JP4662046B2 - 希土類焼結磁石の製造方法 - Google Patents
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Description
このような工程で製造される磁石の大型化を図る場合には、当然、合金粉末を加圧成形する磁場中成形装置の金型キャビティを大型化する。しかし、金型キャビティを大型化するには、磁場中成形装置自体を大型化する必要が生じることがあり、それでは設備コストが大幅に嵩むことになってしまう。このため、既存の磁場中成形装置を用いながら、なるべく大きな磁石を得ることのできる技術が要望されている。
さらに、容器を用いた成形では、容器からの焼結体をいかに取り出すのかといった問題もある。
また振動を加えて求める充填密度を得るには、当然のことながら時間がかかり、生産効率の面でも課題がある。
このように、特許文献1に記載された技術は、精度等の面で用途が非常に限られ、また生産性等の面で、単品製作、少量生産ならともかく量産に用いるのは非現実的であり、実用的な技術とは到底考えられない。
本発明は、このような技術的課題に基づいてなされたもので、既存の磁場中成形装置を用いて設備コストの上昇を抑え、優れた精度、生産性で、より大型の磁石を得ることのできる希土類焼結磁石の製造方法を提供することを目的とする。
金型キャビティ中で加圧成形を行う従来一般的な手法では、合金粉末を金型キャビティに充填するときには、合金粉末を金型キャビティに満たした後、金型キャビティの上面に沿って合金粉末をすり切ることで、合金粉末の定量供給を行う。このため、合金粉末の嵩密度を高めれば、同じ容積の金型キャビティ内に、嵩密度が低い場合よりも、より多くの合金粉末を供給できるのである。その後、一定の成形圧で加圧成形を行うと、最終的に得られる磁石の大きさ(金型キャビティ内において成形後の成形体の高さ)は、合金粉末の嵩密度の高い場合の方が、嵩密度の低い場合よりも大きくなるのである。
しかし、この手法では、嵩密度を高めるための処理に時間を要し、生産性を低下させることにもなる。
さらに、金型キャビティ内に合金粉末を充填した後に嵩密度を高めたのでは、すり切り充填で合金粉末を充填した状態よりも、金型キャビティ内における合金粉末の上面レベルが下がってしまう。これでは、最終的に得られる磁石の大きさは、単にすり切り充填を行ったままの状態で加圧成形を行う通常の手法と何ら変らない。
そこで、金型キャビティに充填した合金粉末の嵩密度を高める処理を行った後、合金粉末を継ぎ足し、再度嵩密度を高める処理を繰り返していくことも考えられるが、これでは、合金粉末の継ぎ足し、嵩密度を高める処理にさらに時間を要し、生産性を一層低下させることになってしまう。加えて、特に成形用のパンチで合金粉末を加圧することで嵩密度を高める処理を行った場合、パンチで加圧した部分(面)が界面となって、成形体や磁石にクラックや割れが生じることにもつながってしまう。
このように、金型キャビティ内で合金粉末の嵩密度を高める処理を行う手法は、前記課題を解決するのに最適な手法であるとは言い切れない。
そこでなされた本発明の希土類焼結磁石の製造方法は、嵩密度が1.9〜3.0g/cm3の原料を金型キャビティに投入する工程と、原料に磁場を印加し、かつ加圧成形することにより成形体を得る工程と、成形体を焼結する工程と、を備えることを特徴とする。
通常、微粉砕した合金粉末の嵩密度は、1.6〜1.8g/cm3程度である。予めこれを上回る1.9〜3.0g/cm3の嵩密度としておいた原料を用いることで、同じ容積の金型キャビティから、より大きな成形体を得ることができる。
金型キャビティに充填する原料の嵩密度を予め高める手法としては、高めた原料の嵩密度を金型キャビティに充填するまで維持できるのであれば、いかなる手法を用いても良いが、原料を顆粒の状態とするのが有効である。しかし、いわゆるスプレードライ法の場合、バインダで一次合金粒子を付着させて顆粒を形成するため、嵩密度は低い。
そこで、所定組成の一次合金粒子に対して有機液体を添加し、一次合金粒子を有機液体で付着させることによって得られたファンデルワース力のみで結着した顆粒を原料として用いるのが有効である。この場合、有機液体で付着させることによって得られた顆粒は、金型キャビティに投入するに先立ち顆粒が乾燥状態となるまで有機液体を除去したものであっても良い。また、有機液体に代えて水を用いることも可能である。
また、一次合金粒子を加圧成形して予備成形体を形成した後、予備成形体を解砕することで一次合金粒子同士の付着力のみによって一次合金粒子同士を付着させることで得られた顆粒を原料として用いることも可能である。
このような手法で得た顆粒は、嵩密度を1.9〜3.0g/cm3とすることができる。
ここで用いる有機液体は、炭化水素系化合物、アルコール系化合物、エーテル系(グリコールエーテル系を含む)化合物、エステル系(グリコールエステル系を含む)化合物、ケトン系化合物、脂肪酸系化合物、テルペン系化合物の1種又は2種から選択する。
この場合も、顆粒を作製する工程では、所定組成の一次合金粒子に対して有機液体を添加し、一次合金粒子を有機液体でファンデルワース力のみで付着させることで顆粒を作製する。また、有機液体で付着させることで顆粒を作製するときには、一次合金粒子に対しては、有機液体を1.5〜12.0wt%添加するのが好ましい。
また、作製された顆粒に含まれる有機液体の少なくとも一部を除去するようにしても良い。ここでは、有機液体を完全に除去する場合をも含んでいる。この場合、顆粒を作製する工程では、第1の有機液体と、前記第1の有機液体よりも飽和蒸気圧の高い液成分を用いて顆粒を作製するのも有効である。
本発明は、一次合金粒子が、R2T14B相(Rは希土類元素から選択される1種又は2種以上の元素、TはFe又はFe及びCoを含む遷移金属元素から選択される1種又は2種以上の元素)を含む組成を有し、平均粒径が2.5〜6μmである場合に特に有効である。
原料合金は、真空又は不活性ガス、望ましくはAr雰囲気中でストリップキャスト法、その他公知の溶解法により作製することができる。ストリップキャスト法は、原料金属をArガス雰囲気などの非酸化性雰囲気中で溶解して得た溶湯を回転するロールの表面に噴出させる。ロールで急冷された溶湯は、薄板または薄片(鱗片)状に急冷凝固される。この急冷凝固された合金は、結晶粒径が1〜50μmの均質な組織を有している。原料合金は、ストリップキャスト法に限らず、高周波誘導溶解等の溶解法によって得ることができる。なお、溶解後の偏析を防止するため、例えば水冷銅板に傾注して凝固させることができる。また、還元拡散法によって得られた合金を原料合金として用いることもできる。
R−T−B系焼結磁石を得る場合、R2T14B結晶粒を主体とする合金(低R合金)と、低R合金よりRを多く含む合金(高R合金)とを用いる所謂混合法を本発明に適用することもできる。
顆粒を作製するには、以下に示す数種の手法が採用できる。
まず、有機液体を用いて顆粒を作製する手法が採用できる。すなわち、微粉砕粉末(一次合金粒子)を、有機液体による付着力で付着させ、顆粒を形成する。このような液体(本発明では有機液体)による付着力は、液体架橋力と称されている。なおここで、有機液体は、一般に有機溶媒と呼ばれている物質を包含するが、本発明では溶媒として機能しないことから有機液体と呼んでいる。
もちろん、ここに挙げた有機液体に限るものではなく、これ以外にも、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール等や、グリセリン等、他の有機液体を用いることも可能である。
また、本発明に用いる有機液体は、室温では気化しないよう、沸点が50℃以上、より好ましくは100℃以上であるのが好ましい。
表1に、上記に例示した有機液体の物性等を示した。
有機液体を除去するための具体的な手段は特に限定されないが、減圧雰囲気に顆粒を晒して揮発させることが簡易かつ効果的である。減圧雰囲気は室温であってもよいが、加熱された減圧雰囲気とすることもできるし、減圧していない加熱雰囲気とすることもできる。減圧雰囲気の圧力が低すぎると有機液体の揮発が十分に進まない。そこで本発明は、減圧雰囲気の圧力を10−1〜10−5Torrの範囲とすることが望ましい。ただし、加熱された減圧雰囲気の場合は、100〜10−2Torrの範囲で足りる。このときの加熱温度が低すぎると有機液体の揮発が十分進まず、逆に加熱温度が高すぎると顆粒を構成する一次合金粒子に酸化が生じ磁気特性の劣化を招くおそれがある。したがって本発明では、加熱温度を40〜80℃とすることが望ましい。
以上のようにして有機液体が完全に除去された顆粒は、乾燥状態となり、ファンデルワース力のみによって、顆粒の形態を維持している。
ここで、嵩密度は、原理的には、所定の容積Vを有した容器に、顆粒を上方から注ぎ入れ、容器の上端面よりも上方にまで盛り上がるようにする。そして、上端面より盛り上がった顆粒を、板等によって容器の上端面に沿って摺り切る。この後、容器内に残った顆粒の重量Wを計測し、これを容器の容積Vで除算したものが、嵩密度Xとなる。
X=W/V g/cm3
磁場中成形における成形圧力は0.3〜3ton/cm2(30〜300MPa)の範囲とすればよい。成形圧力は成形開始から終了まで一定であってもよく、漸増または漸減してもよく、あるいは不規則変化してもよい。成形圧力が低いほど配向性は良好となるが、成形圧力が低すぎると成形体の強度が不足してハンドリングに問題が生じるので、この点を考慮して上記範囲から成形圧力を選択する。磁場中成形で得られる成形体の最終的な相対密度は、通常、50〜60%である。
印加する磁場は、12〜20kOe(960〜1600kA/m)程度とすればよい。この程度の磁場を印加することにより、顆粒は崩壊して一次合金粒子に分解される。印加する磁場は静磁場に限定されず、パルス状の磁場とすることもできる。また、静磁場とパルス状磁場を併用することもできる。
焼結後、得られた焼結体に時効処理を施すことができる。この工程は、保磁力を制御する重要な工程である。時効処理を2段に分けて行う場合には、800℃近傍、600℃近傍での所定時間の保持が有効である。800℃近傍での熱処理を焼結後に行うと、保磁力が増大するため、混合法においては特に有効である。また、600℃近傍の熱処理で保磁力が大きく増加するため、時効処理を1段で行う場合には、600℃近傍の時効処理を施すとよい。
本発明は、特にR−T−B系焼結磁石に適用することが望ましい。
このR−T−B系焼結磁石は、希土類元素(R)を25〜37wt%含有する。ここで、本発明におけるRはYを含む概念を有しており、したがってY、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb及びLuの1種又は2種以上から選択される。Rの量が25wt%未満であると、R−T−B系焼結磁石の主相となるR2T14B相の生成が十分ではなく軟磁性を持つα−Feなどが析出し、保磁力が著しく低下する。一方、Rが37wt%を超えると主相であるR2T14B相の体積比率が低下し、残留磁束密度が低下する。またRが酸素と反応し、含有する酸素量が増え、これに伴い保磁力発生に有効なRリッチ相が減少し、保磁力の低下を招く。したがって、Rの量は25〜37wt%とする。望ましいRの量は28〜35wt%、さらに望ましいRの量は29〜33wt%である。
本発明が適用されるR−T−B系焼結磁石は、Coを2.0wt%以下(0を含まず)、望ましくは0.1〜1.0wt%、さらに望ましくは0.3〜0.7wt%含有することができる。CoはFeと同様の相を形成するが、キュリー温度の向上、粒界相の耐食性向上に効果がある。
本発明が適用されるR−T−B系焼結磁石は、他の元素の含有を許容する。例えば、Zr、Ti、Bi、Sn、Ga、Nb、Ta、Si、V、Ag、Ge等の元素を適宜含有させることができる。一方で、酸素、窒素、炭素等の不純物元素を極力低減することが望ましい。特に磁気特性を害する酸素は、その量を5000ppm以下、さらには3000ppm以下とすることが望ましい。酸素量が多いと非磁性成分である希土類酸化物相が増大して、磁気特性を低下させるからである。
R−Co系焼結磁石は、Rと、Fe、Ni、MnおよびCrから選ばれる1種以上の元素と、Coとを含有する。この場合、望ましくはさらにCuまたは、Nb、Zr、Ta、Hf、TiおよびVから選ばれる1種以上の元素を含有し、特に望ましくはCuと、Nb、Zr、Ta、Hf、TiおよびVから選ばれる1種以上の元素とを含有する。これらのうち特に、SmとCoとの金属間化合物、望ましくはSm2Co17金属間化合物を主相とし、粒界にはSmCo5系を主体とする副相が存在する。具体的組成は、製造方法や要求される磁気特性等に応じて適宜選択すればよいが、例えば、R:20〜30wt%、特に22〜28wt%程度、Fe、Ni、MnおよびCrの1種以上:1〜35wt%程度、Nb、Zr、Ta、Hf、TiおよびVの1種以上:0〜6wt%、特に0.5〜4wt%程度、Cu:0〜10wt%、特に1〜10wt%程度、Co:残部の組成が望ましい。
以上、R−T−B系焼結磁石、R−Co系焼結磁石について言及したが、本発明は他の希土類焼結磁石への適用を妨げるものではない。
このとき、当然のことながら、磁場中成形装置の大型化を図る必要もない。
したがって、コストの上昇を抑え、優れた精度、生産性で、より大型の磁石を得ることが可能となる。
まず、ストリップキャスト法により、26.5wt%Nd−5.9wt%Dy−0.25wt%Al−0.5wt%Co−0.07wt%Cu−1.0wt%B−Fe.balの組成を有する原料合金を作製した。
次いで、室温にて原料合金に水素を吸蔵させた後、Ar雰囲気中で600℃×1時間の脱水素を行う水素粉砕処理を行った。
水素粉砕処理が施された合金に、粉砕性の向上並びに成形時の配向性の向上に寄与する潤滑剤を0.05〜0.1%混合した。潤滑剤の混合は、例えばナウターミキサー等により5〜30分間ほど行う程度でよい。その後、ジェットミルを用いて平均粒径が5.0μmの微粉砕粉末を得た。
所定の間隔を隔てて、50メッシュの篩(第1篩)と83メッシュの篩(第2篩)を上下方向に配置した。なお、第1篩が上側に位置している。第1篩の上に、得られた混錬物を載せた後に、第1篩及び第2篩をともに所定時間振動させた。振動終了後に、第2篩上には顆粒が残存していた。この顆粒を採取した。この顆粒は、第1篩及び第2篩の目開き寸法より、180〜300μmの粒径を有していることになる。この実施例1〜7の顆粒の嵩密度は、2.2〜2.8g/cm3であった。
なお、図1に作製された顆粒の外観SEM像を示す。
そして、この微粉砕粉末を用い、転動造粒装置を用いて顆粒を作製した。このとき、有機液体の量、有機液体の添加速度、転動時間を調整することで、顆粒の嵩密度を調整した。得られた顆粒の粒径は250〜500μm、嵩密度は、2.2〜3.3g/cm3であった。
得られた成形体を真空中およびAr雰囲気中で1080℃まで昇温し4時間保持して焼結を行った。次いで得られた焼結体に800℃×1時間と560℃×1時間(ともにAr雰囲気中)の2段時効処理を施した。
その結果、図3に示すように、嵩密度が高まるほど磁気特性Brが低下する傾向が確認された。特に嵩密度が3g/cm3を超えると磁気特性Brが大幅に低下することが確認された。磁気特性Brが、従来の微粉砕粉末を用いた場合に比較して、98%以上となるのは嵩密度2.8g/cm3以下、99%以上となるのは嵩密度2.6g/cm3以下であった。
これは、嵩密度が過度に高まると、微粉同士の摩擦が大きくなり、磁場を印加したときの配向性が低下するためであると推測できる。
実施例16と同様にして得た嵩密度2.5g/cm3の顆粒を、内径12mm、高さが100mmの臼型に80mmの高さまで充填した。また、嵩密度1.6g/cm3の微粉砕粉末を、同様に臼型の80mmの高さまですり切り充填した。さらに、嵩密度1.6g/cm3の微粉砕粉末を臼型に高さ80mmまで注ぎ入れた後、臼型に振動を加え、臼型内の微粉砕粉末の嵩密度が2.5g/cm3となるようにした。
その結果、得られた成形体の高さは、嵩密度2.5g/cm3の顆粒を用いたものは45.5mm、嵩密度1.6g/cm3の微粉砕粉末を用いたものは29.1mm、振動により嵩密度を2.5g/cm3まで上げた微粉砕粉末を用いたものも29.1mmであった。
同様の条件で嵩密度1.9g/cm3、3.0g/cm3の顆粒を成形、焼結した時の焼結体の高さは30.8mm、48.6mmであった。
Claims (7)
- 嵩密度が1.9〜3.0g/cm3の原料を金型キャビティに投入する工程と、
前記原料に磁場を印加し、かつ加圧成形することにより成形体を得る工程と、
前記成形体を焼結する工程と、
を備え、
前記原料は、所定組成の一次合金粒子に対して有機液体を添加し、前記一次合金粒子を前記有機液体で付着させることによって得られたファンデルワース力のみで結着した顆粒であり、
前記有機液体は、炭化水素系化合物、アルコール系化合物、エーテル系(グリコールエーテル系を含む)化合物、エステル系(グリコールエステル系を含む)化合物、ケトン系化合物、脂肪酸系化合物、テルペン系化合物の1種又は2種から選択されることを特徴とする希土類焼結磁石の製造方法。 - 前記有機液体で付着させることによって得られた前記顆粒は、前記金型キャビティに投入するに先立ち前記顆粒が乾燥状態となるまで前記有機液体が除去されたものであることを特徴とする請求項1に記載の希土類焼結磁石の製造方法。
- 嵩密度が1.9〜3.0g/cm3の顆粒を作製する工程と、
前記顆粒を金型キャビティに投入する工程と、
前記顆粒に磁場を印加し、かつ加圧成形することにより成形体を得る工程と、
前記成形体を焼結する工程と、
を備え、
前記顆粒を作製する工程では、所定組成の一次合金粒子に対して有機液体を添加することで、前記一次合金粒子のファンデルワース力のみでの付着により前記顆粒を作製し、
前記有機液体は、炭化水素系化合物、アルコール系化合物、エーテル系(グリコールエーテル系を含む)化合物、エステル系(グリコールエステル系を含む)化合物、ケトン系化合物、脂肪酸系化合物、テルペン系化合物の1種又は2種から選択されることを特徴とする希土類焼結磁石の製造方法。 - 前記顆粒を作製する工程では、第1の有機液体と、前記第1の有機液体よりも飽和蒸気圧の高い液成分を用いて顆粒を作製することを特徴とする請求項3に記載の希土類焼結磁石の製造方法。
- 前記有機液体で付着させることで前記顆粒を作製するときには、前記一次合金粒子に対して、前記有機液体を1.5〜12.0wt%添加することを特徴とする請求項3または4に記載の希土類焼結磁石の製造方法。
- 作製された前記顆粒に含まれる前記有機液体の少なくとも一部を除去する工程をさらに備えることを特徴とする請求項3から5のいずれか一項に記載の希土類焼結磁石の製造方法。
- 前記一次合金粒子は、R2T14B相(Rは希土類元素から選択される1種又は2種以上の元素、TはFe又はFe及びCoを含む遷移金属元素から選択される1種又は2種以上の元素)を含む組成を有し、平均粒径が2.5〜6μmであることを特徴とする請求項3から6のいずれか一項に記載の希土類焼結磁石の製造方法。
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