JP3452092B2 - 熱交換換気装置 - Google Patents

熱交換換気装置

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JP3452092B2
JP3452092B2 JP23786194A JP23786194A JP3452092B2 JP 3452092 B2 JP3452092 B2 JP 3452092B2 JP 23786194 A JP23786194 A JP 23786194A JP 23786194 A JP23786194 A JP 23786194A JP 3452092 B2 JP3452092 B2 JP 3452092B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱交換換気装置に関
し、より詳細には、ケーシングと、ケーシングに取り付
けられる化粧パネルとを含み、化粧パネルによって区画
される室内空気導入口を有する熱交換換気装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般にこの種の熱交換換気装置として、
箱型のケーシングを設け、このケーシング内に、熱交換
エレメントと、給気用送風機と、排気用送風機とを収容
したものが広く知られている(例えば、実公昭61−1
0109号等参照)。上記ケーシングには、室外の空気
を室内に供給するための給気経路と、室内の空気を室外
に排出するための排気経路とが形成されている。また、
この種のケーシングの下部には、室内に内部を開放する
開口を有しており、この開口は、天井板に取り付けられ
る化粧パネルによって覆われている。そして、化粧パネ
ルには、少なくとも排気経路に室内の空気を流通させる
ための室内空気導入口が形成されている。
【0003】上記熱交換エレメントは、多数の単位部材
を積層することにより、二種の空気を流通させるための
空気流通路を、それぞれ上記単位部材の積層方向と直交
する方向に区画する多角柱状に形成されたものである。
そして、給気用送風機を運転することにより、室外の空
気をケーシング内に導入して、熱交換エレメントの一方
の空気流通路を通過させた後、室内に供給するととも
に、排気用送風機を運転することにより、室内の空気を
ケーシング内に導入して、熱交換エレメントの他方の空
気流通路を通過させた後、室外に排出するようにしてい
る。そして、室内の空気と室外の空気とが熱交換エレメ
ントを流通する際に、両空気の熱交換が行なわれる。
【0004】ところで、この種の熱交換換気装置、とり
わけ、天井埋込形の熱交換換気装置においては、ケーシ
ングの高さを低く抑制し、しかも、大きい風量と静圧と
を得ることが要請されている。そのような要請に応える
ために、上下高さの低いケーシング内に直径の大きな羽
根車を有する送風機を収容することが必要とされてい
る。
【0005】そこで、化粧パネルを採用していない熱交
換換気装置においては、熱交換エレメントを、その単位
部材の積層方向が水平になるようにケーシング内に収容
するとともに、上記積層方向と直交する水平方向に沿っ
てケーシングに対向する一対の送風機を互いに上記積層
方向に沿って連設し、さらに、送風機の羽根車の回転中
心を上下方向に沿わせて配置していた(例えば、特公平
4−54857号参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、化粧パネル
を用いて室内空気導入口を区画している熱交換換気装置
に上述したレイアウトを採用した場合、室内空気導入口
から導入された空気の吸込音が室内空気導入口を通して
室内に響き、静音化を図ることが困難であった。このた
め、化粧パネルを用いた熱交換換気装置においては、送
風機の羽根車の回転中心を上下方向に沿わせた状態で、
水平に配置された熱交換エレメントの当該単位部材積層
方向に連設したものは、実用化されていなかった。
【0007】本発明は上記不具合に鑑みてなされたもの
であり、ケーシングの小型化を図りながら大きい風量お
よび静圧を得るに当たり、騒音を抑制し、しかもメンテ
ナンス性のよい廉価な熱交換換気装置を提供することを
目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1記載の構成は、室内に内部を開放
する開口を下部に備えているとともに、室外空気を室内
に供給するための給気経路と室内空気を室外に排出する
ための排気経路とを内部に区画するケーシングと、単位
部材を多数積層することにより略多角柱状に形成され、
当該単位部材の積層方向が水平に沿う姿勢でケーシング
内に収容されているとともに、上記給気経路と連通する
室外空気流通路および排気経路と連通する室内空気流通
路を、上記積層方向に対して直交する方向に区画する熱
交換エレメントと、ケーシング内にて上記積層方向と直
交する水平方向に、熱交換エレメントに対して対向する
給気側のファン羽根車と、このファン羽根車に対し、概
ね上記積層方向に沿って対向する排気側のファン羽根車
と、各ファン羽根車をそれぞれ駆動する一対のモータ
と、各ファン羽根車を、それらの回転中心がケーシング
内にて垂直に沿うように収容してファン羽根車から吹き
出される空気の吹出口をそれぞれ区画するファンケーシ
ングとを含む送風機と、ケーシングの排気経路に室内の
空気を導入するための室内空気導入口を区画するととも
に、送風機を室内に開放可能に上記開口を覆う化粧パネ
ルとを備えた熱交換換気装置において、上記ケーシング
の排気経路は、排気側のファン羽根車の側部を下方から
上方へ通過する部位を通して、上記室内空気導入口から
上記ファン羽根車へ空気を導くものであり、 上記排気経
路は、排気側のファン羽根車に関し熱交換エレメントの
反対側で室内空気導入口と連通しており、 排気側のファ
ン羽根車は、給気側のファン羽根車よりも熱交換エレメ
ントに近接して配置されており、 上記ファンケーシング
は、各ファン羽根車間の、給気側のファン羽根車寄りに
て熱交換エレメントに水平に対向する部位に、電装品を
開口から室内に開放可能に収容する電装品収容室を区画
しているものであることを特徴とする熱交換換気装置で
ある。
【0009】また、請求項2記載の構成は、請求項1記
載の熱交換換気装置において、上記送風機のファン羽根
車は、少なくとも排気経路に空気流を形成するものがモ
ータの上側に配置されているものである。また、請求項
3記載の構成は、請求項1記載の熱交換換気装置におい
て、上記送風機のファン羽根車は、何れもモータの上側
に配置されているものである。
【0010】また、請求項4記載の構成は、請求項3記
載の熱交換換気装置において、上記モータは、共通の取
付け板を介してファンケーシングに対して着脱可能に取
り付けられているものである
【0011】
【作用】請求項1記載の構成では、室内空気導入口から
ケーシング内に導入された室内の空気は、ファン羽根車
の側部を通って一旦上昇し、その後、ファン羽根車に向
かって下向きに導かれることになる。そして、上記排気
経路が排気側のファン羽根車に関し熱交換エレメントの
反対側で室内空気導入口と連通し、排気側のファン羽根
車が給気側のファン羽根車よりも熱交換エレメントに近
接して配置されているので、室内の空気を吹き出す能力
が向上するとともに、ファンケーシングの空きスペース
に電装品を配置し、しかも、室内からメンテナンスを施
すことができるようになる。また、請求項2記載の構成
では、少なくとも排気経路に空気流を形成するファン羽
根車がモータの上側に配置されているので、ファン羽根
車に向かって下向きに導かれた室内の空気は、モータに
妨げられることなく、ファン羽根車に供給され、加圧さ
れる。また、モータがファン羽根車の下側に配置される
ことになることから、室内空気導入口からファン羽根車
の上方へ至るまでの経路長がモータの分だけ長くなる。
【0012】また、請求項3記載の構成では、各ファン
羽根車が何れもモータの上側に配置されているので、化
粧パネルを開いて開口を開放することにより、各モータ
を室内に開放することができる。加えて、ファンケーシ
ングを一体に形成し、各ファン羽根車を収容することが
できる。また、請求項4記載の構成では、各モータが共
通の取付け板に取り付けられているので、モータをメン
テナンスする際には、一枚の取付け板を取り外すことに
より、両モータを取り外すことが可能になる。
【0013】
【0014】
【実施例】以下、添付図面を参照しつつ、本発明の好ま
しい実施例について詳述する。図1は、本発明の一実施
例における熱交換換気装置の概略構成を示す断面略図で
あり、図2は、図1の熱交換換気装置の概略構成を示す
斜視図であり、図3は、図1の実施例における熱交換換
気装置の要部を示す底面図である。
【0015】先ず、図2を参照して、本実施例に係る熱
交換換気装置は、天井内に埋め込まれる箱型のケーシン
グ10を備えており、このケーシング10内に、二種の
空気を流通させる送風機20と、送風機20によって送
風される各空気の熱交換を行なう熱交換エレメント30
とを内蔵している。上記ケーシング10は、一の側壁1
2に室外空気を内部に導入するための室外空気導入口O
Aと、室内の空気を室外に排出するための排出口EAと
を備えている。また、ケーシング10の下部には、内部
を室内に開放する開口10Aが区画されており、この開
口10Aには、化粧パネル11が取り付けられている。
この化粧パネル11は、室外空気導入口OAから導入さ
れた室外の空気を室内に供給する供給口SAと、室内の
空気を内部に導入して、排出口EAから排出するための
室内空気導入口RAとを区画している。そして、ケーシ
ング10は、その内部に、室外空気導入口OAから導入
された室外の空気を供給口SAに供給するための給気経
路SPと、室内空気導入口RAから導入された室内の空
気を排出口EAから排出するための排気経路EPとを内
部に区画している。本実施例において、上記室外空気導
入口OAと排出口EAは、何れも同一の側壁12に外付
けされたダクト継手13によって区画されている。
【0016】図1を参照して、上記各経路SP、EPを
区画するために、ケーシング10内には、それを図1の
左右に間仕切る仕切り板14が固定されており、図1に
おける右側に熱交換エレメント30を収容するためのエ
レメント収容室C1を区画するとともに、左側に送風機
20を収容するための送風機収容室C2を区画してい
る。仕切り板14には、両収容室C1、C2を連通する
ための一対の通気口14A、14Bが区画されており、
その一方が給気経路SPを、他方が排気経路EPをそれ
ぞれ区画している。
【0017】また、仕切り板14の下端には、化粧パネ
ル11に対向する蓋15が枢支されており、この蓋15
によって、排気経路EPの一部が区画されているととも
に、熱交換エレメント30を上記開口10Aに対し開放
可能に構成している。図2を参照して、上記送風機20
は、ファンケーシング21を備えており、このファンケ
ーシング21によって、上記ケーシング10の給気経路
SPおよび排気経路EPの各一部をそれぞれ区画してい
る。また、送風機20は、ファンケーシング21に装着
される一対の羽根車22と、羽根車22をファンケーシ
ング21に取り付けるための取付け板23と、取付け板
23に着脱可能に取り付けられるモータ24とを備えて
おり、上記羽根車22によって各経路SP、EPを流れ
る空気を圧送している。
【0018】ファンケーシング21は、周知のビーズ成
形法により成形された発泡樹脂成形体である。本実施例
においては、後述するように上記一対の羽根車22が、
何れも同一姿勢に配置されることから、このファンケー
シング21は、両羽根車22、22を収容する一体成形
品で構成されている。ファンケーシング21は、各羽根
車22、22毎に設けられた一対の渦巻室(図示せず)
を備えており、この渦巻室にて加圧された空気を吹き出
す吹出口21Cがそれぞれ形成されている。各吹出口2
1Cは、当該ファンケーシング21の側部に形成されて
いる。
【0019】本実施例において、給気側の吹出口21C
は、熱交換エレメント30の端部側に形成された静圧室
40(図1参照)を介して、室外の空気を熱交換エレメ
ント30に供給するようにしている。他方、排気側の吹
出口21Cは、熱交換エレメント30の積層方向Lの中
央部分に向けて室内の空気を熱交換エレメント30に吹
き出すようにしている。
【0020】本実施例において、各羽根車22、22
は、その回転中心が、熱交換換気装置への装着時におい
て上下に沿っている(図1参照)。また、具体的には図
示していないが、上記ファンケーシング21には、ベル
マウスが嵌め込まれ、このベルマウスから空気が渦巻室
内に導入されるようになっている。給気用のベルマウス
と室外空気導入口OAとを連通するために、ファンケー
シング21には、切欠部21Dが形成されており、排気
用のベルマウスと室内空気導入口RAとを連通するため
に、ファンケーシング21には、切欠21Eと段差(図
示せず)が形成されている。
【0021】本実施例において、上記切欠21Eは、排
気経路EPの、排気側の羽根車22の側部を下方から上
方へ通過する部位(図1のEP1で示す部分)を区画し
ている。そして、化粧パネル11に形成された室内空気
導入口RAは、上記切欠21Eに対して、上下に対向し
ている。換言すれば、本実施例の排気経路EPは、排気
側の羽根車22に関し、熱交換エレメント30の反対側
で室内空気導入口RAと対向している。
【0022】上記羽根車22(図1参照)は、取付け板
23に固定されたモータ24により駆動されるシロッコ
ファンであり、何れも取付け時において、モータ24の
上側に配設されている。本実施例において、各羽根車2
2は、ケーシング10内にて、上記積層方向Lと直交す
る水平方向に対向しており、僅かに排気側の羽根車22
が熱交換エレメント30に近接した状態で、概ね上記積
層方向Lに沿って連設されている。このレイアウトを採
用することにより、ケーシング10の平面における一方
の辺が極端に長くならず、コンパクト化を図ることがで
きるとともに、上述したように、排気側の羽根車22に
関し、熱交換エレメント30の反対側で排気経路EPを
室内空気導入口RAに対向させることができる。
【0023】次に、図2および図3を参照して、本実施
例のファンケーシング21は、羽根車22のモータ24
を駆動するための電装品Eを収容する電装品収容室C3
を区画している。本実施例における電装品収容室C3
は、各ファン羽根車22、22間の、給気側のファン羽
根車22寄りにて熱交換エレメント30に水平に対向す
る部位に区画されている。
【0024】次に、上記取付け板23は、ファンケーシ
ング21の底面形状に沿う形状に形成された一枚板であ
り、ファンケーシング21の下面にビス23A(図3参
照)で固定されている。さらに、この取付け板23に
は、各モータ24が、固定部材24Aを介してビス24
Bにより着脱可能に固定されている。また、取付け板2
3が、ファンケーシング21の底面形状に沿う形状に形
成されていることから、上記電装品収容室C3は、開口
10A(図1参照)に対して、開放されている。換言す
れば、電装品収容室C3は、開口10Aを通して、室内
から電装品Eをメンテナンス可能に区画されている。
【0025】次に、図1および図2を参照して、上記熱
交換エレメント30は、エレメント本体31と、エレメ
ント本体31を保持するための保持フレーム32と、保
持フレーム32に着脱可能に取り付けられたフィルタ材
33とを備えている。上記エレメント本体31は、紙等
の素材で形成された単位部材を多数積層することによ
り、給気経路SPと連通する給気側流通路と、排気経路
EPと連通する排気側流通路とを区画しており、両流通
路を通過する空気の熱を交換するようにしている。本実
施例において、熱交換エレメント30は、上記単位部材
の積層方向Lが、送風機20の各羽根車22、22の連
設方向に沿う水平方向に沿って配置されている。そし
て、各流通路は、上記積層方向Lと直交する方向に沿っ
て形成されている。本実施例においては、給気経路SP
および排気経路EPの各上流側に、対応する羽根車2
2、22が配設され、熱交換エレメント30の各流通路
は、これら羽根車22、22の下流側に設定されてい
る。従って、送風機20の各羽根車22、22は、何れ
も、熱交換エレメント30に対して吹出流を圧送する吹
出型に構成されている。本実施例において、給気側の空
気は、熱交換エレメント30の上側に配置されたフィル
タ33から、排気側の空気は、熱交換エレメント30の
下側に配置されたフィルタ33から、それぞれ熱交換エ
レメント30に吹き出される。
【0026】上記保持フレーム32は、互いに略対称形
に形成された一対の枠材でエレメント本体31を挟持す
ることにより、熱交換エレメント30の外郭を構成する
とともに、エレメント本体31を保持するものである。
また、フィルタ材33は、上記保持フレーム32に挟持
されることにより、エレメント本体31の空気流路を通
過しようとする空気の塵埃を捕集するためのものであ
る。
【0027】図1に示すように、上記熱交換エレメント
30は、各フィルタ部33、33が互いに上下に対向す
るように、45°傾斜した状態でケーシング10のエレ
メント収容室C1内に収容されている。さらに、上述し
たように、本実施例においては、送風機20の各羽根車
22、22が、何れも熱交換エレメント30に対して吹
出流を圧送する吹出型に構成されていることから、各フ
ィルタ33、33は、上記仕切り板14の各通気口14
A、14Bに臨んでいる。
【0028】熱交換エレメント30をケーシング10内
に装着するために、ケーシング10の一方の内側壁(ダ
クト継手13が取り付けられている側壁12の内壁面)
には、熱交換エレメント30の一端面と当接して、これ
を位置決めする位置決め部材41が固定されているとと
もに、他方の内側壁には、上記位置決め部材41に熱交
換エレメント30を弾性的に押し付ける図示しない付勢
機構が設けられている。
【0029】図1に示すように、位置決め部材41の下
面には、止具60が回動可能に取り付けられており、こ
の止具60によって、熱交換エレメント30の下部を受
けることにより、エレメント収容室C1内に収容された
熱交換エレメント30の落止めを図っている。なお、本
実施例では、排気経路EPに室外の空気が逆流するのを
阻止するシャッター50が、ケーシング10内に収容さ
れており(図1参照)、図示しない取付け部材によっ
て、ケーシング10の天板に取り付けられている。
【0030】次に、本実施例の作用について説明する。
以上の構成により、送風機20が運転されて、各モータ
24が作動し、羽根車22を回転させると、給気用の羽
根車22によって、室外の空気は、室外空気導入口OA
からケーシング10内に導入され、さらにケーシング1
0内の空気経路SPを通過し、熱交換エレメント30の
室外空気流通路を経由して、供給口SAから室内に供給
される。これとともに、室内の空気は、排気用の羽根車
22によって、室内空気導入口RAからケーシング10
内に導入され、熱交換エレメント30を通過した後、排
出口EAから室外に排出される。
【0031】この過程において、室内空気導入口RAか
らケーシング10内に導入された室内の空気は、羽根車
22の側部を通って一旦上昇し、その後、羽根車22に
向かって下向きに導かれることになる。換言すれば、本
実施例の構成では、室内空気導入口RAからケーシング
10内に導入された室内の空気が、室内空気導入口RA
から離れた所で羽根車22に吸引されることになる。従
って、羽根車22に吸引される空気の吸込音が室内空気
導入口RA、ひいては室内に伝達しにくくなり、低騒音
化を図ることができるという利点がある。
【0032】また、本実施例の構成では、各羽根車22
がモータ24の上側に配置されているので、羽根車22
に向かって下向きに導かれた室内の空気は、モータ24
に妨げられることなく、羽根車22に供給され、加圧さ
れる。従って、吸込抵抗が少なくなり、その分、低騒音
化に寄与するばかりでなく、圧力損失の抑制にも寄与す
ることができる。
【0033】しかも、モータ24が羽根車22の下側に
配置されることになることから、室内空気導入口RAか
ら羽根車22の上方へ至るまでの経路長LHがモータ2
4の分だけ長くなるので、一層、羽根車22に吸引され
る空気の吸込音が室内空気導入口RAに伝達しにくくな
り、運転時における低騒音化を図ることができるという
利点がある。
【0034】また、本実施例の構成では、各羽根車22
が何れもモータ24の上側に配置されているので、化粧
パネル11を開いて開口10Aを開放することにより、
各モータ24を室内に開放することができる。従って、
本実施例では、送風機20の各モータ24のメンテナン
スも容易になる。加えて、各羽根車22を何れもモータ
24の上側に配置することにより、ファンケーシング2
1を一体に形成し、各羽根車22を収容することができ
るので、部品点数や組立工数を低減でき、製造コストを
抑制することも可能になる。
【0035】さらに、本実施例の構成では、各モータ2
4が共通の取付け板23に取り付けられているので、モ
ータ24をメンテナンスする際には、一枚の取付け板2
3を取り外すことにより、両モータ24を取り外すこと
が可能になる。この結果、作業性が向上するという利点
もある。また、一枚の取付け板23を採用しているの
で、この点からも部品点数や組立工数を低減でき、製造
コストを抑制することも可能になる。
【0036】また、排気経路EPが排気側の羽根車22
に関し熱交換エレメント30の反対側で室内空気導入口
RAと連通し、排気側の羽根車22が給気側の羽根車2
2よりも熱交換エレメント30に近接して配置されてい
るので、室内の空気を吹き出す能力が向上するととも
に、ファンケーシング21の空きスペースに電装品Eを
配置し、しかも、室内からメンテナンスを施すことがで
きるようになる。
【0037】従って、送風機20の能力向上と小型化の
要請とを両立することができるという利点がある。しか
も、室内からメンテナンスを施すことができるようにな
るので、メンテナンス作業も容易に行なうことができ
る。しかも、上述したレイアウト並びに吹出方向を選択
することにより、モータ24の正逆を変更することが可
能になる他、大口径の羽根車22を採用した場合にフィ
レドンフィルタを装着することも可能になる。
【0038】このように、本実施例によれば、ケーシン
グ10の小型化を図りながら大きい風量および静圧を得
るに当たり、騒音を抑制し、しかもメンテナンス性のよ
い廉価な熱交換換気装置を提供することができるという
顕著な効果を奏する。なお、上述した実施例は、本発明
の好ましい具体例を例示したものに過ぎず、本発明は上
記実施例に限定されない。本発明の要旨を変更しない範
囲内で種々の設計変更が可能であることは、云うまでも
ない。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
記載の構成では、室内空気導入口からケーシング内に導
入された室内の空気が、室内空気導入口から離れた所で
ファン羽根車に吸引されることになるので、ファン羽根
車に吸引される空気の吸込音が室内空気導入口に伝達し
にくくなり、低騒音化を図ることができるという利点が
ある。そして、室内の空気を吹き出す能力が向上するば
かりでなく、ファンケーシングの空きスペースに電装品
を配置することになるので、送風機の能力向上と小型化
の要請とを両立することができるという利点がある。し
かも、室内からメンテナンスを施すことができるように
なるので、メンテナンス作業も容易に行なうことができ
る。
【0040】また、請求項2記載の構成では、ファン羽
根車に向かって下向きに導かれた室内の空気が、モータ
に妨げられることなく、ファン羽根車に供給され、加圧
されるので、吸込抵抗が少なくなり、その分、低騒音化
に寄与するばかりでなく、圧力損失の抑制にも寄与する
ことができる。しかも、室内空気導入口からファン羽根
車の上方へ至るまでの経路長がモータの分だけ長くなる
ので、一層、ファン羽根車に吸引される空気の吸込音が
室内空気導入口に伝達しにくくなり、低騒音化を図るこ
とができるという利点がある。
【0041】また、請求項3記載の構成では、化粧パネ
ルを開いて開口を開放することにより、各モータを室内
に開放することができるので、送風機の各モータのメン
テナンスも容易になる。加えて、ファンケーシングを一
体に形成し、各ファン羽根車を収容することができるの
で、部品点数や組立工数を低減でき、製造コストを抑制
することも可能になる。
【0042】また、請求項4記載の構成では、各モータ
をメンテナンスする際には、一枚の取付け板を取り外す
ことにより、両モータを取り外すことが可能になる結
果、作業性が向上するという利点もある。また、一枚の
取付け板を採用しているので、この点からも部品点数や
組立工数を低減でき、製造コストを抑制することも可能
になる。
【0043】
【0044】従って、本発明によれば、ケーシングの小
型化を図りながら大きい風量および静圧を得るに当た
り、騒音を抑制し、しかもメンテナンス性のよい廉価な
熱交換換気装置を提供することができるという顕著な効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における熱交換換気装置の概
略構成を示す断面略図である。
【図2】図1の熱交換換気装置の概略構成を示す斜視図
である。
【図3】図1の実施例における熱交換換気装置の要部を
示す底面図である。
【符号の説明】
10 ケーシング 10A 開口 11 化粧パネル 20 送風機 21 ファンケーシング 21C 吹出口 22 羽根車(ファン羽根車) 23 取付け板 24 モータ 30 熱交換エレメント E 電装品 L 積層方向 C3 電装品収容室 EP 排気経路 EP1 排気経路の部位 SP 給気経路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 7/08 - 7/10

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】室内に内部を開放する開口(10A) を下部に
    備えているとともに、室外空気を室内に供給するための
    給気経路(SP)と室内空気を室外に排出するための排気経
    路(EP)とを内部に区画するケーシング(10)と、 単位部材を多数積層することにより略多角柱状に形成さ
    れ、当該単位部材の積層方向(L) が水平に沿う姿勢でケ
    ーシング(10)内に収容されているとともに、上記給気経
    路(SP)と連通する室外空気流通路および排気経路(EP)と
    連通する室内空気流通路を、上記積層方向(L) に対して
    直交する方向に区画する熱交換エレメント(30)と、 ケーシング(10)内にて上記積層方向(L) と直交する水平
    方向に、熱交換エレメント(30)に対して対向する給気側
    のファン羽根車(22)と、このファン羽根車(22)に対し、
    概ね上記積層方向(L) に沿って対向する排気側のファン
    羽根車(22)と、各ファン羽根車(22)をそれぞれ駆動する
    一対のモータ(24)と、各ファン羽根車(22)を、それらの
    回転中心がケーシング(10)内にて垂直に沿うように収容
    してファン羽根車(22)から吹き出される空気の吹出口(2
    1C) をそれぞれ区画するファンケーシング(10)とを含む
    送風機(20)と、 ケーシング(10)の排気経路(EP)に室内の空気を導入する
    ための室内空気導入口(RA)を区画するとともに、送風機
    (20)を室内に開放可能に上記開口(10A) を覆う化粧パネ
    ル(11)とを備えた熱交換換気装置において、 上記ケーシング(10)の排気経路(EP)は、排気側のファン
    羽根車(22)の側部を下方から上方へ通過する部位(EP1)
    を通して、上記室内空気導入口(RA)から上記ファン羽根
    車(22)へ空気を導くものであり、 上記排気経路(EP)は、排気側のファン羽根車(22)に関し
    熱交換エレメント(30)の反対側で室内空気導入口(RA)と
    連通しており、 排気側のファン羽根車(22)は、給気側のファン羽根車(2
    2)よりも熱交換エレメント(30)に近接して配置されてお
    り、 上記ファンケーシング(10)は、各ファン羽根車(22)間
    の、給気側のファン羽根車(22)寄りにて熱交換エレメン
    ト(30)に水平に対向する部位に、電装品(E) を開 口(10
    A) から室内に開放可能に収容する電装品収容室(C3)を
    区画しているものであ ることを特徴とする熱交換換気装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の熱交換換気装置において、 上記送風機(20)のファン羽根車(22)は、少なくとも排気
    経路(EP)に空気流を形成するものがモータ(24)の上側に
    配置されていることを特徴とする熱交換換気装置
  3. 【請求項3】請求項1記載の熱交換換気装置において、 上記送風機(20)のファン羽根車(22)は、何れもモータ(2
    4)の上側に配置されていることを特徴とする熱交換換気
    装置
  4. 【請求項4】請求項3記載の熱交換換気装置において、 上記モータ(24)は、共通の取付け板(24)を介してファン
    ケーシング(10)に対して着脱可能に取り付けられている
    ことを特徴とする熱交換換気装置
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