JP2012112546A - 空気調和機 - Google Patents
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Abstract
【課題】空気調和機における室内機の保守作業性を向上させる。
【解決手段】ファンモータを室内機内の通風路から仕切るファンモータ前面カバー5と、ファンモータを固定するファンモータ側面カバーと、を備える空気調和機であって、ファンモータ側面カバーが複数個の側面カバー(6,7)に分割可能であり、側面カバー(6,7)には、背面ケーシングに固定される奥カバー7が含まれ、奥カバー7以外の各側面カバー6が室内機から取り外された状態において、奥カバー7はファンモータを下方から支持することを特徴とする。
【選択図】図3
【解決手段】ファンモータを室内機内の通風路から仕切るファンモータ前面カバー5と、ファンモータを固定するファンモータ側面カバーと、を備える空気調和機であって、ファンモータ側面カバーが複数個の側面カバー(6,7)に分割可能であり、側面カバー(6,7)には、背面ケーシングに固定される奥カバー7が含まれ、奥カバー7以外の各側面カバー6が室内機から取り外された状態において、奥カバー7はファンモータを下方から支持することを特徴とする。
【選択図】図3
Description
本発明は、空気調和機における室内機の保守作業性を向上させる技術に関する。
空気調和機の室内機には、通常、ファンモータを室内機内の通風路から仕切るとともに、ファンモータの振動音が外部に漏れることを防止するためのカバーが設置されている。
特許文献1には、ベースに、前面固定部と載置部と後面固定部とからなるファンモータの固定部を設けた空気調和機について記載されている。上記後面固定部は、挿入溝に挿入される挿入部を備え、長円孔と上部押さえ部とを設けた第一固定具と、接合部と下部押さえ部とからなる第二固定具とにより構成される。また、上記第一固定具と第二固定具とによってファンモータの防振部材を挟持する。
特許文献1には、ベースに、前面固定部と載置部と後面固定部とからなるファンモータの固定部を設けた空気調和機について記載されている。上記後面固定部は、挿入溝に挿入される挿入部を備え、長円孔と上部押さえ部とを設けた第一固定具と、接合部と下部押さえ部とからなる第二固定具とにより構成される。また、上記第一固定具と第二固定具とによってファンモータの防振部材を挟持する。
特許文献2には、ファンモータを嵌めこむためにベースに設けられたモータ固定座に、ファンモータを室内機ファンから離間可能とする間隙部が設けられた空気調和機について記載されている。なお、当該ファンモータは上部モータカバー及び側部モータカバーによって固定される。
特許文献3には、モータ固定部材を背面ケーシングから取り外した状態でファンモータがファンの側方に移動自在な移動空間を形成するように構成された空気調和機について記載されている。なお、当該ファンモータはモータ台及びモータ固定カバーによって固定される。
特許文献3には、モータ固定部材を背面ケーシングから取り外した状態でファンモータがファンの側方に移動自在な移動空間を形成するように構成された空気調和機について記載されている。なお、当該ファンモータはモータ台及びモータ固定カバーによって固定される。
特許文献1に記載の空気調和機では、第二固定具を固定するネジが室内機の側方からネジ止めされる。保守作業において室内機からファンモータを取り外す際には第二固定具を取り外す必要があるが、その場合、室内機の側方から工具を操作しなければならなくなる。特に、ファンモータが取り付けられている側の壁際に室内機が設置されている場合には、壁と室内機との空間が狭いため、保守作業が困難になるという問題があった。
また、特許文献2に記載の空気調和機では、室内機からファンモータを取り外す際に、上部モータカバー及び側部モータカバーを取り外すこととなる。したがって、上部モータカバー等を取り外すための空間が必要となるため、上部モータカバーの上方に近接して熱交換器のパイプ等を設けることができないという問題があった。また、特許文献2に記載の空気調和機では、側部モータカバーを固定する箇所が複数ある。したがって、上部モータカバーを取り外した後、作業者は一方の手でファンモータを支えながら、他方の手で側部モータカバーを固定するネジを外す作業を複数回行わねばならず、作業者に負担がかかるという問題があった。
また、特許文献3に記載の空気調和機では、室内機からファンモータを取り外す際に、モータ台及びモータ固定カバーを取り外すこととなる。この場合にも、上記特許文献2に記載の空気調和機と同様に、モータ固定カバーの上方に近接してサイクルパイプ等を設けることができないという問題や、ファンモータを取り外す際に作業者に負担がかかるという問題があった。
そこで本発明は、空気調和機における室内機の保守作業性を向上させることを課題とする。
前記課題を解決し、本発明の目的を達成するために、以下のように構成した。
すなわち、ファンモータを固定するファンモータ側面カバーが複数個の側面カバーに分割可能であり、前記側面カバーには、背面ケーシングに固定される奥カバーが含まれ、前記奥カバー以外の前記側面カバーが室内機から取り外された状態において、前記奥カバーは前記ファンモータを下方から支持するように構成した。
すなわち、ファンモータを固定するファンモータ側面カバーが複数個の側面カバーに分割可能であり、前記側面カバーには、背面ケーシングに固定される奥カバーが含まれ、前記奥カバー以外の前記側面カバーが室内機から取り外された状態において、前記奥カバーは前記ファンモータを下方から支持するように構成した。
本発明により、空気調和機における室内機の保守作業性を向上させることができる。
≪第1実施形態≫
本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
<空気調和機の構成>
図1は、一般的な空気調和機の構成を示す図である。図1において、空気調和機Aは室内機1と、室外機2とが冷媒配管(図示せず)によって接続されている。
空気調和機Aの運転時には、室内機1と室外機2との間で冷媒配管(図示せず)を介して冷媒を循環させる。当該冷媒は室内機1の熱交換器8(図2参照)内の伝熱管(図示せず)を流れており、室内機1においてファン9(図2参照)によって取り入れた空気を、熱交換によって加熱又は冷却する。
図1は、一般的な空気調和機の構成を示す図である。図1において、空気調和機Aは室内機1と、室外機2とが冷媒配管(図示せず)によって接続されている。
空気調和機Aの運転時には、室内機1と室外機2との間で冷媒配管(図示せず)を介して冷媒を循環させる。当該冷媒は室内機1の熱交換器8(図2参照)内の伝熱管(図示せず)を流れており、室内機1においてファン9(図2参照)によって取り入れた空気を、熱交換によって加熱又は冷却する。
リモコン(remote controller)3はユーザ(図示せず)によって操作され、室内機1の信号受信部(図示せず)に対し赤外線信号を送信する。当該信号は運転要求、設定温度の変更、タイマ、運転モードの変更、停止要求等の指令である。空気調和機Aは、これらの信号に基づいて、冷房モード、暖房モード、除湿モード等の空調運転を行う。
ファン9(図2参照)が回転すると、室内空気が室内機1に設けられた空気吸込み口(図示せず)から吸い込まれ、熱交換器8、ファン9を通り、温湿度が調整された空気が空気吹出し口(図示せず)から吹出されて室内を空調する。なお、空気調和機Aの運転時における動作の詳細については、その説明を省略する。
ファン9(図2参照)が回転すると、室内空気が室内機1に設けられた空気吸込み口(図示せず)から吸い込まれ、熱交換器8、ファン9を通り、温湿度が調整された空気が空気吹出し口(図示せず)から吹出されて室内を空調する。なお、空気調和機Aの運転時における動作の詳細については、その説明を省略する。
図2は、本発明の第1実施形態に係る空気調和機の室内機の構成を示す分解斜視図である。空気調和機Aの室内機1は、熱交換器8、ファン9、ファンモータ4、ファンモータ前面カバー5、ファンモータ側面カバーK(手前カバー6、奥カバー7)、及び電装品箱12が背面ケーシング10に取り付けられている。また、背面ケーシング10は据付板11によって壁面に設置されている。
その他、室内機1には、フィルタ14(図4参照)、ドレンパン(図示せず)、露受皿(図示せず)、赤外線センサ(図示せず)等が収納されるが、これらについては、その説明を省略する。
なお、背面ケーシング10に上記の各機器を設置した後、室内機1の前方から前面ケーシング(図示せず)を背面ケーシング10に嵌めることとなる。
その他、室内機1には、フィルタ14(図4参照)、ドレンパン(図示せず)、露受皿(図示せず)、赤外線センサ(図示せず)等が収納されるが、これらについては、その説明を省略する。
なお、背面ケーシング10に上記の各機器を設置した後、室内機1の前方から前面ケーシング(図示せず)を背面ケーシング10に嵌めることとなる。
熱交換器8は、複数本の伝熱管が貫通するフィン(図示せず)が所定の間隔をあけて多数枚積層され、室内機1を側面視して逆V字型に成形されている。上記伝熱管は、冷媒配管(図示せず)を介して室外機2と接続されており、冷房サイクル又は暖房サイクル等を構成する。
熱交換器8は、ファン9により室内機1内に引き込まれてフィルタ(図示せず)を通過した空気と熱交換し、空気を冷却又は加熱するように構成されている。
熱交換器8は、ファン9により室内機1内に引き込まれてフィルタ(図示せず)を通過した空気と熱交換し、空気を冷却又は加熱するように構成されている。
ファン9は、円筒形に成形されたクロスフローファン型のファンで、両端部及びファンの中心軸方向に複数箇所設けられる円筒形の仕切り板と、一方の仕切り板から他方の仕切り板に向けて延び且つ円周状に配置される多数の羽根とにより構成されている。
ファン9は、中心軸周りに回転して送風動作を行うように構成されている。
ファン9は、中心軸周りに回転して送風動作を行うように構成されている。
ケーシングは、前面ケーシング(図示せず)と背面ケーシング10とにより構成され、前面ケーシングの前面及び上面に吸い込み口(図示せず)が形成され、前面ケーシングの下面に吹き出し口(図示せず)が形成されている。前面ケーシングの吸い込み口には、埃などの浮遊物が室内機1の内部に侵入するのを防ぐためのフィルタ14(図4参照)が設置されている。
また、据付板11は背面ケーシング10を壁面に固定している。
また、据付板11は背面ケーシング10を壁面に固定している。
電装品箱12は、室内機1の背面ケーシング10内の左右一方の端に設置され、内部に空気調和機Aの各動作を制御するための制御回路(図示せず)を搭載している。図2において電装品箱12は、室内機1の右端に設置されている。この電装品箱12は、背面ケーシング10にネジ止めされており、接続されている各リード線(図示せず)を取り外し、さらに固定されているネジ(図示せず)を取り外すことで、背面ケーシング10から外すことができる。
なお、電装品箱12を取り外した後にできる空間は、さらにファンモータ側面カバーK(手前カバー6及び奥カバー7)を取り外した後にファンモータ4を室内機1から取り出す際の搬出路となる。つまり、電装品箱12は、ファンモータ側面カバーKよりも室内機1の端側(図2では右端側)に位置している。
なお、電装品箱12を取り外した後にできる空間は、さらにファンモータ側面カバーK(手前カバー6及び奥カバー7)を取り外した後にファンモータ4を室内機1から取り出す際の搬出路となる。つまり、電装品箱12は、ファンモータ側面カバーKよりも室内機1の端側(図2では右端側)に位置している。
ファンモータ4は円筒形であって、両方の端面に円筒状に成形された軸受部(図示せず)を持つモータ本体41と、モータ本体41に同軸に形成された駆動軸42とを備える。ファンモータ4は、その駆動軸42がファン9のボス91に挿入され、駆動軸42の法線方向に取り付けるネジ(図示せず)によりファン9に固定される。
ファンモータ4において、ファンモータ側面カバーK(手前カバー6及び奥カバー7)が取り付けられる側の軸受部にはファンモータ4の振動を防止するための防振ゴム13が取り付けられている。ファンモータ4の右端側の軸受部(図示せず)は外方に突出するように形成されており、防振ゴム13は当該軸受部を覆うとともに、当該軸受部に密着するように設置されている。したがって、図2において右端側の軸受部は防振ゴム13に隠されている。
ファンモータ4において、ファンモータ側面カバーK(手前カバー6及び奥カバー7)が取り付けられる側の軸受部にはファンモータ4の振動を防止するための防振ゴム13が取り付けられている。ファンモータ4の右端側の軸受部(図示せず)は外方に突出するように形成されており、防振ゴム13は当該軸受部を覆うとともに、当該軸受部に密着するように設置されている。したがって、図2において右端側の軸受部は防振ゴム13に隠されている。
ファンモータ前面カバー5は、ファンモータ4を固定するとともに、ファンモータ4と室内機1内の通風路(及びファン9)とを仕切る構成となっている。またファンモータ側面カバーKは防振構造を備えるとともに、ファンモータ前面カバー5に当接してファンモータ4をほぼ密封する。
以下、ファンモータ前面カバー5及びファンモータ側面カバーKについて詳述する。
以下、ファンモータ前面カバー5及びファンモータ側面カバーKについて詳述する。
<ファンモータ前面カバー>
図3は、本発明の第1実施形態に係る空気調和機の室内機のファンモータ前面カバー及びファンモータ側面カバーの構成を示す分解斜視図である。
ファンモータ前面カバー5は合成樹脂からなり、右側に位置する右側端板56と、左側に位置する左側端板57と、上記右側端板56と左側端板57との間に位置する湾曲部58とを有している。ファンモータ前面カバー5は背面ケーシング10に固定され、室内機1に取り込まれた空気が熱交換器8を介して外部に出て行く際の通風路(及びファン9)とファンモータ4とを仕切る構成となっている。これによって、湿気を含んだ空気がファンモータ4に触れるのを防ぐことができる。
図3は、本発明の第1実施形態に係る空気調和機の室内機のファンモータ前面カバー及びファンモータ側面カバーの構成を示す分解斜視図である。
ファンモータ前面カバー5は合成樹脂からなり、右側に位置する右側端板56と、左側に位置する左側端板57と、上記右側端板56と左側端板57との間に位置する湾曲部58とを有している。ファンモータ前面カバー5は背面ケーシング10に固定され、室内機1に取り込まれた空気が熱交換器8を介して外部に出て行く際の通風路(及びファン9)とファンモータ4とを仕切る構成となっている。これによって、湿気を含んだ空気がファンモータ4に触れるのを防ぐことができる。
また、ファンモータ前面カバー5のファン9側の側面には壁54(図5参照)が形成され、ファンモータ4が、その回転軸方向に移動するのを制限する。さらに、ファンモータ前面カバー5は、ファンモータ4のファン9側の軸受部55(図5参照)を有し、当該軸受部55によってファンモータ4を支持する。
ファンモータ前面カバー5はネジ(図示せず)によって背面ケーシング10に固定されている。本実施形態では、ファンモータ4を取り外す際にはファンモータ前面カバー5を取り外す必要はなく、ファンモータ側面カバーKを取り外してファンモータ4を室内機1の側方から抜き取る構成となっている。
ファンモータ前面カバー5はネジ(図示せず)によって背面ケーシング10に固定されている。本実施形態では、ファンモータ4を取り外す際にはファンモータ前面カバー5を取り外す必要はなく、ファンモータ側面カバーKを取り外してファンモータ4を室内機1の側方から抜き取る構成となっている。
<ファンモータ側面カバー>
図3に示すように、ファンモータ側面カバーKは手前カバー6と奥カバー7とに分割されており、ファンモータ4の軸受部に取り付けられた防振ゴム13を把持することによって、ファンモータ4を固定する。以下、ファンモータ側面カバーKという記載は、手前カバー6及び奥カバー7を表すものとする。
ファンモータ側面カバーKはモータ本体41の側面(図2では右側面)と所定の間隔を開けて設置されている。つまり、ファン9のボス91にファンモータ4が挿入され固定された状態において、ファンモータ前面カバー5は室内機1内の通風路(図示せず)からファンモータ4を仕切り、さらにファンモータ側面カバーKがファンモータ4に取り付けられた防振ゴム13を把持する構成となっている。
図3に示すように、ファンモータ側面カバーKは手前カバー6と奥カバー7とに分割されており、ファンモータ4の軸受部に取り付けられた防振ゴム13を把持することによって、ファンモータ4を固定する。以下、ファンモータ側面カバーKという記載は、手前カバー6及び奥カバー7を表すものとする。
ファンモータ側面カバーKはモータ本体41の側面(図2では右側面)と所定の間隔を開けて設置されている。つまり、ファン9のボス91にファンモータ4が挿入され固定された状態において、ファンモータ前面カバー5は室内機1内の通風路(図示せず)からファンモータ4を仕切り、さらにファンモータ側面カバーKがファンモータ4に取り付けられた防振ゴム13を把持する構成となっている。
ファンモータ側面カバーKは背面ケーシング10に固定されるとともに、ファンモータ前面カバー5と接触する箇所の少なくとも一部に、ファンモータ側面カバーKの振動を防止するための防振構造を備えている。
具体的には、ファンモータ側面カバーKを構成する手前カバー6及び奥カバー7は背面ケーシング10とそれぞれ一箇所でネジ止めされている。また、手前カバー6にはファンモータ前面カバー5の内側に設けられた凸部51(図5参照)に対応する位置にツメ62(図3参照)が設けられている。
具体的には、ファンモータ側面カバーKを構成する手前カバー6及び奥カバー7は背面ケーシング10とそれぞれ一箇所でネジ止めされている。また、手前カバー6にはファンモータ前面カバー5の内側に設けられた凸部51(図5参照)に対応する位置にツメ62(図3参照)が設けられている。
(1.手前カバー)
図4は、本発明の第1実施形態に係る空気調和機の室内機から、前面ケーシング及び電装品箱を取り外した場合の斜視図である。
ファンモータ側面カバーKを構成する手前カバー6は合成樹脂からなり、中心部に略円形の孔を有する略円形の板の一部を切り欠いた形状となっている。手前カバー6の軸受部61は奥カバー7の軸受部71とともに孔Xを形成する。したがって手前カバー6の軸受部61は、防振部材13の周面の形状に合わせた曲面を形成している。
孔Xによってつくられる輪の半径は、防振ゴム13の周面によってつくられる輪の半径より多少小さくするように設計することが好ましい。これによって、防振ゴム13を把持する際に、手前カバー6の軸受部61及び奥カバー7の軸受部71が防振ゴム13(ファンモータ4の右端)に食い込むため、防振ゴム13が設置されたファンモータ4の防振性を高めることができる。
図4は、本発明の第1実施形態に係る空気調和機の室内機から、前面ケーシング及び電装品箱を取り外した場合の斜視図である。
ファンモータ側面カバーKを構成する手前カバー6は合成樹脂からなり、中心部に略円形の孔を有する略円形の板の一部を切り欠いた形状となっている。手前カバー6の軸受部61は奥カバー7の軸受部71とともに孔Xを形成する。したがって手前カバー6の軸受部61は、防振部材13の周面の形状に合わせた曲面を形成している。
孔Xによってつくられる輪の半径は、防振ゴム13の周面によってつくられる輪の半径より多少小さくするように設計することが好ましい。これによって、防振ゴム13を把持する際に、手前カバー6の軸受部61及び奥カバー7の軸受部71が防振ゴム13(ファンモータ4の右端)に食い込むため、防振ゴム13が設置されたファンモータ4の防振性を高めることができる。
図5は、本発明の第1実施形態に係る空気調和機の室内機において、背面ケーシングにファンモータ側面カバーの奥カバー及びファンモータ前面カバーが取り付けられた場合の部分拡大図である。なお、図5ではファンモータ4を取外した状態となっている。
手前カバー6の曲面部63(図3参照)の前面及び上面は、ファンモータ前面カバー5の湾曲部58の内側の右端に形成された曲面53に当接するように形成されている。これによってファンモータ4の振動音が、ファンモータ前面カバー5及びファンモータ側面カバーKによってつくられる空間の外部に漏れるのを防止することができる。
また、手前カバー6を前面カバー5に組み付けた場合に、手前カバー6の曲面部63の左側の面は、ファンモータ前面カバー5の壁52に当接するように形成されている。したがって、ファンモータ前面カバー5とファンモータ側面カバーKとにより、ファンモータ4をほぼ密封することができるため、ファンモータ4の振動音が外部に漏れることを抑制することができる。
手前カバー6の曲面部63(図3参照)の前面及び上面は、ファンモータ前面カバー5の湾曲部58の内側の右端に形成された曲面53に当接するように形成されている。これによってファンモータ4の振動音が、ファンモータ前面カバー5及びファンモータ側面カバーKによってつくられる空間の外部に漏れるのを防止することができる。
また、手前カバー6を前面カバー5に組み付けた場合に、手前カバー6の曲面部63の左側の面は、ファンモータ前面カバー5の壁52に当接するように形成されている。したがって、ファンモータ前面カバー5とファンモータ側面カバーKとにより、ファンモータ4をほぼ密封することができるため、ファンモータ4の振動音が外部に漏れることを抑制することができる。
図3に示すように、手前カバー6の曲面部63は一部切り欠かれて凹部64が形成されており、当該凹部64にツメ62が収まるように形成されている。ツメ62は略S字状(又は略J字状)に形成されており、凹部64の底面と一体に形成されている。
ツメ62の先端には突起部62aが設けられている。当該突起部62aは、手前カバー6を室内機1に組み付けた場合に、ファンモータ前面カバー5の湾曲部58の内側の右端に形成された曲面53に当接する。また、上記ツメ62の突起部62aは、手前カバー6を室内機1に組み付けた場合に、ファンモータ前面カバー5の右端に形成されている壁52と突起部51との間に挟まれるように形成されている。
ツメ62の先端には突起部62aが設けられている。当該突起部62aは、手前カバー6を室内機1に組み付けた場合に、ファンモータ前面カバー5の湾曲部58の内側の右端に形成された曲面53に当接する。また、上記ツメ62の突起部62aは、手前カバー6を室内機1に組み付けた場合に、ファンモータ前面カバー5の右端に形成されている壁52と突起部51との間に挟まれるように形成されている。
図6は、本発明の第1実施形態に係る空気調和機の室内機におけるファンモータ前面カバー及びファンモータ側面カバーの右側面図である。
手前カバー6を室内機1に組み付けた場合に、ツメ62の突起部62aがファンモータ前面カバー5の曲面53に当接し、押圧する。したがって、手前カバー6において前後又は上下方向の振動が発生した場合でも、ツメ62の突起部62aとファンモータ前面カバー5の曲面53とによって上記振動が吸収される。なお、突起部62aの高さ(手前カバー6を取り外した際に手前カバー6の曲面部63からツメ62の先端が出る程度;図3参照)を調整することによって、ファンモータ前面カバー5との固定の強度を調整することができる。
また、手前カバー6は、ファンモータ4の軸を中心とした放射方向(固定部A付近では上下方向)に、強度向上のための補強部65(図3参照)を備えている。
手前カバー6を室内機1に組み付けた場合に、ツメ62の突起部62aがファンモータ前面カバー5の曲面53に当接し、押圧する。したがって、手前カバー6において前後又は上下方向の振動が発生した場合でも、ツメ62の突起部62aとファンモータ前面カバー5の曲面53とによって上記振動が吸収される。なお、突起部62aの高さ(手前カバー6を取り外した際に手前カバー6の曲面部63からツメ62の先端が出る程度;図3参照)を調整することによって、ファンモータ前面カバー5との固定の強度を調整することができる。
また、手前カバー6は、ファンモータ4の軸を中心とした放射方向(固定部A付近では上下方向)に、強度向上のための補強部65(図3参照)を備えている。
(2.奥カバー)
ファンモータ側面カバーKを構成する奥カバー7は合成樹脂からなり、中心部に略円形の孔を有する略円形の板の一部(約3/4)を切り欠いた形状となっている。奥カバー7の軸受部71は手前カバー6の軸受部61とともに孔X(図4参照)を形成する。すなわち、軸受部71は、扁平な円柱状に形成された防振ゴム13の周面の形状に合わせた曲面を形成している。
また、奥カバー7の軸受部71には、ファンモータ4の軸方向と平行に、断面三角形状の突起部72(図3参照)が一条設けられている。手前カバー6及び奥カバー7によってファンモータ4を把持した場合、断面三角形状の一条の突起部72がファンモータ4に取り付けられた防振ゴム13に食い込むようになっている。
ファンモータ側面カバーKを構成する奥カバー7は合成樹脂からなり、中心部に略円形の孔を有する略円形の板の一部(約3/4)を切り欠いた形状となっている。奥カバー7の軸受部71は手前カバー6の軸受部61とともに孔X(図4参照)を形成する。すなわち、軸受部71は、扁平な円柱状に形成された防振ゴム13の周面の形状に合わせた曲面を形成している。
また、奥カバー7の軸受部71には、ファンモータ4の軸方向と平行に、断面三角形状の突起部72(図3参照)が一条設けられている。手前カバー6及び奥カバー7によってファンモータ4を把持した場合、断面三角形状の一条の突起部72がファンモータ4に取り付けられた防振ゴム13に食い込むようになっている。
突起部72は、ファンモータ4の回転軸方向に向かう高さを調整することによって、ファンモータ4に設置された防振ゴム13を固定する強度を調整することができる。すなわち、突起部72の高さを高くした場合には、その分、突起部72が防振ゴム13に深く食い込むことになり、固定の強度が強くなる。一方、突起部72の高さを低くした場合には、その分、突起部72が防振ゴム13に浅く食い込むことになり、固定の強度が弱くなる。
なお、ファンモータ4の軸受部(防振ゴム13)のサイズが変更された場合には、手前カバー6や奥カバー7全体の大きさを設計変更せずに、奥カバー7の軸受部71に設置される突起部72の高さを調整すればよい。ファンモータ4の各々のサイズに合わせて奥カバー7の突起部72の高さを変更することで、各モータに対応することが可能になり、製造コストを削減することができる。
なお、上記の例では断面三角形状の突起部72を一条としたが、突起部72を複数条設けてもよい。また、軸受部71上に突起部を散点的に設ける構成としてもよい。
なお、ファンモータ4の軸受部(防振ゴム13)のサイズが変更された場合には、手前カバー6や奥カバー7全体の大きさを設計変更せずに、奥カバー7の軸受部71に設置される突起部72の高さを調整すればよい。ファンモータ4の各々のサイズに合わせて奥カバー7の突起部72の高さを変更することで、各モータに対応することが可能になり、製造コストを削減することができる。
なお、上記の例では断面三角形状の突起部72を一条としたが、突起部72を複数条設けてもよい。また、軸受部71上に突起部を散点的に設ける構成としてもよい。
図3では、奥カバー7が手前カバー6と接する面のうち手前側の垂直方向の面に、手前カバー6の凸部(図示せず)に嵌合するような凹部75を設けている。
これによって、奥カバー7に手前カバー6を取り付ける際に、その組み付けが容易になるとともに、手前カバー6と奥カバー7が、より強固に固定されることになる。
上記の例では手前カバー6の凸部(図示せず)に嵌合するような凹部75を、手前カバー6と奥カバー7が接する部分(面)の一方の側に設けた。手前カバー6と奥カバー7が接する部分(面)は二箇所あるが(図6参照)、当該二つの箇所のいずれか一方又は双方に、手前カバー6の凸部に当接する凹部を奥カバー7に設けるか、あるいは手前カバー6の凹部に嵌合する凸部を奥カバー7に設けてもよい。
また、奥カバー7の下部には、ファンモータ4のリード線(図示せず)を引き回すためのリード線引き回し溝74が形成されている。また、奥カバー7は、ファンモータ4の軸を中心とした放射方向に、強度向上のための補強部73を備えている。
これによって、奥カバー7に手前カバー6を取り付ける際に、その組み付けが容易になるとともに、手前カバー6と奥カバー7が、より強固に固定されることになる。
上記の例では手前カバー6の凸部(図示せず)に嵌合するような凹部75を、手前カバー6と奥カバー7が接する部分(面)の一方の側に設けた。手前カバー6と奥カバー7が接する部分(面)は二箇所あるが(図6参照)、当該二つの箇所のいずれか一方又は双方に、手前カバー6の凸部に当接する凹部を奥カバー7に設けるか、あるいは手前カバー6の凹部に嵌合する凸部を奥カバー7に設けてもよい。
また、奥カバー7の下部には、ファンモータ4のリード線(図示せず)を引き回すためのリード線引き回し溝74が形成されている。また、奥カバー7は、ファンモータ4の軸を中心とした放射方向に、強度向上のための補強部73を備えている。
<各固定部について>
図3に示すように、手前カバー6は固定部A、C、及びFを備え、それぞれ背面ケーシング10、奥カバー7、及びファンモータ前面カバー5にネジ止めされる。手前カバー6の背面ケーシング10との固定部A、ファンモータ前面カバー5との固定部F、及び奥カバー7との固定部Cは、いずれも室内機1の前方側から後方側に向かってネジa(図示せず)を挿入することにより固定できるように配置されている。なお、以下において「ネジa」という記載は、各固定部A,B,C,D,E,Fを固定する際に用いられるネジを示すものとする。また、ネジaは特許請求の範囲に記載の「固定具」に相当する。
図3に示すように、手前カバー6は固定部A、C、及びFを備え、それぞれ背面ケーシング10、奥カバー7、及びファンモータ前面カバー5にネジ止めされる。手前カバー6の背面ケーシング10との固定部A、ファンモータ前面カバー5との固定部F、及び奥カバー7との固定部Cは、いずれも室内機1の前方側から後方側に向かってネジa(図示せず)を挿入することにより固定できるように配置されている。なお、以下において「ネジa」という記載は、各固定部A,B,C,D,E,Fを固定する際に用いられるネジを示すものとする。また、ネジaは特許請求の範囲に記載の「固定具」に相当する。
上記のように配置するために固定部Aは、手前カバー6を室内機1に組み付けた場合に、手前カバー6の複数の補強部65によって補強される面より右側に延出される構成となっている。また、手前カバー6の前方側の端面66は、固定部Cからネジaを取り外す際に、ネジaを室内機1の後方から前方に向かってまっすぐに引き抜けるように、水平な面と平行に形成されている。
奥カバー7は、固定部B及びDを備え(図3参照)、それぞれ背面ケーシング10、手前カバー6にネジaによりネジ止めされる。手前カバーの固定部(A、C、F)と同様に、奥カバー7の背面ケーシング10との固定部B及び手前カバー6との固定部Dは、いずれも室内機1の前方から後方に向かってネジa(図5参照)を挿入することによって固定できるように配置されている。
上記のように固定部を配置するために固定部Bは、奥カバー7を室内機1に組み付けた場合に、奥カバー7の複数の補強部73によって補強される面より右側に延出される構成となっている。
上記のように固定部を配置するために固定部Bは、奥カバー7を室内機1に組み付けた場合に、奥カバー7の複数の補強部73によって補強される面より右側に延出される構成となっている。
仮に、ファンモータ側面カバーKが室内機1の側方からネジによって固定されていた場合には、ファンモータ4を室内機1から取り外す際に、室内機1の側方から工具を差し込むことになる。ここで、ファンモータ側面カバーKが壁際になるように室内機1が設置されていた場合には、室内機1と壁との間は狭く、室内機1の側方から工具を差し込んでネジをはずす作業が困難なものとなる。
室内機1の前方から後方に向かってネジaを挿入するようにファンモータ前面カバー5の固定部E、手前カバー6の固定部A・C・F、奥カバー7の固定部B・Dを配置することによって、室内機1の側方から工具を差し込む必要がなくなる。また、ネジaの位置の確認も正面なので容易である。したがって、室内機1の据付け位置に関わらず、ファンモータ4の取り外し作業を簡単に素早く行うことができるようになる。
室内機1の前方から後方に向かってネジaを挿入するようにファンモータ前面カバー5の固定部E、手前カバー6の固定部A・C・F、奥カバー7の固定部B・Dを配置することによって、室内機1の側方から工具を差し込む必要がなくなる。また、ネジaの位置の確認も正面なので容易である。したがって、室内機1の据付け位置に関わらず、ファンモータ4の取り外し作業を簡単に素早く行うことができるようになる。
<ファンモータの取り外し手順>
図7は、背面ケーシング、ファン、ファンモータ、ファンモータ前面カバー、及びファンモータ側面カバーを設置した状態を示す斜視図である。なお、図7ではファンモータ前面カバー5及びファンモータ側面カバーKの各固定部(A,B,C,D,E,F)を固定するためのネジaの図示は省略している。また、図7は熱交換器8(図2参照)やフィルタ14(図4参照)が取り外された状態であるが、実際にファンモータ4を室内機から取り外す際には、図4に示すように熱交換器8やフィルタ14を設置したままファンモータ4を室内機1から取り外すことができ、これは図8、図9についても同様である。
図7は、背面ケーシング、ファン、ファンモータ、ファンモータ前面カバー、及びファンモータ側面カバーを設置した状態を示す斜視図である。なお、図7ではファンモータ前面カバー5及びファンモータ側面カバーKの各固定部(A,B,C,D,E,F)を固定するためのネジaの図示は省略している。また、図7は熱交換器8(図2参照)やフィルタ14(図4参照)が取り外された状態であるが、実際にファンモータ4を室内機から取り外す際には、図4に示すように熱交換器8やフィルタ14を設置したままファンモータ4を室内機1から取り外すことができ、これは図8、図9についても同様である。
ファンモータ4を交換したい場合には、現在設置されているファンモータ4を室内機1から取り外して交換する必要があり、その作業は以下の手順で行われる。
まず、電源コード(図示せず)をコンセント(図示せず)から引き抜いた後、前面ケーシング(図示せず)を取り外す。次に電装品(図示せず)に接続されているリード線(図示せず)を外し、ファンモータ側面カバーKの外方に位置する電装品箱12(図2参照)を取り外す。そうすると、図7に示す状態となる。なお、電装品箱12は前方に引き出すことで取り外すことができる。
まず、電源コード(図示せず)をコンセント(図示せず)から引き抜いた後、前面ケーシング(図示せず)を取り外す。次に電装品(図示せず)に接続されているリード線(図示せず)を外し、ファンモータ側面カバーKの外方に位置する電装品箱12(図2参照)を取り外す。そうすると、図7に示す状態となる。なお、電装品箱12は前方に引き出すことで取り外すことができる。
電装品箱12を取り外した後にできる空間は、ファンモータ側面カバーK(手前カバー6及び奥カバー7)を取り外した後のファンモータ4の搬出路となる。つまり、本実施形態に係る空気調和機Aは、ファンモータ4の取り外しに際して、ファンモータ側面カバーKの隣に収容されている電装品箱12を前方に引き抜くことで、ファンモータ4の取り外しを行う作業スペースを確保する。
室内機1の組立時には電装品箱12(図2参照)を収納する空間をファンモータ4の搬出路とすることで、ファンモータ4の搬出のみを目的とした空間を形成する必要がなくなる。したがって、その分だけ熱交換器8(図2参照)の幅を広くすることが可能になり、空気調和機Aの性能を向上させることができる。
室内機1の組立時には電装品箱12(図2参照)を収納する空間をファンモータ4の搬出路とすることで、ファンモータ4の搬出のみを目的とした空間を形成する必要がなくなる。したがって、その分だけ熱交換器8(図2参照)の幅を広くすることが可能になり、空気調和機Aの性能を向上させることができる。
図7に示す状態からファンモータ側面カバーKの一要素である手前カバー6を取り外す作業は、以下のようにして行う。すなわち、手前カバー6の固定部Aを背面ケーシング10に固定しているネジa(図示せず)、手前カバー6の固定部Cと奥カバー7の固定部Dとを固定しているネジa(図示せず)、手前カバー6の固定部Fとファンモータ前面カバー5の固定部Eとを固定しているネジa(図示せず)を取り外す。上記各ネジaを取り外す順序は任意であるが、いずれも前方側から作業することができる。その後、手前カバー6を右側にずらし、さらに正面側に引き抜くように取り外す。
手前カバー6を取り外した後、ファン9とファンモータ4とを固定しているネジ(図示せず)を取り外す。この取り外しも正面からの作業であり、片手で行うことができる。
手前カバー6を取り外した後、ファン9とファンモータ4とを固定しているネジ(図示せず)を取り外す。この取り外しも正面からの作業であり、片手で行うことができる。
図7に示すように、ファンモータ前面カバー5、手前カバー6、及び奥カバー7の各固定部(A,B,C,D,E,F)は、上記各ネジaが取り外される際の進行方向が、室内機1の側面と略平行となるように形成されている。例えば本実施形態では、作業者によって上記各ネジaが取り外される際の各ネジaの進行方向は、室内機の後方から前方(図7参照)に向かう。
作業者は、手前カバー6を取り外す際に、室内機1の前後方向(図7参照)に工具を操作すればよい。したがって、ファンモータ4が取り付けられている側の壁際に室内機1が設置されており、壁と室内機1との空間が狭い場合でも、本実施形態に係る空気調和機Aでは、作業者が容易に保守作業を行うことができる。
図8は、図7の状態からファンモータ側面カバーの手前カバーを取り外した状態を示す斜視図である。なお、図8では奥カバー7の固定部Bを背面ケーシング10に固定するためのネジaの図示は省略している。
図8に示すようにファンモータ側面カバーKの手前カバー6が取り外されて奥カバー7が残った状態において、ファンモータ4は奥カバー7により下方から支持されている。すなわち、手前カバー6が取り外された状態でも、奥カバー7に設けられた軸受部71(図3参照)がファンモータ4を下方から支えることにより、ファンモータ4が落下しないように構成されている。なお、奥カバー7を背面ケーシング10に設置した状態で、軸受部71の手前側の先端(固定部D)が、ファンモータ4の回転軸より前方に出るように形成されている。
図8に示すようにファンモータ側面カバーKの手前カバー6が取り外されて奥カバー7が残った状態において、ファンモータ4は奥カバー7により下方から支持されている。すなわち、手前カバー6が取り外された状態でも、奥カバー7に設けられた軸受部71(図3参照)がファンモータ4を下方から支えることにより、ファンモータ4が落下しないように構成されている。なお、奥カバー7を背面ケーシング10に設置した状態で、軸受部71の手前側の先端(固定部D)が、ファンモータ4の回転軸より前方に出るように形成されている。
仮に、ファンモータ側面カバーKのうち手前カバー6が取り外され、奥カバー7のみが背面ケーシング10に固定されている状態においてファンモータ4を支持できない場合には、次のような事態が生ずる。すなわち、手前カバー6を取り外そうとする場合に作業者は、ファンモータ4が落下しないように一方の手でファンモータを支え、かつ、手前カバー6をも支えながら、他方の手でネジ等を取り外す必要がある。
これに対して本実施形態では、手前カバー6を取り外した状態でもファンモータ4は落下しない。したがって作業者は、手前カバー6を固定する3箇所の固定部(A,C・D,E・F;図7参照)のうち、2箇所のネジaを取り外した後、残る一箇所のネジaを取り外す際に手前カバー6が落下しないように手前カバー6支えればよいことになる。
したがって、手前カバー6を取り外す際の作業者の負担が軽減される。
これに対して本実施形態では、手前カバー6を取り外した状態でもファンモータ4は落下しない。したがって作業者は、手前カバー6を固定する3箇所の固定部(A,C・D,E・F;図7参照)のうち、2箇所のネジaを取り外した後、残る一箇所のネジaを取り外す際に手前カバー6が落下しないように手前カバー6支えればよいことになる。
したがって、手前カバー6を取り外す際の作業者の負担が軽減される。
また、奥カバー7は一箇所(固定部A)で背面ケーシング10に固定されている。仮に奥カバー7が背面ケーシング10に複数箇所で固定されている場合には、次のような事態が生ずる。すなわち、奥カバー7を取り外そうとする場合に作業者は、ファンモータ4が落下しないように一方の手でファンモータを支え、かつ、奥カバー7をも支えながら、他方の手でネジ等を取り外す作業を複数回行う必要がある。
これに対して本実施形態では、奥カバー7を背面ケーシング10に固定するための固定部は一箇所(固定部A)である。よって、作業者は奥カバー7を背面ケーシング10から取り外す際に、上記のような面倒な作業を繰り返す必要がなく、一回だけ行えばよいことになる。なお手前カバー6の場合と同様、奥カバー7を取り外す際に作業者は、室内機1の前後方向(図8参照)に工具を操作すればよい。
したがって、奥カバー7を取り外す際の作業者の負担も軽減される。
これに対して本実施形態では、奥カバー7を背面ケーシング10に固定するための固定部は一箇所(固定部A)である。よって、作業者は奥カバー7を背面ケーシング10から取り外す際に、上記のような面倒な作業を繰り返す必要がなく、一回だけ行えばよいことになる。なお手前カバー6の場合と同様、奥カバー7を取り外す際に作業者は、室内機1の前後方向(図8参照)に工具を操作すればよい。
したがって、奥カバー7を取り外す際の作業者の負担も軽減される。
図9は、図8の状態からファンモータ側面カバーの奥カバーを取り外した状態を示す斜視図である。
図9の状態において、作業者はファンモータ4を側方(図9では右側)に移動させ、電装品箱12を設置していた空間を搬出路の一部とし、ファンモータ4を室内機1から取り外す。ファンモータ9を室内機1から取り外す際に、ファンモータ前面カバー5を取り外す必要はなく、前面ケーシング(図示せず)、電装品箱12(図2参照)、及びファンモータ側面カバーKを取り外せば、ファンモータ4の搬出路が形成される構成となっている。
したがって、ファンモータ9を室内機1から取り外す際に、フィルタ14(図4参照)、熱交換器8(図2参照)、ファン9(図2参照)等を取り外す必要はなく、保守作業を簡単かつ迅速に行うことができる。
図9の状態において、作業者はファンモータ4を側方(図9では右側)に移動させ、電装品箱12を設置していた空間を搬出路の一部とし、ファンモータ4を室内機1から取り外す。ファンモータ9を室内機1から取り外す際に、ファンモータ前面カバー5を取り外す必要はなく、前面ケーシング(図示せず)、電装品箱12(図2参照)、及びファンモータ側面カバーKを取り外せば、ファンモータ4の搬出路が形成される構成となっている。
したがって、ファンモータ9を室内機1から取り外す際に、フィルタ14(図4参照)、熱交換器8(図2参照)、ファン9(図2参照)等を取り外す必要はなく、保守作業を簡単かつ迅速に行うことができる。
また、ファンモータ前面カバー5を取り外す必要がないので、ファンモータ前面カバー5を取り出すための空間を設ける必要がなく、その分だけ熱交換器8(図2参照)の幅を広くすることが可能になり、空気調和機Aの性能を向上させることができる。
≪その他の実施形態≫
上記において本発明の第1実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において、適宜設計変更することができる。
第1実施形態で説明した空気調和機Aでは、ファンモータ前面カバー5、手前カバー6、奥カバー7の各固定部(A,B,C,D,E,F)は、それらを固定する各ネジa(固定具)が取り外される際の進行方向が室内機1の後方から前方(図7参照)に向かうように構成されていた。
上記各固定部を固定する各ネジが取り外される際の進行方向は、室内機1の側面(右側面及び左側面を指す)と略平行であるように形成されていればよく、室内機1の後方から前方(図7参照)への向きに限定されない。
この場合でも、ファンモータ4が設置されている側の室内機1の側面と壁との間が狭い状況において、作業者は容易に手前カバー6及び奥カバー7を取り外すことができる。
上記において本発明の第1実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において、適宜設計変更することができる。
第1実施形態で説明した空気調和機Aでは、ファンモータ前面カバー5、手前カバー6、奥カバー7の各固定部(A,B,C,D,E,F)は、それらを固定する各ネジa(固定具)が取り外される際の進行方向が室内機1の後方から前方(図7参照)に向かうように構成されていた。
上記各固定部を固定する各ネジが取り外される際の進行方向は、室内機1の側面(右側面及び左側面を指す)と略平行であるように形成されていればよく、室内機1の後方から前方(図7参照)への向きに限定されない。
この場合でも、ファンモータ4が設置されている側の室内機1の側面と壁との間が狭い状況において、作業者は容易に手前カバー6及び奥カバー7を取り外すことができる。
また、第1実施形態で説明した空気調和機Aでは、ファンモータ側面カバーKは手前カバー6と奥カバー7の2部品に分割されていたが、ファンモータ側面カバーKを3部品以上に分割してもよい。
また、第1実施形態で説明した空気調和機Aでは、ファンモータ側面カバーKを構成する手前カバー6と奥カバー7とは独立した構成となっていたが、手前カバー6と奥カバー7とをヒンジ(図示せず)により接続された一体型としてもよい。
また、第1実施形態で説明した空気調和機Aでは、ファンモータ側面カバーKを構成する手前カバー6と奥カバー7とは独立した構成となっていたが、手前カバー6と奥カバー7とをヒンジ(図示せず)により接続された一体型としてもよい。
また、第1実施形態において説明した空気調和機Aでは、ファンモータ前面カバー5、手前カバー6、奥カバー7の各固定部(A,B,C,D,E,F)はネジ止めにて固定されていたが、上記各固定部はネジ止めに替えてツメにて固定される構成としてもよい。この場合には、工具を用いる必要がないため、室内機1の保守作業をより簡単かつ迅速に行うことができる。
また、上記各固定部の中の一部(例えば、背面ケーシング10との固定部A,B)はネジ止めされ、他の固定部はツメにて固定される構成としてもよい。
また、上記各固定部の中の一部(例えば、背面ケーシング10との固定部A,B)はネジ止めされ、他の固定部はツメにて固定される構成としてもよい。
A 空気調和機
1 室内機
2 室外機
3 リモコン
4 ファンモータ
41 モータ本体
42 駆動軸
5 ファンモータ前面カバー
51 凸部
52 壁
53 曲面
54 壁
55 軸受部
56 右側端板
57 左側端板
58 湾曲部
K ファンモータ側面カバー
6 手前カバー(側面カバー)
61 軸受部
62 ツメ
62a 突起部(防振構造)
63 曲面部
64 凹部
65 補強部
66 端面
7 奥カバー(側面カバー)
71 軸受部
72 突起部
73 補強部
74 リード線引き回し溝
75 凹部
8 熱交換器
9 ファン
91 ボス
10 背面ケーシング
11 据付板
12 電装品箱
13 防振ゴム
14 フィルタ
A,B,C,D,E,F 固定部
X 孔
H 水平面
θ 角
a ネジ(固定具)
1 室内機
2 室外機
3 リモコン
4 ファンモータ
41 モータ本体
42 駆動軸
5 ファンモータ前面カバー
51 凸部
52 壁
53 曲面
54 壁
55 軸受部
56 右側端板
57 左側端板
58 湾曲部
K ファンモータ側面カバー
6 手前カバー(側面カバー)
61 軸受部
62 ツメ
62a 突起部(防振構造)
63 曲面部
64 凹部
65 補強部
66 端面
7 奥カバー(側面カバー)
71 軸受部
72 突起部
73 補強部
74 リード線引き回し溝
75 凹部
8 熱交換器
9 ファン
91 ボス
10 背面ケーシング
11 据付板
12 電装品箱
13 防振ゴム
14 フィルタ
A,B,C,D,E,F 固定部
X 孔
H 水平面
θ 角
a ネジ(固定具)
Claims (4)
- ファンを回転させるファンモータを室内機内の通風路から仕切るファンモータ前面カバーと、前記ファンモータを固定するファンモータ側面カバーと、を備える空気調和機であって、
前記ファンモータ側面カバーは複数個の側面カバーに分割可能であり、
前記側面カバーには、背面ケーシングに固定される奥カバーが含まれ、
前記奥カバー以外の前記側面カバーが前記室内機から取り外された状態において、前記奥カバーは前記ファンモータを下方から支持すること
を特徴とする空気調和機。 - 前記ファンモータ側面カバーの隣には電装品箱が収容されており、前記ファンモータの取り外しに際しては、前記電装品箱を前方に引き抜くことで、前記ファンモータ取り外しの作業スペースを確保すること
を特徴とする請求項1に記載の空気調和機。 - 前記奥カバーと前記背面ケーシングとの固定部が1箇所であること
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の空気調和機。 - 前記ファンモータ側面カバーを前記背面ケーシングに固定する固定部は、所定の固定具により固定され、
前記固定部は、前記固定具が取り外される際の前記固定具の進行方向が、前記室内機の側面と略平行になるように形成されること
を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の空気調和機。
Priority Applications (1)
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2010
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