JP2006237169A - 希土類焼結磁石の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 潤滑剤の分散性を向上させることにより、配向性を高め、磁気特性を高い希土類焼結磁石を製造する方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 希土類焼結磁石の原料粉および潤滑剤を微粉砕し微粉砕粉末を得て、この微粉砕粉末をチャンバ11内に投入してチャンバ11とチャンバ11内に設けられた転動翼12とを相対的に回転させて微粉砕粉末を転動させた後、微粉砕粉末を、磁場を印加しかつ加圧成形することにより成形体を得て、この成形体を焼結することで希土類焼結磁石を製造する。
【選択図】図1

Description

本発明は、Nd−Fe−B系に代表される希土類焼結磁石の製造方法に関し、特に潤滑剤の分散性を高めることで優れた磁気特性を有する希土類焼結磁石を得る技術に関するものである。
希土類焼結磁石を製造する際、磁気配向性を高めるために原料粉に潤滑剤が添加されている。例えば、潤滑剤を原料の微粉砕前に添加して磁気配向性をさらに高める技術が開示されている(特許文献1)。また、潤滑剤の他に酸化防止のために有機溶剤を配合して乾式微粉砕を行う技術(特許文献2)、脂肪酸エステルを液状化した潤滑剤を原料粉末と共にジェットミルで粉砕させる技術(特許文献3)、炭化水素系潤滑剤を添加混合後に気流粉砕により微粉砕して脂肪酸を添加する技術(特許文献4)、本出願人が検討した、潤滑剤による配向性の向上を享受しつつ粉砕機器の磨耗を防止する技術(特許文献5)等、様々な技術が開示されている。
特許第2915560号公報 特許第2682619号公報 特開平8−111308号公報 特開平7−240329号公報 特開2003−68551号公報
ところで、潤滑剤を原料粉にただ添加するだけでは潤滑剤は充分に分散されない。潤滑剤の分散が不充分であると、潤滑剤の凝集粒子が生成され、焼結後、磁石に空孔が形成されてしまうことがある。また、潤滑剤を添加した原料粉を粉砕する際に粉砕効率のばらつきが生じることがあり、磁気配向性が低下してしまう。
本発明は、潤滑剤の分散性をさらに高めることにより磁気配向性を高め、優れた磁気特性を持つ希土類焼結磁石の製造方法を提供することを目的とする。
上記したような課題を鑑みてなされた本発明の希土類焼結磁石の製造方法では、希土類焼結磁石の原料粉および潤滑剤を粉砕し粉砕粉末を得た後、この粉砕粉末をチャンバ内に投入してチャンバとチャンバ内に設けられた転動翼とを相対的に回転させて粉砕粉末を転動させる。そして、転動後の粉砕粉末に磁場を印加しかつ加圧成形することにより成形体を得て、この成形体を焼結することで希土類焼結磁石を製造する。このように、粉砕後の原料粉と潤滑剤を転動によりさらに混合すると、潤滑剤の分散性が高まる。
粉砕粉末を転動させる工程では、粉砕粉末に有機液体を添加して転動させることもできる。その際、有機液体の添加量は、例えば粉砕粉末に対して30〜150vol%である。また潤滑剤は、有機液体に不溶または可溶のどちらであってもよい。その他、粉砕粉末に磁場を印加する工程に先立ち、粉砕粉末から有機液体の除去処理を行う工程をさらに備えることができる。
また本発明の希土類焼結磁石の製造方法では、希土類焼結磁石の原料粉および潤滑剤を粉砕し粉砕粉末を得た後、この粉砕粉末に有機液体を粉砕粉末の30〜150vol%添加して混練する。そして、混練後の粉砕粉末に磁場を印加しかつ加圧成形することにより成形体を得て、この成形体を焼結することで希土類焼結磁石を製造する。このように、有機液体の存在下で原料粉と潤滑剤を混練により混合すると、潤滑剤が充分に分散される。
混練は、チャンバ内において回転する主翼と、主翼とは異なる方向へ回転する補助翼により原料粉と潤滑剤と有機液体とを転動させることにより行うことができる。この場合、主翼は、チャンバ内で略垂直方向の軸線周りに回転することができる。または、主翼は、チャンバ内で略水平方向の軸線周りに回転することができる。
なお原料粉は、例えばR214B相(Rは希土類元素から選択される1種又は2種以上の元素、TはFe又はFe及びCoを含む遷移金属元素から選択される1種又は2種以上の元素)を含む組成を有し、平均粒径が2.5〜6μmである。
本発明の希土類焼結磁石を製造方法によれば、潤滑剤の分散性を向上させることにより、配向性を高め、最終的に得られる焼結磁石の磁気特性を高いものとすることが可能となる。
以下、実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
焼結磁石の原料となる原料合金は、真空又は不活性ガス、望ましくはAr雰囲気中でストリップキャスト法、その他公知の溶解法により作製することができる。ストリップキャスト法は、原料金属をArガス雰囲気などの非酸化性雰囲気中で溶解して得た溶湯を回転するロールの表面に噴出させる。ロールで急冷された溶湯は、薄板または薄片(鱗片)状に急冷凝固される。この急冷凝固された合金は、結晶粒径が1〜50μmの均質な組織を有している。原料合金は、ストリップキャスト法に限らず、高周波誘導溶解等の溶解法によって得ることができる。なお、溶解後の偏析を防止するため、例えば水冷銅板に傾注して凝固させることができる。また、還元拡散法によって得られた合金を原料合金として用いることもできる。
R−T−B系焼結磁石を得る場合、R214B結晶粒を主体とする合金(低R合金)と、低R合金よりRを多く含む合金(高R合金)とを用いる所謂混合法を本発明に適用することもできる。
原料合金はまず粉砕工程に供される。混合法による場合には、低R合金及び高R合金は別々に又は一緒に粉砕される。粉砕工程には、粗粉砕工程と微粉砕工程とがある。
粗粉砕工程では、まず原料合金を、粒径数百μm程度になるまで粗粉砕する。粗粉砕は、スタンプミル、ジョークラッシャー、ブラウンミル等を用い、不活性ガス雰囲気中にて行なうことが望ましい。なお粗粉砕に先立って、原料合金に水素を吸蔵させた後に放出させることにより粉砕を行なうことが効果的である。水素放出処理は、希土類焼結磁石として不純物となる水素を減少させることを目的として行われる。水素放出のための加熱保持の温度は、200℃以上、望ましくは350℃以上とする。保持時間は、保持温度との関係、原料合金の厚さ等によって変わるが、少なくとも30分以上、望ましくは1時間以上とする。水素放出処理は、真空中又はArガスフローにて行う。なお、水素吸蔵処理、水素放出処理は必須の処理ではない。この水素粉砕を粗粉砕と位置付けて、機械的な粗粉砕を省略することもできる。
粗粉砕工程後、微粉砕工程に移る。微粉砕工程では、成形時の潤滑、粉砕性の向上及び配向性の向上のため、粗粉砕粉末に潤滑剤を添加し、潤滑剤とともに粗粉砕された原料粉を微粉砕して微粉砕粉末(粉砕粉末)を得る。潤滑剤としては、脂肪酸又は脂肪酸の誘導体や炭化水素、例えばステアリン酸系やオレイン酸系であるステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸アミド、オレイン酸アミド、エチレンビスイソステアリン酸アミド、炭化水素であるパラフィン、ナフタレン等を挙げることができる。潤滑剤は微粉砕時に粗粉砕粉末の0.01〜0.3wt%程度添加することができる。
微粉砕には主にジェットミルが用いられ、粒径数百μm程度の粗粉砕粉末を、平均粒径2.5〜6μm、望ましくは3〜5μmとする。ジェットミルは、高圧の不活性ガスを狭いノズルより開放して高速のガス流を発生させ、この高速のガス流により粗粉砕粉末を加速し、粗粉砕粉末同士の衝突やターゲットあるいは容器壁との衝突を発生させて粉砕する方法である。
なお、混合法による場合、2種の合金の混合のタイミングは限定されるものではないが、微粉砕工程において低R合金及び高R合金を別々に粉砕した場合には、微粉砕された低R合金粉末及び高R合金粉末を窒素雰囲気中で混合する。低R合金粉末及び高R合金粉末の混合比率は、重量比で80:20〜97:3程度とすればよい。低R合金及び高R合金を一緒に粉砕する場合の混合比率も同様である。
以上で得られた微粉砕粉末を転動、すなわち個々の微粉砕粉末を転がすような動きを微粉砕粉末に与えることにより、原料粉と潤滑剤を混合させる。転動作用により微粉砕粉同士に剪断応力が働き、微粉砕粉表面および微粉砕粉末間に存在する潤滑剤を充分に分散させることができる。
転動には、図1、図2に示すような転動混合装置10を用いることができる。
図1および図2に示すように、転動混合装置10は、チャンバ11内に、転動翼(主翼)12と、補助翼13とを備えた構成を有している。
チャンバ11は、図示しない開閉可能な蓋を備えており、蓋を閉じた状態で気密に密閉されるようになっている。また、チャンバ11には、図示しない流体スプレーノズルや滴下ノズルにより、有機液体が添加できるようになっている。
転動翼12は、回転軸12aに、複数の翼部材12bが設けられたもので、図示しない駆動モータによって回転軸12aの軸線回りに回転駆動されるようになっている。補助翼13も、同様に、回転軸13aに、複数の翼部材13bが設けられたもので、図示しない駆動モータ、あるいは転動翼12を回転させるための駆動モータからギヤやタイミングベルト等の駆動力伝達機構を介して伝達される駆動力によって、回転軸13aの軸線回りに回転駆動されるようになっている。
このような転動混合装置10には、転動翼12の設置形態により、図1に示すような縦型と、図2に示すような横型とがある。
図1に示す縦型の転動混合装置10Vにおいては、転動翼12は、回転軸12aが、チャンバ11内でほぼ鉛直方向に軸線を有するよう設けられている。そして、補助翼13は、転動翼12の上方に設けられ、回転軸13aが、チャンバ11内でほぼ水平方向に軸線を有するよう設けられている。
また、図2に示す横型の転動混合装置10Hにおいては、転動翼12は、回転軸12aが、チャンバ11内でほぼ水平方向に軸線を有するよう設けられている。転動翼12の翼部材12bは、チャンバ11の円周方向に連続する周壁11aに沿うように延出しており、補助翼13は、これら翼部材12bの内方に位置するよう設けられている。
このような転動混合装置10V、10Hでは、チャンバ11内に、前記したような工程で得られた微粉砕粉末を所定量投入し、転動翼12、補助翼13を回転駆動させることで、転動により混合する。
なお、チャンバ11に微粉砕粉末を投入した後には、微粉砕粉末の酸化を防ぐため、チャンバ11内を窒素等の不活性ガスに置換するのが好ましい。このとき、転動翼12を一定時間回転させて微粉砕粉末をほぐすとともに、微粉砕粉末の空隙に存在するエアを追い出しながら、チャンバ11内を不活性ガスに置換するのがさらに好ましい。
微粉砕粉末を転動させる際に有機液体を添加することもできる。有機液体を添加することにより潤滑剤の分散性をさらに高めることができる。
有機液体の投入タイミングは、微粉砕粉末と同時でも良いが、前記のように微粉砕粉末の投入後に、転動翼12を一定時間回転させてから、有機液体を投入するのが好ましい。
さらに、有機液体を所定量投入した後も、転動翼12を一定時間回転させて、微粉砕粉末に有機液体をなじませて転動による混合を促進させるのが良い。
このとき、用いる有機液体としては、炭化水素系化合物、アルコール系化合物、エーテル系(グリコールエーテル系を含む)化合物、エステル系(グリコールエステル系を含む)化合物、ケトン系化合物、脂肪酸系化合物、テルペン系化合物の1種又は2種以上から選択することができる。このような有機液体の具体例を挙げると、炭化水素系化合物としては、トルエン、キシレン、ピネン、メンタン、アルコール系化合物としては、ターピネオール、エタノール、イソブチルアルコール、エーテル系化合物としては、ブチルセロソルブ、セロソルブ、カルビトール、ブチルカルビトール、酢酸ブチルカルビトール、シクロヘキサノール、ジブチルエーテル、エステル系化合物としては、酢酸エチル、酢酸n−ブチル、無水プロピオン酸、ケトン系化合物としては、アセトン(ジメチルケトン)、メチルイソブチルケトン、メチルエチルケトン等がある。
もちろん、ここに挙げた有機液体に限るものではなく、これ以外にも、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール等や、グリセリン等、他の有機液体を用いることも可能である。また有機液体は、潤滑剤が溶解可能なものであってもよく、溶解不可能なものであってもよい。したがって潤滑剤と有機溶剤の種類の組み合わせを予算や使い勝手等に応じて適宜選択することができる。
なお、有機液体は、一般に有機溶媒と呼ばれている物質を包含するが、本発明では溶媒として機能しないことから有機液体と呼んでいる。
微粉砕粉末に対する有機液体の添加量は特に制限されないが、微粉砕粉末に対する有機液体の添加量は30〜150vol%とすることを推奨する。この程度の有機液体を添加すると、転動させる際に混練されるため、潤滑剤の分散性が増して微粉砕粉末がより混合される。ここで混練とは、粉粒体の周りへの液体あるいはペーストの必要最低限のコーティング操作であり、例えば上記した転動混合装置10V、10Hを用いて実現することができる。なお、ナウターミキサー等で有機液体と混合することもできるが、有機液体が分離して充分に混練することができない恐れがある。有機液体の添加量が少なすぎると、潤滑剤の分散性が低下する。一方、有機液体の添加量が多すぎると、混練後に粉砕粉末から有機液体を除去する場合に、有機液体を所定時間内に除去するのが困難になるおそれがあり、また微粉砕粉末同士の摩擦が減るために分散性が低下する恐れがある。微粉砕粉末に対するより望ましい有機液体の添加量は30〜120vol%、さらに望ましい有機液体の添加量は40〜90vol%である。
以上のようにして混練された粉砕粉末から有機液体を一部、または完全に除去することができる。
有機液体を除去するための具体的な手段は特に限定されないが、減圧雰囲気に顆粒を晒して揮発させることが簡易かつ効果的である。減圧雰囲気は室温であってもよいが、加熱された減圧雰囲気とすることもできるし、減圧していない加熱雰囲気とすることもできる。減圧雰囲気の圧力は、使用する有機液体によって調整すれば良い。このときの加熱温度が低すぎると有機液体の揮発が十分進まず、逆に加熱温度が高すぎると顆粒を構成する一次合金粒子に酸化が生じ磁気特性の劣化を招くおそれがある。したがって本発明では、加熱温度を40〜80℃とすることが望ましい。
続いて、上記粉砕粉末は磁場中成形に供され、成形体を得る。
磁場中成形における成形圧力は0.3〜3ton/cm2(30〜300MPa)の範囲とすればよい。成形圧力は成形開始から終了まで一定であってもよく、漸増または漸減してもよく、あるいは不規則変化してもよい。成形圧力が低いほど配向性は良好となるが、成形圧力が低すぎると成形体の強度が不足してハンドリングに問題が生じるので、この点を考慮して上記範囲から成形圧力を選択する。磁場中成形で得られる成形体の最終的な相対密度は、通常、50〜60%である。
印加する磁場は、12〜20kOe(960〜1600kA/m)程度とすればよい。この程度の磁場を印加することにより、粉砕粉末は崩壊して一次合金粒子に分解される。印加する磁場は静磁場に限定されず、パルス状の磁場とすることもできる。また、静磁場とパルス状磁場を併用することもできる。
次いで、成形体を真空又は不活性ガス雰囲気中で焼結する。焼結温度は、組成、粉砕方法、平均粒径と粒度分布の違い等、諸条件により調整する必要があるが、1000〜1200℃で1〜10時間程度焼結すればよい。
焼結後、得られた焼結体に時効処理を施すことができる。この工程は、保磁力を制御する重要な工程である。時効処理を2段に分けて行う場合には、800℃近傍、600℃近傍での所定時間の保持が有効である。800℃近傍での熱処理を焼結後に行うと、保磁力が増大するため、混合法においては特に有効である。また、600℃近傍の熱処理で保磁力が大きく増加するため、時効処理を1段で行なう場合には、600℃近傍の時効処理を施すとよい。
次に本発明が適用される希土類焼結磁石について説明する。
本発明は、特にR−T−B系焼結磁石に適用することが望ましい。このR−T−B系焼結磁石は、希土類元素(R)を25〜37wt%含有する。ここで、本発明におけるRはYを含む概念を有しており、したがってY、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb及びLuの1種又は2種以上から選択される。Rの量が25wt%未満であると、R−T−B系焼結磁石の主相となるR214B相の生成が十分ではなく軟磁性を持つα−Feなどが析出し、保磁力が著しく低下する。一方、Rが37wt%を超えると主相であるR214B相の体積比率が低下し、残留磁束密度が低下する。またRが酸素と反応し、含有する酸素量が増え、これに伴い保磁力発生に有効なRリッチ相が減少し、保磁力の低下を招く。したがって、Rの量は25〜37wt%とする。望ましいRの量は28〜35wt%、さらに望ましいRの量は29〜33wt%である。
また、本発明が適用されるR−T−B系焼結磁石は、ホウ素(B)を0.5〜4.5wt%含有する。Bが0.5wt%未満の場合には高い保磁力を得ることができない。一方で、Bが4.5wt%を超えると残留磁束密度が低下する傾向がある。したがって、Bの上限を4.5wt%とする。望ましいBの量は0.5〜1.5wt%、さらに望ましいBの量は0.8〜1.2wt%である。
本発明が適用されるR−T−B系焼結磁石は、Coを2.0wt%以下(0を含まず)、望ましくは0.1〜1.0wt%、さらに望ましくは0.3〜0.7wt%含有することができる。CoはFeと同様の相を形成するが、キュリー温度の向上、粒界相の耐食性向上に効果がある。
また、本発明が適用されるR−T−B系焼結磁石は、Al及びCuの1種又は2種を0.02〜0.5wt%の範囲で含有することができる。この範囲でAl及びCuの1種又は2種を含有させることにより、得られるR−T−B系焼結磁石の高保磁力化、高耐食性化、温度特性の改善が可能となる。Alを添加する場合において、望ましいAlの量は0.03〜0.3wt%、さらに望ましいAlの量は、0.05〜0.25wt%である。また、Cuを添加する場合において、望ましいCuの量は0.15wt%以下(0を含まず)、さらに望ましいCuの量は0.03〜0.12wt%である。
本発明が適用されるR−T−B系焼結磁石は、他の元素の含有を許容する。例えば、Zr、Ti、Bi、Sn、Ga、Nb、Ta、Si、V、Ag、Ge等の元素を適宜含有させることができる。一方で、酸素、窒素、炭素等の不純物元素を極力低減することが望ましい。特に磁気特性を害する酸素は、その量を5000ppm以下、さらには3000ppm以下とすることが望ましい。酸素量が多いと非磁性成分である希土類酸化物相が増大して、磁気特性を低下させるからである。
R−T−B系焼結磁石に本発明を適用することが望ましいが、他の希土類焼結磁石に本発明を適用することも可能である。例えば、R−Co系焼結磁石に本発明を適用することもできる。
R−Co系焼結磁石は、Rと、Fe、Ni、MnおよびCrから選ばれる1種以上の元素と、Coとを含有する。この場合、望ましくはさらにCuまたは、Nb、Zr、Ta、Hf、TiおよびVから選ばれる1種以上の元素を含有し、特に望ましくはCuと、Nb、Zr、Ta、Hf、TiおよびVから選ばれる1種以上の元素とを含有する。これらのうち特に、SmとCoとの金属間化合物、望ましくはSm2Co17金属間化合物を主相とし、粒界にはSmCo5系を主体とする副相が存在する。具体的組成は、製造方法や要求される磁気特性等に応じて適宜選択すればよいが、例えば、R:20〜30wt%、特に22〜28wt%程度、Fe、Ni、MnおよびCrの1種以上:1〜35wt%程度、Nb、Zr、Ta、Hf、TiおよびVの1種以上:0〜6wt%、特に0.5〜4wt%程度、Cu:0〜10wt%、特に1〜10wt%程度、Co:残部の組成が望ましい。
以上、R−T−B系焼結磁石、R−Co系焼結磁石について言及したが、本発明は他の希土類焼結磁石への適用を妨げるものではない。
ストリップキャスト法により、26.5wt%Nd−5.9wt%Dy−0.25wt%Al−0.5wt%Co−0.07wt%Cu−1.0wt%B−Feの組成を有する原料合金を作製した。
次いで、室温にて原料合金に水素を吸蔵させた後、Ar雰囲気中で600℃×1時間の脱水素を行なう水素粉砕処理を行なった。
水素粉砕処理が施された合金に、粉砕性の向上並びに成形時の配向性の向上に寄与する表1に示す潤滑剤をそれぞれ0.1wt%混合した。潤滑剤の混合および微粉砕は、例えばナウターミキサー等により5〜30分間ほど行う程度でよい。その後、ジェットミルを用いて平均粒径が5.0μmの微粉砕粉末を得た。
Figure 2006237169
以上の微粉砕粉末を、転動混合装置のチャンバ内に入れ、酸化防止のためチャンバ内部を窒素で満たした。このとき、転動混合装置は、図2で示したような横型のもの(チャンバ容積は1.5リットル:高速流動型のスパルタンリューザ(ダルトン社製))を用いた。
その後、転動混合装置の転動翼を所定の速度で回し、微粉砕粉末を転動した。さらに、補助翼を回転させた。このとき、表1に示す有機液体をそれぞれ表1に示す量添加した。
すべての有機液体を添加した後にも、有機液体と微粉砕粉末をなじませるため、転動翼、補助翼を一定時間(ならし時間t2)だけ回転させ混練した。その後、転動翼、補助翼を停止し、混練後の粉砕粉末をチャンバから取り出した。
続いて、取り出した粉砕粉末に含まれる有機液体を蒸発させた。微粉砕粉末の酸化を防ぐため、蒸発には真空チャンバを用い、減圧雰囲気にて蒸発させた。
次いで、得られた粉砕粉末を磁場中成形した。具体的には、15kOe(1200kA/m)の磁場中で1.4t/cm2(140MPa)の圧力で成形を行い、成形体を得た。
得られた成形体を真空中およびAr雰囲気中で1080℃まで昇温し4時間保持して焼結を行った。次いで得られた焼結体に800℃×1時間と560℃×1時間(ともにAr雰囲気中)の2段時効処理を施して焼結磁石を得た。
また、比較例として、転動混合装置を用いて転動する代わりに、ボールミルを用いて混合し、またはアグロマスター(ホソカワミクロン社製)を用いての流動層式での混合により粉砕粉末を得た以外は実施例と同様にして、比較例の焼結磁石を得た。
得られた実施例および比較例の焼結磁石の磁気特性を測定した結果を表1に示す。なお表1におけるBr(%)とは、有機液体を添加して混練せず、すなわち微粉砕粉末を転動または混合しない以外は、実施例と同様にして磁場を印加して得られる焼結磁石サンプルのBrを基準(100%)としたときの相対値である。
表1の実施例に示すように、全ての実施例1〜8で焼結磁石サンプルよりBrが向上し、また比較例1,2より優れたBrとなった。転動作用により微粉砕粉同士に剪断応力が働き、微粉砕粉表面および微粉砕粉間に存在する潤滑剤がより充分に分散したためと考えられる。実施例1に示すように有機液体を添加せずに微粉砕粉末の転動を行っただけでもBrが向上したが、実施例2〜8に示すように有機液体を添加して混練した方が、Brがより向上した。これは液体が介在することで、その液体付着力により微粉砕粉末同士が接近し、また、潤滑剤がほぐれやすくなるためと考えられる。特に実施例3に示すように有機溶剤を83vol%添加した場合には、転動した際に適度な混練となり、焼結磁石のBrが最も高くなった。有機溶剤の添加量が少ないと、潤滑剤を分散させる効果が少ない。一方、実施例4に示すように、有機溶剤の添加量が166vol%と多いと焼結磁石のBrが低下していた。これは、転動時には粉同士の摩擦も潤滑剤の再分散に寄与していると考えられるが、有機液体が多すぎると摩擦が減少し、この効果が減ってしまうためと思われる。
なお、実施例5と実施例6を比較すると、潤滑剤ステアリン酸亜鉛の溶解性が高い実施例6のトルエンの方が実施例5のエタノールより若干高いBrを示した。一方、実施例7と実施例8では潤滑剤ステアリン酸アミドの溶解性が全くない実施例8のトルエンの方が実施例7のエタノールよりBrは向上した。このことから、潤滑剤の有機液体に対する溶解性は必要条件ではないことがわかる。
また、潤滑剤、有機液体の種類および有機液体の添加量がそれぞれ同じである実施例3と比較例1、2を比較するとわかるように、実施例3では粉砕粉末の転動によりBrが明らかに向上している。一方、比較例1のボールミルによる混合では、微粉砕粉末の一部が扁平化してしまい、磁場配向性が悪化したためBrが低下したと思われる。このようにメディアを介した衝突力により潤滑剤の分散を行うと優れたBrを得ることは難しい。また比較例2の流動層を用いた混合では潤滑剤が充分に分散されなかったためにBrがあまり向上しなかったと思われる。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
縦型の転動混合装置の構成を示す図であり、(a)は正断面図、(b)は平面図、(c)は(b)の右側面図である。 横型の転動混合装置の構成を示す図であり、(a)は正断面図、(b)は(a)の右側面図である。
符号の説明
10、10H、10V…転動混合装置、11…チャンバ、12…転動翼(主翼)、13…補助翼

Claims (10)

  1. 希土類焼結磁石の原料粉および潤滑剤を粉砕し粉砕粉末を得る工程と、
    前記粉砕粉末をチャンバ内に投入し、前記チャンバと前記チャンバ内に設けられた転動翼とを相対的に回転させ、前記粉砕粉末を転動させる工程と、
    転動後の前記粉砕粉末に磁場を印加し、かつ加圧成形することにより成形体を得る工程と、
    前記成形体を焼結する工程と、
    を備えることを特徴とする希土類焼結磁石の製造方法。
  2. 前記粉砕粉末を転動させる工程では、前記粉砕粉末に有機液体を添加して転動させることを特徴とする請求項1記載の希土類焼結磁石の製造方法。
  3. 前記有機液体の添加量は、前記粉砕粉末に対して30〜150vol%であることを特徴とする請求項2記載の希土類焼結磁石の製造方法。
  4. 前記潤滑剤は、前記有機液体に不溶または可溶であることを特徴とする請求項2または3記載の希土類焼結磁石の製造方法。
  5. 前記粉砕粉末に磁場を印加する工程に先立ち、前記粉砕粉末から前記有機液体の除去処理を行う工程をさらに備えることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の希土類焼結磁石の製造方法。
  6. 希土類焼結磁石の原料粉および潤滑剤を粉砕し粉砕粉末を得る工程と、
    前記粉砕粉末に有機液体を前記粉砕粉末に添加して混練する工程と、
    混練後の前記粉砕粉末に磁場を印加し、かつ加圧成形することにより成形体を得る工程と、
    前記成形体を焼結する工程と、
    を備えることを特徴とする希土類焼結磁石の製造方法。
  7. 前記混練は、チャンバ内において回転する主翼と、前記主翼とは異なる方向へ回転する補助翼により前記原料粉と前記潤滑剤と前記有機液体とを転動させることにより行われることを特徴とする請求項6記載の希土類焼結磁石の製造方法。
  8. 前記主翼は、前記チャンバ内で略垂直方向の軸線周りに回転することを特徴とする請求項7記載の希土類焼結磁石の製造方法。
  9. 前記主翼は、前記チャンバ内で略水平方向の軸線周りに回転することを特徴とする請求項7記載の希土類焼結磁石の製造方法。
  10. 前記原料粉は、R214B相(Rは希土類元素から選択される1種又は2種以上の元素、TはFe又はFe及びCoを含む遷移金属元素から選択される1種又は2種以上の元素)を含む組成を有し、平均粒径が2.5〜6μmであることを特徴とする請求項6から9のいずれかに記載の希土類焼結磁石の製造方法。
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