JP4506981B2 - 希土類焼結磁石の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、Nd−Fe−B系に代表される希土類焼結磁石の製造方法に関する。
希土類焼結磁石(以下、単に焼結磁石と称する)は高性能な磁石として広く使用されており、各種電子デバイスの小型化、また、自動車における電子デバイスの増加に伴いますますその需要が増している。一般に磁石は、その配向度が高いほど高い残留磁束密度を示す。このため成形時には原料粉に磁場を与え、原料粉を配向させたまま圧縮成形を行うことが多い(いわゆる磁場中成形)。
このとき磁場に対する原料粉の配向性を向上させるため、原料粉に潤滑剤が加えられることがある。
また、上記のように磁場中成形を行うに先立ち、原料合金をジェットミル等で粉砕して原料粉を得る工程で、粉砕性を向上させるために潤滑剤を加えることがある(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−111308号公報(特許請求の範囲)
ところで、高い磁気特性を得るために潤滑剤の種類や添加量を調整すると、成形体の強度が低下してしまい、成形体の歩留が低くなる。一方、成形体の強度が高くなるように潤滑剤を調整すると、最終的に得られる焼結磁石の磁気特性を高めることは困難である。
本発明は、このような技術的課題に基づいてなされたもので、成形体の強度が高く、高い磁気特性を持つ希土類焼結磁石の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の希土類焼結磁石の製造方法は、原料合金粉を粉砕して粉砕粉を得る工程と、粉砕粉に磁場を印加し、かつ加圧成形することにより成形体を得る工程と、成形体を焼結する工程とを備える。そして、成形体を得る工程では、ステアリン酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミド、ベヘン酸アミド及びカプリル酸アミドからなる群より選ばれる少なくとも一種の化合物である化合物Aと、ステアリン酸、モノステアリン酸グリセリン、ステアリン酸亜鉛、ステアリルアルコール、ラウリン酸及びベヘン酸からなる群より選ばれる少なくとも一種の化合物である化合物Bとを添加した粉砕粉を用い、成形体を得ることを特徴とするものである。このとき、潤滑剤の添加タイミングは、粉砕前の原料合金粉の状態でも良いが、原料粉の粉砕過程又は原料粉の粉砕後とするのが好ましい。特に、原料合金粉の粉砕過程で、粒状とした潤滑剤を原料合金粉とともに粉砕手段に投入することで、潤滑剤を添加するのが好ましい。
また、粉砕粉に対する化合物Aと化合物Bとの合計添加量が0.01〜0.12wt%であることが好ましい。
また本発明の希土類焼結磁石の製造方法では、成形体を得る工程で、ステアリン酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミド、ベヘン酸アミド及びカプリル酸アミドからなる群より選ばれる少なくとも一種の化合物である化合物Aと、ステアリン酸、モノステアリン酸グリセリン、ステアリン酸亜鉛、ステアリルアルコール、ラウリン酸及びベヘン酸からなる群より選ばれる少なくとも一種の化合物である化合物Bとが炭化水素を介して結合した化合物Dを含む潤滑剤を添加した粉砕粉を用い、この粉砕粉に磁場を印加し、かつ加圧成形することにより成形体を得ることを特徴とすることもできる。化合物Dは、例えばR−CONH−R−OCO−R(R、Rは炭化水素)で示される化合物であり、具体的にはステアロイドエチルステアレートが挙げられる。また化合物DのRはC2n+1(nが12以上17以下)で表されるものであってもよい。
粉砕粉に対する化合物Dの添加量は0.01〜0.12wt%であることが好ましい。
なお本発明においては、化合物A,化合物B,化合物Dの平均粒径は800μm以下であることが好ましい。
本発明によれば、ステアリン酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミド、ベヘン酸アミド及びカプリル酸アミドからなる群より選ばれる少なくとも一種の化合物である化合物Aと、ステアリン酸、モノステアリン酸グリセリン、ステアリン酸亜鉛、ステアリルアルコール、ラウリン酸及びベヘン酸からなる群より選ばれる少なくとも一種の化合物である化合物Bとを含む潤滑剤を原料合金粉や粉砕粉に添加することで、粉砕工程における原料合金の粉砕性や磁場中成形工程における粉砕粉の配向性を確保しつつ、成形体の強度、及び最終的に得られる焼結磁石の磁気特性を高いものとすることが可能となる。
以下、実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
本発明は、例えば、希土類焼結磁石、特にR−T−B系焼結磁石に適用することができる。
このR−T−B系焼結磁石は、希土類元素(R)を25〜37wt%含有する。ここで、本発明におけるRはYを含む概念を有しており、したがってY、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb及びLuの1種又は2種以上から選択される。Rの量が25wt%未満であると、R−T−B系焼結磁石の主相となるR14B相の生成が十分ではなく軟磁性を持つα−Feなどが析出し、保磁力が著しく低下する。一方、Rが37wt%を超えると主相であるR14B相の体積比率が低下し、残留磁束密度が低下する。またRが酸素と反応し、含有する酸素量が増え、これに伴い保磁力発生に有効なRリッチ相が減少し、保磁力の低下を招く。したがって、Rの量は25〜37wt%とする。望ましいRの量は28〜35wt%、さらに望ましいRの量は29〜33wt%である。
また、このR−T−B系焼結磁石は、ホウ素(B)を0.5〜4.5wt%含有する。Bが0.5wt%未満の場合には高い保磁力を得ることができない。一方で、Bが4.5wt%を超えると残留磁束密度が低下する傾向がある。したがって、Bの上限を4.5wt%とする。望ましいBの量は0.5〜1.5wt%、さらに望ましいBの量は0.8〜1.2wt%である。
このR−T−B系焼結磁石は、Coを2.0wt%以下(0を含まず)、望ましくは0.1〜1.0wt%、さらに望ましくは、0.3〜0.7wt%含有することができる。CoはFeと同様の相を形成するが、キュリー温度の向上、粒界相の耐食性向上に効果がある。
また、このR−T−B系焼結磁石は、Al及びCuの1種又は2種を0.02〜0.5wt%の範囲で含有することができる。この範囲でAl及びCuの1種又は2種を含有させることにより、得られるR−T−B系焼結磁石の高保磁力化、高耐食性化、温度特性の改善が可能となる。Alを添加する場合において、望ましいAlの量は0.03〜0.3wt%、さらに望ましいAlの量は、0.05〜0.25wt%である。また、Cuを添加する場合において、望ましいCuの量は0.15wt%以下(0を含まず)、さらに望ましいCuの量は0.03〜0.12wt%である。
さらに、このR−T−B系焼結磁石は、他の元素の含有を許容する。例えば、Zr、Ti、Bi、Sn、Ga、Nb、Ta、Si、V、Ag、Ge等の元素を適宜含有させることができる。一方で、酸素、窒素、炭素等の不純物元素を極力低減することが望ましい。特に磁気特性を害する酸素は、その量を5000ppm以下、さらには3000ppm以下とすることが望ましい。酸素量が多いと非磁性成分である希土類酸化物相が増大して、磁気特性を低下させるからである。
本発明は、上記したようなR−T−B系焼結磁石に限らず、他の希土類焼結磁石に適用することも可能である。例えば、R−Co系焼結磁石に本発明を適用することもできる。
R−Co系焼結磁石は、Rと、Fe、Ni、Mn及びCrから選ばれる1種以上の元素と、Coとを含有する。この場合、望ましくはさらにCu又は、Nb、Zr、Ta、Hf、Ti及びVから選ばれる1種以上の元素を含有し、特に望ましくはCuと、Nb、Zr、Ta、Hf、Ti及びVから選ばれる1種以上の元素とを含有する。これらのうち特に、SmとCoとの金属間化合物、望ましくはSmCo17金属間化合物を主相とし、粒界にはSmCo系を主体とする副相が存在する。具体的組成は、製造方法や要求される磁気特性等に応じて適宜選択すればよいが、例えば、R:20〜30wt%、特に22〜28wt%程度、Fe、Ni、Mn及びCrの1種以上:1〜35wt%程度、Nb、Zr、Ta、Hf、Ti及びVの1種以上:0〜6wt%、特に0.5〜4wt%程度、Cu:0〜10wt%、特に1〜10wt%程度、Co:残部の組成が望ましい。
以上、R−T−B系焼結磁石、R−Co系焼結磁石について言及したが、本発明は他の希土類焼結磁石への適用を妨げるものではない。
以下、本発明による希土類焼結磁石の製造方法を工程順に説明する。
原料合金は、真空又は不活性ガス、望ましくはアルゴン雰囲気中でストリップキャスト法、その他公知の溶解法により作製することができる。ストリップキャスト法は、原料金属をアルゴンガス雰囲気などの非酸化性雰囲気中で溶解して得た溶湯を回転するロールの表面に噴出させる。ロールで急冷された溶湯は、薄板又は薄片(鱗片)状に急冷凝固される。この急冷凝固された合金は、結晶粒径が1〜50μmの均質な組織を有している。原料合金は、ストリップキャスト法に限らず、高周波誘導溶解等の溶解法によって得ることができる。なお、溶解後の偏析を防止するため、例えば水冷銅板に傾注して凝固させることができる。また、還元拡散法によって得られた合金を原料合金として用いることもできる。
R−T−B系焼結磁石を得る場合、R14B結晶粒を主体とする合金(低R合金)と、低R合金よりRを多く含む合金(高R合金)とを用いる所謂混合法を本発明に適用することもできる。
原料合金は粉砕工程に供される。混合法による場合には、低R合金及び高R合金は別々に又は一緒に粉砕される。粉砕工程には、粗粉砕工程と微粉砕工程とがある。
まず、粗粉砕工程では、原料合金を、粒径数百μm程度になるまで粗粉砕し、粗粉砕粉末(原料合金粉)を得る。粗粉砕は、スタンプミル、ジョークラッシャー、ブラウンミル等を用い、不活性ガス雰囲気中にて行うことが望ましい。粗粉砕に先立って、原料合金に水素を吸蔵させた後に放出させることにより粉砕を行うことが効果的である。水素放出処理は、希土類焼結磁石として不純物となる水素を減少させることを目的として行われる。
粗粉砕工程後、微粉砕工程に移る。微粉砕には主にジェットミルが用いられ、粗粉砕粉末を微粉砕することで、平均粒径が好ましくは2.5〜6μm、後述する成形体の強度を高め、焼結磁石の磁気特性を高くするためにさらに好ましくは3〜5μmの微粉砕粉末(粉砕粉)を得る。ジェットミルは、高圧の不活性ガスを狭いノズルより開放して高速のガス流を発生させ、この高速のガス流により粗粉砕粉末を加速し、粗粉砕粉末同士の衝突やターゲットあるいは容器壁との衝突を発生させて粉砕する方法である。
このとき、微粉砕工程において原料合金粉に潤滑剤を添加する。潤滑剤を添加することで、成形時の潤滑及び配向性を向上させることができる。なお、潤滑剤は微粉砕工程の開始前に原料合金粉へ添加することが好ましいが、微粉砕工程において粉砕中に添加したり、微粉砕工程の終了後であって顆粒作製工程前や磁場中成形工程前に微粉砕粉に添加するものであってもよい。
潤滑剤は、ステアリン酸アミド(C 17 35 −CONH )、エチレンビスステアリン酸アミド(C 17 35 −CONH−(CH −HNCO−C 17 35 )、ベヘン酸アミド(C 21 43 −CONH )及びカプリル酸アミド(C 15 −CONH )からなる群より選ばれる少なくとも一種の化合物である化合物Aと、ステアリン酸(C 17 35 −COOH)、モノステアリン酸グリセリン(C 17 35 −COO−C −OH)、ステアリン酸亜鉛((C 17 35 −COO) Zn 2+ )、ステアリルアルコール(C 18 37 −O−H)、ラウリン酸(C 12 25 −COOH)及びベヘン酸(C 21 43 −COOH)からなる群より選ばれる少なくとも一種の化合物である化合物Bとを含む
つまり、化合物Aは、脂肪酸アミドのようにアミド基を有する化合物もしくは脂肪酸ビスアミドのようにアミド結合を有する化合物である。化合物Aのなかでステアリン酸アミドが特に好ましい。本発明において化合物Aは1種類のみの化合物を用いてもよいが、複数の化合物を組み合わせて用いるものであってもよい。
化合物Bは、脂肪酸化合物やアルコールであり、具体的には上記したステアリン酸等のように炭素数が10以上の高級脂肪酸、高級脂肪酸エステル、高級脂肪酸金属塩、高級アルコールである。上記した化合物Bのなかではステアリン酸とモノステアリン酸グリセリンがさらに好ましく、特に好ましいのはステアリン酸である。化合物Bとしては1種類のみの化合物を用いてもよいが、複数の化合物を用いてもよい。
さらにこの他、化合物A、化合物Bが炭化水素を介して結合した化合物Dであってもよい。例えば、アミド結合とエステル結合を有する化合物を挙げることができ、R−CONH−R−OCO−R(R、Rは炭化水素)で示される化合物である。具体的にはRがC2n+1(nが12以上17以下)で表される化合物であり、この中でもRの炭素数が17のステアリン酸から成るステアロイドエチルステアレート(C1735CONH(CHOCOC1735)を挙げることができる。ステアロイドエチルステアレートは化合物Aとしてのステアリン酸アミド(C1735−CONH)と、化合物Bとしてのステアリン酸(C1735−COOH)とが炭化水素を介して結合した化合物である。
潤滑剤は、粒状にして添加するのが好ましい。その場合、原料合金粉を粉砕するジェットミルに、粒状とした潤滑剤を投入することで、潤滑剤を添加する。
潤滑剤の粒径は、好ましくは10〜1000μm、後述する成形体の強度を高め、焼結磁石の磁気特性を高くするためにさらに好ましくは10〜800μm、特に好ましくは20〜500μmである。なお潤滑剤を上記粒径とするには、潤滑剤を粉砕し、篩等で分級するのが好ましい。潤滑剤を粉砕するには、潤滑剤を、例えば液体窒素を用いて冷凍し、その状態のまま、粉砕ミル等で粉砕するのが好ましい。
潤滑剤の添加量が多いほど粉砕性及びBrは向上するが、潤滑剤の添加量が多くなりすぎると成形体の強度が低下してしまう。したがって、潤滑剤の添加量は、化合物Aと化合物Bとの合計を0.01〜0.12wt%とするのが好ましく、後述する成形体の強度を高め、焼結磁石のBrを高くするためにさらに好ましくは0.05〜0.10wt%である。潤滑剤として化合物Dを採用する場合には、その添加量は0.01〜0.12wt%とするのが好ましい。化合物Dがステアロイドエチルステアレートであれば、その添加量は0.03〜0.12wt%、さらには0.05〜0.10wt%とすることが好ましい。ステアロイドエチルステアレートを0.05〜0.10wt%の範囲で添加することにより、Brが13.2kG以上、かつ成形体強度が1.19MPa以上という特性を兼備することもできる。なお、本発明が推奨する範囲内での潤滑剤の添加は、保磁力(HcJ)に悪影響を与えるものではない。
潤滑剤の化合物Aと化合物Bが別々の化合物である場合、化合物Aと化合物Bの混合比率は適宜調節されるが、後述する成形体の強度を高め、焼結磁石の磁気特性を高くするために重量ベースで9:1〜1:2となるように混合することが好ましく、さらに好ましくは9:1〜1:1、特に好ましくはほぼ1:1である。なお、化合物Aと化合物Bがほぼ1:1で混合される場合、潤滑剤の添加量は合計で0.075〜0.1wt%とすることが好ましい。
潤滑剤の混合は、例えばナウターミキサー等により5〜60分間ほど行う程度でよい。
混合法による場合、2種の合金を混合するタイミングは限定されるものではないが、微粉砕工程において低R合金及び高R合金を別々に粉砕した場合には、微粉砕された低R合金粉末及び高R合金粉末を窒素雰囲気中で混合する。低R合金粉末及び高R合金粉末の混合比率は、重量比で80:20〜97:3程度とすればよい。低R合金及び高R合金を一緒に粉砕する場合の混合比率も同様である。
以上のようにして得られた顆粒状の造粒粉(顆粒作製工程を省略する場合には微粉砕粉末)は、金型キャビティに充填され、磁場中成形に供される。
磁場中成形における成形圧力は0.3〜3ton/cm(30〜300MPa)の範囲とすればよい。成形圧力は成形開始から終了まで一定であってもよく、漸増又は漸減してもよく、あるいは不規則変化してもよい。成形圧力が低いほど配向性は良好となるが、成形圧力が低すぎると成形体の強度が不足してハンドリングに問題が生じるので、この点を考慮して上記範囲から成形圧力を選択する。磁場中成形で得られる成形体の最終的な相対密度は、通常、50〜60%である。
また、印加する磁場は、12〜20kOe(960〜1600kA/m)程度とすればよい。また、印加する磁場は静磁場に限定されず、パルス状の磁場とすることもできる。また、静磁場とパルス状磁場を併用することもできる。
磁場中成形により得られた成形体には、脱バインダ処理が施される。炭素残留による磁気特性低下を防止するためである。脱バインダ処理は、水素雰囲気中で、所定の熱処理条件で行うのが好ましい。
脱バインダ処理後、成形体を真空又は不活性ガス雰囲気中で焼結する。焼結温度は、組成、粉砕方法、平均粒径と粒度分布の違い等、諸条件により調整する必要があるが、真空中で、1000〜1200℃で1〜10時間程度焼結すればよい。
さて、焼結後には、得られた焼結体に時効処理を施すことができる。この工程は、保磁力を制御する重要な工程である。時効処理を2段に分けて行う場合には、750〜950℃、500〜700℃での所定時間の保持が有効である。800℃近傍での熱処理を焼結後に行うと、保磁力が増大するため、混合法においては特に有効である。また、600℃近傍の熱処理で保磁力が大きく増加するため、時効処理を1段で行う場合には、600℃近傍の時効処理を施すとよい。
<希土類焼結磁石の製造>
先ず、評価対象となる成形体及びこれを焼結した希土類焼結磁石を作製した。原料合金の組成は、Nd24.5wt%、Pr6.0wt%、Dy1.8wt%、Co0.5wt%、Al0.2wt%、Cu0.07wt%、B1.0wt%、残部Feとした。原料となる金属又は合金を前記組成となるように配合し、ストリップキャスト法により原料合金薄板を溶解、鋳造した。
得られた原料合金薄板を水素粉砕した後、ブラウンミルにて機械的粗粉砕を行い、原料合金粗粉を得る。原料合金粗粉に潤滑剤(粉砕助剤)として、表1に示す化合物Aと化合物Bをそれぞれ0.05wt%づつ添加した。なお、化合物A、化合物Bの平均粒径はそれぞれ約300μmである。次いで、気流式粉砕機(ジェットミル)を使用して高圧窒素ガス雰囲気中で平均粒径D50=4.1μmとなるように微粉砕を行い、希土類合金粉を得た。
Figure 0004506981
得られた粉体を磁場中成形し、所定の形状の成形体を得た。磁場中成形では、前記粉体を1200kA/mの磁場中において、成形圧147MPaで成形した。磁場方向はプレス方向と垂直な方向である。成形体の寸法は、20mm×18mm×6.5mmと20mm×18mm×13mmとの2種類を得た。そして前者の成形体を用い、成形体の強度として抗折強度を以下の方法で測定した。
抗折強度測定は、日本工業規格JIS R 1601に準じて行った。具体的には、図1に示すように、20mm×18mm×6.5mm形状の成形体11を丸棒状の2本の支持具12、13の上に載置し、成形体11上の中央位置に丸棒状の支持具14を配置して荷重を加えた。抗折圧を加える方向はプレス方向とした。丸棒状の支持具12、13、14の半径は3mm、支点間距離は10mm、荷重点移動速度は0.5mm/分とした。成形体11の長手方向と支持具14とを互いに平行となるように配置した。サンプル数は10個とした。
さらに評価試料として20mm×18mm×13mm形状の成形体を用いて磁気特性を評価した。この成形体を1030℃で4時間焼結した後、900℃で1時間及び530℃で1時間焼結、時効処理を行った。得られた焼結体表面を研削し直方体の試料とした。この試料を、BHトレーサを用いて磁気特性を評価した。
さらに比較例として、表1に示すように、潤滑剤として化合物A又は化合物Bの一方のみを0.1wt%添加した以外は実施例1と同様にして試料を作製し、成形体と焼結磁石を得て、強度及び磁気特性の評価を行った。
実施例及び比較例の結果を表1に示す。
表1に示すように、比較例においては、化合物Aのみを添加した場合、成形体強度は1.05MPa以上であったが、Brは13.2kGを下回り、化合物Bのみを添加した場合、Brは13.2kGを上回ったが成形体強度が0.9MPaを下回った。すなわち、化合物Aのみを添加した場合には、高い成形体強度を得ることができるものの磁気特性が低く、化合物Bのみを添加した場合には、高い磁気特性が得られるものの成形体強度が低くなった。
これに対し、化合物A、化合物Bの双方を添加した場合、Brは13.2kGを上回り、成形体強度も1.05MPaを上回った。すなわち、化合物A、化合物Bを複合添加することで、高い成形体強度と高い磁気特性を兼ね備えることができることが確認された。しかも、得られる成形体強度、磁気特性は、化合物Aを単独添加した場合の成形体強度、化合物Bを単独添加した場合の磁気特性と同等以上であることがわかる。
潤滑剤として、化合物Aのステアリン酸アミドと化合物Bのステアリン酸の混合比率を表2に示す割合で混合し、合計0.1wt%となるように添加した以外は実施例1と同様にして試料を作製し、成形体と焼結磁石を得て、強度及び磁気特性の評価を行った。結果を表2に示す。
Figure 0004506981
表2に示すように、化合物Bの配合比が75%以上となると、成形体強度が1.05MPaを下回る。したがって、化合物Aと化合物Bの混合比率は重量ベースで9:1〜1:2となるように混合するのが好ましいと言える。また、13.25kGという高いBrが得られることから、化合物Aと化合物Bの混合比率のさらに好ましい範囲は、9:1〜1:1、特に好ましいのはほぼ1:1である。
潤滑剤として、化合物Aのステアリン酸アミドと化合物Bのステアリン酸の混合比率を1:1とし、添加量を表3に示す量として添加した以外は実施例1と同様にして試料を作製し、成形体と焼結磁石を得て、強度及び磁気特性の評価を行った。結果を表3に示す。
Figure 0004506981
表3に示すように、化合物Aと化合物Bがほぼ1:1で混合される場合、潤滑剤の添加量が合計で0.05〜0.12wt%の範囲で、Brが13.2kG以上であり、かつ成形体強度が1.05MPaとなることがわかる。これにより、化合物Aと化合物Bがほぼ1:1で混合される場合、潤滑剤の添加量は合計で0.05〜0.12wt%、さらには0.05〜0.10wt%とすることが好ましいといえる。なお、潤滑剤の添加量が合計で0.075wt%である試料について保磁力(HcJ)を測定した結果、18.6kOeであった。
潤滑剤として、化合物Aのステアリン酸アミドと化合物Bのステアリン酸の粒径を表4に示す粒径のものを用い、ステアリン酸アミドとステアリン酸の混合比率を1:1、合計添加量を0.1wt%として添加した以外は実施例1と同様にして試料を作製し、成形体と焼結磁石を得て、強度及び磁気特性の評価を行った。結果を表4に示す。
Figure 0004506981
表4に示すように、潤滑剤の粒径が1000μm以下であればBrが13.25kG以上となり、また潤滑剤の粒径が100μm以上であれば成形体強度が1.10以上となることがわかる。したがって、潤滑剤の粒径(平均粒径)を1000μm以下とすることで、磁気特性、成形体強度ともに特に高めることができることが確認された。潤滑剤の粒径のさらに好ましい範囲は800μm以下、特に好ましい範囲は500μm近傍又は500μm以下である。
原料合金粗粉に添加する潤滑剤としてステアロイドエチルステアレートを0.1wt%添加した以外は実施例1と同様に試料を作製して成形体と焼結磁石を得て評価を行った。得られた結果を表5に示す。
Figure 0004506981
表5に示すように、ステアロイドエチルステアレートを添加した場合においても、実施例1〜4に示したように化合物A、Bを複合添加した場合と同様、Brが13.2kG以上であり、かつ成形体強度が1.05MPa以上となることが確認された。また、保磁力(HcJ)を測定した結果、18.8kOeであった。
このように、微粉砕工程において原料合金に潤滑剤を添加することで、粉砕工程における原料合金の粉砕性や磁場中成形工程における粉砕粉の配向性を確保しつつ、成形体の強度が高く、さらに最終的に得られる焼結磁石の磁気特性が高いものを得ることができた。
潤滑剤としてステアロイドエチルステアレートを使用し、その添加量を表6に示すように設定した以外は実施例1と同様にして試料を作製し、成形体と焼結磁石を得て、強度及び磁気特性の評価を行った。結果を表6に示す。
Figure 0004506981
表6に示すように、潤滑剤の添加量が増えるにつれてBrが向上するが、成形体強度は徐々に低下する。潤滑剤の添加量が0.06〜0.12wt%の範囲で、Brが13.2kG以上であり、かつ成形体強度が1.05MPa以上となる。よって、潤滑剤としてステアロイドエチルステアレートを用いる場合、その添加量は0.05〜0.12wt%、さらには0.06〜0.10wt%とすることが好ましいといえる。
また、潤滑剤添加量が0.03wt%の試料と、潤滑剤添加量が0.12wt%である試料について保磁力(HcJ)を測定した結果、以下に示すように、両者は同等のHcJを示した。後者の潤滑剤添加量が前者の4倍であることを考慮すると、本発明が推奨する潤滑剤を本発明が推奨する範囲内で添加することはHcJに何ら悪影響を及ぼすものではないことが確認できた。
潤滑剤添加量0.03wt%の試料:HcJ 18.3kOe
潤滑剤添加量0.12wt%の試料:HcJ 18.5kOe
潤滑剤としてステアロイドエチルステアレートを使用し、その粒径を表7に示すものとした以外は実施例1と同様にして試料を作製し、成形体と焼結磁石を得て、強度及び磁気特性の評価を行った。結果を表7に示す。なお、実施例1と同様に潤滑剤の添加量は0.1wt%とした。
Figure 0004506981
表7に示すように、潤滑剤の粒径が1000μmを超えるとBrが13.2kGを下回るため、潤滑剤の平均粒径は1000μm以下とすることが好ましい。潤滑剤の粒径が小さくなるにつれてBrが向上するため、潤滑剤の平均粒径は800μm以下、さらには20〜500μmとすることが好ましい。潤滑剤の平均粒径が20〜500μmの範囲では、13.2kG以上のBr及び1.05MPa以上の成形体強度を兼備することも可能である。
日本工業規格JIS R 1601に準じる抗折強度測定方法を説明する図である。

Claims (9)

  1. 原料合金粉を粉砕して粉砕粉を得る工程と
    ステアリン酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミド、ベヘン酸アミド及びカプリル酸アミドからなる群より選ばれる少なくとも一種の化合物である化合物Aと、ステアリン酸、モノステアリン酸グリセリン、ステアリン酸亜鉛、ステアリルアルコール、ラウリン酸及びベヘン酸からなる群より選ばれる少なくとも一種の化合物である化合物Bとを添加した前記粉砕粉に磁場を印加し、かつ加圧成形することにより成形体を得る工程と、
    前記成形体を焼結する工程とを備えることを特徴とする希土類焼結磁石の製造方法。
  2. 前記粉砕粉に対する前記化合物Aと前記化合物Bとの合計添加量が0.01〜0.12wt%であることを特徴とする請求項1に記載の希土類焼結磁石の製造方法。
  3. 前記化合物Aと前記化合物Bの平均粒径が800μm以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の希土類焼結磁石の製造方法。
  4. 原料合金粉を粉砕して粉砕粉を得る工程と、
    ステアリン酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミド、ベヘン酸アミド及びカプリル酸アミドからなる群より選ばれる少なくとも一種の化合物である化合物Aと、ステアリン酸、モノステアリン酸グリセリン、ステアリン酸亜鉛、ステアリルアルコール、ラウリン酸及びベヘン酸からなる群より選ばれる少なくとも一種の化合物である化合物Bとが炭化水素を介して結合した化合物Dを添加した前記粉砕粉に磁場を印加し、かつ加圧成形することにより成形体を得る工程と、
    前記成形体を焼結する工程とを備えることを特徴とする希土類焼結磁石の製造方法。
  5. 前記化合物DがR−CONH−R−OCO−R(R、Rは炭化水素)で示されることを特徴とする請求項に記載の希土類焼結磁石の製造方法。
  6. 前記化合物Dの前記RはC2n+1(nが12以上17以下)で表されることを特徴とする請求項に記載の希土類焼結磁石の製造方法。
  7. 前記化合物Dはステアロイドエチルステアレートであることを特徴とする請求項4から6のいずれかに記載の希土類焼結磁石の製造方法。
  8. 前記粉砕粉に対する前記化合物Dの添加量が0.01〜0.12wt%であることを特徴とする請求項4から7のいずれかに記載の希土類焼結磁石の製造方法。
  9. 前記化合物Dの平均粒径が800μm以下であることを特徴とする請求項からのいずれかに記載の希土類焼結磁石の製造方法。
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