JP2006239146A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】島設備に固定される機枠と、機枠に対して上下のヒンジ機構により開閉可能かつ着脱可能に軸着される遊技盤取付枠を備えた遊技機において、遊技盤取付枠の取付作業および角度調整作業を容易にする。
【解決手段】ヒンジ軸185を回動可能に支持する軸受け部230の一部を固定部材201、他部を移動部材210に形成し、移動部材210を支持位置と嵌脱位置とに移動可能として、遊技盤取付枠130の着脱を容易にする。また、移動部材210を付勢部材によってヒンジ軸185を支持する支持位置側に付勢し、不用意に機枠110から遊技盤取付枠130が外れないようにする。さらに、ヒンジ軸受200に前後方向に複数の軸受け部230を形成し、ヒンジ軸185を複数の軸受け部230の何れか一つに嵌め込むことで遊技盤取付枠130の傾斜角度を調整可能にして、遊技盤取付枠130を機枠110に取り付けることで傾斜調整も同時にできるようにする。
【選択図】図13

Description

本発明は、島設備に固定される機枠と、機枠に対して、上下のヒンジ機構により開閉可能かつ着脱可能に軸着される遊技盤取付枠を備えた遊技機に関する。
一般にパチンコ遊技機等の弾球遊技機では、前面が遊技領域とされる遊技盤の角度が遊技に大きな影響を与えるので、例えば遊技機の設置時に遊技盤の角度調整が必要となる。
従来、遊技島(島設備)に取り付けられる外枠(機枠)に対して、遊技盤を備えた前枠(遊技盤取付枠)の傾斜角度を調節する方法として、外枠の上部にボルトとナットで固定された軸受け部を有する上部ヒンジベースを、ボルトとナットをゆるめて前後に移動することにより傾斜角度を調整するようにした遊技機が提案されている(例えば、特許文献1(第1実施形態)参照)。
また、外枠と前枠の間に調整枠を設け、調整枠を外枠に対して角度調整可能とした遊技機も提案されている(例えば、特許文献1(第2、第3実施形態)参照)。
さらに、遊技機の裏面側下部に遊技機下部の前後位置を調節するねじ棒を設け、遊技機の傾斜角度を調節可能とした遊技機も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−224367号公報 実開平1−155484号公報
特許文献1の第1実施形態に示されるような遊技機において、傾斜角度調整をする場合には、遊技盤取付枠を外して複数のボルトとナットをゆるめて上部ヒンジベースの位置を調節して、ボルトとナットを締め直して前面枠を取り付けるという非常に面倒な作業をしなければならず、希望傾斜角度に調整するのは大変であった。更に、機枠を島設備に設置してからでは上部ヒンジベースの移動は難しかった。
また、特許文献1の第2、第3実施形態に示される遊技機のように、調整枠を設けて傾斜角度を調整可能にした場合は、構造が複雑になりコストアップしてしまうとともに、遊技機の重量も増してしまい遊技機入れ替え作業が大変になってしまう。その上、従来の機枠を島設備に固定する構造とあまり差がなく調整枠が余分にある分、全体として作業が増えてしまう。
また、特許文献2に示される遊技機においては、遊技機の設置作業と傾斜角度の調整作業を別々に行う必要がある。
本発明の課題は、島設備に固定される機枠と、機枠に対して、上下のヒンジ機構により開閉可能かつ着脱可能に軸着される遊技盤取付枠を備えた遊技機において、遊技盤取付枠の取付作業および角度調整作業を容易にすることである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、島設備に取り付けられ前面が開口した機枠と、該機枠に対して上下のヒンジ機構により開閉可能且つ着脱可能に軸着されるとともに遊技領域を形成する遊技盤が取り付けられる遊技盤取付枠と、を備え、
前記上下のヒンジ機構が、前記機枠又は前記遊技盤取付枠の一方に設けられたヒンジ軸と、他方に設けられ、前記ヒンジ軸を回動可能に支持する軸受け部を備えたヒンジ軸受と、からなる遊技機において、
前記上ヒンジ機構及び/又は下ヒンジ機構のヒンジ軸受は、
当該ヒンジ軸受を固定するとともに前記軸受け部の一部が形成される固定部材と、
前記固定部材の一部の軸受け部を除く他部の軸受け部が形成され、前記ヒンジ軸を前記軸受け部に嵌脱可能な嵌脱位置と前記軸受け部が前記ヒンジ軸を回動可能に支持する支持位置とに移動可能に前記固定部材に設けられる移動部材と、
前記移動部材を支持位置側に付勢する付勢部材と、
を有し、
前記ヒンジ軸受には、
前後方向に複数の軸受け部が形成され、前記ヒンジ軸を前記複数の軸受け部のうちの何れか一つの軸受け部に嵌め込むことにより前記機枠に対する前記遊技盤取付枠の傾斜角度を調整可能にしたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、ヒンジ軸を回動可能に支持する軸受け部の一部は固定部材に、他部は移動部材に形成され、移動部材を支持位置と嵌脱位置とに移動させることで、機枠と遊技盤取付枠の着脱が容易になる。
また、移動部材が付勢部材によってヒンジ軸を支持する支持位置側に付勢されていることで、不用意に機枠から遊技盤取付枠が外れることがない。
また、ヒンジ軸受には、前後方向に複数の軸受け部が形成され、ヒンジ軸を複数の軸受け部のうちの何れか一つに嵌め込むことで機枠に対する遊技盤取付枠の傾斜角度を調整可能にしたことで、遊技盤取付枠を機枠に取り付けるという従来の作業をすることにより傾斜調整も同時にできるので作業性が向上する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機であって、前記移動部材は、上下方向に移動可能で、且つ、前記軸受け部に嵌入する前記ヒンジ軸に押圧され当該移動部材を前記支持位置から前記嵌脱位置側に移動させる押圧部と、
前記複数の軸受け部にそれぞれ対応し、前記ヒンジ軸を所望の軸受け部に案内するガイド部と、
を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、移動部材は、上下方向に移動可能で、且つ、ヒンジ軸に押圧されて移動部材を支持位置から嵌脱位置側に移動させる押圧部と、複数の軸受け部にそれぞれ対応し、ヒンジ軸を所望の軸受け部に案内するガイド部とを設けたので、ヒンジ軸を容易に所望の軸受け部に嵌入させることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の遊技機であって、前記遊技盤取付枠の開放端側には、該遊技盤取付枠を前記機枠に施錠するための施錠装置のフックが設けられ、
前記機枠には前記フックが係合可能な係合部を有する受け具が設けられ、
前記受け具は、前記ヒンジ軸の前記軸受け部への嵌入位置に対応する複数段階に前記係合部を前後方向に移動可能に構成したことを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、受け具はヒンジ軸の軸受け部への嵌入位置に対応する複数段階に、フックが係合可能な係合部を前後方向に移動可能に構成したので、係合部の前後位置の調整が容易かつ確実になり、遊技盤取付枠を何度も開閉して係合部の位置を調整する必要がない。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3の何れか一項に記載の遊技機であって、前記固定部材は、
前記機枠に固定されるベース部と、
前記ベース部に対して前後方向にネジとナットにより移動可能で前記一部の軸受け部を備える可動部材と、
を有し、
前記他部の軸受け部を有する前記移動部材が、前記可動部材と一体に移動可能であり、前記可動部材を移動させることにより前記遊技盤取付枠の傾斜角度を微調整可能にしたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、固定部材は、ベース部とベース部に対し前後方向に移動可能な可動部材を有し、移動部材は可動部材と一体に移動可能であって、可動部材を移動させることで遊技盤取付枠の傾斜角度を微調整可能としたので、遊技盤取付枠の傾斜角度を確実に所望の角度に調節できる。なお、複数の軸受け部により遊技盤取付枠の傾斜を段階的に調整でき、かつ、微調整も可能となる。
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4の何れか一項に記載の遊技機であって、前記遊技盤取付枠に開閉可能に取り付けられ前記遊技盤の遊技領域を視認可能な開口部を形成するとともに、該開口部を塞ぐ状態で透明部材を保持する透明部材保持枠を備え、
前記上ヒンジ機構は、前記機枠に前記ヒンジ軸受を、前記遊技盤取付枠に前記ヒンジ軸を設け、且つ、前記遊技盤取付枠と前記透明部材保持枠とが閉状態で、前記移動部材の前記嵌脱位置への移動を阻止する移動阻止部材を有し、
前記移動阻止部材は、前記透明部材保持枠に形成され、前記透明部材保持枠を開状態にすると前記移動部材が前記嵌脱位置へ移動可能になることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、透明部材保持枠に、遊技盤取付枠と透明部材保持枠とが閉状態で、移動部材の嵌脱位置への移動を阻止するとともに、透明部材保持枠を開状態にすると移動部材が嵌脱位置へ移動可能になる移動阻止部材を形成したので、透明部材保持枠を閉じた状態において、移動部材を移動することができないので不正行為を防止できる。また、透明部材保持枠を開放すれば、遊技盤取付枠がどの位置であっても移動部材を移動可能となり、遊技盤取付枠の傾斜調整作業や着脱作業の作業性が格段に向上する。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の遊技機であって、前記上ヒンジ機構の前記ヒンジ軸受は、
前記固定部材に形成され、前記ヒンジ軸の周面に当接する一対の突起と、
前記移動部材に形成され、前記ヒンジ軸の周面に当接する軸受け凹部と、
を対向するように配することで形成した前記軸受け部を、前後方向に沿って複数有し、
前記移動部材は、
前記軸受け凹部が前記ヒンジ軸の周面に当接可能な前記支持位置と、
前記軸受け凹部が前記支持位置から上方に退避した前記嵌脱位置と、
に移動可能であって、前記付勢部材によって前記支持位置側へ付勢され、
前記移動阻止部材は、
前記移動部材に形成された係合部に係合することで、前記移動部材の前記支持位置から前記嵌脱位置への移動を規制することを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、固定部材にヒンジ軸の周面に当接する一対の突起を形成し、移動部材にヒンジ軸の周面に当接する軸受け凹部を形成することで軸受け部を構成し、移動部材を軸受け凹部がヒンジ軸の周面に当接する支持位置と、上方に退避した嵌脱位置とに移動させることで、機枠と遊技盤取付枠の着脱が容易になる。
また、移動部材が付勢部材によってヒンジ軸を支持する支持位置側に付勢され、かつ、移動阻止部材により嵌脱位置への移動を規制されることで、不用意に機枠から遊技盤取付枠が外れることがない。
また、ヒンジ軸受には、前後方向に複数の軸受け部が形成されているので、ヒンジ軸を複数の軸受け部のうちの何れか一つに嵌め込むことで機枠に対する遊技盤取付枠の傾斜角度を調整可能となり、遊技盤取付枠を機枠に取り付けるという従来の作業をすることにより傾斜調整も同時にできて作業性が向上する。
本発明によれば、ヒンジ軸を回動可能に支持する軸受け部の一部は固定部材に、他部は移動部材に形成され、移動部材が支持位置と嵌脱位置とに移動可能であることで、機枠と遊技盤取付枠の着脱が容易になる。
また、移動部材が付勢部材によって支持位置側に付勢されていることで、不用意に機枠から遊技盤取付枠が外れることがない。
また、ヒンジ軸受には、前後方向に複数の軸受け部が形成されており、遊技盤取付枠を機枠に取り付けるという従来の作業をすることにより傾斜調整も同時にできるので作業性が向上する。
以下、この発明の第1の実施形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態の遊技機は、本発明をパチンコ遊技機としての封入球式遊技機に応用したものであり、例えば、遊技内容等は、従来のパチンコ遊技機と同様とすることが可能となっているとともに、外形等のサイズも同様となっており、パチンコ遊技店の現状の島設備に設置可能となっているが、島設備の球供給機構や球排出機構を用いることがないものとなっている。すなわち、封入球式遊技機として、予め封入された遊技球を用い、貸球機等を介してカード等の記憶媒体から入力されたデータ(貸球数のデータ)等に基づく遊技球数、すなわち、持球数のデータに対応して遊技球を遊技領域に発射可能とされ、遊技球を発射すると発射された遊技球数に対応して持球数のデータが減算されるようになっている。また、発射された遊技球が各種入賞口や変動入賞装置等の入賞具に入賞して賞球(遊技球)が発生した場合は、実際の遊技球を払い出すことなく、前記持球数のデータに賞球数が加算されるようになっている。また、持球数のデータが0となると、遊技球の発射ができない状態となる。この状態でカード等の記憶媒体に記憶された金額のデータや貯球のデータ等に基づいて、持球数のデータに数値(すなわち、貸球数もしくは再プレイ球数)が加算されると再び遊技球の発射が可能となる。
また、発射された遊技球は、遊技領域に至って一部は、入賞して遊技盤の裏面側に導かれてセーフ球として回収されるとともに、残りの入賞しなかった遊技球はアウト球として回収され、これら回収された遊技球が再び発射可能な状態となるようになっており、遊技球は封入球式遊技機内で循環するようになっている。
すなわち、この実施形態の遊技機は、発射位置の遊技球を遊技盤の前面側に形成される遊技領域に向けて発射するとともに、該遊技領域の入賞具に入賞して該遊技盤の裏面側に導かれたセーフ球および該入賞具に入賞しないアウト球の各々を回収して、再び該遊技領域に発射するようにした封入球式遊技機である。
図1から図3に示すように、本実施形態の封入球式遊技機100は、矩形箱状に構成された、遊技店の島設備に取り付けられる機枠110を備えている。上述したように封入球式遊技機100は、封入された遊技球を循環して使用するようになっているので、外部からの遊技球の供給や外部への遊技球の排出の必要がなく、単なる枠状ではなく背板がある箱状の機枠110を使用することが可能となっている。この機枠110の前側の開口部には前面枠120が取り付けられている。機枠110と前面枠120の一側方には、上下にヒンジ機構が設けられており、このヒンジ機構によって機枠110が前面枠120を回動可能に軸支している。また、機枠110と前面枠120のヒンジ機構が設けられた側とは反対側の側方には、前面枠120を機枠110に施錠するための施錠装置160が設けられている。なお、ヒンジ機構、施錠装置160については後に詳しく説明する。
また、前面枠120は、当該前面枠120に備えられる各種部材等の取付用のベースとなる遊技盤取付枠130(本体枠、前面枠本体)と、当該遊技盤取付枠130に対して、その前面側に回動可能に軸支された透明部材保持枠(開閉枠)140と、遊技盤取付枠130の前面の透明部材保持枠140の下側に取り付けられた発射操作ユニット150とを有する。
遊技盤取付枠130は、矩形枠状の機枠110内にちょうど収まるように、概略矩形板状に構成されるとともに、その中央から上端部に渡る部分に後述する遊技盤1を嵌め込んで収容するための方形状の開口部121が形成されている。そして、遊技盤取付枠130に収容された遊技盤1の前面が遊技盤取付枠130の開口部121から前側に臨むようになっている。また、遊技盤取付枠130の遊技盤1が嵌め込まれた開口部121、すなわち、遊技盤取付枠130の中央より少し下側から上端部に渡る部分を覆って前記透明部材保持枠140が配置されており、遊技盤1の前面と前記透明部材保持枠140に嵌め込まれた透明部材としてのガラス板141,141との間で、遊技盤1の前面に設けられたガイドレール2に囲まれた部分が遊技球が発射されて流下する遊技領域1aとされている。
また、透明部材保持枠140の一方の側部(左側部)は、後述するように遊技盤取付枠130の一方の側部に回動可能に軸支されて、扉状に開閉自在とされ、透明部材保持枠140を開くことにより、遊技盤1の前面側の遊技領域1aの前側を開放可能となっている。
透明部材保持枠140には、遊技盤取付枠130の開口部121をほぼ閉塞するように、該開口部121に嵌め込まれた遊技盤1との間に遊技球が流下可能な遊技領域1aとなる間隔を開けて二重のガラス板141,141が固定されている。そして、透明部材保持枠140において、封入球式遊技機100の前側からガラス板141,141を介して遊技盤1の前面側の少なくとも遊技領域1aの部分が視認可能となっている。
また、透明部材保持枠140の前面側には、遊技領域1aの視認を妨げない位置に、図2に示すように、外部アピール装飾ランプ11,…、サイドランプ12,12、スピーカ13,13、エラー表示器14,14(装飾ランプを兼ねる)等が設けられており、その他に遊技機100を装飾する合成樹脂製の装飾部材15なども設けられている。外部アピール装飾ランプ11,…は、透明部材保持枠140の上部に、主に獲得遊技球数が大量となった場合に、これを周囲に報知するためのものである。例えば、入球数(遊技者が遊技機に打ち込んだ球数)と出球数(遊技球が入賞口等に入って出てきた賞球数)との差である差球数(差球数に遊技店が遊技者に貸した貸球数を加算した数値は、遊技者が持っている持球数であり、持球数は、ここでは、上述の遊技球の発射を可能とする遊技球数のデータ)に基づいて、差球数が高くなった場合に、外部アピール装飾ランプ11,…が点灯するようになっている。なお、上述のように封入球式遊技機100では、上述のように賞球の払い出しは行われず、上述の出球数、入球数、差球数、持球数(遊技球数)等は、実際の遊技球の個数ではなく、データ上の数値となる。すなわち、実際に使用される遊技球は、循環使用される限られた所定数(例えば、25個)しかなく、持球数は、例えば、遊技領域に発射される遊技球を検知してカウントした発射球数、発射されたが戻ってしまった遊技球を検知してカウントしたファール球数、遊技領域に発射されて回収された遊技球を検知してカウントした回収球数、入賞した場合の賞球数、遊技店から借りた貸球数等の数値から上述の入球数、出球数、差球数、持球数が得られる。
なお、透明部材保持枠140を開放して遊技球が外に出てしまう等のトラブルがない限り、発射球数=ファール球数+回収球数(回収球数がファール球数を含まない場合)となる。そして、入球数=回収球数=発射球数−ファール球数となり、出球数=賞球数(積算値)=入球数−貸球数(再プレイ球数)+持球数となり、持球数=貸球数(もしくは再プレイ球数)+出球数−入球数、出球数−入球数=差球数、持球数=貸球数(もしくは再プレイ球数)+差球数となる。以上のように封入球式遊技機100による遊技は、完全にデータ上の数値として行われることになり、遊技球をこぼしたり、遊技球を下皿や上皿に残したりすることによる誤差が生じることがなく、整数単位で確実に管理可能となる。しかし、多数の遊技球を得て、これを遊技球箱に溜めることにより遊技者が得られる満足感や優越感といったものが、持球数という数値の増加では得難い。そこで、外部アピール装飾ランプ11,…は、遊技者が満足感や優越感を得られるように用いられる。
外部アピール装飾ランプ11,…の動作をより具体的に説明すると、例えば、持球数もしくは差球数が1000個以上になると、外部アピール装飾ランプ11,…のうちの1つが所定の発光色(たとえば緑)で点灯し、持球数もしくは差球数が2000個以上となると外部アピール装飾ランプ11,…のうちの2つが点灯するとともに、発光色を変更するといように、持球数もしくは差球数が所定数ずつ増えるたびに外部アピール装飾ランプ11,…の点灯数を増加し、かつ、発光色を変更し、遊技店内の遊技者等に差球数が多い台を知らせるとともに、その台で遊技する遊技者が多くの遊技球数を獲得していることをアピールするようになっている。
また、サイドランプ12,12及びエラー表示器14,14は、遊技状態に対応して点灯、点滅、発光色の変更等の演出を行う。また、エラー表示器14,14は、エラー発生時に通常と異なる発光を行うことによりエラー発生を報知する。
また、遊技盤取付枠130の前面側の透明部材保持枠140の下側には、発射操作ユニット150が取り付けられている。発射操作ユニット150には、タッチパネル表示ユニット151、ハンドルタッチ検出部152、発射スライドボリューム153、見せ球装飾部154、スピーカ155、及びこれらの部材を保持するとともに発射装置操作用のポケット状の凹部158(空間)を形成する発射操作空間形成枠159が設けられている。
タッチパネル表示ユニット151は、表示装置としての液晶ディスプレイを有するもので、基本的な機能として、持球数の情報、金額情報(カード等の記憶媒体に記憶された残額等)、貯球情報(景品と交換せずに遊技店側に貯蓄した遊技球数等)等の遊技情報を表示し、実際の遊技球の払い出しがなくても、いつでも、持球数を確認できるようにするとともに、遊技者や遊技店の店員等に対してエラーの発生を含む各種情報を表示可能となっている。また、タッチパネル表示ユニット151は、タッチパネルとして、表示切替や、その他の表示内容に対応した入力操作を可能とするものである。なお、タッチパネル表示ユニット151は、封入球式遊技機100の左右方向に設定された回転軸回りに回転して傾きを調整できるようになっており、遊技者の体格等に対応して遊技者が見やすい角度に変更可能となっている。
また、本実施形態の封入球式遊技機100においては、従来のパチンコ遊技機に設けられた遊技球の発射を操作するための回転操作式の操作ハンドルに代えて、前記ハンドルタッチ検出部152,152及び発射スライドボリューム153を有する。
前記ハンドルタッチ検出部152,152には、従来の操作ハンドルに設けられていたタッチセンサを有するものであり、遊技者の手を接触させることにより、信号を発射制御装置に出力し、発射制御装置の制御の元に発射装置を作動させて遊技球を発射させるものである。
また、ハンドルタッチ検出部152,152は、透明部材保持枠140の下側で前側に膨出した状態の発射操作空間形成枠159の左右側部で、膨出した部分にポケット状の凹部158を形成し、この凹部158の内面のうち、主に遊技機の前方側で後方を向いた部分にタッチセンサを形成したものがハンドルタッチ検出部152,152となっている。また、ポケット状の凹部158の底面部分は、遊技者の手をおけるように凹部内より外側に延出した状態となっており、凹部に手を入れてタッチセンサに触れた状態で楽に手を凹部の底面におけるようになっている。すなわち、凹部の底面は、アームレスト158a(ハンドレスト)として機能する。また、ハンドルタッチ検出部152,152は、封入球式遊技機100の下部の発射操作ユニット150の左右にそれぞれ設けられているので、右手でも左手でも遊技球の発射の操作が可能となっている。
また、従来、発射勢の調整は、操作ハンドルを回転することにより行われていたが、この例の封入球式遊技機100では、上下にスライド移動可能な操作レバー156を備えた発射スライドボリューム153により発射勢を調整できるようになっており、上下に移動可能な発射スライドボリューム153の操作レバー156を上もしくは下に移動すると発射勢が強くなり、逆に移動すると発射勢が弱くなるようになっている。なお、操作レバー156は、任意の位置で止められるようになっており、手を離してもバネ等により発射勢を最低とする位置に戻ることがないので、一度、遊技者が発射勢を決めたら、操作レバー156から手を離して、ハンドルタッチ検出部152,152に手を触れるだけで遊技球が発射可能となる。
見せ球装飾部154は、遊技球を払い出すパチンコ遊技機における上皿に溜まった遊技球の減少や増加による流動等を仮想的に表現するものである。
すなわち、遊技球を順次発射した際や、遊技球が入賞した際に、タッチパネル表示ユニット151に表示される持球数の増減だけで、パチンコ遊技機の上皿に溜まった遊技球の発射による減少や、賞球の払い出しによる増加を実感しずらいので、見せ球装飾部154で、遊技球の移動を仮想的に再現することで、遊技者に対して遊技球の増減を実感しやすい状態とする。
なお、見せ球装飾部154は、例えば、遊技球の増減を遊技球の移動で表現するものであり、実際の遊技球を循環移動させることにより表示しても良いし、ディスプレイとして画像により遊技球の移動を表示するものとしても良いし、擬似的にランプの点滅等で遊技球の移動を表現するものとしても良い。
そして、以上のような封入球式遊技機において、遊技盤取付枠130の開口部121に嵌め込まれた遊技盤1の前面側の遊技領域1aにおいて遊技が行われることになる。
すなわち、封入球式遊技機100は、遊技盤1のガイドレール2で囲まれた遊技領域1a内に遊技球(打球;遊技媒体)を発射して遊技を行うものであり、該遊技領域1aには、図1に示すように、普図始動ゲート6,6、この普図始動ゲート6,6を遊技球が通過して普図変動表示ゲームが未処理となっている未処理回数を表示する普図始動記憶表示器(図示略)、普通図柄(普図)の変動表示ゲームを表示する普図変動表示器(図示略)、普通変動入賞装置9、この普通変動入賞装置9に遊技球が入賞して特図変動表示ゲームが未処理となっている未処理回数を点灯表示する特図始動記憶表示器(図示略)、特別図柄(特図、識別情報)の変動表示ゲームの表示等を行う変動表示装置4、特別変動入賞装置5、一般入賞口8,…、風車と呼ばれる打球方向変換部材(図示略)、多数の障害釘(図示省略)などが設けられている。
なお、本発明の封入球式遊技機100の遊技盤1においては、遊技領域1aをその下端部まで流下しても入賞しなかった遊技球としてのアウト球を遊技領域1aの下端部において遊技盤1の裏面側に導くアウト穴が設けられておらず、その代わりに遊技盤1の前面で遊技領域1aを囲むガイドレール2が、遊技領域1aの下端部で設けられていない構成、すなわち、ガイドレール2の遊技領域1aの下側を囲む部分に、切欠部が設けられる構成となっており、入賞しなかった遊技球は、遊技盤1の下端部の中央部分で、遊技盤1の前面側の遊技領域1aからそのまま遊技領域1aの外側(下側)に設けられた封入球循環装置(図示略)に流下するようになっている。
前記普通変動入賞装置9は左右一対の開閉部材を具備し、この開閉部材は、常時は遊技球が1個流入可能な程度の間隔で閉じた状態(遊技者にとって不利な状態)を保持しているが、普図変動表示器の普図変動表示ゲームの結果が所定の停止表示態様(例えば、「7」)となった場合には、逆「ハ」の字状に開いて普通変動入賞装置9に遊技球が流入し易い状態(遊技者にとって有利な状態)に変化されるようになっている。
この普通変動入賞装置9は、特図の始動入賞口も兼ねている。すなわち、普通変動入賞装置9の内部(入賞領域)に備えられた特図始動センサ(図示略)により遊技球を検出することに基づき始動条件が成立し、特図の変動表示ゲームが開始されるようになっている。
また、普図始動ゲート6,6内には、該普図始動ゲート6,6を通過した遊技球を検出するための普図始動センサが設けられている。
そして、遊技領域1a内に打ち込まれた遊技球が、普図始動ゲート6,6内を通過すると、普図変動表示器において普図の変動表示ゲームが行われる。
ここで、普図変動表示器は、例えば、LEDなどによって構成され、普通図柄(例えば、数字、記号、キャラクタ図柄など)の変動表示ゲームは、普図変動表示器の点灯状態を所定時間変動表示させた後、停止表示させることにより行うようになっている。
この普図の変動表示ゲームの結果、普図変動表示器における停止表示が特別の結果態様となれば、普図の当りとなって、普通変動入賞装置9の開閉部材が所定時間(例えば、0.5秒間)上述のように開放される。これにより、普通変動入賞装置9に遊技球が入賞しやすくなり、特図の変動表示ゲームの始動が容易となる。
また、特図の変動表示装置4は、例えば、図1に示す液晶ディスプレイ41を備え、表示内容が変化可能な表示画面42を有している。
そして、遊技領域1a内に打ち込まれた遊技球が特図の始動口を兼ねる普通変動入賞装置9へ進入して始動条件が成立することに基づき、表示画面42にて複数種類の識別情報(例えば、数字、記号、キャラクタ図柄など)を変動表示させる特図の変動表示ゲームを実行可能となっている。なお、特図の変動表示ゲームは、表示画面42において、複数種類の識別情報を所定時間変動表示させることにより行う。
そして、この特図の変動表示ゲームの結果として、表示画面42の表示態様が特別結果態様(例えば、「7,7,7」等のゾロ目数字の何れか)となった場合には、大当たりとなって特別遊技状態(いわゆる、大当たり状態)となる。
ここで、特別変動入賞装置5は、上端側が手前側に倒れる方向に回動して開放可能になっているアタッカー形式の開閉扉によって開閉される大入賞口を備えていて、特別遊技状態中は、大入賞口を閉じた状態から開いた状態に変換することにより大入賞口内への遊技球の流入を容易にさせるサイクル遊技が、所定回数(所定ラウンド数)を限度に行われる。
また、大入賞口の内部(入賞領域)には、該大入賞口に入った遊技球を検出するためのカウントセンサと、大入賞口に入った遊技球のうち継続入賞領域(V入賞領域)に流入した遊技球を検出するための継続センサが配設されている。
なお、各一般入賞口8,…の内部(入賞領域)には、該一般入賞口8,…に入った遊技球を検出するための入賞口センサが配設されている。
ここで、遊技領域1a内に打ち込まれた遊技球が、一般入賞口8、普通変動入賞装置9、特別変動入賞装置5の大入賞口等の入賞口の何れかに流入して入賞が発生すると、該入賞した遊技球が各入賞口のセンサにより検出され、該検出に基づき、各入賞口に対応して設定された所定の賞球数が、上述の遊技球数(持球数)のデータに加算される。
従って、特別遊技状態中に上記のサイクル遊技を行うことにより、遊技者は高い遊技球数(特定の遊技価値)の獲得機会を得る。
すなわち、封入球式遊技機100はパチンコ遊技機として、特図変動表示ゲームの結果、予め定められた特別結果態様となった場合に(大当りとなった場合に)、遊技者に特定の遊技価値を付与可能な特別遊技状態を発生可能に構成されている。
遊技盤取付枠130の裏面であって、開口部121の下側には、遊技球を発射する発射装置(図示略)や発射装置を制御する発射制御装置(図示略)、発射装置により発射された遊技球(アウト球、セーフ球、ファール球)を回収して再び発射装置に供給する封入球循環装置(図示略)が設けられている。
また、封入球式遊技機100内の各装置に電力を供給する電源基板、遊技盤1以外の前面枠120に備えられた装置(例えば、外部アピール装飾ランプ11,…、タッチパネル表示ユニット151、見せ球装飾部、封入球循環装置、外部とのデータの通信装置)の制御を行う第1枠制御基板(図示略)及び第2枠制御基板(図示略)が設けられている。
また、遊技盤1の裏面側には、遊技内容に係わる制御を統括的に行う遊技制御基板(図示略)及びその制御下で遊技の演出に係わる制御を行う演出制御基板(図示略)が設けられている。従って、遊技内容の制御に関する制御装置は遊技盤1に設けられており、遊技盤1を交換することにより、遊技内容に係わらない装置をそのまま流用して遊技内容だけを変更することが可能である。
以上のような封入球式遊技機100においては、以下のように遊技領域1aに遊技球が発射され、発射された遊技球が回収されて循環使用されることになる。
封入球循環装置から発射装置に供給された遊技球は、発射装置により遊技盤1前面側の遊技領域1aの下側から内外二本のガイドレール2の間を通って、遊技領域1a内に発射される。そして、遊技領域1a内に発射された遊技球は、遊技領域1a内を流下し、発射された一部の遊技球が普通変動入賞装置9、特別変動入賞装置5、一般入賞口等の入賞口に流入して入賞し、遊技盤1の裏面側に導かれてセーフ球となり、遊技盤1の裏面側の図示しないセーフ球の排出経路を通って遊技盤1の下側に流下する。
一方、遊技領域1a内を流下しても入賞することなく、遊技領域1aの下端部に至った遊技球は、アウト球として、遊技盤1の前面側下端部のガイドレール2が設けられていない中央部分から遊技盤1の下側に流下する。すなわち、アウト球は、遊技盤1の前面側から遊技盤1の下側に流下する。
そして、遊技盤1の下側に流下したアウト球及びセーフ球は、それぞれ封入球循環装置で回収され、封入球循環装置内に流入する。一方、発射装置で発射されたにも係わらず、遊技領域1aを流下せずに戻ったファール球としての遊技球も、封入球循環装置で回収され、封入球循環装置内に流入し、上述の回収球としての遊技球と合流する。
封入球循環装置内に形成された経路に沿って遊技球は流下、待機し、発射装置の発射動作に連動して発射位置に供給される。発射装置にセットされた遊技球は遊技領域1aに発射され、再び上述の経路を辿り循環使用される。
以上のことから、封入球式遊技機100は、封入球循環装置を有することにより、内部に所定数の遊技球を封入しておき、遊技球を発射位置から遊技領域1aに向けて発射し、発射した遊技球を再び回収して発射位置に導くことにより遊技球を循環使用すると共に、遊技者が所有する持球数を示す持球情報に基づいて遊技球の発射が可能となるものである。
次に、機枠110に前面枠120を回動可能に取り付けるヒンジ機構について説明する。ヒンジ機構は、機枠110と前面枠120の一側方の上下にそれぞれ形成されており、図11及び図12に示すように、一方にヒンジ軸が形成され、他方に軸受け部230を備えるヒンジ軸受200が形成されていて、ヒンジ軸185を軸受け部230に回動可能に嵌合することで機枠110に対し前面枠120(遊技盤取付枠130)を回動可能に軸支するものである。なお、前面枠120側のヒンジ機構は、遊技盤取付枠130に形成されている。
図3に示すように、機枠110の前面側から見て左側方には、下側に下ヒンジ機構の一部としてのヒンジ軸111が設けられている。
このヒンジ軸111は、遊技盤取付枠130の前面側から見て左側方の下側に形成された図示しない軸受け部に回動可能に嵌合することで、図1に示すように前面枠120を軸支するものである。
また、図6から13に示すように、遊技盤取付枠130の前面側から見て左側方の上側には、上ヒンジ機構180の一部としてのヒンジ軸形成部材181が設けられている。
このヒンジ軸形成部材181は、L字形板状の部材で、直角に屈折した部分を境にして一方が、遊技盤取付枠130の上面に配されるヒンジ軸185が形成されたヒンジ軸形成板182とされ、他方が、遊技盤取付枠130の裏面に配され、ヒンジ軸形成部材181を遊技盤取付枠130に固定する固定板183とされている。固定板183にはねじ孔184が形成されており、ねじによってヒンジ軸形成部材181が遊技盤取付枠130に固定される。
ヒンジ軸形成板182には、円柱状のヒンジ軸185がヒンジ軸形成板182の板面に対して垂直に形成されており、上述のようにヒンジ軸形成板182を遊技盤取付枠130の上面に沿うように配することで、遊技盤取付枠130の上下方向に沿って延在するようにヒンジ軸185が配される。なお、ヒンジ軸185の先端は、角部が面取りされて(先端に向かって径が細くなって)おり、後述する軸受け部230への着脱作業が容易になるようにされている。
また、ヒンジ軸形成板182には、透明部材保持枠140に設けられたヒンジ軸144を保持する軸受け孔186が形成されている。
そして、図3に示すように、機枠110の前面側から見て左側方の上側には、上ヒンジ機構180の一部としてのヒンジ軸受200が設けられている。このヒンジ軸受200は、図4,5に示すように、固定部材201と移動部材210と付勢部材としての圧縮コイルばね220を有し、機枠110の前面側に前部が突出するように機枠110に固定されている。
固定部材201は、機枠110に固定されるベース部202とベース部202に連続して形成されたヒンジ軸受形成部203とからなる。
ベース部202は直角に屈折したL字型板状の部材で、機枠110にねじで固定するためのねじ孔204を有し、機枠110の外周面の角部に固定されるものである。
なお、機枠110の前面側から見て左上角部には、このベース部202を配するためのベース部配設凹部112が形成されている。このベース部配設凹部112は、機枠110の左上角部の外面であって、ベース部202が配される範囲にわたって形成された、ベース部202の板厚と同じ深さの凹部である。これによって、ベース部202を機枠110に取り付けた際に、このベース部配設凹部112にちょうど収まり、ベース部202の外側面と機枠110の外側面が同一面をなすようになる。
そして、L字形板状のベース部202の一端部には、ヒンジ軸受形成部203が形成されている。
ヒンジ軸受形成部203は、ベース部202を機枠110に取り付けた際に、機枠110の上面に沿って配される面を前側に延設するように連続して形成されたものであって、機枠110の前面側に突出するように配される。
ヒンジ軸受形成部203の一側部であって、機枠110の角部側に配される一側部は、ベース部202が直角に屈折した部分から、機枠110の側面を形成する板材の厚みと略同じ距離だけ離れた部分で、ベース部202の屈折方向と同じ方向(下方向)に直角に屈折し、ベース部202のヒンジ軸受形成部203が連続していない面と平行な面を形成している。すなわち、ヒンジ軸受形成部203も直角な屈折部分を有するL字形板状であって、その屈折部分の延在方向は、ベース部202の直角な屈折部分の延在方向(前後方向)と平行になっている。
また、ヒンジ軸受形成部203の直角に屈折した一側部に対向する他側部は、前側の角部が円弧状に形成されており、後述する透明部材保持枠140のカバー部材142と干渉しないようになっている。
L字型に形成されたヒンジ軸受形成部203の前面枠120(遊技盤取付枠130)が配される側(内側)であって、機枠110の上面に平行な面(以下、この面をヒンジ軸受形成部の下面203aとする)には、後述する移動部材210を取り付けるための移動部材取付部205、付勢部材としての圧縮コイルばね220を取り付ける図示しない第1付勢部材取付部が形成されている。
移動部材取付部205は、ヒンジ軸受形成部203の下面に対して垂直に延在するように形成された円柱であって、ヒンジ軸受形成部203の下面の前後にそれぞれ一つずつ形成されている。この移動部材取付部205を、後述する移動部材210の取付孔211に上下動自在に嵌合することで、移動部材210をヒンジ軸受形成部203に対して上下方向に案内することができる。また、移動部材取付部205の端面には、ねじ孔が形成されており、このねじ孔に、取付孔211の内径よりも大きい頭の径を有するねじ206を取り付けることで、移動部材210を上下移動可能にヒンジ軸受形成部203に取り付けることができる。
第1付勢部材取付部は、後述する移動部材210をヒンジ軸受形成部203に取り付けた際に、移動部材210に形成された第2付勢部材取付部212と対向する位置に形成されており、付勢部材としての圧縮コイルばね220の一端を固定するものである。その形状は後述する第2付勢部材取付部212と同じ形状となっている。
なお、第1付勢部材取付部は、後述する第2付勢部材取付部212と同様の構造でなくとも良く、単に、ヒンジ軸受け形成部の下面203aに圧縮コイルばね220の一端部が当接するだけで固定しないものとし、この当接する部分(平面)を第1付勢部材取付部としても良い。
また、ヒンジ軸受形成部203の内側であって、機枠110の側面に平行な面(以下、この面をヒンジ軸受形成部の内側面203bとする)には、軸受け部230の一部をなす半球状突起207が形成されている。この半球状突起207は、一対の半球状突起207,207(隣接する二つの半球状突起207,207)がヒンジ軸185の周面に当接することでヒンジ軸185を保持するものである。半球状突起207は、ヒンジ軸受形成部203の内側面の前後方向に沿って4つ形成されていて、これによって後述する軸受け凹部213とともに軸受け部230を前後方向に沿って3つ形成できるようになっている。
そして、ヒンジ軸受形成部203の下面203aには、軸受け部230の他部をなす移動部材210が上下移動可能に取り付けられている。
移動部材210は、略扇形板状の部材であって、移動部材210の上面とヒンジ軸受形成部203の下面203aとが平行になるように、かつ、円弧状になった側面がヒンジ軸受形成部203の円弧状の側部と同じ側に配されるように取り付けられている。
この移動部材210は、移動部材210を固定部材201に取り付けるための取付孔211、付勢部材(圧縮コイルばね220)を取り付けるための第2付勢部材取付部212、ヒンジ軸185を支持する軸受け部230の他部をなす軸受け凹部213、ヒンジ軸185が当接し押圧する押圧部214、該ヒンジ軸185を軸受け部230に案内するガイド部215とを有する。また、移動部材210の上下方向への移動を阻止する後述の移動阻止部材143と係合する係合部216を有する。
取付孔211は、移動部材210の前後にそれぞれ一つずつ、ヒンジ軸受形成部203の上述の移動部材取付部205が形成された位置に対応して、略扇形板状である移動部材210の板面の延在方向に直交する方向に沿って形成された円形の孔で、上述の移動部材取付部205と嵌合可能な内径を有する。この取付孔211と円柱状の移動部材取付部205とを上下動自在に嵌合し、移動部材取付部205の端部に形成されたねじ孔に、取付孔211の内径よりも大きい頭の径を有するねじを取り付けることで、移動部材210が上下移動可能にヒンジ軸受形成部203に取り付けられる。
なお、移動部材210の円弧状になった側面の側に形成された取付孔211は、移動部材210の側方に突出するとともに、移動部材210の厚み(上下幅)の略半分の厚みを有し、後述の移動阻止部材143が係合する係合部216よりも下側に形成されている。これによって、後述する透明部材保持枠140のカバー部材142や、カバー部材142に形成される移動阻止部材143が干渉することがないようにしている。
移動部材210のヒンジ軸受形成部203の下面203aと対向する側(上側)には、凹部217が形成されていて、この凹部217の底面に第2付勢部材取付部212が形成されている。第2付勢部材取付部212は、凹部217の底面に対して垂直に形成された円柱状の突起で、付勢部材としての圧縮コイルばね220の内径と略等しい直径を有し、圧縮コイルばね220と嵌合することで圧縮コイルばね220を移動部材210に取り付けるようになっている。
そして、移動部材210をヒンジ軸受形成部203に取り付けた際に、この第2付勢部材取付部212と対向するヒンジ軸受形成部203の下面203aには、第2付勢部材取付部212と同様の円柱状の突起である、図示しない第1付勢部材取付部が形成されている。これら第1、第2付勢部材取付部によって、ヒンジ軸受形成部203と移動部材210との間に付勢部材としての圧縮コイルばね220が配されることで、両者は互いに離れる方向に付勢されるようになっている。すなわち、付勢部材は、上下移動可能な移動部材210を下方向に付勢するように配されている。
軸受け凹部213は、移動部材210の側面のうち、移動部材210をヒンジ軸受形成部203に配した際に、ヒンジ軸受形成部203の内側面203bと対向する一側面に形成され、軸受け部230の他部を形成するものである。この軸受け凹部213は、略扇形板状である移動部材210の板面の延在方向に直交する方向(上下方向)に沿って形成された、断面形状が半円形となった樋状の凹部であって、前後方向に3つ並列するように形成されている。
上述したようにヒンジ軸受形成部203の内側面203bには、半球状突起207が前後方向に沿って4つ形成されているが、軸受け凹部213は一対の半球状突起207,207(隣接する二つの半球状突起207,207)と対向するような位置に配されるようになっている。すなわち、一対の半球状突起207,207と一つの軸受け凹部213とで一つの軸受け部230を形成し、4つの半球状突起207と3つの軸受け凹部213で、前後方向に沿って3つの軸受け部230を形成するようになっている。
そして、上下移動可能な移動部材210が、下側の位置である支持位置にあるときには、一対の半球状突起207,207と軸受け凹部213がちょうど対向するように位置し、軸受け部230でヒンジ軸185を支持可能となる。また、移動部材210が、上側の位置である嵌脱位置にあるときには、軸受け部230に対して軸受け凹部213のある側からヒンジ軸185を嵌脱可能となる。
なお、本実施形態の遊技機100では、隣接する軸受け部230どうしの中心の間隔は約7mmとされ、ヒンジ軸185を嵌合させる軸受け部230を、隣接する軸受け部230に変更することで約0.5度傾斜角度を変更できるようになっている。
押圧部214は、移動部材210をヒンジ軸受形成部203に取り付けた際に、移動部材210の下面をなす板面であって、後述するようにヒンジ軸185を軸受け部230に嵌合させる際に、ヒンジ軸185が当接、押圧して移動部材210を支持位置から嵌脱位置へ移動させる部分である。この押圧部214は、軸受け凹部213が形成された側に向かって下る傾斜を有している。すなわち、移動部材210は軸受け凹部213が形成された側の厚みが厚くなった形状となっていて、軸受け凹部213と対向する側から容易にヒンジ軸185を受け入れられるようになっている。
そして、この押圧部214には、軸受け凹部213に連続し、軸受け凹部213が形成された一側面に直交する方向(左右方向)に延在する溝状の部分であるガイド部215が形成されている。
ガイド部215は、押圧部214の左右方向の略中央から軸受け凹部213が形成された側面にかけて形成されており、3つの軸受け凹部213のそれぞれに対応するように3条形成されている。この溝状の部分であるガイド部215にヒンジ軸185の先端部を入れることでヒンジ軸185が案内され、確実にヒンジ軸185を所望の軸受け部230に嵌合させることができる。なお、ガイド部215の底面は、押圧部214に連続し、ヒンジ軸185に押圧される部分であることから、この部分を押圧部214に含んでも良い。
係合部216は、略扇形板状である移動部材210の円弧状となった側面であって、軸受け凹部213が形成される一側面に対向する位置に、移動部材210の上面に連続して外周方向へ向かって鍔状に突出するように形成されている。この係合部216は、移動部材210をヒンジ軸受形成部203に取り付けた際に、ヒンジ軸受形成部203の側端より側方に突出するようになっていて、後述する移動阻止部材143が係合部216の上側に係合し、移動部材210の上方向への移動(嵌脱位置への移動)を阻止できるようにされている。
以上のことから、移動部材210は、上下方向に移動可能で、且つ、軸受け部230に嵌入するヒンジ軸185に押圧され当該移動部材210を支持位置から嵌脱位置側に移動させる押圧部214と、複数の軸受け部230にそれぞれ対応し、ヒンジ軸185を所望の軸受け部230に案内するガイド部215と、を備えたこととなる。
また、島設備に取り付けられ前面が開口した機枠110と、該機枠110に対して上下のヒンジ機構により開閉可能且つ着脱可能に軸着されるとともに遊技領域1aを形成する遊技盤1が取り付けられる遊技盤取付枠130と、を備え、上下のヒンジ機構が、機枠110又は遊技盤取付枠130の一方に設けられたヒンジ軸と、他方に設けられ、ヒンジ軸を回動可能に支持する軸受け部を備えたヒンジ軸受と、からなる遊技機において、上ヒンジ機構180及び/又は下ヒンジ機構のヒンジ軸受200は、当該ヒンジ軸受200を固定するとともに軸受け部230の一部が形成される固定部材201と、固定部材201の一部の軸受け部230を除く他部の軸受け部230が形成され、ヒンジ軸185を軸受け部230に嵌脱可能な嵌脱位置と軸受け部230がヒンジ軸185を回動可能に支持する支持位置とに移動可能に固定部材201に設けられる移動部材210と、移動部材210を支持位置側に付勢する付勢部材220と、を有し、ヒンジ軸受200には、前後方向に複数の軸受け部230が形成され、ヒンジ軸185を複数の軸受け部230のうちの何れか一つの軸受け部230に嵌め込むことにより機枠110に対する遊技盤取付枠130の傾斜角度を調整可能にしたこととなる。
透明部材保持枠140は、その前面側から見て左側方の上下部分が、遊技盤取付枠130の左側方に回動可能に取り付けられている。
透明部材保持枠140の左側方の下側には、図示しない軸受け孔が形成されていて、ここに遊技盤取付枠130の開口部121の左下部に設けられた図示しないヒンジ軸が回動可能に嵌合することで、回動可能に軸支されるようになっている。
また、透明部材保持枠140の左側方の上側には、図9に示すように、ヒンジ軸144が設けられていて、このヒンジ軸144を、上述した遊技盤取付枠130のヒンジ軸形成板182の軸受け孔186に回動可能に嵌合することで、透明部材保持枠140が遊技盤取付枠130に対して回動可能に保持される。
なお、透明部材保持枠140の左側方の上側に設けられたヒンジ軸144は、上下方向に可動であって、透明部材保持枠140の上面から上方に突出する状態と、透明部材保持枠140の内部に収納された状態とに変換可能となっている。また、ヒンジ軸144の下部はL字形に屈折しており、透明部材保持枠140の裏面側から操作できるようになっている。このようにヒンジ軸144が上下方向に可動であることで、透明部材保持枠140の着脱作業を容易に行うことができる。また、このヒンジ軸144は図示しない付勢部材によって上方に突出する状態となるように付勢されており、ヒンジ軸144が常に遊技盤取付枠130の軸受け孔186に嵌合した状態で保持されるようになっている。
また、透明部材保持枠140の前面側から見て左側方の上側には、ヒンジ軸受200を覆うとともに移動部材210の嵌脱位置への移動を阻止する移動阻止部材143を有する合成樹脂製のカバー部材142が設けられている。
図9、10に示すように、カバー部材142は略矩形箱型であって、左右方向外側の壁が固定部材201(ヒンジ軸受形成部203)より所定間隔離れて配設されているとともに、後側が切り欠かれている。すなわち、カバー部材142は略矩形箱型であって、透明部材保持枠140を閉じた状態において、ヒンジ軸受形成部203の前面側から見て後方および左方の一部を除く部分を覆うようになっている。これによって、透明部材保持枠140を閉じた状態では、図10に示すようにカバー部材142、固定部材201のヒンジ軸受形成部203によって、軸受け部230が完全に覆われた状態となり、不正に遊技盤取付枠130を取り外す行為を防止することができる。また、カバー部材142が上述のような形状であることで、外側の壁が着脱時の邪魔にならず、また、外側の壁が着脱時のガイドになる。
なお、透明部材保持枠140を開いた状態にすると、図12に示すように、カバー部材142がヒンジ軸受200から外れて、ヒンジ軸受200が露出した状態となり、後述するように遊技盤取付枠130の着脱作業を行うことができるようになる。
また、図7、11に示すように、カバー部材142の内側であって、透明部材保持枠140を閉じた状態(機枠110と平行な状態)で上述の移動部材210の係合部216に隣接する位置には、係合部216の上側に係合可能なリブ状の突起である移動阻止部材143が形成されている。すなわち、透明部材保持枠140には遊技機100を装飾する装飾部材15が設けられ、カバー部材142と前記装飾部材15を合成樹脂により一体成形し、前記カバー部材142の内壁部に移動阻止部材143を形成している。この移動阻止部材143は、透明部材保持枠140を閉じた状態において、移動部材210の係合部216の上側に係合し、移動部材210が上方向へ移動(嵌脱位置へ移動)することを阻止するものである。これによって、透明部材保持枠140を閉じた状態では、遊技盤取付枠130の着脱ができないこととなり、不正な遊技盤取付枠130の取り外しや、意図しない遊技盤取付枠130の脱落を防止できる。
そして、図12に示すように、透明部材保持枠140を開いた状態にすると、移動阻止部材143が移動部材210の係合部216の上側から退避し、移動部材210が嵌脱位置へ移動可能になる。また、上述したようにカバー部材142自体もヒンジ軸受200から退避した状態となり、移動部材210を手で操作して嵌脱位置に移動させることが可能となる。すなわち、機枠110から遊技盤取付枠130を取り外すときには、必ず透明部材保持枠140を開いた状態にする必要がある。
なお、図13に示すように遊技盤取付枠130に対して透明部材保持枠140が閉じた状態であっても、機枠110に対して遊技盤取付枠130を開放すれば(透明部材保持枠140が遊技盤取付枠130と一緒に機枠110に対して開放した状態となり)、移動阻止部材143は移動部材210の係合部216から退避した状態となる。よって、機枠110に遊技盤取付枠130を取り付ける際に、遊技盤取付枠130に対して透明部材保持枠140を閉じた状態でも、取り付けは可能である。
以上のことから、遊技盤取付枠130に開閉可能に取り付けられ遊技盤1の遊技領域1aを視認可能な開口部を形成するとともに、該開口部を塞ぐ状態で透明部材(ガラス板141)を保持する透明部材保持枠140を備え、上ヒンジ機構180は、機枠110にヒンジ軸受200を、遊技盤取付枠130にヒンジ軸185を設け、且つ、遊技盤取付枠130と透明部材保持枠140とが閉状態で、移動部材210の嵌脱位置への移動を阻止する移動阻止部材143を有し、移動阻止部材143は、透明部材保持枠140に形成され、透明部材保持枠140を開状態にすると移動部材210が嵌脱位置へ移動可能になる。
また、上ヒンジ機構180のヒンジ軸受200は、固定部材201に形成され、ヒンジ軸185の周面に当接する一対の突起(半球状突起207)と、移動部材210に形成され、ヒンジ軸185の周面に当接する軸受け凹部213と、を対向するように配することで形成した軸受け部230を、前後方向に沿って複数有し、移動部材210は、軸受け凹部213がヒンジ軸185の周面に当接可能な支持位置と、軸受け凹部213が支持位置から上方に退避した嵌脱位置と、に移動可能であって、付勢部材(圧縮コイルばね220)によって支持位置側へ付勢され、移動阻止部材143は、移動部材210に形成された係合部216に係合することで、移動部材210の支持位置から嵌脱位置への移動を規制することとなる。
図1に示すように、施錠装置160は、遊技盤取付枠130のヒンジ機構によって軸支されない開放端側に設けられており、フック162と鍵穴161、および両者を連結する図示しないリンク機構を有する。フック162は遊技盤取付枠130の開放端側となる側の裏面に、後方向に延出するように上下2ヶ所設けられている。このフック162は、下側に開口した切欠き163を有しており、この切欠き163が、機枠110のフック162と対向する位置に設けられた受け具170の係合部179に係合することで施錠できるようになっている。また、このフック162は上下方向に移動可能であり、付勢手段によって常に下方向に付勢されていて、フック162が係合部179に係合した状態(施錠状態)を保つようになっている。そして、フック162は鍵穴161と図示しないリンク機構で連結されており、鍵穴161に鍵を入れて回すことでフック162が上方向に動き、フック162の切欠き163が係合部179から外れて施錠が解除されるようになっている。
また、フック162の切欠き163より先端側の下部は、先端に向かって上下幅が狭くなるような傾斜を有しており、遊技盤取付枠130が開放した状態から遊技盤取付枠130を機枠110に押し込むように回動させることで、フック162の先端部の傾斜した部分が係合部179の上端部に当接し、その傾斜に沿ってフック162が上方向に持ち上がるようになっている。そして、フック162の後部の切欠き163が係合部179に達すると、付勢手段の付勢力によってフック162が下方向に移動して係合部179に係合し、施錠された状態となる。
なお、鍵穴161は、遊技盤取付枠130の施錠装置160の一部であるとともに、透明部材保持枠140の施錠装置(図示略)の一部でもあって、鍵穴161に鍵を入れて一方(例えば左回り)に回すと遊技盤取付枠130の施錠が解除され、他方(例えば右回り)に回すと透明部材保持枠140の施錠が解除されるようになっている。
図1,3,14,15に示すように、機枠110の遊技盤取付枠130が軸着される内側面に対向する内側面、すなわち、遊技機100の前面側から見て右側となる機枠110の内側面には、遊技盤取付枠130の開放端側に設けられた施錠装置160のフック162が係合可能な係合部179を有する受け具170が設けられている。受け具170は、遊技盤取付枠130の開放端側の裏面の上下に2ヶ所設けられた施錠装置160のフック162に対向するように、上下2ヶ所設けられているが、このうち、上側の受け具170が、上ヒンジ機構180における、ヒンジ軸185が嵌合する軸受け部230の前後位置に合わせて前後位置を変更可能とされている。
以下、この前後位置を変更可能な上側の受け具170について説明する。
この受け具170は、機枠110に固定される受け具固定部材171と、受け具固定部材171に対して複数段階に前後方向に移動可能な係合部材172とを有する。
受け具固定部材171は略E字形板状の部材であって、機枠110の上下方向に沿って配される主部173と、主部173の上下端に、主部173に対して直交するように接続した受け具位置決め部174,174と、主部173の上下方向の略中央に、主部173に対して直交するように接続した受け具固定部175とを有する。
すなわち、受け具固定部材171の主部173は機枠110の上下方向に沿って配されるとともに後方側に配され、受け具位置決め部174,174と受け具固定部175は互いに平行であって、機枠110の前後方向に沿って配されている。
受け具位置決め部174には、ねじ孔174aが形成されており、これによって受け具固定部材171が遊技盤取付枠130にねじ止めされる。また、受け具位置決め部174には、互いに対向する側の側部に、前後方向に沿って3つの切欠き177,177,177が形成されている。そして、この切欠き177,177,177のいずれかに、後述する係合部材172に形成された凸部176を係合することで、係合部179の前後位置を複数段階に変更できるようになっている。さらに、受け具位置決め部174の端部は、機枠110の段状になった部分に係合するように直角に屈折している。
受け具固定部175には、係合部材172をねじ止めするためのねじ孔175aが形成されているとともに、ここに接する係合部材172の板厚の分だけ、受け部位置決め部174よりも機枠110側に突出して配されるように形成されていて、係合部材172がちょうど一対の受け具位置決め部174,174の間に位置するようになっている。
なお、機枠110には、機枠110側に突出する受け具固定部175を収納可能な凹部である受け具固定部収納凹部113が形成されている。また、この受け具固定部収納凹部113には、受け具固定部175のねじ孔175aと対向する位置に、該ねじ孔175aを貫通したねじが収まるねじ収容部114が形成されている。
係合部材172は、L字形に屈折した板状の部材で、直角に屈折した部分を境に、一方が受け具固定部材171に連結、固定される連結部178、他方が施錠装置160のフック162と係合する係合部179となっている。
連結部178は、上述した一対の受け具位置決め部174の間にちょうど収まる上下幅を有し、上下の端部には、上述の受け具位置決め部174に形成された切欠き177に係合する凸部176が、外側に向かって突出するように形成されている。
また、連結部178の略中央であって、上述の受け具固定部175のねじ孔175aと対向する位置には、ねじを挿通する挿通孔178aが形成されており、この挿通孔178aに機枠110の内側からねじを挿通して受け具固定部175のねじ孔175aに螺合し、締め付けることで、係合部材172を固定できるようになっている。この挿通孔178aは、係合部材172の移動方向である前後方向に沿って延在する長孔になっており、係合部材172の前後位置の変更に対応できるようになっている。
また、連結部178の機枠110の前面側に配される部分は直角に屈折して形成されており、機枠110の左右方向に沿って機枠110の外側方向に延出するように配され、その前方側の面、すなわち係合部材172の前端面をなす面が遊技盤取付枠当接面178bとされている。この遊技盤取付枠当接面178bは、遊技盤取付枠130を機枠110に対して閉鎖した状態において、遊技盤取付枠130の裏面(より詳しくは、後述の不正防止リブ131より内側のリブ(施錠装置160から後方に延びている)の後端部)に当接する部分である。
係合部179は、矩形板状であって、連結部178を受け具固定部材171に固定した際に、機枠110の内側面に対して垂直に、かつ、板面が機枠110の左右方向に沿って機枠110の内側方向へ突出するように配される。そして、この係合部179に遊技盤取付枠130に設けられた施錠装置160のフック162が係合することで、施錠できるようになっている。
遊技盤取付枠130における、上述したフック162の切欠き163の後端部と遊技盤取付枠当接面178bが当接する遊技盤取付枠130の裏面との間の距離は、受け具170における、係合部179の後面と遊技盤取付枠当接面178bとの間の距離と略等しいものとされている。すなわち、遊技盤取付枠130を機枠110に対して閉鎖し施錠した状態においては、係合部179の後面にフック162の切欠き163の後端部が当接するとともに、遊技盤取付枠当接面178bが遊技盤取付枠130の裏面に当接した状態となる。これによって、遊技盤取付枠130は、機枠110に対して閉鎖し施錠した状態において、係合部179の前後位置にかかわらず前後方向への移動が規制されるようになり、ガタつくことがない。
本実施形態ではヒンジ軸受200に前後方向に沿って3つの軸受け部230,230,230を形成したのに合わせて、受け具位置決め部174に前後方向に沿って3つの切欠き177,177,177を形成している。すなわち、ヒンジ軸185を嵌合した軸受け部230の前後位置によって、遊技盤取付枠130の傾斜が変化するので、これに合った位置に係合部179が配されるように受け具位置決め部174の切欠き177が形成されている。よって、遊技盤取付枠130の取付作業時には、ヒンジ軸185を嵌合した軸受け部230に合わせて、係合部材172の凸部176を嵌合させる切欠き177を選択する。なお、このように係合部材172の凸部176を嵌合させる切欠き177を選択する際の補助として、受け具位置決め部174の切欠き177に、ヒンジ軸185を嵌合する軸受け部230に対応する記号を表示するようにしても良い。
なお、下側の受け具170は、矩形板状の係合部179を有し、この係合部179が機枠110の内側面に対して垂直に、かつ、板面が機枠110の左右方向に沿って機枠110の内側方向へ突出するように固定されている。
以上のことから、遊技盤取付枠130の開放端側には、該遊技盤取付枠130を機枠110に施錠するための施錠装置160のフック162が設けられ、機枠110にはフック162が係合可能な係合部179を有する受け具170が設けられ、受け具170は、ヒンジ軸185の軸受け部230への嵌入位置に対応する複数段階に係合部179を前後方向に移動可能に構成したこととなる。
図1に示すように、遊技盤取付枠130の裏面には、後方に向かって突出するリブである不正防止リブ131が、遊技盤取付枠130を機枠110に対して閉鎖した状態において、機枠110の内周面に沿って配設されるように形成されている。
この不正防止リブ131は、遊技盤取付枠130を機枠110に対して閉鎖した状態において、機枠110に収容された状態となり、遊技盤取付枠130と機枠110との隙間を塞いで、この隙間から不正に器具等が挿入されることを防止するものである。
なお、不正防止リブ131の後方への突出幅は、上述のように前後移動可能な係合部179をその可動範囲内で最も前方側の位置に配しても、遊技盤取付枠130を機枠110に対して閉鎖した状態で、少なくとも不正防止リブ131の後端部が機枠110に収容されて、遊技盤取付枠130と機枠110との隙間を塞ぐことができるような突出幅とされている。
次に、以上のような構成を有する遊技機100における、遊技盤取付枠130への透明部材保持枠140の着脱方法および機枠110への遊技盤取付枠130の着脱方法について説明する。
まず、遊技盤取付枠130への透明部材保持枠140の取り付け方法について説明する。なお、ここでは、遊技盤取付枠130は未だ機枠110に取り付けられていない状態であるとする。
上述したように、透明部材保持枠140および遊技盤取付枠130の前面側から見て左側に設けられたヒンジ機構によって両者は回動可能に接続されるようになっている。そして、透明部材保持枠140を遊技盤取付枠130に取り付ける際には、遊技盤取付枠130に対して透明部材保持枠140が開いた状態で行う。
この遊技盤取付枠130に対して透明部材保持枠140が開いた状態とは、例えば、図1に示すような状態(ただし、図1では機枠110に遊技盤取付枠130が取り付けられた状態となっている)であって、図9に示す透明部材保持枠140の裏面側にあるヒンジ機構(ヒンジ軸144)を操作可能な状態である。
透明部材保持枠140を取り付ける際は、まず、遊技盤取付枠130の開口部121の前面側から見て左下部に設けられた図示しないヒンジ軸と、透明部材保持枠140の前面側から見て左下部に形成された図示しない軸受け孔とを、嵌合させることで下側のヒンジ機構を連結する。
次に、透明部材保持枠140の上側のヒンジ機構を連結する。
図9に示した透明部材保持枠140に設けられた上下移動可能なヒンジ軸144を、透明部材保持枠140の内部に収納された状態となるように、図示しない付勢部材の付勢力に抗して下方向に操作し、その位置で保持する。そして、図8に示した遊技盤取付枠130のヒンジ軸形成板182に形成された軸受け孔186の位置にヒンジ軸144を合わせるように、先に連結した下側のヒンジ機構を支点として透明部材保持枠140を移動する。そして、下方向に移動させて保持していたヒンジ軸144の保持を解除すると、ヒンジ軸144は図示しない付勢部材の付勢力によって透明部材保持枠140の上方に突出し、軸受け穴186に嵌合する。これによって、遊技盤取付枠130に対して透明部材保持枠140が回動可能に取り付けられることとなる。
なお、透明部材保持枠140を遊技盤取付枠130から取り外す際は、上述の取付操作と逆の操作を行えばよい。
次に、遊技盤取付枠130の機枠110への取り付け方法について説明する。
ここでは、図3に示す機枠110に取り付けられる前面枠120の主部をなす遊技盤取付枠130に、透明部材保持枠140などの部材が取り付けられた状態となっているものとする。
上述したように、機枠110および遊技盤取付枠130の前面側から見て左側の上下に設けられたヒンジ機構によって両者は回動可能に接続されるようになっている。そして、遊技盤取付枠130を機枠110に取り付ける際には、図1に示すように、機枠110に対して遊技盤取付枠130が斜めを向いた状態(開いた状態)でヒンジ機構を連結する作業を行う。なお、透明部材保持枠140は、遊技盤取付枠130に対して開放した状態であるとする。
初めに、下ヒンジ機構を連結する。
図3に示すように、機枠110には、下ヒンジ機構の一部としてのヒンジ軸111が設けられており、遊技盤取付枠130には、下ヒンジ機構の一部としての図示しない軸受け孔が設けられている。そして、両者を嵌合することで、下ヒンジ機構が連結される。
なお、ここではまだ上ヒンジ機構が連結されていないので、作業員が遊技盤取付枠130を支持しなければ機枠110から脱落してしまう状態であるが、機枠110の下ヒンジ機構が設けられている部分が若干前側に突出しているので、遊技盤取付枠130の一部を載置でき、作業員の負担が軽減されるようになっている。
次に、上ヒンジ機構180を連結する。
機枠110には、上ヒンジ機構180の一部としてのヒンジ軸受200が設けられており、遊技盤取付枠130には上ヒンジ機構180の一部としてのヒンジ軸185が設けられている。
この上ヒンジ機構180の連結作業は、連結された下ヒンジ機構を支点として遊技盤取付枠130を操作し、図6(a)に示すように、ヒンジ軸185をヒンジ軸受200の軸受け部230と対向する側から軸受け部230へ向けて移動させる。なお、下ヒンジ機構のヒンジ軸111と軸受け孔の間には若干の余裕があり、連結された下ヒンジ機構を支点として遊技盤取付枠130を動かすことができる。また、このとき、例えば図12に示すように、機枠110と遊技盤取付枠130を連結する上ヒンジ機構180の機枠110の前面側に突出している部分が、透明部材保持枠140に設けられたカバー部材142の開口部分から挿入されて、カバー部材142内に収納されるようにする。ここで、カバー部材142の外側の壁における、透明部材保持枠140の側方側(透明部材保持枠140の前面側から見て左側)の部分が切り取られていることで、上ヒンジ機構180の突出部分をカバー部材142内に収納する操作が容易になるとともにガイドの役割を果たす。
移動部材210は、押圧部214をなす下面が、軸受け部230が形成された側に向かって下るように傾斜しており、ヒンジ軸185を押圧部214に当接させながら軸受け部230に向かって移動させるのに従い、徐々に移動部材210が上方向に押し上げられ、支持位置から嵌脱位置へ向かって移動する。
ヒンジ軸185を移動部材210の略中央まで移動させたら、前後方向に沿って3つ形成されている軸受け部230のうち、所望の軸受け部230に連続するガイド部215としての溝にヒンジ軸185の先端を入れ、図6(b)に示すように、ヒンジ軸185をガイド部215に沿って軸受け部230方向へ移動させる。
なお、所望の軸受け部230に連続するガイド部215にヒンジ軸185の先端を入れれば、移動部材210が付勢部材220によって下方向に付勢されていることから、容易にガイド部215から外れることなく、確実に軸受け部230に案内される。
ガイド部215に沿って移動したヒンジ軸185が、移動部材210の側端部であって軸受け凹部213が形成された部分の近傍に達すると、移動部材210は完全に押し上げられて嵌脱位置に位置するようになる。そして、ヒンジ軸185が移動部材210の側端部を超え、軸受け部230に達すると、図6(c)に示すように、ヒンジ軸185によって嵌脱位置に押し上げられていた移動部材210が、付勢部材220の付勢力によって下方向へ移動、すなわち支持位置に移動し、ヒンジ軸185が軸受け部230に収容された状態となる。この状態においては、図13に示すように、ヒンジ軸185の一側面に移動部材210の軸受け凹部213が当接し、かつ、ヒンジ軸受形成部203の内側面203bに形成された半球状突起207がヒンジ軸185の周面に当接し、ヒンジ軸185が回動可能に支持される。なお、ここでは一例として、中央にある軸受け部230にヒンジ軸185を嵌合した状態を示している。
以上の作業によって、機枠110と遊技盤取付枠130の上下のヒンジ機構が連結され、機枠110に対して遊技盤取付枠130が回動可能に取り付けられることとなる。
なお、遊技盤取付枠130に対して透明部材保持枠140を閉鎖した状態でも、遊技盤取付枠130を機枠110に取り付けることは可能である。
また、透明部材保持枠140を遊技盤取付枠130から取り外した状態で遊技盤取付枠130を機枠110に取り付け、その後、透明部材保持枠140を遊技盤取付枠130に取り付けるようにしても良い。
次に、受け具170の係合部179の前後位置を、機枠110と遊技盤取付枠130を連結する上ヒンジ機構180における、ヒンジ軸185を嵌合した軸受け部230の位置に合わせて調節する。
まず、図14に示すように、係合部材172の凸部176を、受け具固定部材171の受け具位置決め部174,174に前後方向に沿って3つ形成された切欠き177,177,177のうち、ヒンジ軸185を嵌合した軸受け部230の前後位置に対応した切欠き177に係合させるように係合部材172を配する。なお、図14では一例として、最も後方側にある受け具位置決め部174の切欠き177に、係合部材172の凸部176が係合するようにしている。
係合部材172を所望の位置に配したら、挿通孔178aに挿通したねじを受け具固定部175のねじ孔175aに螺合するとともに締め付け、係合部材172を固定する。これによって、受け具170の係合部179が所望の前後位置に配されることとなる。
以上の作業が完了したら、図2に示すように、遊技盤取付枠130、透明部材保持枠140を閉じ、施錠する。
まず、遊技盤取付枠130の開放された端部を機枠110方向に回動させると、遊技盤取付枠130に設けられた施錠装置160のフック162が受け具170の係合部179に当接する。図1に示すように、このフック162は、先端側の上下幅が狭くなるように、係合部179に当接する下端部が傾斜しており、また、上下移動可能であるが付勢手段によって下方向に付勢されている。よって、遊技盤取付枠130の開放された端部を機枠110方向に押し込むことで、フック162の先端部は自身の傾斜に沿って上方向に持ち上がって係合部179を乗り越え、フック162の後部の切欠き163が係合部179に達すると、付勢手段の付勢力によってフック162が下方向に移動して係合部179に係合する。これによって、機枠110に遊技盤取付枠130が固定されるとともに施錠される。
次に、透明部材保持枠140の開放された端部を遊技盤取付枠130方向に回動して閉じ、施錠する。このとき、図12に示すように、透明部材保持枠140のカバー部材142に設けられている移動阻止部材143が、移動部材210の係合部216から退避した状態から、図11に示すように係合部216の上側に係合した状態となる。これによって、透明部材保持枠140を閉じた状態では、移動部材210が上方向に移動(嵌脱位置に移動)できないこととなり、遊技盤取付枠130を機枠110から外せないようになる。また、このように透明部材保持枠140を閉じた状態では、図10に示すようにカバー部材142、固定部材201のヒンジ軸受形成部203によって、軸受け部230が完全に覆われた状態となり、不正に遊技盤取付枠130を取り外す行為を防止することができる。なお、透明部材保持枠140を遊技盤取付枠130に対して閉鎖した状態で、遊技盤取付枠130を機枠110に取り付けた場合は、図13に示す状態から遊技盤取付枠130を閉じることで、移動阻止部材143が移動部材210の係合部216の上側に係合した状態となる。
以上のように、本発明にかかる遊技機100は、遊技盤取付枠130を機枠110に取り付けるのと同時に、遊技盤取付枠130の傾斜角度の調整もできるので、これらの作業を別々に行うのに比べ、作業効率を向上させることができる。また、機枠110を島設備に固定した後でも遊技盤取付枠130の傾斜角度の調整が可能となる。
次に、遊技盤取付枠130を機枠110から取り外す方法について説明する。
まず、図12に示すように、透明部材保持枠140を開放することで、カバー部材142で覆われていた上ヒンジ機構180を露出させるとともに、移動阻止部材143を移動部材210の係合部216から退避させ、移動部材210の嵌脱位置への移動を可能にする。さらに、遊技盤取付枠130を開放し、図1に示す状態にする。
次に、上ヒンジ機構180の移動部材210を手で押し上げて嵌脱位置に移動させるとともに、下ヒンジ機構を支点として、遊技盤取付枠130をヒンジ軸185が軸受け部230から外れる方向に移動し、上ヒンジ機構180における機枠110と遊技盤取付枠130との連結を解除する。
そして、機枠110に設けられたヒンジ軸111と遊技盤取付枠130の図示しない軸受け孔からなる下ヒンジ機構の連結を解除し、機枠110から遊技盤取付枠130を取り外す。
なお、単に遊技盤取付枠130の傾斜角度を調節するだけの場合は、上ヒンジ機構180の連結を解除した後、所望の軸受け部230にヒンジ軸185を嵌合させる作業および受け具170の係合部179の前後位置の調整作業を行えばよい。
以上のように、本発明にかかる遊技機は、図1に示すように、透明部材保持枠140を大きく開けなければ上ヒンジ機構180の連結を解除できないので、不正な遊技盤取付枠130の取り外しを防止することができる。また、機枠110と略同じ上下幅を有する遊技盤取付枠130を大きく開けなくても、透明部材保持枠140を開放すれば上ヒンジ機構180の連結を解除でき、遊技機100の前方に固定された椅子があっても遊技盤取付枠130の着脱作業や、遊技盤取付枠130の角度調整作業に支障がなく、作業性が向上する。
なお、遊技盤取付枠130を機枠110から取り外す場合に、透明部材保持枠140を開放しなくても、機枠110に対して遊技盤取付枠130を開放すれば取り外すことができる。ただし、この場合は、移動部材210を操作できるようにするために、遊技盤取付枠130を大きく開放する(例えば、機枠110に対して略90度にする)必要がある。
また、本実施形態の遊技機100においては、上ヒンジ機構180は、遊技盤取付枠130にヒンジ軸185を設け、機枠110にヒンジ軸受200を設けるようにしたが、逆に機枠110にヒンジ軸185を設け、遊技盤取付枠130にヒンジ軸受200を設けるようにしても良い。
また、上ヒンジ機構180にのみ前後位置を多段階に調節できるとしたが、下ヒンジ機構のみ、または、上下両ヒンジ機構で同様に前後位置を調節できるようにしても良い。特に、上下のヒンジ機構において前後位置を調節可能とした場合は、より多段階に細かい調整が可能となる。
このうち、上下のヒンジ機構において前後位置を調節可能とする場合は、一方のヒンジ機構に移動部材210を設けず、単に複数の軸受け部(軸受け孔)が形成されているようにしても良い。
また、下ヒンジ機構のみ前後位置を調節可能とする場合は、先に連結する上ヒンジ機構で遊技盤取付枠130を吊るすことができるようにして、下ヒンジ機構の連結作業が容易になるようにしても良い。
さらに、本実施形態の遊技機100においては、機枠110として背板がある箱状の機枠110を使用するとしたが、背板のない枠状の機枠を用いても良い。
また、ヒンジ軸受け形成部の内側面203bに形成される突起を半球状突起207としたが、この形状に限られず突起であればどのような形状でも良い。
以上のような第1の実施形態にかかる遊技機は、島設備に取り付けられ前面が開口した機枠110と、該機枠110に対して上下のヒンジ機構により開閉可能且つ着脱可能に軸着されるとともに遊技領域1aを形成する遊技盤1が取り付けられる遊技盤取付枠130と、を備え、上下のヒンジ機構が、機枠110又は遊技盤取付枠130の一方に設けられたヒンジ軸と、他方に設けられ、ヒンジ軸を回動可能に支持する軸受け部を備えたヒンジ軸受と、からなる遊技機であって、上ヒンジ機構180及び/又は下ヒンジ機構のヒンジ軸受200は、当該ヒンジ軸受200を固定するとともに軸受け部230の一部が形成される固定部材201と、固定部材201の一部の軸受け部230を除く他部の軸受け部230が形成され、ヒンジ軸185を軸受け部230に嵌脱可能な嵌脱位置と軸受け部230がヒンジ軸185を回動可能に支持する支持位置とに移動可能に固定部材201に設けられる移動部材210と、移動部材210を支持位置側に付勢する付勢部材(圧縮コイルばね220)と、を有し、ヒンジ軸受200には、前後方向に複数の軸受け部230が形成され、ヒンジ軸185を複数の軸受け部230のうちの何れか一つの軸受け部230に嵌め込むことにより機枠110に対する遊技盤取付枠130の傾斜角度を調整可能にしている。
従って、ヒンジ軸185を回動可能に支持する軸受け部230の一部は固定部材201に、他部は移動部材210に形成され、移動部材210を支持位置と嵌脱位置とに移動させることで、機枠110と遊技盤取付枠130の着脱が容易になる。
また、移動部材210が付勢部材によってヒンジ軸185を支持する支持位置側に付勢されていることで、不用意に機枠110から遊技盤取付枠130が外れることがない。
また、ヒンジ軸受200には、前後方向に複数の軸受け部230が形成され、ヒンジ軸185を複数の軸受け部230のうちの何れか一つに嵌め込むことで機枠110に対する遊技盤取付枠130の傾斜角度を調整可能にしたことで、遊技盤取付枠130を機枠110に取り付けるという従来の作業をすることにより傾斜調整も同時にできるので作業性が向上する。
また、移動部材210は、上下方向に移動可能で、且つ、軸受け部230に嵌入するヒンジ軸185に押圧され当該移動部材210を支持位置から嵌脱位置側に移動させる押圧部214と、複数の軸受け部230にそれぞれ対応し、ヒンジ軸185を所望の軸受け部230に案内するガイド部215と、を備えている。
従って、移動部材210は、上下方向に移動可能で、且つ、ヒンジ軸185に押圧されて移動部材210を支持位置から嵌脱位置側に移動させる押圧部214と、複数の軸受け部230にそれぞれ対応し、ヒンジ軸185を所望の軸受け部230に案内するガイド部215とを設けたので、ヒンジ軸185を容易に所望の軸受け部230に嵌入させることができる。
また、遊技盤取付枠130の開放端側には、該遊技盤取付枠130を機枠110に施錠するための施錠装置160のフック162が設けられ、機枠110にはフック162が係合可能な係合部179を有する受け具170が設けられ、受け具170は、ヒンジ軸185の軸受け部230への嵌入位置に対応する複数段階に係合部179を前後方向に移動可能に構成している。
従って、受け具170はヒンジ軸185の軸受け部230への嵌入位置に対応する複数段階に、フック162が係合可能な係合部179を前後方向に移動可能に構成したので、係合部179の前後位置の調整が容易かつ確実になり、遊技盤取付枠130を何度も開閉して係合部179の位置を調整する必要がない。
また、遊技盤取付枠130に開閉可能に取り付けられ遊技盤1の遊技領域1aを視認可能な開口部を形成するとともに、該開口部を塞ぐ状態で透明部材(ガラス板141)を保持する透明部材保持枠140を備え、上ヒンジ機構180は、機枠110にヒンジ軸受200を、遊技盤取付枠130にヒンジ軸185を設け、且つ、遊技盤取付枠130と透明部材保持枠140とが閉状態で、移動部材210の嵌脱位置への移動を阻止する移動阻止部材143を有し、移動阻止部材143は、透明部材保持枠140に形成され、透明部材保持枠140を開状態にすると移動部材210が嵌脱位置へ移動可能になる。
従って、透明部材保持枠140に、遊技盤取付枠130と透明部材保持枠140とが閉状態で、移動部材210の嵌脱位置への移動を阻止するとともに、透明部材保持枠140を開状態にすると移動部材210が嵌脱位置へ移動可能になる移動阻止部材143を形成したので、透明部材保持枠140を閉じた状態において、移動部材210を移動することができないので不正行為を防止できる。また、透明部材保持枠140を開放すれば、遊技盤取付枠130がどの位置であっても移動部材210を移動可能となり、遊技盤取付枠130の傾斜調整作業や着脱作業の作業性が格段に向上する。
また、上ヒンジ機構180のヒンジ軸受200は、固定部材201に形成され、ヒンジ軸185の周面に当接する一対の突起(半球状突起207)と、移動部材210に形成され、ヒンジ軸185の周面に当接する軸受け凹部213と、を対向するように配することで形成した軸受け部230を、前後方向に沿って複数有し、移動部材210は、軸受け凹部213がヒンジ軸185の周面に当接可能な支持位置と、軸受け凹部213が前記支持位置から上方に退避した嵌脱位置と、に移動可能であって、付勢部材(圧縮コイルばね220)によって支持位置側へ付勢され、移動阻止部材143は、移動部材210に形成された係合部216に係合することで、移動部材210の支持位置から嵌脱位置への移動を規制している。
従って、固定部材201にヒンジ軸185の周面に当接する一対の突起(半球状突起207)を形成し、移動部材210にヒンジ軸185の周面に当接する軸受け凹部213を形成することで軸受け部230を構成し、移動部材210を軸受け凹部213がヒンジ軸185の周面に当接する支持位置と、上方に退避した嵌脱位置とに移動させることで、機枠110と遊技盤取付枠130の着脱が容易になる。
また、移動部材210が付勢部材(圧縮コイルばね220)によってヒンジ軸185を支持する支持位置側に付勢され、かつ、移動阻止部材143により嵌脱位置への移動を規制されることで、不用意に機枠110から遊技盤取付枠130が外れることがない。
また、ヒンジ軸受200には、前後方向に複数の軸受け部230が形成されているので、ヒンジ軸185を複数の軸受け部230のうちの何れか一つに嵌め込むことで機枠110に対する遊技盤取付枠130の傾斜角度を調整可能となり、遊技盤取付枠130を機枠110に取り付けるという従来の作業をすることにより傾斜調整も同時にできて作業性が向上する。
次に、本発明の第2の実施形態にかかる遊技機について説明する。
本実施形態の遊技機は、基本的には第1の実施形態の遊技機と同様の構成を有しており、以下、第1の実施形態の遊技機と相違する点を中心に説明する。なお、第1の実施形態と同じ構成を有する部分には対応する符号を付した。
本実施形態の遊技機は、図16,17に示すように、上ヒンジ機構180のヒンジ軸受200にあるヒンジ軸受形成部を、ベース部240に対して前後方向に移動可能な可動部材250とし、軸受け部230の前後位置を調節できるようになっている。
ベース部240は、直角に屈折した屈折部を有するL字形板状の部材であって、機枠110に固定するためのねじ孔241が形成されている。そして、機枠110の前面側から見て左上角部には、第1の実施形態の遊技機と同様に、このベース部240を配するためのベース部配設凹部112が形成されている。
なお、本実施形態の遊技機では、このベース部配設凹部112のうち、機枠110の上部に位置する範囲では、ベース部240を機枠110にねじ止めするためのねじ止め部115を残して、機枠110が切り取られて開口部116となっている。これは、後述するように、ベース部240の機枠110側に配される部分に設けられる可動部材250の前後位置を、機枠110の内側から調節可能とするためのものである。
そして、ベース部240の屈折部であって機枠110側に配される部分には、軸受け部230を有する可動部材250を前後方向に移動可能に支持、案内する案内部材242が、屈折部の延在方向に沿って設けられている。この案内部材242も、直角に屈折したL字形板状であって、屈折部分の延在方向に平行な端部が溝状に形成された支持部243となっている。後述するように、可動部材250も直角に屈折したL字形板状であって、可動部材250は案内部材242の内側に重なるように配される。そして、案内部材242の内面であって、直角に屈折した部分から支持部243までの長さはそれぞれ、そこに重なるように配される可動部材250の外面における、直角に屈折した部分から屈折部分の延在方向に平行な端部までの長さにそれぞれ等しくなっている。また、支持部243の溝の幅は、可動部材250の板厚と略同じ幅となっている。すなわち、案内部材242は可動部材250の外側に密着するように配されるとともに、可動部材250の屈折部分の延在方向に平行な端部が、溝状の支持部243にちょうど嵌るようになっていることで、可動部材250を前後方向に移動可能に支持、案内することができる。
また、案内部材242の機枠110の後方向側に配される後端部には、屈折部分の延在方向に対して垂直な板状の固定板244が設けられている。この固定板244には、後述する可動部材250に設けられた前後位置調整部材としてのねじ251を貫通可能な貫通孔が設けられている。
可動部材250は、L字形板状であって、上述のように案内部材242に支持、案内されるようになっている。可動部材250の前端部は、第1の実施形態のヒンジ軸受形成部203と同様の構成を有しており、一部の軸受け部230を形成する半球状突起207が形成されている。また、他部の軸受け部230を形成する移動部材210、付勢部材なども同じように設けられていて、前後方向に沿って複数の軸受け部230が形成されている。そして、可動部材250の後端部には、屈折部分の延在方向と平行に後方へ突出する前後位置調整部材としてのねじ251が設けられている。このねじ251が、案内部材242に設けられた固定板244の貫通孔を貫通するとともに、ナット246,246によって固定板244に固定されることで、可動部材250の前後移動が規制されるようになっている。
以上のような構成を有するヒンジ軸受200は、機枠110の内側から、機枠110上部のベース部配設凹部112が設けられた部分に形成された開口部116を介して、可動部材250の前後位置調整部材としてのねじ251を固定板244に固定しているナット246,246を緩め、所望の前後位置に可動部材250を移動し、再びナット246,246によってねじ251を固定板244に固定することで前後位置を変更することができる。そして、これによって遊技盤取付枠130の傾斜角度を調整できる。特に、ねじ251によって前後位置を調節できるようにしているので、微調整が可能となる。
なお、受け具170にも同様な前後位置調整の機構を備え、係合部179の前後位置も微調整できるようにしても良い。
以上のことから、固定部材201は、機枠110に固定されるベース部240と、ベース部240に対して前後方向にネジ251とナット246により移動可能で一部の軸受け部230を備える可動部材250と、を有し、他部の軸受け部230を有する移動部材210が、可動部材250と一体に移動可能であり、可動部材250を移動させることにより遊技盤取付枠130の傾斜角度を微調整可能にしたこととなる。
従って、固定部材201は、ベース部240とベース部240に対し前後方向に移動可能な可動部材250を有し、移動部材210は可動部材250と一体に移動可能であって、可動部材250を移動させることで遊技盤取付枠130の傾斜角度を微調整可能としたので、遊技盤取付枠130の傾斜角度を確実に所望の角度に調節できる。なお、複数の軸受け部230により遊技盤取付枠130の傾斜を段階的に調整でき、かつ、微調整も可能となる。
なお、本発明の遊技機は、上述の実施形態で示した封入球式遊技機以外でもよく、実球を排出する排出装置を備えるとともに、該排出装置から排出された遊技球および遊技機に隣設された遊技球貸出装置から貸球として排出された遊技球を遊技領域に発射して遊技を行うような遊技機(パチンコ遊技機)であってもよい。また、遊技機は、本実施形態に示されるようなパチンコ遊技機に限られるものではなく、アレンジボール遊技機、雀球遊技機などの遊技球を使用する全ての遊技機を用いることができる。
また、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明を適用した遊技機として例示される封入球式遊技機の透明部材保持枠、遊技盤取付枠を開放した状態を示す斜視図である。 透明部材保持枠、遊技盤取付枠を閉鎖した状態の封入球式遊技機を示す斜視図である。 封入球式遊技機の機枠の斜視図である。 ヒンジ軸受の斜視図である。 ヒンジ軸受の分解斜視図である。 上ヒンジ機構の連結方法を説明するための図である。 遊技盤取付枠の上ヒンジ機構が設けられた部分を示す背面図である。 遊技盤取付枠の背面であって上ヒンジ機構が設けられた部分を示す斜視図である。 透明部材保持枠の背面であって、上ヒンジ機構が配される部分を示す斜視図である。 上ヒンジ機構の前面側から見た斜視図である。 遊技機の上ヒンジ機構が設けられた部分を示す上部断面図である。 図11の状態から透明部材保持枠を開いた様子を示す遊技機の上部断面図である。 図11の状態から遊技盤取付枠を開いた様子を示す遊技機の上部断面図である。 機枠の受け具が設けられた部分を示す斜視図である。 図14の状態から受け具を外した状態を示す分解斜視図である。 第2の実施形態のヒンジ軸受の分解斜視図である 第2の実施形態のヒンジ軸受の側面図である。
符号の説明
1 遊技盤
1a 遊技領域
100 封入球式遊技機(遊技機)
110 機枠
130 遊技盤取付枠
140 透明部材保持枠
141 ガラス板(透明部材)
142 カバー部材
143 移動阻止部材
162 フック
170 受け具
179 係合部
180 上ヒンジ機構
185 ヒンジ軸
200 ヒンジ軸受
201 固定部材
207 半球状突起(突起)
210 移動部材
214 押圧部
215 ガイド部
220 圧縮コイルばね(付勢部材)
230 軸受け部
240 ベース部
246 ナット
250 可動部材
251 ねじ

Claims (6)

  1. 島設備に取り付けられ前面が開口した機枠と、該機枠に対して上下のヒンジ機構により開閉可能且つ着脱可能に軸着されるとともに遊技領域を形成する遊技盤が取り付けられる遊技盤取付枠と、を備え、
    前記上下のヒンジ機構が、前記機枠又は前記遊技盤取付枠の一方に設けられたヒンジ軸と、他方に設けられ、前記ヒンジ軸を回動可能に支持する軸受け部を備えたヒンジ軸受と、からなる遊技機において、
    前記上ヒンジ機構及び/又は下ヒンジ機構のヒンジ軸受は、
    当該ヒンジ軸受を固定するとともに前記軸受け部の一部が形成される固定部材と、
    前記固定部材の一部の軸受け部を除く他部の軸受け部が形成され、前記ヒンジ軸を前記軸受け部に嵌脱可能な嵌脱位置と前記軸受け部が前記ヒンジ軸を回動可能に支持する支持位置とに移動可能に前記固定部材に設けられる移動部材と、
    前記移動部材を支持位置側に付勢する付勢部材と、
    を有し、
    前記ヒンジ軸受には、
    前後方向に複数の軸受け部が形成され、前記ヒンジ軸を前記複数の軸受け部のうちの何れか一つの軸受け部に嵌め込むことにより前記機枠に対する前記遊技盤取付枠の傾斜角度を調整可能にしたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記移動部材は、上下方向に移動可能で、且つ、前記軸受け部に嵌入する前記ヒンジ軸に押圧され当該移動部材を前記支持位置から前記嵌脱位置側に移動させる押圧部と、
    前記複数の軸受け部にそれぞれ対応し、前記ヒンジ軸を所望の軸受け部に案内するガイド部と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記遊技盤取付枠の開放端側には、該遊技盤取付枠を前記機枠に施錠するための施錠装置のフックが設けられ、
    前記機枠には前記フックが係合可能な係合部を有する受け具が設けられ、
    前記受け具は、前記ヒンジ軸の前記軸受け部への嵌入位置に対応する複数段階に前記係合部を前後方向に移動可能に構成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記固定部材は、
    前記機枠に固定されるベース部と、
    前記ベース部に対して前後方向にネジとナットにより移動可能で前記一部の軸受け部を備える可動部材と、
    を有し、
    前記他部の軸受け部を有する前記移動部材が、前記可動部材と一体に移動可能であり、前記可動部材を移動させることにより前記遊技盤取付枠の傾斜角度を微調整可能にしたことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の遊技機。
  5. 前記遊技盤取付枠に開閉可能に取り付けられ前記遊技盤の遊技領域を視認可能な開口部を形成するとともに、該開口部を塞ぐ状態で透明部材を保持する透明部材保持枠を備え、
    前記上ヒンジ機構は、前記機枠に前記ヒンジ軸受を、前記遊技盤取付枠に前記ヒンジ軸を設け、且つ、前記遊技盤取付枠と前記透明部材保持枠とが閉状態で、前記移動部材の前記嵌脱位置への移動を阻止する移動阻止部材を有し、
    前記移動阻止部材は、前記透明部材保持枠に形成され、前記透明部材保持枠を開状態にすると前記移動部材が前記嵌脱位置へ移動可能になることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載の遊技機。
  6. 前記上ヒンジ機構の前記ヒンジ軸受は、
    前記固定部材に形成され、前記ヒンジ軸の周面に当接する一対の突起と、
    前記移動部材に形成され、前記ヒンジ軸の周面に当接する軸受け凹部と、
    を対向するように配することで形成した前記軸受け部を、前後方向に沿って複数有し、
    前記移動部材は、
    前記軸受け凹部が前記ヒンジ軸の周面に当接可能な前記支持位置と、
    前記軸受け凹部が前記支持位置から上方に退避した前記嵌脱位置と、
    に移動可能であって、前記付勢部材によって前記支持位置側へ付勢され、
    前記移動阻止部材は、
    前記移動部材に形成された係合部に係合することで、前記移動部材の前記支持位置から前記嵌脱位置への移動を規制することを特徴とする請求項5に記載の遊技機。
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