JP2020137135A - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2020137135A
JP2020137135A JP2019022887A JP2019022887A JP2020137135A JP 2020137135 A JP2020137135 A JP 2020137135A JP 2019022887 A JP2019022887 A JP 2019022887A JP 2019022887 A JP2019022887 A JP 2019022887A JP 2020137135 A JP2020137135 A JP 2020137135A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
switching element
switch section
circuit
unit
flying capacitor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019022887A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7065434B2 (ja
Inventor
秀行 狩野
Hideyuki Kano
秀行 狩野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2019022887A priority Critical patent/JP7065434B2/ja
Publication of JP2020137135A publication Critical patent/JP2020137135A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7065434B2 publication Critical patent/JP7065434B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Inverter Devices (AREA)

Abstract

【課題】高効率なマルチレベル電力変換装置を実現する。【解決手段】インバータ回路は、直流電圧をもとに擬似正弦波を生成する。駆動回路は、インバータ回路に含まれる複数のスイッチング素子を駆動する。制御回路は、駆動回路に制御信号を供給する。インバータ回路は、複数のフライングキャパシタ回路を含み、5レベル以上の電位をそれぞれ2点から出力可能なマルチレベル出力部と、マルチレベル出力部の2点間に流れる電流の向きを制御する極性切替部を含む。極性切替部に含まれる各スイッチ部(Q17−Q24)は、複数のスイッチング素子が並列化されて構成されている。マルチレベル出力部に含まれる各スイッチ部(Q1−Q16)は、1つのスイッチング素子、又は極性切替部に含まれる各スイッチ部(Q17−Q24)を構成するスイッチング素子の並列数より少ない並列数のスイッチング素子で構成されている。【選択図】図13

Description

本発明は、直流電力を交流電力に変換する電力変換装置に関する。
太陽電池、蓄電池、燃料電池などに接続されるパワーコンディショナは、高効率な電力変換と小型設計が望まれる。それを実現する電力変換装置の1つに、フライングキャパシタを用いたマルチレベル電力変換装置がある。マルチレベル電力変換装置では多くのスイッチング素子が使用されるが、スイッチング素子としてMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)が使用されることが一般的である。
マルチレベル電力変換装置の高効率化のためには、スイッチング素子の導通損失を減らすことが有効である。スイッチング素子の導通損失を減らす方法として、スイッチング素子を並列化して、オン抵抗を下げる方法がある(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−251940号公報
しかしながら、スイッチング素子を並列化すると、スイッチング素子の数が増大し、スイッチング素子を駆動する駆動回路の電力損失が大きくなる。特に、高速動作するスイッチング素子の駆動回路の電力損失が大きくなる。またマルチレベル電力変換装置の低出力時には、駆動回路の電力損失の影響が相対的に大きくなる。
本発明はこうした状況に鑑みなされたものであり、その目的は、高効率なマルチレベル電力変換装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の電力変換装置は、直流電圧をもとに擬似正弦波を生成するインバータ回路と、前記インバータ回路に含まれる複数のスイッチング素子を駆動する駆動回路と、前記駆動回路に制御信号を供給する制御回路と、を備える。前記インバータ回路は、複数のフライングキャパシタ回路を含み、5レベル以上の電位をそれぞれ2点から出力可能なマルチレベル出力部と、前記マルチレベル出力部の2点間に流れる電流の向きを制御する極性切替部と、を含む。前記極性切替部に含まれる各スイッチ部は、複数のスイッチング素子が並列化されて構成されており、前記マルチレベル出力部に含まれる各スイッチ部は、1つのスイッチング素子、又は前記極性切替部に含まれる各スイッチ部を構成するスイッチング素子の並列数より少ない並列数のスイッチング素子で構成されている。
本発明によれば、高効率なマルチレベル電力変換装置を実現することができる。
本発明の実施の形態に係る電力変換装置の基本構成を説明するための図である。 5レベル(+E、+1/2E、0、−1/2E、−E)の電圧で生成される擬似正弦波を示す図である。 実施の形態に係る電力変換装置における第1スイッチング素子Q1−第24スイッチング素子Q24のスイッチングパターンをまとめた図である。 図4(a)−(d)は、図3に示すスイッチングパターンの正の半周期のスイッチングパターンを示す回路図である。 図5(a)−(d)は、図3に示すスイッチングパターンの負の半周期のスイッチングパターンを示す回路図である。 実施の形態に係る電力変換装置の第1構成例を説明するための図である。 図6の電力変換装置で使用される駆動回路の一例を説明するための図である。 電力変換装置の出力電力が5500Wのときの電力変換装置の電力損失のシミュレーション結果を示す図である。 電力変換装置の出力電力が2750Wのときの電力変換装置の電力損失のシミュレーション結果を示す図である。 電力変換装置の出力電力が1100Wのときの電力変換装置の電力損失のシミュレーション結果を示す図である。 ある電力変換装置における出力電力と、並列数と、変換効率の関係を示した図である。 実施の形態に係る電力変換装置の第1構成例における制御回路の並列数切替処理の動作を示すフローチャートである。 図13(a)、(b)は、実施の形態に係る電力変換装置の第2構成例を説明するための図である。
図1は、本発明の実施の形態に係る電力変換装置1の基本構成を説明するための図である。電力変換装置1は、直流電源2から供給される直流電力を交流電力に変換し、変換した交流電力を商用電力系統(以下、単に系統3という)又は交流負荷に出力する。直流電源2は例えば、分散型電源(太陽電池、蓄電池、燃料電池など)と、当該分散型電源の出力を制御可能なDC/DCコンバータにより構成される。当該DC/DCコンバータと電力変換装置1との間は、直流バスで接続される。なお直流電源2は、分散型電源とDC/DCコンバータの組が複数、並列接続されて構成されていてもよい。
電力変換装置1は、インバータ回路10、フィルタ回路20、制御回路30、駆動回路40、電流計測部51及び電圧計測部52を備える。インバータ回路10は、直流電源2から供給される直流電圧をもとに、マルチレベル(本実施の形態では5レベル)の電圧を有する疑似正弦波を生成する。インバータ回路10は、複数のフライングキャパシタ回路を含み、5レベル以上の電位を出力可能なマルチレベル出力部と、マルチレベル出力部の2点間に流れる電流の向きを制御する極性切替部を有する。図1に示す例では、マルチレベル出力部は、第1フライングキャパシタ回路11、第2フライングキャパシタ回路12、第3フライングキャパシタ回路13及び第4フライングキャパシタ回路14を含む。極性切替部は、第1出力回路15及び第2出力回路16を含む。
第1フライングキャパシタ回路11及び第2フライングキャパシタ回路12は直流電源2の両端間に直列に接続される。第3フライングキャパシタ回路13及び第4フライングキャパシタ回路14は直流電源2の両端間に直列に接続される。第1フライングキャパシタ回路11と第2フライングキャパシタ回路12との接続点と、第3フライングキャパシタ回路13と第4フライングキャパシタ回路14との接続点との間が中間配線で接続される。
第1フライングキャパシタ回路11は、第1スイッチング素子Q1、第2スイッチング素子Q2、第3スイッチング素子Q3、第4スイッチング素子Q4及び第1フライングキャパシタC1を含む。第1スイッチング素子Q1、第2スイッチング素子Q2、第3スイッチング素子Q3及び第4スイッチング素子Q4は直列に接続され、直流電源2の正側バスと中間配線の間に接続される。第1フライングキャパシタC1は、第1スイッチング素子Q1と第2スイッチング素子Q2との接続点と、第3スイッチング素子Q3と第4スイッチング素子Q4との接続点との間に接続され、第1スイッチング素子Q1−第4スイッチング素子Q4により充放電される。
第2フライングキャパシタ回路12は、第5スイッチング素子Q5、第6スイッチング素子Q6、第7スイッチング素子Q7、第8スイッチング素子Q8及び第2フライングキャパシタC2を含む。第5スイッチング素子Q5、第6スイッチング素子Q6、第7スイッチング素子Q7及び第8スイッチング素子Q8は直列に接続され、中間配線と、直流電源2の負側バスの間に接続される。第2フライングキャパシタC2は、第5スイッチング素子Q5と第6スイッチング素子Q6との接続点と、第7スイッチング素子Q7と第8スイッチング素子Q8との接続点との間に接続され、第5スイッチング素子Q5−第8スイッチング素子Q8により充放電される。
第3フライングキャパシタ回路13は、第9スイッチング素子Q9、第10スイッチング素子Q10、第11スイッチング素子Q11、第12スイッチング素子Q12及び第3フライングキャパシタC3を含む。第9スイッチング素子Q9、第10スイッチング素子Q10、第11スイッチング素子Q11及び第12スイッチング素子Q12は直列に接続され、直流電源2の正側バスと中間配線の間に接続される。第3フライングキャパシタC3は、第9スイッチング素子Q9と第10スイッチング素子Q10との接続点と、第11スイッチング素子Q11と第12スイッチング素子Q12との接続点との間に接続され、第9スイッチング素子Q9−第12スイッチング素子Q12により充放電される。
第4フライングキャパシタ回路14は、第13スイッチング素子Q13、第14スイッチング素子Q14、第15スイッチング素子Q15、第16スイッチング素子Q16及び第4フライングキャパシタC4を含む。第13スイッチング素子Q13、第14スイッチング素子Q14、第15スイッチング素子Q15及び第16スイッチング素子Q16は直列に接続され、中間配線と直流電源2の負側バスの間に接続される。第4フライングキャパシタC4は、第13スイッチング素子Q13と第14スイッチング素子Q14との接続点と、第15スイッチング素子Q15と第16スイッチング素子Q16との接続点との間に接続され、第13スイッチング素子Q13−第16スイッチング素子Q16により充放電される。
第1出力回路15は、第1フライングキャパシタ回路11の中点(具体的には、第2スイッチング素子Q2と第3スイッチング素子Q3との接続点)と、第2フライングキャパシタ回路12の中点(具体的には、第6スイッチング素子Q6と第7スイッチング素子Q7との接続点)との間に接続される。第1出力回路15は、直列に接続された第17スイッチング素子Q17、第18スイッチング素子Q18、第19スイッチング素子Q19及び第20スイッチング素子Q20を含む。第1出力回路15の中点(具体的には、第18スイッチング素子Q18と第19スイッチング素子Q19との接続点)は、フィルタ回路20を介して、系統3/交流負荷に接続された交流経路の一端に接続される。
第2出力回路16は、第3フライングキャパシタ回路13の中点(具体的には、第10スイッチング素子Q10と第11スイッチング素子Q11との接続点)と、第4フライングキャパシタ回路14の中点(具体的には、第14スイッチング素子Q14と第15スイッチング素子Q15との接続点)との間に接続される。第2出力回路16は、直列に接続された第21スイッチング素子Q21、第22スイッチング素子Q22、第23スイッチング素子Q23及び第24スイッチング素子Q24を含む。第2出力回路16の中点(具体的には、第22スイッチング素子Q22と第23スイッチング素子Q23との接続点)は、フィルタ回路20を介して上記交流経路の他端に接続される。
直流電源2の正側バスと負側バスの間に、第1分割コンデンサC5及び第2分割コンデンサC6が直列に接続される。具体的には、正側バスと中間配線の間に第1分割コンデンサC5が接続され、中間配線と負側バスの間に第2分割コンデンサC6が接続される。第1分割コンデンサC5及び第2分割コンデンサC6は、直流電源2の電圧Eを1/2に分圧する作用、インバータ回路10内で発生するサージ電圧を抑制するためのスナバコンデンサとしての作用を有する。
第1フライングキャパシタ回路11の中点からは、第1スイッチング素子Q1の上側端子に印加されるE[V]と、第4スイッチング素子Q4の下側端子に印加される1/2E[V]の間の範囲の電位が出力される。第1フライングキャパシタC1は1/4E[V]の電圧になるように初期充電(プリチャージ)され、1/4E[V]の電圧を中心として充放電が繰り返される。従って、第1フライングキャパシタ回路11からは、概ね、E[V]、3/4E[V]、1/2E[V]の3レベルの電位が出力される。
第2フライングキャパシタ回路12の中点からは、第5スイッチング素子Q5の上側端子に印加される1/2E[V]と、第8スイッチング素子Q8の下側端子に印加される0[V]の間の範囲の電位が出力される。第2フライングキャパシタC2は1/4E[V]の電圧になるように初期充電され、1/4E[V]の電圧を中心として充放電が繰り返される。従って、第2フライングキャパシタ回路12からは、概ね、1/2E[V]、1/4E[V]、0[V]の3レベルの電位が出力される。
第3フライングキャパシタ回路13の中点からは、第9スイッチング素子Q9の上側端子に印加されるE[V]と、第12スイッチング素子Q12の下側端子に印加される1/2E[V]の間の範囲の電位が出力される。第3フライングキャパシタC3は1/4E[V]の電圧になるように初期充電され、1/4E[V]の電圧を中心として充放電が繰り返される。従って、第3フライングキャパシタ回路13からは、概ね、E[V]、3/4E[V]、1/2E[V]の3レベルの電位が出力される。
第4フライングキャパシタ回路14の中点からは、第13スイッチング素子Q13の上側端子に印加される1/2E[V]と、第16スイッチング素子Q16の下側端子に印加される0[V]の間の範囲の電位が出力される。第4フライングキャパシタC4は1/4E[V]の電圧になるように初期充電され、1/4E[V]の電圧を中心として充放電が繰り返される。従って、第4フライングキャパシタ回路14からは、概ね、1/2E[V]、1/4E[V]、0[V]の3レベルの電位が出力される。
上記の第1スイッチング素子Q1−第24スイッチング素子Q24にはそれぞれ、第1ダイオードD1−第24ダイオードD24が逆並列に形成/接続される。以下、本実施の形態では第1スイッチング素子Q1−第24スイッチング素子Q24に、高速動作が可能で安価なNチャネルMOSFETを使用する例を想定する。NチャネルMOSFETでは、ソースからドレイン方向に寄生ダイオードが形成される。
なお、第1スイッチング素子Q1−第24スイッチング素子Q24にIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)やバイポーラトランジスタを使用してもよい。その場合、第1スイッチング素子Q1−第24スイッチング素子Q24に寄生ダイオードは形成されず、第1スイッチング素子Q1−第24スイッチング素子Q24にそれぞれ外付けダイオードが逆並列に接続される。
第1出力回路15の中点(具体的には、第18スイッチング素子Q18と第19スイッチング素子Q19との接続点)と、第2出力回路16の中点(具体的には、第22スイッチング素子Q22と第23スイッチング素子Q23との接続点)から、マルチレベルの電圧(本実施の形態では5レベルの電圧)がフィルタ回路20に出力される。レベル数が多いほど、より正規の正弦波に近い擬似正弦波となる。なお、本実施の形態では第1出力回路15の中点からU相の電力を出力し、第2出力回路16の中点からW相の電力を出力する。
フィルタ回路20は、第1リアクトルL1、第2リアクトルL2及び出力コンデンサC7を含み、第1出力回路15及び第2出力回路16から出力される電圧及び電流の高調波成分を減衰させて、系統3の正弦波と同期した正弦波に近づける。
電流計測部51は、電力変換装置1の出力電流Ioutを計測して制御回路30に出力する。電流計測部51は、例えばCTセンサで構成することができる。電圧計測部52は、電力変換装置1の出力電圧Voutを計測して制御回路30に出力する。電圧計測部52は、例えば抵抗分圧回路と差動アンプで構成することができる。
制御回路30は、第1スイッチング素子Q1−第24スイッチング素子Q24のオン/オフを制御するための制御信号を駆動回路40に供給する。駆動回路40は、制御回路30から供給される制御信号をもとに第1スイッチング素子Q1−第24スイッチング素子Q24を駆動する。
制御回路30は、駆動回路40に制御信号を供給することにより、インバータ回路10に、直流電源2から供給される直流電力を交流電力に変換させる。また制御回路30は、駆動回路40に制御信号を供給することにより、インバータ回路10に、系統3から供給される交流電力を直流電力に変換させる。制御回路30は、ハードウェア資源とソフトウェア資源の協働、またはハードウェア資源のみにより実現できる。ハードウェア資源としてアナログ素子、マイクロコンピュータ、DSP、ROM、RAM、FPGA、ASIC、FPGAその他のLSIを利用できる。ソフトウェア資源としてファームウェア等のプログラムを利用できる。
図2は、5レベル(+E、+1/2E、0、−1/2E、−E)の電圧で生成される擬似正弦波を示す図である。最初の区間では+1/2Eと0を交互に出力し、その次の区間では+Eと+1/2Eを交互に出力し、その次の区間では+1/2Eと0を交互に出力し、その次の区間では0と−1/2Eを交互に出力し、その次の区間では−1/2Eと−Eを交互に出力し、その次の区間では0と−1/2Eを交互に出力する。これにより、1周期の疑似正弦波が生成される。インバータ回路10の出力電圧Vinv(疑似正弦波)が高品位に生成されると、フィルタ回路20を通過後の出力電流Ioutは滑らかな正弦波になる。
図3は、実施の形態に係る電力変換装置1における第1スイッチング素子Q1−第24スイッチング素子Q24のスイッチングパターンをまとめた図である。
図3に示すスイッチングパターンでは、第1スイッチング素子Q1、第5スイッチング素子Q5、第12スイッチング素子Q12、第16スイッチング素子Q16のグループと、第4スイッチング素子Q4、第8スイッチング素子Q8、第9スイッチング素子Q9、第13スイッチング素子Q13のグループが相補関係となる。第2スイッチング素子Q2、第6スイッチング素子Q6、第11スイッチング素子Q11、第15スイッチング素子Q15のグループと、第3スイッチング素子Q3、第7スイッチング素子Q7、第10スイッチング素子Q10、第14スイッチング素子Q14のグループが相補関係となる。
また、第1スイッチング素子Q1、第5スイッチング素子Q5、第12スイッチング素子Q12、第16スイッチング素子Q16のグループと、第2スイッチング素子Q2、第6スイッチング素子Q6、第11スイッチング素子Q11、第15スイッチング素子Q15のグループが半周期(180°)の位相差を持つ関係となる。第3スイッチング素子Q3、第7スイッチング素子Q7、第10スイッチング素子Q10、第14スイッチング素子Q14のグループと、第4スイッチング素子Q4、第8スイッチング素子Q8、第9スイッチング素子Q9、第13スイッチング素子Q13のグループが半周期の位相差を持つ関係となる。
また、第17スイッチング素子Q17、第18スイッチング素子Q18、第23スイッチング素子Q23、第24スイッチング素子Q24のグループは、基本波の正の半周期の期間に常時オンし、負の半周期の期間に常時オフする。第19スイッチング素子Q19、第20スイッチング素子Q20、第21スイッチング素子Q21、第22スイッチング素子Q22のグループは、基本波の負の半周期の期間に常時オンし、正の半周期の期間に常時オフする。日本では、基本波は50Hz/60Hzの正弦波である。
図4(a)−(d)は、図3に示すスイッチングパターンの正の半周期のスイッチングパターンを示す回路図である。図5(a)−(d)は、図3に示すスイッチングパターンの負の半周期のスイッチングパターンを示す回路図である。なお、図面の簡略化のためMOSFETを単純なスイッチ記号で描いている。
図4(a)に示すように、インバータ回路10から+0を出力する場合、制御回路30は、第3スイッチング素子Q3、第4スイッチング素子Q4、第7スイッチング素子Q7、第8スイッチング素子Q8、第9スイッチング素子Q9、第10スイッチング素子Q10、第13スイッチング素子Q13、第14スイッチング素子Q14、第17スイッチング素子Q17、第18スイッチング素子Q18、第23スイッチング素子Q23及び第24スイッチング素子Q24をオン状態に制御し、第1スイッチング素子Q1、第2スイッチング素子Q2、第5スイッチング素子Q5、第6スイッチング素子Q6、第11スイッチング素子Q11、第12スイッチング素子Q12、第15スイッチング素子Q15、第16スイッチング素子Q16、第19スイッチング素子Q19、第20スイッチング素子Q20、第21スイッチング素子Q21及び第22スイッチング素子Q22をオフ状態に制御する。
図4(b)に示すように、直流電源2から第1フライングキャパシタC1及び第4フライングキャパシタC4を充電しつつ、インバータ回路10から+1/2Eを出力する場合、制御回路30は、第1スイッチング素子Q1、第3スイッチング素子Q3、第5スイッチング素子Q5、第7スイッチング素子Q7、第10スイッチング素子Q10、第12スイッチング素子Q12、第14スイッチング素子Q14、第16スイッチング素子Q16、第17スイッチング素子Q17、第18スイッチング素子Q18、第23スイッチング素子Q23及び第24スイッチング素子Q24をオン状態に制御し、第2スイッチング素子Q2、第4スイッチング素子Q4、第6スイッチング素子Q6、第8スイッチング素子Q8、第9スイッチング素子Q9、第11スイッチング素子Q11、第13スイッチング素子Q13、第15スイッチング素子Q15、第19スイッチング素子Q19、第20スイッチング素子Q20、第21スイッチング素子Q21及び第22スイッチング素子Q22をオフ状態に制御する。
図4(c)に示すように、第1フライングキャパシタC1及び第4フライングキャパシタC4から交流経路に放電しつつ、インバータ回路10から+1/2Eを出力する場合、制御回路30は、第2スイッチング素子Q2、第4スイッチング素子Q4、第6スイッチング素子Q6、第8スイッチング素子Q8、第9スイッチング素子Q9、第11スイッチング素子Q11、第13スイッチング素子Q13、第15スイッチング素子Q15、第17スイッチング素子Q17、第18スイッチング素子Q18、第23スイッチング素子Q23及び第24スイッチング素子Q24をオン状態に制御し、第1スイッチング素子Q1、第3スイッチング素子Q3、第5スイッチング素子Q5、第7スイッチング素子Q7、第10スイッチング素子Q10、第12スイッチング素子Q12、第14スイッチング素子Q14、第16スイッチング素子Q16、第19スイッチング素子Q19、第20スイッチング素子Q20、第21スイッチング素子Q21及び第22スイッチング素子Q22をオフ状態に制御する。
制御回路30は、図4(b)に示すスイッチングパターンと、図4(c)に示すスイッチングパターンを交互に繰り返すことにより、インバータ回路10から+1/2Eを出力させることができる。
図4(d)に示すように、インバータ回路10から+Eを出力する場合、制御回路30は、第1スイッチング素子Q1、第2スイッチング素子Q2、第5スイッチング素子Q5、第6スイッチング素子Q6、第11スイッチング素子Q11、第12スイッチング素子Q12、第15スイッチング素子Q15、第16スイッチング素子Q16、第17スイッチング素子Q17、第18スイッチング素子Q18、第23スイッチング素子Q23及び第24スイッチング素子Q24をオン状態に制御し、第3スイッチング素子Q3、第4スイッチング素子Q4、第7スイッチング素子Q7、第8スイッチング素子Q8、第9スイッチング素子Q9、第10スイッチング素子Q10、第13スイッチング素子Q13、第14スイッチング素子Q14、第19スイッチング素子Q19、第20スイッチング素子Q20、第21スイッチング素子Q21及び第22スイッチング素子Q22をオフ状態に制御する。
図5(a)に示すように、インバータ回路10から−0を出力する場合、制御回路30は、第1スイッチング素子Q1、第2スイッチング素子Q2、第5スイッチング素子Q5、第6スイッチング素子Q6、第11スイッチング素子Q11、第12スイッチング素子Q12、第15スイッチング素子Q15、第16スイッチング素子Q16、第19スイッチング素子Q19、第20スイッチング素子Q20、第21スイッチング素子Q21及び第22スイッチング素子Q22をオン状態に制御し、第3スイッチング素子Q3、第4スイッチング素子Q4、第7スイッチング素子Q7、第8スイッチング素子Q8、第9スイッチング素子Q9、第10スイッチング素子Q10、第13スイッチング素子Q13、第14スイッチング素子Q14、第17スイッチング素子Q17、第18スイッチング素子Q18、第23スイッチング素子Q23及び第24スイッチング素子Q24をオフ状態に制御する。
図5(b)に示すように、直流電源2から第2フライングキャパシタC2及び第3フライングキャパシタC3を充電しつつ、インバータ回路10から−1/2Eを出力する場合、制御回路30は、第2スイッチング素子Q2、第4スイッチング素子Q4、第6スイッチング素子Q6、第8スイッチング素子Q8、第9スイッチング素子Q9、第11スイッチング素子Q11、第13スイッチング素子Q13、第15スイッチング素子Q15、第19スイッチング素子Q19、第20スイッチング素子Q20、第21スイッチング素子Q21及び第22スイッチング素子Q22をオン状態に制御し、第1スイッチング素子Q1、第3スイッチング素子Q3、第5スイッチング素子Q5、第7スイッチング素子Q7、第10スイッチング素子Q10、第12スイッチング素子Q12、第14スイッチング素子Q14、第16スイッチング素子Q16、第17スイッチング素子Q17、第18スイッチング素子Q18、第23スイッチング素子Q23及び第24スイッチング素子Q24をオフ状態に制御する。
図5(c)に示すように、第2フライングキャパシタC2及び第3フライングキャパシタC3から交流経路に放電しつつ、インバータ回路10から−1/2Eを出力する場合、制御回路30は、第1スイッチング素子Q1、第3スイッチング素子Q3、第5スイッチング素子Q5、第7スイッチング素子Q7、第10スイッチング素子Q10、第12スイッチング素子Q12、第14スイッチング素子Q14、第16スイッチング素子Q16、第19スイッチング素子Q19、第20スイッチング素子Q20、第21スイッチング素子Q21及び第22スイッチング素子Q22をオン状態に制御し、第2スイッチング素子Q2、第4スイッチング素子Q4、第6スイッチング素子Q6、第8スイッチング素子Q8、第9スイッチング素子Q9、第11スイッチング素子Q11、第13スイッチング素子Q13、第15スイッチング素子Q15、第17スイッチング素子Q17、第18スイッチング素子Q18、第23スイッチング素子Q23及び第24スイッチング素子Q24をオフ状態に制御する。
制御回路30は、図5(b)に示すスイッチングパターンと、図5(c)に示すスイッチングパターンを交互に繰り返すことにより、インバータ回路10から−1/2Eを出力させることができる。
図5(d)に示すように、インバータ回路10から−Eを出力する場合、制御回路30は、第3スイッチング素子Q3、第4スイッチング素子Q4、第7スイッチング素子Q7、第8スイッチング素子Q8、第9スイッチング素子Q9、第10スイッチング素子Q10、第13スイッチング素子Q13、第14スイッチング素子Q14、第19スイッチング素子Q19、第20スイッチング素子Q20、第21スイッチング素子Q21及び第22スイッチング素子Q22をオン状態に制御し、第1スイッチング素子Q1、第2スイッチング素子Q2、第5スイッチング素子Q5、第6スイッチング素子Q6、第11スイッチング素子Q11、第12スイッチング素子Q12、第15スイッチング素子Q15、第16スイッチング素子Q16、第17スイッチング素子Q17、第18スイッチング素子Q18、第23スイッチング素子Q23及び第24スイッチング素子Q24をオフ状態に制御する。
図1に示した回路トポロジにおいて、第1スイッチング素子Q1−第24スイッチング素子Q24の耐圧は、インバータ回路10の絶対最大定格電圧の1/4に設計される。本実施の形態では絶対最大定格電圧は、600Vに設定されている。それを前提に本実施の形態では、第1スイッチング素子Q1−第24スイッチング素子Q24に、150V耐圧のMOSFETを使用している。150V耐圧のMOSFETは比較的低コストで容易に入手することが可能である。
図1に示した回路トポロジにおいて、スイッチング素子の導通損失を減らすために、各スイッチング素子を並列化することが考えられる。
図6は、実施の形態に係る電力変換装置1の第1構成例を説明するための図である。図6に示す第1構成例は、図1に示した基本構成に係る電力変換装置1の各スイッチング素子Q1−Q24を、それぞれ3並列化した構成である。以下、並列化された3つのスイッチング素子(本実施の形態では、3つのNチャネルMOSFET)のグループをスイッチ部と呼ぶ。なお、並列数は3に限定されるものではない。2でもよいし、4以上でもよい。並列数を増やすほど1つのスイッチング素子に流れる電流が減り、スイッチ部の導通損失を減らすことができる。一方、並列数を増やすほどコストと回路面積が増大する。また駆動回路40の動作により消費される電力損失が増大する。
図7は、図6の電力変換装置1で使用される駆動回路40の一例を説明するための図である。図7に示す例は、第1スイッチ部(Q1)の第1−1スイッチング素子Q1a、第1−2スイッチング素子Q1b及び第1−3スイッチング素子Q1cを駆動するための駆動回路40の構成例を示している。第1スイッチ部(Q1)は図1、図6の第1スイッチング素子Q1に相当する。
駆動回路40は、第1スイッチ部(Q1)を駆動するための構成要素として、第1−1ゲート駆動部41a、第1−2ゲート駆動部41b及び第1−3ゲート駆動部41cを備える。第1−1ゲート駆動部41aは、制御回路30から供給される第1−1スイッチング素子Q1aの制御信号をもとに、第1−1スイッチング素子Q1aの駆動信号を生成する。
第1−1ゲート駆動部41aの正側電源端子は正側基準電位線に接続され、図示しない正バイアス用電源により生成される正バイアス電圧+Vgが入力される。第1−1ゲート駆動部41aの負側電源端子は負側基準電位線に接続され、図示しない負バイアス用電源により生成される負バイアス電圧−Vgが入力される。
正バイアス用電源は、第1−1スイッチング素子Q1aのソース電位に対して所定の電圧分、高い正バイアス電圧を生成する電源である。負バイアス用電源は、第1−1スイッチング素子Q1aのソース電位に対して所定の電圧分、低い負バイアス電圧を生成する電源である。正バイアス電圧+Vgは第1−1スイッチング素子Q1aをオンするための電圧であり、負バイアス電圧−Vgは第1−1スイッチング素子Q1aをオフするための電圧である。例えば、正バイアス電圧+Vg=+20V、負バイアス電圧:−Vg=−5Vに設定される。
第1−1ゲート駆動部41aの入力端子は制御回路30に接続され、第1−1ゲート駆動部41aの出力端子は、第1−1スイッチング素子Q1aのゲート端子に接続される。
第1−1ゲート駆動部41aは、正側基準電位線と負側基準電位線との間に直列に接続された充電用スイッチング素子と放電用スイッチング素子を含む。充電用スイッチング素子と放電用スイッチング素子の接続点は、第1−1スイッチング素子Q1aのゲート端子に接続される。例えば、充電用スイッチング素子をPチャネルMOSFET、放電用スイッチング素子をNチャネルMOSFETで構成することができる。
第1−1ゲート駆動部41aは、制御回路30から制御信号(例えば、PWM信号)が入力される。制御信号がハイレベルのとき、第1−1ゲート駆動部41aは、充電用スイッチング素子のゲート端子と放電用スイッチング素子のゲート端子に正バイアス電圧+Vgを供給する。これにより充電用スイッチング素子がオン、放電用スイッチング素子がオフし、第1−1スイッチング素子Q1aのゲートに電荷が充電され、第1−1スイッチング素子Q1aがオンする。制御信号がローレベルのとき、第1−1ゲート駆動部41aは、充電用スイッチング素子のゲート端子と放電用スイッチング素子のゲート端子に負バイアス電圧−Vgを供給する。これにより充電用スイッチング素子がオフ、放電用スイッチング素子がオンし、第1−1スイッチング素子Q1aのゲートから電荷が放電され、第1−1スイッチング素子Q1aがオフする。
第1−2ゲート駆動部41bと第1−2スイッチング素子Q1bとの関係、及び第1−3ゲート駆動部41cと第1−3スイッチング素子Q1cとの関係も、第1−1ゲート駆動部41aと第1−1スイッチング素子Q1aとの関係と同様である。
第1−2ゲート駆動部41bと制御回路30との間に第1−2停止回路31bが挿入される。第1−2停止回路31bは、第1−2スイッチング素子Q1bのスイッチング制御を停止させることができる。第1−2停止回路31bは例えば、制御回路30からのモード切替信号に応じて、出力を切り替える論理回路で構成することができる。制御回路30からのモード切替信号が運転モードを示す信号のとき、当該論理回路は、制御回路30から入力されるPWM信号をそのまま第1−2ゲート駆動部41bに出力する。制御回路30からのモード切替信号が停止モードを示す信号のとき、当該論理回路は、ローレベル信号を第1−2ゲート駆動部41bに出力し続ける。
当該論理回路の出力により、運転モードのとき、第1−2スイッチング素子Q1bは第1−1スイッチング素子Q1aと同じオン/オフ動作になる。停止モードのとき、第1−2スイッチング素子Q1bは、第1−1スイッチング素子Q1aのオン/オフ動作に関わらず、オフ状態を維持する。また停止モードのとき、第1−2ゲート駆動部41b内の充電用スイッチング素子はオフ状態を維持し、放電用スイッチング素子はオン状態を維持する。
なお、第1−2停止回路31bは論理回路ではなく、制御回路30から入力されるPWM信号とローレベル信号を、モード切替信号に応じて選択的に切り替えるスイッチで構成されてもよい。
第1−3ゲート駆動部41cと制御回路30との間に第1−3停止回路31cが挿入される。第1−3停止回路31cは第1−2停止回路31bと同様に構成される。なお、第1−1ゲート駆動部41aと制御回路30との間にも停止回路を挿入してもよいが、第1−1スイッチング素子Q1aには停止モードを設ける必要がないため、省略可能である。このように各スイッチ部に含まれる並列接続された複数のスイッチング素子の内、1つのスイッチング素子のゲート駆動部と制御回路30との間の停止回路は省略可能である。
制御回路30は、電力変換装置1の出力電流又は出力電力に応じて、各スイッチ部(Q1−Q24)の導通時に、導通させるスイッチング素子の数を変更する。具体的には制御回路30は、電力変換装置1全体の電力損失が最小になるように、各スイッチ部(Q1−Q24)の導通時に、導通させるスイッチング素子の数を変更する。図7に示した例では、導通させるスイッチング素子の数を1、2、3の間で切り替える。
電力変換装置1の電力損失は、インバータ回路10において電力変換時に発生する損失(以下、電力変換損失という)、駆動回路40の動作により消費される電力損失(以下、駆動電源損失いう)、及び制御回路30の動作により消費される電力損失(以下、制御電源損失という)の合計で表すことができる。
本実施の形態ではインバータ回路10の動作電圧は300V以上、駆動回路40の動作電圧は15〜20V(図7で説明した例では、20V)、制御回路30の動作電圧は3〜5Vである。従って基本的に、制御電源損失<駆動電源損失<電力変換損失の関係になる。
電力変換損失は、電力変換装置1が電力を供給する負荷の変動に大きく依存する。負荷の変動により各スイッチ部(Q1−Q24)に流れる電流も変化するが、各スイッチ部(Q1−Q24)に流れる電流が大きいほど、各スイッチ部(Q1−Q24)の導通損失が大きくなる。上述したように、1つのスイッチ部を構成するスイッチング素子の並列数を増やすことにより、各スイッチ部(Q1−Q24)の導通損失を減らすことができる。
しかしながら、1つのスイッチ部を構成するスイッチング素子の並列数を増やすと、図7に示したようにゲート駆動部の数が多くなり、ゲート駆動部における電力損失が大きくなる。即ち、駆動電源損失が大きくなる。駆動電源損失を減らすには、運転するゲート駆動部の数を減らせばよく、そのためには、1つのスイッチ部を構成する複数のスイッチング素子の内、運転するスイッチング素子の数を減らせばよい。しかしながら、運転するスイッチング素子の数を減らすと、スイッチ部の導通損失を減らす効果が減殺される。このように1つのスイッチ部を複数のスイッチング素子で並列化した構成では、運転するスイッチング素子の数を増やすほど、駆動電源損失が増大する関係になる。
制御回路30の消費電力は、1つのスイッチ部を構成する複数のスイッチング素子の運転数に対し、基本的に影響を受けない。当該複数のスイッチング素子の運転数に関わらず、制御回路30から駆動回路40に供給される制御信号(例えば、PWM信号)は同じものになる。また、制御回路30の動作電圧は低く、制御回路30内で流れる電流も小さい。従って、制御回路30の消費電力の変動は、無視できる程度のものである。
以下、制御電源損失は、当該複数のスイッチング素子の運転数に関わらず、損失が実質的に変動しない固定損失として取り扱う。一方、駆動電源損失および電力変換損失は、当該複数のスイッチング素子の運転数に応じて変動する変動損失として取り扱う。
制御回路30は、電力変換装置1の出力電流又は出力電力が大きいほど、各スイッチ部(Q1−Q24)の導通時に、導通させるスイッチング素子の数を増やすように制御する。以下、具体例を挙げて説明する。
図8は、電力変換装置1の出力電力が5500Wのときの電力変換装置1の電力損失のシミュレーション結果を示す図である。1つのスイッチ部を構成する複数のスイッチング素子の運転数が1の場合(1並列)、制御電源損失が7W、駆動電源損失が2.7W、電力変換損失が52.9Wで、トータル損失は62.6Wとなる。当該複数のスイッチング素子の運転数が2の場合(2並列)、制御電源損失が7W、駆動電源損失が5.3W、電力変換損失が41.9Wで、トータル損失が54.2Wとなる。当該複数のスイッチング素子の運転数が3の場合(3並列)、制御電源損失が7W、駆動電源損失が8.0W、電力変換損失が36.7Wで、トータル損失が51.7Wとなる。
図9は、電力変換装置1の出力電力が2750Wのときの電力変換装置1の電力損失のシミュレーション結果を示す図である。1つのスイッチ部を構成する複数のスイッチング素子の運転数が1の場合(1並列)、制御電源損失が7W、駆動電源損失が2.7W、電力変換損失が15.6Wで、トータル損失は25.3Wとなる。当該複数のスイッチング素子の運転数が2の場合(2並列)、制御電源損失が7W、駆動電源損失が5.3W、電力変換損失が9.3Wで、トータル損失が21.6Wとなる。当該複数のスイッチング素子の運転数が3の場合(3並列)、制御電源損失が7W、駆動電源損失が8.0W、電力変換損失が7.2Wで、トータル損失が22.2Wとなる。
図10は、電力変換装置1の出力電力が1100Wのときの電力変換装置1の電力損失のシミュレーション結果を示す図である。1つのスイッチ部を構成する複数のスイッチング素子の運転数が1の場合(1並列)、制御電源損失が7W、駆動電源損失が2.7W、電力変換損失が4.1Wで、トータル損失は13.8Wとなる。当該複数のスイッチング素子の運転数が2の場合(2並列)、制御電源損失が7W、駆動電源損失が5.3W、電力変換損失が2.8Wで、トータル損失が15.1Wとなる。当該複数のスイッチング素子の運転数が3の場合(3並列)、制御電源損失が7W、駆動電源損失が8.0W、電力変換損失が2.3Wで、トータル損失が17.3Wとなる。
以上のシミュレーション結果は、出力電力が5500Wのときは3並列が最も損失が少なく、2750Wのときは2並列が最も損失が少なく、1100Wのときは1並列が最も損失が少ないことを示している。即ち、低出力域ほど並列数を少なくし、高出力域ほど並列数を増やす制御が有効であることを示している。
図11は、ある電力変換装置1における出力電力と、並列数と、変換効率の関係を示した図である。図11では、1つのスイッチ部を構成する複数のスイッチング素子の運転数が2の場合(2並列)と、当該複数のスイッチング素子の運転数が3の場合(3並列)における、ある電力変換装置1の出力電力と変換効率の関係を示している。図11の例では、出力電力が約3360W以上の領域では3並列のほうが効率が高くなり、約3360W未満の領域では2並列のほうが効率が高くなることを示している。
図11には示していないが、1並列と2並列との間でも、ある閾値を境に2並列のほうが効率が高くなる領域と、1並列のほうが効率が高くなる領域に分けられる。以下、1並列と2並列の境となる値を第1閾値、2並列と3並列の境となる値を第2閾値という。なお並列数が4以上の場合、閾値の数はさらに多くなる。一般化すると、閾値の数は(並列数−1)となる。
設計者は、実験やシミュレーションの結果をもとに各閾値を決定し、制御回路30内の不揮発メモリに予め登録しておく。閾値は出力電力値で規定されてもよいし、出力電流値で規定されてもよい。後者は、電力変換装置1の出力電圧を系統電圧と等しいとみなして、予め出力電力値を出力電流値に換算したものを閾値として使用する例である。
閾値に出力電流値が使用される場合、制御回路30は、電流計測部51により計測された出力電流値と各閾値を比較して並列数を決定する。閾値に出力電力値が使用される場合、制御回路30は、電流計測部51により計測された出力電流値と、電圧計測部52により計測された出力電圧値を掛け合わせて出力電力値を算出し、当該出力電力値と各閾値を比較して並列数を決定する。
図12は、実施の形態に係る電力変換装置1の第1構成例における制御回路30の並列数切替処理の動作を示すフローチャートである。電力変換装置1の稼働中(S10の稼働)、制御回路30は、電流計測部51により計測された電力変換装置1の出力電流値Ioutを取得する(S11)。制御回路30は、出力電流値Ioutと第2閾値Th2を比較する(S12)。出力電流値Ioutが第2閾値Th2以上のとき(S12のY)、制御回路30は、1つのスイッチ部を構成する3つのスイッチング素子の内、運転させる並列数を3に切り替える(S16)。
出力電流値Ioutが第2閾値Th2未満のとき(S12のN)、制御回路30は、出力電流値Ioutと第1閾値Th1を比較する(S13)。出力電流値Ioutが第1閾値Th1未満のとき(S13のN)、制御回路30は、1つのスイッチ部を構成する3つのスイッチング素子の内、運転させる並列数を1に切り替える(S14)。出力電流値Ioutが第1閾値Th1以上、第2閾値Th2未満のとき(S13のY)、制御回路30は、1つのスイッチ部を構成する3つのスイッチング素子の内、運転させる並列数を2に切り替える(S15)。
制御回路30は、ステップS11からステップS16の処理を、電力変換装置1が停止するまで(S10の停止)繰り返し実行する。即ち、制御回路30は、負荷変動に応じて並列数を適応的に切り替える。
以上説明したように構成例1によれば、電力変換装置1の出力電流又は出力電力に応じて、制御電源損失、駆動電源損失、電力変換損失を合計したトータル損失が最小になるように、1つのスイッチ部を構成する複数のスイッチング素子の内、運転させる並列数を切り替える。これにより、電力損失の削減効果を最適化することができ、電力変換装置1を高効率化することができる。
図13(a)、(b)は、実施の形態に係る電力変換装置1の第2構成例を説明するための図である。図13(a)は第2−1構成例を、図13(b)は第2−2構成例を説明するための図である。
図13(a)に示す第2−1構成例は、図1に示した基本構成に係る電力変換装置1の極性切替部に含まれる各スイッチング素子Q17−Q24をそれぞれ3並列化し、マルチレベル出力部に含まれる各スイッチング素子Q1−Q16をそれぞれ2並列化した構成である。図13(b)に示す第2−2構成例は、図1に示した基本構成に係る電力変換装置1の極性切替部に含まれる各スイッチング素子Q17−Q24をそれぞれ3並列化し、マルチレベル出力部に含まれる各スイッチング素子Q1−Q16を並列化しない構成である。
極性切替部に含まれる各スイッチ部(Q17−Q24)のスイッチング速度は、マルチレベル出力部に含まれる各スイッチ部(Q1−Q16)のスイッチング速度と比較して、低速である(上記図2、図3参照)。例えば、極性切替部に含まれる各スイッチ部(Q17−Q24)は60Hzで動作し、マルチレベル出力部に含まれる各スイッチ部(Q1−Q16)は30kHzで動作する。
一般的に、駆動回路の消費エネルギーEは、下記(式1)で表される。
E=(1/2)CVf ・・・(式1)
極性切替部に含まれる各スイッチ部(Q17−Q24)を駆動するゲート駆動部と、マルチレベル出力部に含まれる各スイッチ部(Q1−Q16)を駆動するゲート駆動部の消費エネルギーを比較すると、前者のほうが周波数fが大幅に低いため、前者の消費エネルギーのほうが大幅に小さくなる。
従って、極性切替部に含まれる各スイッチ部(Q17−Q24)は、並列数を増やしても、各スイッチ部(Q17−Q24)に含まれる複数のスイッチング素子を駆動するゲート駆動部の消費電力の増加は僅かなものとなる。よって、極性切替部に含まれる各スイッチ部(Q17−Q24)は損失低減の観点からは、並列数を増やすほど有利となる。
一方、マルチレベル出力部に含まれる各スイッチ部(Q1−Q16)は、上述したように、運転するスイッチング素子の数を増やすほど駆動電源損失が増大する関係になるため、並列数を増やすほど損失が低減されるとは限らない。
そこで構成例2では、損失低減に有利な極性切替部に含まれる各スイッチ部(Q17−Q24)の並列化を優先し、マルチレベル出力部に含まれる各スイッチ部(Q1−Q16)の並列化を劣後させている。即ち、極性切替部に含まれる各スイッチ部(Q17−Q24)を構成するスイッチング素子の並列数が、マルチレベル出力部に含まれる各スイッチ部(Q1−Q16)を構成するスイッチング素子の並列数より多くなるように設計している。従って図6に示した構成例1と比較して、トータルのスイッチング素子の数を減らすことができる。それに伴い、スイッチング素子を駆動するゲート駆動部の数も減らすことができる。よって、構成例1と比較して、コスト及び回路面積を削減することができる。
構成例2−1のマルチレベル出力部に含まれる各スイッチ部(Q1−Q16)の制御において、上述した並列数の切替制御を適用してもよい。制御回路30は、電力変換装置1の出力電流又は出力電力に応じて、マルチレベル出力部に含まれる各スイッチ部(Q1−Q16)の導通時に、導通させるスイッチング素子の数を変更する。制御回路30は、電力変換装置1の出力電流又は出力電力が大きいほど、マルチレベル出力部に含まれる各スイッチ部(Q1−Q16)の導通時に、導通させるスイッチング素子の数を増やすように制御する。制御回路30は、電力変換装置1の出力電流又は出力電力に関わらず、極性切替部に含まれる各スイッチ部(Q17−Q24)の導通時に、並列化されているスイッチング素子の全て(図13(a)の例では3つ)を導通させる。
以上説明したように構成例2によれば、コスト及び回路面積の増大を抑制しつつ、電力変換装置1を高効率化することができる。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
例えば、図6に示した構成例1において、並列数の切替制御をマルチレベル出力部のみに適用してもよい。制御回路30は、電力変換装置1の出力電流又は出力電力に応じて、マルチレベル出力部に含まれる各スイッチ部(Q1−Q16)の導通時に、導通させるスイッチング素子の数を変更する。制御回路30は、電力変換装置1の出力電流又は出力電力に関わらず、極性切替部に含まれる各スイッチ部(Q17−Q24)の導通時に、並列化されているスイッチング素子の全て(図6の例では3つ)を導通させる。この場合、効率の低下を最小限に抑えつつ、極性切替部に含まれる各スイッチ部(Q17−Q24)の駆動に関する回路構成を簡素化することができる。
上述の実施の形態では、5レベル出力のマルチレベル電力変換装置を説明したが、7レベル以上を出力するマルチレベル電力変換装置にも本発明を適用可能である。マルチレベル出力部は、1つのフライングキャパシタと4つのスイッチング素子を持つグループ(上述したフライングキャパシタ回路)が3つ以上直列に接続されたレグを有する。単相の場合は2つのレグを、三相の場合は3つのレグを有する。2つ又は3つのレグは、直流電源2の両端間に並列に接続される。
なお、実施の形態は、以下の項目によって特定されてもよい。
[項目1]
直流電圧をもとに擬似正弦波を生成するインバータ回路(10)と、
前記インバータ回路(10)に含まれる複数のスイッチング素子を駆動する駆動回路(40)と、
前記駆動回路(40)に制御信号を供給する制御回路(30)と、を備え、
前記インバータ回路(10)は、
複数のフライングキャパシタ回路(11−14)を含み、5レベル以上の電位をそれぞれ2点から出力可能なマルチレベル出力部(11−14)と、
前記マルチレベル出力部(11−14)の2点間に流れる電流の向きを制御する極性切替部(15、16)と、を含み、
前記極性切替部(15、16)に含まれる各スイッチ部(Q17−Q24)は、複数のスイッチング素子が並列化されて構成されており、
前記マルチレベル出力部(11−14)に含まれる各スイッチ部(Q1−Q16)は、1つのスイッチング素子、又は前記極性切替部(15、16)に含まれる各スイッチ部(Q17−Q24)を構成するスイッチング素子の並列数より少ない並列数のスイッチング素子で構成されていることを特徴とする電力変換装置(1)。
これによれば、コスト及び回路面積の増大を抑制しつつ、電力変換装置(1)を高効率化することができる。
[項目2]
本電力変換装置(1)の出力電流または出力電力を計測する計測部(51、52)をさらに備え、
前記マルチレベル出力部(11−14)に含まれる各スイッチ部(Q1−Q16)は、前記極性切替部(15、16)に含まれる各スイッチ部(Q17−Q24)を構成するスイッチング素子の並列数より少ない並列数のスイッチング素子で構成されており、
前記制御回路(30)は、前記計測部(51、52)により計測された出力電流または出力電力に応じて、前記マルチレベル出力部(11−14)に含まれる各スイッチ部(Q1−Q16)の導通時に、導通させるスイッチング素子の数を変更し、
前記制御回路(30)は、前記極性切替部(15、16)に含まれる各スイッチ部(Q17−Q24)の導通時に、並列化されているスイッチング素子の全てを導通させることを特徴とする項目1に記載の電力変換装置(1)。
これによれば、マルチレベル出力部(11−14)に含まれる各スイッチ部(Q1−Q16)の電力変換損失と、マルチレベル出力部(11−14)に含まれる各スイッチ部(Q1−Q16)の駆動電源損失の合計を最小化することができる。また、極性切替部(15、16)に含まれる各スイッチ部(Q17−Q24)の制御を簡素化することができる。
[項目3]
直流電圧をもとに擬似正弦波を生成するインバータ回路(10)と、
前記インバータ回路(10)に含まれる複数のスイッチング素子を駆動する駆動回路(40)と、
前記駆動回路(40)に制御信号を供給する制御回路(30)と、
本電力変換装置(1)の出力電流または出力電力を計測する計測部(51、52)と、を備え、
前記インバータ回路(10)は、
複数のフライングキャパシタ回路(11−14)を含み、5レベル以上の電位をそれぞれ2点から出力可能なマルチレベル出力部(11−14)と、
前記マルチレベル出力部(11−14)の2点間に流れる電流の向きを制御する極性切替部(15、16)と、を含み、
前記マルチレベル出力部(11−14)および前記極性切替部(15、16)に含まれる各スイッチ部(Q17−Q24)は、複数のスイッチング素子が並列化されて構成されており、
前記制御回路(30)は、前記計測部(51、52)により計測された出力電流または出力電力に応じて、各スイッチ部(Q1−Q24)の導通時に、導通させるスイッチング素子の数を変更することを特徴とする電力変換装置(1)。
これによれば、電力変換装置(1)を高効率化することができる。
[項目4]
前記制御回路(30)は、前記計測部(51、52)により計測された出力電流または出力電力が大きいほど、各スイッチ部(Q1−Q24)の導通時に、導通させるスイッチング素子の数を増やすことを特徴とする項目3に記載の電力変換装置(1)。
これによれば、各スイッチ部(Q1−Q24)の電力変換損失と、各スイッチ部(Q1−Q24)の駆動電源損失の合計を最小化することができる。
[項目5]
前記制御回路(30)は、前記計測部(51、52)により計測された出力電流または出力電力に応じて、前記マルチレベル出力部(11−14)に含まれる各スイッチ部(Q1−Q16)の導通時に、導通させるスイッチング素子の数を変更し、
前記制御回路(30)は、前記極性切替部(15、16)に含まれる各スイッチ部(Q17−Q24)の導通時に、並列化されているスイッチング素子の全てを導通させることを特徴とする項目4に記載の電力変換装置(1)。
これによれば、マルチレベル出力部(11−14)に含まれる各スイッチ部(Q1−Q16)の電力変換損失と、マルチレベル出力部(11−14)に含まれる各スイッチ部(Q1−Q16)の駆動電源損失の合計を最小化することができる。また、極性切替部(15、16)に含まれる各スイッチ部(Q17−Q24)の制御を簡素化することができる。
[項目6]
前記マルチレベル出力部(11−14)は、
直列に接続される第1スイッチ部(Q1)、第2スイッチ部(Q2)、第3スイッチ部(Q3)及び第4スイッチ部(Q4)と、前記第1スイッチ部(Q1)と前記第2スイッチ部(Q2)の接続点と前記第3スイッチ部(Q3)と前記第4スイッチ部(Q4)の接続点との間に接続された第1フライングキャパシタ(C1)を有する第1フライングキャパシタ回路(11)と、
直列に接続される第5スイッチ部(Q5)、第6スイッチ部(Q6)、第7スイッチ部(Q7)及び第8スイッチ部(Q8)と、前記第5スイッチ部(Q5)と前記第6スイッチ部(Q6)の接続点と前記第7スイッチ部(Q7)と前記第8スイッチ部(Q8)の接続点との間に接続された第2フライングキャパシタ(C2)を有する第2フライングキャパシタ回路(12)と、
直列に接続される第9スイッチ部(Q9)、第10スイッチ部(Q10)、第11スイッチ部(Q11)及び第12スイッチ部(Q12)と、前記第9スイッチ部(Q9)と前記第10スイッチ部(Q10)の接続点と前記第11スイッチ部(Q11)と前記第12スイッチ部(Q12)の接続点との間に接続された第3フライングキャパシタ(C3)を有する第3フライングキャパシタ回路(13)と、
直列に接続される第13スイッチ部(Q13)、第14スイッチ部(Q14)、第15スイッチ部(Q15)及び第16スイッチ部(Q16)と、前記第13スイッチ部(Q13)と前記第14スイッチ部(Q14)の接続点と前記第15スイッチ部(Q15)と前記第16スイッチ部(Q16)の接続点との間に接続された第4フライングキャパシタ(C4)を有する第4フライングキャパシタ回路(14)と、を含み、
前記極性切替部(15、16)は、
前記第1フライングキャパシタ回路(11)の中点と前記第2フライングキャパシタ回路(12)の中点との間に直列に接続される第17スイッチ部(Q17)、第18スイッチ部(Q18)、第19スイッチ部(Q19)及び第20スイッチ部(Q20)を有し、前記第18スイッチ部(Q18)と前記第19スイッチ部(Q19)との間の接続点が、系統電源(3)/交流負荷に接続された交流経路の一端に接続される第1出力回路(15)と、
前記第3フライングキャパシタ回路(13)の中点と前記第4フライングキャパシタ回路(14)の中点との間に直列に接続される第20スイッチ部(Q20)、第21スイッチ部(Q21)、第22スイッチ部(Q22)及び第23スイッチ部(Q23)を有し、前記第21スイッチ部(Q21)と前記第22スイッチ部(Q22)との間の接続点が、前記交流経路の他端に接続される第2出力回路(16)と、を含み、
前記第1フライングキャパシタ回路(11)及び前記第2フライングキャパシタ回路(12)は直流電源(2)の両端間に直列に接続され、
前記第3フライングキャパシタ回路(13)及び前記第4フライングキャパシタ回路(14)は前記直流電源(2)の両端間に直列に接続され、
前記第1フライングキャパシタ回路(11)と前記第2フライングキャパシタ回路(12)との接続点と、前記第3フライングキャパシタ回路(13)と前記第4フライングキャパシタ回路(14)との接続点との間が中間配線で接続されることを特徴とする項目1から5のいずれか1項に記載の電力変換装置(1)。
これによれば、5レベル出力の電力変換装置(1)において、高効率化することができる。
1 電力変換装置、 2 直流電源、 3 系統、 10 インバータ回路、 11−14 フライングキャパシタ回路、 15 第1出力回路、 16 第2出力回路、 20 フィルタ回路、 30 制御回路、 31b 第1−2停止回路、 31c 第1−3停止回路、 40 駆動回路、 41a 第1−1ゲート駆動部、 41b 第1−2ゲート駆動部、 41c 第1−3ゲート駆動部、 51 電流計測部、 52 電圧計測部、 Q1−Q24 スイッチング素子、 Q1a 第1−1スイッチング素子、 Q1b 第1−2スイッチング素子、 Q1c 第1−3スイッチング素子、 D1−D24 ダイオード、 C1−C4 フライングキャパシタ、 C5,C6 分割コンデンサ、 C7 出力コンデンサ、 L1,L2 リアクトル。

Claims (6)

  1. 直流電圧をもとに擬似正弦波を生成するインバータ回路と、
    前記インバータ回路に含まれる複数のスイッチング素子を駆動する駆動回路と、
    前記駆動回路に制御信号を供給する制御回路と、を備え、
    前記インバータ回路は、
    複数のフライングキャパシタ回路を含み、5レベル以上の電位をそれぞれ2点から出力可能なマルチレベル出力部と、
    前記マルチレベル出力部の2点間に流れる電流の向きを制御する極性切替部と、を含み、
    前記極性切替部に含まれる各スイッチ部は、複数のスイッチング素子が並列化されて構成されており、
    前記マルチレベル出力部に含まれる各スイッチ部は、1つのスイッチング素子、又は前記極性切替部に含まれる各スイッチ部を構成するスイッチング素子の並列数より少ない並列数のスイッチング素子で構成されていることを特徴とする電力変換装置。
  2. 本電力変換装置の出力電流または出力電力を計測する計測部をさらに備え、
    前記マルチレベル出力部に含まれる各スイッチ部は、前記極性切替部に含まれる各スイッチ部を構成するスイッチング素子の並列数より少ない並列数のスイッチング素子で構成されており、
    前記制御回路は、前記計測部により計測された出力電流または出力電力に応じて、前記マルチレベル出力部に含まれる各スイッチ部の導通時に、導通させるスイッチング素子の数を変更し、
    前記制御回路は、前記極性切替部に含まれる各スイッチ部の導通時に、並列化されているスイッチング素子の全てを導通させることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 直流電圧をもとに擬似正弦波を生成するインバータ回路と、
    前記インバータ回路に含まれる複数のスイッチング素子を駆動する駆動回路と、
    前記駆動回路に制御信号を供給する制御回路と、
    本電力変換装置の出力電流または出力電力を計測する計測部と、を備え、
    前記インバータ回路は、
    複数のフライングキャパシタ回路を含み、5レベル以上の電位をそれぞれ2点から出力可能なマルチレベル出力部と、
    前記マルチレベル出力部の2点間に流れる電流の向きを制御する極性切替部と、を含み、
    前記マルチレベル出力部および前記極性切替部に含まれる各スイッチ部は、複数のスイッチング素子が並列化されて構成されており、
    前記制御回路は、前記計測部により計測された出力電流または出力電力に応じて、各スイッチ部の導通時に、導通させるスイッチング素子の数を変更することを特徴とする電力変換装置。
  4. 前記制御回路は、前記計測部により計測された出力電流または出力電力が大きいほど、各スイッチ部の導通時に、導通させるスイッチング素子の数を増やすことを特徴とする請求項3に記載の電力変換装置。
  5. 前記制御回路は、前記計測部により計測された出力電流または出力電力に応じて、前記マルチレベル出力部に含まれる各スイッチ部の導通時に、導通させるスイッチング素子の数を変更し、
    前記制御回路は、前記極性切替部に含まれる各スイッチ部の導通時に、並列化されているスイッチング素子の全てを導通させることを特徴とする請求項4に記載の電力変換装置。
  6. 前記マルチレベル出力部は、
    直列に接続される第1スイッチ部、第2スイッチ部、第3スイッチ部及び第4スイッチ部と、前記第1スイッチ部と前記第2スイッチ部の接続点と前記第3スイッチ部と前記第4スイッチ部の接続点との間に接続された第1フライングキャパシタを有する第1フライングキャパシタ回路と、
    直列に接続される第5スイッチ部、第6スイッチ部、第7スイッチ部及び第8スイッチ部と、前記第5スイッチ部と前記第6スイッチ部の接続点と前記第7スイッチ部と前記第8スイッチ部の接続点との間に接続された第2フライングキャパシタを有する第2フライングキャパシタ回路と、
    直列に接続される第9スイッチ部、第10スイッチ部、第11スイッチ部及び第12スイッチ部と、前記第9スイッチ部と前記第10スイッチ部の接続点と前記第11スイッチ部と前記第12スイッチ部の接続点との間に接続された第3フライングキャパシタを有する第3フライングキャパシタ回路と、
    直列に接続される第13スイッチ部、第14スイッチ部、第15スイッチ部及び第16スイッチ部と、前記第13スイッチ部と前記第14スイッチ部の接続点と前記第15スイッチ部と前記第16スイッチ部の接続点との間に接続された第4フライングキャパシタを有する第4フライングキャパシタ回路と、を含み、
    前記極性切替部は、
    前記第1フライングキャパシタ回路の中点と前記第2フライングキャパシタ回路の中点との間に直列に接続される第17スイッチ部、第18スイッチ部、第19スイッチ部及び第20スイッチ部を有し、前記第18スイッチ部と前記第19スイッチ部との間の接続点が、系統電源/交流負荷に接続された交流経路の一端に接続される第1出力回路と、
    前記第3フライングキャパシタ回路の中点と前記第4フライングキャパシタ回路の中点との間に直列に接続される第20スイッチ部、第21スイッチ部、第22スイッチ部及び第23スイッチ部を有し、前記第21スイッチ部と前記第22スイッチ部との間の接続点が、前記交流経路の他端に接続される第2出力回路と、を含み、
    前記第1フライングキャパシタ回路及び前記第2フライングキャパシタ回路は直流電源の両端間に直列に接続され、
    前記第3フライングキャパシタ回路及び前記第4フライングキャパシタ回路は前記直流電源の両端間に直列に接続され、
    前記第1フライングキャパシタ回路と前記第2フライングキャパシタ回路との接続点と、前記第3フライングキャパシタ回路と前記第4フライングキャパシタ回路との接続点との間が中間配線で接続されることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の電力変換装置。
JP2019022887A 2019-02-12 2019-02-12 電力変換装置 Active JP7065434B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019022887A JP7065434B2 (ja) 2019-02-12 2019-02-12 電力変換装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019022887A JP7065434B2 (ja) 2019-02-12 2019-02-12 電力変換装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020137135A true JP2020137135A (ja) 2020-08-31
JP7065434B2 JP7065434B2 (ja) 2022-05-12

Family

ID=72279316

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019022887A Active JP7065434B2 (ja) 2019-02-12 2019-02-12 電力変換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7065434B2 (ja)

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006238630A (ja) * 2005-02-25 2006-09-07 Mitsubishi Electric Corp 電力変換装置
JP2014064431A (ja) * 2012-09-24 2014-04-10 Meidensha Corp マルチレベル電力変換装置
JP2015008566A (ja) * 2013-06-25 2015-01-15 株式会社明電舎 マルチレベル電力変換装置
JP2015091179A (ja) * 2013-11-06 2015-05-11 株式会社明電舎 マルチレベル電力変換装置
JP2015216790A (ja) * 2014-05-12 2015-12-03 パナソニックIpマネジメント株式会社 電力変換装置、およびそれを用いたパワーコンディショナ
JP2016058515A (ja) * 2014-09-09 2016-04-21 富士電機株式会社 半導体装置
JP2016163442A (ja) * 2015-03-03 2016-09-05 三菱電機株式会社 電力用半導体装置および電力変換装置
JP2017038427A (ja) * 2015-08-07 2017-02-16 三菱電機株式会社 電力変換装置、及び誘導加熱調理器

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006238630A (ja) * 2005-02-25 2006-09-07 Mitsubishi Electric Corp 電力変換装置
JP2014064431A (ja) * 2012-09-24 2014-04-10 Meidensha Corp マルチレベル電力変換装置
JP2015008566A (ja) * 2013-06-25 2015-01-15 株式会社明電舎 マルチレベル電力変換装置
JP2015091179A (ja) * 2013-11-06 2015-05-11 株式会社明電舎 マルチレベル電力変換装置
JP2015216790A (ja) * 2014-05-12 2015-12-03 パナソニックIpマネジメント株式会社 電力変換装置、およびそれを用いたパワーコンディショナ
JP2016058515A (ja) * 2014-09-09 2016-04-21 富士電機株式会社 半導体装置
JP2016163442A (ja) * 2015-03-03 2016-09-05 三菱電機株式会社 電力用半導体装置および電力変換装置
JP2017038427A (ja) * 2015-08-07 2017-02-16 三菱電機株式会社 電力変換装置、及び誘導加熱調理器

Also Published As

Publication number Publication date
JP7065434B2 (ja) 2022-05-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20240333173A1 (en) Systems and methods for controlling multi-level diode-clamped inverters using space vector pulse width modulation (svpwm)
JP5803683B2 (ja) マルチレベル電力変換回路
EP2846453B1 (en) Single-phase inverter and three-phase inverter
Meraj et al. Single phase 21 level hybrid multilevel inverter with reduced power components employing low frequency modulation technique
JP2012182974A (ja) 5レベル電力変換装置
US20140376294A1 (en) Single-Phase Inverter and Three-Phase Inverter
Yadav et al. Generation of high-resolution 12-sided voltage space vector structure using low-voltage stacked and cascaded basic inverter cells
Uddin et al. Implementation of cascaded multilevel inverter with reduced number of components
Hosseinzadeh et al. New asymmetric cascaded multi-level converter with reduced components
JP7153878B2 (ja) 電力変換装置
Babaei et al. New extendable 15-level basic unit for multilevel inverters
JP7065434B2 (ja) 電力変換装置
Sekhar et al. Novel multilevel inverter with minimum number of switches
Bhimireddy et al. Novel single phase full bridge inverter formed by floating capacitors
Panda et al. Design and control of a switched-diode multilevel inverter for photovoltaic application
WO2020157787A1 (ja) 電力変換装置
Yuan et al. A control strategy based on of modular multi-level converters with coupled inductances
Rosas-Caro et al. A novel two switches based DC-DC multilevel voltage multiplier
Chen et al. A Three-Phase Four-Level Rectifier with Reduced Component Count
Dong et al. Effect of switching frequency and floating capacitor for five-level inverter
Shine et al. Performance Analysis of a Modifed Three-Phase Multilevel Inverter
Maddugari et al. Reliable Operation of an Asymmetrical Multilevel Inverter Topology
JP6933558B2 (ja) 電力変換器および電力変換装置
JP7054816B2 (ja) 電力変換装置
KR20160109129A (ko) 단일 입력 전압원과 배터리 직병렬 결합을 이용한 멀티레벨 인버터

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210219

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220104

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220127

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220329

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220407

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7065434

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151