JP5079136B2 - 同時給排形換気扇 - Google Patents

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Description

本発明は同時給排形換気扇に関し、特に、天井に固定された化粧パネルにて形成されるパネル吸込口から室内の空気を吸い込みながら、パネル吹出口から室内に空気を吹き出す同時給排形換気扇に関する。
室内の状態量の変動の少ない換気を実現するために、同時給排形換気扇を天井に取り付け、熱交換を行いながら同時給排気を行う方法がある。
このような同時給排形換気扇として、特許文献1には、6面体に構成されたケーシングと、これに内蔵された積層型で6面体の熱交換器によって、給排気流間で熱交換させて給排気による換気を行なう熱交換換気装置について、その熱交換器を一方の流体通路と他方の流体通路とが略水平方向と略垂直方向の向きで交差するようにケーシング内に配置し、熱交換器の流体通路が臨まない両小口の一方側に給気流を形成する給気用送風機を配設し、他方側に排気流を形成する排気用送風機を配設し、給気通風路室内側吹出口、排気通風路の室内側吸込口とを熱交換器の一方の流体通路の開口する面が臨むケーシングの下面に分離して構成する方法が開示されている。
特開平11−248216号公報
しかしながら、特許文献1の技術によれば、給気用送風機、熱交換器および排気用送風機が一列に配置されている。そのため、同時給排形換気扇が横方向に長くなり、同時給排形換気扇のコンパクト化に支障をきたすことがあった。
また、特許文献1の技術によれば、給気用送風機が熱交換器の上流側に配置されていることから、室外の給気流が給気用送風機に直接取り込まれる。そのため、給気用送風機が汚れやすく、清掃を頻繁に行う必要があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、コンパクト化を可能としつつ、室外の給気流が給気用送風機に直接取り込まれるのを防止することが可能な同時給排形換気扇を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の同時給排形換気扇は、互いに独立した排気通風路と給気通風路とが形成された外装ケーシングと、前記外装ケーシングの下方に設けられ、パネル吸込口とパネル吹出口とが設けられた下面パネルと、前記外装ケーシングに収容され、前記パネル吸込口に吸い込ませた吸込気流を前記排気通風路に送り、排気流として排気させる排気用送風機と、前記外装ケーシングに収容され、前記給気通風路に給気させた給気流を前記パネル吹出口に送り、吹出気流として吹き出させる給気用送風機と、前記給気用送風機の上流側に配置され、前記排気流が通過する通風路と前記給気流が通過する通風路が交互に積層された6面体構造を有し、前記排気流と前記給気流との間で熱交換を行わせる熱交換器とを備え、前記排気用送風機と前記給気用送風機とは、前記熱交換器の互いに直交する面にそれぞれ対向するように配置され、前記排気用送風機は、前記熱交換器の積層面に対向するように配置される。
この発明によれば、コンパクト化を可能としつつ、室外の給気流が給気用送風機に直接取り込まれるのを防止することが可能という効果を奏する。
図1は、図1の同時給排形換気扇の内部構成の一例を透視して示す斜視図である。 図2は、図1の同時給排形換気扇を吸込気流A1および吹出気流B2の流れる方向に沿って切断して示す断面図である。 図3は、図1の同時給排形換気扇の内部構成の一例を切り欠いて示す斜視図である。 図4は、本発明に係る同時給排形換気扇の実施の形態2の化粧パネルの取り付け部分の概略構成を分解して示す斜視図である。 図5は、図4の同時給排形換気扇のチャンバ11とセパレータ12との配置状態の一例を模式的に示す断面図である。 図6は、本発明に係る同時給排形換気扇の実施の形態3の下面パネル部分の概略構成を示す斜視図である。 図7は、本発明に係る同時給排形換気扇の実施の形態4を吸込気流A1および吹出気流B2の流れる方向に沿って切断して示す断面図である。 図8は、本発明に係る同時給排形換気扇の実施の形態5を透視して示す平面図である。
符号の説明
SI、SI´ 給気口
SO、SO´ 排気口
UI パネル吸込口
UO パネル吹出口
A1 吸込気流
A2 排気流
B1 給気流
B2 吹出気流
1、51 外装ケーシング
2、23 パネル外装枠
3、33、103 下面パネル
4 本体開口部
5a、55a 排気用電動機
5b、55b 給気用電動機
6a、56a 排気用羽根
6b、56b 給気用羽根
7a、57a 排気用送風機
7b、57b 給気用送風機
8a 排気用ファンケーシング
8b 給気用ファンケーシング
9、59 熱交換器
10、60 回路基板
12、25、27、35 セパレータ
14a 排気通風路
14b 給気通風路
15a、29a 排気室
15b、29b 給気室
16 給気側除塵フィルタ
17 送風機吹出口
21 パネル取付金具
21a 吸込側開口部
21b 吹出側開口部
22 溝
2a、2b、23a、23b、31a、31b 壁面
24 レール
26、28 嵌め合い構造
32 排気側除塵フィルタ
34 引っ掛け構造
41 エアフィルタ
42 高性能フィルタ
以下に、本発明に係る同時給排形換気扇の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、図1の同時給排形換気扇の内部構成の一例を透視して示す斜視図、図2は、図1の同時給排形換気扇を吸込気流A1および吹出気流B2の流れる方向に沿って切断して示す断面図、図3は、図1の同時給排形換気扇の内部構成の一例を切り欠いて示す斜視図である。
図1〜図3において、外装ケーシング1の下面には、パネル吸込口UIに吸い込まれた吸込気流A1を外装ケーシング1内に取り入れたり、外装ケーシング1内に吸気された給気流B1を外装ケーシング1外に排出したりする本体開口部4が形成されている。そして、外装ケーシング1の下方には、パネル外装枠2を介して下面パネル3が本体開口部4を覆うように取り付けられている。なお、パネル外装枠2は、その外枠が本体開口部4の外周に沿うように角筒状に構成することができる。また、下面パネル3としては、例えば、化粧パネルを用いることができる。
ここで、外装ケーシング1の側面には、排気流A2を外装ケーシング1外に排気する排気口SOおよび給気流B1を外装ケーシング1内に給気する給気口SIが設けられている。また、外装ケーシング1の下方には、吸込気流A1を吸い込むパネル吸込口UIおよび吹出気流B2を吹き出すパネル吹出口UOが下面パネル3にて形成されている。
ここで、パネル吸込口UIとパネル吹出口UOとは、互いに対向するように下面パネル3にて形成することができる。この場合、パネル吸込口UIとパネル吹出口UOとは、下面パネル3に沿って形成し、パネル吸込口UIに吸い込まれる吸込気流A1の方向と、パネル吹出口UOから吹き出された吹出気流B2の方向とが同一になるように配置することが好ましい。
また、下面パネル3には、パネル吸込口UIから吸い込まれた吸込気流A1と、パネル吹出口UOから吹き出される吹出気流B2とが交わるのを防止するセパレータ12が設けられている。なお、セパレータ12は、仕切り板または隔壁にて構成することができ、吸込気流A1の吸込方向および吹出気流B2の吹出方向と直交するように配置することができる。
また、パネル外装枠2の両側には、吸込気流A1および吹出気流B2の下面パネル3に沿った進行方向を一方方向に規制する壁面2a、2bが形成されている。
また、外装ケーシング1は、排気口SOから排気される排気流A2と、給気口SIから給気された給気流B1が外装ケーシング1内で交わらないように仕切られることで、排気通風路14aと給気通風路14bとが外装ケーシング1内に互いに独立して形成されている。そして、外装ケーシング1には、排気用送風機7a、給気用送風機7b、熱交換器9および回路基板10が収容されている。ここで、排気用送風機7aは排気通風路14a上に配置されるとともに、給気用送風機7bは給気通風路14b上に配置され、排気用送風機7aと給気用送風機7bとは、熱交換器9の互いに直交する面にそれぞれ対向するように配置されている。熱交換器9は、排気通風路14aおよび給気通風路14b上に配置され、給気用送風機7bの上流側に配置されている。
この排気用送風機7aは、パネル吸込口UIに吸い込ませた吸込気流A1を排気通風路14aに送り、排気口SOから排気流A2として排気させることができる。なお、排気用送風機7aには、排気流A2を形成する排気用羽根6a、排気用羽根6aを回転させる排気用電動機5aおよび排気用羽根6aと排気用電動機5aを囲むように構成された渦巻状の排気用ファンケーシング8aが設けられている。
また、給気用送風機7bは、給気口SIから給気通風路14bに給気させた給気流B1をパネル吹出口UOに送り、パネル吹出口UOから吹出気流B2として吹き出させることができる。なお、給気用送風機7bには、給気流B1を形成する給気用羽根6b、給気用羽根6bを回転させる給気用電動機5bおよび給気用羽根6bと給気用電動機5bを囲むように構成された渦巻状の給気用ファンケーシング8bが設けられている。また、給気用ファンケーシング8bには、給気流B1を吹き出す送風機吹出口17が下面パネル3に対向するように形成されている。
また、熱交換器9は、排気口SOから排気される排気流A2と、給気口SIから給気された給気流B1との間で熱交換を行わせることができる。なお、熱交換器9は、図3に示すように、互いに直交する通風路が交互に積層された6面体構造をなすことができる。ここで、熱交換器9は、排気流A2の流入面が下面パネル3に対向するように配置され、給気流B1の流入面が給気口SIに対向するように配置されている。そして、排気流A2については、下面パネル3に対して垂直方向に熱交換器9内の通風路が確保され、給気流B1については、吹出気流B2の吹出方向に熱交換器9内の通風路が確保されるように、熱交換器9を外装ケーシング1内に配置することができる。
また、回路基板10には、排気用電動機5aおよび給気用電動機5bに電源を供給する電源回路や排気用電動機5aおよび給気用電動機5bの回転を制御する制御回路を搭載することができる。
ここで、給気口SIおよび排気口SOは、吸込気流A1の吸込方向および吹出気流B2の吹出方向と直交する方向に並べて配置されている。また、給気口SI、熱交換器9および給気用送風機7bは、吸込気流A1の吸込方向および吹出気流B2の吹出方向に沿ってこの順番で並べて配置されている。また、排気口SO、排気用送風機7aおよび回路基板10は、吸込気流A1の吸込方向および吹出気流B2の吹出方向に沿ってこの順番で並べて配置されている。すなわち、熱交換器9および回路基板10は、外装ケーシング1の一方の対角位置に配置されるとともに、給気用送風機7bおよび排気用送風機7aは、外装ケーシング1の他方の対角位置に配置されている。
また、排気用羽根6aは、熱交換器9の積層面に対向するように配置されている。また、排気用電動機5aは熱交換器9側に配置されている。また、排気用ファンケーシング8aは、排気口SOに接続されている。また、給気用羽根6bは、熱交換器9における給気流B1の流出面に対向するように配置されている。また、給気用電動機5bは熱交換器9と反対側に配置されている。
また、排気口SOと熱交換器9との間には、給気流B1の除塵を行う給気側除塵フィルタ16が設置されている。また、パネル外装枠2にて仕切られた外装ケーシング1下の空間がセパレータ12にて2分割されることで、排気通風路14aに通じる排気室15aと給気通風路14bに通じる給気室15bが形成されている。
そして、同時給排形換気扇を屋内に設置する場合、下面パネル3を天井面から室内側に突出させるようにして、外装ケーシング1を天井裏に配置することができる。ここで、下面パネル3は、天井面に対向するように配置することができる。
そして、排気用電動機5aおよび給気用電動機5bにて排気用羽根6aおよび給気用羽根6bがそれぞれ回転されると、室内の吸込気流A1がパネル吸込口UIから天井面に沿って水平に吸い込まれるとともに、室外の給気流B1が給気口SIから給気される。
そして、吸込気流A1がパネル吸込口UIから天井面に沿って水平に吸い込まれると、セパレータ12にて前方が塞がれているため、吸込気流A1の進行方向が変えられ、排気流A2として熱交換器9に導かれる。また、室外の給気流B1が給気口SIから給気されると、給気口SIの正面には熱交換器9が設置されているため、その給気流B1が熱交換器9に導かれる。そして、排気流A2および給気流B1が熱交換器9に導かれると、排気流A2と給気流B1との間で熱交換が行われた後、排気流A2は排気用送風機7aに流入するとともに、給気流B1は給気用送風機7bに流入する。ここで、排気流A2と給気流B1との間で熱交換を行わせることで、排気熱を回収させることができ、冷暖房にかかる負荷を軽減することができる。
そして、排気流A2が排気用送風機7aに流入すると、排気用送風機7aにて排気口SOの方向に導かれ、排気口SOから室外に排気される。一方、給気流B1が給気用送風機7bに流入すると、給気用送風機7bにて下面パネル3の方向に導かれ、送風機吹出口17を介して送出される。そして、給気流B1が送風機吹出口17を介して送出されると、前方は下面パネル3にて塞がれ、側方は壁面2a、2bにて塞がれ、後方はセパレータ12にて塞がれているため、パネル吹出口UOから吹出気流B2として天井面に沿って室内に水平に吹き出される。
そして、吸込気流A1がパネル吸込口UIから天井面に沿って水平に吸い込まれるとともに、吹出気流B2がパネル吹出口UOから天井面に沿って水平に吹き出されると、パネル吹出口UO→室内の天井面→室内の壁面→室内の床面→室内の壁面→室内の天井面→パネル吸込口UIという経路で屋内を循環するような換気流を生成され、換気の澱みの発生を抑制しつつ、室内の換気を行わせることができる。
ここで、給気用送風機7bの上流側に熱交換器9を配置することにより、室外の給気流B1が給気用送風機7bに直接取り込まれるのを防止することが可能となる。このため、り、給気用送風機7bが汚れにくくすることができ、清掃の回数を減らすことができる。
また、熱交換器9の互いに直交する面にそれぞれ対向するように排気用送風機7aと給気用送風機7bとを配置することにより、給気用送風機7b、熱交換器9および排気用送風機7bを一列に配置することなく、排気通風路14aと給気通風路14bとを外装ケーシング1内に互いに独立して形成することができる。このため、同時給排形換気扇の幅を短くすることが可能となり、同時給排形換気扇のコンパクト化を図ることが可能となる。
また、給気口SIと熱交換器9との間に給気側除塵フィルタ16を配置することにより、給気流B1から塵埃や高湿空気(霧など)を除去してから、給気用送風機7bに流入させることが可能となる。このため、塵埃による給気用送風機7bの目詰まりや、高湿空気による給気用電動機5bなどの電装品の不具合などを低減することができる。
また、熱交換器9が配置された外装ケーシング1の対角位置に回路基板10を配置することにより、外装ケーシング1にデッドスペースを有効活用することが可能となり、同時給排形換気扇のコンパクト化を図ることが可能となる。また、回路基板10を外装ケーシング1内に収容することで、回路基板10を外装ケーシング1外に設置する必要がなくなる。このため、外装ケーシング1の本体開口部4から回路基板10にアクセスすることが可能となり、回路基板10のメンテナンス時の作業性を向上させることができる。
また、排気流A2の流入面が下面パネル3に対向するように熱交換器9を配置することにより、排気通風路14aおよび給気通風路14bを外装ケーシング1内で広げることが可能となる。このため、風路圧損を低減させることが可能となり、換気効率を向上させることが可能となる。
実施の形態2.
図4は、本発明に係る同時給排形換気扇の実施の形態2の化粧パネルの取り付け部分の概略構成を分解して示す斜視図、図5は、図4の同時給排形換気扇のチャンバ11とセパレータ12との配置状態の一例を模式的に示す断面図である。図4および図5において、外装ケーシング1の下面には、パネル取付金具21が設けられ、外装ケーシング1に固定される。
ここで、パネル取付金具21の外枠は、外装ケーシング1の下面に設けられた本体開口部4の外周に対応するように構成することができ、角筒状の形状を持たせることができる。また、パネル取付金具21の外装ケーシング1に対向する面には、パネル吸込口UIから吸い込まれた吸込気流A1を外装ケーシング1内に導く吸込側開口部21aが設けられるとともに、図1の送風機吹出口17から吹き出された給気流B1を吹出気流B2としてパネル吹出口UOに導く吹出側開口部21bが設けられている。
そして、パネル外装枠23は、パネル取付金具21に対して上下に移動できるようにパネル取付金具21に取り付けられている。ここで、パネル外装枠23の外枠は、パネル取付金具21の外枠に密着させながら、パネル外装枠23とパネル取付金具21とを互いに上下にずらすことができるように構成することができる。
また、パネル外装枠23の両側には、吸込気流A1および吹出気流B2の下面パネル103に沿った進行方向を一方方向に規制する壁面23a、23bが形成されている。また、パネル取付金具21とパネル外装枠23との間に隙間から風漏れが発生しないようにするため、パネル取付金具21とパネル外装枠23との間に緩衝材を設けるようにしてもよい。
ここで、パネル取付金具21に対するパネル外装枠23の移動方向を上下に規制するため、パネル取付金具21には、溝22が上下方向に形成されるとともに、パネル外装枠23には、溝22に嵌め込み可能なレール24が形成されている。なお、パネル取付金具21にレールを形成し、パネル外装枠23に溝を形成するようにしてもよい。
また、パネル取付金具21および下面パネル103には、パネル吸込口UIから吸い込まれた吸込気流A1と、パネル吹出口UOから吹き出される吹出気流B2とが交わるのを防止するセパレータ25、27がそれぞれ設けられている。なお、セパレータ25、27は、仕切り板または隔壁にて構成することができ、下面パネル103に垂直に配置することができる。また、セパレータ25、27は、樹脂などの弾性体で構成することができる。そして、セパレータ25、27には、嵌め合い構造26、28がそれぞれ設けられている。ここで、この嵌め合い構造26、28は、セパレータ25、27を互いに嵌め合わせることでセパレータ25、27同士を互いに密着させつつ、上下にずらすことができるように構成することができる。
そして、下面パネル103の両端付近が壁面23a、23bにて支持されるようにパネル外装枠23に固定されることで、パネル吸込口UIおよびパネル吹出口UOが下面パネル103にて形成される。
また、パネル取付金具21にて仕切られた外装ケーシング1下の空間がセパレータ25、27にて2分割されることで、外装ケーシング1の排気通風路14aに通じる排気室29aと、外装ケーシング1の給気通風路14bに通じる給気室29bが形成される。
そして、パネル吸込口UIから水平に吸い込まれた吸込気流A1は、セパレータ25、27にて進行方向が垂直に変えられ、排気室29aを介して外装ケーシング1の排気通風路14aに導かれる。一方、送風機吹出口17から垂直に送出された給気流B1は、下面パネル103にて進行方向が水平に変えられ、パネル吹出口UOから吹出気流B2として室内に水平に吹き出される。
これにより、送風機吹出口17から送出された給気流B1が吹出気流B2として直接吹き出されるのを防止することが可能となり、給気用送風機7bからの吹き出し音を低減することが可能となる。
また、パネル外装枠23とパネル取付金具21とを互いに上下にずらせるように構成することにより、外装ケーシング1と下面パネル103との間の間隔を調整することが可能となる。このため、施行時に外装ケーシング1と図2の天井面との間の隙間に合わせて、下面パネル103の上下方向の位置を調整することができ、施工や建物により本体と天井面の位置が異なる場合でも、下面パネル103を天井面に簡単に合わせることができる。
実施の形態3.
図6は、本発明に係る同時給排形換気扇の実施の形態3の下面パネル部分の概略構成を示す斜視図である。図6において、図1の外装ケーシング1の下方には、パネル外装枠31を介して下面パネル33を取り付けることができる。ここで、パネル外装枠31の両側には、吸込気流A1および吹出気流B2の進行方向を規定する壁面31a、31bが形成されている。
また、下面パネル33には、吸込気流A1と、吹出気流B2とが交わるのを防止するセパレータ35が設けられている。また、下面パネル33はセパレータ35に沿って2分割され、その境界を支点として片側を外側に折り返すことができるように構成されている。ここで、下面パネル33は、分割された片側を開くことで、図1の熱交換器9を露出させることができる。
そして、下面パネル33には、下面パネル33の片側を折り返した時に下面パネル33をパネル外装枠31にて支持させる引っ掛け構造34が形成されている。
また、パネル外装枠31には、排気側除塵フィルタ32が取り付けられ、図1の送風機吹出口17とパネル吸込口UIとの間に配置されている。なお、排気側除塵フィルタ32は、セパレータ35にて仕切られたパネル外装枠31のパネル吸込口側全体を覆うことができる。
そして、パネル吸込口UIから水平に吸い込まれた吸込気流A1は、セパレータ35にて進行方向が垂直に変えられ、排気側除塵フィルタ32を通過する。そして、排気側除塵フィルタ32にて除塵されてから、排気流A2として図1の外装ケーシング1に導かれる。そして、図1の熱交換器9および排気用送風機7aを介して、排気口SOから室外に排気される。
ここで、下面パネル33を2分割し、下面パネル33の片側を外側に折り返すことができるようにすることで、清掃などのメンテナンス時に下面パネル33全体を取り外す必要がなくなり、メンテナンス時の作業性を向上させることができる。
また、下面パネル33を2分割することで、下面パネル33全体を一体的に取り扱う必要がなくなり、下面パネル33の運搬や製造を容易化することができる。
また、図1の送風機吹出口17とパネル吸込口UIとの間に排気側除塵フィルタ32を配置するとともに、給気口SIと熱交換器9との間に給気側除塵フィルタ16を配置することにより、下面パネル33の片側のみを外側に折り返した場合においても、給気側除塵フィルタ16および排気側除塵フィルタ32を容易に取り出すことが可能となり、メンテナンス時の作業性を向上させることができる。
実施の形態4.
図7は、本発明に係る同時給排形換気扇の実施の形態4を吸込気流A1および吹出気流B2の流れる方向に沿って切断して示す断面図である。図7において、この同時給排形換気扇では、図1の給気側除塵フィルタ16として、エアフィルタ41および高性能フィルタ42が設けられている。
ここで、エアフィルタ41および高性能フィルタ42は、給気口SIから給気された給気流B1の除塵を行うことができる。なお、高性能フィルタ42は、エアフィルタ41よりも除塵能力が高くなるように構成されている。そして、エアフィルタ41および高性能フィルタ42は、給気口SIと熱交換器9との間に配置され、エアフィルタ41は高性能フィルタ42よりも上流側に配置されている。
そして、給気口SIから給気された室外の給気流B1は、エアフィルタ41および高性能フィルタ42を順次通過することで、給気流B1の除塵が行われる。そして、エアフィルタ41および高性能フィルタ42を順次除塵された給気流B1は、熱交換器9および給気用送風機7bを介して送風機吹出口17から吹き出される。そして、下面パネル3にて進行方向が水平に変えられ、パネル吹出口UOから吹出気流B2として室内に水平に吹き出される。
ここで、エアフィルタ41と熱交換器9との間に高性能フィルタ42を配置することで、目詰まりに対する耐性(寿命)の劣化を抑制することが可能となるとともに、高性能フィルタ42をエアフィルタ41と一体的に取り出すことができ、メンテナンス時の作業性を向上させることができる。
また、図7の下面パネル3として図6の下面パネル33を用いた場合、分割された片側のみを開くことで、高性能フィルタ42をエアフィルタ41と一体的に取り出すことができる。このため、清掃などのメンテナンス時に下面パネル33全体を取り外す必要がなくなり、メンテナンス時の作業性をより一層向上させることができる。
実施の形態5.
図8は、本発明に係る同時給排形換気扇の実施の形態5を透視して示す平面図である。図8において、外装ケーシング51の側面には、排気流A2を外装ケーシング51外に排気する排気口SO´および給気流B1を外装ケーシング51内に給気する給気口SI´が横方向に並べて配置されている。また、外装ケーシング51には、排気用送風機57a、給気用送風機57b、熱交換器59および回路基板60が収容されている。
ここで、排気用送風機57aには、排気流A2を形成する排気用羽根56aおよび排気用羽根56aを回転させる排気用電動機55aが設けられている。給気用送風機57bには、給気流B1を形成する給気用羽根56bおよび給気用羽根56bを回転させる給気用電動機55bが設けられている。そして、排気用羽根56aは、熱交換器59の積層面に対向するように配置されている。また、排気用電動機55aは、熱交換器59側に配置されている。また、給気用羽根56bは、熱交換器59における給気流B1の流出面に対向するようにして、その流出面の中心に配置されている。また、給気用電動機55bは熱交換器59側に配置されている。
また、熱交換器59は、排気口SO´から排気される排気流A2と、給気口SI´から給気された給気流B1との間で熱交換を行わせることができる。なお、熱交換器59は互いに直交する通風路が交互に積層された6面体構造をなすことができる。ここで、熱交換器59は、給気用送風機57bの上流側に配置されている。そして、熱交換器59は、排気流A2の流入面が図2の下面パネル3に対向するように配置されている。また、給気口SI´は、熱交換器59における給気流B1の流入面に対向するようにして、その流入面の中心に配置されている。
また、回路基板60には、排気用電動機55aおよび給気用電動機55bに電源を供給する電源回路や排気用電動機55aおよび給気用電動機55bの回転を制御する制御回路を搭載することができる。
そして、熱交換器59および回路基板60は、外装ケーシング51の一方の対角位置に配置されるとともに、給気用送風機57bおよび排気用送風機57aは、外装ケーシング51の他方の対角位置に配置されている。
そして、パネル吸込口UIから水平に吸い込まれた吸込気流A1は、図2のセパレータ12にて進行方向が垂直に変えられ、熱交換器59および排気用送風機57aを介して、排気口SO´から排気流A2として室外に排気される。
一方、給気口SI´から給気された室外の給気流B1は、熱交換器59および給気用送風機57bを介して給気用送風機57bから吹き出される。そして、図2の下面パネル3にて進行方向が水平に変えられ、パネル吹出口UOから吹出気流B2として室内に水平に吹き出される。
ここで、熱交換器59における給気流B1の流入面の中心に給気口SI´を配置するとともに、熱交換器59における給気流B1の流出面の中心に給気用羽根56bを配置することにより、風路圧損を低減させることが可能となるとともに、気流の偏りを低減することができ、換気効率を向上させることが可能となる。また、熱交換器59に流れる気流を均一化することが可能となることから、風路を小さくすることができ、同時給排形換気扇のコンパクト化を図ることが可能となる。
また、排気用電動機55aおよび給気用電動機55bを熱交換器59側に配置することにより、図6の下面パネル33の片側のみを開くことで、排気用電動機55aおよび給気用電動機55bにアクセスすることが可能となる。このため、排気用電動機55aおよび給気用電動機55bのメンテナンス時に下面パネル33全体を取り外す必要がなくなり、メンテナンス時の作業性を向上させることができる。
なお、上述した実施の形態5では、熱交換器59における給気流B1の流入面の中心に給気口SI´を配置するとともに、熱交換器59における給気流B1の流出面の中心に給気用羽根56bを配置する方法について説明した。これに対して、熱交換器59における給気流B1の流入面の中心に給気口SI´を配置するとともに、給気用羽根56bは、熱交換器59における給気流B1の流出面の中心からずれた位置に配置するようにしてもよい。あるいは、熱交換器59における給気流B1の流出面の中心に給気用羽根56bを配置するとともに、給気口SI´は、熱交換器59における給気流B1の流入面の中心からずれた位置に配置するようにしてもよい。
また、上述した実施の形態では、パネル吸込口UIとパネル吹出口UOとは、互いに対向するように下面パネル3にて形成し、パネル吸込口UIに吸い込まれる吸込気流A1の方向と、パネル吹出口UOから吹き出された吹出気流B2の方向とが同一になるように配置して、吸込気流A1および吹出気流B2が天井面に沿って流れるようにする方法について説明した。これに対し、吸込気流A1および吹出気流B2が斜めに向かって流れるようにパネル吸込口とパネル吹出口とを配置するようにしてもよいし、パネル吸込口を複数設けるようにしてもよいし、パネル吹出口を複数設けるようにしてもよい。
以上のように本発明に係る同時給排形換気扇は、給気用送風機の上流側に熱交換器を配置することができ、コンパクト化を可能としつつ、室外の給気流が給気用送風機に直接取り込まれるのを防止する方法に適している。

Claims (6)

  1. 互いに独立した排気通風路と給気通風路とが形成された外装ケーシングと、
    前記外装ケーシングの下方に設けられ、パネル吸込口とパネル吹出口とが設けられた下面パネルと、
    前記外装ケーシングに収容され、前記パネル吸込口に吸い込ませた吸込気流を前記排気通風路に送り、排気流として排気させる排気用送風機と、
    前記外装ケーシングに収容され、前記給気通風路に給気させた給気流を前記パネル吹出口に送り、吹出気流として吹き出させる給気用送風機と、
    前記給気用送風機の上流側に配置され、前記排気流が通過する通風路と前記給気流が通過する通風路が交互に積層された6面体構造を有し、前記排気流と前記給気流との間で熱交換を行わせる熱交換器とを備え、
    前記排気用送風機と前記給気用送風機とは、前記熱交換器の互いに直交する面にそれぞれ対向するように配置され
    前記排気用送風機は、前記熱交換器の積層面に対向するように配置されることを特徴とする同時給排形換気扇。
  2. 前記熱交換器が配置された前記外装ケーシングの対角位置に配置され、排気用電動機および給気用電動機に電源を供給する電源回路および前記排気用電動機および前記給気用電動機の回転を制御する制御回路が搭載された回路基板をさらに備えることを特徴とする請求項に記載の同時給排形換気扇。
  3. 前記熱交換器は、互いに直交する通風路が交互に積層された6面体構造をなし、前記排気流の流入面が前記下面パネルに対向するように配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の同時給排形換気扇。
  4. 前記給気用送風機の給気用羽根は、前記熱交換器における前記給気流の流出面に対向するようにして前記流出面の略中心に配置され、
    前記外装ケーシングに前記給気流を給気する給気口は、前記熱交換器における前記給気流の流入面に対向するようにして前記流入面の略中心に配置されていることを特徴とする請求項に記載の同時給排形換気扇。
  5. 前記給気用送風機の給気用羽根を回転させる給気用電動機は、前記熱交換器側に配置され、
    前記排気用送風機の排気用羽根を回転させる排気用電動機は、前記熱交換器側に配置されていることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の同時給排形換気扇。
  6. 前記熱交換器の上流側の前記給気通風路上に配置され、前記給気流の除塵を行う第1の除塵フィルタと、
    前記第1の除塵フィルタと前記熱交換器の間に配置され、前記第1の除塵フィルタよりも除塵能力の高い第2の除塵フィルタとを備えることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の同時給排形換気扇。
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