JP2006235414A - レーザ走査装置及びそれを用いたレーザ加工機 - Google Patents

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治明 大槻
Atsushi Sakamoto
淳 坂本
Akira Doi
昭 土居
Hiroyuki Sugawara
弘之 菅原
Soichi Toyama
聡一 遠山
Yaichi Okubo
弥市 大久保
Takashi Ono
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Abstract

【課題】
レーザ走査装置の位置決め精度を向上させる。
【解決手段】
レーザ走査装置は、揺動軸の軸端部に取り付けたミラーを揺動させてレーザビームの出射方向を変える電磁アクチュエータと、揺動軸の揺動角を検出する検出器120と、揺動軸およびレーザビームの出射方向を制御する制御装置とを備える。制御装置は、揺動角をフィードバックしてミラーを位置決めするサーボ機構を構成する。電磁アクチュエータはコイルを有する。コイルに印加した電圧とコイルを流れる電流を検出し、同じ時間でサンプリングした印加電圧および電流を同一特性のフィルタ244a、244bでフィルタリングする。この信号をディジタル処理装置が処理し、温度推定手段310が処理信号に基づいてコイルの温度を推定する。この推定温度に基づいて揺動軸のねじり固有振動を抑制する。
【選択図】図5

Description

本発明は、レーザを走査するレーザ走査装置及びそれを用いたレーザ加工機に係り、特に、プリント基板に穴明けするのに用いられるレーザ走査装置及びレーザ加工機に関する。
従来のレーザ走査装置の例が、特許文献1に記載されている。この公報に記載のスキャナ装置では、ガルバノスキャナの揺動軸の一方にミラーを、他方にエンコーダのグレーティング円板を固定している。そしてミラーとガラス円盤間に回転子を配置し、揺動軸の回転子とミラー間および回転子とグレーティング円板間を、1対の軸受で回転支持している。さらに、ミラーの近傍に慣性負荷を固定して、揺動軸のねじり振動を抑制している。
従来のレーザ加工機の他の例が、特許文献2に記載されている。この公報に記載のレーザ加工機では、X−Yテーブルの上方に、CCDカメラとその光源を配置している。X−Yテーブル上に、プリント基板とアクリル板を載置する。予め定めた時期に、アクリル板に実際にプリント基板に照射するときと同じ出力のレーザを照射し、加工後の穴をCCDカメラで撮像する。撮像した加工穴を基準値と比較し、基準値を外れていたら加工条件を修正する。その際、レーザビームの走査に1対のガルバノスキャナサーボ機構を、プリント基板の移動にXYテーブルサーボ機構を用いている。
さらに、温度が変動する環境下で位置決め制御を向上させる方法が、特許文献3に記載されている。この公報では、サーボ機構の被位置決め部材の固有共振周波数fが温度の関数になっているときに、サーボ機構の振幅を固有共振周波数帯で減衰させるノッチフィルタを設けている。
特開2004−029109号公報(第1頁、図1) 特開2002−137074号公報(第6頁、図6) 特開2001−005501号公報(第1頁、図1)
ガルバノスキャナに大電流を流して応答性を向上させる結果、ガルバノスキャナの発熱量が増大している。一方、広い周波数帯域でガルバノスキャナの応答性を向上させるためには、ミラーや角度検出器を揺動させる揺動軸アッセンブリのねじり振動特性を向上させる必要がある。揺動軸アッセンブリのねじり振動特性は、ガルバノスキャナサーボ機構の応答周波数帯域を制限するとともに、レーザビームスポットを目標位置に位置決めする際の残留振動の多寡として現れる。そこで上記特許文献1に記載のガルバノスキャナサーボ機構では、ねじり振動を抑制するために、サーボ制御系にねじり振動安定化補償要素を設けている。
穴明け加工では、ジュール熱によるコイル部の温度上昇により、ねじり固有振動数が低下する。ねじり固有振動数が低下すると、ねじり振動安定化補償要素に設けた振動安定化補償要素の設定が不適になり、振動が増大する。そして、場合によっては発振してサーボ機構として機能しなくなるおそれもある。
また、上記特許文献3に記載の方法では、周囲温度に基づいてノッチフィルタを制御している。しかしながらガルバノスキャナでは、揺動軸アッセンブリは自己の発熱により温度上昇するので、周囲温度を測定してねじり振動安定化補償要素を調整しても、適切な補償を期待できない。さらに、ガルバノスキャナの永久磁石に、高磁束密度のネオジウム磁石が多用されている。ガルバノスキャナでは、コイルと永久磁石が近接配置されているので、コイルが温度上昇して永久磁石の温度を上昇させ、磁束密度を低下させる。これにより、ガルバノスキャナのトルク定数が低下し、ガルバノスキャナの応答特性が劣化し、ビームの位置決め精度を低下させる。
上記の温度上昇により生じる不具合は、冷却手段を設けて強制冷却すれば解決できるが、温度上昇に応じて適切に冷却する必要があること、冷却手段を用いると、装置構成が複雑になり、狭い空間に冷却手段を設けるのが困難なこと、等のため、現実的な解決手段とはなっていない。
本発明は上記従来技術の不具合に鑑みなされたものであり、その目的は、レーザ走査装置の位置決め精度を向上させることにある。本発明の他の目的は、レーザ走査装置を簡単な機構で信頼性高く位置決め制御することにある。
上記目的を達成する本発明の特徴は、一端側にミラーを取り付けた揺動軸と、この揺動軸の外周側に配置され揺動軸を駆動するコイルと、揺動軸を回転自在に支持しコイルの軸方向両側部に配置された軸受とを有するレーザ走査装置において、コイルの温度を推定する温度推定手段と推定温度に基づいてコイルへの通電を制御する制御装置とを設け、この制御装置は揺動軸のねじり固有振動を抑制するものである。
そしてこの特徴において、温度推定手段は、コイルの入出力側の電圧とコイルを流れる電流値とに基づいて、コイル温度を推定するものであってもよく、制御装置は、コイル温度に対応するねじり固有振動数の変化を記載したテーブルを有し、制御装置は温度推定手段が推定した温度を用いてこのテーブルを参照して揺動軸のねじり固有振動を抑制するものであってもよい。また、コイルに温度検出用の導線を一体的にモールドし、この導線の出力に基づいて温度推定手段がコイルの温度を推定するようにしてもよい。さらに、コイルの外周側に永久磁石を配置し、この永久磁石と前記コイル間を冷却する冷却通路を形成するようにしてもよい。
上記目的を達成する本発明の他の特徴は、レーザ加工機が、上記特徴のガルバノスキャナサーボ機構を1対有し、このサーボ機構を用いてX−Y方向にレーザを照射するレーザ走査装置と、X−Y方向に自在に移動可能で被加工物を載置するXYテーブルと、レーザ操作装置にレーザビームを出射するレーザ発振器とを備え、レーザ走査装置を用いて被加工物に穴明けすることにある。
上記目的を達成する本発明のさらに他の特徴は、揺動軸の軸端部に取り付けたミラーを揺動させてレーザビームの出射方向を変えるガルバノスキャナと、揺動軸の揺動角を検出する検出器と、揺動軸およびレーザビームの出射方向を制御する制御装置とを備え、この制御装置は揺動角をフィードバックしてミラーを位置決めするサーボ機構を構成し、このガルバノスキャナサーボ機構1対を用いてレーザビームをX−Y方向に走査するレーザ走査装置において、ガルバノスキャナはコイルを有し、このコイルに印加した電圧とコイルを流れる電流を検出する手段と、実質的に同一の遮断特性を有し印加電圧または電流のいずれかをフィルタリングするフィルタと、これらのフィルタで実質的に同じ時間にサンプルした印加電圧および電流の信号をA/D変換するA/D変換器と、このA/D変換器で得られたディジタル信号を処理するディジタル処理装置と、このディジタル処理装置で得られた信号に基づいてコイルの温度を推定し、この推定温度に基づいて揺動軸のねじり固有振動を抑制する手段と、この抑制手段の設定周波数を変化させる手段とを設けるものである。
上記目的を達成する本発明のさらに他の特徴は、揺動軸の軸端部に取り付けたミラーを揺動させてレーザビームの出射方向を変えるガルバノスキャナと、揺動軸の揺動角を検出する検出器と、揺動軸およびレーザビームの出射方向を制御する制御装置とを備え、この制御装置は揺動角をフィードバックしてミラーを位置決めするサーボ機構を構成し、このサーボ機構1対を用いてレーザビームをX−Y方向に走査するレーザ走査装置において、ガルバノスキャナはコイルを有し、このコイルと一体に形成された導線と、この導線に流れる電流から導線の抵抗値を検出する抵抗検出手段と、この抵抗検出手段の出力に基づいてコイルの温度を推定する温度推定手段と、推定温度に基づいて揺動軸のねじり固有振動を抑制する手段と、この抑制手段の設定周波数を変化させる手段とを設けたことにある。
そしてこれらの特徴において、制御装置は、推定したコイル温度の状態量が所定の値を越えたらアラーム信号を発生し、予め定めたアラーム信号が発生しないときの位置決め動作の時間間隔よりも長くするのがよく、電磁アクチュエータ内部を強制的に冷却または加熱する手段と、推定したコイル温度の状態量に応じてこの冷却または加熱手段の動作を制御する手段とを設けるのがよい。
さらに本発明の特徴は、レーザ加工機が、上記レーザ走査装置を有し、制御装置はレーザ走査装置を操作して被加工物に穴明けすることにある。
本発明によれば、ガルバノスキャナサーボ機構におけるねじり振動を抑制したので、レーザ走査装置の応答性が向上し、位置決め精度が向上する。また、簡単な構成のレーザ走査装置を用いて、信頼性高く位置決めできる。
以下、本発明のいくつかの実施例を、図面を用いて説明する。図1は、レーザ加工機が有するガルバノスキャナサーボ機構600の一実施例のブロック図である。上位制御装置10に、ガルバノスキャナ制御装置20が接続されている。ガルバノスキャナ制御装置20には、ガルバノアクチュエータ110を有するガルバノスキャナ100が接続されている。ガルバノアクチュエータ110の一方端には、ミラーマウント131を介してミラー130が装着されている。ガルバノアクチュエータ110の他端には、角度検出器120が取り付けられている。ミラー130からの出射ビーム132を制御するFθレンズ140が、ミラー130の出射側に設けられている。
上位制御装置10はNCプログラムを解釈し、指定された位置にレーザビーム30を位置決めできるようガルバノスキャナ制御装置20にガルバノスキャナ100の目標位置決め角度11を指令する。ガルバノスキャナ制御装置20に目標位置決め角度11が入力されると、ガルバノスキャナ制御装置20は目標軌道と刻々のレーザビーム30の目標位置をリアルタイムで計算する。これと並行して、角度検出器120の出力22がガルバノスキャナ制御装置20に入力され、刻々のレーザビーム30の偏向角を検出する。ガルバノスキャナ制御装置20は、レーザビーム30の偏向角に基づいてレーザビーム30の現在位置を算出する。ガルバノスキャナ制御装置20は、レーザビーム30の目標位置と現在位置の差に基づいて、ガルバノアクチュエータ110の駆動信号21を算出し増幅して出力する。
上記処理を繰り返して、レーザビーム30を目標位置に接近させ、位置決めが完了する。レーザビーム30の位置決めが完了すると、ガルバノスキャナ制御装置20から上位制御装置10に位置決め完了信号12が送信される。上記処理において、ガルバノスキャナ100の軸が揺動するとミラー130の向きが変わり、ミラー130に入射したレーザビーム30の出射方向が変化する。ミラー130からの出射ビーム132は、Fθレンズ140を介して対象物の加工位置に照射される。例えば、ミラー130の3通りの揺動角に対応して異なる点A〜点Cに、出射光132が位置決めされる。
図2に、図1に示したガルバノスキャナ100の揺動部分である揺動軸アッセンブリ100aを模式的に示す。揺動軸111の中間部に、樹脂モールドされたコイル114が固定されている。コイル114は図示しない永久磁石が形成する磁場中に配置されている。コイル114に通電されると電磁力が発生し、揺動軸111を揺動させるトルクが発生する。揺動軸111は、コイル114よりも軸方向の両外側で、軸受112、113により回転自在に支持されている。軸受114よりもさらに軸端側には、上述したように、ミラーマウント131を介してミラー130と、揺動角を検出するエンコーダ120のグレーティング円板121が固定されている。図示しない光検出ユニットが、グレーティング円板121上のグレーティングの位置を検出して揺動角を計測する。
図3に、ガルバノスキャナ100の駆動トルクτから揺動角θまでの伝達関数のゲインの周波数特性の一例を、横軸に周波数を縦軸に伝達関数のゲインをとり示す。ここで、駆動トルクτト揺動角θの間には、Jを慣性モーメントとして、数1で示す運動方程式が成立する。
Figure 2006235414
低い周波数領域では、揺動軸アッセンブリ110aは剛体として作用し、図3のグラフの左半分に見られるように、運動方程式に対応した−40dB/dec(周波数が10倍になる毎にゲインが40dB低下すること)の直線的な特性を有する。一方、揺動軸アッセンブリ110aのねじり固有振動数付近では、ピークが現れゲイン余裕を減少させる。このピークは、サーボ機構の発振の原因になる。サーボ機構の応答性を向上させるために、障害となる固有振動数付近のピークを、ノッチフィルタ等の補償要素を用いて抑制する。
図4に、ねじり固有振動数とコイル114の温度との関係を示す。コイル114の温度が上昇すると、コイル114部のねじり剛性が低下し、揺動軸アッセンブリ110aのねじり固有振動数は、1次、2次とも直線的に低下する。ノッチフィルタ等の補償要素を有効に作用させるるために、ねじり固有振動数がコイル114の温度に応じて変化するよう、ノッチフィルタ等の補償要素の設定周波数をコイル114の温度に応じて変化させる。
図5に、ガルバノスキャナサーボ機構をブロック図で示す。図中、破線で区切られた左側の部分は、ガルバノスキャナ制御装置20が有するプロセッサの内部におけるディジタル処理を示す。ガルバノアクチュエータ110の揺動角を角度検出器120が検出し、パルス列に変換する。変換された揺動角をガルバノスキャナ制御装置20のパルスカウンタ250が可逆的に計数し、ディジタルな揺動角255に変換する。
目標軌道生成処理210は、目標値215を時々刻々生成する。変換された揺動角255を、目標軌道生成処理210が生成したサーボ機構の目標値215から減算器211が減算し、制御偏差225を算出して補償要素220に入力する。補償要素220は、制御偏差225と揺動角255を演算処理して、操作量信号226を算出する。算出された操作量信号226は、揺動軸アッセンブリ110aのねじり固有振動数付近の周波数成分を抑制するねじり振動補償要素300に入力される。
ねじり振動補償要素300はねじり振動を補償し、D/A変換器230に出力する。D/A変換器で変換されて発生した電流指令アナログ信号228を、電流制御系240に入力する。電流制御系240の出力側には、ガルバノアクチュエータ110のコイルと電流検出抵抗241を直列に接続した負荷が接続されている。電流検出抵抗241の端子電圧を差動増幅器242が検出し、コイル電流値246として電流制御系240にフィードバックする。電流制御系240は、電流指令信号228とコイル電流値246とを比較して、電流指令信号228を制御する。
ところで、本発明では、コイル114の温度に基づいてねじり固有振動数付近の周波数成分を抑制している。そのため、ガルバノアクチュエータ110が有するコイル114の両端の電圧118a、118bを、差動増幅器243に入力する。差動増幅器243は、コイル114の電位差を増幅して第2のローパスフィルタ244bに入力する。ローパスフィルタ244bでフィルタリングされた信号244dは、第2のA/D変換器231bに入力されて、ディジタル信号に変換され、温度推定器310に送られる。
差動増幅器242で発生したコイル電流値246は、第2のローパスフィルタ244bと同一の遮断特性を有する第1のローパスフィルタ244aに入力される。第1のローパスフィルタ244aでフィルタリングされた信号244fは、第1のA/D変換器231aに入力される。2個のA/D変換器231a、231bは、ディジタルサーボ演算処理に同期して実行されるA/D起動処理手段232が生成した信号233により同時にサンプルホールドされ、入力信号244d、244fをA/D変換する。これにより、同一時刻のコイル114の電圧と電流が、ディジタルデータに変換される。
変換されて発生したディジタル信号231d、231fは、温度推定器310に入力され、コイル114の温度推定値311が得られる。コイル114の温度推定値311は、図4に示したグラフをテーブル化した固有振動数テーブル320を参照するのに用いられる。固有振動数テーブル320を参照して、温度推定器310が推定した温度条件におけるガルバノスキャナ100のねじり固有振動数321が得られる。得られた振動数値に応じて、ねじり振動補償要素300の設定を調整する。これにより、ねじり固有振動数付近のピークを的確に抑制することができる。また、コイル114が発熱して固有振動数が変動しても、応答性を向上させることができる。
上記説明では、簡単のために温度推定器310を別体の装置として説明したが、実際はガルバノスキャナ制御装置20のプロセッサがその機能を有しており、プロセッサにおけるディジタル演算処理が、温度推定器310の処理内容を含んでいる。図6に、温度推定器310が推定するガルバノスキャナ100の動特性モデルを、制御ブロック図で示す。
コイル114に印加した端子電圧Pと逆起電力との差が、コイル114の電気的1次遅れ特性を経て、コイル114を流れる電流Iとなる。電流Iからは、この電流Iに比例するトルクTが生じる。このときの比例定数を、トルク定数Ktで表す。揺動軸111には、トルクTを慣性モーメントJの逆数倍した角加速度が生じる。この角加速度を積分すれば、角速度Ωが得られる。逆起電力は、角速度Ωを誘起電圧定数Kb倍した値である。このとき、端子電圧Pからコイル電流Iまでの伝達関数は、数2で表される。
Figure 2006235414
これを、サンプル周期をTとして離散時間化して、数3で示した差分方程式が得られる。
Figure 2006235414
数3に基づいて、端子電圧pとコイル電流iの時系列データから最小自乗法を用いて、差分方程式の係数を推定する。すなわち、k番目のサンプル時点では、数4を計算する。
Figure 2006235414
数4を用いて、数5、数6を計算する。
Figure 2006235414
Figure 2006235414
数5の左辺の値が、k番目のサンプル時点での差分方程式の係数の推定値である。ここでλは過去のデータに対する忘却効果を持たせる係数であり、0.9〜1程度に設定する。数2〜数6までの計算を各サンプル時点で繰り返して、数3で示した差分方程式の各係数を推定する。この推定値と予め定めた定数値とを用いて、数7、数8から、コイル114の抵抗値Rを推定する。
Figure 2006235414
Figure 2006235414
コイル114の抵抗値の上昇分は温度変化に比例するので、基準温度での抵抗値をR、比例定数をKαとして、数9からコイル温度推定値311を算出する。
Figure 2006235414
ねじり振動補償要素300には、例えばディジタルノッチフィルタを用いる。入力をu、出力をvとすれば、このフィルタの差分方程式は、数10で表される。
Figure 2006235414
ωは、このノッチフィルタが遮断する中心角周波数である。ζおよびζは、中心角周波数ω近傍での遮断特性を決定するパラメータである。温度推定器310が推定した温度条件におけるねじり固有振動数値321に対応してωを設定する。これにより、ねじり振動を抑制する。本実施例によれば、温度推定の基礎となるコイル114の電圧と電流を等時刻で簡単に測定でき、新たなセンサを付加することなしにコイルの温度を正確に推定できる。その結果、ねじり振動を抑制できる。
本発明に係るガルバノスキャナの他の実施例を、図7および図8を用いて説明する。本実施例が上記実施例と相違するのは、コイル114bを円筒面に配置した4個のレーストラック形要素コイルで構成したことと、コイル114bと一体に導線115をモールドしたことにある。図7(a)は、揺動軸アッセンブリ110bの模式図であり、同図(b)はモールドした導線115だけを示した図である。
揺動軸アッセンブリ110bは、4極の構成である。コイル114bの外周面に対向して、図示しない4個の永久磁石がコイル114bを取り囲むように配置されており、コイル114bの外周面と直交する半径方向に磁界を形成している。導線115は、揺動軸111が揺動しても起電力を生じないように、界磁を形成する図示しない永久磁石の磁界とスキャナの揺動による起電力とを相殺するよう配置されている。対向する導線115a、115b:115c、115dの起電力は、相互に打ち消しあっている。
図7に示した揺動軸アッセンブリ110bに対応するガルバノミラーサーボ機構を、図8にブロック図で示す。揺動軸アッセンブリ110bの導線115には、定電流電源245から直流電圧が印加されている。導線115の両端の電圧118c、118dは、差動増幅器243に入力されて、電位差が計測される。計測された電位差は、A/D変換器231でディジタル信号に変換される。変換されて得られたディジタル信号231dは、第1温度推定器310aに入力されて、コイル114bの温度推定値311が得られる。第1温度推定器310aは、ガルバノスキャナ制御装置20が有するプロセッサであり、第1温度推定器310aの温度推定は、プロセッサのディジタル演算処理である。コイル114b部分の温度が上昇すると、導線115の抵抗Rが増大する。抵抗値の上昇分は温度変化に比例するので、基準温度での抵抗値をRt0、比例定数をKtαとして、数11から、導線115の温度T、すなわち導線115と一体にモールドされたコイル114b部の温度推定値311を算出する。
Figure 2006235414
本実施例によれば、揺動軸アッセンブリ110bの可動部の慣性モーメントをほとんど増加させずに、コイル114b部分の温度を直接測定できる。したがって、ねじり振動を効果的に抑制できる。また、A/D変換器の個数が少なくて済み、制御系を簡素化できる。
コイル114bの温度に応じてレーザビーム30の出射光132の位置決め動作時間を変化させ、コイル114bの発熱量を抑制する本発明の他の実施例について、以下に説明する。この方法を、レーザスキャナ制御装置20が有するディジタルプロセッサが実行する。図9に、ディジタルプロセッサ内の位置決め処理を、流れ図で示す。一連の穴加工位置の指示は、上位計算機10装置から与えられる。
穴加工処理が開始500されると、ディジタルプロセッサは、上位計算機10とのインターフェースポートから穴加工位置を読み込む(ステップ501)。ディジタルプロセッサは次いで、読み込んだ穴加工位置に基づいて、図5に示したガルバノスキャナサーボ機構の目標軌道生成処理210に、ガルバノスキャナを位置決めすべき揺動角を位置指令として設定する(ステップ502)。位置指令が設定されると、タイマ割込みがあれば起動するサーボ処理プログラムが起動可能なように、移動指令フラグをONにする(ステップ503)。
温度異常フラグの状態を、チェックする(ステップ504)。温度異常が発生している場合には、非常停止処理して(ステップ507)、レーザスキャナ制御装置の動作を停止させる。そして、位置決め処理を終了する(ステップ510)。温度異常が発生していない場合には、移動指令フラグがサーボ処理によりクリアされたか否かを確認する(ステップ505)。
移動指令フラグがクリアされていなければ、再び、温度異常をチェックするステップ504に戻る。移動指令フラグがクリアされていれば、移動中フラグがONであるか否かをチェックする移動完了を判定する(ステップ506)。移動中フラグがONであれば、再び温度異常のチェック処理であるステップ504に戻る。移動中フラグがOFFであれば、温度注意フラグをチェックする(ステップ508)。温度注意フラグがONのときは、ウェイト処理509を実行して、位置決め動作の時間間隔を延ばす。加工すべき次の穴があれば、再度ステップ501に戻って以上の動作を繰り返す。加工すべき穴が無ければ、一連の穴加工動作が終了する(ステップ511)。
図10に、タイマ割込みがあったときに起動するサーボ処理を、フローチャートで示す。タイマ割込みが発生してサーボ処理が起動したら(ステップ520)、移動指令フラグをチェックする(ステップ521)。移動指令フラグがONであれば、目標位置と位置指令に基づいて、予め与えられた目標軌道の定義に従って目標値を算出し、目標位置を更新する。その際、移動中フラグをONに設定してから、移動指令フラグをクリアする(ステップ522)。次に、ガルバノスキャナ100の揺動角を角度検出器120を用いて検出する角度信号取り込み処理(ステップ523)を実行する。補償要素220やねじり振動補償要素300を備えたサーボ補償器の出力を演算して、操作量を計算する(ステップ524)。計算した操作量を、ガルバノスキャナ100への操作量信号として、D/A変換器230に出力する(ステップ525)。
次のタイマ割込み発生に備えて、補償要素220やねじり振動補償要素300の状態量を計算し、更新する(ステップ526)。A/D変換器232a、232bから、電圧と電流を取り込む(ステップ527)。上記実施例1に記載の温度推定アルゴリズムを適用した温度推定器310を用いて、コイル114、114bの温度を推定する。(ステップ528)。
得られた温度推定値が、予め定めた第1の規定値を越えていたら、温度異常フラグをONにする(ステップ530)。第1の規定値以下であれば、第1の規定値より低く設定された第2の規定値を越えていないかを判定する(ステップ531)。温度推定値が、第2の規定値を越えていたら、温度注意フラグをONにする(ステップ532)。温度推定値が、第1、第2の規定値のいずれをも越えていないときには、温度異常フラグおよび温度注意フラグのいずれもONにしない。
次に、揺動軸111の揺動角が、位置指令に到達したか否かを判定する(ステップ534)。揺動角が位置指令に到達していれば、移動中フラグをクリアする(ステップ534)。そして、割込み処理を終了する(ステップ535)。
本実施例では、温度注意フラグを設定する際に、コイルの温度が予め定めた規定値を越えているか否かを条件としたが、温度の変化速度を判定条件に含めてもよい。温度や温度変化速度のような温度状態量に応じた判定条件を、用いることが出来る。
本発明に係るレーザスキャナ装置の他の例を、図11および図12を用いて説明する。本実施例では、強制冷却手段をレーザスキャナ装置が備えている。図11に、ガルバノスキャナサーボ機構のブロック図を、図12にガルバノスキャナの縦断面図を示す。図11では、空気冷却する冷却系をも合わせて示している。冷却系を除けば、図5に示した実施例と同一である。
空気圧源260から供給された加圧空気は、フィルタ261で塵埃等が除去されて清浄化される。次いで、減圧弁262で圧力調整される。この加圧空気は、他の装置にも系統263から供給される。本ガルバノスキャナ装置には、系統263から分岐して加圧空気が供給される。供給された加圧空気は、2ポート弁264を経てガルバノアクチュエータ110に導かれる。そして、ガルバノアクチュエータ110の内部を流れてガルバノアクチュエータ110を冷却した後、大気放出265される。
2ポート弁264は、加圧空気がガルバノアクチュエータ110へ流入するのを制御する。ガルバノスキャナ制御装置20のディジタルプロセッサは、温度推定器310の推定値に基づいて2ポート弁264を制御する指令を、冷却起動処理手段270に指令する。冷却軌道処理手段270は、例えば、上記実施例3に示したウェイト処理509に相当する処理を、2ポート弁264を開いて実行する。
図12に、本実施例で用いるガルバノスキャナ100を縦断面図で示す。コイル114の左右両側であって軸受112、113との間には、加圧空気の流入部280および流出部281が半径方向に形成されている。コイル114と揺動軸111とが形成する半径方向の隙間には、インナーヨーク117が配置されている。コイル114の外周側には、永久磁石116が配置されている。永久磁石114は、ケーシング119に保持されている。流入部280から流入した加圧空気は、揺動軸111とインナーヨーク117間の隙間、永久インナーヨーク117とコイル114間の隙間およびコイル114と永久磁石116間の隙間を、軸方向に図中右から左へと流れる。そして、ガルバノスキャナ100の内部の各部を冷却した後、流出部281から大気に放出される。
本発明に係るレーザ加工機の一実施例を、図13に示す。この図13は、上記ガルバノスキャナ100を搭載したプリント基板穴明け用レーザ加工機700の斜視図である。ベッド456上には、加工用のプリント基板452をX−Y方向に自在に移動可能なXYテーブルが載置されている。XYテーブルでは、X軸駆動機構455上にY軸駆動機構454が配置されている。Y軸駆動機構454の上面の所定位置には、プリント基板452が載置されている。
プリント基板452の上方には、第1、第2のガルバノスキャナ100a、100bが配置されている。第2のガルバノスキャナ100bとプリント基板452間には、Fθレンズ140が配置されている。第1、第2のガルバノスキャナ100a、100bの先端部には、ミラー130a、130bが取り付けられている。これらのミラー130a、130bにレーザビーム30を導く光学系が以下のように形成されている。
レーザビーム30を発生するレーザ発振器410の前方には、ミラー413aが配置されており、このミラー413aでレーザビームの方向を変える。方向を変えたレーザビーム30の方向をさらに変えるミラー413bのレーザビーム進行方向には、コリメータ412およびアパーチャ414を有する光学的ビーム処理系が配置されている。光学的ビーム処理系で処理されたレーザビーム30は、複数のミラー413c〜413fによりその進行方向を変えられ、第1のガルバノスキャナ100aに取り付けたミラー130aに入射する。
ミラー130aは、揺動のほぼ中央部である中立位置に位置するときに、図中の右方向からの入射ビームを前方向に反射する。ミラー130aの揺動角度を変化させると、このミラー130aの反射ビームは、X−Y平面内でY方向に進行方向を変える。これにより、プリント基板452上のスポット位置が、左右方向(Y軸方向)に変化する。第1のガルバノスキャナ100aのミラー130aを通過したビームは、第2のガルバノスキャナ100bのミラー130bに入射する。
ミラー130bは、揺動のほぼ中央部である中立位置に位置するときに、図中の奥方向からの入射ビームを下方向に反射する。ミラー130bの揺動角度を変化させると、このミラー130bの反射ビームは、X−Y平面内でX方向に進行方向を変える。これにより、プリント基板452上のスポット位置が、前後方向(X軸方向)に変化する。ガルバノスキャナ100a、100bは、ねじり固有振動数の温度による変動に対し、前述の補償機能を持つ。
本実施例によれば、レーザビームによる穴明け加工が進行して、ガルバノスキャナ100a、100bが発熱した結果、スキャナ揺動軸のねじり固有振動数が変動しても、ビーム位置決め特性の劣化を抑制でき、レーザビーム加工における加工品質が向上する。また、以上の各実施例によれば、レーザビームを走査する装置が、発熱して応答特性が劣化するのを効果的に抑制できる。したがって、レーザ加工機の加工精度および加工効率が向上する。
本発明に係るガルバノスキャナサーボ機構の一実施例のブロック図である。 図1に示したガルバノスキャナに用いる揺動軸アッセンブリの正面図である。 ガルバノスキャナの特性を説明するグラフである。 ねじり固有振動数の温度特性を説明するグラフである。 図1に示したガルバノスキャナの制御ブロック図である。 図5に示した制御ブロックに用いる温度推定器のブロック線図である。 本発明に係るガルバノスキャナに用いる揺動軸アッセンブリの他の実施例の正面図およびそれに用いる導線の斜視図である。 図1に示したガルバノスキャナの他の実施例の制御ブロック図である。 図1に示したガルバノスキャナサーボ機構の動作を説明するフローチャートである。 図1に示したガルバノスキャナサーボ機構の動作を説明するフローチャートである。 図1に示したガルバノスキャナのさらに他の実施例の制御ブロック図である。 図11に示した制御ブロック図を適用するガルバノスキャナの縦断面図である。 図1に示したガルバノスキャナサーボ機構を搭載したプリント基板穴明け用レーザ加工機の一実施例の斜視図である。
符号の説明
10…上位制御装置、20…ガルバノスキャナ制御装置、30…レーザビーム、100、100a、100b…ガルバノスキャナ、110…ガルバノアクチュエータ、111…(揺動)軸、112、113…軸受、114…コイル、115、115a〜115d…導線、120…角度検出器、121…グレーティング円板、130…ミラー、131…ミラーマウント、140…Fθレンズ、210…目標軌道生成処理、220…補償要素、225…制御偏差、226…操作量信号、230…D/A変換器、231、231a、231b…A/D変換器、240…電流制御系、241…電流検出抵抗、242、243…差動増幅器、244…電源、250…パルスカウンタ、260…空気圧源、264…2ポート弁、300…ねじり振動補償要素、310…温度推定器、310a…第1の温度推定器、311…コイル温度推定値、320…固有振動数テーブル、321…ねじり固有振動数値、410…レーザ発振器、412…コリメータ、413a〜413…ミラー、414…アパーチャ、452…プリント基板、453…XYテーブル、454…Y軸駆動機構、455…X軸駆動機構、456…ベッド。

Claims (11)

  1. 一端側にミラーを取り付けた揺動軸と、この揺動軸の外周側に配置され揺動軸を駆動するコイルと、揺動軸を回転自在に支持しコイルの軸方向両側部に配置された軸受とを有するレーザ走査装置において、前記コイルの温度を推定する温度推定手段と推定温度に基づいて前記コイルへの通電を制御する制御装置とを設け、この制御装置は揺動軸のねじり固有振動を抑制することを特徴とするレーザ走査装置。
  2. 前記温度推定手段は、前記コイルの入出力側の電圧とコイルを流れる電流値とに基づいて、コイル温度を推定することを特徴とする請求項1に記載のレーザ走査装置。
  3. 前記制御装置は、コイル温度に対応するねじり固有振動数の変化を記載したテーブルを有し、前記制御装置は前記温度推定手段が推定した温度を用いてこのテーブルを参照して揺動軸のねじり固有振動を抑制することを特徴とする請求項1に記載のレーザ走査装置。
  4. 前記コイルに温度検出用の導線を一体的にモールドし、この導線の出力に基づいて前記温度推定手段がコイルの温度を推定することを特徴とする請求項1に記載のレーザ走査装置。
  5. 前記コイルの外周側に永久磁石を配置し、この永久磁石と前記コイル間を冷却する冷却通路を形成したことを特徴とする請求項3に記載のレーザ走査装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載のレーザ走査装置と、X−Y方向に自在に移動可能で被加工物を載置するXYテーブルと、前記レーザ操作装置にレーザビームを出射するレーザ発振器とを備え、前記レーザ走査装置を用いて被加工物に穴明けするレーザ加工機。
  7. 揺動軸の軸端部に取り付けたミラーを揺動させてレーザビームの出射方向を変えるガルバノスキャナと、揺動軸の揺動角を検出する検出器と、揺動軸およびレーザビームの出射方向を制御する制御装置とを備え、この制御装置は揺動角をフィードバックして前記ミラーを位置決めするサーボ機構を構成し、レーザビームを走査するレーザ走査装置において、前記ガルバノスキャナはコイルを有し、このコイルに印加した電圧とコイルを流れる電流を検出する手段と、実質的に同一の遮断特性を有し印加電圧または電流のいずれかをフィルタリングするフィルタと、これらのフィルタで実質的に同じ時間にサンプルした印加電圧および電流の信号をA/D変換するA/D変換器と、このA/D変換器で得られたディジタル信号を処理するディジタル処理装置と、このディジタル処理装置で得られた信号に基づいて前記コイルの温度を推定し、この推定温度に基づいて前記揺動軸のねじり固有振動を抑制する手段と、この抑制手段の設定周波数を変化させる手段とを設けたことを特徴とするレーザ走査装置。
  8. 揺動軸の軸端部に取り付けたミラーを揺動させてレーザビームの出射方向を変えるガルバノスキャナと、揺動軸の揺動角を検出する検出器と、揺動軸およびレーザビームの出射方向を制御する制御装置とを備え、この制御装置は揺動角をフィードバックして前記ミラーを位置決めするサーボ機構を構成し、レーザビームを走査するレーザ走査装置において、前記ガルバノスキャナはコイルを有し、このコイルと一体に形成された導線と、この導線に流れる電流から導線の抵抗値を検出する抵抗検出手段と、この抵抗検出手段の出力に基づいてコイルの温度を推定する温度推定手段と、推定温度に基づいて前記揺動軸のねじり固有振動を抑制する手段と、この抑制手段の設定周波数を変化させる手段とを設けたことを特徴とするレーザ走査装置。
  9. 前記制御装置は、推定したコイル温度の状態量が所定の値を越えたらアラーム信号を発生し、予め定めたアラーム信号が発生しないときの位置決め動作の時間間隔よりも長くすることを特徴とする請求項7または8に記載のレーザ走査装置。
  10. 前記電磁アクチュエータ内部を強制的に冷却または加熱する手段と、推定したコイル温度の状態量に応じてこの冷却または加熱手段の動作を制御する手段とを設けたことを特徴とする請求項7または8に記載のレーザ走査装置。
  11. 請求項7ないし請求項10のいずれかに記載のレーザ走査装置を有し、前記制御装置はレーザ走査装置を操作して被加工物に穴明けすることを特徴とするレーザ加工機。
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