような投影ノズル配置を有する第2実施形態の液滴吐出装置は、図6に示されるような投影ノズル配置を有する第1実施形態の液滴吐出装置と比較して、高密度の記録ドットピッチを低密度のノズルピッチの液滴吐出ヘッド12M、12C、12Y、12Kを用いて実現することができる。
なお、図10では、前段121b、中段122b、後段123bの3段で構成した場合を例に示したが、本発明の液滴吐出装置は、3段に限るものではなく、4段以上の構成としてもよい。
次に、本発明に係る液滴吐出装置の第3実施形態について説明する。
図12は、第3実施形態の液滴吐出装置における投影ノズル配置を示す模式図である。
前述の第1実施形態の液滴吐出装置は、図6に示されるように、液滴吐出部12の前段121a及び後段122aの各段が、処理液吐出ヘッド12P、Mインク吐出ヘッド12M、Cインク吐出ヘッド12C、Kインク吐出ヘッド12K、及び、Yインク吐出ヘッド12Yの5つの液滴吐出ヘッドによって構成されているが、第3実施形態の液滴吐出装置では、図12に示されるように、液滴吐出部12の前段121c及び後段122cの各段が、処理液吐出ヘッド12P、MCインク吐出ヘッド12MC、及び、KYインク吐出ヘッド12KYの3つの液滴吐出ヘッドによって構成されている。
MCインク吐出ヘッド12MCは、主走査方向に沿った一直線上に、マゼンタ(M)のインクを吐出するノズル51Mとシアン(C)のインクを吐出するノズル51Cとが一直線上に交互に並べて配置されている。
すなわち、MCインク吐出ヘッド12MCは、図13に示すように、マゼンタ(M)のインクを吐出する複数のノズルが主走査方向に沿って配置されているMインクノズル群12Mと、シアン(C)のインクを吐出する複数のノズルが主走査方向に沿って配置されているCインクノズル群12Cとが、主走査方向において交互にノズル51M、51Cを補間し合うように配置されているものといえる。
MCインク吐出ヘッド12MCにおけるマゼンタ(M)のインクを吐出するノズル51M同士の間隔、すなわちMインクノズル群12MのノズルピッチNPは、主走査方向における記録ドットピッチDPの2倍である。同様に、MCインク吐出ヘッド12MCにおけるシアン(C)のインクを吐出するノズル51C同士の間隔、すなわちCインクノズル群12CのノズルピッチNPも、主走査方向における記録ドットピッチDPの2倍である。
KYインク吐出ヘッド12KYは、主走査方向に沿った一直線上に、イエロ(Y)のインクを吐出するノズル51Yとブラック(K)のインクを吐出するノズル51Kとが一直線上に交互に並べて配置されている。
KYインク吐出ヘッド12KYにおける、イエロ(Y)のインクを吐出するノズル51Y同士の間隔、及び、ブラック(K)のインクを吐出するノズル51K同士の間隔についても、主走査方向における記録ドットピッチDPの2倍である。
次に、本発明に係る液滴吐出装置の第4実施形態について説明する。
図14は、第4実施形態の液滴吐出装置における投影ノズル配置を示す模式図である。
前述の第1実施形態の液滴吐出装置では、図6に示されるように、液滴吐出部12の前段121a及び後段122aの各段において、副走査方向におけるインクの配色を同一(M、C、K、Yの順である)にしてあるが、第4実施形態の液滴吐出装置は、図14に示されるように、液滴吐出部12の前段121dと後段122dとで副走査方向におけるインクの配色を異ならせている。
具体的には、前段121dは、副走査方向において上流側から、1つの処理液吐出ヘッド12P、2つのMインク吐出ヘッド12M、及び、2つのKインク吐出ヘッド12Kの順で構成されている。一方で、後段122dは、副走査方向において上流側から、1つの処理液吐出ヘッド12P、2つのCインク吐出ヘッド12C、及び、2つのYインク吐出ヘッド12Yの順で構成されている。
各インク吐出ヘッド12M、12C、12Y、12Kの主走査方向におけるノズルピッチNPは記録ドットピッチDPの2倍であり、同一色のインク吐出ヘッドのノズル同士(Mインク吐出ヘッド12Mのノズル51M同士、Cインク吐出ヘッド12Cのノズル51C同士、Yインク吐出ヘッド12Yのノズル51Y同士、及び、Kインク吐出ヘッド12Kのノズル51K同士)が主走査方向において全ての打滴点を埋めるように互いに補完して記録ドットピッチDPずらして配置されている。
すなわち、前段121dの2つのMインク吐出ヘッド12Mは、投影ノズル配置において千鳥状のノズル配置になっている。同様に、後段122dの2つのCインク吐出ヘッド12C、後段122dの2つのYインク吐出ヘッド12Y、及び、前段121dの2つのKインク吐出ヘッド12Kについても、それぞれ投影ノズル配置において千鳥状のノズル配置になっている。
すなわち、同一色のインクを吐出する全てのノズルを主走査線200に向けて投影すると、当該主走査線200上において記録ドットピッチDPと同一ピッチのノズルピッチを有する仮想的なひとつのノズルライン120として補完される。
また、同一段において、処理液吐出ヘッド12Pのノズル51Pとその下流のインク吐出ヘッド12M、12C、12Y、12Kのノズル51M、51C、51Y、51Kとは、主走査方向において記録ドットピッチDPの略1/2倍ずらして配置されている。
別の言い方をすると、処理液吐出ヘッド12Pの各ノズルは、処理液吐出ヘッド12P上の主走査線にその処理液吐出ヘッド12Pと同一段にある同一色のインク吐出ヘッド(例えば前段121dにおいて2つのMインク吐出ヘッド12M)の全ノズルを投影したとき、投影された互いに隣接する投影ノズルの中間に、1個おきに(すなわち記録ドットピッチDPの2倍のノズルピッチNPで)、配置されている。
なお、図14に示す投影ノズル配置では、同一色のインク吐出ヘッド同士(例えば12M同士)が主走査方向において互いに補完し合うように2つずつ配置されているので、記録ドットピッチDPの2倍のノズルピッチNP(=DP×2)の液滴吐出ヘッドによって所望の記録ドットピッチDPを実現できるが、本発明はこれに限るものではなく、記録ドットピッチDPと同じノズルピッチを有するインク吐出ヘッドを1色につき1つずつ配置して所望の記録ドットピッチDPを実現するように構成してもよい。
このような場合においても、前段及び後段の各段において、処理液吐出ヘッド12Pの各ノズル51Pの主走査方向における位置は、同一段にあるMインク吐出ヘッド12M(又はCインク吐出ヘッド51C)の主走査方向において互いに隣接する一方のノズルの主走査方向における位置と他方のノズルの主走査方向における位置との間であるようにして構成する。また、処理液吐出ヘッドのノズルピッチは、記録ドットピッチDPの2倍とするのが好ましい。
以上、第1乃至第4実施形態において、ひとつのノズル群をひとつの液滴吐出ヘッドとして構成した場合を例に説明したが、複数のノズル群を一体にしてひとつの液滴吐出ヘッドを構成するようにしてもよい。
例えば、図6に示す第1実施形態の前段121a及び後段122bを構成する全てのノズル群12P、12M、12C、12K、12Yを一体にしてひとつの液滴吐出ヘッドを構成してもよい。
また、ノズルの径は、処理液ノズル群とインクノズル群とで異なる径としてもよい。ただし、処理液滴のドットサイズは、記録媒体上で少なくともマゼンタのインク滴及びシアンのインク滴との双方と直接接触できる程度とする必要がある。
また、各ノズル群は、図3(a)を用いて説明したように、投影ノズル配置(すなわち主走査方向の直線に投影されたノズル配置)の主走査方向におけるノズルの間隔(ノズルピッチ)が所定の値NPであるノズル群を用いるのであれば、各ノズル群の物理的な形状は、図3(a)、(b)、(c)、図4に記載したいずれの形状のノズル群であってもよく、また、図3及び図4に記載した以外の物理的形状を有するノズル群であってもよい。
また、ノズル群同士のずれ量、ノズルピッチと記録ドットピッチとの比など、本明細書で用いた数値に特に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、適宜変更してよいことは言うまでもない。
また、副走査方向におけるインク吐出ヘッドの順番が、上流側から、マゼンタ、シアンの順である場合について説明したが、シアン、マゼンタの順であってもよい。
また、マゼンタ、シアン、イエロ、ブラックの4色のインク滴を吐出する場合を例に説明してきたが、本発明は、このような4色を吐出する場合に限られるものではない。たとえば、ライトマゼンタ及びライトシアンを加えた6色のインク滴を吐出する場合に本発明を適用してもよい。
なお、複数のノズルを投影ノズル配置において主走査方向に沿って並べた、いわゆるラインヘッドについて説明してきたが、複数のノズルを副走査方向に沿って並べて配置して主走査方向に往復動させるようにした、いわゆるシャトルヘッドに本発明を応用してもよい。
例えば、図6の第1実施形態の投影ノズル配置、図10の第2実施形態の投影ノズル配置、図12の第3実施形態の投影ノズル配置、及び、図14の第4実施形態の投影ノズル配置において、それぞれ、図中の「主走査方向」と「副走査方向」とを入れ替えて、液滴吐出部12を構成する。そして、主走査方向における往動時のみに液滴の吐出を行うようにする。
このようなシャトルヘッドにおいて、さらに、ノズル配置を変えることにより、主走査方向における往動時及び復動時の両時において液滴の吐出を行うようにしてもよい。例えば、処理液ノズル群を追加するとともに、記録媒体への処理液付着量を増加させることがないように処理液滴の吐出を制御する。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は、以上の説明には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の設計変更や改良を行ってよいのはもちろんである。
本発明の液滴吐出装置の全体構成例を示すブロック図である。 第1実施形態の液滴吐出装置の要部の機構的な構成を示す模式図である。 (a)、(b)、(c)は、それぞれノズル群の基本的な構成を示す模式図である。 2次元マトリクス状に配列したノズル群を示す模式図である。 図4の2次元マトリクス状に配列したノズル群の一部を拡大して示す模式図である。 第1実施形態における投影ノズル配置を示す模式図である。 処理液ノズル群とインクノズル群との主走査方向における位置関係の説明に用いる説明図である。 処理液滴のサイズとインク滴とが等しい場合における記録媒体への液滴の付着の様子を示す模式図である。 処理液滴のサイズがインク滴よりも大きい場合における記録媒体への液滴の付着の様子を示す模式図である。 第2実施形態における投影ノズル配置を示す模式図である。 第2実施形態における同一色のインクノズル群同士の主走査方向における位置関係の説明に用いる説明図である。 第3実施形態における投影ノズル配置を示す模式図である。 第3実施形態におけるマゼンタのインクノズル群及びシアンのインクノズル群の説明に用いる説明図である。 第4実施形態における投影ノズル配置を示す模式図である。
符号の説明
10…液滴吐出装置、12…液滴吐出部、12P…処理液吐出ヘッド(処理液ノズル群)、12M…Mインク吐出ヘッド(マゼンタのインクノズル群)、12C…Cインク吐出ヘッド(シアンのインクノズル群)、12Y…Yインク吐出ヘッド(イエロのインクノズル群)、12K…Kインク吐出ヘッド(ブラックのインクノズル群)、18…溶媒除去部、19…乾燥部、20…記録媒体、41、42…搬送ローラ、43…搬送ベルト、51、51M、51C、51Y、51K、51P…ノズル、121a、121b、121c、121d…前段、122b…中段、122a、123b、122c、122d…後段、200、200P…主走査線

Claims (10)

  1. 第1色のインク滴を吐出する複数のノズルが配置されている第1色インクノズル群と、
    第2色のインク滴を吐出する複数のノズルが配置されている第2色インクノズル群と、
    前記第1色インクノズル群及び第2色インクノズル群よりも副走査方向において上流側に配置され、所定の処理液滴を吐出する複数のノズルが配置されている処理液ノズル群と、
    を備え、
    前記第1色インクノズル群のノズル群と前記第2色インクノズル群のノズル群とは、主走査方向において互いにずらして配置されており、
    前記処理液ノズル群の各ノズルの主走査方向における位置は、前記第1色インクノズル群のノズルの主走査方向における位置と前記第2色インクノズル群のノズルの主走査方向における位置との間であることを特徴とする液滴吐出装置。
  2. 第1色のインク滴を吐出する複数のノズルが配置されている第1色インクノズル群と、
    第2色のインク滴を吐出する複数のノズルが配置されている第2色インクノズル群と、
    前記第1色インクノズル群及び第2色インクノズル群よりも副走査方向において上流側に配置され、所定の処理液滴を吐出する複数のノズルが配置されている処理液ノズル群と、
    を有するノズル配列が副走査方向において前段及び後段に配置され、
    前記前段及び後段の各段において、前記第1色インクノズル群及び前記第2色インクノズル群は、それぞれ主走査方向において記録ドットピッチの2倍のノズルピッチで構成され、
    前記前段及び後段の各段において、前記第1色インクノズル群のノズルと前記第2色インクノズル群のノズルとは、主走査方向についての打滴点を全て埋めるように主走査方向において互いに補完して配置されていることを特徴とする液滴吐出装置。
  3. 前記前段及び後段の各段において、前記第1色インクノズル群と前記第2色インクノズル群とは、千鳥状で配置されていることを特徴とする請求項2に記載の液滴吐出装置。
  4. 前記前段及び後段の各段において、前記第1色インクノズル群のノズルと前記第2色インクノズル群のノズルとは、主走査方向に沿ったひとつの直線上に交互に並べて配置されていることを特徴とする請求項2に記載の液滴吐出装置。
  5. 前記処理液ノズル群の各ノズルの主走査方向における位置は、前記第1色インクノズル群のノズルの主走査方向における位置と前記第2色インクノズル群のノズルの主走査方向における位置との間であるとともに、前記処理液ノズル群は、主走査方向において記録ドットピッチの2倍のノズルピッチで配置されていることを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の液滴吐出装置。
  6. 第1色のインク滴を吐出する複数のノズルが配置されている第1色インクノズル群と、
    第2色のインク滴を吐出する複数のノズルが配置されている第2色インクノズル群と、
    前記第1色インクノズル群及び第2色インクノズル群よりも副走査方向において上流側に配置され、所定の処理液滴を吐出する複数のノズルが配置されている処理液ノズル群と、
    を有するノズル配列が副走査方向においてn段配置され、
    前記n段の各段において、前記第1色インクノズル群及び前記第2色インクノズル群は、それぞれ主走査方向において記録ドットピッチのn倍のノズルピッチで構成され、
    前記n段の各段において、前記第1色インクノズル群のノズルと前記第2色インクノズル群のノズルとは、主走査方向において記録ドットピッチ分ずらして配置されていることを特徴とする液滴吐出装置。
  7. 前記第1色インクノズル群及び前記第2色インクノズル群は、それぞれ同一色のインクを吐出する前記n段分の全てのノズルを主走査方向に沿った直線に向けて投影すると、該直線上において前記記録ドットピッチと同一ピッチのノズルピッチを有する仮想的なひとつのノズルラインとして補完されるようにノズルが配置されていることを特徴とする請求項6に記載の液滴吐出装置。
  8. 前記処理液ノズル群の各ノズルの主走査方向における位置は、前記第1色インクノズル群のノズルの主走査方向における位置と前記第2色インクノズル群のノズルの主走査方向における位置との間であるとともに、前記処理液ノズル群は、主走査方向において記録ドットピッチのn倍のノズルピッチで配置されていることを特徴とする請求項6又は7に記載の液滴吐出装置。
  9. 第1色のインク滴を吐出する複数のノズルが配置されているインクノズル群を有する前段と、
    第2色のインク滴を吐出する複数のノズルが配置されているインクノズル群を有する後段と、
    を備え、
    前記前段及び後段の各段において、同一段にある前記インクノズル群よりも副走査方向において上流側に、所定の処理液滴を吐出する複数のノズルが配置されている処理液ノズル群がそれぞれ設けられており、
    前記前段及び後段の各段において、前記処理液ノズル群の各ノズルの主走査方向における位置は、同一段にある前記インクノズル群の主走査方向において互いに隣接する一方のノズルの主走査方向における位置と他方のノズルの主走査方向における位置との間であることを特徴とする液滴吐出装置。
  10. 前記前段及び後段の各段において、前記インクノズル群は、副走査方向において2つに分割して配置されており、
    前記前段及び後段の各段において、前記処理液ノズル群の各ノズルの主走査方向における位置は、同一段にある前記2つのインクノズル群のうち一方に属するノズルの主走査方向における位置と他方に属するノズルの主走査方向における位置との間であることを特徴とする請求項9に記載の液滴吐出装置。
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