JP2003068551A - 希土類永久磁石の製造方法 - Google Patents

希土類永久磁石の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 潤滑剤添加による配向度の向上等の効果を享
受しつつ、粉砕機器の損耗を低減する。 【解決手段】 図1(a)に示すように、R−T−B
(R=Yを含む希土類元素の1種または2種以上、T=
遷移金属元素の1種または2種以上、B=ホウ素)系希
土類永久磁石の出発原料を粗粉砕した後、潤滑剤を添加
する。続いて、潤滑剤が添加された粗粉を微粉砕し、こ
の微粉に溶剤を添加する。なお、この溶剤は潤滑剤が溶
解するものとする。そして、溶剤が添加された微粉を成
形し成形体を得た後、この成形体を焼結する。すると、
潤滑剤添加による配向度の向上等の効果を享受しつつ、
粉砕機器の損耗を低減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は希土類元素R、遷移
金属元素T、ホウ素Bを主成分とする希土類永久磁石の
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】R−Fe−B系焼結磁石、特にNd−F
e−B系焼結磁石は、磁気特性に優れていること、主成
分であるNdが資源的に豊富で比較的安価であることか
ら、需要は年々、増大している。Nd−Fe−B系焼結
磁石の磁気特性を向上するための研究開発も精力的に行
われており、様々な希土類永久磁石の製造方法が提案さ
れている。
【0003】希土類永久磁石の製造方法の一例として粉
末冶金法があるが、粉末冶金法は低コストでの製造が可
能なことから広く用いられている。粉末冶金法では、磁
石合金インゴットを粗粉砕および微粉砕し、数μmの微
粉を得る。このようにして得られた微粉を静磁場中で磁
場配向させ、磁場がかかった状態のままプレス成形を行
う。この場合、粉砕粉末だけでは成形時の粉末同士の摩
擦や粉末と金型壁面との摩擦により配向性が上がらず、
磁気特性の向上を十分に図ることができない。また、金
型面および成形体表面に傷、むしれ、割れ等が生じやす
く、品質上および製品歩留まり上好ましくなく、この解
決策として図2(a)に示すように微粉砕後に潤滑剤を
添加し、潤滑剤を磁石粉末表面へ被覆することが行われ
ている。つまり、潤滑剤は、磁場中成形時の合金粉末の
流動性を確保することにより配向性を向上し、かつ金型
からの離型を容易にする、等を目的として添加されるも
のであり、通常、ステアリン酸亜鉛などの有機系材料が
用いられる。
【0004】しかしながら、上述した図2(a)に示し
た工程を経て製造されたR−Fe−B系希土類永久磁石
には以下のように問題があった。すなわち、(1)潤滑
剤は凝集性が極めて高いため、混合攪拌機により長時間
攪拌した後にも凝集粒子として存在する。そして、潤滑
剤は焼結により蒸発するため、潤滑剤の凝集粒子が存在
していたところは、焼結後に巨大な空孔となってしま
う。(2)微粉の状態で潤滑剤を添加し混合すると、酸
化しやすい希土類元素Rを含む微粉が酸素にさらされる
時間が長くなる。しかも、微粉は粗粉よりも酸化されや
すい。よって、製品の酸素含有量が高くなってしまう。
(3)潤滑剤が凝集粒子として存在するため潤滑効果お
よび離型効果が低くなるので、大量の潤滑剤を添加しな
ければならず、焼結後の残留炭素の影響で磁石の保磁力
低下を招く。
【0005】かかる問題点を解決すべく、図2(b)に
示すように、出発原料の粗粉砕後かつ微粉砕前に潤滑剤
を添加することが提案されている。上述の通り、潤滑剤
は凝集性が高く、微粉砕後に潤滑剤を添加すると分散性
が悪くなるが、潤滑剤を微粉砕前に添加することによっ
て分散性を向上させることができる。具体的には、特許
第2915560号公報、特許第2682619号公
報、特開平8−111308号公報には、高級脂肪酸塩
等の固体もしくは液状潤滑剤を粗粉末に添加した後に気
流粉砕機で微粉砕することが記載されている。さらに特
開平7−240329号公報には、希土類金属間化合物
磁石合金粗粉に炭化水素系潤滑剤を添加混合した後、気
流粉砕法により微粉砕し、この微粉砕混合体に脂肪酸ま
たは脂肪酸の誘導体を添加混合することが記載されてい
る。特許第2915560号公報、特許第268261
9号公報、特開平8−111308号公報および特開平
7−240329号公報(以下、「特許第291556
0号公報等」という)に記載の方法によれば、粉砕効率
の向上、潤滑剤の分散性の向上、配向度の向上という効
果を奏する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特許第
2915560号公報等に記載の方法を用いて潤滑剤の
潤滑性を十分発揮できる量を添加した場合には、粉砕機
の配管などの摩耗が激しくなってしまうという問題が生
じる。そこで本発明は、潤滑剤添加による配向度の向上
等の効果を享受しつつ、粉砕機器の損耗を低減すること
ができる新規な希土類永久磁石の製造方法を提供するこ
とを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】潤滑剤と溶剤を同時に添
加し粉砕を行ういわゆる湿式粉砕によれば潤滑効果が高
いため、粉砕機の摩耗が助長されるという欠点がある。
一方、溶剤を添加せずに固体の潤滑剤のみを添加して粉
砕を行ういわゆる乾式粉砕を用いた場合には、湿式粉砕
よりも潤滑効果が低い。そしてこれを補うべく潤滑剤の
量を増やすと、やはり粉砕機の摩耗が生じてしまう。ま
た、大量の潤滑剤を添加すると、焼結後の残留炭素の影
響で磁石の保磁力Hcjが低下してしまうことから、潤
滑剤の量は少ないことが好ましい。そこで本発明者は、
希土類永久磁石の製造方法において、潤滑剤を添加する
タイミングおよび潤滑剤の添加方法について様々な検討
を行ったところ、潤滑剤を微粉砕前に添加しかつ潤滑剤
が溶解する溶剤を微粉砕後に添加することにより、少な
い潤滑剤で効果的に潤滑効果を発揮できることを知見し
た。つまり、磁場中成形時の合金粉末の流動性を確保す
ることにより配向性を向上すること、および金型からの
離型を容易にすること、というのが潤滑剤添加の主たる
目的であるのならば、潤滑剤添加による潤滑効果はプレ
ス成形前に最大限発揮されればよい。そして、高い潤滑
効果を得るためには溶剤を添加することが望ましいが、
この溶剤は必ずしも粉砕前に添加されている必要はな
く、粉砕後かつプレス成形前に添加されていれば十分で
ある、ということを知見した。すなわち、本発明は、R
−T−B(R=Yを含む希土類元素の1種または2種以
上、T=遷移金属元素の1種または2種以上、B=ホウ
素)系希土類永久磁石の出発原料を粗粉砕する粗粉砕工
程と、前記粗粉砕工程で得られる粗粉末を微粉砕する微
粉砕工程と、前記微粉砕工程で得られる微粉を成形し成
形体を得る工程と、前記成形体を焼結する焼結工程とを
含む希土類永久磁石の製造方法において、前記微粉砕工
程前に潤滑剤を添加する工程と、前記微粉砕工程後に前
記潤滑剤が溶解する溶剤を添加する工程と、をさらに含
むことを特徴とする希土類永久磁石の製造方法である。
本発明によれば、潤滑剤添加による配向度の向上等の効
果を享受しつつ、粉砕機器の損耗を低減することができ
る。
【0008】また本発明は、R−T−B(R=Yを含む
希土類元素の1種または2種以上、T=遷移金属元素の
1種または2種以上、B=ホウ素)系希土類永久磁石の
製造方法において、出発原料を粗粉砕する粗粉砕工程
と、前記粗粉砕工程で得られた粗粉に潤滑剤を添加する
工程と、前記潤滑剤が添加された粗粉を微粉砕する微粉
砕工程と、前記微粉砕工程で得られた微粉に前記潤滑剤
が溶解する溶剤を添加する工程と、前記溶剤が添加され
た微粉を磁場中で成形し成形体を得る工程と、前記成形
体を焼結する焼結工程と、を含むことを特徴とする希土
類永久磁石の製造方法を提供する。本発明において、潤
滑剤は脂肪酸系化合物であることが好ましい。特に、脂
肪酸アミドを潤滑剤とした場合には、良好な磁気特性を
有する希土類永久磁石を得ることができる。また、潤滑
剤の添加量は0.03〜0.4wt%、さらに望ましく
は0.05〜0.2wt%とすることが有効である。こ
の範囲で潤滑剤を添加した場合には、焼結後の残留炭素
の量を低減することができ、希土類永久磁石の磁気特性
を向上させる上で有効である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て図1を用いて説明する。本発明は、いわゆる粉末冶金
法を用いた希土類永久磁石の製造方法であり、微粉砕前
に潤滑剤を添加しかつ微粉砕後に溶剤を添加することを
特徴とする。以下、本発明による製造方法を詳述する。
【0010】図1(a)および(b)に示すように、本
発明は、出発原料の粗粉砕工程、潤滑剤添加工程、混合
工程、微粉砕工程、溶剤添加工程、混合工程、成形工
程、焼結工程とを含む。なお、出発原料の粗粉砕工程に
前段階として、出発原料の調整が行われる。以下、図1
(a)を用いて、本発明の希土類永久磁石の製造方法を
説明するが、本発明の希土類永久磁石の製造方法は図1
(b)に示す工程をも含むものである。つまり、潤滑剤
添加工程は微粉砕工程の前であればよく、出発原料の粗
粉砕工程前に潤滑剤を添加してもよい。但し、この場合
には、原料となる金属および/または合金の水素吸蔵放
出処理がなされた後に潤滑剤を添加することが望まし
い。
【0011】<出発原料の調整>原料となる金属および
/または合金を配合し、これを不活性ガス、好ましくは
Ar雰囲気中で溶解し鋳造することにより、所望の組成
の合金を得る。原料金属としては、純希土類元素あるい
は希土類合金、純鉄、フェロボロン、さらにはこれらの
合金等を使用することができる。得られたインゴット
は、凝固偏析がある場合は必要に応じて溶体化処理を行
う。その条件は真空またはAr雰囲気下、700〜15
00℃領域で1時間以上保持すれば良い。
【0012】<出発原料の粗粉砕工程>粗粉砕は、出発
原料である合金が粒径数百μm程度になるまで行う。粗
粉砕は、スタンプミル、ジョークラッシャー、ブラウン
ミル等を用い、不活性ガス雰囲気中にて行うことが望ま
しい。粗粉砕性を向上させるために、水素を吸蔵させた
後、粗粉砕を行うことが効果的である。
【0013】<潤滑剤の添加>出発原料を粗粉砕した後
に得られる粗粉に潤滑剤を添加する。本発明における潤
滑剤は、常温において固体であり、適当な溶剤に溶解す
るものであれば種類を問わない。入手容易性等の観点か
ら、脂肪酸系化合物を潤滑剤として用いることが好まし
い。脂肪酸系化合物としては、ステアリン酸等の脂肪
酸、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム等の脂
肪酸の金属セッケン、脂肪酸アミド、脂肪酸エステルな
どが好ましく、その中でも脂肪酸アミドが特に好まし
い。また、潤滑剤としてアミノ酸系化合物を用いる事も
可能である。添加する潤滑剤の形態は特に制約はない
が、効率よく均一な分散を行うためには粉末状の潤滑剤
が好ましい。また、添加する際の潤滑剤の平均粒径につ
いても特に制約はないが、通常、1〜20μm程度とす
ることが好ましい。
【0014】潤滑剤の添加量は0.03〜0.4wt%
程度とする。潤滑剤の添加量が0.03wt%未満では
十分な潤滑性を得ることができない。一方、潤滑剤の添
加量が0.4wt%を超えると、粉砕機の損耗が著し
い。よって、潤滑剤の添加量は0.03〜0.4wt%
程度であることが望ましく、さらに望ましい添加量は
0.03〜0.2wt%であり、より望ましい添加量は
0.05〜0.1wt%である。なお、潤滑剤の添加量
を0.03〜0.1wt%と、極微量にした場合は、磁
石中の残留炭素量を減らすことができる。具体的には、
磁石中の炭素含有量を、通常、1000ppm以下、特
に300〜600ppmとすることができる。よって、
良好な磁気特性を有する磁石を得ることができる。
【0015】<混合工程>この混合工程は必須のもので
はないが、潤滑剤を添加後、出発原料の粗粉と潤滑剤と
を混合することが好ましい。後述する微粉砕の際に出発
原料の粗粉と潤滑剤とは強力に混合分散されるため、微
粉砕前の混合は、例えばナウターミキサー等により5〜
30分間ほど行なう程度でよい。なお、図1(a)およ
び(b)においては、潤滑剤添加工程と混合工程とがそ
れぞれ存在するが、潤滑剤添加工程と混合工程を同時に
実行することももちろん可能である。
【0016】<微粉砕工程>潤滑剤を添加した後、微粉
砕工程に移る。合金粉(粗粉)および潤滑剤は気流式粉
砕機により微粉砕される。微粉砕の際の条件は、用いる
気流式粉砕機の構成に応じて適宜設定することができる
が、合金粉が気流式粉砕機により平均粒径1〜10μm
程度まで微粉砕することが好ましい。また、潤滑剤は、
平均粒径5μm以下程度まで微粉砕ないし解砕されるこ
とが好ましい。気流式粉砕機としてはジェットミルを用
いることが好ましい。ジェットミルは、高圧の不活性ガ
ス(例えば窒素ガス)を狭いノズルより開放して高速の
ガス流を発生させ、この高速のガス流により粉体の粒子
を加速し、粉体の粒子同士の衝突やターゲットあるいは
容器壁との衝突を発生させて粉砕する方法である。ジェ
ットミルは一般的に、流動層を利用するジェットミル、
渦流を利用するジェットミル、衝突板を用いるジェット
ミルなどに分類される。これらのジェットミルのうちで
は、流動層を利用するジェットミルおよび渦流を利用す
るジェットミルが好ましく、特に流動層を利用するジェ
ットミルが好ましい。合金粉と潤滑剤粉とは比重が大き
く異なるが、流動層中および渦流中では比重の違いに殆
ど関係なく良好に粉砕および混合が行なわれ、特に流動
層中では比重の違いは殆ど問題とならないからである。
【0017】<溶剤添加工程>微粉砕の後、溶剤を添加
する。この溶剤は、先に添加されている潤滑剤が溶解す
るものでなければならない。よって、潤滑剤の種類に応
じて溶剤は適宜選択される。例えば、潤滑剤としてショ
ウノウ(カンファ)を用いる場合には溶剤をトルエン
(組合せ1)、潤滑剤として脂肪酸(ラウリン酸)を用
いる場合には溶剤をエタノール(組合せ2)、潤滑剤と
して脂肪酸アミド(オレイン酸アミド)を用いる場合に
は溶剤をエタノール(組合せ3)とすることができる。
また、溶剤の添加量は、用いる潤滑剤の溶解度に応じて
決定される。以下に潤滑剤および溶剤の添加量の目安を
示す。 なお、潤滑剤と溶剤の組合せは上記の組合せ1〜組合せ
3に限られるものではない。潤滑剤の種類によっては、
アセトン,キシレンまたは石油系溶剤等を溶剤に用いる
ことも可能である。
【0018】<混合工程>この混合工程は必須のもので
はないが、溶剤を添加した後、微粉砕後の粉末(合金粉
と潤滑剤粉)と溶剤とを混合することが望ましい。混合
時間は潤滑剤および溶剤の添加量、混合器具の種類に基
づき適宜定められる。つまり、潤滑剤が溶剤に溶解する
まで混合すればよい。混合器具としてはナウターミキサ
ー等を用いることができる。例えば、脂肪酸アミド(オ
レイン酸アミド)を0.1wt%添加(溶剤:エタノー
ル)とし、混合器具をナウターミキサーとする場合に
は、5〜30分程度混合すればよい。なお、図1(a)
および(b)においては、溶剤添加工程と混合工程とが
それぞれ存在するが、溶剤添加工程と混合工程を同時に
実行することももちろん可能である。つまり、溶剤を添
加しながら微粉と混合してもよい。
【0019】<成形>混合工程の後、磁場中にて成形す
る。具体的には、混合工程にて得られた混合物を電磁石
に抱かれた金型内に充填し、磁場印加によってその結晶
軸を配向させた状態で磁場中成形する。この磁場中成形
は、110〜130kA/mの磁場中で、130〜16
0Mpa前後の圧力で行えばよい。
【0020】<焼結>磁場中成形後、その成形体を真空
または不活性ガス雰囲気中で焼結する。焼結温度は、組
成、粉砕方法、粒度と粒度分布の違い等、諸条件により
調整する必要があるが、1000〜1200℃で0.5
〜5時間程度焼結すればよく、焼結後、急冷することが
好ましい。焼結後、得られた焼結体に時効処理を施すこ
とができる。この工程は、保磁力Hcjを制御する重要
な工程であり、不活性ガス雰囲気中あるいは真空中で時
効処理を施すことが好ましい。この時効処理としては、
2段時効処理が好ましい。1段目の時効処理工程では、
700〜900℃の範囲内に1〜3時間保持する。次い
で、室温〜200℃の範囲内にまで急冷する第1急冷工
程を設ける。2段目の時効処理工程では、500〜70
0℃の範囲内に1〜3時間保持する。次いで、室温まで
急冷する第2急冷工程を設ける。600℃近傍の熱処理
で保磁力Hcjが大きく増加するため、時効処理を一段
で行う場合には、600℃近傍の時効処理を施すとよ
い。
【0021】<磁石組成>本発明において、組成は目的
に応じ選択すればよいが、磁気特性に優れた希土類永久
磁石を得るためには、焼結後の磁石組成において希土類
元素R:20〜40wt%、ホウ素B:0.5〜4.5
wt%、遷移金属元素T:残部、となるような配合組成
とすることが望ましい。ここで、希土類元素Rは、Yを
含む希土類元素(La,Ce,Pr,Nd,Sm,E
u,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,YbおよびLu)
の1種または2種以上である。希土類元素Rの量が20
wt%未満であると、希土類永久磁石の主相となるR2
Fe14B相の生成が十分ではなく軟磁性を持つα−Fe
などが析出し、保磁力Hcjが著しく低下する。一方、
希土類元素Rが40wt%を超えると主相であるR2
14B相の体積比率が低下し、残留磁束密度Brが低下
する。また希土類元素Rが酸素と反応し、含有する酸素
量が増え、これに伴い保磁力発生に有効なR−rich
相が減少し、保磁力Hcjの低下を招くため、希土類元
素Rの量は20〜40wt%とする。Ndは資源的に豊
富で比較的安価であることから、希土類元素Rとしての
主成分をNdとすることが好ましい。またDyは異方性
磁界が大きく、保磁力Hcjを向上させる上で有効であ
る。また、ホウ素Bが0.5wt%未満の場合には高い
保磁力Hcjを得ることができない。但し、ホウ素Bが
4.5wt%を超えると残留磁束密度Brが低下する傾
向がある。したがって、上限を4.5wt%とする。望
ましいホウ素Bの量は0.5〜1.5wt%である。さ
らに、保磁力Hcjを改善するために、Mを加えてR−
T−B−M系の希土類永久磁石とすることもできる。こ
こで、Mとしては、Al,Cr,Mn,Mg,Si,C
u,C,Nb,Sn,W,V,Zr,Ti,Moなどの
元素を1種または2種以上添加することができるが、添
加量が6wt%を超えると残留磁束密度Brが低下して
くる。
【0022】以上の組成および製造方法による本発明の
希土類永久磁石は、良好な磁気特性を有する。つまり、
本発明によれば、保磁力Hcjおよび残留磁束密度Br
がともに優れた希土類永久磁石を得ることができる。し
かも、本発明の製造方法によれば、粉砕機器の損耗を低
減しながら良好な磁気特性を有する希土類永久磁石を得
ることができる。
【0023】
【実施例】次に、具体的な実施例を挙げて本発明を更に
詳細に説明する。 (実施例1)原料金属をAr雰囲気中で高周波溶解する
ことにより、所望の組成(33Nd−0.4Co−1.
0B−bal.Fe)を有するNd−Fe−B系合金を
調整し、得られた合金を以下の条件にて粗粉砕した(な
お、組成の表示はwt%で表示している)。得られた粗
粉に潤滑剤として脂肪酸アミドを0.2wt%添加した
後、以下の条件で微粉砕した。微粉砕後の粒径は3〜5
μmである。得られた微粉にエタノール(溶剤)を2w
t%添加し、混合した後、以下の条件で磁場中成形を行
い、成形体を得た。この成形体を真空中において105
0〜1090℃で4時間焼結した後、急冷した。次いで
得られた焼結体に以下の条件で二段時効処理を施した。 粗粉砕:ブラウンミル使用(水素吸蔵後、窒素雰囲気中
にて行った。) 微粉砕:ジェットミル使用(高圧窒素ガス雰囲気中にて
行った。) 磁場中成形条件:120kA/mの磁場中で147Mp
aの圧力で成形 二段時効処理:850℃×1時間、540℃×1時間
(Ar雰囲気中にて行った。)
【0024】(実施例2)脂肪酸アミドの量を0.05
wt%、エタノールの量を0.5wt%とする以外は実
施例1と同一条件で焼結体を作製した。 (比較例1)エタノールを添加しない以外は実施例1と
同一条件で焼結体を作製した。 (比較例2)粗粉にエタノール(溶剤)で溶解した脂肪
酸アミド(潤滑剤)を添加した後、微粉砕を行った。得
られた微粉砕粉を用いて、実施例1と同一条件で焼結体
を作製した。なお、エタノール(溶剤)および脂肪酸ア
ミド(潤滑剤)の添加量、粗粉砕、微粉砕、磁場中成形
条件、焼結条件、二段時効処理については実施例1と同
一条件とした。つまり、比較例2は、溶剤を微粉砕前に
添加する点を除けば、実施例1と同一条件で実施された
ものである。 (比較例3)脂肪酸アミドの量を0.5wt%とし、か
つエタノールを添加しない以外は実施例1と同一条件で
焼結体を作製した。
【0025】実施例1、実施例2、比較例1、比較例
2、比較例3にて作製した希土類永久磁石の残留磁束密
度BrをB−Hトレーサーにより測定した。その結果を
表1に示す。また表1には、実施例1、実施例2、比較
例1、比較例2、比較例3を実施した後の粉砕機の摩耗
状態を併せて示してある。粉砕機の摩耗状態の測定にあ
たっては、粉砕機配管内において最も摩耗が生じやすい
屈曲部を観察した。表1の「粉砕機の摩耗状態」の欄に
おいて、「○」、「×」の基準は以下の通りである。 ○(粉砕機の摩耗が軽微):500kgの原料を粉砕し
た際に粉砕機配管内の屈曲部の肉厚の磨耗が3%未満で
ある。 ×(粉砕機の摩耗が著しい):500kgの原料を粉砕
した際に粉砕機配管内の屈曲部の肉厚が3%以上減少し
ている。
【0026】
【表1】
【0027】はじめに、実施例1と比較例1を比較する
と、両者は比較例1がエタノール(溶剤)を添加してい
ないことを除けば、同一条件で実施されたものである。
表1の「粉砕機の摩耗状態」の欄を見ると、実施例1と
比較例1はともに粉砕機の摩耗が軽微である。ところ
が、表1の「残留磁束密度Br」の欄を見ると、比較例
1の残留磁束密度Br(1.30T)は実施例1の残留
磁束密度Br(1.33T)よりも低い値を示す。した
がって、溶剤を添加することにより、粉砕機の摩耗を低
減しながら、良好な磁気特性を有する希土類永久磁石を
得ることができるといえる。
【0028】次に、実施例1と比較例2を比較すると、
実施例1がエタノール(溶剤)を微粉砕後に添加してい
るのに対し、比較例2はエタノール(溶剤)を微粉砕前
に添加している。このことを除けば、実施例1と比較例
2は同一条件で作製されたものである。ここで、表1の
「残留磁束密度Br」の欄を見ると、実施例1と比較例
2の残留磁束密度Brはともに1.33Tという良好な
値を示している。ところが、表1の「粉砕機の摩耗状
態」の欄を見ると、実施例1の粉砕機の摩耗が軽微であ
るのに対し、比較例2の粉砕機の摩耗は著しい。よっ
て、溶剤を添加しさえすればよいというものではなく、
溶剤を微粉砕後に添加することが粉砕機の摩耗を低減す
る上で重要であることがわかった。また、表1に示すよ
うに、潤滑剤の添加量が0.5wt%である比較例3は
1.33Tという良好な残留磁束密度Brを得ているも
のの、粉砕機の摩耗は著しい。以上の結果から、本発明
が推奨する方法、すなわち微粉砕前に潤滑剤を添加しか
つ溶剤を微粉砕後に添加することによって、良好な磁気
特性を有する希土類永久磁石を得ることができるととも
に、粉砕機の摩耗を低減することができることが明らか
となった。
【0029】続いて、実施例1と実施例2を比較する
と、潤滑剤の量が実施例1の1/4である実施例2は実
施例1と同等の残留磁束密度Brを示す(実施例1の残
留磁束密度Br:1.33T、実施例2の残留磁束密度
Br:1.32T)。しかも、実施例2は実施例1と同
様に粉砕機の摩耗が軽微である。したがって、本発明が
推奨する方法、すなわち微粉砕前に潤滑剤を添加しかつ
溶剤を微粉砕後に添加する方法によれば、潤滑剤の量が
0.05wt%程度と少量である場合においても有効な
方法であることがわかった。
【0030】(実施例3)原料金属をAr雰囲気中で高
周波溶解することにより、所望の組成(30Nd−1.
5Dy−0.5Co−1.0B−bal.Fe)を有す
るNd−Fe−B系合金を調整し、得られた合金を実施
例1と同一条件にて粗粉砕した(なお、組成の表示はw
t%で表示している)。得られた粗粉に潤滑剤としてカ
ンファを0.3wt%添加した後、実施例1と同一条件
で微粉砕した。微粉砕後の粒径は3〜5μmである。得
られた微粉にトルエン(溶剤)を0.3wt%添加し、
混合した後、実施例1と同一条件で磁場中成形を行い、
成形体を得た。この成形体を真空中において1050〜
1090℃で4時間焼結した後、急冷した。次いで得ら
れた焼結体に実施例1と同一条件で二段時効処理を施し
た。
【0031】(実施例4)カンファの量を0.2wt
%、トルエンの量を0.2wt%とする以外は実施例3
と同一条件で焼結体を作製した。 (比較例4)トルエンを添加しない以外は実施例3と同
一条件で焼結体を作製した。 (比較例5)粗粉にトルエン(溶剤)で溶解したカンフ
ァ(潤滑剤)を添加した後、微粉砕を行った。得られた
微粉砕粉を用いて、実施例3と同一条件で焼結体を作製
した。なお、トルエン(溶剤)およびカンファ(潤滑
剤)の添加量、粗粉砕、微粉砕、磁場中成形条件、焼結
条件、二段時効処理については実施例3と同一条件とし
た。つまり、比較例5は、溶剤を微粉砕前に添加する点
を除けば、実施例3と同一条件で実施されたものであ
る。 (比較例6)カンファの量を0.5wt%とし、かつト
ルエンを添加しない以外は実施例3と同一条件で焼結体
を作製した。
【0032】上述の条件で作製した実施例3、実施例
4、比較例4、比較例5、比較例6にて作製した希土類
永久磁石の残留磁束密度BrをB−Hトレーサーにより
測定した。その結果を表2に示す。また表2には、実施
例3、実施例4、比較例4、比較例5、比較例6を実施
した後の粉砕機の摩耗状態を併せて示してある。上述の
場合と同様に、粉砕機の摩耗状態の測定にあたっては、
粉砕機配管内において最も摩耗が生じやすい屈曲部を観
察した。表2の「粉砕機の摩耗状態」の欄における
「○」および「×」の評価の基準についても上述の場合
と同様である。
【0033】
【表2】
【0034】実施例3と比較例4を比較すると、両者は
比較例4がトルエン(溶剤)を添加していないことを除
けば、同一条件で実施されたものである。表2の「粉砕
機の摩耗状態」の欄を見ると、実施例3と比較例4はと
もに粉砕機の摩耗が軽微である。ところが、表2の「残
留磁束密度Br」の欄を見ると、比較例4の残留磁束密
度Br(1.32T)は実施例3の残留磁束密度Br
(1.36T)よりも低い値を示す。次に、実施例3と
比較例5を比較すると、実施例3がトルエン(溶剤)を
微粉砕後に添加しているのに対し、比較例5はトルエン
(溶剤)を微粉砕前に添加している。このことを除け
ば、実施例3と比較例5は同一条件で実施されたもので
ある。表2の「残留磁束密度Br」の欄を見ると、実施
例3と比較例5の残留磁束密度Brはともに1.36T
という良好な値を示している。ところが、表2の「粉砕
機の摩耗状態」の欄を見ると、実施例3の粉砕機の摩耗
が軽微であるのに対し、比較例5の粉砕機の摩耗は著し
い。また、表2に示すように、潤滑剤の添加量が0.5
wt%である比較例6は1.36Tという良好な残留磁
束密度Brを得ているものの、粉砕機の摩耗は著しい。
したがって、カンファを潤滑剤とし、トルエンを溶剤と
した場合においても、脂肪酸アミドを潤滑剤とし、エタ
ノールを溶剤とした場合と同様の傾向を示す結果が得ら
れた。つまり、潤滑剤を微粉砕前に添加しかつ溶剤を微
粉砕後に添加することによって、焼結磁石の磁気特性を
劣化させることなく粉砕機の摩耗を低減することができ
ることがわかった。ここで潤滑剤の量に着目すると、表
1に示した実施例1(潤滑剤:0.2wt%)および実
施例2(潤滑剤:0.05wt%)、表2に示した実施
例3(潤滑剤:0.3wt%)および実施例4(潤滑
剤:0.2wt%)が良好な磁気特性を示しつつ粉砕機
の摩耗も軽微である。一方、比較例3(潤滑剤:0.5
wt%)および比較例6(潤滑剤:0.5wt%)は磁
気特性は良好であるが、粉砕機の摩耗が著しい。このこ
とから、潤滑剤の好ましい量は0.03〜0.4wt%
程度であるといえる。より望ましい潤滑剤の量は0.0
3〜0.2wt%、さらに望ましい潤滑剤の量は0.0
5〜0.1wt%である。
【0035】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
潤滑剤添加による効果を享受しつつ、粉砕機器の損耗を
低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の希土類永久磁石の製造工程を示すフ
ローチャートである。
【図2】 従来の希土類永久磁石の製造工程を示すフロ
ーチャートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B22F 3/02 B22F 3/02 R 9/04 9/04 E C22C 33/02 C22C 33/02 H Fターム(参考) 4D067 DD02 GA01 GB07 4K017 AA04 BA03 BA06 BB12 BB18 CA07 DA04 EA03 EA05 FA03 4K018 AA27 BA18 BC08 BC29 BD01 CA04 CA08 DA11 KA45 5E062 CC05 CD04 CE04 CF05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 R−T−B(R=Yを含む希土類元素の
    1種または2種以上、T=遷移金属元素の1種または2
    種以上、B=ホウ素)系希土類永久磁石の出発原料を粗
    粉砕する粗粉砕工程と、前記粗粉砕工程で得られる粗粉
    末を微粉砕する微粉砕工程と、前記微粉砕工程で得られ
    る微粉を成形し成形体を得る工程と、前記成形体を焼結
    する焼結工程とを含む希土類永久磁石の製造方法におい
    て、 前記微粉砕工程前に潤滑剤を添加する工程と、 前記微粉砕工程後に前記潤滑剤が溶解する溶剤を添加す
    る工程と、をさらに含むことを特徴とする希土類永久磁
    石の製造方法。
  2. 【請求項2】 R−T−B(R=Yを含む希土類元素の
    1種または2種以上、T=遷移金属元素の1種または2
    種以上、B=ホウ素)系希土類永久磁石の製造方法にお
    いて、 出発原料を粗粉砕する粗粉砕工程と、 前記粗粉砕工程で得られた粗粉に潤滑剤を添加する工程
    と、 前記潤滑剤が添加された粗粉を微粉砕する微粉砕工程
    と、 前記微粉砕工程で得られた微粉に前記潤滑剤が溶解する
    溶剤を添加する工程と、 前記溶剤が添加された微粉を磁場中で成形し成形体を得
    る工程と、 前記成形体を焼結する焼結工程と、を含むことを特徴と
    する希土類永久磁石の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記潤滑剤は脂肪酸系化合物であること
    を特徴とする請求項1または2に記載の希土類永久磁石
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記潤滑剤の添加量は0.03〜0.4
    wt%であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    に記載の希土類永久磁石の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記潤滑剤の添加量は0.05〜0.2
    wt%であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか
    に記載の希土類永久磁石の製造方法。
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