JP2006236775A - 二次電池 - Google Patents

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佑一 原
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Abstract

【課題】外装部材の外周縁を熱融着する二次電池において、熱融着機の汎用性を低下させる事なく、内圧上昇を解消する事が可能な二次電池を提供する。
【解決手段】二次電池は、セパレータを介して積層された電極板を有する発電要素と、発電要素を収容して封止する外装部材106、107と、電極板に接続され、外装部材106、107から外部に導出している電極端子104と、外装部材106、107と電極端子104との間に介在しているシール部材108aと、を備え、シール部材108aは、電池内側から電池外側に向かって連続的に厚くなるようなテーパ部109が形成され、電池外側の厚さが電池内側の厚さに対して相対的に厚くなっている。
【選択図】図3A

Description

本発明は、電極板を有する発電要素を外装部材に収容して封止すると共に、電極板に接続された電極端子が外装部材から外部に導出した二次電池に関する。
電極板を有する発電要素を外装部材に収容して封止すると共に電極板に接続された電極端子を外装部材から外部に導出した二次電池では、過充電等の異常時に電池内部にガスが発生して内圧が上昇する場合がある。
このような内圧上昇を解消するための技術として、外装部材の外周縁を熱融着する際に、当該熱融着部に融着幅を狭くした幅狭部を形成し、内圧上昇によりこの幅狭部を破断させることによりガスを外部に排出させ、幅狭部を安全弁として機能させるものが従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
外装部材の外周縁の熱融着にはヒートシーラ等の熱融着機が用いられる。しかしながら、上記のように外装部材の熱融着部に幅狭部を形成する場合には、熱融着機の押圧面に凹部を設ける必要がある。そのため、装置の汎用性が低下し、延いてはコストアップの原因となるという問題がある。
特開2003−132868号公報
本発明は、熱融着機の汎用性を低下させることなく、内圧上昇を解消することが可能な二次電池を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明によれば、セパレータを介して積層された電極板を有する発電要素と、前記発電要素を収容して封止する外装部材と、前記電極板に接続され、前記外装部材から外部に導出している電極端子と、前記外装部材と前記電極端子との間に介在しているシール部材と、を備えた二次電池であって、前記シール部材は、電池外側の部分の厚さが電池内側の部分の厚さに対して相対的に厚く形成されている二次電池が提供される。
本発明では、二次電池において外装部材と電極端子との間に介在しているシール部材を、電池内側よりも電池外側が厚くなるように形成する。そして、過充電等の異常時に電池内部にガスが発生した際に、当該シール部材の電池内側の相対的に薄肉な部分を内圧上昇により破断させることによりガスを外部に排出させて、内圧上昇を解消する。
このように、シール部材の電池内側の薄肉な部分を、電池内圧上昇時の安全弁として利用することにより、外装部材の熱融着に際して、押圧面に凹部等を設けることなく、汎用性を有する熱融着機をそのまま使用することが出来る。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1は本発明の実施形態に係る二次電池の全体を示す平面図、図2は図1のII-II線に沿った断面図、図3Aは本発明の第1実施形態におけるシール部材を示す断面図、図3Bは図3Aに示すシール部材の平面図である。
図1及び図2は一つの二次電池10(単位電池)を示し、この二次電池10を複数接続することにより所望の電圧、容量の組電池が構成される。
本実施形態に係る二次電池10は、積層可能な平板状(薄型)のリチウムイオン二次電池であり、図1及び図2に示すように、3枚の正極板101と、5枚のセパレータ102と、3枚の負極板103と、正極端子104と、負極端子105と、上部外装部材106と、下部外装部材107と、シール部材108と、特に図示しない電解質と、から構成されており、例えば10mm以下の総厚を有する。このうちの正極板101、セパレータ102、負極板103及び電解液を特に発電要素109と称する。
発電要素109を構成する正極板101は、正極端子104まで伸びている正極側集電体101aと、正極側集電体101aの一部の両主面にそれぞれ形成された正極層101b、101cと、を有している。
この正極板101の正極側集電体101aは、例えば、アルミニウム箔、アルミニウム合金箔、又は、ニッケル箔等の電気化学的に安定した金属箔である。
正極板101の正極層101b、101cは、例えば、LiNiO等のリチウム・ニッケル系複合酸化物、LiMn等のリチウム・マンガン系複合酸化物、又は、LiCoO等のリチウム・コバルト系複合酸化物等や、カルコゲン(S、Se、Te)化物等の正極活物質と、カーボンブラック等の導電剤と、ポリフッ化エチレンの水性ディスパージョン等の結着剤と、を混合させたものを、正極側集電体101aの一部の両主面に塗布し、乾燥及び圧縮することにより形成されている。
発電要素109を構成する負極板103は、負極端子105まで伸びている負極側集電体103aと、当該負極側集電体103aの一部の両主面にそれぞれ形成された負極層103b、103cと、を有している。
この負極板103の負極側集電体103aは、例えば、ニッケル箔、銅箔、ステンレス箔、又は、鉄箔等の電気化学的に安定した金属箔である。
負極板103の負極層103b、103cは、例えば、非晶質炭素、難黒鉛化炭素、易黒鉛化炭素、又は、黒鉛等のような上記の正極活物質のリチウムイオンを吸蔵及び放出する負極活物質に、有機物焼成体の前駆体材料としてのスチレンブタジエンゴム樹脂粉末の水性ディスパージョンを混合し、乾燥させた後に粉砕することで、炭素粒子表面に炭化したスチレンブタジエンゴムを担持させたものを主材料とし、これにアクリル樹脂エマルジョン等の結着剤をさらに混合し、この混合物を負極側集電体103aの一部の両主面に塗布し、乾燥及び圧縮することにより形成されている。
特に、負極活物質として非晶質炭素や難黒鉛化炭素を用いると、充放電時における電位の平坦特性に乏しく放電量に伴って出力電圧も低下するので、通信機器や事務機器の電源には不向きであるが、電気自動車の電源として用いると急激な出力低下がないので有利である。
発電要素109のセパレータ102は、上述した正極板101と負極板103との短絡を防止するもので、電解質を保持する機能を備えても良い。このセパレータ102は、例えば、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン等から構成される微多孔性膜であり、過電流が流れると、その発熱によって層の空孔が閉塞され電流を遮断する機能をも有する。
なお、本発明のセパレータは、ポリオレフィン等の単層膜のみに限定されず、ポリプロピレン膜をポリエチレン膜でサンドイッチした三層構造や、ポリオレフィン微多孔性膜と有機不織布等を積層したものを用いることも出来る。このようにセパレータを複層化することで、過電流防止機能、電解質保持機能及びセパレータの形状維持(剛性向上)機能等の諸機能を付与することが出来る。
以上の発電要素109は、セパレータ102を介して正極板101と負極板103とが交互に積層されている。そして、3枚の正極板101は、正極側集電体101aを介して、金属箔製の正極端子104にそれぞれ接続される一方で、3枚の負極板103は、負極側集電体103aを介して、同様に金属箔製の負極端子105にそれぞれ接続されている。
なお、発電要素109の正極板101、セパレータ102、及び、負極板103は、本発明では上記の枚数に何ら限定されず、例えば、1枚の正極板101、3枚のセパレータ102、及び、1枚の負極板103でも発電要素109を構成することが出来、必要に応じて正極板、セパレータ及び負極板の枚数を選択して構成することが出来る。
正極端子104も負極端子105も電気化学的に安定した金属材料であれば特に限定されないが、正極端子104としては、上述の正極側集電体101aと同様に、例えば、アルミニウム箔、アルミニウム合金箔、銅箔、又は、ニッケル箔等を挙げることが出来る。また、負極端子105としては、上述の負極側集電体103aと同様に、例えば、ニッケル箔、銅箔、ステンレス箔、又は、鉄箔等を挙げることが出来る。
以上のように構成される発電要素109は、上部外装部材106及び下部外装部材107に収容されて封止されている。
上部外装部材106は、図2に示すように、発電要素109を収容可能なカップ状の外形形状を有している。この上部外装部材106は、特に図示しないが、二次電池10の内側から外側に向かって、例えばポリエチレンやポリプロピレン等の耐電解液性及び熱融着性に優れた樹脂フィルムから構成されている内側層と、例えばアルミニウム等の金属箔から構成されている中間層と、例えばポリアミド系樹脂やポリエステル系樹脂等の電気絶縁性に優れた樹脂フィルムから構成されている外側層と、の三層構造から成る樹脂−金属薄膜ラミネート材で構成されている。
これに対し、下部外装部材107は、図2に示すように、平板状の外形形状を有している。この下部外装部材107は、上部外装部材106と同様に、特に図示しないが、二次電池10の内側から外側に向かって、例えばポリエチレンやポリプロピレン等の耐電解液性及び熱融着性に優れた樹脂フィルムから構成されている内側層と、例えばアルミニウム等の金属箔から構成されている中間層と、例えばポリアミド系樹脂やポリエステル系樹脂等の電気絶縁性に優れた樹脂フィルムから構成されている外側層と、の三層構造から成る樹脂−金属薄膜ラミネート材で構成されている。
これら外装部材106、107によって、上述の発電要素109、正極端子104の一部及び負極端子105の一部を包み込み、当該外装部材106、107により形成される空間に、有機液体溶媒に過塩素酸リチウム(LiClO)やホウフッ化リチウム(LiBF)、六フッ化リン酸リチウム(LiPF)等のリチウム塩を溶質とした液体電解質を注入しながら、外装部材106、107により形成される空間を吸引して減圧し、外装部材106、107をその外周縁に沿って、例えばヒートシーラ等の熱融着機により熱融着して封止する。
有機液体溶媒としては、プロピレンカーボネート(PC)やエチレンカーボネート(EC)、ジメチルカーボネート(DMC)、メチルエチルカーボネート(MEC)等のエステル系溶媒を挙げることが出来るが、本発明の有機液体溶媒はこれに限定されることなく、エステル系溶媒に、γ−ブチラクトン(γ−BL)、ジエトシキエタン(DEE)等のエーテル系溶媒その他の混合、調合した有機液体溶媒を用いることも出来る。
本実施形態に係る二次電池10は、当該電池10内の封止性を維持するために、正極端子104と外装部材106、107との間にシール部材108aが介装されている。
このシール部材108aを構成する材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、AS樹脂(アクリロニトリル・スチレン共重合樹脂)、ABS樹脂(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合樹脂)、ポリ塩化ビニル、メタクリル樹脂、ポリエチレンテレフタレート等を挙げることが出来る。
また、電池外部から熱融着部を介した水分の浸透を防止するために、このシール部材108aに水分吸収剤を含ませても良い。この水分吸収剤としては、例えば、シリカゲル、活性炭、ゼオライト等を挙げることが出来る。
さらに、本実施形態では、図3A及び図3Bに示すように、このシール部材108aに、肉厚が電池内側から電池外側に向かって連続的に厚くなるようなテーパ部109が形成されている。
本実施形態では、このテーパ部109は、図3Aに示すように、正極端子104の導出方向に沿ってシール部材108aの全域に亘って形成されている。また、このテーパ部109は、図3Bに示すように、正極端子104の導出方向に対して実質的に直交する幅方向に沿ってシール部材108aの全域に亘って形成されている。即ち、テーパ部109は、シール部材108aの全面に亘って形成されている。なお、図3Bでは、シール部材108aにおいてハッチングされている部分がテーパ部109であることを示している。
本実施形態では、図3Aに示すように、シール部材108aを正極端子104の両主面に貼り付け、これらを上部外装部材106と下部外装部材107との間に挟み込んだ状態で、ヒートシーラHSにより熱融着することにより、シール部材108aが外装部材106、107と正極端子104との間に介装されている。
外装部材106、107の他方の端部からは、負極端子105が導出しているが、ここにも正極端子104側と同様に、当該負極端子105と外装部材106、107との間にシール部材108aが介装されている。特に図示しないが、このシール部材108aにも、肉厚が電池内側から電池外側に向かって連続的に厚くなるようなテーパ部109が形成されている。このテーパ部109は、負極端子105の導出方向に沿ってシール部材108aの全域に亘って形成されていると共に、負極端子105の導出方向に対して実質的に直交する幅方向に沿ってシール部材108aの全域に亘って形成されている。
以上のような構成の本実施形態に係る二次電池10では、電池外側における厚さが電池内側における厚さに対して相対的に厚くなるようにシール部材108aが形成されているので、電池内側の薄肉な部分が電池外側の肉厚な部分と比較して強度が弱くなっている。このため、過充電等の異常時に電池内部にガスが発生した際に、シール部材108aの電池内側の薄肉な部分を内圧上昇により破断させることが出来、当該破断部を介してガスが外部に排出され、内圧上昇を解消することが可能となっている。
このように、シール部材108aの電池内側の薄肉な部分を、電池内圧上昇時に安全弁として利用することにより、外装部材106、107の熱融着に際して、押圧面に凹部等を設けることなく、汎用性を有するヒートシーラをそのまま使用することが出来る。
また、本実施形態では、正極端子104の両主面に貼り付けられたシール部材108aが何れも同一形状であり、正極端子104に単一のシール部材108aを巻き付けるだけでシール部材108aの正極端子104への貼り付けが完了するので作業性に優れている。
[第2実施形態]
図4Aは本発明の第2実施形態におけるシール部材を示す断面図、図4Bは図4Aに示すシール部材の平面図である。
本発明の第2実施形態に係る二次電池は、シール部材の形状が上述の第1実施形態に係る二次電池10と相違するが、それ以外は第1実施形態に係る二次電池10と同一である。以下に、第2実施形態に係る二次電池について、第1実施形態に係る二次電池10との相違点のみを説明する。
本発明の第2実施形態におけるシール部材108bには、図4A及び図4Bに示すように、肉厚が電池内側から電池外側に向かって段階的に階段状に厚くなるような段差部110が形成されている。本実施形態では、この段差部110は、図4Aに示すように、正極端子104の導出方向に沿ってシール部材108bの全域に亘って形成されている。また、この段差部110は、図4Bに示すように、正極端子104の導出方向に対して実質的に直交する幅方向に沿ってシール部材108bの全域に亘って形成されている。即ち、段差部110は、シール部材108bの全面に亘って形成されている。なお、図4Bでは、シール部材108aにおいてハッチングされている部分が段差部110であることを示している。
本実施形態では、図4Aに示すように、シール部材108bを正極端子104の両主面に貼り付け、それらを上部外装部材106と下部外装部材107との間に挟み込んだ状態でヒートシーラHSにより熱融着することにより、シール部材108bが外装部材106、107と正極端子104との間に介装されている。なお、特に図示しないが、負極端子105側についても、以上に説明した正極端子104側と同様の構成となっている。
以上のようなシール部材108bを有する第2実施形態に係る二次電池では、電池外側における厚さが電池内側における厚さに対して相対的に厚くなるようにシール部材108bが形成されているので、電池内側の薄肉な部分が電池外側の肉厚な部分と比較して強度が弱くなっている。このため、過充電等の異常時に電池内部にガスが発生した際に、シール部材108bの電池内側の薄肉な部分を内圧上昇により破断させることが出来、当該破断部を介してガスが外部に排出され、内圧上昇を解消することが可能となっている。
このように、シール部材108bの電池内側の薄肉な部分を、電池内圧上昇時に安全弁として利用することにより、外装部材106、107の熱融着に際して、押圧面に凹部等を設けることなく、汎用性を有するヒートシーラをそのまま使用することが出来る。
また、本実施形態では、正極端子104の両主面に貼り付けられたシール部材108bが何れも同一形状であり、正極端子104に単一のシール部材108bを巻き付けるだけでシール部材108bの正極端子104への貼り付けが完了するので作業性に優れている。
[第3実施形態]
図5は本発明の第3実施形態におけるシール部材を示す断面図である。
本発明の第3実施形態に係る二次電池は、シール部材の形状が上述の第1実施形態に係る二次電池10と相違するが、それ以外は第1実施形態に係る二次電池10と同一である。以下に、第3実施形態に係る二次電池について、第1実施形態に係る二次電池10との相違点のみを説明する。
本発明の第3実施形態では、図5に示すように、正極端子104の上面に貼り付けられたシール部材108c1に、肉厚が電池内側から電池外側に向かって連続的に厚くなるようなテーパ部109が形成されている。本実施形態では、このテーパ部109は、図5に示すように、正極端子104の導出方向に沿ってシール部材108c1の全域に亘って形成されている。また、このテーパ部109は、第1実施形態の図3Bと同様に、正極端子104の導出方向に対して実質的に直交する幅方向に沿ってシール部材108c1の全域に亘って形成されている。即ち、テーパ部109は、シール部材108c1の全面に亘って形成されている。
これに対し、図5に示すように、正極端子104の下面に貼り付けられたシール部材108c2には、上記のようなテーパ部109は形成されておらず、実質的に平坦な平坦部111のみが当該シール部材108c2の全面に亘って形成されている。
本実施形態では、図5に示すように、テーパ部109を有するシール部材108c1を正極端子104の上面に貼り付けると共に、平坦部111のみを有するシール部材108c2を当該正極端子104の下面に貼り付け、それらを上部外装部材106と下部外装部材107との間に挟み込んだ状態でヒートシーラHSにより熱融着することにより、シール部材108c1、108c2が外装部材106、107と正極端子104との間に介装されている。なお、特に図示しないが負極端子105側についても以上に説明した正極端子104側と同様の構成となっている。
以上のようなシール部材108c1、108c2を有する第3実施形態に係る二次電池では、電池外側における厚さが電池内側における厚さに対して相対的に厚くなるようにシール部材108c1が形成されているので、電池内側の薄肉な部分が電池外側の肉厚な部分と比較して強度が弱くなっている。このため、過充電等の異常時に電池内部にガスが発生した際に、シール部材108c1の電池内側の薄肉な部分を内圧上昇により破断させることが出来、当該破断部を介してガスが外部に排出され、内圧上昇を解消することが可能となっている。
このように、シール部材108c1の電池内側の薄肉な部分を、電池内圧上昇時に安全弁として利用することにより、外装部材106、107の熱融着に際して、押圧面に凹部等を設けることなく、汎用性を有するヒートシーラをそのまま使用することが出来る。
また、本実施形態では、シール部材108c2に平坦部111のみを形成することにより、第1実施形態や第2実施形態に係る二次電池と比較して、二次電池の封止性が高くなり、また、電池内部への水分の浸透を抑制するのに優れている。
[第4実施形態]
図6は本発明の第4実施形態におけるシール部材を示す断面図である。
本発明の第4実施形態に係る二次電池は、シール部材の形状が上述の第1実施形態に係る二次電池10と相違するが、それ以外は第1実施形態に係る二次電池10と同一である。以下に、第4実施形態に係る二次電池について、第1実施形態に係る二次電池10との相違点のみを説明する。
本発明の第4実施形態では、図6に示すように、正極端子104の上面に貼り付けられたシール部材108d1に、肉厚が電池内側から電池外側に向かって段階的に階段状に厚くなるような段差部110が形成されている。本実施形態では、この段差部110は、図6に示すように、正極端子104の導出方向に沿ってシート部材108d1の全域に亘って形成されている。また、この段差部110は、第2実施形態の図4Bと同様に、正極端子104の導出方向に対して実質的に直交する幅方向に沿ってシート部材108d1の全域に亘って形成されている。即ち、段差部110は、シール部材108d1の全面に亘って形成されている。
これに対し、図6に示すように、正極端子104の下面に貼り付けられたシール部材108d2には、上記のような段差部110は形成されておらず、実質的に平坦な平坦部111のみが当該シール部材108d2の全面に亘って形成されている。
本実施形態では、段差部110を有するシール部材108d1を正極端子104の上面に貼り付けると共に、平坦部111のみを有するシール部材108d2を当該正極端子104の下面に貼り付け、それらを上部外装部材106と下部外装部材107との間に挟み込んだ状態でヒートシーラHSにより熱融着することにより、シール部材108d1、108d2が外装部材106、107と正極端子104との間に介装されている。なお、特に図示しないが、負極端子105側についても以上に説明した正極端子104側と同様の構成となっている。
以上のようなシール部材108d1、108d2を有する第4実施形態に係る二次電池では、電池外側における厚さが電池内側における厚さに対して相対的に厚くなるようにシール部材108d1が形成されているので、電池内側の薄肉な部分が電池外側の肉厚な部分と比較して強度が弱くなっている。このため、過充電等の異常時に電池内部にガスが発生した際に、シール部材108d1の電池内側の薄肉な部分を内圧上昇により破断させることが出来、当該破断部を介してガスが外部に排出され、内圧上昇を解消することが可能となっている。
このように、シール部材108d1の電池内側の薄肉な部分を、電池内圧上昇時に安全弁として利用することにより、外装部材106、107の熱融着に際して、押圧面に凹部等を設けることなく、汎用性を有するヒートシーラをそのまま使用することが出来る。
また、本実施形態では、シール部材108d2に平坦部111のみを形成することにより、第1実施形態や第2実施形態に係る二次電池と比較して、二次電池の封止性が高くなり、また、電池内部への水分の浸透を抑制するのに優れている。
[第5実施形態]
図7Aは本発明の第5実施形態におけるシール部材を示す断面図、図7Bは図7Aに示すシール部材の平面図である。
本発明の第5実施形態に係る二次電池は、シール部材の形状が上述の第1実施形態に係る二次電池10と相違するが、それ以外は第1実施形態に係る二次電池10と同一である。以下に、第5実施形態に係る二次電池について、第1実施形態に係る二次電池10との相違点のみを説明する。
本発明の第5実施形態におけるシール部材108eには、図7A及び図7Bに示すように、肉厚が電池内側から電池外側に向かって連続的に厚くなるようなテーパ部109が形成されている。本実施形態では、このテーパ部109は、図7Aに示すように、シール部材108eの電池内側の部分のみに形成されており、シール部材108eの電池外側の部分には、実質的に平坦な平坦部111が形成されている。また、このテーパ部109は、図7Bに示すように、正極端子104の導出方向に対して実質的に直交する幅方向に沿ってシール部材108eの全域に亘って形成されている。なお、図7Bでは、シール部材108aにおいてハッチングされている部分がテーパ部109であり、それ以外の部分が平坦部111であることを示している。
本実施形態では、図7Aに示すように、シール部材108eを正極端子104の両主面に貼り付け、それらを上部外装部材106と下部外装部材107との間に挟み込んだ状態でヒートシーラHSにより熱融着することにより、シール部材108eが外装部材106、107と正極端子104との間に介装されている。なお、特に図示しないが負極端子105側についても以上に説明した正極端子104側と同様の構成となっている。
以上のようなシール部材108eを有する第5実施形態に係る二次電池では、電池外側における厚さが電池内側における厚さに対して相対的に厚くなるようにシール部材108eが形成されているので、電池内側の薄肉な部分が電池外側の肉厚な部分と比較して強度が弱くなっている。このため、過充電等の異常時に電池内部にガスが発生した際に、シール部材108eの電池内側の薄肉な部分を内圧上昇により破断させることが出来、当該破断部を介してガスが外部に排出され、内圧上昇を解消することが可能となっている。
このように、シール部材108eの電池内側の薄肉な部分を、電池内圧上昇時に安全弁として利用することにより、外装部材106、107の熱融着に際して、押圧面に凹部等を設けることなく、汎用性を有するヒートシーラをそのまま使用することが出来る。
また、本実施形態では、シール部材108eの電池外側部分に平坦部111を形成したことにより、第1実施形態や第2実施形態に係る二次電池と比較して、二次電池の封止性が高くなり、また、電池内部への水分の浸透を抑制するのに優れている。
[第6実施形態]
図8Aは本発明の第6実施形態におけるシール部材を示す断面図、図8Bは図8Aに示すシール部材の平面図である。
本発明の第6実施形態に係る二次電池は、シール部材の形状が上述した第1実施形態に係る二次電池10と相違するが、それ以外は第1実施形態に係る二次電池10と同一である。以下に、第6実施形態に係る二次電池について、第1実施形態に係る二次電池10との相違点のみを説明する。
本発明の第6実施形態におけるシール部材108fには、図8A及び図8Bに示すように、肉厚が電池内側から電池外側に向かって段階的に階段状に厚くなるような段差部110が形成されている。本実施形態では、この段差部110は、図8Aに示すように、シール部材108fの電池内側の部分のみに形成されており、シール部材108fの電池外側の部分には、実質的に平坦な平坦部111が形成されている。また、この段差部110は、図8Bに示すように、正極端子104の導出方向に対して実質的に直交する幅方向に沿ってシール部材108fの全域に亘って形成されている。なお、図8Bでは、シール部材108fにおいてハッチングされている部分が段差部110であり、それ以外の部分が平坦部111であることを示している。
本実施形態では、図8Aに示すように、シール部材108fを正極端子104の両主面に貼り付け、それらを上部外装部材106と下部外装部材107との間に挟み込んだ状態でヒートシーラHSにより熱融着することにより、シール部材108fが外装部材106、107と正極端子104との間に介装されている。なお、特に図示しないが負極端子105側においても以上に説明した正極端子104側と同様の構成となっている。
以上のようなシール部材108fを有する第6実施形態に係る二次電池では、電池外側における厚さが電池内側における厚さに対して相対的に厚くなるようにシール部材108fが形成されているので、電池内側の薄肉な部分が電池外側の肉厚な部分と比較して強度が弱くなっている。このため、過充電等の異常時に電池内部にガスが発生した際に、シール部材108fの電池内側の薄肉な部分を内圧上昇により破断させることが出来、当該破断部を介してガスが外部に排出され、内圧上昇を開放することが可能となっている。
このように、シール部材108fの電池内側の薄肉な部分を、電池内圧上昇時に安全弁として利用することにより、外装部材106、107の熱融着に際して、押圧面に凹部等を設けることなく、汎用性を有するヒートシーラをそのまま使用することが出来る。
また、本実施形態では、シール部材108fの電池外側の部分に平坦部11を形成したことにより、第1実施形態や第2実施形態に係る二次電池と比較して、二次電池の封止性が高くなり、また、電池内部への水分の浸透を抑制するのに優れている。
[第7実施形態]
図9は本発明の第7実施形態におけるシール部材を示す断面図である。
本発明の第7実施形態に係る二次電池は、シール部材の形状が上述した第1実施形態に係る二次電池10と相違するが、それ以外は第1実施形態に係る二次電池10と同一である。以下に、第7実施形態に係る二次電池について、第1実施形態に係る二次電池10との相違点のみを説明する。
本発明の第7実施形態では、図9に示すように、正極端子104の上面に貼り付けられたシール部材108g1に、肉厚が電池内側から電池外側に向かって連続的に厚くなるようなテーパ部109が形成されている。本実施形態では、このテーパ部109は、図9に示すように、シール部材108g1の電池内側の部分のみに形成されており、シール部材108g1の電池外側の部分には、実質的に平坦な平坦部111が形成されている。また、このテーパ部109は、第5実施形態の図7Bと同様に、正極端子104の導出方向に対して実質的に直交する幅方向に沿ってシール部材108g1の全域に亘って形成されている。
これに対し、図9に示すように、正極端子104の下面に貼り付けられたシール部材108g2には、上記のようなテーパ部109は形成されておらず、実質的に平坦な平坦部111のみが当該シール部材108g2の全面に亘って形成されている。
本実施形態では、テーパ部109及び平坦部111を有するシール部材108g1を正極端子104の上面に貼り付けると共に、平坦部111のみを有するシール部材108g2を当該正極端子104の下面に貼り付け、それらを上部外装部材106と下部外装部材107との間に挟み込んだ状態でヒートシーラHSにより熱融着することにより、シール部材108g1、108g2が外装部材106、107と正極端子104との間に介装されている。なお、特に図示しないが、負極端子105側についても以上に説明した正極端子104と同様の構成となっている。
以上のようなシール部材108g1、108g2を有する第7実施形態に係る二次電池では、電池外側における厚さが電池内側における厚さに対して相対的に厚くなるようにシール部材108g1が形成されているので、電池内側の薄肉な部分が電池外側の肉厚な部分と比較して強度が弱くなっている。このため、過充電等の異常時に電池内部にガスが発生した際に、シール部材108g1の電池内側の薄肉な部分を内圧上昇により破断させることが出来、当該破断部を介してガスが外部に排出され、内圧上昇を解消することが可能となっている。
このように、シール部材108g1の電池内側の薄肉な部分を、電池内圧上昇時に安全弁として利用することにより、外装部材106、107の熱融着に際して、押圧面に凹部等を設けることなく、汎用性を有するヒートシーラをそのまま使用することが出来る。
また、本実施形態では、シール部材108g1の一部に平坦部111を形成すると共に、シール部材108g2に平坦部111のみを形成することにより、上記の第1〜第6実施形態に係る二次電池と比較して、二次電池の封止性が高くなり、また、電池内部への水分の浸透を抑制するのに優れている。
[第8実施形態]
図10は本発明の第8実施形態におけるシール部材を示す断面図である。
本発明の第8実施形態に係る二次電池は、シール部材の形状が上述した第1実施形態に係る二次電池10と相違するが、それ以外は第1実施形態に係る二次電池10と同一である。以下に、第8実施形態に係る二次電池について、第1実施形態に係る二次電池10との相違点のみを説明する。
本発明の第8実施形態では、図10に示すように、正極端子104の上面に貼り付けられたシール部材108h1に、肉厚が電池内側から電池外側に向かって段階的に階段状に厚くなるような段差部110が形成されている。本実施形態では、この段差部110は、図10に示すように、シール部材108h1の電池内側の部分のみに形成されており、シール部材108h1の電池外側の部分には、実質的に平坦な平坦部111が形成されている。また、この段差部110は、第6実施形態の図8Bと同様に、正極端子104の導出方向に対して実質的に直交する幅方向に沿ってシール部材108h1の全域に亘って形成されている。
これに対し、図10に示すように、正極端子104の下面に貼り付けられたシール部材108h2には、上記のような段差部110は形成されておらず、実質的に平坦な平坦部111のみが当該シール部材108h2の全面に亘って形成されている。
本実施形態では、段差部110及び平坦部111を有するシール部材108h1を正極端子104の上面に貼り付けると共に、平坦部111のみを有するシール部材108h2を正極端子104の下面に貼り付け、それらを上部外装部材106と下部外装部材107との間に挟み込んだ状態でヒートシーラHSにより熱融着することにより、外装部材106、107と正極端子104との間に介装されている。なお、特に図示しないが、負極端子105側についても以上に説明した正極端子104と同様の構成となっている。
以上のようなシール部材108h1、108h2を有する第8実施形態に係る二次電池では、電池外側における厚さが電池内側における厚さに対して相対的に厚くなるようにシール部材108h1が形成されているので、電池内側の薄肉な部分が電池外側の肉厚な部分と比較して強度が弱くなっている。このため、過充電等の異常時に電池内部にガスが発生した際に、シール部材108h1の電池内側の薄肉な部分を内圧上昇により破断させることが出来、当該破断部を介してガスが外部に排出され、内圧上昇を解消することが可能となっている。
このように、シール部材108h1の電池内側の薄肉な部分を、電池内圧上昇時に安全弁として利用することにより、外装部材106、107の熱融着に際して、押圧面に凹部等を設けることなく、汎用性を有するヒートシーラをそのまま使用することが出来る。
また、本実施形態では、シール部材108h1の一部に平坦部111を形成すると共に、シール部材108h2に平坦部111のみを形成することにより、上記の第1〜第6実施形態に係る二次電池と比較して、二次電池の封止性が高くなり、また、電池内部への水分の浸透を抑制するのに優れている。
[第9実施形態]
図11は本発明の第9実施形態におけるシール部材を示す断面図である。
本発明の第9実施形態に係る二次電池は、シール部材の形状が上述の第1実施形態に係る二次電池10と相違するが、それ以外は第1実施形態に係る二次電池10と同一である。以下に、第9実施形態に係る二次電池について、第1実施形態に係る二次電池10との相違点のみを説明する。
本発明の第9実施形態におけるシール部材108iには、肉厚が電池内側から電池外側に向かって連続的に厚くなるようなテーパ部109が形成されている。本実施形態では、このテーパ部109は、図11に示すように、正極端子104の導出方向に沿ってシール部材108iの全域に形成されている。また、このテーパ部109は、同図に示すように、正極端子104の導出方向に対して実質的に直交する幅方向に沿ってシール部材108iの略中央部のみに形成されており、その他の部分には、実質的に平坦な平坦部111が形成されている。なお、図11では、シート部材108iにおいてハッチングされている部分がテーパ部109であり、それ以外の部分が平坦部111であることを示している。
本実施形態では、特に図示しないが、シール部材108iを正極端子104の両主面に貼り付け、それらを上部外装部材106と下部外装部材107との間に挟み込んだ状態でヒートシーラHSにより熱融着することにより、シール部材108iが外装部材106、107と正極端子104との間に介装されている。なお、特に図示しないが負極端子105側についても以上に説明した正極端子104側と同様の構成となっている。
以上のようなシール部材108iを有する第9実施形態に係る二次電池では、電池外側における厚さが電池内側における厚さに対して相対的に厚くなるようにシール部材108iが形成されているので、電池内側の薄肉な部分が電池外側の肉厚な部分と比較して強度が弱くなっている。このため、過充電等の異常時に電池内部にガスが発生した際に、シール部材108iの電池内側の薄肉な部分を内圧上昇により破断させることが出来、当該破断部を介してガスが外部に排出され、内圧上昇を解消することが可能となっている。
このように、シール部材108iの電池内側の薄肉な部分を、電池内圧上昇時に安全弁として利用することにより、外装部材106、107の熱融着に際して、押圧面に凹部等を設けることなく、汎用性を有するヒートシーラをそのまま使用することが出来る。
また、本実施形態では、シール部材108iの幅方向に沿った一部にのみテーパ部109を形成したことにより、第1実施形態や第2実施形態に係る二次電池と比較して、二次電池の封止性が高くなり、また、電池内部への水分の浸透を抑制するのに優れている。
なお、上記のシール部材108iは正極端子104の上面にのみ貼り付け、正極端子104の下面には、平坦部111が全面に亘って形成されたシール部材を貼り付けても良い。これにより、両面にシール部材108iを貼り付けた場合と比較して二次電池の封止性が高くなり、また、電池内部への水分の浸透を抑制するのに優れている。
[第10実施形態]
図12は本発明の第10実施形態におけるシール部材を示す断面図である。
本発明の第10実施形態に係る二次電池は、シール部材の形状が上述の第1実施形態に係る二次電池10と相違するが、それ以外は第1実施形態に係る二次電池10と同一である。以下に、第10実施形態に係る二次電池について、第1実施形態に係る二次電池10との相違点のみを説明する。
本発明の第10実施形態におけるシール部材108jには、肉厚が電池内側から電池外側に向かって段階的に階段状に厚くなるような段差部110が形成されている。本実施形態では、この段差部110は、図12に示すように、正極端子104の導出方向に沿ってシール部材108jの全域に形成されている。また、この段差部110は、同図に示すように、正極端子104の導出方向に対して実質的に直交する幅方向に沿ってシール部材108jの略中央部のみに形成されており、その他の部分には、実質的に平坦な平坦部111が形成されている。なお、図12では、シート部材108iにおいてハッチングされている部分が段差部110であり、それ以外の部分が平坦部111であることを示している。
本実施形態では、特に図示しないが、シール部材108jを正極端子104の両主面に貼り付け、それらを上部外装部材106と下部外装部材107との間に挟み込んだ状態でヒートシーラHSにより熱融着することにより、シール部材108jが外装部材106、107と正極端子104との間に介装されている。なお、特に図示しないが負極端子105側についても以上に説明した正極端子104側と同様の構成となっている。
以上のようなシール部材108jを有する第10実施形態に係る二次電池では、電池外側における厚さが電池内側における厚さに対して相対的に厚くなるようにシール部材108jが形成されているので、電池内側の薄肉な部分が電池外側の肉厚な部分と比較して強度が弱くなっている。このため、過充電等の異常時に電池内部にガスが発生した際に、シール部材108jの電池内側の薄肉な部分を内圧上昇により破断させることが出来、当該破断部を介してガスが外部に排出され、内圧上昇を解消することが可能となっている。
このように、シール部材108jの電池内側の薄肉な部分を、電池内圧上昇時に安全弁として利用することにより、外装部材106、107の熱融着に際して、押圧面に凹部等を設けることなく、汎用性を有するヒートシーラをそのまま使用することが出来る。
また、本実施形態では、シール部材108jの幅方向に沿った一部にのみ段差部110を形成したことにより、第1実施形態や第2実施形態に係る二次電池と比較して、二次電池の封止性が高くなり、また、電池内部への水分の浸透を抑制するのに優れている。
なお、上記のようなシール部材108jは正極端子104の上面にのみ貼り付け、正極端子104の下面には、平坦部111が全面に亘って形成されたシール部材を貼り付けても良い。これにより、両面にシール部材108jを貼り付けた場合と比較して二次電池の封止性が高くなり、また、電池内部への水分の浸透を抑制するのに優れている。
[第11実施形態]
図13は本発明の第11実施形態におけるシール部材を示す断面図である。
本発明の第11実施形態に係る二次電池は、シール部材の形状が上述の第1実施形態に係る二次電池10と相違するが、それ以外は第1実施形態に係る二次電池10と同一である。以下に、第11実施形態に係る二次電池について、第1実施形態に係る二次電池10との相違点のみを説明する。
本発明の第11実施形態におけるシール部材108kには、肉厚が電池内側から電池外側に向かって連続的に厚くなるようなテーパ部109が形成されている。本実施形態では、このテーパ部109は、図13に示すように、正極端子104の導出方向に沿ってシール部材108kの電池内側の部分のみに形成されていると共に、前記導出方向に対して実質的に直交する幅方向に沿ってシール部材108kの略中央部のみに形成されており、その他の部分には、実質的に平坦な平坦部111が形成されている。なお、図13では、シート部材108iにおいてハッチングされている部分がテーパ部109であり、それ以外の部分が平坦部111であることを示している。
本実施形態では、特に図示しないが、シール部材108kを正極端子104の両主面に貼り付け、それらを上部外装部材106と下部外装部材107との間に挟み込んだ状態でヒートシーラHSにより熱融着することにより、シール部材108kが外装部材106、107と正極端子104との間に介装されている。なお、特に図示しないが負極端子105側についても以上に説明した正極端子104側と同様の構成となっている。
以上のようなシール部材108kを有する第11実施形態に係る二次電池では、電池外装における厚さが電池内側における厚さに対して相対的に厚くなるようにシール部材108kが形成されているので、電池内側の薄肉な部分が電池外側の肉厚な部分と比較して強度が弱くなっている。このため、過充電等の異常時に電池内部にガスが発生した際に、シール部材108kの電池内側の薄肉な部分を内圧上昇により破断させることが出来、当該破断部を介してガスが外部に排出され、内圧上昇を解消することが可能となっている。
このように、シール部材108kの電池内側の薄肉な部分を、電池内圧上昇時に安全弁として利用することにより、外装部材106、107の熱融着に際して、押圧面に凹部等を設けることなく、汎用性を有するヒートシーラをそのまま使用することが出来る。
また、本実施形態では、シール部材108kの幅方向に加えて導出方向に沿った一部にのみテーパ部109を形成したことにより、第1、第2、第5、第6、第9及び第10実施形態に係る二次電池と比較して、二次電池の封止性が高くなり、また、電池内部への水分の浸透を抑制するのに優れている。
なお、上記のようなシール部材108kは正極端子104の上面のみに貼り付け、正極端子104の下面には、平坦部111が全面に亘って形成されたシール部材を貼り付けても良い。これにより、両面にシール部材108kを貼り付けた場合と比較して二次電池の封止性が高くなり、また、電池内部への水分の浸透を抑制するのに優れている。
[第12実施形態]
図14は本発明の第12実施形態におけるシール部材を示す断面図である。
本発明の第11実施形態に係る二次電池は、シール部材の形状が上述の第1実施形態に係る二次電池10と相違するが、それ以外は第1実施形態に係る二次電池10と同一である。以下に、第12実施形態に係る二次電池について、第1実施形態に係る二次電池10との相違点のみを説明する。
本発明の第11実施形態におけるシール部材108lには、肉厚が電池内側から電池外側に向かって連続的に厚くなるような段差部110が形成されている。本実施形態では、この段差部110は、図14に示すように、正極端子104の導出方向に沿ってシール部材108lの電池内側の部分のみに形成されていると共に、前記導出方向に対して実質的に直交する幅方向に沿ってシール部材108lの略中央部のみに形成されており、その他の部分には、実質的に平坦な平坦部111が形成されている。なお、図14では、シート部材108lにおいてハッチングされている部分が段差部110であり、それ以外の部分が平坦部111であることを示している。
本実施形態では、特に図示しないが、シール部材108lを正極端子104の両主面に貼り付け、それらを上部外装部材106と下部外装部材107との間に挟み込んだ状態でヒートシーラHSにより熱融着することにより、外装部材106、107と正極端子104との間に介装されている。なお、特に図示しないが負極端子105側についても以上に説明した正極端子104側と同様の構成となっている。
以上のようなシール部材108lを有する第12実施形態に係る二次電池では、電池外側における厚さが電池内側における厚さに対して相対的に厚くなるようにシール部材108lが形成されているので、電池内側の薄肉な部分が電池外側の肉厚な部分と比較して強度が弱くなっている。このため、過充電等の異常時に電池内部にガスが発生した際に、シール部材108lの電池内側の薄肉な部分を内圧上昇により破断させることが出来、当該破断部を介してガスが外部に排出され、内圧上昇を解消することが可能となっている。
このように、シール部材108lの電池内部の薄肉な部分を、電池内圧上昇時に安全弁として利用することにより、外装部材106、107の熱融着に際して、押圧面に凹部等を設けることなく、汎用性を有するヒートシーラをそのまま使用することが出来る。
また、本実施形態では、シール部材108lの幅方向に加えて導出方向に沿った一部にのみ段差部110を形成したことにより、第1、第2、第5、第6、第9及び第10実施形態に係る二次電池と比較して、二次電池の封止性が高くなり、また、電池内部への水分の浸透を抑制するのに優れている。
なお、上記のようなシール部材108lは正極端子104の上面のみに貼り付け、正極端子104の下面には、平坦部111が全面に亘って形成されたシール部材を貼り付けても良い。これにより、両面にシール部材108lを貼り付けた場合と比較して二次電池の封止性が高くなり、また、電池内部への水分の浸透を抑制するのに優れている。
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
図1は、本発明の実施形態に係る二次電池の全体を示す平面図である。 図2は、図1のII-II線に沿った断面図である。 図3Aは、本発明の第1実施形態に係るシール部材を示す断面図である。 図3Bは、図3Aに示すシール部材の平面図である。 図4Aは、本発明の第2実施形態におけるシール部材を示す断面図である。 図4Bは、図4Aに示すシール部材の平面図である。 図5は、本発明の第3実施形態におけるシール部材を示す断面図である。 図6は、本発明の第4実施形態におけるシール部材を示す断面図である。 図7Aは、本発明の第5実施形態におけるシール部材を示す断面図である。 図7Bは、図7Aに示すシール部材の平面図である。 図8Aは、本発明の第6実施形態におけるシール部材を示す断面図である。 図8Bは、図8Aに示すシール部材の平面図である。 図9は、本発明の第7実施形態におけるシール部材を示す断面図である。 図10は、本発明の第8実施形態におけるシール部材を示す断面図である。 図11は、本発明の第9実施形態におけるシール部材を示す断面図である。 図12は、本発明の第10実施形態におけるシール部材を示す断面図である。 図13は、本発明の第11実施形態におけるシール部材を示す断面図である。 図14は、本発明の第12実施形態におけるシール部材を示す断面図である。
符号の説明
10…二次電池
101…正極板
101a…正極側集電体
101b、101c…正極層
102…セパレータ
103…負極板
103a…負極側集電体
103b、103c…負極層
104…正極端子
105…負極端子
106…上部外装部材
107…下部外装部材
108a〜108l…シール部材
109…テーパ部
110…段差部
111…平坦部
HS…ヒートシーラ

Claims (9)

  1. セパレータを介して積層された電極板を有する発電要素と、
    前記発電要素を収容して封止する外装部材と、
    前記電極板に接続され、前記外装部材から外部に導出している電極端子と、
    前記外装部材と前記電極端子との間に介在しているシール部材と、を備えた二次電池であって、
    前記シール部材は、電池外側の部分の厚さが電池内側の部分の厚さに対して相対的に厚く形成されている二次電池。
  2. 前記シール部材は、電池内側から電池外側に向かって連続的に厚くなるように形成されている請求項1記載の二次電池。
  3. 前記シール部材は、電池内側から電池外側に向かって階段状に厚くなるように形成されている請求項1記載の二次電池。
  4. 前記シール部材は、前記電極端子の導出方向に沿って全域に亘って肉厚が電池内側から電池外側に向かって厚くなるように形成されている請求項1〜3の何れかに記載の二次電池。
  5. 前記シール部材は、前記電極端子の導出方向に沿って一部の肉厚が電池内側から電池外側に向かって厚くなるように形成されている請求項1〜3の何れかに記載の二次電池。
  6. 前記シール部材は、前記電極端子の導出方向に対して実質的に直交する幅方向に沿って全域に亘って肉厚が電池内側から電池外側に向かって厚くなるように形成されている請求項1〜5の何れかに記載の二次電池。
  7. 前記シール部材は、前記電極端子の導出方向に対して実質的に直交する幅方向に沿って一部の肉厚が電池内側から電池外側に向かって厚くなるように形成されている請求項1〜5の何れかに記載の二次電池。
  8. 前記電極端子の両主面に接合された前記シール部材の何れもが、電池内側から電池外側に向かって厚くなるように形成されている請求項1〜7の何れかに記載の二次電池。
  9. 前記電極端子の一方の主面に接合された前記シール部材のみが、電池内側から電池外側に向かって厚くなるように形成されている請求項1〜7の何れかに記載の二次電池。

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