図1−図10は、一実施形態である。図1および図2は、遊技機としてのパチンコ機の裏面を示す。図3は、遊技機枠71の裏側を分解して示す。図4は、映写装置1と遊技機枠71とを分解した裏側を示す。図5は、固定具211を分解して示す。図6は固定具211の内部構造の断面を示す。図7は、映写装置1の前側を示す。図8は、遊技機枠71の前側を示す。図9は映写装置1の取り付けられた遊技機枠71の前側と遊技盤110の前側とを示す。図10は、電気系統を示す。
図7を参照し、遊技機をパチンコ機とした映写装置1の前側の構造について説明する。映写装置1は、遮光性合成樹脂からなる前側に開放した箱形の装置筐体2に、投影機3、反射鏡4、スクリーン5を組み付けた、ユニットと呼ばれる単一構造体として形成される。装置筐体2の周縁には、取付部としての装置取付部6が、設けられる。装置取付部6は、映写装置1を、図8に示す遊技機枠71の可動枠75の裏面に、取り付けるための部分である。3個の装置取付部6は、可動枠75の図3に示す3個の映写装置取付部79における台座に嵌め込まれる前側に開口した筒状の嵌合部に囲まれた横長なロック挿入孔19を備える。1個の装置取付部6は、ねじ挿入孔20を備える。投影機3は、投影機筐体の下部に投影光源7を内蔵し、投影機筐体の上下方向中間部に液晶表示器8を内蔵し、投影機筐体の上部に投影レンズ9を焦点調整可能に備え、投影機筐体の外側に、モータで駆動されるシロコタイプのブロワーファンのような空冷機10と、液晶表示器8の投影機制御回路147とを備える。空冷機10は、投影機筐体の内部を空気で冷却する機器である。
そして、装置筐体2の前側から内部の上方に収納された反射鏡4が、装置筐体2における上方から下方に行くに従って徐々に前側から裏側に傾斜する前傾姿勢の裏壁に取り付けられる。これによって、反射鏡4が、装置筐体2の内部の上方に前傾姿勢で取り付けられる。また、投影機3の投影レンズ9が上方で、投影機3の投影光源7が下方となるように、投影機3が、装置筐体2の前側から内部の下方に収納されて装置筐体2に取り付けられる。投影機3が、装置筐体2に取り付けられた後、遮光性合成樹脂よりなる前被覆体11が、投影機3の前側を被覆する格好で、装置筐体2の前部における下部にタッピングスクリューのような止ねじ12で取り付けられる。その後、スクリーン5が、反射鏡4の取り付けられた部分における装置筐体2の前側開口を覆うように、装置筐体2の周壁13の前面に、前側から重ね合わされて接触して搭載される。そして、左右のスクリーン支持体14が、装置筐体2にタッピングスクリューのような止ねじ15で取り付けられることによって、スクリーン5が、左右のスクリーン支持体14で装置筐体2の前面に取り付けられる。これによって、スクリーン5が、周壁13に支持される。
このように、投影機3、反射鏡4、スクリーン5が、装置筐体2に取り付けられた形態において、投影レンズ9の焦点調整が行われる。それには、投影機3の液晶表示器8に直流電源を供給してテスト画像を表示し、投影機3の投影光源7に交流電源を供給する。これによって、投影機3の投影光源7が、光を画像の表示されている液晶表示器8に照射し、その投影光が、投影機3の投影レンズ9で拡大され、その拡大された投影光が、反射鏡4で前側に反射してスクリーン5に上記液晶表示器8で表示されたテスト画像を拡大して映写する。その状態において、例えば、作業者が、手を、前被覆体11の前側から前被覆体11の作業開口部16を経由して装置筐体2の内部に入れて、投影機3の投影レンズ9を回転操作し、上記スクリーン5に映し出されたテスト画像が、焦点の合わされた態様となるように、作業者が、焦点調整を行う。その後、遮光性合成樹脂よりなる蓋体17が、作業開口部16を閉鎖するように前被覆体11に取り付けられる。これによって、箱形の装置筐体2に投影機3と反射鏡4とスクリーン5とを組み付けた単一構造体に形成された映写装置1が、図7に示す格好に構成される。
図8を参照し、パチンコ機における映写装置1の取り付けられる遊技機枠71の前側の構造について説明する。遊技機枠71は、パチンコ店の島と呼ばれる図外の遊技設置構造体に取り付けるための外枠と呼ばれるような金属製の固定枠72を備える。固定枠72は、前後方向に開放された縦長な長方形の空間を囲む額縁形状である。固定枠72の下部前面に設けられた幕板部73には、図10に示す低音用のスピーカー166の低音を幕板部73の裏側から前側に放出する放音孔部74が、左右に設けられる。放音孔部74の裏面には、低音用のスピーカー166が、個別に取り付けられる。固定枠72には、前枠または中枠と呼ばれるような可動枠75が、左側の金属製のヒンジ76で前側横方向に片開き可能にかつ着脱可能(交換可能)に取り付けられる。可動枠75は、前後方向に開放された縦長な長方形の空間を囲む額縁形状の合成樹脂からなる可動枠本体77と、可動枠本体77から内部に延設された合成樹脂からなる遊技主体収納構造体78とを備える。可動枠75が、閉じられた場合、図外のロック機構によって、開閉不能に固定枠72に支持される。可動枠本体77には、パネル枠81および球皿構造体82が、左側に設けられる図外のヒンジで前側横方向に片開き可能に取り付けられる。パネル枠81は、前後方向に開放された窓83を囲む額縁形状である。パネル枠81の裏面には、ガラスまたは合成樹脂からなる光透過性を有する前面パネル84が、窓83を覆う格好で取り付けられる。パネル枠81の裏面上部には、図10に示す中・高音用のスピーカー166が、左右に取り付けられる。このスピーカーの設けられるパネル枠81の部分には、中・高音用のスピーカー166の中・高音をパネル枠81の裏側から前側に放出する図外の放音孔部が、設けられる。
パネル枠81が、閉じられた場合、図外のロック機構によって、開閉不能に、可動枠本体77に支持される。球皿構造体82が、閉じられた場合、ロック機構によって、開閉不能に、可動枠本体77に支持される。可動枠本体77の右縦片には、施錠装置86が、設けられる。可動枠75やパネル枠81および球皿構造体82が、閉じられてロック機構で開閉不能に支持された状態において、遊技店の店員が、図外のキープレート(鍵)を遊技機枠71の前側から施錠装置86の鍵穴87に挿入し、当該キープレートを例えば右側に90度回転操作すると、固定枠72と可動枠75とのロック機構による支持形態が解除される。この支持形態の解除後に、店員が、可動枠75を前側に引くことによって、可動枠75は、ヒンジ76を回転中心として前側に片開きされる。また、上記施錠装置86の鍵穴87に挿入されたキープレートが、例えば左側に90度回転操作されると、可動枠75とパネル枠81とのロック機構による支持形態が解除される。この支持形態の解除後に、店員が、パネル枠81を前側に引くことによって、パネル枠81は、図外のヒンジを回転中心として前側に片開きされる。このように、パネル枠81が、前側に開かれた状態において、店員が、可動枠75の前面のロック解除操作体89を操作すると、可動枠75と球皿構造体82とのロック機構による支持形態が解除される。この支持形態の解除後に、店員が、球皿構造体82を前側に引くことによって、球皿構造体82は、図外のヒンジを回転中心として前側に片開きされる。球皿構造体82の前面には、球収納部90と発射操作機構91とを備える。球収納部90は、遊技に使用する球を受ける上方に開放された形態である。球皿構造体82の裏面には、球を球収納部90に供給する球取入口92と、球収納部90から発射機構103に球を供給する球供給口93とを備える。
遊技主体収納構造体78は、前側に開放された遊技主体収納室95と、遊技主体収納室95の裏壁に前後方向に貫通する中央開口部96とを備える。遊技主体収納室95の左側部には、図9に示す遊技盤110を裏側から前側に押圧する板ばねにより構成された遊技主体押圧部97と、遊技主体押圧部97で前側に押された遊技盤110を前側から受け止める遊技主体受部98とを備える。遊技主体収納室95の右側部には、遊技主体ロック部材99を備える。遊技主体ロック部材99は、遊技主体収納構造体78から前側に突出する台座の中心にロック操作部100を回転可能に備える。ロック操作部100は、台座から前側に突出した操作軸の端部に固定された横長な形態である。
遊技主体収納構造体78における遊技主体収納室95よりも下部における前面には、遊技主体棚101を備える。遊技主体棚101の前面には、発射機構103、発射レール104、ファール球取入口部105、前横樋106を備える。発射レール104は、球皿構造体82の球供給口93から供給された1個の球を受け取る。発射機構103は、電力供給と遮断とを交互に受けることによって、球収納部90から発射レール104に供給された1個の球を図9に示す遊技盤110の遊技領域112に向けて発射する。発射レール104は、発射機構103から発射された球を、図9に示す遊技盤110における発射通路115の入口に誘導する。ファール球取入口部105は、遊技盤110の発射通路115から落下する球を取り込む。ファール球取入口部105に取り込まれた球は、前横樋106を経由して球取入口92に排出される。前横樋106は、可動枠75の裏部に取り付けられた払出機構107から払い出された球を球取入口92に排出する。
図9を参照し、映写装置1と遊技機枠71とが互いに組み立てられた構造と、遊技機枠71に交換可能に取り付けられる遊技主体としての遊技盤110の構造とについて説明する。映写装置1の周壁13が、可動枠75の裏側から中央開口部96に収納され、スクリーン支持体14の前面が、遊技主体収納室95の裏壁の前面と同一面内に位置される。そして、図7に示す映写装置1の装置取付部6のロック挿入孔19が、図3に示す可動枠75の裏側から映写装置取付部79のロック操作体80に挿入され、ロック操作体80が、ロック挿入孔19から裏側に突出した状態において、作業者が、ロック操作体80を例えば右方向に90度回転操作すると、ロック操作体80が、ロック挿入孔19の周りにおける装置取付部6と係合する、また、タッピングスクリューのような止ねじ88が、映写装置1のねじ挿入孔20から図3に示す可動枠75のねじ取付孔85に締結される。これによって、映写装置1が、遊技主体収納構造体78の裏面に取り付けられる。つまり、映写装置1が、可動枠75に取り付けられる。
遊技盤110は、非遊技領域を形成する遮光性合成樹脂からなる周辺飾り構造体111と、周辺飾り構造体111で囲まれた内側の遊技領域112を形成する光透過性合成樹脂からなる板状構造体113とを備える。周辺飾り構造体111は、遊技主体収納室95に格納される方形板状の中央に、前後方向に貫通する丸形開口部114と、丸形開口部114の左側部に前側開放縦溝形状の発射通路115とを備える。発射通路115の左側面と当該左側面から右側に弧状に延長する丸形開口部114の上部弧状側面とには、ステンレスのような金属帯板状の外バンド116が、一連に付設される。
発射通路115の右側面および当該右側面から右側に弧状に延長する丸形開口部114の下部弧状側面は、発射通路115の縦形の底部と丸形開口部114より前方に突出する内バンド117を形成する。内バンド117における下部弧状側面の最下部には、アウト口118を囲むとともに球を遊技盤110の前側から裏側に排出するハートと呼ばれるアウト口部119が、内バンド117から内側に突出した格好に連接される。内バンド117およびアウト口部119は、周辺飾り構造体111と一緒に合成樹脂により形成される。よって、発射通路115以外における外バンド116と内バンド117とが、遊技領域112を囲む丸形開口部114である。アウト口部119は、遊技領域112の最下部に配置される。発射通路115は、発射機構103から発射された球を遊技領域112に案内する通路である。
発射機構103から発射された球を発射通路115から遊技領域112に放出する発射通路115の出口には、戻り球防止弁120が、設けられる。戻り球防止弁120の取付部は、内バンド117の端部に沿うように、周辺飾り構造体111に取り付けられる。戻り球防止弁120は、外バンド116や内バンド117よりも厚さの薄い薄帯板状のステンレスまたは合成樹脂により形成される板ばねである。戻り球防止弁120が、周辺飾り構造体111に取り付けられた場合、戻り球防止弁120は、戻り球防止弁120の取付部の存在する基部から外バンド116の側に位置する先端部に行くに従って、発射通路115の出口から遊技領域112の側に徐々に傾斜する格好になる。戻り球防止弁120の先端は、外バンド116の遊技領域112の側に位置する内側面に接触するかまたは接触する程度に近づいていればよい。この接触する程度は、戻り球防止弁120の先端と外バンド116の内側面との間に1個の球の直径よりも小さい隙間が存在し、遊技領域112から外バンド116の内側面に沿って発射通路115の側に逆行する球が、上記戻り球防止弁120の先端と外バンド116の内側面との間に引っかかることなく通過することもできない範囲であればよい。
そして、発射機構103から発射された球が、発射通路115から戻り球防止弁120を押し開けることによって、戻り球防止弁120の先端部が、外バンド116から離れるように、戻り球防止弁120の取付部を基準として、戻り球防止弁120が、全体的に遊技領域112の側に弾性変形する。そして、戻り球防止弁120を押し開けた球が、戻り球防止弁120から遊技領域112の側に離れることによって、戻り球防止弁120の先端部が、外バンド116に近づくように、戻り球防止弁120が、全体的に図9に示す形態に復元する。このように戻り球防止弁120が、復元した形態において、発射通路115から遊技領域112に発射された球が、遊技領域112から発射通路115の側に逆行してきた場合、当該球が、戻り球防止弁120に衝突し、戻り球防止弁120が、当該球を遊技領域112から発射通路115に取り込まれることを防止して遊技領域112に跳ね返す。
周辺飾り構造体111の下縁部には、不正防止バンド122が、直線的に取り付けられる。不正防止バンド122は、弾性の有る合成樹脂で形成されたものであって、パネル枠81が、閉じられることによって、不正防止バンド122が、前面パネル84の内側面(遊技盤110の側に位置する面)に接触し、遊技者が、ピアノ線や合成樹脂製薄帯板などの不正操作部材を遊技領域112よりも下方の遊技機枠71の前側から遊技機枠71の前面構成部品間の隙間を経由して遊技領域112に挿入しようとした場合、パネルの内側面に接触した不正防止バンド122が、不正操作部材を受け止めて不正操作部材の遊技領域112への侵入を防止する。
周辺飾り構造体111の右側の上下部には、遊技盤110を遊技機枠71に固定するための取付部123が、設けられる。取付部123は、遊技主体収納室95に設けられた遊技主体ロック部材99と係合するロック挿入孔124を備える。周辺飾り構造体111の右側の下部には、証紙台126が、前後方向に開閉可能に設けられる。証紙台126が、周辺飾り構造体111との連結部である図外のヒンジを回転中心として前方に開かれることによって、下部の取付部123が、右周辺飾り構造体111の前側から見える格好となる。そして、証紙台126が、上記ヒンジを回転中心として後方に閉じられ、証紙台126が、証紙台受部127で受け止められることによって、取付部123が、証紙台126で覆われて周辺飾り構造体111の前側から見えなくなる。閉じられた証紙台126の前面には、図外の証紙が、貼り付けられる。証紙は、遊技盤110が、組合の検査に合格して販売の認可を受けたことを証明するものである。
遊技領域112を形成する光透過性合成樹脂からなる板状構造体113には、センター飾り131、一般入賞部品132、作動入賞部品133、始動入賞部品134、可変入賞部品135、遊技釘136などの遊技部品が、周辺飾り構造体111の発射通路115を除く丸形開口部114で囲まれた光透過性を有する遊技領域112に取り付けられる。一般入賞部品132は、球を遊技領域112から取り込み、当該取り込んだ球を遊技領域112の裏側に排出する、取込形である。一般入賞部品132の内部には、図10に示す一般入賞球検出器155を備える。作動入賞部品133は、球を遊技領域112から取り込み、当該取り込んだ球を遊技領域112の裏側に取り込むことなく、遊技領域112に排出する、通過形である。作動入賞部品133の内部には、図10に示す作動入賞球検出器156を備える。始動入賞部品134は、一対の羽根137の下部を回転中心とし、一対の羽根137を図10に示す始動駆動源161で左右方向に開閉する電動チューリップと呼ばれる構造である。始動入賞部品134は、球を遊技領域112から取り込み、当該取り込んだ球を遊技領域112の裏側に排出する、取込形である。
始動入賞部品134の左右一対の羽根137は、閉じた場合でも、球を受け入れ得る形態、受け入れない形態のいずれでも適用できる。始動入賞部品134の内部には、図10に示す始動入賞球検出器157を備える。可変入賞部品135は、横長な長方形状の開閉体138の下部を回転中心とし、開閉体138を図10に示す可変駆動源162で前後方向に開閉するアタッカーまたは大入賞口と呼ばれる構造である。可変入賞部品135の開閉体138で閉じたり開かれたりする空洞形状の球受入部の内部には、カウントスイッチと呼ばれる図10に示す普通入賞球検出器158と、Vスイッチと呼ばれる図10に示す特定入賞球検出器159とを備える。可変入賞部品135の球受入部に取り込まれた球は、普通入賞球検出器158または特定入賞球検出器159を通過した後に遊技盤110の裏側に排出される。よって、可変入賞部品135は、取込型である。遊技盤110の裏面には、一般入賞部品132、始動入賞部品134、可変入賞部品135、アウト口118から遊技盤110の裏側に排出された球を下方に誘導して排出する集合樋139が、設けられる。
遊技盤110を遊技機枠71に取り付ける場合、遊技盤110の遊技領域112が、前側に向けられ、遊技盤110が、遊技機枠71の前側から遊技主体収納室95に挿入され、遊技盤110の下部が、遊技主体棚101の上に載せられ、遊技盤110の左側部が、遊技主体受部98と遊技主体押圧部97とで前後方向から挟まれた後、遊技盤110の右側部が、後側に押され、遊技主体ロック部材99のロック操作部100が、取付部123のロック挿入孔124に後側から挿入されて前側に突出した状態において、作業者が、ロック操作部100を例えば右方向に90度回転操作すると、ロック操作部100が、ロック挿入孔124の周りにおける取付部123と係合し、遊技盤110が、可動枠75に取り付けられる。遊技盤110が、取り付けられた後、可動枠75が、閉じられ、球皿構造体82が、閉じられる。
これによって、映写装置1のスクリーン5の前側に遊技盤110の無色の光透過性合成樹脂からなる板状構造体113が、非接触に配置される。そして、遊技盤110の板状構造体113から前側に突出したセンター飾り131と一般入賞部品132と作動入賞部品133と始動入賞部品134と可変入賞部品135および遊技釘136などの遊技部品が、スクリーン5の前側に配置され、遊技盤110の丸形開口部114が、スクリーン5の前側に対向して配置される。そして、図7に示す投影機3の液晶表示器8が、電気的に画像を表示し、投影機3の投影光源7が、電気的に光を画像の表示されている液晶表示器8に照射し、その投影光が、投影機3の投影レンズ9で拡大され、その拡大された投影光が、反射鏡4で前側に反射してスクリーン5の全域に上記液晶表示器8で表示された画像を拡大して映写し、遊技機枠71の前側から遊技者が、スクリーン5に映し出された画像を閉じられたパネル枠81の前面パネル84と遊技盤110の丸形開口部114および光透過性合成樹脂からなる板状構造体113を通して見ることをできる。
また、遊技者が、球皿構造体82の球収納部90に球を入れ、発射操作機構91および電気系統が、電気的に起動した状態において、人が、発射操作機構91を操作すると、発射機構103が、発射操作機構91から出力された操作量に応じた発射力で例えば1分間に1から100発未満までの所定数の間隔で駆動し、この発射機構103が、球収納部90から発射レール104に供給された球を1個ずつ遊技盤110の発射通路115に向けて発射する。この発射通路115に発射された球が、発射通路115から戻り球防止弁120を押し開けて遊技領域112に到達した後に遊技領域112を流下する過程において、一般入賞部品132や始動入賞部品134あるいは可変入賞部品135に入賞すると、一般入賞部品132や始動入賞部品134あるいは可変入賞部品135に入賞した球が、遊技盤110の裏側に排出される一方、それぞれの入賞に対応する賞球としての球が、払出機構107から球収納部90に払い出される。一般入賞部品132や始動入賞部品134あるいは可変入賞部品135に入賞しないで遊技領域112の最下部に流れた球は、アウト口118に取り込まれた遊技盤110の裏側に排出される。これによって、遊技者は、スクリーン5に映し出された画像を遊技領域112の全域に見ながら遊技領域112に行き交う球の動きを見ることができる。
図10を参照し、パチンコ機の映写および遊技に必要な電気部品の全系統について説明する。電源装置145のプラグがパチンコ店の島電源と呼ばれる交流100ボルトを交流24ボルトに変換して出力する図外の店側電源装置に接続され、電源装置145の電源スイッチが投入されると、電源装置145が店側電源装置から供給された交流電源を投影機駆動回路146に出力するとともに店側電源装置から供給された交流電源を直流電源に変換する。投影機駆動回路146は、交流電源を直流電源に変換して投影機制御回路147に出力する。電源装置145は上記変換した直流電源を主制御装置148と複合制御装置149と図柄制御装置150と払出制御装置151と発射制御装置152とからなる遊技制御装置に供給する。これによって、投影機制御回路147と主制御装置148と複合制御装置149と図柄制御装置150と払出制御装置151および発射制御装置152のそれぞれに格納されたマイクロコンピュータが起動し、図柄制御装置150が画像制御信号を投影機制御回路147に出力し、投影機制御回路147が図柄制御信号に基づき液晶表示器8を駆動し、液晶表示器8が図柄制御信号に対応する画像を表示する一方、投影機制御回路147が投影光源7を点灯し、投影光源7が光を画像の表示されている液晶表示器8に照射し、投影光が投影機3の投影レンズ9で拡大され、拡大された投影光が反射鏡4で前側に反射してスクリーン5に上記液晶表示器8で表示された画像を拡大して映写する。
主制御装置148には、入力機器と出力機器とが配線で接続される。入力機器は、一般入賞球検出器155と作動入賞球検出器156と始動入賞球検出器157と普通入賞球検出器158および特定入賞球検出器159などである。出力機器は、始動駆動源161と可変駆動源162と遊技店の管理を行うホールコンピュータ163などである。複合制御装置149は主制御装置148と配線で接続され、複合制御装置149には表示灯165およびスピーカー166などの出力機器が配線で接続される。表示灯165は、図9に示す遊技機枠71の前部または遊技盤110の前部に設けられ、点灯、点滅、消灯で遊技演出を行う部品である。スピーカー166は音で遊技演出を行う部品である。
払出制御装置151は主制御装置148と配線で接続され、払出制御装置151には、図9に示す払出機構107の払い出される球を検出する払出球検出器167と払出機構107のタンク108の側に球切れの発生があることを検出する球切れ検出器168および払出機構107の球皿構造体82の側に球が満タンであることを検出する満タン検出器169などの入力機器と、払出機構107の球を払い出す動作を行ったり停止したりする払出駆動源170としての出力機器とが配線で接続される。満タン検出器169は、図1の満タン検出装置143に設けられる。発射制御装置152は払出制御装置151と配線で接続される。発射制御装置152には、発射操作機構91の球の発射を停止するための発射停止検出器171と発射操作機構91への遊技者による操作量を可変抵抗値として出力する可変抵抗器172および発射操作機構91への遊技者の接触を検出する接触検出器173などの入力機器と、発射機構103の発射駆動源174としての出力機器とが配線で接続される。
そして、投影機駆動回路146、投影機制御回路147、遊技制御装置が電気的に起動した状態において、一般入賞球検出器155が一般入賞検出信号を主制御装置148に出力すると、主制御装置148が一般入賞検出信号に対応して定められて賞球払出数を含む賞球払出信号を払出制御装置151に出力し、払出制御装置151が払出駆動源170を駆動する。これによって、図2に示す払出機構107のスプロケットのような払出体144が回転を開始し、払出機構107が賞球としての球を払い出す。この払い出された球は、縦樋142を経由して図9に示す球皿構造体82の球収納部90に排出される。作動入賞球検出器156が作動入賞検出信号を主制御装置148に出力すると、主制御装置148が作動入賞による抽選処理を実行した結果とともに作動入賞による演出開始信号を複合制御装置149に出力し、複合制御装置149が演出開始信号に基づく普図変動開始信号を図柄制御装置150に出力し、図柄制御装置150が普図変動開始信号に基づく例えば「0」−「9」までの複数の普通図柄データおよび普図変動データを投影機制御回路147に出力する。これによって、投影機制御回路147が液晶表示器8における表示画面に割り当てられた普通図柄表示領域に複数の普通図柄を可変表示するように液晶表示器8を制御する。普通図柄が液晶表示器8に表示される場合、投影機制御回路147は普通図柄表示領域における普通図柄以外の画像を陰面処理する。これによって、スクリーン5に表示された普通図柄と画像とが、重ならず、見やすくなる。
主制御装置148は演出開始信号を複合制御装置149に出力した時点からの経過時間を計測し、計測した経過時間が主制御装置148に定められた普図変動時間に到達すると、作動入賞による抽選処理の結果とともに演出停止信号を複合制御装置149に出力し、複合制御装置149が演出停止信号に基づく普図変動停止信号を図柄制御装置150に出力し、図柄制御装置150が抽選処理の結果を反映した普通図柄確定データを投影機制御回路147に出力する。これによって、投影機制御回路147が普通図柄表示領域に抽選処理の結果を反映した普通図柄を停止表示するように液晶表示器8を制御する。上記主制御装置148が複合制御装置149に演出停止信号と一緒に出力抽選処理の結果が当たりである場合、上記液晶表示器8が例えば「7」の普通図柄を当たりで停止表示する時期に、主制御装置148は始動駆動源161を所定回数と所定時間とで駆動する。これによって、図9の始動入賞部品134の羽根137が上記所定回数と所定時間とに基づき開閉する。当たりで停止表示される普通図柄は、同じ普通図柄を2つ並べた形態でもよい。
始動入賞球検出器157が始動入賞検出信号を主制御装置148に出力すると、主制御装置148が始動入賞による抽選処理を実行した結果とともに始動入賞による演出開始信号を複合制御装置149に出力し、複合制御装置149が演出開始信号に基づく特図変動開始信号を図柄制御装置150に出力し、図柄制御装置150が特図変動開始信号に基づく例えば「0」−「9」や「絵図柄」などの複数の特別図柄データおよび特図変動データを投影機制御回路147に出力する。これによって、投影機制御回路147が液晶表示器8における表示画面に割り当てられた特別図柄表示領域に複数の特別図柄を可変表示するように液晶表示器8を制御する。特別図柄が液晶表示器8に表示される場合、投影機制御回路147は特別図柄表示領域における特別図柄以外の画像を陰面処理する。これによって、スクリーン5に表示された特別図柄と画像とが、重ならず、見やすくなる。
主制御装置148は演出開始信号を複合制御装置149に出力した時点からの経過時間を計測し、計測した経過時間が主制御装置148に定められた特図変動時間に到達すると、始動入賞による抽選処理の結果とともに演出停止信号を複合制御装置149に出力し、複合制御装置149が演出停止信号に基づく特図変動停止信号を図柄制御装置150に出力し、図柄制御装置150が抽選処理の結果を反映した特別図柄確定データを投影機制御回路147に出力する。これによって、投影機制御回路147が特別図柄表示領域に抽選処理の結果を反映した特別図柄を停止表示するように液晶表示器8を制御する。
前記主制御装置148が複合制御装置149に演出停止信号と一緒に出力抽選処理の結果が当たりである場合、上記液晶表示器8が例えば同じ特別図柄を3個一列に並べた形態のように当たりで停止表示する時期に、主制御装置148は可変駆動源162を所定回数と所定時間とで駆動する。上記当たりで停止表示される特別図柄は、3個に限定されるものではなく、1個、2個、4個以上であってもよい。上記可変駆動源162の駆動によって、図9に示す可変入賞部品135の開閉体138が上記所定回数と所定時間とに基づき開閉する。この可変入賞部品135による動作が大当たり遊技である。即ち、開閉体138の開放中に可変入賞部品135に取り込まれた球は、普通入賞球検出器158または特定入賞球検出器159のいずれかで検出される。主制御装置148は、開閉体138の開放経過時間をカウントアップし、普通入賞球検出器158から普通入賞信号が入力されるごとに普通入賞個数をカウントアップする。そして、開放経過時間によるカウントアップ値が主制御装置148に設定された例えば30秒のような設定開放時間に到達するか、または、普通入賞個数によるカウントアップ値が主制御装置148に設定された例えば10個のような設定普通入賞個数に到達すると、主制御装置148が可変駆動源162を停止する。
これによって、可変入賞部品135の開閉体138が閉じる。この1回の開閉体138の開放中において、主制御装置148は、特定入賞球検出器159から特定入賞信号が入力されると、当該開閉体138における1回の開閉終了後に、開閉体138を再び1回開閉するために可変駆動源162を駆動するとともに、ラウンド遊技の継続回数を1回としてカウントアップする。この特定入賞信号で開閉体138が再び1回開閉するランド遊技は、上記ラウンド遊技の継続回数によるカウントアップ値が主制御装置148に設定された例えば16回のような設定継続回数に到達するまで繰り返され、1回の大当たり遊技が終了する。また、上記普通入賞信号および特定入賞信号の入力ごとに、主制御装置148は、普通入賞信号または特定入賞信号に対応して定められて賞球払出数を含む賞球払出信号を払出制御装置151に出力し、払出制御装置151が払出駆動源170を駆動し、図9に示す払出機構107が賞球としての球を球皿構造体82の球収納部90に払い出す。
図3を参照し、可動枠75の裏側に取り付けられる各構成部品の構造と映写装置1の裏側に取り付けられる各構成部品の構造とについて説明する。遊技機枠71は、中央開口部96の周囲に、映写装置取付部79を備える。3個の映写装置取付部79は、遊技主体収納室95の縦壁から裏側に突出する台座の中心にロック操作体80を回転可能に備える。ロック操作体80は、台座から裏側に突出した操作軸の端部に固定された横長な形態である。1個の映写装置取付部79は、遊技主体収納室95の縦壁から裏側に突出する支柱の中心にねじ取付孔85を備える。可動枠75の裏部、具体的には、遊技主体収納構造体78の裏面の上部には、タンク108と裏横樋141と払出機構107とが、左右に並べられて取り付けられる。タンク108は、遊技設置構造体の補給系統から供給された球を貯蔵し、貯蔵した球を払出機構107の球払出動作に伴い裏横樋141から払出機構107に供給する部品である。遊技主体収納構造体78の裏面におけるヒンジ76の側に位置する側部には、縦樋142と満タン検出装置143と払出制御装置151と発射制御装置152とが、取り付けられる。満タン検出装置143の球出口は、遊技主体収納構造体78の前横樋106の球入口に接続される。
満タン検出装置143よりも上方における遊技主体収納構造体78の裏面におけるヒンジ76の側に位置する側部には、縦樋取付部176が、上下に位置し、前方に開放された筒状に突出する形態に設けられる。縦樋142は、払出機構107から払い出された球を下方の満タン検出装置143に誘導するものであって、縦樋142から外側に突出する縦樋142の取付足177には、前後方向に貫通する取付孔178が、設けられる。固定具179が取付孔178に取り付けられた状態において、取付足177より前側に突出した固定具179が縦樋取付部176に押し込まれることによって、縦樋142が、払出機構107の球出口と満タン検出装置143の球入口とに接続されつつ、遊技主体収納構造体78の裏面に取り付けられる。そして、タンク108と裏横樋141および払出機構107に球が、供給されている状態において、払出機構107に内蔵されたスプロケットのような払出体144が、図10に示す払出駆動源170で駆動されると、払出機構107が、賞球または貸球としての球を払い出し、この払出機構107から払い出された球は、縦樋142と満タン検出装置143および前横樋106を経由して図9に示す球皿構造体82の球収納部90に払い出される。
縦樋142の裏面には、上方の中継端子板取付部200と下方の係合部195とを備える。中継端子板取付部200は、縦樋142の裏面から裏側に突出し、前方に開放された筒状である。縦樋142の裏面は、縦樋142の裏面から裏側に突出し、上方に開口された形態である。縦樋142の裏面には、図10に示すホールコンピュータ163を配線で接続するための外部端子板180が、設けられる。外部端子板180は、下部に係合部184を備え、上部に取付足181を備える。取付足181には、前後方向に貫通する取付孔182が、設けられる。そして、固定具183が取付孔182に取り付けられ、係合部184が縦樋142の係合部195に上方から嵌め込まれ、取付足181より前側に突出した固定具183が縦樋142の中継端子板取付部200に押し込まれることによって、外部端子板180が、縦樋142の裏面に取り付けられる。
装置筐体2の裏面に取り付けられる映写装置1における各構成部品の構造について説明する。反射鏡4(図7参照)の取り付けられる部分における装置筐体2の前傾姿勢となった裏壁の上部には、電源装置145がタッピングスクリューのような固着具としての止ねじ185で取り付けられる。反射鏡4の取り付けられる部分における装置筐体2の前傾姿勢となった裏壁の下部には、合成樹脂からなる単一構成の制御取付基板18がタッピングスクリューのような止ねじ186で取り付けられる。制御取付基板18は、上下の主制御装置係合部187と上下の主制御装置取付部188と上下の複合制御装置係合部189と上下の複合制御装置取付部190とを備える。主制御装置係合部187は、制御取付基板18の左右方向中間に位置し、左側に開口した形態で、制御取付基板18の裏面から裏側に突出する。主制御装置取付部188は、制御取付基板18の左側に位置し、裏側に開口した筒状で、制御取付基板18の裏面から裏側に突出する。複合制御装置係合部189は、制御取付基板18の左右方向中間に位置し、右側に開口した形態で、制御取付基板18の裏面から裏側に突出する。複合制御装置取付部190は、制御取付基板18の右側に位置し、裏側に開放された筒状で、制御取付基板18の裏面から裏側に突出する。
主制御装置148は、上下の係合部191と上下の取付足192とを備える。係合部191は、主制御装置148の右側部から右側に突出する。取付足192は、主制御装置148の左側部から左側に突出する。取付足192は、前後方向に貫通する取付孔193を備える。そして、固定具194が取付孔193に取り付けられ、係合部191が主制御装置係合部187に左側から嵌め込まれ、取付足192より前側に突出した固定具194の先端部が主制御装置取付部188に押し込まれることによって、主制御装置148が、制御取付基板18の裏面の左半部に取り付けられる。複合制御装置149は、上下の係合部196と上下の取付足197とを備える。係合部196は、複合制御装置149の左側部から右側に突出する。取付足197は、上下に位置し、複合制御装置149の左側部から左側に突出する。取付足197は、前後方向に貫通する取付孔198を備える。そして、固定具199が取付孔198に取り付けられ、係合部196が複合制御装置係合部189に右側から嵌め込まれ、取付足197より前側に突出した固定具199の先端部が複合制御装置取付部190に押し込まれることによって、複合制御装置149が、制御取付基板18の裏面の左半部に取り付けられる。
投影機3(図7参照)の取り付けられる部分における装置筐体2の垂直姿勢となった裏壁には、図柄制御装置取付部201が設けられる。図柄制御装置取付部201は、装置筐体2の垂直姿勢となった裏壁の上側で左右に位置し、裏側に開口した筒状で、装置筐体2の垂直姿勢となった裏壁の裏面から裏側に突出する。図柄制御装置150は、左右の取付足202を備える。取付足202は、図柄制御装置150の上部から上方に突出する。取付足202は、前後方向に貫通する取付孔203を備える。そして、固定具204が取付孔203に取り付けられ、取付足202より前側に突出した固定具204の先端部が、図柄制御装置取付部201に押し込まれることによって、図柄制御装置150が、装置筐体2の裏面の下部に取り付けられる。
満タン検出装置143よりも下部における遊技主体収納構造体78の裏面には、上下の払出制御装置取付部206を備える。払出制御装置取付部206は、裏側に開口した筒状で、遊技主体収納構造体78の裏面から裏側に突出する。払出制御装置151は、上下の取付足207を備える。取付足207は、払出制御装置151の右側部から前側に突出する。取付足207の前側から左側に突出する先端部には、前後方向に貫通する取付孔208を備える。そして、固定具209が取付孔208に取り付けられ、取付足207の先端部より前側に突出した固定具209の先端部が、払出制御装置取付部206に押し込まれることによって、払出制御装置151が、遊技機枠71における可動枠75の裏面の下部に取り付けられる。遊技に必要な部品として遊技機枠71に設けられる縦樋取付部176および払出制御装置取付部206は、遊技機枠71に設けられた枠側取付部である。取付足177;181;192;197;202;207が部品に設けられた部品側取付部である。主制御装置係合部187と主制御装置取付部188と複合制御装置係合部189と複合制御装置取付部190および図柄制御装置取付部201が、装置筐体2の裏面に設けられた筐体側取付部である。
図4を参照し、映写装置1の遊技機枠71への組立方について説明する。遊技機枠71における遊技主体収納構造体78の裏面の上部には、タンク108と払出機構107とが、左右に並べられて取り付けられる。遊技主体収納構造体78の裏面におけるヒンジ76の側に位置する側部には、外部端子板180を備えた縦樋142と、満タン検出装置143と払出制御装置151と発射制御装置152とが、取り付けられる。払出制御装置151は、満タン検出装置143と発射制御装置152とを裏側から覆う格好で、遊技主体収納構造体78に取り付けられる。その理由は、払出制御装置151が、カード端子を備える。カード端子は、プリペイドカードで球貸を行うためのカードユニットからの配線を払出制御装置151に接続するためコネクタより形成される。よって、払出制御装置151が、満タン検出装置143と発射制御装置152とを裏側から覆う格好で、遊技主体収納構造体78に取り付けられれば、カード端子とカードユニットからの配線とを接続する場合、満タン検出装置143と発射制御装置152とが作業の邪魔とならず、カード端子とカードユニットからの配線との接続作業が容易となる。
映写装置1における装置筐体2の裏面には、電源装置145と主制御装置148と複合制御装置149と図柄制御装置150および図1に示す投影機駆動回路146が取り付けられる。そして、電源装置145と主制御装置148と複合制御装置149と図柄制御装置150および投影機駆動回路146の取り付けられた映写装置1が、遊技機枠71の裏面に次のように取り付けられる。映写装置1の周壁13が、可動枠75の方向である前側に向けられ、映写装置1の装置取付部6のロック挿入孔19が、可動枠75の裏側から映写装置取付部79のロック操作体80に挿入され、ロック操作体80が、ロック挿入孔19から裏側に突出した状態において、作業者が、ロック操作体80を例えば右方向に90度回転操作すると、ロック操作体80が、ロック挿入孔19の周りにおける装置取付部6と係合する、また、タッピングスクリューのような止ねじ205が、映写装置1のねじ挿入孔20から可動枠75のねじ取付孔85に締結される。これによって、映写装置1が、遊技主体収納構造体78の裏面に取り付けられる。
図5を参照し、図3に示した固定具179;183;194;199;204;209に相当する固定具211の構造について説明する。固定具211は、市販品であって、係合具222と操作具223とを備える。係合具222および操作具223は、互いに別々に形成される。係合具222は、前後方向に貫通する中心孔224を有する円筒本体225の一端部に受部226を備え、円筒本体225の他端部に掛止部227を備える。受部226と掛止部227との間における円筒本体225の外周面は、受部226の外径と掛止部227の外径との双方よりも細い、くびれ部228として形成される。受部226は円筒本体225の一端部より軸心方向の外側に開口する皿状である。掛止部227は、割溝229によって、周方向に独立した複数の片持ち梁のような弾性片として形成される。割溝229は、掛止部227の他端部とくびれ部228との間を、軸心方向と直径方向とに切り欠かれている。掛止部227を構成する各弾性片の中心孔224を囲む内面には、突起230が、軸心方向に向けて突出する。操作具223は、棒本体231の一端部に鍔232とくびれ部233と摘み234とを備え、棒本体231の他端部に係合溝235を備える。棒本体231は、受部226の方向から中心孔224に挿入されるとともに、中心孔224に挿入された場合に突起230を中心孔224の径方向外側に押して掛止部227を押し広げる、太さである。鍔232は、棒本体231の外径よりも大きな外径であって、受部226における周壁で囲まれた内部に取り込まれる大きさである。くびれ部233は、鍔232から同軸状に突出し、鍔232と摘み234との双方よりも細い。摘み234は、摘み234から同軸状に突出し、くびれ部233と鍔232との双方よりも太い円盤形状である。
図6を参照し、固定具211による被取付部材241の相手側部材242への取付構造について説明する。図6において、被取付部材241は、図3に示す縦樋142の取付足177、外部端子板180の取付足181、主制御装置148の取付足192、複合制御装置149の取付足197、図柄制御装置150の取付足202、払出制御装置151の取付足207に相当する。被取付部材241に設けられた取付孔243は、図3に示す取付足177に設けられた取付孔178、取付足181に設けられた取付孔182、取付足192に設けられた取付孔193、取付足197に設けられた取付孔198、取付足202に設けられた取付孔203、取付足207に設けられた取付孔208に相当する。相手側部材242は、図3に示す装置筐体2と制御取付基板18と縦樋142および遊技主体収納構造体78に相当する。相手側部材242に設けられた取付部244は、図3に示す主制御装置取付部188と複合制御装置取付部190と図柄制御装置取付部201と発射制御装置取付部206と縦樋取付部176および図外の継端子板取付部に相当する。
図6のa図に示すように、係合具222のくびれ部228が、被取付部材241の裏側から取付孔243に嵌め込まれることによって、受部226と掛止部227とが、取付孔243の周囲における被取付部材241を挟む格好となり、係合具222が、被取付部材241に取り付けられる。そして、操作具223の棒本体231が、係合具222の受部226の方向から中心孔224に挿入されることによって、係合溝235が、突起230に嵌め込まれた格好となり、操作具223が、係合具222に取り付けられる。これによって、固定具221が被取付部材241に取り付けられる。この被取付部材241に取り付けられた固定具221の被取付部材241より裏側に突出した先端部としての係合具222における掛止部227が、相手側部材242に設けられた後方に開口した筒状の取付部244の内部に挿入され、係合具222の周囲における相手側部材242の前面が取付部244の裏面である端面に接触される。
次に、図6のb図に示すように、人が、操作具223の摘み234を裏側から前側に押すことによって、上記突起230と係合溝235との嵌まり合いが解除され、棒本体231が中心孔224の内部を前側である奥に進入する。これに伴い、棒本体231の外周面が、突起230を中心孔224の径方向外側に押して、掛止部227を押し広げる。この中心孔224の径方向外側に押し広げられた掛止部227が、取付部244を径方向外側に突っ張るように、取付部244に接触する。これによって、固定具221が取付部244に押し込まれた形態となり、被取付部材241が、相手側部材242に、固定具221で、取り付けられる。
図1および図2を参照し、映写装置1の取り付けられた遊技機枠71の裏側の構造について説明する。遊技機枠71の裏側の構造は、次のような形態である。タンク108と払出機構107と裏横樋141と縦樋142と外部端子板180と満タン検出装置143と払出制御装置151および発射制御装置152が、遊技機枠71の可動枠75における遊技主体収納構造体78の裏面に、取り付けられる。よって、タンク108と払出機構107と裏横樋141と縦樋142と外部端子板180と満タン検出装置143と払出制御装置151および発射制御装置152が、遊技に必要な部品として遊技機枠71に設けられる映写装置1の周囲の裏面に取り付けられる枠側部品である。投影機駆動回路146と主制御装置148と複合制御装置149と図柄制御装置150が、装置筐体2の裏面に、取り付けられる。縦樋142と外部端子板180と払出制御装置151と主制御装置148と複合制御装置149と図柄制御装置150が、固定具179;183;194;199;204;209で、装置筐体2と制御取付基板18と遊技主体収納構造体78および縦樋142に個別に取り付けられる。よって、電源装置145と主制御装置148と複合制御装置149と図柄制御装置150と投影機駆動回路146が、映写および遊技の制御に必要な部品として装置筐体2の裏面に設けられる筐体側部品である。
よって、実施形態の構造によれば、図1および図2において、人が、遊技機枠71の裏側からロック操作体80を回転操作することで、投影機駆動回路146と主制御装置148と複合制御装置149および図柄制御装置150を背負った映写装置1を、遊技機枠71の裏面に取り付けたり、遊技機枠71の裏面から取り外したりすることができるという利点がある。人が、図6に示す操作具223を、図6に矢印X1;X2で示す前後方向に操作することによって、主制御装置148と複合制御装置149および図柄制御装置150を、遊技機枠71の裏面に取り付けられた映写装置1の裏面に取り付けたり、遊技機枠71の裏面に取り付けられた映写装置1の裏面から取り外したりすることができるという利点がある。特に、古い遊技盤110を異なる種類の新しい遊技盤110に交換する、機種替えにおいて、当該機種替えに伴い、主制御装置148と複合制御装置149および図柄制御装置150を交換する場合、主制御装置148と複合制御装置149および図柄制御装置150も、容易に交換することができるという利点がある。この場合、複合制御装置149および図柄制御装置150に対する主制御装置148の出力信号のビットデータを工夫することによって、複合制御装置149および図柄制御装置150を交換しないようにすることができるので、当該機種替えに伴い交換の必要な制御装置は、少なくとも、主制御装置148となることもある。また、主制御装置148におけるROMを主制御装置148にICソケットなどを使用して交換可能に設ければ、機種替えに伴い交換の必要な制御装置は、少なくとも、主制御装置148のROMとなることもある。
実施形態の構造によれば、図4に示すように、可動枠75において、映写装置取付部79が、中央開口部96の周囲に設けられ、タンク108と払出機構107と裏横樋141と縦樋142と外部端子板180と満タン検出装置143と払出制御装置151および発射制御装置152が、映写装置取付部79よりも外側に取り付けられているので、タンク108と払出機構107と裏横樋141と縦樋142と外部端子板180と満タン検出装置143と払出制御装置151および発射制御装置152が、可動枠75に取り付けられたまま、人が、映写装置1を、可動枠75に取り付けたり、可動枠75から取り外したりすることができるという利点がある。
実施形態の構造によれば、図10において、電源装置145と投影機駆動回路146と主制御装置148と複合制御装置149と図柄制御装置150と投影光源7と液晶表示器8と図7に示すスクリーン5および反射鏡4が、二点鎖線で囲まれた映写装置1に設けられる。表示灯165とスピーカー166と払出球検出器167と球切れ検出器168と満タン検出器169と発射停止検出器171と可変抵抗器172と接触検出器173と払出制御装置151と発射制御装置152と外部端子板180と払出駆動源170および発射駆動源174が、二点鎖線で囲まれた遊技機枠71に設けられる。一般入賞球検出器155と作動入賞球検出器156と始動入賞球検出器157と普通入賞球検出器158と特定入賞球検出器159と始動駆動源161および可変駆動源162が、図9に示す遊技盤110に設けられる。
したがって、映写装置1および遊技盤110が遊技機枠71に組み付けられた状態において、例えば、古い遊技盤110を異なる種類の新しい遊技盤110に交換する場合、人が、一般入賞球検出器155の配線、作動入賞球検出器156の配線、始動入賞球検出器157の配線、普通入賞球検出器158の配線、特定入賞球検出器159の配線、始動駆動源161の配線、可変駆動源162の配線、電源装置145の配線、外部端子板180の配線、複合制御装置149の配線、払出制御装置151の配線それぞれを、主制御装置148から取り外し、上記古い遊技盤110および当該古い遊技盤110に対応するROMの格納された主制御装置148を、遊技機枠71および映写装置1から取り外す。その後、人が、新しい遊技盤110および当該新しい遊技盤110に対応するROMの格納された主制御装置148を、遊技機枠71および映写装置1に取り付けることによって、古い遊技盤110を異なる種類の新しい遊技盤110に交換することができるという利点がある。
映写装置1を遊技機枠71から取り外す際において、遊技機枠71に遊技盤110が取り付けられている場合は、人が、一般入賞球検出器155の配線、作動入賞球検出器156の配線、始動入賞球検出器157の配線、普通入賞球検出器158の配線、特定入賞球検出器159の配線、始動駆動源161の配線、可変駆動源162の配線、表示灯165の配線、スピーカー166の配線、外部端子板180の配線、払出制御装置151の配線のそれぞれを、主制御装置148および複合制御装置149から、取り外せばよいという利点がある。映写装置1を遊技機枠71から取り外す際において、遊技機枠71に遊技盤110が取り付けられていない場合は、人が、表示灯165の配線、スピーカー166の配線、外部端子板180の配線、払出制御装置151の配線それぞれを、主制御装置148および複合制御装置149から、取り外せばよいという利点がある。
一般入賞球検出器155の配線と作動入賞球検出器156の配線と始動入賞球検出器157の配線と普通入賞球検出器158の配線と特定入賞球検出器159の配線と始動駆動源161の配線および可変駆動源162の配線それぞれを集合する中継端子が、遊技盤110に設けられ、当該遊技盤110に設けられた中継端子から主制御装置148に接続する配線が、一般入賞球検出器155の導体と作動入賞球検出器156の導体と始動入賞球検出器157の導体と普通入賞球検出器158の導体と特定入賞球検出器159の導体と始動駆動源161の導体および可変駆動源162の導体の集合されたフレキシブルケーブルのような多線集合配線で形成され、この多線集合配線に、上記一般入賞球検出器155の導体と作動入賞球検出器156の導体と始動入賞球検出器157の導体と普通入賞球検出器158の導体と特定入賞球検出器159の導体と始動駆動源161の導体および可変駆動源162の導体と個別に接続した端子を有する多ピンコネクタが結線され、この多ピンコネクタが主制御装置148の入力部に設けた多ピンコネクタに接続される構造に形成すれば、一般入賞球検出器155、作動入賞球検出器156、始動入賞球検出器157、普通入賞球検出器158、特定入賞球検出器159、始動駆動源161、可変駆動源162のぞれぞれと主制御装置148との接続と接続解除との作業が、一層、容易となるという利点がある。
映写装置1と遊技機枠71とを接続する配線の被覆の色が、映写装置1の内部における配線の被覆の色や遊技機枠71の内部における配線の被覆の色と、色違いになっており、当該映写装置1と遊技機枠71とを接続する配線の被覆の色の配線を外す作業説明の記載された情報表示体が、映写装置1または遊技機枠71の裏側から見やすい位置に設けられれば、映写装置1を、遊技機枠71に取り付けたり、遊技機枠71から取り外したりする場合における配線の接続と接続解除との作業が、より一層、容易となるという利点がある。