JP2006234316A - 空気調和装置用化粧パネル及びこれを用いた空気調和装置 - Google Patents

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健二 伊藤
Akihiro Masutani
晃弘 桝谷
Yoshihiro Hara
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Abstract

【課題】 スリット状の吹出口の長手方向に隣接する収納部内に結露が生じにくい空気調和装置用化粧パネル及びこの化粧パネルを用いた空気調和装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 空気調和装置の外装を構成し、空気調和装置によって空調処理が施された空調空気を吹出するスリット状の吹出口4と、吹出口4に対してその長手方向に隣接配置されて各種電子部品が収納される収納部12とを有する空気調和装置用化粧パネル2において、吹出口4と収納部12との境界部分に、吹出口4側に位置する外側仕切り板21と、収納部12側に位置する内側仕切り板22とを設け、外側仕切り板21と内側仕切り板22との間に、収納部12と外部とを隔離する緩衝空間23を形成する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、空気調和装置用化粧パネル及びこれを用いた空気調和装置、特に、天井埋込型空気調和装置に用いられる空気調和装置用化粧パネル及びこれを用いた天井埋込型空気調和装置に関するものである。
空気調和装置としては、例えば、天井に設置される天井埋込型空気調和装置がある。
天井埋込型空気調和装置は、最下部を天井面に露出させた状態にして天井に埋め込まれるハウジングと、ハウジング内に設置されて室内雰囲気に空調処理を施す熱交換ユニットとを有している。
ハウジングの最下部は化粧パネルによって覆われている。この化粧パネルは、熱交換ユニットが室内空気を取り込むための室内空気取入口と、熱交換ユニットによって空調処理が施された空調空気を室内に吹出させるためのスリット状の吹出口とを有している。
吹出口には、その長手方向に沿って延びるルーバーが、長手方向に略平行な軸線回りに揺動可能にして設けられており、ルーバーの軸線回りの向きを変えることで、空調空気の吹出方向を調整することができるようになっている。
このような天井埋込型空気調和装置としては、例えば後記の特許文献1記載の空気調和装置が知られている。
一般的に、化粧パネルは、吹出口に対してその長手方向に隣接配置された凹部と、この凹部を覆って凹部内に室内空間とは隔離された収納部を形成するカバーとを有している。この収納部には、ルーバーを駆動する電動モーター等のルーバー駆動装置や、天井埋込型空気調和装置の動作制御に用いられるセンサ等、各種の電子部品が収納されている。
また、吹出口の長手方向の端部と凹部との境界部分には、ルーバーの長手方向の端部を支持する支持構造が設けられており、ルーバーは、この支持構造を介してルーバー駆動装置と接続されている。
特開平11−141910号公報
吹出口と凹部との境界部分には仕切り板が設けられているが、この境界部分にはルーバーの端部を支持する支持構造が設けられているために、吹出口と収納部とを完全に仕切ることはできなかった。
このため、天井埋込型空気調和装置の冷房運転時に吹出口から吹出された低温の空調空気の一部が収納部内に入り込むと、この空調空気によって収納部内の雰囲気が冷却されるため、この雰囲気に含まれる水分が凝縮して、収納部内に結露が生じてしまうことがあった。
また、収納部内に空調空気が直接入り込まなくても、仕切り板自体が空調空気によって冷却されるため、収納部内の雰囲気が低温となった仕切り板の表面に触れることでこの雰囲気に含まれる水分が凝縮して、収納部内に結露が生じてしまうことがあった。
前記のように、収納部内には各種の電子部品が設置されているので、これら電子部品に悪影響が生じないように、収納部内での結露を防止することが望まれている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、収納部内に結露が生じにくい空気調和装置用化粧パネル及びこの化粧パネルを用いた空気調和装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の空気調和装置用化粧カバー及びこれを用いた空気調和装置は以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかる空気調和装置用化粧カバーは、空気調和装置の外装を構成し、該空気調和装置によって空調処理が施された空調空気を吹出するスリット状の吹出口と、該吹出口に対してその長手方向に隣接配置されて各種電子部品が収納される収納部とを有する空気調和装置用化粧パネルであって、前記吹出口と前記収納部との境界部分には、前記吹出口側に位置する外側仕切り板と、前記収納部側に位置する内側仕切り板とが設けられていて、前記外側仕切り板と前記内側仕切り板との間に、前記収納部と外部とを隔離する緩衝空間が形成されていることを特徴とする。
このように構成される空気調和装置用化粧パネルでは、吹出口と収納部との境界部分に、外側仕切り板と内側仕切り板とが設けられており、これら仕切り板によって吹出口と収納部内の空間とが仕切られている。
この空気調和装置用化粧パネルでは、吹出口から収納部に流れ込もうとする空調空気は、まず外側仕切り板によって遮断され、一部の空調空気が外側仕切り板を通過しても、この空調空気は内側仕切り板によって遮断される。
このように、この空気調和装置用化粧パネルでは、収納部内に空調空気が侵入しにくいので、空気調和装置の冷房運転時にも、収納部内に結露が生じにくい。
また、外側仕切り板と内側仕切り板との間には緩衝空間が形成されていて、外側仕切り板自体が空調空気によって冷却されて低温になっても、その冷気が内側仕切り板に伝わりにくいので、収納部内に結露が生じにくい。
本発明にかかる空気調和装置は、請求項1記載の空気調和装置用化粧パネルを用いたことを特徴とする。
この空気調和装置では、空気調和装置用化粧パネルの吹出口と収納部との境界部分に、外側仕切り板と内側仕切り板とが設けられていて、これら仕切り板によって吹出口と収納部内の空間とが仕切られている。また、これら外側仕切り板と内側仕切り板との間に緩衝空間が設けられている。
このため、この空気調和装置では、収納部内に結露が生じにくい。
本発明にかかる空気調和装置用化粧カバー及びこれを用いた空気調和装置によれば、収納部内の結露を効果的に防止することができる。これにより、収納部内の各種電子部品に悪影響が生じにくい。
以下に、本発明に係る空気調和装置の一実施形態について、図面を参照して説明する。本実施形態では、図1に示すように、本発明を、天井に埋め込まれる天井埋込型空気調和装置に適用した例を示す。
本実施形態に係る空気調和装置1は、図示しないが、最下部を天井面Rに露出させた状態にして天井に埋め込まれるハウジングと、ハウジング内に設置されて室内空気に空調処理を施す熱交換ユニットとを有している。
ハウジングの最下部は略四角形状の空気調和装置用化粧パネル2によって覆われている。この空気調和装置用化粧パネル2は、ハウジング内の熱交換ユニットが室内空気を取り込むための室内空気取入口3と、熱交換ユニットによって空調処理が施された空調空気を室内に吹出させるための吹出口4とを有している。
吹出口4は、空気調和装置用化粧パネル2の各辺に沿って延びるスリット状に形成されている。また、吹出口4には、その長手方向に沿って延びるルーバー5が、長手方向に略平行な回転軸線回りに揺動可能にして設けられており、ルーバー5の回転軸線回りの向きを変えることで、空調空気の吹出方向を調整することができるようになっている。
ルーバー5は、長手方向に直交する断面が略円弧状をなす板状の部材であって、その長手方向の両端には回転軸線と同軸にして円柱状の軸部5aが設けられている(図3参照)。
図2に示すように、空気調和装置用化粧パネル2の各コーナー部には、吹出口4に対してその長手方向に隣接配置される凹部11と、この凹部11を覆って凹部11内に室内空間とは隔離された収納部12を形成するカバー13とが設けられている。
図2及び図3に示すように、この収納部12には、ルーバー5を駆動するルーバー駆動装置16が設けられている。ルーバー駆動装置16としては、例えばステップモーター等の電動モーターが用いられる。
また、図示しないが、収納部12には、ルーバー駆動装置16の他にも、空気調和装置1の動作制御に用いられるセンサ等、各種の電子部品が収納されている。
吹出口4の長手方向の端部と凹部11との境界部分には、ルーバー5を支持する支持構造が設けられている。ルーバー5は、この支持構造を介してルーバー駆動装置16と接続されていて、ルーバー駆動装置16によって、空気調和装置1の運転状況に応じて、軸線回りの向きを調整されるようになっている。
図3に示すように、吹出口4と収納部12との境界部分には、吹出口4側に位置する外側仕切り板21と、収納部12側に位置する内側仕切り板22とが設けられていて、外側仕切り板21と内側仕切り板22との間に、収納部12と外部とを隔離する緩衝空間23が形成されている。
具体的には、吹出口4と収納部12との境界部分には、吹出口4側に、外側仕切り板21を構成する外側補強リブ26が設けられ、収納部12側に、内側仕切り板22を構成する内側補強リブ27が設けられている。
外側補強リブ26及び内側補強リブ27は、それぞれ吹出口4と収納部12との境界に沿って凹部11の底面から立ち上げられた壁状の部材である。
外側補強リブ26及び内側補強リブ27のうち凹部11の開口端側には、外側補強リブ26及び内側補強リブ27の延在方向に沿ってクランプ部材17が設けられている。ルーバー5の軸部5aは、クランプ部材17によって回転軸線周りの回転を可能にして空気調和装置用化粧パネル2に保持されている。すなわち、このクランプ部材17が支持構造を構成している。
図4及び図5に示すように、クランプ部材17は、有底の略長方形箱形状をなす上部17aと、上部17aの長手方向の中央部から下方に突出する下部17bとを有している。クランプ部材17は、上部17aの底面を凹部11の底面に対してボルト止め等の手段によって着脱可能にして固定されている。
クランプ部材17の下部17bは、ルーバー5の軸部5aをその回転軸線回りの回転を許容しつつ受ける軸受部とされている。ここで、クランプ部材17において吹出口4側の側面17cは、外側補強リブ26と共に外側仕切り板21を構成し、収納部12側の側面17dは、軸受部17aにおける内側仕切り板22を構成している。また、クランプ部材17の上部17a内の空間も、緩衝空間23を構成している。
このように構成される空気調和装置1では、吹出口4と収納部12との境界部分に、外側仕切り板21と内側仕切り板22とが設けられており、これら仕切り板によって吹出口4と収納部12内の空間とが仕切られている。
この空気調和装置1では、吹出口4から収納部12に流れ込もうとする空調空気は、まず外側仕切り板21によって遮断され、一部の空調空気が外側仕切り板21を通過しても、この空調空気は内側仕切り板22によって遮断される。
このように、この空気調和装置1では、収納部12内に空調空気が侵入しにくいので、冷房運転時にも、収納部12内に結露が生じにくい。
また、外側仕切り板21と内側仕切り板22との間には緩衝空間23が形成されていて、外側仕切り板21自体が空調空気によって冷却されて低温になっても、その冷気が内側仕切り板22に伝わりにくいので、収納部12内に結露が生じにくい。
このように、この空気調和装置1では、収納部12内の結露を効果的に防止することができ、収納部12内の各種電子部品に悪影響が生じにくい。
本発明の一実施形態に係る空気調和装置を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る空気調和装置の空気調和装置用化粧カバーの構成を示す分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係る空気調和装置の空気調和装置用化粧カバーの構成を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る空気調和装置のクランプ部材の構成を示す図であって、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は底面図、(d)は側面図である。 本発明の一実施形態に係る空気調和装置のクランプ部材の構成を示す斜視図である。
符号の説明
1 空気調和装置
2 空気調和装置用化粧パネル
4 吹出口
12 収納部
21 外側仕切り板
22 内側仕切り板
23 緩衝空間

Claims (2)

  1. 空気調和装置の外装を構成し、該空気調和装置によって空調処理が施された空調空気を吹出するスリット状の吹出口と、該吹出口に対してその長手方向に隣接配置されて各種電子部品が収納される収納部とを有する空気調和装置用化粧パネルであって、
    前記吹出口と前記収納部との境界部分には、前記吹出口側に位置する外側仕切り板と、前記収納部側に位置する内側仕切り板とが設けられていて、前記外側仕切り板と前記内側仕切り板との間に、前記収納部と外部とを隔離する緩衝空間が形成されている空気調和装置用化粧パネル。
  2. 請求項1記載の空気調和装置用化粧パネルを用いた空気調和装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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