JP2005055063A - 空気調和機の室外機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 空気調和機の室外機3は、室外機ケーシングと送風ファン38とベルマウス45とファンモータ39とファンモータ台44とを備える。室外機ケーシングは、上面に配置される天板50と、下面に配置される底板51と、前面に配置され空気の吹出し孔59が設けられた前板52とを有する。送風ファン38は、室外機ケーシングに収容され、前板52の吹出し孔59を通って吹出される空気流を生成する。ベルマウス45は、送風ファン38によって生成される空気流を案内する。ファンモータ39は、送風ファン38を回転駆動する。ファンモータ台44は、ファンモータ39が固定され、上部が天板前部58に固定され下部が底板前部57に固定され、送風ファン38の前面側に配置される。そして、ベルマウス45とファンモータ台44とは、前板52を基準にして位置決めされる。
【選択図】 図3
Description
本発明の一実施形態が採用された空気調和機1の外観を図1に示す。
空気調和機1の冷媒回路の構成を図2に示す。この冷媒回路は、主として室内熱交換器70、アキュムレータ31、圧縮機32、四路切換弁33、室外熱交換器30および電動膨張弁34で構成される。
室外機3は、図3に示すように、室外機ケーシング5(図1参照)、圧縮機32、四路切換弁33、電動膨張弁34(図2参照)、閉鎖弁36,37、リアクタ40、電装品箱43、室外熱交換器30、送風ファン38、ファンモータ39、ファンモータ台44、ベルマウス45などを備えている。
図3に示すように、前板組立体6は、前板52、送風ファン38、ファンモータ39、ファンモータ台44、ベルマウス45が前板52を基準にしてモジュール化されて構成されている。
前板52は、ポリプロピレンなどの樹脂から形成されており、室外機3の前面に設けられる。前板52は、ベルマウス45やファンモータ台44の前面側に配置されている。前板52の上端と下端とにはそれぞれ螺子穴が設けられている。前板組立体6が室外機3に固定される際には、前板52の螺子穴と、天板前部58と底板前部57とに設けられた螺子穴とに螺子が通されて、前板52と天板50および前板52と底板51が螺子止めされる。また、前板52には、鉛直方向および水平方向に伸びる格子60(図7参照)が設けられており、格子60によって仕切られた複数のスリット状の吹出し孔59が設けられている。送風ファン38によって生成され、室外機3の背面から通気室に吸い込まれた空気流は、この吹出し孔59を通って室外機3の外部へと排出される。また、吹出し孔59が設けられた部分の中央近傍には、吹出し孔59が設けられていない円形の中実部61が設けられており、この中実部61は正面視においてファンモータ39と重なる位置に配置されている。
送風ファン38は、複数の羽を有するプロペラファンであり、室外熱交換器30の下流側に位置している。図5に示すように、送風ファン38は、正面視において、通気室の略中央に配置されている。なお、図5は、室外機3の構成の一部を示す正面図であり、理解の容易のために、ベルマウス45などを省略して記載している。また、図4に示すように、送風ファン38の中心には、ファンモータ収容部62が設けられている。ファンモータ収容部62は、一方の底面が開口した中空の円筒形状を有しており、送風ファン38が室外機3に収容された状態では、この開口が前面側すなわち下流側に向くように配置される。ファンモータ収容部62には、ファンモータ39が前面側から挿入されて収容される。送風ファン38は、ファンモータ39の回転軸に固定され、ファンモータ39によって前後方向に平行な軸を中心に回転駆動される。送風ファン38によって生成された空気流は、室外機3の背面側から通気室へと取り込まれ、室外熱交換器30、ベルマウス45、前板52の吹出し孔59を通って、室外機3の外部へと排出される。
図3および図6に示すベルマウス45は、ポリプロピレンなどの樹脂から形成されており、送風ファン38によって生成され室外へと吹き出す空気流を案内する空気経路を形成する。ベルマウス45は、前板52の内面に沿って前板52の内面に固定され、送風ファン38の周囲を覆うように配置される。送風ファン38によって生成された空気流は、外部から室外機3の背面側を通って通気室に取り込まれ、室外熱交換器30を通り、ベルマウス45の開口および前板52の吹出し孔59を通って室外機3の外部へと吹き出す。ベルマウス45は、図3に示すように、円筒部63と平面部64とを有している。
ファンモータ39は、前面側から送風ファン38の円筒部63に挿入されて、送風ファン38に取り付けられる。ファンモータ39は、回転軸が室外機3の前後方向に平行に位置するように配置される。ファンモータ39の回転軸は送風ファン38の回転中心に固定され、ファンモータ39は送風ファン38を回転駆動する。
ファンモータ台44は、ファンモータ39が固定されファンモータ39を支持する部材であり、板金から形成されている。ファンモータ台44は、図5および図6に示すように、送風ファン38の前面側に配置されており、ファンモータ39の前面側であって、ベルマウス45の前面側に配置されている。ファンモータ台44は、前板52の内面に沿って配置され、前板52の内面に固定される。従って、ファンモータ台44は、前板52を基準にして位置決めされる。また、ファンモータ台44は、前板組立体6が組み立てられた状態では、前板52とベルマウス45との間に位置して前板52とベルマウス45とに内接する。ファンモータ台44は、図5に示すように、正面視において、鉛直方向に長い長方形の外形を有する薄肉の形状を有しており、室外機3の上面および下面と略同じ高さまで伸びている。すなわち、ファンモータ台44は、上下両端が前板52の上下両端と同じ高さまで延びている。ファンモータ台44の上端と下端とにはそれぞれ螺子穴が設けられている。この螺子穴は、前板組立体6が組み立てられた状態において、前板52の上端と下端とにそれぞれ設けられた螺子穴と一致するように設けられている。そして、前板組立体6が室外機3に固定される際には、前板52の上端とファンモータ台44の上端とが共通の螺子によって天板前部58に螺子止めされる。また、前板52の下端とファンモータ台44の下端とが共通の螺子によって底板前部57に固定される。
(1)
従来、強度を確保するためにファンモータ台44が天板50と底板51とに固定される構造を有する空気調和機1の室外機3では、ファンモータ台44は、ファンモータ38と室外熱交換器30との間に配置されることが多い。この場合、空気調和機1の室外機3の組立時においては、ファンモータ台44、ファンモータ39、送風ファン38が背面側bから順に固定され、底板51にファンモータ台44の下端が固定される。そして、これらとは別に、前板52とベルマウス45とが固定される。その後、ベルマウス45の開口に送風ファンが挿入されると共に、前板52が底板51に固定される。この場合、送風ファン38はファンモータ台44を介して底板51を基準に位置決めされるのに対して、ベルマウス45は前板52を基準に位置決めされる。このため、送風ファン38とベルマウス45との位置の寸法精度を向上させることは困難であり、ベルマウス45の開口の内周面と送風ファン38の外周との間のクリアランスを小さくすることが困難である。室外機3における風性能の向上のためには、ベルマウス45と送風ファン38との間のクリアランスを小さくすることが望ましいが、従来の空気調和機1の室外機3では、ファンモータ台44の取付部分の強度を確保しつつクリアランスを小さくすることが困難であった。
この空気調和機1の室外機3では、送風ファン38とベルマウス45との位置の寸法精度が向上している。このため、前板52の格子60とファンモータ台44の鉛直部材65とを正面視において同じ位置にして重ね合わせることが容易である。このため、通気室および前板52を通って吹出される空気流の通風抵抗をより低減させることができる。
この空気調和機1の室外機3では、送風ファン38、ファンモータ39、ファンモータ台44、ベルマウス45、前板52がモジュール化されており、これらの風回りの構成部品がコンパクトに集約される。このため、コストダウンが可能である。また、これらの構成部品を接続する配線処理が容易化される。これにより、この空気調和機1の室外機3では、生産性が向上している。
(1)
上記の実施形態では、前板52は樹脂によって形成されているが、板金によって形成されてもよい。ただし、コストダウンや軽量化の観点からは、前板52は、樹脂によって形成されていることが望ましい。また、本発明では、ファンモータ台44が前板52だけではなく底板51と天板50とにも固定されるため、前板52が樹脂によって形成されても、必要な強度を確保することが容易である。
上記の実施形態では、前板52の格子60とファンモータ台44の鉛直部材65とが正面視において重なるように配置されることによって、通風抵抗が低減されているが、他の配置によって通風抵抗が低減されてもよい。例えば、格子60と水平部材66とが正面視において重なるように配置されてもよく、また、正面視において、スリットとファンモータ台とを対称性よく配置することによっても、通風抵抗の低減が可能である。また、本発明では、ファンモータ台44が前板52を基準に位置決めされるため、配置の寸法精度が向上しており、上記のような配置の室外機3をより精度よく製造することができる。
3 室外機
5 室外機ケーシング
38 送風ファン
39 ファンモータ
44 ファンモータ台
45 ベルマウス
50 天板
51 底板
52 前板
59 吹出し孔
60 格子
65 鉛直部材
Claims (7)
- 上面に配置される天板(50)と、下面に配置される底板(51)と、前面に配置され空気の吹出し孔(59)が設けられた前板(52)とを有する室外機ケーシング(5)と、
前記室外機ケーシング(5)に収容され、前記前板(52)の前記吹出し孔(59)を通って吹出される空気流を生成する送風ファン(38)と、
前記送風ファン(38)によって生成される前記空気流を案内するベルマウス(45)と、
前記送風ファン(38)を回転駆動するファンモータ(39)と、
前記ファンモータ(39)が固定され、上部が前記天板(50)の前部に固定され下部が前記底板(51)の前部に固定され、前記送風ファン(38)の前面側に配置されるファンモータ台(44)と、
を備え、
前記ベルマウス(45)と前記ファンモータ台(44)とは、前記前板(52)を基準にして位置決めされる、
空気調和機(1)の室外機(3)。 - 前記ファンモータ台(44)と前記ベルマウス(45)とは、前記前板(52)の内面に沿って配置される、
請求項1に記載の空気調和機(1)の室外機(3)。 - 前記ファンモータ台(44)は、前記ベルマウス(45)と前記前板(52)との間に配置され、前記ベルマウス(45)と前記前板(52)とに内接する、
請求項2に記載の空気調和機(1)の室外機(3)。 - 前記前板(52)は樹脂製の部材である、
請求項1から3のいずれかに記載の空気調和機(1)の室外機(3)。 - 前記前板(52)の前記吹出し孔(59)は、格子(60)によって仕切られた複数のスリットによって構成されており、
前記ファンモータ台(44)と前記格子(60)とは、前記空気流の吹出し抵抗が低減するように配置される、
請求項1から4のいずれかに記載の空気調和機(1)の室外機(3)。 - 前記ファンモータ台(44)は、正面視において鉛直方向に伸び前記格子(60)と重なるように配置される鉛直部材(65)を有する、
請求項5に記載の空気調和機(1)の室外機(3)。 - 前記前板(52)と前記ベルマウス(45)と前記送風ファン(38)と前記ファンモータ(39)と前記ファンモータ台(44)とは、モジュール化されている、
請求項1から6のいずれかに記載の空気調和機(1)の室外機(3)。
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