JP2006231289A - 中空糸膜モジュ−ルのリーク検出方法およびリ−ク検出装置 - Google Patents

中空糸膜モジュ−ルのリーク検出方法およびリ−ク検出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】中空糸膜モジュールのリーク検出作業後の染料残留問題、洗浄の手間、かつ大掛かりなリーク検出用の設備が必要といった従来技術の問題点を解決しかつ、微小なリークまで簡単に感度よく検出する方法およびリーク検出装置を提供する。
【解決手段】濃度が調整された水溶液を、それが持つ浸透圧よりも低い操作圧力で中空糸膜モジュ−ル1の中空糸膜の外側に供給し、モジュール端部の開口面から漏れ出てくる水溶液を検出することを特徴とするリーク検出方法およびそれに必要な設備を備えたリーク検出装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、逆浸透膜またはナノろ過膜からなる中空糸膜エレメントまたは中空糸膜モジュールのリーク検出方法およびリーク検出装置に関する。より詳しくは、リーク検出において染料を使用しないため洗浄性に優れ、かつ精度良くリークを検出することができるリーク検出方法およびリーク検出装置に関する。
中空糸型の選択透過性膜、中でも逆浸透膜およびナノろ過膜は海水の淡水化、医薬・医療用水、超純水製造といった幅広い分野で使用されている。逆浸透膜とは膜分離技術振興協会規格AMST−002には試験液の塩化ナトリウム濃度が500〜2,000mg/lで操作圧力が0.5〜3.0MPaの評価条件の下で塩化ナトリウム除去率93%以上の膜と定義され、また膜分離技術振興協会規格AMST003の5.2の通水能力及び塩化ナトリウム除去性能又はTDS除去性能試験によって得られた塩化ナトリウム除去率が、試験液の塩化ナトリウム濃度またはTDS濃度が3.0×104〜6.0×104mg/lの範囲で操作圧力5.0〜10.0MPaの評価条件の下で、平均濃度基準除去率が99.0%以上、入口濃度基準除去率が98.8%以上得られる膜と定義されている。ナノろ過膜とは、膜分離技術振興協会規格AMST−002には操作圧力1.5MPa以下で使用され、除去率90%以上を示す分離対象物質の分子量範囲が200〜1000を示し、試験液の塩化ナトリウム濃度が500〜2,000mg/lで操作圧力が0.3〜1.5MPaの評価条件の下で塩化ナトリウム除去率5%以上93%未満の膜と定義されている。
中空糸膜を集束し端部を樹脂にて接着し、樹脂部を切削加工することにより透過水が吐出する開口面を形成したものを中空糸膜エレメント、これにOリング等のシール部材を取り付けた後圧力容器に組み立てたものを中空糸膜モジュールと呼ぶ。また中空糸膜を束ねて圧力容器に詰め込み、端部に接着樹脂を注入し硬化させ、開口面を切削加工した圧力容器と一体型の中空糸膜モジュールもある。中空糸膜モジュールに海水や河川水、浄水やプロセス用水等を中空糸膜の外側に加圧供給し、透過水と濃縮水に分離することで工業的に利用される。透過水の水質としては塩化物イオン濃度、電気伝導率、蒸発残留物濃度、低分子量有機物濃度、ウィルス、パイロジェン等の項目に対して要求品質が設定されている。逆浸透膜およびナノろ過膜、中空糸膜エレメント、中空糸膜モジュールにリークがあると、透過水の水質が低下し製品としての実用価値がなくなるばかりか、製造工程においては歩留まりが低下しロスが発生する。
高純度の水を得るには高性能な中空糸膜エレメントおよび中空糸膜モジュールが求められる。製造工程において中空糸膜のリークによる性能低下を防止することは重要であるが、製造ラインによって生じるリークを確実に検出し補修することは、製品の安全性・経済的な面からも重要である。
これまで選択透過性膜のリーク検出方法に関する技術は種々報告されている。非特許文献1には中空糸膜モジュールの供給水に染料を添加し、中空糸開口面へシート状物を取り付け、シート状物の染めの状態を確認する方法が報告されている。特許文献1には運転中の中空糸膜モジュールに染料のCrystal violetを添加した供給水を圧入し、漏洩する染料を観察する方法が、非特許文献2には染料のTrypan Blueが、更に非特許文献3にはEosine Yellowishを使用する方法が報告されている。また特許文献2には、染料溶液を用いた逆浸透膜の欠陥検出方法において染料として逆浸透膜には吸着されない食用色素を用い、かつ欠陥から漏洩した染料の検出手段として該食用色素を吸着すると共にイオン交換能を有する多孔性シート状物を用いる検出方法が報告されている。
しかしながら供給水に染料を添加し、開口面へシート状物を取り付けてリークしてきた染料をシ−ト状物に転写する検出方法では中空糸膜への染料の残留があり、洗浄水の使用量が多くなりコストがかさむ、排水による環境負荷が大きいといった問題があった。また開口面へ取り付けたシート状物を剥しながらリーク箇所を照らし合わせる際、実際のリーク箇所とのずれが起こり易くなり、リーク部分を補修した際の水質向上効果が完全なものではないことがあった。
S.Sourirajan,Reverse osmosis and synthetic membranes,p.334,NRCC(1977) 米国特許USP3,567,632号 "In−situ and Dynamically−formed Reverse−Osmosis Membranes",Research and Development Progress Report, No.730,U.S. Government Printing Office(1971) 「膜」、第一巻、第3号、第231頁(1976) 特開平6−254358号公報
次に中空糸膜モジュールまたは中空糸膜エレメントの中空糸膜の外側より気体を圧入して、中空糸膜モジュールまたは中空糸膜エレメントの開口面上に液体を満たし気泡の発生を見ることでリークを検出する方法がある。特許文献3には開口面に液体をはり込み中空糸膜の外側から気体を圧入して開口面上の液体に気柱を生成せしめることによりリークしている中空糸を個々に検出する方法が記載されている。また特許文献4には中空糸膜モジュールの開口面側の端末に透明なキャップを設け、中空糸膜の外側が内側よりも圧力が高くなるように空気を送り、リークがある中空糸膜の端末から漏出してくる空気の泡を透明キャップを通して検出するリーク検査方法が開示されている。しかしながら、特許文献3に記載の方法では、中空糸膜モジュールを倒立させる必要があり大型のモジュールに対しては作業性・安全性に問題がある。またリーク箇所以外からも気泡が発生するため、開口面全体から出てくる気泡の大小、速度差によりリークを判定する必要があり、大きなリークしか検出できないといった問題がある。
特開昭55−70258号公報 特開昭62−140607号公報
特許文献5には放射性物質を供給液に添加し、透過液中に漏れ出た放射性物質からの放射線を検出してリークの有無を検出する方法が開示されている。しかしながらこの方法では高価な放射線検出器が必要であり人体や環境への放射線の影響を考慮する必要があり大掛かりな設備が必要となる。
特開平10−137561号公報
非特許文献4には中空糸型逆浸透膜モジュールにいわゆる「spider」治具を取り付けることで中空糸膜エレメントの開口面を剥き出しにした状態で中空糸膜モジュールの運転を可能とし、開口面から出てくる透過水の出方を目視で観察しリークを判別するといった方法が報告されている。しかしながら開口面を剥き出しにした状態で中空糸膜モジュールを運転した際に開口面から出てくる透過水を目視観察し、しみ出す程度の流れはリークなしと判断し、スプレー状に噴出すものをリークとして判断する本方法では、大きいリークしか検出できないのが現実である。
ASTM D3923−94
特許文献5には疎水性中空糸膜装置に該中空糸膜の臨海表面張力以上の表面張力を有する液体を加圧供給し、液体がリークしてきた箇所を修理する方法が開示されている。中空糸膜の素材としては疎水性のポリエチレン、ポリプロピレン、PVDF、PTFE等が、液体としては水があげられている。しかしながら逆浸透膜やナノろ過膜にはより親水性の高い膜素材が使用されるのが一般的で、水を加圧供給した場合は開口面から透過水が一面に吐出しリークとの区別がつかないのが現実である。
特開昭58−75559号公報
本発明は、このような従来技術の問題点を解決することを目的とするものであって、中空糸膜モジュールをリーク検出作業した後の染料の残留がなく、洗浄の手間がかからず、かつ大掛かりな設備を必要とせず微小なリークまで感度よく検出する方法およびリーク検出装置を提供するものである。
本発明者らは前記課題を解決するため鋭意研究した結果、本発明に到達した。本発明は以下の構成を有する。
(1)中空糸膜が逆浸透膜またはナノろ過膜である中空糸膜モジュ−ルの中空糸膜集束体の開口面からリークを検出する方法において、濃度が調整された水溶液を該水溶液の持つ浸透圧よりも低い操作圧力で該中空糸膜モジュ−ルの中空糸膜の外側に供給し、該開口面から漏れ出てくる水溶液を検出することを特徴とするリーク検出方法。
(2)該水溶液に無機塩の水溶液を使用することを特徴とする(1)に記載のリーク検出方法。
(3)該水溶液の電気伝導率を指標として水溶液中の濃度を調整することを特徴とする(1)または(2)に記載のリーク検出方法。
(4)無機塩を溶解した水溶液の濃度が2〜5重量%であることを特徴とする(1)〜(3)いずれかに記載のリーク検出方法。
(5)有機化合物を溶解した水溶液の濃度が5〜15重量%であることを特徴とする(1)〜(3)いずれかに記載のリーク検出方法。
(6)操作圧力が水溶液の浸透圧よりも0.1〜3.7MPa低いことを特徴とする(1)〜(5)いずれかに記載のリーク検出方法。
(7)中空糸膜が逆浸透膜またはナノろ過膜である中空糸膜モジュ−ルの中空糸膜集束体の開口面からリークを検出するための設備であって、該開口面を開放した状態の中空糸膜モジュールと、濃度が調整された水溶液を該水溶液の持つ浸透圧よりも低い圧力で連続的に該中空糸膜モジュールに供給するポンプ設備と該水溶液の濃度を調整する設備を備えたことを特徴とするリーク検出装置
本発明によりリーク検出後の中空糸膜エレメントや中空糸膜モジュールの洗浄が容易となり、洗浄水の使用量低減、排水の処理量の低減が達成できる。かつ最大の利点としては、リーク箇所からのみ溶液が出てくるのを観察できるのでリーク量が1cm3/分以下のような微小なリークが検出できかつリーク箇所を確実に特定できる点である。またリークを検出するための設備も大掛かりなものとならず経済的である。その結果として微小なリークも含めてリーク箇所を封止することによる水質向上効果が大きくなり、中空糸膜モジュールとしての性能が向上するばかりでなく製造工程においては大きな費用をかけずにロスを低減することが可能となる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本来、逆浸透膜およびナノろ過膜は、水と濃度差のある水溶液を膜を介して接触させることで水は高濃度水溶液側へと導かれる性質がある。いわゆる正浸透現象である。本発明は、この原理を利用し、水溶液の持つ浸透圧以下の操作圧力で水溶液を膜へ供給し、透過水が出ない状態の開口面を観察し水溶液がリークしてくる箇所を特定することを特徴とするリーク検出方法およびリ−ク検出装置である。
逆浸透膜およびナノろ過膜の中空糸膜を形成する高分子重合体としては、酢酸セルロース類、ポリアミド類、ポリビニルアルコール類、ポリスルホン類等があるが、本発明は特にこれら素材に限定されるものではない。
また中空糸膜によってはその構造が活性層と支持層よりなるものがあり、活性層と支持層が同一素材でできているものは非対称膜と呼ばれ、これらが異なる素材でできているものは複合膜と呼ばれている。非対称膜は相転換法で得ることができ、一方複合膜は非対称膜と同様の操作で支持層となる支持膜を製膜した後、このものの表面にコート法や界面重合法、プラズマ重合法等により薄い活性層を形成させることで得ることができる。本発明に使用される中空糸膜はこれらの構造、製法には限定されない。さらに、中空糸膜の形状、即ち外径や内径、中空率(内径の自乗/外径の自乗)、真円度等には特に限定されず、中空糸膜の分離性能、即ち透過水量や塩除去率にも限定されるものではない。
また本発明の中空糸膜を集束し端部を接着する際に使用する接着樹脂としては、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂等が使用できるが特にこれらに限定されるものではない。接着樹脂で接着された中空糸膜集束体の少なくとも一つの端部は切削加工され、表面が平滑に処理されることで透過水が吐出する開口面が形成される。
また中空糸膜エレメントの中空糸膜の充填率(中空糸膜エレメントの体積に占める中空糸膜のみの体積の割合)は35%〜75%、より多くは40%〜60%のものが一般的であるが、中空糸膜の充填率が高いほど中空糸膜同士の間隙が小さくなり接着樹脂の含浸斑が発生しやすく、リークしやすいといえる。本発明は中空糸膜の充填率により限定されるものではなく何れの充填率の中空糸膜モジュールにも適用可能である。
また本発明の中空糸膜エレメントの中空糸膜エレメントの長さと中空糸膜エレメントの直径の比は4〜20であり、より多くは4〜15が一般的である。長さ/直径の比が小さい中空糸膜エレメントの方が中空糸膜の欠損、接着樹脂の含浸斑によるリークが顕著に表れるが、本発明は長さ/直径の比により限定されるものではなく、何れの長さ/直径の比の中空糸膜モジュールにも適用が可能である。
また中空糸膜モジュールの形態については、FRP製や塩化ビニル製等の圧力容器に中空糸膜を挿入し端部を接着樹脂にて接着し、切削し開口面を成形した圧力容器一体型の中空糸膜モジュールや、中空糸膜を集束し片端部または両端部を接着し、切削し開口面を成形した中空糸膜エレメントを圧力容器の中にOリング等のシール部材により組み付けた中空糸膜モジュール等、また中空糸膜の外側から加圧通水する外圧型、中空糸膜の内側から加圧する内圧型等があるが、本発明は何れの形態の中空糸膜モジュールにも適用可能である。即ち圧力容器一体型の中空糸膜モジュールにおいては、通常はキャップ等を取り付けて透過水を集水するが、該キャップを取り付ける前の製造工程において、または該キャップを取り外すことで開口面を剥き出しの状態にすることができ、本発明のリーク検出方法が適用可能となる。また中空糸膜エレメントをOリング等のシール部材により圧力容器内に組み付けた中空糸膜モジュールにおいては、通常は集水板と端板で中空糸膜エレメントにかかる圧力を受け保持しているが、集水板を取り外しドーナツ型の端板を圧力容器に取り付けることで、中空糸膜エレメントが圧力容器から飛び出さないように開口面の外周部を保持することができる。開口面を剥き出しの状態にすることができるため本発明のリーク検出方法が適用可能となる。
以下図1〜7を用いて本発明の一例を更に詳細に説明する。図1に示すように、中空糸膜エレメント2にOリング7を取り付け、圧力容器1に挿入し端板3とドーナツ型端板6をナット5で固定する。ドーナツ型端板6の内径は中空糸膜エレメント2のチューブシートリング8の外周部分を約5mmの幅で押えるような寸法とした。この幅が小さすぎるとチューブシートリング8の外周部が破損する危険性があり、またこの幅が大きすぎると観察できる図2に示す開口面12の面積が小さくなるため好ましくない。供給水ライン9より供給された水溶液は、中空糸膜エレメント2の中心部にある多孔の芯管11を通じで中空糸膜エレメント2の中空糸膜全体に供給された後、濃縮水ライン10から排出される。図2は図1の中空糸膜モジュールのA部を側面から見た図である。開口面12上にリーク箇所13が観察される。図3は両端部に開口面を加工した中空糸膜エレメント2を圧力容器1に組み込んだ状態を表している。両端部に開口面を有する中空糸膜エレメント2の端部にOリング7およびXパッキン17を取り付けた後、圧力容器1に挿入しドーナツ型端板6を両端部に取り付ける。図3のA部の開口面の中心部に開口している多孔の芯管11に供給コネクター14を挿入し、供給コネクター押え治具15をナット5で圧力容器1に固定することで、内圧により飛び出すのを防止する。B部の開口面の中心部に開口している芯管11にプラグ16を取り付け同じく供給コネクター押え治具15を圧力容器1にナット5で固定することで飛び出しを防止する。供給水ライン9より供給された水溶液は、中空糸膜エレメント2の中心部にある多孔の芯管11を通じで中空糸膜エレメント2の中空糸膜全体に供給された後、濃縮水ライン10から排出される。図4は図3の中空糸膜モジュールのA部を側面から見た図である。供給コネクター押え治具15は立体的に加工されているため側面から観察することで開口面12全面を観察することができる。開口面12上にリーク箇所13が観察できる。また同時に反対側の端部の開口面も同様にリーク箇所が観察できる。
図5は圧力容器一体型の中空糸膜モジュールを表している。中空糸膜18がブラインパイプ19と共に圧力容器1に装填され片端を接着樹脂で接着し、切削加工により開口面を成形している。供給水ライン9より供給された溶液は、中空糸膜18に沿って流れ、ブラインパイプの先端から入り、濃縮水ライン10から排出される。キャップA20は取り付け前の製造工程での状態もしくは取り外した状態を表している。図6は図5の中空糸膜モジュールのA部を側面から見た図である。開口面12上にリーク箇所13が観察できる。
図7は本発明のリーク検出装置を表している。図1、図3、図5に示したような開口面を観察できる中空糸膜モジュール32を供給水ポンプ31に接続する。供給水タンク29に所定濃度の水溶液30を調整し攪拌機28で攪拌する。供給水ポンプ31を起動し圧力調整バルブ36で供給水の圧力計33の値が所定値になるように調整する。濃縮水ライン10は供給水タンク29に連結しており水溶液を循環させる。循環している間、溶液30の濃度は濃度測定機器34を用いて管理し、また水温は温度計35で管理する。中空糸膜モジュール32内に残留していた水の影響で水溶液30の濃度は薄くなるため濃厚水添加ポンプ26を起動させ濃厚水25を供給水タンク29に添加し濃度調整を行う。濃厚水添加タンク24には濃厚水添加タンク攪拌機23が設置されていることが望ましい。濃厚水添加ポンプ26の運転、停止は濃度測定機器34の値により自動運転してもよいし、手動で実施してもよい。また水溶液の循環においては気泡が混入しないようにすることが好ましい。供給水ラインに脱気装置を設けてもよい。
浸透圧を有する水溶液を調整するための水としては濾過した純水あるいは逆浸透膜処理した水を用いるのが好ましい。
浸透圧を有する水溶液を調整するためのイオン性の溶質としては、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウムなどの無機塩、酢酸ナトリウム、クエン酸ナトリウムなどの有機カルボン酸塩などがある。中性の有機化合物としてはグリセリン、ジグリセリンなどの多価アルコ−ル類、グルコース、トレハロ−ス、ショ糖、ラフィノ−スなどの糖類、各種の分子量のポリエチレングリコ−ル、シクロデキストリンなどがある。水への溶解度の高い溶質が好ましい。リークテスト後の中空糸膜モジュールの洗浄性や洗浄排水の処理の問題を考慮すると無機塩を使用することが好ましい。環境負荷の大きい銅などの重金属を含む無機塩や硝酸ナトリウム、硝酸カルシウムなどの窒素を含む無機塩、リン酸ナトリウムなどのリンを含む無機塩は避けるべきである。無機塩の中でコストや入手のし易さから逆浸透膜に対しては塩化ナトリウムが好ましい。塩化ナトリウム水溶液の替りに濾過した海水をそのまま、あるいは希釈して用いてもよい。ナノろ過膜に対しては塩化ナトリウムよりも除去率が高い硫酸マグネシウムが好ましい。無機塩や有機塩の除去率が低くてリ−ク検出の溶質として適切でないときは中性の除去率の高い有機化合物を選択すべきであるが排水のCODやBOD負荷が大きくなり排水処理設備が必要になる。なお水溶液には微生物の繁殖を防ぐためごく微量の殺菌剤を添加してもよい。
水溶液の濃度について、低濃度の水溶液を送液した場合には水との濃度差が小さく正浸透現象と同時に拡散による透過も無視できなくなり、正浸透現象により開口面の透過水が中空糸膜の中空部に吸い取られていく力が弱くなることで開口面での観察が難しくなる。ナノろ過膜ではその傾向が顕著となる。また開口面の観察可能な作業時間が短くなるといった実際上の問題が発生する。高濃度水溶液を送液した場合、正浸透現象による中空糸膜の急激な脱水が起こり、中空糸膜の膜構造が変化して膜性能が低下するときがある。それゆえ供給水の濃度は適当な範囲にある必要があり、イオン性の無機塩を使用する場合には2wt%〜5wt%が好ましい。塩化ナトリウムを使用し濃度を2wt%〜5wt%とした際の水溶液がもつ25℃における浸透圧はおよそ1.6MPa〜4.0MPaである。例えば、硫酸マグネシウムを使用し濃度を2wt%〜5wt%とした際の水溶液がもつ25℃における浸透圧はおよそ0.5MPa〜1.1MPaである。有機化合物として糖類を使用する場合には、5wt%〜15wt%の濃度が適用可能である。例えば、ショ糖を使用し濃度を5wt%〜15wt%とした際の水溶液がもつ25℃における浸透圧はおよそ0.4MPa〜1.3MPaである。一般的にリ−ク検出に採用されている染料水溶液の濃度は極めて薄いため浸透圧はゼロ近くであり本発明は適用できない。
溶質が電解質である水溶液の濃度を管理、調整するためには電気伝導率計を用いることが好ましい。簡便であり作業性が向上する。中性の有機物の場合は屈折率計や密度計で濃度の管理ができる。
本発明において、操作圧力とは供給水ポンプを作動させ中空糸膜モジュール内に送り込む供給水の圧力を指す。操作圧力が高すぎると、中空糸膜モジュールまたは中空糸膜エレメントの開口面の外周部のみを固定しているためにチューブシートリングや開口面へかかる物理的な負荷が大きくなり物理的な損傷を及ぼすため好ましくない。操作圧力が低すぎるとリーク水量が減少してリークの検出力が低下する可能性がある。そのため、操作圧力としては0.3MPa〜1.5MPaが適当である。より好ましくは0.5〜1.0MPaである。
浸透圧と操作圧力の差は0.1MPa〜3.7MPa、好ましくは0.3MPa〜3.0MPaとなる条件でリーク検出作業を行う。浸透圧と操作圧力の差が0.1MPaよりも小さいと、中空糸膜の性能にも依存するが、開口面が濡れた状態となりリーク箇所の特定がしにくくなる。浸透圧と操作圧力の差を3.7MPaよりも大きくしてもリークの検出能力は変わらず、使用する溶質の無駄になるばかりか、廃水処理のコストも上がるため好ましくない。供給溶液の温度は常温(5℃〜35℃)であることが作業の面から好ましい。浸透圧は絶対温度にほぼ比例するため常温では浸透圧はほぼ一定である。
供給水ポンプを作動させ水溶液が中空糸膜の外側に供給された時点で開口面に付着していた水は正浸透現象によって数秒で中空部内に吸い取られる。もちろん開口面に付着した水を紙タオル等で拭き取ってから供給水ポンプを作動させてもよい。その後供給水の圧力を所定圧力に調整することにより、中空糸膜が切断している部分や中空糸膜の表面の分離活性層に傷がついている部分、接着樹脂部にピンホールなどがある部分の開口面からは、水溶液が漏れ出てくる現象が観察される。正浸透現象により常に開口面の付着水がない状態でリーク箇所からのみ漏れ出てくる水溶液を検出できるのでリーク箇所の判別が容易である。
リークの程度としてはリーク量が1cm3/分以下の極微小なリークまで検出可能であり、10cm3/分程度の比較的大きなリークも確認できる。リークが発生する箇所としては、チューブシートリングとの接着界面、中心部、中空糸膜が開口している部分からのリークに大別できる。チューブシートリングとの接着界面や中心部からは比較的大きなリークが、中空糸膜の開口部からのリークは微小なリークが多く観察される。開口面のリーク箇所には鉛筆などで印をつけておく。リーク箇所の特定だけではなく、その漏れ方を観察することによりリークの発生原因まで推定することができる。リークの発生状態を確認することで製造工程での異常を早期発見・解析・対策することが可能となり工程の安定化、ロスの削減が可能である。
中空糸膜モジュールまたは中空糸膜エレメントのリーク箇所の封止(補修)方法の一例を以下に示す。開口面のリーク箇所に鉛筆で印を付けた中空糸膜モジュールまたは中空糸膜エレメントは圧力容器から抜き出し、開口面を上にした状態で倒立させる。中空糸膜エレメントが乾燥しないようにラップを捲き、鉛筆などで印をつけた開口面を刃先の直径が2mmのドリルを用いて深さ2mmの穴をあける。この状態で12時間以上放置し開口面を乾燥させる。ドリルで穴をあけた部分が乾燥していることを目視で確認し、エポキシ樹脂を注射器で注入する。所定時間放置しエポキシ樹脂を硬化させる。本発明ではリーク箇所の特定の精度が高いため、穴あけ加工する面積も小さくてすみかつ水質の改善効果が高いのが特長である。
このリーク検出方法は操作性が良く無機塩を溶質として使用することにより、染料を用いた場合に比較して洗浄時間を短くできるという別の効果もある。すなわち、リーク検出を行う中空糸膜モジュールまたは中空糸膜エレメントを準備し、供給水を中空糸膜モジュールへ連続的に供給するための供給水ポンプに接続する。該供給水ポンプを運転し、操作圧力を所定値に調整し、供給水ポンプを起動後1分〜10分間で開口面を観察する。開口面のリークが確認された箇所に鉛筆で印をつける。その後中空糸膜モジュールまたは中空糸膜エレメントを水道水や純水等にて15分間洗浄する。中空糸膜モジュールまたは中空糸膜エレメントの膜面積に応じて洗浄する際の流量は調整し洗浄排水の電気伝導率等を指標にして洗浄が完了していることを確認する。以上のように一連のリーク検出作業および洗浄作業が25分程度で実施でき作業効率がよい点も特長である。
以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、本発明はこれによって限定されるものではない。
(電気伝導率の測定法)
電気伝導率計として市販のTOA社製CM−20Jを使用した。電気伝導率の値は25℃に換算した値を用いた。
(エンドトキシン濃度の測定法)
エンドトキシン濃度の定量方法としては日本工業規格JIS K8008に記載されている発色合成基質法を採用し、市販されているトキシカラーシステム(生化学工業株式会社製)を使用した。
(逆浸透膜エレメントおよびナノ濾過膜モジュ−ルの性能測定法)
逆浸透膜の中空糸膜モジュールおよび中空糸膜エレメントの性能評価は日本工業規格JIS K3805に記載されている方法を用い、海水対応条件として供給水圧力5.4MPa、供給水の塩化ナトリウム濃度35000mg/L、回収率30%(透過水流量/供給水流量×100)、供給水温度25℃にて、かん水対応条件として供給水圧力2.9MPa、供給水の塩化ナトリウム濃度1500mg/L、回収率75%(透過水流量/供給水流量×100)、供給水温度25℃で行った。ナノろ過膜の性能評価は操作圧力0.5MPa、供給水の塩化ナトリウム濃度500mg/L、供給水のショ糖(分子量342)濃度500mg/L、回収率20%、供給水温度25℃の条件で測定した。塩除去率はいずれの場合も入口濃度基準の値を用いた(塩除去率(%)=(1−透過水濃度/供給水濃度)×100)。
(中空糸型逆浸透膜の製膜)
市販の三酢酸セルロース(ダイセル化学工業株式会社製、酢化度61.5%)40重量部をエチレングリコール(三井東圧化学株式会社製)18重量部およびN−メチル−2−ピロリドン(三菱化学株式会社製)42重量部よりなる溶液を混合後昇温し製膜原液とした。この溶液を減圧下で脱泡した後、三分割ノズルより空中走行部を経て12〜20℃に冷却した水60重量部、エチレングリコール12重量部およびN−メチル−2−ピロリドン28重量部よりなる凝固液中に吐出させ中空糸膜を得た。ついで中空糸膜を十分水洗した後95℃〜98℃で20分間熱処理し、海水対応の中空糸膜として外径165μm、内径65μmの中空糸膜を得た。また、かん水対応用の中空糸膜としては80℃〜83℃の条件で20分間熱処理し、外径175μm、内径85μmの中空糸膜を得た。中空糸膜の逆浸透性能は海水対応条件として操作圧力5.4MPa、供給水中の塩化ナトリウム濃度35000mg/L、回収率5%以下、供給水温度25℃の条件で、かん水対応条件として供給水圧力2.9MPa、供給水の塩化ナトリウム濃度1500mg/L、回収率5%以下、供給水温度25℃の条件で測定した。
(中空糸型の逆浸透膜エレメントの製作)
この中空糸膜を使用してFRP製の多孔の芯管の外周に中空糸膜を所定の外径になりまで捲上げた。該捲上体の外周部には物理的な損傷を防止するためと通水時に中空糸膜が広がらないように動きを抑制するためにネット状の部材を組み付けた。該捲上体の端部を乾燥した後、接着金型にセットした。接着金型には予めチューブシートリングをセットしておき、金型の下部からビスフェノールA型のエポキシ樹脂を流し込むことで、捲上体の中空糸膜同士を接着すると同時にチューブシートリングも接着した。所定日数をかけ所定温度でエポキシ樹脂を硬化させ、捲上体を金型から抜き出した。温湯内に端部の接着樹脂部のみを所定時間浸漬しキュア−した。旋盤により樹脂部を切削し開口面を加工した。
(中空糸型ナノ濾過膜の製膜)
ポリスルホン樹脂(テイジンアモコエンジニアリングプラスチックス社、Udel(登録商標)P−3500)20重量%、トリエチレングリコール4重量%、ラウリルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.5重量%、およびジメチルアセトアミド75.5重量%を140℃で16時間加熱混合し、紡糸原液を調製した。二重管構造の中空糸製造用ノズルの外周部からこの紡糸原液を吐出し、中央部からはジメチルアセトアミド30重量%と水70重量%からなる水溶液を吐出させた。6cmにわたって空中走行させた後、水を主成分とする凝固浴中に15m/分で引き取り、ポリスルホン製多孔質中空糸膜を得た。メタフェニレンジアミン2.0重量%、トリエチルアミン1.0重量%、ラウリルスルホン酸ナトリウム0.3重量%、亜硫酸ナトリウム0.1重量%を逆浸透膜処理した水に溶解してアミン水溶液を作製し、この溶液に連続した前記ポリスルホン製多孔質中空糸膜を浸漬、通過させた。このアミン水溶液の濃度組成は一定になるように制御されている。続いてこの多孔質中空糸膜表面の過剰なアミン溶液を除去した後、30℃に制御されたトリメシン酸クロライド0.32重量%を含むn−ヘキサン、フロリナ−トFC−70、1重量%酢酸水溶液に順次接触させ、乾燥塔で105℃の乾熱処理を行った。さらに、水洗槽にて水洗し、外表面に架橋ポリアミドからなる薄膜を有する中空糸膜を得た。 この中空糸膜の外径、内径はそれぞれ350μm、200μmであった。ナノろ過膜としての性能は操作圧力0.5MPa、供給水中の塩化ナトリウム濃度500mg/L、供給水中のショ糖(分子量342)濃度500mg/L、供給水温度25℃の条件で測定した。
(中空糸型のナノ濾過膜モジュ−ルの製作)
中空糸膜約2万本を片端がU字型で、他端の中空糸膜が開口している中空糸膜束の集合体からなる円筒状の巻上げ体にし、胴部の外径76mm、内径67mm、長さ300mmの塩化ビニル樹脂製の容器に挿入した。同時に、濃縮水の排出パイプとなるブラインパイプを装着した。その後、純水で30分間洗浄し液きりし、50℃の熱風で8時間以上乾燥させた。この容器に挿入された中空糸膜の開口面側の片端部をエポキシ樹脂固定し、切削して中空糸膜を開口させた後、外径88mmのキャップを両端に装着した。その後、80%メタノール2Lを30分間循環接触させた。この中空糸膜モジュールは外圧型中空糸膜モジュールであり、中空糸膜の開口部に透過水口を、中空糸膜のU字端部に供給水口を有し、前記ブラインパイプに連通して濃縮水口が設けられている。
(実施例1)
FRP製の芯管の周囲に三酢酸セルロース製で外径165μm、内径65μmであり海水対応条件で測定した中空糸膜の性能が透過水量60L/m2/日、塩除去率99.90%である逆浸透中空糸膜を交差配置させ、中空糸膜エレメントを作製した。中空糸膜エレメントの寸法はΦ195×全長1135mm、総開口本数は56万本である。図1に示すように中空糸膜エレメントのチューブシートリング外周部のOリング溝にOリングを取り付け、内径が210mmの圧力容器に挿入した。この中空糸膜エレメントは外圧型であり、加圧時に中空糸膜エレメントが圧力容器から飛び出さないように、中空糸膜エレメント外周部のチューブシートリングの部分のみを支えることのできるドーナツ型の端板を圧力容器に取り付けた。これにより該中空糸膜モジュールに供給水を送液し加圧することができるようになるのと同時に、中空糸膜エレメントの開口面の透過水が出てくる全面およびチューブシートリングと開口面の界面も観察可能とした。この際、中空糸膜モジュールは横置きとした。次に該中空糸膜モジュールへ供給するための溶液を調整した。溶質としては工業塩(塩化ナトリウム)を使用し3.5wt%の濃度になるよう調合した(浸透圧は約2.8MPa)。濃度の管理は電気伝導率計を用いて行った。水溶液の温度は24℃〜25℃の範囲であった。
供給水を中空糸膜モジュールへ連続的に供給するための供給水ポンプを運転し、操作圧力を0.5MPaに調整した。中空糸膜モジュールの供給口より送液された供給水は、中空糸膜エレメント中心部にある芯管から径方向外側に向かって広がり、中空糸膜エレメント最外層と圧力容器との隙間を通じて濃縮水口から中空糸膜モジュール外へ排出される。この濃縮水は供給水タンクへと戻した。中空糸膜モジュール内部および中空部に残留している水により供給水の塩濃度は薄められるため、電気伝導率計によりモニターし、濃塩水を追加投入することにより所定の濃度になるよう調整を行った。
供給水ポンプを起動後10分後に開口面を観察した。開口面の外周部に近い部分に1ヶ所リークが確認されたため、その部分に鉛筆で印をつけた。中空糸膜エレメントを純水にて15分間洗浄後、圧力容器から抜き出し開口面を上にして倒立させた状態で水切りを行った。純水は上水を逆浸透で処理して作製した。鉛筆で印をつけたリーク箇所をドリルで穴をあけ、エポキシ樹脂を流し込み48時間かけて硬化させた。
リーク封止後の中空糸膜エレメント性能評価を海水対応条件で行った。リーク箇所の封止前に透過水量12.5m3/日、塩除去率99.3%であったものが、リーク箇所の封止後は透過水量12.2m3/日、塩除去率99.8%となり水質を表す指標である塩除去率が向上していた。
(実施例2)
FRP製の芯管の周囲に三酢酸セルロース製で外径165μm、内径65μm、海水対応条件で測定した中空糸膜の性能が透過水量55L/m2/日、塩除去率99.90%である逆浸透中空糸膜を交差配置させ、中空糸膜エレメントを作製した。中空糸膜エレメントの寸法はΦ260×全長1310mm、総開口本数は100万本であった。図3に示すようにOリングおよびXパッキンを装着し、内径280mmの圧力容器に組み込んだ。この中空糸膜エレメントは外圧型でかつ両端に開口面を有している。加圧時に組み込まれた中空糸膜エレメントが圧力容器から飛び出さないように、中空糸膜エレメント外周部のチューブシートリングの部分のみを支えることのできるドーナツ型の端板を圧力容器に取り付けた。また該中空糸膜エレメントの開口面の中央部には供給水を通水するための芯管の開口部を設けており、この部分に供給水を通水するためのコネクターを取り付け、該コネクターが内圧により抜け落ちないようにするため供給コネクター押え治具も圧力容器に固定した。反対側の開口面中央部の芯管の開口部にはOリング付きのプラグを取り付け、供給コネクター押え治具で抜けないように固定した。該供給コネクター押え治具の形状は、ドーナツ型の端板との隙間に鉛筆を持った手が入るような立体的アーチ型の形状とした。両端開口型の中空糸エレメントについては両端の開口面を同時に観察した。ドーナツ型の端板を使用することにより、中空糸膜エレメントの外周部を支持出来るのと同時に、中空糸膜エレメントの開口面の透過水が出てくる全面およびチューブシートリングと開口面の界面も観察可能となる。この際、中空糸膜モジュールは横置きとした。これ以降の操作は実施例1と同じとした。
リーク封止後の中空糸膜エレメント性能を実施例1と同じ方法で評価した。リーク箇所封止前に透過水量26.6m3/日、塩除去率99.2%であったものが、片側に3箇所、反対側に1箇所のリークを封止後は透過水量26.4m3/日、塩除去率99.8%となり水質を表す指標である塩除去率が向上していた。
(実施例3)
FRP製の芯管の周囲に三酢酸セルロース製で外径175μm、内径85μm、かん水対応条件で測定した中空糸膜の性能が透過水量220L/m2/日、塩除去率99.0%である逆浸透中空糸膜を交差配置させ、中空糸膜エレメントを作製した。寸法はΦ195×全長1135mm、総開口本数は54万本である。図1に示すように中空糸膜エレメントのチューブシートリングにOリングを装着し、内径210mmの圧力容器に組み込んだ。この中空糸膜エレメントは外圧型であり、加圧時に組み込まれた中空糸膜エレメントが圧力容器から飛び出さないように、中空糸膜エレメント外周部のいわゆるチューブシートリングの部分のみを支えることのできるドーナツ型の端板を圧力容器に取り付けた。中空糸膜モジュールは横置きとし、中空糸膜エレメントの開口面の透過水が出てくる全面およびチューブシートリングと開口面の界面を目視にて観察した。これ以降の操作は実施例1と同じとした。
リーク封止後の中空糸膜エレメント性能評価をかん水対応条件で行った。リーク箇所の封止前に透過水量56.1m3/日、塩除去率94.5%であったものが、3箇所のリークを封止後は透過水量55.4m3/日、塩除去率96.8%となり水質を表す指標である塩除去率が向上していた。
供給水のエンドトキシン濃度を10EU/mlに調整し、かん水対応条件で運転し、得られた透過水について測定したところ、透過水のエンドトキシン濃度はリーク封止前に0.008EU/mlであったものがリーク封止後は0.002EU/mlにまで低下した。エンドトキシン除去性能も向上することが確認された。
(実施例4)
ポリスルホン製多孔質中空糸膜の外表面に架橋ポリアミドからなる薄膜を有する外径、内径がそれぞれ350μm、200μmであるナノろ過膜20160本を片端がU字型で、他端の中空糸膜が開口している中空糸束の集合体からなる円筒状の巻上げ体にし、胴部の外径76mm、内径67mm、長さ300mmの塩化ビニル樹脂製の容器に挿入した。使用した中空糸膜の性能は透過水量250L/m2/日、NaClの除去率は87.0%、ショ糖の除去率は98.0%であった。同時に、濃縮水の排出パイプとなるブラインパイプを装着した。その後、純水で30分間洗浄し液きりし、50℃の熱風で8時間以上乾燥させた。この容器に挿入された中空糸膜の開口側の片端部をエポキシ樹脂固定し、切削して中空糸膜を開口させた。その後、80%メタノール2Lを30分間循環接触させ図5に示す中空糸膜モジュ−ルを得た。この膜モジュールは外圧型中空糸膜モジュールであり、中空糸膜の開口部に透過水口を、中空糸膜のU字端部に供給水口を有し、前記ブラインパイプに連通して非透過水口が設けられている。
次に該中空糸膜モジュールへ供給するための溶液を調整した。溶質としては硫酸マグネシウムを使用し7wt%の濃度になるよう調合した(浸透圧は約1.6MPa)。濃度の管理は電気伝導率計を用いて行った。供給水を中空糸膜モジュールへ連続的に供給するための供給水ポンプを運転し、操作圧力を0.5MPaに調整した。この際濃縮水は供給水タンクへと戻した。中空糸膜モジュール内部および中空部に残留している水により供給水の塩濃度は薄められるため、電気伝導率計によりモニターし、濃厚水を追加投入することにより所定の濃度になるよう調整を行った。供給ポンプを起動後10分後に開口面を観察した。開口面の外周部に近い部分に1ヶ所リークが確認されたため、その部分に鉛筆で印をつけた。この操作の際、中空糸膜モジュールは倒立させていても横置きにしていても作業性は変わらず、検出されるリークの数についても差がなかった。中空糸膜モジュールを純水にて15分間洗浄した。鉛筆で印をつけたリーク箇所をドリルで穴をあけ、エポキシ樹脂を流し込み48時間かけて硬化させた。
リーク封止後の中空糸膜モジュールの性能評価を行った。リーク箇所の封止前に透過水量0.9m3/日、塩化ナトリウムの塩除去率85%、ショ糖の除去率92%であったものが、リーク箇所の封止後は透過水量0.9m3/日、塩化ナトリウムの塩除去率91%、ショ糖の除去率95%となり水質を表す指標である除去率が向上していた。
(比較例1)
FRP製の芯管の周囲に三酢酸セルロース製で外径165μm、内径65μm、海水対応条件で測定した中空糸膜の性能が透過水量60L/m2/日、塩除去率99.90%である中空糸膜を交差配置させ、逆浸透中空糸膜エレメントを作製した。中空糸膜エレメントの寸法はΦ195×全長1135mm、総開口本数は56万本である。図1に示すように中空糸膜エレメントのチューブシートリングにOリングを装着し内径が210mmの圧力容器に組み込み、中空糸膜エレメントの開口面へ開口面とほぼ同じ大きさのろ紙(アドバンテック東洋株式会社製 高純度ろ紙 No.5A)を取り付けた。ろ紙と集水板の間に金網をはさみ込んだ後、端板を取り付けた。このろ紙をセットしたモジュールへの供給水は染料のクリスタルバイオレット(和光純薬工業株式会社製 製品コード番号 031−04852)を純水に溶かし希釈したものを使用した。この際、中空糸膜モジュールは横置きとした。純水としては上水を逆浸透して得られた水を使用した。該染料濃度は色見本を作製し0.2〜0.5ppmになるように調整した。希薄水溶液であり浸透圧はほぼゼロである。供給水圧力は2.9Mpaに調整し30分間連続運転し、濃縮水、透過水ともに供給水タンクへ戻す循環運転とした。30分後に供給水ポンプの運転を停止し、端板、集水板、金網を取り外し、中空糸膜エレメント開口面へ取り付けたろ紙が剥がれないように慎重に中空糸膜エレメントを圧力容器より取り出した。中空糸膜エレメントの開口面に取り付けたろ紙は一度に外すことなく1/3周〜半周ずつ剥していき、ろ紙に着色した染料箇所と中空糸膜エレメント開口面の位置を一致させながらリーク箇所に鉛筆で印をつけた。リーク箇所は開口面の外周近傍に2箇所検出した。鉛筆で印をつけたリーク箇所をドリルで僅かに窪みをつけ、エポキシ樹脂を流し込み硬化させリークを封止した。リーク箇所の封止が完了した中空糸膜エレメントは染料を取り除くため純水を供給水圧力2.9MPa、濃縮水流量30l/分となる条件で60分間加圧供給し、中空糸膜エレメントに残留した該染料を水洗した。その際の該モジュールから出てくる透過水および濃縮水は排水として処理した。
リーク封止した中空糸膜エレメントの性能評価を海水対応条件で行った。リーク箇所封止前に透過水量11.8m3/日、塩除去率99.3%であったものが、リーク箇所封止後は透過水量11.7m3/日、塩除去率99.4%となり水質を表す指標である塩除去率の向上は僅かであった。該中空糸膜モジュールを、再度クリスタルバイオレットを用いてリーク検査を実施したところ、封止したエポキシ樹脂の近傍から再度リークが検出された。リーク箇所をろ紙に転写して読み取るためリーク封止位置のズレが生じていたためであった。
(比較例2)
FRP製の芯管の周囲に三酢酸セルロース製で外径165μm、内径65μm、海水対応条件で測定した中空糸膜の性能が透過水量60L/m2/日、塩除去率99.90%である逆浸透中空糸膜を交差配置させ、中空糸膜エレメントを作製した。中空糸膜エレメントの寸法はΦ195×全長1135mm、総開口本数は56万本である。図1に示すように中空糸膜エレメントのチューブシートリング外周部のOリング溝にOリングを取り付け、内径が210mmの圧力容器に挿入した。この中空糸膜エレメントは外圧型であり、加圧時に中空糸膜エレメントが圧力容器から飛び出さないように、中空糸膜エレメント外周部のチューブシートリングの部分のみを支えることのできるドーナツ型の端板を圧力容器に取り付けた。これにより該中空糸膜モジュールに供給水を送液し加圧することができるようになるのと同時に、中空糸膜エレメントの開口面の透過水が出てくる全面およびチューブシートリングと開口面の界面もが観察可能となる。この中空糸膜モジュールを開口面が上向きになるように倒立させ開口面に水を張った。中空糸膜モジュールの供給水口から圧力0.5MPaの加圧空気を供給し、濃縮水口を封じて中空糸膜モジュール内に加圧空気を保持した。開口面全体から気泡が出てくるのが観察され、チューブシートリングと接着樹脂との界面から比較的大きな気泡が観察されたのでこの点をリーク箇所として鉛筆で印をつけた。鉛筆で印をつけたリーク箇所をドリルで穴をあけ、エポキシ樹脂を流し込み48時間かけて硬化させた。
リーク封止後の中空糸膜エレメント性能評価を海水対応条件で行った。リーク箇所の封止前に透過水量12.3m3/日、塩除去率99.3%であったものが、リーク箇所の封止後は透過水量12.2m3/日、塩除去率99.4%となり水質を表す指標である塩除去率は僅かに向上していた。
(比較例3)
FRP製の芯管の周囲に三酢酸セルロース製で外径165μm、内径65μm、海水対応条件で測定した中空糸膜の性能が透過水量60L/m2/日、塩除去率99.90%である逆浸透中空糸膜を交差配置させ、中空糸膜エレメントを作製した。中空糸膜エレメントの寸法はΦ195×全長1135mm、総開口本数は56万本である。図1に示すように中空糸膜エレメントのチューブシートリング外周部のOリング溝にOリングを取り付け、内径が210mmの圧力容器に挿入した。この中空糸膜エレメントは外圧型であり、加圧時に中空糸膜エレメントが圧力容器から飛び出さないように、中空糸膜エレメント外周部のチューブシートリングの部分のみを支えることのできるドーナツ型の端板を圧力容器に取り付けた。中空糸膜モジュールは横置きとした。該モジュールに電気伝導率が200μS/cmの水道水(浸透圧は約0.01MPa)を操作圧力0.5MPaで供給した。供給水ポンプを起動後1分〜10分の間に開口面を観察したが開口面全面から透過水が出ておりリーク箇所の特定はできなかった。この同じ中空糸膜エレメントを実施例1と同じ方法でリーク検出を実施したところ、開口面に4点のリークを検出した。
実施例1〜4および比較例1〜3から明らかなように、本発明のリーク検出方法およびリーク検出装置により微小なリークも検出でき、そのリークを封止(補修)することで良好な水質を有する中空糸膜モジュールおよび中空糸膜エレメントを提供することができる。
本発明のリーク検出方法およびリーク検出装置により得られる中空糸膜モジュールおよび中空糸膜エレメントは、良好な水質を有するため、海水淡水化、水精製、医療、医薬用水、エンドトキシンフリー水製造等の用途に幅広く利用することができ、産業界に寄与することが大である。
本発明のリーク検出法の一例示す図である。 図1におけるリ−ク検出法のリ−クを示す図である。 本発明のリーク検出法の他の実施例を示す図である。 図3におけるリ−ク検出法のリ−クを示す図である。 本発明のリーク検出法の他の実施例を示す図である。 図5におけるリ−ク検出法のリ−クを示す図である。 本発明のリーク検出装置の一例を示す図である。
符号の説明
1. 圧力容器
2. 中空糸膜エレメント
3. 端板
4. スタッドボルト
5. ナット
6. ドーナツ型端板
7. Oリング
8. チューブシートリング
9. 供給水ライン
10.濃縮水ライン
11.芯管
12.開口面
13.リーク箇所
14.供給コネクター
15.供給コネクター押え治具
16.プラグ
17.Xパッキン
18.中空糸膜
19.ブラインパイプ
20.キャップA
21.キャップB
22.接着樹脂部
23.濃厚水添加タンク撹拌機
24.濃厚水添加タンク
25.濃厚水
26.濃厚水添加ポンプ
27.濃厚水供給ライン
28.撹拌機
29.供給水タンク
30.水溶液
31.供給水ポンプ
32.中空糸膜モジュール
33.圧力計
34.濃度測定機器
35.温度計
36.圧力調整バルブ

Claims (7)

  1. 中空糸膜が逆浸透膜またはナノろ過膜である中空糸膜モジュ−ルの中空糸膜集束体の開口面からリークを検出する方法であって、濃度が調整された水溶液を該水溶液の持つ浸透圧よりも低い操作圧力で、該中空糸膜モジュールの中空糸膜の外側に供給し、該開口面から漏れ出てくる水溶液を検出することを特徴とするリーク検出方法。
  2. 該水溶液に無機塩または有機化合物を溶解した水溶液を使用することを特徴とする請求項1に記載のリーク検出方法。
  3. 該水溶液の電気伝導率を指標として水溶液中の濃度を調整することを特徴とする請求項1または2に記載のリーク検出方法。
  4. 無機塩を溶解した水溶液の濃度が2〜5重量%であることを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載のリーク検出方法。
  5. 有機化合物を溶解した水溶液の濃度が5〜15重量%であることを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載のリーク検出方法。
  6. 操作圧力が水溶液の浸透圧よりも0.1〜3.7MPa低いことを特徴とする請求項1〜5いずれかに記載のリーク検出方法。
  7. 中空糸膜が逆浸透膜またはナノろ過膜である中空糸膜モジュ−ルの中空糸膜集束体の開口面からリークを検出するための設備であって、該開口面を開放した状態の中空糸膜モジュールと、濃度が調整された水溶液を該水溶液の持つ浸透圧よりも低い圧力で連続的に該中空糸膜モジュールに供給するポンプ設備と該水溶液の濃度を調整する設備を備えたことを特徴とするリーク検出装置。
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