JP5157043B2 - 組電池 - Google Patents

組電池 Download PDF

Info

Publication number
JP5157043B2
JP5157043B2 JP2005169899A JP2005169899A JP5157043B2 JP 5157043 B2 JP5157043 B2 JP 5157043B2 JP 2005169899 A JP2005169899 A JP 2005169899A JP 2005169899 A JP2005169899 A JP 2005169899A JP 5157043 B2 JP5157043 B2 JP 5157043B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
case
battery
synthetic resin
thin
lid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005169899A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006344520A (ja
Inventor
雄児 丹上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2005169899A priority Critical patent/JP5157043B2/ja
Publication of JP2006344520A publication Critical patent/JP2006344520A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5157043B2 publication Critical patent/JP5157043B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Battery Mounting, Suspending (AREA)

Description

本発明は、合成樹脂層及び金属層を有するラミネートフィルムを外装部材として用いた薄型二次電池を複数積層した電池積層体をケース内に収容して構成される組電池に関する。
ラミネートフィルムを外装部材として用いた薄型二次電池を複数積層して電池積層体を構成し、この電池積層体をケース内に収容した組電池が従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
上記の組電池を構成している二次電池の外装部材は、比較的強度が弱い材料から構成されているので、異物が二次電池を貫通可能な場合がある。導電性を有する異物が、積層された二次電池を貫通すると、二次電池同士がその異物を介して短絡し、二次電池が発熱したり、内圧が上昇して膨張する可能性がある。
特開2001−256934号公報
本発明は、異物貫通時の二次電池の発熱や膨張を抑えることが可能な組電池を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明によれば、セパレータを介して積層された電極板を、合成樹脂層及び金属層を有する外装部材に収容して封止していると共に、前記電極板に接続された電極端子が前記外装部材の外周縁から導出した二次電池を複数積層した電池積層体と、前記電池積層体を内部に収容可能なケースと、を備えており、前記ケースにおける前記二次電池の積層方向両側面である上面及び下面は導電性部材で構成され、前記ケースの側面も導電性部材で構成されており、前記側面は、前記上面と前記下面とに電気的に接続されており、前記ケースは、一方の面が開口し、前記側面と前記下面を構成する箱体と、前記開口を閉じ、前記上面を構成する蓋体と、を有し、前記箱体と前記蓋体は、いずれも合成樹脂材料でラミネートされた導電性部材で構成されており、前記箱体において前記蓋体と接する部分の合成樹脂材料が除去されていると共に、前記蓋体において前記箱体と接する部分の合成樹脂材料が除去され、前記箱体の導電性部材と前記蓋体の導電性部材とが直接接触している組電池が提供される。
本発明では、合成樹脂層及び金属層を有する外装部材を備えた二次電池を複数積層して電池積層体を構成し、この電池積層体をケース内に収容した組電池において、ケースにおける二次電池の積層方向両側面である上面及び下面を導電性部材で構成し、その上面と下面とを電気的に接続する。これにより、導電性を持つ異物が組電池を貫通して、二次電池同士が短絡しても、異物のみならずケース自体にも短絡電流が流れるため、異物に流れる電流を小さくすることが出来る。そのため、二次電池が発熱したり、内圧が上昇して膨張するのを抑制することが出来る。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1は本発明の第1実施形態における薄型電池の全体を示す平面図、図2は図1のII-II線に沿った二次電池の断面図である。図1及び図2は一つの薄型電池10(単位電池)を示し、この薄型電池10を複数積層して電気的に接続することにより所望の電圧、容量の組電池が構成される。
先ず、本発明の第1実施形態における薄型電池10は、リチウム系の薄型の二次電池である。この薄型電池10は、図1及び図2に示すように、3枚の正極板101と、5枚のセパレータ102と、3枚の負極板103と、正極端子104と、負極端子105と、上部外装部材106と、下部外装部材107と、特に図示しない電解質と、から構成されており、例えば10mm以下の総厚を有している。本実施形態では、このうちの正極板101、セパレータ102、負極板103及び電解質を特に発電要素108と称する。
発電要素108の正極板101は、図2に示すように、正極端子104まで延びている正極側集電体101aと、この正極側集電体101aの一部の両主面にそれぞれ形成された正極層101b、101cと、を有している。
正極側集電体101aは、例えば、アルミニウム箔、アルミニウム合金箔、銅箔、又は、ニッケル箔等の電気化学的に安定した金属箔で構成されている。
正極層101b、101cは、正極活物質と、カーボンブラック等の導電剤と、ポリ四フッ化エチレンの水性ディスパージョン等の接着剤と、を混合したものを、正極側集電体101aの一部の両主面に塗布し、乾燥及び圧延することにより形成されている。正極活物質としては、例えば、ニッケル酸リチウム(LiNiO)、マンガン酸リチウム(LiMnO)、又は、コバルト酸リチウム(LiCoO)等のリチウム複合酸化物や、カルコゲン(S、Se、Te)化物等を挙げることが出来る。
発電要素108の負極板103は、負極端子105まで延びている負極側集電体103aと、この負極側集電体103aの一部の両主面にそれぞれ形成された負極層103b、103cと、を有している。
負極側集電体103aは、例えば、ニッケル箔、銅箔、ステンレス箔、又は、鉄箔等の電気化学的に安定した金属箔で構成されている。
負極層103b、103cは、上記の正極活物質のリチウムイオンを吸蔵及び放出する負極活物質に、有機物焼成体の前駆体材料としてのスチレンブタジエンゴム樹脂粉末の水性ディスパージョンを混合し乾燥させた後に粉砕することで、炭素粒子表面に炭化したスチレンブタジエンゴムを担持させたものを主材料とし、これにアクリル樹脂エマルジョン等の結着剤をさらに混合し、この混合物を負極側集電体103aの一部の両主面に塗布し、乾燥及び圧延することにより形成されている。負極活物質としては、例えば、非晶質炭素、難黒鉛化炭素、易黒鉛化炭素、又は、黒鉛等を挙げることが出来る。
特に、負極活物質として非晶質炭素や難黒鉛化炭素を用いると、充放電時における電位の平坦特性に乏しく放電量に伴って出力電圧も低下するので、通信機器や事務機器の電源には不向きであるが、電気自動車の電源として用いると急激な出力低下がないので有利である。
発電要素108のセパレータ102は、正極板101と負極板103との短絡を防止するもので、電解質を保持する機能を備えても良い。このセパレータ102は、例えば、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)等のポリオレフィンから構成される微多孔性膜であり、過電流が流れると、その発熱によって層の空孔が閉塞され電流を遮断する機能をも有する。
なお、本発明におけるセパレータは、ポリオレフィン等の単層膜のみに限定されず、ポリプロピレン膜をポリエチレン膜でサンドイッチした三層構造や、ポリオレフィン微多孔性膜と有機不織布等を積層したものを用いることも出来る。このように、セパレータを複層化することで、過電流の防止機能、電解質保持機能及びセパレータの形状維持(剛性向上)機能等の諸機能を付与することが出来る。
以上の発電要素108は、セパレータ102を介して正極板101と負極板103とが交互に積層されている。そして、3枚の正極板101は、正極側集電体101aを介して、金属箔製の正極端子104にそれぞれ接続される一方で、3枚の負極板103は、負極側集電体103aを介して、同様に金属箔製の負極端子105にそれぞれ接続されている。
なお、発電要素108の正極板101、セパレータ102、及び、負極板103は、本発明では上記の枚数に何ら限定されず、例えば、1枚の正極板、3枚のセパレータ、1枚の負極板でも発電要素を構成することが出来、必要に応じて、正極板、セパレータ及び負極板の枚数を選択して構成することが出来る。
正極端子104も負極端子105も電気化学的に安定した金属材料であれば特に限定されないが、正極端子104としては、上述の正極側集電体101aと同様に、例えば、アルミニウム箔、アルミニウム合金箔、銅箔、又は、ニッケル箔等を挙げることが出来る。また、負極端子105としては、上述の負極側集電体103aと同様に、例えば、ニッケル箔、銅箔、ステンレス箔、又は、鉄箔等を挙げることが出来る。また、本実施形態では、電極板101、103の集電体101a、103aを構成する金属箔自体を電極端子104、105まで延長することにより、電極板101、103を電極端子104、105に直接接続しているが、電極板101、103の集電体101a、103aと、電極端子104、105とを、集電体101a、103aを構成する金属箔とは別の材料や部品により接続しても良い。
発電要素108は、図2に示すようなカップ状に成型された上部外装部材106と、平板状の下部外装部材107との間に収容されて封止されている。本実施形態における上部外装部材106及び下部外装部材107は何れも、特に図示しないが、内側合成樹脂層、金属層、及び、外側合成樹脂層から成るラミネートフィルムから構成されている。
このラミネートフィルムの内側合成樹脂層は、例えば、ポリエチレン、変性ポリエチレン、ポリプロピレン、変性ポリプロピレン、又は、アイオノマー等の耐電解液性及び熱融着性に優れた樹脂フィルムで構成されている。金属層は、例えばアルミニウム等の金属箔で構成されている。外側合成樹脂層は、例えば、ポリアミド系樹脂やポリエステル系樹脂等の電気絶縁性に優れた樹脂フィルムで構成されている。
なお、薄型電池10内部の封止性を維持するために、電極端子104、105と外装部材106、107とが接触する部分に、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等から構成されたシールフィルムを介在させても良い。このシールフィルムは、正極端子104及び負極端子105の何れにおいても、外装部材106、107の内側合成樹脂層を構成する合成樹脂材料と同系統のもので構成することが、熱融着性の観点から好ましい。
これらの外装部材106、107によって、上述した発電要素108、電極端子104、105の一部を包み込み、当該外装部材106、107により形成される空間に、有機液体溶媒に過塩素酸リチウムやホウフッ化リチウム、六フッ化リン酸リチウム等のリチウム塩を溶質とした液体電解質を注入しながら、当該空間を真空状態とした後に、外装部材106、107の外周縁を熱プレスにより熱融着する。これにより、外装部材106、107の内部に発電要素108及び電極端子104、105の一部が収容されて封止される。
有機液体溶媒として、プロピレンカーボネート(PC)やエチレンカーボネート(EC)、ジメチルカーボネート(DMC)、メチルエチルカーボネート等のエステル系溶媒を挙げることが出来る。なお、本発明の有機液体溶媒はこれに限定されることなく、エステル系溶媒に、γ−ブチラクトン(γ−BL)やジエトシキエタン(DEE)等のエーテル系溶媒その他を混合、調合した有機液体溶媒を用いることも出来る。
以下に、上述の薄型電池10を複数接続することにより構成される組電池20について説明する。
図3は本発明の第1実施形態に係る組電池を示す斜視図、図4は図3に示す組電池を上下反転し、さらに分解して示す分解斜視図、図5は本発明の第1実施形態に係る組電池に異物が貫通した状態における短絡電流の流れを示す模式図である。
本発明の第1実施形態に係る組電池20では、電極端子104、105が実質的に同一方向に導出するような姿勢で、8個の薄型電池10を積層することにより電池積層体21が構成されている。そして、この電池積層体21は中空形状のケース22の内部に収容されている。
ケース22は、一方の面が開口した箱形状を成すロアケース23と、その開口を閉じる蓋体を成すアッパケース24と、から構成されている。
本実施形態では、ロアケース23及びアッパケース24は、比較的薄肉なアルミニウム板や鋼板等の導電性及び伝熱性に優れた材料から成る板材から構成され、プレス加工によって所定形状が付与されている。
このロアケース23とアッパケース24とは、図3中の部分拡大断面図に示すように、アッパケース24の縁部24aを、カシメ加工によって、ロアケース23の側面部23aの縁部23bに巻き付けることにより固定されている。
従って、本実施形態では、アッパケース24自体とロアケース23の底面部23cとが、カシメ加工によりアッパケース24の縁部24aが固定されたロアケース23の側面部23aを介して電気的に接続されている。
ここで、本実施形態におけるアッパケース24自体が、特許請求の範囲におけるケースの上面に相当し、本実施形態におけるロアケース23の底面部23cが、特許請求の範囲におけるケースの下面に相当し、本実施形態におけるロアケース23の側面部23aが、特許請求の範囲におけるケースの側面に相当する。
なお、ロアケース23及びアッパケース24を構成する板材を、ポリエチレンテレフタレート(PET:Poly Ethylene Terephthalate)等の合成樹脂材料でラミネートしても良い。この場合には、カシメ加工に際して、アッパケース24aの縁部24aとロアケース23の側面部23aの縁部23bとのそれぞれのラミネート部分を、剥離や溶融等により除去しておく。これにより、アッパケース24自体とロアケース23の底面部23cとを、ロアケースの側面部23aを介して電気的に接続することが出来る。このラミネートの除去の際、アッパケース24の縁部24a、及び、ロアケース23の側面部23aの縁部23bにおいて、それぞれ接触する部分のラミネートのみを除去し、その他の部分のラミネートは残しておくことが好ましい。
また、ロアケース23及びアッパケース24は、例えば合成樹脂材料等の絶縁性材料で構成し、電池積層体21を例えばアルミニウム等の金属箔で包んだ状態でケース22内に収容しても良い。
また、ケース22の上面(アッパケース24)及び下面(ロアケース23の底面部23c)は平面形状に限定されず、例えば剛性や冷却性能等を考慮して、凹凸形状を追加したり、曲面形状としても良い。
電池積層体21を構成する8個の薄型電池10同士は、スペーサ部25において、電極端子104、105同士が直接接続されたり、バスバ(不図示)を介して接続される等して直列接続されており、その結果として、各薄型電池10は、正極出力端子30及び負極出力端子31に電気的に接続されている。
本実施形態においては、電池積層体21を構成する8個の薄型電池10のうち、最上段の電池の正極端子104が正極出力端子30に電気的に接続され、最下段の電池の負極端子105が負極出力端子31に電気的に接続されている。なお、これらの電池の接続形式は、適宜変更可能である。
正極出力端子30は、ロアケース23の側面部23aの一部に形成された第1の切欠23dを介してケース22から外部に導出している。同様に、負極出力端子31も、ロアケースの側面部23aの一部に形成された第2の切欠23eを介してケース22から外部に導出している。また、ロアケース23の側面部23aの一部に第3の切欠23fが形成されており、この第3の切欠23fを介してメス側コネクタ27がケース22から外部に導出している。このメス側コネクタ27は、特に図示しないが、スペーサ部25において各薄型電池10の電極端子104、105に接続されており、このメス型コネクタ27にオス側コネクタ(不図示)が挿入され、当該オス側コネクタに接続された電圧検出器(不図示)が各薄型電池10の電圧を検出することにより、組電池20の充放電管理を行うことが可能となっている。これら正極出力端子30、メス側コネクタ27、及び、負極出力端子31の間には、絶縁性を維持するために絶縁カバー26がそれぞれ介装されている。
ケース22の隅部の4箇所にボルト(不図示)を挿通させるために、ロアケース23の隅部の4箇所に貫通孔23gが形成されていると共に、アッパケース24の隅部の4箇所に貫通孔24bが形成されている。また、各スペーサ部25の両端2箇所にも、スリーブ28を挿通させるための貫通孔25aが形成されている。
所望の電圧・容量を確保するために、組電池20を複数接続して複合組電池が構成されるが、この複合組電池を構成するために組電池20同士を積層した際に、ケース22の各貫通孔23g、24b及びスリーブ28にボルトが挿入される。
以上のような構成の組電池20は、次のように組み立てられる。先ず、8個の薄型電池10の両極端子104、105にスペーサ部25を取り付けてロアケース23に収容し、スペーサ部25の各貫通孔25aにスリーブ28をそれぞれ挿入する。次いで、各スペーサ部25の上下面に緩衝材29を載せ、ロアケース23にアッパケース24を被せた後に、ロアケース23の側面部23aの縁部23bにアッパケース24の縁部24aを巻き付けて、ロアケース23とアッパケース24とを固定する。
外装部材106、107として柔軟性を有するラミネートフィルムを用いた本実施形態における薄型電池10では、電池性能の維持を図るために電極板101、103間の距離を均一に保つ必要がある。これに対し、本実施形態では、最上段及び最下段の薄型電池10をケース22の上下の内壁面に密着させると共に、各薄型電池10同士を密着させた状態でケース22内に収容することにより、電極板101、103の積層方向に圧力を印加することが可能となっている。
また、これに加えて、各薄型電池10とケース22の上下面24、23cとがそれぞれ密着していることにより、ケース22の上下面24、23cを介して、各薄型電池10の放熱を行うことが可能となっている。
さらに、本実施形態では、ケース22の上面24及び下面23cをそれぞれ導電性に優れた金属材料で構成すると共に、ケース22の側面23aを介して上面24及び下面23cを電気的に接続する。これにより、図5に示すように、例えば、釘のような導電性を持つ異物50が薄型電池10の積層方向に沿って組電池20を貫通して、薄型電池10同士が短絡しても、異物50のみならずケース22にも短絡電流が流れることとなる。そのため、異物50に流れる電流を小さくすることが出来、異物貫通時の薄型電池10の発熱や膨張を抑えることが出来る。これに対し、ケースが合成樹脂材料で構成されている場合には、異物を介して薄型電池同士が短絡し、異物の発熱が薄型電池に伝わり薄型電池が発熱したり膨張する。
[第2実施形態]
図6は本発明の第2実施形態における外装部材の縁部を示す部分拡大断面図であり、図1のVI-VI線に相当する部分の断面図、図7は本発明の第2実施形態に係る組電池に異物が貫通した状態における短絡電流の流れを示す模式図である。
本発明の第2実施形態に係る組電池20’は、薄型電池10’の外装部材106’、107’の縁部の構造が第1実施形態に係る組電池20と相違するが、それ以外は、第1実施形態に係る組電池20と同一である。以下に、第2実施形態に係る組電池20’について、第1実施形態に係る組電池20との相違点のみを説明する。
本実施形態における薄型電池10’の上部外装部材106’は、図6に示すように、第1実施形態と同様に、内側合成樹脂層106a、金属層106b、及び、外側合成樹脂層106cから成るラミネートフィルムから構成されており、カップ状に成型されている。
本実施形態では、同図に示すように、上部外装部材106’の縁部から金属層106bが剥き出しており、しかもこの金属層106bがケース22の側面23a(ロアケース23の側面部23a)に接触している。
下部外装部材107’も、同図に示すように、第1実施形態と同様に、内側合成樹脂層107a、金属層107b、及び、外側合成樹脂層107cから成る平板状のラミネートフィルムから構成されている。
本実施形態では、この下部外装部材107’においても、その縁部から金属層107bが剥き出しており、しかもこの金属層107bがケース22の側面23aに接触している。
本実施形態では、第1実施形態と同様に、ケース22の上面24及び下面23cをそれぞれ導電性に優れた金属材料で構成すると共に、ケース22の側面23aを介して上面24及び下面23cを電気的に接続する。これにより、例えば、釘のような異物50が薄型電池10’の積層方向に沿って組電池20’を貫通して、薄型電池10’同士が短絡しても、異物50のみならずケース22にも短絡電流が流れることとなる。そのため、異物50に流れる電流を小さくすることが出来、異物貫通時の薄型電池10’の発熱や膨張を抑えることが出来る。
また、本実施形態では、外装部材106’、107’の縁部から金属層106b、107bを剥き出させ、しかもこの金属層106b、107bをケース22の側面23aに接触させる。これにより、異物50の貫通により薄型電池10’同士が短絡しても、図7に示すように、異物50からケース22に短絡電流が直接流れるのに加えて、異物50から薄型電池10’の外装部材106’、107’の金属層106b、107bを介してケース22に流れることとなるため、異物50に流れる電流をより小さくすることが出来る。
さらに、本実施形態では、図7に示すように、異物50が組電池20’を完全に貫通しなかった場合にも、ケース22にも短絡電流を流すことが可能であり、薄型電池10’の発熱や膨張を抑えることが出来る。
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
図1は、本発明の第1実施形態における薄型電池の全体を示す平面図である。 図2は、図1のII-II線に沿った二次電池の断面図である。 図3は、本発明の第1実施形態に係る組電池を示す斜視図である。 図4は、図3に示す組電池を上下反転し、さらに分解して示す分解斜視図である。 図5は、本発明の第1実施形態に係る組電池に異物が貫通した状態における短絡電流の流れを示す模式図である。 図6は、本発明の第2実施形態における外装部材の縁部を示す部分拡大断面図であり、図1のVI-VI線に相当する部分の断面図である。 図7は、本発明の第2実施形態に係る組電池に異物が貫通した状態における短絡電流の流れを示す模式図である。
符号の説明
10、10’…薄型電池
101…正極板
101a…正極側集電体
101b、101c…正極層
102…セパレータ
103…負極板
103a…負極側集電体
103b、103c…負極層
104…正極端子
105…負極端子
106、106’…上部外装部材
106a…内側合成樹脂層
106b…金属層
106c…外側合成樹脂層
107、107’…下部外装部材
107a…内側合成樹脂層
107b…金属層
107c…外側合成樹脂層
108…発電要素
20、20’…組電池
21…電池積層体
22…ケース
23…ロアケース
23a…側面部
23b…縁部
23c…底面部
23d〜23f…第1〜第3の切欠
23g…貫通孔
24…アッパケース
24a…縁部
24b…貫通孔
25…スペーサ部
25a…貫通孔
26…絶縁カバー
27…メス側コネクタ
28…スリーブ
29…緩衝材
30…正極出力端子
31…負極出力端子
50…異物

Claims (2)

  1. セパレータを介して積層された電極板を、合成樹脂層及び金属層を有する外装部材に収容して封止していると共に、前記電極板に接続された電極端子が前記外装部材の外周縁から導出した二次電池を複数積層した電池積層体と、
    前記電池積層体を内部に収容可能なケースと、を備えており、
    前記ケースにおける前記二次電池の積層方向両側面である上面及び下面は導電性部材で構成され、
    前記ケースの側面も導電性部材で構成されており、
    前記側面は、前記上面と前記下面とに電気的に接続されており、
    前記ケースは、
    一方の面が開口し、前記側面と前記下面を構成する箱体と、
    前記開口を閉じ、前記上面を構成する蓋体と、を有し、
    前記箱体と前記蓋体は、いずれも合成樹脂材料でラミネートされた導電性部材で構成されており、
    前記箱体において前記蓋体と接する部分の合成樹脂材料が除去されていると共に、前記蓋体において前記箱体と接する部分の合成樹脂材料が除去され、前記箱体の導電性部材と前記蓋体の導電性部材とが直接接触している組電池。
  2. 前記外装部材が有する金属層は、前記ケースの側面に電気的に接続されている請求項1記載の組電池。
JP2005169899A 2005-06-09 2005-06-09 組電池 Expired - Fee Related JP5157043B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005169899A JP5157043B2 (ja) 2005-06-09 2005-06-09 組電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005169899A JP5157043B2 (ja) 2005-06-09 2005-06-09 組電池

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012199083A Division JP2012238620A (ja) 2012-09-11 2012-09-11 組電池

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006344520A JP2006344520A (ja) 2006-12-21
JP5157043B2 true JP5157043B2 (ja) 2013-03-06

Family

ID=37641319

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005169899A Expired - Fee Related JP5157043B2 (ja) 2005-06-09 2005-06-09 組電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5157043B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5223262B2 (ja) * 2007-08-09 2013-06-26 日産自動車株式会社 組電池
JP6269865B2 (ja) * 2011-05-27 2018-01-31 株式会社村田製作所 バッテリユニット、バッテリモジュール、蓄電システム、電子機器、電力システムおよび電動車両

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004047262A (ja) * 2002-07-11 2004-02-12 Nissan Motor Co Ltd 薄型電池および組電池
JP3729164B2 (ja) * 2002-08-05 2005-12-21 日産自動車株式会社 自動車用電池

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006344520A (ja) 2006-12-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5577802B2 (ja) 電池モジュール
WO2012172829A1 (ja) 組電池
JP4852882B2 (ja) 二次電池及び二次電池の製造方法
JP2009146812A (ja) 電池ケース及び組電池
JP2009187889A (ja) 電池ケース及び組電池
JP2006324143A (ja) 二次電池
JP5387062B2 (ja) 二次電池
WO2014010395A1 (ja) 電池構造体
JP2004047262A (ja) 薄型電池および組電池
JP2006079987A (ja) ハイブリッド電池システム
JP2005251617A (ja) 二次電池及び組電池
JP3797311B2 (ja) 薄型電池の支持装置及びそれを備えた組電池
JP4182856B2 (ja) 二次電池、組電池、複合組電池、車輌、及び、二次電池の製造方法
JP2006318752A (ja) 電池
JP2005135743A (ja) 二次電池及び組電池
US20040002000A1 (en) Secondary battery
JP2006236775A (ja) 二次電池
JP5157043B2 (ja) 組電池
JP5002894B2 (ja) 二次電池
JP2005129393A (ja) 二次電池
JP2010232011A (ja) 二次電池
JP2006351245A (ja) 組電池
JP4720129B2 (ja) 二次電池
JP4052127B2 (ja) 薄型電池支持構造体、組電池及び車両
JP5434143B2 (ja) 薄型電池

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080326

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110622

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110802

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110929

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20110929

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120612

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120911

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20120920

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121113

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121126

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151221

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees