JP2006233032A - クリーンガソリン組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 十分な運転特性を確保しつつ、燃焼時に発生する二酸化硫黄や二酸化炭素の量を削減して環境への負荷を著しく低減したガソリン組成物を提供する。
【解決手段】 リサーチ法オクタン価が92以上、硫黄分が10質量ppm以下、銀板腐食が1以下、蒸気圧が72kPa以下、蒸留性状の50容量%留出温度が100℃以下、発熱量当たりの二酸化炭素発生量が0.2685g/kcal以下で、かつGTL系ガソリンを含有することからなるガソリン組成物。
【選択図】 な し

Description

本発明は、十分な運転特性を確保しつつ環境への影響に配慮したガソリン組成物に関する。
近年、世界的な産業経済活動規模の拡大にともない、地球レベルでの環境破壊が重要な問題となり、その対応策が世界的に検討され始めている。中でも、地球温暖化問題は人類のみならず、地球そのものにも著しい悪影響を与えることが懸念され、地球温暖化の主要因とされている二酸化炭素の大気中への排出を防止すべく、その対応策の確立が強く要請されている。2005年2月には京都議定書が発効し、1990年レベルに対して、日本は6パーセントの削減が義務付けられている。
自動車燃料の面で考慮すると、自動車の高性能化に伴って、高い運転性能をもつ高性能ガソリンの需要が増加している。特に、リサーチ法オクタン価(RON)が高い方が、自動車の運転性能が向上するとともに、エネルギー転換効率が向上して地球温暖化ガスの一つと考えられている二酸化炭素の排出量も削減できるという報告がある。一方、自動車燃料そのものやその燃焼排ガスによる環境汚染が社会問題になってきており、高い運転性能を維持するとともに、環境負荷の少ない自動車燃料が望まれている。特に、排ガス浄化の観点から、硫黄分の一層の低減も切望されている。また、自動車燃料用ガソリンは、ほぼ炭素と水素から構成されており、これらが燃焼する際、炭素と水素はそれぞれ二酸化炭素と水に変換されると同時に、発生する熱が動力となっている。従って、炭化水素化合物が燃焼する際、燃料中に含まれる炭素の比率が低いほど、発生する二酸化炭素が少なくなることから、炭素に対する水素の量が多いガソリンほど、地球温暖化効果を抑制できるガソリンであると言うことができる。特に、燃焼時に発生する発熱量は、自動車の走行距離の指標である燃費と相関性を有し、その発熱量あたりの二酸化炭素の発生量は、今後地球規模での環境保全に重要な尺度になる。
JIS K 2202には、オクタン価が96.0以上の1号自動車ガソリンと89.0以上の2号自動車ガソリンが規定されており、前者は高性能なプレミアムガソリンとして、後者はレギュラーガソリンとして市販されている。従来、プレミアムガソリンは、接触改質ガソリン基材のような100以上のオクタン価をもつ基材、アルキレートガソリン基材、接触分解ガソリン軽質分のような93以上のオクタン価をもつ基材を中心に、各種の基材を配合して製造されている。一方、レギュラーガソリンは、接触分解ガソリン基材を中心に、オクタン価の低い脱硫直留ナフサやアロマ留分等を配合することで製造されている。
また、一般に接触分解ガソリンや各種の分解ガソリンなどの分解ナフサ留分には、オレフィン類やアロマ分が含まれており、オクタン価の向上に大きく寄与している。その反面、オクタン価が比較的低いパラフィン類は、ガソリン基材としては好まれず、削減される方向であった。
一方で、オクタン価が高い化合物として広く使用されているアロマ化合物やオレフィン化合物は、それぞれ環境面から、今後多く使用されることは考えにくい状況である。具体的には、アロマ化合物は発ガン性やPRTR法の問題や、自動車用燃料として使用されるとその一部は粒子状化合物(PM)に形を変えると言われており、また、オレフィン分は光化学的に不安定であること、貯蔵安定性に問題があることから、スラッジ分などの固体状化合物を析出させてしまう欠点が指摘されている。
さらに、アロマ化合物は、オクタン価が高い利点はあるものの、沸点が高く、蒸留性状の観点から、ガソリン基材にあまり多く含有することはできなかった。また、オレフィン分も、比較的低分子の成分についてはオクタン価が高いものの蒸気圧も高い傾向があり、ガソリン基材に多く使用することはできなかった。蒸留性状が軽い、すなわち沸点が比較的低く、かつ、リード蒸気圧(RVP)が低い性状が必要とされる傾向にある。
以上の状況を考慮しつつ、ガソリン製造の実態に目を向けると、重質な石油留分を分解することによって製造される分解ガソリン基材は、他のガソリン基材に比べ、経済的に製造できるという利点がある一方、硫黄分を多く含んでいる。その結果、上述のようにして製造されるガソリン中の硫黄分の大部分は、分解ガソリン基材に由来している。分解ガソリン基材に含まれる硫黄分は、高圧水素と触媒の共存下で水素化精製するという公知技術を用いて容易に低減できる。しかし、その場合は、接触分解ガソリン基材中に多く含まれ、高いオクタン価をもつオレフィン分が水素化されて当該基材のオクタン価が低下してしまうため、それを配合して十分な運転性能を有するガソリンを得ることは難しいという問題点があった。最近では、オレフィン分の水素化抑制し、オクタン価の低下を抑える技術も開発されている(特許文献1参照)が、前述の、オレフィン分が環境に悪影響を与える問題は解決されていない。また、硫黄分が50質量ppmまで削減された、パラフィン系のガソリンの開発も報告されている(特許文献2参照)が、今後のサルファーフリー化を考慮すると10質量ppmまで削減する必要があり、この硫黄レベルで、適切な蒸留性状と蒸気圧を有し、かつオクタン価の高いパラフィン系ガソリンを製造する方法は無かった。
一方、特定の条件下、炭化水素油を骨格異性化させることにより、ガソリン基材として重要であるオクタン価を向上できる技術が知られている。骨格異性化反応で生成されるイソパラフィン類は、アロマ化合物やオレフィン化合物のような、環境に対する悪影響が少ないため、環境対応型クリーン燃料としては有効である。具体的には、骨格異性化反応とは、一般的にオクタン価の低い直鎖状パラフィンをオクタン価の高い分岐状パラフィンに変換する方法であるが、その原料油として原油由来のナフサ留分の他、バイオマス、天然ガス、製鉄所等から発生する水素や一酸化炭素を原料に用いるGTL(Gas To Liquid)技術により得られるFT(Fischer Tropsch)ワックスを使用することができる。
GTL油は、主に直鎖状の飽和炭化水素を合成する反応であり、従来から潤滑油、軽油及び灯油への適用の検討は多かった(特許文献3参照)が、ガソリンへの適用技術はなかった。これは、前述の通りガソリンの性状としてオクタン価が重要な指標であるが、直鎖上パラフィンが多いGTL油を高オクタン価ガソリン、すなわち直鎖状パラフィンが少なく分岐状パラフィンを増加させたガソリンを製造することは困難であるとされてきた(特許文献4参照)ためと考えられる。すなわち、炭化水素中の炭素に対する水素の割合が高い化合物(パラフィン類)で、かつ、オクタン価が高く、さらにガソリンとして適正な蒸留性状、蒸気圧、その他多くの指標を満足させることは、極めて難しかった。直鎖上パラフィンを異性化させることでガソリン基材に適用できる可能性があるが、適当な触媒やプロセスを使用しなければ適正な効果は得られず、また、ブレンド基材を最終的に適切な組み合わせをしない限り、満足できるガソリン製品を得ることは、非常に難しい。
異性化反応と同様にイソパラフィンを選択的に製造することができるプロセスとして、アルキレーション反応がある。アルキレーション反応は、硫酸などの酸触媒を使用して、主に炭素数4の化合物を反応させて炭素数8のイソパラフィンを製造する反応であり、既に多くの装置が世界中で稼動している(非特許文献1参照)。しかし、その反応の特徴ゆえ、生成物は炭素数が8のイソパラフィンが中心であることから、炭素数8の多分岐イソパラフィンは得られるものの、炭素数が8より少なく、かつ多分岐のイソパラフィンを得ることは難しかった。アルキレートガソリンは高沸点成分で構成されているため蒸留性状の制約から、また、原料として比較的高価な炭素数4の化合物を使用していることから、従来ではあまり大量には製造できなかった。
上述のような事情により、未だ、硫黄分が10質量ppm以下と低く、十分な実用性能を確保し、しかも、二酸化炭素の排出量を効果的に抑制するのに必要な発熱量当たりの二酸化炭素発生量が0.2685g/kcal以下のガソリン組成物は提示されておらず、その製造方法も確立されていない。
特開2003−183676号公報 国際公開2002/046334号公報 特表2004−500977号公報 特表2003−524679号公報 石油学会編、「石油精製プロセス」、p209〜216、講談社サイエンティフィック、1998年発行
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は十分な運転特性を確保しつつ、燃焼時に発生する二酸化硫黄や二酸化炭素の量を削減して環境への負荷を著しく低減したガソリン組成物を提供することである。
本発明のガソリン組成物は、リサーチ法オクタン価が92以上、硫黄分が10質量ppm以下、銀板腐食が1以下、蒸気圧が72kPa以下、蒸留性状の50容量%留出温度が100℃以下、発熱量当たりの二酸化炭素発生量が0.2685g/kcal以下で、かつGTL系ガソリンを含有することからなる。
上記本発明のガソリン組成物は、容量当たりの二酸化炭素排出量を2.14kg/L以下にしたものが好ましく、また、水素/炭素比を2.29mol/mol以上としたものが好ましい。
また、上記本発明のガソリン組成物は、硫黄分を1質量ppm以下としたものが好ましく、さらに、蒸気圧を65kPa以下、オレフィン分を5容量%以下、アロマ分を5容量%以下にしたものが好ましい。
さらに、上記本発明のガソリン組成物には、含酸素化合物及び/又は異性化ガソリンを含有させることが好ましい。
またさらには、上記本発明は、特に好ましくは、ガソリンエンジン用燃料又は燃料電池用燃料として使用されるものである。
本発明の燃料組成物は、充分な運転特性、特には高い燃費が確保できるとともに、環境へ排出される硫黄酸化物の量、二酸化炭素及び炭化水素を大幅に削減して環境への負荷を低減できるという格別の効果を奏する。
本発明のガソリン組成物は、燃費を効果的に向上させる観点から、リサーチ法オクタン価(RON)が92以上のものであるが、92〜96が好ましく、94〜96がより好ましく、95〜96のものが特に好ましい。このRONは、JIS K 2280に規定された方法により測定されるものである。
硫黄分としては、環境への負荷低減の意味からできるだけ低いほど好ましく、10質量ppm以下としたものであるが、5質量ppm以下が好ましく、1質量ppm以下がより好ましいが、脱硫コストを考慮すると0.1質量ppm以上とすることが好ましい。この硫黄分は、JIS K 2541に規定された方法により測定されるものである。
なお、微量の活性硫黄による車両の燃料センターゲージの不具合を防ぐために、銀板腐食が1以下で、0のものが好ましい。この銀板腐食は、英国石油協会規格IP−227に規定された方法により測定されるものである。
蒸気圧は、低温始動性やベーパーロックなどによる運転性の不具合防止の点から、37.8℃の蒸気圧として、72kPa以下、好ましくは65kPa以下としたもので、特に、夏季においては44〜65kPa、さらには44〜60kPaとすることが好ましい。この蒸気圧は、JIS K 2258に規定された方法で測定されるものである。
蒸留性状の50容量%留出温度は、排出ガス低減及び加速性向上の観点から、100℃以下が好ましく、さらには80〜95℃のものが好ましい。この蒸留性状の50容量%留出温度は、JIS K 2254に規定された方法で測定されるものである。
なお、本発明の燃料組成物においては、特に、発熱量当たりの二酸化炭素発生量を0.2685g/kcal以下としたもので、このようにすることにより燃料として用いた場合、二酸化炭素の排出量を削減できる。この発熱量当たりの二酸化炭素発生量は、JIS K 2279の発熱量試験方法及び計算による推定法で測定されるガソリンの発熱量(kcal/g)とASTM D5291−96(炭化水素燃焼法)で測定されるガソリン中の炭素濃度(g/g)から、完全燃焼して全量が二酸化炭素に変換されるものとして算定されるものである。
この発熱量当たりの二酸化炭素発生量の低減を容易に行うために、GTL系ガソリンを含有させる。このGTL系ガソリンとは、Fischer−Tropsch法で得られるワックス(以下「FTワックス」という)を水素化分解又は異性化処理して得られるガソリンのことである。Fischer−Tropsch法とは、一酸化炭素と水素を、Fischer−Tropsch触媒を用いて反応させて、主にノルマルパラフィン等を合成する方法である。
上記FTワックスは、そのままではRONが低いので、水素化分解又は異性化処理をして用いる。この水素化分解及び異性化処理は、石油精製で用いられている通常の装置、触媒、条件等で行うことができる。このような方法で得られるGTL系ガソリンには、分岐数が多いイソパラフィンを多く含み、RONが高いし、また、分子中に含まれる炭素数に対する水素比率が高く、燃焼時に発生する二酸化炭素の量を抑制できる。このGTL系ガソリンは、RONを92以上で、発熱量当たりの二酸化炭素発生量を0.2685g/kcal以下のガソリン組成物をより簡便に調製できるようにするために、ガソリン組成物全量に対して、10〜100容量%含有させることが好ましい。
本発明のガソリン組成物においては、発熱量当たりの二酸化炭素発生量を0.2685g/kcal以下を、より簡便に達成するために、容量当たりの二酸化炭素排出量を、好ましくは2.14kg/L以下、より好ましくは2.0〜2.1kg/Lとする。この容量当たりの二酸化炭素排出量は、ASTM D5291−96(炭化水素燃焼法)で測定されるガソリン中の炭素濃度から、完全燃焼して全量が二酸化炭素に変換されるものとして算定されるものである。
また、同様の理由により、水素/炭素比を、好ましくは2.29mol/mol以上、より好ましくは、2.30〜2.40mol/molとする。この水素/炭素比は、ASTM D5291−96(炭化水素燃焼法)によって、炭素、水素の含有量を測定し、これらの量から算定されるものである。
さらに、同様の理由により、オレフィン分を、好ましくは5容量%以下、より好ましくは1容量%以下、また芳香族分を、好ましくは5容量%以下、より好ましくは1容量%以下にする。このオレフィン分及び芳香族分は、JIS K 2536(蛍光指示薬吸着法)に規定される方法で測定するものである。
本発明のガソリン組成物には、含酸素化合物及び/又は異性化ガソリンを含有させると、RONを92以上、又は発熱量当たりの二酸化炭素発生量を0.2685g/kcal以下に調製することがより簡便できる。
この含酸素化合物としては、例えば、炭素数2〜5のアルコール類、炭素数4〜8のエーテル類が好適であり、具体的には、メタノール、エタノール、プロピルアルコールなどのアルコールや、アルコール類からの誘導体であるエーテル類やエステル類である、エチルイソプロピルエーテル、エチルターシャリーブチルエーテル(ETBE)、エチルセカンダリーブチルエーテル(ESBE)、ジイソプロピルエーテル、ターシャリーアミルエチルエーテル(TAEE)や、酢酸エチル、プロピオン酸エチル等、が挙げられる。これらの含酸素化合物は、全ガソリン組成物基準で、1〜15容量%、好ましくは3〜12容量%、より好ましくは、5〜10容量%使用される。これは、少なすぎると添加効果が少なく、また、多すぎると水分等の不純物を同伴してしまい、配管やシール材の腐食等のトラブルを引き起こすこともある。例えば、エタノールは水を際限なく溶解することから、燃料中にあまり多く含まれる場合、自動車エンジン内で水分が濃縮され、蓄積して悪影響を与える可能性もある。さらに、燃料油中に含酸素化合物が多く場合、例えば15容量%を超える量が含まれると、既存エンジンの空気/燃料比最適値からずれてしまい、酸素過剰気味となることから、排ガス中の窒素酸化物(NOx)量が増加してしまう欠点がある。また、含酸素化合物は他のガソリン基材と比較すると発熱量が総じて低いため、燃費を下げてしまうことがあるため、あまり多く使用することは好ましくない。
異性化ガソリンは、脱硫直留ナフサ留分を異性化処理して得られるものである。なお、異性化ガソリンは、前述のGTL系ガソリンも異性化処理により得られるため、広義には、GTL系ガソリンも異性化ガソリンに含まれるが、本発明において、GTL系ガソリンを含めない狭義の意味での異性化ガソリンである。
異性化方法は特に限定されないが、水素雰囲気下で、触媒として、従来から使用されている、塩素化アルミナに白金を担持した「白金塩素化アルミナ」、ゼオライトに白金を担持した「白金ゼオライト」の他、ジルコニアと硫酸分を含む担体に白金を担持した「白金硫酸ジルコニア類」、ジルコニアとタングステンの酸化物成分を含む担体に白金を担持した「白金タングステン酸ジルコニア類」などに代表される固体酸触媒が好ましく用いられる。
異性化の反応条件は、使用する触媒によって異なるが、反応温度120〜250℃、反応圧力0.5〜5MPa、液空間速度(LHSV)0.5〜5h-1とすることにより、ナフテン分の一部が開環され、同時にノルマルパラフィンが異性化されてイソパラフィンが増加する。特に好ましい異性化方法としては、白金タングステン酸ジルコニア触媒を用い、反応温度180〜220℃、反応圧力0.5〜3.5MPa、LHSV1.5〜3h-1である。反応生成油の重質分、未反応分、低オクタン価物等をリサイクルして再度反応させる方法をとると収量を増大させることができ好ましい。
本発明によるガソリン組成物は、GTL系ガソリン、含酸素化合物、異性化ガソリン以外に、通常のガソリン基材として広く用いられている接触分解ガソリン留分、脱硫接触分解ガソリン留分、接触改質ガソリン留分、アルキレートガソリン、脱硫直留ガソリン留分等を適宜配合することにより調製することができる。このガソリン組成物の調製に当たっては、上記各種のガソリン基材のRON、硫黄分、蒸気圧、蒸留性状、銀板腐食、発熱量当たりの二酸化炭素の発生量等を予め測定或いは算定しておき、上記特定の範囲になるよう各種基材を配合することにより、比較的容易に製造できる。
なお、好ましい配合量としては、GTLガソリン10〜90容量%、異性化ガソリン0〜90容量%、脱硫接触分解ガソリン留分を0〜50容量%、接触改質ガソリン留分を0〜20容量%、アルキレートガソリンを0〜80容量%、ETBEを0〜15容量%である。
本発明の二酸化炭素低排出ガソリン組成物の好ましい態様として、必要に応じて公知の燃料添加剤を配合することができる。これらの配合量は適宜選べるが、通常は添加剤の合計量として0.1質量%以下とすることが好ましい。本発明の二酸化炭素低排出ガソリン組成物で使用可能な添加剤を例示すれば、アミン系、フェノール系、アミノフェノール系などの酸化防止剤、シッフ型化合物、チオアミド型化合物などの金属不活性化剤、有機リン系化合物などの表面着火防止剤、コハク酸イミド、ポリアルキルアミン、ポリエーテルアミンなどの清浄分散剤、多価アルコールやそのエーテルなどの氷結防止剤、有機酸のアルカリ金属塩やアルカリ土類金属塩、高級アルコールの硫酸エステルなどの助燃剤、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両性界面活性剤などの帯電防止剤、アルケニルコハク酸エステルなどのさび止め剤、キニザリン、クマリンなどの識別剤、アゾ染料などの着色剤を挙げることができる。
以下に、実施例により本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらの例により何ら制限されるものではない。
表1に示す性状のガソリン基材を、表2に示す配合割合でブレンドして実施例、及び比較例となるガソリン組成物を調合した。用いたガソリン基材は、次のようにして調製された。
脱硫直留ガソリン留分(DSLG)
中東系原油のナフサ留分を水素化脱硫後、その軽質分を蒸留分離することにより得た。
アルキレートガソリン(ALKG)
ブチレンを主成分とする留分とイソブタンを主成分とする留分を硫酸触媒により反応させて、イソパラフィン分の高い炭化水素を得た。
接触改質ガソリン留分(AC9)
脱硫重質ナフサを固体改質触媒により移動床式反応装置を用いて反応させることにより、アロマ含量の多い炭化水素に改質して改質ガソリンを得る。改質ガソリンはそのまま使用することもできるが、ここでは蒸留分離することにより炭素数9の炭化水素を80%以上含有する留分(AC9)を得た。
脱硫接触分解ナフサ留分(FCCG)
脱硫軽油あるいは脱硫重油を固体触媒により流動床式反応装置を用いて分解することによりオレフィン分の高い炭化水素を得た。さらに、FCCGを収着脱硫することにより硫黄分の低い炭化水素を得た。アルミナにニッケルを20質量%担持した触媒を硫化処理した後、反応温度250℃、反応圧力常圧、LHSV4h-1、H/油比340NL/Lの条件のもと、中東系原油の減圧軽油留分を水素化精製処理したものを主たる原料油とする流動接触分解で得られた接触分解ナフサ留分を通油してジエン低減処理を行った。その後、共沈法にて調製した銅-亜鉛アルミニウム複合酸化物(銅含有量35質量%、亜鉛含有量35質量%、アルミニウム含有量5質量%)の還元処理を行った。その後、ジエン処理された接触分解ガソリンを、反応温度100℃、反応圧力常圧、LHSV2.0h-1、H/油比0.06NL/Lの条件のもと20時間通油して収着機能をもった脱硫剤によって脱硫された脱硫接触分解ナフサ留分(FCCG)を得た。
異性化ガソリン(ISO)
上記脱硫直留ナフサ留分(DSLG)を固体酸触媒により、水素存在下、反応させて得た。触媒には硫酸ジルコニアに白金を0.5質量%担持させたものを用い、還元処理を行い使用した。触媒中に占めるジルコニアの割合はジルコニウム元素として43.5質量%、アルミナの割合はアルミニウム元素として16.1質量%、硫黄分の割合は元素として2.9質量%であった。反応は、反応温度200℃、水素圧力1.0MPa、LHSV1.5h-1、H/油比5.0mol/molの条件下で行い、異性化ガソリン(ISO)を得た。
GTL系ガソリン
FTワックスを原料油とし、触媒には市販の水素化分解触媒(ART製HOP-302)を用いて、以下の条件で反応を行なった。FTワックスは、密度0.817g/cm3、炭素数18〜54、50容量%留出温度474℃であり、反応温度390℃、反応圧力4.0MPa、LHSV1.0h-1、H/油比660NL/Lの条件下で行い、FTワックス分解油を得た。得られたFTワックス分解油を、沸点20〜70℃の軽質分と、沸点70〜130℃の重質分に分離し、それぞれ以下に示す反応条件で異性化処理を行なった。
軽質分の異性化触媒には、上記異性化ガソリン製造時の異性化触媒を使用した。反応温度200℃、反応圧力2.0MPa、LHSV2.0h-1、H/油比2.0mol/molの条件下で行った。
一方、重質分の異性化触媒には、タングステン酸ジルコニアに白金を2.0質量%担持させたものを用い、反応温度200℃、反応圧力1.0MPa、LHSV1.5h-1、H/油比5.0mol/molの条件下で行った。触媒中に占めるジルコニアの割合はジルコニウム元素として39.4質量%、アルミナの割合はアルミニウム元素として13.4質量%、タングステンの割合は元素として13.8質量%であった。
上記の異性化により得られた軽質分の異性化油及び重質分の異性化油を76/23(容量比)でブレンドしてGTL系ガソリンとした。
エチルターシャリーブチルエーテル(ETBE)
市販のエチルターシャリーブチルエーテルを使用した。これは、エタノールとイソブチレンの反応から得られる。
なお、ガソリン基材及び調製したガソリン組成物の性状は、次の方法により測定した。
なお、密度はJIS K 2249の密度試験方法、リード法蒸気圧はJIS K 2258の蒸気圧試験方法(リード法)、蒸留性状はJIS K 2254の常圧法蒸留試験方法によって測定した。硫黄分は、JIS K 2541の硫黄分試験方法によって測定した。総発熱量分は、JIS K 2279の発熱量試験方法及び計算による推定法によって測定した。なお、総発熱量(Hg:高位発熱量)と真発熱量(Hn:低位発熱量)とは、前記JIS K 2279により次式で変換できる。
Hn=Hg-6(9h+W)
ここで、Hn:真発熱量(cal/g)
Hg:総発熱量(cal/g)
h :水素含有量(質量%)
W :水分(質量%)
Figure 2006233032
Figure 2006233032
実施例については、表2に記載の混合割合でガソリン基材をブレンドし、環境対応型ガソリンを製造した。実施例1のガソリンは、比較例1の従来型ガソリンおよび比較例2のGTL系ガソリンを使用しないガソリンと比較して、RONが高く、かつ、蒸留性状が好ましい上に、燃料あたりの二酸化炭素の排出量が少なく、また発熱量あたりの二酸化炭素発生量が削減されていることが分かる。具体的には、二酸化炭素発生量が11.2%削減され(ガソリン1Lあたりの二酸化炭素重量換算値)、発熱量当たりの二酸化炭素発生量が6.0%削減(ガソリン燃焼時1kcal当たりの二酸化炭素重量換算値)される。すなわち、実施例1のガソリンは、二酸化炭素発生量が少ないにもかかわらず、高いオクタン価、適切な蒸留性状、蒸気圧を有しており、優れた実用性能を有する二酸化炭素低排出ガソリンであることがわかる。
また、実施例2および実施例3のガソリンは、ETBE又は異性化ガソリンを含有したもので、含酸素化合物やイソパラフィン系ガソリンを含むことで、燃料あたりの二酸化炭素排出量を低減することができ、また発熱量あたりの二酸化炭素発生量も低減されているが、高いオクタン価、適切な蒸留性状、蒸気圧を有しており、優れた実用性能を有する二酸化炭素低排出ガソリンであることがわかる。
以上のように、実施例の二酸化炭素低排出ガソリンは、比較例と比べて、蒸気圧、蒸留性状、硫黄濃度は同程度であっても、高いオクタン価であり、二酸化炭素発生量の削減が可能な優れた実用性能を有する二酸化炭素低排出ガソリンであることがわかる。
本発明のガソリン組成物は、分岐状飽和炭化水素化合物の含有量が多いことから、ガソリンエンジン用燃料としてはもちろんのこと、これに加えて燃料電池用の燃料としても、エネルギー効率の高い性能を有しているので好適であり、またガソリンエンジン及び燃料電池の共用ガソリンとしても使用することができる。

Claims (8)

  1. リサーチ法オクタン価が92以上、硫黄分が10質量ppm以下、銀板腐食が1以下、蒸気圧が72kPa以下、蒸留性状の50容量%留出温度が100℃以下、発熱量当たりの二酸化炭素発生量が0.2685g/kcal以下で、かつGTL系ガソリンを含有することを特徴とするガソリン組成物。
  2. 容量当たりの二酸化炭素排出量が2.14kg/L以下であることを特徴とする請求項1に記載のガソリン組成物。
  3. 水素/炭素比が2.29mol/mol以上であることを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載のガソリン組成物。
  4. 硫黄分が1質量ppm以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のガソリン組成物。
  5. 蒸気圧が65kPa以下、オレフィン分が5容量%以下、アロマ分が5容量%以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のガソリン組成物。
  6. 含酸素化合物を含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のガソリン組成物。
  7. 異性化反応による異性化ガソリンを含有することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のガソリン組成物。
  8. ガソリンエンジン用燃料又は燃料電池用燃料として使用されることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のガソリン組成物。
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