WO2020195339A1

WO2020195339A1 - 給気ファン及びルーバー

Info

Publication number: WO2020195339A1
Application number: PCT/JP2020/006139
Authority: WO
Inventors: 雄真安福; 輝顕安西; 万純土居; 美咲佐岡; 田村　博
Original assignee: パナソニックＩｐマネジメント株式会社
Priority date: 2019-03-22
Filing date: 2020-02-17
Publication date: 2020-10-01

Abstract

給気ファン（９０）は、筐体（１）と、筐体（１）の外部から給気するための給気開口（７０）と、筐体（１）内の空気を吹き出す吹出開口（７２）と、ファンユニットと、フィルタ（５）と、ルーバー（２０）と、着脱構造と、を備える。ファンユニットは、給気開口（７０）から吹出開口（７２）へ空気を導く。フィルタ（５）は、給気開口（７０）から給気した空気を浄化する。ルーバー（２０）は、通気開口を有し吹出開口（７２）よりも下流側で吹出開口（７２）から吹き出された空気の風向をガイドする。着脱構造は、ファンユニットとフィルタ（５）とを筐体（１）における同一面（６６）から着脱可能に配置する。

Description

給気ファン及びルーバー

　本発明は、給気ファン及びルーバーに関するものである。

　従来、給気ファンにおけるメンテナンス時、フィルタの着脱を簡易に行うことができるものが知られている（特許文献１）。

　以下、その給気ファンについて図を参照しながら説明する。

　図１２及び図１３に示すように、給気ファンは、第一開口１０２と第二開口１０３と、空気流路１０４と、送風機１０５と、第一フィルタ１０６を備える。第一開口１０２と第二開口１０３は、筐体１０１の厚み方向と直行する方向を向く一面に位置する。空気流路１０４は、筐体１０１内に位置し、第一開口１０２と第二開口１０３を連通させる。送風機１０５は、空気流路１０４内に位置し、第一開口１０２を通じて空気を吸い込み第二開口１０３から吹き出させる。第一フィルタ１０６は、空気流路１０４内のうち第一開口１０２の下流に位置する。また、給気ファンは、筐体の一面の前方に移動自在または着脱自在に装着されて、第二開口１０３から吹き出される空気の流れの方向をガイドする気流ガイド１０７を備える。気流ガイド１０７は、第二フィルタ１０８の抜け落ちを防止するための突出部１０９を有し、気流ガイド１０７を外すことにより、フィルタを着脱可能な構造となっている。

特開２０１９－１８２０４号公報特開２０１６－１３０６０４号公報

　このような従来の給気ファンにおいては、給気開口から給気した空気をフィルタで浄化し、吹出開口から吹き出す構成となっている。このため、粉塵がフィルタに蓄積し、圧力損失の上昇により送風機能の低下が生じ、フィルタの掃除・交換が必要となる。また、モータや羽根車の故障による交換や、通気風路に堆積する粉塵の除去も必要となる。ところが給気ファンの構造が複雑であり、フィルタ、モータ、羽根車における上記の点検行為が煩わしいため、定期メンテナンスが行われる頻度が少なくなり、適切な性能が保てなくなるという課題を有している。

　そこで本発明では、上記従来の課題を解決するものであり、メンテナンス性の良好な給気ファンを提供することを目的とする。

　そして、この目的を達成するために、本発明に係る給気ファンは、筐体と、筐体の外部から給気するための給気開口と、筐体内の空気を吹き出す吹出開口と、給気開口から吹出開口へ空気を導くファンユニットと、給気開口から給気した空気を浄化するフィルタと、通気開口を有し吹出開口よりも下流側で吹出開口から吹き出された空気の風向をガイドするルーバーと、ファンユニットとフィルタとを筐体における同一面から着脱可能に配置する着脱構造と、を備える。これにより所期の目的を達成するものである。

　本発明によれば、ファンユニットとフィルタとを筐体における同一面から着脱可能に配置することにより、メンテナンス時、上流側であるフィルタから下流側の吹出開口までのアクセスが容易となり、メンテナンス性を高めることができる。

図１は、本発明に係る給気ファンの斜視断面図である。図２は、本発明に係る給気ファンの着脱可能を示す概略構成図である。図３は、ファンユニットを示す分解図である。図４は、ルーバー部の第1の例を示す分解図である。図５は、ルーバー部の第２の例を示す分解図である。図６Ａは、逆取付防止構造の構成を示す図である。図６Ｂは、逆取付防止構造の配置を示す図である。図７Ａは、逆取付位置における逆取付防止構造の斜視図である。図７Ｂは、逆取付位置における逆取付防止構造の側面図である。図８は、給気ファンの天井設置状態を示す図である。図９は、点灯部を示す横断面図である。図１０は、点灯部を示す横断面図である。図１１Ａは、点灯部を示す正面図である。図１１Ｂは、点灯部を示す正面図である。図１２は、従来技術のフィルタ除塵装置の構造図である。図１３は、従来技術のフィルタ除塵装置の構造図である。図１４は、従来技術の送風部品近傍を光らせる装置の構造図である。図１５は、従来技術の送風部品近傍を光らせる装置の構造図である。

　以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。また、全図面を通して、同一の部位については同一の符号を付して二度目以降の説明を省略している。

　（実施の形態１）
　まず、図１～４を用いて本発明に係る給気ファン９０の概略構成について説明する。

　給気ファン９０は例えば、建物における室内の天井に設置される。

　給気ファン９０は、図１及び図２に示すように、筐体１と、フィルタ部２と、ファンユニット３と、ルーバー部４とを備えている。

　筐体１は、中空であり、扁平な矩形板状を有している。筐体１は、側面６０と、側面６０に対向する逆側面６１と、側面６０及び逆側面６１に隣接する天面６２と、天面６２に対向する底面６３と、側面６０、天面６２、及び底面６３とに隣接する裏面６４と、裏面６４に対向する正面６５とを備える。また、筐体１は、逆側面６１に天面６２から底面６３まで至る棒状の固定部２９を備える。ここで、給気ファン９０を、天面６２を鉛直上方に向けた配置を正方向配置と称する。また、給気ファン９０を、天面６２を鉛直下方に向けた配置を逆方向配置と称する。

　正面６５は、矩形形状の開口であり、側面６０と逆側面６１とを結ぶ方向を長手方向とする。

　側面６０、逆側面６１、天面６２、底面６３、裏面６４は、それぞれ矩形形状である。側面６０及び逆側面６１においては、正面６５と、裏面６４とを結ぶ方向を長手方向とする。側面６０は、給気開口７０を備えている。また、側面６０と逆側面６１は、吊下げ部（固定部）２８を備える。

　吊下げ部２８は、側面６０及び逆側面６１から筐体１の外部方向に突出する。吊下げ部２８は、天井に接続されたワイヤー等と係止されることにより筐体１を天井から吊るして取り付けることを可能とする。なお、吊下げ部２８は、筐体１を、天面６２及び底面６３のいずれも天井（鉛直上方）に向けて取り付けることが出来る。つまり、側面６０及び逆側面６１から筐体１の外部方向に突出することで、正方向配置と逆方向配置との双方に対応可能である。

　フィルタ部２は、フィルタ５と、フィルタ保持部６と、フィルタフレーム７とを備えている。

　フィルタ５は、例えば矩形形状であり、フィルタ５を通過する空気に含まれる粉塵を分離し蓄積する。フィルタ５は、天面が筐体１の天面６２と、底面が筐体１の底面６３と対向する。フィルタ５は、給気ファン９０内に配置された状態でフィルタ５を通過する風の流れを基準とした際に、上流側に位置する上流面と、下流側に位置する下流面とを備えている。フィルタ５は、把持部８を備えている。

　把持部８は、フィルタ５における正面６５に面する側面と裏面６４に面する側面とに備えられている。把持部８は、フィルタ５に接続された例えば布片であり、フィルタ５を筐体１から引き出す際に利用される。

　フィルタ保持部６は、フィルタ５の天面及び底面と同一サイズで板状の矩形部材である。フィルタ保持部６は、筐体１内部における天面６２と、筐体１内部における底面６３の２カ所に設置される。２つのフィルタ保持部６は、それぞれ天面６２に対し面平行となる平面を有し、平面には、フィルタ５の上流面から下流面までの厚みと同じ間隔をあけてレール９を各２本備える。

　レール９は、フィルタ５の天面及び底面において、フィルタ５の筐体１内部における移動を、裏面６４と正面６５とを結ぶ方向に制限する。

　フィルタフレーム７は、正面６５に対し面平行であり、板形状を有する。フィルタフレーム７は、中央にフィルタ５を挿入するための開口としての挿入口１０を有し、挿入口１０を覆うフィルタカバー１１を備えている。

　フィルタカバー１１は、正面６５に対し面平行であり、板形状を有する。給気ファンの動作時はフィルタカバー１１を設置することにより隙間からの空気の流出を防ぐことができる。またフィルタカバー１１は、正面６５に対し垂直な方向へのフィルタ５の動きを抑制する。

　ファンユニット３は、図３に示すように、ファンケーシング１２と、モータ固定板１３と、モータ１４と、羽根車１５と、正面固定板３０と、制御部１６とを備えている。

　ファンケーシング１２は、所定の厚みを有する中空の平板形状であり、側面視にして略円形状で中心から外周に向かうにつれて徐々に半径を拡大する渦巻状のスクロールを備える。ファンケーシング１２は、吸込開口７１と、吹出開口７２とを備える。

　吸込開口７１は、スクロールの側面に設けられ、ファンユニット３を筐体１の内部に固定した際に、天面６２に面する。

　吹出開口７２は、スクロールにおける外周側端部に開口として設けられ、ファンユニット３を筐体１の内部に固定した際に、正面６５に対向する。

　モータ固定板１３は、モータ１４を所定の位置に配置するための土台として、ファンケーシング１２における底面６３側、すなわち吸込開口７１の対向面に設置されている。

　モータ１４は、通電により回転する回転軸１７を備えており、回転軸１７はファンケーシング１２における底面６３側から内部空間に向けて、天面６２方向に突出している。モータ１４は、モータ固定板１３における底面６３側に設置されている。

　羽根車１５は、ファンケーシング１２の内部空間にて回転軸１７に接続され、回転軸１７の回転により送風を行う。羽根車１５は、低騒音且つ高静圧であるシロッコファンが望ましい。

　正面固定板３０は、天面視にしてＬ字形状を有し、Ｌ字形状における一側面がファンユニット３における、筐体１の正面６５に対向する位置に設けられる。また、Ｌ字形状において一側面に隣接する他側面は、筐体１の逆側面６１に平行に配置される。正面固定板３０は、一側面に開口を備え、上述したファンケーシング１２の吹出開口７２が接続される。Ｌ字形状における一側面は、フィルタフレーム７及びフィルタカバー１１と面平行に配置され、これらの面が同一面６６を形成する。

　同一面６６は、言い換えると、フィルタフレーム７と、フィルタカバー１１と、Ｌ字形状における一側面とにより構成される。なお、厳密には、図面に表された同一面６６には凹凸が存在するが、これら凹凸が存在していても、フィルタ部２やファンユニット３の着脱という処理に対しては一つの平面とみなすことができるため、同一面と定義している。言い換えると、同一面６６は、正確な面（平面）である必要はなく、作業方向として同一である面であればよい。

　制御部１６は、板状であり内部にモータ１４を制御するための制御基板を格納する。制御部１６は、正面固定板３０の他側面に固定され、回転軸１７の回転を制御する。制御部１６は、ファンユニット３と共に筐体１に着脱可能である。ただし、制御部１６は、ファンユニット３と別体として設けても良く、つまりファンユニット３と、制御部１６とを個別に独立して筐体１から着脱可能としてもよい。

　ルーバー部４は、図４に示すように、アジャスタ１９と、ルーバー２０とを備えている。ただし、本実施の形態においては定義上、アジャスタ１９は筐体１に属するものとする。

　アジャスタ１９は、外周壁２１と、接触面２２とを備える。

　外周壁２１は、中空の直方体形状である。外周壁２１は、筐体１の正面６５を通して筐体１に取り付けられ、外周壁２１の外周面は、側面６０と、逆側面６１と、天面６２と、底面６３とに囲まれる壁面に内接する。外周壁２１は、筐体１内部を正面６５に垂直な方向へスライドさせることが出来る。外周壁２１は、側面６０に接する面が側面６０に、逆側面６１に接する面が逆側面６１に、ねじにより固定されており、ねじを外すことによって、筐体１から取り外すことが出来る。つまり、アジャスタ１９は筐体１に着脱可能である。また、外周壁２１と筐体１のねじによる固定位置は正面６５に垂直な方向で可変である。アジャスタ１９は、正面６５を通して筐体１へ取り付ける際の上下の向きを問わない。上記に示したアジャスタ１９と筐体１との位置が可変でスライド可能な着脱の構造をルーバー取付構造と称する。ルーバー取付構造によって、給気ファン９０の設置後の位置調整が可能となるため、施工難易度を低減する効果を有している。なお、アジャスタ１９は筐体１と一体にし、ルーバー取付構造を取り去ってもよく、その場合、給気ファン９０の部品構成が簡素化されるという利点を有している。

　接触面２２は、外周壁２１の下流側端部に、外周壁２１内を流れる空気の方向に対し垂直であり且つ外周壁２１の外側に向けて立ち上がるリブとして設けられる。接触面２２は、ルーバー２０に固定される。

　ルーバー２０は、支持壁２７と、上面２３と、下面２４と、右面２５と、左面２６と、通気開口７３と、を備えている。

　支持壁２７は、矩形形状を有する枠体であり、アジャスタ１９より流れる空気に対し平行に立ち上がり、接触面２２に固定される。

　上面２３は、下流端の一辺を支持壁２７（枠体）の上辺に接続される。上面２３の上流端の一辺は枠体の内周方向に延設され、枠体よりも上流側、つまりアジャスタ１９方向に傾斜して配置される。言い換えると、上面２３は、枠体の上辺から下辺に向かって延設され、矢印Ａの方向に傾斜している。

　下面２４は、下流端の一辺を枠体の下辺に接続される。下面２４の上流端の一辺は枠体の内周方向に延設され、枠体よりも上流側に傾斜して配置される。言い換えると、下面２４は、枠体の下辺から上辺に向かって延設され、矢印Ａの方向に傾斜している。ただし、下面２４の上流端の一辺は、上面２３の上流端の一辺よりも下流側に位置する。

　右面２５及び左面２６は、下流端の一辺を枠体の側辺に接続され、側辺から上流方向に向かうにつれて、枠体の内周方向に傾斜して延設される。そして右面２５及び左面２６は、上面２３及び下面２４の側辺と接続する。ここで側辺とは、上面２３及び下面２４における上流端の一辺の端部及び下流端の一辺の端部に接続する辺である。なお、上面、下面、右面、左面との表現は、図４の表示を基準にして示した位置に基づくものであり、実際のルーバー２０の配置に対するものではない。また、アジャスタ１９は、上述のように筐体１へ取り付ける際の上下の向きを問わない。このため、ルーバー２０の方向も上下の向きを問わない。よって、ルーバー２０の取り付け時には、上面が鉛直下方に位置し、右面が左側に位置することもある。

　通気開口７３は、上面２３の上流端の一辺と、下面２４の上流端の一辺と、右面２５と、左面２６とに囲まれて形成される開口であり、矩形形状を有する。通気開口７３は、天面６２に平行な方向、言い換えると右面２５と左面２６とを結ぶ方向が長手方向である。

　ルーバー２０は、上面２３と、下面２４と、右面２５と、左面２６とによって形成されるルーバーの形状により、通気開口７３を通過する空気の風向をガイドする。つまり、上述の構成により、通気開口７３を通過する空気は、上面２３の下流側の面に沿って、上面２３の下流端の一辺の方向、図４で示すところの上方に向かってガイドされる。さらに、通気開口７３を通過する空気は、右面２５及び左面２６にガイドされ、通気開口７３から左右に広がる方向にガイドされる。また、ルーバー２０は同一面６６と面平行に配置される。ここでルーバー２０の面とは、支持壁２７が形成する内部空間の開口面を指す。

　なお、図５に示されるように、ルーバー部４は、ルーバー係止構造４０を備えてもよい。ルーバー係止構造４０を用いてルーバー２０と筐体１（アジャスタ１９）とが係止されることで、接触面２２は、ルーバー２０と接触する。

　ルーバー係止構造４０は、筐体側係止具４２と、ルーバー側係止具４１とを備える。

　筐体側係止具４２は、アジャスタ１９における外周壁２１の内側面に取り付けられる。

　ルーバー側係止具４１は、ルーバー２０の側辺から上流側に向け、つまりアジャスタ１９に向けて、筐体側係止具４２と対応する位置に配置される。例えば、ルーバー側係止具４１は、右面２５、左面２６の上流側の面に配置される。

　ルーバー係止構造４０は、ルーバー側係止具４１と筐体側係止具４２が係合することで両者の固定が可能となる。つまり、ルーバー係止構造４０によって、ルーバー２０はアジャスタ１９に着脱可能に取り付けられる。また、図５に示すルーバー係止構造４０は、ルーバー２０の高さ方向、つまり底面６３から天面６２の方向を二等分する面上に、左右一対ずつ配置している。これにより、アジャスタ１９及び筐体１の上下の向きを問わず、筐体側係止具４２と、ルーバー側係止具４１が係止可能である。言い換えると、ルーバー係止構造４０に関しては、筐体１の取り付け方向が、正方向配置、及び逆方向配置のいずれにも対応して、ルーバー２０の上面が鉛直上方に位置した状態、または、ルーバー２０の上面が鉛直下方に位置した状態で着脱可能となる。ここで、図５に示すルーバー係止構造４０の配置や数量は一例であって、例えばルーバー係止構造４０の配置を、高さ方向にルーバー２０を二等分する面に対して面対称となる位置とすれば同様の効果が得られる。

　さらにルーバー２０は、図６Ａ、図６Ｂ、図７Ａ及び図７Ｂに示す逆取付防止構造５０を備えてもよい。図６Ａは、逆取付防止構造５０の構成を示す斜視図であり、図６Ｂはルーバー２０を背面から見た場合の逆取付防止構造５０の配置図である。図７Ａは、逆取付位置における逆取付防止構造５０の斜視図であり、図７Ｂは、逆取付位置における逆取付防止構造５０を側面から見た分解図である。

　逆取付防止構造５０は、スライド部５１と、保持ベース５７と、保持枠５５と、を備える。

　スライド部５１は、スライド本体５３と、スライド凹部５２と、スライド端面５９と、スライド凸部５４とを備える。

　スライド本体５３は、直方体形状を備える。なお、スライド本体５３は、直方体形状ではあるが、設計の都合上部分的に切削された部位も存在する。よって厳密な直方体形状ではなく、略直方体形状としてもよい。

　スライド凹部５２は、ルーバー部４の設置状態でスライド本体５３の両側面を鉛直上下方向に、スライド本体５３の中央に向かって矩形形状に切り抜いた部位である。

　スライド端面５９は、正規取付位置においてスライド本体５３の上面を、逆取付位置においてスライド本体５３の下面を示す。なお、正規取付位置、逆取付位置については後述する。

　スライド凸部５４は、スライド端面５９から鉛直方向にそり立った突起形状を有する。

　保持ベース５７は、ルーバー部４の上面２３における上流側（背面側）に設けられ、鉛直方向に対して傾斜を有する上面２３に対して保持枠５５を鉛直方向に配置するために、上面２３の傾斜を矯正する土台である。

　保持枠５５は、保持ベース５７から鉛直方向にそり立った二本の直方体形状を有するガイドであり、二本の直方体形状における向かい合う面には突起形状の保持端部５６を有している。スライド部５１が図６Ａに示す位置、つまりスライド端面５９が保持端部５６から最も離れた正規取付位置、言い換えるとスライド部５１が保持ベース５７と接触した正規取付位置において、保持端部５６の先端（上端）は、保持枠５５の先端（上端）、つまりスライド凸部５４の先端（上端）よりも上方に位置する。

　スライド部５１は、保持枠５５を構成する二本のガイドの間に挿入され、保持枠５５がスライド凹部５２にはまり込むことで、スライド部５１の水平方向への移動が制限され、鉛直方向への移動のみが可能となる。また、スライド部５１は、図７Ａで示すように上下方向が逆となったときに、自重によりガイドに沿って鉛直下向きにスライドし、スライド端面５９と保持端部５６が接触して停止する。つまり、スライド部５１は、保持端部５６と保持ベース５７の間を自重によってスライド可能に保持される。なお、スライド端面５９と保持端部５６が接触して停止する位置をスライド部５１の逆取付位置と称す。逆取付位置においては、スライド凸部５４の先端（下端）は保持枠５５の先端（下端）よりも下方に位置する。

　図７Ａ及び図７Ｂに、逆取付位置における逆取付防止構造５０の機能例を示す。前述の通り、逆取付位置において、スライド部５１は自重により鉛直下向きにスライドし、スライド端面５９と保持端部５６が接触して停止する。その際、スライド凸部５４は、保持枠５５の高さから突出した状態となる。そして、逆取付位置においてルーバー２０をアジャスタ１９に取り付ける際、スライド凸部５４が係止阻害部５８として機能する鉛直下方の接触面２２と干渉する。なお、正規取付位置においては、スライド部５１は保持ベース５７と接触して停止し、スライド凸部５４は、保持枠５５の高さに収まる。このため、正規取付位置においてルーバー２０をアジャスタ１９に取り付ける際、スライド凸部５４と係止阻害部５８として機能する鉛直上方の接触面２２との干渉がなく、ルーバー２０のアジャスタ１９への取り付けが可能となる。つまり、ルーバー２０の上面が鉛直上方に位置した状態ではルーバー２０をアジャスタ１９に取付け可能であり、反対に、ルーバー２０の上面が鉛直下方に位置した状態ではルーバー２０をアジャスタ１９に取付けができない。これにより、ルーバー２０の逆取付けを防止することが可能となり、ルーバー２０のガイドする風向に指向性がある場合などに、ルーバー２０の誤取付防止に有効である。

　上記により、アジャスタ１９は、筐体１への固定位置が可変であるため、結果として、ルーバー２０は、筐体１との距離を可変に取り付け可能である。同様に、アジャスタ１９は、筐体１へ取り付ける時の上下の向きを問わないため、ルーバー２０は、上下自在に取り付け可能である。さらに、アジャスタ１９が筐体１と一体構成である場合でも、上述のルーバー係止構造４０の配置によって、アジャスタ１９の上下の向きを問わず、アジャスタ１９に対してルーバー２０を取り付け可能である。なお、ルーバー２０が風向に指向性を有する場合等には、逆取付防止構造５０によって、ルーバー２０の上面が鉛直上方に位置した状態でのみ、ルーバー２０のアジャスタ１９への着脱が可能となる。

　また、上記構成を有するフィルタ部２（フィルタ５）、ファンユニット３、制御部１６、及びルーバー２０は、筐体１に対して着脱可能に設けられている。つまり、図２に示すように、フィルタ５は、フィルタフレーム７を構成する挿入口１０より、レール９に沿って摺動させて挿入することにより、筐体１に着脱可能である。また、ファンユニット３は、同一面６６に設けられた、挿入口１０に隣接する開口から挿入し、筐体１の内部にフィルタ５とは独立して着脱可能である。また、制御部１６は、ファンユニット３に固定されているため、ファンユニット３の着脱に併せて着脱可能である。挿入されたファンユニット３は、固定部２９に固定可能である。特に、ファンユニット３とフィルタ５と制御部１６とを筐体１における同一面６６から着脱可能に配置できる構造を着脱構造と称する。

　ルーバー２０は、上述したルーバー取付構造により、同一面６６と面平行に、しかも筐体１との距離を可変に着脱可能である。ルーバー取付構造に基づいてルーバー２０を筐体１に装着すると、同一面６６と、ルーバー２０と、側面６０と、逆側面６１と、天面６２と、底面６３とに囲まれる正圧空間８０が形成される。つまり、給気ファン９０は、正圧空間８０を備える。

　正圧空間８０は、断面積が、吹出開口７２の開口面積より大きい。ここで断面積とは、正圧空間８０における、吹出開口７２から噴出する空気の流れに対して垂直方向の断面の面積である。また図１に示すように、通気開口７３を構成する長辺の長さＸは、吹出開口７２における通気開口７３の長辺に平行な方向の距離Ｙよりも長い。距離Ｙは、通気開口７３の長辺に平行な直線上に位置する吹出開口７２の二つの端部間の距離である。

　さらにルーバー２０は、点灯部７４及び点灯制御部７５を備えてもよい。

　従来、空気調和機の動作時、発光するＬＥＤランプの光の色の違いで空気調和機の運転状態を知らせるものが知られている（特許文献２）。

　以下、その空気調和機について図を参照しながら説明する。

　図１４及び図１５に示すように、空気調和機は、横長の直方体形状をした本体ユニット２０１と、１対のファンユニット２０２、２０３と、メインフレーム２０４と、前面パネル２０５と、吸込グリル２０６と、を有する。１対のファンユニット２０２、２０３は、本体ユニット２０１の左右両側に設けられている。メインフレーム２０４は、本体ユニット２０１の外郭に位置し、前面側と天面を覆う。前面パネル２０５は、メインフレーム２０４の前面を覆う。吸込みグリル２０６は、前面パネル２０５の前面に着脱可能に取り付けられている。本体ユニット２０１内には、室内空気を吸い込んで吹き出す送風ファン２０７と、熱交換を行う冷媒２０８と、送風ファン２０７と冷媒２０８を支えるケーシング２０９が設けられている。ケーシング２０９内には、室内空気を吸い込む吸込口２１０と、吸い込んだ空気を吹き出す吹出口２１１と、吸込口２１０と吹出口２１１を連通させる送風路２１２が設けられている。吸込グリル２０６の底面には、発光するＬＥＤランプの光の色の違いで運転状態を知らせる表示部２１３が設けられている。吸込グリル２０６の下部には、前面パネル２０５の長手方向の幅に合わせた飾り板２１４が設けられている。そして、上端が吸込グリル２０６よりも背面側に位置し、下方に向けて徐々に前面側に傾斜する傾斜面２１５が設けられている。表示部２１３は、運転ランプは緑、タイマーランプは橙、ハイパワーランプは黄色等、発光される光の色の違いで運転状態を知らせる。そして表示部２１３が発光した光は傾斜面２１５で反射され、遠くからでも発光された光の色を確認することができ、運転状態を認識可能であるとしている。

　ところで、上記従来の発光構造は、詳細な動作の違いを表現するためには、十分に視認性がよいとは言えない。例えば表示部は運転状態を色により表現しているが、風量を発光により示すには表現が乏しく、使用者が直感で風量を認識することは困難である。

　そこで本実施の形態は、吹き出す空気の風量を容易に把握することが可能なルーバー等を提供する。

　本実施の形態に係るルーバーは、通気開口を有しファンユニットが吹き出した空気を通気開口から放出することで空気の風向をガイドするルーバーであって、通気開口の近傍で点灯する点灯部と、ファンユニットが吹き出す空気の風量に基づいて点灯部の点灯を制御する点灯制御部と、を備えたものであり、これにより、所期の目的を達成するものである。

　本実施の形態によれば、ルーバーが、ファンユニットが吹き出す空気の風量に基づいて点灯部が通気開口の長手方向に沿って点灯する範囲を変更するため、使用者はファンユニットが吹き出す空気の風量を容易に把握することができる。

　図９及び図１０は点灯部７４の取付位置を示す、ルーバー２０の横断面図である。

　点灯部７４は、例えばＬＥＤライトであり、通気開口７３の近傍で点灯し、通気開口７３の長手方向に沿って配置される。点灯部７４は、給気ファン９０における空気の吹出方向から直視可能な位置（または視認可能な位置）に設ける。ここで、直視可能な位置とは、図９に示すように、通気開口７３の長手方向の一辺を形成する上面２３における、通気開口７３の下流側表面、つまり破線で示す上面直視可能設置範囲７６が該当する。また、直視可能な位置として、下面２４における通気開口７３の下流側表面、つまり下面直視可能設置範囲７７が該当する。

　また、点灯部７４は、給気ファン９０における空気の吹出方向から直視不可能な位置に設けてもよい。直視不可能な位置に設けた点灯部７４は、発光するＬＥＤライトの光を所定の部位（例えば、直視可能な部位）に反射させることで、給気ファン９０における空気の吹出方向から間接的に確認可能とする。ここで、直視不可能な位置とは、図１０に示すように、通気開口７３の長手方向の一辺を形成する下面２４における通気開口７３の上流側表面、つまり破線で示す下面直視不可能設置範囲７８の位置を示す。下面直視不可能設置範囲７８に設けた点灯部７４の光は、所定の部位である上面２３における通気開口７３の下流側表面、つまり破線で示した反射部７９に反射させることで、ＬＥＤライトの光を給気ファン９０における空気の吹出方向から間接的に確認可能とする。なお、図１０における矢印８２は、光の経路を示す。

　点灯制御部７５は、点灯部７４の点灯を制御する。図１１Ａ及び図１１Ｂは点灯部７４の点灯範囲を示すルーバー２０の正面図である。点灯制御部７５は、制御部１６で代用可能である。点灯制御部７５は、図１１Ａ及び図１１Ｂに示すように、ファンユニット３が吹き出す空気の風量に基づき、点灯部７４が点灯する通気開口７３の長手方向の範囲を変更する。点灯制御部７５は、ファンユニット３が吹き出す空気の風量が小さい小風量の場合には、通気開口７３の長手方向に設けられた点灯部７４の点灯範囲の一部（ここでは中心線上にある中央の点灯部７４）のみを点灯さる。また、ファンユニット３が吹き出す空気の風量が大きい大風量の場合には、通気開口７３の長手方向に設けられた点灯部７４の点灯範囲の一部よりも広く点灯させる。なお、大風量とは、例えばファンユニット３の最大風量であり、この場合、点灯部７４は、全てのＬＥＤライトを点灯し、すなわち通気開口７３の一端から他端までの範囲が点灯する。また、点灯制御部７５は、ファンユニット３が吹き出す空気の風量が小風量よりも大きく大風量よりも小さい中風量の場合には、通気開口７３の長手方向に設けられた点灯部７４の点灯範囲の上記一部よりも広く、大風量時の点灯範囲よりも狭く点灯する。つまり、点灯制御部７５は、ファンユニット３が吹き出す空気の風量の増加に伴って、中央から両端部に向かって等量に点灯部の点灯範囲を拡大する。ここで等量とは、中央を起点に左右どちらの方向に対しても点灯範囲が等しい長さであることを示し、矢印８１に示すように風量の増加に対して点灯範囲を中央から両端部に向かって左右等しい長さで拡大する。

　なお、点灯制御部７５は、制御部１６とは独立してルーバー２０の背面に設けても良く、その場合、ルーバー２０に設けた点灯制御部７５は、制御部１６から風量を示す信号を受信し、点灯部７４の点灯を制御する。また、点灯制御部７５は、ファンユニット３の送風が停止した場合には、点灯部７４を消灯する。

　上記によって構成された給気ファン９０は、図１に示すように、筐体１内における給気開口７０からファンユニット３を介して吸込開口７１まで連通させる空気風路１８を備える。

　以上が、給気ファン９０の概略構成である。

　次に、図８を用いて、給気ファン９０の施工手順について説明する。

　給気ファン９０は、図８に示すように、室内の天井の隅に取り付けるのが好ましく、通気開口７３は室内中心に向かうように配置する。筐体１は、室内の壁及び化粧壁６７で覆うことで、筐体１の外観が覆い隠され、化粧板としてのルーバー２０のみが室内に露出される。ただし、筐体１の正面６５には、室内へ給気を行うための通気開口７３を有するルーバー２０を取り付けるため、正面６５に面する化粧壁６７には正面６５と同形状の穴が設けられている。

　筐体１は、ワイヤー等を用いて吊下げ部２８により天井から吊るす。筐体１は、天面６２及び底面６３のいずれも天井に向けて取り付けることが出来る。つまり筐体１は、通気開口７３の向きによって決まる給気開口７０の向きを、正面６５に対し左右どちらに配置した状態でも天井に設置することが出来る。つまり、図１に示した給気ファン９０を上下そのままの状態で室内に取り付けたものが、図８の左に示した給気ファン９０であり、上下を逆にした状態で室内に取り付けたものが、図８の右に示した給気ファン９０である。言い換えると、給気ファン９０を、天面６２を鉛直上方に向けた状態で取り付けた正方向配置が図８の左であり、給気ファン９０を、天面６２を鉛直下方に向けた状態で取り付けた逆方向配置が図８の右である。

　また、アジャスタ１９は、筐体１への取り付け時の上下の向きは問わない。つまりルーバー２０は、逆取付防止構造５０を設けなければ、筐体１の上下の向きに影響を受けず、正面６５を通して上下自在に筐体１へ取り付けることが出来る。このような構造とすることで設置環境に合わせ、筐体１における給気開口７０の向きを施行者が決めることができるため、ダクト配管方向を意識することが無く、施工性が良好となる。

　給気ファンは室内の空気の循環に利用されている。これを室外空気からの吸込みに利用した場合、空気の循環が発生しないよう、開口を側面に設けることで給気効率を高めることができるが、室内の所定の位置に設けられ室外と接続された開口と、給気ファンの側面との間でダクト接続が必要になる。ただし、ダクト接続の距離はその意匠性や性能等の面で短い方がよい。

　本実施の形態によれば、筐体を上下両取付に対応可能とすることで、左右どちらの面からの給気にも対応できる給気ファンを提供することができる。したがって、左側側面に開口を設けた機種と、右側側面に開口を設けた機種との２種類のラインナップの提供を回避できる。

　アジャスタ１９は、上述のルーバー取付構造により筐体１内で正面６５に対して垂直な方向に移動することができ、また筐体１からの固定距離は可変である。つまりルーバー２０は筐体１との距離を可変に設置可能である。筐体１を化粧壁６７で覆う際、正面６５と化粧壁６７の間に隙間が生じる。これに対して、距離を可変とするルーバー取付構造は、給気ファン９０から空気が流出するのを防ぎ、且つ化粧壁６７とルーバー２０の位置を合わせることを容易にする。そのため施工時、筐体１と化粧壁６７の位置調整を行う必要が無くなり、施工性が簡便となる。

　次に、給気ファン９０の動作について説明する。

　図８に示した設置状態において、モータ１４に通電を行うと、回転軸１７の回転に連動して羽根車１５が回転する。

　羽根車１５の回転により、給気ファン９０は、外部から給気開口７０を介して筐体１内に給気し、空気風路１８に設置されたフィルタ５を通過する。この時、フィルタ５は空気中の粉塵を分離し蓄積するため、給気した空気は浄化される。

　ファンユニット３は、フィルタ５により浄化された空気を吸込開口７１から吹出開口７２へ導く。

　吹出開口７２より吹き出された空気は正圧空間８０で正圧化され、通気開口７３より均一な風量となり送出される。この時、ルーバー２０により風向がガイドされる。

　給気ファン９０が上述の給気動作を所定の期間行うと、フィルタ５は、空気中に含まれる粉塵を分離し蓄積するため、性能を維持し続けることが出来ず、定期的に交換が必要となる。

　そこで使用者は、室内側より正面６５に向き合い、正面６５に取り付けられたルーバー２０を外すことで、同一面６６を容易に露出させることができる。次に、同一面６６からフィルタカバー１１を外してからフィルタ５に備えられた把持部８を掴み、フィルタ５を手前にスライドさせて引き抜くことで、同一面６６から取り外す。

　取り外したフィルタ５は、清掃を行い、または、別途新しいフィルタを挿入口１０より逆の手順で筐体１へ取り付ける。そして、フィルタカバー１１と、ルーバー２０を元の位置へ取り付けることで、給気ファン９０が稼働可能な状態となり、フィルタ５のメンテナンスが完了する。

　また、ファンユニット３は、通気風路の清掃のため、定期的な点検が必要となる。また、モータ１４や羽根車１５や制御部１６の故障時には、交換などが必要になる。

　この際には、フィルタ５の交換時と同様に、使用者は、室内側より正面６５に取り付けられたルーバー２０を外し、同一面６６を臨む。ファンユニット３はフィルタフレーム７と筐体１内部に取り付けられた固定部２９とにねじで固定されており、筐体１内部の所定の位置に設置されている。よって、このねじを外し、ファンユニット３を正面６５から手前にスライドさせて引き抜き、同一面６６から取り外す。ファンユニット３の清掃や点検後、あるいは筐体１の内部の清掃後、ファンユニット３を元の位置へ取り付けることで給気ファン９０が稼働可能な状態となり、ファンユニット３のメンテナンスが完了する。

　また、制御部１６はファンユニット３と一体化して設けられているため、制御部１６も同一面６６から簡易に着脱可能である。

　以上により給気ファン９０は、化粧壁６７に覆われていても、正面６５方向からのみでメンテナンスを行うことが出来る。つまり、ファンユニット３と、フィルタ５と制御部１６とを同一面から着脱可能としているため、メンテナンス時、上流側であるフィルタ５から下流側の吹出開口７２までのアクセスが容易となり、メンテナンス性が高い給気ファン９０とすることができる。

　また、吹出開口７２の開口面積は正圧空間８０の断面積と比べ小さい構成としたため、フィルタ５では集塵しきれない粉塵は、空気が拡散する吹出開口７２より外部の正圧空間８０に堆積しやすくなる。このためファンケーシング１２における清掃対象は吹出開口７２近辺に限定されるので、清掃範囲が狭く、簡易に行うことができる。

　点灯部７４を、上面直視可能設置範囲７６、下面直視可能設置範囲７７に設置することにより、室内に露出する。室内に露出した点灯部７４は、室内側に向け直接発光する光を照射するため、使用者は露出した点灯部７４を、室内における給気ファンから近くの位置でも遠くの位置でも確認することが可能となる。

　また、点灯部７４を下面直視不可能設置範囲７８に設置し、上述したルーバー２０の形状により、上面２３における反射部７９に斜めから照射され、反射させる。これにより、斜めから反射された光は照射範囲が広がり、室内側から視認できる範囲が広がる。使用者は、室内における給気ファンから近くの位置でも遠くの位置でも風量を確認することが可能となり、すなわち視認性が良好となる。また、間接光による柔らかい光により、自然な風の流れを使用者に想起させることができる。

　点灯制御部７５は、ファンユニット３が吹き出す空気の風量が小さい小風量の場合には中央の一部のみを点灯する。そして、ファンユニット３が吹き出す空気の風量の増加に伴って中央から両端部に向かって等量に点灯部７４の点灯範囲を拡大する。これにより、使用者は、点灯部７４が発光する光を視認することによりファンユニットが吹き出す空気の風量を直感的に把握することが可能となる。

　本発明に係る給気ファンは、筐体における同一面から目的の個所のみにアクセス可能となるので、メンテナンス時、上流側であるフィルタから下流側の室内吹き出し口全てへのアクセスが容易なため使用者のメンテナンスの良好な給気ファン等として有効である。

　１、１０１　　筐体
　２　　フィルタ部
　３、２０２　　ファンユニット
　４　　ルーバー部
　５　　フィルタ
　６　　フィルタ保持部
　７　　フィルタフレーム
　８　　把持部
　９　　レール
　１０　　挿入口
　１１　　フィルタカバー
　１２　　ファンケーシング
　１３　　モータ固定板
　１４　　モータ
　１５　　羽根車
　１６　　制御部
　１７　　回転軸
　１８　　空気風路
　１９　　アジャスタ
　２０　　ルーバー
　２１　　外周壁
　２２　　接触面
　２３　　上面
　２４　　下面
　２５　　右面
　２６　　左面
　２７　　支持壁
　２８　　吊下げ部
　２９　　固定部
　３０　　正面固定板
　４０　　ルーバー係止構造
　４１　　ルーバー側係止具
　４２　　筐体側係止具
　５０　　逆取付防止構造
　５１　　スライド部
　５２　　スライド凹部
　５３　　スライド本体
　５４　　スライド凸部
　５５　　保持枠
　５６　　保持端部
　５７　　保持ベース
　５８　　係止阻害部
　５９　　スライド端面
　６０　　側面
　６１　　逆側面
　６２　　天面
　６３　　底面
　６４　　裏面
　６５　　正面
　６６　　同一面
　６７　　化粧壁
　７０　　給気開口
　７１　　吸込開口
　７２　　吹出開口
　７３　　通気開口
　７４　　点灯部
　７５　　点灯制御部
　７６　　上面直視可能設置範囲
　７７　　下面直視可能設置範囲
　７８　　下面直視不可能設置範囲
　７９　　反射部
　８０　　正圧空間
　８１、８２、Ａ　　矢印
　９０　　給気ファン

Claims

筐体と、
前記筐体の外部から給気するための給気開口と、
前記筐体内の空気を吹き出す吹出開口と、
前記給気開口から前記吹出開口へ空気を導くファンユニットと、
前記給気開口から給気した空気を浄化するフィルタと、
通気開口を有し前記吹出開口よりも下流側で前記吹出開口から吹き出された空気の風向をガイドするルーバーと、
前記ファンユニットと前記フィルタとを前記筐体における同一面から着脱可能に配置する着脱構造と、を備えた給気ファン。
前記吹出開口は、
　前記同一面に設けられた請求項１記載の給気ファン。
前記ファンユニットの動作を制御する制御部を備え、
前記着脱構造は、
　前記制御部も前記同一面から着脱可能に配置する請求項１または２に記載の給気ファン。
前記制御部は、
　前記ファンユニットと一体化して設けられ、
前記着脱構造は、
　前記ファンユニット及び前記制御部を一体化した状態で着脱可能である請求項３記載の給気ファン。
前記制御部は、
　前記ファンユニットと別体として設けられ、
前記着脱構造は、
　前記ファンユニットと前記制御部とを個別に独立して着脱可能である請求項３記載の給気ファン。
前記ルーバーは、
　前記同一面と面平行に配置され、
前記同一面と前記ルーバーとの間に、前記吹出開口から吹き出された空気を正圧化するための正圧空間を備えた請求項２記載の給気ファン。
前記正圧空間は、
　上流から下流への空気の流れに対する垂直断面の断面積が、前記吹出開口の開口面積よりも大きい請求項６記載の給気ファン。
前記通気開口は、
　前記通気開口を構成する長辺の長さが、前記長辺に平行な直線上に位置する前記吹出開口の二つの端部間の距離よりも長い請求項６記載の給気ファン。
前記給気開口は、
　前記筐体における側面に配置され、
前記筐体は、
　前記側面に隣接する天面、及び前記天面に対向する底面のいずれも鉛直上方に向けて取り付け可能な固定部を備えた請求項１から８のいずれか１項に記載の給気ファン。
前記筐体は、
　前記ルーバーを上下自在に取り付け可能なルーバー取付構造を備えた請求項１から９のいずれか１項に記載の給気ファン。
前記ルーバー取付構造は、
　前記ルーバーと前記筐体との距離を可変に前記筐体と前記ルーバーとを固定可能な請求項１０記載の給気ファン。
前記筐体は、
　所定の面を鉛直上方に配置する正方向配置と前記所定の面を鉛直下方に配置する逆方向配置とに配置可能である請求項９または１０に記載の給気ファン。
前記正方向配置及び前記逆方向配置のいずれにも対応して前記筐体と前記ルーバーとを係止するルーバー係止構造と、
前記筐体の前記正方向配置及び前記逆方向配置に関わらず前記ルーバーの上辺の鉛直下方への取り付けを防止する逆取付防止構造と、を備えた請求項１２記載の給気ファン。
前記逆取付防止構造は、
　自重により鉛直下方にスライドするスライド部と、
　前記ルーバーの上辺が鉛直下方に位置した状態で、鉛直下方に位置する前記スライド部と接触して前記筐体と前記ルーバーとの係止を阻害する係止阻害部と、を備えた請求項１３記載の給気ファン。
前記スライド部は、前記ルーバーに設けられ、
前記係止阻害部は、前記筐体に設けられる請求項１４記載の給気ファン。
前記ルーバーは、
前記通気開口の近傍で点灯する点灯部と、
前記吹出開口から吹き出された前記空気の風量に基づいて前記点灯部の点灯を制御する点灯制御部と、を備えた請求項１記載の給気ファン。
通気開口を有しファンユニットが吹き出した空気を前記通気開口から放出することで前記空気の風向をガイドするルーバーであって、
前記通気開口の近傍で点灯する点灯部と、
前記ファンユニットが吹き出す前記空気の風量に基づいて前記点灯部の点灯を制御する点灯制御部と、を備えたルーバー。
前記点灯部は、
　前記通気開口の長手方向に沿って配置され、
前記点灯制御部は、
　前記ファンユニットが吹き出す前記空気の風量に基づいて前記点灯部が点灯する前記長手方向の範囲を変更する請求項１７に記載のルーバー。
前記点灯制御部は、
　前記ファンユニットが吹き出す前記空気の風量が小さい小風量の場合には前記長手方向の範囲を第１の範囲とし、
　前記ファンユニットが吹き出す前記空気の風量が前記小風量よりも大きい大風量の場合には前記長手方向の範囲を前記第１の範囲よりも広い第２の範囲とする、請求項１８記載のルーバー。
前記点灯制御部は、
　前記ファンユニットが吹き出す前記空気の風量が前記小風量よりも大きく前記大風量よりも小さい中風量の場合には前記長手方向の範囲を前記第１の範囲よりも広く前記第２の範囲よりも狭い第３の範囲とする、請求項１９記載のルーバー。
前記点灯制御部は、
　前記ファンユニットが停止した場合に前記点灯部を消灯する請求項１７から２０のいずれか１項に記載のルーバー。
前記点灯制御部は、
　前記ファンユニットが吹き出す前記空気の風量が小さい小風量の場合には前記長手方向の範囲を前記長手方向の中央を含む第１の範囲とし、
　前記ファンユニットが吹き出す前記空気の風量の増加に伴って前記長手方向の範囲を前記第１の範囲から前記長手方向の両端部に向けて等量に拡大する、請求項１８から２１のいずれか１項に記載のルーバー。
前記点灯部は、
　前記空気の吹出方向から直視可能な部位に設けられた請求項１７から２２のいずれか１項に記載のルーバー。
前記点灯部は、
　前記空気の吹出方向から直視不可能な部位に設けられ、所定の部位に光を反射させて前記空気の吹出方向から前記光を確認可能に発光する請求項１７から２２のいずれか１項に記載のルーバー。
矩形形状を有する枠体である支持壁と、
下流端の一辺を前記枠体の上辺に接続され、上流端の一辺を枠体の内周方向に延設され、枠体よりも上流側に傾斜して配置される上面と、
下流端の一辺を前記枠体の下辺に接続され、上流端の一辺を枠体の内周方向に延設され、前記枠体よりも上流側に傾斜し、前記上流端の一が前記上面の上流端の一辺よりも下流側に位置する下面と、を備え、
前記点灯部は、
　前記下面における上流側に配置され、前記上面における下流側の面に光を反射させる、請求項２４記載のルーバー。
空気を吹き出すファンユニットと、
請求項１７から２５のいずれか１項に記載のルーバーと、を備えた給気ファン。