JP2006238630A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 直流電力を交流に変換する単相インバータの交流側を複数直列接続した電力変換装置で、CPUの処理負担を大きくすることなく、階調制御とPWM制御とを組み合わせて、高精度な出力電圧を得る。
【解決手段】 PWM信号3を生成するPWM回路36をCPU回路10とは別に備え、出力目標電圧に基づいてCPU回路10にて基本階調指令4を2進数で演算し、PWM回路36にて高速周波数でPWM信号3を生成し、PLD回路11内で、基本階調指令4とPWM信号3を加算した出力階調指令5から各単相インバータ21〜23へのゲート駆動信号6を生成する。
【選択図】 図9

Description

本発明は、複数のインバータを組み合わせて、階調制御により所望の出力波形を得ることが可能な電力変換装置に関するものである。
従来の電力変換装置は、3つの単相インバータを直列接続された単相多重変換器から成る。各単相インバータは、系統からトランスを通して引き込まれる3相交流電力を整流して直流電力に変換する3相コンバータ部と、その直流電力を平滑するコンデンサと、該コンデンサを直流電源として直流電力を交流電力に変換する単相インバータ部とを備える。このように構成される各単相インバータは、それぞれコンデンサに充電される電圧Va、Vb、Vcを電圧源として電圧を出力するが、Va、Vb、Vcの関係は、それぞれ異なる値(Va<Vb<Vc)で、1:2:4、1:3:4、1:3:5、1:3:6、1:3:7、1:3:8、1:3:9のいずれかの関係となる。3つの単相インバータの発生電圧の組み合わせにより、滑らかな出力階調電圧が得られる(例えば、特許文献1参照)。
また、従来の階調制御型の電力変換装置を電圧変動補償装置に適用した場合の電圧瞬低制御回路(制御装置)を示す。系統電圧は電圧瞬低制御回路に入力され、目標電圧と比較される。このとき目標電圧は、正常時の系統電圧とする。両者の差を誤差増幅器にて増幅し、さらに絶対値変換を施した後、A/Dコンバータにて3ビットのデジタル信号(D1〜D3)に変換する。一方、電圧瞬低制御回路に入力された系統電圧は、極性判定回路にも入力され、極性が判定される。次いで、系統電圧の極性が正・負の場合に応じて、デジタル信号D1〜D3にてアクテイブとなる信号YpもしくはYn、XpもしくはXnをAND回路および反転器を経て選択する。Xp、Xnは瞬低補償スイッチの駆動信号で、Yp、Ynは瞬低切替スイッチの駆動信号であり、瞬低切替スイッチと瞬低補償スイッチとは常に逆極性にて動作するよう反転器にて構成されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−7941号公報 特開2002−300727号公報
このような電圧変動補償装置の制御装置では、装置の出力目標電圧となる誤差増幅器出力に応じてデジタル信号D1〜D3が発生し、このデジタル信号D1〜D3が各単相インバータの駆動信号に伝達されていたため、出力階調レベルの整数値を決定することで各単相インバータの駆動信号を決定するものであった。
また、上記のような従来の電力変換装置は、3つの単相インバータの発生電圧の組み合わせにより、階段状の出力電圧波形を得るものである。しかしながら、より高精度に滑らかな出力電圧波形を得るために、階調制御にインバータのPWM(Pulse Width Modulation)制御を併用する場合、上述したように出力階調レベルの整数値を決定することで各単相インバータの駆動信号を決定するため、PWM周波数と等しい周波数にて出力階調レベルの整数値を演算処理する必要がある。このため、制御装置を構成するCPUの処理負担が大きく、出力電圧の精度を満足させるためには高速高性能のCPUが要求されるものであった。
この発明は、上記のような問題点を解消するために成されたものであって、階調制御型の電力変換装置において、CPUの処理負担を大きくすることなく、各単相インバータの駆動信号を高速周波数で演算し出力することを目的とする。
この発明に係る電力変換装置は、直流電力を交流に変換する単相インバータの交流側を複数直列接続して成る単相多重変換器と、上記複数の単相インバータの各発生電圧の総和により出力電圧を階調制御する制御装置とを備えて、負荷に電力供給する。そして、上記制御装置が、出力目標電圧に応じた基本階調指令を2進数で演算して出力するCPU回路と、上記基本階調指令に基づいて決定された2進数の出力階調指令に応じて、上記単相多重変換器内の上記各単相インバータへの駆動信号を生成するディジタル演算回路とを備えたものである。
このような電力変換装置では、CPU回路により、出力目標電圧に応じた基本階調指令を2進数で演算して出力し、各単相インバータへの駆動信号を生成するディジタル演算回路をCPU回路と独立に構成したため、CPU回路の性能に拘わらず各単相インバータの駆動信号を高速周波数で演算することができる。このため、安価なCPU回路でも高精度な出力電圧波形を得ることが可能になる。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1について説明する。
図1は、この発明の実施の形態1による電力変換装置の主回路構成を示す図である。図に示すように、それぞれ異なる直流電源31〜33を有する複数の単相インバータ21〜23の交流側を直列に接続して単相多重変換器としての多重インバータ1を構成する。各単相インバータ21〜23は、ダイオードを逆並列に接続した複数個のMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)等の自己消弧型半導体スイッチング素子511〜514、521〜524、531〜534で構成され、直流電源31〜33からの直流電力を交流電力に変換して、出力端子61、62の間に電圧Vinvが出力され、接続される負荷(図示せず)に供給される。
なお、半導体スイッチング素子511〜514、521〜524、531〜534(以下、半導体スイッチ500と称す)については、MOSFETに限らず、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、GCT(Gate Commutated Turn-off Thyristor)、GTO(Gate Turn-off Thyristor)、トランジスタなどの自己消弧型半導体素子が適用できる。また、自己消弧機能がないサイリスタ等でも強制転流動作が可能であれば使用できる。
これらの半導体スイッチ500には、それぞれゲート駆動回路411〜414、421〜424、431〜434(以下、駆動回路400と称す)が設けられ、各半導体スイッチ500をオン、オフさせるために所定の電圧を印加する。駆動回路400の構成としては、制御回路とパワー回路の絶縁が必要であり、パルストランス回路やフォトカプラ等を用いた回路が一般的に用いられる。
単相インバータ21〜23の直流電源31〜33の電圧V1〜V3は、例えば1:2:4、1:3:4、1:3:5、1:3:6、1:3:7、1:3:8、1:3:9等の所定の電圧比で設定される。ここではV1:V2:V3=1:3:9とした場合について説明する。
各単相インバータ21〜23は出力として正負およびゼロの電圧を発生することができる。各単相インバータ21〜23および多重インバータ1の出力電圧波形を図2に示す。
なお、多重インバータ1は後述する制御回路によって、各単相インバータ21〜23の階調制御にPWM制御を併せて行っているが、ここでは、まず基本の階調制御について説明するため、図2は便宜上、PWM制御による波形成分を除いた出力電圧波形を示す。
電圧V1〜V3の中の最小電圧V1で正規化すると、図2に示すように、単相インバータ21は(−1,0,1)レベルの出力電圧71を発生し、単相インバータ22は(−3,0,3)レベルの出力電圧72を発生し、単相インバータ23は(−9,0,9)レベルの出力電圧73を発生する。そして、多重インバータ1は、3つの単相インバータ21〜23の発生電圧の総和により、(−13,−12,−11,−10,−9,−8,−7,−6,−5,−4,−3,−2,−1,0,1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13)なる計27レベルの電圧を出力する。このため、正弦波に近い出力電圧波形74が得られ、通常、後段に設ける平滑用の出力フィルタを小容量化、あるいは省略することができる。
次に、図2で示した出力電圧波形にPWM制御による波形成分を加えたものを図3に示す。なお、図中、PWM制御による波形成分は斜線の領域で図示した。各単相インバータ21〜23において、PWM制御を行うことで、図に示すような出力電圧81〜83が得られ、多重インバータ1はより正弦波に近い極めて滑らかな出力電圧波形84にて高精度な電圧を出力できる。これにより、平滑用の出力フィルタをより小容量化でき、電力変換装置をより小型化、簡略化することができる。
ところで、PWM制御では各単相インバータ21〜23内の半導体スイッチ50を高周波でスイッチングさせるが、階調制御型の多重インバータ1では、各単相インバータ21〜23で取り扱う直流電圧が分散されて低くなり、その中で直流電圧が比較的高い単相インバータ22、23では、PWM制御領域が各単相インバータ出力の変化する周辺領域のみで良い。このため、スイッチング損失の増大を抑制して高精度な電圧出力が可能になる。
このような階調制御にPWM制御を併せて行う電力変換装置は、モータ制御やアクティブフィルタ制御のように高速応答かつ高精度を要求される制御に好適に用いることができる。
次に、このような階調制御にPWM制御を併せて行う制御回路を、図4に基づいて以下に説明する。
図に示すように、制御回路9はCPU(Central Processing Unit)回路10およびディジタル演算回路としてのPLD(Programmable Logic Device)回路11を備え、入力された出力目標電圧に応じて各単相インバータ21〜23へのゲート駆動信号6を生成する。
CPU回路10は、マイコンあるいはDSP(Digital Signal Processor)等のマイクロコンピュータベースのコントローラで信号処理し、入力はA/Dコンバータ12を介し、出力はディジタル出力ポート19およびPWM出力ポート20を介して行う。また、PLD回路11はディジタル信号処理が可能なデバイスであれば、これに限るものではない。
CPU回路10では、電力変換装置の目標電圧がA/Dコンバータ12を介して入力され、実電圧である目標電圧を−13〜13の範囲内で27レベルを最大とする階調で表現するため、電圧V1で正規化を行う。次に、絶対値回路13によって絶対値変換し、変換された絶対値信号は演算回路14にて切り捨て処理を行い、0〜13の整数値を出力する。この整数値は目標電圧の基本階調を示し、ディジタル出力ポート19から、2進数4ビット(0000〜1111)の基本階調信号(基本階調指令)4として出力する。また、A/Dコンバータ12を介して入力された目標電圧は、極性判定回路18にも入力されて正負の極性が判定され、ディジタル出力ポート19から電圧極性信号7として出力される。
一方、絶対値回路13から出力された絶対値信号と、演算回路14にて切り捨て処理された整数値とは減算回路15に入力され、減算回路15では、絶対値信号から整数値を減算し、基本階調(整数部)の残りの部分である0〜1の小数部を抽出する。小数部はCPU回路10内のPWM制御部2に入力される。
PWM制御部2は、搬送波発生回路16とコンパレータ17とPWM出力ポート20とを備え、搬送波発生回路16から出力される三角波等のキャリア信号と減算回路15からの小数部とをコンパレータ17に入力し、三角波比較PWMを用いてパルス変調されたPWM電圧指令としてのPWM信号3を生成し、PWM出力ポート20から出力する。
CPU回路10から出力されたPWM信号3、基本階調信号4、および電圧極性信号7はPLD回路11に入力される。加減算回路24では、基本階調指令4にPWM信号3を加算し、2進数4ビット(0000〜1111)の出力階調信号(出力階調指令)5として出力する。PWM信号3は基本階調信号4の最下位ビットと等価であるため、これに加算する。加減算回路24は、例えば図5に示すディジタル回路で実現できる。なお、この場合、2進数4ビットの数値が(1111)でPWM信号3が1の場合、出力値が(0000)になり、所望のゲート駆動信号6が得られないため、この場合の演算については禁止する処理を行う。
2進3進変換回路25には、加減算回路24からの出力階調信号5と電圧極性信号7とが入力され、2進数の出力階調信号5を3進数へ変換し、電圧極性信号7に応じて各単相インバータ21〜23へのゲート駆動信号6を生成して出力する。
ここで、3進数に変換するのは、単相インバータ21〜23の直流電源31〜33の電圧V1〜V3を、この場合、V1:V2:V3=1:3:9の3進の関係にしたためであり、変換の対応表を図6に示す。各単相インバータ21、22、23の出力信号(出力階調レベル)を、3、3、3で示す。また括弧内は出力電圧の極性を示している。
例えば3(+)=0かつ3(−)=0のときには単相インバータ21の出力信号は0となる。3(+)=0かつ3(−)=1のときには単相インバータ21の出力信号は−1となる。3(+)=1かつ3(−)=0のときには単相インバータ21の出力信号は+1となる。同様に、3(+)=0かつ3(−)=0のときには単相インバータ22の出力信号は0となる。3(+)=0かつ3(−)=1のときには単相インバータ22の出力信号は−3となる。3(+)=1かつ3(−)=0のときには単相インバータ22の出力信号は+3となる。更に、3(+)=0のときには単相インバータ23の出力信号は0となる。3(+)=1のときには単相インバータ23の出力信号は+9となる。3(−)については、0〜15のレベルを生成するために−9の電圧レベルは使われないことから必要ない。
このような2進3進変換回路25における、3進数へ変換する処理は、図7に示すような論理回路で実現できる。そして、得られた3進数の信号と電圧極性信号7に基づいて各単相インバータ21〜23へのゲート駆動信号6を生成して出力する。
以上のように、CPU回路10では、目標電圧に基づいて2進数の基本階調信号4とPWM信号3とをそれぞれ生成して出力し、PLD回路11において、基本階調信号4にPWM信号3を加算して得られた2進数の出力階調信号5を3進数に変換して各単相インバータ21〜23へのゲート駆動信号6を生成する。
図8に、目標電圧、基本階調信号4が示す基本階調電圧、PWM信号3が示すPWM出力電圧および、出力階調信号5が示す多重インバータの出力電圧の関係を示す。
図8(a)に示すように、演算回路14から出力された基本階調(整数部)は正規化された目標電圧に内接するように出力される。このとき正規化された目標電圧から基本階調を引いた差分は小数で表される。ここで得られた小数部は0〜1の範囲となるため、PWMを行うための三角波等のキャリア信号を0.5を基準とした振幅が1の信号とすることで、図8(b)に示すように変調度が1のPWM信号3(PWM出力)が得られ、基本階調とPWM信号3とを加算して得られる出力階調信号5に基づいて多重インバータ1は電圧出力する。
このように、基本階調は、正規化した目標電圧の整数部分で構成し、目標電圧との差分の小数部をパルス幅変調してPWM信号3を生成したため、基本階調信号4およびPWM信号3の演算が容易にできると共に、後段のPLD回路11において容易に合成して出力階調指令5およびゲート駆動信号6が演算できる。
ところで、図8で示す波形からも分かるように、基本階調を決定する演算処理の周波数は、PWM信号3を演算するPWM周波数に比べ、高速である必要はない。
この実施の形態では、PWM信号3をPWM制御部2にて基本階調信号4の演算とは独立して生成し、出力に関しても、基本階調信号4を出力するディジタル出力ポート19とは独立のPWM出力ポート20から出力する。このため、高速処理の必要がない基本階調信号4の演算・出力を、PWM周波数に合わせる必要がなく、CPU回路10の処理負担を軽減できる。また、CPU回路10とは別のPLD回路11において、基本階調信号4にPWM信号3を加算し、各単相インバータ21〜23へのゲート駆動信号6を生成するようにしたため、出力階調に応じたゲート駆動信号6の生成処理をCPU回路10内で行う必要がなく、CPU回路10内の処理負担は軽減できる。
このため、階調制御にPWM制御を付加することにより、ゲート駆動信号6の生成を高速周波数で演算するものであっても、CPU回路10内の処理負担を増大させることはない。従って、CPU回路10の性能に拘わらず各単相インバータ21〜23のゲート駆動信号6を高速周波数で演算することができ、安価なCPU回路10でも高精度な出力電圧波形を得ることが可能になる。
なお、上記実施の形態1では、CPU回路10内にPWM制御部2を備えた制御回路9を示したが、図9に示すように、PWM信号3を生成するPWM回路36をCPU回路10aとは別に備えて制御回路9aを構成しても良い。この場合、PWM回路36は、入力ポート29、34、減算回路15、搬送波発生回路16、コンパレータ17およびPWM出力ポート20aを備える。CPU回路10aでは、ディジタル出力ポート19から、2進数4ビット(0000〜1111)の基本階調信号4と電圧極性信号7とを出力する。また、CPU回路10a内の絶対値回路13から出力された絶対値信号と、演算回路14にて切り捨て処理された整数値とは、それぞれ入出力ポート29,30、34,35を介してCPU回路10aからPWM回路36内の減算回路15に入力される。その後、上記実施の形態1と同様に三角波比較PWMを用いてPWM信号3を生成し、生成されたPWM信号3をCPU回路10aからPWM出力ポート20aを介して出力する。
このように、PWM信号3を生成するPWM回路36をCPU回路10aとは別に備えたため、CPU回路10aは、高速処理の必要がない基本階調信号4の演算・出力のみを主に処理すれば良く、CPU回路10aの処理負担をさらに軽減でき、CPU回路10aをさらに安価に構成できる。
実施の形態2.
以下、この発明の実施の形態2について説明する。
上記実施の形態1では、正規化された目標電圧を絶対値変換した後、演算回路14にて切り捨て処理を行い、0〜13の整数値を出力したが、この実施の形態の制御回路9bでは、CPU回路10b内の演算回路14aでは、切り上げ処理を行って0〜13の整数値を出力する。この整数値は目標電圧の基本階調を示し、ディジタル出力ポート19から、2進数4ビット(0000〜1111)の基本階調信号(基本階調指令)4として出力する。また、絶対値回路13から出力された絶対値信号と、演算回路14aにて切り上げ処理された整数値とは減算回路15に入力され、減算回路15では、絶対値信号から整数値を減算し、基本階調(整数部)の残りの部分である−1〜0の小数部を抽出する。小数部はCPU回路10b内のPWM制御部2aに入力される。
PWM制御部2aは、搬送波発生回路16aとコンパレータ17aとPWM出力ポート20とを備える。抽出された小数部は−1〜0の範囲となるため、搬送波発生回路16aから発生される三角波等のキャリア信号を、−0.5を基準とした振幅が1の信号とし、この小数部とキャリア信号とをコンパレータ17aに入力し、三角波比較PWMを用いてパルス変調されたPWM信号3を生成し、PWM出力ポート20から出力する。
CPU回路10bから出力されたPWM信号3、基本階調信号4、および電圧極性信号7はPLD回路11に入力される。加減算回路24aでは、基本階調信号4にPWM出力分を加算した出力階調信号5を出力するものであるが、PWM信号3にて負電圧出力となるため、ここでは加減算回路24aにより基本階調信号4からPWM信号3を減算して出力階調信号5を出力する。加減算回路24aは、例えば図11に示すディジタル回路で実現できる。なお、この場合、2進数4ビットの数値が(0000)でPWM信号3が1の場合、出力値が(1111)になり、所望のゲート駆動信号6が得られないため、この場合の演算については禁止する処理を行う。
図12に、目標電圧、基本階調信号4が示す基本階調電圧、PWM信号3が示すPWM出力電圧および、出力階調信号5が示す多重インバータの出力電圧の関係を示す。
図12(a)に示すように、演算回路14aから出力された基本階調(整数部)は正規化された目標電圧に外接するように出力される。このとき正規化された目標電圧から基本階調を引いた差分は小数で表される。ここで得られた小数部は−1〜0の範囲となるため、PWMを行うための三角波等のキャリア信号を−0.5を基準とした振幅が1の信号とすることで、図12(b)に示すように変調度が1のPWM信号3(PWM出力)が得られ、基本階調とPWM出力とを加算、即ち基本階調信号4からPWM信号3を減算して得られる出力階調信号5に基づいて多重インバータ1は電圧出力する。
この実施の形態においても、上記実施の形態1と同様の効果が得られ、CPU回路10bの性能に拘わらず各単相インバータ21〜23のゲート駆動信号6を高速周波数で演算することができ、安価なCPU回路10bでも高精度な出力電圧波形を得ることが可能になる。
また、基本階調は、正規化した目標電圧を切り上げした整数部分で構成し、目標電圧との差分の小数部をパルス幅変調してPWM信号3を生成したため、基本階調信号4およびPWM信号3の演算が容易にできると共に、後段のPLD回路11において容易に合成して出力階調信号5およびゲート駆動信号6が演算できる。
実施の形態3.
上記実施の形態1、2では、正規化された目標電圧を絶対値変換した後、演算回路14、14aにて切り捨てあるいは切り上げ処理を行い、0〜13の整数値を出力したが、切り捨て、切り上げ処理の替わりに四捨五入しても良い。
その場合の制御回路9cを図13に、目標電圧、基本階調電圧、PWM出力電圧および、多重インバータの出力電圧の関係を図14に示す。
図13、図14に示すように、CPU回路10c内の演算回路14bでは、四捨五入処理を行って0〜13の整数値を出力する。演算回路14bから出力された基本階調(整数部)は、各階調にて正規化された目標電圧の中央値となるように出力される。
また、絶対値回路13から出力された絶対値信号から演算回路14bにて四捨五入処理された整数値を減算した差分の小数部は、−0.5〜+0.5の範囲となる。PWM制御部2bは、2種の搬送波発生回路16、16a、2種のコンパレータ17、17a、切り換え回路26およびPWM出力ポート20を備え、三角波等のキャリア信号として、0.5を基準とした振幅が1の信号と−0.5基準とした振幅が1の信号とを用い、小数部の極性に応じて比較するキャリア信号を切り替える。加減算回路24bは、図5、図11に示した双方の回路構成を有するものとし、小数部の極性に応じて得られたPWM信号3を、基本階調信号4に加算、あるいは基本階調信号4から減算して出力階調信号5を出力し、この出力階調信号5に基づいて多重インバータ1は電圧出力する。
この実施の形態においても、上記実施の形態1と同様に、CPU回路10cの性能に拘わらず各単相インバータ21〜23のゲート駆動信号6を高速周波数で演算することができ、安価なCPU回路10cでも高精度な出力電圧波形を得ることが可能になる。
実施の形態4.
また、上記実施の形態1で示した制御回路9の絶対値回路13を省略しても良く、その場合の制御回路9dを図15に示す。図に示すように、CPU回路10d内の演算回路14では、切り捨て処理を行って0〜13の整数値を出力し、減算回路15では、正規化された目標電圧から整数値を減算し、基本階調(整数部)の残りの部分である正負両極性の小数部を抽出する。
PWM制御部2cは、搬送波発生回路16bとコンパレータ17aとPWM出力ポート20とを備え、三角波等のキャリア信号を、0を基準とした振幅が1の信号あるいは、0を基準とした振幅が2の信号を用いて、パルス変調されたPWM信号3を生成し、PWM出力ポート20から出力する。
この実施の形態においても、上記実施の形態1と同様に、CPU回路10dの性能に拘わらず各単相インバータ21〜23のゲート駆動信号6を高速周波数で演算することができ、安価なCPU回路10dでも高精度な出力電圧波形を得ることが可能になる。
実施の形態5.
なお、上記実施の形態1〜4は電力変換装置を単相の多重インバータ1で構成したものを示したが、3相回路に適用しても良い。図16に示すように、U相、V相、W相にそれぞれ、複数の単相インバータ21u〜23u、21v〜23v、21w〜23wを備えた単相多重インバータ1u、1v、1wを備えて3相結線し、各単相多重インバータ1u、1v、1wにより各相の出力電圧をPWM制御を付加した階調制御により出力し、3相負荷に電力供給する。これにより、安価なCPU回路でも高精度な出力電圧波形を出力できる3相電力変換装置が得られる。
この発明の実施の形態1による電力変換装置の主回路構成を示す図である。 この発明の実施の形態1による各単相インバータの階調制御による出力電圧波形を示す図である。 この発明の実施の形態1による各単相インバータのPWM制御を付加した階調制御による出力電圧波形を示す図である。 この発明の実施の形態1による電力変換装置の制御回路構成を示す図である。 この発明の実施の形態1による制御回路における加減算回路の構成を示す図である。 この発明の実施の形態1による制御回路における2進数の出力階調信号を3進数へ変換する対応図である。 この発明の実施の形態1による制御回路における2進数の出力階調信号を3進数へ変換する論理回路構成を示す図である。 この発明の実施の形態1による電力変換装置における基本階調電圧とPWM出力電圧と多重インバータ出力との関係を示す図である。 この発明の実施の形態1の別例による電力変換装置の制御回路構成を示す図である。 この発明の実施の形態2による電力変換装置の制御回路構成を示す図である。 この発明の実施の形態2による制御回路における加減算回路の構成を示す図である。 この発明の実施の形態2による電力変換装置における基本階調電圧とPWM出力電圧と多重インバータ出力との関係を示す図である。 この発明の実施の形態3による電力変換装置の制御回路構成を示す図である。 この発明の実施の形態3による電力変換装置における基本階調電圧とPWM出力電圧と多重インバータ出力との関係を示す図である。 この発明の実施の形態4による電力変換装置の制御回路構成を示す図である。 この発明の実施の形態5による3相電力変換装置の主回路構成の概略図を示す図である。
符号の説明
1 単相多重変換器としての多重インバータ、2,2a,2b,2c PWM制御部、
3 PWM電圧指令としてのPWM信号、4 基本階調指令としての基本階調信号、
5 出力階調指令としての出力階調信号、6 ゲート駆動信号、
9,9a,9b,9c,9d 制御回路、
10,10a,10b,10c,10d CPU回路、
11 ディジタル演算回路としてのPLD回路、21〜23 単相インバータ、
24,24a,24b 加減算回路、31〜33 直流電源、
411〜414,421〜424,431〜434 ゲート駆動回路。

Claims (5)

  1. 直流電力を交流に変換する単相インバータの交流側を複数直列接続して成る単相多重変換器と、上記複数の単相インバータの各発生電圧の総和により出力電圧を階調制御する制御装置とを備えて、負荷に電力供給する電力変換装置において、
    上記制御装置が、出力目標電圧に応じた基本階調指令を2進数で演算して出力するCPU回路と、上記基本階調指令に基づいて決定された2進数の出力階調指令に応じて、上記単相多重変換器内の上記各単相インバータへの駆動信号を生成するディジタル演算回路とを備えたことを特徴とする電力変換装置。
  2. 上記制御装置は、PWM電圧指令を生成するPWM回路を上記CPU回路とは別に備え、該PWM電圧指令を上記基本階調指令に加算して上記出力階調指令とすることで、出力電圧の1レベルをPWM制御することを特徴とする請求項1記載の電力変換装置。
  3. 上記CPU回路は、PWM電圧指令を生成するPWM制御部を内部に備えて、上記基本階調指令の演算・出力とは独立して上記PWM電圧指令を生成・出力し、
    上記制御装置は、該PWM電圧指令を上記基本階調指令に加算して上記出力階調指令とすることで、出力電圧の1レベルをPWM制御することを特徴とする請求項1記載の電力変換装置。
  4. 上記基本階調指令は、上記出力目標電圧に内接あるいは外接する階調電圧を示し、上記PWM電圧指令は、該基本階調指令による該階調電圧と上記出力目標電圧との差分をパルス幅変調して生成したことを特徴とする請求項2または3に記載の電力変換装置。
  5. 上記基本階調指令が示す階調電圧は、該階調電圧が各階調にて上記出力目標電圧の中央値となり、上記PWM電圧指令は、該基本階調指令による該階調電圧と上記出力目標電圧との差分を正負各極性毎にパルス幅変調して生成したことを特徴とする請求項2または3に記載の電力変換装置。
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