JP5434143B2 - 薄型電池 - Google Patents

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Description

本発明は、薄型電池に関する。
巻型円筒電池の製造において、電解液を早く浸透させるために、電極及びセパレータの経方向の線上に貫通孔を設ける電池が知られている(特許文献1)。
特開2001−93511号公報
しかしながら、従来の二次電池の構成では、電池内のある層でガスが発生した場合に、他の層にも影響するおそれがあった。
そこで、本発明は、例え電池内のある層でガスが発生したとしても、他の層への影響を抑制する薄型電池を提供する。
本発明は、積層方向に貫通する孔を電極板に設け、当該孔の開口部が当該電極板に隣接する電極板の導電層に覆われる構成とすることによって上記課題を解決する。
本発明によれば、例えばある電極板でガス等が発生した場合、当該電極板の貫通孔が隣接する電極板の導電層によって覆われており、ガスを閉じ込めやすい構成となっているため、ある電極板で生じた異常の他層への影響を抑制することができる。
発明の実施形態に係る薄型電池の平面図である。 図1の薄型電池のA−A線に沿う断面図である。 図1の薄型電池の発電要素及びセパレータのB−B線に沿う断面図 図1の薄型電池の正極板の平面図である。 発明の他の実施形態に係る薄型電池の発電要素及びセパレータのB−B線に沿う断面図である。 発明の他の実施形態に係る薄型電池の発電要素及びセパレータのB−B線に沿う断面図である。 図6の正極板の平面図である。 発明の他の実施形態に係る薄型電池の貫通孔の開口面積比率−電解液の注液時間を示す図である。
以下、発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
《第1実施形態》
図1は、発明の実施形態に係る薄型電池10の平面図である。図2は、図1の薄型電池の断面であって、A―A線に沿う断面図である。
本実施形態に係る電池10は、リチウム系、平板状、積層タイプの薄型電池であり、図1及び図2に示すように、3枚の正極板101と、5枚のセパレータ102と、3枚の負極板103と、正極の電極端子である正電極タブ104と、負極の電極端子である負電極タブ105と、上部外装部材106と、下部外装部材107と、特に図示しない電解質とから構成されている。発電要素108は、正極板101、セパレータ102、負極板103及び電解質によって構成されている。
発電要素108を構成する正極板101は、正極側集電体101aと、正極側集電体101aの両主面の一部にそれぞれ形成された正極層101b、101cとを有する。この正極板101の正極側集電体101aは、例えば、アルミニウム箔、アルミニウム合金箔、銅箔、又は、ニッケル箔等の電気化学的に安定した金属箔で構成されている。
また、この正極板101の正極層101b、101cは、例えば、ニッケル酸リチウム(LiNiO2)、マンガン酸リチウム(LiMnO2)、又は、コバルト酸リチウム(LiCoO2)等のリチウム複合酸化物や、カルコゲン(S、Se、Te)化物等の正極活物質と、カーボンブラック等の導電剤と、ポリ四フッ化エチレンやポリフッ化ビニリデンの水性ディスパージョン等の接着剤と、N−メチル−2−ピロリドンなどの溶剤とを混合したものを、正極側集電体101aの一部の両主面に塗布し、乾燥及び圧延することにより形成される。
発電要素108を構成する負極板103は、負極側集電体103aと、当該負極側集電体103aの一部の両主面にそれぞれ形成された負極層103b、103cとを有する。この負極板103の負極側集電体103aは、例えば、ニッケル箔、銅箔、ステンレス箔、又は、鉄箔等の電気化学的に安定した金属箔で構成されている。
また、この負極板103の負極層103b、103cは、例えば、非晶質炭素、難黒鉛化炭素、易黒鉛化炭素、又は、黒鉛等のような上記の正極活物質のリチウムイオンを吸蔵及び放出する負極活物質に、有機物焼成体の前駆体材料としてのスチレンブタジエンゴム樹脂粉末の水性ディスパージョンを混合し、乾燥させた後に粉砕することで、炭素粒子表面に炭化したスチレンブタジエンゴムを担持させたものを主材料とし、これにアクリル樹脂エマルジョンやポリフッ化ビニリデン等の結着剤と、N−メチル−2−ピロリドンなどの溶剤とをさらに混合し、この混合物を負極側集電体103aの両主面の一部に塗布し、乾燥及び圧延させることにより形成される。
特に、負極活物質として非晶質炭素や難黒鉛化炭素を用いると、充放電時における電位の平坦特性に乏しく放電量に伴って出力電圧も低下するので、電気自動車の電源として用いると急激な出力低下がないので有利である。
発電要素108のセパレータ102は、上述した正極板101と負極板103との短絡を防止するもので、電解質を保持する機能を備える。このセパレータ102は、例えば、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン等から構成される微多孔性膜であり、過電流が流れると、その発熱によって層の空孔が閉塞され電流を遮断する機能をも有する。
なお、本実施形態に係るセパレータ102は、ポリオレフィン等の単層膜にのみ限られず、ポリプロピレン膜をポリエチレン膜でサンドイッチした三層構造や、ポリオレフィン微多孔膜と有機不織布等を積層したものでもよい。このようにセパレータ102を複層化することで、過電流の防止機能、電解質保持機能及びセパレータの形状維持(剛性向上)機能等の諸機能を付与できる。
以上の発電要素108は、セパレータ102を介して正極板101と負極板103を交互に積層する構成である。そして、3枚の正極板101は、正極側集電体101aを介して、金属箔製の正電極タブ104にそれぞれ接続される。一方で、3枚の負極板103は、負極側集電体103aを介して、同様に金属箔製の負電極タブ105にそれぞれ接続されている。
なお、本実施形態に係る発電要素108の正極板101、セパレータ102及び負極板103は、上記の枚数に何ら限定されない。例えば1枚の正極板101、3枚のセパレータ102及び1枚の負極板103でも発電要素108を構成することができ、必要に応じて正極板101、セパレータ102及び負極板103の枚数を選択して構成することができる。
正電極タブ104も負電極タブ105も電気化学的に安定した金属材料であれば特に限定されないが、正電極タブ104としては、上述の正極側集電体101aと同様に、例えば、アルミニウム箔、アルミニウム合金箔、銅箔又はニッケル箔等
を用いることができる。また、負電極タブ105としては、上述の負極側集電体103aと同様に、例えば、ニッケル箔、銅箔、ステンレス箔又は鉄箔等を用いることができる。
ちなみに本実施形態では、電極板101、103の集電体101a、103aを構成する金属箔自体を電極端子104、105まで延長することにより、電極板101、103を電極端子104、105に接続している。しかしながら、正極層101b、101c及び負極層103b、103cの間に位置する集電体101a,103aを構成する金属箔と、接結部材を構成する金属箔とを別の材料や部品により接続することもできる。
発電要素108は、上部外装部材106及び下部外装部材107に収容されて封止されている。本実施形態における上部外装部材106及び下部外装部材107は何れも複数層から構成されている。
この構造については、特に図示しないが、薄型電池10の内側から外側に向かって、ポリエチレン、変性ポリエチレン、ポリプロピレン、変性ポリプロピレン又はアイオノマー等の耐電解液性及び熱融着性に優れた樹脂フィルムから構成された内側層と、アルミニウム等の金属箔から構成された中間層と、ポリアミド系樹脂又はポリエステル系樹脂等の電気絶縁性に優れた樹脂フィルムで構成された外側層という三層構造となっている。
したがって、上部外装部材106及び下部外装部材107は何れも、アルミニウム箔等金属箔の一方の面(薄型電池10の内側面)をポリエチレン、変性ポリエチレン、ポリプロピレン、変性ポリプロピレン、又は、アイオノマー等の樹脂でラミネートし、他方の面(薄型電池10の外側面)をポリアミド系樹脂又はポリエステル系樹脂でラミネートした、樹脂−金属薄膜ラミネート剤等の可撓性を有する材料で形成されている。
このように、外装部材106,107が樹脂層に加えて金属層を具備することにより、外装部材自体の強度向上を図ることが可能となる。また、外装部材106,107の内側層を、例えば、ポリエチレン、変性ポリエチレン、ポリプロピレン、変性ポリプロピレン、又は、アイオノマー等の樹脂で構成することにより、外装部材同士106,107や外装部材106,107と後述するシール部材110,111との良好な融着性を確保することが可能となる。
図1及び2に示すように、封止された外装部材106、107の一方の端部から正電極タブ104が導出し、当該他方の端部から負電極タブ105が導出するので、電極タブ104、105の厚さ分だけ上部外装部材106と下部外装部材107との熱融着部に隙間が生じる。電極タブ104、105と外装部材106、107とが接触する部分に、ポリエチレンやポリプロピレン等から構成されたシール部材110,111を介在させ、薄型電池10内部の封止性を維持することとしている。
このシール部材110,111は、正電極タブ104及び負電極タブ105の何れにおいても、外装部材106、107を構成する樹脂と同系統の樹脂で構成することが熱融着性の観点から好ましい。
これらの外装部材106、107によって、上述した発電要素108、正電極タブ104の一部及び負電極タブ105の一部を包み込み、当該外装部材106、107により形成される空間に、有機液体溶媒に過塩素酸リチウム、ホウフッ化リチウムや六フッ化リン酸リチウム等のリチウム塩を溶質とした液体電解質を注入しながら、外装部材106、107により形成される空間を吸引して真空状態とした後に、外装部材106、107の外周端部を熱プレスにより熱融着して封止する。
本実施形態の有機液体溶媒は、プロピレンカーボネート(PC)、エチレンカーボネート(EC)、ジメチルカーボネート(DMC)やメチルエチルカーボネート等のエステル系溶媒を用いるが、これに限定されることなく、エステル系溶媒に、γ−ブチラクトン(γ−BL)、ジエトシキエタン(DEE)等のエーテル系溶媒その他を混合、調合した有機液体溶媒を用いることもできる。
なお、本例の正極板101、負極板103が本発明の電極板に相当し、また本例の正極板101又は負極板103において、導電性を有している、正極側集電体101a、正極層101b、101c、負極側集電体103a、負極層103b、103cが、本発明の導電層に相当する。
図3は、図1の薄型電池10の発電要素108とセパレータ102のB−Bに沿う断面図である。図4は、図1の薄型電池10の正極板101の平面図である。
正極板101の積層方向に対して貫通する貫通孔20が正極板101に設けられ、同様の貫通孔20が負極板103にも設けられる。本例では、円筒状の孔である貫通孔20を正極板101及び負極板103の積層方向に設けられている。正極板101の貫通孔20は正極層101bから正極層101cに対して貫通し、負極板103の貫通孔20は負極層103bから負極層103bに対して貫通する。上部開口部201は貫通孔20の上方に向けて開口している部分を示し、正極板101の上部開口部201は正極層101bの上方の面と同一面上にある。下部開口部202は、貫通孔20の下方に向けて開口している部分を示し、正極層101cの下方の面と同一面上にある。負極板103の貫通孔20も同様に上部開口部201及び下部開口部202を有する。図4で示すように、正極板101の貫通孔20は、正極層101bの主面上の中央より、やや右側に配置されている。
正極板101の貫通孔20及び負極板103の貫通孔20は、正極板101及び負極板103の面方向に対して重ならない位置に配置され、言い換えると、正極板101の下部開口部202と負極板201の上部開口部201が面方向で重ならない位置に配置されている。また本例において、正極板101の3個の貫通孔20が積層方向に対して同一線上にそれぞれ配置され、負極板103の3個の貫通孔20も積層方向に対して同一線上にそれぞれ配置されている。
これにより、正極板101の貫通孔20は、セパレータ102を介して、当該正極板101に隣接する負極板103の負極層103b、103cに覆われ、負極板103の貫通孔20は、セパレータ102を介して、当該負極板103に隣接する正極板101の正極層101b、101cに覆われることになる。
ただし、図3において、一番上に配置される正極板101の上方に、図示しない上部外装部材106が配置されているため、当該正極板101の上部開口部201は上部外装部材106に覆われている。同様に、一番下に配置される負極板103の下方に、図示しない下部外装部材107が配置されているため、当該負極板103の下部開口部202は下部外装部材106に覆われている。
なお、貫通孔20は、必ずしも全ての正極板101又は負極板103に設ける必要はない。また貫通孔20が配置される位置は、図3に示すように、正極板101の貫通孔20及び負極板103の貫通孔20をそれぞれ積層方向に同一線上にする必要はなく、ある正極板101の貫通孔20が他の正極板101の貫通孔20と積層方向の同一線上でずれていてもよい。さらに、貫通孔20は、1個の正極板101又は負極板103に1個の貫通孔を設ける必要はなく、2個以上でもよい。
さて、この種の薄型電池において、電池の使用環境や充放電サイクルの経過により電池に含まれる電解質の組成変化、過充電や過放電による集電体の溶解反応等の原因で、ガスが薄型電池内に発生する場合がある。
その一方で、電池の製造時において、電池内に注入する電解液を正極板、負極板、セパレータに短時間で浸透させるために、正極板及び負極板に対して同一線上に並ぶよう貫通孔を空ける構成が検討された。この貫通孔は、電解液を浸透し易くするために、正極板の貫通孔に対して、当該正極板に隣接する負極板の貫通孔を重ねるように配置するもので、この構成によって、電解液が、同一線上に並ぶ貫通孔を通り抜けやすくなるため、浸透時間の短縮が期待できる。
しかし、上記構成の電池では、電池の何らかの異常により発生したガスが発生した場合、異常発生の原因となった電極板と隣接する電極板だけでなく、他の電極板にも影響を及ぼしやすい構成になっていた。すなわち、貫通孔が同一線上並ぶよう配置されているため、ガスが、貫通孔を通じて異常発生した電極板から隣接する電極板、さらに隣接する電極板へと流れ、上記従来の電池は全体的にガスの影響を受けやすい構成となっていた。
これに対し、本実施の形態に係る薄型電池10では、正極板101、負極板103の貫通孔20が、隣接する負極板の負極層101b、101c又は隣接する正極板101の正極層101b、101cにそれぞれ覆われているため、他の電極板へのガスによる影響を抑制することができる。すなわち、図3を参照し説明すると、例えば上から三番目の電極板である正極板101においてガスが発生した場合、貫通孔20の上部開口部201が上から二番目の負極板103の負極層103cにより覆われ、下部開口部202が上から四番目の負極板103の負極層103bに覆われるため、本例の薄型電池10は、ガスの通り道になり易い貫通孔20が導電層で閉じられるよう構成され、他の電極板へのガスによる影響を軽減できる。その一方で、貫通孔20は製造時において電解液の通り道として機能するため、本例の薄型電池10は、電解液を各電極板へ浸透し易く、生産性を高めることができる。
また本例の薄型電池10は、正極板101の貫通孔20と負極板103の貫通孔20が、それぞれ積層方向に同一線上に配置されている。そのため積層電池10を製造する際、正極板101及び負極板103を交互に積層すれば、必然的に貫通孔20の上部開口部201及び下部開口部202が導電層で覆われる構成となるため、他の電極板へのガスによる影響が軽減でき、正極及び負極の電極板のロットを統一させることで生産性が向上する。
《第2実施形態》
図5は、発明の他の実施形態に係る薄型電池10の正極板101、セパレータ102及び負極板103の断面図であって、図1のB−B線に沿う断面図である。本例では上述した第1実施形態に対して、電極板に貫通孔20を設ける構成に変わりはないが、当該貫通孔20を正極板101のみに設ける点で異なる。これ以外の構成は上述した第1実施形態と同じであるため、その記載を援用する。
図5において、貫通孔20は正極板101のみに設けられ、負極板103には設けられておらず、当該貫通孔20の上部開口部201及び下部開口部202は、セパレータ102を介して、隣接する負極板103の負極層103b及び負極層103cに覆われている。
これにより、本例の薄型電池10は、正極板101のみに貫通孔20を設けるのみで、正極板101で発生したガスによる負極板103へ影響を抑制でき、電解液を各電極板へ浸透し易く、生産性を高める。また、本例の薄型電池10は、正極板101のみに貫通孔20を配置すればよいため、負極板103へ貫通孔を設ける工程を省き、より生産性を向上できる。また、正極板101のみに貫通孔20を設けることにより、正極板101の対面は必ず負極層103b又は負極層103cを有するため、負極板103の表面にリチウム金属が析出することを抑制できる。
なお、貫通孔20は、全ての正極板101に設ける必要はなく、一部の正極板101に設けるだけでもよい。また貫通孔20は、正極板101のみではなく、負極板103のみに設けてもよい。
《第3実施形態》
図6は、発明の他の実施形態に係る薄型電池10の正極板101、セパレータ102及び負極板103の断面図であって、図1のB−B線に沿う断面図である。また図7は、図6の正極板101の平面図である。本例では上述した第1実施形態に対して、電極板に貫通孔20を設ける構成に変わりはないが、当該貫通孔20を正極板101の中央に設ける点で異なる。これ以外の構成は上述した第1実施形態と同じであるため、その記載を援用する。
図7に示すように、正極板101の貫通孔20は、正極板101の主面の中央に配置されている。また、図6に示すように、負極板103の貫通孔20は、負極板の中央を避けるよう配置されており、正極板101の貫通孔20と負極板103の貫通孔20は面方向で重ならない位置に設けられている。
本例の薄型電池10において、貫通孔20は正極層101bと101c又は負極層103bと103cに覆われるため、貫通孔20の空間は、導電層により閉じられている。そのため、本例の薄型電池10を製造する際に、電解液が薄型電池10内に注入されると、電解液は正極板101又は負極板103の貫通孔20内に滞留し、その滞留する電解液が、当該貫通孔20を有する正極板101又は負極板103において面方向に広がる。
そこで、本例の薄型電池10のように、正極板101の中央に貫通孔20を設けることで、当該貫通孔20に滞留する電解液は、当該正極板101へ浸透する際に、正極板101の中央部から浸透し、面方向に広がって浸透する。
これにより、本例の薄型電池10は、電解液が染み込む時、正極板101の面方向における染み込みの距離を短くすることができるため、より電解液の注入時間を短縮できる。また正極板101、負極板103及びセパレータ102に用いる材料により、電解液の染み込み速度が正極板101と負極板103とで異なる場合に、染み込み速度が遅い方の電極板の中央に貫通孔20を設けることによって、薄型電池10全体における電解液の染み込み速度をより速くなり、より生産性を高めることができる。
なお、本例の薄型電池10は正極板101の中央に貫通孔20を設けるが、正極板101の代わりに負極板103の面方向に中央に貫通孔20を設けてもよい。
《第4実施形態》
図8は、発明の他の実施形態に係る薄型電池10の貫通孔20の開口面積比率に対する電解液の注入時間である。本例では上述した第1実施形態に対して、電極板に貫通孔20を設ける構成に変わりはないが、当該貫通孔20の開口面積を変える点で異なる。
図8は、本例の薄型電池10において、貫通孔20の開口面積の比率を変え、電解液が薄型電池10内の発電要素108全体に浸透するまでの時間を計測した。つまり、開口面積比率が0.01%の時を電解液の注液時間の最大値として、開口比率を徐々に上げていき、注入時間が当該最大値に対してどの程度下がるか計測した。
ここで、開口面積とは、上部開口部201又は開口部202の開口している開口面の面積であり、図4では上部開口部201の円の面積である。また図8の横軸に示す開口面積比率(%)は、電極板の主面積に対する開口面積を示している。図3及び4を用いて説明すると、電極板の主面積は、正極集電体101aと正極層101bが重なる部分の面積を示している。
図8に示すとおり、本例の薄型電池10において、貫通孔20の開口面積が正極板101又は負極板103の主面積に対して0.1%付近を示すところで、電解液の注液時間の短縮効果が小さくなることが分かる。つまり、本例の薄型電池10は、開口率を0.1%以上としても電解液の注入時間の短縮効果の割に、貫通孔20の開口部が大きくなるため、発電要素108の電池としての実行部分の面積を小さくし、エネルギー密度を下げることとなる。よって、本例の薄型電池10は、貫通孔20の開口面積を電極板の主面積に対して0.01〜0.1%とすることで、電解液の注入時間を短縮しつつ、発電要素108の電池として発電する実行部分の面積を確保できる。
10…薄型電池
101…正極板
101a…正極側集電体
101b、c…正極層
102…セパレータ
103…負極板
103a…負極側集電体
103b、c…負極層
104…正電極タブ
105…負電極タブ
106…上部外装部材
107…下部外装部材
108…発電要素
20…貫通孔
201…上部開口部
202…下部開口部

Claims (5)

  1. セパレータを介して積層される正極及び負極の電極板と電解液とが外装部材の内部に封止される薄型電池において、
    前記電極板の積層方向に貫通する貫通孔を有し
    前記貫通孔は、前記正極及び前記負極の電極板にそれぞれ配置され、
    前記正極の電極板の貫通孔は、前記負極の電極板の貫通孔と前記電極板の面方向において重ならない位置に設けられている
    ことを特徴とする薄型電池。
  2. 前記正極又は前記負極のいずれか一方の電極板の前記貫通孔は、前記電極板の中央に配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の薄型電池。
  3. 前記正極の電極板を複数有し、
    前記複数の正極の電極板に設けられた複数の前記貫通孔は、それぞれの前記電極板で、前記積層方向で同一線上に配置されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の薄型電池。
  4. 前記負極の電極板を複数有し、
    前記複数の負極の電極板に設けられた複数の前記貫通孔は、それぞれの前記電極板で、前記積層方向で同一線上に配置されている
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の薄型電池。
  5. 前記貫通孔の開口面積が電極板の主面積に対して、0.01〜0.1%であることを特徴とする
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の薄型電池。
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